JP2021014930A - Refrigeration cycle device - Google Patents
Refrigeration cycle device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021014930A JP2021014930A JP2019128473A JP2019128473A JP2021014930A JP 2021014930 A JP2021014930 A JP 2021014930A JP 2019128473 A JP2019128473 A JP 2019128473A JP 2019128473 A JP2019128473 A JP 2019128473A JP 2021014930 A JP2021014930 A JP 2021014930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- refrigerant
- evaporator
- gas
- pressure
- liquid separator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
Description
本発明は、二段昇圧式圧縮機と2つの蒸発器とを備える冷凍サイクル装置に関する。 The present invention relates to a refrigeration cycle apparatus including a two-stage step-up compressor and two evaporators.
従来、特許文献1には、低圧冷媒で空気を冷却し、中間圧冷媒でパワー素子およびモータを冷却する冷凍サイクル装置が記載されている。この従来技術では、パワー素子用冷却器およびモータの下流側に気液分離器が配置されている。
Conventionally,
パワー素子およびモータを冷却した気液二相冷媒は、気液分離器に流入し気液分離される。気液分離器で分離された液冷媒は、蒸発器にて空気から吸熱して蒸発し、ガス化して圧縮機に吸入される。 The gas-liquid two-phase refrigerant that has cooled the power element and the motor flows into the gas-liquid separator and is separated into gas and liquid. The liquid refrigerant separated by the gas-liquid separator absorbs heat from the air in the evaporator, evaporates, gasifies, and is sucked into the compressor.
気液分離器で分離されたガス冷媒は、圧縮機のインジェクションポートから圧縮過程の途中に吸入される。これにより、圧縮機の平均吸入圧が上昇して圧縮機を低減できるので、圧縮機の駆動動力を低減できる。 The gas refrigerant separated by the gas-liquid separator is sucked from the injection port of the compressor during the compression process. As a result, the average suction pressure of the compressor increases and the compressor can be reduced, so that the driving power of the compressor can be reduced.
上記従来技術では、パワー素子用冷却器およびモータの下流側に気液分離器が配置されているので、パワー素子やモータの発熱量が多い場合、パワー素子およびモータを冷却した冷媒が過熱度をもってしまう。そうすると、過熱度をもった冷媒が蒸発器に流入することとなるので、蒸発器において冷媒が空気から吸熱できる熱量が少なくなってしまう。すなわち、蒸発器の吸熱能力が低下してしまう。 In the above-mentioned prior art, since the gas-liquid separator is arranged on the downstream side of the power element cooler and the motor, when the power element and the motor generate a large amount of heat, the refrigerant that cools the power element and the motor has a degree of superheat. It ends up. Then, the refrigerant having a degree of superheat flows into the evaporator, so that the amount of heat that the refrigerant can absorb from the air in the evaporator decreases. That is, the endothermic capacity of the evaporator is reduced.
本発明は上記点に鑑みて、過熱度をもつ冷媒が蒸発器に流入することを抑制することを目的とする。 In view of the above points, it is an object of the present invention to suppress the inflow of a refrigerant having a superheat degree into the evaporator.
上記目的を達成するため、請求項1に記載の冷凍サイクル装置では、
冷媒を吸入する吸入ポート(11a)および中間圧ポート(11b)と、冷媒を吐出する吐出ポート(11c)とを有し、吸入ポート(11a)から吸入した冷媒を圧縮して吐出ポート(11c)から吐出するとともに、中間圧ポート(11b)から吸入した冷媒を圧縮過程の冷媒に合流させる圧縮機(11)と、
吐出ポート(11c)から吐出された冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
放熱器(12)で放熱された冷媒を減圧させる第1膨張弁(13)と、
第1膨張弁(13)で減圧された冷媒の気液を分離する気液分離器(14)と、
気液分離器(14)で分離された液相の冷媒を減圧させる第2膨張弁(15)と、
第2膨張弁(15)で減圧された液相の冷媒を熱交換させて蒸発させる第1蒸発器(16)と、
気液分離器(14)で分離された液相の冷媒を熱交換させて蒸発させる第2蒸発器(17)と、
気液分離器(14)で分離された気相の冷媒と、第2蒸発器(17)で蒸発した気相の冷媒との圧力差(ΔP)を低減させる圧力差低減部(18、20、21)とを備え、
圧縮機(11)は、第1蒸発器(16)で蒸発した冷媒を吸入ポート(11a)から吸入し、気液分離器(14)で分離された気相の冷媒と第2蒸発器(17)で蒸発した気相の冷媒とを中間圧ポート(11b)から吸入する。
In order to achieve the above object, the refrigeration cycle apparatus according to
It has a suction port (11a) and an intermediate pressure port (11b) for sucking the refrigerant, and a discharge port (11c) for discharging the refrigerant, and compresses the refrigerant sucked from the suction port (11a) and discharges the port (11c). A compressor (11) that discharges from the refrigerant and merges the refrigerant sucked from the intermediate pressure port (11b) with the refrigerant in the compression process.
A radiator (12) that dissipates heat from the refrigerant discharged from the discharge port (11c), and
The first expansion valve (13) that depressurizes the refrigerant dissipated by the radiator (12),
A gas-liquid separator (14) that separates the gas-liquid of the refrigerant decompressed by the first expansion valve (13),
A second expansion valve (15) for reducing the pressure of the liquid phase refrigerant separated by the gas-liquid separator (14), and
The first evaporator (16), which heat-exchanges and evaporates the liquid phase refrigerant decompressed by the second expansion valve (15),
A second evaporator (17) that heat-exchanges and evaporates the liquid-phase refrigerant separated by the gas-liquid separator (14),
Pressure difference reducing units (18, 20, etc.) that reduce the pressure difference (ΔP) between the gas-phase refrigerant separated by the gas-liquid separator (14) and the gas-phase refrigerant evaporated by the second evaporator (17). 21) and
The compressor (11) sucks the refrigerant evaporated by the first evaporator (16) from the suction port (11a), and the gas phase refrigerant separated by the gas-liquid separator (14) and the second evaporator (17). ) Is sucked in from the intermediate pressure port (11b).
これによると、第2蒸発器(17)が気液分離器(14)の下流にあり、気液分離器(14)で分離された液冷媒が第1蒸発器(16)と第2蒸発器(17)とを並列に流れるため、第2蒸発器(17)で冷媒が過熱されても、第2蒸発器(17)で過熱された冷媒が第1蒸発器(16)に流入することはない。 According to this, the second evaporator (17) is located downstream of the gas-liquid separator (14), and the liquid refrigerant separated by the gas-liquid separator (14) is the first evaporator (16) and the second evaporator. Since it flows in parallel with (17), even if the refrigerant is overheated by the second evaporator (17), the refrigerant overheated by the second evaporator (17) does not flow into the first evaporator (16). Absent.
一方、第2蒸発器(17)で蒸発した冷媒に圧力損失が生じると、第2蒸発器(17)で蒸発した冷媒と気液分離器(14)で分離された冷媒との間に圧力差(ΔP)が生じることとなる。この圧力差(ΔP)は、第2蒸発器(17)で蒸発した冷媒を圧縮機(11)の中間圧ポート(11b)に吸入させることの妨げとなる。 On the other hand, when a pressure loss occurs in the refrigerant evaporated by the second evaporator (17), the pressure difference between the refrigerant evaporated by the second evaporator (17) and the refrigerant separated by the gas-liquid separator (14). (ΔP) will occur. This pressure difference (ΔP) hinders the refrigerant vaporized by the second evaporator (17) from being sucked into the intermediate pressure port (11b) of the compressor (11).
そこで、圧力差低減部(18、20、21)は、この圧力差(ΔP)を低減させるので、第2蒸発器(17)で蒸発した冷媒を気液分離器(14)で分離された冷媒とともに圧縮機(11)に吸入させることができる。 Therefore, the pressure difference reducing unit (18, 20, 21) reduces the pressure difference (ΔP), so that the refrigerant evaporated by the second evaporator (17) is separated by the gas-liquid separator (14). It can be sucked into the compressor (11) together with.
以上のことから、過熱度をもつ冷媒が第1蒸発器(16)に流入することを抑制できる。 From the above, it is possible to prevent the refrigerant having a superheat degree from flowing into the first evaporator (16).
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。 In addition, the reference numerals in parentheses of each means described in this column and the scope of claims indicate the correspondence with the specific means described in the embodiment described later.
以下、実施形態について図に基づいて説明する。以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。 Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. In each of the following embodiments, parts that are the same or equal to each other are designated by the same reference numerals in the drawings.
(第1実施形態)
以下、実施形態について図に基づいて説明する。図1に示す冷凍サイクル装置10は、電気自動車に適用されている。電気自動車は、走行用電動モータから走行用の駆動力を得る車両である。
(First Embodiment)
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the drawings. The
冷凍サイクル装置10は、車両の車室内を冷房するため、車室内に吹き出される空気を冷却する。すなわち、冷凍サイクル装置10は、車両用空気冷却装置でもある。
The
冷凍サイクル装置10は、車両に搭載された電池1を冷却する車両用電池冷却装置でもある。電池1は、充電された電力を走行用電動モータに供給する二次電池である電池1は、充電時および放電時に発熱する発熱体である。
The
電池1は、劣化を促進させることなく充放電容量を充分に活かすために、適正温度帯で使用されることが望ましい。このため、冷凍サイクル装置10は、電池1の温度を適正温度帯内に維持するように、電池1を冷却する。電池1は、冷凍サイクル装置10の冷却対象物である。
It is desirable that the
冷凍サイクル装置10は、圧縮機11、放熱器12、第1膨張弁13、気液分離器14、第2膨張弁15、第1蒸発器16、第2蒸発器17および圧力調整絞り18を有している。
The
圧縮機11は、冷媒を吸入し、圧縮して吐出する。冷凍サイクル装置10は、圧縮機11から吐出された吐出冷媒の圧力が冷媒の臨界圧力を超えない蒸気圧縮式の亜臨界冷凍サイクルを構成している。
The
例えば、冷媒は、HFC系冷媒(具体的には、R1234yf)である。冷媒には圧縮機11を潤滑するための冷凍機油が混入されており、冷凍機油の一部は冷媒とともにサイクルを循環している。
For example, the refrigerant is an HFC-based refrigerant (specifically, R1234yf). Refrigerant oil for lubricating the
圧縮機11は、車両のモータールームに配置されている。モータールームは、走行用電動モータが収容される空間である。
The
圧縮機11は、二段昇圧式の電動圧縮機である。圧縮機11は、ハウジングと2つの圧縮機構と電動モータとを有している。
The
ハウジングは圧縮機11の外殻を形成している。2つの圧縮機構および電動モータは、ハウジングの内部に収容されている。2つの圧縮機構は、低段側圧縮機構および高段側圧縮機構である。電動モータは、2つの圧縮機構を回転駆動する。電動モータの回転数(すなわち、圧縮機11の冷媒吐出能力)は、制御装置50から出力される制御信号によって制御される。
The housing forms the outer shell of the
圧縮機11のハウジングには、吸入ポート11a、中間圧ポート11bおよび吐出ポート11cが設けられている。吸入ポート11aは、ハウジングの外部から低段側圧縮機構へ低圧冷媒を吸入させる吸入口である。
The housing of the
中間圧ポート11bは、ハウジングの外部から内部へ中間圧冷媒を流入させて低圧から高圧への圧縮過程の冷媒に合流させるための中間圧吸入口である。中間圧ポート11bは、ハウジングの内部で低段側圧縮機構の吐出口側および高段側圧縮機構の吸入口側に接続されている。
The
吐出ポート11cは、高段側圧縮機構から吐出された高圧冷媒をハウジングの外部へ吐出させる。圧縮機11の吐出ポート11cには、放熱器12の冷媒入口側が接続されている。
The
放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒と、図2に示す外気ファン12aにより送風された車室外空気(以下、外気と言う。)とを熱交換させて低圧冷媒を蒸発させ、低圧冷媒に吸熱作用を発揮させる室外熱交換器である。
The
放熱器12および外気ファン12aは、車両のモータールーム内の前方側に配置されている。
The
放熱器12の冷媒出口側には、第1膨張弁13の入口側が接続されている。第1膨張弁13は、放熱器12から流出した高圧冷媒を減圧させる。第1膨張弁13は、絞り開度を変更可能に構成された弁体と、この弁体の開度を変化させる電動アクチュエータとを有して構成される電気式の可変絞り機構である。第1膨張弁13は、冷媒が流れる流路の開口面積を調整することによって冷媒の減圧量を調整する。
The inlet side of the
第1膨張弁13は、気液分離器14に流入する高圧冷媒を減圧させる第1減圧部である。第1膨張弁13は、制御装置50から出力される制御信号(例えば制御パルス)によって制御される。
The
第1膨張弁13の出口側には、気液分離器14の冷媒入口14aが接続されている。気液分離器14は、車両のモータールームに配置されている。
The
気液分離器14は、冷媒入口14aから流入した冷媒の気液を分離する。気液分離器14で分離された液相冷媒は第1冷媒出口14bおよび第2冷媒出口14cから流出し、気液分離器14で分離された気相冷媒は気相冷媒出口14dから流出する。
The gas-
気液分離器14の第1冷媒出口14bには、第2膨張弁15の入口側が接続されている。第2膨張弁15は、第1冷媒出口14bから流出した中間圧冷媒を減圧させる。第2膨張弁15の基本的構成は、第1膨張弁13と同様である。第2膨張弁15は、第1蒸発器16に流入する中間圧冷媒を減圧させる第2減圧部である。第2膨張弁15は、第1蒸発器16の冷媒入口側に配置されている。第2膨張弁15は、制御装置50から出力される制御信号(例えば制御パルス)によって制御される。
The inlet side of the
第2膨張弁15の出口側には、第1蒸発器16の冷媒入口側が接続されている。第1蒸発器16は、第2膨張弁15にて減圧された低圧冷媒と、図2に示す送風機16aによって送風された空気とを熱交換させて低圧冷媒を蒸発させ、低圧冷媒に吸熱作用を発揮させるて空気を冷却する空気冷却器である。
The refrigerant inlet side of the
第1蒸発器16は、図示しない空調ケース内に配置されている。第1蒸発器16で冷却された空気は車室内に吹き出される。第1蒸発器16の出口側には、圧縮機11の吸入ポート11aが接続されている。
The
気液分離器14の第2冷媒出口14cには、第2蒸発器17の冷媒入口側が接続されている。第2蒸発器17は、電池1を収容している。第2蒸発器17は、その内部を流通する冷媒を蒸発させて吸熱作用を発揮させることにより電池1を冷却する電池冷却用熱交換器である。第2蒸発器17は、気液分離器14よりも重力方向下方に配置されている。
The refrigerant inlet side of the
第2蒸発器17内において、電池1は液相の冷媒に浸漬されている。例えば、第2蒸発器17および電池1は、車両の床下に配置されている。
In the
図3に示すように、電池1は、複数の電池セル1aを有している。第2蒸発器17内において、複数の電池セル1aは互いに隙間なく配置されている。
As shown in FIG. 3, the
図4に示す変形例のように、第2蒸発器17内において、複数の電池セル1aは互いに離間して配置されていてもよい。電池1は第2蒸発器17の外部に配置されていて、第2蒸発器17と熱伝導可能に接触配置されていてもよい。
As in the modified example shown in FIG. 4, a plurality of battery cells 1a may be arranged apart from each other in the
気相冷媒出口14dは、圧力調整絞り18の入口側に接続されている。気相冷媒出口14dは、第1配管10aを介して圧力調整絞り18に接続されている。圧力調整絞り18は、気相冷媒出口14dから流出した気相冷媒を減圧させる第3減圧部である。
The gas phase
圧力調整絞り18は、絞り開度が固定された固定絞りである。圧力調整絞り18は、オリフィスやキャピラリーチューブ等である。
The
圧力調整絞り18の出口側には、三方継手19の一方の流入口側が接続されている。三方継手19は、2つの流入口および1つの流出口を有している。三方継手19の2つの流入口および1つの流出口は互いに連通している。
One inflow port side of the three-way joint 19 is connected to the outlet side of the
例えば、三方継手19は、複数の配管を接合して形成されている。三方継手19は、金属ブロックや樹脂ブロックに複数の冷媒通路を設けることによって形成されていてもよい。 For example, the three-way joint 19 is formed by joining a plurality of pipes. The three-way joint 19 may be formed by providing a plurality of refrigerant passages in the metal block or the resin block.
三方継手19の他方の流入口には、第2蒸発器17の出口側が接続されている。三方継手19の他方の流入口は、第2配管10bを介して第2蒸発器17に接続されている。三方継手19の流出口は、圧縮機11の中間圧ポート11bに接続されている。
The outlet side of the
三方継手19は、圧力調整絞り18から流出した冷媒の流れを、第2蒸発器17から流出した冷媒の流れと合流させて圧縮機11の中間圧ポート11bへと流出させる。換言すれば、三方継手19は、第1配管10aを流れる冷媒と第2配管10bを流れる冷媒とを合流させて圧縮機11の中間圧ポート11bへと流出させる。
The three-way joint 19 merges the flow of the refrigerant flowing out of the
圧力調整絞り18は、第1配管10aを流れる冷媒と第2配管10bを流れる冷媒との圧力差ΔPを低減させる。すなわち、圧力調整絞り18は、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを低減させる圧力差低減部である。
The
次に、冷凍サイクル装置10の電気制御部について説明する。図2に示すように、冷凍サイクル装置10は、制御装置50を有している。制御装置50は、CPU、ROMおよびRAM等を含む周知のマイクロコンピュータとその周辺回路から構成されている。
Next, the electric control unit of the
制御装置50は、そのROM内に記憶された制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行い、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する。制御対象機器は、圧縮機11、第1膨張弁13および第2膨張弁15等を含んでいる。
The
制御装置50の入力側には、冷凍サイクル装置10による運転制御に用いられる各種空調センサ群が接続されている。制御装置50には、これらの空調センサ群の検出信号が入力される。
Various air conditioning sensors used for operation control by the
空調センサ群は、内気温センサ51、外気温センサ52、日射センサ53、第1蒸発器温度センサ54、第1蒸発器出口圧力センサ55、第1蒸発器出口温度センサ56、第2蒸発器出口圧力センサ57、第2蒸発器出口温度センサ58等を含んでいる。
The air conditioning sensor group includes an inside temperature sensor 51, an outside temperature sensor 52, a solar radiation sensor 53, a first evaporator temperature sensor 54, a first evaporator
内気温センサ51は、車室内温度Tr(以下、内気温と言う。)を検出する内気温検出部である。外気温センサ52は、車室外温度Tam(以下、外気温と言う。)を検出する外気温検出部である。日射センサ53は、車室内へ照射される日射量Asを検出する日射量検出部である。 The internal air temperature sensor 51 is an internal air temperature detection unit that detects the vehicle interior temperature Tr (hereinafter referred to as the internal air temperature). The outside air temperature sensor 52 is an outside air temperature detection unit that detects an outside air temperature Tam (hereinafter referred to as an outside air temperature). The solar radiation sensor 53 is a solar radiation amount detection unit that detects the solar radiation amount As emitted into the vehicle interior.
第1蒸発器温度センサ54は、第1蒸発器16における冷媒蒸発温度TE(換言すれば第1蒸発器温度)を検出する蒸発器温度検出部である。例えば、第1蒸発器温度センサ54は、第1蒸発器16のフィン温度を検出する。
The first evaporator temperature sensor 54 is an evaporator temperature detection unit that detects the refrigerant evaporation temperature TE (in other words, the first evaporator temperature) in the
第1蒸発器出口圧力センサ55は、第1蒸発器16から流出した冷媒の圧力を検出する第1蒸発器出口圧力検出部である。第1蒸発器出口温度センサ56は、第1蒸発器16から流出した冷媒の温度を検出する第2蒸発器出口温度検出部である。
The first evaporator
第2蒸発器出口圧力センサ57は、第2蒸発器17から流出した冷媒の圧力を検出する第2蒸発器出口圧力検出部である。第2蒸発器出口温度センサ58は、第2蒸発器17から流出した冷媒の温度を検出する第2蒸発器出口温度検出部である。
The second evaporator outlet pressure sensor 57 is a second evaporator outlet pressure detection unit that detects the pressure of the refrigerant flowing out from the
制御装置50の入力側には、操作パネル60が接続されている。操作パネル60は、車室内前部の計器盤付近に配置されており、各種操作スイッチを有している。したがって、制御装置50には、各種操作スイッチからの操作信号が入力される。
An
操作パネル60における各種操作スイッチは、温度設定スイッチの他、オートスイッチ、エアコンスイッチ、風量設定スイッチ、吹出モード切替スイッチ等を含んでいる。
The various operation switches on the
温度設定スイッチは、車室内の目標温度Tsetを設定する際に操作される。オートスイッチは、冷凍サイクル装置10の自動制御運転を設定・解除する際に操作される。
The temperature setting switch is operated when setting the target temperature Tset in the vehicle interior. The auto switch is operated when setting / canceling the automatic control operation of the
エアコンスイッチは、車室内へ送風される空気を冷却することを要求する際に操作される。風量設定スイッチは、送風機16aの風量をマニュアル設定する際に操作される。吹出モード切替スイッチは、冷凍サイクル装置10における吹出モードをマニュアル設定する際に操作される。
The air conditioner switch is operated when it is required to cool the air blown into the passenger compartment. The air volume setting switch is operated when manually setting the air volume of the
制御装置50の入力側には、車両制御装置70が接続されている。車両制御装置70は、走行用電動モータを制御する。車両制御装置70は、電池1の充放電を制御する。
A
車両制御装置70は、電池温度センサ71が検出した電池1の温度を制御装置50に出力する。したがって、制御装置50には、電池温度センサ71が検出した電池1の温度が入力される。
The
制御装置50は、その出力側に接続された各種制御対象機器を制御する制御部が一体に構成されたものである。制御装置50の各制御部は、それぞれの制御対象機器を制御する構成(具体的にはハードウェアおよびソフトウェア)は、それぞれの制御対象機器を制御する。
The
例えば、制御装置50は、圧縮機制御部50aおよび絞り制御部50bを有している。圧縮機制御部50aは、制御装置50のうち圧縮機11を制御する。絞り制御部50bは、制御装置50のうち第1膨張弁13および第2膨張弁15を制御する。
For example, the
制御装置50は、車室内へ吹き出す吹出空気の目標温度である目標吹出温度TAOを、以下数式F1に基づいて算出する。
TAO=Kset×Tset−Kr×Tr−Kam×Tam−Ks×As+C…(F1)
数式F1において、Tsetは、温度設定スイッチによって設定された車室内の目標温度(換言すれば車室内設定温度)である。数式F1において、Trは、内気温センサ51によって検出された内気温である。数式F1において、Tamは、外気温センサ52によって検出された外気温である。数式F1において、Asは、日射センサ53によって検出された日射量である。Kset、Kr、Kam、Ksは制御ゲインであり、Cは補正用の定数である。
The
TAO = Kset x Tset-Kr x Tr-Kam x Tam-Ks x As + C ... (F1)
In the formula F1, Tset is the target temperature in the vehicle interior (in other words, the temperature set in the vehicle interior) set by the temperature setting switch. In the formula F1, Tr is the internal air temperature detected by the internal air temperature sensor 51. In the formula F1, Tam is the outside air temperature detected by the outside air temperature sensor 52. In the formula F1, As is the amount of solar radiation detected by the solar radiation sensor 53. Kset, Kr, Kam, and Ks are control gains, and C is a correction constant.
制御装置50が圧縮機11を作動させると、蒸気圧縮式の冷凍サイクル(いわゆるガスインジェクションサイクル)が構成される。具体的には、圧縮機11の吐出ポート11c、放熱器12、第1膨張弁13、気液分離器14、第2膨張弁15、第1蒸発器16、圧縮機11の吸入ポート11aの順に冷媒が循環する。同時に、圧縮機11の吐出ポート11c、放熱器12、第1膨張弁13、気液分離器14、圧力調整絞り18、三方継手19、圧縮機11の中間圧ポート11bの順に冷媒が循環する。同時に、圧縮機11の吐出ポート11c、放熱器12、第1膨張弁13、気液分離器14、第2蒸発器17、三方継手19、圧縮機11の中間圧ポート11bの順に冷媒が循環する。
When the
このサイクル構成で、制御装置50は、次のように圧縮機11および第1膨張弁13を制御する。すなわち、第1蒸発器温度TEが目標第1蒸発器温度TEOとなるように圧縮機11の冷媒吐出能力を調整するとともに、第1膨張弁13へ流入する冷媒の過冷却度が目標過冷却度となるように第1膨張弁13の絞り開度を調整する。
In this cycle configuration, the
目標第1蒸発器温度TEOは、目標吹出温度TAOに基づいて、予め制御装置50に記憶されている制御マップを参照して決定される。この制御マップでは、目標吹出温度TAOの低下に伴って、目標第1蒸発器温度TEOが低下するように決定される。さらに、目標第1蒸発器温度TEOは、第1蒸発器16の着霜を抑制可能な範囲(具体的には、1℃以上)で決定される。
The target first evaporator temperature TEO is determined based on the target blowout temperature TAO with reference to a control map stored in advance in the
制御装置50は、第1蒸発器16から流出した冷媒の過熱度が目標過熱度となるように第2膨張弁15の絞り開度を調整する。制御装置50は、第1蒸発器16から流出した冷媒の過熱度を、第1蒸発器16の出口冷媒の圧力および温度に基づいて算出する。制御装置50は、第1蒸発器16に流入する冷媒と、第1蒸発器16から流出する冷媒との温度差とに基づいて、第1蒸発器16の出口冷媒の過熱度を算出してもよい。
The
制御装置50は、目標過熱度を、第1蒸発器16から流出した冷媒の圧力と、第1蒸発器16から流出した冷媒の温度とに基づいて、予め制御装置50に記憶されている制御マップを参照して決定する。この制御マップでは、サイクルの成績係数COPが極大値に近づくように目標過熱度が決定される。
The
上記作動における冷媒の状態の変化を図5のモリエル線図を用いて説明する。圧縮機11の吐出ポート11cから吐出された高圧冷媒(図5の点a1)が放熱器12に流入する。放熱器12の冷媒通路に流入した高温高圧冷媒は外気と熱交換して放熱して凝縮する(図5の点a1〜点b1)。
The change in the state of the refrigerant in the above operation will be described with reference to the Moriel diagram of FIG. The high-pressure refrigerant (point a1 in FIG. 5) discharged from the
放熱器12から流出した冷媒は、第1膨張弁13にて中間圧冷媒となるまで減圧されて温度低下する(図5の点b1〜点c1)。
The refrigerant flowing out of the
第1膨張弁13にて減圧された中間圧冷媒は、気液分離器14にて気液分離される(図5の点c1〜点d1、図5の点c1〜点e1)。
The intermediate pressure refrigerant decompressed by the
気液分離器14にて分離された気相冷媒は、圧力調整絞り18にて減圧される(図5の点d1〜点f1)。圧力調整絞り18にて減圧された冷媒は、圧縮機11の中間圧ポート11bから吸入される。
The gas-phase refrigerant separated by the gas-
気液分離器14にて分離された液相冷媒は、第2膨張弁15側と第2蒸発器17側とに分岐される。気液分離器14から第2膨張弁15側に分岐された冷媒は第2膨張弁15にて減圧される(図5の点e1〜点h1)。第2膨張弁15にて減圧された冷媒は、第1蒸発器16に流入する。第1蒸発器16に流入した低圧冷媒は、車室内に吹き出される空気から吸熱して蒸発する(図5の点h1〜点i1)。これにより、車室内に吹き出される空気が冷却される。
The liquid-phase refrigerant separated by the gas-
第1蒸発器16で蒸発した冷媒は、圧縮機11の吸入ポート11aから吸入されて、低段側圧縮機構にて昇圧される(図5の点i1〜点j1)。
The refrigerant vaporized by the
気液分離器14から第2蒸発器17側に分岐された冷媒は第2蒸発器17に流入する。第2蒸発器17に流入した低圧冷媒は、電池1から吸熱して蒸発する(図5の点c1〜点f1)。第2蒸発器17で蒸発した冷媒は、圧力調整絞り18にて減圧された冷媒と合流して、圧縮機11の中間圧ポート11bから吸入される(図5の点f1〜点g1)。
The refrigerant branched from the gas-
圧縮機11の中間圧ポート11bから吸入された冷媒(図5の点f1)は、圧縮機11の低段側圧縮機構にて昇圧された冷媒(図5の点j1)と合流して、圧縮機11の高段側圧縮機構へ吸入される(図5の点g1)。圧縮機11の高段側圧縮機構へ吸入された冷媒は、高段側圧縮機構で圧縮されて圧縮機11の吐出ポート11cから吐出される(図5の点g1〜点a1)。
The refrigerant sucked from the
これによれば、第1蒸発器16にて空気を冷却して冷房できるとともに、第2蒸発器17にて電池1を冷却できる。
According to this, the air can be cooled and cooled by the
圧縮機11の中間圧ポート11bには、気液分離器14にて分離された気相冷媒と、第2蒸発器17で蒸発した冷媒とが吸入される。
The gas-phase refrigerant separated by the gas-
圧縮機11および気液分離器14は車両のモータールームに配置されているのに対し、第2蒸発器17は車両の床下に配置されている。そのため、気液分離器14から第2蒸発器17を経て圧縮機11に至る冷媒流路は非常に長くなる。
The
したがって、図6の点c1〜点f1の太一点鎖線に模式的に示すように、気液分離器14から第2蒸発器17を経て圧縮機11へと流れる冷媒には大きな圧力損失が発生して冷媒圧力が大幅に低下する。
Therefore, as schematically shown by the alternate long and short dash line at points c1 to f1 in FIG. 6, a large pressure loss occurs in the refrigerant flowing from the gas-
その結果、気液分離器14にて分離された気相冷媒(図6の点c1〜点d1)と気液分離器14から第2蒸発器17を経て圧縮機11へと流れる気相冷媒(図6の点c1〜点f1)との間に圧力差ΔPが生じる。この圧力差ΔPが大きいと、第2蒸発器17で蒸発した冷媒を圧縮機11の中間圧ポート11bに吸入させることが困難となる。
As a result, the gas-phase refrigerant separated by the gas-liquid separator 14 (points c1 to d1 in FIG. 6) and the gas-phase refrigerant flowing from the gas-
この点、本実施形態では、図6の点d1〜点f1の太実線に模式的に示すように、圧力調整絞り18は、気液分離器14にて分離された気相冷媒を減圧するので、圧力差ΔPが減少する。その結果、第2蒸発器17で蒸発した冷媒を、気液分離器14にて分離された気相冷媒とともに圧縮機11の中間圧ポート11bに吸入させることができる。
In this respect, in the present embodiment, as schematically shown by the thick solid lines at points d1 to f1 in FIG. 6, the
気液分離器14にて分離された液相冷媒が第1蒸発器16と第2蒸発器17とに並列に流れるので、電池1の発熱量が多い場合であっても第1蒸発器16に流入する冷媒が過熱度をもつことがない。したがって、第1蒸発器16での吸熱能力を確実に確保できる。
Since the liquid-phase refrigerant separated by the gas-
すなわち、本実施形態では、気液分離器14は、第1膨張弁13で減圧された冷媒の気液を分離する。第2膨張弁15は、気液分離器14で分離された液相の冷媒を減圧させる。第1蒸発器16は、第2膨張弁15で減圧された冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を蒸発させる。第2蒸発器17は、気液分離器14で分離された液相の冷媒で電池1を冷却して冷媒を蒸発させる。
That is, in the present embodiment, the gas-
圧力調整絞り18は、気液分離器14で分離された気相の冷媒と、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを低減させる。圧縮機11は、第1蒸発器16で蒸発した冷媒を吸入ポート11aから吸入し、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒とを中間圧ポート11bから吸入する。
The
これによると、第2蒸発器17が気液分離器14の下流にあり、気液分離器14で分離された液冷媒が第1蒸発器16と第2蒸発器17とを並列に流れるため、第2蒸発器17で冷媒が過熱されても、第2蒸発器17で過熱された冷媒が第1蒸発器16に流入することはない。
According to this, the
一方、第2蒸発器17で蒸発した冷媒に圧力損失が生じると、第2蒸発器17で蒸発した冷媒と気液分離器14で分離された気相の冷媒との間に圧力差ΔPが生じこととなる。この圧力差ΔPは、第2蒸発器17で蒸発した冷媒を圧縮機11の中間圧ポート11bに吸入させることの妨げとなる。
On the other hand, when a pressure loss occurs in the refrigerant evaporated in the
そこで、圧力調整絞り18は、この圧力差ΔPを低減させるので、第2蒸発器17で蒸発した冷媒を気液分離器14で分離された冷媒とともに圧縮機11に吸入させることができる。
Therefore, since the
本実施形態では、圧力調整絞り18は、気液分離器14で分離された気相の冷媒を減圧させることによって圧力差ΔPを低減させる。これにより、簡素な構成により圧力差ΔPを確実に低減させることができる。
In the present embodiment, the
本実施形態では、気液分離器14は、第2蒸発器17に対して、重力方向に高い位置に配置されている。これにより、気液分離器14で分離された液相冷媒を、ヘッド差を利用して第2蒸発器17に確実に流入させることができる。
In the present embodiment, the gas-
本実施形態では、第2蒸発器17では、電池1は液相の冷媒に浸されている。これにより、電池1を冷媒で確実に潜熱冷却できる。
In this embodiment, in the
(第2実施形態)
本実施形態では、図7に示すように、上記第1実施形態の圧力調整絞り18の代わりに、圧力調整弁20が配置されている。
(Second Embodiment)
In this embodiment, as shown in FIG. 7, a
圧力調整弁20は、第2膨張弁15は、第1冷媒出口14bから流出した中間圧冷媒を減圧させる。第2膨張弁15の基本的構成は、第1膨張弁13と同様である。圧力調整弁20は、気相冷媒出口14dから流出した気相冷媒を減圧させる第3減圧部である。
The
圧力調整弁20は、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを低減させる圧力差低減部である。圧力調整弁20は、制御装置50から出力される制御信号(例えば制御パルス)によって制御される。
The
図8に示すように、制御装置50は、電池1の発熱量が多いほど圧力調整弁20の開度を絞る。これにより、電池1の発熱量が多いほど第2蒸発器17への冷媒流量が多くなるので、電池1の発熱量が多くても第2蒸発器17の出口冷媒温度の上昇を抑制できる。すなわち電池1の温度の上昇を抑制できる。
As shown in FIG. 8, the
制御装置50は、電池1の発熱量を、電池1の放電量や充電量、走行用電動モータの回転数、車両の走行負荷等から推定する。電池1の放電量や充電量、走行用電動モータの回転数、車両の走行負荷は、車両制御装置70から制御装置50に入力される。
The
制御装置50は、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の過熱度が大きいほど圧力調整弁20の開度を絞る。制御装置50は、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の過熱度を、第2蒸発器17または第2配管10bにおける冷媒の圧力および温度に基づいて算出する。
The
制御装置50は、第2蒸発器17から流出した冷媒の過熱度を、第2蒸発器17の出口冷媒の圧力および温度に基づいて算出する。制御装置50は、第2蒸発器17に流入する冷媒と、第2蒸発器17から流出する冷媒との温度差とに基づいて、第2蒸発器17の出口冷媒の過熱度を算出してもよい。
The
これにより、第2蒸発器17を流れる冷媒の流量が多くなるので、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の過熱度が小さくなる。したがって、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の過熱度が大きくなることを抑制できるので、第2蒸発器17にて電池1を適切に冷却できる。
As a result, the flow rate of the refrigerant flowing through the
制御装置50は、第2蒸発器17または第2配管10bにおける冷媒の乾き度が小さいほど圧力調整弁20の開度を大きくする。制御装置50は、第2蒸発器17または第2配管10bにおける冷媒の乾き度を、第2蒸発器17または第2配管10bにおける冷媒の圧力および温度に基づいて算出する。
The
制御装置50は、第2蒸発器17から流出した冷媒の乾き度を、第2蒸発器17の出口冷媒の圧力および温度に基づいて算出する。制御装置50は、第2蒸発器17に流入する冷媒と、第2蒸発器17から流出する冷媒との温度差とに基づいて、第2蒸発器17の出口冷媒の乾き度を算出してもよい。
The
これにより、第2蒸発器17を流れる冷媒の流量が少なくなるので、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の乾き度が大きくなる。したがって、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の乾き度が小さくなることを抑制できるので、第2蒸発器17にて電池1を適切に冷却できる。
As a result, the flow rate of the refrigerant flowing through the
制御装置50は、電池1の温度が高いほど圧力調整弁20の開度を絞る。電池1の温度は、車両制御装置70から制御装置50に入力される。これにより、電池1の温度が高いほど第2蒸発器17への冷媒流量が多くなるので、電池1の温度を適切な温度に維持できる。
The
本実施形態では、圧力調整弁20は、電池1の発熱量が多いほど、第2蒸発器17を流れる冷媒の流量が多くなるように、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを調整する。
In the present embodiment, the
これにより、電池1の発熱量が多いときに第2蒸発器17の冷却能力を増やして電池1を適切に冷却できる。
As a result, when the amount of heat generated by the
本実施形態では、圧力調整弁20は、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の過熱度が大きいほど、第2蒸発器17を流れる冷媒の流量が多くなるように、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを調整する。
In the present embodiment, the
これにより、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の過熱度が大きくなることを抑制できるので、第2蒸発器17にて電池1を適切に冷却できる。
As a result, it is possible to prevent the degree of superheat of the refrigerant in the gas phase evaporated by the
本実施形態では、圧力調整弁20は、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の乾き度が小さいほど、第2蒸発器17を流れる冷媒の流量が少なくなるように、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを調整する。
In the present embodiment, the
これにより、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒の乾き度が小さくなることを抑制できるので、第2蒸発器17にて電池1を適切に冷却できる。
As a result, it is possible to prevent the dryness of the refrigerant in the gas phase evaporated by the
本実施形態では、圧力調整弁20は、電池1の温度が高いほど、電池1を流れる冷媒の流量が多くなるように、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを調整する。
In the present embodiment, the
これにより、電池1の温度が高いときに第2蒸発器17の冷却能力を増やして電池1を適切に冷却できる。
As a result, when the temperature of the
(第3実施形態)
上記実施形態では、気液分離器14にて分離された気相冷媒を圧力調整絞り18で減圧することによって、気液分離器14にて分離された気相冷媒と第2蒸発器17で蒸発した冷媒との圧力差ΔPを低減する。
(Third Embodiment)
In the above embodiment, the gas-phase refrigerant separated by the gas-
これに対し、本実施形態では、図9に示すように、第2蒸発器17で蒸発した冷媒をポンプ21で昇圧することによって、気液分離器14にて分離された気相冷媒と第2蒸発器17で蒸発した冷媒との圧力差ΔPを低減する。
On the other hand, in the present embodiment, as shown in FIG. 9, the refrigerant evaporated by the
ポンプ21は、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを低減させる圧力差低減部である。
The
本実施形態では、ポンプ21は、第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒を昇圧させることによって圧力差ΔPを低減させる。これにより、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
In the present embodiment, the
第2蒸発器17で蒸発した冷媒をポンプ21の代わりにファンによって昇圧させてもよい。ファンは、第2配管10bを流れる気相冷媒を吸い込んで送出する。ファンは、気液分離器14で分離された気相の冷媒と第2蒸発器17で蒸発した気相の冷媒との圧力差ΔPを低減させる圧力差低減部である。
The refrigerant vaporized by the
(他の実施形態)
上記実施形態を適宜組み合わせ可能である。上記実施形態を例えば以下のように種々変形可能である。
(Other embodiments)
The above embodiments can be combined as appropriate. The above embodiment can be variously modified as follows, for example.
(1)上述の実施形態では、冷媒としてR1234yfを採用した例を説明したが、冷媒はこれに限定されない。例えば、R134a、R600a、R410A、R404A、R32、R407C等を採用してもよい。これらの冷媒のうち複数種を混合させた混合冷媒等を採用してもよい。 (1) In the above-described embodiment, an example in which R1234yf is used as the refrigerant has been described, but the refrigerant is not limited to this. For example, R134a, R600a, R410A, R404A, R32, R407C and the like may be adopted. A mixed refrigerant or the like in which a plurality of types of these refrigerants are mixed may be adopted.
冷媒として二酸化炭素を採用して、高圧側冷媒圧力が冷媒の臨界圧力以上となる超臨界冷凍サイクルを構成してもよい。 Carbon dioxide may be adopted as the refrigerant to form a supercritical refrigeration cycle in which the pressure of the refrigerant on the high pressure side is equal to or higher than the critical pressure of the refrigerant.
(2)上記実施形態では、冷凍サイクル装置10の冷却対象物は電池1であるが、冷凍サイクル装置10の冷却対象物は、インバータや充電器等の種々の発熱体であってもよいし、非発熱体であってもよい。
(2) In the above embodiment, the cooling target of the refrigerating
(3)上記実施形態では、放熱器12は車両モータールーム内に配置されて、第1蒸発器16は空調ケース内に配置されているが、これとは逆に、放熱器12は空調ケース内に配置されていて、第1蒸発器16は車両モータールーム内に配置されていてもよい。
(3) In the above embodiment, the
すなわち、放熱器12は、圧縮機11から吐出された高圧冷媒と、空調ケース内の送風機16aによって送風された空気とを熱交換させて高圧冷媒から空調ケース内の空気に放熱させ、第1蒸発器16は、第2膨張弁15にて減圧された低圧冷媒と外気とを熱交換させて外気から低圧冷媒に吸熱させるようになっていてもよい。空調ケース内において放熱器12で加熱された空気は車室内に吹き出される。この実施例では、冷凍サイクル装置10は、車両用空気加熱装置である。
That is, the
(4)上記実施形態では、冷凍サイクル装置10は電気自動車に適用されているが、冷凍サイクル装置10はハイブリッド車両に適用されていてもよい。ハイブリッド自動車は、エンジン(換言すれば内燃機関)および走行用電動モータから車両走行用の駆動力を得る自動車である。
(4) In the above embodiment, the
冷凍サイクル装置10がハイブリッド車両に適用されている場合、圧縮機11および気液分離器14は車両のエンジンルームに配置されることとなる。エンジンルームは、エンジンが収容される空間である。
When the
11 圧縮機
11a 吸入ポート
11b 中間圧ポート
11c 吐出ポート
12 放熱器
13 第1膨張弁
14 気液分離器
15 第2膨張弁
16 第1蒸発器
17 第2蒸発器
18 圧力調整絞り(圧力差低減部)
11
Claims (10)
前記吐出ポートから吐出された前記冷媒を放熱させる放熱器(12)と、
前記放熱器で放熱された前記冷媒を減圧させる第1膨張弁(13)と、
前記第1膨張弁で減圧された前記冷媒の気液を分離する気液分離器(14)と、
前記気液分離器で分離された液相の前記冷媒を減圧させる第2膨張弁(15)と、
前記第2膨張弁で減圧された液相の前記冷媒を熱交換させて蒸発させる第1蒸発器(16)と、
前記気液分離器で分離された液相の前記冷媒を熱交換させて蒸発させる第2蒸発器(17)と、
前記気液分離器で分離された気相の前記冷媒と、前記第2蒸発器で蒸発した気相の前記冷媒との圧力差(ΔP)を低減させる圧力差低減部(18、20、21)とを備え、
前記圧縮機は、前記第1蒸発器で蒸発した前記冷媒を前記吸入ポートから吸入し、前記気液分離器で分離された気相の前記冷媒と前記第2蒸発器で蒸発した気相の前記冷媒とを前記中間圧ポートから吸入する冷凍サイクル装置。 It has a suction port (11a) and an intermediate pressure port (11b) for sucking the refrigerant, and a discharge port (11c) for discharging the refrigerant. The refrigerant sucked from the suction port is compressed and discharged from the discharge port. At the same time, the compressor (11) that merges the refrigerant sucked from the intermediate pressure port with the refrigerant in the compression process.
A radiator (12) that dissipates heat from the refrigerant discharged from the discharge port, and
A first expansion valve (13) for reducing the pressure of the refrigerant radiated by the radiator, and
A gas-liquid separator (14) that separates the gas-liquid of the refrigerant decompressed by the first expansion valve, and
A second expansion valve (15) for reducing the pressure of the refrigerant in the liquid phase separated by the gas-liquid separator, and
A first evaporator (16) that heat-exchanges and evaporates the refrigerant in the liquid phase decompressed by the second expansion valve.
A second evaporator (17) that heat-exchanges and evaporates the refrigerant in the liquid phase separated by the gas-liquid separator.
Pressure difference reducing units (18, 20, 21) that reduce the pressure difference (ΔP) between the refrigerant in the gas phase separated by the gas-liquid separator and the refrigerant in the gas phase evaporated by the second evaporator. With and
The compressor sucks the refrigerant evaporated by the first evaporator from the suction port, and the refrigerant in the gas phase separated by the gas-liquid separator and the vapor phase evaporated by the second evaporator. A refrigeration cycle device that sucks in refrigerant from the intermediate pressure port.
前記圧力差低減部は、前記冷却対象物の発熱量が多いほど、前記第2蒸発器を流れる前記冷媒の流量が多くなるように前記圧力差を調整する請求項7に記載の冷凍サイクル装置。 The object to be cooled is a heating element that generates heat.
The refrigeration cycle apparatus according to claim 7, wherein the pressure difference reducing unit adjusts the pressure difference so that the larger the calorific value of the object to be cooled, the larger the flow rate of the refrigerant flowing through the second evaporator.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019128473A JP2021014930A (en) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | Refrigeration cycle device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019128473A JP2021014930A (en) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | Refrigeration cycle device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021014930A true JP2021014930A (en) | 2021-02-12 |
Family
ID=74530571
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019128473A Pending JP2021014930A (en) | 2019-07-10 | 2019-07-10 | Refrigeration cycle device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021014930A (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102417161B1 (en) * | 2021-12-21 | 2022-07-05 | 대한공조(주) | Vapor compression cycle apparatus and water treatment system having the same |
-
2019
- 2019-07-10 JP JP2019128473A patent/JP2021014930A/en active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102417161B1 (en) * | 2021-12-21 | 2022-07-05 | 대한공조(주) | Vapor compression cycle apparatus and water treatment system having the same |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3858297B2 (en) | Pressure control valve and vapor compression refrigeration cycle | |
WO2018198611A1 (en) | Refrigeration cycle device | |
JP5799924B2 (en) | Refrigeration cycle equipment | |
WO2019044353A1 (en) | Refrigeration cycle | |
US11499757B2 (en) | Vehicular heat management system | |
JP6394505B2 (en) | Heat pump cycle | |
WO2020166270A1 (en) | Refrigeration cycle device | |
JP6623962B2 (en) | Refrigeration cycle device | |
JP4631721B2 (en) | Vapor compression refrigeration cycle | |
WO2016136288A1 (en) | Heat pump cycle | |
JP2000283577A (en) | Refrigeration cycle for refrigerating plant | |
JP4661710B2 (en) | Vapor compression refrigeration cycle | |
WO2018180291A1 (en) | Refrigeration cycle apparatus | |
JP2010127498A (en) | Refrigerating cycle device | |
WO2019017168A1 (en) | Ejector-type refrigeration cycle | |
JP2021014930A (en) | Refrigeration cycle device | |
JP2020085382A (en) | Refrigeration cycle device | |
WO2018016219A1 (en) | Ejector-type refrigeration cycle | |
JP6544287B2 (en) | Air conditioner | |
WO2021157286A1 (en) | Refrigeration cycle device | |
WO2024009860A1 (en) | Refrigeration cycle device | |
JP2009204183A (en) | Refrigerating cycle device | |
WO2024053334A1 (en) | Refrigeration cycle device | |
JP2006138628A (en) | Refrigerant condenser | |
JP6714864B2 (en) | Refrigeration cycle equipment |