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JP2021143988A - 粒子解析システムおよび粒子解析方法 - Google Patents

粒子解析システムおよび粒子解析方法 Download PDF

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友行 梅津
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Abstract

【課題】複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することによって得られる測定スペクトルを、蛍光色素ごとに高精度に分離する粒子解析システムおよび粒子解析方法を提供する。【解決手段】粒子解析システムは、測定装置内で複数の蛍光色素により標識された粒子に光源21からの励起光を照射することで生じる光を取得する、複数の受光素子ユニット231を備える光検出器23と、複数の受光素子ユニットからの測定値に基づく測定スペクトル(スペクトルデータ−1〜スペクトルデータ−N)を、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより各蛍光色素の蛍光強度を算出する情報処理装置100内の情報処理部と、を備える。分離処理は、測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Squares Method)を用いて実施される。【選択図】図5

Description

本発明は、粒子解析システムおよび粒子解析方法に関する。
細胞、微生物又はリポゾーム等の微小粒子が有する特性を分析するために、蛍光色素を用いて標識された微小粒子にレーザ光等の励起光を照射することによって、蛍光色素から発生する蛍光の蛍光強度やスペクトルを測定する技術が用いられる。この技術の一例が、フローサイトメータである。フローサイトメータでは、流路内を流通する微小粒子に励起光を照射し、微小粒子から発せられた蛍光や散乱光等が複数の光検出器(例えば、PMT:Photo Multiplier Tube)等により検出される。近年では、微小粒子が有する特性をより詳細に分析するために、複数の蛍光色素で標識した微小粒子を解析する技術が用いられている。
しかしながら、複数の蛍光色素を用いて標識する場合、各蛍光色素から発生する蛍光の中心波長が近接する場合がある。この場合には、蛍光のスペクトルが重複する波長帯域が存在する可能性がある。蛍光のスペクトルが重複された波長帯域では、各蛍光色素からの蛍光を適切に分離できないため、各光検出器には目的とする蛍光色素からの蛍光以外が漏れ込むことがある。この蛍光の漏れ込みが生じると、実際の蛍光強度よりも大きく測定されるため、蛍光強度に誤差が生じる可能性がある。
この蛍光強度の誤差を是正するために、光検出器により測定された測定スペクトルを、各蛍光色素のスペクトル(単染色スペクトル)を用いて数学的に分離することにより、各蛍光色素からの蛍光強度を高精度に算出する技術が知られている。
特開2011−232259号公報
しかしながら、従来の技術では、光検出器により測定された測定スペクトルを、蛍光色素ごとに高精度に分離することが困難である場合がある。
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することによって得られる測定スペクトルを、蛍光色素ごとに高精度に分離することができる粒子解析システムおよび粒子解析方法を提案する。
本願に係る粒子解析システムは、複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することで生じる光を取得する、複数の光検出器と、前記複数の光検出器からの測定値に基づく測定スペクトルを、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより当該各蛍光色素の蛍光強度を算出する情報処理部と、を備え、前記分離処理は、当該測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Squares Method)を用いて実施されることを特徴とする。
フローサイトメータの蛍光検出を示す図である。 スペクトル型フローサイトメータの蛍光検出を示す図である。 実施形態に係る粒子解析システム1を示す図である。 フローサイトメータの概略構成を示す図である。 フローサイトメータの構成の一例を示す図である。 実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。 実施形態に係る単染色スペクトルの一例を示す図である。 測定スペクトルと単染色スペクトルとの関係性を示す図である。 実施形態に係るエリアに基づくばらつきの一例を示す図である。 実施形態に係るエリアに基づくばらつきの一例を示す図である。 実施形態に係るハイトに基づくばらつきの一例を示す図である。 実施形態に係るオフセットとばらつきとの関係性を示す図である。 実施形態に係る染色指数の算出式を示す図である。 実施形態に係る染色指数の一例を示す図である。 実施形態に係る染色指数改善率の一例を示す図である。 実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施形態に係る染色指数改善率の一例を示す図である。 情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
以下に、本願に係る粒子解析システムおよび粒子解析方法を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る粒子解析システムおよび粒子解析方法が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
以下に示す項目順序に従って本開示を説明する。
1.フローサイトメータによる蛍光検出
2.実施形態に係るシステムの構成
3.情報処理の一例
3.1.情報処理装置100
3.2.処理手順
4.変形例
5.処理のバリエーション
5.1.ホールスライドイメージング(WSI)への適用
5.2.種々のスペクトルの測定
5.3.プリズム以外の分光の対象物
5.4.装置の一体
5.5.その他のシグナル
6.ハードウェア構成
7.その他
(実施形態)
〔1.フローサイトメータによる蛍光検出〕
フローサイトメータにおける蛍光検出には、粒子を標識した蛍光色素の蛍光波長に応じた光学系をユーザが選択し、蛍光色素毎の蛍光強度を測定する方法の他に、連続した波長帯域における光の強度を取得する方法もある。以下、それぞれの方法について説明する。
図1は、蛍光色素毎の蛍光強度を測定する方法を示す。図1に示す方法では、粒子が流れる流路LS1の一部AA1において、波長の異なる2つの励起光(635nm及び488nm)が粒子に照射される。そして、粒子に励起光が照射されることによって、蛍光色素は蛍光を発する。この蛍光色素から発生する蛍光は、特定の帯域の波長の蛍光を反射させるダイクロイックミラーHA1乃至HA4で分光され、バンドパスフィルタFA1乃至FA4を通り、各PMTFL1乃至FL4により各蛍光色素の蛍光波長に対応した波長帯域での蛍光強度を取得する。図1に示す方法では、各蛍光色素から発生する蛍光の中心波長が近接する場合には、蛍光が重なり合うため、目的とする蛍光色素からの蛍光以外の漏れ込みを完全に抑制することが困難である。
図2は、連続な波長帯域の光の強度を測定する方法を示す。図2では、複数の蛍光色素が標識された粒子に励起光を照射することによって発生する光は、プリズムBB1へ向かう。図2では、プリズムBB1を用いて、光を分光する。複数の光検出器CC1は、プリズムBB1で分光された光の強度を波長帯域毎に取得する。ここで光を分光する手段はプリズムBB1に限らず、回折格子でもよい。また、ダイクロイックミラー又はビームスプリッタ等の波長に応じて光を透過または反射する光学系を用いても良い。ダイクロイックミラー又はビームスプリッタ等の光学系を複数の光検出器の受光面側にそれぞれ配置することで、光の各波長帯域の強度を取得することが可能である。上記手法により取得した波長帯域毎の検出値に対して数学的な分離処理(unmixing処理)を実施することで、各蛍光色素の蛍光強度を取得することができる。これにより、各蛍光色素から発生する蛍光の中心波長が近接する場合でも、目的とする蛍光色素からの蛍光以外の漏れ込みを抑制することが可能となる。図2に示すようなフローサイトメータは、「スペクトル型フローサイトメータ」と呼ばれることがある。
〔2.実施形態に係るシステムの構成〕
図3を用いて、実施形態に係る粒子解析システム1について説明する。図3は、実施形態に係る粒子解析システム1を示す図である。図3に示すように、粒子解析システム1は、表示装置10と、測定装置20と、情報処理装置100とを含む。
表示装置10は、例えば、液晶、EL(Electro-Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)などが用いられた画面を有する。表示装置10は、4Kや8Kに対応していてもよいし、複数の表示装置により形成されてもよい。表示装置10は、測定装置20で検出された蛍光等(例えば、蛍光や燐光や散乱光)の強度をスペクトル(以下、適宜、「測定スペクトル」とする。)として表示する。
測定装置20は、スペクトル型フローサイトメータとすることができる。測定装置20は、複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射して、各蛍光色素から発生する蛍光等の強度を検出するために用いられる。図3に示すように、測定装置20は、光源21と、流路22と、光検出器23と、機器制御部24とを含む。
図4を参照すると、フローサイトメータでは、光源21からの励起光が流路22を流れる粒子Sに対して照射される。光検出器23は、励起光の照射された粒子Sから放射する蛍光や粒子Sで散乱した散乱光等を検出する。また、図4には示されていないが、励起光を粒子Sへと導光するためのレンズ等の光学系、及び粒子Sから発生される蛍光等を光検出器23に導光するための光学系が、フローサイトメータに設けられる。
粒子Sは、例えば、細胞、微生物又は生体関連粒子などの生体由来粒子であり、複数の生体由来粒子の集団を含む。粒子Sは、例えば、動物細胞(例えば、血球系細胞など)、若しくは植物細胞などの細胞、大腸菌等の細菌類、タバコモザイクウイルス等のウイルス類、若しくはイースト等の菌類などの微生物、染色体、リポソーム、ミトコンドリア、エクソソーム若しくは各種オルガネラ(細胞小器官)などの細胞を構成する生体関連粒子、又は核酸、タンパク質、脂質、糖鎖、若しくはこれらの複合体などの生体関連高分子などの生体由来の微小粒子であってもよい。更に、粒子Sは、ラテックス粒子やゲル粒子、工業用粒子などの合成粒子などが広く含まれるものとする。また、工業用粒子は、例えば有機もしくは無機高分子材料、金属などであってもよい。有機高分子材料には、ポリスチレン、スチレン・ジビニルベンゼン、ポリメチルメタクリレートなどが含まれる。無機高分子材料には、ガラス、シリカ、磁性体材料などが含まれる。金属には、金コロイド、アルミなどが含まれる。これら粒子の形状は、一般には球形であるのが普通であるが、非球形であってもよく、また大きさや質量なども特に限定されない。
ここで、粒子Sは、1つ以上の蛍光色素によって標識(染色)されている。蛍光色素による粒子Sの標識は、公知の手法によって行うことができる。例えば、粒子Sが細胞である場合、細胞表面に存在する抗原に対して選択的に結合する蛍光標識抗体と、測定対象の細胞とを混合し、細胞表面の抗原に蛍光標識抗体を結合させることで、測定対象の細胞を蛍光色素にて標識することができる。
蛍光標識抗体は、標識として蛍光色素を結合させた抗体である。具体的には、蛍光標識抗体は、ビオチン標識した抗体に、アビジンを結合させた蛍光色素をアビジン−ビオジン反応によって結合させたものであってもよい。または、蛍光標識抗体は、抗体に蛍光色素を直接結合させたものであってもよい。なお、抗体は、ポリクローナル抗体又はモノクローナル抗体のいずれを用いることも可能である。また、細胞を標識するための蛍光色素も特に限定されず、細胞等の染色に使用される公知の色素を少なくとも1つ以上用いることが可能である。
光源21は、所定波長の励起光を発する光源である。図1及び2では、光源21は、488nmと635nmの波長の励起光を照射する。また、図3では、測定装置20に1台の光源21が含まれる場合を示すが、測定装置20には、複数台の光源21が含まれてもよい。図5では、LD−1〜LD−Nで表されるN(Nは正の整数)台の光源21を示す。Nは、例えば7や5である。N台の光源21は、異なる軸で粒子に励起光を照射する。
流路22は、流路内を流れる粒子を流れ方向に一列に流通させるためのマイクロ流路である。流路22は、マイクロチップ内又はフローセル内に設けられていてもよい。
光検出器23は、蛍光色素が標識された粒子に励起光を照射することにより生じた光を検出するための光検出器である。光検出器23は、複数の光検出器を用いて、各光検出器で異なる波長帯域の光を検出する。ここで、各光検出器が検出する光の波長帯域は特定の波長帯域内で連続しているのが望ましいが、一部の波長帯域が欠けていてもよい。また、各光検出器が検出する光の波長帯域は一部重複していてもよい。
また、図5に示すように、光検出器23は、ディテクタ230、N個の受光素子ユニット231を備える。
ディテクタ230は、粒子に励起光を照射することにより生じた前方散乱光を検出する。ディテクタ230は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)、又はフォトダイオード等により実現される。ディテクタ230により検出された前方散乱光の測定値は、本実施形態に係る情報処理装置100に出力される。
受光素子ユニット231は、粒子に励起光を照射することにより生じた光を検出する。各受光素子ユニット231は、対応する光源21による励起光の照射により生じた光を検出する。受光素子ユニット231は、例えば、検出する波長域が異なる複数のPMT(Photo Multiplier Tube)又はフォトダイオードを一次元等に配列させた受光素子アレイや、画素が2次元格子状に配列したイメージセンサなどであってもよい。受光素子アレイは、プリズム又はグレーティングなどの分光素子によって、波長ごとに分光された粒子からの蛍光を光電変換する。また、一部の受光素子ユニット231は、側方散乱光を検出してもよい。ここで、側方散乱光は、受光素子ユニット231とは別のディテクタにて検出されてもよい。
各受光素子ユニット231は、光源21の励起波長より長波長側の検出波長帯域を有する。例えば、励起波長が320nm及び355nmの場合には、検出波長帯域は360.5〜843.8nmであり、励起波長が405nmの場合には、検出波長帯域は413.6〜843.8nmである。また、励起波長が488nm、561nm及び638nmの場合には、検出波長帯域は492.9〜843.8nmであり、励起波長が808nmの場合には、検出波長帯域は823.5〜920.0nmである。
各受光素子ユニット231で検出した各波長帯域の光より測定スペクトルが取得される。また、一部の受光素子ユニット231からは側方散乱光の測定値も生成される。取得された測定スペクトルは本実施形態に係る情報処理装置100へと出力される。
機器制御部24は、測定装置20のパラメータを最適化する。例えば、機器制御部24は、流路22の流路内を流れる送液の条件や、光源21が発する励起光の出力や、光検出器23が蛍光を検出する感度などのパラメータを最適化する。機器制御部24は、後述する情報処理部132による算出結果に応じて、パラメータを最適化する。
情報処理装置100は、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置である。情報処理装置100は、測定装置20によって測定された測定スペクトルを、各蛍光色素のスペクトルを用いて数学的に分離することにより、各蛍光色素からの蛍光強度を算出する。
なお、実施形態に係る測定スペクトルとは、蛍光波長帯域の異なる複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することによって生じた光を、受光波長帯域の異なる光検出器で受光し、各光検出器から光の強度を収集して得られるスペクトルである。また、実施形態に係る単染色スペクトルとは、単一の蛍光色素で標識された粒子に励起光を照射することにより得られる光を、同様に受光波長帯域の異なる光検出器で受光し、各光検出器から光の強度を収集して得られるスペクトルである。したがって、単染色スペクトルは、各蛍光色素の蛍光波長の分布を示す。
〔3.情報処理の一例〕
〔3−1.情報処理装置100〕
次に、図6を用いて、実施形態に係る情報処理装置100について説明する。図6は、実施形態に係る情報処理装置100の一例を示す図である。図6に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有するコンピュータである。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。通信部110は、図示しないネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、測定装置20等との間で情報の送受信を行う。後述する制御部130は、通信部110を介して、これらの装置との間で情報の送受信を行う。
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、測定装置20から送信された測定スペクトルを記憶する。また、記憶部120は、各蛍光色素の単染色スペクトルを記憶する。
制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)によって、情報処理装置100内部に記憶されたプログラム(情報処理プログラムの一例)がRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えばASIC(Application specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable gate Array)等の集積回路により実行されてもよい。
図6に示すように、制御部130は、取得部131と、情報処理部132と、提供部133とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を実行可能な構成であれば他の構成であってもよい。
取得部131は、測定装置20から送信された測定スペクトルを取得する。具体的には、取得部131は、蛍光色素が標識された粒子に励起光を照射することにより得られる光の測定スペクトルを取得する。図7及び8を用いて、測定スペクトルを説明する。
図7は、各蛍光色素の単染色スペクトルを示す。取得部131は、単一の蛍光色素で標識された粒子の単染色スペクトルを取得する。図7に示す粒子を標識した複数の蛍光色素は、蛍光色素Aと、蛍光色素Bと、蛍光色素Cと、蛍光色素Dである。なお、それぞれの蛍光色素は異なるものとする。図7(a)乃至(d)に示す2次元プロットの縦軸は蛍光強度を示し、横軸は光検出器の番号又は波長を示す。図7(a)は、粒子を標識した蛍光色素Aの単染色スペクトルLA1を示す。図7(b)は、粒子を標識した蛍光色素Bの単染色スペクトルLA2を示す。図7(c)は、粒子を標識した蛍光色素Cの単染色スペクトルLA3を示す。図7(d)は、粒子を標識した蛍光色素Dの単染色スペクトルLA4を示す。また、各蛍光色素の単染色スペクトルとしたが、自家蛍光スペクトルを含んでも良い。自家蛍光スペクトルとは、無染色粒子に励起光を照射することにより取得される。ここで、単染色スペクトルは、測定装置20から取得されてもよいし、予め記憶部120に記憶されていてもよい。更に、単染色スペクトルが記憶部120に予め記憶されている場合、同一の測定装置20で測定されたものであるのが好ましいが、異なる測定装置で測定されたものであってもよい。記憶部120では、単染色スペクトルに紐づけて各蛍光色素の名称、単染色スペクトル測定時の測定条件等が記憶される。
図8は、測定スペクトルを示す。図8に示す2次元プロットの縦軸は蛍光強度を示し、横軸は光検出器の番号又は波長を示す。また、横軸は、光検出器の数が32であることを示す。図8では、各光検出器の番号に応じて光の強度がプロットされる。このプロットにより示されるスペクトルが測定スペクトルLA11である。取得部131は、測定スペクトルLA11に対応する各光検出器の番号に応じた光の強度を取得する。この光の強度が、測定値である。また、測定スペクトルLA11は、図7に示す各蛍光色素の単染色スペクトルを組み合わせたスペクトルである。
情報処理部132は、各光検出器から測定値を収集して得られる測定スペクトルを、各蛍光色素を個別に標識した粒子で得られる単染色スペクトルの線形和により分離する。そして、情報処理部132は、各光検出器からの測定値に基づく測定スペクトルを、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより、各蛍光色素の蛍光強度を算出する。なお、単染色スペクトルの線形和による測定スペクトルの分離には、例えば最小二乗法(LSM:Least Squares Method)が用いられる。この最小二乗法を用いることによって、単染色スペクトルの線形和と測定スペクトルとのフィッティング率が最も高くなるように分離することができる。具体的には、情報処理部132は、測定スペクトルと最小二乗法とに基づいて、各蛍光色素の蛍光強度を算出し、算出された各蛍光色素の蛍光強度に基づいて分離する。下記式(1)は、LSMを示す。
Figure 2021143988
式中、xnは、n番目の蛍光色素の蛍光強度を表す。Sは、単染色スペクトルの形状を示す行列式を表す。また、Sは、Sの転置行列式を表す。また、ym(m=1〜光検出器の数)は、測定スペクトルにおけるm番目の光検出器の測定値を示す。
情報処理部132は、取得部131により取得された測定値を、式(1)に入力することにより、各蛍光色素の蛍光強度を算出する。しかしながら、LSMでは、光検出器の測定値が小さい場合には、その光検出器に入光された蛍光の寄与が小さくなる場合がある。このため、更なる改善の余地がある。
以下、LSMの代わりに、重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Square Method)を用いて、各蛍光色素の蛍光強度を算出する場合を説明する。下記式(2)は、WLSMを示す。なお、LSMと同様の説明は適宜省略する。
Figure 2021143988
式中、Lは、単染色スペクトルの重みを示す行列式を表す。max(yi,0)は、i番目の光検出器の測定値と測定値がゼロとを比較して大きい方の値を表す。オフセット(offset)は、各光検出器の測定値に基づいて決定される値を表す。
従来、式(2)のオフセットには、測定装置20の開発段階の評価に基づいて、実験的に分離の精度が最大となる定数が固定値として用いられていた。しかしながら、LSMの場合と同様に、i番目の光検出器の測定値が小さい場合には、その光検出器に入力される蛍光の寄与が小さくなる場合がある。このため、オフセットを光検出器ごとに最適値に設定することが望まれる。
式(2)に示すように、オフセットは、測定スペクトルにおける各光検出器の測定値(y)から各蛍光色素の蛍光強度(x)を算出するために決定される値である。オフセットは、各光検出器固有のばらつきや検出限界に基づいて決定され得る値でもある。オフセットは、例えば、各光検出器からの測定値のばらつきに基づき決定される重みである。すなわち、分離処理は、各光検出器からの測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法を用いて実施される。
情報処理部132は、オフセットを光検出器ごとに最適値に設定するために、光検出器ごとに無染色粒子の測定値のばらつきを算出する。ここで、ばらつきとは、例えば、各検出器における無染色粒子の測定値のエリア(面積)に基づくばらつきや、ハイト(ピーク値)に基づくばらつきが含まれ得る。以下、この2種類のばらつきを説明しながらWLSMの効果を説明する。
エリアに基づくばらつきとは、各検出器における無染色粒子の測定値の標準偏差値である。情報処理部132は、各検出器における無染色粒子の測定値の標準偏差値を、エリアに基づくばらつきとする。また、ハイトに基づくばらつきとは、各検出器における無染色粒子の測定値の平均値である。情報処理部132は、各検出器における無染色粒子の測定値の平均値を、ハイトに基づくばらつきとする。
図9は、各検出器における無染色粒子の測定値と、エリアに基づくばらつき(測定スペクトルの標準偏差値)との関係性を示す。図9に示す粒子は、マイクロビーズである。図9に示す2次元プロットの縦軸は蛍光強度を示し、横軸は光検出器の番号又は波長を示す。また、横軸は光検出器の数が324であることを示す。図9では、各光検出器の番号に応じて蛍光強度がプロットされる。図9では、無染色粒子の測定値とそのばらつきがプロットされる。実線で示すプロットが無染色粒子の測定値であり、点線で示すプロットがばらつきである。このばらつきが大きいほど、測定値のデータの信頼性が低い可能性が高い。このため、ばらつきが大きい光検出器では、大きな値のオフセットを設定することで、その光検出器に入力される蛍光の寄与を小さくする。このことから、情報処理部132は、オフセットを光検出器ごとに最適値に設定するために、測定値のばらつきが大きいほど大きい値のオフセットを設定する。そして、情報処理部132は、測定値のばらつきが大きいほど大きい値のオフセットを用いて、各蛍光色素の蛍光強度を算出する。なお、ハイトの場合も同様であるため、説明を省略する。
図10は、図9のばらつきのプロットを異なる態様で表示した図である。図10では、ばらつきの度合を視認可能な状態で表示する。図10に示す2次元プロットの縦軸はログで表示されている。このため、例えばSS1のばらつきは、SS2のばらつきよりも小さくみえるが、実際には、SS1のばらつきのほうが大きい場合もある。図10(a)〜(e)のプロットは、図9(a)〜(e)のプロットのそれぞれに対応する。具体的には、図10(a)の光検出器の番号0〜64は、図9(a)の光検出器の番号0〜64に対応する。図10(b)の光検出器の番号65〜129は、図9(b)の光検出器の番号0〜64に対応する。図10(c)の光検出器の番号130〜194は、図9(c)の光検出器の番号0〜64に対応する。図10(d)の光検出器の番号195〜259は、図9(d)の光検出器の番号0〜64に対応する。図10(e)の光検出器の番号260〜324は、図9(e)の光検出器の番号0〜64に対応する。
図11は、ハイトに基づくばらつきの度合を視認可能にした図である。図10と同様の説明は、適宜省略する。ハイトを用いるメリットの一例として、粒子の自家蛍光が小さい場合には、自家蛍光による測定スペクトルへの影響も小さい。そのため、ハイトの値そのものがばらつきとなり得る。このことから、情報処理部132は、測定スペクトルの平均値を、ばらつきとすることができる。
ここで、オフセットの算出方法を説明する。情報処理部132は、各検出器におけるばらつきに、例えば係数を乗じることにより、大きな値のオフセットを設定する。図12は、オフセットの算出方法を示す。図12(a)に示すプロットは、エリアに基づくばらつきを示す。図12(a)に示すプロットは、図9の点線で示すプロットと同様であるため、プロットの説明は省略する。図12(b)に示すプロットは、オフセットを示す。図12(b)に示すプロットは、図12(a)に示すプロットに係数を乗じた値に基づくプロットである。具体的には、図12(b)に示すプロットは、図12(a)に示すプロットに約5倍の係数を乗じた値に基づくプロットである。このことから、情報処理部132は、複数の蛍光色素を標識した粒子の蛍光による測定値に基づいて、オフセットを算出する。また、各光検出器で検出される測定値には、粒子の自家蛍光による測定値も多からず含まれる可能性もあるため、情報処理部132は、複数の蛍光色素を標識した粒子の蛍光による測定値と、粒子の自家蛍光による測定値とに基づいて、オフセットを算出するとしてもよい。
オフセットを光検出器ごとに最適値に設定することによる効果を示す一つの方法が、染色指数(Stain Index)である。以下、染色指数を説明する。同一の粒子を標識する蛍光色素の性質によって、測定される蛍光強度が異なる。染色指数は、特定の粒子を標識する蛍光色素の性質によって蛍光強度を数値化する。図13は、染色指数の算出方法を示す。図13に示すように、染色指数は、陽性集団MFI1の平均蛍光強度と陰性集団MFI2の平均蛍光強度を差し引いた値を陰性集団MFI2の標準偏差SDの2倍で除した値として定義される。また、自家蛍光や非特異染色などによって、陰性集団の分布にばらつきが生じる場合もある。染色指数は、このような自家蛍光や非特異染色などによる影響もファクターとするため、より適切に蛍光強度を数値化することができる。
図14は、オフセットを光検出器ごとに最適値に設定したことによる効果を示す。図14に示す2次元プロットの縦軸は染色指数を示し、横軸は各蛍光色素を示す。図14では、各蛍光色素として、AF594、APC、BUV563、BV605、PE−Cy7が用いられる。情報処理部132は、これらの各蛍光要素を用いて染色された粒子を陽性集団とし、無染色の粒子を陰性集団として、染色指数を算出する。図14では、各蛍光色素に応じた染色指数がプロットされる。図14では、オフセットを光検出器ごとに最適値に設定した場合の染色指数と、オフセットを固定値に設定した場合の染色指数とがプロットされる。実線で示すプロットがオフセットを光検出器ごとに最適値に設定した場合の染色指数であり、点線で示すプロットがオフセットを固定値に設定した場合の染色指数である。ここで、染色指数が大きいほど、陽性集団と陰性集団との差が大きくなるため、分離性能が向上する。このため、情報処理部132は、測定スペクトルを高精度に分離することができる。
図15は、図14を異なる態様で表示した図である。このため、図14と同様の説明は省略する。図15では、オフセットを光検出器ごとに最適値に設定した場合の染色指数を、オフセットを固定値に設定した場合の染色指数で除した値の割合(改善率)がプロットされる。図15に示す2次元プロットの縦軸は改善率を示し、横軸は各蛍光色素を示す。SA11は100%の改善率を示す。図15に示すように、全ての各蛍光色素において、改善率は100%を超える。
提供部133は、情報処理部132により算出された各蛍光色素の蛍光強度に関する情報を提供する。また、記憶部120は、情報処理部132により算出された各蛍光色素の蛍光強度に関する情報を記憶する。表示装置10は、提供部133から提供された蛍光強度に関する情報を表示する。これにより、ユーザは、各蛍光色素の蛍光強度を適切に把握することができる。ここで、表示装置10は、算出された各蛍光色素の蛍光強度に基づきヒストグラム、二次元プロット、三次元プロット、スペクトルプロット、treeプロット、t-SNEプロット等を表示する。
〔3−2.処理手順〕
次に、図16を用いて、実施形態に係る処理手順を説明する。図16は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。図16に示すように、情報処理装置100は、各光検出器における無染色粒子の測定値を取得する(ステップS101)。
また、情報処理装置100は、各光検出器における無染色粒子の測定値のばらつきに基づいて、光検出器ごとにWLSMのオフセットを設定する(ステップS102)。続いて、情報処理装置100は、各光検出器における測定スペクトルと単染色スペクトルをWLSMに入力することで、対象となる各蛍光色素の蛍光強度を算出する(ステップS103)。ここで、測定スペクトルは、蛍光色素で標識された粒子より測定装置20にて測定されたものである。また、無染色粒子の測定値も測定装置20にて測定されたものであるが、無染色粒子の測定値又はばらつきは測定スペクトル取得前に予め記憶部120に記憶しておくこともできる。記憶部120にて記憶された無染色粒子のばらつきを用いて、各蛍光色素の蛍光強度を算出することもできる。
〔4.変形例〕
上述したWLSMでは、測定データごとにmax(yi,0)とオフセットとを算出するため、処理に時間が掛かる可能性がある。以下、上述したWLSMよりも処理時間を短縮する必要がある場合の処理を説明する。このような場合の一例が、セルソータを用いる場合である。
セルソータとは、フローサイトメータにて検出された蛍光情報に基づいて、粒子の移動先を制御することで、特定の蛍光を発する粒子を分取する装置(分取器)である。このセルソータなどの分取装置では、流れる粒子について測定及び解析を行い、測定及び解析結果に基づいて、粒子を分取するか否かを判別する処理を粒子が装置内を通流する限られた時間内に行うことが求められる場合がある。したがって、セルソータなどの分取装置では、粒子が分取対象であるか否かをより迅速かつリアルタイムで判別することが望まれる。
分取器は、分取対象となった粒子の一部を分取する。具体的には、まず、分取器は、分取の液滴を生成し、分取対象となる粒子の液滴を荷電させる。次に、分取器は、生成した液滴を偏向板により生成された電場中に移動させる。このとき、荷電した液滴は、帯電した偏光板側に引き寄せられるため、液滴の移動方向が変更される。これにより、分取器は、分取対象となる粒子の液滴と、分取対象ではない粒子の液滴とを分離することができるため、分取対象となる粒子を分取することが可能となる。なお、分取器の分取方式は、ジェットインエアー方式又はキュベットフローセル方式のいずれであってもよい。また、粒子は、フローセル又はマイクロチップの外部に射出されることで分取されてもよく、マイクロチップの内部にて分取されてもよい。粒子を分取するか否かは、分取装置に備えられたロジック回路(例えば、FPGA(field−programmable gate array)回路)にて判断されてもよく、情報処理装置100からの指示にて判断されてもよい。
ユーザは、表示装置10にて蛍光強度に関する情報を2次元プロット等の図表に基づき確認し、分取対象となる粒子を含む領域を特定する。情報処理装置100は、ユーザにより特定された分取対象となる粒子を含む領域に関する情報に基づき分取判断の条件を決定し、記憶部120に記憶する。情報処理部132は、光検出器により取得された検出値に基づく測定スペクトルに対して、分離処理を実施する。情報処理装置100は、分離処理により取得された蛍光強度を分取判断の条件と比較することで、分取対象となる粒子を特定し、分取器に分取指示を出力する。ここで、分取判断はニューラルネットワーク等の機械学習アルゴリズムを用いて実施しても良い。この場合、機械学習のアルゴリズムは、ユーザにより特定された分取対象となる粒子の測定スペクトルに関する情報を教師とする教師あり学習である。例えば、ランダムフォレスト、サポートベクターマシン、又はディープラーニングなどの機械学習アルゴリズムを用いて学習モデルを構築してもよい。
以下、上述したWLSMにおいて、max(yi,0)の算出の項を除したWLSM(以下、適宜、「Noise Base WLSM」とする。)を用いて、各蛍光色素の蛍光強度を算出する場合を説明する。下記式(3)は、Noise Base WLSMを示す。なお、WLSM又はLSMと同様の説明は適宜省略する。
Figure 2021143988
WLSMと、Noise Base WLSMとの違いは、max(yi,0)の項があるか否かである。Noise Base WLSMでは、max(yi,0)の項がないため、WLSMよりも処理時間が短くなる場合がある。これにより、情報処理部132は、Noise Base WLSMを用いて、各蛍光色素の蛍光強度を迅速に算出することができる。
図17は、Noise Base WLSMを用いた場合と、LSMを用いた場合との結果の差を示す。図17では、Noise Base WLSMを用いた場合の染色指数を、LSMを用いた場合の染色指数で除した値の割合(改善率)をプロットする。図17に示す2次元プロットの縦軸は改善率を示し、横軸は各蛍光色素を示す。なお、SA22は100%の改善率を示す。図17に示すように、全ての各蛍光色素において、改善率は100%を超える。情報処理部132は、Noise Base WLSMを用いることで、LSMよりも高精度に、各蛍光色素の蛍光強度を算出することができる。
〔5.処理のバリエーション〕
〔5−1.WSIへの適用〕
上述した実施形態では、スペクトル型フローサイトメータを例示したが、本開示に係る技術は、フローサイトメータに限定されず、例えば、ホールスライドイメージング(WSI)などの医療機器にも適用することが可能となる。
ホールスライドイメージング(WSI)では、測定対象である検体は、ステージ上に載置され、ステージ上に載置された検体が光源からの励起光によって走査される。また、ホールスライドイメージング(WSI)では、光検出器として、画素が直線状に配列したラインセンサなどの2次元イメージャが用いられる。ラインセンサは、励起光がステージ上の検体を走査した際に、検体から放射された蛍光を受光することで、検体全体に対する2次元又は3次元の画像データ(スペクトル画像)を生成する。
生成されたスペクトル画像は、上述した実施形態と同様に、情報処理装置100に入力されて分離処理が行われ、各蛍光色素の蛍光強度を取得する。
検体は、典型的には、組織切片等の観察対象を含むスライドで構成されるが、勿論それ以外であってもよい。検体は、複数の蛍光色素によって染色されている。光源は蛍光色素の励起波長に対応した複数のライン照明からなり、1つめのライン照明を構成する波長と、2つめのライン照明を構成する波長は相互に異なっている。これらライン照明により励起されるライン状の蛍光は、光学系を介して光検出器において観測される。
光検出器は、複数のライン照明によって励起された蛍光がそれぞれ通過可能な複数のスリット部を有する観測スリットと、観測スリットを通過した蛍光を個々に受光可能な少なくとも1つの撮像素子とを有する。撮像素子には、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの2次元イメージャが採用される。
光検出器は、それぞれのライン照明から、撮像素子の1方向(例えば垂直方向)の画素アレイを波長のチャンネルとして利用した蛍光の分光データ(x、λ)を取得する。得られた分光データ(x、λ)は、それぞれどの励起波長から励起された分光データであるかが紐づけられた状態で情報処理装置100に記録される。
情報処理部132は、記憶部120にあらかじめ記憶された検体の自家蛍光及び色素単体の各標準スペクトルを基に、撮影された分光データ(測定スペクトル)から検体の自家蛍光及び蛍光色素の強度分布を分離計算する。算出された強度分布は記憶部120に記憶されるとともに、表示装置10へ出力されて画像として表示される。
以上のように、WSIに対しても、スペクトル型フローサイトメータと同様に、検体の自家蛍光及び蛍光色素の強度分布を取得することが可能である。
〔5−2.種々のスペクトルの測定〕
上記実施形態では、蛍光色素が発する蛍光のスペクトルを測定スペクトルとして取得する例を示したが、この例に限られない。情報処理装置100は、蛍光色素が発する光であれば、どのような光を測定スペクトルとして取得してもよい。例えば、情報処理装置100は、蛍光色素が発する燐光のスペクトルや、散乱光のスペクトルを測定スペクトルとして取得してもよい。この場合には、情報処理装置100は、各光検出器から燐光や散乱光の測定値を収集して得られる測定スペクトルを分離することにより、燐光又は散乱光の蛍光強度を算出する。
〔5−3.プリズム以外の分光の対象物〕
上記実施形態では、測定装置20が、プリズムを用いることにより、蛍光色素から発生する蛍光を分光する例を示したが、この例に限られない。測定装置20は、蛍光色素から発生する蛍光を分光することができるものであれば、どのようなものを用いてもよい。例えば、測定装置20は、回折格子を用いて、蛍光色素から発生する蛍光を分光してもよい。
〔5−4.装置の一体〕
上記実施形態では、測定装置20と情報処理装置100とは、別装置である場合を示したが、測定装置20と情報処理装置100とが一体であってもよい。例えば、情報処理装置100の機能は、測定装置20の動作を制御するコンピュータに実装されていてもよい。また、情報処理装置100の機能は、測定装置20の筐体内に設けられた任意のコンピュータに実装されていてもよい。
〔5−5.その他のシグナル〕
実施形態に係る測定値及びその測定値を収集して得られるスペクトルには、蛍光色素が発する光や粒子の自家蛍光によるシグナル以外のシグナルも含まれていてもよい。例えば、実施形態に係る測定値及びその測定値を収集して得られるスペクトルには、測定装置20によるノイズのシグナルや、励起光のラマンシフトによるシグナルなども含まれていてもよい。
〔6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100や測定装置20は、例えば、図18に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図18は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、取得部131、情報処理部132、提供部133等の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。また、HDD1400には、本開示に係る粒子解析プログラムや、記憶部120内のデータが格納される。
〔7.その他〕
また、上記実施形態および変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することで生じる光を取得する、複数の光検出器と、
前記複数の光検出器からの測定値に基づく測定スペクトルを、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより当該各蛍光色素の蛍光強度を算出する情報処理部と、
を備え、
前記分離処理は、当該測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Squares Method)を用いて実施される
粒子解析システム。
(2)
前記情報処理部は、
下記式(4)で示される評価関数を用いて、前記蛍光強度を算出する
前記(1)に記載の粒子解析システム。
Figure 2021143988
式中、Sは、単染色スペクトルの形状を示す行列式を表す。Sは、Sの転置行列式を表す。Lは、単染色スペクトルの重みを示す行列式を表す。xn(n=1〜蛍光色素の数)は、n番目の蛍光色素の蛍光強度を表す。ym(m=1〜光検出器の数)は、m番目の光検出器の測定値を示す。max(yi,0)は、i番目の光検出器の測定値と測定値がゼロとを比較して大きい方の値を表す。オフセット(offset)は、各光検出器の測定値に基づいて決定される前記重みの値を表す。
(3)
前記情報処理部は、
下記式(5)で示される評価関数を用いて、前記蛍光強度を算出する
前記(1)に記載の粒子解析システム。
Figure 2021143988
式中、Sは、単染色スペクトルの形状を示す行列式を表す。Sは、Sの転置行列式を表す。Lは、単染色スペクトルの重みを示す行列式を表す。xn(n=1〜蛍光色素の数)は、n番目の蛍光色素の蛍光強度を表す。ym(m=1〜光検出器の数)は、m番目の光検出器の測定値を示す。オフセット(offset)は、各光検出器の測定値に基づいて決定される前記重みの値を表す。
(4)
前記重みは、各光検出器において検出された前記粒子の自家蛍光による前記測定値に基づいて算出される値である
前記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の粒子解析システム。
(5)
前記重みは、各光検出器において検出された前記粒子の自家蛍光による前記測定値と前記複数の蛍光色素を標識した当該粒子の蛍光による当該測定値とに基づいて算出される値である
前記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の粒子解析システム。
(6)
前記重みは、各光検出器において、前記測定値を積分したエリアに基づいて算出される標準偏差値である
前記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の粒子解析システム。
(7)
前記重みは、各光検出器において、前記測定値のピーク値を示すハイトに基づいて算出される平均値である
前記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の粒子解析システム。
(8)
前記情報処理部による処理結果に基づいて、特定の蛍光を発する粒子を分取する分取器、を更に備える、
前記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の粒子解析システム。
(9)
複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することで生じる光を、複数の光検出器で取得し、
前記複数の光検出器からの測定値に基づく測定スペクトルを、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより当該各蛍光色素の蛍光強度を算出し、
前記分離処理は、当該測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Squares Method)を用いて実施される
粒子解析方法。
1 粒子解析システム
10 表示装置
20 測定装置
21 光源
22 流路
23 光検出器
24 機器制御部
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
130 制御部
131 取得部
132 情報処理部
133 提供部
230 ディテクタ
231 受光素子ユニット
N ネットワーク

Claims (9)

  1. 複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することで生じる光を取得する、複数の光検出器と、
    前記複数の光検出器からの測定値に基づく測定スペクトルを、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより当該各蛍光色素の蛍光強度を算出する情報処理部と、
    を備え、
    前記分離処理は、当該測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Squares Method)を用いて実施される
    粒子解析システム。
  2. 前記情報処理部は、
    下記式(1)で示される評価関数を用いて、前記蛍光強度を算出する
    請求項1に記載の粒子解析システム。
    Figure 2021143988
    式中、Sは、単染色スペクトルの形状を示す行列式を表す。Sは、Sの転置行列式を表す。Lは、単染色スペクトルの重みを示す行列式を表す。xn(n=1〜蛍光色素の数)は、n番目の蛍光色素の蛍光強度を表す。ym(m=1〜光検出器の数)は、m番目の光検出器の測定値を示す。max(yi,0)は、i番目の光検出器の測定値と測定値がゼロとを比較して大きい方の値を表す。オフセット(offset)は、各光検出器の測定値に基づいて決定される前記重みの値を表す。
  3. 前記情報処理部は、
    下記式(2)で示される評価関数を用いて、前記蛍光強度を算出する
    請求項1に記載の粒子解析システム。
    Figure 2021143988
    式中、Sは、単染色スペクトルの形状を示す行列式を表す。Sは、Sの転置行列式を表す。Lは、単染色スペクトルの重みを示す行列式を表す。xn(n=1〜蛍光色素の数)は、n番目の蛍光色素の蛍光強度を表す。ym(m=1〜光検出器の数)は、m番目の光検出器の測定値を示す。オフセット(offset)は、各光検出器の測定値に基づいて決定される前記重みの値を表す。
  4. 前記重みは、各光検出器において検出された前記粒子の自家蛍光による前記測定値に基づいて算出される値である
    請求項1に記載の粒子解析システム。
  5. 前記重みは、各光検出器において検出された前記粒子の自家蛍光による前記測定値と前記複数の蛍光色素を標識した当該粒子の蛍光による当該測定値とに基づいて算出される値である
    請求項1に記載の粒子解析システム。
  6. 前記重みは、各光検出器において、前記測定値を積分したエリアに基づいて算出される標準偏差値である
    請求項1に記載の粒子解析システム。
  7. 前記重みは、各光検出器において、前記測定値のピーク値を示すハイトに基づいて算出される平均値である
    請求項1に記載の粒子解析システム。
  8. 前記情報処理部による処理結果に基づいて、特定の蛍光を発する粒子を分取する分取器、を更に備える、
    請求項1に記載の粒子解析システム。
  9. 複数の蛍光色素により標識された粒子に励起光を照射することで生じる光を、複数の光検出器で取得し、
    前記複数の光検出器からの測定値に基づく測定スペクトルを、各蛍光色素の単染色スペクトルで分離処理を実施することにより当該各蛍光色素の蛍光強度を算出し、
    前記分離処理は、当該測定値のばらつきに基づき決定される重みを含む重み付け最小二乗法(WLSM:Weighted Least Squares Method)を用いて実施される
    粒子解析方法。
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