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JP2019114897A - データ絞り込み方法、データ絞り込み装置及びデータ絞り込みプログラム - Google Patents

データ絞り込み方法、データ絞り込み装置及びデータ絞り込みプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、機器の故障診断を精度よく効率的に行うことができるデータ絞り込み方法等を提供する。【解決手段】サーバ100は、空調機112に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する操作履歴管理部202と、操作履歴管理部202から空調機112に対して所定値以上の頻度でユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、操作履歴管理部202から第1の操作履歴情報が示す頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出するユーザ操作傾向統計管理部205と、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報を記憶する稼動履歴管理部203と、稼動履歴管理部203から時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の稼動履歴情報を抽出する故障診断用データ抽出処理部204とを備え、故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込む。【選択図】図2

Description

本開示は、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み方法、データ絞り込み装置及びデータ絞り込みプログラムに関し、例えば、家庭内ネットワーク等のローカル・エリア・ネットワーク又はインターネット等のワイド・エリア・ネットワークに接続された機器の稼動履歴情報を、故障診断に活用する際のデータ絞り込み方法、データ絞り込み装置及びデータ絞り込みプログラムに関する。
機器のIoT(Internet of Things:モノのインターネット)化が進み、家庭内の空調機や洗濯機などの家電機器も、家庭内ネットワーク及びインターネットへ接続する機能を搭載するものが増えてきている。それに伴い、ネットワークを介してサーバに接続した機器を、遠隔で監視及び故障診断する技術が普及してきている。
ここで、各家庭内の様々な機器を遠隔で監視及び故障診断するためには、日々、機器の稼動に関する情報を記録し、その膨大な情報を分析する必要がある。例えば、特許文献1には、異常が発生しない運転時間が所定時間続いたら、不揮発メモリに記憶されている異常情報を全て消去する空気調和機の故障診断装置が開示されている。
特開2010−101568号公報
しかしながら、特許文献1では、機器の稼動状態を示す稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、機器の故障診断を精度よく効率的に行うことについては、何ら検討されておらず、複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み方法については、更なる改善が必要とされていた。
本開示は、上記の課題を解決するためになされたもので、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、機器の故障診断を精度よく効率的に行うことができるデータ絞り込み方法、データ絞り込み装置及びデータ絞り込みプログラムを提供することを目的とするものである。
本開示の一態様に係るデータ絞り込み方法は、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置のデータ絞り込み方法であって、前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出し、前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する。
本開示によれば、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、機器の故障診断を精度よく効率的に行うことができる。
本開示の実施の形態1に係る遠隔故障診断システムの構成の一例を示す概略図である。 図1に示すサーバ及び空調機の構成の一例を示すブロック図である。 図2に示す操作履歴管理部に記憶される空調機の操作履歴情報の一例を示す図である。 図2に示す稼動履歴管理部に記憶される空調機の稼動履歴情報の一例を示す図である。 図2に示すサーバにおける故障診断のためのデータ絞り込み方法の一例を示すフローチャートである。 図2に示すユーザ操作傾向統計管理部が操作履歴情報から運転モード毎に抽出した最頻出の設定値の一例を示す図である。 最頻出の設定値とは異なる設定値を有する操作履歴情報の検索結果の一例を示す図である。 図2に示す稼動履歴管理部に記憶される空調機の稼動履歴情報の他の例を示す図である。 図8に示す稼動履歴情報からデータ抽出処理により抽出した一稼動期間の稼動履歴情報の一例を示す図である。 図2に示す端末に表示される故障診断結果画面の一例を示す図である。 図10に示す故障診断結果画面から遷移可能な詳細故障診断結果画面の一例を示す図である。 本開示の実施の形態2における遠隔故障診断システムの構成の一例を示す概略図である。 図12に示すサーバの操作履歴情報の一例を示す図である。 本開示の実施の形態3に掛かる家庭内ネットワークシステムの構成の一例を示す図である。
(本開示の基礎となった知見)
上記の特許文献1の故障診断装置では、空気調和機の異常が発生していない場合、削除対象となる異常情報がないので、異常情報の量を減らすことはできず、データの絞り込みはできない。また、異常状態から復帰した後に、長期間、異常が発生していない場合も、異常情報の量を余り減らすことはできない。さらに、異常情報を削除することで情報量を減らしているため、故障診断するにあたり、異常が発生する以前に遡って統計及び分析を行うことができない。このため、過去との比較などの統計分析や故障診断以外の分析に過去の異常情報を活用できない。また、削除した異常情報を別領域にバックアップとして保持していたとしても、取り出しに時間が掛かり、故障診断の結果を得るまでに時間を要することになる。
また、機器の異常が発生していない場合にも、ユーザが機器の不調を感じて保守担当者へ連絡し、保守担当者が機器の故障診断を必要とする場合がある。機器に異常は発生していないが不調になる例には、機器が正規の保守担当者以外が行ったメンテナンスに施工ミスがあった場合や、設定を誤って変更している場合などもある。これらが原因で、機器は潜在的な故障を抱えている可能性もある。また、ユーザが機器の不調に気付いた場合、機器の修理及び調整を行うことなく、ユーザが期待した動作になるように、機器の設定変更を行うことも想定される。このような場合、不調に気付いた時点の前後の機器の稼動状態を示す稼動履歴情報に、故障診断に有効な情報が含まれている可能性もある。
そこで、本願発明者らは、故障診断のためのデータ絞り込み方法について鋭意検討を行った結果、本開示を完成したものである。
本開示の一態様に係るデータ絞り込み方法は、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置のデータ絞り込み方法であって、前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出し、前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する。
このような構成により、機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部から、機器に対して所定値以上の頻度でユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出する。また、第1の記憶部から第1の操作履歴情報が示す頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出する。その後、複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部から、抽出した時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の稼動履歴情報を抽出する。
したがって、操作履歴情報と稼動履歴情報とを記録している機器について、機器のユーザによる頻出操作を抽出し、抽出した頻出操作とは異なる操作を行ったことを操作履歴情報から抽出した場合、ユーザ以外による機器の操作があったか、又は、ユーザが何等かの機器の不調に気付いて機器の設定を変更したと判定できる。この頻出操作の操作履歴情報の日時を含む一稼動期間内の稼動履歴情報を抽出することにより、分析対象となる稼動履歴情報を絞り込むことができる。この結果、機器の稼動に関する稼動履歴情報が大量である場合や、機器に異常が発生していない場合でも、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、機器の故障診断を精度よく効率的に行うことができる。
前記一稼動期間は、前記機器が通常の運転を開始してから前記通常の運転の稼動状態以外の稼動状態に遷移するまでの期間であってもよい。
このような構成により、機器が通常の運転を開始してから通常の運転の稼動状態以外の稼動状態に遷移するまでの期間が一稼動期間となり、当該期間内の稼動履歴情報を抽出することにより、故障診断の分析対象となる稼動履歴情報を絞り込むことができる。
前記機器は、空調機を含み、前記空調機は、前記ユーザが前記空調機に対する操作指令を入力するための入力部を備えるようにしてもよい。
このような構成により、空調機の入力部を用いてユーザが入力した空調機に対する操作を示す操作履歴情報を第1の記憶部に記憶させることができる。ここで、操作履歴情報は、空調機の入力に関する情報であり、空調機の稼動に関する稼動履歴情報と比較すると、操作履歴情報の情報量は少なく、操作履歴情報の全情報に対して統計及び分析を行った場合でも、比較的短時間で処理を完了できる。したがって、空調機の稼動に関する稼動履歴情報が大量である場合や、空調機に異常が発生していない場合でも、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、空調機の故障診断を精度よく効率的に行うことができる。
前記機器は、洗濯機を含み、前記洗濯機は、前記ユーザが前記空調機に対する操作指令を入力するための入力部を備えるようにしてもよい。
このような構成により、洗濯機の入力部を用いてユーザが入力した洗濯機に対する操作を示す操作履歴情報を第1の記憶部に記憶させることができる。ここで、操作履歴情報は、洗濯機の入力に関する情報であり、洗濯機の稼動に関する稼動履歴情報と比較すると、操作履歴情報の情報量は少なく、操作履歴情報の全情報に対して統計及び分析を行った場合でも、比較的短時間で処理を完了できる。したがって、洗濯機の稼動に関する稼動履歴情報が大量である場合や、洗濯機に異常が発生していない場合でも、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、洗濯機の故障診断を精度よく効率的に行うことができる。
前記操作履歴情報は、前記操作履歴情報を取得した日時を特定するための第1の時間情報と、前記機器を識別するための識別子と、前記機器に対する前記ユーザの操作を特定するための操作情報とを含むようにしてもよい。
このような構成により、操作履歴情報として、機器の運転モードや設定値等に関する情報を、運転モードや設定値等を変更した時間とともに記録することができる。機器の稼動に関する稼動履歴情報と比較すると、操作履歴情報の情報量は少なく、操作履歴情報の全情報に対して統計及び分析を行った場合でも、比較的短時間で処理を完了できる。
前記操作情報は、前記機器の互いに異なる複数の動作状態の各々を示す動作状態情報と、前記動作状態において設定されている設定値を示す設定値情報とを含み、前記第1の操作履歴情報の抽出は、前記第1の記憶部を参照して前記動作状態情報が示す動作状態毎に所定値以上の頻度で設定された設定値を頻出設定値として特定し、前記第1の記憶部から前記頻出設定値を有する前記操作履歴情報を前記第1の操作履歴情報として抽出し、前記時間情報の抽出は、前記動作状態情報が示す動作状態毎に前記頻出設定値と異なる設定値を有する前記操作履歴情報の前記第1の時間情報を抽出するようにしてもよい。
このような構成により、第1の記憶部を参照して、動作状態情報が示す動作状態毎に所定値以上の頻度で設定された設定値を頻出設定値として特定し、第1の記憶部から頻出設定値を有する操作履歴情報を第1の操作履歴情報として抽出する。また、動作状態情報が示す動作状態毎に頻出設定値と異なる設定値を有する操作履歴情報の第1の時間情報を抽出する。したがって、設定頻度の少ない設定値を有する操作履歴情報が示す操作を、頻出操作と異なる操作として抽出することができるので、故障診断に有効な稼動履歴情報として、頻出操作と異なる操作の一稼動期間内の稼動履歴情報を抽出することができる。
前記稼動履歴情報は、前記稼動履歴情報を取得した日時を特定するための第2の時間情報と、前記識別子と、前記機器の稼動状態を特定するための稼動情報とを含むようにしてもよい。
このような構成により、稼動履歴情報として、機器の運転モードや機器本体の制御に関する搭載センサのセンサ値等に関する情報を、運転モードやセンサ値等が変化した時間とともに記録することができる。
前記稼動情報は、前記動作状態情報と、前記動作状態において前記機器の制御に使用される制御値を示す制御値情報とを含み、前記稼動履歴情報の抽出は、前記第2の記憶部から前記第1の時間情報が示す日時に対応する前記第2の時間情報を有する前記稼動履歴情報の前記動作状態情報が示す動作状態が継続している期間内の前記稼動履歴情報を抽出するようにしてもよい。
このような構成により、第2の記憶部から、頻出操作と異なる操作を示す操作履歴情報の日時に対応する日時の稼動履歴情報の動作状態情報が示す動作状態が継続している期間内の稼動履歴情報を抽出する。したがって、故障診断に有効な稼動履歴情報のみを精度よく効率的に抽出することができる。
さらに、抽出された前記一稼動期間内の前記稼動履歴情報を基に前記機器の故障を診断し、診断した結果を示す故障診断結果情報を表示装置に出力するようにしてもよい。
このような構成により、抽出された一稼動期間内の稼動履歴情報を基に機器の故障を診断し、診断した結果を示す故障診断結果情報を表示装置に出力する。したがって、精度よく効率的に診断した機器の故障診断結果情報をユーザや修理担当エンジニア等に提供することができる。
前記故障診断結果情報は、前記一稼動期間内の前記稼動履歴情報の少なくとも一部を含むようにしてもよい。
このような構成により、一稼動期間内の稼動履歴情報の少なくとも一部を表示装置に出力する。したがって、一稼動期間内の具体的な稼動履歴情報を修理担当エンジニア等に提供することができる。
また、本開示は、以上のような特徴的な処理を実行するデータ絞り込み方法として実現することができるだけでなく、データ絞り込み方法が実行する特徴的な処理に対応する特徴的な構成を備えるデータ絞り込み装置やデータ絞り込み方法を含めた故障診断機能を備える故障診断システムなどとして実現することもできる。また、データ絞り込み装置の構成要素の一部又は全てを機器本体内に配置し、機器内で閉じたシステムとして構成してもよい。また、上記のデータ絞り込み方法に含まれる特徴的な処理を、プロセッサ及びメモリ等を備えるコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。また、データ絞り込み装置の構成要素の一部とそれ以外の構成要素とを複数のコンピュータに分散させたシステムとして構成してもよい。したがって、以下の他の態様でも、上記のデータ絞り込み方法と同様の効果を奏することができる。
本開示の他の態様に係るデータ絞り込み装置は、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置であって、前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部と、前記第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出する管理部と、前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部と、前記第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する抽出部とを備える。
また、本開示の他の態様に係るデータ絞り込みプログラムは、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置として、コンピュータを機能させるためのデータ絞り込みプログラムであって、前記コンピュータに、前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出し、前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する、処理を実行させる。
そして、このようなコンピュータプログラムを、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体又はインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは、言うまでもない。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すためのものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(実施の形態1)
[遠隔故障診断システムの構成]
図1は、本開示の実施の形態1に係る遠隔故障診断システムの構成の一例を示す図である。図1に示す遠隔故障診断システムは、サーバ100、端末120、並びに宅内環境110内のブロードバンドルータ111、空調機112、及びリモコン113を備える。
ここで、宅内環境110としては、例えば、家庭内ネットワーク等のローカル・エリア・ネットワークが利用可能なユーザの宅内の領域が該当するが、この例に特に限定されない。例えば、施設内又は企業内ネットワーク等のローカル・エリア・ネットワークが利用可能な施設又は企業の建物内の領域等であってもよい。
サーバ100は、ネットワーク200を介して、端末120及びブロードバンドルータ111に通信可能に接続され、ブロードバンドルータ111は、宅内環境110内の空調機112に無線により通信可能に接続されている。リモコン113は、宅内環境110の空調機112に赤外線通信等により操作信号等を送信する。
なお、図1では、宅内環境として、宅内環境110を図示しているが、同一ネットワーク上には他にも複数の宅内環境が存在し、サーバ100と接続しているものとする。また、端末120の数も図示の例に特に限定されず、複数の端末を用いてもよい。また、ネットワーク200としては、例えば、インターネットを用いているが、この例に特に限定されず、携帯電話の通信回線網等のワイド・エリア・ネットワークを用いてもよい。
端末120は、表示部及び操作部等を備えるパソコン、タブレット又はスマートフォン等から構成され、ネットワーク接続機能を備える。例えば、端末120は、空調機112の修理を担当するエンジニア等により操作され、修理担当エンジニアからの空調機112の故障診断要求や家電識別子等の入力を受け付け、入力された故障診断要求等の種々の情報をサーバ100に送信する。
宅内環境110には、ブロードバンドルータ111及び空調機112が設置され、空調機112は、ブロードバンドルータ111とWi−Fi(登録商標)接続を確立して、ブロードバンドルータ111を介してネットワーク200に通信可能に接続されている。リモコン113は、ユーザが空調機112に対する操作指令等を入力するための入力部の一例である。
なお、本実施の形態では、空調機112の入力部として、リモコン113を用いているが、この例に特に限定されない。例えば、赤外線送信部を備えたスマートフォンやタブレット、機器本体に備えている入力ボタン、任意のリモコンコマンドを生成する赤外線送信機などを用いてもよい。また、本実施の形態における空調機112は、通信機能を備えているので、通信機能を備えたスマートフォン、タブレット、及びパソコンなどの端末からネットワーク200を介して、ユーザが空調機112に対する操作指令等を空調機112に送信してもよい。この場合、操作指令等を送信する端末を空調機112の入力部としてもよい。
また、図1では、宅内環境110内の家電機器の一例として一台の空調機112を示したが、これらは例示であり、複数台及び複数種類の家電機器を備える場合もある。本実施の形態が適用される機器として、家電機器、業務用機器等の種々の機器を用いることができ、例えば、洗濯機、空気清浄機、除湿機等を用いてもよい。
また、図1では、ブロードバンドルータ111と空調機112とが直接Wi−Fi(登録商標)接続を確立して、ネットワーク200に接続しているが、この例に特に限定されない。例えば、宅内環境110内の家電機器の制御とネットワーク接続とをまとめるHEMS(Home Energy Management System)コントローラを用いてもよい。また、家電機器に無線通信機能が備わっていない場合には、ネットワーク機能を備えた中継機器に家電機器を有線接続してブロードバンドルータ111に接続する構成であってもよい。また、図1では、ブロードバンドルータ111が存在するが、家電機器に単独でインターネット接続する機能が備わっている場合には、ブロードバンドルータ111を介さず、直接ネットワーク接続する構成であってもよい。
図1の遠隔故障診断システムは、サーバ100をサーバとし、空調機112をクライアントとするサーバクライアントモデルを構成している。サーバクライアントモデルとは、クライアントからサーバへ要求を送信し、サーバがそれに対して処理を行い(システムの目的によっては応答を返し)、サーバとクライアントとがネットワークを介して連携する形態である。本実施の形態では、空調機112がサーバ100へ操作履歴情報及び稼動履歴情報を送信し、サーバ100が操作履歴情報及び稼動履歴情報を受信して蓄積し、蓄積した操作履歴情報及び稼動履歴情報を用いて、空調機112の故障診断を行うという連携処理を行う。
図2は、図1に示すサーバ100及び空調機112の構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、本実施の形態1における遠隔故障診断システムのサーバクライアントモデルの連携処理を説明する。
サーバ100は、サーバ機能を実現するために、通信部201、操作履歴管理部202、稼動履歴管理部203、故障診断用データ抽出処理部204、ユーザ操作傾向統計管理部205、ユーザ機器情報管理部206、故障診断処理部207、及び修理担当者用GUI(グラフィカル・ユーザ・インタフェース)部208を備える。修理担当者用GUI部208は、故障診断要求入力部220及び故障診断結果出力部221を備える。
サーバ100は、プロセッサ、メモリ、及び外部記憶装置等を備え、メモリ等に記憶した所定のデータ絞り込みプログラムをプロセッサで実行することにより、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置として機能する。
空調機112は、クライアント機能を実現するために、通信部210、操作履歴管理部211、稼動履歴管理部212、リモコン操作入力部213、及び家電制御部214とを備える。
空調機112は、ユーザによるリモコン113の操作指令をリモコン操作入力部213で受け付け、リモコン113の操作に対応する制御を家電制御部214で行う。リモコン操作入力部213は、リモコン113の操作指令を操作履歴管理部211及び稼動履歴管理部212に出力する。家電制御部214は、リモコン113の操作指令に応じて空調機112の稼動状態を制御する。
稼動履歴管理部212は、家電制御部214の稼動情報を定期的に参照するか、又は、家電制御部214からの通知を受けることで家電制御部214の稼動情報を取得する。稼動履歴管理部212は、上記の稼動情報を、通信部201を用いて、空調機112を識別する家電識別子及び時間情報ともにサーバ100に送信する。
操作履歴管理部211は、リモコン操作入力部213からの操作指令を受けることで操作情報を取得する。操作履歴管理部211は、上記の操作情報を、通信部201を用いて、空調機112を識別する家電識別子及び時間情報とともにサーバ100に送信する。
なお、稼動情報及び操作情報のサーバ100への送信方法は、上記の例に特に限定されない。例えば、稼動履歴管理部212及び操作履歴管理部211を省略し、家電制御部214が、稼動情報及び操作情報を、通信部210を用いて送信する等の種々の変更が可能である。
サーバ100の通信部201は、空調機112からネットワーク200を介して、空調機112の稼動情報及び操作情報等を受信して各情報を稼動履歴管理部203及び操作履歴管理部202に格納する。具体的には、通信部201は、稼動情報、家電識別子、及び時間情報を受信して稼動履歴管理部203に格納し、操作情報、家電識別子、及び時間情報を受信して操作履歴管理部202に格納する。
[操作履歴管理部202に格納される情報]
図3は、図2に示す操作履歴管理部202に記憶される空調機112の操作履歴情報の一例を示す図である。例えば、操作履歴管理部202は、図3に示す操作履歴テーブル300を記憶している。操作履歴テーブル300に格納されている操作履歴情報は、ネットワーク200に接続している家電機器が空調機112である場合の操作履歴情報の一例である。操作履歴情報は、機器に対するユーザの操作を示す操作情報の履歴である。
操作履歴情報は、当該操作履歴情報を取得した日時を特定するための時間情報と、家電機器を識別するための家電識別子と、家電機器に対するユーザの操作を特定するための操作情報とを含む。操作情報は、家電機器の互いに異なる複数の動作状態の各々を示す動作状態情報と、各動作状態において設定されている設定値を示す設定値情報とを含む。
具体的には、操作履歴テーブル300には、操作情報として、運転モード、設定温度、風向、及び風量の各情報が格納されるとともに、操作情報を送信した空調機112の家電識別子と、操作情報を受信した日時を示す時間情報とが格納される。なお、時間情報は、上記の例に特に限定されない。例えば、操作履歴管理部202に操作情報を格納した日時や、ネットワーク200を介して操作情報が送信された日時、操作情報に対応する稼動情報を取得した日時等を用いてもよい。
操作履歴テーブル300の操作履歴情報は、ネットワーク200に接続している家電機器(空調機112)の稼動状況を遠隔監視するときに利用される。例えば、図3に示す操作履歴テーブル300の1行目には、時間情報として「2017/9/23 13:00:00」、家電識別子として「Aircon1」、運転モードとして「自動」、設定温度として「23」(℃)、風向として「自動」、及び風量として「1」が記憶されている。
なお、操作情報は、上記の例に特に限定されない。例えば、家電機器が対応している操作内容に応じて扱う情報を増減する等の種々の変更が可能である。また、機器を識別する家電識別子としては、機器を識別できれば、種々の情報を用いることができる。例えば、家電機器の品番、製造番号、MAC(Media Access Control address)アドレス等を用いてもよい。
[稼動履歴管理部203に格納される情報]
図4は、図2に示す稼動履歴管理部203に記憶される空調機112の稼動履歴情報の一例を示す図である。例えば、稼動履歴管理部203は、図4に示す稼動履歴テーブル400を記憶している。稼動履歴管理部203に格納されている稼動履歴情報は、ネットワーク200に接続している家電機器が空調機112である場合の稼動履歴情報の一例である。
稼動履歴情報は、機器の稼動状態を示す稼動情報の履歴である。稼動履歴情報は、当該稼動履歴情報を取得した日時を特定するための時間情報と、家電機器を識別するための家電識別子と、家電機器の稼動状態を特定するための稼動情報とを含む。稼動情報は、家電機器の互いに異なる複数の動作状態の各々を示す動作状態情報と、各動作状態において家電機器の制御に使用される制御値を示す制御値情報とを含む。例えば、運転モード、各種温度センサの温度、ファン回転数などの家電機器本体の制御に必要なパラメータや家電機器に搭載されている他のセンサ値を用いることができ、当該家電機器に対する現在の制御パラメータ情報及びセンサ情報等が該当する。
具体的には、稼動履歴テーブル400には、稼動情報として、運転モード、温度センサ1(室内の気温センサ)、温度センサ2(室外の気温センサ)、及びファン回転数の各情報が格納されるとともに、稼動情報を送信した空調機112の家電識別子と、稼動情報を受信した日時を示す時間情報が格納される。なお、時間情報は、上記の例に特に限定されない。例えば、稼動履歴管理部203に稼動情報を格納した日時や、ネットワーク200を介して稼動情報が送信された日時、稼動情報に対応する操作情報を取得した日時等を用いてもよい。
稼動履歴テーブル400の稼動履歴情報は、ネットワーク200に接続している家電機器(空調機112)の稼動状況を遠隔監視するときに利用される。例えば、図4に示す稼動履歴テーブル400の1行目には、時間情報として「2017/9/23 13:00:00」、家電識別子として「Aircon1」、運転モードとして「自動」、温度センサ1の温度として「18」(℃)、温度センサ2の温度として「25」(℃)、及びファン回転数として「1000」(rpm)が記憶されている。
なお、稼動情報は、上記の例に特に限定されない。例えば、家電機器の他の制御パラメータや家電機器に搭載されている他のセンサ値の情報を追加する等の種々の変更が可能である。また、稼動履歴情報を記録する間隔は、種々の間隔を用いることができる。例えば、家電機器(空調機112)本体が記録間隔を決定したり、周期的に格納したり、周期変更の要求を受け付けて変更したり、任意のタイミングで取得したりするようにしてもよい。
[故障診断処理に係るサーバ100の処理]
再び、図2を参照して、家電機器の一例である空調機112を故障診断する処理に係るサーバ100の構成について説明する。サーバ100は、ユーザ機器情報管理部206、故障診断処理部207、及び修理担当者用GUI部208を用いて、空調機112を故障診断する。
具体的には、修理担当者用GUI部208は、通信部201を用いて、ネットワーク200を介して端末120に接続する。修理担当者用GUI部208は、空調機112の家電識別子を含む故障診断要求等を端末120から受信し、空調機112の故障診断結果等を端末120に送信する。
故障診断要求入力部220は、修理担当エンジニアからの故障診断要求などを受け付け、故障診断要求を故障診断処理部207に出力する。ユーザ機器情報管理部206は、サーバ100が管理している操作履歴情報及び稼動履歴情報を送信した家電機器の家電識別子等の家電機器に関する情報を記憶している。
故障診断処理部207は、故障診断要求を受け付け、診断対象の空調機112の家電識別子をユーザ機器情報管理部206で照合することにより、空調機112の操作履歴情報及び稼動履歴情報が操作履歴管理部202及び稼動履歴管理部203に存在しているか確認する。空調機112が操作履歴情報及び稼動履歴情報が存在する機器である場合、故障診断処理部207は、故障診断するために分析の対象とするべき稼動履歴情報の抽出を故障診断用データ抽出処理部204に要求する。
故障診断用データ抽出処理部204は、ユーザ操作傾向統計管理部205に問い合わせながら、空調機112の稼動履歴情報を稼動履歴管理部203から取り出して故障診断処理部207に出力する。故障診断処理部207は、故障診断用データ抽出処理部204から出力された空調機112の稼動履歴情報を分析及び統計処理することにより、空調機112の故障診断を行う。
ここで、操作履歴管理部202は、空調機112に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部の一例である。ユーザ操作傾向統計管理部205は、操作履歴管理部202から空調機112に対して所定値以上の頻度でユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出する。ユーザ操作傾向統計管理部205は、第1の操作履歴情報が示す頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を操作履歴管理部202から抽出する。
稼動履歴管理部203は、空調機112の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部の一例である。故障診断用データ抽出処理部204は、頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の稼動履歴情報を稼動履歴管理部203から抽出して故障診断処理部207に出力する。ここで、一稼動期間は、例えば、空調機112が通常の運転を開始してから通常の運転の稼動状態以外の稼動状態に遷移するまでの期間である。
また、ユーザ操作傾向統計管理部205は、操作履歴管理部202を参照して、空調機112の互いに異なる複数の動作状態の各々を示す動作状態情報が示す動作状態毎に、所定値以上の頻度で設定された設定値を頻出設定値として特定し、操作履歴管理部202から頻出設定値を有する操作履歴情報を第1の操作履歴情報として抽出する。ユーザ操作傾向統計管理部205は、動作状態情報が示す動作状態毎に頻出設定値と異なる設定値を有する操作履歴情報の時間情報を抽出する。故障診断用データ抽出処理部204は、頻出設定値と異なる設定値を有する操作履歴情報の時間情報が示す日時に対応する時間情報を有する稼動履歴情報の動作状態情報が示す動作状態が継続している期間内の稼動履歴情報を稼動履歴管理部203から抽出する。
上記のように、操作履歴管理部202、稼動履歴管理部203、故障診断用データ抽出処理部204及びユーザ操作傾向統計管理部205は、機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置として機能する。
故障診断処理部207は、抽出された一稼動期間内の稼動履歴情報を基に、所定の診断方法を用いて、空調機112の故障を診断し、診断した結果を示す故障診断結果情報を故障診断結果出力部221に出力する。故障診断結果出力部221は、通信部201を用いて、故障診断結果情報を端末120に送信する。端末120は、ネットワーク200を介して故障診断結果出力部221から出力された内容を取得し、表示装置として、故障診断結果情報を画面に表示する。ここで、故障診断結果情報は、一稼動期間内の稼動履歴情報の少なくとも一部を含む。修理を担当するエンジニアは、端末120に表示された故障診断結果情報を参考にしながら、空調機112のユーザに故障の有無や、その原因などを説明し、必要に応じて部品交換や点検などを施す。
[故障診断のためのデータ絞り込み方法]
次に、故障診断用データ抽出処理部204及びユーザ操作傾向統計管理部205等によるデータ絞り込み方法について説明する。図5は、図2に示すサーバ100における故障診断のためのデータ絞り込み方法の一例を示すフローチャートである。
図5のフローチャートを参照しながら、例えば、修理を担当するエンジニアが家電機器(空調機112)の修理要請を受け、端末120を用いて、ネットワーク200に接続しているユーザの空調機112の故障診断要求をサーバ100に行った場合に実施する、故障診断のためのデータ絞り込み方法の詳細を説明する。
まず、修理担当エンジニアが端末120を用いてサーバ100にアクセスし、空調機112に対する故障診断要求を入力し、端末120がサーバ100に故障診断要求を送信すると、サーバ100の故障診断要求入力部220は、通信部201を用いて、故障診断要求を受け付け、故障診断要求を故障診断処理部207に出力する(ステップS001)。
次に、故障診断処理部207は、診断対象の空調機112の家電識別子をユーザ機器情報管理部206で照合し、空調機112の操作履歴情報及び稼動履歴情報が操作履歴管理部202及び稼動履歴管理部203に存在しているか否かを判断する(ステップS002)。
空調機112の操作履歴情報及び稼動履歴情報が操作履歴管理部202及び稼動履歴管理部203に存在していない場合(ステップS002でNO)、故障診断処理部207は、空調機112が診断対象機器でないことを通知する故障診断結果情報を作成して故障診断結果出力部221に出力し、故障診断結果出力部221は、通信部201を用いて、空調機112が診断対象機器でないこと等を通知する故障診断結果情報を端末120に送信し(ステップS003)、処理を終了する。
一方、空調機112の操作履歴情報及び稼動履歴情報が操作履歴管理部202及び稼動履歴管理部203に存在する場合(ステップS002でYES)、故障診断処理部207は、故障診断するために分析の対象とするべき稼動履歴情報の抽出を故障診断用データ抽出処理部204に要求する(ステップS004)。
次に、故障診断用データ抽出処理部204は、ユーザの操作傾向の算出をユーザ操作傾向統計管理部205に要求し、ユーザ操作傾向統計管理部205は、操作履歴管理部202の操作履歴情報からユーザの操作傾向の算出し、内部の記憶部に記憶する(ステップS005)。
ここで、ユーザの操作傾向の算出には、一般的な統計手法を用いることができ、本例では、ユーザの操作傾向として、例えば、最頻出操作を算出する。診断対象機器が空調機112の場合、運転モードとして、「冷房」、「暖房」、「自動」などが用意されており、それぞれ決まった設定値でユーザが使い続けることが主な使用方法である。この場合、ユーザ操作傾向統計管理部205は、操作履歴管理部202に格納されている操作履歴情報を運転モード毎に読み出し、最も設定回数が多かった設定温度、風向及び風量等の設定値を抽出する。
図6は、図2に示すユーザ操作傾向統計管理部205が操作履歴情報から運転モード毎に抽出した最頻出の設定値の一例を示す図である。ユーザ操作傾向統計管理部205は、最頻出操作として、運転モード毎に最頻出の設定値を抽出し、図6に示す最頻出操作テーブル600を作成して記憶する。例えば、運転モードが「冷房」の場合、設定温度は「26」(℃)、風向は「中」、風量は「1」がそれぞれ最も設定回数が多かった最頻出の設定値である。
なお、ユーザの操作傾向の算出方法は、上記の最頻出操作の算出に特に限定されない。例えば、運転モード毎に所定値以上の頻度で設定された設定値を頻出設定値として特定し、当該設定値を有する複数の操作履歴情報を頻出操作として算出する等の種々の変更が可能である。
また、機器の電源を停止以外の運転モードで稼動してから停止するまで何も操作しないことを、頻出操作としてもよい。また、機器の電源を停止以外の運転モードで稼動してから停止するまでの1稼動中のユーザによる機器への操作ではなく、稼動以前に予め設定された設定値を操作と扱い、頻繁に稼動で利用されている設定値を、頻出操作としてもよい。このような場合でも、故障診断に用いる稼動履歴情報を1稼動単位で抽出することができる。
次に、ユーザ操作傾向統計管理部205は、抽出した最頻出の設定値と操作履歴管理部202に格納されている操作履歴情報(設定値)を運転モード毎に比較し、最頻出の設定値と少なくとも一つの設定値が異なる操作履歴情報を検索し、その日時を示す時間情報を抽出して故障診断用データ抽出処理部204に出力する(ステップS006)。
図7は、最頻出の設定値とは異なる設定値を有する操作履歴情報の検索結果の一例を示す図である。ユーザ操作傾向統計管理部205は、最頻出の設定値とは異なる設定値を有する操作履歴情報の時間情報、家電識別子、運転モード、設定温度、風向、及び風量の各情報を抽出し、図7に示す操作履歴情報検索結果テーブル700を作成して記憶する。例えば、例えば、図7に示す操作履歴情報検索結果テーブル700のレコード701には、時間情報として「2017/9/23 13:00:00」、家電識別子として「Aircon1」、運転モードとして「自動」、設定温度として「23」(℃)、風向として「自動」、及び風量として「1」が記憶されている。
なお、最頻出の設定値とは異なる設定値を有する操作履歴情報の検索方法は、上記の例に特に限定されない。例えば、最頻出の設定値と2個以上異なる設定値を有する操作履歴情報を検索したり、最頻出の設定値と所定値以上異なる設定値を有する操作履歴情報を検索したりする等の種々の変更が可能である。
また、図7では、空調機112の操作情報として、運転モード、設定温度、風向、風量を用いているが、この例に特に限定されない。例えば、空気清浄機能等の空調機112に搭載されている機能についての他の設定値を格納してもよい。
次に、故障診断用データ抽出処理部204は、ユーザ操作傾向統計管理部205が抽出した最頻出の設定値とは異なる挙動を示す操作履歴情報の時間情報を用いて、当該時間情報が示す日時を含む1稼動の一塊のデータを一稼動期間内の稼動履歴情報として稼動履歴管理部203から抽出して故障診断処理部207に出力し(ステップS007)、その後、処理を終了する。
なお、ユーザ操作傾向統計管理部205が抽出した操作履歴情報が複数存在する場合には、一稼動期間内の稼動履歴情報の抽出処理を、ユーザ操作傾向統計管理部205が抽出した操作履歴情報が存在する数だけ繰り返し行い、複数の稼動の一塊のデータを抽出する。
ここで、一稼動期間としては、機器の運転を開始してから運転を停止するまでの間の稼動状態にある期間や機器の電源を停止以外の運転モードで稼動してから停止するまでの期間等を用いることができるが、この例に特に限定されない。例えば、24時間連続稼動するような機器の場合、運転の停止に至らない可能性があるが、通常の運転とは異なる、定期的に機器本体の保護運転や、空調機などのフィルタ搭載機器であればクリーニング運転等が稼動する。このことから、定期的に稼動する通常以外の運転を区切りとし、その間を一稼動期間として抽出してもよい。
次に、一稼動期間の稼動履歴情報の抽出例について、具体的に説明する。図8は、図2に示す稼動履歴管理部203に記憶される空調機112の稼動履歴情報の他の例を示す図であり、図9は、図8に示す稼動履歴情報からデータ抽出処理により抽出した一稼動期間の稼動履歴情報の一例を示す図である。
例えば、ステップS006で抽出した操作履歴情報の中から、図7のレコード701(時間情報「2017/9/23 13:00:00」、家電識別子「Aircon1」、 運転モード「自動」、設定温度「23」℃、風量「1」)を用いて、該当する一稼動期間の稼動履歴情報を抽出する場合について説明する。
このとき、例えば、図8に示す稼動履歴テーブル800が稼動履歴管理部203に格納され、稼動履歴テーブル800には稼動履歴情報が5分間隔で格納されている。なお、図8では、稼動履歴情報を5分間隔で格納しているが、この例に特に限定されない。例えば、任意の間隔で稼動履歴情報を格納したり、空調機112のセンサや回転数などの値が変化する度に稼動履歴情報を格納したりする等の種々の変更が可能である。
ユーザ操作傾向統計管理部205は、最頻出の設定値とは異なる設定値を有する操作履歴情報として、図7のレコード701の操作履歴情報を検索した場合、レコード701の操作履歴情報の時間情報に一致する時間情報を有する図8に示すレコード801の稼動履歴情報を特定する。
次に、ユーザ操作傾向統計管理部205は、空調機112の運転モードが停止から停止以外(例えば、自動)に変化した最初の稼動履歴情報のレコード801から、運転モードが停止以外(例えば、自動)から停止に変化した直前の稼動履歴情報のレコード802までの時間範囲内に含まれる複数の稼動履歴情報を、一稼動期間内の稼動履歴情報として稼動履歴管理部203から抽出する。したがって、一稼動期間の稼動履歴情報として、図9に示す稼動履歴情報が抽出される。
上記の処理により、すべての稼動履歴情報の中から、ユーザが空調機112の不調に気付いて空調機112の設定を変更した場合や、正規の保守担当者以外による修理及び点検操作の場合を含めた、潜在的な故障発生時期の検出に関する情報を含む稼動履歴情報の絞り込みを行うことができる。
[故障診断処理と結果出力]
次に、故障診断処理部207は、故障診断用データ抽出処理部204が抽出した一稼動期間の稼動履歴情報に対して故障診断を行い、故障診断結果情報を修理担当者用GUI部208の故障診断結果出力部221に出力する。故障診断結果出力部221は、通信部201を用いて、故障診断結果情報を端末120に送信する。修理担当エンジニアは、端末120の画面に故障診断結果情報を表示させ、故障診断結果を確認する。
図10は、図2に示す端末120に表示される故障診断結果画面の一例を示す図であり、図11は、図10に示す故障診断結果画面から遷移可能な詳細故障診断結果画面の一例を示す図である。
図10に示すように、端末120の表示部には、例えば、故障診断結果画面P1が表示される。故障診断結果画面P1には、例えば、故障診断を行った対象機器の機器名P11、故障診断結果P12、詳細な故障時の症状や原因箇所に関する診断結果詳細P13、及び、故障診断結果に関連する稼動履歴の概要を示す故障診断結果に関連する稼動履歴P14が表示される。
図10に示す例では、機器名P11に「機器名:Aircon1」、故障診断結果P12に「故障診断結果:故障の可能性あり」、診断結果詳細P13に「診断結果詳細:ガス漏れの可能性があります。ガス圧を計測して下さい。」、及び故障診断結果に関連する稼動履歴P14に「故障診断結果に関連する稼動履歴(日付をクリックして詳細表示)2017/9/23 13:00:00…2017/10/1 16:12:38」が表示されている。
ここで、修理担当エンジニアが故障診断結果画面P1の故障診断結果に関連する稼動履歴P14の日付の中から「2017/9/23 13:00:00 〜 2017/9/23 13:30:00」の部分をクリックすると、端末120の表示部には、例えば、図11に示す詳細故障診断結果画面P2が表示される。詳細故障診断結果画面P2には、例えば、故障診断を行った対象機器の機器名P21、診断結果詳細P22、選択された日付P23、及び当該日付の稼動履歴情報P24が表示される。
図11に示す例では、機器名P21に「機器名:Aircon1」、診断結果詳細P22に「診断結果詳細:ガス漏れの可能性があります。ガス圧を計測して下さい。」、日付P23に「2017/9/23 13:00:00 〜 2017/9/23 13:30:00」、稼動履歴情報P24に当該日付の具体的な稼動履歴情報が表示されている。例えば、稼動履歴情報P24の1行目には、時間情報として「2017/9/23 13:00:00」、家電識別子として「Aircon1」、運転モードとして「自動」、温度センサ1の温度として「23」(℃)、温度センサ2の温度として「24」(℃)、及びファン回転数として「1000」(rpm)が表示される。
ここで、修理担当エンジニアが「戻る」ボタンP25をクリックすると、端末120の表示部には、故障診断結果画面P1が表示される。このように、故障診断結果画面P1と詳細故障診断結果画面P2とは修理担当エンジニアの操作に応じて遷移される。
修理担当エンジニアは、図10及び図11の画面を参照しながら、故障個所を点検又は修理したり、故障に至った原因や故障に関連する稼動履歴情報をユーザに見ながら、その内容を説明したりすることができる。
なお、故障診断結果画面P1と詳細故障診断結果画面P2を分けて表示しているが、この例に特に限定されない。例えば、故障診断結果と詳細故障診断結果とを一緒に表示したり、一部の情報のみを表示したりしてもよい。また、詳細故障診断結果画面P2に故障診断結果に関連する稼動履歴情報の詳細を示したが、稼動履歴情報の概要のみを表示したり、故障診断結果画面P1に稼動履歴P14を用意せず、詳細故障診断結果画面P2の稼動履歴情報P24を代わりに表示してもよい。
上記のように、本実施の形態では、故障診断のためのデータ絞り込み方法を実行することにより、すべての稼動履歴情報から故障診断結果に関連する稼動履歴情報だけに絞り込むことができる。したがって、故障診断結果を算出する時間を短縮するだけではなく、故障診断結果画面P1と詳細故障診断結果画面P2とに表示する情報の表示量も削減することができる。この結果、修理担当エンジニアは、すべての稼動履歴情報を確認する必要がなくなり、端末120に表示された故障診断結果を短時間で確認することができ、遠隔故障診断等が可能になる。
また、本実施の形態では、稼動履歴情報を絞り込むことにより、稼動履歴情報を削除することなく、故障診断に用いる稼動履歴情報の情報量を小さく抑え、空調機112の故障診断を精度よく効率的に行うことができるとともに、修理担当エンジニアも短時間で故障診断結果とそれに関連する稼動履歴情報を確認できる。
(実施の形態2)
上記の実施の形態1では、サーバ100と空調機112とがインターネットを介して接続されている例について説明したが、入力部を備える空調機以外の機器がインターネットを介して接続されている場合もある。本実施の形態では、空調機112に代えて、洗濯機が接続された場合を例に説明する。
図13は、本開示の実施の形態2における遠隔故障診断システムの構成の一例を示す概略図である。図13に示すサーバ100、宅内環境110、ブロードバンドルータ111、ネットワーク200、及び端末120については、実施の形態1と同じものであり、詳細な説明を省略する。
洗濯機121は、ブロードバンドルータ111に無線により通信可能に接続されている。洗濯機121は、入力部122及び表示パネル123を備える。表示パネル123は、本体機器上に設けられ、洗濯機121の運転の設定状態などを表示する。入力部122は、ユーザが洗濯機121に対する操作指令等を入力するための入力部の一例であり、操作指令等を入力するための各種操作ボタン等を備えている。
また、洗濯機121は、空調機112と同様に、通信部、操作履歴管理部、稼動履歴管理部、及び家電制御部(図示省略)等を備える。洗濯機121は、空調機112と同様に、洗濯機121も操作情報を、洗濯機121を識別する家電識別子及び時間情報とともにサーバ100に送信する。洗濯機121は、空調機112と同様に、洗濯機121の稼動情報を、洗濯機121を識別する家電識別子及び時間情報ともにサーバ100に送信する。
サーバ100は、ネットワーク200を介して、端末120及びブロードバンドルータ111に通信可能に接続されている。サーバ100は、受信した操作情報、家電識別子、及び時間情報を操作履歴管理部202に格納し、受信した稼動情報、家電識別子、及び時間情報を稼動履歴管理部203に格納する。
なお、図12では、家電機器の一例として洗濯機121を示しているが、この例に特に限定されず、操作履歴情報の元となる入力を受け付けられる入力部を備える機器であればよい。また、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に種々の変更が可能である。
図13は、図12に示すサーバ100の操作履歴情報の一例を示す図である。例えば、サーバ100の操作履歴管理部202(図2参照)は、図13に示す操作履歴テーブル130を記憶している。操作履歴テーブル130に格納されている操作履歴情報は、ネットワーク200に接続している家電機器が洗濯機121である場合の操作履歴情報の一例である。
操作履歴情報は、機器に対するユーザの操作を示す操作情報の履歴である。操作履歴情報は、当該操作履歴情報を取得した日時を特定するための時間情報と、家電機器を識別するための家電識別子と、家電機器に対するユーザの操作を特定するための操作情報とを含む。操作情報は、家電機器の互いに異なる複数の動作状態の各々を示す動作状態情報と、各動作状態において設定されている設定値を示す設定値情報とを含む。
具体的には、操作履歴テーブル130には、操作情報として、運転モード、洗い時間、すすぎ時間、脱水時間、乾燥時間、及び水量の各情報が格納されるとともに、操作情報を送信した洗濯機121の家電識別子と、操作情報を受信した日時を示す時間情報とが格納される。
操作履歴テーブル130の操作履歴情報は、ネットワーク200に接続している洗濯機121の稼動状況を遠隔監視するときに利用される。例えば、図13に示す操作履歴テーブル130の1行目には、時間情報として「2017/10/5 13:30:00」、家電識別子として「Washer1」、運転モードとして「洗濯乾燥」、洗い時間として「12」(分)、すすぎ時間として「自動」、脱水時間として「5」(分)、乾燥時間として「自動」、及び水量として「自動」が記憶されている。
また、サーバ100の稼動履歴管理部203(図2参照)には、図4に示す稼動履歴テーブル400と同様に、洗濯機121の稼動履歴情報が記憶されている。
したがって、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、洗濯機121の操作履歴情報に対してユーザの操作傾向の算出を行うことにより、稼動履歴情報に対して故障診断のためのデータ絞り込み方法を適用することができる。この結果、洗濯機121の稼動に関する稼動履歴情報が大量である場合や、洗濯機121に異常が発生していない場合でも、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、洗濯機121の故障診断を精度よく効率的に行うことができる。
なお、本実施の形態では、洗濯機121の入力部122は、本体に備えられているとしているが、この例に特に限定されない。例えば、操作履歴情報を生成するための入力部を備える種々の機器を用いることができ、洗濯機121の場合であれば、入力部122以外のスマートフォン、タブレット、パソコン、リモコンなどを用いてもよい。
(実施の形態3)
図14は、本開示の実施の形態3に掛かる家庭内ネットワークシステムの構成の一例を示す図である。本実施の形態では、サーバ100の代わりに、家庭内家電機器コントローラ150を宅内環境110に備え、空調機112及び洗濯機121と、家庭内家電機器コントローラ150とは、サーバクライアント方式でシステムを構成する。
すなわち、実施の形態1では、インターネットを介して接続するサーバ100が、故障診断に必要な処理部を備えていたが、本実施の形態では、サーバ100が備えていた故障診断に必要な処理部を家庭内家電機器コントローラ150が備える。
具体的には、家庭内家電機器コントローラ150は、通信部201、操作履歴管理部202、稼動履歴管理部203、故障診断用データ抽出処理部204、ユーザ操作傾向統計管理部205、ユーザ機器情報管理部206、故障診断処理部207、及び修理担当者用GUI部208(図2参照)を備えることにより、実施の形態1にて説明した故障診断処理と同様の処理を行うことができる。
例えば、機器の修理担当エンジニアが宅内環境110を訪問した場合に、修理担当エンジニアは、端末120を用いて、家庭内家電機器コントローラ150にアクセスして故障診断要求を出す。家庭内家電機器コントローラ150は、故障診断処理を実行し、故障診断結果を端末120の画面に表示する。修理担当エンジニアは、端末120を介して故障診断結果を確認することができる。
なお、家庭内家電機器コントローラ150が表示部を備えている場合には、端末120を介さず、故障診断結果を家庭内家電機器コントローラ150の表示部で確認してもよい。また、宅内環境110としては、例えば、家庭内ネットワーク等のローカル・エリア・ネットワークが利用可能なユーザの宅内の領域が該当するが、この例に特に限定されない。例えば、施設内又は企業内ネットワーク等のローカル・エリア・ネットワークが利用可能な施設又は企業の建物内の領域であってもよい。
上記の構成により、本実施の形態でも、実施の形態1と同様に、空調機112及び洗濯機121の操作履歴情報に対してユーザの操作傾向の算出を行うことにより、稼動履歴情報に対して故障診断のためのデータ絞り込み方法を適用することができる。この結果、空調機112及び洗濯機121の稼動に関する稼動履歴情報が大量である場合や、空調機112及び洗濯機121に異常が発生していない場合でも、稼動履歴情報を削除することなく、分析対象となる稼動履歴情報の量を抑え、空調機112及び洗濯機121の故障診断を精度よく効率的に行うことができる。
以上、本開示の複数の態様に係るデータ絞り込み方法について、複数の実施の形態に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない限り、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
また、本開示において、ユニット、装置、部材又は部の全部又は一部、又は図に示されるブロック図の機能ブロックの全部又は一部は、半導体装置、半導体集積回路(IC)、又はLSI(Large Scale Integration)を含む一つ又は複数の電子回路によって実行されてもよい。LSI又はICは、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップを組み合わせて構成されてもよい。例えば、記憶素子以外の機能ブロックは、一つのチップに集積されてもよい。ここでは、LSIやICと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(Very Large Scale Integration)、若しくはULSI(Ultra Large Scale Integration)と呼ばれるものであってもよい。LSIの製造後にプログラムされる、Field Programmable Gate Array(FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができるReconfigurable Logic Deviceも同じ目的で使うことができる。
さらに、ユニット、装置、部材又は部の全部又は一部の機能又は操作は、ソフトウエア処理によって実行することが可能である。この場合、ソフトウエアは一つ又は複数のROM、光学ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録され、ソフトウエアが処理装置(Processor)によって実行されたときに、そのソフトウエアで特定された機能が処理装置(Processor)および周辺装置によって実行される。システム又は装置は、ソフトウエアが記録されている一つ又は複数の非一時的記録媒体、処理装置(Processor)、及び必要とされるハードウエアデバイス、例えばインターフェース、を備えていてもよい。
本開示の一態様に係るデータ絞り込み方法、データ絞り込み装置及びデータ絞り込みプログラムは、入力部を備えた機器を対象とし、その入力を操作履歴情報として稼動履歴情報と共に蓄積しているときに、機器の点検及び修理などで故障診断やデータ分析を行う場合に有用である。
100 サーバ
111 ブロードバンドルータ
112 空調機
113 リモコン
120 端末
121 洗濯機
122 入力部
123 表示パネル
150 家庭内家電機器コントローラ
201 通信部
202 操作履歴管理部
203 稼動履歴管理部
204 故障診断用データ抽出処理部
205 ユーザ操作傾向統計管理部
206 ユーザ機器情報管理部
207 故障診断処理部
208 修理担当者用GUI部
220 故障診断要求入力部
221 故障診断結果出力部
210 通信部
211 操作履歴管理部
212 稼動履歴管理部
213 リモコン操作入力部
214 家電制御部

Claims (12)

  1. 機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置のデータ絞り込み方法であって、
    前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、
    前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出し、
    前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する、
    データ絞り込み方法。
  2. 前記一稼動期間は、前記機器が通常の運転を開始してから前記通常の運転の稼動状態以外の稼動状態に遷移するまでの期間である、
    請求項1記載のデータ絞り込み方法。
  3. 前記機器は、空調機を含み、
    前記空調機は、前記ユーザが前記空調機に対する操作指令を入力するための入力部を備える、
    請求項1記載のデータ絞り込み方法。
  4. 前記機器は、洗濯機を含み、
    前記洗濯機は、前記ユーザが前記空調機に対する操作指令を入力するための入力部を備える、
    請求項1記載のデータ絞り込み方法。
  5. 前記操作履歴情報は、前記操作履歴情報を取得した日時を特定するための第1の時間情報と、前記機器を識別するための識別子と、前記機器に対する前記ユーザの操作を特定するための操作情報とを含む、
    請求項1記載のデータ絞り込み方法。
  6. 前記操作情報は、前記機器の互いに異なる複数の動作状態の各々を示す動作状態情報と、前記動作状態において設定されている設定値を示す設定値情報とを含み、
    前記第1の操作履歴情報の抽出は、前記第1の記憶部を参照して前記動作状態情報が示す動作状態毎に所定値以上の頻度で設定された設定値を頻出設定値として特定し、前記第1の記憶部から前記頻出設定値を有する前記操作履歴情報を前記第1の操作履歴情報として抽出し、
    前記時間情報の抽出は、前記動作状態情報が示す動作状態毎に前記頻出設定値と異なる設定値を有する前記操作履歴情報の前記第1の時間情報を抽出する、
    請求項5記載のデータ絞り込み方法。
  7. 前記稼動履歴情報は、前記稼動履歴情報を取得した日時を特定するための第2の時間情報と、前記識別子と、前記機器の稼動状態を特定するための稼動情報とを含む、
    請求項6記載のデータ絞り込み方法。
  8. 前記稼動情報は、前記動作状態情報と、前記動作状態において前記機器の制御に使用される制御値を示す制御値情報とを含み、
    前記稼動履歴情報の抽出は、前記第2の記憶部から前記第1の時間情報が示す日時に対応する前記第2の時間情報を有する前記稼動履歴情報の前記動作状態情報が示す動作状態が継続している期間内の前記稼動履歴情報を抽出する、
    請求項7記載のデータ絞り込み方法。
  9. さらに、
    抽出された前記一稼動期間内の前記稼動履歴情報を基に前記機器の故障を診断し、診断した結果を示す故障診断結果情報を表示装置に出力する、
    請求項1記載のデータ絞り込み方法。
  10. 前記故障診断結果情報は、前記一稼動期間内の前記稼動履歴情報の少なくとも一部を含む、
    請求項9記載のデータ絞り込み方法。
  11. 機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置であって、
    前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出する管理部と、
    前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部と、
    前記第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する抽出部とを備える、
    データ絞り込み装置。
  12. 機器の稼動状態を示す複数の稼動履歴情報の中から故障診断に用いる稼動履歴情報を絞り込むデータ絞り込み装置として、コンピュータを機能させるためのデータ絞り込みプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記機器に対するユーザの操作を示す複数の操作履歴情報を記憶する第1の記憶部から前記機器に対して所定値以上の頻度で前記ユーザが操作した頻出操作を示す第1の操作履歴情報を抽出し、
    前記第1の記憶部から前記第1の操作履歴情報が示す前記頻出操作と異なる操作を示す第2の操作履歴情報の日時を示す時間情報を抽出し、
    前記複数の稼動履歴情報を記憶する第2の記憶部から前記時間情報が示す日時を含む一稼動期間内の前記稼動履歴情報を抽出する、
    処理を実行させるデータ絞り込みプログラム。
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