JP2020105977A - エンジンのシール構造 - Google Patents
エンジンのシール構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020105977A JP2020105977A JP2018245491A JP2018245491A JP2020105977A JP 2020105977 A JP2020105977 A JP 2020105977A JP 2018245491 A JP2018245491 A JP 2018245491A JP 2018245491 A JP2018245491 A JP 2018245491A JP 2020105977 A JP2020105977 A JP 2020105977A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- mating surface
- groove
- engine body
- groove portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
Description
例えば、エンジン本体の合わせ面、及びカバー部材の合わせ面を貫通する挿通孔の近傍に液状シール剤が塗布された場合、薄く押し広げられた液状シール剤が、挿通孔に流入するだけでなく、挿通孔の内部に液状シール剤が固着するという問題があった。
上記挿通部材とは、例えば、ボルトなどの締結部材、ノックピンや略筒状のカラー部材などの位置決め部材のことをいう。
上記挿通孔とは、液状シール剤を挟んで合わせ面同士を対面させた状態において、エンジン本体に開口形成した開口孔と、カバー部材に開口形成した開口孔とが連通したものことをいう。
従って、エンジンのシール構造は、エンジン本体とカバー部材とが締結固定された後の工程で、挿通部材が挿通孔に挿通される場合であっても、挿通孔への挿通部材の挿通を容易にすることができる。
従って、エンジンのシール構造は、エンジン本体の合わせ面とカバー部材の合わせ面との間におけるシール性を向上できるとともに、挿通孔への液状シール剤の流入を確実に阻止することができる。
この発明により、エンジンのシール構造は、溝部へ流入開始した液状シール剤を溝部に確実に貯留できるため、溝部の外部に液状シール剤が流出することを阻止できる。
従って、エンジンのシール構造は、挿通孔への挿通部材の挿通をより確実に容易にすることができる。
この発明により、エンジンのシール構造は、エンジンの挿通孔と変速機の開口孔とが連通した開口に対して挿通部材が挿通される際、挿通部材の挿通が液状シール剤によって阻害されることを防止できる。
この発明により、エンジンのシール構造は、挿通孔への締結部材の挿通が、液状シール剤によって阻害されることを防止できるとともに、締結部材のネジ山に液状シール剤が付着することを防止できる。このため、エンジンのシール構造は、エンジンと被締結部品との締結状態をより安定させることができる。
本実施形態の車両1は、例えば、ガソリンなどを燃料とする横置きエンジン2(以下、「エンジン2」と呼ぶ)を、車両前部に備えた前輪駆動の車両である。このような車両1のエンジン2におけるシール構造について、図1から図8を用いて詳しく説明する。
また、図中において、矢印Fr及び矢印Rrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及び矢印Lhは車幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示している。
さらに、車両1は、図1に示すように、エンジン2から排出された排気ガスが流下するエキマニ4、及び第1触媒5がこの順番でエンジン2の背面に連結されるとともに、第2触媒6、プリサイレンサー7、及びメインサイレンサー8が、車両前方からこの順番で排気管9を介して第1触媒5に連結されている。
アッパブロック26は、詳細な図示を省略するが、車幅方向に所定間隔を隔てて配置された気筒室と、クランク軸21を収容可能な空間とが連通した内部空間を有する形状に形成されている。このアッパブロック26には、ピストン、及びコンロッドなどが配設されている。
このエンジンブロック22の前縁部221は、図3及び図4に示すように、その車幅方向左側の端面が、後述するチェーンカバー40に対面する略平坦な面であって、チェーンカバー40が装着される前方合わせ面221aとして形成されている。
同様に、エンジンブロック22の後縁部222は、その車幅方向左側の端面が、後述するチェーンカバー40に対面する略平坦な面であって、チェーンカバー40が装着される後方合わせ面222aとして形成されている。
さらに、シリンダヘッド23には、吸気ポートを開閉する吸気弁、排気ポートを開閉する排気弁、吸気弁を開閉動作させる吸気カム軸30(図4参照)、及び排気弁を開閉動作させる排気カム軸31(図4参照)などが配設されている。
なお、吸気カム軸30、及び排気カム軸31は、図4に示すように、車幅方向を回転軸とする軸体であって、シリンダヘッド23とヘッドカバー24とで回転自在に支持されている。
前縁部42は、図5に示すように、その車幅方向右側の端面が、エンジンブロック22の前方合わせ面221aに対面する略平坦な面であって、液状シール剤13を介してエンジンブロック22の前方合わせ面221aに当接する前方合わせ面42aとして形成されている。
つまり、チェーンカバー40は、図6に示すように、車幅方向に沿った水平断面において、車幅方向右側が開口した断面略門型形状に形成されている。
さらに、第2貫通孔402は、図7(a)に示すように、エンジンブロック22の第2ネジ孔22bと連通して、第2締結ボルト12の挿通を許容する挿通孔14を構成している。この挿通孔14は、変速機3に開口形成した第2締結ボルト12を挿通するためのボルト開口孔3aとも連通している。
より詳しくは、チェーンカバー40の前方合わせ面42aには、図5に示すように、第1締結ボルト11が挿通される2つの第1貫通孔401と、第2締結ボルト12が挿通される1つの第3貫通孔403と、第1締結ボルト11が挿通される3つの第1貫通孔401とが、車両上方からこの順番で開口形成されている。
なお、第1溝部404は、図8(a)に示すように、車幅方向右側から見た側面視において、その車両下方側の一端が、第2貫通孔402の車両下方側で隣接する第1貫通孔401の近傍の位置まで延設されている。
なお、第2溝部406は、図8(b)に示すように、車幅方向右側から見た側面視において、第3貫通孔403の直径よりも長い溝長さ(略車両上下方向の長さ)で延設されている。
従って、エンジン2のシール構造は、挿通孔14,15への第2締結ボルト12の挿通をより確実に容易にすることができる。
この発明の所定方向の一端は、実施形態の車幅方向左側に対応し、
以下同様に、
エンジン本体の合わせ面は、エンジン本体20の前方合わせ面221a、及び後方合わせ面222aに対応し、
カバー部材の合わせ面は、チェーンカバー40の前方合わせ面42a、及び後方合わせ面43aに対応し、
内部中空空間は、収容空間Sに対応し、
カバー部材は、チェーンカバー40に対応し、
挿通部材、及び締結部材は、第2締結ボルト12に対応し、
溝部は、第1溝部404、及び第2溝部406に対応し、
凹部は、第1凹部405、及び第2凹部407に対応し、
変速機の開口孔は、変速機3のボルト開口孔3a、及びネジ孔3bに対応し、
被締結部品は、変速機3に対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
また、エンジン本体20に締結固定されて内部中空空間を形成するカバー部材として、チェーンカバー40を用いて説明したが、これに限定せず、液状シール剤を介在させて、エンジン本体20に装着されるカバー部材であれば、適宜の構成としてもよい。例えば、横置きのエンジン本体20における前面、または後面に装着されるカバー部材であってもよい。
また、第1溝部404、及び第1凹部405を第2貫通孔402の近傍に形成し、第2溝部406、及び第2凹部407を第3貫通孔403の近傍に形成したが、エンジン本体20に設けた開口と、チェーンカバー40に設けた開口とが連通するとともに、締結ボルトなどの挿通部材が挿通される開口の近傍であれば、適宜の位置に溝部、及び凹部を形成してもよい。
例えば、チェーンカバー40の後方合わせ面43aに第1溝部404、及び第2溝部406を形成し、エンジン本体20の後方合わせ面222aに、エンジン本体20にチェーンカバー40が締結固定された状態において、第1溝部404の一端、及び第2溝部406の一端に対向するように第1凹部、及び第2凹部を凹設してもよい。
また、第1凹部405、及び第2凹部407を側面視略矩形としたが、これに限定せず、溝部の容積よりも大きい容積であれば、適宜の形状で凹設された凹部としてもよい。
3…変速機
3a…ボルト開口孔
3b…ネジ孔
12…第2締結ボルト
13…液状シール剤
14…挿通孔
15…挿通孔
20…エンジン本体
40…チェーンカバー
42a…前方合わせ面
43a…後方合わせ面
221a…前方合わせ面
222a…後方合わせ面
404…第1溝部
405…第1凹部
406…第2溝部
407…第2凹部
S…収容空間
W…シール塗布領域
Claims (5)
- 所定方向の一端に合わせ面を有するエンジン本体と、
該エンジン本体の前記合わせ面に対応する合わせ面を有するとともに、前記エンジン本体に締結固定されて内部中空空間を形成するカバー部材と、
前記エンジン本体の前記合わせ面、及び前記カバー部材の前記合わせ面の間に介在する液状シール剤とを備えたエンジンのシール構造であって、
前記エンジンは、
前記エンジン本体の前記合わせ面、及び前記カバー部材の前記合わせ面を所定方向に貫通するとともに、挿通部材が挿通される挿通孔を備え、
前記エンジン本体の前記合わせ面または前記カバー部材の前記合わせ面における前記内部中空空間側の縁端に沿った部分には、前記液状シール剤が塗布されるシール塗布領域が設けられており、
前記エンジン本体の前記合わせ面または/および前記カバー部材の前記合わせ面には、
前記挿通孔と前記シール塗布領域との間に対応する部分において、前記内部中空空間側の縁端に沿って延びる略溝状に凹設された溝部が備えられた
エンジンのシール構造。 - 前記エンジン本体の前記合わせ面または/および前記カバー部材の前記合わせ面には、
前記溝部に隣接するとともに、前記溝部に連続するように凹設された凹部が備えられ、
該凹部は、
前記溝部の容積よりも大きい容積で凹設された
請求項1に記載のエンジンのシール構造。 - 前記挿通孔の径方向に沿った断面において、前記溝部は、
前記合わせ面に塗布された状態の前記液状シール剤の断面積に比べて大きい断面積で凹設された
請求項1または請求項2に記載のエンジンのシール構造。 - 前記カバー部材を挟んで、前記エンジン本体に変速機が取付けられる構成として、
前記挿通孔は、
前記挿通部材を挿通可能な前記変速機の開口孔に連通する構成である
請求項1から請求項3のいずれか1つに記載のエンジンのシール構造。 - 前記挿通孔は、
前記エンジンに被締結部品を締結固定するための締結部材が挿通される構成である
請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のエンジンのシール構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018245491A JP7188069B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | エンジンのシール構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018245491A JP7188069B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | エンジンのシール構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020105977A true JP2020105977A (ja) | 2020-07-09 |
JP7188069B2 JP7188069B2 (ja) | 2022-12-13 |
Family
ID=71448627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018245491A Active JP7188069B2 (ja) | 2018-12-27 | 2018-12-27 | エンジンのシール構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7188069B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63198866U (ja) * | 1987-06-15 | 1988-12-21 | ||
JP2015121145A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | アイシン精機株式会社 | 内燃機関および内燃機関のカバー取付構造 |
JP2016205240A (ja) * | 2015-04-23 | 2016-12-08 | マツダ株式会社 | エンジンの補機レイアウト |
JP2017207005A (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
JP2018189195A (ja) * | 2017-05-10 | 2018-11-29 | Nok株式会社 | 密封装置及び密封構造 |
-
2018
- 2018-12-27 JP JP2018245491A patent/JP7188069B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63198866U (ja) * | 1987-06-15 | 1988-12-21 | ||
JP2015121145A (ja) * | 2013-12-24 | 2015-07-02 | アイシン精機株式会社 | 内燃機関および内燃機関のカバー取付構造 |
JP2016205240A (ja) * | 2015-04-23 | 2016-12-08 | マツダ株式会社 | エンジンの補機レイアウト |
JP2017207005A (ja) * | 2016-05-18 | 2017-11-24 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
JP2018189195A (ja) * | 2017-05-10 | 2018-11-29 | Nok株式会社 | 密封装置及び密封構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7188069B2 (ja) | 2022-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4706775B2 (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JP6410742B2 (ja) | 弁開閉時期制御装置 | |
JP2019019696A (ja) | エンジンのシリンダヘッドカバー構造 | |
JP5730846B2 (ja) | 内燃機関のオイルジェット装置 | |
KR20110025692A (ko) | 배기 가스 터보차저의 베어링 하우징 몸체 그룹 | |
CN107489477B (zh) | 内燃机 | |
WO2020196457A1 (ja) | 作動油制御弁およびバルブタイミング調整装置 | |
US20060027199A1 (en) | Resin cylinder head cover | |
EP1777403A1 (en) | Direct injection engine | |
JP2009275519A (ja) | オイルレベルゲージの取付構造 | |
JP2020105977A (ja) | エンジンのシール構造 | |
JP6755228B2 (ja) | エンジン | |
EP3190274B1 (en) | Valve opening and closing timing control apparatus | |
JP2000087797A (ja) | 筒内噴射式エンジン | |
JP2008075507A (ja) | 水冷式多気筒エンジン | |
JP2015090128A (ja) | 吸気制御弁およびその組付方法 | |
US10036354B2 (en) | Intake apparatus of internal combustion engine | |
JP2016114013A (ja) | 内燃機関の吸気ポート断熱構造 | |
JP2009108827A (ja) | ガス燃料内燃機関 | |
JP2007100657A (ja) | 合成樹脂製シリンダヘッドカバーに対するオイルコントロールバルブの取付構造並びに合成樹脂製シリンダヘッドカバー | |
JP2011185154A (ja) | エンジンのブローバイガス還元装置 | |
JP2008190395A (ja) | 燃料噴射ポンプ潤滑構造 | |
JP2009108826A (ja) | ガス燃料内燃機関 | |
JP4729396B2 (ja) | シール部材の取付構造 | |
KR100999279B1 (ko) | 가솔린직접분사 엔진의 연료펌프 장착구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210824 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220729 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220802 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221101 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7188069 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |