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JP2021144886A - 電池管理装置、電池管理システム及び電池管理方法 - Google Patents

電池管理装置、電池管理システム及び電池管理方法 Download PDF

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JP2021144886A JP2020043704A JP2020043704A JP2021144886A JP 2021144886 A JP2021144886 A JP 2021144886A JP 2020043704 A JP2020043704 A JP 2020043704A JP 2020043704 A JP2020043704 A JP 2020043704A JP 2021144886 A JP2021144886 A JP 2021144886A
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邦生 青野
知己 山下
Tomomi Yamashita
知己 山下
佳彦 山口
Yoshihiko Yamaguchi
佳彦 山口
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Abstract

【課題】電池の劣化度の推定精度を向上させる。【解決手段】電池の開放電圧を取得する開放電圧取得部と、電流値を取得する電流取得部と、開放電圧と電池残量との関係を示す情報に基づき電池残量を取得する電池残量取得部と、充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出する電池残量差分算出部と、充電開始時から終了時までの積算電流値を算出する積算電流値算出部と、電池残量の差分及び積算電流値に基づいて、満充電容量を算出する満充電容量算出部と、使用初期における満充電容量に対する、今回の満充電容量との比である劣化度指標を推定する劣化度指標推定部と、を備えた電池管理装置であって、劣化度指標推定部は、使用初期の満充電容量に対する、今回の満充電容量との比として算出される劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づき劣化度指標を推定する。【選択図】図2

Description

本発明は、電池管理装置、電池管理システム及び電池管理方法に関する。
従来、電池の劣化状態を把握するための指標として電池のSOH(State Of Health:
劣化度又は容量維持率ともいう。)が用いられている。
特許文献1には、SOHに関連する指標である満充電容量を精度よく算出する技術が開示されている。また、特許文献2には蓄電池の劣化状態を規定するパラメータの推定精度を向上させる技術が開示されている。
電池の劣化状態は、電池のメンテナンス等の上でも重要な指標であることから、さらなる推定精度向上が求められている。
特開2018−48910号公報 特開2014−215181号公報
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、電池の劣化度の推定精度を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための本発明は、
充電可能な電池の開放電圧を取得する開放電圧取得部と、
前記電池から供給される電流値を取得する電流取得部と、
前記開放電圧と前記電池の電池残量との関係を示す第1関係情報に基づいて、前記電池の電池残量を取得する電池残量取得部と、
前記電池の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出する電池残量差分算出部と、
前記電池の充電の開始時から終了時までの積算電流値を算出する積算電流値算出部と、
算出された前記電池残量の差分及び前記積算電流値に基づいて、前記電池の充電による満充電容量を算出する満充電容量算出部と、
前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比で表される、前記電池の劣化度を示す劣化度指標を推定する劣化度指標推定部と、
を備えた電池管理装置であって、
前記劣化度指標推定部は、前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比として算出される前記劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する前記劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、前記劣化度指標を推定することを特徴とする。
本発明によれば、開放電圧取得部によって取得された電池の開放電圧と、開放電圧と電池の電池残量の関係を示す第1関係情報とに基づいて、電池残量を取得する。電池の充電
の開始時及び終了時において、それぞれ電池残量を取得することにより、電池の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出する。そして、電池の充電の開始時から終了時まで電流値を積算することにより、積算電流値を算出する。さらに、算出された電池残量の差分及び積算電流値に基づいて、電池の充電による満充電容量を算出する。このようにして得られた満充電容量により、電池の使用の初期における充電による満充電容量と、今回の充電による満充電容量との比で表される、電池の劣化度を示す劣化度指標を推定することができる。そして、電池の使用の初期における充電による満充電容量に対する、電池の今回の充電による満充電容量との比として算出される劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、劣化度指標を推定する。ここで、劣化度指標の推定精度は、その推定の基礎となる電池残量の精度に依存する。従って、電池残量の誤差が小さいほど、劣化度指標の推定精度は高くなる。このとき、電池残量の差分の大きさによって、劣化度指標の推定精度が異なる。このため、劣化度指標を推定する際に、今回の充電に対する劣化度指標との測定値に対して今回の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用し、過去の充電に対する劣化度指標の推定値に対して過去の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用することにより、劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明においては、
前記電池残量の差分が大きい場合には前記補正値は大きく、前記電池残量の差分が小さい場合には前記補正値は小さいようにしてもよい。
電池残量の差分が大きいほど、劣化度指標の推定精度は良く、電池残量の差分が小さいほど劣化度指標の推定精度は悪い。このような、電池残量の差分の大きさと電池の劣化度指標との関係に基づいて、電池残量の差分が大きい場合には補正値を大きく、電池残量の差分が小さい場合には補正値を小さく設定する。このように設定された補正値を用いて劣化度指標を推定する際に、今回の充電に対する劣化度指標との測定値に対して今回の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用し、過去の充電に対する劣化度指標の推定値に対して過去の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用することにより、劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明においては、
前記劣化度指標推定部は、今回の充電に対する前記劣化度指標の測定値と、直近の充電に対する前記劣化度指標の推定値とに、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じた補正値を掛けた加重平均によって、今回の充電に対する前記劣化度指標を推定するようにしてもよい。
劣化度指標を推定する際に、今回の充電に対する劣化度指標との測定値に対して今回の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用し、過去の充電に対する劣化度指標の推定値に対して過去の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用する方法として、今回の充電に対する劣化度指標の測定値と、直近の充電に対する劣化度指標の推定値とに、それぞれの充電における電池残量の差分に応じた補正値を掛けた加重平均によって、今回の充電に対する劣化度指標を推定することによって劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明においては、
前記直近の充電は、1又は複数の過去の充電であるようにしてもよい。
過去の充電に対する劣化度指標を用いることによって、劣化度指標を推定する際の誤差を平準化することができる。そして、過去の充電に対する劣化度指標として、直近の1又は複数の過去の充電に対する劣化度指標を用いることによって、今回の充電における電池
の劣化状態に近似する状態における劣化度指標が用いられるので、誤差の平準化により精度向上の効果が大きい。
また、本発明においては、
前記電池残量の差分と、該電池残量の差分に応じて変化する、前記劣化度指標を推定する際の補正値との関係を示す第2関係情報を有するようにしてもよい。
電池残量の差分と、該電池残量の差分の増減に応じて増減する、劣化度指標を推定する際の補正値との適切な関係を示す第2関係情報を、テーブル、曲線、算出式等の形で予め求め有しておくことにより、劣化度指標の推定精度を向上させることができる。
また、本発明は、
前記電池管理装置と、
前記電池と、
前記電池の端子間の電圧を検出する電圧センサと、
前記電池から供給される電流を検出する電流センサと、
を含む電池管理システムである。
上述の電池管理装置は、電池と、電池の端子間の電圧を検出する電圧センサと、電池から供給される電流センサと、を含む電池管理システムとして構成することもできる。このような電池管理システムにおいて、電池の劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明は、
充電可能な電池の開放電圧を取得するステップと、
前記開放電圧と前記電池の電池残量との関係を示す第1関係情報に基づいて、前記電池の電池残量を取得するステップと、
前記電池から供給される電流値を取得するステップと、
前記電池の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出するステップと、
前記電池の充電の開始時から終了時までの積算電流値を算出するステップと
算出された前記電池残量の差分及び前記積算電流値に基づいて、前記電池の充電による満充電容量を算出するステップと、
前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比で表される、前記電池の劣化度を示す劣化度指標を推定するステップと、
を含む電池管理方法であって、
前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比として算出される前記劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する前記劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、前記劣化度指標を推定することを特徴とする。
本発明によれば、開放電圧取得部によって取得された電池の開放電圧と、開放電圧と電池の電池残量の関係を示す第1関係情報とに基づいて、電池残量を取得する。電池の充電の開始時及び終了時において、それぞれ電池残量を取得することにより、電池の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出する。そして、電池の充電の開始時から終了時まで電流値を積算することにより、積算電流値を算出する。さらに、算出された電池残量の差分及び積算電流値に基づいて、電池の充電による満充電容量を算出する。このようにして得られた満充電容量により、電池の使用の初期における充電による満充電容量と、今回の充電による満充電容量との比で表される、電池の劣化度を示す劣化度指標を推定することができる。そして、電池の使用の初期における充電による満充電容量に対する、電池の今回の充電による満充電容量との比として算出される劣化度指標の測定値と、過去の充電
に対する劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、劣化度指標を推定する。ここで、劣化度指標の推定精度は、その推定の基礎となる電池残量の精度に依存する。従って、電池残量の誤差が小さいほど、劣化度指標の推定精度は高くなる。このとき、電池残量の差分の大きさによって、劣化度指標の推定精度が異なる。このため、劣化度指標を推定する際に、今回の充電に対する劣化度指標との測定値に対して今回の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用し、過去の充電に対する劣化度指標の推定値に対して過去の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用することにより、劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明においては、
前記電池残量の差分が大きい場合には前記補正値は大きく、前記電池残量の差分が小さい場合には前記補正値は小さいようにしてもよい。
電池残量の差分が大きいほど、劣化度指標の推定精度は良く、電池残量の差分が小さいほど劣化度指標の推定精度は悪い。このような、電池残量の差分の大きさと電池の劣化度指標との関係に基づいて、電池残量の差分が大きい場合には補正値を大きく、電池残量の差分が小さい場合には補正値を小さく設定する。このように設定された補正値を用いて劣化度指標を推定する際に、今回の充電に対する劣化度指標との測定値に対して今回の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用し、過去の充電に対する劣化度指標の推定値に対して過去の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用することにより、劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明においては、
今回の充電に対する前記劣化度指標の測定値と、直近の充電に対する前記劣化度指標の推定値とに、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じた補正値を掛けた加重平均によって、今回の充電に対する前記劣化度指標を推定するようにしてもよい。
劣化度指標を推定する際に、今回の充電に対する劣化度指標との測定値に対して今回の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用し、過去の充電に対する劣化度指標の推定値に対して過去の充電における電池残量の差分に応じた補正値を適用する方法として、今回の充電に対する劣化度指標の測定値と、直近の充電に対する劣化度指標の推定値とに、それぞれの充電における電池残量の差分に応じた補正値を掛けた加重平均によって、今回の充電に対する劣化度指標を推定することによって劣化度の推定精度を向上させることができる。
また、本発明においては、
前記直近の充電は、1又は複数の過去の充電であるようにしてもよい。
過去の充電に対する劣化度指標を用いることによって、劣化度指標を推定する際の誤差を平準化することができる。そして、過去の充電に対する劣化度指標として、直近の1又は複数の過去の充電に対する劣化度指標を用いることによって、今回の充電における電池の劣化状態に近似する状態における劣化度指標が用いられるので、誤差の平準化により精度向上の効果が大きい。
本発明によれば、電池の劣化度の推定精度を向上させることが可能となる。
本発明の実施例1における電池管理システムの一例を示す概略構成図である。 本発明の実施例1における電池管理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施例1における開放電圧と電池残量の関係を示すグラフである。 本発明の実施例1におけるSOH推定方法の手順を示すフローチャートである。 本発明の実施例1における補正値の設定例を示す表である。 本発明の実施例1における補正値の設定例に対する誤差を示す表である。 本発明の実施例1における補正値の設定例と比較例によるシミュレーション結果を示す表である。 本発明の実施例2における補正値の設定例を示す表である。 本発明の実施例2における電池管理装置の機能ブロック図である。 本発明の実施例2におけるSOH推定方法の手順を示すフローチャートである。
〔適用例〕
以下、本発明の適用例について、図面を参照しつつ説明する。
本発明に係る電池管理装置1は、図1に示す電池管理システム100に適用することができる。電池管理装置1は、充放電可能な電池の劣化度指標であるSOHを推定する。
電池2のSOHは、後述の(3)式に示すように、今回の充電(n回目)のSOHの測定値と、前回の充電(n−1回目)のSOHの推定値SOH(n−1)とに対して、それぞれ補正値αと(1−α)とを掛けて和をとることによって推定していた。
このとき、SOHは後述(1)式のように、現在と初期の満充電容量の比として表され、満充電容量は後述の(2)式のように充電期間における積算電流値と充電開始時と充電終了時のSOC(電池残量)の差分とによって算出される。従って、SOHの推定精度は、その推定の基礎となるSOCの精度に依存する。従って、SOCの誤差が小さいほど、SOHの推定精度は高くなる。このとき、SOCの差分の大きさによって、SOHの推定精度が異なる。具体的には、SOCの差分が大きいほど、SOHの推定精度は良く、SOCの差分が小さいほどSOHの推定精度は悪い。このため、図5に示すように、SOHを推定する際に、SOCの差分(ΔSOC)の大きさが大きいほど補正値αを大きく、SOCの差分の大きさが小さいほど補正値αを小さくすることによって、SOHの推定精度を向上させることができる。
また、SOHは、後述の(6)式のように、今回のSOHの測定値と、直近9回の充電に対するSOHとの加重平均によって推定することもできる。この場合は、図8に示すようにΔSOCが大きいほど重みfを大きく、ΔSOCが小さいほど重みfを小さくすることにより、同様に、SOHの推定精度を向上させることができる。
〔実施例1〕
以下では、本発明の実施例に係る電池管理装置について、図面を用いて、より詳細に説明する。
<装置構成>
図1は、本実施例に係る電池管理装置1を含む電池管理システム100の一例を示す概略構成図である。
電池管理システム100は、電池管理装置1、電池2、電圧センサ3、電流センサ4を含む。電池は、鉛電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池である。図1では、電池2として、単一の電池を例示しているが、複数の電池が直列に接続された組電池であってもよい。この電池管理システム100は、電池2にユニットとして組み込まれてもよいし、電池2の充放電を制御するパワーコンディショナ等の電力制
御装置に、電池管理装置1、電圧センサ3及び電流センサ4、又は、電池管理装置1が設けられていてもよい。電圧センサ3及び電流センサ4は、公知の機器を適宜採用することができる。
電池管理装置1のハードウェア構成は、例えば、CPU(Central Processing Unit)
や、メモリを含む。ここで、メモリは、主記憶装置と補助記憶装置とを含む。主記憶装置は、CPUの作業領域,プログラムやデータの記憶領域として使用される。主記憶装置は、例えば、RAM(Random Access Memory),或いはRAMとROM(Read Only Memory)との組み合わせで形成される。補助記憶装置は、CPUによって実行されるプログラム,及びプログラムの実行に際して使用されるデータを記憶する。補助記憶装置は、例えば、フラッシュメモリ,EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)などである。CPUは、単一のプロセッサに限定されるわけではなく、マルチプ
ロセッサ構成であってもよく、マルチコア構成を有していてもよい。また、電池管理装置1の一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field
Programmable Gate Array)等の集積回路によって構成されていてもよい。
図2は、電池管理装置1の機能ブロック図である。電池管理装置1は、開放電圧取得部111、電流取得部112、SOC取得部113、ΔSOC算出部114、積算電流値算出部115、満充電容量算出部116、SOH推定部117、OCV−SOCテーブル118、電流値蓄積部119、SOC蓄積部120、ΔSOC蓄積部121、積算電流値蓄積部122、満充電容量蓄積部123、ΔSOC−αテーブル124、SOH蓄積部125を含む。これら各部の機能は、メモリに記憶されたSOH推定プログラムをCPUによって実行することによって実現される。なお、電流値蓄積部119、SOC蓄積部120、ΔSOC蓄積部121、積算電流値蓄積部122、満充電容量蓄積部123、SOH蓄積部125、実際には、これらのデータを記憶するために割り当てられたメモリの所定領域によって構成され、OCV−SOCテーブル118、ΔSOC−αテーブル124、メモリの所定領域に記憶されたデータである。これら各部の機能については、後述のSOH推定方法の説明において併せて説明する。
<SOH推定方法>
まず、電池の一般的なSOH推定方法について説明する。
一般的に、電池のSOHの測定値は以下の(1)式により算出される。
Figure 2021144886

このとき、満充電容量(Ah)は、以下の(2)式により算出される。
Figure 2021144886
ここで、SOC(State Of Charge)はパーセンテージで示される電池残量である。S
OCは、電池に負荷が接続されていない上での、電池2の電圧である開放電圧(OCV)(V)と一定の関係にあり、電池の開放電圧からSOCを推定することができる。電池の開放電圧(OCV(V))と、SOC(%)との関係は、例えば、図3のグラフに示すような関係にある。ここでえ、図3に示すグラフは、本発明の第1関係情報の一例である。
(1)式により得られたSOHの測定値には推定誤差が含まれる。このため、以下の(3)式のように、SOHの測定値をそのまま適用するのではなく、SOHの測定値に補正値α(<1)を掛けることで、推定誤差を抑えることが行われている。
Figure 2021144886
本実施例では、(3)式の補正値αを、ΔSOC(=SOC2−SOC1)の大きさに応じて変更する。以下、本実施例に係るSOH推定方法の手順を説明するフローチャートである図4を参照して、本実施例における電池のSOH推定方法について説明する。
まず、開放電圧取得部111が、充電開始時の電池2の開放電圧を取得する(ステップS1)。電池2の開放電圧は、電池2に負荷が接続されていない状態の電圧を電圧センサ3で検出することによって取得してもよいし、電池2に負荷が接続された状態で電圧センサ3によって検出された電圧から推定することによって取得してもよい。
次に、SOC取得部113は、取得された開放電圧と、開放電圧OCVとSOCとの関係を示すOCV−SOC関係情報118とから、SOCを取得する(ステップS2)。ここで取得されたSOCは、(3)式及び図3のSOC1に対応する。SOC取得部113は、取得されたSOCをメモリの所定領域に設けられたSOC蓄積部120に記憶する。ここでは、SOC取得部113は、本発明の電池残量取得部の一例である。
OCV−SOC関係情報118は、メモリの所定領域に記憶されている。OCV−SOC関係情報は、図3に示すような曲線の形で記憶されていてもよいし、電池の開放電圧とSOCとを関連付けたテーブルの形で記憶されていてもよく、電池の開放電圧からSOCを推定する数式の形で記憶しておいてもよい。
次に、電流取得部112は、電流センサ4によって検出された電池2から流れる電流値を取得する(ステップS3)。電池2から流れる電流値は、充電している期間中継続して検出し、電流取得部112は、継続的に検出された電流値を、メモリの所定領域に設けられた電流値蓄積部119に記憶する。
次に、充電終了時に、開放電圧取得部111が、充電開始時の電池2の開放電圧を再度取得する(ステップS1)。
そして、SOC取得部113は、取得された開放電圧と、開放電圧OCVとSOCとの関係を示すOCV−SOC関係情報118とから、SOCを取得する(ステップS5)。ここで取得されたSOCは、(3)式及び図3のSOC2に対応する。SOC取得部113は、取得されたSOCをメモリの所定領域に設けられたSOC蓄積部120に記憶する。
次に、ΔSOC算出部114は、SOC蓄積部120から、充電終了時と充電開始時のSOCを読み出し、充電終了時と充電開始時電池残量の差分であるΔSOCを算出する(ステップS6)。ここでは、ΔSOCは、SOC2−SOC1で定義される。ΔSOC算出部114は、このようにして算出されたΔSOCを、メモリの所定領域に設けられたΔSOC蓄積部121に記憶する。ここでは、ΔSOC算出部114は、本発明の電池残量差分算出部の一例である。
図3において、電池が充電されるのに応じて開放電圧が変化する。SOCは、充電開始時のSOC1の状態から、充電に伴う開放電圧の変化に応じて増加し、SOC2に達して充電を終了する。充電時には、電流センサ4によって、電流が継続的に検出されており、検出された電流値はメモリの電流値蓄積部119に蓄積されている。積算電流値算出部1
15は、電流値蓄積部119から読み出して、充電開始時から充電終了時までの充電期間について電流値を積算し、充電期間における積算電流値を算出する(ステップS7)。すなわち、電池2の充電によりSOCがSOC1(%)からSOC2(%)に至るまでの、積算電流値(Ah)が算出される。積算電流値算出部115は、このようにして算出された積算電流値を、メモリの所定領域に設けられた積算電流値蓄積部122に記憶する。
次に、満充電容量算出部116は、今回の充電に対するΔSOCをΔSOC蓄積部121から、積算電流値を積算電流値蓄積部122から、それぞれ読み出し、(2)式に従って、満充電容量を算出する(ステップS8)。満充電容量算出部116は、このようにして算出された満充電容量を、メモリの所定領域に設けられた満充電容量蓄積部123に記憶する。
次に、SOH推定部117は、満充電容量蓄積部123から、今回の充電に対する満充電容量と、電池の使用初期に算出された満充電容量とを読み出し、(1)式に従ってSOHの測定値を算出する。そして、SOH推定部117は、今回(今回をn回目とする。)の充電に対するSOHの測定値と、過去の充電として前回(n−1回目)の充電に対するSOHの推定値S(n−1)をSOH蓄積部125から読み出し、(3)式に従って、今回のSOHの推定値であるSOH(n)を算出する(ステップS9)。このとき、SOH推定部117は、ΔSOC蓄積部121から読み出した今回の充電に対するΔSOCに対応する補正値αを、ΔSOC−αテーブル124から取得し、このようにして取得された補正値αを(3)式に適用する。ここでは、SOH推定部117は、本発明の劣化度指標推定部の一例である。そして、ΔSOC−αテーブル124は、本発明の第2関係情報の一例である。
ΔSOC−αテーブル124の例を図5に示す。本実施例では、図5に示すように、ΔSOCが大きい場合には、補正値αを大きく設定し、ΔSOCが小さい場合には、αを小さく設定する。
ここでは、ΔSOCが0%〜50%である場合には、αを0とし、50%<ΔSOC≦60%である場合には、αを0.2とし、60%<ΔSOC≦70%である場合には、αを0.4とし、70%<ΔSOC≦80%である場合には、αを0.64とし、80%<ΔSOC≦90%である場合には、αを0.8とし、90%<ΔSOC≦100%である場合には、αを1.0とする。
ΔSOCの大きさと補正値αとの対応関係は、ΔSOCが大きい場合には、補正値αを大きく設定し、ΔSOCが小さい場合には、αを小さく設定するものであれば、上述のものに限られない。また、ΔSOCと補正値αとの対応関係も図のようなテーブルで表現される場合に限られず、ΔSOCと補正値αとの関係を示す曲線であってよいし、ΔSOCから補正値αを算出する算出式で表現されてもよい。
本実施例では、(1)式に従ってSOHを算出する際に用いられる満充電容量を算出する(2)式に含まれる、ΔSOC(=SOC2−SOC1)の値に応じて、(3)式に用いられる補正値αを可変にすることで、SOHの推定精度を向上させる。
以下に、本実施例によるSOH推定方法によるSOH推定精度の向上について説明する。
(1)式及び(2)式から分かるように、SOHの推定精度はSOCの推定精度に依存するので、SOCの推定誤差が小さいほどSOHの推定精度が向上する。
このとき、SOHの推定精度は、ΔSOCの大きさによって異なる。すなわち、ΔSOCが大きい場合には、SOHの推定精度はよいが、ΔSOCが小さい場合には、SOHの推定精度は悪い。
以下に、(1)式に(2)式を代入して整理し、SOHとΔSOCとの関係を表す(4)式を示す。
Figure 2021144886
図6は、SOHを80%、SOCの推定誤差を2%としたときの、ΔSOCとSOHの推定誤差との関係を示す。
図6に示すように、ΔSOCが100%、90%、80%、70%、60%、50パーセントである場合には、SOHの推定誤差は、それぞれ3.1%、3.4%、3.8%、4.3%、5.0%、5.9%となる。このように、ΔSOCが大きいとSOHの推定誤差は小さいが、ΔSOCが小さくなるのに応じて、SOHの推定誤差も大きくなる。すなわち、ΔSOCが大きい場合には、SOHの推定精度はよいが、ΔSOCが小さい場合には、SOHの推定精度は悪い。
以下に、本実施例の方法によって推定したSOHとαを固定した場合のSOHの推定値とのシミュレーション結果を示す。ここでは、SOHは80%で劣化しない状態を仮定している。ΔSOCの大きさに応じて補正値αを設定した場合の(3)式によるSOHの推定値を図7(A)に示し、補正値αを0.5に固定した場合のSOHの推定値を図7(B)に示す。ここで、SOHの測定値は、(1)式によって算出した値を示す。
図7(A)では、ΔSOCが大きい場合に補正値αを大きく、ΔSOCが小さい場合には補正値αを小さく設定している。1回目の充電時には、ΔSOCが80%であるので、補正値αは0.6に設定され、SOHの推定値78.1%となる。2回目の充電時には、ΔSOCが60%であるので、補正値αは0.2に設定され、SOHの推定値は77.8%となる。3回目の充電時には、ΔSOCが70%であるので、補正値αは0.4に設定され、SOHの推定値は77.0%となる。4回目の充電時には、ΔSOCが90%であるので、補正値αは0.8に設定され、SOHの推定値は76.7%となる。5回目の充電時には、ΔSOCが50%であるので、補正値αは0.2に設定され、SOHの推定値は76.2%となる。
図7(B)では、ΔSOCの大きさにかかわらず補正値αは0.5に固定されている。1回目の充電時のΔSOCが80%の場合には、SOHの推定値は78.5%となる。2回目の充電時のΔSOCが60%の場合には、SOHの推定値は77.5%となる。3回目の充電時のΔSOCが70%の場合には、SOHの推定値は76.6%となる。4回目の充電時のΔSOCが90%の場合には、SOHの推定値は76.6%となる。5回目の充電時のΔSOCが50%の場合には、SOHの推定値は75.4%となる。
このように、ΔSOCの大きさにかかわらず補正値αを固定値とする場合に比べて、ΔSOCの大きさに応じて補正値αを大きく設定することにより、SOHの推定誤差を最小限に抑え、SOHの推定精度を向上させることができる。
〔実施例2〕
以下、本発明の実施例2に係る電池管理装置11について、図面を参照して説明する。実施例1と共通の構成及び手順については、同様の符号を用いて詳細な説明は省略する。
電池管理装置11を含む電池管理システム100については、図1に示す実施例1と同様である。また、電池管理装置11のハードウェア構成についても実施例1に係る電池管理装置1と同様である。
実施例1では、(3)式に従いSOHを推定する際に、補正値αを用いて直近のSOHの測定値ほど比率が高く反映するようにして推定誤差を抑えているが、誤差を平準化する方法としては、直近n回の推定値を平均化して推定することも可能である。
例えば以下の(5)式のように現在のSOH測定値を含む直近m(ここではm=10)回分のSOHの推定値の平均値により、SOHの推定値を算出することもできる。
Figure 2021144886
これに対して、本実施例では、以下の(6)式に示すように、今回(n回目)の充電から複数の過去の充電として直近の(n−1)回目から(n−9)回目までの充電の10回分のSOHを平均化する際に、各回のSOHの推定値にΔSOCの値に応じた重みを掛けた加重平均をとって平準化する。
Figure 2021144886

ここでは、
Figure 2021144886

であり、n回目の充電時(すなわち、測定時)におけるΔSOCに応じて設定される重みを表す。
このようなf(ΔSOC)は、例えば、図8のΔSOC−fテーブル126に示すように、ΔSOCが50%<ΔSOC≦60%の場合には、f(ΔSOC)を2とし、ΔSOCが60%<ΔSOC≦70%の場合には、f(ΔSOC)を4とし、ΔSOCが70%<ΔSOC≦80%の場合には、f(ΔSOC)を6とし、ΔSOCが80%<ΔSOC≦90%の場合には、f(ΔSOC)を8とし、ΔSOCが90%<ΔSOC≦100%の場合には、f(ΔSOC)を10とすることができる。ここでは、ΔSOC−fテーブル126は、本発明の第2関係情報の一例である。
このように、ΔSOCが大きくなれば当該充電時のSOHの推定値に掛ける重みf(ΔSOC)も大きくなるように、ΔSOCに応じて重みf(ΔSOC)を変更することによって、SOHの推定誤差を抑えて、推定精度を向上させることができる。
f(ΔSOC)の値は上述のものに限られず、ΔSOCと重みf(ΔSOC)との対応関係は図8のようにテーブルで表現される場合に限られず、ΔSOCと重みf(ΔSOC)との関係を示す曲線であってよいし、ΔSOCから重みf(ΔSOC)を算出する算出式で表現されてもよい。
<装置構成>
図9は実施例2に係る電池管理装置11の機能ブロック図である。電池管理装置11は、ΔSOC−αテーブル124に替えて、図8に示すようなΔSOCとf(ΔSOC)の対応関係を示すΔSOC−fテーブルを、メモリの所定領域に記憶している。
<SOH推定方法>
図10は実施例2に係るSOH推定方法の手順を示すフローチャートである。
ステップS1からステップS8までは、実施例1と同様であり、SOC、ΔSOC、積算電流値、満充電容量は実施例1と同様の手順で取得又は算出する。
ステップS8に続いて、本実施例では、SOH推定部117は、今回(n回目)の充電に対してSOHの測定値を(1)式に従って算出する。そして、SOH推定部117は、過去9回分(n−9回目からn−1回目)の充電に対するΔSOCをΔSOC蓄積部121から取得する。さらに、SOH推定部117は、今回を含め各回の充電に対するΔSOCに対応するf(ΔSOC)の値、すなわちf〜fn−9を、ΔSOC−fテーブル126から取得する。そして、SOH推定部117は、今回のSOH測定値及び過去9回分のSOH推定値並びにf〜fn−9を用いて(6)式に従いSOH推定値を算出する。
このように、ΔSOCが大きくなれば当該充電時のSOHの推定値に掛ける重みf(ΔSOC)も大きくなるように、ΔSOCに応じて重みf(ΔSOC)を変更することによって、SOHの推定誤差を抑えて、推定精度を向上させることができる。
なお、以下には本発明の構成要件と実施例の構成とを対比可能とするために、本発明の構成要件を図面の符号付きで記載しておく。
<発明1>
充電可能な電池(2)の開放電圧を取得する開放電圧取得部(111)と、
前記電池(2)から供給される電流値を取得する電流取得部(119)と、
前記開放電圧と前記電池(2)の電池残量との関係を示す第1関係情報(118)に基づいて、前記電池(2)の電池残量を取得する電池残量取得部(113)と、
前記電池(2)の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出する電池残量差分算出部(114)と、
前記電池(2)の充電の開始時から終了時までの積算電流値を算出する積算電流値算出部(115)と、
算出された前記電池残量の差分及び前記積算電流値に基づいて、前記電池(2)の充電による満充電容量を算出する満充電容量算出部(116)と、
前記電池(2)の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池(2)の今回の充電による前記満充電容量との比で表される、前記電池(2)の劣化度を示す劣化度指標を推定する劣化度指標推定部(117)と、
を備えた電池管理装置(1)であって、
前記劣化度指標推定部(117)は、前記電池(2)の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池(2)の今回の充電による前記満充電容量との比として算出される前記劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する前記劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、前記劣化度指標を推定することを特徴とする電池管理装置(1)。
<発明2>
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池管理装置(1)と、
前記電池(2)と、
前記電池(2)の端子間の電圧を検出する電圧センサ(3)と、
前記電池(2)から供給される電流を検出する電流センサ(4)と、
を含む電池管理システム(100)。
<発明3>
充電可能な電池(2)の開放電圧を取得するステップ(S1、S4)と、
前記開放電圧と前記電池(2)の電池残量との関係を示す第1関係情報(118)に基づいて、前記電池(2)の電池残量を取得するステップ(S2、S5)と、
前記電池(2)から供給される電流値を取得するステップ(S3)と、
前記電池(2)の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出するステップ(S66)と、
前記電池(2)の充電の開始時から終了時までの積算電流値を算出するステップ(S7)と
算出された前記電池残量の差分及び前記積算電流値に基づいて、前記電池(2)の充電による満充電容量を算出するステップ(S8)と、
前記電池(2)の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比で表される、前記電池(2)の劣化度を示す劣化度指標を推定するステップ(S9)と、
を含む電池管理方法であって、
前記電池(2)の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池(2)の今回の充電による前記満充電容量との比として算出される前記劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する前記劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、前記劣化度指標を推定することを特徴とする電池管理方法。
1 :電池管理装置
2 :電池
3 :電圧センサ
4 :電流センサ
111 :開放電圧取得部
112 :電流取得部
113 :SOC取得部
114 :ΔSOC算出部
115 :積算電流値算出部
116 :満充電容量算出部
117 :SOH推定部
118 :OCV−SOC関係情報
124 :ΔSOC−αテーブル
126 :ΔSOC−fテーブル

Claims (10)

  1. 充電可能な電池の開放電圧を取得する開放電圧取得部と、
    前記電池から供給される電流値を取得する電流取得部と、
    前記開放電圧と前記電池の電池残量との関係を示す第1関係情報に基づいて、前記電池の電池残量を取得する電池残量取得部と、
    前記電池の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出する電池残量差分算出部と、
    前記電池の充電の開始時から終了時までの積算電流値を算出する積算電流値算出部と、
    算出された前記電池残量の差分及び前記積算電流値に基づいて、前記電池の充電による満充電容量を算出する満充電容量算出部と、
    前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比で表される、前記電池の劣化度を示す劣化度指標を推定する劣化度指標推定部と、
    を備えた電池管理装置であって、
    前記劣化度指標推定部は、前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比として算出される前記劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する前記劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、前記劣化度指標を推定することを特徴とする電池管理装置。
  2. 前記電池残量の差分が大きい場合には前記補正値は大きく、前記電池残量の差分が小さい場合には前記補正値は小さいことを特徴とする請求項1に記載の電池管理装置。
  3. 前記劣化度指標推定部は、今回の充電に対する前記劣化度指標の測定値と、直近の充電に対する前記劣化度指標の推定値とに、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じた補正値を掛けた加重平均によって、今回の充電に対する前記劣化度指標を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電池管理装置。
  4. 前記直近の充電は、1又は複数の過去の充電であることを特徴とする請求項3に記載の電池管理装置。
  5. 前記電池残量の差分と、該電池残量の差分に応じて変化する、前記劣化度指標を推定する際の補正値との関係を示す第2関係情報を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電池管理装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電池管理装置と、
    前記電池と、
    前記電池の端子間の電圧を検出する電圧センサと、
    前記電池から供給される電流を検出する電流センサと、
    を含む電池管理システム。
  7. 充電可能な電池の開放電圧を取得するステップと、
    前記電池から供給される電流値を取得するステップと、
    前記開放電圧と前記電池の電池残量との関係を示す第1関係情報に基づいて、前記電池の電池残量を取得するステップと、
    前記電池の充電の開始時と終了時との電池残量の差分を算出するステップと、
    前記電池の充電の開始時から終了時までの積算電流値を算出するステップと
    算出された前記電池残量の差分及び前記積算電流値に基づいて、前記電池の充電による満充電容量を算出するステップと、
    前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比で表される、前記電池の劣化度を示す劣化度指標を推定するステップと、
    を含む電池管理方法であって、
    前記電池の使用の初期における充電による前記満充電容量に対する、前記電池の今回の充電による前記満充電容量との比として算出される前記劣化度指標の測定値と、過去の充電に対する前記劣化度指標の推定値と、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じて変化する補正値とに基づいて、前記劣化度指標を推定することを特徴とする電池管理方法。
  8. 前記電池残量の差分が大きい場合には前記補正値は大きく、前記電池残量の差分が小さい場合には前記補正値は小さいことを特徴とする請求項7に記載の電池管理方法。
  9. 今回の充電に対する前記劣化度指標の測定値と、直近の充電に対する前記劣化度指標の推定値とに、それぞれの充電における前記電池残量の差分に応じた補正値を掛けた加重平均によって、今回の充電に対する前記劣化度指標を推定することを特徴とする請求項7又は8に記載の電池管理方法。
  10. 前記直近の充電は、1又は複数の過去の充電であることを特徴とする請求項9に記載の電池管理方法。
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CN114035049A (zh) * 2021-11-08 2022-02-11 东软睿驰汽车技术(沈阳)有限公司 Soh精度的计算方法、装置和电子设备

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