Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2021159282A - 排泄物処理装置 - Google Patents

排泄物処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021159282A
JP2021159282A JP2020063506A JP2020063506A JP2021159282A JP 2021159282 A JP2021159282 A JP 2021159282A JP 2020063506 A JP2020063506 A JP 2020063506A JP 2020063506 A JP2020063506 A JP 2020063506A JP 2021159282 A JP2021159282 A JP 2021159282A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
remaining amount
detection electrode
excrement
detection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020063506A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7496227B2 (ja
Inventor
大輔 鈴木
Daisuke Suzuki
正和 田中
Masakazu Tanaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiwa House Industry Co Ltd filed Critical Daiwa House Industry Co Ltd
Priority to JP2020063506A priority Critical patent/JP7496227B2/ja
Publication of JP2021159282A publication Critical patent/JP2021159282A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7496227B2 publication Critical patent/JP7496227B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】タンクの残量を検出するセンサーの洗浄を不要にし易く、かつ、ユーザの排泄に関する情報を得やすくすること。【解決手段】排泄物処理装置10は、タンク32内の複数段階の残量を非接触で検出可能にする残量検出部71と、タンク32内の残量の変化に基づいて排尿に関する情報を取得する情報取得部として機能する制御部44とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、排泄物処理装置に関する。
尿等の排泄物を、吸引チューブを介して吸引する排泄物処理装置が知られている。この種の排泄物処理装置には、ユーザの股間に装着されるレシーバと、レシーバに設けられたセンサーと、レシーバに吸引チューブを介して接続されると共にセンサーに接続されるポンプ内蔵ユニットとを備えた集尿装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の集尿装置は、尿を溜めるタンク内の満水位置に赤外線を通過させて満水か否かを検出する赤外線センサーを備えている。
特開2013−233465号公報
ところで、赤外線センサーは尿を非接触で検出できるので、赤外線センサーの洗浄が不要である。しかし、従来の構成は、赤外線センサーによってタンクが満水か否かを検出するので、排尿毎の尿量、といったユーザの排泄に関する情報を得ることが困難であった。
そこで、本発明は、タンクの残量を検出するセンサーの洗浄を不要にし易く、かつ、ユーザの排泄に関する情報を得やすくすることを目的とする。
上記目的を達成するために、所定の排泄物を吸引し、タンクに貯留する排泄物処理装置において、前記タンク内の複数段階の残量を非接触で検出可能にする残量検出部と、前記残量の変化に基づいて、前記排泄物に関する情報を取得する情報取得部とを備えることを特徴とする。
上記構成において、前記情報取得部は、前記残量の変化に基づいて排泄量、排泄時間、及び排泄頻度の少なくともいずれかを含む情報を取得してもよい。また、上記構成において、前記残量検出部は、上下方向に延びると共に水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対を有し、前記検出電極対の間の静電容量に基づいて残量を検出可能にする静電容量式でもよい。
また、上記構成において、前記検出電極対を利用して検出可能な前記タンク内の残量の範囲では、前記残量によっては静電容量が変化しないリファレンス用の検出電極対を備え、前記リファレンス用の検出電極対の検出結果に基づいて、前記検出電極対の検出結果を補正してもよい。
また、上記構成において、前記リファレンス用の検出電極対は、前記検出電極対よりも上方であって、前記タンク内の残量が予め定めた異常位置を超えたことを検出可能な位置に設けられてもよい。また、上記構成において、前記検出電極対は、上下に間隔を空けて配置され、かつ、前記リファレンス用の検出電極と同サイズでもよい。
また、上記構成において、前記タンクと、前記タンクに排泄物を吸引する吸引経路を構成する構成部品とを水平方向に並べて収容するケースとを備え、前記タンクと前記ケースとの間のスペースのうち、前記タンクに対して前記水平方向に交差する水平方向に空くスペース内に、前記残量検出部を配置してもよい。
本発明によれば、タンクの残量を検出するセンサーの洗浄を不要にし易く、かつ、ユーザの排泄に関する情報を得やすくなる。
本発明の実施形態に係る排泄物処理装置の概要構成を示す図である。 排泄物処理ユニットの外観を示す図である。 排泄物処理ユニットの内部構造を上方から見た図である。 排泄物処理ユニットの内部構造を側方から見た図である。 残量検出部の構成を模式的に示す図である。 タンク内の残量検出に関する動作を示すフローチャートである。 残量検出部の変形例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る排泄物処理装置の概要構成を示す図である。
排泄物処理装置10は、ユーザに装着されるレシーバ21と、レシーバ21に吸引チューブ36及び配線23を介して接続される装置本体又はポンプ内蔵ユニットとして機能する排泄物処理ユニット31とを備えている。この排泄物処理装置10は、ユーザから排泄された尿を吸引し、排泄物処理ユニット31に設けられたタンク32内に回収する装置であり、集尿装置、吸引式集尿装置、又は特殊尿器とも称される。
レシーバ21は、ユーザの股間部に装着される装着部材に着脱自在に構成される。このレシーバ21は、排泄物である尿を集める容器と、吸引チューブ36の先端(上流端に相当)が接続されるチューブ接続口21Aと、尿を検出するセンサー21Bと、センサー21Bに電気的に接続されたセンサー接続部21Cとを備えている。センサー21Bは、間隔を空けて配置された一対又は複数対の電極を有し、各電極間の抵抗値が水分を介して導通したときに低くなることを利用して、各端子間の抵抗値から水分の有無、つまり、尿の有無を検出する。
なお、レシーバ21が装着される装着部材は、ユーザの股間部に装着される下着、サポータ、又はオムツ等である。但し、装着部材には、ユーザの股間部に装着可能な部材を広く適用可能である。このレシーバ21と装着部材とを一体に構成することも可能である。また、センサー21Bは、尿を検出可能な位置にあればよく、レシーバ21に設ける構成に限定されず、装着部材に設けるようにしてもよい。
排泄物処理ユニット31は、タンク32と、サブタンク33と、真空ポンプ34と、フィルタ35と、これらにつながる複数本の吸引チューブ36,37,38とを備え、これらによって尿を吸引する吸引経路が形成される。真空ポンプ34は、吸引経路を真空にすることによって、空気と共にレシーバ21に集められた尿を吸引する。真空ポンプ34の排気口には排気チューブ39が接続されている。なお、図1には空気の流れを矢印で示している。
以下の説明において、各吸引チューブ36〜38を区別して表記する場合、レシーバ21につながる上流側の吸引チューブ36を「第1チューブ36」と表記し、下流側にいくに従って、「第2チューブ37」、「第3チューブ38」と表記する。これら吸引チューブ36〜38及び排気チューブ39には、シリコーンゴム製のチューブ、又は塩化ビニル製のチューブといった可撓性を有するチューブが使用される。なお、排泄物処理ユニット31内に配置される各チューブ37〜39は可撓性を有しないチューブでもよい。
タンク32は、吸引された尿を貯留し、適宜なタイミングで取り外され、貯留された尿を廃棄場所で廃棄可能にする。同図1に示すように、排泄物処理ユニット31は、タンク32が着脱自在なタンク接続部40を有し、このタンク接続部40に第1チューブ36の下流端及び第2チューブ37の上流端が接続されている。タンク32をタンク接続部40に接続することによって、タンク32の上部開口が塞がれてタンク32内の気密状態が保持され、かつ、タンク32内が第1チューブ36及び第2チューブ37に連通する。この構成により、第1チューブ36を介してタンク32内に流入した尿等の液体がタンク32内に貯留され、タンク32内の液面よりも上方の空気が第2チューブ37へと流れる。
タンク接続部40は、タンク32内に向けて下方に突出する突出部40Aを有し、この突出部40Aには、タンク32内の尿の液面の上昇に応じて上下動するフロートと、このフロートが予め定めた上限位置LFに移動すると、タンク32と第1チューブ36との連通を遮断する弁機構が設けられている。この構成により、タンク32内の液面が上限位置を超えるとタンク32と第1チューブ36との連通が自動遮断される。なお、図1には、タンク32内の液面として、フロートが検出する上限位置LF、フロート又は弁機構が正常に作動しない場合の異常位置LX、及び、タンク32内を満水とみなす満水位置LHをそれぞれ示している。満水位置LHは尿を廃棄することが好ましい液面位置である。なお、位置LH<位置LF<位置LXの関係となる。
排泄物処理ユニット31は、操作部41、報知部42、駆動部43、及び制御部44を更に備えている。操作部41は、ユーザ、介護者又は介護施設の職員等(以下、適宜に「ユーザ等」と表記する)からの各種の指示を入力し、入力された指示を制御部44に出力する。入力可能な指示には、吸引動作を自動で行う自動運転モードの指示、及び、吸引動作を手動で行う手動運転モードの指示等が含まれる。自動運転モードは、センサー21Bによって尿が検出されると、真空ポンプ34を所定時間作動させて尿を自動吸引する動作状態である。また、手動運転モードは、ユーザ等の所定操作に応じて真空ポンプ34を作動/停止させる動作状態である。
指示を入力する方法は、ハードウェアスイッチの操作、音声入力、及び通信等の公知の様々な方法を適用可能である。報知部42は、制御部44の制御の下、ランプ、表示パネル、及び音声デバイス等の公知のデバイスを用いて各種の情報を外部に報知する。駆動部43は、制御部44の制御の下、吸引源として機能する真空ポンプ34を駆動する。
制御部44は、制御プログラム等の各種のデータを記憶する記憶部44Aを有し、記憶部44Aに記憶された制御プログラムを実行することにより排泄物処理装置10の動作を制御するコンピュータとして機能する。本実施形態では、記憶部44Aに記憶されたデータのうち、尿に関する情報は、報知部42を利用して外部に報知可能である。また、記憶部44Aに記憶されたデータは、不図示の通信デバイスを利用して外部装置に出力することも可能である。通信デバイスには、公知の通信インターフェースを広く適用可能である。
制御部44は、配線23を介してセンサー21Bに接続されることによって、センサー21Bの検出結果を取得可能になる。この制御部44が実行する処理は、自動運転モード及び手動運転モードを選択的に実行する吸引制御、及び、後述する残量検出処理を含んでいる。
本構成の排泄物処理ユニット31は、タンク32内の複数段階の残量を非接触で検出可能にする残量検出部71を備えている。残量検出部71は、尿の排泄量、排泄時間、及び排泄頻度といった情報を取得可能にタンク32内の残量を検出可能にするセンサーとして機能し、図1に示す満水位置LH、及び異常位置LXを少なくとも検出可能である。残量検出部71の構成については後述し、排泄物処理ユニット31の外観及び内部等を先に説明する。
図2は、排泄物処理ユニット31の外観を示す図であり、図3は、排泄物処理ユニット31の内部構造を上方から見た図であり、図4は、内部構造を側方から見た図である。各図において、符号Xは排泄物処理ユニット31の幅方向を示し、符号Yは奥行き方向を示している。
図2に示すように、排泄物処理ユニット31は、上方が開口する中空箱形状のケース81と、ケース81の上方開口を開閉自在に覆う蓋82とを備え、蓋82には、操作パネル83が設けられている。操作パネル83には、ハードウェアスイッチ等の操作子、及び表示パネル等が配置されている。操作パネル83は、奥行き方向Yの一方側に寄せた位置に設けられ、ユーザの傍に排泄物処理ユニット31を配置する際には、例えば、操作パネル83をユーザ側に向けた姿勢で排泄物処理ユニット31が配置される。なお、操作パネル83をユーザ以外の者が主に操作する場合は、操作パネル83をユーザの反対側にした姿勢で排泄物処理ユニット31を配置する場合も想定される。
図3に示すように、ケース81は、左右の側壁81R,81L、前後の側壁81F,82Bとを有し、幅方向Xに比して奥行き方向Yが短い直方体形状に形成されている。
本構成では、ケース81の内部空間のうち、奥行き方向Yに二分割した場合の一方の空間R1を、タンク32を収容する空間に割り当て、他方の空間R2を、タンク32以外の吸引経路構成部品(サブタンク33、真空ポンプ34、フィルタ35等)等を収容する空間に割り当てている。空間R2の上部には、操作部41、報知部42及び制御部44等に対応する部品を実装した基板84が配置されている。
タンク32は、一方の空間R1内にて左右の側壁81R,81L間に渡って延在する大容量のタンクに形成されている。このタンク32の上方には基板84等が配置されず、タンク32を上方に容易に取り出することができる。なお、タンク32には、ハンドル32Hが設けられ、このハンドル32Hを利用して上方への取り出し等が容易となっている。図4に示すように、タンク32は、ケース81の底板82Tに載置され、タンク32と左右一方の側壁81Rとの間のスペースに、残量検出部71が上下に渡って配置されている。なお、残量検出部71を、タンク32と左右他方の側壁81Rとの間のスペース等に配置してもよい。
図5は、残量検出部71の構成を模式的に示す図である。
残量検出部71は、水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対71A,71B,71C及び71Dを上下に間隔を空けて備え、各検出電極対71A〜71Dの近傍の水分の有無に応じて検出電極対71A〜71D間の静電容量が変化する静電容量式である。本実施形態では、残量検出部71の検出結果に基づいて制御部44がタンク32内の残量を特定する。但し、この構成に限定されず、残量検出部71が、各検出電極対71A〜71D間の静電容量に基づいて残量を検出する演算処理を行い、検出結果を制御部44に出力してもよい。
同図5に示すように、本構成では、タンク32内の残量が最低位置LLから満水位置LHまでを検出可能に上下に渡って3組の検出電極対71A〜71Cが配置されている。また、満水位置LHよりも上方に、リファレンス用の検出電極対71D(以下、リファレンス電極対71Dと適宜に表記する)が配置される。この構成により、タンク32内の残量が満水位置LH以下であれば、リファレンス電極対71D間の静電容量はタンク32内の水分の影響を受けない。
一般的に、検出電極対71A〜71D間の静電容量は温度や湿度等の環境要因によっても変動する。本構成では、リファレンス電極対71D間の静電容量を基準にして、各検出電極対71A〜71Cの静電容量の値を補正することによって、環境要因の影響を除いた静電容量の値を取得する。これにより、季節等によってタンク32内の残量の検出誤差が大きくなる事態を抑制し、タンク32内の残量の検出精度を高めることができる。例えば、リファレンス電極対71D間の静電容量と、各検出電極対71A〜71Cの静電容量の値の差分値に基づいて、タンク32内の残量を検出するようにすればよい。
リファレンス電極対71Dは、タンク32内の残量がタンク接続部40内のフロート又は弁機構が正常に作動しない異常位置LXにあるか否かを検出可能な位置に設けられており、フロート等の異常を検出する異常検出センサーとしても利用される。これら検出電極対71A〜71Dは、同一サイズに形成され、水分に対する容量の変化特性が揃えられており、これによって、より正確にタンク32内の残量を特定し易くなる。但し、検出電極対71A〜71Cを単一の検出電極対に置き換えても、十分な検出精度が得られる場合は単一の検出電極対に置き換えてもよい。また、本構成では、上下に間隔を空けて4組の検出電極対71A〜71Dを配置する場合を例示したが、4組未満にしてもよいし、5組以上にしてもよい。
なお、上記の残量検出部71をタンク32と側壁81Lとの間のスペースに配置する場合、残量検出部71のうち、タンク32内の残量が最低位置LLから満水位置LHまでを検出する検出電極対(検出電極対71A〜71Cに相当)の少なくともいずれかをタンク32と側壁81Lとの間に配置可能である。リファレンス電極対71Dについては、タンク接続部40内の異常位置LXを検出可能な範囲で適宜な位置に変更してもよい。
図6は、タンク32内の残量検出に関する動作を示すフローチャートである。この動作フローは、排泄物処理ユニット31の電源がオンの間、所定の周期等で繰り返し実行される。
まず、制御部44は、残量検出部71の各検出電極対71A〜71Dの静電容量に基づいてタンク32内の残量を検出する残量検出処理を開始する(ステップS11)。この場合、制御部44は、リファレンス電極対71Dを基準にして各検出電極対71A〜71Cの静電容量を補正するので、タンク32内の残量を高精度に検出し易くなる。また、制御部44は、検出電極対71Dの静電容量に基づいてタンク32内の残量が異常位置LX以上か否かも判定する。
タンク32内の残量が異常位置LX以上の場合(ステップS12;YES)、制御部44は、報知部42を利用して、操作パネル83等にフロート又は弁機構の故障を報知する報知処理を行う(ステップS13)。これにより、ユーザ等が速やかに故障に対する対応が可能になる。
タンク32内の残量が異常位置LX未満の場合(ステップS12;NO)、制御部44は、タンク32内の残量が満水位置LH以上か否かを判定し、満水位置LH以上の場合(ステップS14;YES)、報知部42を利用して、操作パネル83等にタンク32が満水レベルであることを報知する報知処理を行う(ステップS15)。これにより、ユーザ等がタンク32内の尿を廃棄する必要があることを認識できる。
タンク32内の残量が満水位置LH未満の場合(ステップS14;NO)、制御部44は、ステップS16に移行し、排尿に関する情報を取得する情報取得処理を行う。この情報取得処理は、尿の排泄量、排泄時間、及び排泄頻度の少なくともいずれかを含む情報を取得し、記憶部44Aに記憶する処理である。例えば、排泄量は、タンク32内の残量変化から特定でき、排泄時間及び排泄頻度についても、タンク32内の残量変化のタイミングから特定できる。このようにして特定した情報は、記憶部44Aに記憶され、制御部44の制御の下、報知部42を利用してユーザ等に適宜に報知したり、通信インターフェースを利用して外部装置に出力したりすることが可能である。
このようにして取得した排尿に関する情報は、ユーザが自身の健康管理や体調管理に役立てたり、ユーザが介護施設を利用している場合は、介護施設側の排尿に関する記録作業を軽減したり、タンク32内の尿を廃棄する時間の管理を容易にし易くなり、介護の効率化にも寄与する。また、ユーザが治療中の場合にはユーザの体調や病状の診断等に役立つ効果も期待できる。
なお、尿の排泄量、排泄時間、及び排泄頻度のいずれかを含む情報を特定し、記憶部44Aに記憶する場合を説明したが、これに限定しなくてもよい。例えば、タンク32内の残量の時間変化を示す情報(後で分析が可能なログ情報に相当)を記憶部44Aに記憶し、この情報を利用する情報利用者が、記憶部44Aに記憶された情報から、排泄量、排泄時間、及び排泄頻度のいずれか等の必要な情報を特定するようにしてもよい。また、特定する情報は、排泄量、排泄時間、及び排泄頻度のいずれかを特定可能な情報に限定しなくてもよく、残量から得られる情報を広く適用可能であり、情報の利用用途等に応じて適宜に変更すればよい。
以上説明したように、本実施形態の排泄物処理装置10は、タンク32内の複数段階の残量を非接触で検出可能にする残量検出部71を備え、制御部44が、残量の変化に基づいて排尿に関する情報を取得する情報取得部として機能するので、ユーザの排泄に関する有用な情報を得やすくなる。この残量検出部71は、非接触でタンク32内の残量を検出するので、残量検出部71の洗浄を不要にし易くなり、各種のメンテナンスもし易くなる。
さらに、制御部44は、タンク32内の残量の変化に基づいて排泄量、排泄時間、及び排泄頻度の少なくともいずれかを含む情報を取得するので、ユーザの健康や体調の管理に有用な情報を得やすくなる。
また、残量検出部71は、上下方向に延びると共に水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対71A〜71Cを有し、各検出電極対71A〜71Cの間の静電容量に基づいて残量を検出可能にする静電容量式であるので、ほぼ水分で構成される尿を高精度に検出し易くなり、かつ、残量検出部71の薄型化も容易である。
また、検出電極対71A〜71Cを利用して検出可能なタンク32内の残量の範囲では、その残量によっては静電容量が変化しないリファレンス電極対71Dを備え、リファレンス電極対71Dの検出結果に基づいて他の検出電極対71A〜71Cの検出結果を補正するので、温度や湿度等の環境の影響による検出誤差を抑制し易くなる。
また、リファレンス電極対71Dは、他の検出電極対71A〜71Cよりも上方であって、タンク32内の残量が予め定めた異常位置LXを超えたことを検出可能な位置に設けられるので、リファレンス電極対71Dを、異常を検出するセンサーに兼用でき、部品点数の削減、及び装置の小型化等に有利となる。しかも、他の検出電極対71A〜71Cは、上下に間隔を空けて配置され、かつ、リファレンス電極対71Dと同サイズであるので、これら検出電極対71A〜71Dの特性を揃え、温度や湿度等の環境の影響による検出誤差を効果的に抑制し易くなる。
また、本構成では、図3に示すように、ケース81には、タンク32と、タンク32以外の吸引経路構成部品(サブタンク33、真空ポンプ34、フィルタ35等)とが所定の水平方向である奥行き方向Yに並べて収容される構成としている。この構成の下、タンク32とケース81との間のスペースのうち、タンク32に対して奥行き方向Yに交差する水平方向に相当する幅方向Xに空くスペース内に、残量検出部71を配置している。この構成によれば、残量検出部71の配置スペースを確保するために、ケース81を奥行き方向Yに大型化する事態を抑制でき、奥行き方向Yをコンパクト化し易くなる。
なお、上記実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、残量検出部71の構成は適宜に変更可能である。例えば、水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対の各サイズ、個数(分割数)、及び各検出電極対の位置を適宜に変更してもよい。また、水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対を用いる場合を説明したが、図7に一例を示すように、上下方向に間隔を空けて配置される検出電極を用いてもよい。
図7では、残量検出部71を、下側の検出電極71Xと上側の検出電極71Yからなる検出電極で構成し、かつ、各検出電極71X,71Yの幅を、上記検出電極対71A〜71Dよりも幅広に形成し、タンク32内の水分や空気等の誘電体の影響によって変化する検出電極71X,71Y間の静電容量を検出する。検出電極71Yをリファレンスとして使用することもできる。各検出電極71X,71Yを幅広に形成することで、タンク32内の水分の影響による静電容量の変化を十分に検出し易くなる。また、図7に示す構成の場合、部品点数の削減、及び、部品の配置のし易さ等に有利となる可能性がある。
なお、上下方向に間隔を空けて配置される検出電極対のサイズ、個数(分割数)、及び分割した場合の各検出電極対の位置については適宜に変更してもよい。
また、残量検出部71を静電容量式で構成する場合に限定されず、タンク32内の複数段階の残量を非接触で検出する他の構成を採用してもよい。
例えば、残量検出部71を、上下方向に間隔を空けて配置した複数の発光デバイスと、各発光デバイスからの光を、タンク32を介して受光する複数の受光デバイスとで構成した光学式としてもよい。この場合、発光デバイスは、水分に吸収され易い近赤外領域の波長を含む光を出射し、受光デバイスは、その近赤外領域の波長を含む光を受光することによって、水分の有無に応じて受光量が異なり、受光量の変化に基づいてタンク32内の残量を検出できる。また、水に対する光の吸収を利用する構成に限定されず、排泄物の色、又は画像に基づいてタンク32内の残量を検出する構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、タンク32とケース81との間のスペースのうち、ケース81の幅方向Xに空くスペース内に残量検出部71を配置する場合を例示したが、これに限定されず、残量検出部71の配置位置は適宜に変更してもよい。例えば、ケース81の幅方向Xをコンパクト化する必要がある場合には、タンク32とケース81との間のスペースのうち、ケース81の奥行き方向Yに空くスペース内に残量検出部71を配置してもよい。
また、図1等に示す排泄物処理装置10に本発明を適用する場合を説明したが、各部の構成、構造及び形状等は適宜に変更してもよい。例えば、チューブ接続口21Aとセンサー接続部21Cとを有する所定部材がレシーバ21の場合を例示したが、これに限定されず、所定部材は、ユーザの股間部に装着される下着、サポータ、又はオムツ等の適宜な部材を適用可能である。また、尿を吸引する排泄物処理装置10に本発明を適用する場合に限定されず、尿、便、経血、又は他の排泄物の少なくともいずれかからなる液体(体液とも称する)を吸引する排泄物処理装置に本発明を適用してもよい。
10 排泄物処理装置
21 レシーバ(所定部材)
32 タンク
33 サブタンク(吸引経路構成部品)
34 真空ポンプ(吸引源、吸引経路構成部品)
35 フィルタ(吸引経路構成部品)
36〜38 吸引チューブ
39 排気チューブ
42 報知部
44 制御部(情報取得部)
71 残量検出部
71A〜71C 検出電極対
71D 検出電極対(リファレンス電極対)
81 ケース
LF 上限位置
LX 異常位置
LH 満水位置
LL 最低位置
X 幅方向
Y 奥行き方向

Claims (7)

  1. 所定の排泄物を吸引し、タンクに貯留する排泄物処理装置において、
    前記タンク内の複数段階の残量を非接触で検出可能にする残量検出部と、
    前記残量の変化に基づいて、前記排泄物に関する情報を取得する情報取得部と
    を備えることを特徴とする排泄物処理装置。
  2. 前記情報取得部は、前記残量の変化に基づいて排泄量、排泄時間、及び排泄頻度の少なくともいずれかを含む情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の排泄物処理装置。
  3. 前記残量検出部は、上下方向に延びると共に水平方向に間隔を空けて配置される検出電極対を有し、前記検出電極対の間の静電容量に基づいて残量を検出可能にする静電容量式であることを特徴とする請求項1又は2に記載の排泄物処理装置。
  4. 前記検出電極対を利用して検出可能な前記タンク内の残量の範囲では、前記残量によっては静電容量が変化しないリファレンス用の検出電極対を備え、
    前記リファレンス用の検出電極対の検出結果に基づいて、前記検出電極対の検出結果を補正することを特徴とする請求項3に記載の排泄物処理装置。
  5. 前記リファレンス用の検出電極対は、前記検出電極対よりも上方であって、前記タンク内の残量が予め定めた異常位置を超えたことを検出可能な位置に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載の排泄物処理装置。
  6. 前記検出電極対は、上下に間隔を空けて配置され、かつ、前記リファレンス用の検出電極と同サイズであることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の排泄物処理装置。
  7. 前記タンクと、前記タンクに排泄物を吸引する吸引経路を構成する構成部品とを水平方向に並べて収容するケースとを備え、
    前記タンクと前記ケースとの間のスペースのうち、前記タンクに対して前記水平方向に交差する水平方向に空くスペース内に、前記残量検出部を配置していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の排泄物処理装置。
JP2020063506A 2020-03-31 2020-03-31 排泄物処理装置 Active JP7496227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020063506A JP7496227B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 排泄物処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020063506A JP7496227B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 排泄物処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021159282A true JP2021159282A (ja) 2021-10-11
JP7496227B2 JP7496227B2 (ja) 2024-06-06

Family

ID=78001648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020063506A Active JP7496227B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 排泄物処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7496227B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053963A1 (ja) 2021-09-29 2023-04-06 日本発條株式会社 船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005975A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Hitachi Ltd 自動収尿装置
JP3197515U (ja) * 2015-03-03 2015-05-21 ワッティー株式会社 液面レベルセンサ
JP2016520804A (ja) * 2013-03-15 2016-07-14 シー・アール・バード・インコーポレーテッドC R Bard Incorporated 尿監視システムおよび方法
JP2020003307A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 国立研究開発法人防災科学技術研究所 水位検出システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005975A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Hitachi Ltd 自動収尿装置
JP2016520804A (ja) * 2013-03-15 2016-07-14 シー・アール・バード・インコーポレーテッドC R Bard Incorporated 尿監視システムおよび方法
JP3197515U (ja) * 2015-03-03 2015-05-21 ワッティー株式会社 液面レベルセンサ
JP2020003307A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 国立研究開発法人防災科学技術研究所 水位検出システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023053963A1 (ja) 2021-09-29 2023-04-06 日本発條株式会社 船舶、船舶制御装置、船舶制御方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7496227B2 (ja) 2024-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5507554B2 (ja) 腹膜透析装置
WO2019065541A1 (ja) 排泄物検出装置
CN210056914U (zh) 一种痰液收集监测装置
CN105954066A (zh) 一种家用尿液检测仪的自动取样装置及其取样方法
US20110092786A1 (en) Device for the analysis of urine
JP2016135184A (ja) 血液浄化装置
JP2021159282A (ja) 排泄物処理装置
JP2015010894A (ja) 試料処理装置および試料処理装置の異常検出方法
JP2016145797A (ja) 生体情報測定システム
JP2008272113A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
KR100701873B1 (ko) 앰플절단장치
JP2019178890A (ja) 排泄センサ
JP2015070947A (ja) 内視鏡洗浄消毒装置、および内視鏡洗浄消毒装置用アダプタ
CN112312824A (zh) 内窥镜再生处理器具
CN109863349A (zh) 设备带及其工作方法
CN113520645A (zh) 一种新型床旁口腔护理仪
JP6390849B2 (ja) 生体情報測定システム
CN208355834U (zh) 一种腹膜透析袋称重回收处理装置
JP2015208503A (ja) 尿レシーバ及び自動排尿処理装置
JP2021159281A (ja) 排泄物処理装置、及び排泄物処理システム
CN108941007A (zh) 一种医疗刀具清洗装置
JP6521314B2 (ja) 生体情報測定システム
CN211052065U (zh) 一种能检测水清澈度的超声波清洗机
JP5014954B2 (ja) 内視鏡洗浄消毒装置
TWI708880B (zh) 具有陣列網孔採集區的集液機構及含有其的智能馬桶

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231016

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7496227

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150