以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<全実施形態に共通の構成について>
先ず、以下に説明する各実施形態において共通に使用される画像処理装置のハードウェア構成例およびその周辺機器について、図1のブロック図を用いて説明する。図1の画像処理装置100は、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット型端末装置、スマートフォンなどのコンピュータ装置、ディジタルカメラや複合機などに組み込まれる組み込み型の装置、等に適用可能である。
CPU108は、RAM109やROM110に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。これによりCPU108は、画像処理装置100全体の動作制御を行うと共に、画像処理装置100が行うものとして後述する各処理を実行若しくは制御する。
RAM109は、ROM110やHDD(ハードディスクドライブ装置)107からロードされたコンピュータプログラムやデータを格納するためのエリアを有する。さらにRAM109は、CPU108が各種の処理を実行する際に用いるワークエリアを有する。このようにRAM109は、各種のエリアを適宜提供することができる。ROM110には、画像処理装置100の設定データや起動プログラムなどが格納されている。
HDD107は、大容量情報記憶装置の一例であり、OS(オペレーティングシステム)102や、各種のアプリケーションソフトウェア101が保存されている。アプリケーションソフトウェア101は、以下に説明する電子アルバムを作成するための各種の処理をCPU108に実行させるためのコンピュータプログラムやデータが含まれている。
またHDD107には、以下の説明において画像処理装置100が既知の情報として取り扱う情報も保存されている。またHDD107には、プリンタ105に対応するドライバソフトウェアであるプリンタドライバ103、モニタ106に対応するドライバソフトウェアであるモニタドライバ104も保存されている。
例えば、アプリケーションソフトウェア101によって発行される出力画像/出力文字を示す各種の描画処理命令群(イメージ描画命令、テキスト描画命令、グラフィクス描画命令)は、OS102を介してモニタドライバ104へ入力される。モニタドライバ104は、描画処理命令群を処理してモニタ106の表示画面に画像や文字を表示させる。
また、印刷を行う場合、印刷用の描画命令群はOS102を介してプリンタドライバ103へ入力される。プリンタドライバ103は、印刷用の描画命令群を処理して印刷データを作成する。
HDD107に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU108による制御に従って適宜RAM109にロードされる。そしてCPU108は、RAM109にロードされたコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行する。
操作部111は、キーボード、マウス、タッチパネルなどのユーザインターフェースであり、ユーザが操作することで各種の指示をCPU108に対して入力することができる。
プリンタ105は、画像処理装置100から送出される印刷データに基づいて、紙などの記録媒体上に画像や文字を記録する印刷装置である。プリンタ105は、コピー機能やスキャン機能を有する複合機であっても良い。
モニタ106は、液晶画面やタッチパネル画面を有し、CPU108による処理結果を画像や文字などでもって表示する。なお、モニタ106は、画像や文字を投影するプロジェクタなどの投影装置であっても良い。
次に、各ページに、動画像から抽出した1以上のフレーム画像および/または1以上の静止画像を配置画像として配置することで、各ページに1以上の配置画像が配置された電子アルバムを作成するためのアプリケーションソフトウェア101について説明する。CPU108がこのアプリケーションソフトウェア101を実行することでモニタ106に表示されるGUI(グラフィカルユーザインターフェース)の構成例を図2に示す。
メニュー操作部201は、アプリケーションソフトウェア101の終了、ページに追加する画像のファイル(動画像のファイル/静止画像のファイル)の指定、ヘルプの表示等を指示するためのメニュー項目が並んでいる領域である。
ページ領域202は、ユーザが操作部111を用いてボタン208を操作することで指定したページにおける画像やテキストのレイアウトを表示するための領域である。図2では、あるページにおける画像や文字のレイアウトとして、配置画像を配置するための領域203a、203b、203c、テキスト(文字列)を配置するための領域204、がページ領域202に表示されている。
編集ボタン205は、画像の追加、文字の追加、ページの追加、ページの削除など、ページ領域202に対する編集操作を受け付けるためのアイコン群である。このアイコン群には、切替アイコン206が含まれている。ユーザが操作部111を操作して切替アイコン206を指示すると、複数のページについて決定した配置画像の撮像時刻の時系列を表示する後述のGUIがモニタ106に表示される。
印刷ボタン207は、ページ領域202に表示されているページ(若しくは該ページを含む一部若しくは全部のページ)の印刷を指示するためのボタンである。ユーザが操作部111を用いて印刷ボタン207を指示すると、ページ領域202に表示されているページ(若しくは該ページを含む一部若しくは全部のページ)の印刷データが生成され、該印刷データがプリンタ105に送出される。
ボタン208は、ページ領域202に表示するページを指定するためのボタンである。ボタン208は、現在ページ領域202に表示しているページよりもページ番号が1つ大きいページを指定するボタンと、現在ページ領域202に表示しているページよりもページ番号が1つ小さいページを指定するボタンと、を有する。
以下では、特に説明がない限りは、GUIの表示制御や、GUIに対するユーザ操作に応じて行われる処理は何れも、CPU108が行うものとする。また、特に説明がない限りは、ユーザ操作は、ユーザが操作部111を用いて行う操作であるものとする。
[第1の実施形態]
電子アルバムを作成して印刷するために画像処理装置100が行う処理について、図3のフローチャートに従って説明する。図3のフローチャートに従った処理は、例えば、ユーザが操作部111を用いてメニュー操作部201における項目「ファイル」を指示したことでモニタ106に表示されるメニューおいてユーザが操作部111を用いて「新規作成」を指定することで開始される。
ステップS301では、CPU108は、ユーザ操作に応じて選択されたテンプレートを取得する。例えばユーザが操作部111を用いて編集ボタン205における「レイアウト」を指示すると、モニタ106には、HDD107に保存されているテンプレート群が一覧表示される。ユーザはこの一覧から操作部111を用いて所望のテンプレートを指示すると、CPU108は、この指示されたテンプレートを以下で用いるテンプレートとして取得する。なお、テンプレートは全ページで共通でも良いし、ページごとにテンプレートを選択しても良い。以下では説明を簡単にするために、テンプレートは全ページで共通であるものとする。
テンプレートの一例を図4に示す。テンプレート401には、配置画像を配置するための画像スロット402a、402b、402c、テキストを配置するためのテキストスロット403、が設けられている。
ステップS302では、CPU108は、電子アルバムのページ数を取得する。電子アルバムのページ数は、例えば、ユーザが操作部111を用いてメニュー操作部201における項目「ファイル」を指示したことでモニタ106に表示されるメニューおいてユーザが操作部111を用いて入力したものである。なお、ユーザが操作部111を用いて編集ボタン205におけるアイコン「ページの追加」を指示することでページ数を増加させても良い。また、ユーザが操作部111を用いて編集ボタン205におけるアイコン「ページの削除」を指示することでページ数を減少させても良い。
なお、ステップS301とステップS302ではテンプレートとページ数の両方をユーザが設定する構成として説明したが、一方がユーザにより設定されたときに他方が自動的に決定されてもよい。例えば、テンプレート情報に複数ページに相当するテンプレートと、該複数ページのページ数が含まれていてもよい。そして、ユーザには、テンプレート情報に基づいて、ページ数の候補、またはテンプレートの候補が提示される。そして、所望のページ数またはテンプレートがユーザにより選択されると、それに対応するテンプレートまたはページ数が自動で決定される。
例えば、電子アルバム作成サービスの場合、ページ数により料金が変更されることがある。そこで、ユーザにはページ数と料金が提示され、所望のページ数が選択されると、そのページ数に相当するテンプレートが自動的に決定されてもよい。
なお、本実施形態における1つのテンプレートは、電子アルバムの1ページに相当するものであってもよいし、電子アルバムの見開きの1ページ(電子アルバムにおける2ページ)に相当するものであってもよい。
ステップS303では、CPU108はページごとに、該ページの画像スロットに配置する配置画像の抽出元となる1つの動画像、該配置画像として用いる1以上の静止画像をHDD107から取得する。「画像スロットに配置する配置画像の抽出元となる1つの動画像、該配置画像として用いる1以上の静止画像」は予め定められたものであっても良いし、ユーザが操作部111を用いて指定しても良い。例えば、M(Mは1以上の整数)ページ目のページに配置する配置画像の抽出元となる1つの動画像として「M番目に古い撮像日時に対応する動画像」、該配置画像として用いる静止画像として「該撮像日時の近傍の撮像日時の静止画像」を取得しても良い。
ステップS304では、CPU108はページごとに、該ページの画像スロットに配置する画像が充分に得られているか否かを判断する。例えば、ステップS303で取得した動画像が「1秒の動画像(30フレーム/秒)」である場合、この動画像からは最大30枚のフレーム画像を抽出できる。よってこの場合、画像スロットの数が30以下であれば「画像スロットに配置する画像が充分に得られている」と判断し、画像スロットの数が31以上であれば「画像スロットに配置する画像は充分に得られていない」と判断する。
ステップS304において全てのページについて「画像スロットに配置する画像が充分に得られている」と判断した場合には、処理はステップS305に進む。一方、ステップS304において「画像スロットに配置する画像は充分に得られていない」と判断したページある場合には、処理はステップS303に進み、このページについてさらに静止画像をHDD107から取得する。更に取得する静止画像は予め定められたものであっても良いし、ユーザが操作部111を用いて選択しても良いし、動画像の撮像日時近傍の撮像日時に対応する静止画像であっても良い。
ステップS305では、CPU108はページごとに、該ページ用に選択した静止画像を、該ページのどの画像スロットに配置するのかを決定する。着目ページ用に選択した静止画像を着目ページのどの画像スロットに配置するのかを決定する決定方法については特定の決定方法に限らない。例えば、より大きい静止画像をより大きい画像スロットに配置すると決定しても良いし、画像スロットに優先度が付与されている場合には、より高い優先度の画像スロットには、より重要度の高い静止画像を配置すると決定しても良い。「より重要度の高い静止画像」とは、例えば、より大きい画像、より解像度の高い画像、より色数の多い画像、より高い優先度が付与されている画像などがある。
ステップS306でCPU108はページごとに、該ページの画像スロットのうち、ステップS305で静止画像を配置する画像スロットとして決定した画像スロットを除く残りの画像スロットの数Zを、該ページに配置可能なフレーム画像の数として計数する。例えば、着目ページの画像スロットの数が「5」であり、そのうち3つの画像スロットに静止画像を配置することがステップS305で決定している場合、フレーム画像を配置可能な画像スロットは、残りの2つの画像スロットとなり、Z=2となる。
ステップS307では、CPU108はページごとに、該ページについて選択した動画像から、該ページの画像スロットに配置する静止画像の撮像日時から規定期間だけ離間した撮像日時のフレーム画像をZ枚抽出する。
このように、類似した画像が同一ページに配置されることを防ぐために、静止画像の撮像日時と同一または近接する撮像日時のフレーム画像は動画像から抽出しないようにしている。また、ページの区切りがシーンの区切りとなるように複数の動画像から抽出したフレーム画像が同一ページに配置されないように、動画像は1つのページに対して1つのみ選択され、該ページの画像スロットには該動画像から抽出されたフレーム画像が配置される。
ステップS308では、CPU108はページごとに、該ページの画像スロットのうちステップS305で静止画像を配置するものとして決定した画像スロットにはステップS305の決定に従って静止画像を配置する。またCPU108はページごとに、該ページの画像スロットのうち静止画像を配置していない画像スロットにはステップS307で抽出したフレーム画像を配置する。どの画像スロットにどのフレーム画像を配置するのかについても特定の決定方法に限らず、例えば、ページの左上により近い位置には、撮像日時がより過去のフレーム画像が位置するようにしても良い。
ステップS309では、CPU108は、ユーザが操作部111を用いてテキストスロットに対してテキストを入力する操作を行った場合には、この入力されたテキストを該テキストスロットに配置する。またCPU108は、ユーザが操作部111を用いて上記の切替アイコン206を指示した場合、複数のページについて決定した配置画像の撮像時刻の時系列を表示する後述のGUIをモニタ106に表示し、画像スロットに配置する画像の編集操作を受け付ける。
ステップS310では、CPU108は、ユーザが操作部111を用いて印刷ボタン207を指示したか否かを判断する。この判断の結果、ユーザが操作部111を用いて印刷ボタン207を指示した場合には、処理はステップS311に進む。一方、ユーザが操作部111を用いて印刷ボタン207を指示していない場合には、図3のフローチャートに従った処理は終了する。
ステップS311では、CPU108は、上記の処理にて生成した各ページの印刷データ(電子アルバムの印刷データ)をプリンタドライバ103を用いて生成し、該生成した印刷データをプリンタ105に対して送出する。プリンタ105は、該印刷データに従って電子アルバムの各ページを紙などの記録媒体上に印刷する。
次に、ユーザが操作部111を用いて上記の切替アイコン206を指示した場合における画像処理装置100の動作について説明する。ユーザが操作部111を用いて上記の切替アイコン206を指示した場合、CPU108は、図2のGUIの代わりに図5に例示するGUIを表示する。
バー501は時間軸を表しており、バー501を挟んで上側には、各ページの画像スロットに配置した配置画像(静止画像やフレーム画像)の撮像日時を表す指標505,506が配置されている。指標505は静止画像の撮像日時に対応するバー501上の位置に配置されており、指標506はフレーム画像の撮像日時に対応するバー501上の位置に配置されている。図5では、左端の指標505は、各ページの画像スロットに配置した静止画像の撮像日時のうち最も過去の撮像日時に対応する位置に配置されている。また図5では、右端の指標505は、各ページの画像スロットに配置した静止画像の撮像日時のうち最近の撮像日時に対応する位置に配置されている。なお、静止画像の撮影日時として、静止画像ファイルのヘッダ部に記憶されている撮影日時情報が参照される。またフレーム画像の撮影日時は、例えば動画像ファイルのヘッダ部に記憶されている撮影日時情報と、該フレーム画像の動画内での撮影時間により求められる。
ユーザが操作部111を用いて再生ボタン502を指示すると、再生位置を示すシークボタン503がバー501上を右方向に移動する。着目指標(指標505/指標506)の位置を中心とする規定範囲内にシークボタン503が位置している間は、該着目指標に対応する画像(静止画像/フレーム画像)が領域507に表示される。シークボタン503が移動している間は、再生ボタン502はシークボタン503の移動を停止することを示す形状のボタン(一時停止ボタン)に変化し、ユーザが操作部111を用いて一時停止ボタンを指示すると、シークボタン503は停止する。なお、シークボタン503はユーザが操作部111を用いて左右に移動させることが可能であり、指標505/506の近傍位置にシークボタン503を移動させると、指標505/506に対応する画像(静止画像/フレーム画像)が領域507に表示される。
また、指標505や指標506はユーザが操作部111を用いて左右に移動させることができる。例えば、ユーザが操作部111を用いて指標505を左右に移動させると、該指標505に対応するページの画像スロットの静止画像は、該指標505の現在位置(撮像日時)に最も近い撮像日時の静止画像に置き換わる。また、例えば、ユーザが操作部111を用いて指標506を左右に移動させると、該指標506に対応するページの画像スロットのフレーム画像は、該指標506の現在位置(撮像日時)に最も近い撮像日時のフレーム画像に置き換わる。
また、バー501を挟んで下側には、ページの区切り位置を示す指標504が配置されている。画像スロットに配置画像を配置して初めて図5のGUIを起動した段階では、左端からN(Nは1以上の整数)番目の指標504は、Nページ目の画像スロットに配置した配置画像の撮像日時のうち最近の撮像日時TNを表しており、バー501において撮像日時TNに対応する位置に配置されている。つまり、左端からM(Mは2以上の整数)番目の指標504と左端から(M+1)番目の指標504との間の区間は、(M+1)ページ目に対応する区間であり、(M+1)ページ目の画像スロットに配置されている配置画像の撮像日時が属する範囲を表している。なお、左端の指標505と左端の指標504との間の区間は、1ページ目に対応する区間であり、1ページ目の画像スロットに配置されている配置画像の撮像日時が属する範囲を表している。
指標504は、ユーザが操作部111を操作して左右に移動させることができる。例えば、図5の状態において、ユーザが操作部111を用いて左端から2番目の指標504(指標504−2と称する)を左側に移動させたとする。このとき、指標504−2の現在位置Lに対応するそれぞれのページ(一方は2ページ目、他方は3ページ目)に対応する区間に基づいて、該それぞれのページに配置する配置画像を再決定する。
より具体的には、左端の指標504(指標504−1と称する)に対応する撮像日時と現在位置Lに対応する撮像日時との間の区間Aに含まれる撮像日時の静止画像を、2ページ目の画像スロットに配置する配置画像として決定する。また、2ページ目用に選択した動画像(動画像2と称する)において区間Aに含まれるフレーム画像群から選択したフレーム画像を、2ページ目において未だ画像を配置していない画像スロットに配置する配置画像として決定する。動画像から配置画像を決定する方法は、上記のステップS307における決定方法と同様である。
一方、現在位置Lに対応する撮像日時(先頭)と左端から3番目の指標504(指標504−3と称する)に対応する撮像日時との間の区間Bに含まれる撮像日時の静止画像を、3ページ目の画像スロットに配置する配置画像として決定する。動画像2において区間Aを除く区間内のフレーム画像群と、3ページ目用に選択した動画像(動画像3と称する)のフレーム画像群と、から選択したフレーム画像を、3ページ目において未だ画像を配置していない画像スロットに配置する配置画像として決定する。動画像から配置画像を決定する方法は、上記のステップS307における決定方法と同様である。
また例えば、図5の状態において、ユーザが操作部111を用いて指標504−2を右側に移動させたとする。このとき、指標504−2の現在位置Rに対応するそれぞれのページ(2ページ目、3ページ目)に対応する区間に基づいて、該それぞれのページに配置する配置画像を再決定する。
より具体的には、指標504−1に対応する撮像日時と現在位置Rに対応する撮像日時(後端)との間の区間に含まれる撮像日時の静止画像を、2ページ目の画像スロットに配置する配置画像として決定する。また、動画像2のフレーム画像群と、動画像3において「指標504−2に対応する撮像日時と現在位置Rに対応する撮像日時との間の区間C」に含まれるフレーム画像群と、から選択したフレーム画像を、2ページ目において未だ画像を配置していない画像スロットに配置する配置画像として決定する。動画像から配置画像を決定する方法は、上記のステップS307における決定方法と同様である。
一方、現在位置Rに対応する撮像日時と指標504−3に対応する撮像日時との間の区間Dに含まれる撮像日時の静止画像を、3ページ目の画像スロットに配置する配置画像として決定する。また、動画像3において区間D内のフレーム画像群から選択したフレーム画像を、3ページ目において未だ画像を配置していない画像スロットに配置する配置画像として決定する。動画像から配置画像を決定する方法は、上記のステップS307における決定方法と同様である。
このように、複数のページについて決定した配置画像の撮像時刻の時系列において、区切り位置に対応するそれぞれのページに対応する区間に基づいて、該それぞれのページに配置する配置画像を再決定する。そして再決定後は、区切り位置に対応するそれぞれのページについて、上記のステップS308と同様に、上記の決定に従って該ページに配置画像を配置する処理を行う。
ここで、図5のGUIが表示された場合に画像処理装置100が行う配置画像の変更処理、配置画像の再決定処理、配置画像の配置処理について、図9のフローチャートに従って説明する。
ステップS901ではCPU108は、指標505がユーザ操作に応じて移動したか否かを判断する。この判断の結果、指標505がユーザ操作に応じて移動した場合には処理はステップS902に進み、指標505がユーザ操作に応じて移動していない場合には、処理はステップS903に進む。
ステップS902ではCPU108は、指標505に対応するページの画像スロットの静止画像を、該指標505の現在位置(撮像日時)に最も近い撮像日時の静止画像に置き換える。
ステップS903ではCPU108は、指標506がユーザ操作に応じて移動したか否かを判断する。この判断の結果、指標506がユーザ操作に応じて移動した場合には処理はステップS904に進み、指標506がユーザ操作に応じて移動していない場合には、処理はステップS905に進む。
ステップS904ではCPU108は、指標506に対応するページの画像スロットのフレーム画像を、該指標506の現在位置(撮像日時)に最も近い撮像日時のフレーム画像に置き換える。
ステップS905ではCPU108は、指標504がユーザ操作に応じて移動したか否かを判断する。この判断の結果、指標504がユーザ操作に応じて移動した場合には処理はステップS906に進み、指標504がユーザ操作に応じて移動していない場合には、処理はステップS908に進む。
ステップS906では、CPU108は、移動後の指標504に対応する撮像時刻に対応するそれぞれのページに対応する区間に基づいて、上記の如く、該それぞれのページに配置する配置画像を再決定する。
ステップS907では、CPU108は、移動後の指標504に対応する撮像時刻に対応するそれぞれのページについて、ステップS906の再決定に従って該ページに配置画像を配置する処理を行う。
ステップS908では、CPU108は、切替アイコン508がユーザ操作に応じて指示されたか否かを判断する。この判断の結果、切替アイコン508がユーザ操作に応じて指示された場合には、処理はステップS909に進み、切替アイコン508がユーザ操作に応じて指示されていない場合には、処理はステップS901に進む。ステップS909では、CPU108は、図2のGUIをモニタ106に表示させる。そして処理は上記のステップS310に進む。
なお、指標504に隣接する一方側のページの区間が規定長以下となり、例えば、これ以上指標504を該一方側に移動させると該ページの画像スロットに配置するフレーム画像が動画像から抽出できない場合、モニタ106に警告メッセージを表示する。警告メッセージは、テキストであっても良いし、画像であっても良いし、テキストと画像の組み合わせであっても良い。そして指標504を該一方側に移動させないようにする。
なお、ユーザが操作部111を用いて切替アイコン508を指示すると、図5のGUIの代わりに図2のGUIがモニタ106に表示される。なお、図2のGUIと図5のGUIとを別個のGUIとしても良いが、図2のGUIと図5のGUIとを一体化して1つのGUIとしても良い。この場合、切替アイコン206や切替アイコン508は省くことになる。
なお、本実施形態では、指標504を移動させることで動画像からフレーム画像を抽出する範囲や静止画像を取得する範囲を変更していたが、動画像からフレーム画像を抽出する範囲や静止画像を取得する範囲から除外する除外範囲を指定しても良い。その場合、上記の配置画像の決定においてこの除外範囲からはフレーム画像や静止画像を取得しないようにする。なお、この除外範囲はバー501上に表示しても良い。
また、動画像において優先的にフレーム画像を抽出する優先範囲を予め指定しておいても良い。例えば、ゴルフのスイングなど、短時間での動作に対応するフレーム画像群を優先範囲として指定しておいても良い。この場合、上記の配置画像の決定においてこの優先範囲から他の範囲よりも優先的にフレーム画像や静止画像を抽出するようにする。
また、本実施形態では、ユーザが操作部111を操作することでGUIの操作(アイコン、ボタン、指標、シークボタン503等に対する操作)を行っていた。しかし、GUIに対するユーザ操作は、操作部111を用いたものに限らない。例えば、モニタ106がタッチパネル画面を有している場合、ユーザは該タッチパネル画面に対する操作により、該タッチパネル画面に表示されているGUIの操作(アイコン、ボタン、指標、シークボタン503等に対する操作)を行っても良い。
このように、本実施形態によれば、静止画像や動画像から抽出したフレーム画像を配置画像として複数のページに配置する場合、ユーザは、配置画像と該配置画像が配置されたページとの対応関係を把握することができる。さらに本実施形態によれば、ユーザは、同一ページ上に配置するフレーム画像に対応する動画像の時間範囲を容易に変更することが可能になり、ユーザの好みにあった電子アルバムの作成負荷を軽減することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態を含む以下の各実施形態では、第1の実施形態との差分について説明し、以下で特に触れない限りは第1の実施形態と同様であるものとする。第1の実施形態では、ページごとに独立してページ区切り位置の指定を行った。しかし、電子アルバムを作成する場合、図6に示す如く、見開きページを作成する場合がある。そこで、本実施形態では、見開きページごとにページ区切り位置の指定を行う例を説明する。
図2のGUIにおいて見開きページを表示した場合の表示例を図6に示す。図6に示す見開きページでは、左側のページには配置画像を配置するための領域203d〜203hが設けられており、右側のページには配置画像を配置するための領域203iおよびテキスト(文字列)を配置するための領域290が設けられている。そして図6のGUIにおいて切替アイコン206をユーザが操作部111を用いて指示した場合にモニタ106に表示されるGUIの構成例を図7に示す。
図7に示す如く、バー501を挟んで下側には、指標504に加えて指標504aが表示されている。指標504aは、見開きページの画像スロットに配置されている配置画像の撮像日時のうち最近の撮像日時に対応する位置に配置されるものであり、見開きページにおけるページ区切りに対応する。指標504aと指標504とは互いに区別できるように、互いに異なる表示形態で表示する(図7では指標504は実線、指標504aは点線で示している)。
指標504aもまた指標504と同様にユーザ操作に応じて移動可能であり、指標504と同様、指標504aに対応するそれぞれのページに対応する区間に基づいて、該それぞれのページに配置する配置画像を再決定する。このように、本実施形態によれば、見開きページについても、配置画像との対応関係を把握することができる。
[第3の実施形態]
第1,2の実施形態では、動画像から抽出したフレーム画像や静止画像を配置画像として画像スロットに配置した後、指標504や指標504aを用いて区切り位置を変更すると、画像スロットに配置する配置画像の再決定を行っていた。本実施形態では、先にページの区切り位置を決定し、その後で各ページの画像スロットに配置する配置画像を決定する。
本実施形態に係る電子アルバムの作成処理について、図8のフローチャートに従って説明する。図8のフローチャートに従った処理は、例えば、ユーザが操作部111を用いてメニュー操作部201における項目「ファイル」を指示したことでモニタ106に表示されるメニューおいてユーザが操作部111を用いて「新規作成」を指定することで開始される。また、図8において、図3に示した処理ステップと同じ処理ステップには同じステップ番号を付しており、該処理ステップに係る説明は省略する。
ステップS805では、CPU108は、図5のGUIをモニタ106に表示させる。ステップS805の段階で表示した図5のGUIでは、指標505,506は未だ表示されていない。そしてCPU108は、ユーザが操作部111を用いて、バー501を挟んで下側に指標504を加えたり削除したり移動させたりすることで入力したページの区切り位置(撮像日時)を取得する。
ステップS806では、CPU108はページごとに、該ページの画像スロットに配置する静止画像を該ページの区切り位置に基づいて決定し、該決定した静止画像を該ページのどの画像スロットに配置するのかを決定する。つまり、最も古い撮像日時の順にN番目の区切り位置をP(N)とすると、P(N)とP(N+1)との間の区間内の撮像日時を有する静止画像を、(N+1)ページ目の画像スロットに配置する静止画像として決定する。また、最も古い撮像日時(例えばステップS303で取得した動画像や静止画像の撮像日時のうち最も古い撮像日時)とP(1)との間の区間内の撮像日時を有する静止画像を、1ページ目の画像スロットに配置する静止画像として決定する。なお、どの静止画像をどの画像スロットに配置するのかの決定方法については、第1の実施形態と同様である。
ステップS807では、CPU108はページごとに、該ページの画像スロットのうち、ステップS806で静止画像を配置する画像スロットとして決定した画像スロットを除く画像スロットの数Zを、該ページに配置可能なフレーム画像の数として計数する。
ステップS808ではCPU108はページごとに、該ページの画像スロットに配置するフレーム画像を決定する。(N+1)ページ目の画像スロットに配置するフレーム画像は、P(N)とP(N+1)との間の区間内の撮像日時に対応するフレーム画像を、ステップS303で取得した動画像から抽出する。1ページ目の画像スロットに配置するフレーム画像は、最も古い撮像日時とP(1)との間の区間内の撮像日時に対応するフレーム画像を、ステップS303で取得した動画像から抽出する。ここで、「最も古い撮像日時」は、例えば、ステップS303で取得した動画像や静止画像の撮像日時のうち最も古い撮像日時である。この処理は、第1の実施形態において指標504を移動させた後に画像スロットに配置するフレーム画像を決定する処理と同様である。
ステップS809では、CPU108は、ユーザが操作部111を用いて、画像スロットに配置する配置画像の変更操作を行うと、該変更操作に応じて該画像スロットに配置する配置画像の変更を行う。例えば、第1の実施形態と同様に、図5のGUIにおいて指標505や指標506を左右に移動させることで配置画像の変更を行うようにしても良い。
ステップS810では、CPU108は、ユーザが操作部111を用いて、画像スロットに配置する配置画像の変更操作を完了させる旨の指示を入力したか否かを判断する。この判断の結果、画像スロットに配置する配置画像の変更操作を完了させる旨の指示を入力した場合には、処理はステップS811に進み、入力していない場合には、処理はステップS809に進む。例えば、ユーザが操作部111を用いて切替アイコン508を指示した場合には、「画像スロットに配置する配置画像の変更操作を完了させる旨の指示を入力した」と判断しても良い。
ステップS811では、CPU108は、上記のステップS308と同様に、各ページについて、該ページの画像スロットに配置するものとして決定した配置画像を該画像スロットに配置する。そしてCPU108は、図2のGUIをモニタ106に表示させる。
ステップS812では、CPU108は、ユーザが操作部111を用いてテキストスロットに対してテキストを入力する操作を行った場合には、この入力されたテキストを該テキストスロットに配置する。なお、上記の説明では図5のGUIを用いた形態について説明したが、代わりに図6のGUIを用いても良い。
このように、本実施形態によれば、動画像から抽出したフレーム画像や静止画像を配置画像として複数のページに配置する場合、ページの区切り位置を先に決定してから配置画像を決定することが可能になる。これにより、ユーザの好みにあった電子アルバムの作成負荷を軽減することができる。
[第4の実施形態]
上記の各実施形態では、1つのページに、動画像から抽出されたフレーム画像、静止画像、テキスト、の全てを配置するものとして説明したが、これらのうち1つ以上を配置するようにしても良い。また、本実施形態のアプリケーションがフレーム画像に対応している必要はなく、静止画像のみを配置画像とする仕様であってもよい。
また、上記の各実施形態において説明したGUIの構成やその操作方法は、上記の構成や操作方法に限らない。また、上記の各実施形態では、電子アルバムを印刷する形態について説明したが、電子アルバムの出力形態は印刷に限らない。例えば、電子アルバムのデータをHDD107に保存しても良いし、電子アルバムのデータをネットワークを介して外部装置に対して送信しても良い。また、各ページに画像やテキスト等を配置したことで得られるものは電子アルバムに限らない。
また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部は適宜組み合わせて使用しても構わない。また、以上説明した各実施形態の一部若しくは全部を選択的に使用しても構わない。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。