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JP2020154280A - 表示システム、移動体および光学素子 - Google Patents

表示システム、移動体および光学素子 Download PDF

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JP2020154280A
JP2020154280A JP2019173705A JP2019173705A JP2020154280A JP 2020154280 A JP2020154280 A JP 2020154280A JP 2019173705 A JP2019173705 A JP 2019173705A JP 2019173705 A JP2019173705 A JP 2019173705A JP 2020154280 A JP2020154280 A JP 2020154280A
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optical element
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心平 荻野
Shimpei Ogino
心平 荻野
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】光学的なノイズを抑制する実用的な表示システム、移動体および光学素子を提供すること。【解決手段】表示システム1は、光を発散させるスクリーン15と、光源装置11から射出された光を主走査方向および前記主走査方向に直する副走査方向に走査してスクリーン15上に中間像iを形成する光偏向装置13と、スクリーン15から発散された発散光を投射して像を結像させる自由曲面ミラー30と、を備え、中間像iに対する光偏向装置13のミラーの有効径aと、自由曲面ミラー30が結像させる像(虚像45)のサイズIと有効径aの比cは、下記(式2)の条件を満たす。【数1】【選択図】図18

Description

本発明は、表示システム、移動体および光学素子に関する。
車両等の移動体において、少ない視線移動で運転者(観察者)に各種情報(車両情報、警告情報、ナビゲーション情報等)を視認させるアプリケーションとして、HUD(ヘッドアップディスプレイ)等の表示装置が利用されている。
例えば、特許文献1は、ビーム径Dが、マイクロミラーアレイ又はマイクロレンズアレイを構成する2以上の構成要素のピッチPの1倍以上、2倍未満であるヘッドアップディスプレイ装置を開示している。
本発明は、光学的なノイズを抑制する実用的な表示システム、移動体および光学素子を提供することを目的とする。
本発明に係る表示システム、移動体および光学素子は、光を発散させる光学素子と、光源から射出された光を主走査方向および主走査方向に直交する副走査方向に走査して光学素子上に中間像を形成する光偏向部と、光学素子から発散された発散光を投射して像を結像させる結像光学系と、を備え、中間像に対する光偏向部のミラーの有効径aと、結像光学系が結像させる像のサイズと有効径aの比cは、下記(式2)の条件を満たす。
本発明によれば、光学的なノイズを抑制する実用的な表示システム、移動体および光学素子を提供することができる。
実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。 実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る表示装置の機能構成の一例を示す図である。 実施形態に係る光源装置の具体的構成の一例を示す図である。 実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。 実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。 マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。 光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。 二次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。 実施形態に係る表示システムにおける各構成要素の相対的な位置関係の一例を概略的に説明するための図である。 マイクロレンズアレイとアイボックスとの関係を説明するための概略図である。 中間像と虚像との関係を説明するための概略図である。 (a)(b)比較例のマイクロレンズの形状とアイボックスの形状との関係を説明するための概略図である。 実施形態に係るマイクロレンズの形状とアイボックスの形状との関係を説明するための図である。 (a)(b)(c)実施形態に係るマイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの配列の一例を示す図である。 (a)(b)(c)横長ランダム配列レンズアレイの具体例を説明するための図である。 実施形態に係る表示システム1の各構成要素の位置関係を概略的に説明するための図である。 実施形態に係るビームスポット径/レンズ径の関係の一例を示す図である。 実施形態に係るミラー径とビームスポット径の関係の具体例を示す図である。 実施形態に係るマイクロレンズアレイの構造の一例を説明するための図である。 マイクロミラーアレイを説明するための図である。
以下、図面を参照しながら、発明を実施するための形態を説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
●実施形態●
●システム構成
図1は、実施形態に係る表示システムのシステム構成の一例を示す図である。図1に示す表示システム1は、観察者3が視認する表示画像の解像度を下げることなく、表示画像の輝度の低下を抑制することができるシステムである。
表示システム1は、表示装置10から投射される投射光を、透過反射部材に投射させることによって観察者3に表示画像を視認させる。表示画像は、観察者3の視界に虚像45として重畳して表示する画像である。表示システム1は、例えば、車両、航空機もしくは船舶等の移動体、または操縦シミュレーションシステムもしくはホームシアターシステム等の非移動体に備えられる。本実施形態は、表示システム1が、移動体の一例である自動車に備えられた場合について説明する。なお、表示システム1の使用形態は、これに限られるものではない。
表示システム1は、例えば、フロントガラス50を介して車両の操縦に必要なナビゲーション情報(例えば車両の速度、進路情報、目的地までの距離、現在地名称、車両前方における物体(対象物)の有無や位置、制限速度等の標識、渋滞情報等の情報等)を、観察者3(運転者)に視認させる。この場合、フロントガラス50は、入射された光の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる透過反射部材として機能する。観察者3の視点位置からフロントガラス50までの距離は、数十cm〜1m程度である。
表示システム1は、表示装置10、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50を備える。表示装置10は、例えば、移動体の一例である自動車に搭載されたヘッドアップディスプレイ装置(HUD装置)である。表示装置10は、自動車のインテリアデザインに準拠して任意の位置に配置される。表示装置10は、例えば、自動車のダッシュボードの下方に配置されてもよく、ダッシュボード内に埋め込まれていてもよい。
表示装置10は、光源装置11、光偏向装置(光偏向部の一例)13、スクリーン15を備える。光源装置11は、光源から射出されたレーザ光を、装置外部へ照射するデバイスである。光源装置11は、例えば、R、G、Bの3色のレーザ光を合成したレーザ光を照射してもよい。光源装置11から射出されたレーザ光は、光偏向装置13の反射面に導かれる。光源装置11は、光源として、LD(Laser Diode)等の半導体発光素子を有する。なお、光源は、これに限られず、LED(light emitting diode)等の半導体発光素子を有してもよい。
光偏向装置13は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)等を利用してレーザ光の進行方向を変化させるデバイスである。光偏向装置13は、例えば、直交する2軸に対して揺動する単一の微小なMEMSミラー、または1軸に対して揺動もしくは回転する2つのMEMSミラーからなるミラー系等の走査手段を利用して構成される。光偏向装置13から射出されたレーザ光は、スクリーン15に走査される。なお、光偏向装置13は、MEMSミラーに限られず、ポリゴンミラー等を用いて構成されてもよい。
スクリーン15は、レーザ光を所定の発散角で発散させる機能を有する発散部材である。スクリーン15は、例えば、EPE(Exit Pupil Expander)の形態として、マイクロレンズアレイ(MLA)または拡散板等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子によって構成される。なお、スクリーン15は、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子によって構成されてもよい。スクリーン15は、光偏向装置13から射出されたレーザ光がスクリーン15上に走査されることによって、スクリーン15上に二次元像である中間像40を形成する。
ここで、表示装置10の投射方式は、液晶パネル、DMDパネル(デジタルミラーデバイスパネル)または蛍光表示管(VFD)等イメージングデバイスで中間像40を形成する「パネル方式」と、光源装置11から射出されたレーザ光を走査手段で走査して中間像40を形成する「レーザ走査方式」がある。
本実施形態に係る表示装置10は、後者の「レーザ走査方式」を採用する。「レーザ走査方式」は、各画素に対して発光または非発光を割り当てることができるため、一般に高コントラストの画像を形成することができる。なお、表示装置10は、投射方式として「パネル方式」を用いてもよい。
スクリーン15から射出されたレーザ光(光束)によって、自由曲面ミラー30およびフロントガラス50に投射された虚像45は、中間像40から拡大されて表示される。自由曲面ミラー30は、フロントガラス50の湾曲形状による画像の傾き、歪、位置ずれ等を相殺するように設計および配置されている。自由曲面ミラー30は、所定の回転軸を中心として回転可能に設置されてもよい。これにより、自由曲面ミラー30は、スクリーン15から射出されたレーザ光(光束)の反射方向を調整し、虚像45の表示位置を変化させることができる。
ここでは、自由曲面ミラー30は、虚像45の結像位置が所望の位置になるように、一定の集光パワーを有するように既存の光学設計シミュレーションソフトを用いて設計されている。表示装置10は、虚像45が観察者3の視点位置から例えば1m以上かつ30m以下(好ましくは10m以下)の位置(奥行位置)に表示されるように、自由曲面ミラー30の集光パワーを設定する。なお、自由曲面ミラー30は、凹面ミラーやその他集光パワーを有する素子であってもよい。自由曲面ミラー30は、結像光学系の一例である。
フロントガラス50は、レーザ光(光束)の一部を透過させ、残部の少なくとも一部を反射させる機能(部分反射機能)を有する透過反射部材である。フロントガラス50は、観察者3に前方の景色および虚像45を視認させる半透過鏡として機能する。虚像45は、例えば、車両情報(速度、走行距離等)、ナビゲーション情報(経路案内、交通情報等)、警告情報(衝突警報等)等を観察者3に視認させるための画像情報である。なお、透過反射部材は、フロントガラス50とは別途設けられたフロントウインドシールド等であってもよい。フロントガラス50は、反射部材の一例である。
虚像45は、フロントガラス50の前方の景色と重畳するように表示されてもよい。また、フロントガラス50は、平面でなく、湾曲している。そのため、虚像45の結像位置は、自由曲面ミラー30とフロントガラス50の曲面によって決定される。なお、フロントガラス50は、部分反射機能を有する個別の透過反射部材としての半透過鏡(コンバイナ)を利用してもよい。
このような構成により、スクリーン15から射出されたレーザ光(光束)は、自由曲面ミラー30に向けて投射され、フロントガラス50によって反射される。観察者3は、フロントガラス50で反射された光によって、スクリーン15に形成された中間像40が拡大された虚像45を視認することができるようになる。
●ハードウエア構成
図2は、実施形態に係る表示装置のハードウエア構成の一例を示す図である。なお、図2に示すハードウエア構成は、必要に応じて構成要素が追加または削除されてもよい。
表示装置10は、表示装置10の動作を制御するための制御装置17を有する。制御装置17は、表示装置10の内部に実装された基板またICチップ等のコントローラである。制御装置17は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)1001、CPU(Central Processing Unit)1002、ROM(Read Only Memory)1003、RAM(Random Access Memory)1004、I/F(Interface)1005、バスライン1006、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012を含む。
FPGA1001は、表示装置10の設計者による設定変更が可能な集積回路である。LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010、およびモータドライバ1012は、FPGA1001からの制御信号に応じて駆動信号を生成する。CPU1002は、表示装置10全体を制御するための処理を行う集積回路である。ROM1003は、CPU1002を制御するプログラムを記憶する記憶装置である。RAM1004は、CPU1002のワークエリアとして機能する記憶装置である。I/F1005は、外部装置と通信するためのインターフェースである。I/F1005は、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)等に接続される。
LD1007は、例えば、光源装置11の一部を構成する半導体発光素子である。LDドライバ1008は、LD1007を駆動する駆動信号を生成する回路である。MEMS1009は、光偏向装置13の一部を構成し、走査ミラーを変位させるデバイスである。MEMSコントローラ1010は、MEMS1009を駆動する駆動信号を生成する回路である。モータ1011は、自由曲面ミラー30の回転軸を回転させる電動機である。モータドライバ1012は、モータ1011を駆動する駆動信号を生成する回路である。
●機能構成
図3は、実施形態に係る表示装置の機能構成の一例を示す図である。表示装置10により実現される機能は、車両情報受信部171、外部情報受信部172、画像生成部173および画像表示部174を含む。
車両情報受信部171は、CAN等から自動車の情報(速度、走行距離等の情報)を受信する機能である。車両情報受信部171は、図2に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
外部情報受信部172は、外部ネットワークから自動車外部の情報(GPSからの位置情報、ナビゲーションシステムからの経路情報または交通情報等)を受信する機能である。外部情報受信部172は、図2に示したI/F1005およびCPU1002の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像生成部173は、車両情報受信部171および外部情報受信部172により入力された情報に基づいて、中間像40および虚像45を表示させるための画像情報を生成する機能である。画像生成部173は、図2に示したCPU1002の処理、およびROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、画像生成部173により生成された画像情報に基づいて、スクリーン15に中間像40を形成し、中間像40を構成したレーザ光(光束)をフロントガラス50に向けて投射して虚像45を表示させる機能である。画像表示部174は、図2に示したCPU1002、FPGA1001、LDドライバ1008、MEMSコントローラ1010およびモータドライバ1012の処理、並びにROM1003に記憶されたプログラム等により実現される。
画像表示部174は、制御部175、中間像形成部176および投影部177を含む。制御部175は、中間像40を形成するために、光源装置11および光偏向装置13の動作を制御する制御信号を生成する。また、制御部175は、虚像45を所定の位置に表示させるために、自由曲面ミラー30の動作を制御する制御信号を生成する。
中間像形成部176は、制御部175によって生成された制御信号に基づいて、スクリーン15に中間像40を形成する。投影部177は、観察者3に視認させる虚像45を形成するために、中間像40を構成したレーザ光を、透過反射部材(フロントガラス50等)に投射させる。
●光源装置
図4は、実施形態に係る光源装置11の具体的構成に一例を示す図である。光源装置11は、光源素子111R,111G,111B(以下、区別する必要のないときは、光源素子111とする。)、カップリング(コリメート)レンズ112R,112G,112B、アパーチャ113R,113G,113B、合成素子114,115,116、およびレンズ117を含む。光源装置11は、光源の一例である。
3色(R,G,B)の光源素子111R,111G,111Bは、例えば、それぞれ単数または複数の発光点を有するLD(Laser Diode)である。光源素子111R,111G,111Bは、互いに異なる波長λR,λG,λB(例えばλR=640nm,λG=530nm,λB=445nm)のレーザ光(光束)を放射する。
放射された各レーザ光(光束)は、それぞれカップリングレンズ112R,112G,112Bによりカップリング(平行光に)される。カップリングされた各レーザ(光束)は、それぞれアパーチャ113R,113G,113Bにより整形される。アパーチャ113R,113G,113Bは、レーザ光(光束)の発散角等の所定の条件に応じた形状(例えば円形、楕円形、長方形、正方形等)を有する。
アパーチャ113R,113G,113Bにより整形された各レーザ光(光束)は、3つの合成素子114,115,116により合成される。合成素子114,115,116は、プレート状またはプリズム状のダイクロイックミラーであり、波長に応じてレーザ光(光束)を反射または透過し、1つの光束に合成する。合成された光束は、光偏向装置13に向けて集光する集光レンズ117を通り、光偏向装置13に導かれる。
●光偏向装置
図5は、実施形態に係る光偏向装置の具体的構成の一例を示す図である。光偏向装置13は、半導体プロセスにより製造されるMEMSミラーであり、ミラー130、蛇行状梁部132、枠部材134、および圧電部材136を含む。光偏向装置13は、走査部の一例である。
ミラー130は、光源装置11から射出されたレーザ光をスクリーン15側に反射する反射面を有する。光偏向装置13は、ミラー130を挟んで一対の蛇行状梁部132を形成する。蛇行状梁部132は、複数の折り返し部を有する。折り返し部は、交互に配置される第1の梁部132aと第2の梁部132bとから構成されている。蛇行状梁部132は、枠部材134に支持されている。圧電部材136は、隣接する第1の梁部132aと第2の梁部132bとを接続するように配置されている。圧電部材136は、第1の梁部132aと第2の梁部132bとに異なる電圧を印加し、梁部132a,132bのそれぞれに反りを発生させる。
これにより、隣接する梁部132a,132bは、異なる方向に撓む。ミラー130は、撓みが累積されることによって、左右方向の軸を中心として垂直方向に回転する。このような構成により、光偏向装置13は、垂直方向への光走査が低電圧で可能となる。上下方向の軸を中心とした水平方向の光走査は、ミラー130に接続されたトーションバー等を利用した共振により行われる。
●スクリーン
図6は、実施形態に係るスクリーンの具体的構成の一例を示す図である。スクリーン15は、光源装置11の一部を構成するLD1007から射出されたレーザ光を結像させる。また、スクリーン15は、所定の発散角で発散させる発散部材である。図6に示すスクリーン15は、光を発散させるように湾曲する湾曲部が複数備えられる一例として六角形形状を有する複数のマイクロレンズ150(湾曲部の一形態としての凸形状部)が隙間なく配列されたマイクロレンズアレイ構造を有している。マイクロレンズ150のレンズ径(対向する2辺間の距離)は、200μm程度である。スクリーン15は、マイクロレンズ150の形状を六角形とすることにより、複数のマイクロレンズ150を高密度で配列することができる。なお、本実施形態に係るマイクロレンズアレイ200およびマイクロレンズ150の詳細は、後述する。
図7は、マイクロレンズアレイにおいて、入射光束径とレンズ径の大小関係の違いによる作用の違いについて説明するための図である。図7(a)において、スクリーン15は、マイクロレンズ150が整列して配置された光学板151によって構成される。光学板151上に入射光152が走査される場合、入射光152は、マイクロレンズ150により発散され、発散光153となる。スクリーン15は、マイクロレンズ150の構造により、入射光152を所望の発散角154で発散させることができる。マイクロレンズ150のレンズ径155は、入射光152の径156aよりも大きくなるように設計される。これにより、スクリーン15は、レンズ間での干渉を起こさずに、干渉ノイズの発生を抑制する。
図7(b)は、入射光152の径156bが、マイクロレンズ150のレンズ径155の2倍大きい場合の発散光の光路を示す。入射光152は、二つのマイクロレンズ150a、150bに入射し、それぞれ発散光157,158を生じさせる。このとき、領域159において、二つの発散光が存在するため、光の干渉を生じうる。この干渉光が観察者の目に入った場合、干渉ノイズとして視認される。
以上を考慮して、干渉ノイズを低減するため、マイクロレンズ150のレンズ径155は、入射光の径156よりも大きく設計されることが好ましい。なお、図7は、凸面レンズの形態で説明したが、凹面レンズの形態においても同様の効果があるものとする。
●光偏向装置による光走査
図8は、光偏向装置のミラーと走査範囲の対応関係について説明するための図である。光源装置11の各光源素子は、FPGA1001によって発光強度や点灯タイミング、光波形が制御される。光源装置11の各光源素子は、LDドライバ1008によって駆動され、レーザ光を射出する。各光源素子から射出され光路合成されたレーザ光は、図8に示すように、光偏向装置13のミラー130によってα軸周り、β軸周りに二次元的に偏向され、ミラー130を介して走査光としてスクリーン15に照射される。すなわち、スクリーン15は、光偏向装置13による主走査および副走査によって二次元走査される。
走査範囲は、光偏向装置13によって走査しうる全範囲である。走査光は、スクリーン15の走査範囲を、2〜4万Hz程度の速い周波数で主走査方向(X軸方向)に振動走査(往復走査)しつつ、数十Hz程度の遅い周波数で副走査方向(Y軸方向)に片道走査する。すなわち、光偏向装置13は、スクリーン15に対してラスタースキャンを行う。この場合、表示装置10は、走査位置(走査光の位置)に応じて各光源素子の発光制御を行うことで、画素ごとの描画または虚像の表示を行うことができる。
一画面を描画する時間、すなわち1フレーム分の走査時間(二次元走査の1周期)は、上記のように副走査周期が数十Hzであることから、数十msecとなる。例えば、主走査周期を20000Hz、副走査周期を50Hzとした場合、1フレーム分の走査時間は、20msecとなる。
図9は、二次元走査時の走査線軌跡の一例を示す図である。スクリーン15は、図9に示すように、中間像40が描画される(画像データに応じて変調された光が照射される)画像領域61(有効走査領域)と、画像領域61を取り囲むフレーム領域62を含む。
走査範囲は、スクリーン15における画像領域61とフレーム領域62の一部(画像領域61の外縁近傍の部分)を併せた範囲とする。図9において、走査範囲における走査線の軌跡は、ジグザグ線によって示される。図9において、走査線の本数は、便宜上、実際よりも少なくしている。
スクリーン15は、上述のように、マイクロレンズアレイ200等の光拡散効果を持つ透過型の光学素子で構成されている。画像領域61は、矩形または平面である必要はなく、多角形または曲面であってもよい。また、スクリーン15は、装置レイアウトに応じて、例えば、マイクロミラーアレイ等の光拡散効果を持つ反射型の光学素子とすることもできる。以下の説明において、本実施形態は、スクリーン15がマイクロレンズアレイ200によって構成されるものとして説明する。
スクリーン15は、走査範囲における画像領域61の周辺領域(フレーム領域62の一部)に、受光素子を含む同期検知系60を備える。図9において、同期検知系60は、画像領域61の−X側かつ+Y側の隅部に配置される。同期検知系60は、光偏向装置13の動作を検出して、走査開始タイミングや走査終了タイミングを決定するための同期信号をFPGA1001に出力する。
●詳細●
続いて、図10乃至図24を用いて、本実施形態に係る表示装置10の詳細な構成について説明する。まず、図10乃至図14を用いて、マイクロレンズ150とアイボックス47との関係について説明する。
図10は、実施形態に係る表示システムにおける各構成要素の相対的な位置関係の一例を概略的に説明するための図である。図10は、便宜上、各構成要素がXZ平面上に平行に配置されているものとして説明するが、実際には、各構成要素の配置は、図1に示すように、必ずしもXZ平面に平行ではない。
光源装置11によって合成された光束は、光偏向装置13の点a1に入射し、光偏向装置13によってスクリーン15上に二次元走査される。スクリーン15は、X軸方向(主走査方向)の幅Rの中間像40を形成する。
+X方向端部の中間像40を形成する場合、光源装置11から射出された光束が光偏向装置13によって+X方向に偏向され、中間像40の一部は、点b1に描画される。また、−X方向端部の中間像40を形成する場合、光源装置11から射出された光束が光偏向装置13によって−X方向に偏向され、中間像40の一部は、点c1に描画される。なお、スクリーン15上に描画される像は、制御装置17の画像生成部173によって設定される。
スクリーン15は、マイクロレンズアレイ200によって構成される。スクリーン15に走査された光束は、マイクロレンズアレイ200を通過することによって、所定の発散角で発散される。図10において、マイクロレンズアレイ200から射出される光線は、発散光の中心光線を示す。マイクロレンズアレイ200から射出される光束は、自由曲面ミラー30へ入射する。自由曲面ミラー30に対する光束の通過幅は、Qである。
この場合、+X方向端部の像を形成する場合、発散光の中心光線は、自由曲面ミラー30の点d1に入射する。−X方向端部の像を形成する場合、発散光の中心光線は、自由曲面ミラー30の点e1に入射する。
自由曲面ミラー30は、フロントガラス50で発生する光学歪を低減するように面形状が設計されている。自由曲面ミラー30を通過した光束は、その後フロントガラス50に入射し、観察者3の基準アイポイントを含む少なくともアイリプス領域内の一点の視点に到達する。フロントガラス50に入射した光束は、フロントガラス50の面形状に応じて反射される。
例えば、図1に示した表示システム1において、観察者3(例えば、自動車を運転する運転者)は、フロントガラス50によって反射された光の光路上のアイボックス(観察者3の目の近傍の領域)内において虚像45を視認する。ここで、アイボックスは、観察者3が視点の位置の調整をすることなく虚像45を視認可能な範囲である。具体的には、アイボックス47は、自動車の運転者アイレンジ(JIS D0021)と同等かそれ以下である。アイボックス47は、運転者が虚像45を視認可能な領域として、座席に着座した運転者のアイポイントが存在可能な空間領域であるアイリプスに基づいて設定される。
続いて、図11を用いて、スクリーン15を構成するマイクロレンズアレイ200とアイボックスの関係を説明する。図11は、マイクロレンズアレイ200と、アイボックス47との関係を説明するための図である。図11は、便宜上、マイクロレンズアレイ200以降の光路上に位置する各構成要素を省略し、マイクロレンズアレイ200から観察者3までを直線的に表現している。
図11に示すマイクロレンズアレイ200は、図8で示したように、二次元領域にアレイ状に配列されたマイクロレンズ150を有している。画像データの情報を含む入射光152は、マイクロレンズアレイ200を構成する各マイクロレンズ150に入射される。観察者3は、各マイクロレンズ150から発散された発散光153を視認できる範囲(アイボックス47)において、所定の情報を含む表示画像を視認することができる。
ここで、アイボックス47のY軸方向(縦方向)は、自動車を運転する運転者等の観察者3の視線の鉛直方向である。一方で、アイボックス47のX軸方向(横方向)は、観察者3の視線の鉛直方向に対して垂直な水平方向である。
さらに、マイクロレンズ150の曲率半径がX軸方向とY軸方向で一定である場合、マイクロレンズ150からの発散光153の形状すなわちアイボックス47の形状は、マイクロレンズ150の形状と対応する。すなわち、マイクロレンズ150の形状は、アイボックス47(視認範囲)の所望の形状に応じて、設計すればよい。
図12は、中間像40と虚像45との関係を説明するための図である。中間像40は、光偏向装置13から射出されたレーザ光がスクリーン15上で走査されることによって形成される画像である。虚像45は、表示装置10から投射される投射光を、フロントガラス50で反射させることによって観察者3に視認させるための画像である。
スクリーン15に形成された中間像40は、拡大されてフロントガラス50に向けて投射される。すなわち、中間像40と虚像45の形状は、相似関係にある。図12の場合、例えば、幅Wおよび高さHの虚像45は、幅wおよび高さhの中間像40を拡大させた画像である。
続いて、図13および図14を用いて、マイクロレンズの形状とアイボックスの関係について説明する。以下は、マイクロレンズ150の曲率半径は、X軸方向とY軸方向で一定であるものとして説明する。図13(a)、(b)は、比較例に係るマイクロレンズの形状とアイボックスの形状の関係を説明するための概略図である。
図13(a)は、平面視で正方形のマイクロレンズ160aに入射した入射光152が、マイクロレンズ160aによって発散され、発散された発散光153によってアイボックス46aが形成される様子を示す。アイボックス46aの形状は、図11で説明したように、マイクロレンズ160aの形状と一致するため、正方形となる。
図13(b)は、平面視で縦長の長方形のマイクロレンズ160bに入射された入射光152が、マイクロレンズ160bによって発散され、発散された発散光153によってアイボックス46bが形成される様子を示す。アイボックス46aの形状は、図13(a)と同様に、マイクロレンズ160bの形状と一致するため、縦長の長方形となる。
ここで、図1に示す表示システム1は、例えば、自動車等の移動体として用いられる場合、X軸方向が運転席から見て横方向、Y軸方向が縦方向となる。この場合、表示装置10は、フロントガラス50前方に虚像45として、例えば、ナビゲーション画像を表示する。観察者3である運転者は、表示された画像を運転席に居ながらフロントガラス50前方から視線をほとんど動かさずに観察できる。このような場合、フロントガラス50が横長であることから、虚像45は、運転者から見て横長の画像が求められる。すなわち、マイクロレンズに形成される中間像40および虚像45は、X軸方向に画角の大きい画像であることが好ましい。
また、運転者(観察者3)が、左右斜め方向から表示画像を見た場合も、表示を認識できるように、表示画像の横方向(X軸方向)は、縦方向(Y方向)に対して大きな視野角が要求される。このため、虚像45のX軸方向(横方向)は、Y軸方向(縦方向)に対して大きな発散角(非等方拡散)が要求される。すなわち、表示装置10は、アイボックス47のX軸方向(横方向)がY軸方向(縦方向)に対して大きい範囲として設定する必要がある。
しかしながら、図13(a)、(b)に示す比較例に係るアイボックス46a、46bのX軸方向(横方向)の長さは、Y軸方向(縦方向)の長さと比較して等しいまたは短い。そのため、運転者(観察者3)の視点が動きやすい横方向における視認範囲を確保しようとすると、縦方向への視認範囲を拡大しなければならず、観察者3に視認させる画像の輝度が低下してしまう。
そこで、このような課題を解決するため、本実施形態に係る表示装置10は、マイクロレンズアレイ200を、マイクロレンズ150の長軸方向とアイボックス47の長軸方向とを一致させるように配置している。図14は、実施形態に係るマイクロレンズの形状とアイボックスの形状との関係を説明するための図である。本実施形態に係るマイクロレンズ150は、横長のアイボックス47の形状に対応させた横長の形状である。図14に示すように、マイクロレンズ150は、X軸方向(横方向)に長く、Y軸方向(縦方向)に短い横長の長方形の形状を有している、このような形状のマイクロレンズ150を用いることで、表示装置10は、マイクロレンズ150による発散光153によって形成されるアイボックス47のX軸方向を、Y軸方向よりも長くする(横長の形状)ことができる。
本実施形態に係るマイクロレンズ150およびアイボックス47において、X軸方向(横方向)は、長軸方向であり、Y軸方向(縦方向)は、短軸方向である。アイボックス47の長軸方向は、観察者3の視線の鉛直方向である。一方で、アイボックス47の短軸方向は、観察者3の視線の鉛直方向に対して垂直な水平方向である。マイクロレンズ150の長軸方向は、アイボックス47の長軸方向における範囲に対応する発散光153が射出された方向である。
ここで、「マイクロレンズ150の長軸方向とアイボックス47の長軸方向とが一致する」は、双方の長軸方向(軸方向)が厳密な平行関係を意味するのではなく、マイクロレンズ150から発散された発散光153の範囲または形状と、アイボックス47の範囲または形状とを所定の光利用効率を維持させた範囲で一致させることを意味する。すなわち、マイクロレンズ150とアイボックス47の長軸方向は、数度〜10数度程度の所定の角度ずれがあってもよい。
このようにして、表示装置10は、要求画角を満たす必要最小限の範囲に光を発散させ、光の利用効率を向上させることで、観察者3に視認させる画像の輝度を向上させることができる。マイクロレンズ150は、微細レンズの一例であり、マイクロレンズアレイ200は、光学素子の一例である。
●マイクロレンズの配列
次に、マイクロレンズアレイ200におけるレンズ配列について図15を参照して説明する。図15は、実施形態に係るマイクロレンズアレイにおけるマイクロレンズの配列の一例を示す図である。
図15(a)〜(c)に示すマイクロレンズアレイ200は、図14に示したように、X軸方向(横方向)の長さがY軸方向(縦方向)の長さよりも長いマイクロレンズ150が配列されることによって構成される。表示装置10は、図15(a)〜(c)に示すマイクロレンズアレイ200を用いることで、横長のアイボックス47を形成することができる。
なお、図14において、図15(a)に示す平面視で横長の長方形のマイクロレンズ150aが配列されたマイクロレンズアレイ200aを例に説明したが、それ以外のレンズ形状、レンズ配列のマイクロレンズアレイにおいても同様の議論が可能である。例えば、図15(b)、図15(c)に示す平面視で横長の六角形のマイクロレンズ150b,150cが配列されたマイクロレンズアレイ200b,200cにも本実施形態を適用することができる。
図15(b)に示すマイクロレンズアレイ200bは、横長の六角形のマイクロレンズ150bを稠密に配列したものである。マイクロレンズ150bは、X軸方向(横方向)に平行な辺を持たない。すなわち、X軸方向(横方向)に配列するマイクロレンズ150bの上辺と下辺は、ジグザク状になる。マイクロレンズアレイ200bの配列は、「ジグザグ型配列」と称する。
図15(c)に示すマイクロレンズアレイ200cは、横長の六角形のマイクロレンズ152cを稠密に配列したものである。マイクロレンズ150cは、X軸方向(横方向)に平行な辺を有する。マイクロレンズアレイ200cの配列は、「アームチェア型配列」と称する。また、「ジグザグ型配列」と「アームチェア型配列」を合わせて「ハニカム型配列」と称する。
ここで、マイクロレンズのレンズピッチを短くした場合、画像の解像度は高くなる。そのため、表示装置10は、図15(b)または図15(c)に示した「ハニカム型配列」のマイクロレンズアレイ200b,200cを用いることが好ましい。
また、図13等で示したように、マイクロレンズ150のX軸方向(横方向)の長さは、高パワー描画点の点灯ドットピッチよりも短いことが好ましい。すなわち、高パワー描画点が隣接する距離は、マイクロレンズ150の長軸方向の長さよりも短い。これによって、各マイクロレンズ150に少なくとも1つの高パワー描画点を形成することができるので、表示装置10は、各マイクロレンズ150における光量のムラを抑制することができるとともに、画像全体の輝度ムラを抑制することができる。
さらに、減光率を大きくするために消灯時間(ゼロパワー点の横幅)を大きくする場合、マイクロレンズ150の主走査方向のレンズ径を大きくする必要がある。観察者3に視認させる画像の解像度は、マイクロレンズ150の総数に依存し、マイクロレンズの総数が多いほど解像度が高くなる。そのため、各マイクロレンズ150を走査中に光源の光量を変化させることに加えて、副走査方向のレンズ径を主走査方向のレンズ径よりも小さくすることが好ましい。
図15(a)〜(c)に示すように、主走査方向のレンズ径が副走査方向のレンズ径よりも大きいマイクロレンズ150を有するマイクロレンズアレイ200は、各マイクロレンズ150を走査中に光源の光量を変化させやすくなる。すなわち、各マイクロレンズ150上に高パワー描画点と低パワー描画点(もしくはゼロパワー点)を少なくとも1つずつ形成しやすくなる。これにより、表示装置10は、輝度ムラおよび解像度の低下を抑制しつつ、減光率を高くすることができる。
また、横長のアイボックス47における光利用効率を向上させるため、表示装置10は、マイクロレンズアレイ200を、光偏向装置13による主走査方向とマイクロレンズ150の長軸方向とを一致させるように配置することが好ましい。そして、上述のように、副走査方向における走査線ピッチは、マイクロレンズ150のY軸方向(短軸方向)におけるレンズ径よりも短く、かつ副走査方向のビーム径よりも小さいことが好ましい。これによって、表示装置10は、観察者3に視認させる画像のモアレを低減させることで、画質を向上させることができる。
さらに、モアレの低減効果を高めるため、表示装置10は、図15(b)に示した「アームチェア型配列」のマイクロレンズアレイ200bを用いることが好ましい。原理的にモアレは、走査線方向とレンズ頂点の配列方向が近い場合、走査線とレンズ配列方向の少しの偏差でモアレ縞形状が大きく変化する特性をもつ。これは画像面内で走査線形状が変化した場合、たとえば画像中央から画像周辺にかけてモアレ縞形状が変化し、画像の視認性を低下させてしまう。走査線方向とレンズ配列方向によるモアレ発生を考慮した場合、図15(c)に示すジグザグ型のマイクロレンズ150cは、走査線方向とレンズ頂点を結ぶレンズ配列方向が一致するため、走査線方向とレンズ配列方向の少しの角度偏差によって、モアレ周期が大きく変化し、モアレが発生しやすくなる。一方、図15(b)に示すアームチェア型のマイクロレンズ150bである場合、走査線方向とレンズ配列方向は一致しないため、走査線方向とレンズ配列方向の角度偏差が発生しても、モアレ縞形状の著しい変化せず、モアレは発生しない。
図16は、横長のマイクロレンズを含むランダム配列レンズアレイ(以下、横長ランダム配列レンズアレイと称する)の具体例を説明するための図である。以下、本実施形態に係る横長のマイクロレンズ150を有するマイクロレンズアレイ200は、横長ランダム配列レンズアレイと称する。図16(a)に示す横長ランダム配列レンズアレイは、複数の長方形のマイクロレンズがマトリクス状に配列された周期配列レンズアレイをベースとした構造を有している。この周期配列レンズアレイの各マイクロレンズは、横長のアスペクト比を有し、x>yの関係が成立する。
図16(b)に示す横長ランダム配列レンズアレイは、複数の横長の六角形のマイクロレンズが「ジグザグ型配列」された周期配列レンズアレイをベースとした構造を有している。図16(c)に示される横長ランダム配列レンズアレイは、複数の横長の六角形のマイクロレンズが「アームチェア型配列」された周期配列レンズアレイをベースとした構造を有している。図16(a)〜(c)に示す横長ランダム配列レンズアレイは、レンズピッチおよびレンズ境界方向がランダム化され、ピッチの揃った干渉ノイズの発生を抑制できる。
図17(a)(b)は表示システム1の各構成要素の位置関係を概略的に説明するための図である。便宜上、各構成要素が同一平面上に配列されているものとして説明するが、実際には、各構成要素の配置は、図1に示すように必ずしも同一平面上に位置しているわけではない。
図17(a)に示すように、光源素子111から照射されたレーザ光(光束)は、カップリングレンズ112によりカップリング(平行光に)される。カップリングされたレーザ光束は、アパーチャ113により整形され、光偏向装置13に向けて集光する集光レンズ117を通り、光偏向装置13に導かれる。
図17(a)に示すように、光偏向装置13とスクリーン15の距離を短くした場合のスクリーン15a上の表示画像(中間像)サイズをi1、長くした場合のスクリーン15b上の表示画像サイズをi2とする。ここで、図17(b)に示す観察者3の視点から視認する虚像Iの画角、および自由曲面ミラー30の位置を固定されているものとする。
光偏向装置13とスクリーン15の距離を短くすると、光源素子111とスクリーン15aの距離が短くなる。この場合、スクリーン15a上での像側NAがおおきくなり、ビームスポット径を小さくすることができる。
一方で、光偏向装置13とスクリーン15の距離を長くすると、光源素子111とスクリーン15bの距離が長くなる。この場合、スクリーン15b上での像側NAが小さくなり、ビームスポット径が大きくなってしまう。
図17(b)に示すように、表示画像サイズi1の場合、観察光学系の倍率は高倍率となるため、観察者3の視点にて一定の解像度を得るためには、スクリーン15aのレンズピッチを小さくしておく必要がある。
一方、表示画像i2の場合、観察光学系の倍率は低倍率となるため、スクリーン15bのレンズピッチを大きくしておいても、観察者3の視点にて一定の解像度を得ることができる。また、小型化の観点では、表示装置10、観察光学系のいずれも光路長が短くなるスクリーン15aの配置が有利といえる。
図18は、ビームスポット径/レンズ径の関係の一例を示す図である。光偏向装置13のミラーの有効径が1.25mmの場合のビームスポット径/レンズ径の関係図である。
図17で示した依存性から、ビームスポット径/レンズ径は、虚像45の画像サイズI、光偏向装置13のミラーの有効径aに依存し、以下の(式1)のような傾向を示す
S・・・入射光152の径156/マイクロレンズ150のレンズ径155
a・・・中間像iに対する光偏向装置13のミラーの有効径(直径)
c・・・虚像45の副走査方向の画像サイズI/有効径a
そして、図7(b)で示したように、ビームスポット径/レンズ径は2倍以下となることが望ましいので、(式1)に基づき、中間像iに対する光偏向装置13のミラーの有効径aと、虚像45の画像サイズIと有効径aの比cは、以下の(式2)の関係となることが望しい
図19は、ミラー径とビームスポット径の関係の具体例を示す図である。図19(a)は光偏向装置13のミラーの有効径が1.25mm、図19(b)は光偏向装置13のミラーの有効径が1.5mmのビームスポット径/レンズ径の関係である。
それぞれ丸点が各光偏向装置13のミラー条件におけるビームスポット径のシミュレーション結果であり、実線で(式1)のプロットを示す。
図19(a)、図19(b)の条件において(式2)を満たすには、c(画像サイズI/光偏向装置13のミラーの有効径a)をそれぞれ10〜31mm、8〜42mmに設定する必要があることがわかる。
●マイクロレンズの製造方法
続いて、本実施形態に係るマイクロレンズアレイの製造方法について説明する。マイクロレンズアレイは、一般に、マイクロレンズアレイのレンズ面アレイの転写面を持つ金型を作製し、この金型を用いて、樹脂材料に金型面を転写して作製される。金型における転写面の形成は、切削やフォトリソグラフィ等を用いて形成することができる。また、樹脂材料への転写面の転写は、例えば、射出成形で行うことができる。このように、本実施形態に係るマイクロレンズは、例えば、横長のマイクロレンズのレンズ面の転写面を持つ金型を用いて、樹脂材料による射出成形によって生成される。
隣接するマイクロレンズの境界部における曲率半径を小さくすることは、境界幅を小さくすることにより実現できる。小さい境界幅は、隣接するマイクロレンズ面の形成する境界部の「尖鋭化」することにより実現できる。
マイクロレンズアレイ用の金型において、「隣接マイクロレンズ間の境界幅」の大きさを波長オーダまで小さくする工法は、異方性エッチングおよびイオン加工により各マイクロレンズの曲率半径を増加させ、境界部の非レンズ部分を除去する方法や、等方性ドライエッチングを用いて、隣接マイクロレンズ間の平坦面を除去する方法がある。これらの方法を用いることにより、隣接マイクロレンズ間の境界部を成す面の曲率半径が、十分に小さいマイクロレンズアレイを作製可能である。即ち、上に説明した被走査面素子は、複数のマイクロレンズが相互に近接して配列した構造を有するマイクロレンズアレイとして構成できる。
隣接するマイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径rを640nmよりも小さいマイクロレンズアレイとして形成することにより、R成分光の干渉性ノイズを防止できる。また、曲率半径rを510nmよりも小さいマイクロレンズアレイとして形成すれば、R成分光とG成分光による干渉性ノイズを防止できる。隣接するマイクロレンズの境界部をなす面の曲率半径rを445nmよりも小さいマイクロレンズアレイとして形成すれば、R、G、B成分光の干渉性ノイズを防止できる。
また、図20に示すように、マイクロレンズアレイ200は、アレイ構造全体で湾曲させた構造を持たせてもよい。この場合、マイクロレンズアレイ200の湾曲方向(X軸方向)とマイクロレンズ150の長軸方向(X軸方向)とを対応させることが好ましい。これによって、表示装置10は、マイクロレンズアレイ200のサイズに変化させずに、マイクロレンズ150から射出される発散光153の発散角を要求画角に対して調整することができるので、光利用効率を向上させることができる。
また、表示装置10は、マイクロレンズアレイ200のレンズアレイ面を湾曲させることで、光走査素子(MEMSミラー)とレンズアレイ面との光路長差を一定に保つことができる。レンズアレイ面に形成されるビーム径は、光路長によって決まるため、表示装置10は、レンズアレイ面を湾曲させたほうがビーム径を一定に保つことができる。さらに、干渉ノイズは、レンズからビームがはみ出したことによる干渉が原因で発生するため、表示装置10は、ビーム径を一定に保つことができる結果、干渉ノイズを低減でき、高画質化できる。
また、上記各実施形態において、被走査面素子として、マイクロレンズアレイ(微細凸レンズ構造を有する光学素子)の代わりに、マイクロミラーアレイ(湾曲部の一形態としての微細凸ミラー構造、すなわちアレイ状に配列された複数の凸形状部を有する光学素子)を採用することもできる。すなわち、上記実施形態を、マイクロレンズアレイをマイクロミラーアレイに置き換えて実施することができる。なお、湾曲部の他の形態として、マイクロミラーは凹形状部であってもよい。この場合、凹形状部の頂点位置は、凹形状部と相似形状の凸形状の頂点位置に対応する位置である。
図21には、微細凸ミラー構造を有する光学素子としてのマイクロミラーアレイ3000が一例として示されている。マイクロミラーアレイ3000は、光を発散させるように湾曲する湾曲部が複数備えられる一例としてアレイ状に配列された複数の微細凸ミラー(マイクロミラー)3001を有している。
微細凸ミラー3001の大きさ3001aは、入射光152の径156aよりも大きい。ここでは、入射光152はレーザ光束であり、光束中心のまわりにガウス分布状の光強度分布をなす。従って、径156aは、光強度分布における光強度が「1/e2」に低下する光束径方向距離である。
図21では、径156aは微細凸ミラー3001の大きさ3001aに等しく描かれているが、径156aが「微細凸ミラー3001の大きさ3001a」に等しい必要は無い。要は、微細凸ミラー3001への入射光束が該微細凸ミラー3001からはみ出さなければ良い。
図21において、入射光152は、その全体が1個の微細凸ミラー3001に入射し、発散角3005をもつ拡散光束3004に変換される。なお、「発散角」は、「拡散角」と呼ぶこともある。
図21においては、拡散光束3004は1つであり、干渉する光束が無いので、干渉性ノイズ(スペックルノイズ)は発生しない。発散角3005の大きさは、微細凸ミラー3001の形状により適宜設定できる。
●まとめ●
以上説明したように、本発明の一実施形態に係る表示システム1は、光を発散させるスクリーン15(光学素子の一例)と、光源装置11(光源の一例)から射出された光を主走査方向および前記主走査方向に直する副走査方向に走査してスクリーン15上に中間像iを形成する光偏向装置13(光偏向部の一例)と、スクリーン15から発散された発散光を投射して像を結像させる自由曲面ミラー30(結像光学系の一例)と、を備え、中間像iに対する光偏向装置13のミラーの有効径aと、自由曲面ミラー30が結像させる像(虚像45)のサイズIと有効径aの比cは、下記(式2)の条件を満たす。
これにより、ビームスポット径/レンズ径を2倍以下にするための設計上の具体的な光学パラメータを規定することができるため、図7に示したように、干渉性ノイズ(光学ノイズ)を実用的に抑制することができる。
また、表示システム1は、光源素子111から射出された光を光偏向装置13に向けて集光する集光レンズ117を備える。これにより、光偏向装置13上での全系の倍率が下がるので、光偏向装置13に安定してビームを供給できる。
スクリーン15は、六角形形状をハニカム状に配列した構造を含むため、干渉性ノイズは、「3方向に分散」される。干渉性ノイズを生じさせるコヒーレント光の最大強度は一定であるため、分散される数が大きいほど「発生する干渉性ノイズのコントラスト」は弱められて視認され難く(目立ち難く)なる。
従って、境界部の曲率半径:rよりも小さい波長の成分による干渉性ノイズの発生を許容する場合には、スクリーン15の配列は「ハニカム状配列」とするのがよい。なお、境界幅が前記波長:λRより大きい場合には、R成分のコヒーレント光による干渉性ノイズも発生する。そのため、干渉性ノイズの観点からは四角形形状より、六角形形状でハニカム状に配列されている方が有利となる
さらに、ハニカム状に配列した構造が、ジグザグ型に配列した構造であることにより、X方向の実効画素ピッチ:X2が小さいので、画像表示におけるX方向の画素数を向上させることができる。
また、ハニカム状に配列した構造が、アームチェア型に配列した構造であることにより、Y方向の実効画素ピッチ:Y3が小さいので、画像表示におけるY方向の画素数を向上させることができる
スクリーン15はマイクロレンズアレイであることにより、光線を折り返す必要がなく、車両レイアウト上有利になる場合がある
また、スクリーン15は曲面形状であることにより、観察光学系で発生する歪を効果的に補正させる効果があり、歪の補正量分小型化につながる。
自由曲面ミラー30が結像させる像は、水平方向の画素密度よりも垂直方向の画素密度の方が大きい。
観察者3が、左右斜め方向から虚像45を見た場合にも、表示を認識できるように、水平方向には垂直方向に比べて大きな視野角が要求されることがある。この場合、拡大虚像の水平方向(X方向)には垂直方向(Y方向)に比べて大きな拡散角(非等方な拡散)が要求される。従って、水平方向に比べ、垂直方向に画素密度が大きくし、画素表示用ビームを拡散させる拡散角を「2次元画像の横方向を縦方向よりも広く」するのが好ましい。このようにして、要求画角を満たす必要最小限の範囲に光を発散させ、光の利用効率を向上させ、表示画像の輝度を向上させることが可能である。
●補足●
なお、本発明の一実施形態に係る光学素子、表示システムおよび移動体について説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が想到することができる範囲内で変更することができる。
また、本発明の一実施形態に係る表示装置は、HUD装置に限られず、例えば、ヘッドマウントディスプレイ装置、プロンプタ装置、プロジェクタ装置であってもよい。例えば、本発明の一実施形態に係る表示装置をプロジェクタ装置に適用する場合、プロジェクタ装置を表示装置10と同様に構成することができる。すなわち、表示装置10は、自由曲面ミラー30を介した画像光を映写幕や壁面等に投影すればよい。なお、表示装置10は、自由曲面ミラー30を介さずに、スクリーン15を介した画像光を映写幕や壁面等に投影してもよい。
1 表示システム
10 表示装置
11 光源装置(光源の一例)
13 光偏向装置(光偏向部の一例)
15 スクリーン(光学素子の一例)
30 自由曲面ミラー(結像光学系の一例)
45 虚像
47 アイボックス(視認範囲の一例)
50 フロントガラス(反射部材の一例)
150 マイクロレンズ(微細レンズの一例)
200 マイクロレンズアレイ(光学素子の一例)
3000 マイクロミラーアレイ(光学素子の一例)
特開2017‐078827号公報

Claims (11)

  1. 光を発散させる光学素子と、
    光源から射出された光を主走査方向および前記主走査方向に直交する副走査方向に走査して前記光学素子上に中間像を形成する光偏向部と、
    前記光学素子から発散された発散光を投射して像を結像させる結像光学系と、を備え、
    前記中間像に対する前記光偏向部のミラーの有効径aと、前記結像光学系が結像させる像のサイズと前記有効径aの比cは、下記(式2)の条件を満たす表示システム。
  2. 光源から射出された光を光偏向部に向けて集光する集光レンズを備えた請求項1記載の表示システム。
  3. 前記光学素子は、六角形形状をハニカム状に配列した構造を含む請求項1または2記載の表示システム。
  4. 前記ハニカム状に配列した構造が、ジグザグ型に配列した構造である請求項3記載の表示システム。
  5. 前記ハニカム状に配列した構造が、アームチェア型に配列した構造である請求項3または4記載の表示システム。
  6. 前記光学素子はマイクロレンズアレイである請求項1〜5の何れか記載の表示システム。
  7. 前記光学素子は曲面形状である請求項1〜6の何れか記載の表示システム。
  8. 前記結像光学系が結像させる像は、水平方向の画素密度よりも垂直方向の画素密度の方が大きい請求項1〜7の何れか記載の表示システム。
  9. 前記結像光学系から投射された投射光を反射して虚像を結像させる反射部材を備えた請求項1〜8の何れか記載の表示システム。
  10. 請求項9記載の表示システムを備えた移動体であって、
    前記反射部材はフロントガラスである移動体。
  11. 光を発散させる光学素子と、
    光源から射出された光を主走査方向および前記主走査方向に直交する副走査方向に走査して前記光学素子上に中間像を形成する光偏向部と、
    前記光学素子から発散された発散光を投射して像を結像させる結像光学系と、を備えた表示システムに用いられる光学素子であって、
    前記中間像に対する前記光偏向部のミラーの有効径aと、前記結像光学系が結像させる像のサイズと前記有効径aの比cが、下記(式2)の条件を満たすように配置される光学素子。
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