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JP2020052855A - データ送信システム、マルチ出力装置およびプログラム - Google Patents

データ送信システム、マルチ出力装置およびプログラム Download PDF

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JP2020052855A
JP2020052855A JP2018183164A JP2018183164A JP2020052855A JP 2020052855 A JP2020052855 A JP 2020052855A JP 2018183164 A JP2018183164 A JP 2018183164A JP 2018183164 A JP2018183164 A JP 2018183164A JP 2020052855 A JP2020052855 A JP 2020052855A
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Abstract

【課題】データ送信機能を有する出力装置によってデータを1ないし複数の外部装置に送信することが可能なデータ送信システムにおいて、通信の負荷の増大を抑えつつ、ユーザに多くの操作を要求しない技術を提供する。【解決手段】MFP100は、マルチ出力ジョブを受け付けた場合、処方箋原本Pを印刷し、コード画像を含む処方箋情報Q1〜Q4を、MFP301〜304にそれぞれ送信する。各薬局A〜Dのタブレット端末401〜404に組み込まれるアプリは、処方箋情報Q1〜Q4からコード画像R1〜R4を読み取り、受け付けた応答指示に基づく応答データをMFP100に送信する。MFP100は、受信した応答データの情報を患者IDと薬局IDとに関連付けて記憶する。MFP100は、患者IDごとに、所定回数以上のマルチ出力ジョブを受け付けた場合、応答データの情報が関連付けられているMFP301〜304に処方箋情報を送信する。【選択図】図2

Description

本発明は、データ送信システム、マルチ出力装置およびプログラムに関する。
従来、データ送信機能を有する出力装置が端末装置からデータを取得し、さらにその出力装置が遠隔地の外部装置に対してそのデータを転送するシステムが知られている。例えば特許文献1には、病院で処方箋を受け取った患者が携帯端末を操作することで、その携帯端末がネットワークに接続されるサーバにアクセスし、患者による薬局の選択と処方箋の撮像とを受け付け、サーバが処方箋の撮像画像を受信し、その撮像画像を選択された薬局の端末装置に転送する構成が開示されている。
特開2011−180859号公報
特許文献1に開示されている構成では、処方箋を受け取った患者に、薬局の選択と処方箋の撮像との操作を要求している。そのため、システムのユーザである患者に、多くの操作の手間を強いる。選択可能な全ての薬局の端末装置に撮像画像を転送すればどの薬局であっても処方箋を受け取ることができ、ユーザによる薬局の選択操作の手間を省くことができるが、毎回全ての薬局の端末装置にデータを転送するとなると、通信の負荷が増えてしまう。
本明細書は、データ送信機能を有する出力装置によってデータを1ないし複数の外部装置に送信することが可能なデータ送信システムにおいて、通信の負荷の増大を抑えつつ、ユーザに多くの操作を要求しない技術を開示する。
上述した課題の解決を目的としてなされたデータ送信システムは、マルチ出力装置と、複数のデータ受信装置と、端末装置とを有するデータ送信システムであって、前記マルチ出力装置は、印刷機能とデータ送信機能とを有し、前記端末装置は、画像読取機能とデータ送信機能とを有し、前記端末装置には、アプリケーションプログラムが組み込まれており、前記マルチ出力装置は、画像データについて送信と印刷とを指示するマルチ出力指示を受け付けた場合に、前記画像データの画像を印刷し、前記画像データが示す画像にコード画像を合成した画像を示す送信用画像データを生成し、前記複数のデータ受信装置に対して前記送信用画像データを含む特定データを送信するマルチ出力処理を実行し、前記マルチ出力指示には、ユーザIDが関連付けられ、前記コード画像には、前記マルチ出力指示と関連付けられた前記ユーザIDと、前記マルチ出力装置の特定情報と、前記画像データを識別する画像IDとが格納され、前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、前記データ受信装置が前記特定データを受信することで前記送信用画像データの画像が印刷されたシートから前記コード画像を読み取り、前記端末装置のユーザインタフェースを介して応答指示の入力を受け付け、前記応答指示が入力された場合に、読み取った前記コード画像に格納される前記マルチ出力装置の前記特定情報を用いて、前記マルチ出力装置を宛先として応答データを送信する応答処理を実行させ、前記応答データには、読み取った前記コード画像に格納される前記ユーザID、前記特定データを受信した前記データ受信装置を識別する装置ID、および前記画像IDが含まれ、前記マルチ出力装置は、前記端末装置から前記応答データを受信し、前記応答データに含まれる前記画像IDが、前記マルチ出力処理において送信した前記特定データの前記送信用画像データに示される画像に含まれる前記コード画像に格納される前記画像IDと一致する場合に、特定データの送信を許容することを示す応答情報を、前記応答データに含まれる前記ユーザIDおよび前記装置IDと関連付けてメモリに記憶する応答記憶処理を実行し、前記マルチ出力装置は、前記ユーザIDごとに、所定回数以上の前記マルチ出力指示を受け付けた場合に、前記マルチ出力処理において、前記複数のデータ受信装置のうち前記メモリにて前記応答情報が関連付けられているデータ受信装置に対して前記特定データを送信し、前記メモリにて前記応答情報が関連付けられていないデータ受信装置に対して前記特定データを送信しない、ことを特徴としている。
本明細書に開示されるデータ送信システムでは、マルチ出力装置は、コード画像が含まれる特定データを複数のデータ受信装置に送信する。コード画像には、ユーザIDとマルチ出力装置の情報とが含まれる。端末装置は、アプリケーションプログラムに基づいて、データ受信装置によって印刷された特定データに含まれるコード画像を読み取り、応答指示を受け付け、マルチ出力装置に送信する。マルチ出力装置は、端末装置から受信した応答の情報を、ユーザIDとデータ受信装置の装置IDとに関連付けてメモリに記憶する。マルチ出力装置は、ユーザIDごとに、所定回数以上の特定出力指示を受け付けた場合、送信を許容する応答情報が関連付けて記憶されているデータ受信装置に特定データを送信する。つまり、所定回数以上の特定出力指示を受け付けた後は、マルチ出力装置が応答情報に基づいて送信先のデータ受信装置を自動的に決定するので、システムの管理者やユーザによる送信先の選択操作は不要である。また、応答情報が記憶されていないデータ受信装置には特定データを送信しないことから、毎回全てのデータ受信装置に送信する場合に比較して、通信の負荷の増大が抑えられる。
上記システムの機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、および当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータにて読取可能な記憶媒体も、新規で有用である。
本明細書に開示される技術によれば、データ送信機能を有する出力装置によってデータを1ないし複数の外部装置に送信することが可能なデータ送信システムにおいて、通信の負荷の増大を抑えつつ、ユーザに多くの操作を要求しない技術が実現される。
FAXシステムの電気的構成を示すブロック図である。 FAXシステムによる通信手順の例を示す説明図である。 アプリの動作の例を示すシーケンス図である。 応答ページの例を示す説明図である。 応答履歴DBの例を示す説明図である。 マルチ出力処理の手順を示すフローチャートである。 送信先決定処理の手順を示すフローチャートである。 応答処理の手順を示すフローチャートである。 応答記憶処理の手順を示すフローチャートである。 応答処理の手順を示すフローチャートである。
データ送信システムを具体化した実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は、複数台の複合機(以下、「MFP」とする)と、複数台のタブレットコンピュータ(以下、「タブレット端末」とする)とを備えるFAXシステムを開示するものである。
本形態のFAXシステム1は、図1に示すように、MFP100と、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」とする)200と、MFP301〜304と、タブレット端末401〜404と、を備える。MFP100とMFP301〜304は、いずれも、印刷機能とデータ送受信機能とを有する装置である。MFP100は、マルチ出力装置の一例であり、MFP301〜304は、データ受信装置の一例である。タブレット端末401〜404は、画像読取機能とデータ送信機能とを有する装置である。タブレット端末401〜404は、端末装置の一例である。
MFP100とMFP301〜304は、それぞれ電話通信網300に接続されており、ファクシミリ(以下、「FAX」とする)通信機能によるFAXデータの送信及び受信を行うことができる。また、MFP100とタブレット端末401〜404とは、それぞれインターネット400に接続されており、ネットワーク通信機能によって、データの送信及び受信を行うことができる。なお、MFP301〜304とタブレット端末401〜404とは、通信可能であってもなくても良い。
PC200は、各種のアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」とする)が組み込まれており、MFP100に印刷実行の指示を送信する機能を含む各種の機能を備える装置である。PC200は、例えば、アプリの1つを介して、印刷指示の入力、印刷対象の画像データの選択、印刷パラメータの設定等を受け付ける。PC200に代えて、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータであっても良い。
本形態のFAXシステム1では、MFP100とPC200とは、所定の施設内に設けられ、ローカル接続によって通信可能となっている。USB接続、LAN接続は、ローカル接続の一例である。一方、MFP301〜304は、MFP100とは異なる施設であって、それぞれ異なる施設に配置されており、MFP100とはローカル接続されていない。
MFP100の電気的構成について説明する。MFP100は、図1に示すように、CPU31と、ROM32と、RAM33と、不揮発性メモリ34と、を含む制御基板30を備えている。また、MFP100は、FAX通信インタフェース(以下、「FAX−IF」とする)35と、ローカル通信インタフェース(以下、「ローカルIF」とする)36と、ネットワーク通信インタフェース(以下、「ネットワークIF」とする)37と、ユーザインタフェース(以下、「ユーザIF」とする)38と、画像形成デバイス40と、画像読取デバイス50と、を備え、これらが制御基板30に電気的に接続されている。
MFP100は、FAX−IF35を用いて、MFP301〜304と遠隔通信し、ローカルIF36を用いて、PC200とローカル接続による通信を行う。ローカルIF36としては、例えば、USBインタフェースや、LANインタフェースが挙げられる。また、MFP100は、ネットワークIF37を用いて、インターネット400に接続可能である。
CPU31は、ROM32や不揮発性メモリ34から読み出したプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。CPU31は、コントローラの一例である。
ROM32には、MFP100を起動するための起動プログラム等が記憶されている。RAM33は、各種の処理が実行される際の作業領域として、あるいは、データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。不揮発性メモリ34は、例えば、HDD、フラッシュメモリであり、各種のプログラムや画像データ等のデータや各種設定を記憶する領域として利用される。ROM32、RAM33および不揮発性メモリ34は、いずれもメモリの一例である。また、CPU31がCPUバッファを備えているものであれば、CPUバッファもメモリの一例である。
なお、メモリの一例はいずれも、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体の一例である。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
FAX−IF35は、電話通信網300を介したFAXデータの送信及び受信を行うための構成、例えば、モデムを含む。FAX−IF35は、第1の通信インタフェースの一例である。なお、MFP100は、さらに受話器を備え、音声通話機能を備えていても良い。ローカルIF36は、PC200との通信を行うための構成を含む。ネットワークIF37は、インターネット400を介したデータの送信及び受信を行うための構成を含む。ネットワークIFは、第2の通信インタフェースの一例である。MFP100は、ローカルIF36を介してルータ等に接続することで、インターネット400に接続しても良い。また、MFP100は、さらに他の通信方式に対応可能であってもよい。
ユーザIF38は、例えば、タッチパネルであり、メッセージの表示機能とユーザによる操作を受け付ける機能との両方の機能を備える。なお、ユーザIF38は、入力機能を有しない表示画面と、数字キーやスタートキー等の入力ボタンとの組合せによる構成でも良い。
画像形成デバイス40は、用紙に画像を形成するための構成を含む。画像形成デバイス40は、印刷デバイスの一例である。画像形成デバイス40は、インクジェット方式のデバイス、電子写真方式のデバイスなど、どのような方式のデバイスでも良い。また、画像形成デバイス40は、カラー画像の形成が可能なデバイスであっても良いし、モノクロ画像のみを形成するデバイスであっても良い。また、MFP100は、異なる方式による複数の画像形成デバイス40を備えていても良い。
画像読取デバイス50は、用紙に印刷されている画像を読み取って、画像データを取得するための構成を含む。MFP100の画像読取デバイス20は、カラー原稿を読み取ってカラー画像データを取得するカラーイメージスキャナであっても良いし、モノクロ画像データのみを取得するモノクロイメージスキャナであっても良い。また、MFP100は、重ねて載置された複数の原稿から、画像読取デバイス50に向けて1枚ずつ搬送するADF(自動原稿搬送装置の略)を備えていても良い。
本形態のMFP100は、1つの画像データに基づいて、印刷とFAX送信とを行うマルチ出力機能を有している。MFP100は、画像データとマルチ出力指示とを含むマルチ出力ジョブを受け付けた場合、当該画像データに基づく印刷を行うとともに、当該画像データに基づくFAXデータのFAX送信を行う。マルチ出力指示に基づくFAX送信の送信先は、1つであっても良いし、複数であっても良い。
本形態のMFP100は、図1に示すように、マルチ出力機能を用いた各種の動作を行うためのプログラム341と、応答履歴データベース(以下、「DB」とする)342とを、不揮発性メモリ34に記憶している。マルチ出力ジョブに対するMFP100の各処理は、プログラム341によって実現される。プログラム341は、ファームウェアの一部であっても良い。また、プログラム341は、ROM32に記憶されていても良い。プログラム341や応答履歴DB342の詳細に付いては後述する。
なお、本形態のFAXシステム1では、マルチ出力ジョブに基づいてMFP100にて印刷される画像とFAX送信される画像とは、同じ画像データに基づく画像であれば良く、完全に同一の画像であるとは限らない。また、複数の送信先に送信する場合、各送信先に送信するFAXデータは、全く同じであっても良いし、元の画像データにそれぞれ異なる情報を付加したものであっても良い。また、MFP100は、マルチ出力ジョブを、PC200等の外部装置から受信しても良いし、MFP100のユーザIF38を介して受け付けても良い。
MFP301〜304は、少なくとも画像形成機能とFAX受信機能とを備えており、例えば、MFP100と同様のハードウェア構成を有する装置である。なお、MFP301〜304は、マルチ出力機能を有していなくても良い。
タブレット端末401は、図1に示すように、CPU11と、メモリ12と、カメラ13と、ユーザIF14と、ネットワークIF15と、を備えている。メモリ12には、FAXシステム1の動作を実現するためのアプリ60が記憶されている。CPU11は、メモリ12に記憶されているアプリ60などのプログラムに従って、また、ユーザの操作に基づいて、各種の処理を実行する。
カメラ13は、静止画像を撮影するための構成、特に、一次元コードや二次元コードを読み取るための構成を含む。カメラ13は、動画を撮影する構成を含んでも良い。ユーザIF14は、例えば、タッチパネルであり、メッセージの表示機能とユーザによる操作を受け付ける機能との両方の機能を備える。なお、ユーザIF14は、入力機能を有しない表示用デバイスと、入力ボタンやキーボード等の入力用デバイスとを個別に備える構成であっても良い。
ネットワークIF15は、インターネット400を介したデータの送信及び受信を行うための構成を含む。さらに、タブレット端末401は、ブラウザを備え、例えば、指定されたURLによって示されるウェブページを表示する機能を有する。
タブレット端末402〜404は、少なくとも画像読取機能とネットワーク通信機能とを備えており、例えば、タブレット端末401と同様のハードウェア構成を有する装置である。なお、タブレット端末401〜404に代えて、それぞれ、スマートフォン、PC等であってもよい。また、タブレット端末401〜404は、全体として各機能を備えていれば良く、例えば、別体のカメラやスキャナを接続した構成であっても良い。また、必要な機能を備えていれば、MFP301〜304がタブレット端末401〜404を兼ねても良い。
本形態のFAXシステム1の各プログラムによる各装置の動作について、図2に示す具体例に基づいて説明する。図2では、MFP100が、PC200からマルチ出力ジョブを受け付け、MFP301〜304にFAXデータを送信する例を示している。
図2の例では、MFP100とPC200とは、例えば、同じ病院または診療所内に配置され、当該病院または診療所のローカルネットワークなどを介して互いにローカル接続されている。以下では、病院または診療所を、単に、「病院等」とする。PC200の使用者は、例えば、医師、医師の指示に基づいて操作入力を行う看護師や入力担当者である。MFP301〜304とタブレット端末401〜404とは、例えば、それぞれ異なる院外調剤薬局の店舗に備えられており、図2の例では、それぞれ薬局A〜Dに備えられている。
PC200の使用者は、PC200にて、マルチ出力ジョブに含まれる画像データの選択と、MFP100へのマルチ出力ジョブの送信を指示する操作と、を行う。マルチ出力ジョブに含まれる画像データは、例えば、院外処方箋の画像を含み、マルチ出力ジョブには、病院等において患者を識別する情報である患者IDが含まれる。患者は、ユーザの一例であり、患者IDは、ユーザIDの一例である。なお、複数の受診科を受診する患者の場合でも、1つの病院等内では、各受診科で共通の患者IDが用いられる。
なお、本明細書では、各種のIDを単に識別するための情報という概念で用いており、これらは、数字やアルファベットの羅列に限られるものではない。例えば、患者IDは、個々の患者を識別する情報であれば良く、患者の姓名と生年月日とを含む情報であっても良い。
MFP100は、PC200からマルチ出力ジョブを受け付け(1)、受け付けたマルチ出力ジョブに基づいて、処方箋原本Pを印刷する(2)。印刷された処方箋原本Pは、病院等にて患者に手渡される(3)。処方箋原本Pには、それぞれ固有の識別情報である処方箋IDが印刷される。処方箋IDは、画像IDの一例である。
さらに、MFP100は、受け付けたマルチ出力ジョブに基づいて、FAXデータとして処方箋情報Q1〜Q4を生成し、MFP301〜304にそれぞれ送信する(4)。処方箋情報Q1〜Q4は、特定データの一例である。以下、区別の必要のない場合には、単に、「処方箋情報Q」とする。なお、処方箋原本Pには、患者を特定する個人情報が視認可能な状態で含まれているが、処方箋情報Qには、患者を特定する情報が視認可能な状態では含まれていない。
処方箋情報Qの画像は、マルチ出力ジョブに含まれる画像データが示す画像に、コード画像R1〜R4が合成された画像である。処方箋情報Qの画像には、少なくとも、処方箋の内容である薬剤の情報と、処方箋を発行した病院等の情報と、が含まれる。処方箋情報Qの画像を示す画像データは、送信用画像データの一例である。処方箋情報Qに含まれるコード画像R1〜R4は、例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード、バーコード等の一次元コードの画像である。以下、区別の必要のない場合には、単に、「コード画像R」とする。
コード画像Rには、例えば、患者IDと、処方箋IDと、MFP100の情報と、薬局IDと、が格納される。MFP100の情報は、処方箋情報Qに対して各薬局から応答する際の送信先を示す情報である。この情報の詳細については後述する。薬局IDは、MFP301〜304を備える薬局を識別する情報である。薬局IDは、例えば、薬局名、MFP301〜304のFAX番号である。薬局IDは、装置IDの一例である。各薬局に送信される処方箋情報Q1〜Q4は、コード画像R1〜R4にそれぞれ異なる薬局IDが含まれることから、送信先の薬局ごとに異なる。
MFP301〜304は、それぞれ、処方箋情報Q1〜Q4を受信する(4)。MFP301〜304は、受信した処方箋情報Qに基づく印刷を、受信後すぐに実行しても良いし、処方箋情報Qを一旦自装置のメモリに記憶しておき、薬局のスタッフによる印刷指示を受け付けた後に実行しても良い。また、薬局では、受信した処方箋情報Qに基づいて、調剤の準備を開始しても良い。
一方、処方箋原本Pを受け取った患者は、処方箋原本Pを薬局に提出して(5)、処方箋原本Pの記載に基づいて調剤された薬剤を購入する(6)。図2の例では、患者は、MFP302を備える薬局Bにて薬剤を購入する。薬局Bにて、先に受信した処方箋情報Qに基づいて調剤の準備が開始されていれば、患者は、少ない待ち時間で薬剤を受け取ることができる。なお、本形態のFAXシステム1では、マルチ出力ジョブに基づいてMFP100が自動的に処方箋情報Qの送信を行うことから、患者あるいは病院等のスタッフは、FAX送信のための送信先の操作を行う必要はない。
次に、処方箋情報Qを受信した各薬局での動作について、図3のシーケンス図を参照して説明する。各薬局のスタッフは、まず、MFP100から受信した処方箋情報Qの画像をMFP301〜304に印刷させる(8)。処方箋情報Qの画像には、前述したコード画像Rと、例えば、アプリ60を実行するよう促す記載が含まれる。
各薬局のスタッフは、各薬局に備えられたタブレット端末401〜404にてアプリ60を起動する(9)。アプリ60は、タブレット端末401〜404に、カメラ13を起動させて、印刷済みの処方箋情報Qに含まれるコード画像Rの読み取りを要求する(10)。そして、アプリ60は、読み取ったコード画像Rから、MFP100の情報と、患者ID、処方箋ID、薬局IDの各情報を取得する。
コード画像Rには、MFP100の情報として、例えば、応答を受け付けるページを示すURLの情報が含まれる。URLの情報は、特定情報の一例である。例えば、MFP100は、プログラム341の機能の1つとして、自装置をウェブサーバとして機能させるプログラムと、応答を受け付けるページのページデータとを備えている。
アプリ60は、コード画像Rから取得したURLによって示されるウェブサーバのアドレスにアクセスし(11)、応答を受け付けるページのページデータをダウンロードして(12)、タブレット端末401〜404のユーザIF14に表示させる(13)。これにより、例えば、図4に示すように、ユーザIF14に応答ページ61が表示される。応答ページ61は、応答指示の入力を受け付けるための画面の一例であり、応答ページ61のページデータは、画面データの一例である。なお、アプリ60が、応答ページ61のページデータを備えていても良い。
応答ページ61には、図4に示すように、例えば、薬局名611、患者ID612、処方箋ID613、応答内容614の各入力欄と、送信ボタン615、キャンセルボタン616の2つのボタンと、が表示される。薬局名611、患者ID612、処方箋ID613には、あらかじめ初期情報として、コード画像Rに含まれていた情報が表示される。
応答内容614は、MFP100から送信された処方箋情報Qに対する応答の内容であり、薬局のスタッフの入力を受け付ける。応答内容614には複数の種類があり、薬局のスタッフは、複数の種類の応答内容614から1つを選択して入力する。図4の例では、応答内容614は、プルダウン形式での選択肢からの選択を受け付ける。応答内容614の各選択肢は、種類情報の一例である。
具体的には、本形態の応答ページ61は、応答内容614として、例えば、「販売しました」、「今回は対応できません」、「FAX送信は不要です」、の3種類の選択肢からの選択を受け付ける。応答内容614として「販売しました」が選択された応答は、第1の応答の一例であり、応答内容614として「今回は対応できません」が選択された応答は、第2の応答の一例である。応答ページ61には、自由に記入可能な通信欄をさらに設けてもよい。
そして、アプリ60は、ユーザIF14に表示中の応答ページ61の各欄への入力を受け付ける(図3の(14))。処方箋原本Pに基づいて患者に薬剤を販売した薬局のスタッフは、応答内容614として、「販売しました」を選択して応答する。また、例えば、指示されている薬剤の在庫が不足している場合や、災害や事故等により処理が滞っている薬局のスタッフは、「今回は対応できません」を選択して応答することができる。また、例えば、来局前に注文用のFAXを送信する患者の処方箋や、薬局のFAX装置の能力不足等により、今後の処方箋情報Qの送信は不要と考えた薬局のスタッフは、「FAX送信は不要です」を選択して応答することができる。
アプリ60は、各欄への入力を受け付けた後、送信ボタン615への操作を受け付けると、応答ページ61中に入力されている内容を含む情報である応答データを、コード画像Rに含まれるURLの情報に対応する通信方法によって、MFP100を宛先として送信する(15)。送信ボタン615への操作は、応答指示の一例である。タブレット端末401〜404からMFP100へ送信される応答データには、少なくとも、患者IDと、薬局IDと、処方箋IDと、選択された応答内容614の種類を示す情報と、が含まれる。
MFP100は、タブレット端末401〜404から応答データを受信した場合、応答内容614の種類を示す情報を、応答データに含まれる患者IDと薬局IDとに関連付けて、不揮発性メモリ34に記憶する(16)。本形態のMFP100は、図1に示したように、応答履歴DB342を不揮発性メモリ34に記憶しており、応答データに基づく情報を応答履歴DB342に記憶する。
応答履歴DB342には、例えば、図5に示すように、患者ごとに、患者IDと薬局IDのリストと応答種別と応答受信日とカウンタとが、互いに関連付けて記憶されている。MFP100は、後述するように、この応答履歴DB342に記憶されている情報に基づいて、マルチ出力による処方箋情報Qの送信先を決定する。薬局IDのリストは、MFP100がこの患者に関する処方箋情報Qを送信する送信先の候補のリストである。
応答種別は、MFP100が各薬局から受信した直近の応答データに含まれる応答内容614の種類を示す情報である。応答種別には、例えば、図5に示すように、「販売済み」、「キャンセル」、「FAX不要」がある。なお、図5に示す「キャンセル」は、応答内容614として「今回は対応できません」が選択された場合の情報である。
応答受信日は、直近の応答データを受信した日付の情報である。MFP100は、受信した応答データによって示される情報に基づいて、応答履歴DB342の患者IDと薬局IDとに対応する応答種別と応答受信日の欄に上書きする。また、過去に1度も応答が無かった場合には、当該薬局に対応する応答履歴DB342の応答種別や応答受信日の欄は空欄となる。
カウンタは、当該病院等から当該患者に対して処方箋を発行した回数を示す情報である。つまり、カウンタの示す数値は、当該患者についてMFP100にマルチ出力ジョブが出力された回数を示す。
本形態のFAXシステム1では、MFP100は、患者IDごとに、所定回数以上のマルチ出力ジョブを受け付けた場合、応答履歴DB342を参照して処方箋情報Qのマルチ送信に用いる送信先を決定する。具体的には、MFP100は、応答履歴DB342の応答種別として「販売済み」が記憶されている薬局IDを、処方箋情報Qの送信先の1つとして決定する。応答内容614として「販売しました」または「今回は対応できません」が選択された応答データを受信した場合、その薬局は、MFP100からの処方箋情報Qの送信を許容している。MFP100は、これらの情報を送信した薬局を処方箋情報Qの送信先として除外しない。「販売しました」または「今回は対応できません」が選択されたことを示す応答データの情報は、応答情報の一例である。
一方、応答内容614として「FAX不要」が選択された場合、その薬局は、MFP100からの処方箋情報Qの送信を許容していない。MFP100は、患者IDごとに、所定回数以上のマルチ出力ジョブを受け付けた場合、応答履歴DB342の応答種別として「FAX不要」が記憶されている薬局IDや、応答種別が空欄となっている薬局IDを、処方箋情報Qの送信先としないと決定する。
また、MFP100は、患者IDごとに受け付けたマルチ出力ジョブの回数が所定回数未満である場合には、例えば、応答履歴DB342に記憶されている全ての薬局IDを処方箋情報Qの送信先とする。所定回数は、2以上であり、FAXシステム1の管理者によってあらかじめ設定されている。所定回数は、全患者で共通であっても良いし、患者ごとに設定しても良い。なお、カウンタの値が所定回数以上である患者の応答履歴DB342では、応答履歴が空欄の送信先の情報を削除しても良い。
続いて、上記の動作を実現するためにMFP100にて実行されるマルチ出力処理の手順について、図6のフローチャートを参照して説明する。マルチ出力処理は、PC200から画像データとマルチ出力の指示とを受け付けたことを契機に、CPU31にて実行される。
なお、以下の処理およびフローチャートの各処理ステップは、基本的に、各プログラムに記述された命令に従ったCPU31の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、CPU31の処理を表している。CPU31による処理は、MFP100のOSのAPIを用いたハードウェア制御も含む。本明細書では、OSの記載を省略して各プログラムの動作を説明する。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記載は、「プログラムBがOSのAPIを用いてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。また、プログラムに記述された命令に従ったCPU31の処理を、省略した文言で記載することがある。例えば、「CPU31が行う」のように記載することがある。
なお、「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、CPU31が要求することなくデータを受信するという処理も、「CPU31がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。また、「要求する」、「指示する」とは、要求していることを示す情報や、指示していることを示す情報を相手に出力することを示す概念である。また、要求していることを示す情報や指示していることを示す情報のことを、単に、「要求」、「指示」とも記載する。
また、CPU31による、情報Aは事柄Bであることを示しているか否かを判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか否かを判断する」のように概念的に記載することがある。CPU31による、情報Aが事柄Bであることを示しているか、事柄Cであることを示しているか、を判断する処理を、「情報Aから、事柄Bであるか事柄Cであるかを判断する」のように概念的に記載することがある。
マルチ出力処理では、CPU31は、まず、受け付けた画像データに基づいて処方箋原本Pを印刷する(S101)。そして、CPU31は、受け付けたマルチ出力ジョブに含まれる患者IDに基づいて、当該患者IDに関する情報が、応答履歴DB342に記憶されているか否かを判断する(S102)。
患者IDが応答履歴DB342に記憶されていないと判断した場合(S102:NO)、CPU31は、デフォルトの薬局IDを送信先と決定する(S103)。MFP100は、例えば、病院等の周辺に配置されている複数の薬局に備えられるMFPのFAX番号を、デフォルトの薬局IDとして不揮発性メモリ34に記憶している。そして、CPU31は、応答履歴DB342に当該患者の患者IDを追加し(S104)、取得した薬局IDを患者IDに関連付けて記憶する。
患者IDが応答履歴DB342に記憶されていると判断した場合(S102:YES)、CPU31は、カウンタが所定回数以上であるか否かを判断する(S105)。カウンタが所定回数以上であると判断した場合(S105:YES)、CPU31は、送信先決定処理を実行する(S106)。送信先決定処理は、応答履歴DB342に当該患者IDに関連付けて記憶されている薬局IDのうち、処方箋情報Qの送信先とする薬局IDを決定する処理である。送信先決定処理の手順について、図7のフローチャートを参照して説明する。
送信先決定処理では、CPU31は、薬局IDのリストの先頭から、記憶されている応答種別を読み出す(S201)。そして、CPU31は、応答種別が「FAX不要」であるか否かを判断する(S202)。応答種別が「FAX不要」ではないと判断した場合(S202:NO)、CPU31は、応答種別が「キャンセル」であるか否かを判断する(S203)。応答種別が「キャンセル」ではないと判断した場合(S203:NO)、CPU31は、応答種別が「販売済み」であるか否かを判断する(S204)。
応答種別が「キャンセル」であると判断した場合(S203:YES)、CPU31は、応答受信日からの経過時間が規定時間を超えているか否かを判断する(S205)。規定時間は、例えば、1日であり、システムの管理者等によって予め設定されている。応答受信日からの経過時間が規定時間を超えていると判断した場合(S205:YES)、または、応答種別が「販売済み」であると判断した場合(S204:YES)、CPU31は、その薬局IDを送信先に追加すると決定する(S206)。応答種別が「キャンセル」である薬局は、一時的に対応できない状態であり、規定時間を超えて経過すれば対応可能となる可能性が高い。
一方、応答種別が「FAX不要」であると判断した場合(S202:YES)、または、応答受信日からの経過時間が規定時間を超えていないと判断した場合(S205:NO)、または、応答種別が「販売済み」ではないと判断した場合(S204:NO)、CPU31は、その薬局IDを送信先とはしない。
そして、送信先としない場合、または、S206の後、CPU31は、薬局IDのリストの最後まで終了したか否かを判断する(S207)。リストが終了していないと判断した場合(S207:NO)、CPU31は、S201に戻って、次の薬局IDについて送信先とするか否かを決定する。リストが終了したと判断した場合(S207:YES)、CPU31は、送信先決定処理を終了して、マルチ出力処理に戻る。
図6のマルチ出力処理の説明に戻る。カウンタが所定回数以上ではないと判断した場合(S105:NO)、CPU31は、応答履歴DB342に当該患者IDに関連付けて記憶されている全ての薬局IDを送信先に決定する(S107)。
S107の後、または、S106の送信先決定処理の後、または、S104の後、CPU31は、送信先と決定した薬局IDを用いて、コード画像Rを作成する(S108)。そして、CPU31は、マルチ出力指示として受け付けた処方箋原本Pの画像を用いて、コード画像Rを合成した処方箋情報Qの画像を作成する(S109)。さらに、CPU31は、作成した処方箋情報Qを薬局IDで示されるMFP301〜304にFAX送信する(S110)。
CPU31は、送信先として決定した全ての薬局に処方箋情報Qを送信したか否かを判断する(S111)。送信済みではないと判断した場合(S111:NO)、CPU31は、S108に戻って、次の送信先についてコード画像Rを作成する。送信済みであると判断した場合(S111:YES)、CPU31は、マルチ出力処理を終了する。
次に、各薬局のタブレット端末401〜404にて実行されるアプリ60の処理である応答処理の手順について、図8のフローチャートを参照して説明する。この応答処理は、例えば、タブレット端末401にてアプリ60の起動の指示を受け付けたことを契機に、タブレット端末401のCPU11にて実行される。
応答処理では、CPU11は、まず、ユーザIF14にコード画像Rの読み取りを促す画面を表示させ、カメラ13を起動する(S301)。そして、CPU11は、コード画像Rを読み取ったか否かを判断する(S302)。読み取りの指示を受け付けていない、または、読み取った画像が所定のコード画像Rではない、など、コード画像Rを読み取っていないと判断した場合(S302:NO)、CPU11は、コード画像Rの読み取りが完了するまで待機する。
コード画像Rを読み取ったと判断した場合(S302:YES)、CPU11は、読み取ったコード画像RからURLの情報を取得したか否かを判断する(S303)。URLの情報を取得したと判断した場合(S303:YES)、CPU11は、ブラウザを起動し(S304)、URLによって示されるページの画像をダウンロードして、ユーザIF14に表示させる(S305)。これにより、ユーザIF14に図4に示した応答ページ61が表示される。
さらに、CPU11は、表示中の応答ページ61にて、送信ボタン615への入力を受け付けたか否かを判断する(S306)。送信ボタン615への入力を受け付けていないと判断した場合(S306:NO)、CPU11は、キャンセルボタン616への入力を受け付けたか否かを判断する(S307)。キャンセルボタン616への入力を受け付けていないと判断した場合(S307:NO)、CPU11は、S305に戻り、応答ページ61の表示を継続する。なお、CPU11は、送信ボタン615やキャンセルボタン616以外の箇所への入力を受け付けた場合には、適宜変更した画面を表示させる。
送信ボタン615への入力を受け付けたと判断した場合(S306:YES)、CPU11は、応答データを送信する(S308)。そして、S308の後、または、URLの情報を取得しなかったと判断した場合(S303:NO)、または、キャンセルボタン616への入力を受け付けたと判断した場合(S307:YES)、CPU11は、応答処理を終了し、アプリ60を終了する。
次に、タブレット端末401〜404から送信された応答データを受信した場合に、MFP100にて実行される応答記憶処理の手順について、図9のフローチャートを参照して説明する。この応答記憶処理は、MFP100にて応答データの受信を検知したことを契機に、CPU31にて実行される。
応答記憶処理では、CPU31は、まず、インターネット400を介して受信した応答データに含まれる処方箋IDが、自装置から送信した処方箋情報Qのコード画像Rに含まれる処方箋IDと一致しているか否かを判断する(S401)。処方箋IDが一致していると判断した場合(S401:YES)、CPU31は、受信した応答データに含まれる患者IDに関連付けて、応答履歴DB342に記憶されている薬局IDのリストに、応答データに含まれる薬局IDが含まれているか否かを判断する(S402)。
応答データに含まれる薬局IDが、患者IDに関連付けて記憶されていないと判断した場合(S402:NO)、CPU31は、患者IDに関連付けて、薬局IDを追加して記憶する(S403)。例えば、薬局のFAX番号が変更になった場合など、送信した処方箋情報Qの薬局IDが書き換えられた応答データを受信した場合、CPU31は、S402にてNOと判断する。
患者IDに関連付けて薬局IDが記憶されていると判断した場合(S402:YES)、または、S403の後、CPU31は、薬局IDに関連付けて応答種別と応答受信日とを記憶し(S404)、応答記憶処理を終了する。これにより、応答履歴DB342が更新される。
なお、タブレット端末401〜404による応答データの送信は、ウェブサーバとしてのMFP100とのURLに対応する通信方法に限らず、電子メールを用いて行っても良い。電子メールを使用するシステムでは、コード画像Rに、MFP100の情報として、MFP100のメールアドレスが含まれる。メールアドレスは、特定情報の一例である。
電子メールを用いるシステムにおけるアプリ60の処理である応答処理の手順について、図10のフローチャートを参照して説明する。この応答処理は、図8に示した応答処理に代えてタブレット端末401〜404に組み込まれる。この応答処理は、例えば、タブレット端末401にてアプリ60の起動の指示を受け付けたことを契機に、タブレット端末401のCPU11にて実行される。
応答処理では、CPU11は、まず、ユーザIF14にコード画像Rの読み取りを促す画面を表示させ、カメラ13を起動する(S501)。そして、CPU11は、コード画像Rを読み取ったか否かを判断する(S502)。読み取りの指示を受け付けていない、または、読み取った画像が所定のコード画像Rではない、など、コード画像Rを読み取っていないと判断した場合(S502:NO)、CPU11は、コード画像Rの読み取りが完了するまで待機する。S501はS301と同様の処理であり、S502はS302と同様の処理である。
コード画像Rを読み取ったと判断した場合(502:YES)、CPU11は、読み取ったコード画像Rからメールアドレスを取得したか否かを判断する(S503)。メールアドレスを取得したと判断した場合(S503:YES)、CPU11は、アプリ60にて用意している入力画面を、ユーザIF14に表示させる(S504)。S504にて表示される入力画面は、図4に示した応答ページ61と同様の内容を含む画面である。
そして、CPU11は、表示中の入力画面にて送信ボタンへの入力を受け付けたか否かを判断する(S505)。送信ボタンへの入力を受け付けていないと判断した場合(S505:NO)、CPU11は、さらに入力画面を表示する。そして、送信ボタンへの入力を受け付けたと判断した場合(S505:YES)、CPU11は、電子メールとして送信する応答データを作成する(S506)。CPU11は、例えば、入力画面にて指定された応答内容に基づいて、所定のフォーマットに従ったメール本文を作成する。
さらに、CPU11は、コード画像Rから取得したメールアドレスを送信先として指定することで、作成したメール本文を含む応答データをMFP100を宛先として送信して(S507)、応答処理を終了する。電子メールを使用するシステムでは、MFP100は、受信した電子メールからメール本文を読み出し、読み出したメール本文に含まれる応答内容に基づいて、前述した応答記憶処理を実行する。
以上、詳細に説明したように、本形態のFAXシステム1は、MFP100からMFP301〜304にコード画像Rを含む処方箋情報Qを送信する。コード画像Rには、患者IDとMFP100の情報とが含まれる。そして、MFP100は、患者ごとに、応答データを送信したタブレット端末401〜404に対応するMFP301〜304の情報である薬局IDを、応答内容と関連付けてメモリに記憶している。MFP100は、所定回数以上のマルチ出力指示を受け付けた後は、「FAX不要」以外の応答内容が記憶されている薬局IDに対して特定データを送信し、「FAX不要」が記憶されている、または、応答内容が記憶されていない薬局IDに対して特定データを送信しない。従って、毎回全てのデータ受信装置に特定データを送信する場合と比較して、通信の負荷の増大を回避できる。なお、本形態では、MFP301〜304は、少なくとも受信した処方箋情報Qの画像を印刷する機能を有していれば良く、既存の装置であっても対応可能である。
また、本形態では、コード画像RにMFP100のURLの情報を含むので、電子メールと比較して応答データが直接マルチ出力装置に届くため、処理が早い。さらに、MFP100にて応答ページ61の画面を提供することで、不測の応答データを受信し難い。
また、本形態では、MFP100がマルチ出力ジョブによる処方箋情報Qの送信先を決定するとしているが、PC200が送信先を決定しても良い。つまり、PC200は、マルチ出力ジョブとして、画像データと送信先の情報とをMFP100に渡す。この場合、PC200にウェブサーバとしての機能を持たせ、コード画像Rには、PC200のウェブサーバの所在を示すURLの情報を含ませる。あるいは、コード画像Rには、PC200のメールアドレスを含ませてもよい。そして、PC200が応答データを受信して、PC200のメモリに応答履歴DBを作成する。具体的には、PC200が、図7の送信先決定処理と、図9の応答記憶処理とを実行する。PC200は、受信した応答データに基づいて、処方箋情報Qの送信先を決定でき、応答データをMFP100から取得する手間が省ける。この場合、MFP100とPC200との組がマルチ出力装置の一例であり、MFP100は出力装置の一例であり、PC200は決定装置の一例である。
また、コード画像Rにメールアドレスを含ませる構成であれば、URLを含ませる場合と比較して、MFP100にウェブサーバとなる機能が必要ないため、汎用性が高い。
また、本形態では、応答内容614に複数の種類があるので、各薬局のスタッフは、今後の処方箋情報Qの送信についての意図を応答データに反映できる。特に、薬局が一時的に混雑している等、時間が経過すれば受け付けができるようになる場合に、応答内容614として「今回は対応できません」を選択して応答することで、規定時間が経過した後であれば処方箋情報Qを受信できるようになることを応答データに反映できる。
所定回数を2回とすれば、2回目以降、すなわち最初のマルチ出力処理の次回以降から処方箋情報Qの送信先を限定するので、通信の負荷の増大をより抑えることができる。また、一人の患者が複数の薬局を使用することもあるため、所定回数を3回以上とすれば、患者の利便性を考慮しつつ通信の負荷の増大をより抑えることができる。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本明細書に開示される技術は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば、MFPに限らず、FAX装置でも適用可能である。
また、例えば、処方箋情報Qの遠隔通信をFAX送信で行う代わりに、電子メール送信で行ってもよい。すなわち、LANインタフェースを用いて、インターネット経由での遠隔通信を行っても良い。この場合、ネットワークIF37が、第1の通信インタフェースの一例でも、第2の通信インタフェースの一例でもある。
また、例えば、応答履歴DB342は、MFP100の不揮発性メモリ34に記憶されるものに限らず、例えば、DBサーバ等の外部装置に記憶されていても良い。
また、本形態では、PC200にてマルチ出力ジョブを作成してMFP100に出力するとしたが、ジョブの作成もMFP100にて行っても良い。
また、本形態では、コード画像Rに薬局IDが含まれるとしたが、薬局IDは、アプリ60に登録されていても良い。例えば、アプリ60の初期設定として、MFP301〜304に対応する情報としての薬局IDを、タブレット端末401〜404のメモリ12に記憶させても良い。このようにすれば、コード画像Rに薬局IDが含まれなくても、タブレット端末401〜404は、アプリ60の起動時に、自装置のメモリ12から薬局IDを読み出し、応答ページ61に表示することができる。つまり、MFP100は、各薬局に、薬局IDが含まれない同一の処方箋情報Qを送信すればよいので、MFP100の処理がシンプルになる。一方、コード画像Rに薬局IDを含ませることとすれば、アプリ60への設定が不要であり、各薬局のスタッフの手間が少ない。
また、コード画像Rに含むMFP100の情報として、URLの情報またはメールアドレスに代えて、MFP100のFAX番号の情報が含まれていても良い。タブレット端末401〜404は、コード画像RからMFP100のFAX番号を取得し、MFP301〜304を用いて応答データをMFP100にFAX送信させても良い。
また、アプリ60がウェブサーバとして機能するMFP100にアクセスする際に、処方箋IDを付加してアクセスしても良い。MFP100は、その処方箋IDに対して既に販売済み情報を受信している場合、ウェブページの情報として他店で販売済みであることを示す情報を加えて送信してもよい。
また、処方箋原本Pにも薬局IDを含まないコード画像Rを合成して印刷してもよい。その場合、処方箋原本Pを受け取った薬局にアプリ60を組み込んだタブレット端末があれば、その薬局のスタッフは、そのタブレット端末にてアプリ60を起動し、薬局名611に当該薬局の情報を書き込んで、応答データとしてMFP100に送信させることができる。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更できる、または並列に実行できる。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。
14 ユーザIF
15 ネットワークIF
31 CPU
34 不揮発性メモリ
35 FAX−IF
37 ネットワークIF
40 画像形成デバイス
60 アプリ
100、301〜304 MFP
401〜404 タブレット端末

Claims (12)

  1. マルチ出力装置と、複数のデータ受信装置と、端末装置とを有するデータ送信システムであって、前記マルチ出力装置は、印刷機能とデータ送信機能とを有し、前記端末装置は、画像読取機能とデータ送信機能とを有し、前記端末装置には、アプリケーションプログラムが組み込まれており、
    前記マルチ出力装置は、
    画像データについて送信と印刷とを指示するマルチ出力指示を受け付けた場合に、前記画像データの画像を印刷し、前記画像データが示す画像にコード画像を合成した画像を示す送信用画像データを生成し、前記複数のデータ受信装置に対して前記送信用画像データを含む特定データを送信するマルチ出力処理を実行し、前記マルチ出力指示には、ユーザIDが関連付けられ、前記コード画像には、前記マルチ出力指示と関連付けられた前記ユーザIDと、前記マルチ出力装置の特定情報と、前記画像データを識別する画像IDとが格納され、
    前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
    前記データ受信装置が前記特定データを受信することで前記送信用画像データの画像が印刷されたシートから前記コード画像を読み取り、前記端末装置のユーザインタフェースを介して応答指示の入力を受け付け、前記応答指示が入力された場合に、読み取った前記コード画像に格納される前記マルチ出力装置の前記特定情報を用いて、前記マルチ出力装置を宛先として応答データを送信する応答処理を実行させ、前記応答データには、読み取った前記コード画像に格納される前記ユーザID、前記特定データを受信した前記データ受信装置を識別する装置ID、および前記画像IDが含まれ、
    前記マルチ出力装置は、
    前記端末装置から前記応答データを受信し、前記応答データに含まれる前記画像IDが、前記マルチ出力処理において送信した前記特定データの前記送信用画像データに示される画像に含まれる前記コード画像に格納される前記画像IDと一致する場合に、特定データの送信を許容することを示す応答情報を、前記応答データに含まれる前記ユーザIDおよび前記装置IDと関連付けてメモリに記憶する応答記憶処理を実行し、
    前記マルチ出力装置は、
    前記ユーザIDごとに、所定回数以上の前記マルチ出力指示を受け付けた場合に、前記マルチ出力処理において、前記複数のデータ受信装置のうち前記メモリにて前記応答情報が関連付けられているデータ受信装置に対して前記特定データを送信し、前記メモリにて前記応答情報が関連付けられていないデータ受信装置に対して前記特定データを送信しない、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  2. 請求項1に記載するデータ送信システムにおいて、
    前記マルチ出力装置の前記特定情報は、前記マルチ出力装置を識別し、かつ、特定の通信方式に対応するURLであり、
    前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
    前記応答処理において、URLに対応する通信方法によって、前記応答データを前記マルチ出力装置に対して送信させる、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  3. 請求項2に記載するデータ送信システムにおいて、
    前記マルチ出力装置は、
    印刷機能とデータ送信機能とを有する出力装置と、前記マルチ出力処理を実行する場合の前記特定データの送信先を決定する機能を有する決定装置と、を備え、
    前記マルチ出力装置の前記特定情報は、前記決定装置の所在を示すURLである、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載するデータ送信システムにおいて、
    前記マルチ出力装置は、
    前記特定情報によって示される前記URLを用いて前記端末装置からアクセスされた場合に、前記端末装置が前記ユーザインタフェースを介して前記応答指示の入力を受け付けるための画面を前記端末装置に表示させるための画面データを前記端末装置に送信し、
    前記画面データの送信の後、前記端末装置が前記ユーザインタフェースを介して前記応答指示を受け付けたことに応じて送信される前記応答データを受信する、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  5. 請求項1に記載するデータ送信システムにおいて、
    前記マルチ出力装置の前記特定情報は、前記マルチ出力装置のメールアドレスであり、
    前記アプリケーションプログラムは、前記端末装置に、
    前記応答処理において、電子メールに前記応答データを含ませ、前記マルチ出力装置の前記メールアドレスを用いて、前記電子メールを送信させる、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載するデータ送信システムにおいて、
    前記応答指示には複数の種類があり、
    前記端末装置のアプリケーションプログラムは、
    前記応答処理において、前記ユーザインタフェースを介して前記応答指示の入力を受け付ける際、前記応答指示の種類の入力を受け付け、前記応答データには、前記応答指示の種類を示す種類情報が含まれ、
    前記マルチ出力装置は、
    前記応答記憶処理において、前記応答情報を前記メモリに記憶する際、前記応答データに含まれる前記種類情報も関連付けて記憶し、
    前記マルチ出力処理において、前記応答情報に関連付けられた前記種類情報に基づいて、前記送信用画像データの送信先を決定する、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  7. 請求項6に記載するデータ送信システムにおいて、
    前記応答指示の種類には、第1の応答と、第2の応答と、が含まれ、
    前記マルチ出力装置は、
    前記マルチ出力処理において、前記第1の応答を示す前記種類情報が関連付けられているデータ受信装置については、前記送信用画像データの送信先に決定し、前記第2の応答を示す前記種類情報が関連付けられているデータ受信装置については、前記種類情報を前記メモリに記憶させてからの経過時間が規定時間を超えている場合に、前記送信用画像データの送信先に決定する、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1つに記載するデータ送信システムにおいて、
    前記マルチ出力装置は、
    前記マルチ出力処理において、前記特定データをファクシミリ送信し、
    前記データ受信装置は、
    前記特定データをファクシミリ受信した後、前記特定データに含まれる前記送信用画像データの画像を印刷する、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載するデータ送信システムにおいて、
    前記所定回数は、2回である、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1つに記載するデータ送信システムにおいて、
    前記所定回数は、3回以上の回数である、
    ことを特徴とするデータ送信システム。
  11. 第1の通信インタフェースと、
    第2の通信インタフェースと、
    印刷デバイスと、
    コントローラと、
    を備え、前記第1の通信インタフェースを介して複数のデータ受信装置と接続するマルチ出力装置において、
    前記コントローラは、
    画像データについて送信と印刷とを指示するマルチ出力指示を受け付けた場合に、前記画像データの画像の印刷を前記印刷デバイスに行わせ、前記画像データが示す画像にコード画像を合成した画像を示す送信用画像データを生成し、前記第1の通信インタフェースを介して複数のデータ受信装置に対して前記送信用画像データを含む特定データを送信するマルチ出力処理を実行し、前記マルチ出力指示には、ユーザIDが関連付けられ、前記コード画像には、前記マルチ出力指示と関連付けられた前記ユーザIDと、前記マルチ出力装置の特定情報と、前記画像データを識別する画像IDとが格納され、
    前記コントローラは、
    前記マルチ出力処理を実行した後、前記第2の通信インタフェースを介して端末装置から応答データを受信し、前記応答データには、前記端末装置が読み取った前記コード画像に格納される前記ユーザID、前記特定データを受信した前記データ受信装置を識別する装置ID、および前記画像IDが含まれ、前記応答データに含まれる前記画像IDが、前記マルチ出力処理において送信した前記特定データの前記送信用画像データに示される画像に含まれる前記コード画像に格納される前記画像IDと一致する場合に、特定データの送信を許容することを示す応答情報を、前記応答データに含まれる前記ユーザIDおよび前記装置IDと関連付けてメモリに記憶する応答記憶処理を実行し、前記応答データは、前記端末装置が、前記データ受信装置が前記特定データを受信することで前記送信用画像データの画像が印刷されたシートから前記コード画像を読み取った後、読み取った前記コード画像に格納される前記マルチ出力装置の前記特定情報を用いて、前記マルチ出力装置を宛先として送信したデータであり、
    前記コントローラは、
    前記ユーザIDごとに、所定回数以上の前記マルチ出力指示を受け付けた場合に、前記マルチ出力処理において、前記複数のデータ受信装置のうち前記メモリにて前記応答情報が関連付けられているデータ受信装置に対して前記特定データを送信し、前記メモリにて前記応答情報が関連付けられていないデータ受信装置に対して前記特定データを送信しない、
    ことを特徴とするマルチ出力装置。
  12. マルチ出力装置に、
    画像データについて送信と印刷とを指示するマルチ出力指示を受け付けた場合に、前記画像データの画像の印刷を前記マルチ出力装置の印刷デバイスに行わせ、前記画像データが示す画像にコード画像を合成した画像を示す送信用画像データを生成し、前記マルチ出力装置の第1の通信インタフェースを介して接続する複数のデータ受信装置に対して前記送信用画像データを含む特定データを送信するマルチ出力処理を実行させ、前記マルチ出力指示には、ユーザIDが関連付けられ、前記コード画像には、前記マルチ出力指示と関連付けられた前記ユーザIDと、前記マルチ出力装置の特定情報と、前記画像データを識別する画像IDとが格納され、
    さらに前記マルチ出力装置に、
    前記マルチ出力処理を実行した後、第2の通信インタフェースを介して端末装置から応答データを受信し、前記応答データには、前記端末装置が読み取った前記コード画像に格納される前記ユーザID、前記特定データを受信した前記データ受信装置を識別する装置ID、および前記画像IDが含まれ、前記応答データに含まれる前記画像IDが、前記マルチ出力処理において送信した前記特定データの前記送信用画像データに示される画像に含まれる前記コード画像に格納される前記画像IDと一致する場合に、特定データの送信を許容することを示す応答情報を、前記応答データに含まれる前記ユーザIDおよび前記装置IDと関連付けてメモリに記憶する応答記憶処理を実行させ、前記応答データは、前記端末装置が、前記データ受信装置が前記特定データを受信することで前記送信用画像データの画像が印刷されたシートから前記コード画像を読み取った後、読み取った前記コード画像に格納される前記マルチ出力装置の前記特定情報を用いて、前記マルチ出力装置を宛先として送信したデータであり、
    さらに前記マルチ出力装置に、
    前記ユーザIDごとに、所定回数以上の前記マルチ出力指示を受け付けた場合に、前記マルチ出力処理において、前記複数のデータ受信装置のうち前記メモリにて前記応答情報が関連付けられているデータ受信装置に対して前記特定データを送信させ、前記メモリにて前記応答情報が関連付けられていないデータ受信装置に対して前記特定データを送信させない、
    ことを特徴とするプログラム。
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