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JP2021195323A - 外用組成物 - Google Patents

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JP2021195323A
JP2021195323A JP2020101675A JP2020101675A JP2021195323A JP 2021195323 A JP2021195323 A JP 2021195323A JP 2020101675 A JP2020101675 A JP 2020101675A JP 2020101675 A JP2020101675 A JP 2020101675A JP 2021195323 A JP2021195323 A JP 2021195323A
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正彦 小森園
Masahiko Komorizono
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明の目的は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に有効な外用組成物を提供することである。【解決手段】(A)ウフェナマートと、(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸の誘導体、及び/又はそれらの塩と、(C)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩とを含有する外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に有効である。【選択図】なし

Description

本発明は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に用いられる外用組成物に関する。
耳及び耳まわりの皮膚は他の部位の皮膚と異なる特有の特徴を有する。具体的な構造的特徴としては、他の部位の皮膚と比較して薄い点、皮脂腺の密度が高い点等が挙げられる。また、具体的な環境的特徴としては、複雑な構造により洗浄料や整髪料のすすぎ残しがたまりやすいことで化学的刺激を受けやすい点、眼鏡やマスクによる物理的刺激を受けやすい点等が挙げられる。
耳及び耳まわりの皮膚は、このような構造的特徴に環境的特徴が重なることで炎症を起こしやすい。炎症の症状の例としては、赤み、かぶれ、荒れ、切れ、鱗屑、痒み等が挙げられる。
上記の症状は、例えば脂漏性皮膚炎でみられる。脂漏性皮膚炎は、皮脂腺の密度が高い部位、例えば耳介後部に生じ、当該部位の亀裂や鱗屑を伴う(非特許文献1)。脂漏性皮膚炎は、摩擦の多い部位等に発生することも知られており、痒み、赤み、カサカサ等を伴うこともある。脂漏性皮膚炎の治療には、コルチコステロイド及び抗真菌薬の外用が選択される(非特許文献1)。
また、上記の症状は、化学的刺激や物理的刺激による接触性皮膚炎によって生じる場合もある。接触性皮膚炎の治療には、止痒薬及びコルチコステロイドの外用、並びに接触刺激となる原因の回避が選択される(非特許文献2)。
さらに、上記の症状は、皮膚が薄いために過度の乾燥が引き金になって生じる場合もある。乾燥肌の治療には、保湿剤の外用が選択される。
MSDマニュアル プロフェッショナル版 / 14. 皮膚疾患 / 皮膚炎 / 脂漏性皮膚炎 MSDマニュアル プロフェッショナル版 / 14. 皮膚疾患 / 皮膚炎 / 接触皮膚炎
一般的に、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、及び乾燥に対しては、上述の治療法が選択されるが、それらの治療法は他の部位の皮膚に対しては好適といえる一方、耳及び耳まわりの皮膚に対しては、当該部位に特有の特徴に鑑みると、好適とはいえない。たとえばステロイドの使用は、皮膚を萎縮させて薄くするため、もともと皮膚の薄い耳及び耳まわりの部位には好適ではない上に、その効果も十分ではない。また、保湿剤の使用も、保湿成分をとどめる層が薄い耳及び耳まわりの部位にはやはり好適ではない。
本発明は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に有効な外用組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意検討した結果、ウフェナマートと、ジフェンヒドラミン類と、グリチルレチン酸類とを配合した外用組成物が、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に優れた効果を示すことを見出した。本発明は、この知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
即ち、本発明は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. (A)ウフェナマートと、(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸の誘導体、及び/又はそれらの塩と、(C)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩とを含有し、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に用いられる、外用組成物。
項2. (D)トコフェロール及び/又はその誘導体を更に含有する、項1に記載の外用組成物。
項3. (E)抗菌又は殺菌剤を更に含有する、項1又は2に記載の外用組成物。
項4. 乾燥性皮膚炎、脂漏性皮膚炎及び/又は接触性皮膚炎に対して用いられる、項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
項5. 耳介に対して用いられる、項1〜4のいずれかに記載の外用組成物。
項6. 赤み、痒み、及び/又は亀裂に対して用いられる、項1〜5のいずれかに記載の外用組成物。
本発明によれば、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に有効な外用組成物が提供される。
本発明の外用組成物は、(A)ウフェナマート(以下において、「(A)成分」とも記載する)と、(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸の誘導体、及び/又はそれらの塩(以下において、「(B)成分」又は「グリチルレチン酸類」とも記載する)と、(C)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩(以下において、「(C)成分」又は「ジフェンヒドラミン類」とも記載する)とを含有し、耳及び耳まわりの皮膚炎を改善するために用いられることを特徴とする。また、本発明の外用組成物は、更に、(D)トコフェロール及び/又はその誘導体(以下において、「(D)成分」又は「トコフェロール類」とも記載する)並びに/若しくは(E)第四級アンモニウム系抗菌剤(以下において、「(E)成分」とも記載する)を含有していてもよい。以下、本発明の外用組成物について詳述する。
(A)ウフェナマート
本発明の外用組成物は、(A)成分としてウフェナマートを含有する。ウフェナマートは、フルフェナム酸ブチルとも呼ばれ、脂溶性の非ステロイド性抗炎症薬として公知の薬剤である。(A)成分は、単独では耳及び耳まわりの皮膚炎を改善する効果がほとんどないが、本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎に対する優れた改善効果を発揮することが可能である。
本発明の外用組成物において、(A)成分の含有量については、発揮させるべき薬効等に応じて適宜設定されるが、例えば1〜20重量%が挙げられる。耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、本発明の外用組成物における(A)成分の含有量として、好ましくは3〜6重量%、更に好ましくは4.5〜5.5重量%が挙げられる。
(B)グリチルレチン酸類
本発明の外用組成物は、(B)成分として、グリチルレチン酸、その誘導体、及び/又はそれらの塩を含有する。
グリチルレチン酸は、抗炎症作用や抗アレルギー作用等を有することが知られている公知の薬剤である。(B)成分は、単独では耳及び耳まわりの皮膚炎を改善する効果がほとんどないが、本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎に対する優れた改善効果を発揮することが可能である。
グリチルレチン酸の誘導体としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、具体的には、グリチルレチン酸ピリドキシン、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリセリル、グリチルレチン酸モノグルクロニド等が挙げられる。これらのグリチルレチン酸の誘導体は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
グリチルレチン酸及び/又はその誘導体の塩としては、薬学的に許容されるものである限り特に制限されないが、具体的には、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩等が挙げられる。これらの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の外用組成物は、(B)成分として、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸の塩、グリチルレチン酸の誘導体、グリチルレチン酸の誘導体の塩の中から、1種を選択して使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの(B)成分の中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくは、グリチルレチン酸が挙げられる。
本発明の外用組成物において、(B)成分の含有量については、特に制限されず、付与すべき薬効等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、(B)成分の総量で、0.05〜5重量%が挙げられ、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくは0.1〜1重量%、更に好ましくは0.2〜0.5重量%が挙げられる。
本発明の外用組成物において、(A)成分に対する(B)成分の比率については、(A)成分及び(B)成分の各含有量に応じて定まるが、例えば、(A)成分1重量部当たり、(B)成分の総量が0.01〜0.9重量部が挙げられる。耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(A)成分1重量部当たり、(B)成分の総量が、好ましくは0.03〜0.5重量部、更に好ましくは0.05〜0.1重量部が挙げられる。
(C)ジフェンヒドラミン類
本発明の外用組成物は、(C)成分としてジフェンヒドラミン及び/又はその塩を含有する。ジフェンヒドラミンは、抗ヒスタミン作用があることが知られている公知の薬剤である。(C)成分は、単独では耳及び耳まわりの皮膚炎を改善する効果がほとんどないが、本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎に対する優れた改善効果を発揮することが可能である。
ジフェンヒドラミンの塩としては、薬学的に許容されるものである限り特に制限されないが、具体的には、塩酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、サリチル酸塩、ジフェニルジスルホン酸塩、タンニン酸塩、ラウリル硫酸塩、硫酸塩等の酸付加塩が挙げられる。これらの塩は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明の外用組成物は、(C)成分として、ジフェンヒドラミン及びその塩の中から、1種を選択して使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの(C)成分の中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくはジフェンヒドラミンが挙げられる。
本発明の外用組成物において、(C)成分の含有量については、特に制限されないが、例えば、(C)成分の総量で、0.1〜5重量%が挙げられる。耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、本発明の外用組成物における(C)成分の含有量として、好ましくは0.3〜2重量%、更に好ましくは0.5〜1.5重量%が挙げられる。
本発明の外用組成物において、(A)成分に対する(C)成分の比率については、(A)成分及び(C)成分の各含有量に応じて定まるが、例えば、(A)成分1重量部当たり、(C)成分の総量が0.01〜1.2重量部が挙げられる。耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(A)成分1重量部当たり、(C)成分の総量が、好ましくは0.05〜0.8重量部、更に好ましくは0.1〜0.5重量部が挙げられる。
本発明の外用組成物において、(B)成分に対する(C)成分の比率については、(B)成分及び(C)成分の各含有量に応じて定まるが、例えば、(B)成分の総量1重量部当たり、(C)成分の総量が0.1〜12重量部が挙げられる。耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(B)成分の総量1重量部当たり、(C)成分の総量が、好ましくは0.5〜8重量部、更に好ましくは1〜5重量部が挙げられる。
(D)トコフェロール類
本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(D)成分としてトコフェロール及び/又はその誘導体をさらに含有することができる。
トコフェロールは、ビタミンEとして知られる公知の化合物である。トコフェロールは、d体、l体、dl体のいずれであってもよいが、好ましくはdl体が挙げられる。また、トコフェロールは、α体、β体、γ体、δ体のいずれであってもよいが、好ましくはα体が挙げられる。
トコフェロールの誘導体としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、酢酸、ニコチン酸、コハク酸等のカルボン酸とのエステル体、リン酸とのジエステル体等が挙げられる。これらのトコフェロールの誘導体の中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくはカルボン酸とのエステル体、更に好ましくは酢酸トコフェロールが挙げられる。
また、トコフェロールの誘導体は、d体、l体、dl体のいずれであってもよいが、好ましくはdl体が挙げられる。更に、トコフェロールの誘導体は、α体、β体、γ体、δ体のいずれであってもよいが、好ましくはα体が挙げられる。
本発明の外用組成物において、(D)成分として、トコフェロール及びその誘導体の中から1種を選択して単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。(D)成分の中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくはトコフェロールの誘導体、より好ましくはトコフェロールのカルボン酸とのエステル体、更に好ましくは酢酸トコフェロール、特に好ましくは酢酸d−α−トコフェロール、酢酸l−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロールが挙げられる。
本発明の外用組成物が(D)成分を含む場合における(D)成分の含有量については、特に制限されないが、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(D)成分の総量として、例えば0.05〜2重量%、好ましくは0.1〜1.3重量%、更に好ましくは0.3〜0.8重量%が挙げられる。
また、本発明の外用組成物が(D)成分を含む場合において、(A)成分に対する(D)成分の比率については、各成分の前記含有量の範囲に基づいて定まるが、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(A)成分1重量部当たり、(D)成分の総量として0.01〜1重量部、好ましくは0.03〜0.5重量部、更に好ましくは0.05〜0.3重量部が挙げられる。
(E)抗菌又は殺菌剤
本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(E)成分として抗菌又は殺菌剤をさらに含有することができる。本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果を更に一層向上させる観点から、(D)成分とともに(E)成分を含有することが好ましい。
抗菌又は殺菌剤としては、薬学的又は香粧学的に許容されることを限度として特に限定されない。例えば、第四級アンモニウム系抗菌剤、イソプロピルメチルフェノール、ヒノキチオール、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン、塩化リゾチーム、スルファジン等が挙げられる。第四級アンモニウム系抗菌剤としては、具体的には、塩化セチルピリジニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化デカリニウム、塩化アルキルジメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化メチルベンゼトニウム、塩化ラウロイルコラミノホルミルメチルピリジニウム等が挙げられる。
これらの抗菌又は殺菌剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
これらの抗菌又は殺菌剤の中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくは、第四級アンモニウム系抗菌剤が挙げられ、より好ましくは、塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム、及び塩化セチルピリジニウムが挙げられ、更に好ましくは塩化ベンゼトニウムが挙げられる。
本発明の外用組成物が(E)成分を含む場合における(E)成分の含有量については、使用する抗菌又は殺菌剤の種類等に応じて適宜設定すればよいが、例えば、0.01〜1重量%が挙げられる。耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、(B)成分の含有量として、好ましくは0.03〜0.5重量%、更に好ましくは0.05〜0.3重量%が挙げられる。
本発明の外用組成物が(E)成分を含む場合において、(A)成分と(E)成分の比率は、前述するこれらの両成分の各含有量に応じて定まるが、例えば、(A)成分1重量部当たり、(E)成分が0.001〜0.5重量部、好ましくは0.005〜0.1重量部、更に好ましくは0.01〜0.05重量部が挙げられる。
その他の成分
本発明の外用組成物は、前述する成分の他に、必要に応じて、他の薬理成分を含んでもよい。このような薬理成分としては、例えば、抗ヒスタミン剤(マレイン酸クロルフェニラミン等)、局所麻酔剤(リドカイン、ジブカイン、プロカイン、テトラカイン、ブピバカイン、メピバカイン、クロロプロカイン、プロパラカイン、メプリルカイン又はこれらの塩)、安息香酸アルキルエステル(例えばアミノ安息香酸エチル、塩酸パラブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチル)、オルソカイン、オキセサゼイン、オキシポリエントキシデカン、ロートエキス、ペルカミンパーゼ、テシットデシチン等)、抗炎症剤(アラントイン、サリチル酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸メチル、インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンナトリウム等)、鎮痒剤(クロタミトン、チアントール等)、皮膚保護剤(コロジオン、ヒマシ油等)、血行促進成分(ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、カプサイシン、トウガラシエキス等)、清涼化剤(メントール、カンフル等)、ビタミン類(ビタミンA,B,C,D等)、ムコ多糖類(コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸等)等が挙げられる。
前述する成分の他に、必要に応じて、皮膚外用剤等に通常使用される他の基剤や添加剤を含んでもよい。このような基材や添加剤としては、薬学的に許容されることを限度として特に制限されないが、例えば、水、低級アルコール(例えば、イソプロパノール)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)等の水性基剤;油類(オリーブ油、サフラワー油、大豆油、つばき油、とうもろこし油、なたね油、ひまわり油、綿実油、落花生油、ラード、スクワラン、魚油等)、鉱物油(流動パラフィン、パラフィン、ゲル化炭化水素、ワセリン等)、ワックス類・ロウ類(ミツロウ、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、セレシン、ライスワックス、マイクロクリスタリンワックス等)、エステル油(ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル等)、脂肪酸アルキルエステル、脂肪酸(ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、リノール酸、ラノリン等)、脂肪酸エステル(パルミチン酸セチル、パルミチン酸イソプロピル、リノール酸エチル等)、高級アルコール(ステアリルアルコール、セタノール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、ヘキサデシルアルコール、ラノリンアルコール等)、コレステロール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、シリコーンオイル(ジメチルポリシロキサン、環状シリコーン等)等の油性基剤;POE(10〜50モル)フィトステロールエーテル、POE(10〜50モル)ジヒドロコレステロールエーテル、POE(10〜50モル)2−オクチルドデシルエーテル、POE(10〜50モル)デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)オレイルエーテル、POE(2〜50モル)セチルエーテル(セトマクロゴール1000等)、POE(5〜50モル)ベヘニルエーテル、POE(5〜30モル)ポリオキシプロピレン(5〜30モル)2−デシルテトラデシルエーテル、POE(10〜50モル)ポリオキシプロピレン(2〜30モル)セチルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、これらのリン酸・リン酸塩(POEセチルエーテルリン酸ナトリウムなど)、POE(20〜60モル)ソルビタンモノオレート、POE(10〜60モル)ソルビタンモノイソステアレート、POE(10〜80モル)グリセリルモノイソステアレート、POE(10〜30モル)グリセリルモノステアレート、POE(20〜100モル)・ポリオキシプロピレン変性シリコーン、POE・アルキル変性シリコーン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ジパルミチン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジリシノレイン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(5〜100)、ポリソルベート(20〜85)、グリセリン脂肪酸エステル(モノステアリン酸グリセリン等)、水素添加大豆リン脂質、水素添加ラノリンアルコール等の界面活性剤;清涼化剤(メントール、カンフル、ボルネオール、ハッカ水、ハッカ油等)、防腐剤(メチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸等)、着香剤(シトラール、1,8−シオネール、シトロネラール、ファルネソール等)、着色剤(タール色素(褐色201号、青色201号、黄色4号、黄色403号等)、カカオ色素、クロロフィル、酸化アルミニウム等)、粘稠剤(カルボキシビニルポリマー、ヒプロメロース、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナトリウム、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、キサンタンガム、カラギーナン等)、pH調整剤(リン酸、塩酸、クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等)、湿潤剤(dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、D−ソルビトール液、マクロゴール等)、安定化剤(ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、エデト酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、L−アルギニン、L−アスパラギン酸、DL−アラニン、グリシン、エリソルビン酸ナトリウム、没食子酸プロピル、亜硫酸ナトリウム、二酸化硫黄、クロロゲン酸、カテキン、ローズマリー抽出物等)、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、粘着剤、緩衝剤、溶解補助剤、可溶化剤、保存剤等の添加剤が挙げられる。
性状・製剤形態等
本発明の外用組成物の性状としては特に限定されず、水性液状組成物、水性ゲル状組成物、油性ゲル状組成物、乳化組成物等が挙げられる。この中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくは乳化組成物が挙げられる。乳化組成物の乳化状態については、水中油型又は油中水型のいずれであってもよいが、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点から、好ましくは水中油型が挙げられる。
本発明の外用組成物の製剤形態については特に制限されず、例えば、ローション剤、乳液剤、軟膏剤、クリーム剤等が挙げられる。この中でも、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより一層向上させる観点及び塗布容易性の観点から、好ましくは、乳液剤、クリーム剤が挙げられる。
本発明の外用組成物としては、具体的には、医薬品、医薬部外品、化粧品等が挙げられる。これらの製剤形態の中でも、好ましくは医薬品が挙げられる。
用途
本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に用いられる。耳とは、耳介及び外耳道を差す。また、耳まわりとは、耳介の周囲の皮膚であり、洗浄料や整髪料のすすぎ残しがたまりやすいことによる化学的刺激、及び/又は、眼鏡やマスクによる物理的刺激を受ける部位、皮脂腺の密度が相対的に高くなっている部位(耳介の後部)等が挙げられる。
耳及び耳まわりの皮膚炎の具体例としては、脂漏性皮膚炎、接触性皮膚炎、乾燥性皮膚炎が挙げられる。脂漏性皮膚炎は、皮脂腺の密度が高い部位、又は更に摩擦を生じやすい部位に生じ、具体的には耳及び耳まわり、より具体的には、耳介、外耳道、耳介後部等に生じる。接触性皮膚炎は、洗浄料や整髪料のすすぎ残しがたまりやすいことによる化学的刺激、及び/又は、眼鏡やマスクによる物理的刺激を受ける部位に生じ、具体的には耳まわり、より具体的には、耳介上部、耳介後部等に生じる。乾燥性皮膚炎は、脂漏性皮膚炎による油分過剰に伴い過度の乾燥を来たしたもの、又は皮膚が薄いために過度の乾燥を来たしたものであり、具体的には、脂漏性皮膚炎を生じる部位、皮膚が薄い及び/又は表面温度が低い、耳たぶ、耳介のふち、耳介前部等に生じる。これらの皮膚炎は、単独で生じる場合もあるが、複数の皮膚炎が複合的に生じる場合もある。
耳及び耳まわりの皮膚炎の症状の例としては、赤み、かぶれ、荒れ、切れ(亀裂)、鱗屑、痒み、痛み等が挙げられる。本発明の外用組成物は、これらの症状の中でも、赤み、痒み、及び/又は切れ(亀裂)に対する改善効果が高く、さらに、切れ(亀裂)に対する改善効果が特に高い。
本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎が生じている部位に、1日に1〜6回塗布することで適用することができる。また、本発明の外用組成物は、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善効果をより効果的に得るために、例えば5日以上、好ましくは1週間以上塗布することが好ましい。
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
試験例1
表1に示す組成の外用組成物を、水中油型の乳化組成物(クリーム剤)として調製した。乾燥による耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(乾燥性皮膚炎)の有訴者(N=5)に対し、調製した外用組成物を患部に1週間(1日3回)塗布させた。これらの有訴者は、乾燥性皮膚炎の症状として、赤み、切れ(亀裂)、痛み、痒みを訴えていた。1週間後、各項目の改善度を5段階のVAS(0を改善なしとし、上限を4を完治とする)にて評点し、その平均値を求めそれらの合計を、「耳及び耳周りの皮膚炎改善の総合評価1」とした。結果を表1に示す。
Figure 2021195323
表1に示されるとおり、実施例1の外用組成物によって、耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(乾燥性皮膚炎)の顕著な改善効果が認められた。中でも、赤み、痒み、及び亀裂に対する改善効果が高く、さらに、亀裂に対する改善効果が特に高いことが認められた。
試験例2
表2に示す組成の外用組成物を、水中油型の乳化組成物(クリーム剤)として調製した。マスク、眼鏡及び/又は毛髪洗浄料のすすぎ残しによる耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(接触性皮膚炎と脂漏性皮膚炎との複合型)の有訴者(N=5)に対し、調製した外用組成物を患部に1週間(1日3回)塗布させた。これらの有訴者は、乾燥性皮膚炎の症状として、赤み、切れ(亀裂)、痛み、痒みを訴えていた。1週間後、各項目の改善度を5段階のVAS(0を改善なしとし、上限4を完治とする)にて評点し、その平均値を求め、それらの合計を、「耳及び耳周りの皮膚炎改善の総合評価1」とした。結果を表2に示す。
Figure 2021195323
表2に示されるとおり、実施例2の外用組成物によって、耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(接触性皮膚炎と脂漏性皮膚炎との複合型)の顕著な改善効果が認められた。中でも、赤み、痒み、及び亀裂に対する改善効果が高く、痒み、亀裂に対する改善効果がさらに高く、さらに、亀裂に対する改善効果が特に高いことが認められた。
試験例3
表3に示す組成の外用組成物を、水中油型の乳化組成物(クリーム剤)として調製した。マスク、眼鏡及び/又は毛髪洗浄料のすすぎ残しによる耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(接触性皮膚炎)の有訴者(N=4)に対し、調製した外用組成物を患部に1週間(1日3回)塗布させた。1週間後、各項目の改善度を10段階のVAS(0を改善なしとし、上限を9を完治とする)にて評点し、その合計値を求め、「耳及び耳周りの皮膚炎改善の総合評価2」とした。結果を表3に示す。
Figure 2021195323
表3に示されるとおり、実施例3〜5の外用組成物によって、耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(接触性皮膚炎)の優れた改善効果が認められた。中でも、トコフェロール酢酸エステルを含む実施例4及び5の外用組成物では一層優れた改善効果が認められ、特に、トコフェロール酢酸エステルとベンゼトニウム塩化物を含む実施例5の外用組成物では、極めて高い改善効果が認められた。
処方例
表4及び5に示す外用組成物を、水中油型の乳化組成物(クリーム剤)として調製した。いずれの外用組成物も、耳及び/又は耳まわりの皮膚炎(乾燥性皮膚炎、接触性皮膚炎、脂漏性皮膚炎)に対して優れた改善効果を示した。
Figure 2021195323
Figure 2021195323

Claims (6)

  1. (A)ウフェナマートと、(B)グリチルレチン酸、グリチルレチン酸の誘導体、及び/又はそれらの塩と、(C)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩とを含有し、耳及び耳まわりの皮膚炎の改善に用いられる、外用組成物。
  2. (D)トコフェロール及び/又はその誘導体を更に含有する、請求項1に記載の外用組成物。
  3. (E)抗菌又は殺菌剤を更に含有する、請求項1又は2に記載の外用組成物。
  4. 乾燥性皮膚炎、脂漏性皮膚炎及び/又は接触性皮膚炎に対して用いられる、請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
  5. 耳介に対して用いられる、請求項1〜4のいずれかに記載の外用組成物。
  6. 赤み、痒み、及び/又は亀裂に対して用いられる、請求項1〜5のいずれかに記載の外用組成物。
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