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JP2021065433A - 吸収性物品 - Google Patents

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JP2021065433A
JP2021065433A JP2019193045A JP2019193045A JP2021065433A JP 2021065433 A JP2021065433 A JP 2021065433A JP 2019193045 A JP2019193045 A JP 2019193045A JP 2019193045 A JP2019193045 A JP 2019193045A JP 2021065433 A JP2021065433 A JP 2021065433A
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Katsu Mizuguchi
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Abstract

【課題】薄型かつ軽量でありつつ、体液の吸収性に優れた吸収性物品の提供。【解決手段】液透過性のトップシート10と、液不透過性のバックシート12と、トップシート10とバックシート12との間に配置された吸収層11と、を備え、吸収層10は、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとの一体化物である複合型不織布20と、トウからなる繊維集合体とその内部に配置された高吸収性ポリマーとを含む吸収本体21と、の積層体である、吸収性物品1。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
軽失禁製品、尿取りパッド等の吸収性物品は、一般に、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されている。尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。
吸収体としては、フラッフパルプと高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下「SAP」ともいう)とを含有する吸収性コアと、吸収性コアを包むクレープ紙等のキャリアシートとを備えた態様が広く知られている。このような吸収体は、フラッフパルプ短繊維及びSAPを積繊ドラム上で積繊することにより吸収性コアを作製する工程と、得られた吸収性コアをキャリアシートで包む工程とを含む製造方法で作製される。この吸収体は、比較的剛性が高い吸収体として知られている。
一方、フラッフパルプ短繊維の積繊体に代えて、フィラメント状の長繊維ウェブで構成されたトウ(繊維束)を開繊した、トウからなる繊維集合体を吸収体に用いることが提案されている。フラッフパルプ短繊維に代えてトウからなる繊維集合体を用いることにより、柔軟性及び可撓性に優れた吸収体が得られる。このような吸収体を備えると、衣服の下に吸収性物品を着用していることが目立ち難くなり、また、吸収性物品のフィット性も向上する。
吸収性物品は社会に広く普及しているが、近年では、吸収性物品を衣服の下に着用していることが目立たず、着用時に違和感(つけている感)がなく、フィット性の良い吸収性物品が、活動的なユーザー向けの市場で特に要望されている。これらの要望に応える手段の一つとして、トウからなる繊維集合体を含む吸収体を用いた吸収性物品が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、トウからなる繊維集合体及びSAP粒子を含有する吸収体を用い、該吸収体が、股間部に対応する主吸収部と、股間部の両側部に対応する従吸収部とを含み、従吸収部のSAP粒子の坪量が主吸収部よりも少なく、従吸収部が柔軟に脚周りにフィットする、吸収性物品が開示されている。
また、特許文献2には、トウからなる繊維集合体、及び該集合体中に含有されるSAP粒子を有する吸収体と、該吸収体の裏面(非肌)側に設けられ、該集合体から抜け出たSAP粒子を保持する保持シートと、を備える吸収性物品が開示されている。
特開2007−268218号公報 特開2006−149674号公報
しかしながら、トウからなる繊維集合体には、吸収時にトウの繊維方向である長手方向に沿って体液が拡散し易く、他方、幅方向には拡散しにくく、結果、吸収体の幅方向領域が体液の吸収に寄与しにくいという、特有の問題がある。特に、トウからなる繊維集合体を用いる態様で吸収性物品を薄型化、軽量化する場合、必然的にトウからなる繊維集合体の含有量が少なくなって、吸収性をある程度犠牲にしなければならない上に、本来有効活用されるべき幅方向領域が体液の吸収に活用されにくいため、吸収体全体で吸収できる量が減り、漏れが生じるという問題があった。特に、吸収体面積の小さい軽失禁製品や尿取りパッドでは十分な吸収性が保たれない。
本発明の目的は、薄型かつ軽量でありつつ、体液の拡散吸収性に優れ、漏れを防止する吸収性物品を提供することである。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、以下の発明に至った。すなわち、本発明は、好ましい実施形態として、下記(1)〜(13)の吸収性物品を提供する。
(1)液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートとの間に配置された吸収層と、を備える吸収性物品であって、前記吸収層は、トウからなる繊維集合体とその内部に配置された高吸収性ポリマーとを含む吸収本体と、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとの一体化物である複合型不織布と、の積層体であることを特徴とする、吸収性物品。
(2)前記吸収層は、前記トップシート側に位置する前記複合型不織布と、前記バックシート側に位置する前記吸収本体と、の積層体を1層又は2層以上含む、上記(1)の吸収性物品。
(3)前記複合型不織布のパルプ繊維ウェブ面が前記吸収本体と隣接するように配置された、上記(1)又は(2)の吸収性物品。
(4)前記トウからなる繊維集合体が、構成繊維として、セルロースアセテートからなる繊維を含む、上記(1)〜(3)のいずれかの吸収性物品。
(5)前記スパンボンド不織布は、構成繊維として、ナイロン(登録商標)、ビニロン、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリスチレンから成る群から選ばれる1又は2以上の合成樹脂からなる繊維を含む、上記(1)〜(4)のいずれかの吸収性物品。
(6)前記スパンボンド不織布の坪量が7g/m以上20g/m以下であり、且つ前記パルプ繊維ウェブの坪量が30g/m以上70g/m以下である、上記(1)〜(5)のいずれかの吸収性物品。
(7)前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウェブとの重量構成比が、前記スパンボンド不織布の重量/前記パルプ繊維ウェブの重量として、40/60重量%以上10/90重量%以下である、上記(1)〜(6)のいずれかの吸収性物品。
(8)前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウェブとの一体化物が、水流交絡一体化物である、上記(1)〜(7)のいずれかの吸収性物品。
(9)前記水流交絡一体化物が、ウォータージェットを噴射するウォータージェットノズルを用いる水流交絡工程において、前記ウォータージェットノズルの穴直径Φ0.06mm以上0.15mm以下、且つ前記ウォータージェットノズルの間隔0.4mm以上1.0mm以下の条件下での水流交絡一体化物である、上記(8)の吸収性物品。
(10)前記高吸収性ポリマーの坪量が、前記トウからなる繊維集合体の坪量に対して、0.6倍以上5.0倍以下である、上記(1)〜(9)のいずれかの吸収性物品。
(11)前記トウからなる繊維集合体の坪量は、20g/m以上100g/m以下の範囲から選択され、且つ前記高吸収性ポリマーの坪量は、60g/m以上500g/m以下の範囲から選択される、上記(1)〜(10)のいずれかの吸収性物品。
(12)前記高吸収性ポリマーの、前記トウからなる繊維集合体への担持率は、70%以上である、上記(1)〜(11)のいずれかの吸収性物品。
(13)テンシロンでの引張試験における、前記複合型不織布の25mm幅の試験片を縦方向に2mm伸ばすのに必要な力が1.5N/25mm以上5.0N/25mm以下である、上記(1)〜(12)のいずれかの吸収性物品。
本発明によれば、薄型かつ軽量でありつつ、体液の吸収性に優れた吸収性物品を提供できる。
本発明の第一実施形態である吸収性物品の構成を模式的に示す平面図である。 図1に示す吸収性物品のX−X切断線における模式断面図である。 本発明の第二実施形態である吸収性物品の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の第三実施形態である吸収性物品の構成を模式的に示す断面図である。 高吸収性ポリマーの、トウからなる繊維集合体への担持率を測定する方法を説明する図面である。
以下、図面を参照しつつ本実施形態の吸収性物品1、2、3について詳細に説明する。図1は、本発明の第一実施形態である吸収性物品1の模式平面図である。図1は、吸収性物品1をトップシート10側から見た平面図である。図2は、吸収性物品1のX−X切断線(図1)における模式断面図である。図3は、本発明の第二実施形態である吸収性物品2の幅方向(図中X方向)の模式断面図である。図4は、本発明の第三実施形態である吸収性物品3の幅方向(図中X方向)の模式断面図である。図5は、複合型不織布20中パルプ繊維ウェブ層における、トウからなる繊維集合体への高吸収性ポリマーの担持率の測定を説明する図面である。
なお、各図は、トップシート10、吸収層11、バックシート12、立体ギャザー13等の構成部材の寸法の大小関係を規定するものではなく、各構成部材の寸法は、吸収性物品1、2、3の用途、使用対象とする着用者の年齢等に応じてそれぞれ広い範囲から適宜選択できる。
本明細書において、吸収性物品1を着用するときとは、体液の吸収前、吸収時、及び吸収後を問わず、吸収性物品1を身体に装着した状態をいう。なお、吸収性物品1は、通常衣類の内部で身体に装着するものであるが、吸収性物品1の少なくとも一部が外部に露出するように身体に装着してもよい。吸収性物品1及びこれに備わる各構成部材の長手方向とは、吸収性物品1を身体に着用したときに着用者の股間部を介して身体の前後に亘る方向であり、図中符号Yで示される方向である。吸収性物品1及びこれに備わる各構成部材の幅方向とは、長手方向に対して直交する方向であり、図中符号Xで示される方向である。吸収性物品1及びこれに備わる各構成部材の厚み方向とは、各構成部材を積層する方向であり、図中Zで示される方向である。また、吸収性物品1及びこれに備わる各構成部材の肌側面とは、吸収性物品1を身体に着用したときに着用者の肌に当接する表面及び肌を臨む表面であり、非肌側表面とは、吸収性物品1を身体に着用したときに着用者の衣類に接触する表面又は衣類を臨む表面である。吸収性物品1に関するこれらの規定は、吸収性物品2、3にも適用される。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
吸収性物品1、2、3の具体的用途としては、ベビー用又は成人用を問わず、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつ等が例示されるが、これに限定されるものではなく、その他の吸収性物品であってもよい。また、アウターとしての各種紙おむつと、インナーとしての吸収性物品1、2、3のいずれかとを組み合わせて用いることもできる。
[吸収性物品]
本実施形態の吸収性物品1は、着用時に肌側に位置する液透過性のトップシート10と、着用時に非肌側に位置する液不透過性のバックシート12と、トップシート10とバックシート12との間に設けられた吸収層11と、これらの構成部材の積層体の幅方向両端周辺に取り付けられた一対の立体ギャザー13と、を備え、吸収層11は、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとの一体化物である複合型不織布20と、トウからなる繊維集合体とその内部に配置された高吸収性ポリマーとを含む吸収本体21と、の積層体であり、複合型不織布20を肌側(トップシート10側)、吸収本体21を非肌側(バックシート12側)に配し、さらに複合型不織布20のスパンボンド不織布面がトップシート10に接し、パルプ繊維ウェブ面が吸収本体21に接するように配置されている。
この配置構成によって、トップシート10側から吸収される体液が、まず、幅方向への拡散性に優れるスパンボンド不織布で拡散吸収され、次いで、その下層にある親水性の高いパルプ繊維ウェブ層に吸引されるとともに、さらに下層のトウからなる繊維集合体によって長手方向に拡散される。これによって、長手方向および幅方向への拡散性をバランスよく両立することができる。また、逆戻り性は、吸収層11の最もトップシート10側に疎水性の高いスパンボンド不織布が配されているため、良好である。また、疎水性のスパンボンド不織布上に残った水分は、より親水性の高いパルプ繊維ウェブの層を開始することで、トウからなる繊維集合体への液移行を促すため、逆戻り性をさらに向上させることができる。
すなわち、スパンボンド不織布上にパルプ繊維ウェブを積層して一体化した複合型不織布20と、トウからなりかつ高吸収性ポリマーを含有する繊維集合体である吸収本体21と、を組み合わせた積層体を吸収層11として用いる場合には、複合型不織布20が主に体液の幅方向への拡散層として機能し、トウからなる繊維集合体の弱点であるトウ繊維の長手方向に直交する方向への体液の拡散性を著しく向上させると共に、吸収本体21の体液吸収量及び保持量が大幅に高まるものと考えられる。複合型不織布20の存在により、トウからなる繊維集合体をマトリックスとする吸収本体21は、トウからなる繊維集合体の軽量でありかつ扁平で目立ち難い形状であるという利点を生かしつつ、その吸収性能を著しく高め、特に体液を繰り返し吸収しても、漏れを起こすことなく保持することができる。
したがって、本実施形態によれば、薄型、軽量でありつつ、体液の吸収性、拡散性、保持性、吸収速度等の種々の吸収性能をいずれも高水準で併せ持ち、特に繰り返し吸収における吸収保持・拡散能力等の吸収性能に優れ、着用していることが目立たず、フィット性が良好で着用時に違和感(つけている感)がない吸収性物品1を提供することができる。本実施形態の吸収性物品1は、前述のように種々の吸収性物品として使用できるが、特に軽失禁製品、尿取りパッド等として好適に使用できる。また、本実施形態は、フラッフパルプを含まない実施形態を包含する。
吸収性物品1の、長手方向の寸法は特に限定されないが、例えば100mm以上800mm以下の範囲であり、幅方向の寸法も特に限定されないが、例えば50mm以上500mm以下の範囲である。吸収性物品1の寸法を前記の範囲に調整することにより、軽失禁パッド、パンツ型紙おむつ、テープ止め紙おむつ等に適した吸収性物品1を得ることができる。
以下、シート状又は板状の各構成部材について、順を追って詳細に説明する。なお、各構成部材は、シート状及び板状以外の立体形状を有していてもよい。
(トップシート)
トップシート10は、例えば図1、図2に示すように、本実施形態では吸収層11の肌側表面全面を覆うように設けられているが、これに限定されず、例えば、吸収層11の肌側表面及び側面の全面を覆うように構成してもよい。
トップシート10は、体液が吸収層11へと移動するような液透過性を備えた基材から構成される。トップシート用の液透過性基材としては、例えば、エアスルー不織布、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド不織布/スパンボンド不織布等の同種又は異種の不織布を積層した複合不織布、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム等からなる発泡フィルム、これらの2種以上の積層体である複合シート等が挙げられる。これらの中でも、液透過性の観点から、エアスルー不織布が好ましい。なお、不織布は、当該不織布を構成する繊維の材質を適宜選択すること等により、その特性を調節することができる。トップシート10に使用する不織布は、親水性ひいては液透過性が高くなるように構成されている。また、トップシート10には、例えば液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。エンボス加工や穿孔加工は、公知の方法で制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート10には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。
本実施形態のトップシート10の坪量は特に限定されないが、強度、加工性及び液戻り量の観点から、18g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート10の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収層11へと誘導するために必要とされる、吸収層11の少なくとも肌側表面を覆う形状であればよい。
(吸収層)
本実施形態の吸収層11は、肌側(トップシート10側)に位置する複合型不織布(スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとの一体化物)20と、非肌側(バックシート12側)に位置する吸収本体(トウからなる繊維集合体とその内部に配置された高吸収性ポリマーとからなる)21とを、複合型不織布20のパルプ繊維ウェブ面が吸収本体21に接するように積層した積層体である。以下、複合型不織布20、及び吸収本体21について説明する。ここで、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとが一体化されているとは、具体的には通常の使用においてはパルプ繊維が不織布(特にスパンボンド不織布)から容易に脱落しないことを意味する。特にウォータージェットによりパルプ繊維がスパンボンド不織布に水流交絡されている場合は、パルプ繊維の不織布(特にスパンボンド不織布)からの脱落は非常に起こりにくい。
(複合型不織布)
複合型不織布20に含まれるスパンボンド不織布としては、スパンボンド法、メルトブロー法、フラッシュ紡糸法等で作製された不織布を特に限定なく使用できるが、当該不織布を構成する繊維の材質としては、例えば、ナイロン(商標名)、ビニロン、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の合成樹脂を好ましく使用できる。スパンボンド不織布は、これらの材質からなる合成樹脂繊維を用いて作製されたものであり、複数の合成樹脂繊維を含んでいてもよい。スパンボンド不織布11の坪量は特に限定されないが、引っ張り強度と触感の柔らかさの観点から、好ましくは7g/m以上20g/m以下である。
パルプ繊維ウェブとしては、パルプ繊維を主体とする不織布を特に限定なく使用でき、さらに、スパンボンド不織布の表面に水流交絡法によりパルプ繊維を吹き付けることにより形成されるパルプ繊維ウェブでもよい。ここで使用されるパルプ繊維としては特に限定されないが、好ましくはラジアータパイン、スラッシュパイン、サザンパイン、ロッジポールパイン、スプルースおよびダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)である。NBKPは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。パルプ繊維ウェブの坪量は特に限定されないが、例えば、均一性、触感、吸収性等の観点から、好ましくは30g/m以上70g/m以下である。
複合型不織布20における、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとの重量構成比は特に限定されないが、例えば、吸収性、拡散性等の観点から、(スパンボンド不織布の重量/パルプ繊維ウェブの重量)として、好ましくは40/60重量%以上10/90重量%以下である。
本実施形態では、後述するように、複合型不織布20が水流交絡法により作製されることがある。複合型不織布20において、スパンボンド不織布の被水流交絡(パルプ繊維ウェブ)面が非肌側面を臨むように配置される場合、被水流交絡面の下側に高吸収性ポリマーを含有する吸収本体21が配置される。その結果、被水流交絡面に形成されたウォータージェットによる凹凸が吸収本体21のズレ、移動を顕著に抑制することから、体液の吸収性や吸収速度を高水準に維持しつつ、体液の吸収後も厚さや触感を長手方向、幅方向でより均一に保つことができるため、着用感が向上する。
また、複合型不織布20について、テンシロンでの引張強度試験において、25mm幅に形成した試験片を縦方向に2mm伸ばすのに必要な力(引張強度)は特に限定されないが、例えば、吸収性物品1の全体的な強度や、交換時の吸収性物品1の引き抜き性等の観点から、好ましくは1.5N/25mm以上5.0N/25mm以下である。
<複合型不織布の製造方法>
本実施形態の複合型不織布20は、例えば、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブと、を積層して一体化する工程と、得られた積層体を必要に応じてロールなどを用いて加圧及び/又は加熱する工程と、を含む製造方法により作製することができる。また、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを接着剤を用いるか又は縫製により一体化してもよい。また、スパンボンド不織布に対し、ウォータージェット(水流)とともにパルプ繊維ウェブを構成するパルプ繊維を噴射する水流交絡工程、を含む製造方法によっても、複合型不織布20が得られる。複合型不織布20にはエンボス加工を施してもよい。
前述した製造方法のなかでも、外観、触感の柔らかさと強度の両立の観点から、水流交絡法を利用する方法が好ましい。水流交絡工程では、外観、触感の柔らかさと効率のバランスの観点から、ウォータージェットを噴射するウォータージェットノズルの穴直径Φが0.06mm以上0.15mm以下であることが好ましく、且つウォータージェットノズルの間隔が0.4mm以上1.0mm以下であることが好ましい。
(吸収本体)
吸収本体21は、トウからなる繊維集合体と高吸収性ポリマーとを含有する。トウからなる繊維集合体は、トウを開繊した長繊維フィラメント(以下単に「長繊維」ともいう)の集合体であり、長繊維の配向方向が揃うように収束されている。本実施形態では、長繊維の配向方向が、吸収性物品1の長手方向となるように、配置することが好ましい。例えば、連続フィラメントのトウを開繊し、適当な長さに切断することで、長繊維の束から構成された繊維集合体を製造することができる。
トウからなる繊維集合体の基材としては、綿等に由来する天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、セルロースアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET等を用いることができ、これらの中でも、綿等に由来する天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、セルロースアセテート等の繊維を用いることが好ましく、嵩高さを得やすく、吸収本体21に柔軟性及び可撓性を付与できる、セルロースアセテートからなる繊維を用いることがより好ましい。
また、トウからなる繊維集合体の繊度は、特に限定されないが、吸収本体21が所望の性能を発揮し、使用上十分な強度を有するようにする点から、例えば、0.1dtex以上10dtex以下であればよい。
また、トウからなる繊維集合体において、繊維間の絡みが弱い場合は、絡みを融着して固定させる目的で、バインダーを用いることが好ましい。バインダーとしては、トリアセチン等を用いることができる。
トウからなる繊維集合体の坪量は、好ましくは20g/m以上100g/m以下である。トウからなる繊維集合体の坪量が上記の範囲であることにより、十分な吸収性を担保できる程度に高吸収性ポリマーを担持でき、柔軟性及び可撓性に優れる吸収本体21を得ることができる。トウからなる繊維集合体の坪量が100g/mを超えると、吸収本体21の厚みを薄くする際の圧縮の度合いが大きくなり、トウからなる繊維集合体の本来の柔軟性及び可撓性が損なわれる傾向があり、好ましくない。
高吸収性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、体液の逆流を防止できるものであれば特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸・ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン・無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の、カルボキシル基含有モノマーを含む重合体が挙げられる。高吸収性ポリマーは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。これら高吸収性ポリマーの中でも、重量当たりの体液吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩が好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムがより好ましい。
また、高吸収性ポリマーは、粒子形状のものを用いることが好ましい。高吸収性ポリマー粒子の粒径は特に限定されないが、好ましくは50μm以上1000μm以下である。50μm未満では、高吸収性ポリマー粒子が吸収本体21から脱落し難くなる傾向にあり、1000μmを超えると、体液を吸収したときに異物感が生じ易くなる傾向がある。別の実施形態では、高吸収性ポリマーを繊維状に成形し、これをトウからなる繊維集合体に混合してもよい。
高吸収性ポリマーの坪量は、好ましくは60g/m以上500g/m以下、より好ましくは60g/m以上300g/m以下である。また、高吸収性ポリマーの坪量は、トウからなる繊維集合体の坪量に対して、好ましくは0.6倍以上5.0倍以下、より好ましくは0.6倍以上3.0倍以下である。これにより、必要な吸収量を確保できるとともに、トウからなる繊維集合体が高吸収性ポリマーを良好に担持することができ、着用時にざらざらとした違和感が生じることによる着用感の低下を避けることができる。トウからなる繊維集合体の坪量に対する、高吸収性ポリマーの坪量が5.0倍を超えると、トウからなる繊維集合体が高吸収性ポリマーを良好に担持することができなくなる傾向がある。
本実施形態では、トウからなる繊維集合体への高吸収性ポリマーの担持率は、70%以上であることが好ましい。これにより、着用時にざらざらとした違和感が生じることによる着用感の低下を一層少なくすることができる。なお、担持率の下限は、吸収層11に設定される尿等の体液の吸収量等に応じて適宜設定すればよい。以下、トウからなる繊維集合体への高吸収性ポリマーの担持率の測定方法について、図5を用いて説明する。測定は、(イ)、(ロ)、(ハ)、及び(ニ)の順で実施される。
(イ)トウからなる繊維集合体に高吸収性ポリマーを担持した吸収本体21であるシート(縦370mm、横110mm)と、試験後に脱落する高吸収性ポリマーを回収する容器と、を用意する。
(ロ)該シートの縦方向の他方端部が下になるように、縦方向の一方端部の横方向両端部(図6における符号a)を把持する。このとき、該シートの縦方向の他方端部が、上記容器の底面から約30cmの位置となるように調整する。
(ハ)次いで、下方向(図5における矢印bの方向)に約5cm変位させ、元の位置に戻す、という振るい操作を連続的に往復20回行う。
(ニ)容器に脱落した高吸収性ポリマーの重量を測定し、下記式に基づいて、トウからなる繊維集合体への高吸収性ポリマーの担持率A(%)を算出する。
A(%)=[(B−C)/B]×100
〔式中、Bは振るい操作前の上記シートに担持させた高吸収性ポリマーの重量(g)を示す。Cは脱落した高吸収性ポリマーの重量(g)を示す。〕
吸収本体21は、例えば、トウからなる繊維集合体に高吸収性ポリマーを混合することにより製造できるが、高吸収性ポリマーの脱落を防止する観点から、高吸収性ポリマーをトウからなる繊維集合体に固着担持させてもよい。固着方法としては公知の方法を制限なく採用でき、例えば、高吸収性ポリマーを含むトウからなる繊維集合体の厚み方向両側に耐熱性シートを重ね合わせ、これを加熱及び/又は加圧し、高吸収性ポリマーをトウからなる繊維集合体に固着担持させてもよい。また、ホットメルト接着剤等のバインダーを用いて高吸収性ポリマーをウからなる繊維集合体に固着担持させてもよい。
吸収層11全体としての形状は、特に限定されるものではなく、例えば、矩形状、砂時計状、I字状、長方形の4角を丸く成形した角丸長方形状、長円状、楕円状等である。吸収層11は、2層以上を重ねて用いてもよい。また、吸収層11の厚みは、吸収しようとする体液の種類や、吸収層11の形態や材質等に応じて適宜選択されるが、体液の吸収性、保持性や、着用者が吸収性物品1の体液吸収後でも違和感なく動作できるといった観点から、好ましくは1mm以上10mm以下の範囲から適宜選択するのがよい。また、吸収層11の、長手方向の寸法は50mm以上500mm以下、幅方向の寸法は10mm以上250mm以下、であることが好ましい。
本実施形態では、高吸収性ポリマーの脱落防止や吸収層11の形状の安定化等の観点から、吸収層11の全体を包むキャリアシート(不図示)を用いてもよい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュー、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布等が挙げられる。キャリアシートを複数備える場合は、複数のキャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
<吸収層の作製>
吸収層11は、例えば、複合型不織布20と、吸収本体21と、を重ね合わせ、必要に応じて所定の個所を接着することにより作製できる。接着方法としては特に限定されず、ヒートシール、超音波シール等の方法や、ホットメルト接着剤を複合型不織布20及び吸収本体21の所定箇所に塗布し、塗布した個所を加熱又は加圧加熱する方法等が挙げられる。
(バックシート)
バックシート12は、吸収層11が保持している体液が衣類を濡らしたり、皮膚表面に付着したりしないような液不透過性基材からなる。バックシート用基材としては、例えば、樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布との積層体である複合シート等が挙げられる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂からなるフィルム、ポリエチレンとポリプロピレンとの複合フィルム等が挙げられる。複合シートに用いられる不織布としては、製法を特に限定せず、例えば、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布との積層体である複合不織布、スパンボンド不織布とメルトブロー不織布とスパンボンド不織布との積層体である複合不織布などが挙げられる。
バックシート12の坪量は特に限定されないが、強度及び加工性の観点から、15g/m以上60g/m以下であることが好ましい。また、着用時の蒸れを防止するため、バックシート12には、通気性を持たせることが好ましい。バックシート12に通気性を付与する方法としては特に限定されず公知の方法を採用できるが、例えば、バックシート用基材である樹脂フィルムを多孔質化する方法、バックシート用基材にエンボス加工を施す方法などが挙げられる。樹脂フィルムを多孔質化する方法の一例としては、樹脂にフィラーを含有させてフィルム化し、得られたフィルムからフィラーを除去する方法等が挙げられる。フィラーとしては例えば炭酸カルシウム等の無機塩が挙げられる。
(立体ギャザー)
立体ギャザー13は、例えば、吸収性物品1の着用者が排泄した体液の横漏れを防止するために設けられる。立体ギャザー13は、本実施形態では幅方向一端(長手方向に延びる一の縁辺)がバックシート12の肌側表面に長手方向に沿って固定され、幅方向途中部がトップシート10の幅方向両端部近傍に長手方向に沿って固定され、幅方向他端(長手方向に延びる他の縁辺)が自由端13aとなって、トップシート10の幅方向両端部周辺を覆い、かつ固定された幅方向途中部を起点にして折り曲げ自在に設けられた構成部材である。立体ギャザー13をこのように構成することで、立体ギャザー13の自由端13a付近に起立性が付与され、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。本実施形態では、立体ギャザー13の幅方向一端をバックシート12の肌側表面に固定しているが、これに限定されず、例えば、該幅方向一端をバックシート12の非肌側表面に固定してもよく、トップシート10とバックシート12とで構成される袋体に固定してもよく、さらに、トップシート10の肌側表面に固定してもよい。
より具体的には、立体ギャザー13は、例えば、立体ギャザーシート(不図示)と、立体ギャザーシートの幅方向一端に固定される立体ギャザー用弾性部材(不図示)と、から構成され、立体ギャザーシートの幅方向他端がバックシート12の肌側表面に固定され、また、立体ギャザー用弾性部材の立体ギャザーシートに固定されていない幅方向端部が自由端になる。立体ギャザーシートとしては、疎水性繊維にて形成された撥水性又は液不透過性の不織布、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、スパンボンド/メルトブロー/スパンボンドを積層した複合不織布等が使用される。立体ギャザー用弾性部材としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等からなる、糸状、紐状、帯状のものを適宜使用することができる。なお、本実施形態の吸収性物品1、2は、立体ギャザー13を含まない実施形態をも包含する。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品1の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、衣類側から、バックシート12、吸収層11、トップシート10の順に積層し、トップシート10とバックシート12とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定し、さらに立体ギャザー13を所定の位置に取り付けることで製造することができる。そして、これを包装体に個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折り畳めばよい。
図3は第二実施形態の吸収性物品2の幅方向の模式断面図である。吸収性物品2は、吸収性物品1に類似し、吸収層11に代えて吸収層14を備える以外は、吸収性物品1と同じ構成を有している。吸収性物品1、2に共通する各構成部材には同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、吸収性物品2は、吸収層14以外に、吸収性物品1の全ての変形例を含んでいる。
本実施形態の吸収層14は、複合型不織布20と、吸収本体21との積層体を厚み方向に2層重ね合わせて構成されている。本実施形態では、前記積層体を厚み方向に2層重ね合わせているが、これに限定されず、3層以上の任意の数の前記積層体を重ね合わせて用いてもよい。本実施形態の吸収性物品2は、吸収性物品1と同じ拡散効果を2枚目以下の積層体で有しつつ、吸収層14の体液保持能力が一層向上することから、体液を繰り返し吸収しても体液の漏れを起こすことなくかつ吸収後でも良好な柔軟性を維持するので、着用感を損なうことなく、着用者を快適な状態に保つことができる。
図4は第三実施形態の吸収性物品3の幅方向の模式断面図である。吸収性物品3は、吸収性物品1に類似し、吸収層11に代えて吸収層15を備え、かつトップシート10が吸収層15のトップシート側の面(肌側面)だけでなく、側面をも覆うように構成される以外は、吸収性物品1と同じ構成を有している。複合型不織布20のパルプ繊維ウェブ層は吸収本体21に面している。吸収性物品1、3に共通する各構成部材には同一の参照符号を付し、説明を省略する。なお、吸収性物品3は、吸収層15以外に、吸収性物品1の全ての変形例を含んでいる。
本実施形態の吸収層15では、複合型不織布20を非肌側(バックシート12側)、及び吸収本体21を肌側(トップシート10側)に配置するように構成している。この配置構成では、トップシート10から吸収される体液が、まず、吸収本体21により長手方向に拡散される。次いで、体液は、吸収本体21よりも下層である複合型不織布20のパルプ繊維ウェブ層に吸収されるとともに、さらに下層のスパンボンド不織布層に拡散される。これによって、長手方向および幅方向への拡散が達成され、吸収性物品1、2と同様の機能が得られる。
しかしながら、幅方向への拡散性に優れるスパンボンド不織布が最下層(バックシート12に最も近接する位置)に配置されているため、吸収本体21及びパルプ繊維ウェブ層で吸収されて減少した残りの体液が、スパンボンド不織布で幅方向に拡散されるにとどまるため、吸収性物品1、2に匹敵するような幅方向への体液の拡散性が得られず、吸収性能は従来技術に対する向上は見られるものの、吸収性物品1、2よりも低いものとなる。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1、2、3 吸収性物品
10 トップシート
11、14、15 吸収層
12 バックシート
13 立体ギャザー
20 複合型不織布
21 吸収本体

Claims (13)

  1. 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に配置された吸収層と、を備える吸収性物品であって、
    前記吸収層は、トウからなる繊維集合体とその内部に配置された高吸収性ポリマーとを含む吸収本体と、スパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとの一体化物である複合型不織布と、の積層体であることを特徴とする、吸収性物品。
  2. 前記吸収層は、前記トップシート側に位置する前記複合型不織布と、前記バックシート側に位置する前記吸収本体と、の積層体を1層又は2層以上含む、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記複合型不織布のパルプ繊維ウェブ面が前記吸収本体と隣接するように配置された、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記トウからなる繊維集合体が、構成繊維として、セルロースアセテートからなる繊維を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記スパンボンド不織布は、構成繊維として、ナイロン(登録商標)、ビニロン、ポリエステル、アクリル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びポリスチレンから成る群から選ばれる1又は2以上の合成樹脂からなる繊維を含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記スパンボンド不織布の坪量が7g/m以上20g/m以下であり、且つ前記パルプ繊維ウェブの坪量が30g/m以上70g/m以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウェブとの重量構成比が、前記スパンボンド不織布の重量/前記パルプ繊維ウェブの重量として、40/60重量%以上10/90重量%以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記スパンボンド不織布と前記パルプ繊維ウェブとの一体化物が、水流交絡一体化物である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  9. 前記水流交絡一体化物が、ウォータージェットを噴射するウォータージェットノズルを用いる水流交絡工程において、前記ウォータージェットノズルの穴直径Φ0.06mm以上0.15mm以下、且つ前記ウォータージェットノズルの間隔0.4mm以上1.0mm以下の条件下での水流交絡一体化物である、請求項8に記載の吸収性物品。
  10. 前記高吸収性ポリマーの坪量が、前記トウからなる繊維集合体の坪量に対して、0.6倍以上5.0倍以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  11. 前記トウからなる繊維集合体の坪量は、20g/m以上100g/m以下の範囲から選択され、且つ前記高吸収性ポリマーの坪量は、60g/m以上500g/m以下の範囲から選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  12. 前記高吸収性ポリマーの、前記トウからなる繊維集合体への担持率は、70%以上である、請求項1〜11のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  13. テンシロンでの引張試験における、前記複合型不織布の25mm幅の試験片を縦方向に2mm伸ばすのに必要な力が1.5N/25mm以上5.0N/25mm以下である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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