[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による情報処理装置及び情報処理方法について図1乃至図8を用いて説明する。
まず、本実施形態による情報処理装置である利用者端末を含む電子商取引システムの構成について図1乃至図4を用いて説明する。図1は、本実施形態による電子商取引システムの構成を示す概略図である。図2は、本実施形態による電子商取引システムにおける利用者端末及び電子商取引サーバの構成を示すブロック図である。図3は、本実施形態による利用者端末の商品閲覧画面の例を示す概略図である。図4は、本実施形態による利用者端末の商品閲覧画面に表示される商品表示欄の例を示す概略図である。
本実施形態による電子商取引システムは、ネットワークを介して商品を販売する電子商取引サービスを提供するシステムである。図1に示すように、本実施形態による電子商取引システム1は、商品を購入するための利用者端末10と、利用者端末10から商品の購入が可能な電子取引サービスを提供する電子商取引サーバ20とを含んでいる。電子商取引システム1は、1台又は複数台の利用者端末10を含みうる。なお、ここにいう「商品」は、商取引の対象となりうるものを包括的に含む概念であり、動産であるか不動産であるかの別を問わず、有体物であるか無体物であるかの別を問わず、情報、サービスをも含む。また、電子商取引システムにおける商取引の内容は、商品を販売するものに限定されるものではなく、例えば、商品に相当する目的物を賃貸するもの、商品の売買又は賃貸を仲介するものであってもよい。
電子商取引サーバ20は、ネットワークNWに接続されている。ネットワークNWは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、移動体通信網等により構成されている。利用者端末10は、無線方式又は有線方式でネットワークNWに接続することが可能になっている。利用者端末10と電子商取引サーバ20とは、ネットワークNWを介して通信可能になっている。
利用者端末10は、特に限定されるものではないが、例えば、タブレット端末、スマートフォン、携帯電話、ラップトップ型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ、キオスク端末等の情報処理装置である。利用者端末10は、利用者Uにより所持されて利用される携帯型の情報処理装置であってもよいし、特定の場所に設置されて利用者Uにより利用される据え置き型の情報処理装置であってもよい。
具体的には、利用者端末10は、例えば、店舗において顧客を接客して電子商取引サービスによる顧客の商品購入を補助する店員がその利用者Uとして操作する接客端末である。また、利用者端末10は、例えば、電子商取引サービスによる商品の購入を希望する顧客自身がその利用者Uとして操作する顧客端末であってもよい。また、利用者端末10は、例えば、電子商取引サービスにより商品の購入が可能な店舗内において商品を積載して運搬するためのカートに取り付けて利用されるカート用端末であってもよい。
利用者端末10は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)102と、RAM(Random Access Memory)104と、記憶部106と、入力部108と、表示110と、通信部112とを有している。CPU102、RAM104、記憶部106、入力部108、表示部110及び通信部112は、共通バス114に接続されている。
CPU102は、記憶部106に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、利用者端末10全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU102は、記憶部106に記憶されたプログラムを実行して利用者端末10としての各種処理を実行する。RAM104は、CPU102の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶部106には、電子商取引サーバ20により提供される電子商取引サービスを利用するためのアプリケーションプログラムである電子商取引アプリケーションがインストールされている。CPU102は、電子商取引アプリケーションを実行することにより、電子商取引サービスにて利用者Uが商品を購入するための各種処理を実行することができる。なお、電子商取引アプリケーションは、例えば、電子商取引サーバ20により提供される電子商取引サービスを利用するための専用プログラムである。また、電子商取引アプリケーションは、専用プログラムに限定されるものではなく、例えば、電子商取引サーバ20による電子商取引サービスを提供するためのウェブサイトであるECサイトにアクセス可能なウェブブラウザであってもよい。
より具体的には、CPU102は、電子商取引アプリケーションを実行することにより、入力受付部102a、情報取得部102b、表示制御部102c、判定部102d、表示調整部102e及び注文要求部102fとして機能する。
入力受付部102aは、利用者Uにより入力部108を介して入力される商品表示要求の入力を受け付ける。商品表示要求は、例えば、顧客の関心のある商品、顧客が購入を希望する商品等の商品に関する情報の表示を要求する表示要求であり、商品に関連するキーワード、商品が属する商品カテゴリ等の商品条件を含む。利用者Uは、後述するように、例えば、商品閲覧画面300に表示される検索ボックス306、商品カテゴリボタン308、310、312等により、商品に関連するキーワード、商品が属する商品カテゴリ、等の商品条件を入力することができる。これにより、利用者Uは、商品条件を含む商品表示要求を利用者端末10に入力することができる。
情報取得部102bは、入力受付部102aにより受け付けられた商品表示要求に含まれる商品条件に合致する商品の商品情報を電子商取引サーバ20から取得する。情報取得部102bは、商品表示要求に含まれる商品条件を電子商取引サーバ20にネットワークNWを介して送信する。また、情報取得部102bは、電子商取引サーバ20において商品DB(Database)206aから商品条件に合致する商品として抽出された商品の商品情報を、電子商取引サーバ20からネットワークNWを介して受信する。商品情報は、利用者Uに提示すべき商品に関する情報であり、例えば、商品画像、商品名、価格等を含んでいる。
表示制御部102cは、電子商取引サーバ20により提供される電子商取引サービスにより購入可能な商品を閲覧するための画面である商品閲覧画面を表示部110に表示する。図3は、タブレット端末である利用者端末10のタッチパネルディスプレイとして入力部108が組み込まれて構成された表示部110に表示された商品閲覧画面300の例を示している。
図3に示すように、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302dと、商品表示領域304とを含む商品閲覧画面300を表示部110に表示する。操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302dは、各種の操作ボタンを表示する表示領域である。商品表示領域304は、商品情報を含む商品ページPを表示する表示領域である。
操作ボタン表示領域302a、302bは、それぞれ商品閲覧画面300の上部に上限に並ぶように配置されている。操作ボタン表示領域302cは、商品閲覧画面300における操作ボタン表示領域302bの下の左端部に配置されている。商品表示領域304は、商品閲覧画面300における操作ボタン表示領域302bの下で操作ボタン表示領域302bの右側に配置されている。操作ボタン表示領域302dは、操作ボタン表示領域302b及び商品表示領域304の下の商品閲覧画面300の下部に配置されている。なお、商品閲覧画面300における操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302d及び商品表示領域304のレイアウトは、これに限定されるものではなく、種々のレイアウトを採用することができる。
表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302aに検索ボックス306を表示する。利用者Uは、検索ボックス306に商品に関するキーワードを入力して検索の実行指示を入力することにより、商品条件として商品に関するキーワードを含む商品表示要求を入力することができる。
また、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302bに複数の商品カテゴリボタン308を表示する。表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302bに複数の商品カテゴリボタン308を横に並べて表示することができる。また、表示制御部102cは、横に並べられた複数の商品カテゴリボタン308が操作ボタン表示領域302bに収まりきらない場合、複数の商品カテゴリボタン308を横スクロール可能に表示することができる。各商品カテゴリボタン308は、商品が属する上位の商品カテゴリを選択するためのボタンである。利用者Uは、商品カテゴリボタン308をタップ又はクリックして選択することにより、その商品カテゴリボタン308が示す商品カテゴリを選択することができる。なお、図3では、便宜上、商品カテゴリボタン308に「商品カテゴリA」、「商品カテゴリB」及び「商品カテゴリC」とのラベルを表示しているが、商品カテゴリボタン308には、商品カテゴリを示す具体的な商品カテゴリ名を表示することができる。
表示制御部102cは、商品カテゴリボタン308が利用者Uにより選択されると、選択された商品カテゴリボタン308から複数の商品カテゴリボタン310を展開して表示する。表示制御部102cは、商品カテゴリボタン308から横方向に複数の商品カテゴリボタン310を展開して表示することができる。商品カテゴリボタン308から展開された商品カテゴリボタン310は、商品カテゴリボタン308により選択された上位の商品カテゴリに属するサブカテゴリである中位の商品カテゴリを選択するためのボタンである。利用者Uは、商品カテゴリボタン310をタップ又はクリックして選択することにより、その商品カテゴリボタン310が示す商品カテゴリを選択することができる。なお、図3では、便宜上、商品カテゴリボタン310に「商品カテゴリA1」、「商品カテゴリA2」及び「商品カテゴリA3」とのラベルを表示しているが、商品カテゴリボタン310には、商品カテゴリを示す具体的な商品カテゴリ名を表示することができる。
また、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302cに複数の商品カテゴリボタン312を表示する。表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302cに複数の商品カテゴリボタン312を縦に並べて表示することができる。また、表示制御部102cは、縦に並べられた複数の商品カテゴリボタン312が操作ボタン表示領域302cに収まりきらない場合、複数の商品カテゴリボタン312を縦スクロール可能に表示することができる。各商品カテゴリボタン312は、商品カテゴリボタン310により選択された中位の商品カテゴリに属するサブカテゴリである下位の商品カテゴリを選択するためのボタンである。利用者Uは、商品カテゴリボタン312をタップ又はクリックして選択することにより、商品カテゴリボタン312が示す商品カテゴリを商品条件として含む商品表示要求を入力することができる。なお、図3では、便宜上、商品カテゴリボタン312に「商品カテゴリA1a」、「商品カテゴリA1b」等とのラベルを表示しているが、商品カテゴリボタン312には、商品カテゴリを示す具体的な商品カテゴリ名を表示することができる。
また、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302dに注文手続きボタン314及び移動ボタン316を表示する。注文手続きボタン314は、商品表示領域304において選択された商品の注文手続きに移行するためのボタンである。移動ボタン316は、トップ画面に移動するためのボタン、前の画面に戻るためのボタンを含む。
また、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302dに、商品条件として、商品の価格帯、等を設定する操作ボタンを表示することもできる。また、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302dに、各種の操作ボタンのほか、広告等の情報を表示することができる。
表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302dの表示方法を固定して表示することができる。より具体的には、表示制御部102cは、操作ボタン表示領域302a、302b、302c、302dにおける拡大縮小率、色彩、明度、彩度等を固定して表示することができる。
一方、表示制御部102cは、商品表示領域304に商品ページPを表示する。商品ページPは、情報取得部102bにより取得された商品情報を表示する商品表示欄318を含むページである。表示制御部102cは、複数の商品表示欄318が縦横に格子状に並ぶように配置された商品ページPを表示することができる。
図4に示すように、表示制御部102cは、商品表示欄318において、商品に関する情報として、例えば、商品画像320、商品名322、価格324を表示する。また、表示制御部102cは、商品表示欄318において、商品表示欄318に表示される商品を、購入希望商品として選択するための商品選択ボタン326を表示する。利用者Uは、商品選択ボタン326をタップ又はクリックすることにより、商品を購入希望商品として選択することができる。なお、表示制御部102cは、商品に関する情報として、図4に示す情報のほか、商品の製造者又は販売者、商品の仕様、過去の購入者による評価、購入により付与されるポイント数等を他の情報を表示することもできる。
表示制御部102cは、商品表示領域304に縦方向に収まらない商品ページPを上下の縦方向に縦スクロール可能に表示することができる。また、表示制御部102cは、商品表示領域304に横方向に収まらない商品ページPを左右の横方向にスクロール可能に表示することができる。これにより、表示制御部102cは、商品ページPに配置された複数の商品表示欄318を縦又は横に移動して、くまなく利用者Uが閲覧可能に表示することができる。利用者Uは、例えば、商品表示領域304をスクロールさせる方向に沿ってスワイプ、フリック又はドラッグするタッチ操作により、商品ページPをスクロールさせることができる。なお、商品ページPをスクロールさせる方法は、特に限定されるものではない。利用者Uは、例えば、入力部108としてのマウスによるホイール操作又は商品ページPとともに表示されたスクロールバーのドラッグ操作、入力部108としてのキーボードのキー操作等により、商品ページPをスクロールさせることができる。
また、表示制御部102cは、商品ページPにおける複数の商品表示欄318が横方向に1列に並んで配置された帯状の部分である商品棚Sのそれぞれを、上下に隣接する商品棚Sとは独立して左右の横方向にスクロール可能に表示することができる。なお、表示制御部102cは、商品棚Sのそれぞれに、最下位の商品カテゴリごとに商品表示欄318を分類して表示することができる。最下位の商品カテゴリは、商品カテゴリボタン312により選択された商品カテゴリに属するサブカテゴリである。
また、表示制御部102cは、商品表示領域304において表示される商品ページPを拡大又は縮小して、商品表示欄318を拡大又は縮小して表示することができる。利用者Uは、例えば、商品表示領域304をピンチアウト又はピンチインするタッチ操作により、商品ページPを拡大又は縮小して商品表示欄318を拡大又は縮小することができる。なお、商品ページPを拡大又は縮小する方法は、特に限定されるものではない。利用者Uは、例えば、入力部108としてのマウスによるホイール操作、入力部108としてのキーボードのキー操作等により、商品ページを拡大又は縮小することができる。
また、表示制御部102cは、例えば、利用者Uに対する訴求力の向上、利用者Uの視認性の向上等を目的として、商品表示領域304の表示方法を変更可能に表示することができる。より具体的には、表示制御部102cは、商品表示領域304において上述のように商品ページPをスクロール可能又は拡大縮小可能に表示することができるほか、商品表示領域304又は商品表示欄318の色彩、明度、彩度等を変更して表示することができる。
例えば、表示制御部102cは、商品表示領域304に表示される商品表示欄318の属性に応じて、商品表示領域304の一部若しくは全部又は商品表示欄318の一部若しくは全部について色彩、明度、彩度等を変更して表示することができる。表示制御部102cは、例えば、商品表示領域304に表示される商品表示欄318の属性に応じて、商品表示領域304の一部若しくは全部又は商品表示欄318の一部若しくは全部について色彩、明度、彩度等を変更して表示することができる。具体的には、表示制御部102cは、商品表示欄318に表示する商品が季節商品である場合、その季節に応じて、商品表示領域304の一部若しくは全部又は商品表示欄318の一部若しくは全部について色彩、明度、彩度等を変更して表示することができる。
また、例えば、表示制御部102cは、商品表示領域304のうち、利用者Uにより注視又は注目されることが予測される中央の左右にわたる帯状部分を、上下端の左右にわたる帯状部分よりも明度又は彩度を上げて表示することができる。
判定部102dは、商品表示領域304における商品ページPのスクロール又は拡大若しくは縮小により商品表示領域304の端辺で商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定する。すなわち、判定部102dは、商品ページPのスクロール又は拡大若しくは縮小による商品表示欄318の移動又は拡大若しくは縮小により、商品表示領域304の端辺で商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定する。判定部102dは、見切れによる部分的欠落が発生したか否かの判定するため、商品ページPのスクロール又は拡大若しくは縮小の有無を監視する。
判定部102dは、商品表示欄318に表示されるべき情報の一部が、商品表示領域304の端辺の外側に位置して商品表示領域304に表示されない場合に、商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生したと判定することができる。判定部102dは、例えば、商品表示領域304の下端辺304B又は右端辺304Rで商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定することができる。なお、判定部102dは、商品表示領域304の下端辺304B又は右端辺304Rのほか、商品表示領域304の上端辺304T又は左端辺304Lで商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定することもできる。
ただし、上端辺304T及び下端辺304Bの両端辺、又は左端辺304L及び右端辺304Rの両端辺で見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定して以下の表示調整部102eによる表示の調整を行うと、表示の調整が繰り返されるおそれがある。このため、見切れによる部分的欠落の発生の要因となりうるスクロールの方向等に応じて、上端辺304T及び下端辺304Bのいずれか一方、又は左端辺304L及び右端辺304Rのいずれか一方について、判定部102dによる判定を行うことができる。
例えば、商品表示領域304の下端辺304Bの下側に位置する商品表示欄318が商品表示領域304に表示されるように商品ページPが下から上に縦スクロールされる場合がある。この場合、判定部102dは、上端辺304T及び下端辺304Bのうち、非表示だった商品表示欄318が縦スクロールにより商品表示領域304に表示されてくる下端辺304Bで見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定することができる。
また、例えば、商品表示領域304の右端辺304Rの右側に位置する商品表示欄318が商品表示領域304に表示されるように商品ページP全体又は商品棚Sが右から左に横スクロールされる場合がある。この場合、判定部102dは、左端辺304L及び右端辺304Rのうち、非表示だった商品表示欄318が横スクロールにより商品表示領域304に表示されてくる右端辺304Rで見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定することができる。
表示調整部102eは、判定部102dにより見切れによる部分的欠落が発生したと判定された商品表示欄318の部分的欠落が表示されて解消されるように、商品表示領域304における当該商品表示欄318の表示位置を調整する表示調整処理を実行する。表示調整部102eは、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置をスクロールにより調整することにより、商品表示領域304における商品表示欄318の表示位置を調整することができる。
表示調整部102eは、商品表示欄318の部分的欠落の全部が解消されるように商品表示欄318の表示位置を調整することもできるし、商品表示欄318の部分的欠落の一部が解消されるように商品表示欄318の表示位置を調整することもできる。すなわち、表示調整部102eは、商品表示欄318の部分的欠落の全部が商品表示領域304に表示されるように当該商品表示欄318の表示位置を調整することができる。また、表示調整部102eは、商品表示欄318の部分的欠落の一部が商品表示領域304に表示されるように当該商品表示欄318の表示位置を調整することもできる。
注文要求部102fは、商品表示領域304における商品表示欄318に表示された商品のうち、利用者Uにより購入希望商品として選択された商品の注文を電子商取引サーバ20に対して要求する。注文要求部102fは、例えば、商品表示領域304における商品表示欄318の商品選択ボタン326により選択された商品の注文を要求する注文要求を、電子商取引サーバ20にネットワークNWを介して送信する。
利用者Uは、例えば、商品表示領域304において商品表示欄318に表示された一又は複数の商品を選択して、注文手続きボタン314により注文手続きに移行することができる。利用者Uは、例えば、注文手続きの際に表示部110に表示されたカート画面等の注文確認画面において、注文確定ボタン等をタップ又はクリックすることにより、注文要求部102fに対して注文要求の送信を指示して注文を確定することができる。
記憶部106は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の不揮発性メモリのような記憶媒体により構成されている。記憶部106は、CPU102により実行される特定のアプリケーションプログラム等のプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU102により参照されるデータ等を記憶する。例えば、記憶部106は、CPU102により実行される電子商取引アプリケーションを記憶する。また、例えば、記憶部106は、情報取得部102bにより取得された商品情報、利用者Uにより購入希望商品として選択された商品に関する情報等を記憶することができる。
入力部108は、利用者端末10に対するユーザからの情報、指示等の入力を受け付ける。利用者Uは、入力部108を介して、利用者端末10に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力部108は、例えば、表示部110に組み込まれたタッチパネルにより構成されている。なお、入力部108は、例えば、キーボード、マウス等により構成されていてもよい。
表示部110は、CPU102による制御に従って、例えば、電子商取引アプリケーションの実行画面等の各種画面を表示する。電子商取引アプリケーションの実行画面は、例えば、商品閲覧画面300のほか、電子商取引サービスの入口となるトップ画面、利用者Uの認証を要求するログイン画面、注文を確認して確定するための注文確認画面等を含む。表示部110は、例えば、液晶ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等により構成され、入力部108とともにタッチパネルディスプレイとして構成されている。
通信部112は、CPU102による制御に従って、ネットワークNWを介して電子商取引サーバ20等の外部装置とデータの送受信を行う。通信部112の通信規格、方式等は、特に限定されるものではなく、無線方式であっても有線方式であってもよい。
こうして、本実施形態による利用者端末10が構成されている。
電子商取引サーバ20は、利用者端末10から商品の購入が可能な電子取引サービスを提供する情報処理装置である。電子商取引サーバ20は、購入可能な商品の商品情報、電子取引サービスを利用する顧客の顧客情報等を管理するとともに、利用者端末10から送信される商品の注文要求に応じて、その決済、商品手配等の注文に関する処理を実行する。なお、電子商取引サーバ20の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
電子商取引サーバ20は、図2に示すように、CPU202と、RAM204と、記憶部206と、通信部208とを有している。CPU202、RAM204、記憶部206及び通信部208は、共通バス210に接続されている。
CPU202は、記憶部206に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、電子商取引サーバ20全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU202は、記憶部206に記憶されたプログラムを実行して電子商取引サーバ20としての各種処理を実行する。RAM204は、CPU202の動作に必要なメモリ領域を提供する。
より具体的には、CPU202は、電子商取引サービスを提供するためのプログラムを実行することにより、情報提供部202a及び注文処理部202bとして機能する。
情報提供部202aは、利用者端末10から受信した商品条件に合致する商品の商品情報を利用者端末10に送信して提供する。情報提供部202aは、記憶部206に格納された商品DB206aから商品条件に合致する商品の商品情報を抽出する。例えば、情報提供部202aは、商品条件と、商品DB206aに記録された商品の商品情報とを比較して、商品条件と少なくとも商品情報の一部が合致した商品を、商品条件に合致する商品としてその商品情報を抽出することができる。
また、情報提供部202aは、商品DB206aから抽出した商品の商品情報を、ネットワークNWを介して利用者端末10に送信する。
注文処理部202bは、利用者端末10から受信した商品の注文要求に応じて、当該商品の注文に関する処理を実行する。注文処理部202bは、注文に関する処理として、例えば、商品の注文に関する決済処理をネットワークNWを介して不図示の決済システムに要求する。また注文処理部202bは、注文に関する処理として、商品の確保、発送等の商品の手配をネットワークNWを介して不図示の商品管理システムに指示する。注文処理部202bは、注文に関する処理に際して、記憶部206に格納された顧客DB206bに記録された顧客情報を適宜利用することができる。
記憶部206は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ等の不揮発性メモリのような記憶媒体により構成されている。記憶部206は、CPU202により実行される特定のアプリケーションプログラム等のプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU202により参照されるデータ等を記憶する。例えば、記憶部206は、CPU202により実行される電子商取引サービスを提供するためのアプリケーションを記憶する。
また、記憶部206は、電子商取引サービスにて購入可能な商品の商品情報が記録された商品DB206aを格納している。商品DB206aに登録された商品情報は、例えば、商品を一意に識別するための商品ID(Identification)、商品画像、商品名、製造者又は販売者、商品仕様、価格、商品カテゴリ等を含んでいる。また、記憶部206は、電子商取引サービスを利用する顧客の顧客情報が登録された顧客DB206bを格納している。顧客DB206bに登録された顧客情報は、例えば、顧客を一意に識別するための顧客ID、氏名、住所、連絡先、決済手段に関する情報等を含んでいる。
通信部208は、CPU202による制御に従って、ネットワークNWを介して利用者端末10等の外部装置とデータの送受信を行う。通信部208の通信規格、方式等は、特に限定されるものではなく、無線方式であっても有線方式であってもよい。
こうして、本実施形態による電子商取引サーバ20が構成されている。
本実施形態による利用者端末10は、商品閲覧画面300を表示する表示動作の間、見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318の部分的欠落が表示されて解消されるように、商品表示領域304における当該商品表示欄318の表示位置を調整する。これにより、商品閲覧画面300に表示される要素である商品表示欄318について見切れによる部分的欠落のために見づらくなることを回避して、商品表示欄318を表示する商品表示領域304について高い閲覧性を実現することができる。こうして、本実施形態によれば、商品表示欄318が見やすくなるため、商品表示欄318の見づらさによる商品の販売機会の損失を低減することができる。
以下、本実施形態による利用者端末10の表示動作についてさらに図5乃至図8を用いて説明する。図5は、利用者端末10の表示動作を示すフローチャートである。図6は、利用者端末10の表示動作において商品ページPの縦スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整処理を説明する概略図である。図7は、利用者端末10の表示動作において商品ページPの横スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整処理を説明する概略図である。図8は、利用者端末10の表示動作において商品ページPの拡大により見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整処理を説明する概略図である。利用者端末10における表示動作が行われることにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
図5に示すように、CPU102により電子商取引アプリケーションが実行された利用者端末10では、入力受付部102aが、利用者Uにより入力部108を介して入力される商品表示要求の入力を受け付ける(ステップS102)。入力受付部102aは、商品閲覧画面300に表示された検索ボックス306、商品カテゴリボタン308、310、312等により入力された商品に関連するキーワード、商品が属する商品カテゴリ等の商品条件を含む商品表示要求を受け付ける。
次いで、情報取得部102bは、入力受付部102aにより受け付けられた商品表示要求に含まれる商品条件に合致する商品の商品情報を電子商取引サーバ20から取得する(ステップS104)。このため、情報取得部102bは、商品表示要求に含まれる商品条件を電子商取引サーバ20にネットワークNWを介して送信する。次いで、情報取得部102bは、電子商取引サーバ20において商品DB206aから商品条件に合致する商品として抽出された商品の商品情報を、電子商取引サーバ20からネットワークNWを介して受信する。
次いで、表示制御部102cは、商品閲覧画面300における商品表示領域304に、情報取得部102bにより取得された商品情報を表示する商品表示欄318を含む商品ページPを表示する(ステップS106)。
表示制御部102cは、利用者Uによる商品ページPの表示を変更する操作として、商品ページPをスクロール又は拡大若しくは縮小する操作が行われたか否かを継続的に判定し(ステップS108)、利用者Uによる操作を監視する(ステップS108、NO)。
表示制御部102cは、利用者Uによる商品ページPの表示を変更する操作が行われたと判定すると(ステップS108、YES)、利用者Uの操作に応じて、商品表示領域304における商品ページPの表示を変更する(ステップS110)。すなわち、表示制御部102cは、利用者Uにより商品ページPをスクロールする操作が行われたと判定すると、その操作に応じて商品ページPをスクロールする。また、表示制御部102cは、利用者Uにより商品ページPを拡大又は縮小する操作が行われたと判定すると、その操作に応じて商品ページPを拡大又は縮小する。
判定部102dは、商品ページPのスクロール又は拡大若しくは縮小により、商品表示領域304の端辺で商品表示欄318の見切れによる部分的欠落が発生したか否かを判定する(ステップS112)。判定部102dが、商品表示欄318の見切れによる部分的欠落が発生していないと判定すると(ステップS112、NO)、処理はステップS108に移行する。
判定部102dが、商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生していると判定すると(ステップS112、YES)、表示調整部102eは、見切れによる部分的欠落が表示されるように、当該商品表示欄318の表示位置を調整する(ステップS114)。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318に発生した見切れによる部分的欠落を解消する。以下、商品表示欄318の表示位置を調整する表示調整部102eによる表示調整処理について、見切れによる部分的欠落の発生状況に応じて詳述する。
まず、商品ページPの縦スクロールにより商品表示領域304の下端辺304Bで商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整部102eによる表示調整処理について図6(a)及び図6(b)を用いて説明する。図6(a)及び図6(b)では、商品表示欄318として、商品ページPにおいて上から下に順に縦に並ぶように配置された商品表示欄318A、318B、318Cを例示する。なお、商品ページPには、商品表示欄318A、318B、318C以外にも他の商品表示欄318が配置されうるが、図6(a)及び図6(b)では他の商品表示欄318を省略している。
図6(a)は、例えば商品表示欄318A、318B、318Cが下から上に向かって移動する商品ページPの縦スクロールの結果、商品表示領域304の下端辺304Bで商品表示欄318Bに見切れによる部分的欠落が発生した状態を示している。
図6(a)に示すように、商品表示欄318Bの上側部分は、下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている表示部分318Baになっている。一方、商品表示欄318Bの下側部分は、下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない非表示部分318Bbになっている。判定部102dは、このような商品表示欄318Bについて見切れによる部分的欠落が発生したと判定する。一方、商品表示欄318Bの上側に位置する商品表示欄318Aは、全部が下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている。商品表示欄318Bの下側に位置する商品表示欄318Cは、全部が下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない。
なお、見切れによる部分的欠落の発生の原因となる商品ページPの縦スクロールは、商品表示欄318A、318B、318Cが下から上に向かって移動するもののみならず、上から下に向かって移動するものであってもよい。
表示調整部102eは、図6(a)に示す見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318Bの部分的欠落が表示されて解消されるように、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を縦スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318A、318B、318Cが下から上に向かって移動するように商品ページPを縦スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Bの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318Bの全部を下端辺304Bの上側に位置させて、商品表示欄318Bの全部を商品表示領域304に表示する。こうして、表示調整部102eは、商品表示欄318Bに発生した部分的欠落の全部を商品表示領域304に表示して解消する。
図6(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図6(a)に示す商品表示欄318Bの見切れによる部分的欠落が解消された状態を示している。図6(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Bは、全部が下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている。なお、商品表示欄318Bの上側に位置する商品表示欄318Aは、表示位置の調整後も、全部が下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている。商品表示欄318Bの下側に位置する商品表示欄318Cは、表示位置の調整後も、全部が下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない。
次に、商品ページPの横スクロールにより商品表示領域304の右端辺304Rで商品表示欄318の見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整部102eによる表示調整処理について図7(a)及び図7(b)を用いて説明する。図7(a)及び図7(b)では、商品表示欄318として、商品ページPにおいて左から右に順に縦に並ぶように配置された商品表示欄318D、318E、318Fを例示する。なお、商品ページPには、商品表示欄318D、318E、318F以外にも他の商品表示欄318が配置されうるが、図6(a)及び図6(b)では他の商品表示欄318を省略している。なお、商品ページPの横スクロールは、商品ページP全体の横スクロールであってもよいし、商品棚Sの横スクロールであってもよい。
図7(a)は、例えば商品表示欄318D、318E、318Fが右から左に向かって移動する商品ページPの横スクロールの結果、商品表示領域304の右端辺304Rで商品表示欄318Eに見切れによる部分的欠落が発生した状態を示している。
図7(a)に示すように、商品表示欄318Eの左側部分は、右端辺304Rの左側に位置して商品表示領域304に表示されている表示部分318Eaになっている。一方、商品表示欄318Eの右側部分は、右端辺304Rの右側に位置して商品表示領域304に表示されていない非表示部分318Ebになっている。判定部102dは、このような商品表示欄318Eについて見切れによる部分的欠落が発生したと判定する。一方、商品表示欄318Eの左側に位置する商品表示欄318Dは、全部が右端辺304Rの左側に位置して商品表示領域304に表示されている。商品表示欄318Eの右側に位置する商品表示欄318Fは、全部が右端辺304Rの右側に位置して商品表示領域304に表示されていない。
なお、見切れによる部分的欠落の発生の原因となった商品ページPの横スクロールは、商品表示欄318D、318E、318Fが右から左に向かって移動するもののみならず、左から右に向かって移動するものであってもよい。
表示調整部102eは、図7(a)に示す見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318Eの部分的欠落が表示されて解消されるように、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を横スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318D、318E、318Fが右から左に向かって移動するように商品ページPを横スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Eの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318Eの全部を右端辺304Rの左側に位置させて、商品表示欄318Eの全部を商品表示領域304に表示する。こうして、表示調整部102eは、商品表示欄318Eに発生した部分的欠落の全部を商品表示領域304に表示して解消する。
図7(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図7(a)に示す商品表示欄318Eの見切れによる部分的欠落が解消された状態を示している。図7(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Eは、全部が右端辺304Rの左側に位置して商品表示領域304に表示されている。なお、商品表示欄318Eの左側に位置する商品表示欄318Dは、表示位置の調整後も、全部が右端辺304Rの左側に位置して商品表示領域304に表示されている。商品表示欄318Eの右側に位置する商品表示欄318Fは、表示位置の調整後も、全部が右端辺304Rの右側に位置して商品表示領域304に表示されていない。
次に、商品ページPの拡大により商品表示領域304の下端辺304Bで商品表示欄318の見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整部102eによる表示調整処理について図8(a)及び図8(b)を用いて説明する。図8(a)及び図8(b)では、商品表示欄318として、商品ページPに配置された商品表示欄318Gを例示する。なお、商品ページPには、商品表示欄318G以外にも他の商品表示欄318が配置されうるが、図8(a)及び図8(b)では他の商品表示欄318を省略している。
図8(a)は、商品表示領域304に全部が表示された商品表示欄318Gを含む商品ページPの拡大の結果、商品表示領域304の下端辺304Bで、拡大された商品表示欄318Gに見切れによる部分的欠落が発生した状態を示している。なお、図8(a)では、商品ページPの拡大により拡大される前の商品表示欄318Gを、商品表示欄318G′として示している。
図8(a)に示すように、拡大された商品表示欄318Gの上側部分は、下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている表示部分318Gaになっている。一方、商品表示欄318Gの下側部分は、下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない非表示部分318Gbになっている。判定部102dは、このような商品表示欄318Gについて見切れによる部分的欠落が発生したと判定する。
表示調整部102eは、図8(a)に示す見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318Gの部分的欠落が表示されて解消されるように、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を縦スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318Gが下から上に向かって移動するように商品ページPを縦スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Gの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318Gの全部を下端辺304Bの上側に位置させて、商品表示欄318Gの全部を商品表示領域304に表示する。こうして、表示調整部102eは、商品表示欄318Gに発生した部分的欠落の全部を商品表示領域304に表示して解消する。
図8(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図8(a)に示す商品表示欄318Gの見切れによる部分的欠落が解消された状態を示している。図8(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Gは、全部が下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている。
なお、商品ページPの拡大により拡大された商品表示欄318Gについては、例えば商品表示領域304の下端辺340Bのほか、例えば右端辺304Rで見切れによる部分的欠落が発生することがありうる。この場合、表示調整部102eは、上記図7(a)及び図7(b)に示す場合と同様に処理して見切れによる部分的欠落を商品表示領域304に表示して解消することができる。
また、商品ページPの拡大により拡大された商品表示欄318Gと同様に、商品ページPの縮小により縮小された商品表示欄318についても、商品表示領域304の端辺で見切れが発生しうる。この場合、表示調整部102eは、商品ページPの拡大により見切れによる部分的欠落が発生した場合と同様に処理して見切れによる部分的欠落を商品表示領域304に表示して解消することができる。
利用者端末10は、商品閲覧画面300の商品表示領域304において商品表示欄318を表示する間、上述したステップS108からステップS114までの処理を適宜繰り返して実行する。こうして、利用者端末10は、商品ページPのスクロール又は拡大若しくは縮小により商品表示領域304の商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生した場合に、商品表示欄318の見切れによる部分的欠落を商品表示領域304に表示して解消する。
このように、本実施形態によれば、商品閲覧画面300を表示する表示動作の間、見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318の部分的欠落が表示されて解消されるように、商品表示領域304における当該商品表示欄318の表示位置を調整する。これにより、商品閲覧画面300に表示される要素である商品表示欄318について、見切れによる部分的欠落のために見づらくなることを回避して、商品表示欄318を表示する商品表示領域304について高い閲覧性を実現することができる。こうして、本実施形態によれば、商品表示欄318が見やすくなるため、商品表示欄318の見づらさによる商品の販売機会の損失を低減することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による情報処理装置及び情報処理方法について図9乃至図11を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による情報処理装置及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第1実施形態では、見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318について、見切れによる部分的欠落を一律に解消して商品表示領域304に表示する場合について説明したが、これに限定されるものではない。見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318の表示部分の比率に応じて、商品表示欄318の見切れによる部分的欠落を解消し又は見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318の全部を非表示の状態とすることもできる。
本実施形態による利用者端末10の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態では、見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318の表示部分の比率に応じて、見切れによる部分的欠落を解消し又は部分的欠落が発生した商品表示欄318の全部を非表示の状態とする表示調整処理を実行する場合について説明する。本実施形態による表示調整処理は、図5に示すステップS114の表示調整処理に代えて実行することができる。
以下、本実施形態による利用者端末10の表示動作における表示調整処理について図9乃至図11を用いて説明する。図9は、本実施形態による利用者端末10の表示動作における表示調整処理を示すフローチャートである。図10及び図11は、本実施形態による利用者端末10の表示動作において商品ページPの縦スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整処理を説明する概略図である。
判定部102dが、商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生していると判定すると、図9に示すように、表示調整部102eは、部分的欠落が発生した商品表示欄318における表示部分の非表示部分に対する比率Rを計算する(ステップS202)。部分的欠落が発生した商品表示欄318における表示部分は、商品表示領域304の内側に位置して商品表示領域304に表示されている部分である。部分的欠落が発生した商品表示欄318における非表示部分は、商品表示領域304の外側に位置して商品表示領域304に表示されていない部分である。
表示調整部102eは、見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318における表示部分の非表示部分に対する比率Rとして種々の比率を計算することができる。表示調整部102eは、表示部分の非表示部分に対する比率Rとして、例えば、見切れによる部分的欠落の原因となったスクロールの方向における表示部分の非表示部分に対する長さ比を計算することができる。また、表示調整部102eは、表示部分の非表示部分に対する比率Rとして、例えば、表示部分の非表示部分に対する面積比を計算することもできる。
図10(a)及び図11(a)は、それぞれ図6(a)と同様に、商品ページPの縦スクロールにより商品表示領域304の下端辺304Bで商品表示欄318Bに見切れによる部分的欠落が発生した状態を示している。
図10(a)では、商品表示欄318Bにおいて、表示部分318Baの非表示部分318Bbに対する比率Rが1よりも大きくなっている。すなわち、表示部分318Baが非表示部分318Bbよりも大きくなっている。表示部分318Baは、商品表示欄318Bのうち、下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている部分である。非表示部分318Bbは、商品表示欄318Bのうち、下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない部分である。
図10(a)とは異なり、図11(a)では、商品表示欄318Bにおいて、表示部分318Baの非表示部分318Bbに対する比率Rが1よりも小さくなっている。すなわち、表示部分318Baが非表示部分318Bbよりも小さくなっている。
表示調整部102eは、図10(a)に示すように、表示部分318Baの非表示部分318Bbに対する比率Rが1以上であると判定すると(ステップS204、YES)、商品表示欄318Bの見切れによる部分的欠落を解消する(ステップS206)。このため、表示調整部102eは、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を縦スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318A、318B、318Cが下から上に向かって移動するように商品ページPを縦スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Bの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318Bの全部を下端辺304Bの上側に位置させて、商品表示欄318Bの全部を商品表示領域304に表示する。こうして、表示調整部102eは、商品表示欄318Bに発生した部分的欠落の全部を商品表示領域304に表示して解消する。
図10(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図10(a)に示す商品表示欄318Bの見切れによる部分的欠落が解消された状態を示している。図10(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Bは、第1実施形態と同様に、全部が下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている。
一方、表示調整部102eは、図11(a)に示すように、表示部分318Baの非表示部分318Bbに対する比率Rが1未満であると判定すると(ステップS204、NO)、商品表示欄318Bの全部を非表示の状態とする(ステップS208)。このため、表示調整部102eは、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を縦スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318A、318B、318Cが上から下に向かって移動するように商品ページPを縦スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Bの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318Bの全部を下端辺304Bの下側に位置させて、商品表示欄318Bの全部を商品表示領域304に表示されていない非表示の状態とする。
図11(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図10(a)に示す見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318Bが非表示とされた状態を示している。図11(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Bは、全部が下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない非表示の状態になっている。
こうして、本実施形態において、表示調整部102eは、表示部分318Baの非表示部分318Bbに対する比率Rに応じて、商品表示欄318Bの部分的欠落を解消し又は商品表示欄318Bの全部を非表示の状態とする表示調整処理を実行する。本実施形態では、表示部分318Baが非表示部分318Bbよりも小さい場合には部分的欠落が発生した商品表示欄318Bの全部を非表示の状態とするため、不自然な表示の調整を回避することができる。
なお、上記では、縦スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合について説明したが、横スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合も、縦横の方向が異なる点を除き同様に処理することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による情報処理装置及び情報処理方法について図12乃至図14を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態による情報処理装置及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第1実施形態では、見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318について、一律に見切れを解消して商品表示領域304に表示する場合について説明したが、これに限定されるものではない。見切れによる部分的欠落の発生の原因となったスクロールの方向に応じて、商品表示欄318の見切れによる部分的欠落を解消し又は見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318の全部を非表示とすることもできる。
本実施形態による利用者端末10の構成は、第1実施形態と同様である。本実施形態では、見切れによる部分的欠落の発生の原因となったスクロールの方向に応じて、見切れによる部分的欠落を解消し又は部分的欠落が発生した商品表示欄318の全部を非表示の状態とする表示調整処理を実行する場合について説明する。本実施形態による表示調整処理は、図5に示すステップS114の表示調整処理に代えて実行することができる。
以下、本実施形態による利用者端末10の表示動作における表示調整処理について図12乃至図14を用いて説明する。図12は、本実施形態による利用者端末10の表示動作における表示調整処理を示すフローチャートである。図13及び図14は、本実施形態による利用者端末10の表示動作において商品ページPの縦スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合の表示調整処理を説明する概略図である。
判定部102dが、商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生していると判定すると、図12に示すように、表示調整部102eは、見切れによる部分的欠落の発生の原因となった商品ページPの縦スクロールの方向を取得する(ステップS302)。スクロールの方向を取得するため、表示調整部102eは、商品ページPがスクロールされるたびにそのスクロールの方向をRAM104、記憶部106等に記憶して監視しておくことができる。
図13(a)及び図14(a)は、それぞれ図6(a)と同様に、商品ページPの縦スクロールにより商品表示領域304の下端辺304Bで商品表示欄318Bに見切れによる部分的欠落が発生した状態を示している。
図13(a)は、商品ページPの縦スクロールの方向が、商品表示欄318A、318B、318Cが下から上に向かって移動して商品表示欄318Bが下端辺304Bから商品表示領域304内に向かって移動していく進入方向である場合を示している。この場合、商品表示欄318Bは、商品ページPの進入方向Dinの縦スクロールにより、商品表示領域304内に向かって移動していって商品表示領域304に表示されていった結果、下端辺304Bで見切れによる部分的欠落が発生している。
一方、図14(a)は、商品ページPの縦スクロールの方向が、商品表示欄318A、318B、318Cが上から下に向かって移動して商品表示欄318Bが下端辺304Bから商品表示領域304外に向かって移動していく退出方向である場合を示している。この場合、商品表示欄318Bは、商品ページPの退出方向Doutの縦スクロールにより、商品表示領域304外に向かって移動していって商品表示領域304から消えていった結果、下端辺304Bで見切れによる部分的欠落が発生している。
表示調整部102eは、図13(a)に示すように、商品ページPの縦スクロールの方向が進入方向Dinであると判定すると(ステップS304、YES)、商品表示欄318Bの見切れによる部分的欠落を解消する(ステップS306)。このため、表示調整部102eは、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を縦スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318A、318B、318Cが下から上に向かって移動するように商品ページPを縦スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Bの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示欄318Bの全部を下端辺304Bの上側に位置させて、商品表示欄318Bの全部を商品表示領域304に表示する。こうして、表示調整部102eは、商品表示領域304内に向かって移動した商品表示欄318Bに発生した部分的欠落の全部を商品表示領域304に表示して解消する。
図13(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図13(a)に示す商品表示欄318Bの見切れによる部分的欠落が解消された状態を示している。図13(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Bは、第1実施形態と同様に、全部が下端辺304Bの上側に位置して商品表示領域304に表示されている。
一方、表示調整部102eは、図14(a)に示すように、商品ページPの縦スクロールの方向が進入方向Dinでなく退出方向Doutであると判定すると(ステップS304、NO)、商品表示欄318Bの全部を非表示の状態とする(ステップS308)。このため、表示調整部102eは、商品表示領域304に表示される商品ページPの位置を縦スクロールにより調整する。具体的には、表示調整部102eは、商品表示欄318A、318B、318Cが上から下に向かって移動するように商品ページPを縦スクロールすることにより、商品表示領域304における商品表示欄318Bの表示位置を調整する。これにより、表示調整部102eは、商品表示領域304外に向かって移動した商品表示欄318Bの全部を下端辺304Bの下側に位置させて、商品表示欄318Bの全部を商品表示領域304に表示されていない非表示の状態とする。
図14(b)は、表示調整部102eの表示調整処理により、図14(a)に示す見切れによる部分的欠落が発生した商品表示欄318Bが非表示とされた状態を示している。図14(b)に示すように、表示位置の調整の結果、商品表示欄318Bは、全部が下端辺304Bの下側に位置して商品表示領域304に表示されていない非表示の状態になっている。
こうして、本実施形態において、表示調整部102eは、見切れによる部分的欠落の発生の原因となった縦スクロールの方向に応じて、商品表示欄318Bの部分的欠落を解消し又は商品表示欄318Bの全部を非表示の状態とする表示調整処理を実行する。本実施形態では、スクロールの方向が退出方向Doutである場合には部分的欠落が発生した商品表示欄318Bの全部を非表示の状態とするため、不自然な表示の調整を回避することができる。
なお、本実施形態による表示調整処理は、第2実施形態による表示調整処理とは独立して又は第2実施形態による表示調整処理と組み合わせて実行することができる。
また、上記では、縦スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合について説明したが、横スクロールにより見切れによる部分的欠落が発生した場合も、縦横の方向が異なる点を除き同様に処理することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した情報処理装置は、他の実施形態によれば、図15に示すように構成することもできる。図15は、他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図15に示すように、他の実施形態による情報処理装置1000は、1の表示領域と第2の表示領域とを含む画面において第1の表示領域に第1の要素を表示する表示制御部1002を有する。また、情報処理装置1000は、第1の表示領域の端辺で第1の要素に部分的欠落が発生した場合に、部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように第1の要素の表示位置を調整する表示調整部1004を有する。
他の実施形態による情報処理装置1000によれば、画面に表示される要素に発生した部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように要素の表示位置を調整するので、要素を表示する画面について高い閲覧性を実現することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、表示調整部102eが、商品表示欄318に発生した部分的欠落の全部を商品表示領域304に表示して解消する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。表示調整部102eは、商品表示欄318に発生した部分的欠落の少なくとも一部が表示されて解消されるように当該商品表示欄318の表示位置を調整するものであればよい。
例えば、商品表示欄318に発生した部分的欠落に商品選択ボタン326が含まれる場合、すなわち商品表示欄318の商品選択ボタン326が表示されていない場合がある。この場合、表示調整部102eは、少なくとも商品選択ボタン326が選択可能に商品表示領域304に表示されるように当該商品表示欄318の表示位置を調整することができる。これにより、商品表示欄318に発生した商品選択ボタン326を含む部分的欠落の一部を商品表示領域304に表示して解消することができる。このとき、商品選択ボタン326が表示されるようになった商品表示欄318には、依然として部分的欠落が発生していてもよい。
また、上記実施形態では、表示調整部102eが、商品表示領域304における商品表示欄318に発生した見切れによる部分的欠落を商品表示領域304に表示して解消する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。表示調整部102eは、商品閲覧画面300に表示される種々の要素に発生した見切れによる部分的欠落を解消することができる。
例えば、操作ボタン表示領域302b、302cに表示される要素である商品カテゴリボタン308、310、312にも、商品表示欄318と同様に、スクロールにより操作ボタン表示領域302b、302cの端辺で見切れによる部分的欠落が発生しうる。見切れによる部分的欠落が発生した商品カテゴリボタン308、310、312についても、表示調整部102eは、商品表示欄318と同様に表示位置を調整して見切れによる部分的欠落を操作ボタン表示領域302b、302cに表示して解消することができる。また、表示調整部102eは、見切れによる部分的欠落が発生した商品カテゴリボタン308、310、312について、タップ又はクリックされた場合に、その全部を操作ボタン表示領域302b、302cに表示するように表示位置を調整することもできる。そのほか、操作ボタン表示領域302b、302c等において広告を表示する広告表示欄等についても、見切れによる部分的欠落が発生した場合に同様に処理することができる。
また、上記実施形態では、判定部102dが、見切れによる部分的欠落が発生したと判定した場合に、見切れによる部分的欠落を解消する等の表示調整処理を実行する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、判定部102dは、商品ページPのスクロールの方向、速度、加速度等のスクロールに関する情報に基づき、商品表示領域304の端辺で商品表示欄318に見切れによる部分的欠落が発生するか否かを予測することもできる。この場合、表示調整部102eは、判定部102dが、見切れによる部分的欠落が発生すると予測した場合、部分的欠落が予測された商品表示欄318を、スクロール後の表示位置として上記と同様の表示調整処理後の表示位置に位置させることができる。これにより、商品表示欄318に発生する見切れによる部分的欠落を未然に防止することができる。
また、上記実施形態では、商品閲覧画面300における商品表示領域304に商品表示欄318を表示する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。画面における部分的な表示領域において表示される欄、領域、部分、区画等のあらゆる要素について、上記実施形態と同様に、見切れによる部分的欠落を表示して解消する処理を実行することができる。また、例えば、画面に表示される画像自体、テキスト自体である要素についても、上記実施形態と同様に、見切れによる部分的欠落を表示して解消する処理を実行することができる。
また、上記第1乃至第3実施形態は、いかなる態様で組み合わせて実施することもできるし、それぞれ単独で実施することもできる。
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1の表示領域と第2の表示領域とを含む画面において前記第1の表示領域に第1の要素を表示する表示制御部と、
前記第1の表示領域の端辺で前記第1の要素に部分的欠落が発生した場合に、前記部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように前記第1の要素の表示位置を調整する表示調整部と
を有する情報処理装置。
(付記2)
前記表示調整部は、前記第1の表示領域に表示された前記第1の要素の移動又は拡大若しくは縮小により前記第1の要素に前記部分的欠落が発生した場合に、前記部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように前記第1の要素の前記表示位置を調整する付記1記載の情報処理装置。
(付記3)
前記表示調整部は、前記部分的欠落が発生した前記第1の要素における表示部分の非表示部分に対する比率が1以上である場合に、前記部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように前記第1の要素の前記表示位置を調整する付記1又は2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記表示調整部は、前記比率が1未満である場合に、前記部分的欠落が発生した前記第1の要素を、前記第1の表示領域に表示されない非表示の状態とする付記3記載の情報処理装置。
(付記5)
前記表示調整部は、前記第1の表示領域内に向かって移動した前記第1の要素に前記部分的欠落が発生した場合に、前記部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように前記第1の要素の前記表示位置を調整する付記1乃至4のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記6)
前記表示調整部は、前記第1の表示領域外に向かって移動した前記第1の要素に前記部分的欠落が発生した場合に、前記部分的欠落が発生した前記第1の要素を、前記第1の表示領域に表示されない非表示の状態とする付記5記載の情報処理装置。
(付記7)
前記表示制御部は、前記第1の要素の属性に応じて、前記第1の表示領域の一部若しくは全部又は前記第1の要素の一部若しくは全部について、色彩、明度又は彩度を変更して表示する付記1乃至6のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記8)
前記表示制御部は、前記第1の表示領域に表示する前記第1の要素を選択するため第2の要素を前記第2の表示領域に表示する付記1乃至7のいずれかに記載の情報処理装置。
(付記9)
第1の表示領域と第2の表示領域とを含む画面において前記第1の表示領域に第1の要素を表示し、
前記第1の表示領域の端辺で前記第1の要素に部分的欠落が発生した場合に、前記部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように前記第1の要素の表示位置を調整する情報処理方法。
(付記10)
コンピュータに、
第1の表示領域と第2の表示領域とを含む画面において前記第1の表示領域に第1の要素を表示し、
前記第1の表示領域の端辺で前記第1の要素に部分的欠落が発生した場合に、前記部分的欠落の少なくとも一部が表示されるように前記第1の要素の表示位置を調整する
ことを実行させるプログラム。