JP2020025210A - リソース割当装置およびリソース割当方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”によるリソース割当数を確保しつつ、無線リソースの余剰分を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させる。【解決手段】通信システム1において、無線アクセスネットワークのリソース割当てを行う基地局20(リソース割当装置)は、スライス毎のサービス要求条件、端末が利用するサービスに関する利用サービス情報並びに端末の在圏情報および通信状態情報を取得する情報取得部21と、取得された上記情報に基づきスライス毎のリソース割当数を決定する決定部22と、スライス毎の通信中の端末数から通信中の端末が無いスライスの有無を判断する判断部23と、通信中の端末が無いスライスが有る場合、当該スライスのリソース割当数(余剰分)を、通信中の端末が有るスライスに割り当てるようにリソース割当てを制御するリソース割当部24とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:(以下「RAN」と称する)におけるリソース割当てを行うリソース割当装置およびリソース割当方法に関する。
なお、本明細書における「サービス」又は「ネットワークサービス」とは、例えば、通信サービス(専用線サービス等)及びアプリケーションサービス(動画配信、エンベデッド装置等のセンサ装置を利用したサービス)等の、ネットワークリソースを用いて処理されるサービスを意味する。「スライス」又は「ネットワークスライス」とは、ネットワークインフラ上に論理的に生成される仮想ネットワークであり、上記サービスは、スライスに割り当てられ、割り当てられたスライスのネットワークリソースを用いて処理される。
従来のRANにおけるリソース割当方法としては、PF(Proportional Fairness)に基づく手法が知られている(特許文献1参照)。この手法は、各ユーザの瞬時スループットと一定区間における平均スループットとの比を算出して相互に比較し、比の値が大きいユーザから順にリソースを割り当てる手法である。上記の「スループット」としては、例えば、端末における受信信号電力対干渉および雑音電力比(受信SINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio))が用いられる。
一方、サービス毎に仮想的なネットワークリソースを分離してリソース割当量を保証するスライシング技術が知られている。しかし、RANにおけるリソースを対象として上記スライシング技術を適用することは未だあまり検討されていなかった。例えば、無線リソースの利用ユーザが少なくて、低トラフィック状態となり、無線リソースの余剰分が発生した場合についての検討は充分ではなく、ネットワーク全体でのリソース利用効率が低下するおそれがあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”によるリソース割当数を確保しつつ、無線リソースの余剰分を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係るリソース割当装置は、無線アクセスネットワークにおけるリソース割当てを行うリソース割当装置であって、スライスごとに設定されたサービス要求条件、端末が利用するサービスに関する利用サービス情報、並びに、端末の在圏情報および通信状態情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部により取得された前記サービス要求条件、前記利用サービス情報および前記在圏情報に基づいて、前記サービス要求条件に応じたスライスごとのリソース割当数を決定する決定部と、前記情報取得部により取得された前記端末の通信状態情報に基づいて、スライスごとの通信中の端末数を確認し、通信中の端末が無いスライスが有るか否かを判断する判断部と、前記判断部により通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合、前記決定部により決定された当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数を、通信中の端末が有るスライスに割り当てるように、リソース割当てを制御するリソース割当部と、を備える。
上記のリソース割当装置では、情報取得部が、スライスごとに設定されたサービス要求条件、端末が利用するサービスに関する利用サービス情報、並びに、端末の在圏情報および通信状態情報を取得し、決定部が、取得されたサービス要求条件、利用サービス情報および在圏情報に基づいて、サービス要求条件に応じたスライスごとのリソース割当数を決定するとともに、判断部が、取得された端末の通信状態情報に基づいて、スライスごとの通信中の端末数を確認し、通信中の端末が無いスライスが有るか否かを判断する。ここで、通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合、リソース割当部は、決定された当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数を、通信中の端末が有るスライスに割り当てるように、リソース割当てを制御する。このように、通信中の端末が無いスライスが有るか否かが判断され、通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合に、当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数(余剰なリソース割当数)を、通信中の端末が有るスライスに割り当てるように、リソース割当てが制御される。これにより、ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”によるリソース割当数を確保しつつ、無線リソースの余剰分を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させることができる。
本発明によれば、ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”によるリソース割当数を確保しつつ、無線リソースの余剰分を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための一形態を詳細に説明する。
図1に、本実施形態に係る通信システム1の構成を示す。図1に示すように、本実施形態に係る通信システム1は、端末(User Equipment)10、基地局20、およびポリシー制御機能(Policy Control Function(以下「PCF」と称する))30を含んで構成され、端末10に対し、データ通信を用いてネットワークサービスを提供するシステムである。
通信システム1では、ネットワークインフラ上に論理的に生成される仮想ネットワークであるスライスに対してサービスを割り当てることにより、端末10に対してネットワークサービスを提供する。上記のスライスは、より詳しくは、ネットワークのリソースを仮想的に切り分けて、切り分けられたリソースを結合し、結合されたリソース上に論理的に生成される仮想化ネットワーク又はサービス網であり、スライス同士は、リソースが分離されているため、互いに干渉しない。なお、本実施形態では、リソースの呼称として、Resource Blockの略称である「RB」を用いる。
以下、通信システム1の各構成部を順に概説する。
端末10は、端末ユーザにより使用される端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末等の携帯型端末全般を含む。
PCF30は、通信システム1における無線アクセスネットワークのリソース割当てポリシーを統括的に管理する装置であり、ネットワーク管理者等から入力された各サービスの要求条件、トラフィックモデル等の情報を受け取って、後述する図2(a)に示す情報保持テーブル40に保持する。情報保持テーブル40の情報は、PCF30により保持されるとともに、後述する基地局20の情報取得部21へ通知され、基地局20内にも保持される。
基地局20は、RANにおいて端末10の在圏情報等を管理する装置であり、例えば、LTE(Long Term Evolution)方式の無線通信に対応した無線基地局であるeNodeB(evolved Node B)等に相当する。本実施形態では、本発明に係るリソース割当装置は基地局20により構成され、基地局20は、本発明に係るリソース割当装置としての機能部として、情報取得部21、決定部22、判断部23およびリソース割当部24を備える。
上記機能部のうち、情報取得部21は、スライスごとに設定されたサービス要求条件、端末10が利用するサービスに関する利用サービス情報、並びに端末10の在圏情報および通信状態情報を取得する。決定部22は、取得されたサービス要求条件、利用サービス情報および在圏情報に基づいて、サービス要求条件に応じたスライスごとのリソース割当数を決定する。判断部23は、取得された端末10の通信状態情報に基づいてスライスごとの通信中の端末数(以下「アクティブユーザ数」という)を確認し、通信中の端末(アクティブユーザ)が無いスライスが有るか否かを判断する。
リソース割当部24は、アクティブユーザが無いスライスが有ると判断された場合、当該アクティブユーザが無いスライスについてのリソース割当数を、アクティブユーザが有るスライスに割り当てるように、リソース割当てを制御する。このリソース割当て制御については、詳細は後述するが、アクティブユーザが有るスライスにリソース(RB)を、公平に割り当ててもよいし、スライスの優先度に基づいて割り当ててもよいし、その他の手法で割り当ててもよい。また、具体的な処理手順として、リソース割当部24は、アクティブユーザが無いスライスについてのリソース割当数を、アクティブユーザが有るスライスに割り当てるようにスライスごとのリソース割当数を修正し、修正後のスライスごとのリソース割当数および所定の割当手法に基づいてリソース割当てを行ってもよい。なお、アクティブユーザが無いスライスが無いと判断された場合には、リソース割当部24は、決定部22により決定されたスライスごとのリソース割当数に基づいてリソース割当てを行う。
また、上記の決定部22により決定されたスライスごとの割当RB数、およびその関連情報は、後述する図2(b)の割当RB数テーブル50に保持され、リソース割当部24により参照・修正される。
なお、図1には記載を省略したが、通信システム1には、アクセス管理およびモビリティ管理を司るAMF(Access and Mobility management Function)、セッション管理を司るSMF(Session Management Function)などの装置が設けられている。ただし、本発明には直接的に関係しないため、図1では上記のような装置の記載を省略した。
図2(a)には、PCF30および情報取得部21により保持される情報保持テーブル40のデータ例を示す。図2(a)に示すように、情報保持テーブル40には、例えば、スライスごとに予め設定された、優先度、スライス名、スライスに対応するサービス名、データ量および到達間隔に係る情報を含むトラフィックモデル、許容される遅延量、並びに、許容されるパケットロス率といった情報が保持される。
図2(b)には、決定部22により決定されたスライスごとの割当RB数、およびその関連情報を保持する割当RB数テーブル50のデータ例を示す。図2(b)に示すように、割当RB数テーブル50には、例えば、スライスごとの、優先度、スライス名、スライスに対応するサービス名、スライスにおけるデータ流量、スライスに所属する端末台数、許容される遅延量、許容されるパケットロス率、および、決定された割当RB数といった情報が保持される。
以下、図3〜図5を参照しながら、図1の通信システム1において実行される処理の概要を説明する。図3に示すように、各サービスの要求条件、トラフィックモデル等の情報がネットワーク管理者等からPCF30に入力され(ステップS1)、PCF30は、入力された情報を受け取って、図2(a)に示す情報保持テーブル40に保持する(ステップS2)。その後、情報保持テーブル40の情報はPCF30から基地局20へ通知され(ステップS3)、端末の所属スライス情報等が端末10から基地局20へ通知される(ステップS4)。基地局20は、ステップS3、S4で通知された情報を取得する(ステップS5)。これにより基地局20は、図2(a)に示す情報保持テーブル40に保持される情報、および端末の所属スライス情報等を保持する。
次に、基地局20は、例えばスライスに係る各サービスの要求条件、スライスごとのデータ流量、端末台数などに基づいて、各スライスの割当RB数を決定し、決定されたスライスごとの割当RB数およびその関連情報を、図2(b)に示す割当RB数テーブル50に保持する(ステップS6)。
次に、基地局20における判断部23およびリソース割当部24によって、図4、図5に例示される処理が実行される(ステップS7)。図4に示す第1の処理は、アクティブユーザが無いスライスが有ると判断された場合に、当該アクティブユーザが無いスライスについてのリソース割当数を、アクティブユーザが有るスライスに対し、公平に割り当てる制御を行うものであり、図5に示す第2の処理は、アクティブユーザが無いスライスが有ると判断された場合に、当該アクティブユーザが無いスライスについてのリソース割当数(余剰RB数)を、アクティブユーザが有るスライスに対し、スライス優先度に応じて割り当てる制御を行うものである。第1、第2の処理の詳細は後述する。
ステップS7の処理によって、アクティブユーザが有るスライスに対しRBが割り当てられると、その後、基地局20と各端末10間でデータ通信が行われる(ステップS8)。
以下、図4に示す第1の処理、図5に示す第2の処理を順に説明する。
図4に示す第1の処理では、判断部23が、端末の所属スライス情報から各スライスに所属する端末を特定し、それら端末の通信状況に基づきアクティブユーザが無いスライスが有るか否かを判断する(ステップS11)。ここで、アクティブユーザが無いスライスが無いと判断された場合は、従来手法と同様に、リソース割当部24は、割当RB数テーブル50を参照し、図3のステップS6で決定された割当RB数を用いて無線リソース制御を行う(ステップS12)。その制御手法は、いわゆる公平割当方式(方式1)でも、いわゆる優先割当方式(方式2)でもよい。
一方、ステップS11でアクティブユーザが無いスライスが有ると判断された場合、リソース割当部24は、割当RB数テーブル50を参照し、アクティブユーザが無いスライスへの割当RB数(余剰RB数)を集計し(ステップS13)、アクティブユーザが有るスライス間で公平となるように、各スライスへの追加RB数を算出する(ステップS14)。一例としては、余剰RB数を、アクティブユーザが無いスライスの数で除算することで、アクティブユーザが無いスライスそれぞれへの追加RB数(1スライス当りの追加RB数)を算出してもよい。さらに、リソース割当部24は、決定部22により決定された割当RB数に追加RB数を加算して得られた加算後の割当RB数をもって、アクティブユーザが有るスライスへの割当RB数を修正し(ステップS15)、修正された割当RB数(加算後の割当RB数)を用いて無線リソース制御を行う(ステップS16)。
このような第1の処理により、アクティブユーザが無いスライスが有るか否かが判断され、アクティブユーザが無いスライスが有る場合に、当該スライスについての割当RB数(余剰RB数)を、アクティブユーザが有るスライスに、公平に割り当てるようリソース割当て制御が実行される。これにより、ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”による割当RB数を確保しつつ、余剰RB数を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させることができる。
図5に示す第2の処理では、判断部23が、図4のステップS11と同様に、アクティブユーザが無いスライスが有るか否かを判断する(ステップS21)。ここで、アクティブユーザが無いスライスが無いと判断された場合は、従来手法と同様に、リソース割当部24は、図4のステップS12と同様に、図3のステップS6で決定された割当RB数を用いて無線リソース制御を行う(ステップS22)。
一方、ステップS21でアクティブユーザが無いスライスが有ると判断された場合、リソース割当部24は、アクティブユーザが無いスライスへの割当RB数(余剰RB数)を集計し(ステップS23)、アクティブユーザが有るスライスに、スライス優先度に応じて余剰RBが追加で割り当てられるよう、各スライスへの割当RB数を修正し(ステップS24)、さらに、修正後の割当RB数を用いて優先割当方式に基づく無線リソース制御を行う(ステップS25)。このステップS25では、リソース割当部24は、一例として、アクティブユーザが有るスライスのうち優先度が最も高いスライスに所属する端末に対しリソース(RB)を割り当て、当該スライスに所属する全端末への割り当てが終わった時点で余剰RBが有る場合に、アクティブユーザが有るスライスのうち優先度が2番目に高いスライスに所属する端末に対しRBを割り当てる。そして、優先度が2番目に高いスライスに所属する全端末への割り当てが終わった時点で余剰RBが有る場合に、アクティブユーザが有るスライスのうち優先度が3番目に高いスライスに所属する端末に対しRBを割り当てる。このようにアクティブユーザが有るスライスにおいて優先度が高い順に、各スライスに所属する端末への割り当てを繰り返し実行する。ただし、上記の手法に限定されるものではない。
このような第2の処理により、アクティブユーザが無いスライスが有るか否かが判断され、アクティブユーザが無いスライスが有る場合に、当該スライスについての割当RB数(余剰RB数)を、アクティブユーザが有るスライスに、スライスの優先度に基づいて割り当てるよう、優先割当て制御が実行される。これにより、ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”による割当RB数を確保しつつ、余剰RB数を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させることができる。
以上のような発明の実施形態によれば、公平割当方式に係る第1の処理、優先割当方式に係る第2の処理、のいずれを採用した場合でも、アクティブユーザが無いスライスの有無(即ち、余剰RB数の有無)が判断され、余剰RB数が有る場合、アクティブユーザが有るスライスにおいて余剰RB数を有効利用できるため、ネットワークスライスの特徴である“リソースアイソレーション”による割当RB数を確保しつつ、余剰RB数を有効利用してネットワーク全体でのリソース利用効率を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、公平割当方式に係る第1の処理(図4)と、優先割当方式に係る第2の処理(図5)を例示したが、これらの方式を組み合わせた方式、これら以外の方式など、さまざまな方式に係る処理を実行してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係るリソース割当装置がRANにおける基地局により構成される例を説明したが、これは必須要件ではなく、本発明に係るリソース割当装置は、基地局以外の別の装置により構成してもよい。このように本発明に係るリソース割当装置を、基地局以外の別の装置により構成する場合は、例えば、基地局から当該別の装置に対し、リソース割当に必要な情報を提供してリソース割当て処理を指示(又は要求)することで実現できる。
なお、通信システム1のネットワークの種別は特に限定されるものではなく、例えば、EPC(Evolved Packet Core)ネットワークであってもよいし、いわゆる次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)であってもよい。
上記の実施形態の説明で用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及び/又はソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的及び/又は論理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的及び/又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的及び/又は間接的に(例えば、有線及び/又は無線)で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、上記の実施形態における基地局20は、上述した基地局20の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図6は、基地局20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局20は、物理的には、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。なお、図1における基地局20以外の装置についても、基地局20と同様の構成であってもよい。以下では、基地局20を例にとって説明する。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。基地局20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局20における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることで、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び/又は書き込みを制御することで実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインターフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、基地局20の各機能部は、プロセッサ1001を含んで実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールおよびデータを、ストレージ1003及び/又は通信装置1004からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施形態で説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、基地局20の各機能部は、メモリ1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001で実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップで実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)などの少なくとも1つで構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本発明の一実施形態に係る方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD−ROM(Compact Disc ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu−ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つで構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、メモリ1002及び/又はストレージ1003を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線及び/又は無線ネットワークを介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。例えば、上述の基地局20の各機能部は、通信装置1004を含んで実現されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001、メモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスで構成されてもよいし、装置間で異なるバスで構成されてもよい。
また、基地局20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つで実装されてもよい。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、当業者にとっては、本実施形態が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本実施形態は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本実施形態に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本明細書で説明した方法については、例示的な順序で様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
入出力された情報などは特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルで管理してもよい。入出力される情報などは、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報などは削除されてもよい。入力された情報などは他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア及びデジタル加入者回線(DSL)などの有線技術及び/又は赤外線、無線及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び/又は無線技術は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本明細書で説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
また、本明細書で説明した情報、パラメータなどは、絶対値で表されてもよいし、所定の値からの相対値で表されてもよいし、対応する別の情報で表されてもよい。
移動通信端末は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
本明細書で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up)(例えば、テーブル、データベースまたは別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。
本明細書で使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
「含む(include)」、「含んでいる(including)」、およびそれらの変形が、本明細書あるいは特許請求の範囲で使用されている限り、これら用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本明細書あるいは特許請求の範囲において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本明細書において、文脈または技術的に明らかに1つのみしか存在しない装置である場合以外は、複数の装置をも含むものとする。本開示の全体において、文脈から明らかに単数を示したものではなければ、複数のものを含むものとする。
1…通信システム、10…端末、20…基地局、21…情報取得部、22…決定部、23…判断部、24…リソース割当部、30…PCF、40…情報保持テーブル、50…割当RB数テーブル、1001…プロセッサ、1002…メモリ、1003…ストレージ、1004…通信装置、1005…入力装置、1006…出力装置、1007…バス。
Claims (6)
- 無線アクセスネットワークにおけるリソース割当てを行うリソース割当装置であって、
スライスごとに設定されたサービス要求条件、端末が利用するサービスに関する利用サービス情報、並びに、端末の在圏情報および通信状態情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記サービス要求条件、前記利用サービス情報および前記在圏情報に基づいて、前記サービス要求条件に応じたスライスごとのリソース割当数を決定する決定部と、
前記情報取得部により取得された前記端末の通信状態情報に基づいて、スライスごとの通信中の端末数を確認し、通信中の端末が無いスライスが有るか否かを判断する判断部と、
前記判断部により通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合、前記決定部により決定された当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数を、通信中の端末が有るスライスに割り当てるように、リソース割当てを制御するリソース割当部と、
を備えるリソース割当装置。 - 前記判断部により通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合、前記リソース割当部は、当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数を、通信中の端末が有るスライスに公平に割り当てるように、リソース割当てを制御する、
請求項1に記載のリソース割当装置。 - 前記判断部により通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合、前記リソース割当部は、当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数を、通信中の端末が有るスライスに、前記サービス要求条件に含まれたスライスの優先度に基づいて割り当てるように、リソース割当てを制御する、
請求項1に記載のリソース割当装置。 - 前記リソース割当部は、前記判断部により通信中の端末が無いスライスが無いと判断された場合、前記決定部により決定されたスライスごとのリソース割当数に基づいてリソース割当てを行う、
請求項1〜3の何れか一項に記載のリソース割当装置。 - 前記リソース割当装置は、
前記無線アクセスネットワークにおける基地局により構成される、
請求項1〜4の何れか一項に記載のリソース割当装置。 - 無線アクセスネットワークにおけるリソース割当てを行うリソース割当装置によって実行されるリソース割当方法であって、
スライスごとに設定されたサービス要求条件、端末が利用するサービスに関する利用サービス情報、並びに、端末の在圏情報および通信状態情報を取得する情報取得ステップと、
前記情報取得ステップにより取得された前記サービス要求条件、前記利用サービス情報および前記在圏情報に基づいて、前記サービス要求条件に応じたスライスごとのリソース割当数を決定する決定ステップと、
前記情報取得ステップにより取得された前記端末の通信状態情報に基づいて、スライスごとの通信中の端末数を確認し、通信中の端末が無いスライスが有るか否かを判断する判断ステップと、
前記判断ステップにより通信中の端末が無いスライスが有ると判断された場合、前記決定ステップにより決定された当該通信中の端末が無いスライスについてのリソース割当数を、通信中の端末が有るスライスに割り当てるように、リソース割当てを制御するリソース割当ステップと、
を備えるリソース割当方法。
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