JP2020106501A - Movable part support structure of physical quantity sensor, and physical quantity sensor using the same - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、一般に物理量センサの可動部支持構造、及びそれを用いた物理量センサに関し、より詳細には、支持部と可動部とが梁部で連結された構造を含む物理量センサの可動部支持構造、及びそれを用いた物理量センサに関する。 The present disclosure generally relates to a movable part support structure of a physical quantity sensor and a physical quantity sensor using the same, and more specifically, a movable part support structure of a physical quantity sensor including a structure in which a support part and a movable part are connected by a beam part. , And a physical quantity sensor using the same.
特許文献1には、半導体微細加工技術により形成され、振動する物体に生起されるコリオリ力に関連される物理量を検出することで角速度を測定する物理量センサ(角速度検出装置)が記載されている。
特許文献1には、物理量センサの製造方法についても記載があり、可動部(励振素子及びコリオリ素子等)の下層に形成されている中間絶縁層をエッチングにより除去することによって、可動部を固定部に懸架することが記載されている。ここで、可動部には、導体層を貫くように孔(エッチホール)が形成されている。そして、特許文献1には、導体層を除去するときにエッチングガス又はエッチング液がこの孔(エッチホール)を通って中間絶縁層に到達し、可動部を支持基板から分離すること、が記載されている。
しかし、可動部に形成された孔(エッチホール)の位置が可動部の振動特性に影響し、製造ばらつき等により孔の位置がばらつくと、物理量センサの特性に影響する可能性がある。 However, the position of the hole (etch hole) formed in the movable part affects the vibration characteristics of the movable part, and if the position of the hole varies due to manufacturing variations, the characteristics of the physical quantity sensor may be affected.
本開示は上記事由に鑑みてなされており、可動部に形成される孔の位置のばらつきが物理量センサの特性に影響しにくい、物理量センサの可動部支持構造、及びそれを用いた物理量センサを提供することを目的とする。 The present disclosure has been made in view of the above circumstances, and provides a movable part support structure for a physical quantity sensor in which variations in the positions of holes formed in the movable part are less likely to affect the characteristics of the physical quantity sensor, and a physical quantity sensor using the same. The purpose is to do.
本開示の一態様に係る物理量センサの可動部支持構造は、支持部と、可動部と、梁部と、を備える。前記可動部は、複数の孔を有する。前記梁部は、前記支持部と前記可動部とを連結することにより、前記支持部に対して前記可動部を支持する。前記複数の孔は、孔群を含む。前記孔群は、前記可動部において前記梁部につながる結合端面に沿って配置される2以上の孔からなる。前記孔群を構成する前記2以上の孔のうち、前記梁部に最も近い2つの孔からなる一対の根元孔は、中心線を挟むように配置されている。前記中心線は、前記結合端面と交差しかつ前記梁部の幅方向の中心を通る線である。 A movable part support structure for a physical quantity sensor according to an aspect of the present disclosure includes a support part, a movable part, and a beam part. The movable part has a plurality of holes. The beam portion supports the movable portion with respect to the support portion by connecting the support portion and the movable portion. The plurality of holes includes a hole group. The hole group includes two or more holes arranged along the coupling end face connected to the beam portion in the movable portion. Of the two or more holes that form the hole group, a pair of root holes that are the two holes closest to the beam portion are arranged so as to sandwich the center line. The center line is a line that intersects the coupling end face and passes through the center of the beam portion in the width direction.
本開示の一態様に係る物理量センサは、前記物理量センサの可動部支持構造と、前記可動部の挙動に関連する電気信号を出力する検知部と、を備える。 A physical quantity sensor according to an aspect of the present disclosure includes a movable portion support structure of the physical quantity sensor, and a detection portion that outputs an electric signal related to the behavior of the movable portion.
本開示によれば、可動部に形成される孔の位置のばらつきが物理量センサの特性に影響しにくい、という利点がある。 According to the present disclosure, there is an advantage that variations in the positions of the holes formed in the movable portion are unlikely to affect the characteristics of the physical quantity sensor.
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る物理量センサ1は、図1A、図1B及び図2に示すように、可動部支持構造10と、検知部6と、を備えている。物理量センサ1の可動部支持構造10は、支持部2と、可動部3と、梁部4と、を備えている。梁部4は、支持部2と可動部3とを連結することにより、支持部2に対して可動部3を支持する。検知部6は、可動部3の挙動に関連する電気信号を出力する。
(Embodiment 1)
(1) Overview As shown in FIGS. 1A, 1B and 2, the
ここで、梁部4は弾性変形が可能であって、梁部4が撓む(弾性変形する)ことにより、可動部3は支持部2に対して移動可能である。物理量センサ1は、例えば、角速度又は加速度等の可動部3に作用する物理量を、可動部3の変位量(移動量)等に基づいて検出する。
Here, the
この物理量センサ1は、例えば、角速度、加速度、角加速度、速度、圧力、重量及び温度等の物理量を、電気信号に変換する。すなわち、物理量センサ1は、物理量を電気信号に変換するトランスデューサとして機能する。この種の物理量センサ1は、例えば、家電機器、携帯端末、カメラ、ウェアラブル端末、ゲーム機、又は車両(自動車及び二輪車等を含む)、ドローン、航空機若しくは船舶等の移動体等の、様々な機器に用いられる。
The
ここにおいて、本実施形態に係る物理量センサ1の可動部支持構造10(以下、単に「支持構造10」ともいう)は、図1A及び図1Bに示すように、支持部2と、可動部3と、梁部4と、を備えている。可動部3は複数の孔5を有している。梁部4は、上述したように、支持部2と可動部3とを連結することにより、支持部2に対して可動部3を支持する。複数の孔5は、孔群G1を含む。孔群G1は、可動部3において梁部4につながる結合端面31に沿って配置される2以上の孔5からなる。孔群G1を構成する2以上の孔5のうち、梁部4に最も近い2つの孔5からなる一対の根元孔51,52は、中心線L1を挟むように配置されている。中心線L1は、結合端面31と交差しかつ梁部4の幅方向の中心を通る線である。
Here, the movable portion support structure 10 (hereinafter, also simply referred to as “
この構成によれば、孔群G1のうち梁部4に最も近い一対の根元孔51,52は、梁部4の幅方向の中心を通る中心線L1を挟むように配置されている。言い換えれば、一対の根元孔51,52は、中心線L1上を避けるように、中心線L1の両側に位置する。したがって、一対の根元孔51,52のいずれかが中心線L1上に位置する場合に比べて、可動部3の結合端面31における中心線L1との交点P1から、一対の根元孔51,52までの距離を確保しやすくなる。つまり、可動部3の結合端面31における中心線L1との交点P1付近には、孔5が無い領域を確保しやすくなり、孔5(特に一対の根元孔51,52)の位置のばらつきが可動部3の振動特性に影響しにくくなる。その結果、たとえ、製造ばらつき等により孔5の位置がばらついたとしても、可動部3に形成される孔5の位置のばらつきが物理量センサ1の特性に影響しにくくなる、という利点がある。
According to this configuration, the pair of root holes 51, 52 closest to the
(2)詳細
以下に、本実施形態に係る物理量センサ1の構成について、図1A〜図7を参照して詳細に説明する。
(2) Details The configuration of the
本実施形態では、一例として、物理量センサ1は、「角速度」を検知対象とするジャイロセンサ(角速度センサ)である。特に、車両の自動運転技術のように、比較的、高精度の角速度の検知(計測)が要求される場合に、本実施形態に係る物理量センサ1は好適である。ただし、高精度の角速度の検知(計測)が要求されない場合であっても、本実施形態に係る物理量センサ1は採用可能である。
In the present embodiment, as an example, the
以下では一例として、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の3軸を設定し、特に、可動部3の厚み軸(厚み方向)に沿った軸を「Z軸」とし、可動部3の振動(駆動)方向に沿った軸を「Y軸」とする。「X」軸は、これらY軸及びZ軸のいずれとも直交する。X軸、Y軸、及びZ軸は、いずれも仮想的な軸であり、図面中の「X」、「Y」、「Z」を示す矢印は、説明のために表記しているに過ぎず、いずれも実体を伴わない。また、これらの方向は物理量センサ1の使用時の方向を限定する趣旨ではない。
In the following, as one example, three axes, that is, an X axis, a Y axis, and a Z axis that are orthogonal to each other are set, and in particular, an axis along the thickness axis (thickness direction) of the
本実施形態では、一例として、物理量センサ1は、Z軸を検知軸とし、Z軸周りの角速度を検知対象とする。Z軸は、可動部3の厚み軸(厚み方向)に沿った軸であるので、結果的に、物理量センサ1は、可動部3の厚み軸周りで物理量センサ1が回転することに伴い物理量センサ1に作用する角速度を、検知対象として検知することになる。つまり、物理量センサ1は、可動部3の厚み軸周りの角速度に応じた電気信号を出力する。よって、物理量センサ1の出力によれば、可動部3の厚み軸周り(Z軸)周りの角速度の大きさを計測することが可能である。
In the present embodiment, as an example, the
(2.1)物理量センサの全体構成
本実施形態に係る物理量センサ1は、上述したように、支持構造10と、検知部6と、を備えている。支持構造10は、支持部2、可動部3、及び梁部4を含んでいる。また、本実施形態では、物理量センサ1は、可動部3を駆動するための駆動部7(図2参照)を更に備えている。また、本実施形態では、物理量センサ1は、プリント配線板等の実装基板に実装された状態で使用される。ここでは、物理量センサ1が実装される実装基板は、リジッド基板であることと仮定するが、この例に限らず、実装基板は、例えば、フレキシブル基板等であってもよい。
(2.1) Overall Configuration of Physical Quantity Sensor The
物理量センサ1は、検知対象である物理量に応じた電気信号を出力する素子である。本実施形態では、上述したように検知対象は、Z軸(可動部3の厚み軸)周りの角速度であるので、物理量センサ1は、Z軸周りの角速度に応じた電気信号を出力する。物理量センサ1は、例えば、振動式のジャイロセンサであって、コリオリ力(転向力)を利用して、Z軸周りの角速度を検知する。つまり、物理量センサ1は、可動部3を振動させた状態で、可動部3に外部から回転力が作用することによって生じるコリオリ力を検知することで、物理量センサ1(可動部3)に作用した角速度を検知する。
The
本実施形態では一例として、物理量センサ1は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いたベアチップ、いわゆるMEMSチップを含んでいる。物理量センサ1は、例えば、セラミックパッケージ等のパッケージを更に含んでおり、MEMSチップはパッケージに収容されている。この物理量センサ1は、MEMSチップに可動部3を含み、この可動部3を振動させることにより、角速度の検知を可能とする。
In the present embodiment, as an example, the
本実施形態に係る物理量センサ1は、図2に示すように、支持部2、可動部3、梁部4、検知部6及び駆動部7を備えている。また、図2に示す物理量センサ1は、支持部2、可動部3、梁部4、検知部6及び駆動部7に加えて、固定部8及び外梁部9を更に備えている。本実施形態では、図2に示す構造は全てMEMSチップに形成されている。言い換えれば、MEMSチップは、支持部2、可動部3、梁部4、検知部6、駆動部7、固定部8及び外梁部9を含んでいる。図2は、物理量センサ1の構成を模式的に表す模式図であって、図2では、各部材の形状等が実際の形状等と異なる場合がある。例えば、図2では、梁部4及び外梁部9を「ばね」の記号にて模式的に表しており、実際の梁部4及び外梁部9の形状を反映していない。
As shown in FIG. 2, the
また、図2では、パッケージに対して固定される部材と、パッケージに対して固定されていない部材とを、網掛(ドットハッチング)の種類によって区別している。すなわち、固定部8等の濃い網掛を付した部材はパッケージに対して固定されており、可動部3等の薄い網掛を付した部材はパッケージに対して固定されていない。
In addition, in FIG. 2, members that are fixed to the package and members that are not fixed to the package are distinguished by the type of meshing (dot hatching). That is, the members such as the fixed
本実施形態に係る物理量センサ1は、複数(ここでは4つ)の支持部2を備えている。4つの支持部2を区別する場合は、4つの支持部2の各々を第1支持部201、第2支持部202、第3支持部203、第4支持部204という。第1支持部201と第3支持部203は、Y軸方向において互いに対向するように配置され、第2支持部202と第4支持部204は、X軸方向において互いに対向するように配置されている。本実施形態では、支持部2は、外梁部9にて固定部8に連結されている。これにより、外梁部9が撓む(弾性変形する)ことにより、支持部2は、固定部8に対して移動可能である。4つの支持部2は、個別に移動可能である。
The
可動部3は、板状の部材であって、本実施形態では、可動部3は、平面視において(Z軸の一方側から見て)、略正方形状に形成されている。可動部3の周囲には、可動部3を囲むように4つの支持部2が配置されている。具体的には、可動部3のY軸方向の両側には第1支持部201及び第3支持部203が位置し、可動部3のX軸方向の両側には第2支持部202及び第4支持部204が位置する。可動部3と支持部2とは離間している。
The
可動部3は複数の孔5(図1A参照)を有している。複数の孔5は、可動部3の略全面にわたって形成されている。ここで、複数の孔5の各々は、可動部3を厚み方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔である。図2では、孔5の図示を省略する。複数の孔5について詳しくは、「(2.2)支持構造」の欄で説明する。
The
梁部4は、上述したように、支持部2と可動部3とを連結することにより、支持部2に対して可動部3を支持する。梁部4は弾性を有しており、梁部4が撓む(弾性変形する)ことにより、可動部3は支持部2に対して移動可能である。本実施形態では、梁部4は支持部2及び可動部3と一体化されている。また、本実施形態では、梁部4と支持部2と可動部3とは、Z軸方向の寸法が同一、つまり同一の厚みを有している。
The
本実施形態に係る物理量センサ1は、2本1組として、複数組(ここでは4組)の梁部4を備えている。4組の梁部4を区別する場合は、各組の梁部4を一対の第1梁部401、一対の第2梁部402、一対の第3梁部403、一対の第4梁部404という。一対の第1梁部401は、第1支持部201と可動部3とを連結する。一対の第2梁部402は、第2支持部202と可動部3とを連結する。一対の第3梁部403は、第3支持部203と可動部3とを連結する。一対の第4梁部404は、第4支持部204と可動部3とを連結する。4組の梁部4(8本の梁部4)は、個別に弾性変形可能である。
The
梁部4は、支持部2及び可動部3と共に支持構造10を構成する。支持構造10について詳しくは、「(2.2)支持構造」の欄で説明する。
The
検知部6は、可動部3の挙動に関連する電気信号を出力する。本実施形態に係る物理量センサ1の検知対象は角速度であるので、検知部6は、可動部3に外部から回転力が作用した際の可動部3の挙動に関連する電気信号を出力することで、検知対象としての角速度に応じた電気信号を出力する。言い換えれば、検知部6は、検知対象としての角速度が反映された可動部3の挙動に関連する電気信号を出力することで、角速度を検知する。本実施形態では、検知部6は、第1センス電極61と、第2センス電極62と、センス駆動電極63と、を有している。
The
第1センス電極61は、第2支持部202及び第4支持部204の各々に一体に形成されている。本実施形態では、第2支持部202及び第4支持部204の各々は、その内側に第1センス電極61を有している。第1センス電極61は、Y軸方向に延びる櫛歯片を複数本有する櫛歯状電極である。
The
第2センス電極62は、少なくともX軸方向において、第1センス電極61とギャップを介して対向するように配置されている。本実施形態では、第2センス電極62は、第2支持部202及び第4支持部204の各々の内側に配置されている。第2センス電極62は、Y軸方向に延びる櫛歯片を複数本有する櫛歯状電極である。第2センス電極62の櫛歯片は、X軸方向において第1センス電極61の櫛歯片と対向する。
The
センス駆動電極63は、少なくともX軸方向において、第1センス電極61とギャップを介して対向するように配置されている。本実施形態では、センス駆動電極63は、第2支持部202及び第4支持部204の各々の内側に配置されている。センス駆動電極63は、Y軸方向に延びる櫛歯片を複数本有する櫛歯状電極である。センス駆動電極63の櫛歯片は、X軸方向において第1センス電極61の櫛歯片と対向する。
The
第2センス電極62及びセンス駆動電極63は、固定部8と共に定位置に、つまりパッケージに対して相対的に位置固定されている。そのため、第2支持部202及び第4支持部204の各々がX軸方向に移動すると、第1センス電極61と、第2センス電極62及びセンス駆動電極63との間隔が変化する。
The
駆動部7は、可動部3を駆動する。本実施形態に係る物理量センサ1では、可動部3をZ軸方向に振動させるように、駆動部7が可動部3を駆動する。本実施形態では、駆動部7は、第1駆動電極71と、第2駆動電極72と、モニタ電極73と、を有している。
The
第1駆動電極71は、第1支持部201及び第3支持部203の各々に一体に形成されている。本実施形態では、第1支持部201及び第3支持部203の各々は、その内側に第1駆動電極71を有している。第1駆動電極71は、X軸方向に延びる櫛歯片を複数本有する櫛歯状電極である。
The
第2駆動電極72は、少なくともY軸方向において、第1駆動電極71とギャップを介して対向するように配置されている。本実施形態では、第2駆動電極72は、第1支持部201及び第3支持部203の各々の内側に配置されている。第2駆動電極72は、X軸方向に延びる櫛歯片を複数本有する櫛歯状電極である。第2駆動電極72の櫛歯片は、Y軸方向において第1駆動電極71の櫛歯片と対向する。
The
モニタ電極73は、少なくともY軸方向において、第1駆動電極71とギャップを介して対向するように配置されている。本実施形態では、モニタ電極73は、第1支持部201及び第3支持部203の各々の内側に配置されている。モニタ電極73は、X軸方向に延びる櫛歯片を複数本有する櫛歯状電極である。モニタ電極73の櫛歯片は、Y軸方向において第1駆動電極71の櫛歯片と対向する。
The
第2駆動電極72及びモニタ電極73は、固定部8と共に定位置に、つまりパッケージに対して相対的に位置固定されている。そのため、第1支持部201及び第3支持部203の各々がY軸方向に移動すると、第1駆動電極71と、第2駆動電極72及びモニタ電極73との間隔が変化する。
The
固定部8は、定位置に固定されている。つまり、固定部8はパッケージに対して相対的に位置固定されている。本実施形態に係る物理量センサ1は、2個1組として、複数組(ここでは4組)の固定部8を備えている。4組の固定部8を区別する場合は、各組の固定部8を一対の第1固定部801、一対の第2固定部802、一対の第3固定部803、一対の第4固定部804という。
The fixed
外梁部9は、固定部8と支持部2とを連結することにより、固定部8に対して支持部2を支持する。外梁部9は弾性を有しており、外梁部9が撓む(弾性変形する)ことにより、支持部2は固定部8に対して移動可能である。本実施形態では、外梁部9は固定部8及び支持部2と一体化されている。
The
本実施形態に係る物理量センサ1は、2本1組として、複数組(ここでは4組)の外梁部9を備えている。4組の外梁部9を区別する場合は、各組の外梁部9を一対の第1外梁部901、一対の第2外梁部902、一対の第3外梁部903、一対の第4外梁部904という。一対の第1外梁部901は、第1固定部801と第1支持部201とを連結する。一対の第2外梁部902は、第2固定部802と第2支持部202とを連結する。一対の第3外梁部903は、第3固定部803と第3支持部203とを連結する。一対の第4外梁部904は、第4固定部804と第4支持部204とを連結する。4組の外梁部9(8本の外梁部9)は、個別に弾性変形可能である。
The
上述したように構成される物理量センサ1は、可動部3をY軸方向に振動させた状態で、可動部3に作用するコリオリ力(転向力)を利用して、Z軸周りの角速度を検知する。
The
具体的には、駆動部7における第1駆動電極71と第2駆動電極72との間に、駆動回路から駆動用の電圧信号が印加されると、第1駆動電極71と第2駆動電極72との間に静電力が生じ、第1支持部201及び第3支持部203がY軸方向に振動する。第1支持部201及び第3支持部203の振動は、一対の第1梁部401及び一対の第3梁部403を介して可動部3に伝達され、これにより、可動部3はY軸方向に振動する。
Specifically, when a driving voltage signal is applied from the drive circuit between the
このようにして可動部3がY軸方向に振動している状態で、物理量センサ1(可動部3)にZ軸(可動部3の厚み軸)周りの角速度が作用する場合を想定する。この場合、可動部3にはコリオリ力(転向力)が作用することにより、可動部3にX軸方向の振動が発する。可動部3の振動は、一対の第2梁部402及び一対の第4梁部404を介して第2支持部202及び第4支持部204に伝達され、これにより、第2支持部202及び第4支持部204はX軸方向に振動する。
It is assumed that the angular velocity around the Z axis (thickness axis of the movable portion 3) acts on the physical quantity sensor 1 (movable portion 3) while the
X軸方向において第2支持部202及び第4支持部204が振動すると、検知部6における第1センス電極61と第2センス電極62との間のギャップの大きさが変化する。このギャップの大きさの変化は、静電容量の変化として、処理回路に出力される。その結果、物理量センサ1(可動部3)に作用したZ軸周りの角速度に相当する電気信号が、検知部6(第1センス電極61及び第2センス電極62)から出力されることになる。
When the
また、物理量センサ1は、一例として、ASIC(application specific integrated circuit)等からなる回路ブロックと電気的に接続される。回路ブロックは、駆動回路及び処理回路を含んでいる。処理回路は、物理量センサ1から出力される電気信号に関する処理を実行する。例えば、処理回路は、物理量センサ1から出力されるアナログの電気信号(アナログ信号)を、デジタル信号に変換し、ノイズ除去及び温度補償等の適宜の処理を実行する。さらに、駆動回路は、物理量センサ1に対して、駆動用の電圧信号を与える。
The
また、処理回路は、例えば、積分処理又は微分処理といった演算処理を実行してもよい。例えば、処理回路は、物理量センサ1から出力される電気信号について積分処理を実行することで、Z軸周りの角速度の積分値、つまりZ軸周りの角度を求めることが可能である。一方、例えば、処理回路は、物理量センサ1から出力される電気信号について微分処理を実行することで、Z軸周りの角速度の微分値、つまりZ軸周りの角加速度を求めることが可能である。
Further, the processing circuit may execute arithmetic processing such as integration processing or differentiation processing. For example, the processing circuit can obtain the integrated value of the angular velocity around the Z axis, that is, the angle around the Z axis, by performing the integration process on the electric signal output from the
(2.2)支持構造
次に、本実施形態に係る物理量センサ1の支持構造10について、図1A及び図1Bを参照して説明する。図1Aは、図2の領域Z2付近の具体的な構造を示す拡大図である。図1Bは、図1Aの領域Z1の拡大図である。図1Bにおける交点P1及び根元領域R1は、仮想的に示しているに過ぎず、実体を伴わない。
(2.2) Support Structure Next, the
支持構造10は、上述したように、支持部2と、可動部3と、梁部4と、を備えている。そして、可動部としての可動部3は、複数の孔5を有している。梁部4は、上述したように、支持部2と可動部3とを連結することにより、支持部2に対して可動部3を支持する。
The
複数の孔5は、上述したように、可動部3の略全面にわたって形成されている。ここで、複数の孔5の各々は、可動部3を厚み方向(Z軸方向)に貫通する貫通孔である。さらに、複数の孔5の各々は、開口面が、例えば四角形状である。本実施形態では一例として、複数の孔5の各々の開口面は、略正方形状である。
The plurality of
ここにおいて、可動部3に形成されている複数の孔5は、孔群G1を含んでいる。孔群G1は、可動部3の結合端面31に沿って配置される2以上の孔5からなる。結合端面31は、可動部3の端面のうちで梁部4につながる端面である。図1Aの例では、結合端面31は、可動部3のうちX軸方向の一方を向いた端面からなる。ただし、この例に限らず、結合端面31は、例えば、可動部3のうちY軸方向の一方を向いた端面であってもよい。
Here, the plurality of
孔群G1は、可動部3に形成されている複数の孔5のうち、平面視において(Z軸の一方側から見て)、このような結合端面31に沿って配置される2以上の孔5である。本開示でいう「沿う」とは、2者間が略平行、つまり2者が厳密に平行な場合に加えて、2者間の角度が数度(例えば10度未満)程度の範囲に収まる関係にあることをいう。つまり、孔群G1を構成する2以上の孔5を結ぶ線(直線)は、結合端面31に対して、略平行な状態にある(厳密に平行、又は両者間の角度が数度程度に収まる関係にある)。本実施形態では一例として、孔群G1を構成する2以上の孔5を結ぶ線(直線)は、結合端面31に対して厳密に平行な状態にある。
The hole group G1 includes, among the plurality of
本実施形態では、Y軸に沿って並ぶ2以上の孔5が、X軸方向において複数列並べて配置されている。可動部3に形成されている複数の孔5は、Z軸に直交する平面、つまり可動部3の厚み方向の一表面32に対して、二次元配置されている。
In the present embodiment, the two or
これら複数の孔5のうち、結合端面31側から1列目となる2以上の孔5が、孔群G1を構成する。この孔群G1は、第1孔群G1ともいう。そのため、可動部3に形成されている複数の孔5は、第1孔群G1から見て結合端面31とは反対側に、結合端面31に沿って配置される2以上の孔5からなる第2孔群G2を更に含むことになる。つまり、可動部3に形成されている複数の孔5は、結合端面31側から1列目となる2以上の孔5からなる第1孔群G1だけでなく、結合端面31側から2列目となる2以上の孔5からなる第2孔群G2を含んでいる。同様に、複数の孔5は、第2孔群G2から見て結合端面31とは反対側に、結合端面31に沿って配置される2以上の孔からなる第3孔群G3を更に含んでいる。さらに、複数の孔5は、第4孔群G4、第5孔群G5…を更に含んでいる。これら第3孔群G3、第4孔群G4、第5孔群G5…は、それぞれ結合端面31側から3列目、4列目、5列目…となる2以上の孔5である。
Of the plurality of
特に、本実施形態では一例として、可動部3に形成されている複数の孔5は、一表面32上において千鳥状(zigzag pattern)に配置されている。具体的には、第2孔群G2に含まれる2以上の孔5は、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の位置からY軸方向にずれた位置にある。また、奇数列の孔5、つまり第3孔群G3、第5孔群G5…に含まれる2以上の孔5は、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の位置とY軸方向において同じ位置にある。一方、偶数列の孔5、つまり第4孔群G4…に含まれる2以上の孔5は、第2孔群G2に含まれる2以上の孔5の位置とY軸方向において同じ位置にある。
In particular, in the present embodiment, as an example, the plurality of
ここで、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5は結合端面31に沿って等間隔に並んでいる。すなわち、孔群G1を構成する2以上の孔5のうち、互いに隣接する一対の孔5のY軸方向の間隔は、孔群G1を構成する全ての孔5にて同一である。本開示でいう「間隔」は、物と物との距離を意味し、より詳細には、二者間の最短距離、つまり一方の物における他方の物側の端縁から、他方の物における一方の物側の端縁までの距離を意味する。そのため、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5の間隔D3(図4参照)は、隣接する一対の孔5のうち、互いに近い側の端縁間の距離で表される。本実施形態では、第2孔群G2、第3孔群G3、第4孔群G4、第5孔群G5…についても、2以上の孔5は結合端面31に沿って等間隔に並んでおり、その間隔は第1孔群G1と同一である。各部の寸法関係について詳しくは、「(2.3)寸法関係」の欄で説明する。
Here, the two or
ところで、孔群G1(第1孔群)を構成する2以上の孔5のうち、梁部4に最も近い2つの孔5からなる一対の根元孔51,52は、中心線L1を挟むように配置されている。ここでいう中心線L1は、結合端面31と交差し、かつ梁部4の幅方向の中心を通る線である。言い換えれば、中心線L1は、平面視において(Z軸の一方側から見て)、梁部4を幅方向に2等分する線(直線)である。より厳密には、結合端面31につながる端部における幅方向の中心を通る直線、及びその延長線を「中心線L1」とする。図1Aの例では、梁部4はX軸方向に延びているので、中心線L1はX軸に沿った直線である。
By the way, of the two or
本開示でいう「梁部4に最も近い2つの孔5」、つまり一対の根元孔51,52は、孔群G1(第1孔群)を構成する2以上の孔5のうち、梁部4に近い側から2つ分の孔5である。例えば、孔群G1の中で梁部4までの距離が同一でかつ最短となる孔5が2つある場合には、これら梁部4までの距離が最短となる2つの孔5が、梁部4に最も近い2つの孔(一対の根元孔51,52)となる。一方、孔群G1の中で梁部4までの距離が最短となる孔5が1つだけである場合には、梁部4に1番目に近い孔5、及び梁部4に2番目に近い孔5が、梁部4に最も近い2つの孔(一対の根元孔51,52)となる。
The “two
そして、これら一対の根元孔51,52は、図1Bに示すように、中心線L1を挟むように配置されている。言い換えれば、一対の根元孔51,52は、中心線L1上を避けるように、中心線L1のY軸方向の両側に位置する。 The pair of root holes 51 and 52 are arranged so as to sandwich the center line L1 as shown in FIG. 1B. In other words, the pair of root holes 51, 52 are located on both sides of the center line L1 in the Y-axis direction so as to avoid on the center line L1.
本実施形態では、一対の根元孔51,52は、梁部4の全幅の外側に配置されている(図7A参照)。すなわち、梁部4の幅方向の両側面を梁部4の長さ方向に延長した場合に、これら両側面の外側となる位置に、一対の根元孔51,52が配置されている。さらに言い換えれば、一対の根元孔51,52は、梁部4の長さ方向への梁部4の延長線上を避けて配置されている。
In the present embodiment, the pair of root holes 51 and 52 are arranged outside the entire width of the beam portion 4 (see FIG. 7A). That is, when both side surfaces of the
また、一対の根元孔51,52は、中心線L1に対して対称に配置されている。すなわち、一対の根元孔51,52は、平面視において(Z軸の一方側から見て)、中心線L1に対して線対称に形成されている。 Further, the pair of root holes 51, 52 are arranged symmetrically with respect to the center line L1. That is, the pair of root holes 51 and 52 are formed in line symmetry with respect to the center line L1 in a plan view (viewed from one side of the Z axis).
また、本実施形態では、一対の根元孔51,52は、第2孔群G2とは配列を異にしている。本開示でいう「配列を異にする」とは、配列方向において孔5同士が同じ位置に無いことを意味する。特に、本実施形態では、上述したように、可動部3に形成されている複数の孔5は、一表面32上において千鳥状に配置されている。そのため、第2孔群G2の2以上の孔5は、一対の根元孔51,52を含む第1孔群G1の2以上の孔5の位置からY軸方向にずれた位置にある。よって、一対の根元孔51,52は、第2孔群G2とは配列を異にする。
Further, in the present embodiment, the pair of root holes 51, 52 has a different arrangement from the second hole group G2. “Different arrangement” in the present disclosure means that the
ここにおいて、図1Bでは、可動部3の結合端面31における中心線L1との交点P1を中心とする半円状の領域を、根元領域R1として図示している。根元領域R1は、可動部3において、交点P1から一定距離以内にあり、かつ孔5が存在しない領域である。本実施形態では、一対の根元孔51,52が、中心線L1上を避けるように、中心線L1のY軸方向の両側に位置することで、この根元領域R1を、比較的大きく確保することができる。言い換えれば、一対の根元孔51,52のいずれかが中心線L1上に位置する場合に比べて、可動部3の結合端面31における中心線L1との交点P1から、一対の根元孔51,52までの距離を確保しやすくなる。
Here, in FIG. 1B, a semicircular region centered on an intersection point P1 with the center line L1 on the coupling end face 31 of the
次に、本実施形態における複数の孔5の機能について、図3A及び図3Bを参照して説明する。本実施形態では、複数の孔5はエッチング剤E1を通す機能を有する。
Next, the function of the plurality of
すなわち、MEMS技術を用いた物理量センサ1は、エッチングプロセスにて、支持構造10等が形成される。ここで、物理量センサ1の基になる基材は、基板100、酸化膜101及びシリコン層を含み、基板100上に酸化膜101、シリコン層がこの順で積層された構成を有する。支持部2、可動部3、及び梁部4を含む支持構造10は、基材のシリコン層から形成される。
That is, in the
このような物理量センサ1の製造工程は、図3Aに示すように、酸化膜101上にシリコン層が積層されている状態から、図3Bに示すように、酸化膜101を除去するエッチングプロセスを含んでいる。つまり、図3Aの状態では、可動部3及び梁部4は、いずれも酸化膜101を介して基板100に接合された状態にあるので、酸化膜101を除去することにより、可動部3及び梁部4を基板100から剥離する必要がある。そのため、エッチングプロセスでは、エッチング剤E1(エッチングガス又はエッチング液)が、可動部3における基板100側の面(つまり、一表面32とは反対側の面)まで浸透する(回り込む)ことが求められる。もし仮に、エッチング剤E1が可動部3の端面(結合端面31)のみから、可動部3における基板100側の面に浸透するとすれば、エッチング剤E1の浸透が不十分となって基板100からの可動部3の剥離性が低下する可能性がある。
The manufacturing process of such a
本実施形態に係る物理量センサ1では、可動部3に複数の孔5が形成されているので、図3Bに示すように、エッチング剤E1は、複数の孔5を通して可動部3における基板100側の面にまで回り込むことができる。言い換えれば、可動部3に形成された複数の孔5にて、エッチング剤E1を可動部3の一表面32側から、可動部3と基板100との間の酸化膜101まで引き込むことができる。そのため、可動部3に孔5が形成されていない場合に比較すると、エッチング剤E1が可動部3における基板100側の面に浸透しやすくなり、基板100からの可動部3の剥離性の向上を図ることができる。結果的に、本実施形態に係る物理量センサ1では、可動部3の形成不良が生じにくくなり、物理量センサ1の製造ばらつきが生じにくくなる。
In the
複数の孔5がこのような機能を有することで、例えば、複数の孔5間の間隔、及び孔5と結合端面31との間隔等が小さい程に、可動部3における基板100側の面にエッチング剤E1が浸透しやすくなり、物理量センサ1の生産性は向上する。
Since the plurality of
ただし、上述した複数の孔5の機能は一例に過ぎず、複数の孔5は、エッチング剤E1を通す機能に限らず、例えば、可動部3の軽量化、又は可動部3の表面積を増やす等、エッチングプロセスに関連しない機能を有していてもよい。
However, the function of the plurality of
(2.3)寸法関係
次に、本実施形態に係る物理量センサ1の支持構造10における各部の寸法関係について、図4を参照して説明する。図4は、図1Bと同様、図1Aの領域Z1の拡大図である。図4における交点P1及び中点P2は、仮想的に示しているに過ぎず、実体を伴わない。
(2.3) Dimensional Relationship Next, the dimensional relationship of each part in the
以下では、図4に示す「幅D1」、「距離D2」、「間隔D3」及び「間隔D4」を用いて、本実施形態に係る支持構造10の好ましい寸法関係の一例を示す。
Below, an example of a preferable dimensional relationship of the
「幅D1」は、梁部4の幅であって、平面視において(Z軸の一方側から見て)、梁部4の長さ方向に直交する幅方向の寸法である。例えば、梁部4のうちX軸方向に沿って延びる部位においては梁部4のY軸方向の寸法が「幅D1」となり、梁部4のうちY軸方向に沿って延びる部位においては梁部4のX軸方向の寸法が「幅D1」となる。
The “width D1” is the width of the
また、「距離D2」は、交点P1から中点P2までの距離である。「交点P1」は、上述したように、可動部3の結合端面31における中心線L1との交点P1である。言い換えれば、交点P1は、平面視において(Z軸の一方側から見て)、梁部4と可動部3との境界線の中点である。また、「中点P2」は、一対の根元孔51,52の各々における結合端面31と対向する辺の中点である。ここに、本開示でいう「辺」は、物の端を意味する。そのため、本実施形態のように各根元孔51,52の開口面が四角形状であれば、結合端面31に対向する「辺」は直線になるが、各根元孔51,52の開口面が円形状である場合等、「辺」は曲線であってもよい。
The "distance D2" is the distance from the intersection P1 to the midpoint P2. The “intersection point P1” is, as described above, the intersection point P1 with the center line L1 on the
「間隔D3」は、一対の根元孔51,52の間隔であって、一対の根元孔51,52間の最短距離である。本実施形態では、上述したように、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5は結合端面31に沿って等間隔に並ぶので、孔群G1を構成する2以上の孔5のうち、互いに隣接する一対の孔5のY軸方向の間隔は、いずれも間隔D3と同一である。
The “distance D3” is the distance between the pair of root holes 51 and 52 and is the shortest distance between the pair of root holes 51 and 52. In the present embodiment, as described above, the two or
また、「間隔D4」は、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔である。つまり、間隔D4は、一対の根元孔51,52のいずれかと結合端面31との間の最短距離である。
Further, the “space D4” is the space between the pair of root holes 51, 52 and the
本実施形態では一例として、一対の根元孔51,52の間隔D3は、複数の孔5(一対の根元孔51,52を含む)の各々における開口面の1辺の長さと同一である。本実施形態では、複数の孔5の各々の開口面は、各辺が一対の根元孔51,52の間隔D3と同一長さの正方形状となる。
In the present embodiment, as an example, the distance D3 between the pair of root holes 51 and 52 is the same as the length of one side of the opening surface of each of the plurality of holes 5 (including the pair of root holes 51 and 52). In this embodiment, the opening surface of each of the plurality of
上述したように定義される「幅D1」、「距離D2」、「間隔D3」及び「間隔D4」を用いれば、本実施形態に係る支持構造10は、以下のような寸法関係であることが好ましい。
If the "width D1", "distance D2", "distance D3" and "distance D4" defined as described above are used, the
まず、一対の根元孔51,52の間隔D3は、梁部4の幅D1よりも大きい。すなわち、本実施形態では、上述したように、一対の根元孔51,52は、梁部4の全幅の外側に配置されおり、一対の根元孔51,52は、中心線L1に対して対称に配置されている。そのため、一対の根元孔51,52の間隔D3は、必然的に、梁部4の幅D1よりも大きくなる。これにより、根元領域R1(図1B)を比較的大きく確保でき、可動部3における梁部4との結合部周辺の剛性の向上を図ることが可能である。ただし、この構成は、物理量センサ1に必須の構成ではなく、一対の根元孔51,52の間隔D3は、梁部4の幅D1以下であってもよい。
First, the distance D3 between the pair of root holes 51 and 52 is larger than the width D1 of the
また、交点P1から中点P2までの距離D2は、梁部4の幅D1よりも大きい。言い換えれば、一対の根元孔51,52の各々の開口面における結合端面31と対向する辺の中点P2から、梁部4と可動部3との境界線の中点(交点P1)までの距離D2は、梁部4の幅D1よりも大きい。これにより、根元領域R1(図1B)を比較的大きく確保でき、可動部3における梁部4との結合部周辺の剛性の向上を図ることが可能である。ただし、この構成は、物理量センサ1に必須の構成ではなく、交点P1から中点P2までの距離D2は、梁部4の幅D1以下であってもよい。これにより、根元領域R1が小さくなって物理量センサ1としての特性は劣化するが、物理量センサ1の生産性は向上する。
The distance D2 from the intersection P1 to the middle point P2 is larger than the width D1 of the
また、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4は、梁部4の幅D1よりも大きい。これにより、根元領域R1(図1B)を比較的大きく確保でき、可動部3における梁部4との結合部周辺の剛性の向上を図ることが可能である。ただし、この構成は、物理量センサ1に必須の構成ではなく、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4は、梁部4の幅D1以下であってもよい。これにより、根元領域R1が小さくなって物理量センサ1としての特性は劣化するが、物理量センサ1の生産性は向上する。
The distance D4 between the pair of root holes 51, 52 and the coupling end face 31 is larger than the width D1 of the
以下に、具体的な寸法値の一例を示す。 Below, an example of concrete dimension values is shown.
本実施形態では、可動部3の厚み、つまり可動部3のZ軸方向の寸法は、20μm以上、200μm以下である。可動部3の厚みは、50μm以上であることがより好ましい。また、可動部3の厚みは、150μm以下であることがより好ましい。
In the present embodiment, the thickness of the
梁部4の幅D1は、2μm以上20μm以下である。梁部4の幅D1は、7μm以上であることがより好ましく、10μm以上であることが更に好ましい。梁部4の幅D1は、15μm以下であることがより好ましい。
The width D1 of the
また、交点P1から中点P2までの距離D2は、11μm以上34μm以下である。言い換えれば、一対の根元孔51,52の各々の開口面における結合端面31と対向する辺の中点P2から、梁部4と可動部3との境界線の中点(交点P1)までの距離D2は、11μm以上34μm以下である。交点P1から中点P2までの距離D2は、17μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることが更に好ましい。交点P1から中点P2までの距離D2は、27μm以下であることがより好ましい。
The distance D2 from the intersection P1 to the midpoint P2 is 11 μm or more and 34 μm or less. In other words, the distance from the midpoint P2 of the side of the opening face of each of the pair of root holes 51, 52 facing the coupling end face 31 to the midpoint (intersection P1) of the boundary line between the
一対の根元孔51,52の間隔D3は、7μm以上24μm以下である。本実施形態では、上述したように、一対の根元孔51,52の間隔D3は、複数の孔5(一対の根元孔51,52を含む)の各々における開口面の1辺の長さと同一である。そのため、各孔5の開口面の1辺の長さについても、間隔D3と同様に、7μm以上24μm以下である。また、一対の根元孔51,52の間隔D3は、12μm以上であることがより好ましく、14μm以上であることが更に好ましい。一対の根元孔51,52の間隔D3は、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4は、20μm以下であることがより好ましい。
The distance D3 between the pair of root holes 51 and 52 is 7 μm or more and 24 μm or less. In the present embodiment, as described above, the distance D3 between the pair of root holes 51 and 52 is equal to the length of one side of the opening surface of each of the plurality of holes 5 (including the pair of root holes 51 and 52). is there. Therefore, the length of one side of the opening surface of each
一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4は、7μm以上24μm以下である。一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4は、12μm以上であることがより好ましく、14μm以上であることが更に好ましい。交点P1から中点P2までの距離D2は、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4は、20μm以下であることがより好ましい。
A distance D4 between the pair of root holes 51 and 52 and the
(2.4)振動特性
次に、本実施形態に係る物理量センサ1の支持構造10における可動部3の振動特性(共振周波数)について説明する。ここでは、一対の根元孔51,52の間隔D3を20μmとし、梁部4の幅D1、及び交点P1から中点P2までの距離D2の各々を変化させた場合の、可動部3の共振周波数についての解析結果を示す。
(2.4) Vibration Characteristics Next, the vibration characteristics (resonance frequency) of the
図5A、図5B、図5Cは、それぞれ梁部4の幅D1が7μm、10μm、15μmの場合の、距離D2と共振周波数(変動率)との関係を示すグラフである。図5A、図5B及び図5Cは、いずれも横軸を交点P1から中点P2までの距離D2(μm)とし、縦軸を可動部3の共振周波数の変動率(%)とするグラフである。また、図5A、図5B及び図5Cでは、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔D4が1μm変動したときの共振周波数の変動率の変化が、0.001%以下になる領域を、安定領域S1と定義する。
5A, 5B, and 5C are graphs showing the relationship between the distance D2 and the resonance frequency (variation rate) when the width D1 of the
梁部4の幅D1が7μmである場合、図5Aから明らかなように、交点P1から中点P2までの距離D2が大きくなる程に、距離D2の増加分に対する共振周波数の変動率の増加量は小さくなる。言い換えれば、交点P1から中点P2までの距離D2が大きくなると、距離D2の増加分に対する共振周波数の変化は徐々に小さくなる。そして、梁部4の幅D1が7μmである場合には、図5Aに示すように、交点P1から中点P2までの距離D2が17.0μm以上であれば、安定領域S1となる。
When the width D1 of the
同様に、梁部4の幅D1が10μmである場合においても、図5Bから明らかなように、交点P1から中点P2までの距離D2が大きくなる程に、距離D2の増加分に対する共振周波数の変動率の増加量は小さくなる。そして、梁部4の幅D1が10μmである場合には、図5Bに示すように、交点P1から中点P2までの距離D2が21.2μm以上であれば、安定領域S1となる。
Similarly, even when the width D1 of the
同様に、梁部4の幅D1が15μmである場合においても、図5Cから明らかなように、交点P1から中点P2までの距離D2が大きくなる程に、距離D2の増加分に対する共振周波数の変動率の増加量は小さくなる。そして、梁部4の幅D1が15μmである場合には、図5Cに示すように、交点P1から中点P2までの距離D2が26.9μm以上であれば、安定領域S1となる。
Similarly, even when the width D1 of the
これらの結果から、交点P1から中点P2までの距離D2について、安定領域S1を実現する最小の値は、梁部4の幅D1との関係で一意に決まる。すなわち、梁部4の幅D1が7μm、10μm、15μmであるときの、安定領域S1を実現する最小の距離D2は、それぞれ17.0μm、21.2μm、26.9μmとなる。そして、安定領域S1にあれば、可動部3に形成される孔5の位置に多少のばらつきがあったとしても、可動部3の共振周波数の変動率は僅かにしか変化せず、可動部3の共振周波数への孔5の位置のばらつきの影響は小さく抑えられる。その結果、たとえ、製造ばらつき等により孔5の位置がばらついたとしても、可動部3に形成される孔5の位置のばらつきが物理量センサ1の特性に影響しにくくなる。
From these results, the minimum value for realizing the stable region S1 for the distance D2 from the intersection P1 to the middle point P2 is uniquely determined in relation to the width D1 of the
本実施形態に係る物理量センサ1において、可動部3に形成される孔5の位置のばらつきが物理量センサ1の特性に影響しにくくなる理由の一つとして、孔5による可動部3の剛性(強度)の低下が小さく抑えられることが考えられる。
In the
すなわち、例えば、図6に示す比較例のように、中心線L1上に孔5が位置する場合には、可動部3における梁部4の付け根部分には、孔5と結合端面31との間に挟まれる形で梁状部位33が形成される。そのため、このような梁状部位33が無い場合に比べると、可動部3の剛性(強度)、特に可動部3における梁部4の付け根部分の剛性が低下しやすい。言い換えれば、梁状部位33により、梁部4の長さが実質的に延長された形になる。そうすると、孔5の位置にばらつきが生じると、特に可動部3における梁部4の付け根部分の剛性にばらつきが生じて、結果的に、可動部3の振動特性(共振周波数)にばらつきが生じやすい。
That is, for example, when the
これに対して、本実施形態に係る物理量センサ1では、梁状部位33が存在せず、孔5による可動部3の剛性(強度)の低下が小さく抑えられる。そのため、孔5の位置が多少ばらついたとしても、可動部3における梁部4の付け根部分の剛性のばらつきにはつながりにくく、結果的に、可動部3の振動特性(共振周波数)のばらつきにつながりにくい。よって、本実施形態に係る物理量センサ1では、可動部3に形成される孔5の位置のばらつきが物理量センサ1の特性に影響しにくくなると考えられる。
On the other hand, in the
(3)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1で参照する図面は、いずれも模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が、必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(3)
実施形態1では、図7Aに示すように、一対の根元孔51,52が梁部4の全幅の外側に配置される場合を例示したが、一対の根元孔51,52が梁部4の全幅の外側に配置されることは、支持構造10に必須の構成ではない。すなわち、図7Aのように、一対の根元孔51,52の間隔D3が梁部4の幅D1よりも大きいことは、必須ではない。例えば、一変形例に係る支持構造10Aは、図7Bに示すように、一対の根元孔51,52の間隔D3が梁部4の幅D1と同一である。他の変形例に係る支持構造10Bは、図7Cに示すように、一対の根元孔51,52の間隔D3が梁部4の幅D1よりも小さい。図7Cに示す支持構造10Bでは、一対の根元孔51,52の少なくとも一部が梁部4の全幅の内側に配置されることになる。
In the first embodiment, as shown in FIG. 7A, the pair of root holes 51, 52 is arranged outside the entire width of the
また、別の変形例として、図8A及び図8Bに示すように、可動部3に形成されている複数の孔5の配置が千鳥状以外の配置であってもよい。例えば、一変形例に係る支持構造10Cでは、図8Aに示すように、可動部3に形成されている複数の孔5は、一表面32上においてマトリクス状に配置されている。つまり、図8Aに示す支持構造10Cでは、第2孔群G2、第3孔群G3、第4孔群G4、第5孔群G5…に含まれる2以上の孔5は、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の位置とY軸方向において同じ位置にある。他の変形例に係る支持構造10Dでは、図8Bに示すように、可動部3に形成されている複数の孔5は、第1孔群G1を除き、一表面32上においてマトリクス状に配置されている。つまり、図8Bに示す支持構造10Dでは、第3孔群G3、第4孔群G4、第5孔群G5…に含まれる2以上の孔5は、第2孔群G2に含まれる2以上の孔5の位置とY軸方向において同じ位置にある。一方で、支持構造10Dでは、第2孔群G2に含まれる2以上の孔5は、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の位置からY軸方向にずれた位置にある。
Further, as another modification, as shown in FIGS. 8A and 8B, the plurality of
また、別の変形例として、図9A、図9B及び図9Cに示すように、可動部3に形成されている複数の孔5のうちの第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の配列が、実施形態1と異なっていてもよい。
As another modification, as shown in FIGS. 9A, 9B, and 9C, two or
例えば、一変形例に係る支持構造10Eでは、図9Aに示すように、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5のうち、一対の根元孔51,52以外の孔5が、一対の根元孔51,52に比べて結合端面31の近くに配置されている。つまり、図9Aに示す支持構造10Eでは、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5が全て一直線上に並ぶのではなく、一対の根元孔51,52のみが結合端面31とは反対側にずれて配置されている。
For example, in the
他の変形例に係る支持構造10Fでは、図9Bに示すように、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5は、中心線L1に対して非対称に配置されている。図9Bに示す支持構造10Fでは、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の全体が、中心線L1から見て根元孔52側にずれて配置されている。そのため、根元孔51と中心線L1との間隔D31は、根元孔52と中心線L1との間隔D32よりも小さくなる。
In the
さらに他の変形例に係る支持構造10Gでは、図9Cに示すように、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5は、中心線L1に対して非対称に配置されている。図9Cに示す支持構造10Gでは、第1孔群G1に含まれる2以上の孔5の全体が、中心線L1から見て根元孔51側にずれて配置されている。そのため、根元孔51と中心線L1との間隔D31は、根元孔52と中心線L1との間隔D32よりも大きくなる。
In a
また、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5は結合端面31に沿って等間隔に並んでいなくてもよい。すなわち、孔群G1を構成する2以上の孔5のうち、互いに隣接する一対の孔5のY軸方向の間隔は、孔群G1を構成する全ての孔5にて同一でなくてもい。
Further, the two or
また、実施形態1で示した構成の物理量センサ1を2つ用いることで、センサシステムが実現されてもよい。この場合、センサシステムは、2つの物理量センサ1の可動部3同士を、アーム等で連結することにより、一方の物理量センサ1の可動部3と、他方の物理量センサ1の可動部3との間で、相互に振動が伝達するように構成されることが好ましい。これにより、2つの物理量センサ1に対して逆相の駆動信号を与えれば、2つの物理量センサ1の可動部3にて逆相の振動を発生させることができる。または、2つの物理量センサ1に対して同相の駆動信号を与えれば、2つの物理量センサ1の可動部3にて同相の振動を発生させることができる。
A sensor system may be realized by using two
また、実施形態1における物理量センサ1では、外梁部9は、固定部8と支持部2とを連結することにより、固定部8に対して支持部2を支持している。そのため、外梁部9が撓む(弾性変形する)ことにより、支持部2は固定部8に対して移動可能である。そうすると、固定部8、支持部2及び外梁部9は、支持部2、可動部3及び梁部4からなる(第1の)支持構造10と同様に、物理量センサ1における(第2の)可動部支持構造を構成することになる。すなわち、物理量センサ1は、(第1の)支持構造10とは別に、固定部8、支持部2及び外梁部9からなる(第2の)可動部支持構造を更に備えている。(第2の)可動部支持構造を構成する固定部8、支持部2及び外梁部9は、それぞれ「支持部」、「可動部」及び「梁部」に相当する。したがって、実施形態1において、可動部3について説明した孔5の配置等の構成は、(第2の)可動部支持構造において「可動部」に相当する支持部2についても適用可能である。
In the
要するに、物理量センサ1の「可動部支持構造」においては、「梁部」(梁部4又は外梁部9)にて「支持部」(支持部2又は固定部8)と連結された「可動部」(可動部3又は支持部2)に複数の孔5が形成されていればよい。ここで、「可動部支持構造」においては、梁部4(又は外梁部9)が撓むことにより、可動部3(又は支持部2)は、支持部2(又は固定部8)に対して移動可能である。ただし、「可動部支持構造」における支持部は、移動可能であっても固定されていてもよい。つまり、支持部は、支持部2のように(固定部8に対して)移動可能であってもよいし、固定部8のように固定されていてもよい。
In short, in the “movable part support structure” of the
また、「梁部」としての梁部4及び外梁部9の各々は、直線状に限らず、クランク状、U字状、C字状、U字状、J字状、L字状、M字状、N字状等、少なくとも一部に屈曲部又は湾曲部を含んでいてもよい。この場合において、中心線L1は、梁部(梁部4又は外梁部9)のうち結合端面31につながる端部における幅方向の中心を通る直線である。
Further, each of the
また、実施形態1では、物理量センサ1はZ軸周りの角速度を検知しているが、この構成に限らず、物理量センサ1は、例えば、X軸又はY軸周りの角速度を検知してもよい。さらに、物理量センサ1は、1軸についての角速度に限らず、2軸以上の角速度を検知する構成であってもよい。例えば、物理量センサ1は、X軸、Y軸及びZ軸の3軸について、各軸周りの角速度を検知する3軸角速度センサであってもよい。
In the first embodiment, the
また、物理量センサ1は、角速度以外の物理量を検知する構成であってもよい。例えば、物理量センサ1は、加速度、角加速度、速度、圧力及び重量等の物理量を検知する構成であってもよい。さらに、物理量センサ1は、1つの物理量に限らず、複数の物理量を検知する構成であってもよい。例えば、物理量センサ1は、角速度と加速度とを検知してもよい。
Further, the
また、物理量センサ1は、MEMS技術を用いた素子に限らず、他の素子であってもよい。
Further, the
(実施形態2)
本実施形態に係る物理量センサ1の支持構造10Hは、図10Aに示すように、一対の根元孔51,52が他の孔5よりも小さい点で、実施形態1に係る物理量センサ1の支持構造10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
(Embodiment 2)
As shown in FIG. 10A, the
すなわち、本実施形態では、一対の根元孔51,52の各々の開口面積は、孔群G1(第1孔群)のうちの一対の根元孔51,52以外の各孔5の開口面積に比べて小さい。本実施形態では一例として、各根元孔51,52の開口面は、根元孔51,52以外の孔5の開口面に比べて、一回り小さい正方形状である。
That is, in the present embodiment, the opening area of each of the pair of root holes 51, 52 is larger than the opening area of each
図10Aの例では、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5は全て、平面視において(Z軸の一方から見て)、結合端面31とは反対側の端縁が一直線上に並ぶように配置されている。そのため、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔は、孔群G1(第1孔群)における根元孔51,52以外の各孔5と結合端面31との間隔よりも大きい。言い換えれば、一対の根元孔51,52は、孔群G1(第1孔群)における根元孔51,52以外の各孔5に比べて、結合端面31の遠くに配置されている。これにより、根元領域R1(図1B)を比較的大きく確保でき、可動部3における梁部4との結合部周辺の剛性の向上を図ることが可能である。
In the example of FIG. 10A, all the two or
また、一対の根元孔51,52の配置は、図10Aの例に限らず、例えば、図10B及び図10Cに示すように、適宜変更可能である。 Further, the arrangement of the pair of root holes 51, 52 is not limited to the example of FIG. 10A, but can be changed as appropriate, for example, as shown in FIGS. 10B and 10C.
実施形態2の一変形例に係る支持構造10Iは、図10Bに示すように、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5が全て、平面視において(Z軸の一方から見て)、結合端面31側の端縁が一直線上に並ぶように配置されている。そのため、図10Bの例では、一対の根元孔51,52と結合端面31との間隔は、孔群G1(第1孔群)における根元孔51,52以外の各孔5と結合端面31との間隔よりも小さい。言い換えれば、一対の根元孔51,52は、孔群G1(第1孔群)における根元孔51,52以外の各孔5に比べて、結合端面31の近くに配置されている。
In the support structure 10I according to the modified example of the second embodiment, as shown in FIG. 10B, all of the two or
また、他の変形例に係る支持構造10Jは、図10Cに示すように、孔群G1(第1孔群)に含まれる2以上の孔5が全て、平面視において(Z軸の一方から見て)、結合端面31側の端縁が一直線上に並ぶように配置されている。さらに、一対の根元孔51,52から見て結合端面31とは反対側には、一対の根元孔51,52と同等の形状の一対の孔5が形成されている。
Further, in the
実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて採用可能である。 The configuration (including the modified example) described in the second embodiment can be appropriately combined with the various configurations (including the modified example) described in the first embodiment.
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)は、支持部(2)と、可動部(3)と、梁部(4)と、を備える。可動部(3)は、複数の孔(5)を有する。梁部(4)は、支持部(2)と可動部(3)とを連結することにより、支持部(2)に対して可動部(3)を支持する。複数の孔(5)は、孔群(G1)を含む。孔群(G1)は、可動部(3)において梁部(4)につながる結合端面(31)に沿って配置される2以上の孔(5)からなる。孔群(G1)を構成する2以上の孔(5)のうち、梁部(4)に最も近い2つの孔(5)からなる一対の根元孔(51,52)は、中心線(L1)を挟むように配置されている。中心線(L1)は、結合端面(31)と交差しかつ梁部(4)の幅方向の中心を通る線である。
(Summary)
As described above, the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the first aspect has the support part (2), the movable part (3), and the beam part (4). And The movable part (3) has a plurality of holes (5). The beam part (4) supports the movable part (3) with respect to the support part (2) by connecting the support part (2) and the movable part (3). The plurality of holes (5) includes a hole group (G1). The hole group (G1) is composed of two or more holes (5) arranged along the coupling end face (31) connected to the beam part (4) in the movable part (3). Of the two or more holes (5) forming the hole group (G1), the pair of root holes (51, 52) consisting of the two holes (5) closest to the beam portion (4) is the center line (L1). It is arranged so as to sandwich. The center line (L1) is a line that intersects the coupling end face (31) and passes through the center of the beam portion (4) in the width direction.
この態様によれば、孔群(G1)のうち梁部(4)に最も近い一対の根元孔(51,52)は、梁部(4)の幅方向の中心を通る中心線(L1)を挟むように配置されている。したがって、一対の根元孔(51,52)のいずれかが中心線(L1)上に位置する場合に比べて、可動部(3)の結合端面(31)における中心線(L1)との交点(P1)から、一対の根元孔(51,52)までの距離を確保しやすくなる。その結果、たとえ、製造ばらつき等により孔(5)の位置がばらついたとしても、可動部(3)に形成される孔(5)の位置のばらつきが物理量センサ(1)の特性に影響しにくくなる、という利点がある。 According to this aspect, the pair of root holes (51, 52) closest to the beam portion (4) in the hole group (G1) have the center line (L1) passing through the center of the beam portion (4) in the width direction. It is arranged so as to sandwich it. Therefore, as compared with the case where one of the pair of root holes (51, 52) is located on the center line (L1), the intersection ((1) with the center line (L1) of the coupling end face (31) of the movable part (3) ( It becomes easy to secure the distance from P1) to a pair of root holes (51, 52). As a result, even if the position of the hole (5) varies due to manufacturing variations or the like, the variation in the position of the hole (5) formed in the movable portion (3) hardly affects the characteristics of the physical quantity sensor (1). There is an advantage that
第2の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1の態様において、複数の孔(5)は、第2孔群(G2)を更に含む。第2孔群(G2)は、可動部(3)における孔群(G1)である第1孔群(G1)から見て結合端面(31)とは反対側に、結合端面(31)に沿って配置される2以上の孔(5)からなる。一対の根元孔(51,52)は、第2孔群(G2)とは配列を異にする。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the second aspect, in the first aspect, the plurality of holes (5) further include a second hole group (G2). The second hole group (G2) extends along the coupling end surface (31) on the side opposite to the coupling end surface (31) when viewed from the first hole group (G1) which is the hole group (G1) in the movable portion (3). It is composed of two or more holes (5) arranged in parallel. The pair of root holes (51, 52) has a different arrangement from the second hole group (G2).
この態様によれば、一対の根元孔(51,52)の配列によって可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りながらも、一対の根元孔(51,52)とは異なる第2孔群(G2)の配列により、物理量センサ(1)の生産性が低下しにくい。 According to this aspect, while arranging the pair of root holes (51, 52) to improve the rigidity of the movable portion (3) around the joint with the beam portion (4), the pair of root holes (51, 52) is formed. Due to the arrangement of the second hole group (G2) different from 52), the productivity of the physical quantity sensor (1) is less likely to decrease.
第3の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1又は2の態様において、一対の根元孔(51,52)は、梁部(4)の全幅の外側に配置されている。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the third aspect, in the first or second aspect, the pair of root holes (51, 52) are provided in the beam portion (4). It is located outside the full width.
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第4の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜3のいずれかの態様において、一対の根元孔(51,52)は、中心線(L1)に対して対称に配置されている。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the fourth aspect, in any one of the first to third aspects, the pair of root holes (51, 52) has a center line ( They are arranged symmetrically with respect to L1).
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第5の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜4のいずれかの態様において、一対の根元孔(51,52)の間隔(D3)は、梁部(4)の幅(D1)よりも大きい。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the fifth aspect, in any one of the first to fourth aspects, the interval (D3) between the pair of root holes (51, 52). Is larger than the width (D1) of the beam portion (4).
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第6の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜5のいずれかの態様において、中点(P2)から、中点(交点P1)までの距離(D2)は、梁部(4)の幅(D1)よりも大きい。中点(P2)は、一対の根元孔(51,52)の各々の開口面における結合端面(31)と対向する辺の中点である。中点(交点P1)は、梁部(4)と可動部(3)との境界線の中点である。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the sixth aspect, in any one of the first to fifth aspects, from the midpoint (P2) to the midpoint (intersection point P1). (D2) is larger than the width (D1) of the beam portion (4). The midpoint (P2) is the midpoint of the side of the opening surface of each of the pair of root holes (51, 52) facing the coupling end surface (31). The midpoint (intersection point P1) is the midpoint of the boundary line between the beam portion (4) and the movable portion (3).
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第7の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜6のいずれかの態様において、一対の根元孔(51,52)と結合端面(31)との間隔(D4)は、梁部(4)の幅(D1)よりも大きい。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the seventh aspect, in any one of the first to sixth aspects, the pair of root holes (51, 52) and the coupling end surface (31). ) Is larger than the width (D1) of the beam portion (4).
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第8の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜7のいずれかの態様において、一対の根元孔(51,52)の各々の開口面積は、孔群(G1)のうちの一対の根元孔(51,52)以外の各孔(5)の開口面積に比べて小さい。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the eighth aspect, in each of the first to seventh aspects, the opening area of each of the pair of root holes (51, 52). Is smaller than the opening area of each hole (5) other than the pair of root holes (51, 52) in the hole group (G1).
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第9の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜8のいずれかの態様において、孔群(G1)に含まれる2以上の孔(5)は結合端面(31)に沿って等間隔に並んでいる。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the ninth aspect, in any one of the first to eighth aspects, two or more holes (5 included in the hole group (G1) are included. ) Are arranged at equal intervals along the joint end face (31).
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第10の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜9のいずれかの態様において、梁部(4)の幅(D1)は、2μm以上20μm以下である。一対の根元孔(51,52)の各々の開口面における結合端面(31)と対向する辺の中点(P2)から、梁部(4)と可動部(3)との境界線の中点(交点P1)までの距離(D2)は、11μm以上34μm以下である。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the tenth aspect, in any one of the first to ninth aspects, the width (D1) of the beam portion (4) is 2 μm or more. It is 20 μm or less. From the midpoint (P2) of the side of each opening face of the pair of root holes (51, 52) facing the coupling end face (31) to the midpoint of the boundary line between the beam portion (4) and the movable portion (3). The distance (D2) to the (intersection point P1) is 11 μm or more and 34 μm or less.
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第11の態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)では、第1〜10のいずれかの態様において、可動部(3)の厚みは、20μm以上200μm以下である。 In the movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to the eleventh aspect, in any one of the first to tenth aspects, the thickness of the movable part (3) is 20 μm or more and 200 μm or less. is there.
この態様によれば、可動部(3)における梁部(4)との結合部周辺の剛性の向上を図りやすい。 According to this aspect, it is easy to improve the rigidity around the joint portion of the movable portion (3) with the beam portion (4).
第12の態様に係る物理量センサ(1)は、第1〜11のいずれかの態様に係る物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)と、可動部(3)の挙動に関連する電気信号を出力する検知部(6)と、を備える。 A physical quantity sensor (1) according to a twelfth aspect is a behavior of a movable part support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1) according to any one of the first to eleventh aspects, and a movable part (3). And a detection unit (6) for outputting an electric signal related to.
この態様によれば、孔群(G1)のうち梁部(4)に最も近い一対の根元孔(51,52)は、梁部(4)の幅方向の中心を通る中心線(L1)を挟むように配置されている。したがって、一対の根元孔(51,52)のいずれかが中心線(L1)上に位置する場合に比べて、可動部(3)の結合端面(31)における中心線(L1)との交点(P1)から、一対の根元孔(51,52)までの距離を確保しやすくなる。その結果、たとえ、製造ばらつき等により孔(5)の位置がばらついたとしても、可動部(3)に形成される孔(5)の位置のばらつきが物理量センサ(1)の特性に影響しにくくなる、という利点がある。 According to this aspect, the pair of root holes (51, 52) closest to the beam portion (4) in the hole group (G1) have the center line (L1) passing through the center of the beam portion (4) in the width direction. It is arranged so as to sandwich it. Therefore, as compared with the case where one of the pair of root holes (51, 52) is located on the center line (L1), the intersection ((1) with the center line (L1) of the coupling end face (31) of the movable part (3) ( It becomes easy to secure the distance from P1) to a pair of root holes (51, 52). As a result, even if the position of the hole (5) varies due to manufacturing variations or the like, the variation in the position of the hole (5) formed in the movable portion (3) hardly affects the characteristics of the physical quantity sensor (1). There is an advantage that
第2〜11の態様に係る構成については、物理量センサ(1)の可動部支持構造(10,10A〜10J)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。 The configurations according to the second to eleventh aspects are not essential configurations for the movable portion support structure (10, 10A to 10J) of the physical quantity sensor (1), and can be appropriately omitted.
1 物理量センサ
10,10A〜10J 可動部支持構造
2 支持部
3 可動部
4 梁部
5 孔
6 検知部
31 結合端面
51,52 根元孔
D1 幅
D2 距離
D3 間隔
D4 間隔
G1 孔群(第1孔群)
G2 第2孔群
L1 中心線
P1 交点(中点)
P2 中点
DESCRIPTION OF
G2 Second hole group L1 Center line P1 Intersection (middle point)
P2 midpoint
Claims (12)
複数の孔を有する可動部と、
前記支持部と前記可動部とを連結することにより、前記支持部に対して前記可動部を支持する梁部と、を備え、
前記複数の孔は、前記可動部において前記梁部につながる結合端面に沿って配置される2以上の孔からなる孔群を含み、
前記孔群を構成する前記2以上の孔のうち、前記梁部に最も近い2つの孔からなる一対の根元孔は、前記結合端面と交差しかつ前記梁部の幅方向の中心を通る中心線を挟むように配置されている、
物理量センサの可動部支持構造。 A support part,
A movable part having a plurality of holes,
A beam portion that supports the movable portion with respect to the support portion by connecting the support portion and the movable portion,
The plurality of holes include a hole group composed of two or more holes arranged along a coupling end surface connected to the beam portion in the movable portion,
Of the two or more holes forming the hole group, a pair of root holes formed of two holes closest to the beam portion is a center line that intersects the coupling end face and passes through the center of the beam portion in the width direction. Are arranged so as to sandwich
Support structure for moving parts of physical quantity sensor.
前記一対の根元孔は、前記第2孔群とは配列を異にする、
請求項1に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The plurality of holes is a second hole group including two or more holes arranged along the coupling end surface on the side opposite to the coupling end surface when viewed from the first hole group which is the hole group in the movable portion. Further including,
The pair of root holes has a different arrangement from the second hole group,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1又は2に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The pair of root holes are arranged outside the entire width of the beam portion,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜3のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The pair of root holes are arranged symmetrically with respect to the center line,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜4のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The distance between the pair of root holes is larger than the width of the beam portion,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜5のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 A distance from a midpoint of a side of the opening surface of each of the pair of root holes facing the coupling end surface to a midpoint of a boundary line between the beam portion and the movable portion is larger than a width of the beam portion. ,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜6のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The distance between the pair of root holes and the coupling end surface is larger than the width of the beam portion,
A movable part support structure for the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜7のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The opening area of each of the pair of root holes is smaller than the opening area of each hole other than the pair of root holes in the hole group,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜8のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 Two or more holes included in the hole group are arranged at equal intervals along the coupling end surface,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
前記一対の根元孔の各々の開口面における前記結合端面と対向する辺の中点から、前記梁部と前記可動部との境界線の中点までの距離は、11μm以上34μm以下である、
請求項1〜9のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The width of the beam portion is 2 μm or more and 20 μm or less,
A distance from a midpoint of a side of the opening surface of each of the pair of root holes facing the coupling end surface to a midpoint of a boundary line between the beam portion and the movable portion is 11 μm or more and 34 μm or less,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
請求項1〜10のいずれか1項に記載の物理量センサの可動部支持構造。 The thickness of the movable portion is 20 μm or more and 200 μm or less,
The movable part support structure of the physical quantity sensor according to claim 1.
前記可動部の挙動に関連する電気信号を出力する検知部と、を備える、
物理量センサ。 A movable part support structure for the physical quantity sensor according to any one of claims 1 to 11,
A detection unit that outputs an electric signal related to the behavior of the movable unit,
Physical quantity sensor.
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