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JP2020110377A - 運動器具 - Google Patents

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JP2020110377A
JP2020110377A JP2019003901A JP2019003901A JP2020110377A JP 2020110377 A JP2020110377 A JP 2020110377A JP 2019003901 A JP2019003901 A JP 2019003901A JP 2019003901 A JP2019003901 A JP 2019003901A JP 2020110377 A JP2020110377 A JP 2020110377A
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福島誠
Makoto Fukushima
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Makoto Fukushima
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Makoto Fukushima
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Abstract

【課題】本発明は、コンパクトな構造で収納性も高く、足指、足首の底背屈運動及びジグリング運動を個別に又は同時に行うことが可能な運動器具を比較的安価で提供することを目的とする。【解決手段】初期の基準位置であらかじめ足指を背屈させるフットパッドを設け、足首の可動域を制限し底背屈運動のステップのストロークを少なくすることで構造の簡素化、コンパクト化を実現する。またジグリング運動においてはステップ回転軸と偏芯カムに連結されたジグリングパーツ14の2か所で支えることで強度を高めた。【選択図】図1

Description

本発明は運動器具、特に足首の底背屈運動及びジグリング運動を一台で行うことが可能な運動器具に関する。
足首や足指の底背屈運動は、筋力強化だけでなく下肢の血流やリンパの代謝を促進することは良く知られている。またジグリング(貧乏ゆすり)による振動が骨の再生を促す事や股関節障害の機能回復に効果があるといった研究報告もある。
足首や足指の底背屈運動やジグリングを他動的に行うことができる運動器具はいくつか特許文献で見受けられる。特許文献1は、モータとカム及びクランク機構で足首を底背屈させるものであるが、底背屈の角度は一定であり個人差が大きい足首の柔軟性に対応できないといった問題がある。また、特許文献2は足首の底背屈に空気袋とモータによるクランク機構を併用して行うものであるが、底背屈の角度が限定的あるとともに構造が複雑であり、耐久性や製造コストが高くなるといった問題がある。足指を底背屈させるものとしては特許文献3の空気袋を利用したものであるが、運動効果としては足指のみで足首の底背屈には対応しておらず下肢の血流促進効果は限定的であるといった問題がある。足首だけでなく膝、股関節を含むく下肢の運動効果を可能とした特許文献4は、機構が複雑でありコスト高になる問題や大きい為、広い場所が必要であり収納性も悪いといった問題がある。特許文献5は空気袋で踵を固定させジグリング運動を行うものであるが足首の底背屈運動は考慮されておらず足裏のマッサージを並行して行うものであり下肢の運動効果は限定的であるといった問題がある。いずれにしても足指、足首の底背屈運動及びジグリングの両方を個別に、もしくは並行して行えるもではない。
足指、足首の底背屈運動及びジグリングの両方を個別に、もしくは並行して行えるものは調査した範囲においては特許文献6に開示されたものしか見当たらない。ただし、この運動器具は構造的に複雑でコスト高になる問題と足首の底背屈のストローク角度が大きい為その分高さが必要となり収納性も好ましくはない。
また、左右の足を乗せる部材を中央の1つの中空構造の回転軸だけで支える構造であり、前後左右いずれか極端に荷重がかかった時の安定性やギアの耐久性に問題がある。加えて足首をしっかりと底背屈させるには高トルクのモータが必要となり製造コストが高くなるといった問題もある。
特開2007-236881号 特許第4816795号 特開2007-260178号 特開2007-260176号 特開2017-140116号 特許第6080332号
本発明は、コンパクトな構造で収納性も高く、足指・足首の底背屈運動及びジグリング運動を個別に又は同時に行うことが可能な運動器具を比較的安価で提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願発明は、初期の基準位置で足を乗せるステップベースを5度〜20度程度、足指側を上に傾斜させ足首を背屈させるとともに、足指を背屈させるフットパッドを設け、足首の可動域を制限し底背屈運動のストロークを少なくすることで構造の簡素化、コンパクト化を実現する。またステップベースの回転軸と偏芯カムに連結されたジグリングベースの複数個所で支えることで強度と安定性を高めたことを特徴とする。
上記した本願発明によれば、他動的に足指・足首の底背屈運動が可能であり、加えてジグリングも個別にもしくは並行して実施できる。簡素でコンパクトな構造なので比較的安価で製造可能であり、多くの人々が手軽に下肢の筋力強化、血流促進を促すことが可能となる。
本願発明の実施形態の全体の斜視図である。 足を乗せるフットパッド1の形状を説明する図である。 回転軸6に接続されたパーツの説明の為の図である。 エアバッグ4の仕組みを説明する図である。 ジグリングの説明のための図である。 ジグリングベース4の回動の様子を示した図である。 エアバッグ7を利用して足首の底背屈運動を行なっている図である。 本願発明の実施形態に係る運動器具を底面から見た図である。 スタンド17を回転させて本体を傾斜させ固定した図である。 本体を傾け床に座って利用している図である。 本体を傾け仰向けになって利用している図である。 下肢のマッサージを実施している図である。 フットマッサージャーの足底部に本企画の本体を配置した展開例である。 マッサージチェアの足底部に本企画の本体を配置した展開例である。
以下、本願発明の実施形態につき、各図を用いて詳細に説明する。なお、本願発明は、以下説明する実施形態の構成に限らず、本願発明の目的を達成し、特許請求の範囲に記載した範囲内におけるあらゆる具体的形態を含むものである。
本願発明の実施形態に係る運動器具は、自宅等で使用する電動の運動器具であり、図1は本体の斜視図である。運動を実施しないときにはフットレストとしても利用できるコンパクトな形状である。なお、図1〜図12において左側が前方(足指側)、右側が後方(踵側)としている。
図2は、足を乗せるフットパッド1の形状を説明する図である。フットパッド1は足指を背屈させる為に前方(足指側)が大きく隆起している。また後方(踵側)は足首を底屈させるためやや傾斜をつけている。フットパッド1の足指側の素材は中反発程度の弾性体が好ましい。一方、踵が接する部分は低反発の弾性体が好ましい。その理由としては、足指側は足の前側が広く面でフットパッド1に接するが踵側は底屈の際、狭い範囲で強く接する為、長時間使用すると踵のフットパッド1に接している所が痛みを伴う可能性があるからである。足首の可動域は、個人差はあるが一般的には立位の場合で底屈40〜50度、背屈20〜30度とされている。ただし足指を背屈させた場合、足首の可動域はおよそ半分以下に制限される。これは足指の骨と踵骨は足底腱膜で繋がっており足指を背屈させることで、この足底腱幕が引っ張られる為、足首の底背屈の可動域が制限される。このような足の構造はウインドラス構造と呼ばれている。これにより、足首の可動域の遊び(筋肉にほとんど作用しない範囲)を少なくすることでステップベース2の駆動範囲が大幅に少なくなり本体のコンパクト化および短時間で効率的に下肢の筋肉を刺激することが可能となる。また、ステップベース2は基準位置(初期状態)の時、5度〜20度程度、足指側を上に傾斜させている。これは、あらかじめ足首を背屈させた状態にすることで、背屈の可動域をより制限するためである。
図3はステップベース2、ステップカバー3、ジグリングベース4、本体ベース5の関係をわかりやすく上下に分解した片方だけの図である。これら4つのパーツは回転軸6に対して入れ子状に配置されている。ステップカバー3はステップベース2の回動の際、指等の挟み込みを防ぐためのものである。ステップベース2とジグリングベース4の間に設置されたエアバッグ7を利用して各ステップベース2を回動させ足首の底背屈をおこなう。図4に記しているように各エアバッグ7のコントロールは、エアモータ8からの供給された空気の吸排気を制御する電子制御弁9によって行われる。供給する空気の量は電子制御によって操作パネルもしくはリモコン19によって行う。別の方法としては電子制御可能なモータとギア及び偏芯カムの利用やアクチュエータ、ソレノイド等を利用してもかまわない。なお図1、図4においては、左右対称に前後2つに分割された合計4つのステップベース2及び合計4つのステップカバー3で構成されているが、左右を連結し前後2つに分割した合計2つのステップベース2と合計2つのステップカバー3で構成してもよい。回転軸6も左右対称ではなく1本で貫いても良いし、それぞれの回転軸を複数配してもかまわない。左右を連結した場合、部品点数は少なくなるが左右の足の底背屈運動は同期した動きとなるため独立して行うことができない。また、足指の背屈、足首の底背屈を個別に動かす為にステップベースを3分割して、それぞれ個別に上記の方法で動かしてもかまわない。
図5はジグリング部の説明のための図である。ジグリング用モータ10からベルトドライブ11を介してジグリングシャフト12に伝達された回転運動は、偏芯カム13でジグリングパーツ14を上下運動に変換する。ジグリングパーツ14は楕円形状の穴が開いたジグリングスリット15を介してジグリングベース4と連結されている。ジグリングベース4は前述の回転軸6に固定されており、このとき、ジグリングパーツ14は楕円状の運動軌跡となる。この左右のブレを吸収するのがジグリングスリット15の役割である。ジグリングベース4は回転軸6を中心に回動する。この動きは後方(踵側)のステップベース2にもそのまま伝わる。これにより、足首の底背屈運動とジグリング運動を個別にまたは同時に実施することが可能となる。ジグリング用モータ10の回転数を電子制御することでジグリングの速度を操作パネルもしくはリモコン19で調整する。別の方法としては電子制御可能なモータとギア及び偏芯カムの利用やアクチュエータ、ソレノイド等を利用が考えられる。また簡便な方法としては一般的なマッサージャー等で利用される振動モータを利用する方法がある。ただ振動モータは微細な振動なのでジグリング本来のミルキングアクションによる血流促進効果や骨への刺激は弱くなる。
図6は偏芯カム13の回転運動がジグリングベース4を回動させている様子を90度毎に記した図である。図6−1は0度(ジグリングベース4の下死点)、図6−2は90度、図6−3は180度(ジグリングベース4の上死点)、図6−4は270度の時の図である。左右の偏芯カム13は同一角度でも良いし、違う角度に設定しても良い。
図7はエアモータ8から供給された空気を電子制御弁9によりエアバッグ7のエア供給量と吸排気を電子制御により調整して足首の底背屈運動を行なっている図である。わかりやすくする為、フットパッド1、エアバッグ7以外は半透明にしている。本企画の足首の底背屈は分割されたステップベース2の中央付近を回転軸として、基準位置(初期状態)から足指側は時計回りに背屈のみ、踵側は反時計回りに底屈のみ行う構造である。独立して底背屈を行うことができるので効率的であり、また少ない可動域で筋肉に刺激を与える効果もある。なぜなら分割していないステップベースの場合、例えば足首の背屈をした際、踵側は時計回りに下ることで足にかかる力が逃げてしまうからである。また逆に底屈の場合、足指側が反時計回りに下がり、これも同様に足にかかる力が逃げてしまう。これらを避ける為、個別に底背屈を行える構造にしている。図7−1は全てのエアバッグ7の空気が抜けている状態(初期状態)の図である。図7−2は踵側のエアバッグ7を膨らませて足首を底屈させている図である。足指をあらかじめフットパッド1で背屈させているので、この程度(約15〜30度)の底屈でも下肢の筋肉に刺激を与えることができる。図7−3はつま先側のエアバッグ7を膨らませて足首及び足指を背屈させている図である。初期状態ですでにステップベース2は背屈(約5〜20度)しているのでこの程度(約10〜20度)でも充分筋肉に刺激を与えることが可能である。図7−4は踵側とつま先側両方のエアバッグ7を膨らませて足首の底背屈を同時に行なった図である。図7−4が最も膝下の筋肉群を刺激する。足は固定していないので刺激が強すぎる場合は少し足を浮かせばよいので安全である。より強く刺激したい場合はフットパッド1を押し込む様に体重を乗せてゆけばよい。エアモータ8の空気の供給量を電子制御で調節することで、使用する人の足首の柔軟性に合わせ底背屈量の調整も可能である。
図8は、本願発明の実施形態に係る運動器具を下側から見た図である。本体の底面には、ベースクッション16が固定されている。素材としては床を傷つけないよう弾力性があり、かつ滑りにくい材質が好ましい。
図9は、スタンド17を回転させて本体の足指側を上に傾斜させた図である。斜めにした場合でも本体側面にベースクッション16同様のサイドクッション18が配置されており安定して利用可能である。これにより図10に記しているように、床に座り利用することが可能となる。手で体を安定させるため下肢だけでなく上肢の筋肉も刺激することができる。また図11に記しているように仰向けで寝た状態でも利用可能である。本体の動作は着脱可能なリモコン19(図1参照)で操作可能でありこのような姿勢で利用する場合は便利である。
図12は本体のフットパッド1の上にふくらはぎを乗せ下肢のマッサージを実施している図である。細かい振動と心臓より高い位置に足を乗せているので、下肢のむくみの改善等に効果的である。
図13は膝下部までマッサージできるフットマッサージャーの足底部に本企画の本体を配置した展開例である。また、図14は下肢もマッサージできるマッサージチェアの足底部に本企画の本体を配置した展開例である。いずれもマッサージしながら下肢の筋肉運動が可能となる。図示した形状は一例であり特許請求の範囲に記載した範囲内におけるあらゆる具体的形態を含むものである。
1 フットパッド
2 ステップベース
3 ステップカバー
4 ジグリングベース
5 本体ベース
6 回転軸
7 エアバッグ
8 エアモータ
9 電子制御弁
10 ジグリング用モータ
11 ベルトドライブ
12 ジグリングシャフト
13 偏芯カム
14 ジグリングパーツ
15 ジグリングスリット
16 ベースクッション
17 スタンド
18 サイドクッション
19 リモコン

Claims (8)

  1. 足指・足首の底背屈運動及びジグリング運動を個別にもしくは同時に実施できる運動器具であって
    床面等に設置する本体部と、
    前記本体部の上部に使用者が足を乗せる前後に分割されたステップベースと、
    前記ステップベースは、それぞれの一端を支点として独立して回動させるための駆動装置を含み
    前記ステップベースの後方側の下に設置されたジグリングベースと、
    前記ジグリングベースを上下動させるための駆動装置を含んでいる、
    ことを特徴とする運動器具。
  2. 前記ステップベースもしくは前記ステップベースの上に配置されたフットパッドの足指が当接する部分が隆起している
    ことを特徴とする請求項1に記載の運動器具。
  3. 前記ステップベースの基準位置は本体の底面に対して後方側が下に5度〜20度程度傾斜して配置されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の運動器具。
  4. 前記ステップベースを個別に回動させる為に空気袋とエアモータを利用している
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の運動器具。
  5. 前記ジグリングベースの上下動の速度は操作パネルもしくはリモコンで調整可能である
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の運動器具。
  6. 前記ステップベースのそれぞれの回動角度は操作パネルもしくはリモコンで調整可能である、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の運動器具。
  7. 前記本体を床面より本体前方側を20度から60度程度、上方向に傾斜させて利用可能な構造を有している、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の運動器具。
  8. 前記本体を下肢がマッサージできるフットマッサージャー及びマッサージチェアの足底部に配置した構造を有している
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の運動器具。

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