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JP2020504670A - 固相コンディショニング - Google Patents

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Abstract

本発明は、逆相SPEカートリッジをコンディショニングするための方法であって、公知のそのような方法と比較してある種の利点をもたらす方法に関する。本発明の方法は、SPEが例えば精製ステップにおいて用いられる、放射性標識化合物の自動合成にとりわけ使用される。

Description

本発明は、固相抽出(SPE)の分野、特にSPEカートリッジに関する。本発明により、SPEカートリッジをコンディショニングする方法であって、公知のそのような方法と比較してある種の利点をもたらす方法が提供される。本発明の方法は、例えば、放射性標識化合物の自動合成に使用される。
所望の生成物を再現可能に得るために、有機溶媒、例えばメタノール(MeOH)、アセトニトリル(MeCN)、イソプロパノール(i−PrOH)、またはテトラヒドロフラン(THF)による逆相SPE収着剤のコンディショニング、およびその後の水または緩衝液による平衡化が必要である。コンディショニングを実行しなければ、水性溶媒は疎水性表面に浸透せず、収着剤を濡らさず、分析対象物との相互作用に利用可能な表面の割合はごくわずかになる。
医療診断用途に用いるための放射性標識化合物は、自動放射性医薬品合成装置(radiosynthesiser)によって合成することができる。これらの市販のコンパクトな自動システムは、様々な化学合成ステップを行い、外部で生成された放射性同位体を、放射性標識化合物に変換することができる。このような技術は、複数の放射性医薬品の生成において、特に陽電子放射断層撮影(PET)トレーサーにおいて、一般に用いられる。放射性標識化合物の合成には放射活性同位体が関与するため、放射性医薬品合成装置は、遮蔽されたホットセル内で動作しなければならない。
FASTlabは、多様な放射性医薬品、特にPETトレーサーの自動生成における使用で知られる、市販の放射性医薬品合成装置の一例である。これは、放射性医薬品合成の開始時に放射性医薬品合成装置に取り付けられ、終了時に廃棄される、単回使用消耗品(一般に「カセット」と呼ばれる)を用いて動作する。生成は、放射性医薬品合成装置において、特定の各放射性医薬品に特有の一連のステップで実施される。この方法論を使用すると、収率の再現性、ならびに接触する化学物質および放射活性が可能な限り低レベルとなる作業者の安全性がもたらされるため、有利である。
一般に、放射性医薬品を生成するための自動プロセスは、カセットの一部を形成する1つまたは複数のSPEカートリッジの使用を含む。各SPEカートリッジは、特定の目的のため、例えば18F−フッ化物を捕捉し、固相の脱保護を実行するため、または精製のために用いられる。PETトレーサー18F−フルオロデオキシグルコース([18F]−FDG)を自動生成するための公知のプロセスは、前駆体化合物マンノーストリフレートの[18F]−フッ化物との以下の反応の後に得られる、中間体18F−テトラアセチルフルオログルコース([18F]−FTAG、下の加水分解反応の左)から保護基を除去するための、tC18逆相SPEカートリッジの使用を含む。
カートリッジに捕捉されると、[18F]−FTAGはNaOHによってより極性の[18F]−FDG(下の加水分解反応の右)に加水分解され、SPEカートリッジにはもう保持されない。
この脱保護の収率を最大化するため、SPEカートリッジは、[18F]−FTAGについて捕捉効率が可能な限り高いことが望ましい。しかし、本発明者らは、これらのSPEカートリッジの捕捉効率がバッチ間でばらつくことを観察した。実際、いくつかのバッチでは、[18F]−FTAGについて捕捉効率が著しく低いことが観察された。これは特に、周囲温度が高い場合、例えば25〜35℃、特に28〜35℃の範囲において観察された。
したがって、このばらつきを克服するための方法が必要である。
一態様において、本発明は逆相SPEカートリッジをコンディショニングする方法であって、前記SPEカートリッジに
(i)酸性またはアルカリ性である無機溶媒、
(ii)極性有機溶媒、および
(iii)低強度溶媒
を通過させるステップを含む、方法に関する。
別の態様において、本発明は、本明細書において規定される方法によって得ることができる、コンディショニングされた逆相SPEカートリッジを提供する。
さらなる態様において、本発明は、本明細書において規定される、または本明細書において規定される方法によって得られるコンディショニングされた逆相SPEカートリッジの、放射性医薬品の製造における使用に関する。
さらに別の態様において、本発明は、放射性標識化合物を生成するための方法であって、
(a)前駆体化合物を好適な放射性同位体と反応させて、反応混合物を得るステップと、
(b)前記反応混合物を1つまたは複数のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジで処理するステップであって、前記コンディショニングされた逆相SPEカートリッジがそれぞれ、本明細書において規定されるものであるか、または本明細書において規定される方法によって得られたものである、ステップと
を含む、方法を提供する。
本発明の別の態様は、保護された放射性標識中間体を脱保護する方法であって、前記保護された放射性標識中間体を、本明細書において規定される、または本明細書において規定される方法によって得られるコンディショニングされた逆相SPEカートリッジに捕捉するステップ、および次いで前記SPEカートリッジに脱保護試薬を通過させて、脱保護された放射性標識化合物を得るステップを含む、方法である。
本発明の別の態様は、放射性標識化合物を含む反応混合物を精製する方法であって、本明細書において規定される、または本明細書において規定される方法によって得られるコンディショニングされた逆相SPEカートリッジに、前記反応混合物を通過させるステップを含む、方法である。
本発明の様々な態様は、これまでに公知ではないコンディショニング方法を利用する。本発明者らは、この方法が、[18F]−FDGの自動合成において[18F]−FTAGの一貫して良好な捕捉効率を提供し、それによってバッチ間のばらつきが減少し、高い周囲温度においてさえ、収率の一貫性および制御が改善することを実証した。捕捉効率は、一貫して最大レベルであることが観察された。
市販のFASTlab FDGクエン酸カセットの模式図である。
特許請求に係る発明の主題をより明確かつ正確に説明し、指摘するため、本明細書および特許請求の範囲の全体に渡って用いられる具体的な用語について、以下に定義を提供する。本明細書における具体的な用語のいかなる例示も、非限定的な例としてみなされるべきである。
用語「含む(comprising)」または「含む(comprise)」とは、この出願全体に渡って従来通りの意味を有し、薬剤または組成物が本質的な特性または列挙された構成要素を有しなければならないが、他のものがさらに存在してもよいことを示唆する。用語「含む(comprising)」とは、好ましい部分集合として「本質的に〜からなる」を含み、組成物が列挙された構成要素を有し、他の特性または構成要素が存在しないことを意味する。
本発明の文脈における用語「コンディショニングする」とは、逆相SPEカートリッジを、あるいはより正確には逆相SPEカートリッジに収容される収着剤を、使用のために調製するプロセスを指す。このプロセスはまた、収着剤の「平衡化」と称することもある。一般に、逆相SPEカートリッジをコンディショニングするための公知のプロセスは、有機溶媒、通常はメタノールを添加し、収着剤を通って充填材料を濡らし、収着剤の官能基を溶媒和することを含む。その後に、低強度溶媒、例えば水または水性緩衝液を用いた再平衡化を行う。
用語「固相抽出(SPE)」とは、溶液中の化合物を、試料がその中を通過する「収着剤」(「固相」または「固定相」としても知られる)と、溶解している溶媒(「移動相」または「液相」としても知られる)とに対する、化合物のそれぞれの親和性に基づいて、互いに分離する試料調製プロセスを指す。その結果、目的の化合物は、収着剤に保持され、または移動相にある。収着剤を通過する部分は、目的の化合物を含有するか次第で、収集され、または廃棄される。固定相に保持される部分が目的の化合物を含む場合、「溶出液」と呼ばれる別の溶液で固定相をすすぐ追加のステップにおいて、収集するために固定相から除去される。本発明において、SPEは、「SPEカートリッジ」(「SPEカートリッジ」と称することも多い)を用いて実行される。これらは容易に商業的に入手することができ、一般に、収着剤が充填されたシリンジ型カラムの形態である。最も知られた収着剤は、特定の官能基、例えば多様な長さの炭化水素鎖(逆相SPEに好適)、4級アンモニウムまたはアミノ基(アニオン交換に好適)、およびスルホン酸またはカルボキシル基(カチオン交換に好適)と結合している、シリカのものである。
「逆相SPE」は、非極性改質収着剤と極性移動相を利用する。化合物は疎水性相互作用によって保持され、化合物を収着剤に結合する力を妨げる非極性溶出溶媒を用いて溶出される。逆相SPEカートリッジの非限定的な例としては、C18、tC18、C8、CN、ジオール、HLB、Porapak、RDX、およびNHSPEカートリッジが挙げられる。本発明の一実施形態において、逆相SPEカートリッジは、tC18またはHLB SPEカートリッジである。
一実施形態において、前記逆相SPEカートリッジはHLB SPEカートリッジである。本発明の別の実施形態において、逆相SPEカートリッジはtC18カラムである。
本発明のいくつかの実施形態において、tC18カラムは環境用tC18カラムであり、ロングtC18カラムまたはtC18プラスカラムと称することもある。
本発明の一実施形態において、前記SPEカートリッジは250〜1000mgの間の収着剤を含む。本発明の一実施形態において、前記SPEは300〜500mgの間の収着剤を含む。本発明の一実施形態において、前記SPEは約400mgの収着剤を含む。本発明の一実施形態において、前記SPEは800〜1000mgの間の収着剤を含む。本発明の一実施形態において、前記SPEは約900mgの収着剤を含む。
溶媒を説明するために用いられる用語「極性」とは、極性分子を含み、極性化合物を溶解する液体を指す。極性溶媒は大きな双極子モーメントを有し、酸素と水素のように、電気陰性度が大きく異なる原子間の結合を含有する。
本明細書における溶媒の文脈において用いられる用語「有機」は、化学の分野の通常の意味である。有機溶媒は、その分子が炭化水素を含有する溶媒である。本発明の一実施形態において、極性有機溶媒は、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(MeCN)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸、t−ブタノール、n−プロパノール、エタノール(EtOH)、およびメタノール(MeOH)から選択される。本発明の一実施形態において、前記極性有機溶媒は、EtOH、MeOH、およびMeCNから選択される。
本明細書における溶媒の文脈において用いられる用語「無機」は、化学の分野の通常の意味である。無機溶媒は、その分子が炭化水素を含有しない溶媒である。本発明の一実施形態において、前記無機溶媒は酸性である。前記無機溶媒が酸性である、本発明の一実施形態において、前記無機溶媒はHCl、HPO、およびHSOから選択される。本発明の一実施形態において、前記無機溶媒はアルカリ性である。前記無機溶媒がアルカリ性である、本発明の一実施形態において、前記無機溶媒はKOH、NaOH、KCO、またはテトラアルキルアンモニウム塩から選択される。一実施形態において、前記コンディショニングするステップにおいて、前記SPEカートリッジに0.2〜2.0mLの間の前記無機溶媒を通過させる。一実施形態において、前記コンディショニングするステップにおいて、前記SPEカートリッジに0.5〜1.5mLの間の前記無機溶媒を通過させる。無機溶媒の具体的な体積の非限定的な例としては、0.7mLおよび0.5mlが挙げられる。
本発明の文脈における「低強度溶媒」とは、水および緩衝液を含む水性溶媒を指す。放射性医薬品の調製の文脈において、「水」は、好適には高品質のもの、例えば注射用水である。本発明における「緩衝液」は、酸またはアルカリをその中に添加したとき、pHの変化に抵抗する溶液である。緩衝液は一般に、弱酸またはアルカリを、その塩の1つとともに含む。本発明の一実施形態において、前記低強度溶媒は、水または緩衝液から選択される。本発明の一実施形態において、前記低強度溶媒は水である。本発明の一実施形態において、前記低強度溶媒は緩衝液である。低強度溶媒が緩衝液である、一実施形態において、前記緩衝液はクエン酸、リン酸、またはシュウ酸の緩衝液から選択される。
用語「酸性」および「アルカリ性」は、当技術分野における通常の意味である。水素イオン濃度がヒドロキシルイオン濃度より大きい場合、溶液は酸性、または酸であると称する。溶液に添加したとき、溶液の水素イオン濃度の増加をもたらすが、溶液の他のすべての独立変数が一定のままである場合、物質は酸である。水素イオン濃度がヒドロキシルイオン濃度より小さい場合、溶液はアルカリ性、または塩基性であると称する。溶液に添加したとき、溶液の水素イオン濃度の減少をもたらすが、溶液の他のすべての独立変数が一定のままである場合、物質は塩基である。
一実施形態において、本発明の方法のステップ(i)〜(iii)は、連続して実行される。
本発明の方法の一実施形態において、前記コンディショニングは、続いて(iv)本明細書において規定されるSPEカートリッジに、本明細書において規定される低強度溶媒を通過させるステップをさらに含む。
SPEカートリッジを使用する当業者は、本発明の方法を実行することに困難はないであろう。好適な逆相SPEカートリッジは、容易に商業的に入手することができ、前記方法の各ステップのために必要な様々な溶媒も同様である。当業者は逆相SPEカートリッジをコンディショニングする公知の技法に精通しているであろうが、公知の解決法を、本発明に好適であるように、本明細書において規定されるものに置き換えることにより、公知の方法は容易に本発明への適応に至る。
別の態様において、本発明は、本明細書において規定される方法によって得ることができる、コンディショニングされた逆相SPEカートリッジを提供する。このコンディショニングされた逆相SPEカートリッジは、従来技術の方法によってコンディショニングされた逆相SPEカートリッジと比較して、有利な特性を有する。本発明者らはこれを、放射性医薬品の生成の文脈において実証した。
したがって、別の態様において、本発明は、本明細書において規定されるコンディショニングされた逆相SPEカートリッジの、本明細書において規定される放射性医薬品の製造における使用を提供する。
本明細書において用いられる用語「放射性医薬品」とは、診断または処置のいずれかにおける医薬的使用に好適な放射性標識化合物を指す。放射性医薬品は一般に、診断用in vivo画像試験のためには少量、放射線治療における使用のために放射線を送達するためには、より多くの投与量が用いられる。「SPECTトレーサー」は、in vivo画像法において用いるための放射性医薬品であり、好適なガンマ線放出同位体で放射性標識した化合物を含む。「PETトレーサー」は、in vivo画像法において用いるための放射性医薬品であり、好適な陽電子放出同位体で放射性標識した化合物を含む。一実施形態において、本発明のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジの使用は、SPECTトレーサーまたはPETトレーサーの製造における使用である。一実施形態において、本発明のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジの使用は、PETトレーサーの製造における使用である。本発明の逆相SPEカートリッジの使用がPETトレーサーの製造における使用である場合、一実施形態におけるそのPETトレーサーは、18F−フルオロデオキシグルコース([18F]−FDG)、[18F]−F−DOPA、[18F]−フルオロウラシル、[18F]−FACBC、[18F]−アルタンセリン、[18F]−フルオロドーパミン、18F−[FLT]、18F−[FMISO]、[18F]−フルオロベンゾチアゾール、[18F]−フルオロコリン、および[18F]−フルテメタモルから選択される。一実施形態において、前記PETトレーサーは[18F]−FDG、[18F]−FACBC、18F−[FLT]、および18F−[FMISO]から選択される。一実施形態において、前記PETトレーサーは[18F]−FDGである。
別の態様において、本発明は、放射性標識化合物を生成するための方法であって、(a)前駆体化合物を好適な放射性同位体と反応させて、反応混合物を得るステップと、(b)前記反応混合物を1つまたは複数のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジで処理するステップであって、前記コンディショニングされた逆相SPEカートリッジがそれぞれ本明細書において規定されるものである、ステップとを含む、方法である。
「放射性標識化合物」は、少なくとも1つの放射活性同位体を含む化合物である。
「前駆体化合物」は、放射性標識化合物の非放射活性誘導体を含む。好適な前駆体化合物は、放射活性同位体の好都合な化学的形態との反応が、部位特異的に起こり、最少のステップ数(理想的には単一ステップ)で実施して所望の放射性標識化合物をもたらすことができるように設計される。前駆体化合物は合成物であり、好都合には、良好な化学的純度で得られる。放射性標識化合物を生成する当業者は、特定の放射性標識化合物を得るために好適な前駆体化合物に精通しているであろう。読者は例えば、前駆体化合物、および放射性標識化合物への変換のための方法についての詳細を提供する、"Handbook of Radiopharmaceuticals: Radiochemistry and Applications" (2003 Wiley; Welch & Redvanly, Eds.)の様々な章に準じる。
用語「放射性同位体」(「放射活性同位体」または「放射性核種」ともいう)は、原子を不安定にする、過剰な核エネルギーを有する原子である。この過剰なエネルギーは、アルファ、ベータ、およびガンマ線の形態で放射線を自発的に放出することによって放散される。
「反応混合物」は、1つまたは複数の化学変換をもたらす2つ以上の化学物質の組合せによる生成物である。
放射性標識化合物を生成するための方法の一実施形態において、前記前駆体化合物は保護基を含み、前記反応混合物は、保護された放射性標識中間体を含み、前記処理するステップは前記保護基を除去することを含む。用語「保護基」は、当業者に周知である。保護基は、後続の化学反応における化学選択性を得るため、官能基の化学修飾によって分子に導入される。保護された化合物の生成、および後続の脱保護試薬による脱保護は、'Protective Groups in Organic Synthesis', Theorodora W. Greene and Peter G. M. Wuts, (Fourth Edition, John Wiley & Sons, 2007)において記載される。
一実施形態において、前記保護基を除去することは、前記SPEカートリッジに反応混合物を通過させて、前記保護された放射性標識中間体を捕捉するステップ、および次いで前記SPEカートリッジに脱保護試薬を通過させて、前記放射性標識化合物を得るステップによって実行される。用語「捕捉する」または「捕捉」とは、特定の化合物がSPEカートリッジの収着剤に結合するプロセスを指す。
放射性標識化合物を生成するための方法の一実施形態において、前記処理するステップは、前記反応混合物を精製して、精製された形態の前記放射性標識化合物を得ることを含む。本明細書において用いられる用語「精製」は、実質的に純粋な化合物(「精製された形態」の化合物)を得るためのプロセスの意味で解釈してよい。用語「実質的に」とは、作用、特徴、特性、状態、構造、項目、または結果の、完全なまたはほぼ完全な、範囲または程度を指す。用語「実質的に純粋」は、(理想的であるが実際に得るのは困難である)完全に純粋な化合物、および十分に純粋であり、特定の使用、例えば放射性医薬品に好適な化合物を包含する。
放射性標識化合物を生成するための方法の一実施形態において、前記放射性標識化合物は、本明細書において規定される、単一光子放射断層撮影、すなわちSPECTトレーサー、またはPETトレーサーである。放射性標識化合物を生成するための方法の一実施形態において、前記放射性標識化合物は、本明細書において規定されるPETトレーサーである。放射性標識化合物がPETトレーサー[18F]−FDGである場合、前記前駆体化合物はマンノーストリフレートであり、前記保護された放射性標識中間体は18F−テトラアセチルフルオログルコース([18F]−FTAG)である。
本発明における放射性標識化合物がin vivoイメージング剤、例えばPETトレーサーまたはSPECTトレーサーである場合、「使用に好適」とは、実質的に純粋な化合物は、哺乳動物の被検体への静脈内投与に続くin vivo画像法を行い、放射性標識化合物の位置および/または分布の、1つまたは複数の臨床的に有用な画像を得るのに好適であることを意味すると、解釈することができる。
一実施形態において、前記放射性標識化合物を生成するための前記方法は自動化される。「自動」は当技術分野における通常の意味をとり、つまり、人間による手動ではなく、機械によって実行される。
一実施形態において、放射性標識化合物を生成するための前記方法は、自動合成装置で実行される。一実施形態において、前記自動合成装置はFASTlabである。用語「自動合成装置」は、Satyamurthy et al (1999 Clin Positr Imag; 2(5): 233-253)によって説明される単位操作の原理に基づく、自動モジュールを意味する。用語「単位操作」は、複雑なプロセスを、多様な材料に適用することができる、一連の単純な操作または反応に還元することを意味する。このような自動合成装置は、GE Healthcare、CTI Inc、Ion Beam Applications S.A.(Chemin du Cyclotron 3、B−1348 Louvain−La−Neuve、Belgium)、Raytest(Germany)およびBioscan(USA)を含む多様な供給者によって市販されており(上記Satyamurthy et al)、作業者を潜在的な放射線線量から保護するための好適な放射線遮蔽、ならびに化学的および/または放射活性蒸気を除去するための空調を提供する、好適に構成された放射活性作業セル、または「ホットセル」において利用するように設計されている。合成のための試薬を含むカートリッジまたはカセットを用いて、自動合成装置は、単にカートリッジまたはカセットを変更することによって、最小限の交差汚染のリスクで、多様な異なる放射性標識化合物を作製する融通性を有する。この手法はまた、セットアップが単純化されているため、作業者のエラーによるリスクの減少、GMP(適正製造基準)遵守の向上、マルチトレーサーに対応可能、生成運転間の迅速な変更、運転前のカートリッジまたはカセットおよび試薬の自動診断チェック、実行する合成に対する化学試薬の自動バーコードクロスチェック、試薬トレーサビリティ、単回使用であるため交差汚染のリスクがないこと、改ざんおよび乱用をされにくいこと、という利点を有する。
FASTlabでの放射性標識化合物の生成において用いるためのカセットは、市販されている。非限定的な例は[18F]−FDGを生成するためのカセットであるが、カセット中に既に存在するNaOHは、固相脱保護のために使用する前に、tC18に通過させるコンディショニング液として用いることができる。これは、本発明の態様を実行する例示的な方法である(図1参照)。逆相SPEカートリッジおよび好適な溶媒を含む、自動放射性医薬品合成装置に用いるための他の市販のカセットを同様に用いて、本発明の方法を実行することができ、関連する利点を容易に実現することができる。コンディショニングされた逆相SPEカートリッジは、最終的な使用が何であれ、便益をもたらす。このような使用の例として、固相脱保護および精製が挙げられる。したがって、本発明の別の態様は、保護された放射性標識中間体を脱保護する方法であって、前記保護された放射性標識中間体を、本明細書において規定されるコンディショニングされた逆相SPEカートリッジに捕捉するステップ、および次いで前記SPEカートリッジに脱保護試薬を通過させて、脱保護された放射性標識化合物を得るステップを含む、方法である。そして本発明のさらなる態様は、放射性標識化合物を含む反応混合物を精製する方法であって、本明細書において規定されるコンディショニングされた逆相SPEカートリッジに、前記反応混合物を通過させるステップを含む、方法である。
この書面による説明は、最良の形態を含めて本発明を開示し、また、任意の装置またはシステムの作製および使用、ならびに任意の組み込まれた方法を行うことを含めて、任意の当業者が本発明を実践することができるように、例を用いている。本発明の特許性のある範囲は特許請求の範囲によって規定され、当業者が想到する他の例を含みうる。このような他の例は、特許請求の範囲の逐語的な言語と相違しない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の逐語的な言語との差異がわずかな同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。文章中に言及されたすべての特許および特許出願は、個別に組み込まれるように、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
実施例の簡単な説明
実施例1は、FASTlabにおける[18F]−FDGの合成を説明し、本発明の方法による環境用tC18のコンディショニングを、先行技術の方法と比較する。
実施例2は、FASTlabにおける、高温セル温度での[18F]−FDGの合成を説明し、本発明の方法による環境用tC18のコンディショニングを、先行技術の方法と比較する。
実施例3は、本発明の方法を用いて得られた[18F]−FDGの、主要な品質管理パラメータを説明する。
実施例において用いる略語の一覧
EOS 合成終了
18F]−FDG [18F]−フルオロデオキシグルコース
QC 品質管理
RCP 放射化学的純度
[実施例1]
FASTlabにおける、環境用tC18をコンディショニングするための、先行技術および本発明の方法による[18F]−FDGの合成
18F]−FDGクエン酸を生成するための市販のFASTlabカセットを用い、本発明を試験した。
tC18環境用カラムをコンディショニングするために用いた先行技術の方法は、商業的な方法の通りに実行した。
本発明のコンディショニングプロセスは、tC18カートリッジに少量のNaOHを通過させるステップからなっていた。2つのtC18カートリッジをFASTlab[18F]−FDGクエン酸カセットに用い、1つはtC18環境用(背が高い)を加水分解のため、1つはtC18プラスショート(短い)を精製のために用いる。コンディショニングはtC18環境用においてのみ試験したが、tC18プラスショート(例えば、TRACERlab MXプロセスにおいて[18F]−FDG合成のために用いる)については同様の結果が期待される。
FASTlabにおいては自動的に実行される商業的な[18F]−FDGクエン酸プロセスを、本発明によるコンディショニングを行うために修正した。開発したシーケンスでは、アルミナカートリッジを水ですすぐ直前に、次のステップを公知の合成方法に追加した。
・tC18環境用を経由して0.5mLのNaOHを右手シリンジに引き出し、カートリッジをコンディショニングする
・可能な限り多くの残留NaOHを除去するため、カートリッジを窒素で15秒間流す
・加水分解中の適切な移動を確保するため、NaOHバイアルを窒素で5秒間加圧する
これらのステップの後、カートリッジにEtOHおよび水のコンディショニングを実行し、公知の[18F]−FDGプロセスを続けた。
結果を表1に提示する運転1〜14の概要は、次の通りである。
シーケンスGE_FDGc_22mL−PETCS021FLrでFDGクエン酸バッチ18463に関して行ったホットラン
シーケンスGE FDGc 22mL−PETCS021FLrは、22mLソフトウェアシーケンスであり、市販のFDGクエン酸FASTlabカセットで運転する。このシーケンスにおけるtC18環境用カートリッジのコンディショニングは、約1mLのエタノールに続いて約3mLの水を通過させるステップを含む。
当初のtC18カートリッジを用いる運転1(収着剤相0071)
収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジを用いる運転2
運転3は、翌日に行った運転2の重複である
− 収着剤0082で作製したtC18環境用カートリッジで行ったFDGクエン酸についての収率は、通常(70〜75%)より低い(16%)
− 廃棄物(すなわち失われた生成物)のTLCによって、主にFTAGが存在することが明らかとなり、収率の低さはカートリッジにおける生成物の保持の弱さによることを示している
シーケンスGE_FDGc_22mL−PETCS021FLrでFDGクエン酸バッチ21509に関して行ったホットラン
収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジを用いる運転4
第1のカセットから取り出した同じカートリッジを、別の合成のために新しいカセットで用いる運転5
− 不良バッチからのカートリッジを用いる初回は、カートリッジにおけるFTAGの保持の弱さのため、収率は低い(23%)(廃棄物のTLCにより確認)
− 初回の合成後、カートリッジを再使用する場合、収率は通常の生成の範囲に上昇する(74%)
シーケンスGE_FDGc_22mL_LTV_PETCS021FLr−heavycondでFDGクエン酸バッチ21509に関して行ったホットラン
シーケンスGE FDGc 22mL LTV PETCS021FLr−heavycondは、tC18環境用カートリッジのコンディショニングのため、2倍の量の水、すなわち約6mLを用いること以外、GE FDGc 22mL−PETCS021FLrと同じである。
収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジを用いる運転6
このシーケンスは、tC18カートリッジを通常の2倍の量の水でコンディショニングする
− 収率は低い(33%)。水のみで激しくコンディショニングしても、良好な収率を得るのに十分でない。
シーケンスGE_FDGc_22mL−PETCS021FLrでFDGクエン酸バッチ21509に関して行ったホットラン
収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジを用いる運転7
このシーケンスについてはtC18を手動で、0.9mLのNaOH(2M)(加水分解ステップを模倣)、次いでこれをすすぐための2.5mLの水、次いで0.9mLのNaOH(2M)、次いで再びこれをすすぐための3mLの水でコンディショニングした
− 収率は補正され(62%)、TLCは廃棄物中に主に[18F]−F−を示す。カートリッジのNaOHコンディショニングは、不良な収着剤相を用いる場合でさえ、良好な保持をもたらす
FDGクエン酸バッチ25933に関して行ったホットラン
運転8〜10は、収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジ、およびシーケンスGE_FDGc_22mL−PETCS021FLrで実行した
収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジ、およびtC18のNaOHコンディショニングを含む自動シーケンスである、シーケンスGE_FDGc_22mL_NaOHコンディショニング01を用いる運転11。
− tC18環境用の自動NaOHコンディショニングは可能であり、低い保持能力(通常シーケンスで低収率、37%)を通常のレベル(NaOHシーケンスで高収率、73%)にする。
シーケンスGE_FDGc_22mL_X_NaOH_P_S0.5mLでFDGクエン酸バッチ26819に関して行ったホットラン
運転13〜14は、収着剤バッチ0082由来tC18環境用カートリッジで実行した
シーケンスGE FDGc 22mL X NaOH P S0.5mLは、tC18環境用をコンディショニングするステップ(この運転については自動である)が次の連続ステップ:約0.7mLのNaOH、15秒の窒素、約1.0mLのEtOHおよび約3mLの水、を含んでいたこと以外、GE FDGc 22mL−PETCS021FLrと同じである。
[実施例2]
FASTlabにおける、環境用tC18をコンディショニングするための、先行技術および本発明の方法による高温[18F]−FDGの合成
ホットセル内の温度を35℃とし、環境用tC18カートリッジをコンディショニングするための、先行技術および本発明の方法も試験した。
高温(33.5〜35℃)において、シーケンスGE_FDGc_22mL−PETCS021FLrでFDGクエン酸バッチ27358に関して行ったホットラン
運転15〜16は、ホットセルの温度を上昇させず、比較目的のために行った運転を表す。これらの運転のために用いたシーケンスは、FDGクエン酸FASTlabカセットで利用可能な36mLシーケンスであった(GE_FDGc_36mL−PETCS021FLr)。コンディショニングはGE_FDGc_22mL−PETCS021FLRシーケンスと同じである。主要な差異は、最終体積およびシーケンスの最後に用いた緩衝液の調整量であり、これは収率に影響を及ぼさず、配合に影響を与えたに過ぎない。
当初のtC18カートリッジ(収着剤相0093)およびシーケンスGE_FDGc_22mL−PETCS021FLrを用いる運転17〜18
当初のtC18カートリッジ(収着剤相0093)およびシーケンスGE_FDGc_22ml_X_NaOH_P_S0.5mLを用いる運転19〜20
所見
− 通常条件においては良好な収率を与えるtC18環境用の捕捉効率は、高い周囲温度では減少する
− NaOHコンディショニングは、少なくとも35℃までは、捕捉効率を回復させる。
[実施例3]
本発明の方法で得られた[18F]−FDGの主要な品質管理パラメータ
以下のQCパラメータを検証した。
・生成物の放射化学的純度。加水分解カートリッジをNaOHでコンディショニングしたという事実、および加水分解ステップについて、わずかなNaOHしか潜在的に利用可能ではないという事実を考慮すると、生成終了時点で放射化学的純度における差異がないことを、一度確実にしなければならない。
・収集した[18F]−FDGのpH。追加のNaOHをtC18に通過させたことは、収集バイアルのpHは潜在的に、適切にすすがれなければより高くなり、または加水分解ステップ中により少量のNaOHを用いればより低くなる可能性があることを意味する。
得られた結果は、生成物の特性がUSPおよび欧州薬局方レベルに適合することを実証し、本発明のコンディショニングプロセスは生成した[18F]−FDGの品質に影響を与えずに用いることができることを立証する。

Claims (38)

  1. 逆相固相抽出(SPE)カートリッジをコンディショニングする方法であって、前記SPEカートリッジに
    (i)酸性またはアルカリ性である無機溶媒、
    (ii)極性有機溶媒、および
    (iii)低強度溶媒
    を通過させるステップを含む、方法。
  2. 前記逆相SPEカートリッジがtC18 SPEカートリッジである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記tC18 SPEカートリッジがtC18環境用カートリッジである、請求項2に記載の方法。
  4. 前記SPEカートリッジが250〜1000mgの間の収着剤を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記SPEが300〜500mgの間の収着剤を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記SPEが約400mgの収着剤を含む、請求項5に記載の方法。
  7. 前記SPEが800〜1000mgの間の収着剤を含む、請求項4に記載の方法。
  8. 前記SPEが約900mgの収着剤を含む、請求項7に記載の方法。
  9. 前記極性有機溶媒が、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロメタン(DCM)、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトニトリル(MeCN)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、酢酸、t−ブタノール、n−プロパノール、エタノール(EtOH)、およびメタノール(MeOH)から選択される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記極性有機溶媒がEtOH、MeOH、およびMeCNから選択される、請求項9に記載の方法。
  11. 前記低強度溶媒が水または緩衝液から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記低強度溶媒が水である、請求項11に記載の方法。
  13. 前記低強度溶媒が緩衝液である、請求項11に記載の方法。
  14. 前記緩衝液がクエン酸、リン酸、またはシュウ酸の緩衝液から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記無機溶媒が酸性である、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記無機溶媒がHCl、HPO、およびHSOから選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記無機溶媒がアルカリ性である、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記無機溶媒がKOH、NaOH、KCO、またはテトラアルキルアンモニウム塩から選択される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記コンディショニングするステップが、続いて(iv)前記SPEカートリッジに低強度溶媒を通過させるステップをさらに含み、前記低強度溶媒は請求項1および11から13のいずれか一項に記載の通りである、請求項1から18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記コンディショニングするステップにおいて、前記SPEカートリッジに0.2〜2.0mLの間の前記無機溶媒を通過させる、請求項1から19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記コンディショニングするステップにおいて、前記SPEカートリッジに0.5〜1.5mLの間の前記無機溶媒を通過させる、請求項1から20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 請求項1から21のいずれか一項に記載の方法によって得ることができる、コンディショニングされた逆相SPEカートリッジ。
  23. 請求項22に記載のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジの、放射性医薬品の製造における使用。
  24. 前記放射性医薬品が、単一光子放射断層撮影(SPECT)トレーサー、または陽電子放射断層撮影(PET)トレーサーを含む、請求項23に記載の使用。
  25. 前記放射性医薬品がPETトレーサーを含む、請求項24に記載の使用。
  26. 前記PETトレーサーが、18F−フルオロデオキシグルコース([18F]−FDG)、[18F]−F−DOPA、[18F]−フルオロウラシル、[18F]−FACBC、[18F]−アルタンセリン、[18F]−フルオロドーパミン、18F−[FLT]、18F−[FMISO]、[18F]−フルオロベンゾチアゾール、[18F]−フルオロコリン、および[18F]−フルテメタモルから選択される、請求項25に記載の使用。
  27. 放射性標識化合物を生成するための方法であって、
    (a)前駆体化合物を好適な放射性同位体と反応させて、反応混合物を得るステップと、
    (b)前記反応混合物を1つまたは複数のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジで処理するステップであって、前記コンディショニングされた逆相SPEカートリッジがそれぞれ請求項22に記載の通りである、ステップと
    を含む、方法。
  28. 前記前駆体化合物が保護基を含み、前記反応混合物が、保護された放射性標識中間体を含み、前記処理するステップが前記保護基を除去することを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記保護基を除去することが、前記SPEカートリッジに前記反応混合物を通過させて、前記保護された放射性標識中間体を捕捉するステップ、および次いで前記SPEカートリッジに脱保護試薬を通過させて、前記放射性標識化合物を得るステップによって実行される、請求項28に記載の方法。
  30. 前記処理するステップが、前記反応混合物を精製して、精製された形態の前記放射性標識化合物を得ることを含む、請求項27から29のいずれか一項に記載の方法。
  31. 前記放射性標識化合物が、単一光子放射断層撮影(SPECT)トレーサー、または陽電子放射断層撮影(PET)トレーサーである、請求項27から30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記放射性標識化合物がPETトレーサーである、請求項31に記載の方法。
  33. 前記PETトレーサーが、18F−フルオロデオキシグルコース([18F]−FDG)、[18F]−F−DOPA、[18F]−フルオロウラシル、[18F]−FACBC、[18F]−アルタンセリン、[18F]−フルオロドーパミン、18F−[FLT]、18F−[FMISO]、[18F]−フルオロベンゾチアゾール、[18F]−フルオロコリン、および[18F]−フルテメタモルから選択される、請求項32に記載の方法。
  34. 前記放射性標識化合物が[18F]−FDGであり、前記前駆体化合物がマンノーストリフレートであり、前記保護された放射性標識中間体が18F−テトラアセチルフルオログルコース([18F]−FTAG)である、請求項27から33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 自動化された、請求項27から34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 自動合成装置で実行される、請求項35に記載の方法。
  37. 保護された放射性標識中間体を脱保護する方法であって、前記保護された放射性標識中間体を、請求項22に記載のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジに捕捉するステップ、および次いで前記SPEカートリッジに脱保護試薬を通過させて、脱保護された放射性標識化合物を得るステップを含む、方法。
  38. 放射性標識化合物を含む反応混合物を精製する方法であって、請求項22に記載のコンディショニングされた逆相SPEカートリッジに、前記反応混合物を通過させるステップを含む、方法。
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