JP2020115382A - トンネル防災システム - Google Patents
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Description
本発明は、トンネル防災システムであって、
防災受信盤と、
火災時に信号回線を介して防災受信盤へ火災に関する所定の信号を出力する端末機器と、
信号回線に流れる電流値に基づいて電流値異常を判定すると共に判定結果を履歴として記憶する電流監視部と、
が設けられたことを特徴とする。
電流監視部は、少なくとも、電流値異常と判定された信号回線の判定結果を記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させる。
電流監視部は、信号回線に流れる電流値を測定して測定結果を履歴に含めて記憶し、少なくとも、電流値異常が判定された信号回線の電流値の測定結果を、記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させる。
電流監視部は、所定の絞り込み条件に応じた信号回線の電流値異常の判定結果及び又は電流値の測定結果を、記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させる。
電流監視部は、複数の前記信号回線のうちから任意の信号回線を対象とした所定の手動測定操作を受けて、対象とされた信号回線に流れる電流値を測定し、当該測定した電流値に基づいて電流値異常を判定し、電流値異常の判定結果及び又は電流値の測定結果を防災受信盤の画面に表示させる。
電流監視部は、火災に関する所定の信号を受信した信号回線又は所定の障害が発生した信号回線を対象とした所定の履歴表示操作を受けて、対象とされた信号回線の電流値異常の判定結果及び又は電流値の測定結果を、記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させる。
本発明は、トンネル防災システムであって、防災受信盤と、火災時に信号回線を介して防災受信盤へ火災に関する所定の信号を出力する端末機器と、信号回線に流れる電流値に基づいて電流値異常を判定すると共に判定結果を履歴として記憶する電流監視部とが設けられ、また、電流監視部は、少なくとも、電流値異常と判定された信号回線の判定結果を記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させ、更に、電流監視部は、信号回線に流れる電流値を測定して測定結果を履歴に含めて記憶し、少なくとも、電流値異常が判定された信号回線の電流値の測定結果を、記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させるようにしたため、防災受信盤で火災警報が出力された場合や信号回線の障害警報が出力された場合には、火災回線又は障害回線の履歴表示操作を行うと、防災監視制御部で検知されている火災回線又は障害回線の回線番号に基づき、そのとき記憶されている測定履歴の中から火災回線又は障害回線の測定履歴が抽出されて防災受信盤の画面に表示され、膨大な測定履歴の中から火災回線又は障害回線の測定履歴を見つけ出す作業が不要となり、火災回線又は障害回線がどのようになっていたかを、抽出された火災回線又は障害回線の電流値測定履歴を簡単且つ容易に防災受信盤の画面で確認することができ、火災が受信された信号回線や障害が検出された信号回線がどのような状態にあったか判断を適切に行うことを可能とする。
また、電流監視部は、所定の絞り込み条件に応じた信号回線の電流値異常の判定結果及び又は電流値の測定結果を、記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させるようにしたため、上り線と下り線となる系統、手動通報装置、消火栓、ダクトといった装置、更に区画番号を絞込み条件として指定することで、膨大な測定履歴の中から必要とする特定の測定履歴を抽出して表示することができ、測定記録に基づく特定の回線劣化状態等の判断を効率良く行うことを可能とする。
る。
また、 電流監視部は、複数の前記信号回線のうちから任意の信号回線を対象とした所定の手動測定操作を受けて、対象とされた信号回線に流れる電流値を測定し、当該測定した電流値に基づいて電流値異常を判定し、電流値異常の判定結果及び又は電流値の測定結果を防災受信盤の画面に表示させるようにしたため、例えば火災が受信された信号回線や断線などの障害が検出された信号回線につき、その信号回線を対象とした手動測定を行うことで、火災が受信された信号回線や障害が検出された信号回線の絶縁劣化の進み具合等を防災受信盤の画面表示を見て判断可能となる。
また、電流監視部は、火災に関する所定の信号を受信した信号回線又は所定の障害が発生した信号回線を対象とした所定の履歴表示操作を受けて、対象とされた信号回線の電流値異常の判定結果及び又は電流値の測定結果を、記憶された履歴から抽出して防災受信盤の画面に表示させるようにしたため、電流値異常の測定履歴が多数ある場合、測定履歴の中から電流値異常と判定された火災回線又は障害回線の履歴が抽出して表示され、火災が受信された信号回線や障害が検出された信号回線の電流値異常による絶縁劣化の進み具体がどのようなものであったかを簡単且つ容易に調べることを可能とする。
図1はトンネル防災システムの概要を示した説明図である。図1に示すように、自動車専用道路のトンネルとして、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bが構築され、上り線トンネル1aと下り線トンネル1bは避難連絡坑2でつながっている。
図2は防災受信盤の外観を示した説明図であり、図2(A)に正面を示し、図2(B)に側面を示す。図3は防災受信盤のパネル扉を開いてサブモニタ装置を見る状態を示した説明図である。
図4はトンネル防災システムの機能構成の概略を示したブロック図である。図4に示すように、防災受信盤10は制御部40を備え、制御部40は例えばプログラムの実行により実現される機能であり、ハードウェアとしてはCPU、メモリ、AD変換ポートを含む各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路等を使用する。
監視制御部56はトンネル内に設置した消火栓装置18に設けられた消火栓弁開閉検出スイッチ14と手動通報装置16、火災検知器、ダクト内温度検知器、及び自動弁装置等の端末機器からの検知信号や操作信号に基づき、所定の監視制御を行う。
電流監視部58は、消火栓弁開閉検出スイッチ14及び手動通報装置16を含む無電圧a接点スイッチを備えた端末機器を接続した信号回線12の電流値を測定し、測定した電流値が所定の上限値と下限値で決まる閾値範囲を外れた場合に電流値異常を判定し、測定結果を測定履歴として着脱自在なメモリカードを用いたメモリに記憶する制御を行う。電流監視部58による信号回線12の電流値の測定は、例えば、信号回線12に挿入した電流検出抵抗の検出電圧をAD変換して読み込み、ノイズの影響を除去するため、所定時間測定した電流値の平均値を求める。
図5は自動測定に使用されるサブモニタ装置の自動測定画面を示した説明図である。
図5に示すサブモニタ画面70は、画面下側に画面展開ボタンとして、自動測定ボタン72、手動測定ボタン74、測定記録ボタン76、異常履歴ボタン78、火災履歴ボタン80及び障害履歴ボタン82が配置されており、ハッチングで示すように自動測定ボタン72を操作すると、自動測定画面84に切り替わる。
図6は手動測定に使用されるサブモニタ装置の手動測定画面を示した説明図である。図6に示すように、サブモニタ画面70の下側に配置された手動測定ボタン74を操作すると、図示の手動測定画面106に切り替えられる。
図7は電流値の測定履歴を表示したサブモニタ装置の測定記録画面を示した説明図である。図7に示すように、サブモニタ画面70の下側に配置された測定記録ボタン76を操作すると、図示の測定記録画面118に切り替えられ、測定履歴詳細情報120にメモリから読み出された測定履歴が表示される。
図8は図7の測定記録場面から抽出された測定記録絞込み画面を示した説明図である。
図9はサブモニタ装置による異常履歴表示を示した説明図である。図9に示すように、サブモニタ画面70の下側に配置されている異常履歴ボタン78を操作すると、図示の異常履歴画面132に切り替えられる。
図10は火災回線の測定履歴を表示したサブモニタ装置の火災回線履歴画面を示した説明図である。図10に示すように、サブモニタ画面70の下側に配置された火災履歴ボタン80を操作すると、図示の火災回線履歴画面138に切り替えられ、火災履歴詳細情報140に監視制御部56から通知された火災回線の回線番号、例えば回線番号005に対応した測定履歴がメモリから読み出されて表示される。
図11は障害回線の測定履歴を表示したサブモニタ装置の障害回線履歴画面を示した説明図である。図11に示すように、サブモニタ画面70の下側に配置された障害履歴ボタン82を操作すると、図示の障害回線履歴画面142に切り替えられ、障害履歴詳細情報144に監視制御部56から通知された障害回線の回線番号、例えば回線番号008に対応した測定履歴がメモリから読み出されて表示される。
図9に示したサブモニタ画面70において、例えば、異常履歴ボタン78と火災履歴ボタン80を同時に操作すると、「火災異常履歴画面」に切り替わり、異常履歴詳細情報136に、監視制御部56から通知された火災回線で、且つ、電流値異常が判定されている信号回線の測定履歴をメモリから読み出して表示させることができる。
図12は防災受信盤の電流監視部による電流監視制御を示したフローチャートであり、図4に示した電流監視部58による制御動作となる。
(メインモニタ装置)
上記の実施形態は、メインモニタ装置としてタッチパネル付きの液晶ディスプレイを使用しているが、液晶ディスプレイに限定されず、トンネル防災監視に必要な各種の表示灯や操作部を備えた操作表示部、例えばグラフィックパネル等としても良い。
また、本発明は、その目的と利点を損なわない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
1b:下り線トンネル
10:防災受信盤
12,12−1〜12−n:信号回線
14:消火栓弁開閉検出スイッチ
16:手動通報装置
18:消火栓装置
20:消火ポンプ設備
22:冷却ポンプ設備
24:IG子局設備
26:遠方監視制御設備
28:換気設備
30:警報表示板設備
32:ラジオ再放送設備
34:テレビ監視設備
36:照明設備
40:制御部
42,54:P型伝送部
44:メインモニタ装置
46:サブモニタ装置
48:警報部
52:操作部
56:監視制御部
58:電流監視部
60:筐体
62:パネル扉
70:サブモニタ画面
84:自動測定画面
106:手動測定画面
118:測定記録画面
132:異常履歴画面
138:火災回線履歴画面
142:障害回線履歴画面
150:測定記録絞込み画面
Claims (6)
- 防災受信盤と、
火災時に信号回線を介して前記防災受信盤へ火災に関する所定の信号を出力する端末機器と、
前記信号回線に流れる電流値に基づいて電流値異常を判定すると共に判定結果を履歴として記憶する電流監視部と、
が設けられたことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1記載の防災システムに於いて、
前記電流監視部は、少なくとも、前記電流値異常と判定された前記信号回線の前記判定結果を前記記憶された履歴から抽出して前記防災受信盤の画面に表示させる
ことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1又は2記載の防災システムに於いて、
前記電流監視部は、前記信号回線に流れる電流値を測定して測定結果を前記履歴に含めて記憶し、少なくとも、前記電流値異常が判定された前記信号回線の前記電流値の測定結果を、前記記憶された履歴から抽出して前記防災受信盤の画面に表示させる
ことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項1乃至3の何れかに記載のトンネル防災システムに於いて、
前記電流監視部は、所定の絞り込み条件に応じた前記信号回線の前記電流値異常の判定結果及び又は前記電流値の測定結果を、前記記憶された履歴から抽出して前記防災受信盤の画面に表示させる
ことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項3記載のトンネル防災システムに於いて、
前記電流監視部は、複数の前記信号回線のうちから任意の前記信号回線を対象とした所定の手動測定操作を受けて、対象とされた前記信号回線に流れる電流値を測定し、当該測定した電流値に基づいて前記電流値異常を判定し、前記電流値異常の判定結果及び又は前記電流値の測定結果を前記防災受信盤の画面に表示させる
ことを特徴とするトンネル防災システム。
- 請求項3記載のトンネル防災システムに於いて、
前記電流監視部は、前記火災に関する所定の信号を受信した前記信号回線又は所定の障害が発生した前記信号回線を対象とした所定の履歴表示操作を受けて、対象とされた前記信号回線の前記電流値異常の判定結果及び又は前記電流値の測定結果を、前記記憶された履歴から抽出して前記防災受信盤の画面に表示させることを特徴とするトンネル防災システム。
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