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JP2020001588A - 自動変速機 - Google Patents

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JP2020001588A
JP2020001588A JP2018124004A JP2018124004A JP2020001588A JP 2020001588 A JP2020001588 A JP 2020001588A JP 2018124004 A JP2018124004 A JP 2018124004A JP 2018124004 A JP2018124004 A JP 2018124004A JP 2020001588 A JP2020001588 A JP 2020001588A
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将之 水谷
Masayuki Mizutani
将之 水谷
大輔 赤藤
Daisuke Akafuji
大輔 赤藤
大輝 前田
Daiki Maeda
大輝 前田
翔太 高間
Shota Takama
翔太 高間
一成 黒薮
Kazunari Kuroyabu
一成 黒薮
友貴 脇坂
Tomoki Wakisakai
友貴 脇坂
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Aisin AW Co Ltd
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Abstract

【課題】耐久性に影響を及ぼすことを防止することが可能な自動変速機を提供する。【解決手段】自動変速機は、前後輪の一方がリヤモータにより駆動可能であり、前後輪の他方が内燃エンジンにより駆動可能であり、内燃エンジンの回転を変速する。制御部は、EV走行状態にあって、設定された設定車速VA未満である場合に、遮断部が、油圧サーボに係合圧PC1,PB2を供給可能な状態となるように、設定車速VA以上である場合に、遮断部が、油圧サーボに対する係合圧PC1,PB2の供給を遮断する状態となるように制御する。【選択図】図7

Description

この技術は、前後輪の一方が回転電機により駆動可能で、他方が内燃エンジンにより駆動可能なハイブリッド車両に搭載される自動変速機に関する。
近年、車両の前後輪の一方を回転電機で駆動可能に構成してEV走行を可能にするものでありながら、前後輪の他方を内燃エンジンで駆動可能に構成されたハイブリッド車両が提案されている(特許文献1参照)。このようなハイブリッド車両においては、回転電機の駆動力により走行するEV走行状態と、内燃エンジンの駆動力により走行する内燃エンジン走行状態とを切換えることが可能である。なお、内燃エンジン走行状態とは、回転電機の駆動力をアシストしたり回転電機で回生を行ったりする、いわゆるハイブリッド走行も含まれる。
国際公開第2015/129571号公報
ところで、特許文献1のようなハイブリッド車両においては、例えば要求されるトルクに対してトルク不足となり易い車速が低い状態などで、EV走行状態から迅速に内燃エンジン走行状態に切換えることが望まれる。そのためには、電動オイルポンプによって油圧を発生させておき、内燃エンジンの始動時にクラッチやブレーキの油圧サーボに迅速に係合圧を供給可能となるように準備しておくことで、変速段の形成を迅速に達成できることが望ましい。なお、EV走行状態にあっても、自動変速機の内部は車輪に連動して回転する部位があるので、潤滑油を供給することが好ましく、電動オイルポンプは潤滑圧を発生させるためにも駆動状態にされる。
しかしながら、EV走行状態では、内燃エンジンが停止しているため、自動変速機において変速段を形成することがなく、つまりギヤ比が成立しないので、例えばリニアソレノイドバルブの異常により電動オイルポンプが発生した油圧が意図せず供給されて、クラッチ或いはブレーキが係合状態となっていたとしても、その異常を検出することが難しいという問題がある。そして、このような異常が発生している場合に、EV走行状態で走行すると車輪が回転され、かつクラッチ或いはブレーキが係合されていることで、通常の変速段を形成している状態よりも内部の回転部材の一部において回転速度が上昇してしまう虞があり、特にその回転部材を支持する軸受など、自動変速機の構成部品の耐久性に影響を及ぼす虞がある。
そこで、耐久性に影響を及ぼすことを防止することが可能な自動変速機を提供することを目的とするものである。
本自動変速機は、
車両の前後輪の一方が回転電機により駆動可能であり、他方が内燃エンジンにより駆動可能なハイブリッド車両に搭載され、前記内燃エンジンの回転を変速する自動変速機において、
それぞれの油圧サーボに係合圧が供給されることで係合されて伝達経路を形成する複数の摩擦係合要素を有する変速機構と、
元圧を発生させる油圧発生源と、
前記油圧発生源から供給される元圧を前記係合圧に調圧する複数のソレノイドバルブと、前記油圧発生源と前記油圧サーボとの間に介在して油圧を遮断可能な遮断部と、を有する油圧制御装置と、
前記回転電機の駆動力によるEV走行状態にあって、設定された設定車速未満である場合に、前記遮断部が、前記油圧サーボに前記係合圧を供給可能な状態となるように、前記設定車速以上である場合に、前記遮断部が、前記油圧サーボに対する前記係合圧の供給を遮断する状態となるように、前記油圧制御装置を制御する制御部と、を備える。
本自動変速機によると、設定車速未満では、遮断部が油圧サーボに係合圧を供給可能な状態となり、設定車速以上では、遮断部が油圧サーボに対する係合圧の供給を遮断する状態となるので、設定車速未満では、迅速に変速段の形成が可能となり、EV走行状態から内燃エンジン走行状態に迅速に切換えることが可能でありながら、設定車速以上では、例えばソレノイドバルブに異常が生じていたとしても、摩擦係合要素が係合してしまうことを防ぐことができ、内部の回転部材の一部における回転速度が上昇してしまうことを防止して、耐久性に影響を及ぼすことを防止することができる。
本実施形態に係るハイブリッド車両を示すブロック図。 本実施形態に係る自動変速機を示すスケルトン図。 (a)は本自動変速機の係合表、(b)は本自動変速機における内燃エンジン走行状態の速度線図。 油圧制御装置の一部を示す油圧回路図。 本自動変速機におけるEV走行状態の速度線図。 本実施形態に係る係合圧遮断制御を示すフローチャート。 係合圧遮断制御を実行する場合の走行例を示すタイムチャート。
以下、本実施形態を図1乃至図7を用いて説明する。図1は本実施形態に係るハイブリッド車両を示すブロック図、図2は本実施形態に係る自動変速機を示すスケルトン図、図3(a)は本自動変速機の係合表、図3(b)は本自動変速機における内燃エンジン走行状態の速度線図、図4は油圧制御装置の一部を示す油圧回路図、図5は本自動変速機におけるEV走行状態の速度線図、図6は本実施形態に係る係合圧遮断制御を示すフローチャート、図7は係合圧遮断制御を実行する場合の走行例を示すタイムチャートである。
[ハイブリッド車両の構成]
図1に示すように、本実施の形態に係るハイブリッド車両100は、リヤモータ式ハイブリッド車両であり、前方側に内燃エンジン(E/G)2を搭載し、該内燃エンジン2と前側の左右の車輪80fl,80frとの間の伝達経路上にハイブリッド車両用自動変速機(以下、単に「自動変速機」という)10が搭載された、いわゆるFF(フロント内燃エンジン、フロントドライブ)タイプの車両のように構成されていると共に、後側の左右の車輪80rl,80rrに駆動連結されるリヤモータ(Rear Motor)(回転電機)20を備えており、つまり内燃エンジン走行時には前輪駆動、EV走行時には後輪駆動、ハイブリッド走行時には四輪駆動が可能となるように構成されている。
詳細には、内燃エンジン2には、ベルト式統合型スタータ・ジェネレータ(Belt Integrated Starter Generator)3Aが接続されており、該内燃エンジン2が始動自在に構成されている。ベルト式統合型スタータ・ジェネレータ(BISG)3Aは、インバータ(Inverter)23を介して高電圧バッテリ(Hi−V Battery)24から電力が供給されることで、内燃エンジン2を高出力で始動し得ると共に、内燃エンジン2の始動中(駆動中)は、高電圧バッテリ24に対する充電も可能に構成されている。
一方のスタータ(Starter)3Bは、一般的な低電圧バッテリ(Lo−V Battery)26(いわゆる12V型電源)で駆動するようなスタータである。本ハイブリッド車両100では、常温(例えば0度以上)ではベルト式統合型スタータ・ジェネレータ(BISG)3Aを用いてアイドル回転数よりも高い回転数まで内燃エンジン2の回転数を上昇した後に該内燃エンジン2の点火を行い、低温時(例えば0度未満)ではスタータ3Bを用いて内燃エンジン2の通常始動を行う。
上記内燃エンジン2には、詳しくは後述する自動変速機10が接続されている。自動変速機10は、大まかに、トルクコンバータ(T/C)4、変速機構(T/M)5、油圧制御装置(V/B)6などを有して構成されており、内燃エンジン2にはトルクコンバータ4が駆動連結されている。該トルクコンバータ4には変速機構(T/M)5が駆動連結されており、該変速機構5は、詳しくは後述するようにディファレンシャル装置19(図2参照)を介して左右車軸81l,81rに接続され、前側の左右の車輪80fl,80frに駆動連結されている。
また、該変速機構5には、後述の変速用の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)を油圧制御するための油圧制御装置(V/B)6が付設されており、該油圧制御装置6は、制御部(ECU)1からの電子指令に基づき、内蔵されたソレノイドバルブ等が電子制御される。また、油圧制御装置6には、詳しくは後述するように、内燃エンジン2とは独立して駆動される電動オイルポンプ(E−O/P)16が付設されており、該電動オイルポンプ16から油圧制御装置6に対して油圧供給し得るように構成されている。即ち、上記変速用の摩擦係合要素の各油圧サーボに供給される係合圧は、電動オイルポンプ16及び内燃エンジン2により駆動される不図示の機械式オイルポンプの発生する油圧に基づき油圧制御装置6で調圧自在に調圧される。
なお、電動オイルポンプ16や制御部1は、低電圧バッテリ26の電力を用いて駆動される。該低電圧バッテリ26は、DC/DCコンバータ(降圧回路)25を介して高電圧バッテリ24に接続されており、該高電圧バッテリ24から電力が供給されるように構成されている。
一方、上記リヤモータ20は、インバータ23を介して高電圧バッテリ24に接続されており、制御部1からの駆動指令に基づきインバータ23から電力制御されることにより力行・回生自在に構成されている。該リヤモータ20は、モータ切離しクラッチCMを介してギヤボックス(Gear Box)21に駆動連結されている。ギヤボックス21には、図示を省略した所定減速比の減速ギヤ機構及びディファレンシャル装置が内蔵されており、モータ切離しクラッチCMの係合時には、該リヤモータ20の回転を、ギヤボックス21の減速ギヤ機構で減速しつつ、かつディファレンシャル装置で左右車軸82l,82rの差回転を吸収しつつ、後側の左右の車輪80rl,80rrに伝達する。つまり、リヤモータ20は、内燃エンジン2から自動変速機10を介して前側の左右の車輪80fl,80frまでの動力伝達経路(図2参照)を介さずに車輪80rl,80rrを駆動可能である。
なお、制御部1は、例えば、CPUと、処理プログラムを記憶するROMと、データを一時的に記憶するRAMと、入出力ポートと、通信ポートとを備えており、油圧制御装置6の各ソレノイドバルブへの制御信号、電動オイルポンプ16への制御信号、ベルト式統合型スタータ・ジェネレータ3Aの制御信号、スタータ3Bの制御信号等、各種の信号を出力ポートから出力する。
[自動変速機の構成]
続いて、自動変速機10の構成について図2に沿って説明する。本自動変速機10は、内燃エンジン2(図1参照)と前側の左右の車輪80fl,80frとの間の動力伝達経路上に配置されており、内燃エンジン2のクランク軸に接続し得る自動変速機の入力軸10Aを有していると共に、該入力軸10Aの軸方向を中心として上述のトルクコンバータ4と変速機構5とを備えている。
トルクコンバータ4は、ポンプインペラ、タービンランナ、及びステータを有し油を作動流体として入力軸10Aの回転を変速機構5の入力軸5Aへと伝達するトルクコンバータ本体4aと、トルクコンバータ本体4aと並列配置され、自動変速機10の入力軸10Aと変速機構5の入力軸5Aとを機械的に締結するロックアップクラッチ4bと、を有して構成されている。
変速機構5には、入力軸5A上において、プラネタリギヤDPと、プラネタリギヤユニットPUとが備えられている。プラネタリギヤDPは、サンギヤS1と、キャリヤCR1と、リングギヤR1とを備え、キャリヤCR1に、サンギヤS1に噛合う複数のインナーピニオンP2と、リングギヤR1に噛合う複数のアウターピニオンP1とを互いに噛合うかたちで有する、所謂ダブルピニオンプラネタリギヤである。
プラネタリギヤユニットPUは、複数のプラネタリギヤが組合わされた形のプラネタリギヤセットであって、サンギヤS2,S3と、キャリヤCR2と、リングギヤR2とを備え、キャリヤCR2に、サンギヤS2に噛合う複数のショートピニオンP4と、サンギヤS3及びリングギヤR2に噛合う複数のロングピニオンP3とを互いに噛み合うかたちで有する、所謂ラビニヨ型プラネタリギヤである。
上記プラネタリギヤDPのサンギヤS1は、ケース5Cに対して回り止めして取付けられている。キャリヤCR1は入力軸5Aに接続され、入力軸5Aと一体に回転すると共に、第4クラッチC−4に接続されている。リングギヤR1は、第1クラッチC−1及び第3クラッチC−3のそれぞれに接続されている。
上記プラネタリギヤユニットPUのサンギヤS2は、第1クラッチC−1を介してリングギヤR1の回転が入力自在となっている。サンギヤS3は、第3クラッチC−3を介してリングギヤR1の回転が、第4クラッチC−4を介してキャリヤCR1の回転が、それぞれ入力自在となっていると共に、第1ブレーキB−1に接続されてケース5Cに固定自在となっている。
また、プラネタリギヤユニットPUのキャリヤCR2は、第2クラッチC−2を介して入力軸5Aの回転が入力自在となっていると共に、ワンウェイクラッチF−1及び第2ブレーキB−2に接続されて、ワンウェイクラッチF−1によってケース5Cに対して一方向の回転を規制自在となっていると共に、第2ブレーキB−2によってケース5Cに固定自在となっている。そして、リングギヤR2は、ケース5Cに対して回転自在に支持されたカウンタギヤ8に接続されている。
カウンタシャフト18は、上記カウンタギヤ8に噛合する大径ギヤ11と、ディファレンシャル装置19のデフリングギヤ14に噛合う小径ギヤ12aと、大径ギヤ11と小径ギヤ12aとを支持するシャフト12とを有し、カウンタギヤ8の回転を減速してデフリングギヤ14へと伝達する。
ディファレンシャル装置19は、上記デフリングギヤ14と一体で、ピニオン13a,13aを内蔵するデフケース13と、ピニオン13a,13aに噛合って、左右のドライブシャフト15,15に接続されるサイドギヤ15a,15aとを有し、デフリングギヤ14の回転を左右のドライブシャフト15,15へと分配する。
以上のように構成された変速機構5は、上記第1乃至第4クラッチC−1〜C−4並びに第1及び第2ブレーキB−1,B−2が、図3(a)の係合表に示すように選択的に係合されることで、図3(b)の速度線図に示すように、前進1速段(1ST)〜8速段(8TH)及び後進1速段(Rev1)〜後進2速段(Rev2)の変速比を達成する伝達経路を形成し、入力軸5Aに入力された回転を変速してカウンタギヤ8を回転させ、カウンタシャフト18及びディファレンシャル装置19を介して車輪80fl,80frへと出力する。
なお、図3(a)において、前進1速段における第2ブレーキB−2の「(○)」は内燃エンジンブレーキ時に係合されることを示している。また、図3(b)に示す速度線図において、プラネタリギヤDPを構成するサンギヤS1、リングギヤR1、キャリヤCR1の各回転要素がギヤ比に対応する間隔で順に図中横方向に並んでおり、プラネタリギヤユニットPUを構成するサンギヤS3、キャリヤCR2、リングギヤR3、サンギヤS2の各回転要素がギヤ比に対応する間隔で順に図中横方向に並んでいる。即ち、図中横方向の間隔が遠いほど、ギヤ比の間隔が離れていることを示しており、プラネタリギヤユニットPUにおいて、回転を出力するリングギヤR3(出力回転要素)に対して、サンギヤS3が複数の回転要素のうちのギヤ比に対応する間隔が最も離れた回転要素となっている。
[ハイブリッド車両の走行状態]
以上のように構成されたハイブリッド車両100は、内燃エンジン2の駆動力を用いた内燃エンジン走行状態にあっては、図1に示すモータ切離しクラッチCMが解放されて、リヤモータ20が車輪80rl,80rrから切離された状態にされる。そして、自動変速機10において、シフトレンジ、車速、アクセル開度に応じて制御部1により最適な変速段が判断されることで油圧制御装置6が電子制御され、その変速判断に基づき形成される前進1速段〜前進8速段及び後進1速段〜後進2速段で内燃エンジン2の駆動力を変速して、車輪80fl,80frに該内燃エンジン2の駆動力が伝達され、ハイブリッド車両100が走行される。
また、上記内燃エンジン走行状態にあって、ハイブリッド走行を実行する際は、図1に示すモータ切離しクラッチCMが係合されて、リヤモータ20が車輪80rl,80rrに駆動連結される。これにより、上記内燃エンジン2の駆動力に加え、アクセル開度(運転者の駆動力要求)に基づき、リヤモータ20の駆動力が適宜にアシスト或いは回生され、つまり内燃エンジン2の駆動力とリヤモータ20の駆動力とを用いてハイブリッド車両100が走行される。
そして、リヤモータ20の駆動力を用いたEV走行状態にあっては、図1に示すモータ切離しクラッチCMが係合されて、リヤモータ20が車輪80rl,80rrに駆動連結され、一方で、内燃エンジン2が停止されると共に自動変速機10の第1乃至第4クラッチC−1〜C−4並びに第1及び第2ブレーキB−1,B−2が解放されて自動変速機10がニュートラル状態となる。これにより、車輪80rl,80rrにリヤモータ20の駆動力が伝達され、ハイブリッド車両100が走行される。
[油圧制御装置の構成]
次に、自動変速機10の油圧制御装置6について図4の油圧回路図を用いて説明する。なお、図4に示す油圧回路図は、詳しくは後述する係合圧遮断制御に関する部分だけを示すものであり、その他の部分は、説明の便宜上、省略している。
油圧制御装置6は、油圧発生源としての電動オイルポンプ(E−O/P)16及び不図示の機械式オイルポンプに接続されていると共に、制御部1によってオン/オフ制御されることで信号圧の出力/非出力を切換えるソレノイドバルブSC2,SC3,SC4、制御部1によって電子制御されることでクラッチやブレーキの係合圧を調圧するリニアソレノイドバルブSL1,SL6、レンジ圧供給切換えバルブ61、前後進レンジ切換えバルブ62、カットオフ切換えバルブ63、等を備えて構成されている。このうち、ソレノイドバルブSC2,SC3、レンジ圧供給切換えバルブ61、前後進レンジ切換えバルブ62によって、詳しくは後述するようにレンジ圧の供給状態を切換えるレンジ切換え部60を構成している。
電動オイルポンプ16は、車両がEV走行状態にあって、内燃エンジン2が停止されて自動変速機10がニュートラル状態であったとしても、迅速に自動変速機10で変速段が形成できるように、また、変速機構5に潤滑油を供給して保護を図るために、駆動されて油圧を発生させる。なお、内燃エンジン2が始動されて不図示の機械式オイルポンプが駆動されて機械式オイルポンプからの油圧が電動オイルポンプ16からの油圧を上回る状態になると、電動オイルポンプ16は停止される。
電動オイルポンプ16から油路a1に出力された油圧は、ライン圧PLとして、油路a2を介してレンジ圧供給切換えバルブ61と、油路a3を介してリニアソレノイドバルブSL6と、油路a4を介して変速機構5の潤滑油路(LUBE)59とに供給される。なお、本実施形態においては電動オイルポンプ16が発生する油圧をレギュレータバルブ(不図示)で調圧せず、図示を省略した機械式オイルポンプが発生する油圧をレギュレータバルブでライン圧PLに調圧するものとして説明するが、電動オイルポンプ16の出力が大きい場合は、電動オイルポンプ16が発生する油圧をレギュレータバルブで調圧するようにしてもよい。
一方、ソレノイドバルブSC2は、ノーマルクローズタイプで構成され、図示を省略したモジュレータバルブからライン圧PLを一定圧以下に調圧したモジュレータ圧を入力し、オン制御された場合には油路b1にモジュレータ圧を信号圧PSC2として出力し、オフ制御された場合には信号圧PSC2を非出力状態にする。また同様に、ソレノイドバルブSC3は、ノーマルクローズタイプで構成され、図示を省略したモジュレータバルブからモジュレータ圧を入力し、オン制御された場合には油路c1にモジュレータ圧を信号圧PSC3として出力し、オフ制御された場合には信号圧PSC3を非出力状態にする。
レンジ圧供給切換えバルブ61は、スプール61pと、そのスプール61pを一方(図中上方)に付勢するスプリング61sと、油路a2からライン圧PLを入力する入力ポート61aと、出力ポート61bと、を有しており、スプール61pがスプリング61sの付勢力によって図中上方位置の遮断位置にある場合は、入力ポート61aが遮断され、スプール61pがソレノイドバルブSC2からの信号圧PSC2によりスプリング61sの付勢力に抗して押圧されて図中下方位置の供給位置に切換えられた場合は、入力ポート61aと出力ポート61bとが連通して、油路d1にライン圧PLをレンジ圧として出力する。
前後進レンジ切換えバルブ62は、スプール62pと、そのスプール62pを一方(図中上方)に付勢するスプリング62sと、油路d1からライン圧PLをレンジ圧として入力する入力ポート62aと、出力ポート62bと、出力ポート62cと、を有しており、スプール62pがスプリング62sの付勢力によって図中上方位置の前進位置にある場合は、入力ポート62aと出力ポート62bとが連通して、油路f1にライン圧PLを前進レンジ圧PDとして出力し、スプール61pがソレノイドバルブSC3からの信号圧PSC3によりスプリング62sの付勢力に抗して押圧されて図中下方位置の後進位置に切換えられた場合は、入力ポート62aと出力ポート62cとが連通して、油路e1にライン圧PLを後進レンジ圧PRとして出力する。前進レンジ圧PDは、油路f1を介してリニアソレノイドバルブSL1に供給され、また、後進レンジ圧PRは、不図示の第3クラッチC−3の油圧サーボ(或いは第4クラッチC−4の油圧サーボ)に供給される。
リニアソレノイドバルブSL1は、油路f1を介して前進レンジ圧PDを入力する入力ポートSL1aと、出力ポートSL1bとを有しており、前後進レンジ切換えバルブ62から入力ポートSL1aに前進レンジ圧PDが入力されている状態で、その前進レンジ圧PDを係合圧PC1として調圧し、出力ポートSL1bから第1クラッチC−1の油圧サーボ51に油路g1を介して出力する。
リニアソレノイドバルブSL6は、油路a3を介してライン圧PLを入力する入力ポートSL6aと、出力ポートSL6bとを有しており、入力ポートSL6aに入力されているライン圧PLを第2ブレーキB−2の油圧サーボ52に供給するための係合圧PB2として調圧し、出力ポートSL6bから油路h1に出力する。
一方、ソレノイドバルブSC4は、ノーマルクローズタイプで構成され、図示を省略したモジュレータバルブからモジュレータ圧を入力し、オン制御された場合には油路i1にモジュレータ圧を信号圧PSC4として出力し、オフ制御された場合には信号圧PSC4を非出力状態にする。
カットオフ切換えバルブ63は、スプール63pと、そのスプール63pを一方(図中上方)に付勢するスプリング63sと、油路h1から係合圧PB2を入力する入力ポート63aと、出力ポート63bと、を有しており、スプール63pがスプリング63sの付勢力によって図中上方位置の遮断位置にある場合は、入力ポート63aに入力される係合圧PB2を排出し、つまりリニアソレノイドバルブSL6と第2ブレーキB−2の油圧サーボ52との間を遮断し、スプール63pがソレノイドバルブSC4からの信号圧PSC4によりスプリング63sの付勢力に抗して押圧されて図中下方位置の連通位置に切換えられた場合は、入力ポート63aと出力ポート63bとが連通し、つまりリニアソレノイドバルブSL6と第2ブレーキB−2の油圧サーボ52とを連通して、油路j1を介して油圧サーボ52に係合圧PB2を出力する。
以上のように構成された油圧制御装置6は、例えば図示を省略した運転席に配設されたシフトレバーによって前進レンジ(走行レンジ)が選択されると、ソレノイドバルブSC2及びソレノイドバルブSC3がオン制御され、上述したようにライン圧PLが前進レンジ圧PDとしてリニアソレノイドバルブSL1に供給され、前進1速段〜前進5速段(図3(a)参照)において、リニアソレノイドバルブSL1から油圧サーボ51に係合圧PC1が供給されて、第1クラッチC−1が係合される。これにより、他のクラッチやブレーキの係合と相俟って前進1速段〜前進5速段が形成される。
また、後進レンジ(走行レンジ)が選択されると、ソレノイドバルブSC2がオン制御され、ソレノイドバルブSC3がオフ制御され、かつソレノイドバルブSC4がオン制御され、上述したように後進レンジ圧PRが第3クラッチC−3の油圧サーボ(或いは第4クラッチC−4の油圧サーボ)に供給されると共に、リニアソレノイドバルブSL6から油圧サーボ52に係合圧PB2が供給され、第2ブレーキB−2が係合される。これにより、第3クラッチC−3(或いは第4クラッチC−4)と第2ブレーキB−2との係合により、後進1速段(或いは後進2速段)が形成される。なお、ソレノイドバルブSC4は、通常オン制御されており、例えば前進走行中に誤って後進レンジが選択された場合や何らかの異常が検出された場合にオフ制御され、カットオフ切換えバルブ63によって係合圧PB2を遮断することで、第2ブレーキB−2が解放される。
そして、パーキングレンジやニュートラルレンジ(非走行レンジ)が選択されると、ソレノイドバルブSC2がオフされ、レンジ圧供給切換えバルブ61から前後進レンジ切換えバルブ62に対するレンジ圧(元圧)の供給が遮断され、つまりレンジ圧の非出力状態となる。これにより、リニアソレノイドバルブSL1を含む、レンジ圧を元圧として用いるリニアソレノイドバルブは係合圧の出力が不能となり、クラッチやブレーキが係合されなくなるため、変速機構5がニュートラル状態にされる。
[EV走行中の自動変速機の回転状態]
次に、EV走行中における自動変速機10の回転状態について図5を用いて説明する。図5に示すように、前進レンジのEV走行状態では、内燃エンジン2が停止されているため、キャリヤCR1に内燃エンジン2からの回転が入力されず、一方で、車輪80fl,80frからディファレンシャル装置19及びカウンタシャフト18を介してリングギヤR3に車速に応じた回転OutVが入力される。
この際、電動オイルポンプ16は駆動され、ライン圧PLが発生されると共に、前進レンジが選択されていることに基づきソレノイドバルブSC2及びソレノイドバルブSC3がオン制御され、レンジ圧供給切換えバルブ61が供給位置に、前後進レンジ切換えバルブ62が前進位置にそれぞれ切換えられていることで(図4参照)、リニアソレノイドバルブSL1には前進レンジ圧が供給されているが、リニアソレノイドバルブSL1の調圧により係合圧PC1が0圧に制御され、またライン圧PLが供給されているリニアソレノイドバルブSL6においても係合圧PB2が0圧に制御され、さらに不図示のリニアソレノイドバルブにおいても係合圧が0圧にされることで、第1クラッチC−1〜第4クラッチC−4及び第1ブレーキB−1、第2ブレーキB−2が解放される。これにより、変速機構5はニュートラル状態にされていると共に、内燃エンジン走行状態に移行する際には、各リニアソレノイドバルブが係合圧を直ちに出力できることで、迅速に変速段を形成して、迅速に内燃エンジン走行状態に移行できるように準備されている。
なお、第1クラッチC−1〜第4クラッチC−4は解放されているが、僅かに引き摺りトルクが発生するため、プラネタリギヤユニットPUからプラネタリギヤDPに引き摺り回転が伝達され(図2参照)、リングギヤR1が僅かに回転されることで、キャリヤCR1も僅かに回転される。このキャリヤCR1の回転はトルクコンバータ4の空転により吸収される。
このような前進レンジのEV走行状態にあって、例えばリニアソレノイドバルブSL1がオン状態のままとなる異常が発生すると、前進レンジ圧PDが供給されていることに基づき係合圧PC1が第1クラッチC−1の油圧サーボ51に供給され、第1クラッチC−1が係合してしまう。すると、図5に示すように、特にサンギヤS3において通常の変速段を形成する状態よりも(図3(b)参照)、回転速度が上昇してしまう。また同様に、例えばリニアソレノイドバルブSL6がオン状態のままとなる異常が発生すると、ライン圧PLが供給されていることに基づき係合圧PB2が出力され、異常が検出されない限り、ソレノイドバルブSC4がオン制御されてカットオフ切換えバルブ63が連通位置に制御されているため、第2ブレーキB−2の油圧サーボ52に係合圧PB2が供給され、第2ブレーキB−2が係合してしまう。すると、図5に示すように、特にサンギヤS3において通常の変速段を形成する状態よりも(図3(b)参照)、逆回転で回転速度が上昇してしまう。
なお、変速機構5はニュートラル状態に制御されているため、第1クラッチC−1や第2ブレーキB−2が係合されたとしても、内燃エンジン2の回転が停止しているため、例えば入力軸5Aの回転速度をセンサ等で検出したとしても、リングギヤR1の回転速度、つまり入力軸5Aの回転速度に略変化は無く、同様に車速にも略変化がないため、リニアソレノイドバルブSL1やリニアソレノイドバルブSL6の異常を検出することは難しい。また、プラネタリギヤユニットPUにおけるサンギヤS2、サンギヤS3、キャリヤCR2の回転速度を検出できれば、以上の検出が可能であるが、回転速度センサを設置するスペース上の問題やコストアップとなるため、現実的ではない。
このように、サンギヤS3の回転速度が上昇すると、図2に示すように、第3クラッチC−3(第4クラッチC−4と共通)のクラッチドラムを構成する回転部材9の回転速度が上昇し、回転部材9を回転自在に支持している軸受としてのブッシュB1に高負荷がかかり、耐久性に影響を生じてしまう虞がある。そのため、本実施形態においては、次に説明する係合圧遮断制御を実行するものである。
[係合圧遮断制御について]
ついで、本実施形態に係る係合圧遮断制御について図6及び図7を用いて説明する。なお、図7において、実線はリニアソレノイドバルブSL1やリニアソレノイドバルブSL6に異常が発生していない正常状態である場合の動作を示しており、破線は異常が発生している異常状態の場合にあって、本実施形態の制御による動作を示しており、一点鎖線は異常が発生している異常状態の場合にあって、本実施形態の制御を実行しなかった場合の動作を示している。
図6に示すように、制御部1は、例えば車両100のイグニッションがONとなると制御を開始し、まず、車両100がEV走行状態であるか否かを判定し(S1)、EV走行状態でない場合は(S1のNo)、そのままリターンする。車両100がEV走行状態である場合は(S1のYes)、車両の車速Vが設定車速以上であるか否かを判定する(S2)。この設定車速は、詳しくは後述するように、ブッシュB1の耐久性に影響が生じず、かつ内燃エンジン走行状態への移行が迅速に行える速度に設定する。
なお、車速Vは、車両100に搭載されている不図示の速度センサからの速度信号を用いてもよく、また、自動変速機10のカウンタシャフト18等の車輪と連動して回転する部材の回転速度を検出する回転速度センサ(不図示)の検出値にギヤ比を乗算した値を用いてもよい。また、本実施形態では、車速Vが設定車速以上であるか否かで判定しているが、上記回転速度センサの値が設置値以上であるか否かで判定することと同義である。
上記車速Vが設定車速以上でない場合、つまり設定車速未満である場合は(S2のNo)、制御部1の制御状態を係合圧供給可能状態に設定して(S3)、リターンする。制御部1は、係合圧供給可能状態を設定した場合、ソレノイドバルブSC2をオン制御し、ソレノイドバルブSC3をオフ制御し、ソレノイドバルブSC4をオン制御する。これにより、図4に示すように、電動オイルポンプ16が発生する油圧(ライン圧PL)に基づき、前進レンジ圧PDがリニアソレノイドバルブSL1の元圧として供給され、リニアソレノイドバルブSL1の駆動制御によって第1クラッチC−1を解放状態にすると共に迅速に係合可能な状態で待機しており、また、ライン圧PLがリニアソレノイドバルブSL6の元圧として供給され、カットオフ切換えバルブ63が連通位置に切換えられているので、リニアソレノイドバルブSL6の駆動制御によって第2ブレーキB−2を解放状態にすると共に迅速に係合可能な状態で待機していることになる。従って、EV走行状態から内燃エンジン走行状態(ハイブリッド走行状態を含む)に移行する際には、迅速に第1クラッチC−1或いは第2ブレーキB−2を係合でき、迅速に変速段の形成が可能となって、迅速に内燃エンジン走行状態に移行できる。
一方、上記車速Vが設定車速以上である場合は(S2のYes)、制御部1の制御状態を係合圧遮断状態に設定して(S4)、リターンする。制御部1は、係合圧遮断状態を設定した場合、ソレノイドバルブSC2をオフ制御し、ソレノイドバルブSC3をオン制御し、ソレノイドバルブSC4をオフ制御する。
これにより、図4に示すように、電動オイルポンプ16が発生する油圧(ライン圧PL)は、電動オイルポンプ16と第1クラッチC−1の油圧サーボ51との間に介在するレンジ圧供給切換えバルブ61で遮断され、言い換えると、リニアソレノイドバルブSL1の元圧を遮断する。従って、リニアソレノイドバルブSL1において係合圧PC1が出力状態のままとなる異常(いわゆるオンフェール)が生じても、第1クラッチC−1の解放状態が維持される。
また同様に、電動オイルポンプ16が発生する油圧(ライン圧PL)は、電動オイルポンプ16と第2ブレーキB−2との間に介在するカットオフ切換えバルブ63で遮断され、言い換えると、第2ブレーキB−2の係合圧PB2を遮断する。従って、リニアソレノイドバルブSL6において係合圧PB2が出力状態のままとなる異常(いわゆるオンフェール)が生じても、第2ブレーキB−2の解放状態が維持される。
続いて、図7に示す走行例に沿って説明する。まず、リニアソレノイドバルブSL1,SL6が正常状態である場合について説明する。
例えば内燃エンジン走行状態にあって、設定車速VAよりも低い低車速で走行している場合は、内燃エンジン2が始動されているため、入力軸5Aの入力回転速度Ninは変速段のギヤ比と車速Vとの関係に基づく回転速度で回転状態となり、また、第1クラッチC−1の油圧サーボ51における係合圧PC1は、第1クラッチC−1にスリップが生じないような完全に係合する油圧である完全係合圧であり、第2ブレーキB−2の油圧サーボ52における係合圧PB2も、第2ブレーキB−2にスリップが生じないような完全に係合する油圧である完全係合圧であり、つまり自動変速機10は前進1速段を形成している。この際、第3クラッチC−3のクラッチドラムとしての回転部材9(図2参照)の回転速度NC3は、前進1速段としての逆回転の回転状態にあり、比較的低回転速度である。なお、この回転速度NC3は、逆転回転方向であるが、図7では絶対値として回転速度で示している。
また、内燃エンジン走行状態では、ソレノイドバルブSC2はオン制御され、ソレノイドバルブSC3はオフ制御され、ソレノイドバルブSC4はオン制御され、つまりレンジ切換え部60からリニアソレノイドバルブSL1には前進レンジ圧PDが係合圧PC1の元圧として供給され、カットオフ切換えバルブ63は連通位置にあって、係合圧PB2をリニアソレノイドバルブSL6から油圧サーボ52に連通している。
例えば時点t2において、制御部1が内燃エンジン走行状態からEV走行状態への移行を判定すると、内燃エンジン2を停止するため、入力回転速度Ninは0となり、リニアソレノイドバルブSL1が係合圧PC1を0圧に下降させ、リニアソレノイドバルブSL6が係合圧PB2を0圧に下降させ、つまり第1クラッチC−1及び第2ブレーキB−2を解放して、自動変速機10をニュートラル状態にする。なおこの際、制御部1の制御状態は、設定車速VA未満であるので、係合圧供給可能状態に設定される(図6参照)。
例えば時点t3において、リヤモータ20による加速によって車速Vが設定車速VA以上となると、制御部1の制御状態は、係合圧遮断状態に設定されるため、ソレノイドバルブSC2はオフ制御され、ソレノイドバルブSC3はオン制御され、時点t4においてソレノイドバルブSC4はオフ制御される。これにより、上述したようにリニアソレノイドバルブSL1への前進レンジ圧PDはレンジ切換え部60(レンジ圧供給切換えバルブ61)により遮断され、また、カットオフ切換えバルブ63によりリニアソレノイドバルブSL6と油圧サーボ52との間が遮断されるが、EV走行状態では、係合圧PC1は油圧サーボ51に供給されてなく、係合圧PB2も油圧サーボ52に供給されてないため、特に変化はない。
その後、例えば時点t5において、制御部1がEV走行状態から内燃エンジン走行状態への移行を判断すると、内燃エンジン2が始動されて入力回転速度Ninの回転速度が上昇されると共に、シフトレンジが前進レンジに選択されていることに基づき、ソレノイドバルブSC4はオン制御され、時点t6においてソレノイドバルブSC3はオフ制御され、ソレノイドバルブSC2はオン制御される。ついで、時点t8においてリニアソレノイドバルブSL6により係合圧PB2の供給を開始して第2ブレーキB−2の係合を開始し、時点t9においてリニアソレノイドバルブSL1により係合圧PC1の供給を開始して第1クラッチC−1の係合を開始する。なお、時点t8の係合圧PB2の一時的な上昇は油圧サーボ52の油圧を充填するリニアソレノイドバルブSL6のファストフィル制御によるものであり、時点t9の係合圧PC1の一時的な上昇は油圧サーボ51の油圧を充填するリニアソレノイドバルブSL1のファストフィル制御によるものである。
これにより、回転部材9の回転速度NC3は、内燃エンジン2の始動によってリングギヤR1の回転が上昇し、第3クラッチC−3の引き摺りトルクによってサンギヤS3が僅かに引き摺られることで一旦下降するが、前進1速段が形成されていくと共に、内燃エンジン2の回転速度、つまり入力回転速度Ninが上昇することで、時点t10まで上昇していき、時点t10以降は、車速Vが一定である定常走行であると、内燃エンジン2の回転速度も一定となることから入力回転速度Ninの回転速度も一定となり、回転部材9の回転速度NC3も一定となる。つまり、この状態では、通常の前進1速段としての走行状態であり、回転部材9の回転速度NC3が一度も過剰な回転速度となることはなく、ブッシュB1(図2参照)の耐久性に影響を及ぼすことはない。
ついで、時点t1において、リニアソレノイドバルブSL1に係合圧PC1を出力する異常が発生した場合について説明する。上述のように内燃エンジン走行状態にあって、例えば時点t1にリニアソレノイドバルブSL1に異常が発生していると、時点t2にEV走行状態に移行されても、油圧サーボ51に係合圧PC1が供給されたままとなる。この場合、内燃エンジン2が停止されて入力回転速度Ninが下降すると、サンギヤS2の回転速度が略0となるまで下降し、かつ車輪80fl,80frによってリングギヤR3が車速Vに応じた回転OutVで回転されるため(図5参照)、サンギヤS3の回転速度が上昇して、上記回転部材9(図1参照)の回転速度NC3も上昇する。また、リヤモータ20の駆動力によって車速Vが上昇していくと、リングギヤR2の回転OutVも上昇するため、回転速度NC3も上昇していく。そして、例えば第1クラッチC−1が係合されたままであると、図7中の一点鎖線で示すように、回転速度NC3が過剰な回転速度となり、この状態が長期間継続すると、ブッシュB1の耐久性に影響が生じる虞がある。
本実施形態では、時点t3において車速Vが設定車速VA以上となると、上述のように係合圧遮断状態に設定されるため、ソレノイドバルブSC2がオフ制御され、ソレノイドバルブSC3がオン制御され、レンジ切換え部60により前進レンジ圧PDが遮断され、係合圧PC1が油圧サーボ51に供給されなくなり、第1クラッチC−1が解放される。これにより、サンギヤS2は、リングギヤR2との駆動連結が切り離され、自由回転状態となるため、回転部材9の回転速度NC3も低下され、ブッシュB1の耐久性に影響を及ぼすことが防止される。
その後、時点t5においてEV走行状態から内燃エンジン走行状態に移行されると、制御部1によりソレノイドバルブSC2がオン制御され、ソレノイドバルブSC3がオフ制御され、前進レンジ圧PDがリニアソレノイドバルブSL1に供給され、係合圧PC1が油圧サーボ51に供給されて第1クラッチC−1が係合される。そのため、時点t7において、回転部材9の回転速度NC3も一旦上昇されるが、内燃エンジン2が始動され、入力回転速度Ninが上昇してリングギヤR1及びサンギヤS2の回転速度も上昇していくため、時点t10までに正常状態の前進1速段の状態に戻される。このように回転部材9の回転速度NC3は一時的に上昇するが、短時間であるため、耐久性に大きな影響を与えることはない。
なお、万が一、リニアソレノイドバルブSL1が異常状態から正常状態に戻らなかった場合には、その後の変速制御においてギヤ比が変更されない異常が車速Vと入力回転速度Ninとから検出できるため、別のフェールセーフ制御が開始されることになる。
また、本走行例の説明ではリニアソレノイドバルブSL6に異常が発生した場合について説明していないが、リニアソレノイドバルブSL1に代えて、リニアソレノイドバルブSL6が異常となった場合は、サンギヤS3(回転部材9)の回転方向が逆となるが(図5参照)、略同様の状態になるため、その説明を省略する。
[本実施形態のまとめ]
本自動変速機(10)は、
車両(100)の前後輪の一方が回転電機(20)により駆動可能であり、他方が内燃エンジン(2)により駆動可能なハイブリッド車両に搭載され、前記内燃エンジン(2)の回転を変速する自動変速機(10)において、
それぞれの油圧サーボ(51,52)に係合圧(PC1,PB2)が供給されることで係合されて伝達経路を形成する複数の摩擦係合要素(C−1,B−2)を有する変速機構(5)と、
元圧を発生させる油圧発生源(16)と、
前記油圧発生源(16)から供給される元圧を前記係合圧(PC1,PB2)に調圧する複数のソレノイドバルブ(SL1,SL6)と、前記油圧発生源(16)と前記油圧サーボ(51,52)との間に介在して油圧を遮断可能な遮断部(60,63)と、を有する油圧制御装置(6)と、
前記回転電機(20)の駆動力によるEV走行状態にあって、設定された設定車速(VA)未満である場合に、前記遮断部(60,63)が、前記油圧サーボ(51,52)に前記係合圧(PC1,PB2)を供給可能な状態となるように、前記設定車速(VA)以上である場合に、前記遮断部(60,63)が、前記油圧サーボ(51,52)に対する前記係合圧(PC1,PB2)の供給を遮断する状態となるように、前記油圧制御装置(6)を制御する制御部(1)と、を備える。
これにより、設定車速VA未満では、レンジ切換え部60やカットオフ切換えバルブ63が油圧サーボ51,52に係合圧PC1,PB2を供給可能な状態となり、設定車速VA以上では、レンジ切換え部60やカットオフ切換えバルブ63が油圧サーボ51,52に対する係合圧PC1,PB2の供給を遮断する状態となるので、設定車速VA未満では、迅速に変速段の形成が可能となり、EV走行状態から内燃エンジン走行状態に迅速に切換えることが可能でありながら、設定車速VA以上では、例えばリニアソレノイドバルブSL1やリニアソレノイドバルブSL6に異常が生じていたとしても、第1クラッチC−1や第2ブレーキB−2が係合してしまうことを防ぐことができ、回転部材9における回転速度NC3が上昇してしまうことを防止して、耐久性に影響を及ぼすことを防止することができる。
また、本自動変速機(10)は、
前記遮断部は、走行レンジにおいて前記油圧発生源(16)から供給される元圧をレンジ圧として前記複数のソレノイドバルブのうちの少なくとも1つ(SL1)に出力し、非走行レンジにおいて前記元圧を遮断して前記レンジ圧を非出力状態とするレンジ切換え部(60)である。
これにより、制御部1は、設定車速VA以上となった場合に、新たな構成を設けることなく、レンジ切換え部60で係合圧PC1の供給を遮断することができる。
また、本自動変速機(10)は、
前記遮断部は、前記複数のソレノイドバルブのうちの1つ(SL6)と前記油圧サーボ(52)との間に介在され、前記1つのソレノイドバルブ(SL6)と前記油圧サーボ(52)とを連通させる連通位置と、前記1つのソレノイドバルブ(SL6)と前記油圧サーボ(52)との間を遮断する遮断位置と、に切換えられる切換えバルブ(63)である。
これにより、制御部1は、設定車速VA以上となった場合に、新たな構成を設けることなく、カットオフ切換えバルブ63で係合圧PB2の供給を遮断することができる。
そして、本自動変速機(10)は、
前記変速機構(5)は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、前記車両の前後輪の他方に駆動連結された出力回転要素(R3)を含む複数の回転要素(S3,CR2,R3,S2)を有するプラネタリギヤセット(PU)を有し、
前記複数の回転要素のうちの前記出力回転要素(R3)から前記ギヤ比に対応する間隔が最も離れた回転要素(S3)、に駆動連結された回転部材(9)を回転自在に支持する軸受(B1)を備えた。
これにより、EV走行状態において、第1クラッチC−1或いは第2ブレーキB−2が係合状態のままで設定車速VA以上となると、ブッシュB1の耐久性に影響を与える虞があるが、設定車速VA以上となると係合圧PC1,PB2の供給が遮断されるので、ブッシュB1の耐久性に影響を与えることを防止することができる。
[他の実施形態の可能性]
なお、以上説明した本実施形態においては、自動変速機10が前進1速段〜前進8速段及び後進1速段、後進2速段を達成するものについて説明したが、これに限らず、有段式の自動変速機、ベルト式CVTを有するような無段式の自動変速機など、どのようなものであってもよい。特に自動変速機10における第4クラッチC−4を有さない構造では、前進1速段〜前進6速段及び後進段を達成する自動変速機を構成することができる。
また、本実施形態においては、油圧発生源としての電動オイルポンプと油圧サーボとの間の油圧を遮断する遮断部として、レンジ切換え部60やカットオフ切換えバルブ63を用いた場合について説明したが、これに限らず、例えば専用の切換えバルブとそれを駆動するソレノイドバルブとを備えて遮断部としてもよく、さらには、他のフェールセーフバルブや変速に応じて切換えられるシフトバルブなど、どのような構成を用いても構わない。
また、本実施形態においては、ブッシュB1により回転部材9を回転自在に支持するものを説明したが、これに限らず、ボールベアリング、ニードルベアリングなど、どのような軸受であっても構わない。
また、本実施形態においては、車両100における前輪を内燃エンジン2により駆動可能で、後輪をリヤモータ20により駆動可能なものを説明したが、反対に、後輪を内燃エンジン2により駆動可能で、前輪をモータ・ジェネレータ(回転電機)により駆動可能なものであってもよい。
1…制御部
2…内燃エンジン
5…変速機構
6…油圧制御装置
9…回転部材
10…自動変速機
16…油圧発生源(電動オイルポンプ)
20…回転電機(リヤモータ)
51…油圧サーボ
52…油圧サーボ
60…遮断部、レンジ切換え部
63…遮断部、切換えバルブ(カットオフ切換えバルブ)
100…車両
C−1…摩擦係合要素(第1クラッチ)
B−2…摩擦係合要素(第2ブレーキ)
C1…係合圧
B2…係合圧
SL1…ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
SL6…ソレノイドバルブ(リニアソレノイドバルブ)
PU…プラネタリギヤセット(プラネタリギヤユニット)
S2…回転要素(サンギヤ)
CR2…回転要素(キャリヤ)
S3…回転要素(サンギヤ)
R3…出力回転要素、回転要素(リングギヤ)
VA…設定車速
B1…軸受(ブッシュ)

Claims (4)

  1. 車両の前後輪の一方が回転電機により駆動可能であり、他方が内燃エンジンにより駆動可能なハイブリッド車両に搭載され、前記内燃エンジンの回転を変速する自動変速機において、
    それぞれの油圧サーボに係合圧が供給されることで係合されて伝達経路を形成する複数の摩擦係合要素を有する変速機構と、
    元圧を発生させる油圧発生源と、
    前記油圧発生源から供給される元圧を前記係合圧に調圧する複数のソレノイドバルブと、前記油圧発生源と前記油圧サーボとの間に介在して油圧を遮断可能な遮断部と、を有する油圧制御装置と、
    前記回転電機の駆動力によるEV走行状態にあって、設定された設定車速未満である場合に、前記遮断部が、前記油圧サーボに前記係合圧を供給可能な状態となるように、前記設定車速以上である場合に、前記遮断部が、前記油圧サーボに対する前記係合圧の供給を遮断する状態となるように、前記油圧制御装置を制御する制御部と、を備える、
    自動変速機。
  2. 前記遮断部は、走行レンジにおいて前記油圧発生源から供給される元圧をレンジ圧として前記複数のソレノイドバルブのうちの少なくとも1つに出力し、非走行レンジにおいて前記元圧を遮断して前記レンジ圧を非出力状態とするレンジ切換え部である、
    請求項1に記載の自動変速機。
  3. 前記遮断部は、前記複数のソレノイドバルブのうちの1つと前記油圧サーボとの間に介在され、前記1つのソレノイドバルブと前記油圧サーボとを連通させる連通位置と、前記1つのソレノイドバルブと前記油圧サーボとの間を遮断する遮断位置と、に切換えられる切換えバルブである、
    請求項1または2に記載の自動変速機。
  4. 前記変速機構は、ギヤ比に対応する間隔で順に並び、前記車両の前後輪の他方に駆動連結された出力回転要素を含む複数の回転要素を有するプラネタリギヤセットを有し、
    前記複数の回転要素のうちの前記出力回転要素から前記ギヤ比に対応する間隔が最も離れた回転要素、に駆動連結された回転部材を回転自在に支持する軸受を備えた、
    請求項1ないし3のいずれか1項に記載の自動変速機。
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