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JP2021032230A - 内燃機関システム - Google Patents

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JP2021032230A JP2019157162A JP2019157162A JP2021032230A JP 2021032230 A JP2021032230 A JP 2021032230A JP 2019157162 A JP2019157162 A JP 2019157162A JP 2019157162 A JP2019157162 A JP 2019157162A JP 2021032230 A JP2021032230 A JP 2021032230A
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祥平 松本
Shohei Matsumoto
祥平 松本
久保 秀人
Hideto Kubo
秀人 久保
秀昭 小林
Hideaki Kobayashi
秀昭 小林
晃弘 早川
Akihiro Hayakawa
晃弘 早川
壹岐 典彦
Norihiko Iki
典彦 壹岐
修 倉田
Osamu Kurata
修 倉田
雅人 河野
Masahito Kono
雅人 河野
啓介 新井
Keisuke Arai
啓介 新井
社本 純和
Sumikazu Shamoto
純和 社本
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Tohoku University NUC
Toyota Industries Corp
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼器の着火性及び燃焼性の低下を抑制することができる内燃機関システムを提供する。【解決手段】内燃機関システム1は、改質器3からの改質ガスを燃焼器12へ供給する供給流路(ラインL2)に対して設けられ、改質ガスに含まれる水分を回収する回収部5を備えている。この場合、改質ガスは、燃焼器12へ供給される前に、回収部5にて水分を回収される。従って、燃焼器12には、予め水分が除去された状態の改質ガスが供給される。これにより、燃焼器12での着火性及び燃焼性の低下を抑制することができる。また、内燃機関システム1は、回収部5に貯められたアンモニア水を気化させて、生成された気体を脱硝装置4へ供給する気化部50を備えている。気化部50は、アンモニア及び水を気化させた状態にて脱硝装置4へ供給することにより、アンモニア水に含まれるアンモニアを排気処理に用いることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関システムに関する。
従来の内燃機関システムとしては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載の内燃機関システムは、アンモニアを燃料として燃焼器で燃焼させるガスタービン(内燃機関)と、排気を処理する排気処理部と、燃料を改質して水素ガスを含有する改質ガスを生成する改質部と、を備える。改質部は、生成した改質ガスを燃焼器に供給している。これにより、燃焼器は、アンモニアと改質ガスとを燃焼させている。燃焼器での燃焼によって発生した排ガスは、排気処理部にて処理がなされている。
特開2012−255420号公報
上記従来技術のような内燃機関システムでは、改質部が、一部の燃料を燃焼させることによって、水分が発生する場合がある。この場合、改質ガスが燃焼器に至るまでの間に温度が下がると、改質ガス中の水分が液化する可能性がある。水分が液化した状態にて改質ガスが燃焼器に供給された場合、燃焼器の着火性及び燃焼性が低下するという問題が生じる。
本発明の目的は、内燃機関の燃焼器の着火性及び燃焼性の低下を抑制することができる内燃機関システムを提供することである。
本発明の一態様に係る内燃機関システムは、アンモニアを燃料として燃焼器で燃焼させる内燃機関と、排気を処理する排気処理部と、燃料を改質して水素ガスを含有する改質ガスを生成する改質部と、改質部からの改質ガスを燃焼器へ供給する供給流路に対して設けられ、改質ガスに含まれる水分を回収する回収部と、回収部に貯められたアンモニア水を気化させて、生成された気体を排気処理部へ供給する気化部と、を備える。
このような内燃機関システムは、改質部からの改質ガスを燃焼器へ供給する供給流路に対して設けられ、改質ガスに含まれる水分を回収する回収部を備えている。この場合、改質ガスは、燃焼器へ供給される前に、回収部にて水分を回収される。従って、燃焼器には、予め水分が除去された状態の改質ガスが供給される。これにより、燃焼器での着火性及び燃焼性の低下を抑制することができる。また、内燃機関システムは、回収部に貯められたアンモニア水を気化させて、生成された気体を排気処理部へ供給する気化部を備えている。この場合、気化部は、アンモニア及び水を気化させた状態にて排気処理部へ供給することにより、アンモニア水に含まれるアンモニアを排気処理に用いることができる。このように、改質ガスから回収したアンモニア水を有効に利用することができる。
内燃機関システムにおいて、気化部は、燃焼器からの排ガスと、回収部からのアンモニア水を混合させることによって、アンモニア水を気化させてよい。この場合、燃焼器の排ガスの熱を有効に利用して、アンモニア水を気化させることができる。
内燃機関システムにおいて、排気処理部は、脱硝装置によって構成されてよい。これにより、排気処理部として、燃焼器の排ガスに含まれるNОxを処理するための既設の装置を用いて、アンモニア水の処理を行うことができる。
内燃機関システムは、供給流路において、改質部と回収部との間に設けられ、改質ガスを冷却する冷却部を更に備えてよい。この場合、冷却部が供給流路において改質ガスを冷却することで、水分が液化し易くなる。従って、回収部が、改質ガス中の水分を回収し易くなる。
内燃機関システムは、回収部からアンモニア水を気化部へ供給するポンプを更に備えてよい。この場合、回収部の配置によらずに、ポンプがアンモニア水を気化部へ供給することができる。また、アンモニア水を気化部へ供給するタイミングが制御し易くなる。
本発明によれば、内燃機関の燃焼器の着火性及び燃焼性の低下を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る内燃機関システムを示す概略構成図である。 変形例に係る内燃機関システムを示す概略構成図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る内燃機関システムを示す概略構成図である。図1に示すように、内燃機関システム1は、燃料供給部2と、改質器3(改質部)と、ガスタービン10(内燃機関)と、脱硝装置4(排気処理部)と、回収部5と、燃料供給用圧縮機6と、空気供給用圧縮機7と、コントローラ20と、を備える。
燃料供給部2は、燃料供給用圧縮機6を介して、ガスタービン10及び改質器3に燃料を供給する。燃料とは、組成の構成元素として水素を含む原料である。本実施形態では、燃料としてアンモニア(NH)を採用する。燃料供給部2は、液体状態でアンモニアを貯蔵するタンク2aと、当該液体状態のアンモニアを気化してアンモニアガスとする気化器2bと、を備える。燃料供給部2は、ラインL1を介して、ガスタービン10の燃焼器12へアンモニアガスを供給する。また、燃料供給部2は、ラインL1から分岐点P1にて分岐するラインL2を介して改質器3へアンモニアガスを供給する。当該ラインL2は、分岐点P1よりも下流側の合流点P2にてラインL1と合流する。なお、分岐点P1と改質器3との間にはラインL2に流量制御弁31が設けられ、分岐点P1と合流点P2との間にはラインL1に流量制御弁32が設けられる。
改質器3は、アンモニアガスを改質して、水素ガスを含有した改質ガスを生成する。改質器3は、アンモニアガスを水素に分解する改質触媒を有している。改質触媒は、アンモニアガスを水素に分解する機能に加え、アンモニアガスを燃焼させる機能も有してよい。改質触媒としては、例えばパラジウム、ロジウムまたは白金等が用いられる。改質器3にて生成された改質ガスは、ラインL2を流れて、合流点P2にてラインL1と合流して、ガスタービン10の燃焼器12へ供給される。
具体的に、改質器3では、改質触媒によりアンモニアが酸化されて燃焼熱が発生する。下記式のように、一部のアンモニアと酸素とが化学反応することで、アンモニアが着火して燃焼する燃焼反応が起こり、燃焼熱が発生する(発熱反応)。
NH+3/4O→1/2N+3/2HO+Q
そして、改質触媒によりアンモニアが改質されて改質ガスが生成される。具体的には、下記式のように、燃焼熱によってアンモニアが水素と窒素とに分解される改質反応が起こり、水素がリッチな状態の改質ガスが生成される(吸熱反応)。
NH→3/2H+1/2N−Q
ガスタービン10は、燃料を燃焼させることによって駆動力を発生する装置である。ガスタービン10は、タービン用圧縮機11、燃焼器12、及びタービン13を有する。タービン用圧縮機11は、空気を圧縮する機器である。タービン用圧縮機11は、回転することによってラインL3を介して空気を吸引する。また、タービン用圧縮機11は、吸引した空気を圧縮し、ラインL4を介して燃焼器12へ供給する。なお、ラインL4には流量制御弁33が設けられている。燃焼器12は、燃料を燃焼させることにより、燃焼ガスを生成する。燃焼器12は、ラインL5を介して燃焼ガスをタービン13へ供給する。タービン13は、ラインL7を介して脱硝装置4へ排ガスを供給する。タービン13は、燃焼器12からの燃料ガスによって駆動する。タービン13は、発生させた回転駆動力を軸部14を介してタービン用圧縮機11へ伝達する。また、タービン13は、回転駆動力を発電機16へ伝達して、当該発電機16にて発電を行う。
脱硝装置4は、排気を処理する装置である。脱硝装置4は、排ガスに含まれるNOxを浄化して、冷却した後、大気に放出する。脱硝装置4としては従来公知のSCR(選択的触媒還元)装置を使用することができる。この際に用いられる還元剤としては、アンモニアをそのまま使用することができる。脱硝装置4は、タンク2aからラインL10を介して供給されたアンモニアを還元剤として用いてよい。なお、ラインL10から供給されるアンモニアは、図示されないヒーターなどによって加熱されてアンモニアガスの状態で脱硝装置4に供給される。
回収部5は、改質器3からの改質ガスを燃焼器12へ供給する供給流路に対して設けられ、改質ガスに含まれる水分を回収するタンクである。本実施形態では、回収部5は、改質器3と合流点P2との間のラインL2に設けられる。ただし、回収部5は、合流点P2と燃焼器12との間のラインL1に設けられてもよい。回収部5は、分岐点P4から分岐したラインL11を介して水分を回収する。ラインL11には、流量制御弁34が設けられている。ラインL2を流通する改質ガスは、流通中に冷える。これにより、改質ガスにふくまれていた水分が、液化してラインL2の底部に溜まる。ラインL11は、ラインL2中に溜まった水を落下させて回収部5へ供給する。改質ガスにはアンモニアが含まれているため、回収部5に回収された水には、アンモニアが含まれている。従って、回収部5で回収された水のことを「アンモニア水」と称する。
回収部5には、アンモニア水を脱硝装置4へ供給するアンモニア水供給ラインL12が設けられている。アンモニア水供給ラインL12は、回収部5の底部から延びており、ラインL7の合流点P5にて合流する。この合流点P5は、気化部50として機能する。気化部50は、回収部5に貯められたアンモニア水を気化させて、生成された気体を脱硝装置4へ供給する。気化部50は、燃焼器12からの高温の排ガスと、回収部5からのアンモニア水を混合させることによって、アンモニア水を気化させる。このとき、アンモニア水の水分は水蒸気となり、アンモニアはアンモニアガスとなる。これにより、排ガス、水蒸気、及びアンモニアガスが、ラインL7を介して脱硝装置4に供給される。アンモニアガスは、脱硝剤として脱硝装置4にて用いられる。
なお、気化部50は、例えばノズルなどによってアンモニア水をラインL7の管内空間へ噴霧してもよい。この場合、アンモニア水が霧状となるため、高温の排ガスとの接触面積が広がり、気化しやすくなる。
アンモニア水供給ラインL12には、回収部5からアンモニア水を気化部50へ供給するポンプ35が設けられている。ポンプ35は、回収部5と気化部50との位置関係によらず、アンモニア水を気化部50へ圧送することができる。
燃料供給用圧縮機6は、燃料を圧縮して圧力を高めることで、ガスタービン10の燃焼器12及び改質器3へ燃料を供給する。燃料供給用圧縮機6は、ラインL1のうち、燃料供給部2の気化器2bと分岐点P1との間に設けられている。燃料供給用圧縮機6は、圧縮した燃料をラインL1を介して燃焼器12へ供給する。燃料供給用圧縮機6は、燃料をラインL2を介して改質器3へ供給する。
空気供給用圧縮機7は、空気を圧縮して圧力を高めることで、改質器3へ空気を供給する。空気供給用圧縮機7は、ラインL2の改質器3よりも上流側の合流点P3にて合流するラインL6に設けられている。空気供給用圧縮機7は、ラインL6を介して空気を吸引すると共に合流点P3及びラインL2を介して改質器3へ空気を供給する。
コントローラ20は、内燃機関システム1全体を制御する制御部である。コントローラ20は、CPU、RAM、ROM及び入出力インターフェース等により構成されている。コントローラ20は、燃料供給用圧縮機6、空気供給用圧縮機7、ポンプ35、及び流量制御弁31、32、33、34に電気的に接続されており、これらに対して制御信号を送信する。
コントローラ20は、ポンプ35を制御することで、回収部5のアンモニア水を気化部50へ供給するタイミング、及びアンモニア水の供給量を調整することができる。コントローラ20がアンモニア水の供給を開始するタイミングは特に限定されない。例えば、コントローラ20は、タービン13からの排ガスの温度をセンサ等で検出し、アンモニア水を気化することができる程度の温度まで上昇したタイミングで、ポンプ35を起動させてよい。または、コントローラ20は、排ガスのNOxの濃度を検出し、濃度が閾値を超えたタイミングでポンプ35を起動させてよい。あるいは、コントローラ20は、タービン13の回転数が所定の閾値を超えたら、排ガスが高温になったと見なして、ポンプ35を起動させてよい。コントローラ20は、排ガスの温度が低下したり、排ガスのNOx濃度が所定の閾値まで低下したときに、ポンプ35を停止してよい。また、コントローラ20は、回収部5のアンモニア水の水位が所定の位置まで低下したら、ポンプ35を低下させてよい。また、コントローラ20は、アンモニア水の水位が高くなりすぎたら、流量制御弁34を制御して、回収部5で回収するアンモニア水の量を調整してよい。
次に、内燃機関システム1の動作について詳細に説明する。
内燃機関システム1の起動が開始したら、コントローラ20は、燃料供給用圧縮機6及び空気供給用圧縮機7の運転を開始する。コントローラ20は、ガスタービン10の燃焼器12及び改質器3の両方にアンモニアガスが供給されるように、流量制御弁31、32を制御する。
これにより、改質器3での改質反応が開始される。また、燃焼器12には、流量制御弁32からのアンモニアガス、及び改質器3からの水素ガス及びアンモニアガスが供給される。従って、燃焼器12での燃焼が開始されて、タービン13の回転、及びタービン用圧縮機11による空気の圧縮が開始される。また、ラインL2では、改質ガスに含まれる水分が液化することによって、ラインL11を介して回収部5で回収される。これにより、回収部5のアンモニア水の水位が上昇する。
内燃機関システム1の起動から時間が経過すると、改質器3及び燃焼器12での反応が進行してゆくため、各機器に対するアンモニアガス及び空気の流量が徐々に増えてゆく。燃焼器12での反応が十分に進むと、タービン13から排気される排ガスが高温となる。また、排ガスのNOxの濃度も高くなる。コントローラ20は、所定のタイミングでポンプ35を起動する。これにより、ポンプ35は、回収部5のアンモニア水を気化部50へ供給する。これにより、気化部50では、排ガスの熱でアンモニア水が気化することによって、水蒸気とアンモニアが排ガスに混合された状態で、脱硝装置4に供給される。
次に、本実施形態に係る内燃機関システム1の作用・効果について説明する。
本実施形態に係る内燃機関システム1は、改質器3からの改質ガスを燃焼器12へ供給する供給流路(ラインL2)に対して設けられ、改質ガスに含まれる水分を回収する回収部5を備えている。この場合、改質ガスは、燃焼器12へ供給される前に、回収部5にて水分を回収される。従って、燃焼器12には、予め水分が除去された状態の改質ガスが供給される。これにより、燃焼器12での着火性及び燃焼性の低下を抑制することができる。また、内燃機関システム1は、回収部5に貯められたアンモニア水を気化させて、生成された気体を脱硝装置4へ供給する気化部50を備えている。この場合、気化部50は、アンモニア及び水を気化させた状態にて脱硝装置4へ供給することにより、アンモニア水に含まれるアンモニアを排気処理に用いることができる。このように、改質ガスから回収したアンモニア水を有効に利用することができる。
例えば、回収部5で回収したアンモニア水を廃棄するとなると、産業廃棄物として廃棄しなくてはならないため、コストが増加する。これに対し、回収したアンモニア水を脱硝装置4で用いれば、アンモニアガスを脱硝剤として利用できる。この場合、アンモニア水を用いる分だけ、タンク2aからラインL10を介して供給するアンモニアの量を減少させることができる。また、アンモニア水を液体のまま脱硝装置4に供給すると装置の劣化の可能性があるが、気化部50がアンモニア水を気化するため、当該劣化を抑制することができる。
内燃機関システム1において、気化部50は、燃焼器12からの排ガスと、回収部5からのアンモニア水を混合させることによって、アンモニア水を気化させる。この場合、燃焼器12の排ガスの熱を有効に利用して、アンモニア水を気化させることができる。
内燃機関システム1において、排気処理部は、脱硝装置4によって構成されている。これにより、排気処理部として、燃焼器12の排ガスに含まれるNОxを処理するための既設の装置を用いて、アンモニア水の処理を行うことができる。
内燃機関システム1は、回収部5からアンモニア水を気化部50へ供給するポンプ35を更に備える。この場合、回収部5の配置によらずに、ポンプ35がアンモニア水を気化部50へ供給することができる。また、アンモニア水を気化部50へ供給するタイミングが制御し易くなる。
本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、図2に示すような内燃機関システム100を採用してもよい。内燃機関システム100は、供給流路であるラインL2において、改質器3と回収部5との間に設けられ、改質ガスを冷却する冷却部40を更に備える。
冷却部40は、ラインL2において、改質器3と分岐点P4との間に設けられる。冷却部40は、ラインL2を流れる改質ガスと、冷却水との間で熱交換を行う熱交換器によって構成されている。ただし、冷却部40の構成は特に限定されず、冷却風をラインL2に吹き付けることで冷却するような構造でもよい。このように、冷却部40が供給流路において改質ガスを冷却することで、水分が液化し易くなる。従って、回収部5が、改質ガス中の水分を回収し易くなる。
上述の実施形態では、内燃機関としてガスタービン10が例示されていたが、例えば、エンジンなど、他の内燃機関が採用されてもよい。
上述の実施形態では、排気処理部の処理対象となる排気は、燃焼器12からの排ガスだけであったが、必ずしも当該排ガスだけが対象でなくともよい。例えば、アンモニア水をヒーターで加熱するとともに、酸化触媒でアンモニアを燃焼させてもよく、この場合に発生する排気を排気処理部で処理してもよい。
上述の実施形態では、アンモニア水は、タービン13の下流のラインL7に供給されていたが、アンモニア水は燃焼器12より下流側であればよく、ラインL5に供給されてもよい。ただし、アンモニア水をタービン13より上流に供給すると、タービン13に供給されるガスの温度が下がって出力が低下してしまう。従って、アンモニア水はタービン13より下流へ供給されることが好ましい。
上述の実施形態では、アンモニア水供給ラインL12にポンプ35が設けられていたが、当該ポンプ35は省略されてもよい。例えば、回収部5を気化部50よりも高い位置に配置しておいて、バルブの開閉によって重力でアンモニア水を気化部50へ流し込んでもよい。また、ラインL11に設けられた流量制御弁34は省略されてもよい。
1,100…内燃機関システム、3…改質器(改質部)、4…脱硝装置(排気処理部)、5…回収部、10…ガスタービン(内燃機関)、35…ポンプ、40…冷却部、50…気化部、L2,L1…供給流路。

Claims (5)

  1. アンモニアを燃料として燃焼器で燃焼させる内燃機関と、
    排気を処理する排気処理部と、
    前記燃料を改質して水素ガスを含有する改質ガスを生成する改質部と、
    前記改質部からの前記改質ガスを前記燃焼器へ供給する供給流路に対して設けられ、前記改質ガスに含まれる水分を回収する回収部と、
    前記回収部に貯められたアンモニア水を気化させて、生成された気体を前記排気処理部へ供給する気化部と、を備える内燃機関システム。
  2. 前記気化部は、前記燃焼器からの排ガスと、前記回収部からの前記アンモニア水を混合させることによって、前記アンモニア水を気化させる、請求項1に記載の内燃機関システム。
  3. 前記排気処理部は、脱硝装置によって構成される、請求項1又は2に記載の内燃機関システム。
  4. 前記供給流路において、前記改質部と前記回収部との間に設けられ、前記改質ガスを冷却する冷却部を更に備える、請求項1〜3の何れか一項に記載の内燃機関システム。
  5. 前記回収部から前記アンモニア水を前記気化部へ供給するポンプを更に備える、請求項1〜4の何れか一項に記載の内燃機関システム。
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