Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2019178632A - 電磁クラッチ付き圧縮機 - Google Patents

電磁クラッチ付き圧縮機 Download PDF

Info

Publication number
JP2019178632A
JP2019178632A JP2018067770A JP2018067770A JP2019178632A JP 2019178632 A JP2019178632 A JP 2019178632A JP 2018067770 A JP2018067770 A JP 2018067770A JP 2018067770 A JP2018067770 A JP 2018067770A JP 2019178632 A JP2019178632 A JP 2019178632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
electromagnetic clutch
compressor
control pressure
pulley
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018067770A
Other languages
English (en)
Inventor
山本 真也
Shinya Yamamoto
真也 山本
明信 金井
Akinobu Kanai
明信 金井
久弥 近藤
Hisaya Kondo
久弥 近藤
知二 樽谷
Tomoji Taruya
知二 樽谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2018067770A priority Critical patent/JP2019178632A/ja
Publication of JP2019178632A publication Critical patent/JP2019178632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

【課題】優れた搭載性を実現可能な電磁クラッチ付き圧縮機を提供する。【解決手段】本発明の電磁クラッチ付き圧縮機では、圧縮機本体10、30のハウジング1と圧縮機構3との間に制御圧室37が形成されている。この制御圧室37は、内部の制御圧力Pcを高くすることにより、駆動軸5を介して電磁クラッチ60のプーリ61とアーマチュア75との間隔を小さくできる。また、電磁クラッチ70のハブ63とアーマチュア75との間に制御圧室79を設けてもよい。この制御圧室79は、内部の制御圧力Pcを高くすることにより、プーリ61とアーマチュア75との間隔を小さくする。電磁クラッチ付き圧縮機は、吸入室11a内の吸入圧力Psと吐出室11b内の吐出圧力Pdとにより制御圧力Pcを制御可能な第1制御弁17を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は電磁クラッチ付き圧縮機に関する。
特許文献1に従来の電磁クラッチ付き圧縮機が開示されている。この電磁クラッチ付き圧縮機は、圧縮機本体と電磁クラッチとを備えている。
圧縮機本体は、ハウジング、圧縮機構及び駆動軸を有している。ハウジングには、吸入室と、吐出室とが形成されている。圧縮機構は、圧縮室を有してハウジング内に設けられている。この圧縮機構は、吸入室内の冷媒を圧縮室に吸入し、圧縮室で圧縮した冷媒を吐出室に吐出する。駆動軸は、ハウジングに回転可能に支承され、圧縮機構を作動する。電磁クラッチは、ハウジングと駆動軸との間に設けられている。
電磁クラッチは、プーリと、ハブと、アーマチュアと、電磁石とを有している。プーリは、ハウジングに回転可能に支持されている。ハブは、駆動軸の一端に固定されている。アーマチュアは、ハブに弾性体によって接続され、プーリと対向している。電磁石は、ハウジングに固定され、励磁によってアーマチュアをプーリに吸着可能である。
この電磁クラッチ付き圧縮機は、例えば、圧縮機本体が車体に固定され、電磁クラッチのプーリが車両のエンジンによってベルト駆動される。そして、車室からの操作等によって電磁石が励磁されれば、アーマチュアが電磁石の電磁力によってプーリに吸着してプーリと同期回転し、弾性体及びハブを介して駆動軸もプーリと同期回転することとなる。このため、圧縮機本体内の圧縮機構が作動することとなる。車室からの操作等によって電磁石が非励磁となれば、弾性体の弾性力によってアーマチュアがプーリから離間し、駆動軸にプーリの回転力が伝達されなくなる。このため、圧縮機本体内の圧縮機構が非作動となる。
特開2011−127436号公報
しかし、上記電磁クラッチ付き圧縮機の電磁クラッチは、プーリの回転力を駆動軸に伝達し、かつ圧縮機構を作動させる際の最大負荷を考慮して電磁石が構成される。このため、電磁クラッチの電磁石が大型化し、電磁クラッチ付き圧縮機も大型化し、例えば車両のエンジンルーム内への搭載性が損なわれ易い。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、優れた搭載性を実現可能な電磁クラッチ付き圧縮機を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の電磁クラッチ付き圧縮機は、圧縮機本体と電磁クラッチとを備え、
前記圧縮機本体は、吸入室と、吐出室とが形成されたハウジングと、
圧縮室を有して前記ハウジング内に設けられ、前記吸入室内の冷媒を前記圧縮室に吸入し、前記圧縮室で圧縮した冷媒を前記吐出室に吐出する圧縮機構と、
前記ハウジングに回転可能に支承され、前記圧縮機構を作動する駆動軸とを有し、
前記電磁クラッチは、前記ハウジングに回転可能に支持されたプーリと、前記駆動軸の一端に固定されたハブと、前記ハブに弾性体によって接続され、前記プーリと対向するアーマチュアと、前記ハウジングに固定され、励磁によって前記アーマチュアを前記プーリに吸着可能な電磁石とを有する電磁クラッチ付き圧縮機において、
内部の制御圧力を高くすることにより、前記プーリと前記アーマチュアとの間隔を小さくする制御圧室が形成され、
前記吸入室内の吸入圧力と前記吐出室内の吐出圧力とにより前記制御圧力を制御可能な第1制御弁を備えていることを特徴とする。
本発明の電磁クラッチ付き圧縮機では、第1制御弁が吸入室内の吸入圧力と吐出室内の吐出圧力とにより制御圧室内の制御圧力を制御する。
制御圧室内の制御圧力が高くなれば、駆動軸を介してプーリとアーマチュアとの間隔が小さくなる。このため、制御圧室内の制御圧力と電磁石の電磁力とによってアーマチュアをプーリに吸着できる。この場合、プーリの回転は弾性体及びハブを介して駆動軸に伝達され、圧縮機本体内の圧縮機構が作動する。圧縮機構の作動中は、圧縮室で圧縮した冷媒が吐出室に継続して吐出されるため、制御圧室内の制御圧力を高く維持することもできる。
制御圧室内の制御圧力が低くなれば、プーリとアーマチュアとの間隔が大きくなる。このため、電磁石の電磁力もなくせば、アーマチュアがプーリから離間し、駆動軸にプーリの回転力が伝達されなくなる。このため、圧縮機本体内の圧縮機構が非作動となる。
こうして、この電磁クラッチ付き圧縮機では、電磁クラッチに必要な最大負荷の一部を制御圧力が負担する。このため、電磁クラッチの電磁石を小型化でき、電磁クラッチ付き圧縮機も小型化できる。
したがって、本発明の電磁クラッチ付き圧縮機は、優れた搭載性を実現可能である。
制御圧室に吐出圧力を導入可能な第2制御弁を備えていることが好ましい。この場合には、制御圧力を迅速に高くすることにより、プーリの回転を迅速に駆動軸に伝達できる。
制御圧室は、ハウジングと圧縮機構との間に形成され、駆動軸を介してプーリとアーマチュアとの間隔を小さくするものであり得る。また、制御圧室は、ハブとアーマチュアとの間に形成されるものであってもよい。
本発明の電磁クラッチ付き圧縮機は、優れた搭載性を実現可能である。
図1は、実施例1の電磁クラッチ付き圧縮機の断面図である。 図2は、実施例2の電磁クラッチ付き圧縮機の断面図である。 図3は、実施例3の電磁クラッチ付き圧縮機の断面図である。
以下、本発明を具体化した実施例1〜3を図面を参照しつつ説明する。
(実施例1)
実施例1の電磁クラッチ付き圧縮機は、図1に示すように、圧縮機本体10と電磁クラッチ60とを備えている。
圧縮機本体10は、ハウジング1、圧縮機構3及び駆動軸5を有している。ハウジング1は、フロントハウジング7、シリンダブロック9及びリヤハウジング11を有している。以下、フロントハウジング7側を圧縮機の前方とし、リヤハウジング11側を圧縮機の後方と規定する。
フロントハウジング7とシリンダブロック9とは間にガスケット13を有して互いに締結され、両者間にクランク室15を形成している。リヤハウジング11には、中央側に環状の吸入室11aが形成され、吸入室11aの外周側に環状の吐出室11bが形成されている。クランク室15は抽気通路17aによって吸入室11aに連通している。リヤハウジング11には、吸入室11aを外部に開く吸入口11cと、吐出室11bを外部に開く吐出口11dとが形成されている。吸入口11cには吸入絞り弁19が設けられ、吐出口11dには逆止弁21が設けられている。
シリンダブロック9とリヤハウジング11とは、両者間に弁ユニット23を有して互いに締結されている。シリンダブロック9には、前後に貫通する複数個のシリンダボア9aが形成されている。シリンダボア9a内にピストン25が設けられている。ピストン25は、シリンダボア9a内に圧縮室27を形成する。
弁ユニット23は、リテーナ23a、吐出リード弁23b、弁板23c及び吸入リード弁23dがこの順で積層されたものである。リテーナ23aがリヤハウジング11側に位置する。弁ユニット23には、吐出リード弁23bが開けば、圧縮室27と吐出室11bとを連通させる吐出ポート23eが形成されているとともに、吸入リード弁23dが開けば、圧縮室27と吸入室11aとを連通させる吸入ポート23fが形成されている。
フロントハウジング7及びシリンダブロック9には駆動軸5の軸心O方向に延びる軸孔29が形成されている。フロントハウジング7及びシリンダブロック9の軸孔29内にはラジアル滑り軸受31、33が設けられている。また、フロントハウジング7には軸封装置35が設けられている。駆動軸5は、これらラジアル滑り軸受31、33に支持され、軸孔27内で回転可能に延在している。
フロントハウジング7の内面前方には、クランク室15側から抉られた制御圧室37が形成されている。制御圧室37内には、ラジアル滑り軸受31の外面側で軸心O方向に移動可能にスプール39が設けられている。スプール39はフロントハウジング7との間で回転しないように構成されている。スプール39の後面にはスラスト軸受41が設けられている。駆動軸5にはラグプレート43が圧入されており、ラグプレート43はスラスト軸受41と対面している。即ち、スラスト軸受41は、スプール39とラグプレート43との間に配置されている。
ラグプレート43の後方では、斜板45が駆動軸5に挿通されている。ラグプレート43と斜板45との間にはリンク機構47が設けられている。斜板47は、このリンク機構47により、ラグプレート43とともに駆動軸5と一体回転するようになっているとともに、軸心O方向に直交する方向に対する傾斜角度が変更可能になっている。また、ラグプレート43と斜板45との間には斜板45をその傾斜角度が小さくなるように付勢するばね53及びスリーブ55が設けられている。
ピストン25の前部には凹部25aが形成され、凹部25aの前後面と斜板45との間には前後で対をなすそれぞれ半球状のシュー49が設けられている。ピストン25は、シュー49によって斜板45に連結されている。
フロントハウジング7には、ラジアル滑り軸受31より前方かつ軸封装置35より後方で制御圧室37と軸孔29とを連通させる第1制御通路7aが形成されている。また、駆動軸5には、後端から軸心O方向に延びる軸内通路5aが形成されているとともに、フロントハウジング7のラジアル滑り軸受31より前方かつ軸封装置35より後方で軸内通路5aを軸孔29に連通させる横孔5bが形成されている。
駆動軸5の後端にはオイルセパレータ51が設けられている。リヤハウジング11には第1制御弁17が設けられている。リヤハウジング11には、吸入室11aと第1制御弁17とを連通する低圧通路17bと、吐出室11bと第1制御弁17とを連通する高圧通路17cとが形成されている。また、弁ユニット23及びリヤハウジング11には、オイルセパレータ51内と第1制御弁17とを連通する第2制御通路17dが形成されている。
第1制御弁17は、吸入室11a内の吸入圧力Psの冷媒を低圧通路17bによって取り入れるとともに、吐出室11b内の吐出圧力Pdの冷媒を高圧通路17cによって取り入れ、最高で吐出圧力Pdとなる制御圧力Pcの冷媒を生成する。第1制御弁17で生成された制御圧力Pcの冷媒は、第2制御通路17d、オイルセパレータ51内、軸内通路5a、横孔5b、軸孔29及び第1制御通路7aを経て制御圧室37に供給されるようになっている。また、制御圧室37内の冷媒は、逆のルートを経て第1制御弁17から吸入室11aに還流されるようになっている。なお、クランク室15内の圧力制御は、第1制御弁17とは異なる他の容量制御弁によって行なわれるようになっている。
シリンダボア9a、ピストン25、弁ユニット23、ラグプレート43、斜板45、リンク機構47、シュー39等は斜板45の傾斜角度が変化する圧縮機構3を構成している。この圧縮機構3では、駆動軸5が回転すると、ラグプレート43及び斜板45が駆動軸5と一体回転し、ピストン25が斜板45の傾斜角度に応じたストロークでシリンダボア9a内を往復動する。このため、ピストン25が上死点から下死点に向けて移動することにより、圧縮室27内の圧力が吸入室11aより低くなれば、吸入室11a内の冷媒が圧縮室27に吸入される。ピストン25が下死点から上死点に向けて移動することにより、圧縮室27で冷媒を圧縮し、圧縮室27内の圧力が吐出室11bより高くなれば、その冷媒を吐出室11bに吐出する。
電磁クラッチ60は、フロントハウジング7と駆動軸5との間に設けられている。電磁クラッチ60は、プーリ61と、ハブ63と、アーマチュア75と、電磁石77とを有している。
圧縮機本体10のフロントハウジング7のボス7bの外周面には軸受装置69が設けられており、軸受装置69の外輪にプーリ61が回転可能に支持されている。
圧縮機本体10の駆動軸5の前端にはナット71によってハブ63が固定されている。ハブ63の前方の外周面には弾性体としてのゴム73が固定されており、ゴム73の外周面にアーマチュア75が固定されている。アーマチュア75は、磁性体であり、環状をなしているとともに軸心O方向と直交する方向に延びてプーリ61と対面するようになっている。プーリ61にはフロントハウジング7側から前方に向かって環状に凹む収納部61aが形成されており、収納部61a内にはフロントハウジング7に固定された電磁石77が収納されている。電磁石77はフロントハウジング7に固定された磁性体からなるステータ77aと、ステータ77a内に設けられたコイル77bとからなる。電磁石77のコイル77bに電流を供給すると、ステータ77aが励磁され、その電磁力によってアーマチュア75をプーリ61に吸着可能である。
この電磁クラッチ付き圧縮機は、例えば、圧縮機本体10が車体に固定され、電磁クラッチ60のプーリ61が車両のエンジンによってベルト駆動される。そして、電磁クラッチ60のコイル77bに電流が供給されると、ステータ77aが励磁される。また、第1制御弁17が高圧の制御圧力Pcの冷媒を制御圧室37に供給する。すると、制御圧室37内の圧力が高くなり、スプール39が後方に移動する。このため、スラスト軸受41を介してラグプレート43が後方に移動し、駆動軸5が後方に移動する。
このため、ハブ63、ゴム73及びアーマチュア75が後方に移動し、駆動軸5を介してプーリ61とアーマチュア75との間隔が小さくなる。このため、制御圧室37内の制御圧力Pcと電磁石77の電磁力とによってアーマチュア75をプーリ61に吸着できる。この場合、プーリ61の回転は、アーマチュア75、ゴム73及びハブ63を介して駆動軸5に伝達され、圧縮機本体10内の圧縮機構3が作動する。圧縮機構3の作動中は、圧縮室27で圧縮した冷媒が吐出室11bに継続して吐出されるため、制御圧室37内の制御圧力Pcを高く維持することができる。
電磁クラッチ60のコイル77bへ電流が供給されなくなると、ステータ77aが励磁されなくなる。また、第1制御弁17が制御圧室37内の制御圧力Pcの冷媒を吸入室11aに還流する。すると、制御圧室37内の圧力が低くなり、スプール39が前方に移動する。このため、スラスト軸受41を介してラグプレート43が前方に移動し、駆動軸5が前方に移動する。
このため、ハブ63、ゴム73及びアーマチュア75が前方に移動し、プーリ61とアーマチュア75との間隔が大きくなる。このため、電磁石77の電磁力もなくなっていることから、アーマチュア75がプーリ61から離間し、駆動軸5にプーリ61の回転力が伝達されなくなる。このため、圧縮機本体10内の圧縮機構3が非作動となる。
こうして、この電磁クラッチ付き圧縮機では、電磁クラッチ60に必要な最大負荷の一部を制御圧力Pcが負担する。このため、電磁クラッチ60の電磁石77を小型化でき、電磁クラッチ付き圧縮機も小型化できる。
したがって、この電磁クラッチ付き圧縮機は、優れた搭載性を実現可能である。
(実施例2)
実施例2の電磁クラッチ付き圧縮機は、図2に示すように、圧縮機本体20と電磁クラッチ70とを備えている。
この電磁クラッチ付き圧縮機では、圧縮機本体20内に制御圧室37、横孔5b及び第1制御通路7aが形成されていない。電磁クラッチ70のハブ63及びゴム73と、アーマチュア75との間に制御圧室79が形成されている。また、ハブ63には制御圧室79と連通する第3制御通路63aが形成され、駆動軸5には第3制御通路63aと連通する第4制御通路5cが形成されている。他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第1制御弁17で生成された制御圧力Pcの冷媒は、第2制御通路17d、オイルセパレータ51内、軸内通路5a、第4制御通路5c及び第3制御通路63aを経て制御圧室79に供給されるようになっている。また、制御圧室79内の冷媒は、逆のルートを経て第1制御弁17から吸入室11aに還流されるようになっている。
この電磁クラッチ付き圧縮機では、電磁クラッチ70のコイル77bに電流が供給されると、ステータ77aが励磁される。また、第1制御弁17が高圧の制御圧力Pcの冷媒を制御圧室79に供給する。すると、制御圧室79内が高圧となり、アーマチュア75が後方に移動する。このため、プーリ61とアーマチュア75との間隔が小さくなる。このため、制御圧室79内の制御圧力Pcと電磁石77の電磁力とによってアーマチュア75をプーリ61に吸着できる。この場合、プーリ61の回転が駆動軸5に伝達され、圧縮機本体10内の圧縮機構3が作動する。
電磁クラッチ70のコイル77bへ電流が供給されなくなると、ステータ77aが励磁されなくなる。また、第1制御弁17が制御圧室79内の制御圧力Pcの冷媒を吸入室11aに還流する。すると、制御圧室79内の圧力が低くなり、アーマチュア75が前方に移動する。このため、プーリ61とアーマチュア75との間隔が大きくなる。このため、電磁石77の電磁力もなくなっていることから、アーマチュア75がプーリ61から離間し、駆動軸5にプーリ61の回転力が伝達されなくなる。このため、圧縮機本体10内の圧縮機構3が非作動となる。他の作用効果は実施例1と同様である。
こうして、この電磁クラッチ付き圧縮機においても、実施例1と同様の作用効果を奏することができる。
(実施例3)
実施例3の電磁クラッチ付き圧縮機は、図3に示すように、圧縮機本体30と電磁クラッチ70とを備えている。
この電磁クラッチ付き圧縮機では、圧縮機本体30のシリンダブロック9に弁室81が形成されている。弁室81は弁ユニット23側に開口している。弁室81の前端はシリンダブロック9に形成された第2制御通路17dによってクランク室15に連通し、弁室81の後端は弁ユニット23に形成された吸入圧力導入通路17eによって吸入室11aに連通している。
また、弁室81の側面には、ラジアル滑り軸受33を貫通してシリンダブロック9の軸孔29まで届く第5制御通路17fが形成されている。駆動軸5には第5制御通路17fと間欠的に連通可能な第6制御通路5dが形成されている。また、弁室81の側面の他の位置には、シリンダブロック9及び弁ユニット23を貫通して吐出室11bに連通する第7制御通路17gが形成されている。
弁室81内に弁体83が前後に移動可能に設けられている。弁体83と弁ユニット23との間にはばね85が設けられている。弁体83は、第2制御通路17dによって導かれるクランク室圧力と、吸入圧力導入通路17eによって導かれる吸入圧力Psとの差圧によって前後に移動する。弁体83には、クランク室圧力が高く、弁体83が後端に移動することによって第5制御通路17fと第7制御通路17gとを連通させる第8制御通路83aが形成されている。
これら弁室81、弁体83、ばね85、第2制御通路17d、吸入圧力導入通路17e、第5制御通路17f、第6制御通路5d、第7制御通路17g及び第8制御通路83aが第2制御弁80を構成している。圧縮機本体30の他の構成は実施例1と同一であり、同一の構成については同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2制御弁80は、クランク室圧力が高く、斜板45の傾斜角度が最小であるときに、弁体83が後端まで移動し、弁体83の第8制御通路83aが第5制御通路17fと第7制御通路17gとを連通させる。このため、吐出室11b内の高圧の冷媒が第7制御通路17g、第8制御通路83a、第5制御通路17f、第6制御通路5d、軸内通路5a、横孔5b、軸孔29及び第1制御通路7aを経て制御圧室37に供給されるようになっている。
電磁クラッチ付き圧縮機では、斜板45の傾斜角度が最小であるときに、吐出室11b内の吐出圧力Pdの冷媒を制御圧室37に導くことができる。このため、制御圧力Pcを迅速に高くして電磁クラッチ60を迅速に接続状態とし、プーリ61の回転を迅速に駆動軸5に伝達できる。他の作用効果は実施例1と同様である。
以上において、本発明を実施例1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施例1〜3に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施例1〜3では、圧縮機構3として、斜板45の傾斜角度が変化する圧縮機構を採用したが、斜板の傾斜角度が一定の圧縮機構、スクロール型の圧縮機構、ベーン型の圧縮機構等、種々の圧縮機構を採用することができる。
本発明は車両の空調装置に利用可能である。
10、20、30…圧縮機本体
60、70…電磁クラッチ
11a…吸入室
11b…吐出室
1…ハウジング(7…フロントハウジング、9…シリンダブロック、11…リヤハウジング)
27…圧縮室
3…圧縮機構
O…軸心
5…駆動軸
61…プーリ
63…ハブ
73…弾性体
75…アーマチュア
77…電磁石
Pc…制御圧力
37、79…制御圧室
17…第1制御弁
80…第2制御弁

Claims (4)

  1. 圧縮機本体と電磁クラッチとを備え、
    前記圧縮機本体は、吸入室と、吐出室とが形成されたハウジングと、
    圧縮室を有して前記ハウジング内に設けられ、前記吸入室内の冷媒を前記圧縮室に吸入し、前記圧縮室で圧縮した冷媒を前記吐出室に吐出する圧縮機構と、
    前記ハウジングに回転可能に支承され、前記圧縮機構を作動する駆動軸とを有し、
    前記電磁クラッチは、前記ハウジングに回転可能に支持されたプーリと、前記駆動軸の一端に固定されたハブと、前記ハブに弾性体によって接続され、前記プーリと対向するアーマチュアと、前記ハウジングに固定され、励磁によって前記アーマチュアを前記プーリに吸着可能な電磁石とを有する電磁クラッチ付き圧縮機において、
    内部の制御圧力を高くすることにより、前記プーリと前記アーマチュアとの間隔を小さくする制御圧室が形成され、
    前記吸入室内の吸入圧力と前記吐出室内の吐出圧力とにより前記制御圧力を制御可能な第1制御弁を備えていることを特徴とする電磁クラッチ付き圧縮機。
  2. 前記制御圧室に前記吐出圧力を導入可能な第2制御弁を備えている請求項1記載の電磁クラッチ付き圧縮機。
  3. 前記制御圧室は、前記ハウジングと前記圧縮機構との間に形成され、前記駆動軸を介して前記プーリと前記アーマチュアとの間隔を小さくする請求項1又は2記載の電磁クラッチ付き圧縮機。
  4. 前記制御圧室は、前記ハブと前記アーマチュアとの間に形成される請求項1又は2記載の電磁クラッチ付き圧縮機。
JP2018067770A 2018-03-30 2018-03-30 電磁クラッチ付き圧縮機 Pending JP2019178632A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067770A JP2019178632A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 電磁クラッチ付き圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018067770A JP2019178632A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 電磁クラッチ付き圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019178632A true JP2019178632A (ja) 2019-10-17

Family

ID=68278159

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018067770A Pending JP2019178632A (ja) 2018-03-30 2018-03-30 電磁クラッチ付き圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019178632A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100758170B1 (ko) 가변 용량형 압축기
US9518568B2 (en) Swash plate type variable displacement compressor
WO2014119594A1 (ja) 容量制御弁
JP4330576B2 (ja) 圧縮機
JPWO2017057160A1 (ja) 可変容量型圧縮機の制御弁
US20150275874A1 (en) Variable displacement type swash plate compressor
US10612534B2 (en) Variable displacement swash plate type compressor
JP2000199479A (ja) 可変容量型圧縮機
JP2002013474A (ja) 可変容量圧縮機
JP2002031050A (ja) 圧縮機
US6425741B1 (en) Clutchless variable-capacity type compressor
US20150252797A1 (en) Variable-Capacity Compressor
US10815980B2 (en) Variable displacement swash plate type compressor
JP2015145640A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2019178632A (ja) 電磁クラッチ付き圧縮機
JPH11294323A (ja) 可変容量圧縮機
KR102176357B1 (ko) 피스톤식 압축기
JP5888223B2 (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2005105975A (ja) 圧縮機の弁構造
JPH11304027A (ja) 圧力制御弁のシール構造
JP2001263228A (ja) ピストン式圧縮機及びその組立方法
JP2020101242A (ja) 制御弁
JP2019120126A (ja) 容量可変型斜板式圧縮機
JP7120103B2 (ja) ピストン式圧縮機
JP2000265948A (ja) 可変容量型圧縮機