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JP2019525913A - 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤の新規な調製方法 - Google Patents

可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤の新規な調製方法 Download PDF

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Abstract

本開示は、可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激剤として有用な化合物の新規な調製方法に関する。これらの方法は、大規模調製を行い易く、化合物(I)を含む、式(I)の安定な3−(2−ピリミジニル)ピラゾールを高純度および収率で生成する。本発明は、容易な反応条件という付加的な利点を有し、大規模製造のための拡張を行い易い。本開示はまた、前記化合物の調製において有用な新規な中間体も提供する。

Description

[0001]本開示は、可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)の刺激剤として有用な化合物の新規な調製方法に関する。これらの方法は、大規模調製を行い易く、式I
Figure 2019525913
の安定な3−(2−ピリミジニル)ピラゾールを高純度および収率で生成する。本発明は、大規模製造のための拡張を行い易い容易な反応条件を含むという付加的な利点を有する。本開示はまた、前記化合物の調製において有用な新規な中間体も提供する。
[0002]一態様では、式Iの化合物およびその薬学的に許容される塩は、sGC刺激からまたは一酸化窒素(NO)および/もしくは環状グアノシン一リン酸(cGMP)の濃度増加から恩恵を受ける疾患または障害を処置するのに有用なsGC刺激剤である。別の態様では、式Iの化合物は、式Iの他の化合物を含む他のsGC刺激剤の調製において有用な中間体である。
[0003]sGCは、in vivoにおけるNOの主要な受容体である。sGCは、NO−依存性およびNO−非依存性の機構の両方を介して活性化され得る。この活性化に応答して、sGCは、グアノシン−5’−三リン酸塩(GTP)を二次伝達物質のcGMPに変換する。cGMPの上昇されたレベルは、次々に、プロテインキナーゼ、ホスホジエステラーゼ(PDE)を含む下流エフェクターおよびイオンチャネルの活性を調節する。
[0004]身体内で、NOは、様々な一酸化窒素合成(NOS)酵素によりかつ無機硝酸塩の連続的還元により、アルギニンおよび酸素から合成される。NOSの3種の異なるアイソフォーム、活性化マクロファージ細胞中で見出される誘導性NOS(iNOSまたはNOS II)、神経伝達および長期増強に関与する常在性の神経型NOS(nNOSまたはNOS I)、ならびに平滑筋弛緩および血圧を調節する常在性の内皮型NOS(eNOSまたはNOS III)が同定された。実験的および臨床的なエビデンスは、低減されたNO濃度、低減されたNO生物学的利用能および/または内因的に産生されたNOに対する低減された応答性が、疾患の発生の一因となることを示す。
[0005]NO−非依存性、ヘム−依存性のsGC刺激剤は、NO−非依存性、ヘム−非依存性のsGC活性剤と比較すると、いくつかの重要な区別的特徴を示した。これらの特徴は、その活性に関する、低減された補欠分子ヘム部分の存在への重大な依存性、NOと結合された時の強い相乗的な酵素活性化、およびNOに非依存性のsGCの直接的刺激によるcGMP合成の刺激を含む。ベンジルインダゾール化合物YC−1は、同定された最初のsGC刺激剤であった。改善された効力およびsGC特異性を有する付加的なsGC刺激剤が、その後、開発されてきた。
[0006]NO−非依存性の方式でsGCを刺激する化合物は、異常なNO経路を標的とする他の現在の代替治療を超えるかなりの利点をもたらす。新規なsGCの刺激剤を開発する必要性がある。また、これらの新しいsGC刺激剤の合成に対する、詳細には、式Iの化合物に対する、大規模製造を行い易い効率的な方法を開発する必要性もある。安定なsGC刺激剤を高純度および収率で提供する、大規模製造を行い易い効率的な方法に対する必要性がある。
[0007]式Iの化合物
Figure 2019525913
を調製する新規な方法が、本明細書に記載される。
[0008]式Iのいくつかの化合物およびその薬学的に許容される塩は、sGC刺激からまたはNOおよび/もしくはcGMPの濃度増加から恩恵を受ける疾患または障害を処置するのに有用なsGC刺激剤である。式Iの他の化合物は、式Iの他の化合物を含む他のsGC刺激剤の合成において中間体として有用である。
[0009]式Iの化合物について、以下の定義を適用する:
は、非置換のフェニル、またはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
はフェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は2個までの窒素環原子を含有し、
は、ハロゲンまたは−NRであり、
各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択され、
は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、
は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、かつ
各Rは、−OH、C1〜3ハロアルキルまたはハロゲンから独立して選択される。
[0010]式Iの化合物の調製において有用な新規な中間体もまた本明細書に開示される。
[0011]本発明の特定の実施形態がここで詳細に参照され、その例が添付の構造および式において説明される。本発明は、列挙される実施形態と関連して記載されるが、本発明をこれらの実施形態に限定することが目的とされるものではないことが理解されよう。むしろ、本発明は、特許請求の範囲により定義される本発明の範囲内に含まれ得る全ての代替物、修正および同等物を包含することが目的とされる。本発明は、本明細書に記載される方法および材料に限定されないが、本発明の実施において使用され得る、本明細書に記載されるものと同様または同等の任意の方法および材料を含む。1つまたは複数の組み込まれた文献参照、特許または同様の材料が、定義された用語、用語使用、記載された技術などを含むがこれらに限定されず、本出願と異なるかまたは矛盾する場合、本出願が規定する。
定義および一般的用語
[0012]本開示の目的上、化学元素は、元素周期表、CASバージョン、およびHandbook of Chemistry and Physics、第75版、1994年に基づいて同定される。加えて、有機化学の一般的原理は、「Organic Chemistry」、Thomas Sorrell、University Science Books、Sausalito:1999年、および「March’s Advanced Organic Chemistry」、第5版、Smith、M.B.およびMarch,J.,eds.John Wiley & Sons、New York:2001年に記載されており、これらはその全容が参照により本明細書に組み込まれる。
[0013]本開示により想定される置換基および組み合わせの選択は、単に、安定なまたは化学的に実行可能な化合物の形成をもたらすものである。そのような選択および組み合わせは、当業者には明白であり、かつ過度の実験をすることなく決定され得るであろう。用語「安定な」は、本明細書で使用される場合、その生成、検出を可能にし、かついくつかの実施形態では、その回収、精製を可能にし、かつ本明細書に開示される1つまたは複数の目的のための使用を可能にする条件にさらされた時、実質的に変化されない化合物を表す。いくつかの実施形態では、安定な化合物は、25℃以下の温度で、水分または他の化学的に反応性のある条件の非存在下で、少なくとも1週間置かれた時、実質的に変化されない化合物である。化学的に実行可能な化合物は、本明細書に付記される開示に基づいて、必要であれば、当技術分野の関連する知識を用いて、当業者により調製され得る化合物である。
[0014]本明細書に開示される、式Iの化合物または他の化合物などの化合物は、その遊離形態(例えば、非晶質体、または結晶体もしくは多形体)で存在し得る。特定の条件下で、化合物はまた、共同形態(co−form)も形成し得る。本明細書で使用される場合、共同形態という用語は、多成分結晶体という用語と同義である。共同形態中の成分のうちの1つが、明らかにプロトンを移動させるかまたは失うと、得られた共同形態は、「塩」と表される。塩の形成は、混合物を形成するパートナー間の、pKaにおける差異の大きさにより決定される。
[0015]本明細書に記載される全ての場合において、用語「化合物」はまた、「薬学的に許容される塩」という語句が実際に使用されていてもまたはされていなくても、該化合物の薬学的に許容される塩も含む。語句「薬学的に許容される塩」は、本明細書で使用される場合、本明細書に記載される化合物の、薬学的に許容される有機塩または無機塩を表す。本明細書に記載される化合物の薬学的に許容される塩は、医薬に使用される。しかしながら、薬学的に許容されない塩は、本明細書に記載される化合物または他の薬学的に許容される塩の調製において有用であり得る。薬学的に許容される塩は、対イオンとして作用する別の原子または分子の包含を含む。対イオンは、親化合物上の電荷を安定させる、任意の有機または無機の部分であり得る。さらに、薬学的に許容される塩は、その構造中に1個より多い荷電原子を有し得る。複数の荷電原子が薬学的に許容される塩の一部である場合は、複数の対イオンを有することができる。場合によっては、対イオンは同一であってもよい。他の場合には、これらは、それぞれの荷電原子によって異なってもよい。したがって、薬学的に許容される塩は、1個もしくは複数個の荷電原子および/または1個もしくは複数個の対イオンを有することができる。
[0016]本明細書に記載される化合物の薬学的に許容される塩は、本明細書に記載される化合物と、無機または有機の塩基との反応から生じる塩を含む。いくつかの実施形態では、塩は、化合物のin situにおける最終的な単離および精製中に調製され得る。他の実施形態では、塩は、本明細書に記載される化合物の遊離形態から別個の合成ステップにおいて調製され得る。
[0017]上述の薬学的に許容される塩および他の典型的な薬学的に許容される塩の調製は、Bergら、「Pharmaceutical Salts」、J.Pharm.Sci.,1977年:66:1〜19ページにより十分に記載されており、その全容が参照により本明細書に組み込まれる。
[0018]異性体のうちの1種のみが特に図示されるかまたは名称付けされるのではない限り、本明細書に示される構造は、該構造の全ての立体異性体(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、アトロプ異性体およびシス−トランス異性体)の形態、例えば、各不斉中心に関するRおよびSの立体配置、各非対称軸に関するRaおよびSaの立体配置、(Z)および(E)の二重結合立体配置、ならびにシスおよびトランス配座異性体を含むことも意図される。したがって、本化合物の単一の立体化学的異性体、ならびに、ラセミ体、ならびにエナンチオマー、ジアステレオマー、およびシス−トランス異性体(二重結合または配座の)の混合物は、本開示の範囲内である。
[0019]特に明記されない限り、本開示の化合物の全ての互変異性形態もまた、本発明の範囲内である。一例として、以下に図示される置換基は
Figure 2019525913
であり、式中、Rは、水素であってもよく、以下に示される両方の化合物を含む。
Figure 2019525913
[0020]本開示はまた、同位体標識された化合物も包含し、これは、1つまたは複数の原子が、通例、自然に見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられること以外は、本明細書に引用されたものと同一である。規定されたあらゆる特定の原子または元素の全ての同位体は、本発明の化合物、およびその使用の範囲内と考えられる。本発明の化合物に組み込まれ得る例示的な同位体は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、およびヨウ素の同位体、それぞれ、H、H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iなどを含む。特定の同位体標識された本発明の化合物(例えば、Hおよび14Cで標識された化合物)は、化合物および/または基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム標識された(すなわち、H)および炭素−14(すなわち、14C)同位体は、その調製および検出可能性の容易さのために有用である。さらに、重水素(すなわち、H)などのより重い同位体での置換は、より大きい代謝的安定性から生じる特定の治療的利点をもたらし得て(例えば、増加されたin vivoにおける半減期または低減された必要投薬量)、したがって、状況次第で好ましくなり得る。15O、13N、11C、および18Fなどの陽電子放出同位体は、基質の受容体占有を試験するための陽電子放出断層撮影(PET)研究に有用である。同位体標識された本発明の化合物は、本明細書中以下の図式におよび/または実施例に開示される手順と類似の以下の手順により、非同位体標識試薬の代わりに同位体標識試薬を置き換えることによって、一般に調製され得る。
[0021]本明細書で使用される場合、用語「適切な(appropriate)」および「好適な(suitable)」は、互換的に使用され得る。
[0022]本明細書で使用される場合、同時に1例より多い置換基が可能である場合、それぞれの例のその置換基は、それぞれの例において独立して選択される。例えば、フェニルが2例のR100で置換され得て、R100がハロゲンおよびメチルから選択される場合、それぞれの例のR100は、ハロゲンまたはメチルから別個に選択され、例えば、1個のR100はフルオロであってもよくかつ1個はメチルであってもよく、または両方ともクロロなどであってもよいことなどを意味する。
[0023]基は、Z例「まで」の置換基で置換され得て、「n」は整数である。例えば、「Z」が3である場合、基は、0、1、2、または3個の置換基で置換され得る。特に指示がない限り、これらの「Z」例のそれぞれは、常に独立して選択される。
[0024]用語「アルキル」(「アルキル鎖」または「アルキル基」における)は、本明細書で使用される場合、飽和の直鎖または分岐鎖1価の炭化水素ラジカルを表す。Cアルキルは、x個の炭素原子を含有するアルキル鎖であり、xは0とは異なる整数である。「Cx〜yアルキル」は、xおよびyが2種の異なる整数であり、両方とも0とは異なり、xとyも含めたxとyとの間の数の炭素原子を含有するアルキル鎖である。例えば、C1〜6アルキルは、1と6との間の任意の数の炭素原子を含有する、上に定義したアルキルである。アルキル基の例は、メチル(Cアルキル)、エチル(Cアルキル)、n−プロピル(Cアルキル)、イソプロピル(Cアルキル)、n−ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどを含むが、これらに限定されない。
[0025]本明細書で使用される場合、用語「アリール」(「アリール環」または「アリール基」における)は、芳香族であり、分子残部との単一の結合点を有する炭素環系を表す。アリール環の一例はフェニルである。
[0026]用語「ヘテロアリール」(「ヘテロ芳香族」または「ヘテロアリール基」または「ヘテロアリール環」における)は、芳香族でありかつ1個または複数個のヘテロ原子を含有し、分子残部との単一の結合点を有する環系を表す。いくつかの実施形態では、ヘテロアリール環は、5〜6員のヘテロアリール環である。他の実施形態では、これは、5員のヘテロアリール環である。さらに他の実施形態では、これは、6員のヘテロアリール環である。ヘテロアリール環の例は、以下の単環式、2−フラニル、3−フラニル、N−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、N−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、ピリダジニル(例えば、3−ピリダジニル)、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、テトラゾリル(例えば、5−テトラゾリル)、トリアゾリル(例えば、2−トリアゾリルおよび5−トリアゾリル)、2−チエニル、3−チエニル、ピラゾリル(例えば、2−ピラゾリル)、イソチアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニルを含むが、これらに限定されない。
[0027]用語「環原子」は、フェニル環またはヘテロアリール環の一部である、C、N、OまたはSなどの原子を表す。「置換可能な環原子」は、少なくとも1個の水素原子と結合された環炭素または環窒素の原子である。該水素は、好適な置換基で、任意選択で置き換えられ得る。環炭素または環窒素の原子が、水素以外の1つまたは複数の部分と既に結合されており、置換のための水素が得られないことをその構造が示している場合は、「置換可能な環原子」は、該環炭素または環窒素の原子を含まない。特定の環、基または鎖が任意選択で置換される場合、任意のまたはいくつかのまたは全てのその置換可能な環原子において置換され得ることが理解されよう。
[0028]「ヘテロ原子」は、1つまたは複数の酸素、硫黄、または窒素を表し、窒素または硫黄の任意の酸化形態、任意の塩基性窒素の四級化形態、または複素環もしくはヘテロアリール環の置換可能な窒素、例えば、N(3,4−ジヒドロ−2H−ピロリルにおける)、NH(ピロリジニルにおける)またはNR(N−置換ピロリジニルにおける)を含む。
[0029]本明細書で使用される場合、用語「ハロゲン」または「ハロ」とは、F、Cl、BrまたはIを意味する。
[0030]用語「ハロアルキル」とは、1個または複数個のハロゲン原子で置換されたアルキルを意味する。例えば、C1〜3ハロアルキルは、−CFHCHCHFであり得る。用語「フルオロアルキル」とは、1個または複数個のフッ素原子で置換されたアルキルを意味する。用語「フルオロアルキル」は、−CFおよび−CFCFなどの全フッ素置換されたアルキル基を含む。
[0031]本明細書で使用される場合、用語「アルコキシ」は、前に定義した通り、分子、または別の鎖もしくは環と、酸素原子を通して結合されたアルキル基を表す。「アルコキシ」は、−O−Cx〜yアルキルまたはCx〜yアルコキシと記載され得る。
[0032]用語「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」は、−OHを表す。
[0033]用語「溶媒」は、本明細書で使用される場合、個々の溶媒、または溶媒混合物の所望の特性をもたらす溶媒の混合物を表す。例えば、以下に定義されるように、「非プロトン性有機溶媒」または「非プロトン性溶媒」は、トルエンであり得て、またはトルエンとDMFなどの別の非プロトン性溶媒との混合物であり得る。したがって、本明細書で使用される場合、「非プロトン性有機溶媒」または非プロトン性溶媒という用語は、混合物の得られた特性が、非プロトン性溶媒の特性である限り、トルエン/DMF混合物も包含し得る。別の例として、プロトン性溶媒は、以下に定義されるように、水または水とメタノールとの混合物を包含し得る。
[0034]本明細書で使用される場合、「プロトン性溶媒」は、酸素(ヒドロキシル基における)または窒素(アミン基における)などの極性基に結合された水素原子を有する溶媒である。一般的な用語では、不安定なH+を含有する任意の溶媒が、プロトン性溶媒と呼ばれる。そのような溶媒の分子は、プロトン(H+)を容易に試薬に供与する。逆に、「非プロトン性溶媒」は、水素を容易に供与することはできない。プロトン性溶媒は、高比誘電率および高極性を有するため、通例、極性溶媒である。非プロトン性溶媒は、その比誘電率の値に応じて、通例、極性の非プロトン性または非極性(もしくは無極性)の非プロトン性のいずれかとして分類される。
[0035]用語「非プロトン性溶媒」および「非プロトン性有機溶媒」は、互換的に使用される。
[0036]プロトン性溶媒のいくつかの一般的な特徴は、水素結合を示す能力、酸性水素(たとえエタノールなどの非常に弱い酸性でもよい)を有すること、塩を溶解することができることである。非限定的な例は、水、ほとんどのアルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、イソブタノールなど)、ギ酸、フッ化水素、ニトロメタン、酢酸およびアンモニアを含む。
[0037]非プロトン性溶媒のいくつかの一般的な特徴は、水素結合を受け入れることができ、酸性水素を有することがなくかつ、時々のみ塩を溶解することができることである。これらの基準は、相対的かつ非常に定性的なものである。ある範囲の酸性度は、非プロトン性溶媒として認識される。これらの塩を溶解する能力は、塩の性質に強く依存する。
[0038]極性非プロトン性溶媒は、通例、塩を溶解することができる。これらは、酸性水素が欠如している。したがって、これらは、水素結合供与体ではない。これらの溶媒は、一般に、中程度の比誘電率および極性を有する。用語「極性の非プロトン性」の使用を妨げるけれども、IUPACは、そのような溶媒は高比誘電率および高双極子モーメントの両方を有し、一例はアセトニトリルであると記載している。IUPACの基準にかなう他の溶媒は、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリドン(NMP)、ヘキサメチルホスポルアミド(HMPA)、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル(MeCN)、およびジメチルスルホキシド(DMSO)を含む。
[0039]無極性または非極性の非プロトン性溶媒は、通例、低比誘電率を有する。無極性または非極性の非プロトン性(有機)溶媒のいくつかの例は、ヘキサン、ペンタン、デカンおよび他のアルカン、ベンゼン、トルエン、1、4−ジオキサン、クロロホルム、ジエチルエーテルなどのエーテル、ジクロロメタン、ジクロロエタンなどである。
[0040]用語「当量」は、本明細書で使用される場合、使用される試薬の量を考察する時には「モル当量」を表す。例えば、試薬B各1当量に対して1当量の試薬Aとは、反応において、試薬B各1モルに対して1当量の試薬Aが使用されることを意味する。モルは、使用される物質の総重量が前記物質の分子量で除された時の結果の数と定義され、両方の重量は同一の単位である(例えば、グラム)。
[0041]本発明の化合物は、本明細書において、その化学構造および/または化学名により定義される。ある化合物が化学構造および化学名の両方により表され、かつ化学構造および化学名が矛盾する場合、化学構造が、その化合物の固有情報を決定する。
[0042]置換基Rは、一般に、導入された時に定義され、本明細書ならびに全ての独立および従属クレームの全体にわたり、その定義を保持する。
実施形態
[0043]式Iの化合物
Figure 2019525913
を調製する新規な方法が、本明細書に記載される。
[0044]式Iのいくつかの化合物およびその薬学的に許容される塩は、sGC刺激からまたはNOおよび/もしくはcGMPの濃度増加から恩恵を受ける疾患または障害を処置するのに有用なsGC刺激剤である。式Iの他の化合物は、式Iの他の化合物を含む他のsGC刺激剤の合成において中間体として有用である。式Iの化合物について、以下の定義を適用する:
は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
は、ハロゲンまたは−NRであり、
各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択され、
は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、
は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、かつ
各Rは、−OH、C1〜3ハロアルキルまたはハロゲンから独立して選択される。
[0045]一態様では、本明細書に記載されるのは、以下に示される、式IIの化合物を作製する方法であり、前記方法は、
i)出発物質(1)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な触媒の存在下で、適切な量の塩化オキサリルまたは同等な試薬と反応させ、続いて、適切な過剰の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、水と非プロトン性有機溶媒との好適な混合物中で無水または水性の条件下で、適切な量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることにより(1)をアミド化して、アミド(2)
Figure 2019525913
[式中、Rは、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環である]
を得るステップと、
ii)中間体アミド(2)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量のプロピオル酸エチルでアルキル化して、β−エナミノケトエステル(3)
Figure 2019525913
を得るステップと、
iii)β−エナミノケトエステル(3)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で(塩酸塩形態のヒドラジンが使用される時、ヒドラジン塩酸塩からの酸を中和するため)、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の式R−CH−NH−NHのヒドラジンまたはそのHCl塩と縮合して、ピラゾールエステル中間体(4)
Figure 2019525913
[式中、Rは、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有する]
を得るステップと、
iv)ピラゾールエステル中間体(4)を、適切な量のトリメチルアルミニウムの存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の塩化アンモニウムでアミノ化して、アミジン(5A)を得るか、または好適な鉱酸水溶液での処理後、アミジン塩(5B)
Figure 2019525913
を得るステップと、
v)アミジン(5A)またはアミジン塩(5B)および適切な量のフルオロマロネートを、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で縮合して、適切な量の好適な鉱酸での処理後、ジオール(6)
Figure 2019525913
を得るステップと、
vi)ジオール(6)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量の塩化ホスホリルで塩素化して、ジクロロピリミジン(7)
Figure 2019525913
を得るステップと、
vii)ジクロロピリミジン(7)を、好適な温度で、適切なプロトン性溶媒中で、適切な量のナトリウムメトキシドでモノ−メトキシル化して、メトキシピリミジン(8)
Figure 2019525913
を得るステップと、
viii)メトキシピリミジン(8)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、適切な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロメトキシピリミジン(9)
Figure 2019525913
を提供するステップと、
ix)フルオロメトキシピリミジン(9)を、適切なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の酸水溶液と反応させることにより脱メチル化して、アルコール(10)
Figure 2019525913
を得るステップと、
x)アルコール(10)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化して、式IIのクロロピリミジン
Figure 2019525913
を得るステップと
を含む。
[0046]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IIの化合物の代替的な合成方法であり、
1)ジクロロピリミジン(7)を、好適な温度で、非プロトン性溶媒とプロトン性溶媒との好適な混合物中で、適切な量の好適な相間移動触媒の存在下で、適切な量の水酸化ナトリウムでモノ−ヒドロキシル化して、ヒドロキシピリミジン(8B)
Figure 2019525913
を得るステップと、
2)ヒドロキシピリミジン(8B)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロヒドロキシピリミジン(10)
Figure 2019525913
を提供するステップと、
3)フルオロヒドロキシピリミジン(10)のアルコール(10)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化して、式IIのクロロピリミジン
Figure 2019525913
を得るステップと
を含む。
[0047]式8Bの化合物は、式IIの化合物の調製において中間体として有用である。
[0048]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IIの化合物の代替的な1ステップの合成方法であり、ジクロロピリミジン(7)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で直接選択的に脱塩素化して、式IIのモノ−クロロピリミジンを提供するステップを含む。
[0049]式IIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式IIの化合物ならびに中間体(1)〜(10)および(8B)に関して、Rは、N、OまたはSから独立して選択される3個までのヘテロ原子を含有する、非置換の5員のヘテロアリール環である。さらなる実施形態では、Rは、イソオキサゾリルである。他の実施形態では、Rは、3−イソオキサゾリルである。
[0050]式IIの化合物を作製する上記方法の他の実施形態では、式IIの化合物ならびに中間体(1)〜(10)および(8B)に関して、Rは、非置換のフェニルまたは3個までの環窒素原子を含有する6員のヘテロアリール環である。いくつかの実施形態では、Rは、ピリジンまたはピリミジンである。他の実施形態では、Rはフェニルである。
[0051]式IIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式IIの化合物、中間体(4)〜(10)および(8B)、ならびに式R−CH−NH−NHのヒドラジン、またはその相当する塩酸塩に関して、Rは、3例までのRで任意選択で置換された6員のヘテロアリールである。他の実施形態では、Rは、3例までのRで任意選択で置換されたフェニルである。他の実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルである。さらなる実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルであり、Rはハロゲンである。他の実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルであり、Rはフルオロである。他の実施形態では、Rは、2−フルオロフェニルである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルであり、それぞれの例のRは、ハロゲンから独立して選択される。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルであり、それぞれの例のRはフルオロである。
[0052]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IIIの化合物
Figure 2019525913
を作製する方法である。
[0053]式IIIの化合物を作製する1ステップの方法は、適切な量のアミン(13)
Figure 2019525913
を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、式IIのクロロピリミジンとカップリングして、式IIIの化合物を得るステップを含む。
[0054]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IIIの化合物を作製する代替方法であり、
A)適切な量のアミン(13)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7)とカップリングして、式VIIの中間体
Figure 2019525913
を得るステップと、
B)式VIIの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、式IIIの化合物を提供するステップと
を含む。
[0055]式IIIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式IIIの化合物に関して、ならびに式IIおよび式VIIの中間体に関して、Rは、N、OまたはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する、非置換の5員のヘテロアリール環である。さらなる実施形態では、Rは、イソオキサゾリルである。他の実施形態では、Rは、3−イソオキサゾリルである。
[0056]式IIIの化合物を作製する上記方法の他の実施形態では、式IIIの化合物に関して、ならびに式IIおよび式VIIの中間体に関して、Rは、非置換のフェニルまたは3個までの環窒素原子を含有する6員のヘテロアリールである。他の実施形態では、Rは、ピリミジンである。さらに他の実施形態では、Rは、ピリジンである。さらに他の実施形態では、Rはフェニルである。
[0057]式IIIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式IIIの化合物ならびに式IIおよび式VIIの中間体に関して、Rは、3例までのRで任意選択で置換された6員のヘテロアリールである。他の実施形態では、Rは、3例までのRで任意選択で置換されたフェニルである。他の実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルである。さらなる実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルであり、Rはハロゲンである。他の実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルであり、Rはフルオロである。他の実施形態では、Rは、2−フルオロフェニルである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルであり、それぞれの例のRは、ハロゲンから独立して選択される。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルであり、それぞれの例のRはフルオロである。
[0058]式IIIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)中で、式IIIの化合物中で、および式VIIの中間体中で、水素、メチルまたはエチルである。式IIIの化合物を作製する方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)中で、式IIIの化合物で、および式VIIの中間体中で、水素である。
[0059]式IIIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)および式IIIの化合物および式VIIの中間体中で、C1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルは、3例までのRで置換される。他の実施形態では、Rは、3例までのRで置換されるC1〜2アルキルである。他の実施形態では、Rは、3例のRで置換されたエチルである。
[0060]式IIIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式IIIの化合物、式VIIの中間体および中間体(13)に関して、1例のRは−OHである。他の実施形態では、1例のRは−OHであり、その他の2例は、独立してC1〜3ハロアルキルである。他の実施形態では、1例のRは−OHであり、その他の2例は、トリフルオロメチルである。
[0061]式IIIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)、式VIIの中間体および式IIIの化合物中でエチルであり、このエチルは、3例のRで置換され、3例のRのうちの1例は、−OHである。他の実施形態では、Rは3例のRで置換されたエチルであり、該例のRのうちの1例は−OHであり、その他の2例のRは独立してC1〜3ハロアルキルである。いくつかの実施形態では、1例のRは−OHであり、その他の2例のRはトリフルオロメチルである。
[0062]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IVの化合物を作製する方法であり、前記方法は、
i)出発物質(1’)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な触媒の存在下で、適切な量の塩化オキサリルまたは同等な試薬と反応させ、続いて、適切な過剰の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、水と非プロトン性有機溶媒との好適な混合物中で、適切な量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることにより(1’)をアミド化して、アミド(2’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
ii)中間体アミド(2’)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量のプロピオル酸エチルでアルキル化して、β−エナミノケトエステル(3’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
iii)β−エナミノケトエステル(3’)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で(塩酸塩形態のヒドラジンが使用される時、ヒドラジン塩酸塩からの酸を中和するため)、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の式NHNH−CH−(2−フルオロフェニル)のヒドラジンまたはそのHCl塩と縮合して、ピラゾールエステル中間体(4’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
iv)ピラゾールエステル中間体(4’)を、適切な量のトリメチルアルミニウムの存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の塩化アンモニウムでアミノ化して、アミジン(5’A)を得るか、または好適な鉱酸水溶液での処理後、アミジン塩(5’B)
Figure 2019525913
を得るステップと、
v)アミジン(5’A)またはアミジン塩(5’B)および適切な量のフルオロマロネートを、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で縮合して、適切な量の好適な鉱酸での処理後、ジオール(6’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
vi)ジオール(6’)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量の塩化ホスホリルで塩素化して、ジクロロピリミジン(7’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
vii)ジクロロピリミジン(7’)を、好適な温度で、適切なプロトン性溶媒中で、適切な量のナトリウムメトキシドでモノ−メトキシル化して、メトキシピリミジン(8’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
viii)メトキシピリミジン(8’)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、適切な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロメトキシピリミジン(9’)
Figure 2019525913
を提供するステップと、
ix)フルオロメトキシピリミジン(9’)を、適切なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の酸水溶液と反応させることにより脱メチル化して、アルコール(10’)
Figure 2019525913
を得るステップと、
x)アルコール(10’)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化して、式IV
Figure 2019525913
のクロロピリミジンを得るステップと
を含む。
[0063]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IVの化合物の代替的な合成方法であり、
1)ジクロロピリミジン(7’)を、好適な温度で、非プロトン性溶媒とプロトン性溶媒との好適な混合物中で、適切な量の好適な相間移動触媒の存在下で、適切な量の水酸化ナトリウムでモノ−ヒドロキシル化して、ヒドロキシピリミジン(8’B)
Figure 2019525913
を得るステップと、
2)ヒドロキシピリミジン(8’B)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、および適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロヒドロキシピリミジン(10’)
Figure 2019525913
を提供するステップと、
3)アルコール(10’)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化して、式IV
Figure 2019525913
のクロロピリミジンを得るステップと
を含む。
[0064]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式IVの化合物の代替的な1ステップの合成方法であり、ジクロロピリミジン(7’)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、および適切な量の好適な金属触媒で直接選択的に脱塩素化して、式IVのモノ−クロロピリミジンを提供するステップを含む。
[0065]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップi)に関して、塩化オキサリルに対して好適な同等な試薬は、例えば、塩化チオニルまたは1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(EDAC)である。
適切な量の塩化オキサリルまたは同等な試薬は、出発物質(1)または出発物質(1’)1当量当たり、少なくとも1当量の塩化オキサリルである。いくつかの実施形態では、適切な量は、約1〜約3当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約1〜約2当量の間である。さらに他の実施形態では、適切な量は、約1〜約1.5当量の間である。さらに他の実施形態では、適切な量は、約1.1〜約1.3当量の間である。さらに他の実施形態では、適切な量は、約1.1当量または約1.2当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、トルエンである。他の好適な溶媒は、例えば、塩化メチレンまたはテトラヒドロフランである。
好適な触媒はDMFである。
適切な量のDMFは、触媒量、すなわち、出発物質(1)または出発物質(1’)各1当量当たり、1当量未満のDMFである。いくつかの実施形態では、適切な量は、約0.01〜約0.09当量の間である。他の実施形態では、これは、約0.01〜約0.07当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約0.02〜約0.07当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約0.04〜約0.06当量の間である。
出発物質(1)または出発物質(1’)と、塩化オキサリルまたは塩化チオニルとの反応にとって好適な温度は、約45℃〜約60℃の間の温度である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約45℃〜約50℃の間である。他の実施形態では、これは、約50℃の温度である。
出発物質(1)または出発物質(1’)と、EDACとの反応にとって好適な温度は、約−10℃〜約25℃の間の温度である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−10℃〜約20℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−10℃〜約0℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−10℃〜約−5℃の間である。
適切な量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩は、出発物質(1)または出発物質(1’)各1当量当たり、少なくとも1当量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩である。他の実施形態では、適切な量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩は、出発物質(1)または出発物質(1’)各1当量当たり、約1当量〜約2当量の間である。他の実施形態では、これは、約1当量〜約1.5当量の間である。他の実施形態では、これは、約1当量〜約1.2当量の間である。他の実施形態では、これは、約1.1当量〜約1.2当量の間である。
好適な塩基は、例えば、KCOまたはNaOHである。他の好適な無機塩基は、例えば、NaHCO、KHCO、EtN、またはヒューニッヒ塩基である。
適切な過剰の前記好適な塩基は、使用されるN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩1当量当たり、少なくとも1.1当量の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量は、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩1当量当たり、約1.1〜約5当量の間の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量は、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩1当量当たり、約1.2〜約5当量の間の塩基である。他の実施形態では、これは、約2〜約3当量である。さらに他の実施形態では、これは、約2〜約4当量の間である。他の実施形態では、これは、約1.2〜約3当量である。他の実施形態では、これは、約1.2〜約3当量である。他の実施形態では、これは、約1.5〜約3当量である。他の実施形態では、これは、約1.2〜約4当量である。さらに他の実施形態では、これは、約1.5〜約4当量の間である。他の実施形態では、これは、約1.2〜約2当量である。
N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と好適な塩基との反応に好適な温度は、約−10℃〜約25℃の間の温度である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−10℃〜約20℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−10℃〜約0℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−10℃〜約−5℃の間である。
水/非プロトン性溶媒混合物に好適な溶媒は、例えば、ジクロロメタン(DCM)である。他の好適な溶媒は、例えば、酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび2−メチルテトラヒドロフランである。
[0066]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップii)に関して、
適切な量のプロピオル酸エチルは、中間体(2)または中間体(2’)1当量当たり、少なくとも1当量のプロピオル酸エチルである。いくつかの実施形態では、適切な量のプロピオル酸エチルは、約1〜約2当量の間である。他の実施形態では、これは、約1〜約1.8当量の間である。他の実施形態では、これは、約1〜約1.6当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1.1〜約1.5当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1.1当量である。さらに他の実施形態では、これは、約1.5当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、無水有機溶媒である。例えば、好適な溶媒は、無水テトラヒドロフラン(THF)である。このステップにおける他の好適な溶媒は、例えば、2−メチルテトラヒドロフランおよびトルエンである。
好適な温度は、約−75℃〜約−30℃の温度である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−70℃〜約−50℃の間の温度である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約−65℃〜約−50℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約−65℃〜約−55℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約−70℃〜約−60℃の間である。
好適な塩基は、例えば、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(NaHMDS)である。他の好適な塩基は、例えば、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド、カリウムビス(トリメチルシリル)アミドおよびリチウムジイソプロピルアミドである。
適切な量の好適な塩基は、中間体(2)または中間体(2’)各1当量当たり、約1当量〜約1.65当量の間である。いくつかの実施形態では、これは、約1当量〜約1.5当量の間である。いくつかの実施形態では、これは、約1当量〜約1.3当量の間である。他の実施形態では、これは、約1.1当量〜約1.65当量の間である。他の実施形態では、これは、約1.1当量〜約1.5当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1.1当量〜約1.4当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、1.1当量〜約1.3当量の間である。
[0067]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップiii)に関して、
適切な量のヒドラジンは、中間体(3)または中間体(3’)各1当量当たり、少なくとも1当量のヒドラジンである。いくつかの実施形態では、適切な量のヒドラジンは、約1当量〜約2当量の間である。他の実施形態では、これは、約1当量〜約1.5当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1当量〜約1.3当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1.1当量〜約1.4当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、1.1当量〜約1.3当量の間である。
任意選択の好適な塩基は、例えば、炭酸カリウム(KCO)である。このステップにおける他の任意選択の好適な有機塩基は、例えば、酢酸ナトリウム(NaOAc)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸水素ナトリウム(NaHCO)および重炭酸カリウム(KHCO)である。
適切な量の好適な塩基は、塩酸塩形態のヒドラジンが使用される時、ヒドラジン塩酸塩からの酸を中和する量である。例えば、ヒドラジン塩酸塩各1当量当たり、約0.5〜約1.1当量の塩基である。他の実施形態では、適切な量は、約0.5〜約0.9当量である。さらに他の実施形態では、これは、約0.65当量である。
好適なプロトン性溶媒は、例えば、無水エタノールまたはイソプロパノールである。このステップで使用され得る他の溶媒は、例えば、ジクロロメタン、イソプロパノールおよびメタノールである。
好適な温度は、約0℃〜約40℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約0℃〜約30℃の間である。いくつかの実施形態では、これは、約0℃〜約25℃の間である。他の実施形態では、これは、約0℃〜約15℃の間である。他の実施形態では、これは、約0℃〜約10℃の間である。さらに他の実施形態では、これは、約10℃〜約25℃の間である。
[0068]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップiv)に関して、
適切な量の塩化アンモニウムは、中間体(4)または中間体(4’)各1当量に対して、約2.5〜約6当量の間の塩化アンモニウムである。いくつかの実施形態では、適切な量は、約2.5〜約5.5当量の間である。いくつかの実施形態では、適切な量は、約3.5〜約4当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約3.8当量である。さらに他の実施形態では、適切な量は、約3.5当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、約4.5当量〜約5.0当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約4.8当量である。
適切な量のトリメチルアルミニウムは、中間体(4)または中間体(4’)各1当量に対して、約2.5〜約5.5当量の間のトリメチルアルミニウムである。いくつかの実施形態では、適切な量は、約3.5〜約5.5当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約3.5〜約4.5当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約3.5〜約4当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約3.5当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、トルエンである。他の好適な溶媒は、例えば、キシレンである。
トルエンに好適な温度は、約60℃〜約115℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約70℃〜約110℃の間である。他の実施形態では、これは、約70℃〜約110℃の間である。さらに他の実施形態では、これは、約80℃〜約110℃の間である。さらに他の実施形態では、これは、約90℃〜約110℃の間である。
キシレンに好適な温度は、約70℃〜約130℃の間である。
好適な鉱酸水溶液は、濃HCl、例えば、3NのHClまたは37重量%HClである。中間体(4)または中間体(4’)の沈殿を誘起するために使用され得る他の好適な鉱酸は、例えば、HSOである。
[0069]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップv)に関して、
適切な量のフルオロマロネートは、中間体(5A)もしくは(5B)または中間体(5’A)もしくは(5’B)各1当量当たり、少なくとも1当量のフルオロマロネートである。いくつかの実施形態では、これは、約1当量〜約2当量の間のフルオロマロネートである。さらに他の実施形態では、これは、約1.2当量〜約2当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1.3〜約1.9当量の間である。他の実施形態では、これは、1.4〜1.6当量の間である。他の実施形態では、これは、約1.7〜1.9当量の間である。
好適な塩基は、例えば、ナトリウムメトキシド(NaOMe)である。典型的には、NaOMeは、MeOH中の溶液として添加される。例えば、MeOH中の23重量%溶液が使用され得る。他の実施形態では、MeOH中の30重量%溶液として使用され得る。代替的に、MeOH中の5.4M溶液が使用され得る。このステップで使用され得る他の塩基は、EtONaを含む。
適切な量の好適な塩基は、中間体(5A)もしくは(5B)または中間体(5’A)もしくは(5’B)の量に対して過剰である。いくつかの実施形態では、適切な量は、中間体(5A)もしくは(5B)または中間体(5’A)もしくは(5’B)各1当量当たり、約3〜約10当量の間のNaOMeである。他の実施形態では、適切な量は、約3〜約6当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約3〜約5当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約4〜約5当量の間である。さらに他の実施形態では、適切な量は、約4.5当量である。
好適なプロトン性溶媒は、例えば、MeOHである。このステップで使用され得る他の好適な溶媒は、EtOHを含む。
好適な温度は、約10℃〜約40℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約15℃〜約35℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約15℃〜約30℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約20℃〜約35℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約20℃〜約30℃の間である。
好適な鉱酸は、例えば、1.5NのHClである。このステップで使用され得る他の好適な鉱酸は、硫酸を含む。
適切な量の鉱酸は、使用される好適な塩基の量に対して少なくとも過剰である。いくつかの実施形態では、適切な量は、使用される塩基各1当量当たり(例えば、NaOMe)、少なくとも1当量の鉱酸である。いくつかの実施形態では、適切な量は、塩基各1当量当たり、約1.1当量の鉱酸である。いくつかの実施形態では、適切な量の鉱酸は、中間体(5B)または中間体(5’B)各1当量当たり、約4.5〜約5.5当量の間の鉱酸である。他の実施形態では、適切な量の鉱酸は、約4.7〜約5.0当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約4.9当量である。
[0070]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップvi)に関して、
適切な量のPOClは、使用される中間体(6)または中間体(6’)各1当量当たり、少なくとも2当量のPOClである。いくつかの実施形態では、適切な量のPOClは、少なくとも4当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも5当量である。さらに他の実施形態では、適切な量は、中間体(6)または中間体(6’)各1当量当たり、約6当量のPOClである。
好適な温度は、約60℃〜約90℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約65℃〜約90℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約70℃〜約90℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約90℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約70℃〜約80℃の間である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、アセトニトリル(CNMe)である。反応はまた、純(neat)POCl中で、いかなる溶媒もない状態で実行され得る。
好適な任意選択の塩基は、例えば、N,N−ジメチルアニリンである。反応はまた、塩基がない状態でも進む。
適切な量の好適な塩基は、使用される中間体(6)または中間体(6’)各1当量当たり、約0.2〜約2当量の間の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量の塩基は、約1.5〜約1.8当量の間である。他の実施形態では、これは、約0.8当量〜約1.2当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約1当量である。
[0071]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップvii)に関して、
適切な量のナトリウムメトキシド(NaOMe)は、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、約1当量のNaOMeである。いくつかの実施形態では、適切な量のNaOMeは、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、わずかに過剰のNaOMeである。いくつかの実施形態では、適切な量のNaOMeは、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、1.1〜1.3当量の間である。他の実施形態では、適切な量は、約1.2当量である。
好適な温度は、約15℃〜約30℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約20℃〜約30℃の間である。他の実施形態では、これは、約15℃〜約28℃の間である。他の実施形態では、約20℃〜約28℃の間である。さらに他の実施形態では、約23℃〜約27℃の間である。
好適なプロトン性溶媒は、例えば、メタノール(MeOH)である。
[0072]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップviii)に関して、
好適な移動水素化試薬は、HCOOHである。HCOOHは、EtN、NaOH、NaHCOなどの有機/無機の塩基の存在下で、最も一般的に使用された。HCOONH、HCOONa、HCOOK、イソプロパノール、トリエチルシラン、およびシクロヘキサジエンもまた、使用されてもよい。
好適な金属触媒は、例えば活性炭上の10%Pdのような、活性炭上のパラジウムである。
適切な量の好適な金属触媒は、触媒量、すなわち、中間体(8)または中間体(8’)1当量当たり、1当量未満のPdである。いくつかの実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、中間体(8)または中間体(8’)1当量当たり、0.01〜0.03当量の間のPdである。他の実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、中間体(8)または中間体(8’)1当量当たり、0.01〜0.025当量の間のPdである。さらに他の実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、中間体(8)または中間体(8’)1当量当たり、0.015〜0.025当量の間のPdである。さらに他の実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、中間体(8)または中間体(8’)1当量当たり、0.01〜0.02当量の間のPdである。
好適な塩基は、トリエチルアミン(EtN)である。使用され得る他の好適な塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基、NaHCO、KHCO、および酢酸ナトリウムである。
適切な量の好適な塩基は、中間体(8)または中間体(8’)各1当量当たり、少なくとも1当量の塩基である。いくつかの実施形態では、好適な量の塩基は、少なくとも1.5当量である。他の実施形態では、好適な量は、約1.6当量である。
好適な温度は、約35℃〜約60℃の間である。好適な温度は、約35℃〜約55℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約40℃〜約50℃の間である。
好適な有機溶媒は、例えば、THFである。使用され得る他の溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、2−メチル−テトラヒドロフランまたはこれらの混合物である。
[0073]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップix)に関して、
好適な酸水溶液はHClである。使用され得る他の酸は、例えば、メチルスルホン酸(MeSOH)またはHBrを含む。
適切な量の酸は、約3〜約6当量の間である。いくつかの実施形態では、適切な量は、約4〜約6当量の間である。他の実施形態では、これは、約4.5当量〜約6当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約4.90〜約5当量である。HClは、例えば、濃HCl(例えば、37重量%HCl)の形態で提供され得る。
好適なプロトン性溶媒は、例えば、MeOHである。他の好適なプロトン性溶媒は、EtOHおよびiPrOHである。
好適な温度は、約50℃〜約70℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約55℃〜約65℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約60℃〜約65℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約62℃〜約65℃の間である。
[0074]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップx)に関して、
適切な量のPOClは、使用される中間体(10)または中間体(10’)各1当量当たり、少なくとも2当量のPOClである。いくつかの実施形態では、適切な量のPOClは、少なくとも4当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも3当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも2当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも1当量である。さらに他の実施形態では、適切な量は、中間体(10)または中間体(10’)各1当量当たり、約1〜約4当量の間のPOClである。
好適な温度は、約50℃〜約90℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約60℃〜約90℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約65℃〜約90℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約70℃〜約90℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約90℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約85℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約80℃の間である。
好適な非プロトン性溶媒は、例えば、アセトニトリル(CNMe)である。反応はまた、純POCl中で、いかなる溶媒もない状態で実行され得る。
好適な任意選択の塩基は、例えば、N,N−ジメチルアニリンである。反応はまた、塩基がない状態でも進む。
適切な量の好適な塩基は、使用される中間体(10)または中間体(10’)各1当量当たり、約0.2〜約2当量の間の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量の塩基は、約1.3〜約1.6当量の間である。いくつかの実施形態では、適切な量の塩基は、約1.2〜約1.8当量の間である。他の実施形態では、これは、約1当量である。
[0075]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップ1)に関して、
適切な量の水酸化ナトリウム(NaOH)は、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、約2〜約2.5当量の間NaOHである。他の実施形態では、適切な量は、約2.2当量である。
好適な温度は、約45℃〜約70℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約50℃〜約65℃の間である。他の実施形態では、これは、約55℃〜約60℃の間である。
好適な相間移動触媒は、水酸化テトラブチルアンモニウムである。使用され得る他の好適な相間移動触媒は、塩化ベンジルトリメチルアンモニウム、塩化ベンジルトリエチルアンモニウム、塩化メチルトリカプリルアンモニウム、塩化メチルトリブチルアンモニウム、および塩化メチルトリオクチルアンモニウムを含む。
適切な量の好適な相間移動触媒は、触媒量、すなわち中間体(7)または中間体(7’)1当量当たり、1当量未満の相間移動触媒である。いくつかの実施形態では、触媒量は、約0.1〜約0.5当量の間である。他の実施形態では、触媒量は、約0.1〜約2.5当量の間である。さらに他の実施形態では、触媒量は、約0.1〜約0.15当量の間である。
好適なプロトン性溶媒は、例えば、水である。好適な非プロトン性溶媒は、例えば、テトラヒドロフランである。
[0076]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップ2)に関して、
好適な移動水素化試薬は、HCOOHである。HCOOHは、EtN、NaOH、NaHCOなどの有機/無機の塩基の存在下で、最も一般的に使用された。HCOONH、HCOONa、HCOOK、イソプロパノール、トリエチルシラン、およびシクロヘキサジエンもまた、使用されてもよい。
好適な金属触媒は、例えば活性炭上の10%Pdのような、活性炭上のパラジウムである。
適切な量の好適な金属触媒は、触媒量、すなわち、中間体(8B)または中間体(8’B)1当量当たり、1当量未満のPdである。いくつかの実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、中間体(8B)または中間体(8’B)1当量当たり、0.01〜0.02当量の間のPdである。
好適な塩基は、トリエチルアミン(EtN)である。使用され得る他の好適な塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基、NaHCO、KHCO、および酢酸ナトリウムである。
適切な量の好適な塩基は、中間体(8B)または中間体(8’B)各1当量当たり、少なくとも1当量の塩基である。いくつかの実施形態では、好適な量の塩基は、少なくとも1.5当量である。他の実施形態では、これは、約1.6当量である。
好適な温度は、約15℃〜約60℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約15℃〜約55℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約35℃〜約55℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約40℃〜約50℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約15℃〜約25℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約20℃〜約30℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約20℃〜約25℃の間である。
好適な有機溶媒は、例えば、THFである。使用され得る他の溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、2−メチル−テトラヒドロフランまたはこれらの混合物である。
[0077]式IIまたは式IVの化合物の合成のためのステップ3)に関して、
適切な量のPOClは、使用される中間体(10)または中間体(10’)各1当量当たり、少なくとも2当量のPOClである。いくつかの実施形態では、適切な量のPOClは、少なくとも4当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも3当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも2当量である。いくつかの実施形態では、適切な量は、少なくとも1当量である。さらに他の実施形態では、適切な量は、中間体(10)または中間体(10’)各1当量当たり、約1〜約4当量の間のPOClである。
好適な温度は、約50℃〜約80℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約60℃〜約80℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約65℃〜約80℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約70℃〜約80℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約80℃の間である。
好適な非プロトン性溶媒は、例えば、アセトニトリル(CNMe)である。反応はまた、純POCl中で、いかなる溶媒もない状態で実行され得る。
好適な任意選択の塩基は、例えば、N,N−ジメチルアニリンである。反応はまた、塩基がない状態でも進む。
適切な量の好適な塩基は、使用される中間体(10)または中間体(10’)各1当量当たり、約0.2〜約2当量の間の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量の塩基は、約1.3〜約1.6当量の間である。いくつかの実施形態では、適切な量の塩基は、約1.2〜約1.8当量の間である。他の実施形態では、これは、約1当量である。
[0078]式IIの化合物または式IVの化合物の合成のための上記1ステップの方法に関して、
好適な移動水素化試薬は、HCOOHである。HCOOHは、EtN、NaOH、NaHCOなどの有機/無機の塩基の存在下で、最も一般的に使用された。HCOONH、HCOONa、HCOOK、イソプロパノール、トリエチルシラン、およびシクロヘキサジエンもまた、使用されてもよい。
好適な金属触媒は、例えば活性炭上の10%Pdのような、活性炭上のパラジウムである。
適切な量の好適な金属触媒は、触媒量、すなわち、中間体(7)または中間体(7’)1当量当たり、1当量未満のPdである。いくつかの実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、中間体(7)または中間体(7’)1当量当たり、0.01〜0.02当量の間のPdである。
好適な塩基は、トリエチルアミン(EtN)である。使用され得る他の好適な塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基、NaHCO、KHCO、および酢酸ナトリウムである。
適切な量の好適な塩基は、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、少なくとも1当量の塩基である。いくつかの実施形態では、好適な量の塩基は、少なくとも1.5当量である。他の実施形態では、好適な量は、約1.6当量である。
好適な温度は、約35℃〜約60℃の間である。好適な温度は、約35℃〜約55℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約40℃〜約50℃の間である。
好適な有機溶媒は、例えば、THFである。使用され得る他の溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、2−メチル−テトラヒドロフランまたはこれらの混合物である。
[0079]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式Vの化合物
Figure 2019525913
を作製する1ステップの方法である。
[0080]式Vの化合物を作製する1ステップの方法は、適切な量のアミン(13)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、式IVのクロロピリミジンとカップリングして、式Vの化合物を得るステップを含む。
Figure 2019525913
[0081]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式Vの化合物を作製する代替方法であり、
A)適切な量のアミン(13)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7’)とカップリングして、式VIIIの中間体
Figure 2019525913
を得るステップと、
B)式VIIIの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、式Vの化合物を提供するステップと
を含む。
[0082]式VIIIの化合物は、式Vの化合物の調製において中間体として有用である。
[0083]式Vの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)、式Vの化合物および式VIIIの中間体中で、水素、メチルまたはエチルである。式Vの化合物を作製する方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)、式Vの化合物および式VIIIの中間体中で、水素である。
[0084]式Vの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)、式VIIIの中間体および式Vの化合物中で、C1〜6アルキルであり、C1〜6アルキルは、3例までのRで置換される。他の実施形態では、Rは、3例までのRで置換されるC1〜2アルキルである。他の実施形態では、Rは、3例のRで置換されたエチルである。
[0085]式Vの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式Vの化合物、式VIIIの中間体および中間体(13)に関して、1例のRは−OHである。他の実施形態では、1例のRは−OHであり、その他の2例は、C1〜3ハロアルキルから独立して選択される。他の実施形態では、1例のRは−OHであり、その他の2例はトリフルオロメチルである。
[0086]式Vの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、Rは、中間体(13)、式VIIIの中間体および式Vの化合物中でエチルであり、このエチルは、3例のRで置換され、3例のRのうちの1例は、−OHである。他の実施形態では、Rは3例のRで置換されたエチルであり、該例のRのうちの1例は−OHであり、その他の2例のRはC1〜3ハロアルキルから独立して選択される。いくつかの実施形態では、1例のRは−OHであり、その他の2例のRはトリフルオロメチルである。
[0087]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式VIの化合物
Figure 2019525913
を作製する1ステップの方法である。
[0088]式VIの化合物を作製する1ステップの方法は、適切な量のアミン(14)
Figure 2019525913
を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、式IIのクロロピリミジンとカップリングして、式VIの化合物
を得るステップを含む。
[0089]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式VIの化合物を作製する代替方法であり、
A)適切な量のアミン(14)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7)とカップリングして、式IXの中間体
Figure 2019525913
を得るステップと、
B)式IXの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、式VIの化合物を提供するステップと
を含む。
[0090]式IXの化合物は、式VIの化合物の調製において中間体として有用である。
[0091]別の態様では、本明細書に記載されるのは、式VIの化合物を作製する別の方法である。
[0092]式VIの化合物を作製するこの方法は、
a)オキシラン(12)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の水酸化アンモニウムでアミノ化して、アミン(14)
Figure 2019525913
を得るステップと、
b)適切な量のアミン(14)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、式IIのクロロピリミジンとカップリングして、式VIの化合物を得るステップと、
を含む。
[0093]式VIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式VIの化合物に関して、および式IIの中間体、ならびに式IXの中間体に関して、Rは、N、OまたはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する、非置換の5員のヘテロアリール環である。さらなる実施形態では、Rは、イソオキサゾリルである。他の実施形態では、Rは、3−イソオキサゾリルである。
[0094]式VIの化合物を作製する上記方法の他の実施形態では、式VIの化合物に関して、および式IIの中間体、ならびに式IXの中間体に関して、Rは、非置換のフェニルまたは3個までの環窒素原子を含有する6員のヘテロアリール環である。他の実施形態では、Rはフェニルである。
[0095]式VIの化合物を作製する上記方法のいくつかの実施形態では、式VIの化合物および式IIの中間体および式IXの中間体に関して、Rは、3例までのRで任意選択で置換された6員のヘテロアリールである。他の実施形態では、Rは、3例までのRで任意選択で置換されたフェニルである。他の実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルである。さらなる実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルであり、Rはハロゲンである。他の実施形態では、Rは、1例のRで置換されたフェニルであり、Rはフルオロである。他の実施形態では、Rは、2−フルオロフェニルである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルであり、それぞれの例のRは独立してハロゲンである。さらに他の実施形態では、Rは、2例のRで置換されたフェニルであり、それぞれの例のRはフルオロである。
[0096]別の態様では、本明細書に記載されるのは、化合物Iの(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)プロパン−2−オール)を作製する1ステップの方法である。化合物Iは、以下に示される構造を有する。化合物Iは、前臨床モデルにおいて、多数のNO関連の障害の処置に関する実証された有効性を有するsGC刺激剤である。
Figure 2019525913
[0097]一実施形態では、化合物Iを作製する1ステップの方法は、適切な量のアミン(14)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、式IVのクロロピリミジンとカップリングして、化合物Iを得るステップを含む。
[0098]式IIIの化合物、式Vの化合物、式VIの化合物、または化合物Iを作製する上記1ステップの方法に関して、式IIの中間体もしくは式IVの中間体とアミン(13)とを、または代替的に、式IIの中間体もしくは式IVの中間体とアミン(14)とを反応させることにより、
適切な量のアミン(13)またはアミン(14)は、式IIの化合物または式IVの化合物各1当量当たり、少なくとも1当量のアミン(13)またはアミン(14)である。いくつかの実施形態では、過剰のアミン(13)またはアミン(14)が使用され得る。いくつかの実施形態では、約1〜約5当量の間の量のアミン(13)またはアミン(14)が使用され得る.他の実施形態では、適切な量は、約1〜約4当量の間である。他の実施形態では、これは、約1〜約3当量の間である。
好適な任意選択の塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基である。他の好適な任意選択の塩基は、例えば、EtN、NaHCO、およびKHCOである。アミン(13)またはアミン(14)自体もまた、塩基として使用されてもよい。
適切な量の好適な塩基は、式IIの中間体または式IVの中間体各1当量当たり、少なくとも1当量の任意選択の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量は、約2当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMSO)である。他の好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、およびtert−ブタノール(t−BuOH)である。
好適な温度は、約100℃〜約135℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約120℃〜約130℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約125℃〜約130℃の間である。
[0099]別の態様では、本明細書に記載されるのは、化合物Iを作製する代替方法であり、
A)適切な量のアミン(14)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7’)とカップリングして、式Xの中間体
Figure 2019525913
を得るステップと、
B)式Xの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、化合物Iを提供するステップと
を含む。
[00100]別の態様では、化合物Iを作製する別の方法は、
a)オキシラン(12)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の水酸化アンモニウムでアミノ化して、アミン(14)
Figure 2019525913
を得るステップと、
b)適切な量のアミン(14)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、式IVのクロロピリミジンとカップリングして、化合物Iを得るステップと
を含む。
[00101]式VIの化合物または化合物Iを作製する上記方法におけるステップa)に関して、
適切な量の水酸化アンモニウムは、中間体(12)の各1当量に対して、少なくとも3当量の水酸化アンモニウムである。いくつかの実施形態では、適切な量は、約3当量〜約12当量の間である。他の実施形態では、これは、約4当量〜約10当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約6当量〜約12当量の間である。さらに他の実施形態では、これは、約8当量〜約10当量の間である。いくつかの実施形態では、これは、約10当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、ジアルキルエーテルである。いくつかの実施形態では、エーテルは、メチルt−ブチルエーテルである。使用され得る他のエーテルは、例えば、ジイソプロピルエーテルを含む。使用され得る他の非プロトン性有機溶媒は、例えば、ジクロロメタンおよび酢酸エチルである。
好適な温度は、約15℃〜約35℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約20℃〜約30℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約23℃〜約28℃の間である。
[00102]式VIの化合物または化合物Iを作製する上記方法におけるステップb)に関して、
適切な量のアミン(14)は、式IIの化合物または式IVの化合物各1当量当たり、少なくとも1当量のアミン(14)である。いくつかの実施形態では、過剰のアミン(14)が使用され得る。いくつかの実施形態では、約1〜約5当量の間の量のアミン(14)が使用され得る。他の実施形態では、適切な量は、約1〜約4当量の間である。他の実施形態では、これは、約1〜約3当量の間である。
好適な任意選択の塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基である。他の好適な任意選択の塩基は、例えば、EtN、NaHCO、およびKHCOである。アミン(14)自体もまた、塩基として使用されてもよい。
適切な量の好適な塩基は、式IIの中間体または式IVの中間体各1当量当たり、少なくとも1当量の任意選択の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量は、約2当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMSO)である。他の好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、DMF、DMA、およびt−BuOHである。
好適な温度は、約100℃〜約135℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約120℃〜約130℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約125℃〜約130℃の間である。
[00103]式IIIの化合物、式Vの化合物、式VIの化合物または化合物Iを作製する上記方法におけるステップA)に関して、
適切な量のアミン(13)またはアミン(14)は、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、少なくとも1当量のアミン(13)またはアミン(14)である。いくつかの実施形態では、過剰のアミン(13)またはアミン(14)が使用され得る。いくつかの実施形態では、約1〜約3当量の間の量のアミン(13)またはアミン(14)が使用され得る。他の実施形態では、適切な量は、約1〜約2.9当量の間である。他の実施形態では、これは、約1〜約2.7当量の間である。他の実施形態では、これは、約2.6当量である。
好適な任意選択の塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基である。他の好適な任意選択の塩基は、例えば、EtN、NaHCO、およびKHCOである。アミン(13)またはアミン(14)自体もまた、過剰で使用される時、塩基として使用されてもよい。
適切な量の好適な塩基は、中間体(7)または中間体(7’)各1当量当たり、少なくとも1当量の任意選択の塩基である。いくつかの実施形態では、適切な量は、約2当量である。
好適な非プロトン性有機溶媒は、ジメチルスルホキシド(DMSO)である。他の好適な非プロトン性有機溶媒は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、およびtert−ブタノール(t−BuOH)である。
好適な温度は、約50℃〜約90℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約55℃〜約65℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約90℃の間である。他の実施形態では、好適な温度は、約55℃〜約85℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約75℃〜約85℃の間である。さらに他の実施形態では、好適な温度は、約50℃〜約70℃の間である。
式IIIの化合物、式Vの化合物、式VIの化合物または化合物Iを作製する上記方法におけるステップB)に関して、
好適な移動水素化試薬は、HCOOHである。HCOOHは、EtN、NaOH、NaHCOなどの有機/無機の塩基の存在下で、最も一般的に使用された。HCOONH、HCOONa、HCOOK、イソプロパノール、トリエチルシラン、およびシクロヘキサジエンもまた、使用されてもよい。
好適な金属触媒は、例えば活性炭上の10%Pdのような、活性炭上のパラジウムである。
適切な量の好適な金属触媒は、触媒量、すなわち、式VII、式VIII、式IXまたは式Xの中間体1当量当たり、1当量未満のPdである。いくつかの実施形態では、適切な量の好適な金属触媒は、式VII、式VIII、式IXまたは式Xの中間体1当量当たり、0.01〜0.02当量の間のPdである。
好適な塩基は、トリエチルアミン(EtN)である。使用され得る他の好適な塩基は、例えば、ヒューニッヒ塩基、NaHCO、KHCO、および酢酸ナトリウムである。
適切な量の好適な塩基は、式VII、式VIII、式IXまたは式Xの中間体各1当量当たり、少なくとも1当量の塩基である。いくつかの実施形態では、好適な量の塩基は、少なくとも1.5当量である。他の実施形態では、これは、約1.6当量である。
好適な温度は、約35℃〜約60℃の間である。好適な温度は、約35℃〜約55℃の間である。いくつかの実施形態では、好適な温度は、約40℃〜約50℃の間である。
好適な有機溶媒は、例えば、THFである。使用され得る他の溶媒は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、2−メチル−テトラヒドロフランまたはこれらの混合物である。
[00104]本明細書に記載される方法は、sGC刺激剤および式Iの中間体の高収率および純度における調製を可能にするという利点を有する。本発明は、大規模製造のために容易に拡張される、容易な反応条件という付加的な利点を有する。
[00105]上記方法の一実施形態では、式Iの化合物は、式IIの化合物である。別の実施形態では、式Iの化合物は、式IVの化合物である。別の実施形態では、式Iの化合物は、式IIIの化合物である。別の実施形態では、これは、式Vの化合物である。別の実施形態では、式Iの化合物は、式VIの化合物である。さらに他の実施形態では、式Iの化合物は、化合物Iの(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)プロパン−2−オール)である。
[00106]式IIおよび式IVの化合物の代替的な調製方法は、US8748442B2、WO2013101830およびWO2014144100に既に記載された。
[00107]これらの刊行物において、中間体(4)および(4’)の合成は、中間体(4’)を1例として使用して、以下に示される、図式1に基づいて実行された。
Figure 2019525913
[00108]図式1に基づいて、中間体(4)および(4’)の合成は、2ステップで実行され得る。例えば、化合物(4’)に関して、第1のステップは、ケトン(19)とジエチルオキサレートとの反応を含み、中間体(20)を提供する。第2のステップでは、中間体(20)を、好適に置換されたヒドラジンまたはその相当する塩酸塩と反応させる。化合物(4’)の特定の場合には、ヒドラジンは、式NHNH−CH−(2−フルオロフェニル)のうちの1つである。
[00109]本明細書に記載されるのは、以下に示される、化合物(4’)に関して例示された、図式2に基づいて実行される化合物(4)および(4’)の調製である。
Figure 2019525913
[00110]図式2に基づく中間体(4)または(4’)の調製は、図式1に基づくそれらの調製と比較すると、いくつかの利点をもたらすことが見出された。図式2に基づく合成は、図式1に基づく合成と比較して、付加的な1ステップを導入するけれども、図式2に基づく合成は、大規模製造のための拡張をさらに行い易く、全般的により高収率およびより高純度をもたらす。図式2は、ステップi)において、化合物(1’)を出発物質として使用する。この出発物質は、室温で固体であり、商業的供給源から安価に入手可能である。化合物(19)は、図式1において出発物質として使用され、室温で液体であり、このため、大規模な操作において処理するのがより困難になる。化合物(19)はまた、商業的供給源からの化合物(1’)より実質的により高価である。
[00111]図式2に基づく合成の別の利点は、中間体(3’)が、ステップii)で生成され、再結晶されかつ高純度で得られ得ることである。図式1の中間体(20)は、付加的な精製をすることなく、反応の第2のステップにおいて使用され、より低純度の最終生成物およびより複雑な精製プロセスをもたらす。さらに、図式1に基づく合成における化合物(4)または化合物(4’)の調製の第2のステップは、上記図式に示される、(4)または(4’)の所望の位置異性体に関する非常に低度の位置選択性を共にもたらす。構造(4B)および(4’B)のあまり望ましくない位置異性体が、以下に示される。図式1に基づく合成中に見られる低い位置選択性は、所望の異性体の全般的収率の減少を引き起こし、ならびに、純粋な所望の異性体を単離するために、長くかつあまり効率的でない精製プロセスを必要とする。
Figure 2019525913
[00112]US8748442B2、WO2013101830およびWO2014144100の刊行物において、中間体アミジン(5A)もしくは(5A’)、または中間体アミジン塩(5B)もしくは(5’B)のいずれかからの、式IIの化合物または式IVの化合物の調製は、以下の式IVの最終化合物に関して例示されるように、図式3に基づいて、中間体(10’)の形成を介して実行された。
Figure 2019525913
[00113]本明細書に開示されるのは、相当するアミジン(5A)もしくは(5A’)またはアミジン塩(5B)もしくは(5B’)からの、いくつかの代替的方法のうちの1つによる、式IIの化合物または式IVの化合物の調製である。これらは、以下の図式4における式IVの最終化合物に関して例示される。
Figure 2019525913
[00114]図式4に基づく式IIまたは式IVの化合物の調製は、図式3に基づくそれらの調製と比較すると、いくつかの利点をもたらすことが見出された。図式3に要約される方法は、非常に短いけれども、大規模製造のための拡張は図式4におけるほど行い易くはない。中間体(10)または(10’)の調製のための、非対称的試薬(25)および(26)、または同様の試薬の使用は、多数の不純物の形成をもたらす。これらの不純物は、最終生成物内に持ち越されるのを回避するために、次のステップが実行される前に分離される必要がある。これは、長くかつ複雑な精製および低収率を伴う。
[00115]図式4に要約される方法は、第1のステップとして対称的試薬(27)の反応を利用し、対称的中間体(6)または(6’)を高純度および収率で提供するという利点を有する。この中間体は、次に、いくつかの代替的方法により式IIの化合物または式IVの化合物に変換され得て、ステップvi)〜x)を有する5ステップの方法を通して;1ステップの方法を通して直接に最終生成物に、またはステップvi)および1)〜3)を有する4ステップの方法を通して変換される。全ての場合において、それぞれの得られたステップは高収率であり、かつ中間体は全て、クロマトグラフィーの使用を回避し、単純な沈殿または結晶化後に、高純度および収率で単離される。方法全般は、したがって、高効率でありかつ大規模製造のための拡張を行い易い。
[00116]本明細書に記載されるのはまた、式III、式V、式VIの化合物または化合物Iの新規な調製方法であり、中間体(7)または中間体(7’)を使用し、これ自体は中間体(6)および(6’)から生成される。該方法は、以下の図式5に要約される。該方法は、以下に式Vの化合物の調製に関して例示される。類似の方法が、式IIIおよびVIの化合物ならびに化合物Iの調製に使用される。
Figure 2019525913
[00117]この方法は、対称的中間体(7)または(7’)を出発物質として使用するという点で、式III、式V、式VIの化合物および化合物Iを生成する代替的方法よりも有利である。対称的中間体(6)および(6’)から生成された、この対称的中間体から出発することは、上記で考察されたように、後続ステップの全般的な高収率および純度をもたらす。2つの高収率ステップは、最終的な式Vのアミンを生じる。方法全般は、大規模製造のための拡張を行い易い。
[00118]本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明することを目的としたものであり、本発明を限定することが目的とされるものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈よりそうでない旨が明確に示されない限り、同様に複数形を含むことが目的とされる。用語「含む(comprise)」(ならびに「含む(comprises)」および「含む(comprising)」などのcompriseの任意の形態)、「有する(have)」(ならびに「有する(has)」および「有する(having)」などのhaveの任意の形態)、「含む(include)」(ならびに「含む(includes)」および「含む(including)」などのincludeの任意の形態)、「含有する(contain)」(ならびに「含有する(contains)」および「含有する(containing)」などのcontainの任意の形態)、ならびに他の任意のそれらの文法的変形は、オープンエンド型の連結動詞であることがさらに理解されよう。結果として、1つまたは複数のステップまたは要素を「含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」または「含有する(contains)」方法または装置は、これらの1つまたは複数のステップまたは要素を所有するが、これらの1つまたは複数のステップまたは要素のみを所有することに限定されない。同じく、1つまたは複数の特色を「含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」または「含有する(contains)」方法のステップまたは装置の要素は、これらの1つまたは複数の特色を所有するが、これらの1つまたは複数の特色のみを所有することに限定されない。さらに、特定の方式で構成される装置または構造は、少なくともそのように構成されるが、収載されない方式でも構成され得る。
[00119]本明細書で使用される場合、用語「含む(comprising)」、「有する(has)」、「含む(including)」、「含有する(containing)」、および他のそれらの文法的変形は、用語「からなる(consisting of)」および「から本質的になる(consisting essentially of)」を包含する。
[00120]語句「から本質的になる」またはその文法的変形は、本明細書で使用される場合、述べられた特色、整数、ステップまたは成分を規定するために使われるが、その付加的な特色、整数、ステップ、成分または基が、請求項に記載される組成物、装置または方法の基本的かつ新規な特徴を著しく変えない場合に限り、1つまたは複数のその付加的な特色、整数、ステップ、成分または基を付加することを妨げるものではない。
[00121]本明細書に引用される全ての刊行物は、それぞれ個々の刊行物が詳細にかつ個別的に本明細書に参照により組み込まれると示されているかの如く、完全に明示されているかのように、本明細書に参照により組み込まれる。
[00122]参照により組み込まれた主題は、特に明示的に示されない限り、請求項の任意の限定に変わるものと考えられるべきではない。
[00123]本明細書の全体にわたり、1つまたは複数の範囲が示される場合、各範囲は、情報を与えるための簡潔な書式であることが目的とされ、これと同一のものは、離散点が本明細書に完全に明示されているかの如く、その範囲内にそれぞれの離散点を包含すると理解される。
[00124]本発明のいくつかの態様および実施形態が、本明細書に記載されかつ示されるが、代替の態様および実施形態が、同一の目標を成し遂げるために、当業者により変えられ得る。したがって、本開示および添付された特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨および範囲内に入るように、全てのそのようなさらなるかつ代替的な態様および実施形態を包含することが目的とされる。
[00125]以下の調製例は、本発明がより十分に理解されるために明示される。これらの実施例は、例示のみの目的のためであり、本発明の範囲に何らかの限定を加えるものと解釈されるべきではない。
方法
HPLC分析
装置:
A.HPLC分析を、ポンプ、ChemStation UV VWDまたはDAD検出器、自動注入装置、およびカラムヒーター、または同等のものからなるAgilent 1100/1200シリーズHPLCシステムを使用して行った。ChemStation Softwareを、GX270または同等のものにインストールした。カラムは、HALO C18 150×4.6mmであった。
B.カラム:HALO C18 150×4.6mm 2.7ミクロンまたは同等のもの
C.オートサンプラーバイアル、シリコン/テフロン セプタム、12×32mm
D.100−mL クラスA メスフラスコ
E.秤量漏斗
F.スパチュラ
G.使い捨てのガラスパスツールピペット
H.0.01mgを正確に秤量できる秤
I.2×2−Lの溶媒容器
試薬:
A.水、HPLCグレードまたは同等のもの
B.アセトニトリル(ACN)、HPLCグレード、または同等のもの
C.トリフルオロ酢酸(TFA)、HPLCグレードまたは同等のもの
D.中間体試験試料
E.入手可能な場合、中間体の真正物質または参照標準
溶媒および希釈剤:
A.溶媒A:水中の0.1% TFA(すなわち、1Lの水中の1mL)
B.溶媒B:アセトニトリル中の0.1% TFA(すなわち、1LのACN中の1mL)
C.希釈剤:アセトニトリル/水
カラム温度:40℃
Figure 2019525913
Figure 2019525913
核磁気共鳴分光分析法
全ての化合物のH NMRスペクトルを、500MHzで、室温で操作して、BRUKER NMR分光計で記録した。CDClに溶解した試料を、7.27ppmにおける残留溶媒ピークに対して参照した。DMSO−dに溶解した試料を、2.50ppmにおける残留溶媒ピークに対して参照した。得られたFIDをPCに移し、ACD/Labs NMR処理ソフトウェアを使用して処理した。
実施例1
i):N−メトキシ−N−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(2’)を提供するための、化合物(1’)とN,O−ジメチルヒドロキシルアミンとのカップリング
Figure 2019525913
[00126]イソオキサゾール−3−カルボン酸((1’)、241.6g、2137mmole、1.0当量)、トルエン(1450mL)およびDMF(7.8g、107mmole、0.05当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。得られたスラリーを45〜50℃に加熱した。次に、塩化オキサリル(325g、2559mmole、1.2当量)を、反応温度を45〜50℃の間に維持しながら、添加漏斗を介して2時間にわたり投入し、活発なガス発生が観察された。添加後、褐色混合物を得た。該褐色混合物を、87〜92℃に1時間にわたり加熱し、87〜92℃で1時間撹拌した。HPLCにより示されるように、反応は完了とされた。加熱中に、該褐色混合物は、暗色溶液に変化した。反応を、反応混合物の一部をピペリジンにクエンチし、ピペリジンアミドをHPLCによりモニタリングすることにより監視した。暗色混合物を20〜25℃に冷却し、次に、焼結ガラス漏斗を通して濾過して、いかなる不溶性物質も除去した。暗色濾液を、400mLの体積の暗色油状物まで減圧下で濃縮した。
[00127]炭酸カリウム(413g、2988mmole、1.4当量)および水(1000mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。反応溶液を、−10〜−5℃に冷却した。N,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩(229g、2348mmole、1.1当量)を、好適な反応容器に投入し、水(1000mL)に溶解した。次に、N,O−ジメチルヒドロキシアミン溶液およびジクロロメタン(2500mL)を、炭酸カリウム溶液に投入した。
[00128]次に、上記の暗色油状物(400mL)を、反応温度を−10〜0℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。添加はわずかに発熱性であり、添加後に褐色混合物を得た。この混合物を、0〜5℃で20分間にわたり撹拌し、次に、20〜25℃に加温した。下部の有機層を収集し、上部の水性層をジクロロメタン(400mL)で抽出した。合わせた有機層を、15%塩化ナトリウム溶液(1200mL)で洗浄した。該有機層を硫酸マグネシウムで脱水させ、次に濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、中間体(2’)を暗色油状物として得た(H−NMRにより、261.9g、97重量%、76%収率、3重量%のトルエン、KFにより、0.04重量%の水含有量)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.48 (s, 1 H); 6.71(s, 1 H); 3.78 (s, 3 H); 3.38 (s, 3 H)。
ii):(E)−エチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(3’)を提供するための、化合物(2’)とプロピオル酸エチルとのアルキル化
Figure 2019525913
[00129]中間体(2’)(72.2g、96重量%、444mmole、1.0当量)、プロピオル酸エチル(65.7g、670mmole、1.5当量)および無水THF(650mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。この溶液を、−65〜−55℃に冷却した。次に、THF中のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(1M、650mL、650mmole、1.46当量)を、反応温度を−65〜−55℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。この混合物を、添加が完了した後、−55℃未満で10分間にわたり撹拌した。次に、1NのHCl(650mL、650mmole、1.46当量)を投入し、反応温度を−20℃未満に維持しながら、反応をクエンチし、続いて直ちに酢酸エチル(1500mL)および水(650mL)を添加した。上部の酢酸エチル層を収集し、下部の水性層を酢酸エチル(800mL)で抽出した。合わせた有機層を、10%のクエン酸(1000mL)および飽和塩化ナトリウム溶液(650mL)で洗浄した。該有機層を、減圧下で濃縮し、暗色油状物を得た。
[00130]該暗色油状物を、ジクロロメタン/酢酸エチル/ヘプタン(150mL/100mL/100mL)の溶液に溶解した。この溶液を、シリカパッド(410g)に載せ、該シリカパッドを、酢酸エチル/ヘプタン(1/1 v/v)で溶離した。濾液(約3000mL)を収集し、次に、150mLの体積に減圧下で濃縮して、放置時にスラリーを得た。次に、ヘプタン(200mL)を該スラリーに添加し、該スラリーを、150mLの体積に減圧下で濃縮した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキをヘプタン(150mL)で洗浄した。次に、該濾過ケーキを終夜、空気乾燥させ、中間体(3’)を褐色固体として得た(63.4g、56%収率、HPLCにより>99%純度)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.42 (d, J=1.53 Hz, 1 H); 6.76 (d, J=1.53 Hz, 1 H); 6.18 (s, 1 H); 4.47 (q, J=7.07 Hz, 2H); 3.75 (s, 3 H); 3.21 (s, 3 H); 1.41 (t, J=7.17 Hz, 3 H)。
iii):エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(4’)を提供するための、化合物3’および2−フルオロベンジルヒドラジンの環化
Figure 2019525913
[00131]中間体(3’)(72.9g、287mmole、1.0当量)および無水エタノール(730mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。この混合物を、0〜5℃に冷却した。次に、2−フルオロベンジルヒドラジン(48.2g、344mmole、1.2当量)を、該混合物に投入した。この混合物を、0〜10℃で1時間にわたり撹拌し、次に、20〜25℃に加温し、20〜25℃で16時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。濃HCl(33.9g、37重量%、344mmole、1.2当量)を、反応混合物に1分間にわたり投入し、発熱してバッチ温度は20℃から38℃となった。スラリーを得た。この混合物を、0〜10℃に1時間にわたり冷却し、0〜10℃で1時間撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキをエタノール(200mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で30〜40℃で16時間にわたり乾燥し、中間体(4’)を灰色がかった白色固体として得た(81.3g、90%収率、HPLCにより>99%純度)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.47 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 7.15 - 7.26 (m, 2 H); 6.94 - 7.08 (m, 2H); 6.77 - 6.87 (m, 1 H); 6.55 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 5.95 (s, 2 H); 4.43 (q, J=7.02 Hz, 2 H); 1.41 (t, J=7.17 Hz, 3 H)。
iv):1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド塩酸塩(5’B)を提供するための、化合物(4’)のアミノ化
Figure 2019525913
[00132]無水塩化アンモニウム(267g、4991mmole、5.0当量)およびトルエン(5400mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。トルエン中のトリメチルアルミニウム(2M、2400mL、4800mmole、4.8当量)を、反応温度を20〜40℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した(注釈:添加中にメタンガス発生が観察された)。次に、この混合物を75〜80℃に30分間にわたり加熱し、澄んだ白色溶液を得た。中間体(4’)(315g、999mmole、1.0当量)を、4つの等量分に分けて、75〜90℃で1時間にわたり、反応混合物に投入した。この反応物を、80〜90℃で30分間にわたり撹拌し、次に、100〜110℃に加熱し、100〜110℃で3時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。反応混合物を10〜20℃に冷却し、メタノール(461g、14.4mole、14.4当量)を、反応温度を10〜40℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。注釈 クエンチは非常に発熱性であり、多くのガス発生が観察された。濃いスラリーを得た。次に、3NのHCl(6400mL、3N、19.2mole、19.2当量)を、反応温度を20〜45℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。この混合物を、80〜85℃に加熱し、80〜85℃で10分間にわたり撹拌し、澄んだ二相混合物を得た。この混合物を、0〜5℃に3時間にわたり冷却し、0〜5℃で1時間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを水(3000mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で40〜50℃で24時間にわたり乾燥し、中間体(5’B)を灰色がかった白色固体として得た(292g、91%収率、HPLCにより>99%純度)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.52 (s, 2 H); 9.33 (s, 2 H); 9.18 (d, J=1.53 Hz, 1 H); 7.88 (s, 1 H); 7.29 - 7.38 (m, 1 H); 7.19 - 7.25 (m, 1 H); 7.10 - 7.16 (m, 1 H); 7.03 (d, J=1.53 Hz, 1 H); 6.92 - 6.98 (m, 1 H); 5.91 (s, 2 H). M.P. 180-185℃。
v):5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4,6−ジオール(6’)を提供するための、化合物(5’B)およびジエチルフルオロマロネートの環化
Figure 2019525913
[00133]中間体(5’B)(224.6g、698mmole、1.0当量)、メタノール(2250mL)およびジエチルフルオロマロネート(187g、1050mmole、1.5当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。次に、メタノール溶液中のナトリウムメトキシド(567g、30重量%、3149mmole、4.5当量)を、反応温度を20〜35℃に維持しながら、添加漏斗を介して投入した。この混合物を20〜35℃で30分間にわたり撹拌し、薄い懸濁液を得た。HPLCにより反応は完了とされた。1.5NのHCl溶液(2300mL、3450mmole、4.9当量)を、反応温度を20〜30℃に維持しながら、添加漏斗を介して1時間にわたり投入した。白色懸濁液を得た。反応混合物のpHは、pH試験紙により約1であった。スラリーを、20〜30℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、事前混合したメタノールおよび水(500mL/500mL)の溶液で、次に水(1000mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で50〜60℃で16時間にわたり乾燥して、中間体(6’)を灰色がかった白色固体として得た(264g、97%収率、HPLCにより>99%純度)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.82 (br. s., 1 H); 12.31 (br. s., 1 H); 9.14 (d, J=1.53 Hz, 1 H); 7.55 (s, 1 H); 7.31 - 7.37 (m, 1 H); 7.18 - 7.25 (m, 1 H); 7.10 - 7.15 (m, 2 H); 6.97 - 7.02 (t, J=7.55 Hz, 1 H); 5.88 (s, 2 H)。
vi):3−(3−(4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(7’)を提供するための、化合物(6’)の塩素化
Figure 2019525913
[00134]中間体(6’)(264g、711mmole、1.0当量)、アセトニトリル(4000mL)およびN,N−ジメチルアニリン(138g、1137mmole、1.6当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。スラリー混合物を、70〜80℃に加熱した。次に、亜リン酸オキシクロリド(655g、4270mmole、6.0当量)を、反応温度を70〜80℃に維持しながら、添加漏斗を介して1時間にわたり投入した。この混合物を75〜80℃で22時間にわたり撹拌し、褐色溶液を得た。HPLCにより反応は完了とされた。次に、該混合物を0〜5℃の間に冷却し、25℃で綿状固体が沈殿した。水(3000mL)を、反応温度を0〜10℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。スラリーを、0〜10℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、事前混合したアセトニトリルおよび水(500mL/500mL)の溶液で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で35〜45℃で16時間にわたり乾燥し、中間体(7’)を灰色がかった白色固体として得た(283g、98%収率、HPLCにより>99%純度)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.48 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 7.44 (s, 1 H); 7.19 - 7.25 (m, 1 H); 6.96 - 7.08 (m, 2 H); 6.81 - 6.88 (m, 1 H); 6.60 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 6.03 (s, 2 H)。
vii):3−(3−(4−クロロ−5−フルオロ−6−メトキシピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(8’)を提供するための、化合物(7’)のメトキシドを用いた置換
Figure 2019525913
[00135]メタノール(3400mL)およびメタノール中のナトリウムメトキシド(154mL、5.4M、832mmole、1.2当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。この反応混合物を、23〜27℃に加熱した。中間体(7’)(283g、693mmole、1.0当量)を、反応温度を23〜27℃に維持しながら、少量に分けて(それぞれ5〜10g)、40分間にわたり該混合物に投入した。スラリーを23〜27℃で30分間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、メタノール(850mL)で、次に水(850mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で35〜45℃で16時間にわたり乾燥し、中間体(8’)を灰色がかった白色固体として得た(277g、99%収率、HPLCにより97%純度)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.47 (d, J=1.83 Hz, 1 H); 7.38 (s, 1 H); 7.18 - 7.25 (m, 1 H); 7.01 - 7.08 (m, 1 H); 6.94 - 7.00 (m, 1 H); 6.81 - 6.88 (m, 1 H); 6.60 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 6.00 (s, 2 H); 4.21 (s, 3 H)。
viii):3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(9’)を提供するための、化合物(8’)の水素化
Figure 2019525913
[00136]中間体(8’)(226g、560mmole、1.0当量)、パラジウム(活性炭上の10%、公称上50%水湿潤、22.6g、0.01mole、0.018当量)、テトラヒドロフラン(3400mL)およびトリエチルアミン(91g、897mmole、1.6当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。窒素を、テフロン管を介して、20〜30℃で10分間にわたり、反応混合物に吹き込んだ。次に、該混合物を40〜50℃に加熱し、反応温度を40〜50℃に維持しながら、水素ガスを、テフロン管を介して6時間にわたり、該反応混合物に吹き込んだ。HPLCにより反応は完了とされた。次に、窒素を、テフロン管を介して、40〜50℃で10分間にわたり該反応混合物に吹き込んだ。該反応混合物を、Hypo Supercel(商標)を通して熱濾過し、濾過ケーキを、テトラヒドロフラン(2000mL)で洗浄した。濾液を、約1300mLの体積に減圧下で濃縮し、スラリーを得た。次に、減圧下でメタノール(3000mL)の連続供給を介して、テトラヒドロフランをメタノールに溶媒交換した。溶媒交換後の最終体積は1300mLであった。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキをメタノール(500mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で20〜25℃で16時間にわたり乾燥して、中間体(9’)を白色固体として得た(192g、93%収率、HPLCにより98%純度)。1H-NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.47 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 8.41 (d, J=2.59 Hz, 1 H); 7.36 (s, 1 H); 7.17 - 7.24 (m, 1 H); 6.95 - 7.07 (m, 2 H); 6.83 - 6.90 (m, 1 H); 6.60 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 5.99 (s, 2 H); 4.19 (s, 3 H)。
ix:5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−オール(10’)を提供するための、化合物(9’)の脱メチル化
Figure 2019525913
[00137]中間体(9’)(230g、623mmole、1.0当量)、MeOH(3450mL)および濃HCl(307g、37重量%、3117mmole、5.0当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。この混合物を60〜65℃に加熱し、溶液を得た。次に、該混合物を60〜65℃で17時間にわたり撹拌し、スラリーを得た。HPLCにより反応は完了とされた。該スラリーを、20〜25℃に2時間にわたり冷却し、20〜25℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキをメタノール(1000mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で35〜45℃で16時間にわたり乾燥し、中間体(10’)を白色固体として得た(214g、97%収率、HPLCにより>99%純度)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.90 - 13.61 (br. s., 1 H); 9.11 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 8.16 (s, 1 H); 7.64 (s, 1 H); 7.29 - 7.42 (m, 1 H); 7.17 - 7.28 (m, 2 H); 7.08 - 7.15 (m, 1 H); 6.97 (s, 1 H); 5.91 (s, 3 H)。
x):3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(式IV)を提供するための、化合物(10’)の塩素化
Figure 2019525913
[00138]中間体(10’)(214g、602mmole、1.0当量)、アセトニトリル(3000mL)およびN,N−ジメチルアニリン(109g、899mmole、1.5当量)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した好適な反応容器に投入した。スラリー混合物を、70〜80℃に加熱した。次に、亜リン酸オキシクロリド(276g、1802mmole、3.0当量)を、反応温度を70〜80℃に維持しながら、添加漏斗を介して30分間にわたり投入した。この混合物を75〜80℃で2時間にわたり撹拌し、緑色溶液を得た。HPLCにより反応は完了とされた。次に、該混合物を、0〜5℃に冷却した。水(1500mL)を、反応温度を0〜10℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。スラリーを、0〜10℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、事前混合したアセトニトリルおよび水(500mL/500mL)の溶液で、ならびに水(500mL)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で30〜40℃で16時間にわたり乾燥し、式IVの中間体を灰色がかった白色からピンク色の固体として得た(214g、95%収率、HPLCにより>99%純度)。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.65 (s, 1 H); 8.48 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 7.44 (s, 1 H); 7.21 - 7.25 (m, 1 H); 6.97 - 7.06 (m, 2 H); 6.83 - 6.87 (m, 1 H); 6.61 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 6.03 (s, 2 H)。
a):2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(14)を提供するための、化合物12のアミノ化
Figure 2019525913
[00139]水酸化アンモニウム(水中の29%(NHとして))溶液、354mL、5435mmole、9.7当量)およびメチルt−ブチルエーテル(354mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を備え付けた好適な反応容器に投入した。(注釈:コンデンサ温度を−20℃に設定し、水酸化アンモニウムの蒸発を最小限にした。)2,2−ビス(トリフルオロメチル)オキシラン((12)、101g、561mmole、1.0当量)を、反応温度を20〜26℃に維持しながら、添加漏斗を介して40分間にわたり投入した。添加後、この混合物を、20〜26℃で3時間にわたり撹拌した。該混合物を分離させ、下部の水性層をメチルt−ブチルエーテルで抽出した(354mLで2回)。合わせた有機層を、減圧下で濃縮して、体積を303mLとした。メチルt−ブチルエーテル(354mL)を添加し、この混合物を減圧下で濃縮して、体積を303mLとした。ヘプタン(303mL)を添加し、この混合物を減圧下で濃縮して、体積を303mLとした。スラリーを濾過し、濾過ケーキをヘプタン(100mL)で洗浄した。この固体を、フード中で20〜25℃で2時間にわたり、一定重量まで乾燥して、中間体(14)を白色固体として得た。(79.5g、71%収率、)。1H NMR (500 MHz, MeOD) δ ppm 3.09 (s, 2 H)。
b):1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)プロパン−2−オール(化合物I)を提供するための、式IVの化合物と化合物14とのカップリング
Figure 2019525913
[00140]式IVの中間体(133g、356mmole、1.0当量)、ジメチルスルホキシド溶液中の中間体(14)(352g、60重量%、1071mmole、3.0当量)およびジメチルスルホキシド(1200mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を備え付けた好適な反応容器に投入した。反応混合物を125〜130℃に加熱し、125〜130℃で4時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。次に、該混合物を、20〜25℃に冷却した。次に、メチルt−ブチルエーテル(3800mL)および水(2600mL)を、反応混合物に投入した。有機層を、飽和重炭酸ナトリウム溶液(1000mL)で、および1NのHCl溶液(1000mL)で、洗浄し、次に1500mLの体積まで減圧下で濃縮した。この有機溶液を、シリカパッド(800g)に載せ、該シリカパッドを、メチルt−ブチルエーテルで溶離した。清浄な画分を収集し、2000mLの体積まで減圧下で濃縮した。MTBE溶液を45〜55℃で加熱し、ヘプタン(2000mL)を、反応温度を45〜55℃の間に維持しながら、添加漏斗を介して30分間にわたり投入して、スラリーを得た。該スラリーを、20〜25℃に冷却し、20〜25℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、事前混合したMTBEおよびヘプタン(400mL/600mL)の溶液で洗浄した。次に、該濾過ケーキを、真空下で45〜55℃で5時間にわたり乾燥し、化合物Iを灰色がかった白色固体として得た(130g、68%収率、HPLCにより>99%純度)。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.11 (d, J=1.96 Hz, 1 H); 8.66 (s, 1 H); 8.37 (d, J=3.13 Hz, 1 H); 8.11 (t, J=5.87 Hz, 1 H); 7.48 (s, 1 H); 7.30 - 7.37 (m, 1 H); 7.17 - 7.24 (m, 1 H); 7.21 (d, J=1.7 Hz, 1 H); 7.06 - 7.13 (m, 1 H); 7.00 - 7.06 (m, 1 H); 5.87 (s, 2 H); 4.11 (d, J=5.87 Hz, 2 H)。
実施例2:キロ−規模の手順
i):N−メトキシ−N−メチルイソオキサゾール−3−カルボキサミド(2’)を提供するための、化合物(1’)とN,O−ジメチルヒドロキシルアミンとのカップリング
[00141]イソオキサゾール−3−カルボン酸((1’)、3.857kg、34.1mole、1.0当量)、トルエン(19.3L)およびDMF(0.131L、1.692mole、0.05当量)を、窒素入出口、オーバーヘッド撹拌器、熱電対および添加漏斗を装備した30Lのジャケット付き反応容器中で混合した。得られたスラリーを45〜50℃に加熱した。次に、塩化オキサリル(4.8kg、37.8mmole、1.11当量)を、反応温度を45〜55℃の間に維持しながら、添加漏斗を介して4時間30分にわたり投入し、活発なガス発生が観察された。添加後、褐色混合物を得た。該褐色混合物を、45〜55℃で30分間保持し、次に、85〜95℃に加熱し、85〜95℃で1時間撹拌した。加熱中に、該褐色混合物は、暗色混合物に変化した。該暗色混合物を、20〜25℃に4時間にわたりゆっくり冷却し、反応混合物の一部をピペリジンにクエンチし、かつピペリジンアミドの消失を、(1’):ピペリジンアミドの面積/面積%が<1.9となるまで、HPLCによりモニタリングすることにより、反応を監視した。HPLCにより反応が完了とされた後、該暗色混合物を、20Lロタベーパー(rotavapor)フラスコにインライン濾過した。トルエン(3.9L)を使用して反応器をすすぎ、20Lロタベーパーフラスコにインライン濾過した。濾過した反応混合物を、ほとんどのトルエンが蒸留されるまで減圧下で濃縮し、4.4kgの塩化アシルを暗色油状物として得た。
[00142]別個に、炭酸カリウム(7.06kg、51.1mole、1.5当量)および水(31L)を、100Lのジャケット付き反応器中で撹拌した。反応溶液を、−10〜10℃に冷却した。N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(3.93kg、40.3mole、1.18当量)を反応器に投入し、続いてジクロロメタン(39L)を投入した。反応混合物を、−10〜0℃に冷却した。次に、暗色油状物としての上記の塩化アシル中間体(4.4kg)を、激しく撹拌して、反応温度を−10〜0℃の間に維持しながら、30分間にわたり、ジクロロメタン中のN,O−ジメチルヒドロキシルアミンを含有する100Lのジャケット付き反応器にゆっくり投入した。添加は少し発熱性であり、添加後に褐色混合物を得た。この反応混合物を、−10〜0℃で20分間撹拌し、次に、15〜25℃に加温し、10分間撹拌した。層を分離し、下部の有機層を収集し、上部の水性層をジクロロメタン(7.7L)で抽出した。水性層を廃棄し、合わせた有機層を、100Lのジャケット付き反応器に移し、15重量%塩化ナトリウム溶液(11.6L)で洗浄した。層を分離し、下部の有機層を収集し、上部の水性層をジクロロメタン(3.9L)で抽出した。水性層を廃棄し、合わせた有機層を、ほとんどのジクロロメタンが除去されるまで、減圧下で濃縮した。テトラヒドロフラン(7.7L)を、この暗色油状物に投入し、ほとんどのテトラヒドロフランが除去されるまで、減圧下で濃縮して、中間体(2’)を暗色油状物として得た(4.6kg、86%収率、KFにより0.01重量%の水含有量、HPLCにより98.9%純度)。
ii):(E)−エチル4−(イソオキサゾール−3−イル)−2−(メトキシ(メチル)アミノ)−4−オキソブタ−2−エノエート(3’)を提供するための、化合物(2’)とプロピオル酸エチルとのアルキル化
[00143]中間体(2’)(2.99kg、19.15mole、1.0当量)、プロピオル酸エチル(2.08kg、21.2mole、1.1当量)および無水THF(15L)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を装備した50Lの丸底フラスコ中で混合した。反応溶液を、−70〜−60℃に冷却した。次に、THF中のナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(40重量%、9.52kg、21mole、1.1当量)を、反応温度を−65〜−50℃に維持しながら、添加漏斗を介して1時間30分にわたりゆっくり投入した。添加後、反応混合物を、−55℃未満で10分間撹拌した。次に、2NのHCl(10.7L、21.6mole、1.14当量)を、反応温度を20℃未満に維持しながら、2分間にわたり投入し、反応をクエンチした(−65℃から18℃に発熱)。
[00144]別個に、酢酸エチル(39L)を、100Lのジャケット付き反応容器に前もって投入し、50Lの丸底フラスコからの上記反応混合物を、酢酸エチルを含有する100Lのジャケット付き反応容器に素早く移した。20%のクエン酸(10.5L、10.93mole、0.57当量)を投入して、バッチのpHを約4〜5に調節し、5分間撹拌した。下部の水性層を廃棄し、上部の酢酸エチル層を収集し、15重量%塩化ナトリウム溶液で2回洗浄した(1洗浄当たり9.0L)。有機層をインライン濾過し、9.0Lの体積に減圧下で濃縮した。エタノール(9.0L)を投入し、水を共沸で除去するために9.0Lの体積まで減圧下で濃縮して、8.1kgの粗生成物(3’)をエタノール中で暗褐色油状物として得た。(H−NMRアッセイにより3.59kg、74%収率)。
iii):エチル1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシレート(4’)を提供するための、化合物3’および2−フルオロベンジルヒドラジンの環化
[00145]2−フルオロベンジルヒドラジン(3.234kg、18.3mole、1.3当量)、水(0.9L)および無水エタノール(7.2L)を、100Lのジャケット付き反応容器中で混合した。反応溶液を、10〜25℃に冷却した。別個に、炭酸カリウム(1.27kg、9.19mole、0.65当量)を好適な反応容器に投入し、水(1.8L)に溶解した。次に、この炭酸カリウム溶液を、2−フルオロベンジルヒドラジン溶液を含有する100Lのジャケット付き反応容器に、15〜25℃の間で投入し、続いて無水エタノール(25.2L)を投入した。反応溶液を10〜20℃に冷却し、無水エタノール中の中間体(3’)(3.59kg、14.12mole、1.0当量)を、温度を30℃未満に維持しながら、添加漏斗を介して5分間にわたり投入した。この添加はわずかに発熱性であった。最短で12時間、15〜25℃で撹拌した後、HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%(3’)(4’)=0.7)。濃HCl(1.53L、37重量%、18.4mole、1.3当量)を、反応混合物に1分間にわたり投入し、発熱してバッチ温度は20℃から38℃となった。この混合物を、0〜5℃に2時間にわたり冷却し、0〜5℃で1時間撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、エタノール(11.5L)と水(2.9L)との混合物で、続いて水(28.7L)で洗浄した。該濾過ケーキを、高真空下で40℃で16時間にわたり乾燥し、中間体(4’)を灰色がかった白色固体として得た(2.538kg、57%収率、HPLCにより98.8%純度)。
iv):1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキシミドアミド塩酸塩(5’B)を提供するための、化合物(4’)のアミノ化
[00146]無水塩化アンモニウム(1.39kg、26.0mole、3.8当量)およびトルエン(34.1L)を、100Lのジャケット付き反応容器中で混合した。トルエン中のトリメチルアルミニウム(2M、12L、24mole、3.5当量)を、反応温度を20〜40℃に維持しながら、2時間にわたり添加漏斗を介してゆっくり投入した(注釈:添加中にメタンガス発生が観察された)。反応混合物を、最短で30分間20〜40℃で撹拌した。トルエン(6.5L)中の中間体(4’)(2.16kg、6.85mole、1.0当量)をスラリーとして、反応混合物に一度に20〜40℃で投入した。反応混合物を70〜80℃に加熱し、30分間保持し、次に、100〜110℃に30分間にわたり加熱し、100〜110℃で3時間保持した。HPLCにより反応は完了とされた(I−4:ND対I−5)。反応混合物を20〜40℃に冷却し、メタノール(2.94L、72.6mole、10.6当量)を、反応温度を20〜40℃に維持しながら、1時間にわたり添加漏斗を介してゆっくり投入した。(注釈:非常に発熱性のクエンチおよび多量のガス発生が観察された)。非常に濃いスラリーを得た。次に、3NのHCl(26.3L、78.9mole、11.5当量)を、反応温度を20〜45℃に維持しながら、添加漏斗を介してゆっくり投入した。この混合物を、82〜85℃に加熱し、82〜85℃で撹拌し、10分間保持して、澄んだ二相混合物を得た。この混合物を、20〜25℃に2時間にわたり冷却し、20〜25℃で30分にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを水(10.8L)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で60℃で16時間にわたり乾燥して、中間体(5’B)を灰色がかった白色固体として得た(2.015kg、91%収率、HPLCにより96%純度)。
v):5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4,6−ジオール(6’)を提供するための、化合物(5’B)およびジエチルフルオロマロネートの環化
[00147]中間体(5’B)(3.34kg、10.38mole、1.0当量)、メタノール(33.4L)およびジエチルフルオロマロネート(2.95L、3.33kg、18.69mole、1.8当量)を、100Lのジャケット付き反応容器中で混合した。メタノール溶液中のナトリウムメトキシド(5.4M溶液、8.75L、47.2mole、4.5当量)を、反応温度を20〜30℃に維持しながら、1時間30分にわたり添加漏斗を介して投入した。反応混合物を20〜30℃で30分間にわたり撹拌し、薄い懸濁液を得た。HPLCにより反応は完了とされた(I−5:ND対I−6)。1.5NのHCl(34L、51mole、4.9当量)を、反応温度を20〜30℃に維持しながら、添加漏斗を介して1時間20分にわたり投入した。白色懸濁液を得た。反応混合物のpHは、pH試験紙により約1であった。スラリーを、20〜30℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを濾過し、濾過ケーキを、事前混合したメタノールおよび水(8.35L/8.35L)の溶液で、ならびに水(16.7L)で、続いてアセトニトリル(10L)で洗浄した。該濾過ケーキを、真空下で60℃で16時間にわたり乾燥し、中間体(6’)を灰色がかった白色固体として得た(3.76kg、98%収率、HPLCにより>99%純度)。
vi):3−(3−(4,6−ジクロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(7’)を生成するための、化合物(6’)の塩素化
[00148]中間体(6’)(3.6kg、9.695mole、1.00当量)、アセトニトリル(50.4L)およびN,N−ジメチルアニリン(1.98L、15.6mole、1.6当量)を、窒素入出口、熱電対、コンデンサ、添加漏斗およびオーバーヘッド撹拌器を装備した100Lのジャケット付き反応容器中で混合した。次に、この混合物を、70〜80℃に加熱した。塩化ホスホリル(5.44L、8.95kg、58.37mole、6.0当量)を、反応温度を70〜80℃に維持しながら、添加漏斗を介して1時間40分にわたり投入した。反応混合物を75〜80℃で21時間にわたり撹拌し、褐色溶液を得た。HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%(6’):(7’))。反応混合物を、激しく撹拌しながら、0〜5℃に40分間にわたり冷却し、固体が28〜30℃で沈殿した。水(39.6L)を、反応温度を0〜10℃の間に維持しながら、添加漏斗を介して2時間20分にわたりゆっくり投入した。スラリーを0〜5℃で30分間にわたり撹拌した。得られたスラリーを、45.72cm(18インチ)のブフナー漏斗を通して濾過した。アセトニトリル(9L)および水(9L)の溶液を、反応器中で混合し、10〜15℃に冷却し、濾過器に移し、ケーキを洗浄した。水(18L)を、反応器中で16℃に冷却し、濾過器に移し、ケーキを洗浄した。ウェットケーキを、濾過器上で21時間乾燥し、次に該ウェットケーキを、真空下で50℃で50時間、一定重量まで乾燥して、中間体(7’)を灰色がかった白色固体として得た(3.755kg、95%収率、HPLCにより99%純度)。
vii):3−(3−(4−クロロ−5−フルオロ−6−メトキシピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(8’)を提供するための、化合物(7’)のメトキシドを用いた置換
[00149]メタノール(45L)およびメタノール中のナトリウムメトキシド(2.02L、5.4M、10.91mole、1.19当量)を、窒素入口、熱電対、コンデンサ、およびオーバーヘッド撹拌器を備えた100Lのジャケット付き反応容器中で混合した。反応混合物を、23〜27℃に加熱した。中間体(7’)(3.755kg、9.2mole、1.0当量)を、反応温度を23〜27℃に維持しながら、少量に分けて(それぞれ40〜60g)、1時間30分にわたり反応混合物に投入した。スラリーを15〜27℃で1時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%(7’):(8’)=1.8)。スラリーを、45.72cm(18インチ)のブフナー漏斗を通して濾過した。メタノール(7.5L)を反応器に投入し、次に、濾過器に移し、ケーキを洗浄した。この濾過ケーキを、水(11.3L)で、次にメタノール(7.5L)で洗浄した。ウェットケーキを、濾過器上で1時間乾燥し、次に真空下で40℃で18時間、一定重量まで乾燥して、中間体(8’)を灰色がかった白色固体として得た(3.59kg、97%収率、HPLCにより96.4%純度)。
viii):3−(3−(5−フルオロ−4−メトキシピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(9’)を提供するための、化合物(8’)の水素化
[00150]中間体(8’)(1.87kg、4.63mole、1.0当量)、パラジウム(活性炭上の10%、公称上50%水湿潤、0.188kg、87mmole、0.02当量)、テトラヒドロフラン(26.2L)およびトリエチルアミン(1.03L、7.39mole、1.6当量)を、窒素入口、熱電対、コンデンサ、およびオーバーヘッド撹拌器を備えた30Lのジャケット付き反応容器中で混合した。窒素を、テフロン管を介して、15〜30℃で24分間にわたり反応混合物に吹き込んだ。次に、該混合物を40〜50℃に加熱し、反応温度を40〜50℃に維持しながら、水素ガスを、テフロン管を介して3時間にわたり反応混合物に吹き込んだ。HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%(8’):(9’)=1.7)。次に、窒素を、テフロン管を介して、40〜50℃で25分間にわたり反応混合物に吹き込んで、濾過前に、該混合物を45〜50℃に加熱した。反応混合物を、Hyflo Supercelを通して熱濾過した。テトラヒドロフラン(11.2L)を反応器に投入し、45℃に加熱し、濾過器に移し、ケーキを洗浄した。濾液を、9.4Lの体積まで減圧下で濃縮し、スラリーを得て、次に、減圧下でメタノール(22.5L)の連続供給を介して、テトラヒドロフランをメタノールに溶媒交換した。溶媒交換後の最終体積は11.2Lであり、テトラヒドロフラン含有量は、H−NMRにより<1重量%であることが確認された。得られたスラリーを、45.72cm(18インチ)のブフナー漏斗を通して濾過し、濾過ケーキをメタノール(3.7L)で洗浄した。ウェットケーキを、濾過器上で25分間乾燥し、次に真空下で40℃で4時間にわたり、一定重量まで乾燥して、中間体(9’)を白色固体として得た(1.54kg、90%収率、HPLCにより98.4%純度)。
ix):5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−オール(10’)を提供するための、化合物(9’)の脱メチル化
[00151]中間体(9’)(4.44kg、12.0mole、1.0当量)、メタノール(64.4L)および濃塩酸(4.88L、37重量%、59.4mole、4.95当量)を、窒素入出口、熱電対、コンデンサ、およびオーバーヘッド撹拌器を装備した75Lのジャケット付き反応容器に投入した。この混合物を62〜65℃に加熱し、63℃で溶液となった。次に、反応混合物を62〜65℃で20時間にわたり撹拌し、スラリーを得た。HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%(9’):(10’)=0.4)。該スラリーを、20〜25℃に50分間にわたり冷却し、45分間保持した。得られたスラリーを、45.72cm(18インチ)のブフナー漏斗を通して濾過した。メタノール(13.3L)を反応器に投入し、次に、濾過器に移し、ケーキを洗浄した。ウェットケーキを、濾過器上で1時間30分乾燥し、次にその固体を真空下で40℃で8時間にわたり、一定重量まで乾燥して、中間体(10’)を白色固体として得た(4.11kg、96%収率、HPLCにより99.7%純度)。
x):3−(3−(4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−イル)−1−(2−フルオロベンジル)−1H−ピラゾール−5−イル)イソオキサゾール(式IV)を提供するための、化合物(10’)の塩素化
[00152]中間体(10’)(2.66kg、7.48mole、1.0当量)、アセトニトリル(37.2L)およびN,N−ジメチルアニリン(1.41L、1.348kg、11.12mole、1.49当量)を、窒素入口、熱電対、添加漏斗、コンデンサ、およびオーバーヘッド撹拌器を備えた100Lのジャケット付き反応容器中で混合した。スラリーを、70〜80℃に加熱した。亜リン酸オキシクロリド(2.1L、3.46kg、22.5mole、3.0当量)を、反応温度を70〜80℃の間に維持しながら、添加漏斗を介して1時間20分にわたり投入した。この混合物を75〜80℃で2時間にわたり撹拌し、緑色溶液を得た。HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%(10’):式IV=0.2)。次に、この混合物を、−5〜5℃に1時間にわたり冷却した。水(18.6L)を、反応温度を−5〜5℃に維持しながら、添加漏斗を介して40分間にわたりゆっくり投入した。スラリーを、0〜5℃で30分間にわたり撹拌し、次に、45.72cm(18インチ)のブフナー漏斗を通して濾過した。アセトニトリル(6.6L)および水(6.6L)を反応器に投入し、3分間撹拌し、次に、濾過器に移して、ケーキを洗浄した。水(6.6L)を、反応器中で13℃に冷却し、濾過器に移して、ケーキを洗浄した。ウェットケーキを、濾過器上で2時間乾燥し、次に真空下で40℃で16時間にわたり乾燥して、式IVの中間体を灰色がかった白色からピンク色の固体として得た(2.67kg、96%収率、HPLCにより99.3%純度)。
a):2−(アミノメチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(14)を提供するための、化合物(12)のアミノ化
[00153]水酸化アンモニウム(水中の28〜30%溶液、7.7L、57.3mole、4.7当量)およびメチルt−ブチルエーテル(7.7L)を、機械式撹拌機、デジタル温度計、窒素入出口、添加漏斗およびコンデンサを装備した30Lのジャケット付き反応器に投入した。(注釈:コンデンサ温度を−10℃未満に設定し、水酸化アンモニウムの蒸発を最小限にした。)この混合物を、23〜28℃に加温した。2,2−ビス(トリフルオロメチル)オキシラン((12)、2.2kg、12.22mmole、1.0当量)を、反応温度を20〜30℃の間に維持しながら、添加漏斗を介して1時間にわたり投入した。添加後、反応混合物を、20〜30℃で3時間にわたり撹拌した。層を30分間分離させ、下部の水性層をメチルt−ブチルエーテルで2回抽出した(7.7Lで2回)。水性層を廃棄し、合わせた有機層を、6.6Lの体積まで減圧下で濃縮した。メチルt−ブチルエーテル(11L)を、連続投入して、6.6Lの体積に濃縮した。次に、ジメチルスルホキシド(2.42L)を投入し、ほとんどのメチルt−ブチルエーテルが蒸留されるまで継続し、ジメチルスルホキシド溶液中の4.95kgの化合物I−13を得て、これはH−NMRアッセイに基づき、1.887kgの(14)を有する(H−NMRにより1.887kg、78%収率)。
b):1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−(((5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)プロパン−2−オール(化合物I)を提供するための、式IVと化合物14とのカップリング
[00154]式IVの中間体(1.51kg、4.04mole、1.0当量)、ジメチルスルホキシド(9.6L)、ヒューニッヒ塩基(1.42L、8.08mole、2.0当量)およびジメチルスルホキシド溶液中の上記中間体(14)(総重量4.95kg、1.887kg、9.58mole、2.37当量)を、100Lの反応器に投入した。反応混合物を125〜130℃に加熱し、3.5時間保持した。HPLCにより反応は完了とされた(面積/面積%式IV:化合物I=1.0)。次に、反応混合物を、15〜25℃に冷却した。次に、メチルt−ブチルエーテル(44L)および水(18L)を、反応混合物に投入した。有機層を1NのHCl(10.6L、10.6mole、2.6当量)で、続いて水(9.1L)で洗浄した。次に、該有機層を、13.6Lの体積まで減圧下で濃縮した。メチルt−ブチルエーテル(7.6L)を投入して、13.6Lの体積まで減圧下で濃縮し続けた。次に、有機層を、インライン濾過を介して100Lの反応器に移した。メチルt−ブチルエーテル(4.5L)を、移送ラインを介して100Lの反応器に投入し、体積を18.1Lとした。MTBE溶液を50〜56℃に加熱し、ヘプタン(18.1L)を、反応温度を55℃超に維持しながら、添加漏斗を介して1時間30分にわたり投入して、スラリーを得た。得られたスラリーを、15〜25℃に冷却し、15〜25℃で30分間にわたり撹拌した。該スラリーを45.72cm(18インチ)のブフナー漏斗を通して濾過し、濾過ケーキを、事前混合したMTBEおよびヘプタン(4.5L/9.0L)の溶液で洗浄した。該濾過ケーキを、濾過器上で1時間乾燥し、次に真空下で40℃で4時間にわたり乾燥して、化合物Iを灰色がかった白色固体として得た(1.625kg、75%収率)。
実施例3A:化合物Iの合成の代替経路(小規模)
A)2−(((6−クロロ−5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(式X)を提供するための、(7’)の、アミン(14)を用いた置換
Figure 2019525913
[00155]化合物(7’)(0.2g、0.5mmole、1.0当量)、アミン(14)(0.25g、1.3mmole、2.6当量)およびジメチルスルホキシド(2mL)を、磁気撹拌機およびデジタル温度計を備え付けた反応バイアルに投入した。反応混合物を57〜63℃に加熱し、57〜63℃で24時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。次に、アセトニトリル(4mL)および水(3mL)を、57〜63℃で添加した。得られたスラリーを濾過し、真空下で35〜45℃で16時間にわたり乾燥して、式Xを灰色がかった白色固体として得た(0.2g、72%収率、HPLCにより99%純度)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.11 (d, J =1.53, 1 H); 8.33 (s, 1 H); 8.28 (t, J =6.03, 1 H); 7.48 (s, 1 H); 7.31-7.36 (m, 1 H); 7.18 - 7.25 (m, 2 H); 7.10 (t, J =7.55, 1 H); 6.97 (t, J =7.17, 1 H); 5.89 (s, 2 H); 4.16 (d, J=5.95, 2 H)。
実施例3B:化合物Iの合成の代替経路(大規模)
(A)2−(((6−クロロ−5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−イル)アミノ)メチル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン−2−オール(式X)を提供するための、(7’)の、アミン(14)を用いた置換
[00156]化合物(7’)(22.0g、53.9mmole、1.0当量)、アミン(14)(24.4g、124mmole、2.3当量)およびジメチルスルホキシド(220mL)を、機械式撹拌機およびデジタル温度計を備え付けた反応バイアルに投入した。反応混合物を80〜84℃に加熱し、80〜84℃で4時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。アセトニトリル(330mL)を5分間にわたり添加して、反応混合物を希釈した。次に、水(264mL)を65〜72℃で5分間にわたり添加した。得られたスラリーを、40〜50℃まで1時間にわたり冷却し、40〜50℃で2時間にわたり撹拌した。該スラリーを濾過し、固体ケーキをアセトニトリル/水(110mL、1/1v/v)ですすぎ、真空下で35〜45℃で16時間にわたり乾燥して、式Xの化合物を灰色がかった白色固体として得た(27.9g、91%収率、HPLCにより99%純度)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 9.11 (d, J =1.53, 1 H); 8.33 (s, 1 H); 8.28 (t, J =6.03, 1 H); 7.48 (s, 1 H); 7.31-7.36 (m, 1 H); 7.18 - 7.25 (m, 2 H); 7.10 (t, J =7.55, 1 H); 6.97 (t, J =7.17, 1 H); 5.89 (s, 2 H); 4.16 (d, J=5.95, 2 H)。
実施例4:式IVの合成の代替方法
1)6−クロロ−5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−オール(中間体8’B)を提供するための、中間体(7’)のヒドロキシを用いた置換
Figure 2019525913
[00157]中間体(7’)(0.41g、1.0mmole、1.0当量)、1NのNaOH(2.2mL、2.2mmole、2.2当量)、水中の水酸化テトラブチルアンモニウム(0.1g、40重量%、0.15mmole、0.15当量)およびテトラヒドロフラン(4mL)を、磁気撹拌機およびデジタル温度計を備え付けた反応バイアルに投入した。反応混合物を55〜60℃まで加熱し、55〜60℃で2時間にわたり撹拌した。HPLCにより反応は完了とされた。1NのHCl(3mL)、次に、7メチルt−ブチルエーテル(4mL)を45〜60℃で添加した。得られたスラリーを、20〜25℃に冷却し、20〜25℃で20分間にわたり撹拌した。該スラリーを濾過し、真空下で35〜45℃で16時間にわたり乾燥して、中間体(8’B)を灰色がかった白色固体として得た(0.29g、73%収率、HPLCにより99%純度)。1H-NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.68 (br, s, 1 H); 9.11 (d, J=1.68 Hz, 1 H); 7.69 (s, 1 H); 7.29 - 7.39 (m, 1 H); 7.17 - 7.29 (m, 2 H); 7.12 (td, J=7.55, 1.07 Hz, 1 H); 6.97 (td, J=7.71, 1.53 Hz, 1 H); 5.93 (s, 2 H)。
2)5−フルオロ−2−(1−(2−フルオロベンジル)−5−(イソオキサゾール−3−イル)−1H−ピラゾール−3−イル)ピリミジン−4−オールの中間体(10’)を提供するための、中間体(8’B)の水素化
Figure 2019525913
[00158]中間体(8’B)(0.1g、0.26mmole、1.0当量)、パラジウム(活性炭上の10%、公称上50%水湿潤、5mg)、トリエチルアミン(0.038g、0.38mmole、1.5当量)、テトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(1mL)を、磁気撹拌機を備え付けた25mLの丸底フラスコに投入した。反応混合物を、水素バルーン下で20〜25℃で16時間にわたり水素化した。HPLCは、中間体(10’)が、粗製の反応混合物中に、73%の純度で形成されたことを示した。

Claims (42)

  1. 式IIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    i)出発物質(1)
    Figure 2019525913
    を、水と非プロトン性有機溶媒との好適な混合物中で、好適な温度で、適切な量の好適な触媒の存在下で、適切な量の塩化オキサリルまたは同等な試薬と反応させ、続いて、適切な過剰の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、水と非プロトン性有機溶媒との好適な混合物中で、適切な量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることにより(1)をアミド化して、アミド(2)
    Figure 2019525913
    [式中、Rは、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環である]
    を得るステップと、
    ii)中間体アミド(2)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量のプロピオル酸エチルでアルキル化して、β−エナミノケトエステル(3)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    iii)β−エナミノケトエステル(3)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の式R−CH−NH−NHのヒドラジンまたはそのHCl塩と縮合して、ピラゾールエステル中間体(4)
    Figure 2019525913
    [式中、Rは、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有する]
    を得るステップと、
    iv)ピラゾールエステル中間体(4)を、適切な量のトリメチルアルミニウムの存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の塩化アンモニウムでアミノ化して、アミジン(5A)を得るか、または好適な鉱酸水溶液での処理後、アミジン塩(5B)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    v)アミジン(5A)またはアミジン塩(5B)および適切な量のフルオロマロネートを、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で縮合して、適切な量の好適な鉱酸での処理後、ジオール(6)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    vi)ジオール(6)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量の塩化ホスホリルで塩素化して、ジクロロピリミジン(7)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    vii)ジクロロピリミジン(7)を、好適な温度で、適切なプロトン性溶媒中で、適切な量のナトリウムメトキシドでモノ−メトキシル化して、メトキシピリミジン(8)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    viii)メトキシピリミジン(8)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、適切な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロメトキシピリミジン(9)
    Figure 2019525913
    を提供するステップと、
    ix)フルオロメトキシピリミジン(9)を、適切なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の酸水溶液と反応させることにより脱メチル化して、アルコール(10)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    x)アルコール(10)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化するステップと
    を含む方法。
  2. 式IIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    1)ジクロロピリミジン(7)
    Figure 2019525913
    を、好適な温度で、非プロトン性溶媒とプロトン性溶媒との好適な混合物中で、適切な量の好適な相間移動触媒の存在下で、適切な量の水酸化ナトリウムでモノ−ヒドロキシル化して、ヒドロキシピリミジン(8B)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    2)ヒドロキシピリミジン(8B)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロヒドロキシピリミジン(10)
    Figure 2019525913
    を提供するステップと、
    3)フルオロヒドロキシピリミジン(10)のアルコールを、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化するステップと
    を含む方法。
  3. 式IIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    ジクロロピリミジン(7)
    Figure 2019525913
    を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で選択的に脱塩素化するステップを含む方法。
  4. 式IIIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択され、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、かつ
    各Rは、−OH、C1〜3ハロアルキルまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    適切な量のアミン(13)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、式IIのクロロピリミジン
    Figure 2019525913
    とカップリングするステップを含む方法。
  5. 式IIIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択され、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、かつ
    各Rは、−OH、C1〜3ハロアルキルまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    A)適切な量のアミン(13)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7)
    Figure 2019525913
    とカップリングして、式VIIの中間体
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    B)式VIIの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化するステップと
    を含む方法。
  6. 式IVの化合物:
    Figure 2019525913
    を調製する方法であって、
    i)出発物質(1’)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な触媒の存在下で、適切な量の塩化オキサリルまたは同等な試薬と反応させ、続いて、適切な過剰の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、水と非プロトン性有機溶媒との好適な混合物中で、適切な量のN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させることにより(1’)をアミド化して、アミド(2’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    ii)中間体アミド(2’)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量のプロピオル酸エチルでアルキル化して、β−エナミノケトエステル(3’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    iii)β−エナミノケトエステル(3’)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の式NHNH−CH−(2−フルオロフェニル)のヒドラジンまたはそのHCl塩と縮合して、ピラゾールエステル中間体(4’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    iv)ピラゾールエステル中間体(4’)を、適切な量のトリメチルアルミニウムの存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の塩化アンモニウムでアミノ化して、アミジン(5A’)を得るか、または好適な鉱酸水溶液での処理後、アミジン塩(5B’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    v)アミジン(5’A)またはアミジン塩(5’B)および適切な量のフルオロマロネートを、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適なプロトン性溶媒中で、好適な温度で縮合して、適切な量の好適な鉱酸での処理後、ジオール(6’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    vi)ジオール(6’)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な量の塩化ホスホリルで塩素化して、ジクロロピリミジン(7’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    vii)ジクロロピリミジン(7’)を、好適な温度で、適切なプロトン性溶媒中で、適切な量のナトリウムメトキシドでモノ−メトキシル化して、メトキシピリミジン(8’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    viii)メトキシピリミジン(8’)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、適切な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロメトキシピリミジン(9’)
    Figure 2019525913
    を提供するステップと、
    ix)フルオロメトキシピリミジン(9’)を、適切なプロトン性溶媒中で、好適な温度で、適切な量の酸水溶液と反応させることにより脱メチル化して、アルコール(10’)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    x)アルコール(10’)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび、任意選択で、適切な量の好適な塩基で塩素化するステップと
    を含む方法。
  7. 式IVの化合物:
    Figure 2019525913
    を調製する方法であって、
    1)ジクロロピリミジン(7’)
    Figure 2019525913
    を、好適な温度で、非プロトン性溶媒とプロトン性溶媒との好適な混合物中で、適切な量の好適な相間移動触媒の存在下で、適切な量の水酸化ナトリウムでモノ−ヒドロキシル化して、ヒドロキシピリミジン(8’B)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    2)ヒドロキシピリミジン(8’B)を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化して、フルオロヒドロキシピリミジン(10’)
    Figure 2019525913
    を提供するステップと、
    3)アルコール(10’)を、好適な温度で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、適切な量の塩化ホスホリルおよび任意選択で適切な量の好適な塩基で塩素化するステップと
    を含む方法。
  8. 式IVの化合物:
    Figure 2019525913
    を調製する方法であって、
    ジクロロピリミジン(7’)
    Figure 2019525913
    を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で選択的に脱塩素化するステップを含む方法。
  9. 式Vの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、かつ
    各Rは、−OH、C1〜3ハロアルキルまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    適切な量のアミン(13)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、適切な温度で、式IVのクロロピリミジン
    Figure 2019525913
    とカップリングするステップを含む方法。
  10. 式Vの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、
    は、水素または0〜3例のRで置換されたC1〜6アルキルであり、かつ
    各Rは、−OH、C1〜3ハロアルキルまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    A)適切な量のアミン(13)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7’)
    Figure 2019525913
    とカップリングして、式VIIIの中間体
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    B)式VIIIの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化するステップと
    を含む方法。
  11. 式VIの化合物、
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    適切な量のアミン(14)
    Figure 2019525913
    を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、式IIのクロロピリミジン
    Figure 2019525913
    とカップリングするステップを含む方法。
  12. オキシラン(12)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の水酸化アンモニウムでアミノ化することにより、アミン(14)
    Figure 2019525913
    を形成するステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  13. 式VIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    A)適切な量のアミン(14)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7)
    Figure 2019525913
    とカップリングして、式IXの中間体
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    B)式IXの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化するステップと
    を含む方法。
  14. 式VIの化合物:
    Figure 2019525913
    [式中、
    は、非置換のフェニルまたはN、OもしくはSから独立して選択される3個までの環ヘテロ原子を含有する5〜6員のヘテロアリール環であり、
    は、フェニルまたは6員のヘテロアリールであり、両方とも3例までのRで任意選択で置換され、前記6員のヘテロアリール環は、2個までの窒素環原子を含有し、
    各Rは、C1〜6アルキル、C1〜6アルコキシまたはハロゲンから独立して選択される]
    を調製する方法であって、
    a)オキシラン(12)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の水酸化アンモニウムでアミノ化して、アミン(14)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    b)適切な量のアミン(14)を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、式IIのクロロピリミジン
    Figure 2019525913
    とカップリングするステップと
    を含む方法。
  15. 化合物I
    Figure 2019525913
    を調製する方法であって、
    適切な量のアミン(14)
    Figure 2019525913
    を、好適な極性非プロトン性溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、式IVのクロロピリミジン
    Figure 2019525913
    とカップリングするステップを含む方法。
  16. 化合物I:
    Figure 2019525913
    を調製する方法であって、
    A)適切な量のアミン(14)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、ジクロロピリミジン(7’)
    Figure 2019525913
    とカップリングして、式Xの中間体
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    B)式Xの中間体を、適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な温度で、好適な有機溶媒中で、水素ガスまたは移動水素化試薬および、任意選択で、適切な量の好適な金属触媒で脱塩素化するステップと
    を含む方法。
  17. 化合物I
    Figure 2019525913
    を調製する方法であって、
    a)オキシラン(12)
    Figure 2019525913
    を、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、適切な量の水酸化アンモニウムでアミノ化して、アミン(14)
    Figure 2019525913
    を得るステップと、
    b)適切な量のアミン(14)を、任意選択で適切な量の好適な塩基の存在下で、好適な非プロトン性有機溶媒中で、好適な温度で、式IVのクロロピリミジン
    Figure 2019525913
    とカップリングするステップと
    を含む方法。
  18. が、N、OまたはSから独立して選択される3個までのヘテロ原子を含有する、5員のヘテロアリール環である、請求項1〜5または11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  19. が、イソオキサゾリルである、請求項18に記載の方法。
  20. が、3−イソオキサゾリルである、請求項19に記載の方法。
  21. が、3個までの環窒素原子を含有する6員のヘテロアリール環である、請求項1〜5または11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  22. が、ピリジンまたはピリミジンである、請求項21に記載の方法。
  23. が、フェニルである、請求項1〜5または11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  24. が、3例までのRで任意選択で置換された、6員のヘテロアリール環である、請求項1〜5または11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  25. が、3例までのRで任意選択で置換されたフェニルである、請求項1〜5または11〜14のいずれか一項に記載の方法。
  26. が、1例のRで置換されたフェニルである、請求項25に記載の方法。
  27. が、ハロゲンである、請求項26に記載の方法。
  28. が、フルオロである、請求項27に記載の方法。
  29. が、2−フルオロフェニルである、請求項28に記載の方法。
  30. が、2例のRで置換されたフェニルである、請求項25に記載の方法。
  31. それぞれの例のRが、ハロゲンから独立して選択される、請求項30に記載の方法。
  32. それぞれの例のRが、フルオロである、請求項31に記載の方法。
  33. が、水素、メチルまたはエチルである、請求項4、5、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
  34. が、水素である、請求項33に記載の方法。
  35. が、3例までのRで置換されたC1〜6アルキルである、請求項4、5、9、または10のいずれか一項に記載の方法。
  36. が、3例までのRで置換されたC1〜2アルキルである、請求項35に記載の方法。
  37. が、3例のRで置換されたエチルである、請求項36に記載の方法。
  38. 3例のRのうちの1例が−OHである、請求項37に記載の方法。
  39. の例のうちの1例が、−OHであり、その他の2例のRが、C1〜3ハロアルキルである、請求項37に記載の方法。
  40. 1例のRが、−OHであり、その他の2例のRが、トリフルオロメチルである、請求項39に記載の方法。
  41. 1例のRが、−OHである、請求項4、5、9、または10のいずれか一項に記載の方法。

  42. Figure 2019525913
    の化合物。
JP2019500355A 2016-07-07 2017-07-06 可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激剤の新規な調製方法 Active JP7112384B2 (ja)

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