JP2019162741A - 画像形成物、インクセットおよび画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]基材と、前記基材の表面に形成された下地層と、前記下地層に接して形成されたインク層と、を有し、前記インク層は、膜厚が100nm以上の、金属ナノ粒子を含む複数のドットが集合してなり、前記複数のドットは、ドット中心からドット周辺方向に規定した、ドット径の1/4の半径を有する領域における、ドット高さの差の最大値Δ1の平均値が20nm以下である、画像形成物。
[2]前記複数のドットは、前記ドット高さの差の最大値Δ1の平均値が15nm以下である、[1]に記載の画像形成物。
[3]前記複数のドットは、平均ドット径が45μm以上55μm以下である、[1]または[2]に記載の画像形成物。
[4]前記下地層は、親水性モノマーの重合体を含む、[1]〜[3]のいずれかに記載の画像形成物。
[5]前記金属ナノ粒子は、平均粒子径が100nm以下の粒子である、[1]〜[4]のいずれかに記載の画像形成物。
[6]前記金属ナノ粒子は、銀ナノ粒子である、[1]〜[5]のいずれかに記載の画像形成物。
[7]グラデーションを有する画像形成物である、[1]〜[6]のいずれかに記載の画像形成物。
[8]親水性モノマーを含む第1の前処理液と、凝集剤および界面活性剤を含む第2の前処理液と、金属ナノ粒子および水を含む金属インクと、を含む、インクセット。
[9]基材上に、親水性モノマーを含む第1の前処理液を付与する工程と、活性光線の照射により、前記付与された第1の前処理液を硬化させる工程と、前記第1の前処理液が硬化されてなる硬化膜の表面に、凝集剤および界面活性剤を含む第2の前処理液を付与する工程と、前記基材上の前記第2の前処理液が付与された領域に、金属ナノ粒子を含む金属インクをインクジェット法により付与する工程と、を有する、画像形成方法。
[10]前記第1の前処理液は、インクジェット法により、前記基材上に付与される、[9]に記載の画像形成方法。
[11]前記第2の前処理液は、インクジェット法により、前記硬化膜の表面に付与される、[9]または[10]に記載の画像形成方法。
本発明の一実施形態に関する画像形成物は、基材と、下地層と、インク層と、を有する画像形成物である。
基材は、下地層が形成され得るものであれば特に制限されず、吸水性の高い紙基材でもよいし、グラビアまたはオフセット印刷用のコート紙など吸水性の低い基材でもよいし、フィルム、プラスチックボード(軟質塩化ビニル、硬質塩化ビニル、アクリル板、ポリオレフィン系など)、ガラス、タイルおよびゴムなどの非吸水性の基材であってもよい。
下地層は、基材の表面に形成された、モノマーの重合体を含む層である。下地層が基材の表面に形成されることで、基材の表面の凹凸を埋めて平滑な面をつくりだすことができ、その上に形成されたインク層を構成するドットの表面形状をより平滑化することができる。下地層を形成するモノマーは、下地層を形成できるものであれば特に制限されないが、インク層との密着性を高める観点から、親水性モノマーが好ましい。
インク層は、前記下地層の表面に接して形成された、インクジェット法により形成されたインクの液滴に由来する複数のドットが集合してなる層である。上記複数のドットには、金属ナノ粒子が含まれる。
2)得られた測定データに基づいて、画像処理ソフトImage Jを用いて体積基準の粒度分布を求め、そのD50(メジアン径)を体積換算の平均粒径(体積平均粒径)とする。
本発明の他の実施形態に関するインクセットは、上記画像形成物を形成するための例示的なインクセットであり、上記下地層を形成するための第1の前処理液および第2の前処理液と、上記インク層を形成するための金属インクと、を含む。
第1の前処理液は、基材上に塗布して活性光線が照射されたときに、重合により基材上に下地層を形成するためのモノマーを含む、活性光線硬化型の処理液であればよい。上記モノマーは、水系インクである金属インクとの親和性をより高める観点から親水性モノマーが好ましい。また、第1の前処理液は、必要に応じて任意成分として、重合開始剤および界面活性剤などを含んでもよい。
親水性モノマーが重合してなる下地層は、水系の液体である第2の処理液および金属インクとの親和性が高い。そのため、親水性モノマーが重合してなる下地層は、第2の処理液に含まれる凝集剤の密着性を高め、凝集剤によるインクのピニング性の向上効果をより高める。
重合開始剤は、公知の重合開始剤でよい。重合開始剤の例には、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル−フェニルホスフィンオキサイド、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、イソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、1−フェニル−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、ベンジル、ジエトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、クロロチオキサントン、2−クロロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2−メチルチオキサントン、ポリ塩化ポリフェニル、ヘキサクロロベンゼンなどが含まれる。これらの重合開始剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
界面活性剤は、公知の界面活性剤(表面調整剤)でよい。界面活性剤の例には、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類および脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類およびポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類および第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤、ならびにシリコーン系やフッ素系の界面活性剤が含まれる。これらの界面活性剤は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
第2の前処理液は、第1の前処理液に含まれるモノマーが重合して形成された下地層の表面に塗布され、下地層の表面にインクジェット法により付与された金属インクのドット形状を調整する。第2の前処理液は、溶媒である水と、凝集剤および界面活性剤とを含む。
凝集剤は、金属インクが付与されたときに、金属インク中に拡散して金属ナノ粒子およびアニオン性樹脂に作用してこれらを凝集させる効果を発揮して、インクのピニング性を高めればよい。特に制限されないが、凝集剤の例としては、カチオン性樹脂、多価金属塩、および有機酸などが含まる。これらの凝集剤は、1種を単独で、または2種以上を組み合わせて用いることができる。
界面活性剤は、金属インクが付与される下地層の表面の表面張力を低くして、付与された金属インクの接触角を小さくする作用を有する。これにより、インクのコーヒーリングなどが生じにくくなり、上述した特徴を有するドットが集合してなるインク層が形成しやすくなる。
金属インクは、溶媒としての水と、上述した金属ナノ粒子とを含む。上記金属ナノ粒子は、高分子分散剤によって分散されていることが好ましい。金属インクは、必要に応じて任意成分として、アニオン性樹脂のエマルジョン、界面活性剤、分散剤を含んでもよい。
金属ナノ粒子に含まれる金属、および金属ナノ粒子の平均粒子径は、上記説明したとおりである。
高分子分散剤は、上記金属ナノ粒子の表面に吸着可能な吸着基および親水性の構造を有する化合物である。
アニオン性樹脂のエマルションは、定着樹脂として作用し、金属ナノ粒子の表面に吸着した高分子分散剤と相互作用して、金属ナノ粒子の基材への密着性を高め得る。
金属インク組成物が含んでいてもよい界面活性剤の例には、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類および脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類およびポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類および第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤、ならびにシリコーン系やフッ素系の界面活性剤が含まれる。
インクセット中の第2の前処理液および金属インクは水系の液体であり、溶媒として水を含む。溶媒は、粘度調整などのために任意に公知の有機溶媒を含んでいてもよい。
上記第1の前処理液、第2の前処理液および金属インクは、インクジェットヘッドのノズルからの吐出安定性をより高める観点からは、粘度が1cP以上100cP未満であることが好ましく、1cP以上50cP以下であることがより好ましく、1cP以上15cP以下であることがさらに好ましい。
本発明の他の実施形態に関する画像形成方法は、上記画像形成物を形成するための例示的な画像形成方法であり基材上に、親水性モノマーを含む第1の前処理液を付与する工程と、活性光線の照射により、前記付与された第1の前処理液を硬化させる工程と、前記第1の前処理液が硬化されてなる硬化膜の表面に、凝集剤および界面活性剤を含む第2の前処理液を付与する工程と、前記基材上の前記第2の前処理液が付与された領域に、金属ナノ粒子を含む金属インクをインクジェット法により付与する工程と、を有する。
第1の前処理液を付与する方法は特に限定されず、ロールコーターやスピンコーターなどを用いて第1の前処理液を基材の表面に塗布してもよいし、スプレー塗布、浸漬法、スクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷などの方法で第1の前処理液を基材の表面に付与してもよいし、インクジェット法で第1の前処理液を基材の表面に着弾させてもよい。これらのうち、より精細な記録物を形成する観点からは、インクジェット法が好ましい。
第1の前処理液を硬化させる工程は活性光線の照射により行われる。活性光線は、親水性モノマーを硬化させることができれば特に限定されず、α線、γ線、X線、紫外線、可視光線、電子線などが含まれる。
第2の前処理液は、第1の前処理液が硬化されてなる硬化膜の表面に付与される。硬化膜は平滑であるため、第2の前処理液は平滑な面に付与されることになる。
金属インクはインクジェット法により、第2の前処理液が付与された領域に付与される。
第2の処理液の付与後または金属インクの付与後において基材を乾燥させてもよい。乾燥は、赤外線ランプ乾燥、熱風乾燥、バックヒート乾燥、および減圧乾燥などの公知の方法で行うことができる。乾燥の効率をより高める観点からは、これらの乾燥方法のうち2種以上を組み合わせて基材を乾燥させてもよい。
(実施例1)
1−1 金属ナノ粒子分散液の調製
(銀ナノ粒子分散液1)
平板状の撹拌翼と邪魔板を有する1Lセパラブルフラスコに、8.6gのDISPERBYK−190(ビックケミー社製)、および269gのイオン交換水を投入し、撹拌を行ってDISPERBYK−190を溶解させた。続いて、上記セパラブルフラスコに、269gのイオン交換水に溶解させた55gの硝酸銀を攪拌しながら投入した。さらに、30%アンモニア水70gを添加して撹拌を行い、その後、上記セパラブルフラスコをウォーターバスに入れ、溶液の温度が80℃に安定するまで加熱撹拌した。その後、144gのジメチルアミノエタノールをセパラブルフラスコに添加し、さらに80℃に保ちながら6時間攪拌を続け、銀ナノ粒子を含む反応液を得た。
2)得られた測定データに基づいて、画像処理ソフトImage Jを用いて体積基準の粒度分布を求め、そのD50(メジアン径)を体積換算の平均粒径(体積平均粒径)とした。
銀ナノ粒子分散液1の調製において、硝酸銀の添加量を70g、分散剤としてDISPERBYK−190を7.6g、アンモニア水を89g、ジメチルアミノエタノールを183gに変更した以外は同様にして銀ナノ粒子分散液2を得た。
金ナノ粒子は、市販の粒子分散液(Sigma-Aldrich社製、Gold nanoparticles)を用いた。上記銀ナノ粒子分散液1と同様にして、金ナノ粒子分散液中の金ナノ粒子の平均粒径を求めた、その結果、平均粒径は50nmだった。
(樹脂のエマルジョン1)
脱水装置を備えたフラスコ中に、酸成分としてテレフタル酸を10質量部、イソフタル酸を190質量部およびアジピン酸を170質量部仕込み、グリコール成分としてエチレングリコールを32質量部およびネオペンチルグリコールを510質量部仕込み、反応触媒としてテトライソプロピルチタネートを0.2質量部添加した後、酸価1.0以下、水分0.05%以下となるまで220℃で縮合反応を行い、ポリエステルグリコール1を得た。
(銀ナノ粒子含有インクM1)
上記のようにして得た銀ナノ粒子分散液1およびエマルジョン樹脂分散液1を用いて、以下の組成で混合し、銀ナノ粒子含有インクM1を調製した。
銀ナノ粒子分散液1 5 質量部
樹脂のエマルジョン1 0.35質量部
水 59.2 質量部
プロピレングリコール 10 質量部
トリエチレングリコールモノメチルエーテル 25.4 質量部
界面活性剤(BYK−348:ビックケミー製) 0.1 質量部
銀ナノ粒子含有インクM1の調製において、銀ナノ粒子分散液1に代えて、銀ナノ粒子分散液2を用いた以外は同様にして銀ナノ粒子含有インクM2を調製した。
銀ナノ粒子含有インク1の調製において、銀ナノ粒子分散液1に代えて、金ナノ粒子分散液1を用いた以外は同様にして金属ナノ粒子含有インクM3を調製した。
第1の前処理液に含有される、モノマー、界面活性剤、および開始剤は、以下のものを用いた。
モノマーは以下のものを用いた。
・4HBA(大阪有機化学工業社製):4−ヒドロキシブチルアクリレート
・HPA(大阪有機化学工業社製):ヒドロキシプロピルアクリレート
・A−BPE−30(新中村化学工業社製):エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート
・A600(新中村化学工業社製):ポリエチレングリコール#600ジアクリレート
・ACMO(KJケミカルズ社製):アクリロイルモルフォリン
・HEAA(KJケミカルズ社製):ヒドロキシエチルアクリルアミド
・アロンDA(東亞合成社製):ジメチルアミノエチルアクリレート
・A−DCP(新中村化学工業社製):トリシクロデカンジメタノールジアクリレート
・M360(Miramer社製):トリメチロールプロパントリアクリレート
・APG−200(新中村化学工業社製):トリプロピレングリコールジアクリレート
・MPD−A(共栄社化学社製):3−メチル−1,5−ペンタンジオールジアクリレート
界面活性剤として、以下の表面調整剤を使用した。
・BYK−307(ビックケミー社製)
開始剤は以下のものを用いた。
・IRGACURE819(BASF社製):ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル−フェニルホスフィンオキサイド
下記表1に記載の組成に従い、モノマー、界面活性剤および開始剤を混合した後、混合溶液を80℃で1時間加熱した後にADVANTEC社製テフロン(「テフロン」はデュポン社の登録商標)3μmメンブレンフィルターで濾過し、第1の前処理液P1〜P11を調製した。
3−1 凝集剤
第2の前処理液に含まれる凝集剤は以下のものを用いた。
・PAA−05(東洋紡社製):ポリアリルアミン
・ユニセンスKHP10P(センカ社製):ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン縮合物
・マロン酸(東京化成社製)
・カチオマスターPD−7(四日市合成社製):アミン・エピクロロヒドリン縮合型ポリマー
(第2の前処理液Q1)
第2の前処理液Q1を得るために、以下の組成で混合して、混合溶液を得た。
PAA−05 5 質量部
水 59.5 質量部
プロピレングリコール 10 質量部
トリエチレングリコールモノメチルエーテル 25.4 質量部
界面活性剤(BYK−348:ビックケミー製) 0.1 質量部
第2の前処理液Q1の調製において、PAA−05に代えて、ユニセンスKHP10Pを用いた以外は同様にして、第2の前処理液Q2を調製した。
第2の前処理液Q1の調製において、PAA−05に代えて、マロン酸を用いた以外は同様にして第2の前処理液Q3を調製した。
第2の前処理液Q1の調製において、PAA−05に代えて、カチオマスターPD−7を用いた以外は同様にして第2の前処理液Q4を調製した。
4−1 基材
上記で調製した金属インク、第1の前処理液、及び第2の前処理液を用いて、以下の基材に画像を形成した。
・OKトップコート紙(128g/m2)(王子製紙社製)
・PODマットコート紙(128g/m2)(王子製紙社製)
ピエゾ型インクジェットノズルを有するインクジェット記録装置を用いて、記録媒体(基材)への記録を行った。インク供給系は、元タンク、供給配管、インクジェットヘッド直前のインク供給タンク、フィルター、ピエゾ型のインクジェットヘッドからなり、インク供給タンクからインクジェットヘッド部分までを断熱及び加温を行った。温度センサーは、インク供給タンク及びインクジェットヘッドのノズル付近にそれぞれ設け、ノズル部分を、UV系インクである第1の前処理液を使用する場合は80℃±2℃、水系インクである金属インクおよび第2の前処理液を使用する場合は25℃±2℃で、温度制御を行った。ピエゾ型のインクジェットヘッドは、液滴量14pL、印字速度0.5m/sec、射出周波数10.5kHz、印字率60%〜100%で10%毎に変化する条件で駆動した。UV系インクである第1の前処理液の着弾後はUV光を露光面照度1200mW/cm2に集光し、記録媒体上に第1の前処理液が着弾した0.1秒後に照射が始まるよう露光系、主走査速度及び射出周波数を調整した。
以下の基準で、グラデーション画像形成物1〜画像形成物18を評価し、結果を表2に示した。
作製したグラデーション画像形成物1〜画像形成物18を、自然色蛍光灯(FLR40S・N−SDN/M;パナソニック製)が設置された室内の、照度1000ルクスである平板のうえに配置した。そして、無作為に抽出した20人によって、作製したグラデーション画像形成物1〜画像形成物18を観察してもらい、以下の基準で評価した。
◎:20人全員が、印字率60%でも光沢感があり、グラデーション画像が見えると評価した。
○:20人のうち18人〜19人が、印字率60%でも光沢感があり、グラデーション画像が見えると評価した。
△:20人のうち1人〜17人が、印字率60%でも光沢感があり、グラデーション画像が見えると評価した。
×:20人のうち0人が、印字率60%でも光沢感があり、グラデーション画像が見えると評価した。
印字率60%グラデーション画像の任意の5ドット選択し、金属光沢層について、集束イオンビーム(FIB)(2050SMI、SII社製)でエッチングを行い、透過型電子顕微鏡(TEM)(2010F、日本電子社製)で、断面TEM観察を行った。ドット状の金属光沢層の表面は、ドットの中心からドット径の1/4の半径を有する範囲内において、垂直方向のドット高さの最大値と最小値との差Δ1を5ドットについて求め、平均値を算出した。
インク層の膜厚は、上記装置を用い、同様に測定した。
Claims (11)
- 基材と、
前記基材の表面に形成された下地層と、
前記下地層に接して形成されたインク層と、を有し、
前記インク層は、膜厚が100nm以上の、金属ナノ粒子を含む複数のドットが集合してなり、
前記複数のドットは、ドット中心からドット周辺方向に規定した、ドット径の1/4の半径を有する領域における、ドット高さの差の最大値Δ1の平均値が20nm以下である、画像形成物。 - 前記複数のドットは、前記ドット高さの差の最大値Δ1の平均値が15nm以下である、請求項1に記載の画像形成物。
- 前記複数のドットは、平均ドット径が45μm以上55μm以下である、請求項1または2に記載の画像形成物。
- 前記下地層は、親水性モノマーの重合体を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成物。
- 前記金属ナノ粒子は、平均粒子径が100nm以下の粒子である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成物。
- 前記金属ナノ粒子は、銀ナノ粒子である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成物。
- グラデーションを有する画像形成物である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成物。
- 親水性モノマーを含む第1の前処理液と、
凝集剤および界面活性剤を含む第2の前処理液と、
金属ナノ粒子および水を含む金属インクと、
を含む、インクセット。 - 基材上に、親水性モノマーを含む第1の前処理液を付与する工程と、
活性光線の照射により、前記付与された第1の前処理液を硬化させる工程と、
前記第1の前処理液が硬化されてなる硬化膜の表面に、凝集剤および界面活性剤を含む第2の前処理液を付与する工程と、
前記基材上の前記第2の前処理液が付与された領域に、金属ナノ粒子を含む金属インクをインクジェット法により付与する工程と、
を有する、画像形成方法。 - 前記第1の前処理液は、インクジェット法により、前記基材上に付与される、請求項9に記載の画像形成方法。
- 前記第2の前処理液は、インクジェット法により、前記硬化膜の表面に付与される、請求項9または10に記載の画像形成方法。
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