JP2020075755A - Pouch - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、圧力により内容物を押し出すためのパウチに関する。 The present invention relates to a pouch for pushing out contents by pressure.
従来、フレキシブルなプラスチツク製の容器と、容器の開口面に重ねられ内容物充填後に外周縁が溶着された硬質のプラスチツク製の蓋板により構成され、蓋板にハーフカット加工がなされた折り曲げ線で蓋板を折り曲げることによって蓋板に開口を形成して、内容物を吐出する包装体が知られている(特許文献1参照)。このような包装体を用いることにより、手をあまり汚さずに内容物を出すことが可能となる。 Conventionally, it is composed of a flexible plastic container and a hard plastic lid plate that is overlapped on the opening surface of the container and the outer peripheral edge of the container is welded after filling the contents. A package is known in which an opening is formed in a lid plate by bending the lid plate to discharge the contents (see Patent Document 1). By using such a package, it is possible to take out the contents without soiling the hands.
しかしながら、上記従来の包装体では、ハーフカット等の折り曲げ線を有する硬質材料を使用する必要があるため、内容物の充填には、専用の設備が必要となるという問題がある。 However, in the above-mentioned conventional package, since it is necessary to use a hard material having a folding line such as a half cut, there is a problem that dedicated equipment is required for filling the contents.
そこで、本発明は、手をあまり汚さずに内容物を出すことができ、簡易に製造することが可能な構造のパウチを提供することを課題とする。 Then, this invention makes it a subject to provide the pouch of the structure which can take out a content and does not soil a hand too much, and can be manufactured easily.
上記課題を解決するため、本発明は、
表面フィルムと裏面フィルムの間に収容部が形成されたパウチであって、
前記表面フィルム、前記裏面フィルムは、最内面の層にシーラント層が積層された積層フィルムであり、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムを側部において接合する側部シール部と、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムを底部において接合する底部シール部と、
前記収容部と吐出準備部を仕切る仕切りシール部と、を有し、
前記底部シール部は、前記吐出準備部に連続する吐出口により2つに分離されており、
前記仕切りシール部と前記底部シール部は、連続して形成されていることを特徴とするパウチを提供する。
In order to solve the above problems, the present invention provides
A pouch in which a housing portion is formed between a front surface film and a back surface film,
The surface film, the back film is a laminated film in which a sealant layer is laminated on the innermost layer,
A side seal portion that joins the front surface film and the back surface film at the side portion,
A bottom seal portion that joins the front surface film and the back surface film at the bottom portion,
A partition seal part for partitioning the storage part and the discharge preparation part,
The bottom seal part is separated into two by a discharge port continuous to the discharge preparation part,
The partition seal part and the bottom seal part are continuously formed to provide a pouch.
また、本発明のパウチは、前記仕切りシール部のシール強度は、前記側部シール部、前記底部シール部のシール強度よりも弱いことを特徴とする。 Further, the pouch of the present invention is characterized in that the seal strength of the partition seal portion is weaker than the seal strength of the side seal portion and the bottom seal portion.
また、本発明のパウチは、前記表面フィルム、裏面フィルムは、互いに対向する面にシーラント層を有する積層フィルムで構成されており、当該積層フィルムは、シール温度によりシール強度が異なるものであることを特徴とする。 Further, in the pouch of the present invention, the front surface film and the rear surface film are composed of a laminated film having a sealant layer on the surfaces facing each other, and the laminated film has different sealing strength depending on the sealing temperature. Characterize.
また、本発明のパウチは、前記仕切りシール部には、他のシール部よりシール幅が狭い部分を有することを特徴とする。 Further, the pouch of the present invention is characterized in that the partition seal portion has a portion having a seal width narrower than other seal portions.
また、本発明のパウチは、前記仕切りシール部に連続して、前記吐出準備部から吐出口に向かう方向に沿って、収容部に接する補助シール部が形成されていることを特徴とする。 Further, the pouch of the present invention is characterized in that an auxiliary seal portion that is in contact with the housing portion is formed continuously from the partition seal portion along a direction from the discharge preparation portion toward the discharge port.
また、本発明のパウチは、前記仕切りシール部から上縁側に延びて前記収容部を2つに区分する第1区分シール部と、
前記仕切りシール部から下縁側に延びて前記吐出準備部を2つに区分する第2区分シール部と、を有することを特徴とする。
Further, the pouch of the present invention includes a first partition seal portion that extends from the partition seal portion to the upper edge side to partition the storage portion into two parts.
A second section seal section that extends from the partition seal section to the lower edge side and divides the discharge preparation section into two sections.
本発明によれば、手をあまり汚さずに内容物を出すことができ、簡易に製造することが可能なパウチを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a pouch that allows the contents to be taken out without soiling the hands so much and which can be easily manufactured.
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<1.第1の実施形態>
図1は、本発明第1の実施形態に係るパウチを示す正面図である。また、図2は、本発明第1の実施形態に係るパウチを構成する積層フィルムを示す分解図である。図1に示した第1の実施形態のパウチは、内容物が充填される前の状態(内容物が充填されていない状態)のパウチを示したものである。本実施形態のパウチは、正面視において四角形状であり、正方形に近い長方形状となっている。本実施形態において、四角形状とは、四隅が直角の形状だけでなく、四角形の各隅が面取りされて、外に凸の円弧状となったものも含む概念である。本発明において、パウチは、内容物が充填されていない状態のパウチに限らず、内容物が充填されている状態のパウチも含む概念である。
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
<1. First Embodiment>
FIG. 1 is a front view showing a pouch according to the first embodiment of the present invention. Further, FIG. 2 is an exploded view showing a laminated film forming the pouch according to the first embodiment of the present invention. The pouch of the first embodiment shown in FIG. 1 shows the pouch in a state before the contents are filled (a state in which the contents are not filled). The pouch of the present embodiment has a quadrangular shape in a front view, and has a rectangular shape close to a square. In the present embodiment, the quadrilateral shape is a concept including not only a shape in which the four corners are right angles, but also a shape in which each corner of the quadrangle is chamfered to have an outwardly convex arc shape. In the present invention, the pouch is a concept including not only the pouch in which the content is not filled but also the pouch in which the content is filled.
本実施形態のパウチは、図1に示すように、四角形状であり、両側部、底部等には、商品の充填前においてシール部が形成されている。パウチの上縁16を含む上部シール予定部4a(一点鎖線より上方)は、内容物の充填前は、ヒートシールされておらず、収容部11に続く開口部15が形成されている。
As shown in FIG. 1, the pouch of the present embodiment has a quadrangular shape, and seal portions are formed on both sides, the bottom and the like before the product is filled. The upper seal expected
<1.1.フィルム構成>
本実施形態のパウチは、図2に示すように、四角形状の表面フィルム1と、表面フィルム1と同一形状の裏面フィルム2の2つの積層フィルムで構成されている。パウチの表面、裏面は、それぞれ表面フィルム1、裏面フィルム2により構成されている。本実施形態のパウチは、表面フィルム1、裏面フィルム2の2枚のフィルムが所定の箇所において所定のシール温度によりヒートシール(熱融着)されることにより形成される。
<1.1. Film composition>
As shown in FIG. 2, the pouch of the present embodiment is composed of two laminated films including a
<1.2.各シール部>
本実施形態のパウチは、内容物の充填前は、図1に示すように、第1側部シール部5aと、第2側部シール部5bと、底部シール部6と、補助シール部14と、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bを備え、上部シール予定部4aに開口部15が形成されている。上縁16に沿った上部シール予定部4aは、内容物の充填前は、ヒートシールされておらず、充填後に上部シール部となる部分である。図1においては、ヒートシールされた各シール部に対応する領域を網掛けして示している。第1側部シール部5a、第2側部シール部5bは、いずれも、表面フィルム1と裏面フィルム2がヒートシールされて接合されたものである。第1側部シール部5aは、第1側縁(図1における左端)を含むように形成されており、第2側部シール部5bは、第2側縁(図1における右端)を含むように形成されている。第1側部シール部5a、第2側部シール部5bのシール幅W1は、5mm以上15mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅W1は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。
<1.2. Each seal part>
Before filling the contents, the pouch of the present embodiment has a first
底部シール部6も、表面フィルム1と裏面フィルム2がヒートシールされて接合されたシール部である。底部シール部6は、上縁16に対向する下縁17に沿って形成されている。底部シール部6は、非シール領域である吐出口10により左右に分離されている。底部シール部6のシール幅W2は、10mm以上20mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅W2は、底部シール部6が延びる方向(長手方向:図1における左右方向)と直交する方向における幅である。
The
補助シール部14、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bも、表面フィルム1と裏面フィルム2がヒートシールされて接合されたシール部である。補助シール部14、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bは、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6とは異なり、パウチの外縁(上縁16、下縁17、両側縁)側ではなく、パウチの外縁から離れた位置に形成される。本実施形態では、補助シール部14、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bは、上縁16を上方、下縁17を下方に向けたときに、いずれも左右対称になるように形成されている。第2仕切りシール部7bは、吐出準備部8を挟んで左右に分かれている。
The
補助シール部14は、パウチ全体の折り曲げを補助するためのシール部である。本実施形態では、補助シール部14は、長手方向が上縁16から下縁17に向かう方向となる略楕円形状となっている。上縁16から下縁17に向かう方向に延びる補助シール部14の位置に内容物が存在せず、この部分のパウチ自体の厚みが薄いことにより、左右の両側部を互いに近付けるように折り曲げた際に、折り曲げ易くすることができる。
The
第1仕切りシール部7aと第2仕切りシール部7bは、収容部11と吐出準備部8の仕切りとなっている。以降、第1仕切りシール部7aと第2仕切りシール部7bを総称して仕切りシール部7と呼ぶ場合もある。本実施形態では、仕切りシール部7は、その内縁側(収容部11の側)の曲率および曲がる方向の違いにより、第1仕切りシール部7aと第2仕切りシール部7bに分けられているが、必ずしも分ける必要はなく、仕切りシール部7の内縁は全体が同じ曲率で形成されていてもよい。また、仕切りシール部7の内縁が直線状の部分を有する形状であってもよい。
The first
仕切りシール部7は、相対的にシール幅が広い部分である幅広部と、シール幅が狭い部分である幅狭部を有している。本実施形態では、第2仕切りシール部7bに幅狭部を設けており、収容部11と吐出準備部8を結ぶ方向である幅狭部のシール幅は、図1に示すようにW3となっている。幅狭部のシール幅W3は、他のシール部である第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、上部シール部4のシール幅W1、底部シール部6のシール幅W2よりも狭いことが好ましい。本実施形態では、仕切りシール部7のシール強度を、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、上部シール部4、底部シール部6よりも弱くしている。このため、シール幅W3が、シール幅W1、シール幅W2より狭いことは必須ではないが、仕切りシール部7のシール強度が、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、上部シール部4、底部シール部6と同等、あるいは、これらより強い場合は、シール幅W3が、シール幅W1、シール幅W2より狭いことが必須となる。
The partition seal portion 7 has a wide portion, which is a portion having a relatively wide seal width, and a narrow portion, which is a portion having a narrow seal width. In the present embodiment, the narrow width portion is provided in the second
後述するように、本実施形態では、各仕切りシール部7はイージーピール性を有しており、このイージーピール性を利用して、収容部11からの圧力により仕切りシール部7の一部を剥離させ、収容部11から吐出準備部8(第2室)に内容物を押し出すことができるようになっている。イージーピール性を持たせるため、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bは、ともにヒートシール強度が5N/15mm以上25N/15mm以下とすることが好ましい。また、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7b以外のシール部である第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6、上部シール部4は、ともにヒートシール強度が25N/15mm超とすることが好ましい。なお、ヒートシール強度の測定法は、JIS Z−0238に準拠したものである。
As will be described later, in the present embodiment, each partition seal part 7 has an easy peel property, and by utilizing this easy peel property, a part of the partition seal part 7 is peeled off by the pressure from the
補助シール部14については、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bと同等のヒートシール強度5N/15mm以上25N/15mm以下であってもよいし、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6、上部シール部4と同等のヒートシール強度25N/15mm超であってもよい。ヒートシール部のシール強度の強弱については、様々な手法で設定することができるが、本実施形態では、シール温度の違いによりシール強度が異なる積層フィルムを表面フィルム1、裏面フィルム2として用いることにより、シール強度の強弱を異ならせている。図1に示すように、仕切りシール部7の一部である第2仕切りシール部7bと底部シール部6は、連続して形成されている。図1に左右方向の破線で示すように、収容部11の最も下縁17寄りの位置が、第2仕切りシール部7bと底部シール部6の境界となっている。この境界の上側の第2仕切りシール部7bではシール強度が相対的に弱く、下側の底部シール部6ではシール強度が相対的に強い。
Regarding the
シール部の形成順序としては、特に限定はされないが、本実施形態では、シール強度の違いに応じて行う。具体的には、まず、両側縁をそれぞれ含む両側部、下縁を含む底部におけるヒートシールを相対的に高い温度で行って、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6を一括して形成する。
The order of forming the seal portion is not particularly limited, but in the present embodiment, it is performed according to the difference in seal strength. Specifically, first, heat sealing is performed on both side portions including the both side edges, and the bottom portion including the lower edge at a relatively high temperature, and the first
続いて、上縁16、下縁17、両側縁から離れた位置において、ヒートシールを相対的に低い温度で行って、補助シール部14、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bを一括して形成する。本実施形態では、2枚のフィルムを重ねてヒートシールにより所定のシール部を形成することにより、収容部11と吐出準備部8を形成することができるので、手をあまり汚さずに内容物を吐出できるパウチを簡易に製造することが可能となる。上記各シール部によりパウチには収容部11と吐出準備部8の2つの空間が形成される。収容部11は、内容物を収容するための空間である。吐出準備部8は、圧力により収容部11に収容された内容物を一旦受け入れ、パウトからの吐出を準備するための空間である。
Subsequently, heat sealing is performed at a relatively low temperature at positions apart from the
<1.3.収容部>
開口部15を介して内容物が収容された後、上部シール予定部4a(一点鎖線より上方)に上部シール部4が形成され、パウチが封止される。図3は、内容物の収容部11への充填後、上部シール部が形成された状態のパウチの正面図である。図3に示すように、上部シール部は、第1側部シール部5aから上縁16を通って第2側部シール部5bに亘って形成される。収容部11は、第1側部シール部5aの内縁と、第2側部シール部5bの内縁と、底部シール部6の内縁と、補助シール部14の縁と、第1仕切りシール部7aの内縁と、第2仕切りシール部7bの内縁と、で画成されている。なお、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bについては、収容部11と接する縁を内縁とし、吐出準備部8と接する縁を外縁としている。
<1.3. Housing>
After the contents are accommodated through the
<1.4.内容物>
内容物は、固形物以外のものであり、液体や粘性体が対象となる。仕切りシール部7が破断して、収容部11から吐出準備部8に流出させることを想定しているためである。特に、本実施形態に係るパウチを1次包材として用いる内容物が適しており、例えば、鍋のダシ等のポーション、のど殺菌消毒薬等を内容物とすることができる。
<1.4. Contents>
The content is something other than solid matter, and is targeted at liquids and viscous bodies. This is because it is assumed that the partition seal portion 7 breaks and flows out from the
<1.5.吐出準備部>
吐出準備部8は、第1仕切りシール部7aの外縁と、第2仕切りシール部7bの外縁と、で画成されている。また、吐出準備部8は、8a、8b、8cの3つの空間に区分されている。この3つの空間は、各吐出準備部8a、8b、8cと接する仕切りシール部7の外縁の曲率により区分される。吐出準備部8は、吐出口10から遠い順に8a、8b、8cとなっている。吐出準備部8cは、吐出口10と連続している。吐出口10は、吐出準備部8と合わせて連続する1つの空間となっている。
<1.5. Discharge preparation section>
The discharge preparation section 8 is defined by the outer edge of the first
2つの側縁を結ぶ方向、すなわち、下縁17に沿う方向における吐出口10の開口幅W4は、内容物の特性により定めることができるが、液体や粘性体を対象としているため、2mm〜10mmであることが好ましい。本実施形態では、吐出口10は、全域に亘って幅W4の空間となっている。吐出準備部8cにおいては、2つの側縁を結ぶ方向における幅が、上縁16から下縁17に向かうにつれて徐々に狭くなっており、最も狭くなるところで、吐出口10に繋がる。そのため、吐出準備部8に広がった内容物は、吐出口10に向かうに従い、まとまった状態で吐出される。
The opening width W4 of the
<1.6.使用時の作用>
収容部11に内容物が充填された状態の図3に示すパウチにおいて、左右方向における中央部分を上下方向に延びる折線を想定し、この折線において、第1側部シール部5a、第2側部シール部5bが互いに近付くように、パウチに力を加える。すると、補助シール部14の存在により、左右方向の中央付近には、内容物が移動することがほとんどなく、内容物には、仕切りシール部7に向かう方向に力が加わる。また、パウチのやや上縁16寄りに力を加えることにより、内容物とともに内部の空気が下縁17側に移動する。このようにすることにより、収容部11内には、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7b、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6に向かう圧力が加わる。しかし、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6におけるシール強度は、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bにおけるシール強度よりも強く、また、第1側部シール部5a、第2側部シール部5bのシール幅W1、底部シール部6のシール幅W2は、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部のシール幅W3より大きい。そのため、このように収容部11から第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bに圧力を加え続けると、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部が剥離し、吐出準備部8に内容物が流れ込む。
<1.6. Action during use>
In the pouch shown in FIG. 3 in a state where the
図4は、収容部に圧力が加えられ、仕切りシール部の一部が剥離した状態の第1の実施形態に係るパウチを示す正面図である。図4に示すように、収容部11から第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bに圧力を加え続けると、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部が剥離し、矢印A、Aで示すような方向に、収容部11から吐出準備部8bに内容物が流れ込む。第2仕切りシール部7bが剥離すると、内容物が液体の場合は、剥離部分から吐出準備部8に内容物が流れ込み、下縁17を下方に向けている場合は、吐出口10から内容物が吐出される。第2仕切りシール部7bが剥離すると、内容物が粘性体の場合は、剥離部分から吐出準備部8に内容物が流出し、さらに吐出準備部8の上方から下方に向かって圧力を加えることにより、吐出口10から内容物が吐出される。図4の例では、第2仕切りシール部7bの幅狭部が剥離した場合を示したが、必ずしも幅狭部が剥離するとは限らず、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bのいずれかの箇所が剥離する場合もある。
FIG. 4 is a front view showing the pouch according to the first embodiment in a state where pressure is applied to the housing portion and a part of the partition seal portion is peeled off. As shown in FIG. 4, when pressure is continuously applied from the
<2.第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係るパウチを示す正面図である。第1の実施形態と同様の部位については、同一の符号を付して説明を省略する。図5に示すように、第2の実施形態のパウチは、収容部、吐出準備部がそれぞれ、2つに区分されている点が、第1の実施形態のパウチと異なっている。具体的には、左右方向における中央付近に上下方向に延びる第1区分シール部9aにより、収容部が第1収容部11aと第2収容部11bに区分されており、左右方向における中央付近に上下方向に延びる第2区分シール部9bにより、吐出準備部が第1吐出準備部12と第2吐出準備部13に区分されている。
<2. Second Embodiment>
Next, a second embodiment of the present invention will be described. FIG. 5: is a front view which shows the pouch which concerns on the 2nd Embodiment of this invention. The same parts as those in the first embodiment are designated by the same reference numerals and the description thereof will be omitted. As shown in FIG. 5, the pouch of the second embodiment is different from the pouch of the first embodiment in that the storage portion and the discharge preparation portion are each divided into two. Specifically, the accommodation section is divided into a
<2.1.各シール部>
第1区分シール部9a、第2区分シール部9bは、いずれも、表面フィルム1と裏面フィルム2がヒートシールされて接合されたものである。また、第1区分シール部9a、第2区分シール部9bは、いずれも、上縁16と下縁17を結ぶ上下方向に沿って延びるように形成されている。第1区分シール部9aは、上部シール部4から第1仕切りシール部7aに亘って形成されている。第2区分シール部9bは、第1仕切りシール部7aから下縁17に亘って形成されている。すなわち、第1区分シール部9aは、仕切りシール部7の一部である第1仕切りシール部7aから上縁16側に延びて収容部を2つに区分しており、第2区分シール部9bは、仕切りシール部7の一部である第1仕切りシール部7aから下縁17側に延びて吐出準備部を2つに区分している。なお、図3の例では、既に上部シール部4が形成された状態を示しているが、上部シール部4は、第1の実施形態と同様、収容部への内容物の充填後に形成されるシール部である。
<2.1. Each seal part>
The first
第1区分シール部9aの幅狭部のシール幅W5は、第2仕切りシール部7bの幅狭部のシール幅W3より広い(大きい)ことが好ましい。本実施形態では、第1区分シール部9aのシール強度を、仕切りシール部7のシール強度よりも強くしている。このため、シール幅W5が、シール幅W3より広いことは必須ではないが、第1区分シール部9aのシール強度が、仕切りシール部7のシール強度と同等、あるいは、これらより弱い場合は、シール幅W5が、シール幅W3より広いことが必須となる。第1区分シール部9aのシール幅W5は、3mm以上7mm以下とすることが好ましい。なお、シール幅W5は、シール部が延びる方向と直交する方向における幅である。
The seal width W5 of the narrow portion of the first
第2区分シール部9bには大きな圧力が加わらないため、第2区分シール部9bのシール幅W6は、特に限定はないが、2mm以上10mm以下とすることが好ましい。第1区分シール部9a、第2区分シール部9bのシール強度は、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6、上部シール部4のシール強度と同等の25N/15mm超とすることが好ましい。イージーピール性を持ち、シール強度が5N/15mm以上25N/15mm以下である第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bよりも強くするためである。
Since a large pressure is not applied to the second
<2.2.収容部>
第2の実施形態では、第1収容部11aと第2収容部11bの2つの収容部を有する。第1収容部11aは、第1側部シール部5aの内縁と、底部シール部6の内縁と、第1区分シール部9aの縁と、第1仕切りシール部7aの内縁と、第2仕切りシール部7bの内縁と、で画成されている。第2収容部11bは、第2側部シール部5bの内縁と、底部シール部6の内縁と、第1区分シール部9aの縁と、第1仕切りシール部7aの内縁と、第2仕切りシール部7bの内縁と、で画成されている。
<2.2. Housing>
In the second embodiment, the first
<2.3.内容物>
内容物は、第1の実施形態と同様、固形物以外のものであり、液体や粘性体が対象となる。仕切りシール部7の一部が剥離して、第1収容部11a、第2収容部11bから第1吐出準備部12、第2吐出準備部13に流出させることを想定しているためである。第2の実施形態では、第1吐出口10a、第2吐出口10bの2つの吐出口を有し、この部分まで2つの内容物が互いに接しないようになっている。したがって、第1吐出口10a、第2吐出口10bから別々に吐出されるため、色が互いに異なる粘性体を内容物とした場合、吐出直後に色彩豊かな状態を楽しむことができる。特に、本実施形態に係るパウチを1次包材として用いる内容物が適しており、例えば、ケチャップとマヨネーズをそれぞれの収容部に充填する内容物とすることができる。
<2.3. Contents>
Similar to the first embodiment, the content is something other than a solid matter, which is a liquid or a viscous body. This is because it is assumed that a part of the partition seal portion 7 will peel off and flow out from the
<2.4.吐出準備部>
第1吐出準備部12は、第1仕切りシール部7aの外縁と、第2仕切りシール部7bの外縁と、第2区分シール部9bの縁と、で画成されている。第2吐出準備部13も、第1仕切りシール部7aの外縁と、第2仕切りシール部7bの外縁と、第2区分シール部9bの縁と、で画成されている。第1吐出準備部12は、12a、12b、12cに区分されている。この3つ空間は、各第1吐出準備部と接する仕切りシール部の外縁の曲率により区分される。第1吐出準備部12は、第1吐出口10aから遠い順に12a、12b、12cとなっている。12cは、第1吐出口10aと連続している。第1吐出口10aは、第1吐出準備部12と合わせて連続する1つの空間となっている。同様に、第2吐出準備部13は、13a、13b、13cに区分されている。この3つ空間は、各第2吐出準備部と接する仕切りシール部7の外縁の曲率により区分される。第2吐出準備部13は、第2吐出口10bから遠い順に13a、13b、13cとなっている。13cは、第2吐出口10bと連続している。第2吐出口10bは、第2吐出準備部13と合わせて連続する1つの空間となっている。
<2.4. Discharge preparation section>
The first discharge preparation section 12 is defined by the outer edge of the first
2つの側縁を結ぶ方向、すなわち、下縁17に沿う方向における第1吐出口10a、第2吐出口10bの開口幅W7は、内容物の特性により定めることができるが、液体や粘性体を対象としているため、それぞれ1mm〜10mmであることが好ましい。本実施形態では、第1吐出口10a、第2吐出口10bは、全域に亘って幅W7の空間となっている。第1吐出準備部12c、第2吐出準備部13cにおいては、2つの側縁を結ぶ方向における幅が、上縁16から下縁17に向かうにつれて徐々に狭くなっており、最も狭くなるところで、第1吐出口10a、第2吐出口10bに繋がる。そのため、第1吐出準備部12、第2吐出準備部13に広がった内容物は、第1吐出口10a、第2吐出口10bに向かうに従い、凝縮された状態で吐出される。
The opening width W7 of the
<2.5.使用時の作用>
第1収容部11a、第2収容部11bに内容物が充填された状態の図5に示すパウチにおいて、左右方向における中央を上下方向に延びる折線を想定し、この折線において、第1側部シール部5a、第2側部シール部5bが互いに近付くように、パウチに力を加える。すると、第1区分シール部9aの存在により、左右方向の中央付近には、内容物が移動することがほとんどなく、内容物には、仕切りシール部に向かう方向に力が加わる。また、パウチのやや上縁16寄りに力を加えることにより、内容物とともに内部の空気が下縁17側に移動する。このようにすることにより、第1収容部11a、第2収容部11b内には、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7b、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6、第1区分シール部9aに向かう圧力が加わる。しかし、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6、第1区分シール部9aにおけるシール強度は、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bにおけるシール強度よりも強く、また、第1側部シール部5a、第2側部シール部5bのシール幅W1、底部シール部6のシール幅W2、第1区分シール部9aのシール幅W5は、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部のシール幅W3より大きい。そのため、このように第1収容部11a、第2収容部11bから第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bに圧力を加え続けると、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部が剥離し、第1吐出準備部12、第2吐出準備部13に内容物が流れ込む。
<2.5. Action during use>
In the pouch shown in FIG. 5 in a state where the
図6は、収容部に圧力が加えられ、仕切りシール部の一部が剥離した状態の第2の実施形態に係るパウチを示す正面図である。図6に示すように、第1収容部11a、第2収容部11bから第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bに圧力を加え続けると、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部が剥離し、矢印B、Bで示すような方向に、第1収容部11a、第2収容部11bからそれぞれ第1吐出準備部12b、第2吐出準備部13bに内容物が流れ込む。第2仕切りシール部7bが剥離すると、内容物が液体の場合は、剥離部分から第1吐出準備部12、第2吐出準備部13に内容物が流れ込み、下縁17を下方に向けている場合は、第1吐出口10a、第2吐出口10bから内容物が吐出される。第2仕切りシール部7bが剥離すると、内容物が粘性体の場合は、剥離部分から第1吐出準備部12、第2吐出準備部13に内容物が流出し、さらに第1吐出準備部12、第2吐出準備部13の上方から下方に向かって圧力を加えることにより、第1吐出口10a、第2吐出口10bから内容物が吐出される。
FIG. 6 is a front view showing the pouch according to the second embodiment in a state where pressure is applied to the housing portion and a part of the partition seal portion is peeled off. As shown in FIG. 6, when pressure is continuously applied to the first
<3.フィルムの詳細>
パウチの表面・裏面は、積層フィルムである表面フィルム1・裏面フィルム2により構成することができる。本実施形態では、積層フィルムは、少なくとも、外側から、基材層、シーラント層を含む積層体である。例えば、積層フィルムは、外側から順に、基材層、印刷層、他の層、シーラント層を積層して形成されている。印刷層、他の層は必須ではない。シーラント層は、パウチの最内面を構成する層である。パウチが、熱に対する耐性を必要とされる場合は、基材層は、耐熱性をもつ材料からなることが好ましい。基材層の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ナイロンなどのポリアミドフィルム、ポリプロピレンフィルムなどを用いることができる。厚みは、10μm〜50μm程度である。基材層は、二軸延伸されていることが好ましい。本実施形態では、液体や粘性体を内容物として吐出するため、ポリエチレンテレフタレート等よりも比較的軟質なナイロン等の方が好ましい。
<3. Film details>
The front and back surfaces of the pouch can be composed of a
また、積層フィルムは、複数の基材層を備えていてもよい。複数の基材層として第1基材層、第2基材層を備えることができる。第1基材層、第2基材層としては、上記材料の中から、適宜組み合わせて採用することができる。例えば、最外層である第1基材層としてポリエチレンテレフタレートを用い、内層(シーラント層側)である第2基材層としてポリアミドを用いることができる。第2基材層を用いる場合は、一方の側縁から他方の側縁に向かって延伸されていることが好ましい。第2基材層としては、例えば、バリア性に優れたMXD(メタキシレンジアミン)を含む、ユニチカ株式会社製「エンブレム(登録商標)NC」を用いることができる。また、第2基材層として、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PC」や、ユニチカ株式会社製「エンブレット(登録商標)PCBC」などのポリエステルを用いてもよい。第1基材層と第2基材層は、例えばドライラミネート法を用いて積層することができる。 Further, the laminated film may include a plurality of base material layers. A first base material layer and a second base material layer can be provided as the plurality of base material layers. The first base material layer and the second base material layer can be appropriately combined and used from the above materials. For example, polyethylene terephthalate can be used as the first base material layer that is the outermost layer, and polyamide can be used as the second base material layer that is the inner layer (sealant layer side). When the second base material layer is used, it is preferably stretched from one side edge toward the other side edge. As the second base material layer, for example, “Emblem (registered trademark) NC” manufactured by Unitika Ltd. containing MXD (meta-xylenediamine) having excellent barrier properties can be used. As the second base material layer, polyester such as "Emblet (registered trademark) PC" manufactured by Unitika Ltd. or "Emblet (registered trademark) PCBC" manufactured by Unitika Ltd. may be used. The first base material layer and the second base material layer can be laminated using, for example, a dry laminating method.
印刷層は、商品内容を表示したり美感を付与したりカット部分を表示したりするために設けられる。印刷層は、バインダーと顔料を含む印刷インキにより形成される。シーラント層は、積層フィルムのうち、製袋してパウチとするときの最も袋の内方となる側に配置される。シーラント層の材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレンブロック共重合体などのポリオレフィン系樹脂などが採用できる。本実施形態では、シーラント層は、イージーピール性を発現させる必要がある。イージーピール性(易開封性)を発現させるために、シーラント層は、一の樹脂と、一の樹脂とは非相溶性の樹脂とを含む混合樹脂であってもよい。このような混合樹脂としては、ポリエチレンとポリプロピレンや、ポリエチレンとポリブテンなどが挙げられる。また、イージーピール性(易開封性)を発現させるため、シーラント層に、易剥離性熱可塑性樹脂を含むようにしてもよい。易剥離性熱接着性樹脂としては、エチレン− 酢酸ビニル共重合体を主成分とする変成ポリオレフィン系樹脂が使用できる。易剥離性熱接着性樹脂としては、例えば、三井化学東セロ(株) 製:TAF−650C 、東レフィルム加工(株)製:7601A 、東レフィルム加工(株)製:9501E、ジェイフィルム(株)製:SMX、三井・デュポン ポリケミカル(株)製:ロック&ピール、などを好適に用いることができる。シーラント層の厚みは、20μm以上100μm以下である。シーラント層は未延伸であることが好ましい。 The print layer is provided to display product contents, give a aesthetic impression, and display a cut portion. The printing layer is formed by printing ink containing a binder and a pigment. The sealant layer is arranged on the innermost side of the laminated film when the bag is formed into a pouch. As a material for the sealant layer, a polyolefin resin such as polyethylene, polypropylene, an ethylene-vinyl acetate copolymer, or an ethylene-propylene block copolymer can be used. In this embodiment, the sealant layer needs to exhibit easy peeling properties. The sealant layer may be a mixed resin containing one resin and a resin incompatible with the one resin in order to exhibit easy peelability (easy opening). Examples of such a mixed resin include polyethylene and polypropylene, polyethylene and polybutene, and the like. In addition, the sealant layer may contain an easily peelable thermoplastic resin in order to exhibit an easy peel property (easy opening property). As the easily peelable heat adhesive resin, a modified polyolefin resin containing an ethylene-vinyl acetate copolymer as a main component can be used. As the easily peelable heat-adhesive resin, for example, Mitsui Chemicals Tohcello Co., Ltd .: TAF-650C, Toray Film Co., Ltd .: 7601A, Toray Film Co., Ltd .: 9501E, J-Film Co., Ltd. : SMX, Mitsui DuPont Polychemical Co., Ltd .: Rock & Peel, and the like can be preferably used. The thickness of the sealant layer is 20 μm or more and 100 μm or less. The sealant layer is preferably unstretched.
積層フィルムは、他の層を含んでいてもよい。他の層は、基材層の外側に設けられていてもよいし、基材層とシーラント層の間に設けられていてもよい。他の層としては、水蒸気その他のガスバリア性、遮光性など、必要とされる機能に応じて、適切なものが選択される。例えば、他の層がガスバリア層の場合、アルミニウムなどの金属や酸化アルミニウムなどの金属酸化物や酸化珪素などの無機酸化物の蒸着層が設けられる。蒸着層は、基材層に積層してもよいし、シーラント層に蒸着してもよい。あるいは、アルミニウムなどの金属箔を設けてもよい。その他にも、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6などの芳香族ポリアミドなどの、ガスバリア性を有する樹脂層を設けてもよい。各層は、ドライラミネート法や溶融押し出し法などを用いて積層することができる。 The laminated film may include other layers. The other layer may be provided outside the base material layer, or may be provided between the base material layer and the sealant layer. As the other layer, an appropriate layer is selected according to a required function such as a vapor barrier property of water vapor or the like and a light shielding property. For example, when the other layer is a gas barrier layer, a vapor deposition layer of a metal such as aluminum, a metal oxide such as aluminum oxide, or an inorganic oxide such as silicon oxide is provided. The vapor deposition layer may be laminated on the base material layer or may be vapor deposited on the sealant layer. Alternatively, a metal foil such as aluminum may be provided. In addition, a resin layer having a gas barrier property, such as an ethylene-vinyl alcohol copolymer (EVOH), a polyvinylidene chloride resin (PVDC), or an aromatic polyamide such as nylon MXD6, may be provided. Each layer can be laminated using a dry laminating method, a melt extrusion method, or the like.
<4.実施例>
最初に、積層フィルムを準備した。具体的には、まず、厚みが15μmの透明蒸着ナイロンフィルムに印刷層を形成した後、接着剤層を介して透明蒸着ナイロンフィルムと厚み30μmのイージーピールフィルムを貼り合わせることにより、ナイロン(ONY)/印刷層/接着剤層/イージーピールフィルム、が順に積層された積層フィルムを表面フィルム1、裏面フィルム2用の包装材料として形成した。ナイロンフィルムは、二軸延伸されたものを用いた。接着剤層は、アクリルポリオールとイソシアネート化合物との硬化物である。イージーピールフィルムとして、三井・デュポン ポリケミカル(株)製:ロック&ピールを用いた。
<4. Example>
First, a laminated film was prepared. Specifically, first, a printed layer is formed on a transparent vapor-deposited nylon film having a thickness of 15 μm, and then a transparent vapor-deposited nylon film and an easy-peel film having a thickness of 30 μm are bonded together via an adhesive layer to make nylon (ONY). A laminated film in which the / printing layer / adhesive layer / easy peel film was laminated in that order was formed as a packaging material for the
積層フィルムを、80mm×80mmに切り出して表面フィルム1と裏面フィルム2を形成した。同一サイズの表面フィルム1、裏面フィルム2の4隅を合わせて、シーラント層側が対向するようにして重ね合わせた後、側部と底部を180度のシール温度でヒートシールして、第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、底部シール部6を形成した。第1側部シール部5a、第2側部シール部5bのシール幅W1=12mmとし、底部シール部6のシール幅W2=15mmとした。左右に2つに分かれた底部シール部6の間の距離である吐出口10の開口幅W4=3mmとした。続いて、各縁から離れた所定の箇所を140度のシール温度でヒートシールして、補助シール部14、第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bを形成した。第2仕切りシール部7bの幅狭部のシール幅W3=3mmとした。この結果、図1に示したようなパウチ(上部シール部が形成されていない状態のパウチ)が得られた。このようなパウチの収容部11に、開口部15から充填用ノズルを挿入した後、充填用ノズルから液体調味料を吐出し、収容部11に液体調味料を内容物として充填した。続いて、上部を180度のシール温度でヒートシールして、上部シール部4を形成して、図3に示すパウチを形成した。上部シール部4のシール幅W1=12mmとした。
The laminated film was cut into 80 mm × 80 mm to form a
収容部11に内容物として液体が充填された状態の図3に示したようなパウチにおいて、左右方向における中央を上下方向に延びる折線を想定し、この折線において、第1側部シール部5a、第2側部シール部5bが互いに近付くように、パウチに力を加えた。すると、補助シール部14の存在により、左右方向の中央付近には、内容物が移動することがほとんどなく、仕切りシール部7側に圧力が加わった。このように収容部11から第1仕切りシール部7a、第2仕切りシール部7bに圧力を加え続けた後、第2仕切りシール部7bにおける幅狭部が剥離し、図1の矢印A、Aで示すような方向に、内容物が流出した。
In the pouch as shown in FIG. 3 in which the
第2仕切りシール部7bが剥離した後、剥離部分から吐出準備部8に内容物が流れ込み、下方に向けられた吐出口10から内容物が吐出された。吐出準備部8の存在によりパウチに圧力を加えた場合であっても、内容物は飛散せず、吐出準備部8に繋がる吐出口10から勢いよく真っ直ぐに吐出された。
After the second
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、表面、裏面を、表面フィルム1、裏面フィルム2の計2枚の積層フィルムで構成するようにしたが、1枚の積層フィルムで構成してもよい。具体的には、表面フィルム1と裏面フィルム2が連設された1枚の積層フィルムを用いてパウチの表面、裏面を構成するようにしてもよい。
Although the preferred embodiment of the present invention has been described above, the present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made. For example, in the above-described embodiment, the front surface and the back surface are configured by a total of two laminated films including the
また、上記実施形態では、吐出準備部、第1吐出準備部、第2吐出準備部を、その外周の曲率等により、それぞれ上縁から下縁に向かう方向に3つの空間に分けたが、特に異なる形状に分ける必要はなく、それぞれ1つの空間としてもよい。ただし、仕切りシール部のどこかの箇所が剥離し易いように、仕切りシール部に幅狭部を形成するような形状にしておく必要がある。 Further, in the above-described embodiment, the discharge preparation unit, the first discharge preparation unit, and the second discharge preparation unit are divided into three spaces in the direction from the upper edge to the lower edge according to the curvature of the outer periphery thereof, etc. It is not necessary to divide the shape into different shapes, and one space may be provided for each. However, it is necessary to form a narrow portion in the partition seal portion so that some portion of the partition seal portion can be easily peeled off.
1・・・表面フィルム
2・・・裏面フィルム
4・・・上部シール部
4a・・・上部シール予定部
5a・・・第1側部シール部
5b・・・第2側部シール部
6・・・底部シール部
7a・・・第1仕切りシール部
7b・・・第2仕切りシール部
8、8a、8b、8c・・・吐出準備部
9a・・・第1区分シール部
9b・・・第2区分シール部
10・・・吐出口
10a・・・第1吐出口
10b・・・第2吐出口
11・・・収容部
11a・・・第1収容部
11b・・・第2収容部
12、12a、12b、12c・・・第1吐出準備部
13、13a、13b、13c・・・第2吐出準備部
14・・・補助シール部
15・・・開口部
16・・・上縁
17・・・下縁
W1・・・第1側部シール部5a、第2側部シール部5b、上部シール部4のシール幅
W2・・・底部シール部6のシール幅
W3・・・第2仕切りシール部7bの幅狭部のシール幅
W4・・・吐出口10の開口幅
W5・・・第1区分シール部9aの幅狭部のシール幅
W6・・・第2区分シール部9bのシール幅
W7・・・第1吐出口10a、第2吐出口10bの開口幅
DESCRIPTION OF
Claims (6)
前記表面フィルム、前記裏面フィルムは、最内面の層にシーラント層が積層された積層フィルムであり、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムを側部において接合する側部シール部と、
前記表面フィルムと前記裏面フィルムを底部において接合する底部シール部と、
前記収容部と吐出準備部を仕切る仕切りシール部と、を有し、
前記底部シール部は、前記吐出準備部に連続する吐出口により2つに分離されており、
前記仕切りシール部と前記底部シール部は、連続して形成されていることを特徴とするパウチ。 A pouch in which a housing portion is formed between a front surface film and a back surface film,
The surface film, the back film is a laminated film in which a sealant layer is laminated on the innermost layer,
A side seal portion that joins the front surface film and the back surface film at the side portion,
A bottom seal portion that joins the front surface film and the back surface film at the bottom portion,
A partition seal part for partitioning the storage part and the discharge preparation part,
The bottom seal part is separated into two by a discharge port continuous to the discharge preparation part,
The pouch, wherein the partition seal portion and the bottom seal portion are continuously formed.
前記仕切りシール部から下縁側に延びて前記吐出準備部を2つに区分する第2区分シール部と、を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のパウチ。 A first partition seal part extending from the partition seal part to the upper edge side to partition the housing part into two;
The 2nd division | segmentation seal part which extends from the said partition seal part to the lower edge side, and divides | segments the said discharge preparation part into two, The pouch as described in any one of Claim 1 to 4 characterized by the above-mentioned. ..
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