JP2019125603A - 吸着方法 - Google Patents
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Abstract
Description
真空処理を行う大型基板が、直前の真空処理工程の影響によって反っていると、基板を吸着して吸着装置に密着させようとしても、密着性は基板面内の位置で異なる不均一性が発生して、真空処理中に基板面内に大きな温度勾配が形成されてしまう場合がある。
また、吸着装置による吸着が反りによって不均一であると、基板面内の冷却が不均一になり、エッチングや成膜等の真空処理が均一に行えない場合がある。
本発明は、二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、前記吸着電極のうち、所定の吸着電極には直流の正電圧である本吸着電圧を印加し、他の吸着電極には直流の負電圧である本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、正電圧である前記本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、正電圧と負電圧のいずれか一方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加し、負電圧である本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、他方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極を選択する測定工程と、前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と、前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出する算出工程と、前記計算値が小さい前記吸着電極に印加する前記本吸着電圧の絶対値は、前記計算値が大きい前記吸着電極に印加する前記本吸着電圧の絶対値よりも大きくして吸着対象基板を吸着する吸着工程と、を有する吸着方法である。
本発明は、正電圧である前記仮吸着電圧と、負電圧である前記仮吸着電圧とは、絶対値を等しくさせる吸着方法である。
本発明は、前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加したときの前記吸着対象基板と各前記吸着電極との間に発生する静電吸着力の差が、前記仮吸着電圧を各前記吸着電極に印加したときよりも小さくなるように、前記吸着電極毎に前記本吸着電圧を設定する吸着方法である。
本発明は、前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加したときの前記吸着対象基板と各前記吸着電極との間の距離の差が、前記仮吸着電圧を各前記吸着電極に印加したときよりも小さくなるように、前記吸着電極毎に前記本吸着電圧を設定する吸着方法である。
本発明は、二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、各前記吸着電極に、直流で同極性の本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、各前記吸着電極それぞれに同極性で互いに同じ大きさの直流の仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極を選択する測定工程と、前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と、前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出し、算出された前記計算値の前記吸着板上の分布である測定分布を求める面内分布作成工程と、を有する吸着方法である。
本発明は、前記測定分布から前記測定値が小さい順番で前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加する吸着方法である。
本発明は、二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、前記吸着電極のうち、所定の吸着電極には直流の正電圧である本吸着電圧を印加し、他の吸着電極には直流の負電圧である本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、正電圧である前記本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、正電圧と負電圧のいずれか一方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加し、負電圧である本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、他方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着し、各前記吸着電極に前記仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極が選択され、前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と、前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出し、算出された前記計算値の前記吸着板上の分布である測定分布を求める面内分布作成工程を有する吸着方法である。
本発明は、前記測定分布から前記測定値が小さい順番で前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加する吸着方法である。
本発明は、二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、各前記吸着電極に、直流で同極性の本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、前記各吸着電極に交流の測定電圧を印加し、前記吸着面上に配置された前記吸着対象基板と前記吸着電極との間に形成される静電容量の大きさに対応した交流電流の値を測定値として測定し、前記測定値が小さい順番で前記本吸着電圧を前記吸着電極に印加する吸着方法である。
本発明は、二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、前記吸着電極のうち、所定の吸着電極には直流の正電圧である本吸着電圧を印加し、他の吸着電極には直流の負電圧である本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、互いに逆極性の本吸着電圧が印加され隣接する二個の吸着電極を一組の電極組とし、各前記電極組に交流の測定電圧を印加し、各前記電極組毎に流れる交流電流の値を測定値として測定し、前記測定値が小さい順番で前記電極組を選択し、選択した電極組の二個の吸着電極に前記本吸着電圧を印加する吸着方法である。
C=k・S/d ……(1)
で表すことができ、この静電容量Cのインピーダンス絶対値|Z|は、角周波数ωの交流電圧Vを印加して交流電流Iを流した場合、下記(2)式で表すことができる。
|Z| = V/I = 1/(ωC) ……(2)
吸着電極111の個数をnとすると、交流信号発生器115と、交流信号発生器115が接続された吸着電極111と吸着対象基板117との間の静電容量C0と、他のn−1個の吸着電極111と吸着対象基板117との間の静電容量C1〜Cn-1の並列接続回路とがそれぞれ直列接続されている。
従って、静電容量C1〜Cn-1に流れた交流電流の大きさの大小関係と、吸着電極111と吸着対象基板117との間の距離の大きさの大小関係とは逆になる。
吸着電極と吸着対象基板の間の静電容量に応じた計算値を算出し、計算値が小さな吸着電極には、計算値が大きな吸着電極よりも絶対値が大きな本吸着電圧を設定すると、吸着対象基板を均一に吸着することができる。
また、計算値を表示装置に表示すると、測定した処理対象基板の反りの状態が分かる。
第一例と第二例の真空処理装置5a、5bに設けられた測定装置18は、少なくとも一台の交流信号発生器15と、それぞれ複数個の第一スイッチ25と、電流計16と、第二スイッチ26とを有している。
ここでは、第一スイッチ25と、電流計16と、第二スイッチ26とは、吸着電極11の枚数と同数の個数が設けられている。
従って、各吸着電極11は、第二切替接点85を介して、異なる単位電源27から同極性で大きさが可変の電圧が印加される。
第一、第二切替接点81,85が、第一、第二接続側接点83、86にそれぞれ接続された場合には、近接して配置された二枚の吸着電極11のうち、一方の吸着電極11が接続される第二切替接点85は、単位電源27の正電圧の出力端子に接続され、他方の吸着電極11が接続される第二切替接点85は、別の単位電源27の負電圧の出力端子に接続されている。電圧の大きさだけではなく、出力電圧の極性も設定することができれば、同じ出力端子から、正電圧と負電圧のいずれの電圧も出力可能な単位電源27を用いても良い。
図2と図3に示された吸着装置10a、10bの吸着面29は四角形であり、その四角形の四辺のうち、平行な二辺を一組選択して、その二辺が伸びる方向をX軸にとり、その二辺と直角な二辺が伸びる方向をY軸にとると、図2、図3の吸着装置5a、5bの吸着電極11は、図4に示すように、X軸方向とY軸方向の両方の方向に複数個が並び、二次元に配置されている。
各吸着電極11の形状と面積は等しくされており、また、各吸着電極11上に位置する吸着板12を構成する絶縁性材料の厚みは等しくされている。
同一の極性の仮吸着電圧を印加する図3の真空処理装置5bでは、仮吸着電圧の値は等しくされている。
この交流電流は、測定容量を構成する吸着電極11と、その吸着電極11に接続された電流計16に流れるから、電流計16によって、交流電流の値を測定する。
このとき、前回は選択されず、今回も選択されなかった少なくとも一個の吸着電極11に流れた交流電流を第二測定電流として電流計16によって測定する。
その結果、第一測定電流の値と第二測定電流の値とによって、各測定容量(測定電流を測定した全部の吸着電極11と吸着対象基板17との間の静電容量)を算出することができる。
なお、上記例では、吸着電極11に流れる交流電流は、最初に選択した吸着電極11以外の吸着電極11の全てについて流れた交流電流を第一測定電流として測定したが、選択した吸着電極11以外の全部の吸着電極11の交流電流を第一測定電流として測定する必要は無い。
Sa+Sb = Va/Im
の線形関係がある。
それら組みあわせ個数の直列接続容量のうち、所望の個数の直列接続容量の測定容量に流れる交流電流を電流計16によって測定し、複数の線形関係を連立させる。
Sa+Sb = Va/Im
の線形関係を連立させて連立方程式を作成してもよい。
一例として、同じ吸着電極11を交流信号発生器15に接続し、他の吸着電極11を電流計16に接続し、選択した吸着電極11に交流電圧を印加して全部の他の吸着電極11に流れる交流電流を第一測定電流として測定した場合、選択された吸着電極11とは異なる吸着電極11を新たに選択して交流信号発生器15に接続し、前回は選択されず、今回も新たに選択されず、交流信号発生器15に接続されたことのない吸着電極11を含む少なくとも一個の直列接続容量に流れた交流電流を第二測定電流として電流計16によって測定すれば、第一、第二測定電流の値を用いた連立方程式によって解を求めることができる。
このような本吸着電圧が算出されると、制御装置28によって各単位電源27からの仮吸着電圧の出力が停止され、算出された本吸着電圧が各単位電源27に設定される。
この状態では、各単位電極11は、単位電源27に直接電気的に接続されており、各単位電源27から設定された本吸着電圧を出力させると、吸着対象基板17は、吸着面29に均一に接触する。
また、複数の数値範囲を設定し、測定電流や計算値又は距離等が属する数値範囲を吸着電極11の吸着板12中の位置に対応させた測定分布を表示装置30に表示することができる。
次に、正電圧の本吸着電圧が印加される残りの吸着電極11の中と、負電圧の本吸着電圧が印加される残りの吸着電極11の中とから、二番目に測定値が小さい吸着電極11を選択し、本吸着電圧を印加する。
このように、測定値がそれぞれ小さい順に、正電圧の本吸着電圧が印加される吸着電極11の中と、負電圧の本吸着電圧が印加される吸着電極11の中とから吸着電極11を選択し、順番に本吸着電圧を印加する。
凹型に反っている吸着対象基板17の場合は、本吸着電圧は、周辺位置に近い一個の吸着電極11又は周辺位置に近い一組の吸着電極11から印加が開始され、測定値が小さい順に中央位置に向けて一個の吸着電極11又は一組の吸着電極11毎に印加される。
その結果、凸型でも凹型でも、吸着対象基板17と吸着面29との間に隙間が残存することなく吸着対象基板17を吸着面29に接触させることができる。
第三例の真空処理装置5cは双極型の吸着装置10aを有している。図10には、第三例の真空処理装置5cの吸着面29上に凹型に反った吸着対象基板17が配置された状態が示されており、図11には、第三例の真空処理装置5cの吸着面29上に凸型に反った吸着対象基板17が配置された状態が示されている。
正の本吸着電圧が印加される吸着電極11と負の本吸着電圧が印加される吸着電極11のうち、いずれか一方の極性の本吸着電圧が印加される吸着電極11は、第一例と同様に接続されており、第一、第二のスイッチ25、26の内部の切り替えによって、電源装置14cに直接接続され、又は、交流信号発生器15が電気的に挿入された状態で、電源装置14cに接続されるようになっている。
いずれか一個の吸着電極11と電源装置14cとの間に交流信号発生器15を電気的に挿入して交流信号発生器15を動作させると、一個の吸着電極11に交流の測定電圧を印加することができる。
第三例の真空処理装置5cの吸着電極11は、図5(a)に示したように、正の本吸着電圧が印加される吸着電極11と負の吸着電圧が印加される吸着電極11とが交互に配置されている。ここでは、異なる極性の本吸着電圧が印加される二個の吸着電極11であって、互いに隣接した吸着電極11が一組の電極組とされており、各電極組は、他の電極組には含まれていない吸着電極11によって構成されているものとする。
次に、その状態から一組の電極組を選択し、第一、第二のスイッチ25、26とオンオフスイッチ33との内部接続を切り替え、選択した電極組の中の二個の吸着電極11のうち、一方の吸着電極11を交流信号発生器15を介して電源装置14cに接続し、他方の吸着電極11を電流計32を介して電源装置14cに接続する。
この状態では、選択した電極組の中の二個の吸着電極11のうち、一方の吸着電極11と吸着対象基板17との間に形成される静電容量と、他方の吸着電極11と吸着対象基板17との間に形成される静電容量とは直列接続されている。
各電極組毎に測定値を測定し、吸着面29上の静電容量の分布である測定分布を求める。
このように、測定値が小さい順序で電極組を選択し、本吸着電圧を印加すると、凸型に反った吸着対象基板17の場合は、中央位置に近い電極組中の吸着電極11間から周辺位置の電極組中の吸着電極11間に向けて測定値が小さい順に本吸着電圧が印加され、凹型に反った吸着対象基板17の場合には、周辺位置の電極組の中の吸着電極11間から中央位置の電極組の吸着電極11間に向けて測定値が小さい順に本吸着電圧が印加される。
その結果、凸型でも凹型でも、吸着対象基板17と吸着面29との間に隙間が残存することなく本吸着を行うことができる。
測定装置18dとオンオフスイッチ35とは、少なくとも吸着電極11と同数設けられており、測定装置18dとオンオフスイッチ35とは一個ずつ直列接続され、直列接続された回路の一端がそれぞれ異なる吸着電極11に接続され、他端は同一の交流信号発生器15の一端に接続されている。交流信号発生器15の他端は、電源装置14dに接続されている。
また、交流信号発生器15から交流の測定電圧が出力されると、その交流信号発生器15に接続され、接続されたオンオフスイッチ35が導通状態にされた吸着電極11に印加されるようになっている。
各吸着電極11の測定値の分布が求められると、吸着対象基板17を吸着する際には、測定値の小さい順番で各吸着電極11に本吸着電圧を印加すると、隙間が形成されずに吸着対象基板17を吸着面29に接触させることができる。
11……吸着電極
12……吸着板
17……吸着対象基板
21……真空槽
29……吸着面
Claims (11)
- 二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、
各前記吸着電極に、直流で同極性の本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、
前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、
各前記吸着電極それぞれに同極性で互いに同じ大きさの直流の仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、
各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極を選択する測定工程と、
前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出する算出工程と、
前記計算値が小さい前記吸着電極に印加する前記本吸着電圧の絶対値は、前記計算値が大きい前記吸着電極に印加する前記本吸着電圧の絶対値よりも大きくして吸着対象基板を吸着する吸着工程と、を有する吸着方法。 - 二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、
前記吸着電極のうち、所定の吸着電極には直流の正電圧である本吸着電圧を印加し、他の吸着電極には直流の負電圧である本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、
前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、
正電圧である前記本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、正電圧と負電圧のいずれか一方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加し、負電圧である本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、他方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、
各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極を選択する測定工程と、
前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と、前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出する算出工程と、
前記計算値が小さい前記吸着電極に印加する前記本吸着電圧の絶対値は、前記計算値が大きい前記吸着電極に印加する前記本吸着電圧の絶対値よりも大きくして吸着対象基板を吸着する吸着工程と、を有する吸着方法。 - 正電圧である前記仮吸着電圧と、負電圧である前記仮吸着電圧とは、絶対値を等しくさせる請求項2記載の吸着方法。
- 前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加したときの前記吸着対象基板と各前記吸着電極との間に発生する静電吸着力の差が、前記仮吸着電圧を各前記吸着電極に印加したときよりも小さくなるように、前記吸着電極毎に前記本吸着電圧を設定する請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の吸着方法。
- 前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加したときの前記吸着対象基板と各前記吸着電極との間の距離の差が、前記仮吸着電圧を各前記吸着電極に印加したときよりも小さくなるように、前記吸着電極毎に前記本吸着電圧を設定する請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の吸着方法。
- 二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、
各前記吸着電極に、直流で同極性の本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、
前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、
各前記吸着電極それぞれに同極性で互いに同じ大きさの直流の仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、
各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極を選択する測定工程と、
前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と、前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出し、
算出された前記計算値の前記吸着板上の分布である測定分布を求める面内分布作成工程と、を有する吸着方法。 - 前記測定分布から前記測定値が小さい順番で前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加する請求項6記載の吸着方法。
- 二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、
前記吸着電極のうち、所定の吸着電極には直流の正電圧である本吸着電圧を印加し、他の吸着電極には直流の負電圧である本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、
前記吸着電極の中から所望の複数の前記吸着電極を選択し、
正電圧である前記本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、正電圧と負電圧のいずれか一方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加し、負電圧である本吸着電圧が印加される前記吸着電極には、他方の極性で絶対値が同じ大きさの仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着し、
各前記吸着電極に前記仮吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着しながら、選択した複数の前記吸着電極のうち一枚を交流信号発生器に接続して交流電圧である測定電圧を印加し、前記交流信号発生器に接続した前記吸着電極以外の前記吸着電極のうちの所望の前記吸着電極に流れる交流電流の値を測定値として測定することを選択した前記吸着電極毎に繰り返す吸着方法であり、
各前記吸着電極と前記吸着対象基板との間の前記吸着電極毎の静電容量の逆数を未知数とし、前記測定電圧と前記測定値とを定数項として、選択した前記吸着電極毎に成立する一次方程式によって連立一次方程式が形成されたときに、前記未知数に解が存在するように前記吸着電極が選択され、
前記連立一次方程式を解いて前記逆数を求め、各前記吸着電極と、前記吸着電極で吸着された前記吸着対象基板との間に形成された静電容量に対応する計算値を前記吸着電極毎に算出し、
算出された前記計算値の前記吸着板上の分布である測定分布を求める面内分布作成工程を有する吸着方法。 - 前記測定分布から前記測定値が小さい順番で前記吸着電極に前記本吸着電圧を印加する請求項8記載の吸着方法。
- 二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、
各前記吸着電極に、直流で同極性の本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、
前記各吸着電極に交流の測定電圧を印加し、前記吸着面上に配置された前記吸着対象基板と前記吸着電極との間に形成される静電容量の大きさに対応した交流電流の値を測定値として測定し、
前記測定値が小さい順番で前記本吸着電圧を前記吸着電極に印加する吸着方法。 - 二次元に分布するように配置された複数の吸着電極を有する吸着板の、前記吸着電極上の表面である吸着面に吸着対象基板を配置し、
前記吸着電極のうち、所定の吸着電極には直流の正電圧である本吸着電圧を印加し、他の吸着電極には直流の負電圧である本吸着電圧を印加して前記吸着対象基板を前記吸着面に吸着する吸着方法であって、
互いに逆極性の本吸着電圧が印加され隣接する二個の吸着電極を一組の電極組とし、各前記電極組に交流の測定電圧を印加し、各前記電極組毎に流れる交流電流の値を測定値として測定し、
前記測定値が小さい順番で前記電極組を選択し、選択した電極組の二個の吸着電極に前記本吸着電圧を印加する吸着方法。
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