[第1実施形態]
図1は、本発明の形状測定機に相当する真円度測定装置10の側面図である。なお、図中のX軸方向(本発明の第2方向に相当)と、Y軸方向(本発明の第1方向に相当)と、Z軸方向(本発明の上下方向に相当)とは互いに直交している。また、X軸方向及びY軸方向は水平方向に平行な方向である。
図1に示すように、真円度測定装置10は、円柱状又は円筒状のワークWの真直度及び真円度(円筒度)等の測定を行う。この真円度測定装置10は、ベース12と、テーブル回転機構14と、テーブル16と、リニア駆動機構18と、測定アーム20と、検出器22と、筐体24と、を備える。
ベース12は、真円度測定装置10の各部を支持する支持台(基台)である。テーブル回転機構14は、図示は省略するが、Z軸方向に平行な軸Cを中心としてテーブル16を回転自在に保持するエアベアリングと、軸Cを中心としてテーブル16を回転させるモータ等の回転駆動機構と、を備える。これにより、テーブル回転機構14によってテーブル16が軸Cを中心として回転される。
テーブル16は、円盤形状であり、その中心が軸Cに一致するようにテーブル回転機構14のエアベアリング上に保持されている。このテーブル16の上面にはワークWが載置される。なお、ワークWは、その形状中心の位置が軸Cに略一致するように、テーブル16の上面に載置されている。
リニア駆動機構18としては、上記特許文献1に記載されているボールねじ機構或いは上記特許文献2に記載されているリニアモータ機構等の公知の各種機構が用いられるが、本実施形態ではリニアモータ機構を例に挙げて説明を行う。なお、リニア駆動機構18として、本出願人が出願した特願2018−17273号の明細書に記載されているものを用いてもよい。
リニア駆動機構18は、固定子である駆動軸26(シャフト軸又はコラムともいう)及び可動子であるキャリッジ28を備える。
駆動軸26は、ベース12上においてテーブル16からY軸方向にシフトした位置に設けられており、且つベース12に対して垂直なZ軸方向に延びた形状を有している。この駆動軸26は、図示しない複数の永久磁石を公知の配列で接合した構造を有している。
キャリッジ28は、駆動軸26が挿通される略筒形状を有しており、駆動軸26により非接触でZ軸方向に移動自在に支持されている。このキャリッジ28には、駆動軸26を中心としてZ軸方向に沿って螺旋状に巻き回されたコイルが複数設けられている。そして、キャリッジ28の各コイルに電流を印加すると、駆動軸26の各磁石から発生する磁束と、各コイルを流れる電流との相互作用により、キャリッジ28をZ軸方向に沿って移動させる推力(駆動力)が発生する。なお、リニア駆動機構18(リニアモータ機構)の構造及び機能については公知技術であるため、ここでは詳細な説明は省略する。
また、キャリッジ28は、測定アーム20のアーム本体部20aをY軸方向に移動自在に保持しており、測定アーム20と一体にZ軸方向に沿って移動する。
測定アーム20は、キャリッジ28に保持され且つY軸方向に延びた(平行な)アーム本体部20aと、アーム本体部20aの先端側に設けられ且つ検出器22を保持する保持部と、を備える。なお、測定アーム20については、Y軸方向に延びたアーム本体部20aを有していれば、他の部分の形状については適宜変更可能である。
検出器22は、触針22a(測定子又はスタイラスともいう)と、不図示の差動トランス等の変位検出部とを有する接触式のタイプであり、Y軸方向に沿って前後移動する触針22aの変位を検出する。すなわち、検出器22はY軸方向に感度を有している。そして、検出器22は、触針22aの変位を示す変位検出信号(電気信号)を不図示のデータ処理装置へ出力する。なお、検出器22として、例えば光学プローブ(レーザプローブ)のような非接触式のタイプを用いてもよい。
ワークWの真直度測定を行う場合、リニア駆動機構18及び測定アーム20を駆動して、触針22aをワークWの外周面に接触させる。次いで、リニア駆動機構18を駆動してキャリッジ28をZ軸方向に移動させることで、触針22aによりワークWの外周面をZ軸方向に沿ってトレースさせる。これにより、検出器22から1トレース分の変位検出信号が不図示のデータ処理装置へ出力される。この場合、データ処理装置は、検出器22から入力される検出信号を公知の手法により解析して、ワークWの真直度を演算する。
ワークWの真円度測定を行う場合、真直度測定と同様に触針22aをワークWの外周面に接触させる。次いで、テーブル回転機構14によりテーブル16及びワークWを回転させることで、触針22aによりワークWの外周面をその周方向に沿ってトレースさせる。これにより、検出器22からワークWの1回転分の変位検出信号が不図示のデータ処理装置へ出力される。この場合、データ処理装置は、検出器22から入力される検出信号を公知の手法により解析して、ワークWの真円度(円筒度)を演算する。
図2は、筐体24をテーブル16側から見た正面図である。図2に示すように、筐体24(カバーともいう)は、リニア駆動機構18と、後述のカウンターウェイト機構30及びロールスクリーン機構40(図3参照)と、を覆うようにベース12上に設けられている。
筐体24のテーブル16に対向する側の側面には、リニア駆動機構18によりZ軸方向に移動される測定アーム20(アーム本体部20a)を筐体24外に通すための開口24aが形成されている。この開口24aは、Z軸方向に移動する測定アーム20の移動経路(移動範囲)に沿うようにZ軸方向に延びた略矩形状を有している。
測定アーム20がZ軸方向上方に移動すると、測定アーム20と開口24aのZ軸方向上端との間に生じる隙間(空間)がZ軸方向に縮み、且つ測定アーム20と開口24aのZ軸方向下端との間に生じる隙間がZ軸方向に拡がる。また逆に、測定アーム20がZ軸方向下方に移動すると、測定アーム20と開口24aのZ軸方向上端との間に生じる隙間がZ軸方向に拡がり且つ測定アーム20と開口24aのZ軸方向下端との間に生じる隙間がZ軸方向に縮む。そして、これらの隙間は、後述のロールシート54A,54Bにより常に覆われている。
図3は、筐体24内のリニア駆動機構18、カウンターウェイト機構30、及びロールスクリーン機構40をテーブル16側から見た正面図である。
図3と既述の図1とに示すように、カウンターウェイト機構30は、天板32と、Z軸ガイド34と、カウンターウェイト36と、連動機構38と、を備える。
天板32は、駆動軸26の上面に固定されている。この天板32は、X軸方向において既述の測定アーム20の移動経路と後述のカウンターウェイト36の移動経路とに亘るようにX軸方向に延びた形状を有している。
Z軸ガイド34は、駆動軸26に対してX軸方向の一方向であるX1方向にずれた位置に設けられており、Z軸方向に延びた形状を有している。このZ軸ガイド34のZ軸方向下端部はベース12に固定され且つZ軸方向上端部は天板32に固定されている。
カウンターウェイト36は、Z軸ガイド34によりZ軸方向に移動自在に保持されている。すなわち、カウンターウェイト36は、駆動軸26に対してX1方向にずれた位置において、Z軸ガイド34によりZ軸方向に移動自在に保持されている。このカウンターウェイト36の重量は、測定アーム20、検出器22、及びキャリッジ28等の駆動軸26に沿ってZ軸方向に昇降する各昇降部材の重量に基づき決定される。
連動機構38は、キャリッジ28とカウンターウェイト36とを連結し、キャリッジ28のZ軸方向の移動(昇降)に連動してカウンターウェイト36をキャリッジ28とは逆方向に移動させる。なお、連動機構38の詳細構成については公知技術(例えば特開2015−55515号公報参照)であるので、ここでは具体的な説明は省略する。このようにキャリッジ28とカウンターウェイト36とを連動させることで、カウンターウェイト36により上述の各昇降部材の重量バランス等をとることができる。
ロールスクリーン機構40は、一対の回転軸42A,42Bと、回転軸保持部材44A,44Bと、糸巻取ドラム46A,46Bと、テグス48A,48Bと、引張ばね50A,50Bと、シート巻取ドラム52A,52Bと、ロールシート54A,54Bと、連結部56と、を備える。
一対の回転軸42A,42Bは、X軸方向において既述の測定アーム20及びカウンターウェイト36の双方の移動経路に亘るようにX軸方向に延びた(平行な)形状を有している。回転軸42Aは、双方の移動経路のZ軸方向上方側の位置において、回転軸保持部材44AによりX軸方向に平行な回転中心を中心として回転自在に保持されている。また、回転軸42Bは、双方の移動経路のZ軸方向下方側の位置において、回転軸保持部材44BによりX軸方向に平行な回転中心を中心として回転自在に保持されている。これにより、双方の移動経路が回転軸42A,42Bにより上下方向から挟み込まれる。
回転軸保持部材44Aは、例えば天板32の側面(上面でも可)においてX軸方向に沿って複数設けられており、回転軸42Aを回転自在に保持する。また、回転軸保持部材44Bは、ベース12の上面においてX軸方向に沿って複数設けられており、回転軸42Bを回転自在に保持する。
糸巻取ドラム46A、46Bは、本発明の索体巻取体に相当するものである。糸巻取ドラム46Aは、回転軸42AのX1方向側の端部に外嵌固定されており、回転軸42Aと一体に回転する。また、糸巻取ドラム46Bは、回転軸42BのX1方向側の端部に外嵌固定されており、回転軸42Bと一体に回転する。なお、糸巻取ドラム46A、46BのX軸方向及びY軸方向の位置は同一(略同一を含む、以下同じ)である。
糸巻取ドラム46Aは、回転軸42Aと一体に後述のテグス巻取方向RA1(本発明の索体巻取方向に相当)に回転した場合に後述のテグス48Aの巻き取りを行い、逆に回転軸42Aと一体に後述のテグス繰出方向RA2(本発明の索体繰出方向に相当)に回転した場合にテグス48AをZ軸方向下方側に繰り出す。また、糸巻取ドラム46Bは、回転軸42Bと一体に後述のテグス巻取方向RB1(本発明の索体巻取方向に相当)に回転した場合に後述のテグス48Bの巻き取りを行い、逆に回転軸42Bと一体に後述のテグス繰出方向RB2(本発明の索体繰出方向に相当)に回転した場合にテグス48BをZ軸方向上方側に繰り出す。
テグス48A,48Bは、本発明の索体に相当するものである。なお、索体には、単線又は撚線からなる糸、ワイヤ、コード、ケーブル、及びロープ等が含まれる。
テグス48Aは、その一端側が糸巻取ドラム46Aに固定されており且つその他端側には引張ばね50Aが連結されている。また、テグス48Bは、その一端側が糸巻取ドラム46Bに固定されており且つその他端側には引張ばね50Bが連結されている。
引張ばね50Aは、その一端側がテグス48Aに連結され且つその他端側がカウンターウェイト36の上端部に連結されている。これにより、引張ばね50Aを介してテグス48Aとカウンターウェイト36とが連結される。また、引張ばね50Bは、その一端側がテグス48Bに連結され且つその他端側がカウンターウェイト36の下端部に連結される。これにより、引張ばね50Bを介してテグス48Bとカウンターウェイト36とが連結される。その結果、引張ばね50A、カウンターウェイト36、及び引張ばね50Bを介して、テグス48Aとテグス48Bとが連結される。
図4は、図3に示したカウンターウェイト36、糸巻取ドラム46A、46B、テグス48A,48B、及び引張ばね50A,50Bを図3中の矢印A1方向側から見た拡大概略図である。
図4に示すように、連動機構38を介してカウンターウェイト36がZ軸方向上方側に移動すると、カウンターウェイト36及び引張ばね50Aを介してテグス48AがZ軸方向上方向側に押されることで、糸巻取ドラム46Aが回転軸42Aと一体にテグス巻取方向RA1に回転される。その結果、糸巻取ドラム46Aによりテグス48Aがロール状に巻き取られる。なお、テグス48Aが糸巻取ドラム46Aとカウンターウェイト36との間で撓まないように、腰が強いテグス48A(テグス48Bも同様)を用いることが好ましい。
また同時に、カウンターウェイト36がZ軸方向上方側に移動すると、カウンターウェイト36及び引張ばね50Bを介してテグス48BがZ軸方向上方側に引っ張られることで、糸巻取ドラム46Bが回転軸42Bと一体にテグス繰出方向RB2に回転される。その結果、糸巻取ドラム46Bからテグス48BがZ軸方向上方側へ繰り出される。なお、本実施形態では、テグス巻取方向RA1とテグス繰出方向RB2とは同方向である。
一方、連動機構38を介してカウンターウェイト36がZ軸方向下方側に移動すると、カウンターウェイト36及び引張ばね50Aを介してテグス48AがZ軸方向下方側に引っ張られることで、糸巻取ドラム46Aが回転軸42Aと一体に既述のテグス巻取方向RA1とは逆のテグス繰出方向RA2に回転される。その結果、糸巻取ドラム46Aからテグス48AがZ軸方向下方側へ繰り出される。
また同時に、カウンターウェイト36がZ軸方向下方側に移動すると、カウンターウェイト36及び引張ばね50Bを介してテグス48BがZ軸方向下方側に押されることで、糸巻取ドラム46Bが回転軸42Bと一体にテグス繰出方向RB2とは逆のテグス巻取方向RB1に回転される。その結果、糸巻取ドラム46Bによりテグス48Bがロール状に巻き取られる。なお、本実施形態では、テグス巻取方向RA1とテグス巻取方向RB1とは互いに逆方向である。
このように本実施形態では、カウンターウェイト36のZ軸方向の移動(昇降)に応じて、回転軸42Aのテグス巻取方向RA1の回転及び回転軸42Bのテグス繰出方向RB2の回転が行われたり、或いは回転軸42Aのテグス繰出方向RA2の回転及び回転軸42Bのテグス巻取方向RB1の回転が行われたりする。
図1及び図3に戻って、シート巻取ドラム52A,52Bは、本発明のシート巻取体に相当するものである。シート巻取ドラム52Aは、回転軸42AのX軸方向の他方向(X1方向の逆方向)であるX2方向側の端部に外嵌固定されており、回転軸42A及び糸巻取ドラム46Aと一体に回転する。また、シート巻取ドラム52Bは、回転軸42BのX2方向側の端部に外嵌固定されており、回転軸42B及び糸巻取ドラム46Bと一体に回転する。なお、シート巻取ドラム52A,52BのX軸方向及びY軸方向の位置は同一である。
シート巻取ドラム52Aは、回転軸42Aと一体にテグス繰出方向RA2に回転した場合に後述のロールシート54Aの巻き取りを行い、逆に回転軸42Aと一体にテグス巻取方向RA1に回転した場合にロールシート54AをZ軸方向下方側に繰り出す。また、シート巻取ドラム52Bは、回転軸42Bと一体にテグス巻取方向RB1に回転した場合に後述のロールシート54BをZ軸方向上方側に繰り出し、逆に回転軸42Bと一体にテグス繰出方向RB2に回転した場合にロールシート54Bの巻き取りを行う。
ロールシート54Aは、その一端側がシート巻取ドラム52Aに固定され且つその他端側が連結部56に連結されている。また、ロールシート54Bは、その一端側がシート巻取ドラム52Bに固定され且つその他端側が連結部56に連結されている。
連結部56は、キャリッジ28に対してY軸方向(テーブル16側)にシフトした位置で、ロールシート54A,54Bにより支持されている。すなわち、連結部56は、キャリッジ28から分離して設けられている。この連結部56の上端部にはロールシート54Aが連結され、且つ連結部56の下端部にはロールシート54Bが連結されている。これにより、ロールシート54A,54Bの双方の他端側同士が連結部56を介して連結される。このため、連結部56は、ロールシート54A,54Bの双方の他端側と一体にZ軸方向に移動する。
連結部56には、測定アーム20のアーム本体部20aが挿通される挿通口56aが形成されている。この挿通口56aの開口形状は、アーム本体部20aの断面形状を拡大した形状を有している。これにより、アーム本体部20aは、挿通口56aに対して隙間をあけて挿通(非接触で挿通)される。なお、連結部56は、ロールシート54A,54Bの少なくとも一方と一体形成されていてもよい。
図5は、図3に示したシート巻取ドラム52A,52B、ロールシート54A,54B、及び連結部56を図3中の矢印A2方向側(既述の図4と同方向側)から見た拡大概略図である。
図5及び既述の図4に示すように、シート巻取ドラム52Aに対するロールシート54Aの巻き付け方向と、糸巻取ドラム46Aに対するテグス48Aの巻き付け方向と、は互いに逆方向である。また、シート巻取ドラム52Bに対するロールシート54Bの巻き付け方向と、糸巻取ドラム46Bに対するテグス48Bの巻き付け方向と、は互いに逆方向である。
シート巻取ドラム52Aがテグス巻取方向RA1に回転するとシート巻取ドラム52Aからロールシート54AがZ軸方向下方側へ繰り出され、逆にシート巻取ドラム52Aがテグス繰出方向RA2に回転するとシート巻取ドラム52Aによりロールシート54Aがロール状に巻き取られる。また、シート巻取ドラム52Bがテグス巻取方向RB1に回転するとシート巻取ドラム52Bからロールシート54BがZ軸方向上方側へ繰り出され、逆にシート巻取ドラム52Bがテグス繰出方向RB2に回転するとシート巻取ドラム52Bによりロールシート54Bがロール状に巻き取られる。
連結部56は、カウンターウェイト36のZ軸方向上方側の移動に応じて、シート巻取ドラム52Aがテグス巻取方向RA1に回転し且つシート巻取ドラム52Bがテグス繰出方向RB2に回転した場合に、ロールシート54A,54Bの双方の他端側と一体にZ軸方向下方側に移動する。また逆に、連結部56は、カウンターウェイト36のZ軸方向下方側の移動に応じて、シート巻取ドラム52Aがテグス繰出方向RA2に回転し且つシート巻取ドラム52Bがテグス巻取方向RB1に回転した場合に、ロールシート54A,54Bの双方の他端側と一体にZ軸方向上方側に移動する。これにより、連結部56は、カウンターウェイト36のZ軸方向の移動に連動して、カウンターウェイト36とは逆方向に移動、すなわちキャリッジ28と同方向に移動する。
この際に、連結部56のZ軸方向の移動速度(単位時間当たりの移動量)がキャリッジ28のZ軸方向の移動速度(単位時間当たりの移動量)と一致(略一致を含む、以下同じ)するように、糸巻取ドラム46A、46B及びシート巻取ドラム52A,52Bの各々の外径が調整されている。これにより、連結部56は、キャリッジ28と一体にZ軸方向に移動する。その結果、キャリッジ28のZ軸方向の移動の前後においてキャリッジ28に対して連結部56が対向する状態が常に維持される。
なお、各種要因(例えばテグス48A,48Bの厚みとロールシート54A,54Bの厚みとの差など)により、回転軸42A,42Bが回転した場合の糸巻取ドラム46A,46Bによるテグス48A、48Bの巻取量・繰出量と、シート巻取ドラム52A,52Bによるロールシート54A,54Bの繰出量・巻取量との間には微小誤差が生じる。この微小誤差については既述の引張ばね50A,50Bにより吸収される。
図6は、キャリッジ28をZ軸方向下方側に移動させる場合のロールスクリーン機構40の作用を説明するための説明図である。
図6に示すように、キャリッジ28がZ軸方向下方側に移動すると、連動機構38を介してカウンターウェイト36がZ軸方向上方側に移動される。このカウンターウェイト36の移動に応じて、テグス48A等を介して糸巻取ドラム46A及び回転軸42Aが一体にテグス巻取方向RA1に回転されると共に、テグス48B等を介して糸巻取ドラム46B及び回転軸42Bが一体にテグス繰出方向RB2に回転される。
そして、回転軸42Aと一体にシート巻取ドラム52Aがテグス巻取方向RA1に回転することで、シート巻取ドラム52Aからロールシート54AがZ軸方向下方側へ繰り出される。また同時に、回転軸42Bと一体にシート巻取ドラム52Bがテグス繰出方向RB2に回転することで、シート巻取ドラム52Bによりロールシート54Bがロール状に巻き取られる。これにより、連結部56が、ロールシート54A,54Bの双方の他端側と一体にZ軸方向下方側に向けてキャリッジ28と同一の速度で移動する。
図7は、キャリッジ28をZ軸方向上方側に移動させる場合のロールスクリーン機構40の作用を説明するための説明図である。
図7に示すように、キャリッジ28がZ軸方向上方側に移動すると、連動機構38を介してカウンターウェイト36がZ軸方向下方側に移動される。このカウンターウェイト36の移動に応じて、テグス48A等を介して糸巻取ドラム46A及び回転軸42Aが一体にテグス繰出方向RA2に回転されると共に、テグス48B等を介して糸巻取ドラム46B及び回転軸42Bが一体にテグス巻取方向RB1に回転される。
そして、回転軸42Aと一体にシート巻取ドラム52Aがテグス繰出方向RA2に回転することで、シート巻取ドラム52Aによりロールシート54Aがロール状に巻き取られる。また同時に、回転軸42Bと一体にシート巻取ドラム52Bがテグス巻取方向RB1に回転することで、シート巻取ドラム52Bからロールシート54BがZ軸方向上方側へ繰り出される。これにより、連結部56が、ロールシート54A,54Bの双方の他端側と一体にZ軸方向上方側に向けてキャリッジ28と同一の速度で移動する。
このようにキャリッジ28のZ軸方向の移動前後において、キャリッジ28に対して連結部56が対向した状態が維持される。その結果、キャリッジ28のZ軸方向の移動前後で、測定アーム20と開口24a(図2参照)のZ軸方向上端部との間に生じる隙間(空間)がロールシート54Aで覆われた状態と、測定アーム20と開口24aのZ軸方向下端部との間に生じる隙間がロールシート54Bで覆われた状態と、が維持される。
[本実施形態の効果]
以上のように本実施形態では、カウンターウェイト36のZ軸方向の移動に連動して回転軸42A,42B及びシート巻取ドラム52A,52Bを一体に回転させることで、連結部56をキャリッジ28と一体にZ軸方向に移動させることができる。その結果、キャリッジ28に対して復元力を作用させる蛇腹式のシートを用いる場合とは異なり、キャリッジ28等の移動精度(位置精度)に悪影響を及ぼすことが防止される。そのため、特にリニア駆動機構18がリニアモータのようにキャリッジ28の位置保持力が低い場合でも、キャリッジ28等の移動精度に悪影響を及ぼすことが防止される。また、定荷重ばねのような耐用回数に制限がある機構を使用していないので、ロールスクリーン機構40の高耐久性が確保される。その結果、キャリッジ28の移動精度の高精度化とロールスクリーン機構40の高耐久性の確保とが実現される。
また、本実施形態では、キャリッジ28に対して連結部56(ロールシート54A,54B)が分離して設けられているので、連結部56等からキャリッジ28に対して力が加えられることが防止される。その結果、特にリニア駆動機構18がリニアモータのようにキャリッジ28の位置保持力が低い場合でも、キャリッジ28等の移動精度に悪影響を及ぼすことが防止される。
さらに本実施形態では、カウンターウェイト36のZ軸方向の移動に連動して回転軸42A,42B及びシート巻取ドラム52A,52Bを一体に回転させるので、シート巻取ドラム52A,52Bを回転させるための独立した駆動源を設ける必要がなくなる。
[第2実施形態]
図8は、シート巻取ドラム52A,52Bにロール状に巻き取られたロールシート54A,54Bの外径の変化を説明するための説明図である。
図8に示すように、シート巻取ドラム52A,52Bの直径をDとし、ロールシート54A,54Bの厚みをtとし、シート巻取ドラム52A,52Bに対するロールシート54A,54Bの巻き数をnとした場合、ロール状のロールシート54A,54Bの外径は「D+2nt」で表される。すなわち、巻き数nの増加に従って外径が2tずつ増加する。このため、テグス48A,48Bの厚みがtよりも小さい場合、巻き数nの増加に従って、糸巻取ドラム46A,46Bによるテグス48A、48Bの巻取量・繰出量と、シート巻取ドラム52A,52Bによるロールシート54A,54Bの繰出量・巻取量との間に生じる微小誤差が大きくなる。
そして、上記第1実施形態では引張ばね50A,50Bにより上述の微小誤差を吸収しているが、第2実施形態ではロールスクリーン機構40に微小誤差の発生を低減する手段を設けている。
図9は、第2実施形態のロールスクリーン機構40の糸巻取ドラム60A,60Bの拡大図である。なお、第2実施形態のロールスクリーン機構40は、第1実施形態の糸巻取ドラム46A,46Bとは異なる形状の糸巻取ドラム60A,60Bを備える点を除けば、第1実施形態のロールスクリーン機構40と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
糸巻取ドラム60A,60Bは、その直径がX軸方向の一方向(ここではX1方向又はX2方向のいずれでも可)から他方向に向かって次第に直径が大きくなるテーパ状に形成されている。そして、糸巻取ドラム60A,60Bがそれぞれテグス巻取方向RA1,RB1に回転した場合には、糸巻取ドラム60A,60Bによるテグス48A,48Bの巻取位置がX軸方向の一方向側(小径側)に向かって次第にずれる。また逆に、糸巻取ドラム60A,60Bがそれぞれテグス繰出方向RA2,RB2に回転した場合には、糸巻取ドラム60A,60Bによるテグス48A,48Bの巻取位置がX軸方向の他方向側(大径側)に向かって次第にずれる。
なお、糸巻取ドラム60A,60Bの回転に応じてテグス48A,48Bの巻取位置を次第にX軸方向にずらすために、糸巻取ドラム60A,60Bの外周面に螺旋状の溝等を形成してもよい。
このように第2実施形態では、ロール状のロールシート54A,54Bの外径の増加に応じて糸巻取ドラム60A,60Bによるテグス48A,48Bの巻取位置をX軸方向の他方向(大径側)にずらすことができる。また、第2実施形態では、ロール状のロールシート54A,54Bの外径の減少に応じて糸巻取ドラム60A,60Bによるテグス48A,48Bの巻取位置をX軸方向の一方向(小径側)にずらすことができる。その結果、シート巻取ドラム52A,52Bに巻き取られるロールシート54A,54Bの外径と、糸巻取ドラム60A,60Bに巻き取られるテグス48A,48Bの外径と、を一致させることができる。これにより、上述の微小誤差の発生が低減されるため、キャリッジ28の移動精度が確保される。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態のロールスクリーン機構40の概略図である。上記第2実施形態では、糸巻取ドラム60A,60Bにより上述の微小誤差の発生を低減させているが、第3実施形態のロールスクリーン機構40は上述の微小誤差の発生を低減させるためにシート巻取機構70A,70Bを備えている。
なお、第3実施形態のロールスクリーン機構40は、シート巻取機構70A,70Bを備える点を除けば、第1実施形態のロールスクリーン機構40と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。
図10に示すように、シート巻取機構70Aは、回転軸保持部材72A、駆動ドラム74A、ガイド保持部材76A、Y軸ガイド78A、巻取ドラム保持部材80A、圧縮コイルバネ82A、及びシート巻取ドラム52Aを備える。また、シート巻取機構70Bは、回転軸保持部材72B、駆動ドラム74B、ガイド保持部材76B、Y軸ガイド78B、巻取ドラム保持部材80B、圧縮コイルバネ82B、及びシート巻取ドラム52Bを備える。
回転軸保持部材72Aは、天板32の上面の中でテーブル16側の先端部に設けられており、回転軸42Aを回転自在に保持する。また、回転軸保持部材72Bは、ベース12の上面に設けられており、回転軸42Bを回転自在に保持する。なお、回転軸42A,42BのY軸方向の位置は同一である。
駆動ドラム74A,74Bは、本発明の駆動巻取体に相当するものである。駆動ドラム74Aは、回転軸42AのX2方向(図3参照)側の端部に外嵌固定されており、回転軸42A及び糸巻取ドラム46Aと一体に回転する。また、駆動ドラム74Bは、回転軸42BのX2方向側の端部に外嵌固定されており、回転軸42B及び糸巻取ドラム46Bと一体に回転する。そして、駆動ドラム74Aにはロールシート54Aが巻き掛けられ、且つ駆動ドラム74Bにはロールシート54Bが巻き掛けられている。
ガイド保持部材76Aは、天板32の上面で且つ回転軸保持部材72Aに対してY軸方向にシフトした位置に設けられている。ガイド保持部材76Bは、ベース12の上面で且つ回転軸保持部材72Bに対してY軸方向にシフトした位置に設けられている。
Y軸ガイド78A,78Bは、Y軸方向に平行な方向に延びた形状を有している。Y軸ガイド78A,78Bは、例えば、Z軸方向において間隔をあけて配置された上下ガイドにより構成される。そして、Y軸ガイド78A(上下ガイド)はX軸方向において後述のシート巻取ドラム52Aを挟み込むように2組設けられ、且つY軸ガイド78B(上下ガイド)はX軸方向において後述のシート巻取ドラム52Bを挟み込むように2組設けられている。
Y軸ガイド78AのY軸方向の一端部は回転軸保持部材72Aに固定され、且つY軸ガイド78AのY軸方向の他端部はガイド保持部材76Aに固定される。また、Y軸ガイド78BのY軸方向の一端部は回転軸保持部材72Bに固定され、且つY軸ガイド78BのY軸方向の他端部はガイド保持部材76Bに固定される。
巻取ドラム保持部材80Aは、X軸方向に間隔をあけた2組のY軸ガイド78Aごとに、Y軸ガイド78Aに沿ってY軸方向に移動自在に支持されている。また、巻取ドラム保持部材80Bは、X軸方向に間隔をあけた2組のY軸ガイド78Bごとに、Y軸ガイド78Bに沿ってY軸方向に移動自在に支持されている。そして、各巻取ドラム保持部材80Aはシート巻取ドラム52Aを回転自在に保持し、且つ各巻取ドラム保持部材80Bはシート巻取ドラム52Bを回転自在に保持する。
圧縮コイルバネ82Aは、ガイド保持部材76Aと巻取ドラム保持部材80Aとの間でY軸ガイド78Aに外嵌されており、巻取ドラム保持部材80Aを駆動ドラム74Aに向けて付勢する。また、圧縮コイルバネ82Bは、ガイド保持部材76Bと巻取ドラム保持部材80Bとの間でY軸ガイド78Bに外嵌されており、巻取ドラム保持部材80Bを駆動ドラム74Bに向けて付勢する。これにより、シート巻取ドラム52Aが駆動ドラム74Aに向けて付勢され、且つシート巻取ドラム52Bが駆動ドラム74Bに向けて付勢される。
第3実施形態のシート巻取ドラム52Aは一対の巻取ドラム保持部材80Aの間に回転自在に保持され、且つ第3実施形態のシート巻取ドラム52Bは一対の巻取ドラム保持部材80Bの間に回転自在に保持されている。なお、シート巻取ドラム52A及び駆動ドラム74AのX軸方向の位置が一致するように2組のY軸ガイド78Aの位置が調整され、且つシート巻取ドラム52B及び駆動ドラム74BのX軸方向の位置が一致するように一対のY軸ガイド78Bの位置が調整されている。
シート巻取ドラム52Aは、巻取ドラム保持部材80Aを介した圧縮コイルバネ82Aの付勢により、駆動ドラム74Aに巻き掛けられたロールシート54Aを介して駆動ドラム74Aに接触する。このため、シート巻取ドラム52Aは、駆動ドラム74Aの回転に応じてこの駆動ドラム74Aとは逆方向に回転する。
また、シート巻取ドラム52Bは、巻取ドラム保持部材80Bを介した圧縮コイルバネ82Bの付勢により、駆動ドラム74Bに巻き掛けられたロールシート54Bを介して駆動ドラム74Bに接触する。このため、シート巻取ドラム52Bは、駆動ドラム74Bの回転に応じてこの駆動ドラム74Bとは逆方向に回転する。
第3実施形態のロールシート54Aの一端側は、駆動ドラム74Aに巻き掛けられた後、シート巻取ドラム52Aに固定される。このため、駆動ドラム74Aがテグス繰出方向RA2に回転すると、駆動ドラム74Aによってロールシート54AがZ軸方向上方側に引っ張られると共にシート巻取ドラム52Aに向けて送出される。そして、シート巻取ドラム52Aは、駆動ドラム74Aにより駆動ドラム74Aとは逆方向、すなわちテグス巻取方向RA1に回転される。これにより、シート巻取ドラム52Aは、駆動ドラム74Aから送出されたロールシート54Aをロール状に巻き取る。
また逆に、駆動ドラム74Aがテグス巻取方向RA1に回転すると、駆動ドラム74Aによりシート巻取ドラム52Aが駆動ドラム74Aとは逆方向、すなわちテグス繰出方向RA2に回転される。このため、駆動ドラム74Aによって、シート巻取ドラム52Aからロールシート54Aが引き出されると共に引き出されたロールシート54AがZ軸方向下方に向けて繰出される。
第3実施形態のロールシート54Bの一端側は、駆動ドラム74Bに巻き掛けられた後、シート巻取ドラム52Bに固定される。このため、駆動ドラム74Bがテグス繰出方向RB2に回転すると、駆動ドラム74Bによりロールシート54BがZ軸方向下方側に引っ張られると共にシート巻取ドラム52Bに向けて送出される。そして、シート巻取ドラム52Bは、駆動ドラム74Bにより駆動ドラム74Bとは逆方向、すなわちテグス巻取方向RB1に回転される。これにより、シート巻取ドラム52Bは、駆動ドラム74Bから送出されたロールシート54Bをロール状に巻き取る。
また逆に、駆動ドラム74Bがテグス巻取方向RB1に回転すると、駆動ドラム74Bによりシート巻取ドラム52Bが駆動ドラム74Bとは逆方向、すなわちテグス繰出方向RB2に回転される。このため、駆動ドラム74Bによって、シート巻取ドラム52Bからロールシート54Bが引き出されると共に引き出されたロールシート54BがZ軸方向上方に向けて繰出される。
以上のように第3実施形態では、シート巻取ドラム52A,52Bと駆動ドラム74A,74Bとを別個に設けることで、駆動ドラム74A,74Bの外径が常に一定になる。このため、駆動ドラム74A及びシート巻取ドラム52Aによるロールシート54Aの繰出量・巻取量と、駆動ドラム74B及びシート巻取ドラム52Bによるロールシート54Bの繰出量・巻取量とが常に一定になる。その結果、テグス48A、48Bの巻取量・繰出量と、ロールシート54A,54Bの繰出量・巻取量との間に生じる微小誤差を低減することができるので、キャリッジ28の移動精度が確保される。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態のロールスクリーン機構40を説明するための説明図である。上記第1実施形態では、キャリッジ28とは分離して設けられた連結部56によりロールシート54A,54Bの双方の他端側同士を連結しているが、図11に示すように、第4実施形態では、キャリッジ28を介してロールシート54A,54Bの双方の他端側同士を連結する。
なお、第4実施形態のロールスクリーン機構40は、キャリッジ28を本発明の連結部として機能させている点を除けば、第1実施形態のロールスクリーン機構40と基本的に同じ構成である。このため、上記第1実施形態と機能又は構成上同一のものについては、同一符号を付してその説明は省略する。また、図中の符号90は、キャリッジ28に設けられ且つ測定アーム20のアーム本体部20aが挿通される挿通口である。
第4実施形態のキャリッジ28の上端部には、ロールシート54Aの他端側と連結される連結部92Aが設けられている。また、第4実施形態のキャリッジ28の下端部には、ロールシート54Bの他端側と連結される連結部92Bが設けられている。
このように第4実施形態では、キャリッジ28を介してロールシート54A,54Bの双方の他端側同士が連結されるので、上記第1実施形態と同様に、キャリッジ28のZ軸方向の移動前後で、開口24aの隙間がロールシート54A,54Bで覆われた状態が維持される。その結果、上記第1実施形態と同様の効果が得られる。なお、キャリッジ28等の移動精度(位置精度)をより高精度化するためには、上記第1実施形態のように、キャリッジ28から分離した連結部56を設けることが好ましい。
[その他]
図12は、テグス巻取方向RA1,RB1及びテグス繰出方向RA2,RB2の変形例を説明するための説明図である。上記実施形態では、テグス巻取方向RA1,RB1が互いに逆方向であり且つテグス繰出方向RA2,RB2が互いに逆方向である。これに対して図12に示すように、テグス巻取方向RA1,RB1が互いに同方向となり且つテグス繰出方向RA2,RB2が互いに同方向になるように、糸巻取ドラム46Aに対するテグス48Aの巻き付け方向及び糸巻取ドラム46Bに対するテグス48Bの巻き付け方向をそれぞれ調整してもよい。この場合、シート巻取ドラム52Aに対するロールシート54Aの巻き付け方向及びシート巻取ドラム52Bに対するロールシート54Bの巻き付け方向についても同様に調整する。
上記各実施形態では、回転軸42A,42Bが互いに独立して回転可能であるが、例えば回転軸42A,42Bの双方に無端ベルトを架け渡したり或いは双方を不図示のギヤ列を介して連結したりすることで、双方を同期回転させてもよい。これにより、カウンターウェイト36のZ軸方向上方への移動に連動して回転軸42Aを確実にテグス巻取方向RA1に回転させたり、カウンターウェイト36のZ軸方向下方への移動に連動して回転軸42Bを確実にテグス巻取方向RB1に回転させたりすることができる。
上記各実施形態では、ワークWの形状を測定する形状測定装置の一例として、ワークWの真円度及び真直度を測定する真円度測定装置10等を例に挙げて説明したが、各種形状のワークWの平行度、直角度、表面粗さ、うねり、及び寸法等の他の形状を測定する形状測定装置にも本発明を適用することができる。