JP2020193209A - チアゾール誘導体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
よび該チアゾール誘導体またはその1水和物の結晶などに関する。
ム1〜3)が知られている(特許文献1参照)。
記R2と同じ基などを表し、R11は前記R3と同じ基などを表す)
応させる方法(非特許文献1〜4参照)、α-ハロメチルケトンとN-アシル-チオウレア誘導体を反応させる方法(非特許文献3〜6参照)なども知られている。
障害、オピオイドの鎮痛耐性、片頭痛、運動障害、うつ病、不安障害などの治療剤として有用な式(I)で表される化合物の工業的製造方法などを提供することにある。また、式(IA)で表される化合物またはその1水和物の結晶、およびそれらの製造方法などを提供することにある。
(1) (i) 式(A)で表される化合物と式(B)で表される化合物を反応させる工程を含む、式(C)で表される化合物の製造方法。
(2) X1が塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である(1)記載の製造方法。
(3) X1が臭素原子である(1)記載の製造方法。
(4) R4、R5およびR6がメチルである(1)〜(3)のいずれかに記載の製造方法。
(5) R1が2-フリルである(1)〜(4)のいずれかに記載の製造方法。
(6) (1)〜(5)のいずれかに記載の工程を含む、式(I)で表される化合物の製造方法。
(7) 更に、(ii) 式(C)で表される化合物を酸で処理し、式(D)で表される化合物を得る工程、
(iii) 式(D)で表される化合物と、式(E)で表される化合物を反応させ、式(I)で表される
化合物を得る工程
ある)
を含む(6)記載の製造方法。
(8) 工程(ii)における酸が塩酸またはトリフルオロ酢酸である(7)記載の製造方法。
(9) Yがヒドロキシである(7)または(8)記載の製造方法。
(10) 工程(iii)における反応を、1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩(EDC)、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)またはプロピルホスホン酸無水物(T3P)の存在下で行う(9)記載の
製造方法。
(11) 工程(iii)における反応を、CDIの存在下で行う(9)記載の製造方法。
(12) R2が、4-テトラヒドロピラニルである(1)〜(11)のいずれかに記載の製造方法。
(13) R3が、2-メチルピリジン-5-イル、2-メチルピリミジン-5-イル、5,6-ジヒドロ-2H-ピリジルメチルまたは4-テトラヒドロピラニルオキシである(6)〜(12)のいずれかに記載
の製造方法。
(14) R3が、2-メチルピリジン-5-イルである(6)〜(12)のいずれかに記載の製造方法。
(15) R1が2-フリルであり、R2が4-テトラヒドロピラニルであり、R3が2-メチルピリジン-5-イルである(6)〜(11)のいずれかに記載の製造方法。
(16) 式(P)で表される化合物、式(Q)で表される化合物およびチオシアン酸塩を反応させる工程を含む式(A)で表される化合物の製造方法。
(17) チオシアン酸塩がチオシアン酸ナトリウムまたはチオシアン酸カリウムである(16)記載の製造方法。
(18) R1が2-フリルであり、R4、R5およびR6がメチルである(16)または(17)記載の製造方法。
(19) 反応が、テトラヒドロフラン(THF)中で行われる(16)〜(18)のいずれかに記載の
製造方法。
(20) 1水和物である式(IA)
(21) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.1°および12.0°にピークを有する(20)記載の結晶。
(22) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)16.3°、21.8°および23.0°にピー
クを有する(20)または(21)記載の結晶。
(23) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)14.7°、21.1°、24.4°、24.7°お
よび28.3°にピークを有する(20)〜(22)のいずれかに記載の結晶。
(24) 無水物である式(IA)
(25) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.3°および19.1°にピークを有する(24)記載の結晶。
(26) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)21.2°、23.8°および27.0°にピー
クを有する(24)または(25)記載の結晶。
(27) 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)12.6°、16.5°、19.5°、20.8°お
よび22.4°にピークを有する(24)〜(26)のいずれかに記載の結晶。
(28) 式(IA)で表される化合物をアセトン-水から結晶化する工程を含む(20)〜(23)のい
ずれかに記載の結晶の製造方法。
(29) 式(IA)で表される化合物をイソブチルアルコールから結晶化する工程を含む(24)〜(27)のいずれかに記載の結晶の製造方法。
(30) 原料として用いる式(IA)で表される化合物が1水和物である(28)または(29)記載の
製造方法。
(31) 原料として用いる式(IA)で表される化合物が(6)〜(15)のいずれかに記載の製造方
法で得られる化合物である(28)〜(30)のいずれかに記載の製造方法。
害、オピオイドの鎮痛耐性、片頭痛、運動障害、うつ病、不安障害などの治療剤として有用な式(I)で表される化合物の製造方法、式(I)で表される化合物の製造中間体として有用な式(C)で表される化合物の製造方法、式(IA)で表される化合物またはその1水和物の結晶およびそれらの製造方法などが提供される。本発明の製造方法は、医薬品原薬の工業的製法として有用である。また、本発明の式(IA)で表される化合物またはその1水和物の結晶
は医薬品の原薬として有用である。
低級アルキル、低級アルコキシおよび低級アルカノイルの低級アルキル部分としては、例えば直鎖または分岐状の炭素数1〜10のアルキルがあげられ、より具体的にはメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-ブチル、ペ
ンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどがあげられる。
ンジル、フェネチル、フェニルプロピル、フェニルブチル、フェニルペンチル、フェニルヘキシル、フェニルヘプチル、フェニルオクチル、フェニルノニル、フェニルデシル、ナフチルメチル、ナフチルエチル、ナフチルプロピル、ナフチルブチル、ナフチルペンチル、ナフチルヘキシル、アントリルメチル、アントリルエチルなどがあげられる。
ル、ナフチル、アズレニル、アントリルなどがあげられる。
環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子
を含む縮環性芳香族複素環基などがあげられ、より具体的にはフリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、イソインドリル、インドリル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾトリアゾリル、オキサゾロピリミジニル、チアゾロピリミジニル、ピロロピリジニル、ピロロピリミジニル、イミダゾピリジニル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、フロ[2,3-b]ピリジル、6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジル、7,8-ジヒドロ-5H-ピラノ[4,3-b]ピリジル、7,8-ジヒドロ-5H-チオピラノ[4,3-b]ピリジルなどがあげられる。
レン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレンなどがあげられる。芳香族複素環アルキルとして、より具体的には、例えばピロリルメチル、ピロリルエチル、チアゾリルメチル、ピリジルメチル、ピリジルエチル、ピリミジニルメチル、ピリミジニルエチル、インドリルメチル、ベンゾイミダゾリルメチルなどがあげられる。
縮合した二環または三環性で窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる少なくとも1個の原子を含む縮環性脂肪族複素環基などがあげられ、より具体的にはアジリジニル、
アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジニル、アゼパニル、1,2,5,6-テトラヒドロピリジル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、ピラゾリニル、オキシラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロ-2H-ピラニル、5,6-ジヒドロ-2H-ピラニル、5,6-ジヒドロ-2H-ピリジル、オキサゾリジニル、モルホリノ、モルホリニル、チオキサゾリジニル、チオモルホリニル、2H-オキサゾリル、2H-チオキサゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾイミダゾリジニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロベンゾチオキサゾリル、ベンゾジオキソリニル、テトラヒドロキノリル、テトラヒドロイソキノリル、ジヒドロ-2H-クロマニル、ジヒドロ-1H-クロマニル、ジヒドロ-2H-チオクロマニル、ジヒドロ-1H-チオクロマニル、テトラヒドロキノキサリニル、テトラヒドロキナゾリニル、ジヒドロベンゾジオキサニルなどがあげられる。該アルキレンとしては、例えば炭素数1〜10のアルキレ
ンがあげられ、具体的にはメチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレンなどがあげられる。脂肪族複素環アルキルとして、より具体的には、例えば5,6-ジヒドロ-2H-ピリジルメチル、5,6-ジヒドロ-2H-ピリジルエチル、テトラヒドロ-2H-ピラニルメチル、5,6-ジヒドロ-2H-ピラニルメチル、5,6-ジヒドロ-2H-ピラニルエチル、モルホリノメチル、モルホリノエチル、ピペラジニルメチル、オキサゾリジニルメチルなどがあげられる。
、X2およびYはそれぞれ前記と同義である)
化合物Aは、適当な溶媒中、化合物P、化合物Qおよびチオシアン酸塩を反応させること
により得ることができる。これら3つの試薬(化合物P、化合物Qおよびチオシアン酸塩)は、それぞれ同時に反応させるか、または適切な順番でそれぞれの試薬を順次反応させることもできる。好ましくは、化合物Aは、例えばJ.C.S. Perkin I, 1153 (1987)などに記
載の方法に準じ、適当な溶媒中、チオシアン酸塩と化合物Pを反応させ、次いで得られる
反応混合物に化合物Qを加え反応させることにより得ることができる。
ド(DMA)、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン(DMI)
などの極性溶媒;ジオキサン、THF、ジエチルエーテル、シクロペンチルメチルエーテル
、1,2-ジメトキシエタン(DME)、エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル
類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピルなどのエステル類などがあげられ、これらを単独で、または混合して用いられる。好ましくはTHFなどがあげられる。溶媒の使用
量には特に制限はないが、例えば化合物Pに対して1〜50容量/重量(v/w)用いられる。
化合物Cは、化合物Aを化合物Bと反応させることにより得ることができる。
化合物Aに対して0.5〜20 v/w用いられる。
℃の間の温度で、さらに好ましくは30℃と50℃の間の温度で、通常5分間〜100時間行われる。
い基、例えばtert-ブチル、1,1-ジメチルプロピル、1-メチル-1-フェニルエチル、トリチルなどを存在させることにより望むチアゾール環が選択的に製造できる(下記式で表される化合物C1でなく化合物Cが選択的に得られる)。
簡便な操作で化合物Cを取得することができる。
化合物Dは、化合物Cを無溶媒でまたは溶媒中、酸で処理することにより得ることができる。処理は好ましくは-80℃と用いる酸または溶媒の沸点の間の温度で、より好ましくは10℃と100℃の間の温度で、通常1分間〜100時間、好ましくは5分間〜24時間行われる。必
要に応じてアニソールなどのカチオン捕捉剤を添加して行うとよい。カチオン補足剤は、化合物Cに対して好ましくは0.5当量〜大過剰量、より好ましくは1〜50当量用いられる。
理することで化合物Dを収率よく簡便に得ることができる。
ム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなどの適当な塩基で反応混合物を中和することで反応混合物中から容易に取得することができる。また、ディーン・スターク装置などを用いて副生する低沸点化合物や酸などを留去しながら該処理を行うことでも化合物Dを容易に取
得することができる。副生する低沸点化合物や酸などを留去するために、反応を減圧下で行うことも有効である。
化合物Iは、化合物Dと化合物Eを反応させることで得ることができる。
(1) 化合物Eにおいて、Yがヒドロキシの場合、化合物Iは、化合物Dと化合物Eを溶媒中、
縮合剤の存在下、必要により添加剤の存在下、反応させることにより得ることができる。
ゾール(CDI)またはプロピルホスホン酸無水物(T3P)などがあげられ、化合物Dに対し
て好ましくは0.1〜10当量、より好ましくは1〜2当量用いられる。
は溶媒中、必要により適当な塩基の存在下で反応させることにより得ることができる。
る。
ジン(DMAP)などがあげられ、化合物Dに対して好ましくは1〜10当量、より好ましくは1
〜2当量用いられる。
度で、通常5分間〜100時間行われる。
関する公知の方法に従い得ることができる。
ことができ、化合物Iを固体として簡便に得ることができる。
製造することができ、工業的製造方法として好適である。
て存在することもあり、それらは結晶状態で存在し得る。これら化合物Iもしくはその塩
またはそれらの溶媒和物の結晶には、多形や晶癖が存在することもある。例えば、化合物Iは、化合物Iの結晶、化合物Iの塩の結晶、化合物Iの溶媒和物の結晶、化合物Iの塩の溶
媒和物の結晶、およびこれらの結晶多形、ならびにこれらの各種晶癖などを包含する。より具体的には、例えば後述の実施例および参考例で示す、化合物IAの無水物結晶(A晶)
、化合物IAの1水和物結晶(HA晶)、化合物IAの0.5エタノール和物結晶(EA晶)などがあげられる。なお、これらの結晶形は、例えば粉末X線回折を測定することにより同定でき
るが、本明細書に記載の粉末X線回折の測定値は透過法により測定されたものである。粉
末X線回折の測定値(2θ)は、±0.2°の範囲で変動することがある。
解した後、攪拌しながら、-5℃と室温の間の温度まで冷却することによりA晶を収率よく
かつ再現性よく得ることができる。
物であっても例えばWO2005/063743で得られる化合物であってもよく、特に限定されない
が、医薬品としての品質を保つために純度の高いものを用いることが好ましい。より好ましくは、例えば、後述する実施例12などの方法で得られる化合物IAの1水和物を用いると
よい。また、冷却時に必要により別途製造した種晶(A晶)を加えてもよい。
をイソブチルアルコールに50℃と108℃の間の温度で、好ましくは70℃と100℃の間の温度
で溶解した後、必要により撹拌しながら-5℃と室温の間の温度まで冷却することにより得ることができる。より好ましくは、得られた結晶をジェットミルなどで粉砕した結晶を種晶として用いるとよい。
溶媒(例えば、DMF-水、エタノール-水、アセトン-水など)に、好ましくは室温と用いる溶媒の沸点の間の温度で溶解し、攪拌しながら、-5℃〜室温まで冷却することによりHA晶を収率よくかつ再現性よく得ることができる。純度の高いものを得るためには、より好ましくは、アセトン-水の混合溶媒から結晶化を行うとよい。
タノール和物(EA晶)であるが(参考例3)、化合物IAの結晶化の条件を制御することに
より1水和物や無水物などの結晶を再現性よく得ることができる。このうち、A晶およびHA晶は、具体的には実施例13〜14に記載の方法により再現性よく得ることができる。中で
もA晶は安定性に優れており(試験例1参照)、一定の品質で長期にわたり保存可能であ
る。
通常各種の医薬製剤として提供するのが望ましい。また、それら医薬製剤は、動物または人に使用されるものである。
溶剤、賦形剤など)と一緒に混合し、製剤学の技術分野においてよく知られている任意の
方法により製造される。
与する。静脈内投与などの非経口投与の場合、成人一人あたり0.001〜1000 mg、好ましくは0.01〜100 mgを1日1回ないし数回投与する。しかしながら、これら投与量および投与回数に関しては、前述の種々の条件により変動する。
取り、回折角2θを5°から40°まで変化させて回折ピークを測定することにより行った。照射するX線には銅のKα線(CuKα線)を使用し、管球電圧 5 kV、管球電流 40 mA、ス
テップ角度 0.017°、計数時間 0.56°/秒に設定した。熱分析は、試料の約2 mgをアルミニウムセルに載せ、昇温速度10 ℃/分の条件で示差走査熱量(DSC)を測定することによ
り行った。
参考例1で得た化合物A-1(228 mg, 1.0 mmol)および2-(ブロモアセチル)ピリジン臭化水素酸塩(281 mg, 1.0 mmol)をDMF(2.8 mL)に溶解し、40℃で9時間撹拌した。混合物に水(4.0 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル= 9:1)で精製し、化合物C-1(271 mg, 82%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.50 (s, 9H), 6.03 (brs, 1H), 6.51 (dd, J = 3.5 Hz, 1.8 Hz, 1H), 7.42 (ddd, J= 7.9 Hz, 4.9 Hz, 1.0 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 1.8 Hz, 0.7 Hz, 1H),
7.79 (dd, J = 3.5 Hz, 0.7 Hz, 1H), 7.86 (td, J = 7.9 Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.13 (ddd
, J = 7.9 Hz, 1.0 Hz, 0.9 Hz, 1H), 8.63 (ddd, J = 4.9 Hz, 1.8 Hz, 0.9 Hz, 1H). LC/MS ESI(+) m/z 328 [M+H]+.
参考例1で得た化合物A-1(218 mg, 0.96 mmol)および3-(ブロモアセチル)ピリジン臭
化水素酸塩(278 mg, 1.0 mmol)をDMF(2.0 mL)に溶解し、40℃で10時間撹拌した。混
合物に水(4.0 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル= 7:3)で精製し、化合物C-2(207 mg, 66%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.48 (s, 9H), 6.19 (brs, 1H), 6.31 (dd, J = 3.5 Hz, 1.8 Hz, 1H), 6.87 (dd, J= 3.5 Hz, 0.6 Hz, 1H), 7.07 (dd, J = 1.8 Hz, 0.6 Hz, 1H), 7.26 (dd, J= 8.1 Hz, 5.0 Hz, 1H), 7.92 (ddd, J = 8.1 Hz, 2.2 Hz, 1.7 Hz, 1H), 8.62 (dd, J = 5.0 Hz, 1.7 Hz, 1H), 8.82 (dd, J = 2.2 Hz, 0.7 Hz, 1H). LC/MS ESI(+) m/z 328 [M+H]+.
参考例1で得た化合物A-1(30 mg, 0.13 mmol)および4-ブロモアセチルテトラヒドロピラン(25 mg, 0.12 mmol)をDMF(0.5 mL)に溶解し、40℃で8.5時間撹拌した。混合物に水(0.5 mL)を加え、析出した固体を濾取した。得られた固体を水(0.5 mL)で洗浄し、減圧乾燥することで化合物C-3(37 mg, 92%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.46 (s, 9H), 1.60-1.95 (m, 4H), 3.06 (tt, J = 11.1 Hz, 3.9 Hz, 1H), 3.40 (dt, J = 11.6 Hz, 2.2 Hz, 2H), 4.02 (ddd, J = 11.6 Hz, 4.2 Hz, 2.2 Hz, 2H), 5.81 (brs, 1H), 6.55 (dd, J = 3.5 Hz, 1.8 Hz, 1H), 7.48 (dd, J= 3.5 Hz, 0.7 Hz, 1H), 7.54 (dd, J = 1.8 Hz, 0.7 Hz, 1H). LC/MS ESI(+) m/z 335 [M+H]+.
ル=テトラヒドロピラン-4-イル=ケトン(化合物C-4)の製造
参考例2で得た化合物A-2(580 mg, 2.0 mmol)および4-ブロモアセチルテトラヒドロピラン(416 mg, 2.0 mmol)をDMF(2.0 mL)に溶解し、40℃で8時間撹拌した。氷冷下、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル= 4:1〜1:1)で精製し、化合物C-4(690 mg, 87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.53-1.83 (m, 4H), 1.76 (s, 6H), 2.79 (tt, J = 12.9 Hz, 3.7 Hz, 1H), 3.29 (dt, J = 11.6 Hz, 2.3 Hz, 2H), 3.94 (ddd, J = 11.6 Hz, 3.6 Hz, 2.3 Hz, 2H), 6.54 (dd, J = 3.5 Hz, 1.7 Hz, 1H), 6.76 (brs, 1H), 7.28-7.42 (m, 3H), 7.44-7.51 (m, 3H), 7.54 (dd, J = 1.7 Hz, 0.8 Hz, 1H).
合物D-1)の製造
実施例1で得た化合物C-1(263 mg, 0.80 mmol)を濃塩酸(2.6 mL)に溶解し、80℃で3.5時間撹拌した。氷冷下、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、析出した固体を濾取した。得られた固体を水(6.0 mL)で洗浄し、減圧乾燥することで化合物D-1(140 mg, 64%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ 6.56 (dd, J = 3.5 Hz, 1.7 Hz, 1H), 7.44 (dd, J = 3.5 Hz, 0.7
Hz, 1H), 7.53-7.61 (m, 2H), 7.94-8.08 (m, 2H), 8.05 (brs, 2H), 8.57 (ddd, J= 5.0 Hz, 1.7 Hz, 0.9 Hz, 1H). LC/MS ESI(+) m/z 272 [M+H]+.
合物D-2)の製造
実施例2で得た化合物C-2(207 mg, 0.63 mmol)を濃塩酸(2.0 mL)に溶解し、80℃で3.5時間撹拌した。氷冷下、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、析出した固体を濾取した。得られた固体を水(3.0 mL)で洗浄し、減圧乾燥することで化合物D-2(127 mg, 74%)を得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ 6.40 (dd, J = 3.5 Hz, 1.8 Hz, 1H), 6.80 (dd, J = 3.5 Hz, 0.4
Hz, 1H), 7.28 (dd, J = 1.8 Hz, 0.4 Hz, 1H), 7.35 (ddd, J = 8.0 Hz, 4.9 Hz, 0.6 Hz, 1H), 7.85 (ddd, J = 8.0 Hz, 2.2 Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.15 (brs, 2H), 8.60 (dd, J
= 4.9 Hz, 1.8 Hz, 1H), 8.63 (dd, J = 2.2 Hz, 0.6 Hz, 1H). LC/MS ESI(+) m/z 272
[M+H]+.
ケトン(化合物D-3)の製造(1)
実施例3で得た化合物C-3(30 mg, 0.09 mmol)を濃塩酸(1.0 mL)に溶解し、80℃で1.5時間撹拌した。氷冷下、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和し、析出
した固体を濾取した。得られた固体を水(0.5 mL)で洗浄し、減圧乾燥することで化合物D-3(22 mg, 87%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.68-1.95 (m, 4H), 2.99 (tt, J = 11.0 Hz, 3.9 Hz, 1H), 3.40 (dt, J= 11.6 Hz, 2.4 Hz, 2H), 4.02 (ddd, J = 11.6 Hz, 4.0 Hz, 2.4 Hz, 2H), 5.58 (brs, 2H), 6.56 (dd, J = 3.5 Hz, 1.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J
= 1.8 Hz, 1H). LC/MS ESI(+) m/z279 [M+H]+.
実施例3で得られる化合物C-3(80 g, 0.24 mol)、濃塩酸(200 mL)および水(200 mL)の混合物を95〜108℃で低沸点物を留去しながら4時間攪拌した。混合物に90℃の温水(80 mL)を95℃で滴下し、同温度で30分間、次いで85℃で30分間攪拌した後、50℃に冷却
し、メタノール(240 mL)を滴下した。水酸化ナトリウム水溶液(8 mol/L)で混合物のpHを9.5に調整し、5℃に冷却した後、析出した固体を濾取した。得られた固体を冷10%メタノール水溶液で洗浄し、減圧乾燥することにより化合物D-3(61 g, 92%)を得た。
実施例4で得た化合物C-4(50 mg, 0.13 mmol)をトリフルオロ酢酸(0.5 mL)に溶解し、40℃で3時間撹拌した。氷冷下、混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。残渣を薄層シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル= 1:1)で精製し化合物D-3(21 mg, 59%)を得た。
イル]-6-メチルピリジン-3-カルボキサミド(化合物IA)の1水和物の製造
実施例7で得られる化合物D-3(500 g, 1.80 mol)、活性炭(C2, 25 g)およびDMF(1.3 L)の混合物を60℃で1時間攪拌した。活性炭を同温度でろ別した後、ろ液に室温で6-メチルニコチン酸(419 g, 3.06 mol)、CDI(495 g, 3.06 mol)およびDMF(875 mL)を加え、90℃で3時間攪拌した。混合物を60℃まで冷却し、活性炭(C2,50 g)およびDMF(250
mL)を加え、同温度で1時間攪拌した。活性炭を同温度でろ別し、同温度のDMF(500 mL
)で洗浄した。ろ液を40℃まで冷却した後、攪拌しながら同温度で水(1.5 L)を30分間
かけて滴下し、同温度で30分間攪拌した後、さらに水(1.5 L)を滴下した。混合物を5℃まで冷却し、6時間攪拌した後、析出した固体をろ取した。得られた固体を冷50%メタノ
ール水溶液(1.0 L)で洗浄し、減圧乾燥することで、化合物IAの1水和物(619 g, 収率 84%)を得た。
実施例10で得られる化合物IAの1水和物(80 g,0.19 mol)を水(0.56 L)およびアセトン(2.24 L)の混合溶媒に55℃で溶解し、活性炭(C2,8 g)を加え30分間攪拌した。活性炭を同温度でろ別し、温80%アセトン水溶液(0.16 L)で洗浄した。ろ液を40℃で攪拌しながら実施例13で得られたHA晶(0.40 g)を種晶として加え、3時間かけて0℃まで冷却し、さらに同温度で15時間攪拌した。析出した固体をろ取し、得られた固体を冷50%アセトン水溶液(0.10 L)で洗浄した後、45℃で48時間減圧乾燥することで化合物IAのHA晶(72
g, 収率90%)を得た。
粉末X線回折測定結果:回折角度(2θ) = 8.1, 12.0, 14.7, 16.3, 21.1, 21.8, 23.0, 24.4, 24.7, 28.3°にピークを示した(図1参照)。
熱分析(DSC)測定結果:約133℃および約209℃に吸熱ピークを示した。
実施例10で得られる化合物IAの1水和物(300 g,0.72 mol)をイソブチルアルコール(8.1 L)に80℃で溶解し、活性炭(C2, 30 g)を加え30分間攪拌した。活性炭を同温度でろ別し、温イソブチルアルコール(0.6 L)で洗浄した。ろ液を70℃で攪拌しながら実施例14で得られたA晶(1.5 g)を種晶として加えた。同温度でさらに1時間攪拌した後、6時間
かけて5℃まで冷却し、同温度でさらに18時間攪拌した。析出した固体をろ取し、得られ
た固体を冷イソブチルアルコール(0.60 L)で洗浄し、50℃で減圧乾燥することでA晶(262 g, 収率93%)を得た。
粉末X線回折測定結果:回折角度(2θ)= 8.3, 12.6, 16.5, 19.1, 19.5, 20.8, 21.2, 22.4, 23.8, 27.0°にピークを示した(図2参照)。
熱分析(DSC)測定結果:約210℃に吸熱ピークを示した。
実施例10で得られる化合物IAの1水和物(550 g, 1.38 mol)を水(1.1 L)およびエタノール(9.9 L)の混合溶媒に80℃で溶解した。この溶液を水(1.1 L)に20分間かけて滴下し、20℃で1.5時間攪拌、さらに0℃で2.5時間攪拌した。析出した固体をろ取し、得ら
れた固体を冷水(320 mL)および冷エタノール(80 mL)の混合溶媒(400 mL)で洗浄し、55℃で減圧乾燥することでHA晶(525 g, 収率95%)を得た。
このHA晶(515 g)をジェットミルで粉砕した。粉砕された結晶を種晶として用いた。
粉末X線回折測定結果:回折角度(2θ) = 8.1, 12.0, 14.7, 16.3, 21.1, 21.8, 23.0, 24.4, 24.7, 28.3°にピークを示した。
実施例10で得られる化合物IAの1水和物(40 g, 96 mmol)をイソブチルアルコール(1.2 L)に80℃で溶解し、8時間かけて5℃まで冷却した。同温度でさらに16時間攪拌した後、析出した固体をろ取し、得られた固体を冷イソブチルアルコール(80 mL)で洗浄し、50℃で減圧乾燥することでA晶(37 g, 収率95%)を得た。このA晶(34 g)をジェットミルで粉砕した。粉砕された結晶を種晶として用いた。
粉末X線回折測定結果:回折角度(2θ)= 8.3, 12.6, 16.5, 19.1, 19.5, 20.8, 21.2, 22.4, 23.8, 27.0°にピークを示した。
製造
チオシアン酸ナトリウム(0.91 g, 11 mmol)をTHF(5.0 mL)に懸濁し、40℃で2-フロイルクロリド(1.0 mL, 10 mmol)を加えて10分間撹拌した。氷冷後、混合物にtert-ブチルアミン(1.1 mL, 11 mmol)を加え、40℃で30分間撹拌した。混合物に水(10.0 mL)を加え、室温で30分間撹拌した。析出した固体を濾取し、水(5.0 mL)で洗浄後、減圧乾燥
することで化合物A-1(1.86 g, 81%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.59 (s, 9H), 6.59 (dd, J = 3.6 Hz, 1.7 Hz, 1H), 7.29 (dd, J =
3.6 Hz, 0.8 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 1.7 Hz, 0.8 Hz, 1H), 8.86 (brs, 1H), 10.62 (brs, 1H). LC/MS (ESI(+)) m/z 227 [M+H]+.
ア(化合物A-2)の製造
チオシアン酸ナトリウム(922 mg, 11 mmol)をTHF(5.0 mL)に懸濁し、40℃で2-フロイルクロリド(1.0 mL, 10 mmol)を加えて10分間撹拌した。氷冷後、混合物に1-メチル-1-フェニルエチルアミン(1.5 mL, 11 mmol)を加え、室温で1.5時間撹拌した。混合物に水(10.0 mL)を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残渣にエタノール(3.0 mL)を加えて撹拌した後、析出した固体を濾取し、減圧乾燥することで化合物A-2(1.85 g, 63%)を得た。
1H-NMR (CDCl3) δ 1.90 (s, 6H), 6.60 (dd, J = 3.6 Hz, 1.7 Hz, 1H), 7.20-7.42 (m,
5H), 7.33 (dd, J = 3.6 Hz, 0.8 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 1.7 Hz, 0.8 Hz, 1H), 8.91
(brs, 1H), 11.05 (brs, 1H).
和物(EA晶)の製造)
WO2005/063743の実施例504と同様にして、化合物IAを淡褐色固体として得た。得られた固体は、各種スペクトルデータ(1H NMRスペクトル、粉末X線回折、熱分析、元素分析な
ど)から化合物IAの0.5エタノール和物結晶(EA晶)であることが確認された。
粉末X線回折測定結果:回折角度(2θ)= 7.4, 9.0, 10.0, 12.7, 16.3, 17.7, 19.3, 19.8, 23.9, 27.2°にピークを示した(図3参照)。
熱分析(DSC)測定結果:約154℃、約198℃および約208℃に吸熱ピークを示した。
実施例12で得られるA晶を40℃/75%RH(相対湿度)および40℃/90%RH(相対湿度)の条
件下でそれぞれ6ヵ月保存した後、粉末X線回折を測定した。保存開始時の回折パターン
と比較したところ、いずれの条件においても回折パターンに変化は認められなかった。A
晶は40℃/75%RH(相対湿度)および40℃/90%RH(相対湿度)の加湿条件下に長期間保存しても安定であることが確認された。
実施例11で得られるHA晶を60℃の条件下に2週間保存した後、粉末X線回折を測定した
。保存開始時の回折パターンと比較したところ、保存後の回折パターンにおいて、A晶に
特徴的な回折ピークが確認された。即ち、HA晶の一部は60℃条件下によりA晶へ結晶転移
すると考えられた。
実施例11および12で得られるHA晶およびA晶をそれぞれ雄性ラットに経口投与し、化合
物IAの血漿中動態を評価した。結果を第1表および第2表に示した。
優れた性質を有していることが確認された。
HA晶よりA晶の方が血漿中濃度は速やかに上昇した。
害、オピオイドの鎮痛耐性、片頭痛、運動障害、うつ病、不安障害などの治療剤として有用な式(I)で表される化合物の製造方法、式(IA)で表される化合物またはその1水和物の結晶およびそれらの製造方法などを提供することができる。本発明の製造方法は、医薬品原薬の工業的製法として有用である。また、本発明の式(IA)で表される化合物またはその1
水和物の結晶形は医薬品の原薬として有用である。
Claims (25)
- (i) 式(A)で表される化合物と式(B)で表される化合物を反応させる工程を含む、式(C)
で表される化合物の製造方法。
(式中、R1はフリルを表し、R4、R5およびR6はそれぞれ同一または異なって低級アルキルまたはアリールを表し、R2はピリジルまたはテトラヒドロピラニルを表し、X1はハロゲンを表す) - X1が塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である請求項1記載の製造方法。
- X1が臭素原子である請求項1記載の製造方法。
- R4、R5およびR6がメチルである請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- R1が2-フリルである請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載の工程を含む、式(I)で表される化合物の製造方法。
(式中、R1およびR2はそれぞれ前記と同義であり、R3はアリール、アラルキル、芳香族複素環基、芳香族複素環アルキル、脂肪族複素環アルキルまたはテトラヒドロピラニルオキシを表すか、またはこれらの基に、ハロゲン;低級アルコキシまたはモルホリノで置換されていてもよい低級アルキル;低級アルコキシ;低級アルカノイル;およびビニルからなる群から選ばれる1〜3個の置換基が置換した基を表す) - 更に、(ii) 式(C)で表される化合物を酸で処理し、式(D)で表される化合物を得る工程
、
(式中、R1、R2、R4、R5およびR6はそれぞれ前記と同義である)、および
(iii) 式(D)で表される化合物と、式(E)で表される化合物を反応させ、式(I)で表される
化合物を得る工程
(式中、Yはハロゲンまたはヒドロキシを表し、R1、R2およびR3はそれぞれ前記と同義で
ある)
を含む請求項6記載の製造方法。 - 工程(ii)における酸が塩酸またはトリフルオロ酢酸である請求項7記載の製造方法。
- Yがヒドロキシである請求項7または8記載の製造方法。
- 工程(iii)における反応を、1,3-ジシクロヘキシルカルボジイミド、1-エチル-3-(3-ジ
メチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)またはプロピルホスホン酸無水物の存在下で行う請求項9記載の製造方法。 - 工程(iii)における反応を、CDIの存在下で行う請求項9記載の製造方法。
- R2が、4-テトラヒドロピラニルである請求項1〜11のいずれか1項に記載の製造方法。
- R3が、2-メチルピリジン-5-イル、2-メチルピリミジン-5-イル、5,6-ジヒドロ-2H-ピリジルメチルまたは4-テトラヒドロピラニルオキシである請求項6〜12のいずれか1項に記
載の製造方法。 - R3が、2-メチルピリジン-5-イルである請求項6〜12のいずれか1項に記載の製造方法。
- R1が2-フリルであり、R2が4-テトラヒドロピラニルであり、R3が2-メチルピリジン-5-
イルである請求項6〜11のいずれか1項に記載の製造方法。 - 1水和物である式(IA)
で表される化合物の結晶。 - 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.1°および12.0°にピークを有する請求
項16記載の結晶。 - 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)16.3°、21.8°および23.0°にピークを
有する請求項16または17記載の結晶。 - 無水物である式(IA)
で表される化合物の結晶。 - 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)8.3°および19.1°にピークを有する請求項19記載の結晶。
- 粉末X線回折において、回折角度(2θ±0.2°)21.2°、23.8°および27.0°にピークを
有する請求項19または20記載の結晶。 - 式(IA)で表される化合物をアセトン-水から結晶化する工程を含む請求項16〜18のいず
れか1項に記載の結晶の製造方法。 - 式(IA)で表される化合物をイソブチルアルコールから結晶化する工程を含む請求項19〜21のいずれか1項に記載の結晶の製造方法。
- 原料として用いる式(IA)で表される化合物が1水和物である請求項22または23記載の製
造方法。 - 原料として用いる式(IA)で表される化合物が請求項6〜15のいずれか1項に記載の製造
方法で得られた化合物である請求項22〜24のいずれか1項に記載の製造方法。
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