JP2021078685A - 電気掃除機 - Google Patents

Abstract

【課題】フィルタに付着した塵埃や髪の毛などを自動清掃できる電気掃除機を提供する。【解決手段】本発明の電気掃除機１は、電動送風機２１と蓄電池２４とを備える電気掃除機本体２と、電気掃除機本体２に設けられる集塵装置２２と、電気掃除機本体２に設けられる塵埃の吸入口２３および集塵装置２２と連通する開口５２と、集塵装置２２に設けられ、前記開口５２と連通する集塵用入口５３および空気が取り入れられる清掃用入口６４とを備えている。【選択図】図１

Description

本発明は、電気掃除機に関する。

従来、本発明の電気掃除機の背景技術として、下記の特許文献１がある。特許文献１に記載の電気掃除機では、第１集塵室に溜まっているごみを回収するためのごみ回収装置が開示されている。該回収装置は、集塵部及び電動送風機を備えている。集塵部に、ごみを溜めるための第２集塵室及び第２集塵室に通じるごみ回収風路が形成されている。電動送風機は、第２集塵室から吹き出し口に通じる排気風路に気流を発生させる。第２集塵室は、電気掃除機が集塵部に載せられると、ごみ回収風路を介して第１集塵室に通じる。

特開2017-189453号公報(段落００２４、００２５、図７等)

しかしながら、特許文献１に記載の電気掃除機は、電気掃除機の第１集塵室に溜まっているごみを回収するためのごみ回収装置が開示されているのみであり、利用者の不満が多い、ごみ捨て後の第１集塵室の清掃についての考察がない。
本発明は上記実状に鑑み創案されたものであり、フィルタに付着した塵埃や髪の毛などを自動清掃できる電気掃除機の提供を目的とする。

前記課題を解決するため、本発明の電気掃除機は、電動送風機と蓄電池とを備える電気掃除機本体と、前記電気掃除機本体に設けられる集塵装置と、前記電気掃除機本体に設けられる塵埃の吸入口および前記集塵装置と連通する開口と、前記集塵装置に設けられ、前記開口と連通する集塵用入口および空気が取り入れられる清掃用入口とを備えている。

本発明によれば、フィルタに付着した塵埃や髪の毛などを自動清掃できる電気掃除機を提供することができる。

本発明の実施形態１に係る電気掃除機の外観図。 電気掃除機の充電台を斜め前から見た斜視図。 充電台に電気掃除機を取り付けた状態を斜め前側から見た斜視図。 充電台に電気掃除機を取り付けた状態を斜め後側から見た斜視図。 電気掃除機の掃除機本体の中央右側断面図。 電気掃除機を充電台に取り付けた状態の右側断面図。 本発明に係る実施形態２の電気掃除機の掃除機本体の右側断面図。 実施形態２のメッシュフィルタ部材の自動清掃時の電気掃除機の掃除機本体の右側断面図。 実施形態３に係る自走式電気掃除機の斜視図。 自走式電気掃除機の中央右側断面図。 自走式電気掃除機が充電台に帰還した状態の斜視図。 自走式電気掃除機が充電台に帰還した状態の右側断面図。

以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
＜＜実施形態１＞＞
図１に、本発明の実施形態１に係る電気掃除機１の外観図を示す。
電気掃除機１は、掃除機本体２と、延長管５と、吸口体６とを備えている。
掃除機本体２の前面外側には、操作スイッチＳＷが設けられている。
掃除機本体２の内部には、第１の電動送風機２１（図５参照）と第１の集塵部２２とを備えている。第１の電動送風機２１は、吸口体６からの吸引力を発生させる。

延長管５は、内部を示しない通風路が連通している。第１の集塵部２２は、電動送風機２１の吸引力で吸口体６から延長管５を通して集塵した塵埃を収容する。
延長管５の一方端は、掃除機本体２の第１の集塵部２２と連通するように掃除機本体２の接続口２３に接続されている。延長管５の他方端は、吸口体６に接続されている。
延長管５は、掃除機本体２から給電される図示しない給電端子を備えている。
吸口体６には、電動機（図示せず）が設けられている。

利用者が手元操作スイッチＳＷを操作することによって、第１の電動送風機２１の運転と停止や吸込み力の切り替え、吸口体６の電動機の運転と停止が可能となっている。
掃除機本体２の上後部には、掃除機本体２および吸口体６の駆動用電源である充電式電池２４が設けられている。

図２に、電気掃除機１の充電台３を斜め前から見た斜視図を示す。なお、図２に示す充電台３は、電気掃除機１を取り外した状態である。
充電台３は、ベース部３１とスタンド部３２とを備えている。
スタンド部３２は、ごみ回収装置３３と、後記する第１の接続口６１および第２の接続口６２とを有している。
スタンド部３２の上部には、充電端子３６とスイッチ３７とが設けられている。充電端子３６は、充電台３のごみ回収装置３３と、掃除機本体２の充電式電池２４(図１参照)とに充電するための端子である。

図３に、充電台３に電気掃除機１を取り付けた状態を斜め前側から見た斜視図を示し、図４に、充電台３に電気掃除機１を取り付けた状態を斜め後側から見た斜視図を示す。
スイッチ３７は、図３に示す電気掃除機１の充電台３への設置を検出する。

図２に示すごみ回収装置３３の内部には、電動送風機３５と紙パック３４とを有している。
電動送風機３５は、ごみ回収装置３３への吸引力を発生させる。紙パック３４は、電気掃除機１を充電台３へ設置した状態(図３、図４参照)で、掃除機本体２の第１の集塵部２２の塵埃を、電動送風機３５の吸引力で蓄積する。
床面Ｙに置かれるベース部３１は、ＡＣコード３８を備えている。ＡＣコード３８は、スタンド部３２の充電端子３６と電動送風機３５に電力を供給する。

図５に、電気掃除機１の掃除機本体２の中央右側断面図を示す。
第１の集塵部２２は、主に外筒５４、内筒５５、捕塵フィルタ５８、および底蓋６０を有して形成されている。
外筒５４内に、内筒５５が外筒５４と同心状に設けられている。
第１の集塵部２２は、外筒５４と内筒５５との間に塵埃を分離・集塵するための空間を有している。つまり、外筒５４と内筒５５とで形成される空間のうち、上部に塵埃分離部５９を備え、下部に塵埃収容部５７を備えている。

塵埃分離部５９は、塵埃を運んだ空気から塵埃を分離する空間である。塵埃収容部５７は、分離された塵埃を溜めて収容する空間である。
外筒５４は、延長管５からの塵埃を含む空気（気体）が、導入管５２を通って流入される接続口２３を備えている。接続口２３は、外筒５４の内周面５４ａと略接線方向で繋がるように形成されている。これにより、塵埃などを含んだ空気が外筒５４の内周面５４ａに沿った外筒５４と内筒５５との同心周りの旋回状の気流となる。

内筒５５は略円筒形状を有している。内筒５５は、格子状の枠体（支骨）によって形成され、外周面５５ａに亘ってメッシュフィルタ部材ｆが掛け渡されている。
メッシュフィルタ部材ｆは被覆またはインサート成型などによって枠体（支骨）に保持されている。メッシュフィルタ部材ｆを設けることで、内筒５５はフィルタ機能を有し、内筒５５内部への大きな塵埃の流入を抑制している。
内筒５５は、上方向に開口５５ｂを備えている。開口５５ｂを介して、内筒５５は捕塵フィルタ５８と流体的に連通している。

捕塵フィルタ５８は、通気面積を拡大するためにプリーツ状（山折状）に折られている。捕塵フィルタ５８は、円状の枠体に接着されている。
掃除機本体２の上後部に設けられる本体基板５１は、掃除機本体２を制御する。

＜電気掃除機１の掃除動作＞
次に、電気掃除機１の掃除時の動作を説明する。
利用者が手元操作スイッチＳＷを操作して運転を開始すると、電動送風機２１が作動し、塵埃などを含む空気を吸口体６(図１参照)から吸い込む。吸口体６で吸い込まれた塵埃などを含む空気は、延長管５を通って、接続口２３(図５参照)から掃除機本体２内の導入管５２に流入する。導入管５２内を通った塵埃などを含む空気は、図５の流れＳ１に示すように、第１の集塵部２２に至る。

第１の集塵部２２に入った塵埃などを含む空気は、開口部５３に沿って流速を増加させつつ、外筒５４の内周面５４ａに向かい接線方向に流入する。
外筒５４の接線方向に流入した塵埃などを含む空気は、図５の流れＳ２に示すように旋回流となり、外筒５４内で外筒５４の内周面５４ａに沿って内筒５５廻りを旋回する。旋回により、空気中の塵埃に遠心力が働き、吸い込まれた空気から塵埃が分離される。

塵埃などのごみは空気に比べ重いので、図５の流れＳ４ａのように、外筒５４の内周面５４ａに沿って落下する。つまり、第１の集塵部２２の上部である塵埃分離部５９にて、吸い込まれた空気から塵埃が分離される。塵埃が分離された空気は内筒５５の外周面５５ａに設けたメッシュフィルタ部材ｆを通って内筒５５の内部に流入して開口５５ｂを通って上昇する(図５の流れＳ３)。そして、塵埃が分離された空気は捕塵フィルタ５８を通過して、電動送風機２１、本体基板５１を通り、排気口２ｏから掃除機本体２の外部に排気される(図５の流れＳ４)。

一方、遠心力で分離された塵埃Ｄは、重力と一部の空気流により、図５の流れＳ４ａのように、塵埃集塵部５７内に搬送される。
＜電気掃除機１を充電台３に取り付けた際の動作＞
次に、掃除が終了し、電気掃除機１を充電台３に取り付けた際の動作を説明する。

図６に、電気掃除機１を充電台３に取り付けた状態の右側断面図を示す。
充電台３の第１の接続口６１は、掃除機本体２の塵埃収容部５７(図５参照)と連通する。充電台３の第２の接続口６２は、掃除機本体２の塵埃分離部５９(図５参照)と連通する。
掃除機本体２の塵埃収容部５７の弁６３は、通常清掃時には閉じている。同様に、掃除機本体２の塵埃分離部５９の弁６４は、通常清掃時には閉じている。弁６３と弁６４は、例えば、それぞれ弾性部材により閉じるように付勢されている。
なお、弁６３と弁６４は、電気掃除機１が充電台３から外されているときは、ロックが掛かっており、電気掃除機１が充電台３に設置されるとロックが外れる構成としてもよい。

充電台３の後部のパイプ６５は、充電台３の電動送風機３５の排気を、掃除機本体２の塵埃分離部５９ (図５参照)へと循環させるパイプである。
掃除が終了し、図３に示すように、電気掃除機１が充電台３に取り付けられたことをスイッチ３７(図２参照)により検知すると、充電台制御装置（図示せず）は、充電台３の電動送風機３５(図６参照)を一定時間動作させる。
すると、電動送風機３５により発生した吸引力により、掃除機本体２の弁６３が充電台３の第１の接続口６１側に開く。

これにより、掃除機本体２の塵埃収容部５７に蓄積していた塵埃Ｄは、充電台３の第１の接続口６１を通って紙パック３４内に吸引される（図６の流れＳ５）。紙パック３４により塵埃が除去された空気は、電動送風機３５を通り（図６の流れＳ６）、パイプ６５を通って第２の接続口６２に送られる。接続口６２に到達した空気は、掃除機本体２の弁６４を塵埃分離部５９側に開いて塵埃分離部５９内に流入する（図６の流れＳ７）。流入した空気の流れは、内筒５５の外周面５５ａに設けたメッシュフィルタ部材ｆに衝突し、メッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを吹き飛ばす。

こうして、メッシュフィルタ部材ｆから除去された塵埃や髪の毛も塵埃収容部５７と連通する第１の接続口６１を通って（図６の流れＳ８）、紙パック３４内に吸引される。
この際、通常清掃時の旋回流Ｓ２(図５参照)と逆回転の旋回流になるように、充電台３の第２の接続口６２の位置と掃除機本体２の弁６４の位置とを設定している。これにより、内筒５５の外周面５５ａに設けられたメッシュフィルタ部材ｆに巻き付いた髪の毛や塵埃などを電動送風機３５の排気による逆回転気流で、ほどくことができる。

以上述べたように本実施形態１によれば、メッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを自動清掃できる。したがって、利用者が掃除機本体２の第１の集塵部２２のメッシュフィルタ部材ｆの清掃を行う必要がなく、使い勝手が向上するという効果がある。
また、第１の集塵部２２のメッシュフィルタ部材ｆに付着したごみ捨てを行う必要がなく、使い勝手が向上するという効果がある。
また、充電時に毎回第１の集塵部２２の塵埃が空になるので、第１の集塵部２２を小さくでき、電気掃除機１を小型で軽量にすることができるという効果がある。

また、図６に示すように、充電台３の電動送風機３５の動作時の排気を室内に放出しないので、紙パック３４内の塵埃の臭いが室内に漏れないという効果がある。
したがって、メッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを自動清掃できる電気掃除機１を実現できる。

＜＜実施形態２＞＞
本発明に係る実施形態２について、図７と図８を参照して説明する。
図７に、本発明に係る実施形態２の電気掃除機１の掃除機本体２Ａの右側断面図を示す。図８に、実施形態２のメッシュフィルタ部材ｆの自動清掃時の電気掃除機１の掃除機本体２Ａの右側断面図を示す。
なお、実施形態２における実施形態１と同一の構成要素には同一番号を付している。

実施形態２の電気掃除機１は、掃除機本体２Ａの電動送風機２１の排気でメッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを吹き飛ばす構成である。
掃除機本体２Ａのパイプ７１は、電動送風機２１の排気を塵埃分離部５９に循環させるパイプである。

パイプ７１の一方端は塵埃分離部５９に接続され、他方端は電動送風機２１の排気が流れる空間に設けられる弁７２に接続される。
弁７２は、電動送風機２１の排気流路を、排気口２Ａｏから排気する図７の流れＳ４と、内筒５５に循環させる図８の流れＳ９とに切り替える弁である。

次に、図７を用いて電気掃除機１による掃除時の動作を説明する。
利用者が手元操作スイッチＳＷを操作して運転を開始すると、電動送風機２１が作動し、空気を吸口体６(図１参照)から吸い込む。吸口体６で吸い込まれた塵埃などを含む空気は、延長管５(図１参照)を通って、図７に示す接続口２３から掃除機本体２Ａ内の導入管５２に流入する。流入した塵埃などを含む空気は、導入管５２内を通って第１の集塵部２２に至る（図７の流れＳ１）。

第１の集塵部２２に至った塵埃などを含む空気は、開口部５３に沿って流速を増加させつつ、外筒５４の内周面５４ａに向かい接線方向に流入する。
外筒５４の内周面５４ａの接線方向に流入した塵埃などを含む空気は、図７の流れＳ２のように旋回流となり、外筒５４内で外筒５４の内周面５４ａに沿って内筒５５の廻りを旋回する。これにより、吸い込まれた空気に含まれる塵埃に遠心力が働き、空気から塵埃が分離される。

塵埃などのごみは空気に比べ重いので、図７の流れＳ４ａのように、外筒５４の内周面５４ａに沿って落下する。つまり、第１の集塵部２２の上部の塵埃分離部５９にて、空気から塵埃は分離される。
塵埃が分離された空気は内筒５５の外周面５５ａに設けたメッシュフィルタ部材ｆを通って内筒５５の内部に流入して開口５５ｂを通って上昇する(図７の流れＳ３)。そして、塵埃が分離された空気は捕塵フィルタ５８を通過して、電動送風機２１、本体基板５１を通り、排気口２Ａｏから掃除機本体２の外部に排気される(図７の流れＳ４)。なお、例えば、弁７２は掃除時には、本体基板５１の制御により閉じられている。
一方、遠心力で分離された塵埃Ｄは、重力と一部の空気流により図７の流れＳ４ａに示すように塵埃集塵部５７内に搬送される。

＜フィルタの自動清掃時の動作＞
次に、電気掃除機１による掃除が終了し、フィルタの自動清掃時の動作を、図８を用いて説明する。
掃除が終了し、利用者がスイッチＳＷを押下して、フィルタの自動清掃モードを選択すると、例えば、本体基板５１の制御により、図８に示すように、掃除機本体２Ａの弁７２がパイプ７１側に開いた状態になる。そして、電動送風機２１が一定時間動作する。電動送風機２１の排気は、弁７２により流路が変更され、パイプ７１を通って塵埃分離部５９内に流入する（図８の流れＳ９）。流れＳ９は、内筒５５の外周面５５ａに設けたメッシュフィルタ部材ｆに衝突し、メッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを吹き飛ばす。

メッシュフィルタ部材ｆから除去された塵埃や髪の毛は、塵埃収容部５７へ蓄積される。
以上述べたように、実施形態２によれば、メッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを、電動送風機２１の排気により自動清掃できるので、利用者がメッシュフィルタ部材ｆの清掃を行う必要がない。そのため、使い勝手が向上するという効果がある。
また、メッシュフィルタ部材ｆに塵埃や髪の毛などが付着した時点で、利用者が自由にメッシュフィルタ部材ｆの自動清掃を行うことができるので、常にメッシュフィルタ部材ｆが清掃された状態で掃除ができるという効果がある。

また、フィルタの自動清掃モードに際して、メッシュフィルタ部材ｆに付着した塵埃や髪の毛などを掃除する電動送風機２１の排気は、電気掃除機１の外部に漏れないので、塵埃や髪の毛などの匂いが外部に漏れない。そのため、室内の空気が汚れることが抑制される。

＜＜実施形態３＞＞
以下、本発明に係る実施形態３について説明する。
図９に、実施形態３に係る自走式電気掃除機９０の斜視図を示す。
実施形態３は、実施形態１、２で説明した自動清掃の構成を自走式電気掃除機９０に適用したものである。
実施形態３の自走式電気掃除機９０は、掃除領域（例えば、室内の床面Ｙ）を自律的に移動しながら掃除する掃除機である。

自走式電気掃除機９０は、上ケース９１と下ケース９２とバンパ９３とを含んで構成されている。
上ケース９１は、自走式電気掃除機９０の上壁および側壁の一部を形成する。下ケース９２は、自走式電気掃除機９０の底壁および側壁の一部を形成する。
バンパ９３は、自走式電気掃除機９０の前部に設置される。
自走式電気掃除機９０の上面には、ダストケース９４と、これを取り外すためのハンドル９５とが設けられている。ダストケース９４は、ロック(図示せず)を外し、ハンドル９５を持ち上げることで着脱可能である。

上ケース９１には、操作ボタン９７と掃除モード等を表示する表示パネル９８とが配置されている。
図１０に、自走式電気掃除機９０の中央右側断面図を示す。
自走式電気掃除機９０は、電動送風機９９、充電池１００、回転ブラシ１０１、および集塵フィルタ１０２を含んで構成される。
回転ブラシ１０１は、後方側に回転することで床面Ｙ上の塵埃を掻き込む、
電動送風機９９は、回転駆動することでダストケース９４内の空気を外部に排出して負圧を発生させ、床面から回転ブラシ１０１が描き込んだ塵埃を吸い込む機能を有している。

電動送風機９９、及び、回転ブラシ１０１が駆動すると、床面Ｙ上の塵埃Ｄは、回転ブラシ１０１の回転によって掻き込まれ、電動送風機９９による負圧によってダストケース９４に導かれる。集塵フィルタ１０２で塵埃Ｄが取り除かれた空気は、図示しない排気口を介して自走式電気掃除機９０から外部に排出される。

図１１に、自走式電気掃除機９０が充電台１１０に帰還した状態の斜視図を示す。
図１２に、自走式電気掃除機９０が充電台１１０に帰還した状態の右側断面図を示す。
充電台１１０は、ベース部１１１とスタンド部１１２とを備えている。
スタンド部１１２には、ごみ回収装置１１３、電動送風機１１５(図１２参照)の排気を循環させるためのパイプ１１４、充電池１００を充電するための充電端子（図示せず）とを備えている。

図１２に示すように、ごみ回収装置１１３の内部には、ダストケース９４の塵埃を蓄積する紙パック１１６、吸引力を発生させる電動送風機１１５とを備えている。
図１１に示すように、ベース部１１１には、充電端子（図示せず）と、充電台制御装置（図示せず）と、電動送風機１１５に電力を供給するためのＡＣコード１１７とを備えている。

＜自走式電気掃除機９０が充電台１１０に帰還した際の動作＞
次に、自走式電気掃除機９０による掃除が終了し、自走式電気掃除機９０が充電台１１０に帰還した際(図１１参照)の動作を説明する。
掃除が終了すると、自走式電気掃除機９０が充電台１１０に帰還する。すると、充電台制御装置は、自走式電気掃除機９０が帰還したことを充電台１１０の充電端子（図示せず）の電圧変化により検知する。

検知した場合、充電台制御装置（図示せず）は、電動送風機１１５(図１２参照)を一定時間動作させる。電動送風機１１５の動作により発生した吸引力により、ダストケース９４に蓄積していた塵埃Ｄ(図１０参照)は、図１２の流れＳ３０に示すように、充電台１１０のパイプ１１４を通って紙パック１１６内に吸引される。
紙パック１１６により塵埃Ｄが除去された空気は、電動送風機１１５を通り、図１２の流れＳ３１に示すように、ごみ回収装置１１３のパイプ１２１を通ってダストケース９４内に流入する。

なお、例えば、自走式電気掃除機９０のパイプ１２１が入る箇所は、充電台１１０に帰還していないときは、弾性部材等を用いて閉じられている。そして、自走式電気掃除機９０が充電台１１０に帰還する際には、パイプ１２１の押圧力でパイプ１２１が入る箇所が開く。

或いは、自走式電気掃除機９０のパイプ１２１が入る箇所が、自走式電気掃除機９０の制御装置(図示せず)により、充電台１１０に帰還していないときは、開閉装置(図示せず)で閉じるように制御し、充電台１１０に帰還したときは、開閉装置でパイプ１２１が入るように開くように制御してもよい。
なお、自走式電気掃除機９０のパイプ１２１が入る箇所の開閉は上述以外の構成を用いてもよい。
流れＳ３１は、集塵フィルタ１０２に衝突し、集塵フィルタ１０２に付着した塵埃や髪の毛などを吹き飛ばす。吹き飛ばされた塵埃や髪の毛も、充電台１１０のパイプ１１４を通って（図１２の流れＳ３０）、紙パック１１６内に吸引される。

以上述べたように本実施形態３によれば、集塵フィルタ１０２に付着した塵埃や髪の毛などを自動清掃できるので、利用者が集塵フィルタ１０２の清掃を行う必要がない。また、ダストケース９４のごみ捨てを行う必要がない。
したがって、自走式電気掃除機９０の使い勝手が向上するという効果がある。
また、充電台１１０による充電時に毎回ダストケース９４の塵埃が空になる。そのため、ダストケース９４を小さくでき、自走式電気掃除機９０を小型で軽量にすることができるという効果がある。

また、図１２に示すように、電動送風機１１５の動作時の排気を、自走式電気掃除機９０のダストケース９４に循環させ、室内に放出しないので、紙パック１１６内の塵埃の臭いが室内に漏れないという効果がある。

＜＜その他の実施形態＞＞
１．実施形態１の弁６３と弁６４の開閉構成および実施形態２の弁７２の開閉構成は、前記した以外の構成を用いてもよい。

２．なお、本発明は上記した実施形態１〜３に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態１〜３は本発明を分りやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部については、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。

１ 電気掃除機
２ 掃除機本体
３ 充電台
２１ 電動送風機
２２ 集塵部(集塵装置)
２３ 接続口(吸入口)
２４ 蓄電池
５２ 導入管(開口)
５３ 開口部(集塵用入口)
３３ ごみ回収装置３
３５ 電動送風機(回収用電動送風機)
５９ 塵埃分離部(空間)
６１ 第１の接続口
６２ 第２の接続口
６３ 塵埃収容部の弁
６４ 塵埃分離部の弁(清掃用入口)
６５ 排気循環パイプ(流路)
７１ パイプ(流路)
９０ 自走式電気掃除機(電気掃除機)
１０２ 集塵フィルタ(フィルタ)
ｆ フィルタ部材(フィルタ)

Claims (7)

1. 電動送風機と蓄電池とを備える電気掃除機本体と、
   前記電気掃除機本体に設けられる集塵装置と、
   前記電気掃除機本体に設けられる塵埃の吸入口および前記集塵装置と連通する開口と、
   前記集塵装置に設けられ、前記開口と連通する集塵用入口および空気が取り入れられる清掃用入口とを備えている
   ことを特徴とする電気掃除機。
2. 請求項１に記載の電気掃除機において、
   前記清掃用入口は、前記蓄電池を充電可能であって前記集塵装置内の塵埃を回収可能である充電台に設けられる回収用電動送風機からの排気が取り入れられる
   ことを特徴とする電気掃除機。
3. 請求項１に記載の電気掃除機において、
   前記清掃用入口は、前記電動送風機からの排気が取り入れられる
   ことを特徴とする電気掃除機。
4. 請求項１に記載の電気掃除機において、
   前記集塵用入口から流入する流入空気が前記集塵装置内で旋回する方向と、前記清掃用入口から流入する前記空気が前記集塵装置内で旋回する旋回方向とが逆方向である
   ことを特徴とする電気掃除機。
5. 電動送風機と蓄電池とを備える電気掃除機本体と、
   前記電動送風機の駆動により吸い込む塵埃を含んだ空気からフィルタによって塵埃を除去する集塵装置とを備え、
   前記集塵装置は、前記フィルタの除去された塵埃側の空間に空気を導く清掃用入口を有し、
   前記蓄電池の充電に際して、前記蓄電池を充電可能であって前記集塵装置内の塵埃を回収する充電台に設けられる回収用電動送風機からの排気が排出される排気口と、前記清掃用入口とが接続される
   ことを特徴とする電気掃除機。
6. 電動送風機と蓄電池とを備える電気掃除機本体と、
   前記電動送風機の駆動により吸い込む塵埃を含んだ空気からフィルタによって塵埃を除去する集塵装置と、
   前記電動送風機の排気を前記フィルタの除去された塵埃側の空間に導く清掃用入口に接続する流路とを備えている
   ことを特徴とする電気掃除機。
7. 請求項５または請求項６に記載の電気掃除機において、
   前記塵埃を含んだ空気が前記集塵装置内で旋回する方向と、前記清掃用入口から流入する排気が前記集塵装置内で旋回する旋回方向とが逆方向である
   ことを特徴とする電気掃除機。

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