JP2021159282A - 排泄物処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明の実施形態に係る排泄物処理装置の概要構成を示す図である。
排泄物処理装置10は、ユーザに装着されるレシーバ21と、レシーバ21に吸引チューブ36及び配線23を介して接続される装置本体又はポンプ内蔵ユニットとして機能する排泄物処理ユニット31とを備えている。この排泄物処理装置10は、ユーザから排泄された尿を吸引し、排泄物処理ユニット31に設けられたタンク32内に回収する装置であり、集尿装置、吸引式集尿装置、又は特殊尿器とも称される。
以下の説明において、各吸引チューブ36〜38を区別して表記する場合、レシーバ21につながる上流側の吸引チューブ36を「第1チューブ36」と表記し、下流側にいくに従って、「第2チューブ37」、「第3チューブ38」と表記する。これら吸引チューブ36〜38及び排気チューブ39には、シリコーンゴム製のチューブ、又は塩化ビニル製のチューブといった可撓性を有するチューブが使用される。なお、排泄物処理ユニット31内に配置される各チューブ37〜39は可撓性を有しないチューブでもよい。
図2に示すように、排泄物処理ユニット31は、上方が開口する中空箱形状のケース81と、ケース81の上方開口を開閉自在に覆う蓋82とを備え、蓋82には、操作パネル83が設けられている。操作パネル83には、ハードウェアスイッチ等の操作子、及び表示パネル等が配置されている。操作パネル83は、奥行き方向Yの一方側に寄せた位置に設けられ、ユーザの傍に排泄物処理ユニット31を配置する際には、例えば、操作パネル83をユーザ側に向けた姿勢で排泄物処理ユニット31が配置される。なお、操作パネル83をユーザ以外の者が主に操作する場合は、操作パネル83をユーザの反対側にした姿勢で排泄物処理ユニット31を配置する場合も想定される。
本構成では、ケース81の内部空間のうち、奥行き方向Yに二分割した場合の一方の空間R1を、タンク32を収容する空間に割り当て、他方の空間R2を、タンク32以外の吸引経路構成部品(サブタンク33、真空ポンプ34、フィルタ35等)等を収容する空間に割り当てている。空間R2の上部には、操作部41、報知部42及び制御部44等に対応する部品を実装した基板84が配置されている。
残量検出部71は、水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対71A,71B,71C及び71Dを上下に間隔を空けて備え、各検出電極対71A〜71Dの近傍の水分の有無に応じて検出電極対71A〜71D間の静電容量が変化する静電容量式である。本実施形態では、残量検出部71の検出結果に基づいて制御部44がタンク32内の残量を特定する。但し、この構成に限定されず、残量検出部71が、各検出電極対71A〜71D間の静電容量に基づいて残量を検出する演算処理を行い、検出結果を制御部44に出力してもよい。
なお、上記の残量検出部71をタンク32と側壁81Lとの間のスペースに配置する場合、残量検出部71のうち、タンク32内の残量が最低位置LLから満水位置LHまでを検出する検出電極対(検出電極対71A〜71Cに相当)の少なくともいずれかをタンク32と側壁81Lとの間に配置可能である。リファレンス電極対71Dについては、タンク接続部40内の異常位置LXを検出可能な範囲で適宜な位置に変更してもよい。
まず、制御部44は、残量検出部71の各検出電極対71A〜71Dの静電容量に基づいてタンク32内の残量を検出する残量検出処理を開始する(ステップS11)。この場合、制御部44は、リファレンス電極対71Dを基準にして各検出電極対71A〜71Cの静電容量を補正するので、タンク32内の残量を高精度に検出し易くなる。また、制御部44は、検出電極対71Dの静電容量に基づいてタンク32内の残量が異常位置LX以上か否かも判定する。
タンク32内の残量が異常位置LX未満の場合(ステップS12;NO)、制御部44は、タンク32内の残量が満水位置LH以上か否かを判定し、満水位置LH以上の場合(ステップS14;YES)、報知部42を利用して、操作パネル83等にタンク32が満水レベルであることを報知する報知処理を行う(ステップS15)。これにより、ユーザ等がタンク32内の尿を廃棄する必要があることを認識できる。
また、残量検出部71は、上下方向に延びると共に水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対71A〜71Cを有し、各検出電極対71A〜71Cの間の静電容量に基づいて残量を検出可能にする静電容量式であるので、ほぼ水分で構成される尿を高精度に検出し易くなり、かつ、残量検出部71の薄型化も容易である。
例えば、残量検出部71の構成は適宜に変更可能である。例えば、水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対の各サイズ、個数(分割数)、及び各検出電極対の位置を適宜に変更してもよい。また、水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対を用いる場合を説明したが、図7に一例を示すように、上下方向に間隔を空けて配置される検出電極を用いてもよい。
図7では、残量検出部71を、下側の検出電極71Xと上側の検出電極71Yからなる検出電極で構成し、かつ、各検出電極71X,71Yの幅を、上記検出電極対71A〜71Dよりも幅広に形成し、タンク32内の水分や空気等の誘電体の影響によって変化する検出電極71X,71Y間の静電容量を検出する。検出電極71Yをリファレンスとして使用することもできる。各検出電極71X,71Yを幅広に形成することで、タンク32内の水分の影響による静電容量の変化を十分に検出し易くなる。また、図7に示す構成の場合、部品点数の削減、及び、部品の配置のし易さ等に有利となる可能性がある。
なお、上下方向に間隔を空けて配置される検出電極対のサイズ、個数(分割数)、及び分割した場合の各検出電極対の位置については適宜に変更してもよい。
例えば、残量検出部71を、上下方向に間隔を空けて配置した複数の発光デバイスと、各発光デバイスからの光を、タンク32を介して受光する複数の受光デバイスとで構成した光学式としてもよい。この場合、発光デバイスは、水分に吸収され易い近赤外領域の波長を含む光を出射し、受光デバイスは、その近赤外領域の波長を含む光を受光することによって、水分の有無に応じて受光量が異なり、受光量の変化に基づいてタンク32内の残量を検出できる。また、水に対する光の吸収を利用する構成に限定されず、排泄物の色、又は画像に基づいてタンク32内の残量を検出する構成を採用してもよい。
21 レシーバ(所定部材)
32 タンク
33 サブタンク(吸引経路構成部品)
34 真空ポンプ(吸引源、吸引経路構成部品)
35 フィルタ(吸引経路構成部品)
36〜38 吸引チューブ
39 排気チューブ
42 報知部
44 制御部(情報取得部)
71 残量検出部
71A〜71C 検出電極対
71D 検出電極対(リファレンス電極対)
81 ケース
LF 上限位置
LX 異常位置
LH 満水位置
LL 最低位置
X 幅方向
Y 奥行き方向
Claims (7)
- 所定の排泄物を吸引し、タンクに貯留する排泄物処理装置において、
前記タンク内の複数段階の残量を非接触で検出可能にする残量検出部と、
前記残量の変化に基づいて、前記排泄物に関する情報を取得する情報取得部と
を備えることを特徴とする排泄物処理装置。 - 前記情報取得部は、前記残量の変化に基づいて排泄量、排泄時間、及び排泄頻度の少なくともいずれかを含む情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の排泄物処理装置。
- 前記残量検出部は、上下方向に延びると共に水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対を有し、前記検出電極対の間の静電容量に基づいて残量を検出可能にする静電容量式であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排泄物処理装置。
- 前記検出電極対を利用して検出可能な前記タンク内の残量の範囲では、前記残量によっては静電容量が変化しないリファレンス用の検出電極対を備え、
前記リファレンス用の検出電極対の検出結果に基づいて、前記検出電極対の検出結果を補正することを特徴とする請求項3に記載の排泄物処理装置。 - 前記リファレンス用の検出電極対は、前記検出電極対よりも上方であって、前記タンク内の残量が予め定めた異常位置を超えたことを検出可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の排泄物処理装置。
- 前記検出電極対は、上下に間隔を空けて配置され、かつ、前記リファレンス用の検出電極と同サイズであることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の排泄物処理装置。
- 前記タンクと、前記タンクに排泄物を吸引する吸引経路を構成する構成部品とを水平方向に並べて収容するケースとを備え、
前記タンクと前記ケースとの間のスペースのうち、前記タンクに対して前記水平方向に交差する水平方向に空くスペース内に、前記残量検出部を配置していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の排泄物処理装置。
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