JP2020033233A - 窓ガラス用断熱性三層複層ガラス - Google Patents
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Abstract
Description
本明細書に用いる用語を以下に説明する。
本明細書では、最も屋外側に配置されるガラス板を「第1ガラス板」、最も屋内側に配置されるガラス板を「第3ガラス板」、及び2つの中空層に挟まれ、窓ガラス用断熱性三層複層ガラス(以下、単に「三層複層ガラス」と記載することもある)の内部に配置されるガラス板を「第2ガラス板」と記載する。また、2つの中空層のうち、屋外側の中空層を「第1中空層」、屋内側の中空層を「第2中空層」と記載する。また、単に「ガラス板」や「中空層」と記載する場合は、三層複層ガラスに用いられているいずれか又は全てのガラス板や中空層を指すものとする。
本明細書では、屋外、屋内、及び中空層と面するガラス板の面を「ガラス面」と記載する。また、「ガラス面上」とは、ガラス面の上を指すものであり、ガラス面と接触するものでも、任意の第3の層を介してガラス面に固定されているものでもよい。また、本明細書では、説明を簡略にする為に、第1ガラス板の屋外側のガラス面を「1面」とし、該1面から屋内側へ向かって、「2面」、「3面」、「4面」、「5面」、及び「6面」と記載することもある。
本発明における「同厚」とは、JIS R3202「フロート板ガラス及び磨き板ガラス」に記載の、厚み3〜6.5mmまでの板ガラスにおける厚みの許容差に準じて、第1ガラス板の厚みに対して、第2ガラス板の厚み及び第3ガラス板の厚みが±0.3mm以内に入る場合を指すものとする。
本明細書の「たわみ量」とは、製造時の中空層の室温での圧力と、使用地の室温での大気圧とが同様である場合に生じる、ガラス板中央部のたわみの量を指すものとする。前述したように、複層ガラスは通常、使用地の大気圧によってたわみが生じないように、製造時の中空層の圧力を調整する。例えば標高の高い高地等で使用する際、製造時の中空層の圧力を通常よりも減圧させ、高地で使用する際にたわまないようにする。また、一般的な複層ガラスの使用地は、大気圧が約1013.3×102Paである低地が多く、その場合は室温で中空層の圧力が約1013.3×102Paになるように製造を行う。
本発明は、3枚のガラス板と、該ガラス板の間に設けられた単一の密閉空間である中空層を2つと、低放射膜と、を有する窓ガラス用断熱性三層複層ガラスにおいて、該ガラス板は、厚みが2〜6.5mm、かつ3枚が同厚であり、該低放射膜は、最も屋外側に配置されるガラス板である第1ガラス板の、中空層側の面にのみ配置されるものであり、該第1ガラス板の日射吸収率が15%以上、63%未満であり、熱貫流率が2.5W/m2K以下である、窓ガラス用断熱性三層複層ガラスである。
本発明に用いるガラス板としては、例えば通常使用されているソーダ石灰ガラス、無アルカリガラス、高透過ガラス、風冷強化ガラス、化学強化ガラス、ホウケイ酸塩ガラス、低膨張ガラス、ゼロ膨張ガラス、低膨張結晶化ガラス、ゼロ膨張結晶化ガラス等を用いることが可能であり、窓ガラス用として通常用いられているソーダ石灰ガラスを用いるのが好ましい。また、3枚のガラス板は同じ種類のガラス板を用いるものでも、異なる種類のガラス板を用いるものでもよい。
三層複層ガラス1を構成するガラス板のうち、どのガラス板がたわみ易いかは構成によって異なるが、本発明では、第1ガラス板G1の第1中空層S1側の面にのみ低放射膜LEを設けることによって、ガラス板のたわみを抑制することを可能とする。
本発明では、第2ガラス板G2及び第3ガラス板G3に低放射膜LEを設けないものとする。当該ガラス板G2、G3の3面〜6面に低放射膜LEを設けると、三層複層ガラス1の断熱性能を向上させる事が出来るが、一方で場合によってはたわみの抑制が不十分になることがある。また、たわみが大きくならない範囲であれば、当該3面〜6面に防眩膜や防汚膜、視野選択膜や反射防止膜等の任意の膜や層を設けたり、フィルムを添付したりしてもよい。
低放射膜LEはガラス板のガラス面上に設けられるものであり、透明で、赤外線を反射する膜である。本発明は、該低放射膜LEを2面のみに設けることでガラス板のたわみを抑制するものである。
中空層は、スペーサー10、20とガラス板とに囲まれた単一の密閉空間が、気体によって充填された気体層である。第1中空層S1は第1ガラス板G1と第2ガラス板G2との間に形成される層であり、第2中空層S2は第2ガラス板G2と第3ガラス板G3との間に形成される層である。中空層に充填させる気体としては、乾燥空気、アルゴン、クリプトン、ネオンからなる群から選ばれる少なくとも1つを用いるのが好ましい。
スペーサー10、20は、ガラス板とガラス板との間に設置される長尺の部材であり、該スペーサー10、20をガラス板の4辺に沿わせて配置し、後述のシール材でガラス板と接着する。また、通常、該スペーサー10、20の端部をコーナー部材(図示しない)を用いて連結し、スペーサー同士を固定する。また、スペーサー10、20は、内部に乾燥材11、21を有していてもよい。なお、図1では、第1ガラス板G1と第2ガラス板G2との間にあるスペーサーを10、第2ガラス板G2と第3ガラス板G3との間にあるスペーサーを20と記載する。
1次シール材12、22は、少なくともガラス板G1、G2、G3とスペーサー10、20とを接着する接着材であり、中空層S1、S2を密閉する。また、スペーサー10、20の外周と、各ガラス板間の隙間を封着するように設ける接着剤を2次シール材13、23とする。上記1次シール材12、22としてはポリイソブチレン系樹脂等、2次シール材13、23としてはポリサルファイド系樹脂やシリコーン系樹脂等を用いるのが一般的である。
三層複層ガラス1は、3枚のガラス板G1、G2、G3を、スペーサー10、20を介して所定間隔を隔てて互いに対向させたものであり、前記ガラス板G1、G2、G3の周縁部をシール材12、13、22、23によって密閉することによって、スペーサーとガラス板に囲まれた中空層S1、S2を密閉する構造体である。また、第1ガラス板G1の第1中空層S1側の面(2面)に低放射膜LEを有するものである。
以下に本発明の実施形態を記載する。本発明は、以下実施形態に限定されるものではない。
本実施形態のたわみ量及び日射吸収率を、以下の(1)〜(3)方法で算出することが可能である。
Claims (6)
- 3枚のガラス板と、該ガラス板の間に設けられた単一の密閉空間である中空層を2つと、低放射膜と、を有する窓ガラス用断熱性三層複層ガラスにおいて、
該ガラス板は、厚みが2〜6.5mm、かつ3枚が同厚であり、
該低放射膜は、最も屋外側に配置されるガラス板である第1ガラス板の、中空層側の面にのみ配置されるものであり、
該第1ガラス板の日射吸収率が15%以上、63%未満であり、
熱貫流率が2.5W/m2K以下である、窓ガラス用断熱性三層複層ガラス。 - 前記ガラス板と前記中空層の厚みの合計が、47mm以下であり、
該中空層の厚みの合計が8mm以上であることを特徴とする請求項1記載の窓ガラス用断熱性三層複層ガラス。 - 前記第1ガラス板は、厚みが5mm以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の窓ガラス用断熱性三層複層ガラス。
- 前記中空層は、乾燥空気、アルゴン、クリプトン、及びネオンからなる群から選ばれる少なくとも1つが充填された気体層であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の窓ガラス用断熱性三層複層ガラス。
- 前記2つの中空層は、乾燥空気、アルゴン、及びクリプトンからなる群から選ばれる少なくとも1つが充填された気体層であり、
熱貫流率が1.5W/m2K未満である、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の窓ガラス用断熱性三層複層ガラス。 - 前記中空層のうち少なくとも1つは、ネオンを有する気体層であり、
熱貫流率が1.5W/m2K以上、2.5W/m2K以下である、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の窓ガラス用断熱性三層複層ガラス。
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JP2012513369A (ja) * | 2008-12-22 | 2012-06-14 | サン−ゴバン グラス フランス | 熱特性を有する多層コーティングと吸収層とを備えた基材 |
WO2014103301A1 (ja) * | 2012-12-28 | 2014-07-03 | 日本板硝子株式会社 | 減圧複層ガラスパネル |
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