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JP2019218468A - セルロースベンゾエート - Google Patents

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JP2019218468A
JP2019218468A JP2018116624A JP2018116624A JP2019218468A JP 2019218468 A JP2019218468 A JP 2019218468A JP 2018116624 A JP2018116624 A JP 2018116624A JP 2018116624 A JP2018116624 A JP 2018116624A JP 2019218468 A JP2019218468 A JP 2019218468A
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cellulose
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cellulose benzoate
benzoate
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JP2018116624A
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知弘 橋爪
Tomohiro Hashizume
知弘 橋爪
小山 裕
Yutaka Koyama
裕 小山
充 大野
Mitsuru Ono
充 大野
岡本 裕介
Yusuke Okamoto
裕介 岡本
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Corp
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Abstract

【課題】半透膜やフィルム材料として使用できるセルロースベンゾエートの提供。【解決手段】セルロースの構成単位の2位、3位および6位のヒドロキシル基の水素原子がベンゾイル基で置換されたセルロースベンゾエートであって、2位、3位および6位の平均置換度が、3位置換度≧2位置換度>6位置換度の関係を有しており、合計平均置換度が1.5〜2.5の範囲である、セルロースベンゾエート。【選択図】なし

Description

本発明は、セルロースベンゾエートと、前記セルロースベンゾエートからなる、半透膜、フィルムなどとして使用できる成形体に関する。
セルロースアセテート、セルロースプロピオネートなどのセルロースエステルは、半透膜、フィルムなどの成形体にすることにより各種分野で使用されている。
特許文献1には、複数のアルキルアシル置換基および複数のアリールアシル置換基を含む位置選択的に置換されたセルロースエステルであって、C2位およびC3位におけるアリールアシル置換度(「C2DSアリール」および「C3DSアリール」)の合計からC6位におけるアリールアシル置換度(「C6DSアリール」)を引いた値が少なくとも0.25になるような位置選択性である、 位置選択的に置換されたセルロースエステルの発明が記載されている。前記セルロースエステルは、光学フィルム用途が記載されている。
特表2014−513178号公報
本発明は、セルロースベンゾエートと、前記セルロースベンゾエートからなる、半透膜、フィルムなどとして使用できる成形体を提供することを課題とする。
本発明は、セルロースの構成単位の2位、3位および6位のヒドロキシル基の水素原子がベンゾイル基で置換されたセルロースベンゾエートであって、
2位、3位および6位の平均置換度が、3位置換度≧2位置換度>6位置換度の関係を有しており、
合計平均置換度が1.5〜2.5の範囲である、セルロースベンゾエートを提供する。
本発明のセルロースベンゾエートは、半透膜やフィルムの製造原料として使用することができる。
実施例1のセルロースベンゾエートのNMRスペクトルを示すチャート図。 実施例2のセルロースベンゾエートのNMRスペクトルを示すチャート図。
本発明のセルロースベンゾエートは、セルロースの構成単位の2位、3位および6位のヒドロキシル基の水素原子がベンゾイル基で置換されたセルロースベンゾエートであり、各置換位置における平均置換度が異なっているものである。
本発明のセルロースベンゾエートの2位、3位および6位の平均置換度は、3位置換度≧2位置換度>6位置換度の関係を有しているものであり、3位置換度>2位置換度>6位置換度の関係を有しているものでもよい。
本発明のセルロースベンゾエートの2位、3位および6位の合計平均置換度は1.5〜2.5の範囲であり、1.6〜2.3が好ましく、1.75〜2.2がより好ましい。
次に本発明のセルロースベンゾエートの製造方法を説明する。
本発明のセルロースベンゾエートの製造方法は、二段合成方法を使用する。
第1段では、セルロースと塩化ベンゾイルなどを加熱下で反応させて、平均置換度3.0のセルロースベンゾエートを製造する。反応条件は、100〜120℃で3〜7時間が好ましい。
次の第2段では、平均置換度3.0のセルロースベンゾエートに対してアミンなどの脱ベンゾイル化剤を加熱下で反応させて、平均置換度1.5〜2.5のセルロースベンゾエートを製造する。
脱ベンゾイル化剤として使用するアミンとしては、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、ヒドラジンおよびヒドラジン水和物、メチルヒドラジンおよびメチルヒドラジン水和物、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどを挙げることができる。
また脱ベンゾイル化反応の際には、水酸化ナトリウムとメタノールの混合水溶液を併用することが好ましい。
反応条件は、90〜110℃で3〜7時間が好ましい。
本発明の成形体は、上記したセルロースベンゾエートからなるものである。
本発明の成形体は特に制限されるものではないが、半透膜、フィルム、繊維などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
半透膜は、セルロースベンゾエート、溶媒、および必要に応じて塩類、非溶媒を含む製膜溶液を使用して製造することができる。
溶媒は、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)を挙げることができるが、N,N−ジメチルスルホキシド(DMSO)が好ましい。
非溶媒は、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールを挙げることができる。
塩類は、例えば、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグシウム、塩化カルシウムを挙げることができるが、塩化リチウムが好ましい。
セルロースベンゾエートと溶媒の濃度は、第2のセルロース混合エステル10〜35質量%、溶媒65〜90質量%が好ましい。
塩類は、セルロースベンゾエートと溶媒の合計質量100質量部に対して、0.5〜2.0質量%が好ましい。
半透膜は、上記した製膜溶液を使用して、公知の製造方法、例えば特許第5418739号公報の実施例に記載の製造方法を利用して製造することができる。
半透膜は、中空糸膜、逆浸透膜や正浸透膜の分離機能膜または平膜が好ましい。
本発明の半透膜は、上記した製膜溶液を使用して、公知の製造方法、例えば特許第5418739号公報の実施例に記載の製造方法を利用して製造することができる。
本発明の半透膜は、中空糸膜、逆浸透膜や正浸透膜の分離機能膜または平膜が好ましい。
フィルムは、上記した製膜溶液を基板上に流延した後、乾燥する方法を適用して製造することができる。
繊維は、上記した製膜溶液を使用し、公知の湿式紡糸法または乾式紡糸法を適用して製造することができる。
実施例1(セルロースベンゾエートの製造)
原料となるレーヨンと塩化ベンゾイルを室温(25℃)で反応容器に仕込んだ。溶媒としてピリジンを使用した。レーヨンと溶媒の割合は、レーヨン約4質量%、溶媒96質量%であった。
その後、反応容器を昇温して行き、約110℃で5時間保持して、ベンゾイル化反応を行った。
その後、反応容器内に反応停止剤としてメタノールを投入し、さらに中和剤として水酸化ナトリウム水溶液を投入した。
その後、反応容器内に脱ベンゾイル化剤として、メチルヒドラジン1水和物を投入し、100℃で5時間、脱ベンゾイル化反応を行った。
その後、反応容器内に中和剤として酢酸を投入して中和した後、室温まで冷却して晶析させ、さらにメタノールで洗浄して、表1に示すセルロースベンゾエートを製造した。
2位、6位の平均置換度は、13C−NMRスペクトル(50−110ppm)により測定した。3位の平均置換度は、全平均置換度と、2位と6位の平均置換度の差から求めた。
実施例2
実施例1と同様にして表1に示すセルロースベンゾエートを製造した。但し、メチルヒドラジン投入後の脱ベンゾイル化反応時間を7時間とした。
Figure 2019218468
本発明のセルロースベンゾエートは、半透膜やフィルム材料として使用することができる。

Claims (3)

  1. セルロースの構成単位の2位、3位および6位のヒドロキシル基の水素原子がベンゾイル基で置換されたセルロースベンゾエートであって、
    2位、3位および6位の平均置換度が、3位置換度≧2位置換度>6位置換度の関係を有しており、
    合計平均置換度が1.5〜2.5の範囲である、セルロースベンゾエート。
  2. 前記2位、3位および6位の平均置換度が、3位置換度>2位置換度>6位置換度の関係を有しているものである、請求項1記載のセルロースベンゾエート。
  3. 請求項1または2記載のセルロースベンゾエートからなる成形体。
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