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JP2019176028A - 電子部品実装装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】打ち抜きによって供給されるフィルム状電子部品とトレイから供給されるチップ状電子部品とを表示パネルに対して良好に実装することができる電子部品実装装置を提供する。【解決手段】電子部品実装装置の受渡装置40が、打抜供給装置10から供給されるフィルム状電子部品を保持する第1の保持ヘッドH1又はトレイ供給装置20から供給されるトレイTを保持する第2の保持ヘッドH2が装着される装着部と、第1の保持ヘッドH1が保持したフィルム状電子部品又は第2の保持ヘッドH2が保持したトレイ上のチップ状電子部品を共通の方向から受け取って、実装装置30に渡す移送装置430と、第1の保持ヘッドH1が装着された装着部を打抜供給装置10と移送装置430との間で移動させ、又は第2の保持ヘッドH1が装着された装着部をトレイ供給装置20と移送装置430との間で移動させる移動機構420を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、電子部品実装装置に関する。
テレビやパーソナルコンピュータ等のディスプレイとして、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイが普及している。このようなディスプレイの製造工程では、表示パネルに駆動用の電子部品を実装するパネルの組み立て工程がある。
この組み立て工程では、駆動用のドライバICを表示パネルに直接実装する方式と、フィルム状の回路基板の上にドライバICを実装したCOF(Chip on Film)と称されるフィルム状電子部品を表示パネルに実装する方式の、2つの方式が知られている。
前者は、ドライバIC等のチップ状電子部品を、表示パネルを構成するガラス基板に実装することから、COG(Chip on Glass)実装と称され、後者は、フィルム状電子部品をガラス基板に実装することから、FOG(Film on Glass)実装と称されている。また、COG実装にはCOG実装装置と称される実装装置が用いられ、FOG実装にはOLB(Outer Lead Bonding)装置あるいはFOG実装装置と称される実装装置が用いられる。
このようなパネルの組み立て工程においては、概ね10インチを境にして、例えば、10インチを超える大型の液晶パネルにおいてはFOG実装が用いられ、10インチ以下の小型の液晶パネルにおいてはCOG実装が用いられていた。そのため、液晶パネルに電子部品を実装する実装装置においても、大型の液晶パネルにはOLB装置が用いられ、小型の液晶パネルにはCOG実装装置が用いられるというように、液晶パネルのサイズによって用いられる実装装置が棲み分けされていた。
特開2006−60041号公報
ところで、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のディスプレイは、スマートフォンやタブレットPC等の携帯用端末にもその用途が広がっている。このような携帯用端末では、近年、高機能化が進んでおり、これらに用いられるディスプレイが高解像度化するとともに、外形サイズに対する画面サイズが拡大してきている。高解像度化に伴いそれに用いられるドライバICが大型化せざるを得なくなる。しかしその一方で、画面サイズの拡大により表示パネルの外周に確保できる実装領域の幅は狭くなっている。
この結果、表示パネルの外周に、実装領域としてドライバICの外形寸法以上の領域を確保することが困難になることがある。この場合、ドライバICを表示パネルに直接実装することができない。そこで、実装領域として電極部分を接合する領域が確保できさえすれば実装が行えるFOG実装が、携帯用端末のディスプレイに用いるパネルの組み立て工程で採用されてきている。
このようなことから、携帯用端末のディスプレイの製造工程において、同じ小型の表示パネルでありなから、COG実装とFOG実装とを選択的に行うことができる実装装置が求められてきている。ここで、COFは、テープ状の部材から打ち抜かれて供給される。また、ドライバICは、トレイ上から供給される。したがって、このような実装装置には、打ち抜きによる供給装置とトレイによる供給装置という2種類の供給装置を備える必要が生じる。
ここで、打ち抜きによる供給装置とトレイによる供給装置とを備えた実装装置として、特開2006−060041号公報(特許文献1)に記載のものがある。この実装装置によれば、打ち抜きによる供給装置によってテープ状部材からCOFに相当するTCP(Tape Carrier Package)を打ち抜いて供給している。また、トレイによる供給装置からは、予め所定の形状に成形されているFPC(Flexible Printed Circuit)を供給している。つまり、いずれの供給装置からもフィルム状電子部品を供給するものである。
しかしながら、このような構成の実装装置のトレイによる供給装置からドライバICを供給して表示パネルに実装したところ、表示パネルに実装されたドライバICの中に割れや欠け等の欠損が生じたドライバICが存在する不具合が生じた。
本発明は、打ち抜きによって供給されるフィルム状電子部品とトレイから供給されるチップ状電子部品とを表示パネルに対して良好に実装することが可能な電子部品実装装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の電子部品実装装置は、薄板状部材から打ち抜いたフィルム状電子部品を供給する打抜供給装置と、チップ状電子部品が収容されたトレイを供給するトレイ供給装置と、前記フィルム状電子部品又は前記チップ状電子部品を表示パネルに実装する実装装置と、前記打抜供給装置から前記フィルム状電子部品を受け取って又は前記トレイ供給装置からチップ状電子部品を受け取って、前記実装装置に渡す受渡装置と、を有し、前記受渡装置は、前記打抜供給装置から供給される前記フィルム状電子部品を保持する第1の保持ヘッド又は前記トレイ供給装置から供給されるトレイを保持する第2の保持ヘッドが装着される装着部と、前記第1の保持ヘッドが保持した前記フィルム状電子部品又は前記第2の保持ヘッドが保持したトレイ上のチップ状電子部品を共通の方向から受け取って、前記実装装置に渡す移送装置と、前記第1の保持ヘッドが装着された装着部を前記打抜供給装置と前記移送装置との間で移動させ、又は前記第2の保持ヘッドが装着された装着部を前記トレイ供給装置と前記移送装置との間で移動させる移動機構と、を有する。
前記装着部は、前記第1の保持ヘッドと前記第2の保持ヘッドとを交換可能に構成されていてもよい。前記装着部に装着されている部材が、前記第1の保持ヘッドか前記第2の保持ヘッドかを検出する検出部を有していてもよい。
前記第1の保持ヘッドは、前記打抜供給装置により打ち抜かれた前記フィルム状電子部品を下方から保持し、前記第2の保持ヘッドは、前記トレイ供給装置からの前記トレイを、前記チップ状電子部品を収容した面とは反対の下方から保持してもよい。前記移送装置は、チップ状電子部品を受け取って反転させる回転ヘッドを有していてもよい。
前記移送装置は、前記第1の保持ヘッドから受け取った前記フィルム状電子部品を移送する第1のアームと、前記第1のアームによる移送の途中で、前記フィルム状電子部品を清掃する清掃装置を有していてもよい。
前記移送装置は、前記清掃装置により清掃された前記フィルム状電子部品を、前記第1のアームから受け取って前記実装装置に渡す、又は前記第2の保持ヘッドに保持された前記トレイ上から前記チップ状電子部品を受け取って前記実装装置に渡す第2のアームを有していてもよい。前記第2のアームは、前記チップ状電子部品を反転させる回転ヘッドを有し、前記第1のアームから受け取った前記フィルム状電子部品を反転させずに前記実装装置に渡し、前記第2の保持ヘッドに保持された前記トレイ上から受け取った前記チップ状電子部品を反転させてから前記実装装置に渡してもよい。
本発明は、打ち抜きによって供給されるフィルム状電子部品とトレイから供給されるチップ状電子部品とを表示パネルに対して良好に実装することができる。
実施形態により圧着されるフィルム状電子部品(A)、チップ状電子部品(B)を示す斜視図である。 実施形態の電子部品実装装置の全体構成を示す簡略平面図である。 実施形態の電子部品実装装置のフィルム状電子部品を実装する工程を示す説明図(A)、チップ状電子部品を実装する工程を示す説明図(B)である。 打抜供給装置の打ち抜き前(A)、打ち抜き後(B)を示す説明図である。 トレイ供給装置のトレイ受け取り工程を示す説明図である。 実施形態の移動機構を示す平面図である。 実施形態の移動機構を示す側面図である。 第1の保持ヘッド及び第2の保持ヘッドを示す斜視図である。 実施形態の検出部を示す側面図である。 実施形態の制御装置を示すブロック図である。 フィルム状電子部品の実装手順を示すフローチャートである。 チップ状電子部品の実装手順を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態(以下、本実施形態と呼ぶ)について、図面を参照して具体的に説明する。なお、図面は、各部材、各構成部を模式的に示したものであり、その寸法や間隔等を正確に示したものではない。
[実装部品及び実装対象]
本実施形態による実装対象は、図1(A)に示すようなフィルム状電子部品F、図1(B)に示すようなチップ状電子部品Cである。フィルム状電子部品Fは、柔軟性のある樹脂製のフィルムに電子部品を封止しつつ電極を露出させた部品である。このフィルム状電子部品Fは、複数がシート状又はテープ状の薄板状部材に形成されたものを、個別に打ち抜くことにより実装される部品として準備される。
チップ状電子部品Cは、ドライバICである。このチップ状電子部品Cは、あらかじめ個別に製品に分離された状態で、トレイT(図3参照)に搭載されて準備される。
フィルム状電子部品F、チップ状電子部品Cの実装対象は、フィルム状電子部品F、チップ状電子部品Cの電極と電気的な接続を行う部品である。本実施形態では、実装対象は、表示装置を構成する表示パネルDである。つまり、表示機能及び電極を備えた部材である。
[電子部品実装装置]
[全体構成]
本実施形態の電子部品実装装置の全体構成を、図2及び図3を参照して説明する。図2に示すように、電子部品実装装置は、打抜供給装置10、トレイ供給装置20、実装装置30、受渡装置40、制御装置80を有する。打抜供給装置10は、図2に示すように、薄板状部材STからフィルム状電子部品Fを打ち抜いて、フィルム状電子部品Fを供給する装置である。トレイ供給装置20は、チップ状電子部品Cが収容されたトレイTを供給する装置である。
実装装置30は、フィルム状電子部品F又はチップ状電子部品Cを、実装対象である表示パネルDに圧着する装置である。受渡装置40は、打抜供給装置10からフィルム状電子部品Fを受け取って又はトレイ供給装置20からチップ状電子部品Cを受け取って、実装装置30に渡す装置である。打抜供給装置10から実装装置30へのフィルム状電子部品Fの受け渡しには、第1の保持ヘッドH1が用いられる。トレイ供給装置20から実装装置30へのチップ状電子部品Cの受け渡しには、第2の保持ヘッドH2が用いられる。第1の保持ヘッドH1及び第2の保持ヘッドH2は、受渡装置40に着脱可能に設けられている。
制御装置80は、打抜供給装置10、トレイ供給装置20、実装装置30、受渡装置40を制御する装置である。この制御装置80は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって構成される。制御装置80は、各部の制御内容がプログラムされており、PLCやCPUなどの処理装置によりそのプログラムが実行される。
なお、電子部品実装装置の設置面に平行な面において、打抜供給装置10、トレイ供給装置20から実装装置30に向かう直線をY方向、これに直交する一方向をX方向として、Y方向に沿う軸をY軸、X方向に沿うX軸とする。Y軸及びX軸が形成するXY平面は、フィルム状電子部品F、チップ状電子部品C及び表示パネルD及びこれを支持する各平面に平行である。以下の説明では、XY平面を水平面と呼ぶ場合もある。
また、XY平面に直交し、設置面から上方に向かう方向をZ方向とし、Z方向に沿う軸をZ軸とする。設置面が水平である場合には、Z軸は鉛直方向となる。Z軸は、フィルム状電子部品F、チップ状電子部品C及び表示パネルD及びこれを支持する各平面に垂直である。以下の説明では、Z方向を上方、これと逆方向を下方とする。さらに、Z軸を中心としてXY平面に平行な回転方向をθ方向、Y軸を中心として、XY平面に垂直な回転方向をα方向とする。これらの方向は、電子部品実装装置の各構成の位置関係を述べるための表現であり、設置面に設置される際の位置関係や方向を限定するものではない。
[電子部品の不良が発生する原因]
発明者は、特許文献1と同様の構成の実装装置を用いて、トレイによる供給装置からチップ状電子部品CであるドライバICを供給して、表示パネルに実装する実験を試みた。その結果、表示パネルに実装されたドライバICの中に、割れや欠け等の欠損が生じたドライバICが存在することを発見した。
そこで、発明者は、ドライバICがトレイから取り出され表示パネルに実装されるまでの過程を細かく観察した。その結果、ドライバICの欠損が、ドライバICを表示パネルに実装するときではなく、実装が行われる位置までの移送途中で発生していることを突き止めた。
すなわち、特許文献1の構成の実装装置では、ドライバICは、搬送トレイから反転トレイに移送ロボットによって移載され、反転トレイの反転により受け渡しトレイ上に配置される。その後、打ち抜かれたフィルム状部品の移送にも用いられる第1のターンテーブルに対して第1のピックアップによって受け渡される。
さらに、実装ヘッドが設けられた第2のターンテーブルに対する受け渡し位置まで搬送されて、実装ヘッドに受け渡される。このように、ドライバICは、幾度もの受け渡しを経て実装ヘッドに到達する。
一方、ドライバICは、大型化しているとは言っても、厚みが数10〜数100μm、幅が数mm、長さが10数mm〜20数mmの大きさであり、脆性材料であるシリコン結晶を主として構成されていることから、衝撃に弱い。上述のように、幾度となく繰り返される受渡しの際、ドライバICは、保持されている部材と受け渡される部材とによって挟まれる。そして、この際にドライバICは少なからず衝撃を受ける。このように、幾度となく繰り返される受け渡しによって、この衝撃による疲労が蓄積され、欠損が引き起こされたものと推測される。
以上のように、従来のTCPとFPCとを共通の装置で表示パネルに実装する装置において、単にFPCをチップ状電子部品に置き換えただけでは、製品に不都合が発生する可能性がある。そこで、発明者は、鋭意検討した結果、本発明を想到するに至った。以下、電子部品実装装置の詳細を説明する。
[打抜供給装置]
打抜供給装置10は、図2及び図4に示すように、供給部110、テーブル120、金型130、昇降機構140を有する。供給部110は、電子部品が形成された薄板状部材STを巻回したリールを備え、電子部品の打ち抜き部分を順次送り出す機構である(図2参照)。このため、供給部110には、リールの回転中心が装着され、リールの回転軸を担うシャフトと、薄板状部材STを送り出す送りローラが設けられている。
テーブル120は、金型130面を支持する台である。金型130は、ダイ131、パンチ132を有する。ダイ131は、供給部110から送り出される薄板状部材STが載置される平面を有し、抜き孔131aが形成された平板状の部材である。抜き孔131aは、フィルム状電子部品Fの外形と略一致する貫通孔である。ダイ131は、テーブル120の上面に固定されており、テーブル120には、抜き孔131aに対応する位置に、抜き孔131aよりも大きな貫通孔である開口120aが設けられている。
パンチ132は、抜き孔131aの内縁と略一致する外縁を有する略直方体形状の抜き型である。パンチ132の底面は、ダイ131に載置された薄板状部材STに向かい、Z軸に沿って、抜き孔131aに挿入されるまで移動することにより、薄板状部材STからフィルム状電子部品Fを打ち抜く。パンチ132の底面には、図示はしないが、空気圧回路に接続された吸着穴が形成されており、切り抜かれたフィルム状電子部品Fを負圧により吸着保持する。
昇降機構140は、パンチ132をZ軸に沿って移動させることにより、フィルム状電子部品Fの打ち抜きを行う機構である。昇降機構140は、支持部141、駆動部142を有する。支持部141は、パンチ132を昇降可能に支持する構成部である。支持部141は、支柱141a、支持板141bを有する。支柱141aは、ダイ131上に立ち上げられた4本の棒状の部材である。支持板141bは、支柱141aの上端にダイ131の上面に平行に取り付けられた板状体である。
駆動部142は、パンチ132に接続され、パンチ132をダイ131に接離する方向に駆動する装置である。駆動部142の駆動源としては、エアシリンダ等を用いることができる。駆動部142は、シャフト142aを有する。シャフト142aは、駆動源に接続されるとともに、支持板141bを貫通してパンチ132に接続されている。駆動源によってシャフト142aが昇降することにより、パンチ132がフィルム状電子部品Fを打ち抜く。
パンチ132の下方の移動端は、第1の保持ヘッドH1の受け取り位置となる。つまり、パンチ132は、下降して打ち抜いたフィルム状電子部品Fを吸着保持しながら、第1の保持ヘッドH1が受け取り可能な位置まで達して停止する。
以上のような打抜供給装置10は、図2に示すように、平面視で、X軸に沿って左右に一対設けられている。一方の打抜供給装置10aと他方の打抜供給装置10bとは、平面視で後述する移送装置430を挟む位置に配設されている。以下、打抜供給装置10a、10bを区別しない場合には、打抜供給装置10とする。
[トレイ供給装置]
トレイ供給装置20は、図5に示すように、フレーム210、把持部220を有する。フレーム210は、平行な一対の長尺の部材である。一対のフレーム210の間隔は、トレイTの幅に近似しているが、トレイTが上下に通過可能となっている。把持部220は、フレーム210の対向する側面に設けられ、図示しない駆動機構によって、トレイTの側面に接離する方向に進退可能に設けられている。
トレイ供給装置20においては、把持部220によって、一枚のトレイTが把持され、その上に複数枚のトレイTが積層される(図5(A))。最下層のトレイTの下面は、チップ状電子部品Cを収容した面とは反対側の面であり、後述する第2の保持ヘッドH2の受け取り位置となる(図5(B))。
以上のようなトレイ供給装置20は、平面視で、X軸に沿って左右に一対設けられている。一方のトレイ供給装置20aと他方のトレイ供給装置20bとは、平面視で後述する移送装置430を挟む位置に設けられている。以下、トレイ供給装置20a、20bを区別しない場合には、トレイ供給装置20とする。
[実装装置]
実装装置30は、図2及び図3に示すように、表示パネルDの電極に対して、フィルム状電子部品Fの電極又はチップ状電子部品Cの電極を、ACFを介して加熱圧着する装置である。ACF(Anisotropic Conductive Film:異方性導電フィルム)は、基材となる樹脂の中に、小さな導電粒子が多数入ったシート状の部材である。
実装装置30は、テーブル310、圧着部320を有する。テーブル310は、表示パネルDが載置される水平な板状体である。テーブル310の上面には、図示はしないが、空気圧回路に接続された吸着穴が形成され、表示パネルDを負圧により吸着保持する。テーブル310は、図示しない駆動機構によって、X軸、Y軸に沿う方向及びθ方向に移動可能に設けられている。
圧着部320は、図3に示すように、加圧部材321、バックアップ322を有する。加圧部材321は、図示しない駆動機構によって、テーブル310に支持された表示パネルDにフィルム状電子部品F又はチップ状電子部品Cを重ね合わせ、加熱及び加圧する。加圧部材321は、図示しない保持部によってフィルム状電子部品F又はチップ状電子部品Cを吸着保持し、図示しない加熱装置によって加熱される。バックアップ322は、加圧部材321との間で、図示しないACFを介して、表示パネルD及びフィルム状電子部品F又はチップ状電子部品Cを挟む部材である。
圧着部320は、最終的な圧着を行う前の仮圧着を行うための装置である。圧着部320による仮圧着後に、図示はしないが、後流の工程に配置された本圧着部による本圧着が行われる。
[受渡装置]
受渡装置40は、図2及び図3に示すように、打抜供給装置10からフィルム状電子部品Fを受け取って、又はトレイ供給装置20からトレイTを受け取り且つトレイTからチップ状電子部品Cを受け取って、実装装置30に渡す装置である。受渡装置40は、図3及び図6に示すように、装着部410、移動機構420、移送装置430、検出部440を有する。
(装着部)
装着部410は、第1の保持ヘッドH1又は第2の保持ヘッドH2が着脱される。装着部410は、載置部411、係止部412を有する。載置部411は、第1の保持ヘッドH1又は第2の保持ヘッドH2が搭載される円柱形状の部材である。係止部412は、載置部411の上面から立設された複数本のピンである。
このような装着部410に着脱される第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2を、図8を参照して説明する。第1の保持ヘッドH1は、打抜供給装置10から供給されるフィルム状電子部品Fを保持する(図3参照)。第1の保持ヘッドH1は、保持部51、接続部52、支柱部53を有する。保持部51は、長手方向が、フィルム状電子部品Fの電極が並べられた辺に対応する略直方体形状の部材である。保持部51の上面には、図示はしないが、空気圧回路に接続された吸着穴が形成されており、打ち抜かれたフィルム状電子部品Fを負圧により吸着保持する。
接続部52は、装着部410に載置される略直方体形状の部材である。接続部52の底面には、図示はしないが、係止部412が挿入される穴が設けられている。支柱部53は、接続部52の上面から立ち上げられ、保持部51の底部を支持する略直方体形状の部材である。
第2の保持ヘッドH2は、トレイ供給装置20から供給されるトレイTを保持する(図3参照)。第2の保持ヘッドH2は、保持部61、接続部62、支柱部63を有する。保持部61は、上面の外縁がトレイTの外縁以上のサイズの略直方体形状である。保持部61の上面には、図示はしないが、空気圧回路に接続された吸着穴が形成されており、トレイTを負圧により吸着保持する。
なお、トレイTの底面には、静電気防止の観点から、凹凸形状が設けられている場合がある。この場合、凹凸部分では十分な吸着力が得られない可能性があるため、凹凸部分を避けて、平坦面に対応する位置に、吸着穴を形成することが好ましい。例えば、トレイTの底面の縁部に対応する位置に、吸着穴を設けて、安定した吸着を確保する。
接続部62は、装着部410に載置される略直方体形状の部材である。接続部62の底面には、図示はしないが、係止部412が挿入される穴が設けられている。つまり、第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2の接続部52、62は、共通の装着部410に着脱可能となるように、共通の構成を有している。支柱部63は、接続部62の上面から立ち上げられ、保持部61の底部を支持する略直方体形状の部材である。
(移動機構)
移動機構420は、第1の保持ヘッドH1が装着された装着部410を、打抜供給装置10と後述する移送装置430との間で移動させる。または、移動機構420は、第2の保持ヘッドH2が装着された装着部410を、トレイ供給装置20と移送装置430との間で移動させる。
移動機構420は、第1の保持ヘッドH1又は第2の保持ヘッドH2を装着した装着部410をX軸、Y軸及びZ軸に平行な方向及びθ方向に駆動する。このため、移動機構420は、図6、図7及び図9に示すように、駆動部421、422、423、424を有する。駆動部421は、X軸方向の一対のリニアガイド421aに沿って移動するスライダ421bを、モータ421cにより回動するボールねじ421dが駆動する機構である。つまり、スライダ421bと一体のナット体421eがボールねじ421dに組み付けられ、モータ421cによるボールねじ421dの回転に応じてナット体421eと一体のスライダ421bが一体で移動する。駆動部422は、駆動部421のスライダ421bに重ねて設けられ、図示しないY軸方向のリニアガイドに沿って移動する、ナット体422aと一体のスライダ422dを、モータ422bにより回動するボールねじ422cが駆動する機構である。
駆動部423は、駆動部422のスライダ422aに一体的に設けられ、図示はしないZ軸方向のリニアガイドに沿って移動するスライダ423a(図9参照)を、図示はしないモータにより回動するボールねじが駆動する。駆動部424は、駆動部423のスライダ423aに一体的に設けられ、モータ424aにより回動する駆動軸により、装着部410をθ方向に回動させる。
以上のような移動機構420は、後述する移送装置430の下方であって、移送装置430を挟んでX軸方向に一対設けられている。つまり、一方の打抜供給装置10a及びトレイ供給装置20aに対応して移動機構420aが設けられ、他方の打抜供給装置10b及びトレイ供給装置20bに対応して移動機構420bが設けられている。なお、第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2は、それぞれ移動機構420a、420bに対応して、一対が用意される。つまり、移動機構420aの装着部410に、第1の保持ヘッドH1a又は第2の保持ヘッドH2aが着脱され、移動機構420bの装着部410に、第1の保持ヘッドH1b又は第2の保持ヘッドH2bが着脱される。
移動機構420aの可動域A1は、図2の一点鎖線に示すように、打抜供給装置10a、トレイ供給装置20a、移送装置430、実装装置30の下方の領域である。移動機構420bの可動域A2は、打抜供給装置10b、トレイ供給装置20b、移送装置430、実装装置30の下方の領域である。以下、移動機構420a、420bを区別しない場合には、移動機構420とする。
(移送装置)
移送装置430は、図2に示すように、第1の保持ヘッドH1が保持したフィルム状電子部品F又は第2の保持ヘッドH2が保持したトレイTからチップ状電子部品Cを受け取って、実装装置30に渡す装置である。移送装置430は、第1の保持ヘッドH1からフィルム状電子部品Fを受け取り、実装装置30に渡し、実装装置30において、フィルム状電子部品Fが表示パネルDに実装される。
また、移送装置430は、第2の保持ヘッドH2に保持されたトレイTからチップ状電子部品Cを受け取り、実装装置30に渡し、実装装置30において、チップ状電子部品Cが表示パネルDに実装される。
移送装置430は、図2及び図3に示すように、第1のアーム431、清掃装置432、第2のアーム433を有する。第1のアーム431は、XY平面と平行な面上を、図示しないモータ等の駆動源によって回動可能に設けられた長尺の部材である。第1のアーム431の一端は、不図示の駆動源の回転軸に固定される。第1のアーム431の先端には、空気圧回路に接続された吸着ノズル431aが設けられている。吸着ノズル431aは、空気圧回路の真空源による負圧によって、第1の保持ヘッドH1に保持されたフィルム状電子部品Fを上方から吸着保持する。
第1のアーム431は、90°ずつの間欠回転を行う。より具体的には、第1のアーム431の回転軸から見て、打抜供給装置10が位置するY方向側を時計の12時方向とした場合に、12時の位置、3時の位置、6時の位置、9時の位置に停止するように、時計回り方向または反時計回り方向に間欠回転を行う。第1のアーム431は、移動機構420aに装着された第1の保持ヘッドH1aによってフィルム状電子部品Fが供給されるときは、9時の位置でフィルム状電子部品Fを受け取り、12時、3時、6時の順で間欠回転する。一方、移動機構420bに装着された第1の保持ヘッドH1bによってフィルム状電子部品Fが供給されるときは、3時の位置でフィルム状電子部品Fを受け取り、12時、9時、6時の順で間欠回転する。
清掃装置432は、前述の12時の位置において、第1のアーム431の下方に配設されている。清掃装置432は、打ち抜かれたフィルム状電子部品Fの電極部分に、付着したゴミ等を除去する装置である。清掃装置432は、ブラシ432aを有する。ブラシ432aは、X軸方向の軸を中心に、図示しないモータ等の駆動源によって回動可能に設けられている。ブラシ432aは、図示しない駆動機構によって、第1のアーム431に保持されたフィルム状電子部品Fの電極部分の通過点に対して、接離する方向に移動可能に設けられている。
第2のアーム433は、第1のアーム431と実装装置30との間に配設されている。第2のアーム433は、XY平面と平行な面上を、モータ等の駆動源によって回動可能に設けられた長尺の部材である。第2のアーム433の一端は、不図示の駆動源の回転軸に固定される。第2のアーム433の先端には、回転ヘッド433aが設けられている。回転ヘッド433aは、第2のアーム433の長手方向を軸としてα方向に回動可能に設けられている。第2のアーム433は、180°ずつの間欠回転を行う。より具体的には、12時の位置と6時の位置に停止するように、時計回り方向または反時計回り方向に間欠回転を行う。
回転ヘッド433aには、回転円の半径方向に沿って延びる吸着ノズル433bが設けられている。吸着ノズル433bは、図示はしないが、空気圧回路に接続され、真空源による負圧によって、フィルム状電子部品F又はチップ状電子部品Cを吸着保持する。吸着ノズル433bの先端の方向は、回転ヘッド433aによって180°変換される。つまり、第2のアーム433は、受け取った部品を反転させることができる反転移送装置として構成されている。
このため、吸着ノズル433bは、第1のアーム431の吸着ノズル431aに保持されたフィルム状電子部品Fの電極部分が下を向くように、電極部分を下方から吸着保持する。また、吸着ノズル433bは、第2の保持ヘッドH2に保持されたトレイTの上方から、チップ状電子部品Cの電極部分が上を向いた状態で、非電極部分を一つずつ吸着保持してピックアップする。すなわち、打抜供給装置10は電極部分が下を向くようにフィルム状電子部品Fを打ち抜き、第1の保持ヘッドH1は打抜供給装置10で打ち抜かれたフィルム状電子部品Fを電極部分が下を向いた姿勢のままで下方から保持して第1のアーム431に受け渡す。第1のアーム431の吸着ノズル431aは、第1の保持ヘッドH1によって下方から保持されたフィルム状電子部品Fを上方から吸着保持する。そのため、吸着ノズル433bが、吸着ノズル431aからフィルム状電子部品Fを受け取るときには、フィルム状電子部品Fは、電極部分が下を向いた状態で吸着ノズル431aによって上方から保持されているので、吸着ノズル433bは電極部分を下方から吸着保持する。また、第2の保持ヘッドH2に保持されたトレイTには、チップ状電子部品Cが電極部分を上に向けた状態で収容されているので、吸着ノズル433bはチップ状電子部品Cの非電極部分を上方から吸着保持する。
回転ヘッド433aは、吸着ノズル433bがフィルム状電子部品Fを吸着保持した場合、実装装置30に達するまでに、フィルム状電子部品Fの電極部分を下向きとする。つまり、この場合、回転ヘッド433aは反転しない。回転ヘッド433aは、吸着ノズル433bがチップ状電子部品Cを吸着保持した場合、実装装置30に達するまでに、チップ状電子部品Cの電極部分を下向きとする。つまり、この場合、回転ヘッド433aを反転させる。
(検出部)
検出部440は、装着部410に第1の保持ヘッドH1が装着されたか、第2の保持ヘッドH2が装着されたかを検出する構成部である。本実施形態の検出部440は、装着部410に装着された接続部52、62に対応する高さ位置に配置されたビームセンサ441を用いる。ビームセンサ441は、レーザ等の出射光の反射光の受光の有無によって、対象の有無を検出するセンサである。
ビームセンサ441は、可動域A1、A2内であって打抜供給装置10とトレイ供給装置20の間の位置に配置された支柱442(図9参照)上に設けられている。すなわち、装着部410は、検出部440に対して予め設定された検出位置に移動することで、第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2のいずれが装着されたかの検出を行うこととなる。ビームセンサ441の位置は、装着部410に第1の保持ヘッドH1が装着された場合には反射光が受光できないが、第2の保持ヘッドH2が装着された場合には保持部61からの反射光が受光できる位置とする。これにより、第2の保持ヘッドH2が装着されていることを検出し、それ以外は第1の保持ヘッドH1が装着されていることを検出できる。例えば、本実施形態においては、検出位置において、ビームセンサ441に対向することとなる第2の保持ヘッドH2の接続部62の部分のみに、ビームセンサ441の出射光を反射するセンサードグ(不図示)を設けている。つまり、第1の保持ヘッドH1の接続部52にはセンサードグを設けていない。このように構成することで、第2の保持ヘッドH2が装着された装着部410が検出位置に位置付けられたときのみ、ビームセンサ441が反射光を受光するので、第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2のどちらが装着されているかを判別することができる。なお、ビームセンサ441の取り付け位置やセンサードグの取り付けの仕方はこれに限られるものではない。ビームセンサ441を保持部51、61や支柱部53、63の高さに合わせて配置しても良いし、センサードグを第1の保持ヘッドH1と第2の保持ヘッドH2とで位置を違えて設け、ビームセンサ441が反射光を受光したときの装着部410の位置の違いに基づいて、装着されているのが第1の保持ヘッドH1か第2の保持ヘッドH2かを判別するようにしても良い。
[制御装置]
制御装置80は、図10に示すように、機構制御部81、モード切替部82、記憶部83、入出力制御部84を有する。機構制御部81は、打抜供給装置10、トレイ供給装置20、実装装置30、受渡装置40の各部の動作を制御する。モード切替部82は、検出部440による検出信号に応じて、フィルム状電子部品Fを実装するモードと、チップ状電子部品Cを実装するモードとを切り替える。記憶部83は、上記の各部を実現するためのプログラム、データ等、本実施形態の制御に必要な情報を記憶する。入出力制御部84は、制御対象となる各部との間での信号の変換や入出力を制御するインタフェースである。
さらに、制御装置80には、入力装置91、出力装置92が接続されている。入力装置91は、オペレータが、制御装置80を介して電子部品実装装置を操作するためのスイッチ、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力手段である。出力装置92は、電子部品実装装置の状態を確認するための情報を、オペレータが視認可能な状態とする表示装置等の出力手段である。
[動作]
以上のような本実施形態の動作を、フィルム状電子部品Fを実装する場合、チップ状電子部品Cを実装する場合に分けて説明する。
(フィルム状電子部品の実装)
まず、フィルム状電子部品Fを実装する手順を、図3(A)、図11のフローチャートを参照して説明する。装着部410に対して、第1の保持ヘッドH1を装着する(ステップS101)。装着部410は、予め設定されている検出位置に移動する。すると、検出部440によって、第1の保持ヘッドH1が装着されている、つまり第2の保持ヘッドH2が装着されていないことが検出される(ステップS102)。モード切替部82は、制御装置80による制御を、フィルム状電子部品Fを実装するモードに切り替える(ステップS103)。
移動機構420は、装着部410に装着された第1の保持ヘッドH1を、打抜供給装置10の直下に来るように移動させる(ステップS104)。打抜供給装置10においては、フィルム状電子部品Fが打ち抜かれる(ステップS105)。打ち抜かれたフィルム状電子部品Fは、パンチ132により吸着された状態で下降して、吸着の解除とともに、第1の保持ヘッドH1の保持部51による吸着を行う。これにより、第1の保持ヘッドH1が、フィルム状電子部品Fを受け取る(ステップS106)。
移動機構420は、フィルム状電子部品Fを受け取った第1の保持ヘッドH1を、第1のアーム431の端部の吸着ノズル431aの下部に移動させる(ステップS107)。すなわち、移動機構420は、上述の9時の位置に位置付けられた第1のアーム431の吸着ノズル431aの直下にフィルム状電子部品Fが位置するように第1の保持ヘッドH1を移動させる。そして、第1の保持ヘッドH1の保持部51の吸着の解除とともに、吸着ノズル431aによる吸着を行うことにより、フィルム状電子部品Fは、第1のアーム431に渡される(ステップS108)。
第1のアーム431は、12時の位置に回動して、フィルム状電子部品Fの電極部分の縁部を、上昇したブラシ432aに接触させることにより清掃する(ステップS109)。さらに、第1のアーム431を回動させることにより、6時の位置に位置付け、フィルム状電子部品Fを、12時の位置で待機する第2のアーム433の吸着ノズル433bの上部に移動させる(ステップS110)。
そして、第1のアーム431の吸着ノズル431aによる吸着を解除するとともに、吸着ノズル433bによる吸着を行うことにより、フィルム状電子部品Fは、第2のアーム433に渡される(ステップS111)。
第2のアーム433は、XY平面を180°回動して、フィルム状電子部品Fを実装装置30の圧着部320に移動させる(ステップS112)。第2のアーム433の吸着ノズル433bによる吸着を解除するとともに、加圧部材321による吸着を行うことにより、フィルム状電子部品Fを加圧部材321に保持する。そして、フィルム状電子部品Fの電極が、ACFを介して、表示パネルDの電極に加熱圧着される(ステップS113)。加圧部材321による吸着が解除されて、フィルム状電子部品Fが仮圧着された表示パネルDは、本圧着部に搬送されて本圧着が行われる。
なお、上記のフィルム状電子部品Fの供給は、まず、一方の打抜供給装置10a及び移動機構420aによって行われる。そして、打抜供給装置10aの供給部110の薄板状部材STが無くなると、他方の打抜供給装置10b及び移動機構420bに切り替えて、継続してフィルム状電子部品Fの供給が行われる。その間に、打抜供給装置10aの薄板状部材STのリールが交換され、他方の打抜供給装置10bの薄板状部材STが無くなると、再び打抜供給装置10a及び移動機構420aによるフィルム状電子部品Fの供給に切り替わる。これにより、電子部品実装装置を停止させることなく、実装を継続して行うことができる。
(チップ状電子部品の実装)
次に、チップ状電子部品Cの実装の手順を、図3(B)、図5、図12のフローチャートを参照して説明する。まず、装着部410から第1の保持ヘッドH1を取り外して、第2の保持ヘッドH2を装着する(ステップS201)。装着部410は、予め設定されている検出位置に移動する。すると、検出部440によって、第2の保持ヘッドH2が装着されていることが検出される(ステップS202)。モード切替部82は、制御装置80による制御を、チップ状電子部品Cを実装するモードに切り替える(ステップS203)。
移動機構420は、図5(A)に示すように、装着部410に装着された第2の保持ヘッドH2を、トレイ供給装置20の直下に来るように移動させる(ステップS204)。トレイ供給装置20においては、図5(B)に示すように、第2の保持ヘッドH2の保持部61が、最下層のトレイTの底面に接して吸着保持する(ステップS205)。そして、以下のような手順によって、第2の保持ヘッドH2の保持部61が、トレイTを受け取る(ステップS206)。
図5(C)に示すように、トレイ供給装置20は、把持部220による把持を解除する。そして、図5(D)に示すように、第2の保持ヘッドH2がトレイTの一枚分だけ下降する。把持部220は、図5(E)に示すように、最下層から一つ上のトレイTを把持部220によって把持する。図5(F)に示すように、第2の保持ヘッドH2が下降して、保持部61にトレイTが渡される。
移動機構420は、トレイTを受け取った第2の保持ヘッドH2を、第2のアーム433の吸着ノズル433bの下部に移動させる(ステップS207)。すなわち、移動機構420は、上述の12時の位置に位置付けられた第2のアーム433の吸着ノズル433bの下方にトレイTが位置するように第2の保持ヘッドH2を移動させる。第2のアーム433の吸着ノズル433bは、回転ヘッド433aの回転によって、第2の保持ヘッドH2に保持されたトレイTに対向する(ステップS208)。このとき、第1のアーム431は、6時の位置以外の位置、例えば、12時の位置で待機させておく。
移動機構420は、第2の保持ヘッドH2に保持されたトレイTを走査することにより、トレイT上の各チップ状電子部品Cを、第2のアーム433の吸着ノズル433bに対向する位置に順次位置決めする(ステップS209)。より具体的には、トレイTには格子状に区切られた各収容部が設けられ、これらの収容部内にチップ状電子部品Cが収容されている。そこで、第2のアーム433の吸着ノズル433bがチップ状電子部品Cを受け取る位置、つまり、第2のアーム433が12時の位置に停止したときに吸着ノズル433bの直下となる位置に各収容部を順次位置決めする。そして、トレイT上の一つの収容部が位置決めされたなら、吸着ノズル433bによる吸着を開始することにより、チップ状電子部品Cは、第2のアーム433に渡される(ステップS210)。
第2のアーム433は、XY平面を180°回動して、チップ状電子部品Cを実装装置30の圧着部320に移動させる(ステップS211)。この移動の途中で、回転ヘッド433aがα方向に回転して、チップ状電子部品Cの電極が下方を向くように反転する(ステップS212)。第2のアーム433の吸着ノズル433bによる吸着を解除するとともに、圧着部320の加圧部材321による吸着を行うことにより、チップ状電子部品Cを加圧部材321が保持する。そして、チップ状電子部品Cの電極が、ACFを介して、表示パネルDの電極に加熱圧着される(ステップS213)。加圧部材321による吸着が解除されて、チップ状電子部品Cが仮圧着された表示パネルDは、本圧着部に搬送されて本圧着が行われる。
なお、一枚のトレイTからチップ状電子部品Cを取り終えると、移動機構420は、空のトレイTを保持した第2の保持ヘッドH2を、トレイ供給装置20に用意された空トレイの収容部に搬送して、トレイTを渡す。そして、上記のように、移動機構420は、第2の保持ヘッドH2により、チップ状電子部品Cを収容したトレイTを受け取らせて、チップ状電子部品Cの実装を行う。なお、空のトレイTの収容部は、例えば、トレイ供給装置20の隣接位置に、トレイ供給装置20と同様の構成にて設けることができる。このように構成することで、トレイ供給装置20と逆の手順、つまり、図5における(F)、(E)、(D)、(C)、(B)、(A)の手順で空のトレイTを積層して収容することができる。
このようなトレイTの供給は、まず、一方のトレイ供給装置20a及び移動機構420aによって行われる。そして、トレイ供給装置20aから、チップ状電子部品Cを収容したトレイTが無くなると、他方のトレイ供給装置20b及び移動機構420bに切り替えて、継続してトレイTの供給が行われる。その間に、トレイ供給装置20aのトレイTが交換され、他方のトレイ供給装置20bのトレイTが無くなると、再びトレイ供給装置20a及び移動機構420aによるトレイTの供給に切り替わる。これにより、電子部品実装装置を停止させることなく、実装を継続して行うことができる。
[作用効果]
以上のような本実施形態の作用効果は、以下の通りである。
(1)本実施形態は、薄板状部材STから打ち抜いたフィルム状電子部品Fを供給する打抜供給装置10と、チップ状電子部品Cが収容されたトレイTを供給するトレイ供給装置20と、フィルム状電子部品F又はチップ状電子部品Cを実装対象である表示パネルDに実装する実装装置30と、打抜供給装置10からフィルム状電子部品Fを受け取って又はトレイ供給装置20からチップ状電子部品Cを受け取って、実装装置30に渡す受渡装置40と、を有する。
そして、受渡装置40は、打抜供給装置10から供給されるフィルム状電子部品Fを保持する第1の保持ヘッドH1又はトレイ供給装置20から供給されるトレイTを保持する第2の保持ヘッドH2が装着される装着部410と、第1の保持ヘッドH1が保持したフィルム状電子部品F又は第2の保持ヘッドH2が保持したトレイT上のチップ状電子部品Cを共通の方向から受け取って、実装装置30に渡す移送装置430と、第1の保持ヘッドH1が装着された装着部410を打抜供給装置10と移送装置430との間で移動させ、又は第2の保持ヘッドH2が装着された装着部410をトレイ供給装置20と移送装置430との間で移動させる移動機構420と、を有する。
このように、移送装置430は、第1の保持ヘッドH1が保持したフィルム状電子部品Fと、第2の保持ヘッドH2が保持したトレイT上のチップ状電子部品Cを共通の方向から受け取るため、トレイ供給装置20からチップ状電子部品Cを収容したトレイを受け取った第2の保持ヘッドH2は、トレイTごと反転させる機構が必要がない。その後、チップ状電子部品Cは、移送装置430から実装装置30に渡される。このため、トレイTの反転による衝撃がなく、受け渡しの回数が少なくて済むので、チップ状電子部品Cの欠損を減少させることができ、良好の実装が可能となる。
また、第1の保持ヘッドH1が保持したフィルム状電子部品Fと、第2の保持ヘッドH2が保持したチップ状電子部品Cを共通の方向から受け取るため、フィルム状電子部品Fの実装と、チップ状電子部品Cの実装を共通の装置で実現できる。このため、装置の大型化とコストアップを抑えることができる。
(2)装着部410は、第1の保持ヘッドH1と第2の保持ヘッドH2とを交換可能に構成されている。このため、一台の電子部品実装装置を、フィルム状電子部品Fの実装装置、チップ状電子部品Cの実装装置に容易に変更することができる。これにより、複数台の装置を用意する場合に比べて、設置スペースやコストを抑えることができる。特に、交換の対象が、第1の保持ヘッドH1と第2の保持ヘッドH2という比較的小型の部材のみであるため、交換作業の労力と時間が非常に少なくて済む。
(3)装着部410に装着されている部材が、第1の保持ヘッドH1か第2の保持ヘッドH2かを検出する検出部440を有する。このため、検出部440の検出に応じて、移送装置430及び移動機構420を、フィルム状電子部品Fの実装に応じた動作、チップ状電子部品Cの実装に応じた動作に切り替えることができる。
(4)第1の保持ヘッドH1は、打抜供給装置10により打ち抜かれたフィルム状電子部品Fを下方から保持し、第2の保持ヘッドH2は、トレイ供給装置20からのトレイTを、チップ状電子部品Cを収容した面とは反対の下方から保持する。このため、第1の保持ヘッドH1のフィルム状電子部品Fの受け取り方向と、第2の保持ヘッドH2のトレイTの受け取り方向が共通となり、簡単な構成で、異なる種類の部品を受け取る装置を共通化できる。また、第2の保持ヘッドH2がトレイTを下方から受け取るため、トレイTの反転が不要となる。
(5)移送装置430は、チップ状電子部品Cを受け取って反転させる回転ヘッド433aを有する。このため、個々のチップ状電子部品Cのみを、移送の途中で反転させることができるので、大型の装置でトレイTごと反転させる場合に比べてチップ状電子部品Cに与える衝撃が少ない。
(6)移送装置430は、第1の保持ヘッドH1から受け取ったフィルム状電子部品Fを移送する第1のアーム431と、第1のアーム431による移送の途中で、フィルム状電子部品Fを清掃する清掃装置432を有する。このため、独立の清掃箇所に搬送することなく、移送装置430による移送の途中で、清掃することができる。
(7)移送装置430は、清掃装置432により清掃されたフィルム状電子部品Fを、第1のアーム431から受け取って実装装置30に渡す、又は第2の保持ヘッドH2からチップ状電子部品Cを受け取って実装装置30に渡す第2のアーム433を有する。このため、清掃が必要なフィルム状電子部品Fのみを、チップ状電子部品Cとは別の経路で、清掃装置432による清掃を行い、チップ状電子部品Cは、第2のアーム433のみで移送する。このため、チップ状電子部品Cの受け渡し回数を少なくして、チップ状電子部品Cに与える影響を抑えることができる。
[変形例]
(1)打抜供給装置10のフィルム状電子部品Fの打ち抜き方向の供給位置と、トレイ供給装置20のチップ状電子部品CのトレイTの積層方向の供給位置との高さ、つまり、Z軸に沿う位置が略一致していてもよい。より具体的には、第1の保持ヘッドH1のフィルム状電子部品Fの受け取り位置、第2の保持ヘッドH2のトレイTの受け取り位置の高さが、一致していてもよい。この場合、装着部410に装着された第1の保持ヘッドH1の保持部51の上面と、第2の保持ヘッドH2の保持部61の上面の高さが一致するように設定すれば、受け取り時の両者の昇降量が共通となるため、制御が容易となる。
(2)吸着穴や吸着ノズルは、フィルム状電子部品F、チップ状電子部品Cに与える衝撃を抑えることが好ましい。例えば、渡す側の吸着穴、吸着ノズルは、負圧の解除から正圧に転ずることが好ましい。また、吸着ノズルは、弾性部材等の緩衝構造を含み進退可能に設けることにより、衝撃を吸収可能に設けることが好ましい。
(3)電子部品実装装置には、第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2の装着部410があればよく、両者を交換可能とする構成には限定されない。例えば、装着部410を複数有し、一方に第1の保持ヘッドH1、他方に第2の保持ヘッドH2が固定された装置であってもよい。これにより、第1の保持ヘッドH1及び第2の保持ヘッドH2を交換することなく、フィルム状電子部品Fの実装、チップ状電子部品Cの実装を切り換えることができる。
(4)フィルム状電子部品F、チップ状電子部品Cの移動経路は、第2のアーム433において共通化されているので、第2のアーム433の2か所の停止位置(12時の位置と6時の位置)において、フィルム状電子部品F、チップ状電子部品Cを撮像するカメラを設置することにより、共通のカメラによって位置決め等を行うことができる。例えば、12時の位置には、吸着ノズル433bの上方の位置に、プリアライメント用カメラを1台配置する。このカメラを用いて、吸着ノズル433bにフィルム状電子部品Fが保持されたときには、フィルム状電子部品Fにおける電極部分の両端に設けられたアライメントマークを撮像し、このアライメントマークに基づいてフィルム状電子部品Fの位置を認識する。認識は、制御装置80によって、公知の画像認識技術を用いて行えばよい。この認識位置に基づいて、フィルム状電子部品Fを加圧部材321に渡すときに、吸着ノズル433bと加圧部材321の相対位置を調整する。このようにすることで、加圧部材321へのフィルム状電子部品Fの受渡し位置精度が確保できる。
また、トレイTからチップ状電子部品Cを取り出すときには、チップ状電子部品Cの電極面に設けられたアライメントマークを撮像し、このアライメントマークに基づいてチップ状電子部品Cの位置を認識する。この認識位置に基づいて、チップ状電子部品Cを取りたすときの吸着ノズル433bとチップ状電子部品Cの相対位置を調整する。このようにすることで、加圧部材321へのフィルム状電子部品Fの受渡し位置精度が確保できる。
一方、6時の位置には、仮圧着用としての同時認識カメラを一対配置する。同時認識カメラは、フィルム状電子部品F及びチップ状電子部品Cの電極部分の一方の端部に設けられたアライメントマークと、それに対応する表示パネルDのアライメントマークとを、視野内に同時に取り込んで撮像するものである。同時認識カメラは、フィルム状電子部品F、チップ状電子部品Cの両端のアライメントマークに対応して一対配置される。これにより、フィルム状電子部品Fを仮圧着するときであっても、チップ状電子部品Cを仮圧着するときであっても、その精度を確保できる。
(5)検出部440として、カメラを用いてもよい。つまり、カメラにより撮像された画像に基づいて、モード切替部82が第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2を判定してモードを切り替えてもよい。この場合、第1の保持ヘッドH1、第2の保持ヘッドH2の外形を認識して判定してもよいし、それぞれに付された識別マークを認識して判定してもよい。また、トレイTには、例えば、3インチ、4インチといったサイズ違いが存在するため、これに応じて、保持部61のサイズの異なる複数種類の第2の保持ヘッドH2を用意する必要がある。この場合、検出部440が、第2の保持ヘッドH2の種類を検出できるようにしてもよい。この場合にも、ビームセンサ441、カメラ等を用いることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態及び各部の変形例を説明したが、この実施形態や各部の変形例は、一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上述したこれら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明に含まれる。
10、10a、10b 打抜供給装置
110 供給部
120 テーブル
120a 開口
130 金型
131 ダイ
131a 抜き孔
132 パンチ
140 昇降機構
141 支持部
141a 支柱
141b 支持板
142 駆動部
20、20a、20b トレイ供給装置
210 フレーム
220 把持部
30 実装装置
310 テーブル
320 圧着部
321 加圧部材
322 バックアップ
40 受渡装置
410 装着部
411 載置部
412 係止部
420、420a、420b 移動機構
421、422、423、424 駆動部
421a リニアガイド
421b、422d、423a スライダ
421c、422b 424a モータ
421d、422c ボールねじ
421e 422a ナット体
430 移送装置
431 第1のアーム
431a 吸着ノズル
432 清掃装置
432a ブラシ
433 第2のアーム
433a 回転ヘッド
433b 吸着ノズル
440 検出部
441 ビームセンサ
442 支柱
51 保持部
52 接続部
53 支柱部
61 保持部
62 接続部
63 支柱部
80 制御装置
81 機構制御部
82 モード切替部
83 記憶部
84 入出力制御部
91 入力装置
92 出力装置
C チップ状電子部品
F フィルム状電子部品
T トレイ
H1 第1の保持ヘッド
H2 第2の保持ヘッド
ST 薄板状部材

Claims (8)

  1. 薄板状部材から打ち抜いたフィルム状電子部品を供給する打抜供給装置と、
    チップ状電子部品が収容されたトレイを供給するトレイ供給装置と、
    前記フィルム状電子部品又は前記チップ状電子部品を表示パネルに実装する実装装置と、
    前記打抜供給装置から前記フィルム状電子部品を受け取って又は前記トレイ供給装置からチップ状電子部品を受け取って、前記実装装置に渡す受渡装置と、
    を有し、
    前記受渡装置は、
    前記打抜供給装置から供給される前記フィルム状電子部品を保持する第1の保持ヘッド又は前記トレイ供給装置から供給されるトレイを保持する第2の保持ヘッドが装着される装着部と、
    前記第1の保持ヘッドが保持した前記フィルム状電子部品又は前記第2の保持ヘッドが保持したトレイ上のチップ状電子部品を共通の方向から受け取って、前記実装装置に渡す移送装置と、
    前記第1の保持ヘッドが装着された装着部を前記打抜供給装置と前記移送装置との間で移動させ、又は前記第2の保持ヘッドが装着された装着部を前記トレイ供給装置と前記移送装置との間で移動させる移動機構と、
    を有することを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 前記装着部は、前記第1の保持ヘッドと前記第2の保持ヘッドとを交換可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の電子部品実装装置。
  3. 前記装着部に装着されている部材が、前記第1の保持ヘッドか前記第2の保持ヘッドかを検出する検出部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子部品実装装置。
  4. 前記第1の保持ヘッドは、前記打抜供給装置により打ち抜かれた前記フィルム状電子部品を下方から保持し、
    前記第2の保持ヘッドは、前記トレイ供給装置からの前記トレイを、前記チップ状電子部品を収容した面とは反対の下方から保持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子部品実装装置。
  5. 前記移送装置は、チップ状電子部品を受け取って反転させる回転ヘッドを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電子部品実装装置。
  6. 前記移送装置は、
    前記第1の保持ヘッドから受け取った前記フィルム状電子部品を移送する第1のアームと、
    前記第1のアームによる移送の途中で、前記フィルム状電子部品を清掃する清掃装置を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電子部品実装装置。
  7. 前記移送装置は、
    前記清掃装置により清掃された前記フィルム状電子部品を、前記第1のアームから受け取って前記実装装置に渡す、又は前記第2の保持ヘッドに保持された前記トレイ上から前記チップ状電子部品を受け取って前記実装装置に渡す第2のアームを有することを特徴とする請求項6記載の電子部品実装装置。
  8. 前記第2のアームは、前記チップ状電子部品を反転させる回転ヘッドを有し、前記第1のアームから受け取った前記フィルム状電子部品を反転させずに前記実装装置に渡し、前記第2の保持ヘッドに保持された前記トレイ上から受け取った前記チップ状電子部品を反転させてから前記実装装置に渡すことを特徴とする請求項7記載の電子部品実装装置。
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