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JP2019102734A - リアクトルとその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボビンをインサート成形するのに適した形状のリアクトルと、リアクトルの製造方法を提供する。【解決手段】リアクトル2は、一対のコアブロック3a、3bと、ギャップ板20と、ボビン10を備えている。ギャップ板20は、一対のコアブロック3a、3bの端面の間に挟まれている。ギャップ板20にはコアブロック3bの端面31bに接する複数の突起21が設けられている。ボビン10の内面41に、ギャップ板20の突起21から離れた位置で、ギャップ板20の縁と接する凸部42が設けられている。コアブロック3bに接するギャップ板20の突起21に対して、ギャップ板10の縁に接する凸部42が離れているので、凸部42の周辺にバリが生じても、ギャップ板20の突起21とコアブロック3bの間にバリが挟まれることがない。【選択図】図5

Description

本明細書が開示する技術は、リアクトルとその製造方法に関する。
リアクトルは、コアが挿通されているボビンにコイルを捲回した受動素子である。コアが複数のコアブロックに分割され、ボビンの内側でコアブロックの間にギャップ板を挟んだリアクトルが知られている。例えば、特許文献1に、そのようなリアクトルが開示されている。特許文献1のリアクトルでは、ボビンの内周に溝が設けられており、ギャップ板はその溝に配置される。溝によってギャップ板の位置が正確に定まる。
特開2016−122764号公報
ボビンは、インサート成形によってコアブロックの周囲に成形される場合がある。インサート成形では、固化した樹脂の周囲にいわゆるバリが発生することがある。バリは、インサートされる物体と金型のキャビティの境界、即ち、ボビンとコアブロックの境界に生じる。隣接するコアブロックの夫々にボビンパーツをインサート成形で作り、ギャップ板を挟んで2個のコア付ボビンパーツを接合してリアクトルを製造することがある。ギャップ板を挟んで2個のコア付ボビンパーツを接合する場合、コアとギャップ板の間にバリが挟まると、ギャップ板の位置がずれてしまう。本明細書は、ボビンをインサート成形するのに適した形状のリアクトルと、リアクトルの製造方法を提供する。
本明細書が開示するリアクトルは、一対のコアブロックと、ギャップ板と、ボビンを備えている。一対のコアブロックは、端面同士が対向している。ギャップ板は、一対のコアブロックの端面の間に挟まれている。なお、本明細書が開示するリアクトルは、3個以上のコアブロックを備えていてもよい。本明細書が開示する技術では、ギャップ板を挟んで隣接している一対のコアブロックに着目する。ボビンはコアが挿通される筒状の絶縁部材であり、一対のコアブロックの側面とギャップ板の側面を囲っている。ボビンは樹脂で作られている。ボビンは、少なくともコアブロックとギャップ板の境界とギャップ板を囲んでいればよい。ギャップ板にはコアブロックの端面に接する複数の突起が設けられている。ボビンの内面に、ギャップ板の突起から離れた位置で、ギャップ板の縁と接する位置決め部が設けられている。このリアクトルでは、コアブロックに接するギャップ板の突起と、ギャップ板の縁に接する位置決め部が離れているので、位置決め部の周辺にバリが生じても、ギャップ板の突起とコアブロックの間にバリが挟まれることがない。
本明細書が開示するリアクトルでは、位置決め部を除いてボビンの内面とギャップ板の間に隙間が確保されているとよい。バリは、ボビンとコアとの境界に生じる。それゆえ、位置決め部を除いてボビンの内面とギャップ板の間に隙間が確保されていれば、バリはその隙間に入り、ギャップ板の位置決めに影響することがない。なお、その隙間は、ボビンとギャップ板とコアブロックが組み立てられた後に、別の樹脂で充填されていてもよい。
位置決め部は、例えば、次の態様でよい。突起から離れた位置で、ギャップ板の縁に切欠が設けられている。位置決め部は、ボビンの内面から突出して切欠に嵌合する凸部を備えている。あるいは、位置決め部は、次の態様でもよい。突起から離れた位置で、ギャップ板の法線方向からみたときにギャップ板の縁から突出する位置決め凸部が設けられている。ボビンの位置決め部は、ボビンの内面に設けられており、位置決め凸部に嵌合する窪みを備えている。
上記したリアクトルは、準備工程、ボビン成形工程、組立工程を経て作ることができる。準備工程では、一対のコアブロックと、コアブロックの端面に対向する面に複数の突起を備えたギャップ板を準備する。ボビン成形工程では、一対のコアブロックの夫々に、コアの側面を囲むボビンパーツをインサート成形する。組立工程では、コアブロックの端面に突起が当接するようにギャップ板を挟んでコアブロックを対向させるとともに一対のボビンパーツを接合してボビンを完成させる。ボビン成形工程では、一対のボビンパーツの少なくとも一方に、ボビンパーツにギャップ板を取り付けたときにギャップ板の突起から離間する位置に、ギャップ板の縁と接する位置決め部が形成される。インサート成形の際に位置決め部の周辺にバリが発生しても、ギャップ板の突起は位置決め部から離れているので、ギャップ板の突起とコアブロックの間にバリが挟まれることが防止される。
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
リアクトルの斜視図である。 図1のXY平面でリアクトルをカットした断面図である。 ボビンパーツ(ボビン)を形成する前のリアクトルの分解斜視図である。 ボビンパーツが成形された後のリアクトルの分解斜視図である(ギャップ板取り付け前)。 ボビンパーツが成形された後のリアクトルの分解斜視図である(ギャップ板取り付け後)。 ボビンパーツに取り付けられたギャップ板の正面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面図である。 第1変形例のギャップ板の正面図である。 第2変形例のギャップ板の正面図である。 第3変形例のギャップ板の正面図である。 第4変形例のギャップ板の正面図である。
図面を参照して実施例のリアクトル2を説明する。図1に、リアクトル2の斜視図を示す。図2に、図1に示した座標系におけるXY平面でカットしたリアクトル2の断面図を示す。リアクトル2は、リング状のコア3と、ボビン10と、コイル4a、4bと、樹脂カバー18を備えている。なお、図1、2では、樹脂カバー18は仮想線で描いてあり、樹脂カバー18の内側の構造が見えるようになっている。図2の下側には、上側の図の破線矩形の範囲を拡大した図が示してある。
リング状のコア3は、U字形状の一対のコアブロック3a、3bと、ギャップ板20で構成される。一対のコアブロック3a、3bは、U字の先端の端面31a、31bが対向するように配置され、それら端面31a、31bの間にギャップ板20が挟まれている(図2の下図参照)。
リング状のコア3は、ボビン10で覆われている。より詳しくは、コアブロック3aがボビンパーツ10aで覆われており、コアブロック3bがボビンパーツ10bで覆われている。コアブロック3aを伴うボビンパーツ10aと、コアブロック3bを伴うボビンパーツ10bがギャップ板20を挟んで接合され、リング状のコア3とボビン10が完成する。ボビンパーツ10a、10bを接合する際、U字形状のコアブロック3a、3bのU字の腕に相当する部分をコイル4a、4bに挿通し、ボビンパーツ10a、10bが接合される。コイル4a、4bは、1本の平角線で作られており、電気的には一つのコイルである。ボビン10は、筒状の部材であり、その外側にコイル4a、4bが捲回され、その内側にコア3が挿通される。実施例のボビン10は、コア3の湾曲部分も覆っているが、ボビン10は、コイル4a、4bが捲回される部分、即ち、ギャップ板20の両側にてコア3の側面を覆っていればよい。ボビン10は、コイル4a、4bの軸線方向(図中のX方向)の移動を規制するフランジ11を備えている。ボビン10は、少なくとも一対のフランジ11の間でコア3の側面とギャップ板20の側面を覆っていればよい。
コイル4a、4bは、四角柱形状である。四角柱形状のコイル4a、4bの一側面と、その一側面と同じ側に面するコア3の面を除いて、コイル4a、4b、とコア3とボビン10は、樹脂カバー18で覆われる。
図2の下側の図を参照して、ギャップ板20とその周辺の構造について説明する。ギャップ板20は、コアブロック3a(3b)の端面31a(31b)と対向する面の四隅に突起21が設けられている。突起21の頭頂面が、端面31a(31b)に接触し、ギャップ板20の他の部分は端面31a(31b)には接しない。従ってギャップ板20と端面31a(31b)との間には空隙SP2が確保される。また、ギャップ板20の側面とボビン10の内面との間にも空隙SP1が確保される。突起21は、コアブロック3a(3b)と接触している部分を除き、その周囲に隙間が確保されている。ギャップ板20は、四隅の突起21でコアブロック3a(3b)の端面31a(31b)と接触することで、端面31a(31b)との距離が正確に定まる。
ボビンパーツ10a(10b)は、樹脂で作られており、コアブロック3a(3b)に対してインサート成形で製造される。インサート成形では、コアブロック3a(3b)を金型のキャビティに配置し、コアブロック3a(3b)の周囲に溶融樹脂を流し込んでボビンパーツ10a、10bを形成する。それゆえ、ボビンパーツ10a(10b)とコアブロック3a(3b)との境界にバリが発生することがある。バリが突起21と端面31a(31b)との間に挟まると、ギャップ板20と端面31a(31b)との距離が正確に定まらなくなってしまう。また、ボビンパーツ10a(10b)の内面とギャップ板20との間にバリが挟まると、端面31a(31b)に平行な方向におけるギャップ板20の位置が正確に定まらなくなってしまう。リアクトル2は、突起21の頭頂面を除き、ギャップ板20は周囲に隙間が確保されており、突起21を含むギャップ板20の位置にバリが影響しないようになっている。次に、リアクトル2の製造方法を説明するとともに、上記した利点について、補足する。なお、ギャップ板20の周囲の隙間は、ギャップ板20とコアブロック3a、3bとボビンパーツ10a、10bを組み立てるときにあればよい。ギャップ板20とコアブロック3a、3bとボビンパーツ10a、10bを組み立てた後に、隙間は別の樹脂で充填されてもよい。
(準備工程)リアクトル2の製造工程では、最初に、一対のコアブロック3a、3bと、コイル4a、4bと、ギャップ板20を準備する(図3)。ギャップ板20のコアブロック3a(3b)と対向する面の四隅には突起21が設けられている。なお、突起21については詳しくは図4を参照されたい。
(ボビン成形工程)一対のコアブロック3a、3bの夫々に、少なくともコアブロック3a(3b)の側面を囲むボビンパーツ10a(10b)をインサート成形する。図4に、コアブロック3a(3b)のU字の腕の周囲を囲むように形成されたボビンパーツ10a(10b)を図示する。ボビンパーツ10a(10b)には、コイル4a、4bの軸線方向の移動を規制するフランジ11が設けられている。また、ボビンパーツ10a(10b)には、コアブロック3a(3b)が露出する窓15、16が設けられている。なお、ボビンパーツ10aと10bは同形状を有している。以下では、主としてコアブロック3bと、それを囲んでいるボビンパーツ10bと、ギャップ板20について説明する。カッコ内に、対応するボビンパーツ10a、コアブロック3aの部位の符号を付す。
図4の左下方に、ボビンパーツ10bの端面(コアブロック3bの端面31b)と、ギャップ板20の拡大図を示す。先に述べたように、ギャップ板20の四隅には、端面31b(31a)に向かって突出する突起21が設けられている。また、ギャップ板20の縁であって突起21から離れた位置に切欠22が設けられている。切欠22は、矩形のギャップ板20の対向する2辺の夫々に設けられている。ボビンパーツ10b(10a)は、コアブロック3b(3a)とギャップ板20を囲む筒状であり、その筒の内面41に、凸部42が設けられている。凸部42は、ギャップ板20の切欠22に対応しており、ボビンパーツ10b(10a)にギャップ板20が取り付けられたときに凸部42と切欠22が嵌合する。凸部42と切欠22の嵌合によって、コアブロック3b(3a)の端面31b(31a)に平行な方向のギャップ板20の位置が定まる。ボビンパーツ10b(10a)の内面41に設けられている凸部42は、ギャップ板20の位置を定める部位である。
図5に、ギャップ板20がボビンパーツ10bの内側に配置された図を示す。なお、ボビンパーツ10bの先端は、コアブロック3bの端面31bよりも突出しており、ボビンパーツ10bの筒の先端の内側にギャップ板20が配置される。
先に述べたように、ギャップ板20の平行な2辺の夫々に設けられた切欠22にボビンパーツ10bの凸部42が嵌合し、ギャップ板20の面内方向の位置が定まる。ここで、「面内方向」とは、先に述べたように、コアブロック3bの端面31bに平行な方向を意味する。
図6に、ボビンパーツ10bに取り付けられたギャップ板20の正面図を示す。図7に、図6のVII−VII線に沿った断面図を示す。図6における符号20bは、ギャップ板20の縁(ギャップ板20の側面)を示している。図6において、突起21の中の黒く塗りつぶした範囲は、コアブロック3a(3b)と接する領域を意味している。また、図6と図7において、薄いグレーで示した範囲Baは、インサート成形時にバリが発生するおそれのある領域を示している。
先に述べたように、バリが発生するおそれのある領域は、ボビンパーツ10b(10a)とコアブロック3b(3a)の境界である。図6、図7に示されているように、ギャップ板20は、突起21の頭頂面(図6において黒く塗りつぶされた範囲)と切欠22を除いて、周囲に空隙SP1、SP2が確保されている。特に、切欠22と凸部42の接触箇所を除いて、ギャップ板20の縁20aの周囲には空隙が確保されている。図7に示しているように、ギャップ板20(突起21を除く)とコアブロック3bとの間にも空隙SP2が確保されており、ギャップ板20の縁20aと範囲Ba(バリが発生するおそれのある範囲)が接していない。発生したバリは空隙SP1、SP2にとどまり、突起21と端面31b(31a)との間に挟まれることはない。切欠22と凸部42の接触箇所も、コアブロック3bから離間しており、バリが切欠22と凸部42の接触箇所に影響を及ぼすこともない。
(組立工程)図5に示すように、コアブロック3b(3a)の端面31b(31a)に突起21が当接するようにギャップ板20を挟んでコアブロック3a、3bを対向させるとともに一対のボビンパーツ10a、10bを接合してボビンを完成する。ボビンパーツ10a、10bの接合には、接着剤が用いられる。ボビンパーツ10a、10bは、別の方法、例えば、超音波接合などによって接合されてもよい。先に述べたように、コアブロック3b(3a)とボビンパーツ10b(10a)の境界にバリが発生しても、バリはギャップ板20に接することがなく、ギャップ板20の位置がバリによって影響を受けることはない。
最後に、図1、図2にて仮想線で示した樹脂カバー18が形成される。樹脂カバー18も、インサート成形で作られる。樹脂カバー18を成形する際、ギャップ板20の周囲に確保されていた空隙SP1、SP2が樹脂カバー18の樹脂で充填されてもよい。
上記したように、ボビンパーツ10a、10bがインサート成形で作られるリアクトル2では、バリの発生が予想される箇所(図6の範囲Ba)が、突起21の頭頂面と切欠22のいずれからも離れている。さらに、ギャップ板20は、突起21の頭頂面を除き、コアブロック3b(3a)の端面31b(31a)からも離れている。それゆえ、ボビンパーツ10b(10a)の内面41とコアブロック3bとの境界に生じ得るバリが、ギャップ板20の位置に影響を与えることがない。
図8に、変形例のギャップ板120の正面図を示す。なお、図8、及び、図9−図11では、理解を助けるために、ボビンパーツ110b(210b、310b)にはハッチングを施した。
ギャップ板120は、縁120aに一つの切欠22を備えている。ボビンパーツ110bは、筒の内面141から突出する第1凸部42と第2凸部142を備えている。第1凸部42と第2凸部142は、ボビンパーツ110bの筒の内面の対向する位置に設けられている。第1凸部42は、切欠22に嵌合する。第2凸部142は、切欠22の反対側でギャップ板120の縁120aに接している。切欠22と第1凸部42の嵌合により、ギャップ板120のY方向の位置が正確に定まる。また、ギャップ板120は、第1凸部42と第2凸部142に挟まれており、Z方向の位置が正確に定まる。
図9に第2変形例のギャップ板220の正面図を示す。ギャップ板220は、その縁220aに切欠を備えていない。一方、ボビンパーツ210bは、筒の内面241から突出する4個の凸部242を備えている。4個の凸部242は、四方から、矩形のギャップ板220の縁220aに接している。ギャップ板220は、その法線方向(X方向)から見たときに四方から突出する凸部242に押さえられており、YZ面内における位置が正確に定められる。
図10に、第3変形例のギャップ板320の正面図を示す。ギャップ板320は、法線方向(図中のX方向)から見たときに縁320aから突出する2個の凸部321を備えている。凸部321は、互いに反対方向に突出している。ギャップ板320を囲むボビンパーツ310の内面341には、ギャップ板320の凸部321に対応する窪み343が設けられている。夫々の凸部321は、対応する窪み343に嵌合する。凸部321と窪み343の嵌合により、ギャップ板320の面内方向の位置が正確に定まる。
図8から図10に示したギャップ板120、220、320は、いずれも、ギャップ板の法線方向からみたときに四隅に突起21を備えている。図11に、第4変形例のギャップ板420の正面図を示す。ギャップ板420の輪郭の形状は第3変形例のギャップ板320と同じである。ギャップ板420は、四隅の突起421が他の変形例の突起21よりもやや内側に位置している。突起は、ギャップ板の法線方向からみてギャップ板の縁に接するように四隅に設けられることが望ましいが、縁よりもやや内側に配置されていてもよい。
実施例で説明した技術に関する留意点を述べる。実施例のリアクトル2は、U字形状の一対のコアブロック3a、3bによってリングを形成するコア3を備えている。本明細書が開示する技術は、3個の以上のコアブロックを有するリアクトルに適用することができる。3個以上のコアブロックを含むリアクトルの場合、隣接する特定の一対のコアブロックの間にギャップ板が挟まれており、そのギャップ板とその周辺が、実施例または変形例で説明した特徴を備えていればよい。
ボビンパーツの筒の内面に設けられている凸部42、142、242、及び、窪み343は、ギャップ板の位置を定める部分(位置決め部)に相当する。第3変形例のギャップ板320が備える凸部321は、ギャップ板320の法線方向からみたときにギャップ板320の縁320aから突出する位置決め凸部に相当する。
実施例のリアクトルでは、一対のボビンパーツ10a、10bの夫々に、ギャップ板の面内位置を定める位置決め部が設けられている。位置決め部は、一対のボビンパーツ10a、10bのいずれか一方に設けられていればよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:リアクトル
3:コア
3a、3b:コアブロック
4a、4b:コイル
10:ボビン
10a、10b、110b、210b、310b:ボビンパーツ
11:フランジ
18:樹脂カバー
20、120、220、320、420:ギャップ板
20a、120a、220a、320a:縁
21、421:突起
22:切欠
31a、31b:端面
41、141、241、341:内面
42、142、242、321:凸部
343:窪み

Claims (6)

  1. 端面同士が対向している一対のコアブロックと、
    前記一対のコアブロックの前記端面の間に挟まれているギャップ板と、
    前記一対のコアブロックの側面と前記ギャップ板の側面を囲っている樹脂製のボビンと、を備えており、
    前記ギャップ板には、前記端面に接する複数の突起が設けられており、
    前記ボビンの内面に、前記突起から離れた位置で、前記ギャップ板の縁と接する位置決め部が設けられている、リアクトル。
  2. 前記位置決め部を除いて前記ボビンの内面と前記ギャップ板の前記縁との間に隙間が確保されている、または、前記ボビンの前記内面と前記ギャップ板の前記縁との間に別の樹脂が充填されている、請求項1に記載のリアクトル。
  3. 前記突起から離れた位置で、前記ギャップ板の前記縁に切欠が設けられており、
    前記位置決め部は、前記ボビンの前記内面から突出して前記切欠に嵌合する凸部を備えている、請求項1又は2に記載のリアクトル。
  4. 前記突起から離れた位置で、前記ギャップ板の法線方向からみたときに前記ギャップ板の前記縁から突出する位置決め凸部が設けられており、
    前記位置決め部は、前記ボビンの内面に設けられており、前記位置決め凸部に嵌合する窪みを備えている、請求項1又は2に記載のリアクトル。
  5. 前記ギャップ板の前記端面と対向する面の四隅に前記突起が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載のリアクトル。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のリアクトルの製造方法であり、
    前記一対のコアブロックと、前記コアブロックの前記端面に対向する面に複数の前記突起を備えた前記ギャップ板を準備する準備工程と、
    前記一対のコアブロックの夫々に、前記コアブロックの側面を囲むボビンパーツをインサート成形するボビン成形工程と、
    前記コアブロックの前記端面に前記突起が当接するように前記ギャップ板を挟んで前記コアブロックを対向させるとともに一対の前記ボビンパーツを接合して前記ボビンを完成させる組立工程と、を備えており、
    前記ボビン成形工程では、一対の前記ボビンパーツの少なくとも一方に、前記ボビンパーツに前記ギャップ板を取り付けたときに前記ギャップ板の前記突起から離間する位置に、前記ギャップ板の前記縁と接する前記位置決め部が形成される、製造方法。
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