Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP2019158343A - 電子時計 - Google Patents

電子時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2019158343A
JP2019158343A JP2018040333A JP2018040333A JP2019158343A JP 2019158343 A JP2019158343 A JP 2019158343A JP 2018040333 A JP2018040333 A JP 2018040333A JP 2018040333 A JP2018040333 A JP 2018040333A JP 2019158343 A JP2019158343 A JP 2019158343A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hand
electronic timepiece
sub
dial
index
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018040333A
Other languages
English (en)
Inventor
馬場 教充
Norimitsu Baba
教充 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2018040333A priority Critical patent/JP2019158343A/ja
Publication of JP2019158343A publication Critical patent/JP2019158343A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electromechanical Clocks (AREA)

Abstract

【課題】 電子時計の装飾性を損なうことなく、時刻情報以外の情報を副針により表示する。【解決手段】 電子時計1Aにおいて、文字板11の外周には、時を示すインデックス202が配列されている。秒針21、分針22および時針23は、インデックス202や目盛201を指示することにより時刻を表示する。文字板11には、副針24により情報を表示する副針表示領域240Aが設けられている。副針表示領域240Aに最も近いインデックス202は、他のインデックス202と等しい長さを有する。電子時計1Aでは、副針24を兼用して複数種類の情報を表示することで、副針表示領域240Aを少なくしている。【選択図】図1

Description

この発明は、副針表示領域を利用して情報を表示する電子時計に関する。
近年の電子時計では、GPS(Global Positioning System)受信機能等の各種の機能が設けられるようになってきている。そのため、時刻以外の各種の情報を表示することが必要になり、時刻針の他に、副針が文字板に設けられるようになってきている。
例えば、特許文献1に開示されているように、一部のインデックスを短くすることにより、副針により情報表示を行う副針表示領域を文字板上に確保しているものがある。また、一部のインデックスを設けずに副針表示領域を文字板上に確保した電子時計もある。
特開2017−173047号公報
しかしながら、従来の電子時計は、副針表示領域を確保するために他より短いインデックスを用いるなど、時計の高級感を低下させるといった問題があった。
この発明の一態様による電子時計は、文字板の外周に配列された複数のインデックスと、前記インデックスを指示することにより時刻を表示する時刻針と、前記文字板の副針表示領域に設けられた副針とを具備し、前記複数のインデックスのうち前記副針表示領域に最も近いインデックスの長さが、前記複数のインデックスのうちの他のインデックスの長さと等しく、前記副針は、複数種類の情報を表示することを特徴とする。
この態様によれば、副針表示領域に最も近いインデックスが他のインデックスと等しい長さを有しているので、電子時計の高級感を保つことができる。また、副針を兼用して複数種類の情報を表示するので、副針により十分な情報を表示することができる。
好ましい態様において、電子時計は、前記文字板にカレンダー表示領域を有し、複数のインデックスは、前記文字板の外周に等間隔に配置されている。
この態様においても、時計の高級感を保つことができる。
また、この発明の一態様による電子時計は、文字板の外周に等間隔に配列された複数のインデックスと、前記インデックスを指示することにより時刻を表示する時刻針と、前記文字板の副針表示領域に設けられた副針と、前記文字板に設けられたカレンダー表示領域と、を具備し、前記複数のインデックスは、第1インデックスと、第2インデックスと、を具備し、前記第1インデックスは、前記複数のインデックスのうち前記副針表示領域に最も近い位置に配置され、前記第2インデックスは、前記複数のインデックスのうち前記カレンダー表示領域に最も近い位置に配置され、前記第1インデックスの長さは、前記複数のインデックスのうち、前記第2インデックスを除いたインデックスの長さと等しく、前記副針は、複数種類の情報を表示することを特徴とする。
この態様によれば、第2インデックスを除いたインデックスの長さが互いに等しいので、電子時計の高級感を保つことができる。また、副針を兼用して複数種類の情報を表示するので、副針により十分な情報を表示することができる。なお、長さが等しいとは、略等しいことを含み、例えば、インデックスの製造上のばらつきの範囲を含むものとする。
好ましい態様では、前記副針により電池残量、照度、電波の受信レベル、夏時間表示設定または曜日のいずれかを表示する。
この態様においても、時計の高級感を保つことができる。
好ましい態様では、操作部の操作に応じて前記副針により表示する情報を切り換える。
この態様によれば、狭い副針表示領域により各種の情報を表示することができる。
好ましい態様では、前記時刻針は、秒針を有し、前記秒針は、前記副針が表示している情報の種類を表示する。
この態様によれば、副針により表示している情報の種類をユーザーに知らせることができる。
好ましい態様では、前記副針が回転範囲が180°未満のレトログラード針であることを特徴とする。
この態様によれば、狭い副針表示領域により、情報を正確に視認させることができる。
好ましい態様では、前記文字板における12時位置にロゴがあり、前記文字板におけるロゴの位置と別の位置に前記副針がある。
この態様によれば、電子時計の高級感を保つことができる。
好ましい態様では、前記文字板の法線方向に沿った平面視において、前記副針と重ならない位置にアンテナを有する。
この態様によれば、副針の駆動機構およびアンテナを含むムーブメントを薄型にすることができる。
好ましい態様において、前記副針表示領域には、複数種類の目盛が表記され、前記副針は、前記目盛を指示する。
この態様によれば、狭い副針表示領域により複数種類の情報を表示することができる。
この発明の第1実施形態である電子時計の構成を示す平面図である。 同電子時計の副針表示領域の構成を示す平面図である。 同電子時計の断面図である。 同電子時計の電気回路の構成を示すブロック図である。 同電子時計の太陽電池の解放電圧と照度の関係を示す図である。 同電子時計の電池電圧検出処理を示すフローチャートである。 同電子時計の作用効果を示す図である。 同電子時計の照度検知処理を示すフローチャートである。 同実施形態の変形例を示す平面図である。 この発明の第2実施形態である電子時計の構成を示す平面図である。 同電子時計の副針表示領域の構成を示す平面図である。 同電子時計の断面図である。 同電子時計の電気回路の構成を示すブロック図である。 同電子時計の標準電波受信処理を示すフローチャートである。 同電子時計の夏時間表示制御処理を示すフローチャートである。 この発明の第3実施形態である電子時計の構成を示す平面図である。 同電子時計の副針表示領域の構成を示す平面図である。 同電子時計の断面図である。 同電子時計の電気回路の構成を示すブロック図である。 同電子時計の表示モード切替処理を示すフローチャートである。 この発明の第4実施形態である電子時計の構成を示す平面図である。 同電子時計の副針表示領域の構成を示す平面図である。 この発明の第5実施形態である電子時計の構成を示す平面図である。 同電子時計の副針表示領域の構成を示す平面図である。
以下、図面を参照し、この発明の実施形態を説明する。
<第1実施形態>
[電子時計の概略構成]
図1は、この発明の第1実施形態である電子時計1Aの構成を示す平面図である。図2は、同電子時計1Aの副針表示領域240Aの構成を示す平面図である。図3は、同電子時計1Aの断面図である。なお、以下の説明において、上または表面はカバーガラス33側を意味し、下または裏面は裏蓋34側を意味する。
電子時計1Aは、図1および図3に示すように、外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、円筒状であり、金属で形成されている。外装ケース30の側面には、リューズ43が設けられている。図3に示すように、外装ケース30の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は金属で形成された裏蓋34で塞がれている。
外装ケース30の上面内周には、円環状に凹んだ円環部35が形成されており、この円環部35にカバーガラス33の外周部が固定されている。また、外装ケース30の円環部35よりもさらに内側には、文字板11と、秒針21、分針22、時針23および副針24と、カレンダー車25と、秒針21、分針22、時針23、副針24およびカレンダー車25を駆動する駆動機構140などが備えられている。なお、以下では、秒針21、分針22、時針23および副針24を指針と総称する場合がある。
文字板11は、外装ケース30の内側で時刻を表示する円形の板材であり、カバーガラス33との間に指針21〜24を備えている。文字板11と、地板125との間には、太陽電池131が備えられている。太陽電池131は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する光発電を行う光発電素子である。太陽電池131は、カバーガラス33および文字板11を透過した光を受光して発電することができる。
文字板11、太陽電池131、地板125には、指針21〜23の指針軸29と、副針24の指針軸26とが貫通する穴が形成されている。また、文字板11および太陽電池131には、カレンダー小窓15の開口部が形成されている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられ、回路基板120で裏蓋側から覆われている。駆動機構140は、ステップモーターと歯車などの輪列とを有し、当該ステップモーターが当該輪列を介して各指針21〜24およびカレンダー車25を駆動する。
駆動機構140は、具体的には、第1〜第4駆動機構を備える。第1駆動機構は指針22および指針23を駆動し、第2駆動機構は指針21を駆動し、第3駆動機構は副針24を駆動し、第4駆動機構はカレンダー車25を駆動する。
回路基板120は、表面側に制御装置150Aを備えている。回路基板120の裏蓋側には、回路基板120を裏蓋34側から押さえる回路押さえ122が設けられている。また、二次電池132が、地板125と裏蓋34との間に設けられている。二次電池132は、電子時計1Aの電源であり、太陽電池131が発電した電力によって充電される。二次電池132としては、リチウムイオン電池などを例示できる。
[電子時計の表示機構]
指針21〜23は、文字板11の平面中心に、文字板11の表裏方向に沿って設けられた指針軸29に取り付けられている。なお、指針軸29は、各指針21〜23が取り付けられる3つの指針軸で構成されている。
文字板11の外周部には、図1に示すように、外周部を60分割にする目盛201が表記されている。この目盛201を用いて、秒針21は時刻の「秒」を表示し、分針22は時刻の「分」を表示し、時針23は時刻の「時」を表示する。このように指針21〜23は、時刻を表示する時刻針を構成する。また、文字板11の外周部には、図1に示すように、外周部を12分割にする12本の棒状のインデックス202である時字が表記されている。これらの12本のインデックス202のうち3時位置のインデックスを除く11本のインデックス202は、文字板11の半径方向の長さが等しく、各インデックス202の内側端部は、文字板11の平面中心を中心とする同じ円周上にある。すなわち、図3に示すように、3時位置のインデックスを除き、どのインデックス202も、文字板11の平面中心である指針軸29の中心から当該インデックス202の内側端部までの距離LAが同じである。
また、電子時計1Aでは、文字板11の平面中心から12時を示すインデックス202寄りの位置にロゴ表示領域204がある。このように12時位置にロゴ表示領域204を設けることで電子時計としての高級感(装飾性)を高めている。
副針24は、文字板11の平面中心から8時方向の位置に設けられている指針軸26に取り付けられている。図2には副針24が指針軸26廻りに回転することにより情報の表示を行う副針表示領域240Aの詳細が示されている。以下、副針24の回転領域の外周の表記について説明するが、「n時方向」(nは任意の自然数)とあるのは、副針24の指針軸26から副針24の回転領域の外周を見たときの方向である。なお、本実施形態では、電子時計の高級感を保つため、副針表示領域240Aは1つだけである。
文字板11において、副針表示領域240Aを設けるために、一部のインデックス202をなくし、あるいは他より短くしたのでは、電子時計1Aの装飾性が損なわれる。このような不都合を回避するためには、副針表示領域240Aの面積を小さくする必要がある。しかし、副針表示領域240Aの面積を小さくすると、副針24の視認性が損なわれ、副針24が表示している情報をユーザーに知らせるのが困難になる。そして、副針表示領域240Aを円形に保ったままこの問題を解決することは困難である。そこで、本実施形態では、副針24をレトログラード針とし、副針表示領域240Aを扇形にした。レトログラード針は、回転の範囲が円ではなく扇形となる。レトログラード針を秒針やカレンダー針に使用する場合、レトログラード針が目盛の端に達した瞬間に基点にフライバックさせることが一般的である。本実施形態におけるレトログラード針は、必ずしもフライバックさせるものではない。
また、本実施形態では、副針表示領域240Aを扇形にするに当たり、その中心角を検討した。この中心角が小さすぎると、副針表示領域240Aの面積を減らすことはできるが、副針24の視認性を過度に損なうことになり、逆に、中心角が大きすぎると、副針24の視認性を損なうことはないが、副針表示領域240Aの面積を減らすことができないからである。本願発明者が検討したところ、副針表示領域240Aの扇形の中心角は、30°以上であり、かつ、180°未満であることが好ましいという結論になった。本実施形態の副針表示領域240Aにおいて、副針24の回転範囲は、9時方向から12時方向までの範囲である。すなわち、本実施形態において副針表示領域240Aの扇形の中心角は、90°となっている。
副針表示領域240Aの9時方向から12時方向までの範囲の外周には、当該外周の円弧に沿った形状であり、12時方向の基端711が太く、9時方向の先端712が細い三日月鎌状の記号であるインジケーター71が表記されている。そして、インジケーター71において、基端711の位置にはHighを意味するマークHが表記され、先端712の位置にはLowを意味するマークLが表記されている。また、インジケーター71において、基端711と先端712の中間の位置には、Middleを意味するマークMが表記されている。
本実施形態において、副針24およびインジケーター71は、電池残量の表示および照度の表示に使用される。電池残量の表示を例に説明すると、副針24は、電池残量を予め設定された3段階で表示する。副針24は、マークHが表記された基端711を指示することで、電池残量が3段階のうち最大の段階であることを表示し、マークLが表記された先端712を指示することで、電池残量が3段階のうち最小の段階であることを表示し、マークMが表記された位置を指示することで、電池残量が3段階のうち中間の段階であることを表示する。照度の表示も、電池残量の表示と同様、副針24およびインジケーター71により行われる。
このように副針24およびインジケーター71からなる表示手段が、電池残量と照度の両方の表示に用いられる場合、副針24およびインジケーター71により現在表示されている情報をユーザーに知らせる手段が必要になる。そこで、本実施形態では、図1に示すように、文字板11の外周の3秒位置に太陽マークである照度検出指標203が表記されている。そして、本実施形態では、副針24およびインジケーター71からなる表示手段が照度を表示する場合には、秒針21が照度検出指標203を指示するようにしている。このようにすることで、ユーザーは、現在、副針24およびインジケーター71からなる表示手段により表示されているのが電池残量であるか照度であるかを知ることができる。
カレンダー小窓15は、図1に示すように、文字板11の平面中心から3時方向に位置し、文字板11を矩形状に開口した開口部に設けられており、開口部からカレンダー車25に印刷された数字が視認可能となっている。カレンダー車25は、開口部から数字を視認させることで、年月日の「日」を表示する。
文字板11の外周に等間隔に配列された12個のインデックス202のうち副針表示領域240Aに最も近い位置にあるのは、8時位置のインデックス202である。この8時位置のインデックス202が第1インデックスである。また、文字板11の外周に等間隔に配列された12個のインデックス202のうちカレンダー表示領域であるカレンダー小窓15に最も近い位置にあるのは、3時位置のインデックス202である。この3時位置のインデックス202が第2インデックスである。本実施形態において、指針軸29に向かう方向に沿った第1インデックスの長さは、第2インデックスの長さより長い。また、本実施形態において、文字板11の外周に等間隔に配列された12個のインデックス202のうち第2インデックスを除いたインデックスの長さは互いに等しい。
[電子時計の操作方法]
電子時計1Aは、リューズ43が0段の位置にある場合は、通常表示を行う。すなわち、電子時計1Aは、秒針21、分針22および時針23により現時刻表示を行い、副針24により電池残量を表示する。また、リューズ43が0段の位置にある場合は、リューズ43が回転しても電子時計1Aは通常表示を維持する。
リューズ43が1段引きされると、電子時計1Aは、分針22および時針23による現時刻表示を行い、秒針21を3秒位置に止め、照度検出指標203を指示する。そして、電子時計1Aは、副針24により照度表示を行う。また、リューズ43が1段引きされた状態で回転されると、電子時計1Aはカレンダーの変更を行う。具体的には、リューズ43が上回転すると、電子時計1Aはカレンダーを1日進め、下回転すると、1日遅らせる。
リューズ43が2段引きされると、電子時計1Aは、分針22および時針23による現時刻表示を行い、秒針21を0秒位置に止める。そして、電子時計1Aは、副針24により電池残量表示を行う。また、リューズ43が2段引きされた状態で回転されると、電子時計1Aは現在時刻の時分の変更を行う。具体的には、リューズ43が上回転すると、電子時計1Aは現在時刻を1分進め、下回転すると、1分遅らせる。
[電子時計の回路構成]
電子時計1Aの制御装置150Aは、図4に示すように、CPU(中央処理装置:Central Processing Unit)で構成される制御回路151Aと、ダイオード152と、充電制御用スイッチ153と、照度検出回路154と、電池電圧検出回路155と、駆動回路156と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などで構成された記憶装置157とを備えている。充電制御用スイッチ153、照度検出回路154、電池電圧検出回路155、駆動回路156および記憶装置157は、制御回路151Aに接続されている。
[ダイオード]
ダイオード152は、太陽電池131と二次電池132とを電気的に接続する経路に設けられ、太陽電池131から二次電池132への電流である順方向電流を遮断せずに、二次電池132から太陽電池131への電流である逆方向電流を遮断する。なお、順方向電流が流れるのは、二次電池132の電圧よりも太陽電池131の電圧が高い場合、すなわち充電時に限られる。ダイオード152は、太陽電池131の電圧が二次電池132よりも低くなった場合は、二次電池132から太陽電池131に電流が流れることを防止する。すなわち、ダイオード152は、逆流防止用ダイオードである。また、ダイオード152に代えて電界効果トランジスター(FET:Field effect transistor)を採用してもよい。
[充電制御用スイッチ]
充電制御用スイッチ153は、太陽電池131から二次電池132への電流の経路を接続および切断するものであり、太陽電池131と二次電池132とを電気的に接続する経路に設けられたスイッチング素子を備えている。スイッチング素子がオフ状態からオン状態に遷移すると接続し、スイッチング素子がオン状態からオフ状態へ遷移すると切断する。
[照度検出回路]
照度検出回路154は、制御回路151Aから出力される電圧の検出タイミングを指定する制御信号に基づいて作動し、太陽電池131の端子電圧PVINを検出する。ここで、照度検出回路154が端子電圧PVINを検出している期間、制御回路151Aから出力される制御信号に基づいて、充電制御用スイッチ153はオフ状態とされている。このため、照度検出回路154は、太陽電池131の開放電圧を検出する。太陽電池131の開放電圧は、太陽電池131に照射される光の照度が高いほど高くなり、当該照度と相関関係がある。このため、照度検出回路154は、太陽電池131の開放電圧を予め設定された電圧閾値と比較することで、太陽電池131に照射される光の照度を検出できる。照度検出回路154は、比較結果を制御回路151Aに出力する。
[電池電圧検出回路]
電池電圧検出回路155は、制御回路151Aから出力される電池電圧の検出タイミングを指定する制御信号に基づいて作動し、二次電池132の電池電圧を検出し、検出値を制御回路151Aに出力する。ここで、二次電池132の電池電圧は、二次電池132の電池残量と相関関係がある。このため、電池電圧検出回路155は、二次電池132の電池電圧を検出することで、二次電池132の電池残量を検出できる。すなわち、電池電圧検出回路155は、電池残量検出回路に相当する。電池電圧の検出結果は、制御回路151Aによって記憶装置157に記憶される。
[駆動回路]
駆動回路156は、制御回路151Aから出力される制御信号に基づいて動作し、駆動機構140が備えるステップモーターの端子にパルスを出力して駆動機構140を駆動し、各指針21〜24およびカレンダー車25を回転させる。
[制御回路]
次に、制御回路151Aの動作について説明する。制御回路151Aは、以下に示す照度検出処理および電池電圧検出処理などを実行する。
[照度検出処理]
制御回路151Aが実行する照度検出処理について説明する。制御回路151Aは、一定周期で照度検出処理を実行する。本実施形態では、制御回路151Aは、1秒間隔で照度検出処理を実行している。
この照度検出処理において、制御回路151Aは、まず、照度検出情報を表示させるための条件である照度閾値を設定する。照度閾値は、太陽電池131に照射される光の照度に対して図5に示す関係にある検出レベルを用いて設定する。ここで、図5における照度は、各検出レベルにおける下限値を表したものである。例えば、検出レベルが「4」とは、照度が3000ルクス以上であることを意図する。
例えば、照度が3000ルクスの場合、フル充電には110時間かかり、電子時計1Aを1日駆動させる分の電力を充電するには、33分かかる。3000ルクスの光は、屋外だけではなく、屋内における窓際などでも観測でき、また、電子時計1Aを1日駆動させる分の電力を30分程度で充電できるため、太陽電池131に照射される光の照度が3000ルクス以上であれば、電子時計1Aが充電に適した環境にあると判断できる。
このため、本実施形態では、太陽電池131に照射される光の照度が3000ルクス以上の場合に照度検出情報が表示されるように、照度閾値を3000ルクスに対応した検出レベル「4」に設定している。
次に、制御回路151Aは、照度検出回路154を作動させる。すなわち、本実施形態では、制御回路151Aは、1秒間隔の制御信号を出力し、照度検出回路154を作動させている。この際、充電制御用スイッチ153は、制御回路151Aによってオフ状態に切り替えられる。すなわち、照度検出回路154が作動している際、充電制御用スイッチ153はオフ状態に制御されるので、太陽電池131および照度検出回路154は、二次電池132とは切り離される。このため、照度検出回路154は、二次電池132の充電電圧の影響を受けることなく、太陽電池131に照射される光の照度に対応する開放電圧を検出できる。また、電池電圧検出回路155による電池残量を検出する時間間隔は、6秒間隔で、照度を検出する時間間隔1秒よりも長い。
また、制御回路151Aは、照度検出回路154の電圧閾値を、照度閾値として設定した検出レベルに対応した値に設定する。太陽電池131に照射される光の照度と開放電圧とは、図5に示すように相関関係がある。制御回路151Aは、照度閾値として設定した検出レベルに対応した開放電圧の値を図5に基づき判定し、判定した値を電圧閾値に設定する。
ここで、図5は、各検出レベルにおける太陽電池開放電圧を表したものである。例えば、検出レベルが「4」とは、開放電圧2.40V以上であることを意図する。なお、検出レベルと開放電圧と照度との関係は、図5に示す関係に限定されず、適宜設定することができる。また、検出レベルは、「0」〜「10」の11段階に分けられているが、より多い段階に分けたり、反対に、より少ない段階に分けたりしてもよい。
そして、照度検出回路154は、太陽電池131の開放電圧を電圧閾値と比較し、太陽電池131の開放電圧が電圧閾値以上の場合、例えばハイレベル(Hレベル)信号を照度検出結果として制御回路151Aに出力する。
このような構成によれば、太陽電池131に照射される光の照度が照度閾値として設定された検出レベル以上の場合に、照度検出回路154から制御回路151Aに例えばハイレベル信号が出力される。
そして、制御回路151Aは、照度検出回路154から出力される照度検出結果に基づき、太陽電池131に照射される光の照度が照度閾値として設定した検出レベル(「4」)以上か否かを判定する。
ここで、太陽電池131に照射される光の照度が照度閾値として設定した検出レベル以上である場合、制御回路151Aは、記憶装置157内の照度検出結果フラグをオンにする。そして、制御回路151Aは、駆動回路156を制御して、図1に示す照度検出指標203を副針24に指示させ、太陽電池131に照射された光の照度が照度閾値以上であることを示す照度検出情報を表示させる。そして、制御回路151Aは、照度検出処理を終了する。
これに対し、太陽電池131に照射される光の照度が照度閾値として設定した検出レベル未満である場合、制御回路151Aは、記憶装置157内の照度検出結果フラグをオフにして、駆動回路156を制御して、副針24にインジケーター71における電池残量に応じた位置を指示させて、所定の情報として電池残量を表示させる。そして、制御回路151Aは、照度検出処理を終了する。
以上の処理により、太陽電池131に照射された光の照度が照度閾値(検出レベル「4」:3000ルクス)以上であると判定されてから、当該照度が照度閾値未満であると判定されるまでの期間、副針24によって照度検出情報が表示される。また、それ以外の期間は、副針24によって電池残量が表示される。
[電池電圧検出処理]
次に、制御回路151Aが実行する電池電圧検出処理について、図6のフローチャートに基づき説明する。制御回路151Aは、一定周期で電池電圧検出処理を実行する。本実施形態では、制御回路151Aは、6秒間隔で電池電圧検出処理を実行している。
制御回路151Aは、電池電圧検出処理を実行すると、電池電圧検出回路155を作動させる。電池電圧検出回路155は、作動すると二次電池132の電池電圧を検出し(S101)、検出値を制御回路151Aに出力する。
次に、制御回路151Aは、電池電圧検出回路155が検出した検出値が、1.4V以上か否かを判定する(S102)。S102でYESと判定された場合、制御回路151Aは、副針24によりレベル「2」に対応したHマークを指示し、秒針21の運針間隔を1秒に設定する(S111)。すなわち、秒針21を1秒に1回、1秒分だけ回転させる。そして、制御回路151Aは、電池電圧の検出結果を記憶装置157に記憶させ(S115)、電池電圧検出処理を終了する。
S22でNOと判定された場合、制御回路151Aは、電池電圧検出回路155が検出した検出値が、1.2V以上1.4V未満か否かを判定する(S103)。S103でYESと判定された場合、制御回路151Aは、副針24によりレベル「1」に対応したMマークを指示し、秒針21の運針間隔を1秒に設定する(S112)。そして、制御回路151Aは、S24で電池電圧の検出結果を記憶装置157に記憶させ(S115)、電池電圧検出処理を終了する。
S103でNOと判定された場合、制御回路151Aは、電池電圧検出回路155が検出した検出値が、1.1V以上1.2V未満か否かを判定する(S104)。S104でYESと判定された場合、制御回路151Aは、副針24によりレベル「0」に対応したLマークを指示し、秒針21の運針間隔を2秒に設定する(S113)。すなわち、秒針21を2秒に1回、2秒分だけ回転させる。そして、制御回路151Aは、S115で電池電圧の検出結果を記憶装置157に記憶させ、電池電圧検出処理を終了する。
S104でNOと判定された場合、制御回路151Aは、電池電圧検出回路155が検出した検出値が、1.1V未満か否かを判定する(S105)。S105でNOと判定された場合、制御回路151Aはそのまま電池電圧検出処理を終了する。
一方、S105でYESと判定された場合、電池残量がさらに低下してシステムダウンが起こることを回避するため、制御回路151Aは、副針24によりレベル「0」に対応したLマークを指示し、秒針21、分針22および時針23の運針を停止させることにより、消費電力を低減する(S114)。そして、制御回路151Aは、S115で電池電圧の検出結果を記憶装置157に記憶させ、電池電圧検出処理を終了する。
このような電子時計1Aによれば、図7に示すように、照度が3000ルクス未満の場合、すなわち、記憶装置157内の照度検出結果フラグがオフの場合は、太陽電池131に照射される光の量が不足しており、充電に適した環境にないため、照度検出情報は表示せず、副針24に電池残量を表示させる。
具体的には、電子時計1Aは、記憶装置157に記憶された照度検出結果フラグと電池電圧の検出結果との情報に基づいて、照度検出指標203やインジケーター71における電池残量に応じた位置を指示させる。例えば、照度検出結果フラグがオフであり、且つ、電池電圧検出回路155が検出した電圧が、1.20V未満であることが記憶されている場合、電池残量が少量である(充電が必要である)ため、副針24にインジケーター71のマークLの位置を指示させる。また、検出した電圧が、1.20V以上1.40V未満であることが記憶されている場合、電池残量が中量であるため、副針24にインジケーター71のマークMの位置を指示させる。また、検出した電圧が、1.40V以上であることが記憶されている場合、電池残量が多量であるため、副針24にインジケーターのマークHの位置を指示させる。
また、電子時計1Aは、照度が3000ルクス以上の場合、すなわち、記憶装置157内の照度検出結果フラグがオンの場合は、電池電圧検出回路155が検出した電圧がいずれの値であっても、太陽電池131に照射される光の量が適度で充電に適した環境にあるため、副針24に照度検出指標203を指示させ、照度検出情報を表示させる。
次に、リューズ操作に応じて制御回路151Aが実行する照度検出処理について、図8のフローチャートに基づき説明する。制御回路151Aは、リューズ43が1段引きされた状態か否かを判定する(S121)。この判定結果がNOである場合、制御回路151Aは、S121の判定を繰り返す。
S121の判定結果がYESになると、制御回路151Aは、秒針である指針21を3秒の位置とし、指針21により照度検出指標203を指示する(S122)。次に制御回路151Aは、照度検出レベルを「4」に設定する(S123)。次に制御回路151Aは、太陽電池131に照射される光の照度が、照度検出レベル(この場合は「4」)以上であるか否かを判定する(S124)。S124の判定結果がNOである場合、制御回路151Aは、インジケーター71においてレベル「0」に対応したマークLの位置を副針24により指示する(S129)。
次に制御回路151Aは、リューズ43が1段引きされた状態か否かを判定する(S130)。この判定結果がYESである場合、制御回路151Aの処理はS123に戻る。
太陽電池131に照射される光の照度が、照度検出レベル以上であり、S124の判定結果がYESとなる場合、制御回路151Aは、照度検出レベルを「7」に設定する(S125)。
次に制御回路151Aは、太陽電池131に照射される光の照度が、照度検出レベル(この場合は「7」)以上であるか否かを判定する(S126)。
このS126の判定結果がNOである場合、すなわち、太陽電池131に照射される光の照度が照度検出レベル「4」以上であり、かつ、照度検出レベル「7」未満である場合、制御回路151Aは、インジケーター71においてレベル「1」に対応したマークMの位置を副針24により指示する(S127)。そして、制御回路151Aの処理はS130へ進む。
一方、S126の判定結果がYESである場合、すなわち、太陽電池131に照射される光の照度が照度検出レベル「7」以上である場合、制御回路151Aは、インジケーター71においてレベル「2」に対応したマークHの位置を副針24により指示する(S128)。そして、制御回路151Aの処理はS130へ進む。
このように制御回路151Aは、リューズ43が1段引きされた状態である間、太陽電池131に照射される光の照度が照度検出レベル「4」未満であれば副針24によりレベル「0」を指示し、照度検出レベル「4」以上であり、かつ、照度検出レベル「7」未満であれば副針24によりレベル「1」を指示し、照度検出レベル「7」以上であれば副針24によりレベル「2」を指示する。
そして、リューズ43が1段引きされた状態でなくなると、S130の判定結果がNOとなり、制御回路151Aは、秒針21を秒表示に戻す(S131)。次に制御回路151Aは、副針24によるインジケーター表示を行う(S132)。すなわち、リューズ43の状態に応じた種類の情報を副針24に表示させる。そして、制御回路151Aは、照度検出処理を終了する。
[第1実施形態の作用効果]
第1実施形態によれば、副針表示領域240Aを面積が少なくて済む扇形の領域とすることで、一部のインデックスをなくすこと、あるいは他より短くすることなく副針表示領域240Aを文字板11に設けることができ、電子時計1Aの装飾性を高めることができる。また、第1実施形態によれば、副針24を兼用して、電池残量と照度を表示するので、少ない面積の副針表示領域240Aでも複数の種類の情報を表示することができる。また、第1実施形態によれば、現在、副針24が表示している情報の種類、具体的には副針24が照度を表示しているか否かを秒針21が指示し、ユーザーに知らせることができる。
[第1実施形態の変形例]
上記第1実施形態では、文字板11にカレンダー小窓15を設けてカレンダー表示を行ったが、図9に示す電子時計1A’のようにカレンダー小窓15を設けない構成としてもよい。この場合、カレンダー小窓がないので、12本の全てのインデックス202を均等な長さにすることができ、装飾性を高めることができる。
<第2実施形態>
[電子時計の概略構成]
図10はこの発明の第2実施形態である電子時計1Bの構成を示す平面図である。図10は同電子時計1Bの副針表示領域240Bの詳細を示す平面図である。図11は同電子時計1Bの断面図である。図12は同電子時計1Bの電気回路の構成を示すブロック図である。
本実施形態による電子時計1Bは電波時計であり、第1実施形態の電子時計1Aに対して、標準電波を受信する電波受信部59Bを追加したものである。なお、以降の説明では、第1実施形態の電子時計1Aと同じ構成については同じ符号を付与し、説明を省略する。
電子時計1Bには、標準電波を受信するためのアンテナ105が設けられている。図10に示すように、アンテナ105は、その長手方向が文字板11の9時位置から11時位置に沿うように地板125内に配置されている。そして、アンテナ105は、文字板11の法線方向に沿った平面視において、副針表示領域240Bと重ならない。従って、本実施形態によれば、アンテナ105を含むムーブメントの薄型化を実現することができる。
副針表示領域240Bは、上記第1実施形態の副針表示領域240Aと同様、中心角が90°の扇形である。この扇形を採用することにより、一部のインデックス202をなくし、あるいは他より短くすることなく、副針表示領域240Bを文字板11上に設けている。図11に示すように、副針表示領域240Bでは、基端711から先端712に掛けて細くなる円弧状のインジケーター71の内側にマークDSTおよびOFFが表記された内目盛が設けられ、さらに同インジケーター71の外側にマークH、MおよびLが表記された外目盛が設けられている。ここで、内目盛のマークDSTおよびOFFは、夏時間表示のモード設定を表す。また、外目盛のマークH、MおよびLは、電池残量、照度または受信レベルを表す。本実施形態において、電子時計1Bは、内目盛と外目盛を切り換えて、副針24により、夏時間表示のモード設定または電池残量を表示する。
また、電子時計1Bでは、図10に示すように、文字板11の周囲における57秒の位置に、Rマーク205が表記されている。秒針21は、このRマーク205を指示することで、標準電波の受信中であることを表示する。また、上記第1実施形態と同様、文字板11の周囲における3秒の位置に、照度検出指標203が表記されている。秒針21は、この照度検出指標203を指示することで、副針24により照度を表示中であることを表示する。
また、電子時計1Bでは、外装ケース30は、金属製の円環状のケース胴31と、その上に載せられた円環状のガラス縁32により構成されている。この外装ケース30の内側に非導電性部材である合成樹脂(例えばABS樹脂)にて形成されたダイヤルリング38が設けられる。ダイヤルリング38の表面領域には、図10に示すように、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報が数字で表記されている。また、電子時計1Bの外装ケース30の側面には、リューズ43に加えて、ボタン42が設けられている。
[電子時計の操作方法]
電子時計1Bは、リューズ43が0段の位置にある場合は、通常表示を行う。すなわち、電子時計1Bは、秒針21、分針22および時針23により現時刻表示を行い、副針24により電池残量を表示する。また、リューズ43が0段の位置にある場合は、リューズ43が回転しても電子時計1Bは通常表示を維持する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42の2秒長押しが行われると、電子時計1Bは、秒針21を3秒の位置として、照度検出指標203を指示する。そして、電子時計1Bは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により照度を表示する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42の4秒長押しが行われると、電子時計1Bは、秒針21を57秒の位置として、Rマーク205を指示し、標準電波の強制受信を開始する。そして、電子時計1Bは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により標準電波の受信レベルを表示する。
リューズ43が1段引きされると、電子時計1Bは、分針22および時針23による現時刻表示を行い、秒針21とダイヤルリング38により、タイムゾーンを表示する。そして、電子時計1Bは、インジケーター71の内目盛を使用し、副針24により夏時間表示のモード設定を表示する。
また、リューズ43が1段引きされた状態で回転されると、電子時計1Bはタイムゾーンの選択を行う。また、リューズ43が1段引きされた状態で、ボタン42が押されると、電子時計1Bは、夏時間表示のモード設定を切り換える。
リューズ43が2段引きされると、電子時計1Bは、分針22、時針23による現時刻表示を行い、秒針21を0秒位置に止める。そして、電子時計1Bは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により電池残量表示を行う。
また、リューズ43が2段引きされた状態で回転されると、電子時計1Bは現在時刻の時分の変更を行う。具体的には、リューズ43が上回転すると、電子時計1Bは現在時刻を1分進め、下回転すると、1分遅らせる。
[電子時計の回路構成]
図13に示すように、電子時計1Bは、制御装置150Bに接続された二次電池132、太陽電池131および電波受信装置59Bを備えている。また、制御装置150Bは、ダイオード152、充電制御用スイッチ72、電圧検出回路155および駆動回路156を備えている。
電波受信部としての電波受信装置59Bは、図示を略すが、同調回路、増幅回路、バンドパスフィルター、包絡線検波回路、AGC(Auto Gain Control)回路、二値化回路等を備える一般的な受信装置である。
電波受信装置59Bは、複数の標準電波を受信可能に構成されている。本実施形態では、日本の標準電波「JJY」、アメリカ合衆国の標準電波「WWVB」、ドイツの標準電波「DCF77」、イギリスの標準電波「MSF」を受信可能に構成されている。
ここで、各標準電波には、時刻情報に加えて、夏時間の実施中か否かを示す実施状態情報が含まれている。電波受信装置59Bは、標準電波を受信して、時刻情報および実施状態情報を取得し、制御回路151Bに出力する。
本実施形態では、制御回路151Bは、標準電波を受信することで取得された時刻情報で内部時刻データを更新して内部時刻を修正する。また、制御回路151Bは、取得された実施状態情報に基づいて、夏時間を実施中か否かを判定する。
[標準電波受信処理]
図14は、制御回路151Bが実行する標準電波受信処理を示すフローチャートである。制御回路151Bは、ボタン42が4秒間押されたか否かを判定する(S201)。S201でNOと判定された場合、制御回路151Bは、S201の処理を繰り返し実行する。
S201でYESと判定された場合、制御回路151Bは、駆動回路156により駆動機構140を駆動し、秒針21を57秒の位置とし、秒針21によりRマーク205を指示する(S202)。次に制御回路151Bは電波受信装置59Bを起動して受信処理を開始させる(S203)。次に制御回路151Bは、駆動回路156により駆動機構140を駆動し、副針24にLマークの表記された「0」レベル位置を指示させる(S204)。
次に制御回路151Bは、電波受信装置59Bが受信した信号の強度に基づく値である受信レベルに応じて、副針24に「0」レベル位置、「1」レベル位置または「2」レベル位置を指示させる(S205)。「0」レベル位置、「1」レベル位置、「2」レベル位置は、各々、マークLの位置、マークMの位置、マークHの位置に対応する。次に制御回路151Bは、電波受信装置59Bが標準電波の受信に成功したか否か、すなわち、時刻情報および実施状態情報を取得できたか否かを判定する(S206)。S206でNOと判定された場合、制御回路151Bは、S205およびS206の処理を繰り返す。
一方、S206でYESと判定された場合、制御回路151Bは、取得された時刻情報を基に内部時刻データを更新して内部時刻を修正する。具体的には、取得された時刻情報が示す時刻から、設定されている時差を引いてUTCを算出し、算出したUTCで内部時刻データを更新する。そして、更新後の内部時刻データに基づいて、秒針21、分針22および時針23による時刻表示を修正する(S207)。
その後、制御回路151Bは、リューズ43の状態により定まる種類の情報を副針24に表示させ(S208)、標準電波受信処理を終了する。標準電波受信処理では、電波受信の開始(S203)の後、S205において副針24を駆動するためにモーターを駆動する。このモーターの駆動は、長波である標準電波の受信にとってノイズとなる。そこで、S205では、標準電波の受信が途切れている期間を利用してモーターの駆動を行うことが好ましい。
[夏時間表示制御処理]
電子時計1Bは、ボタン42の操作に応じて、夏時間表示のモード設定の切り換えを行う機能を有している。図15はこのモード設定の切り換えを行うために制御回路151Bが実行する夏時間表示制御処理を示すフローチャートである。
制御回路151Bは、ボタン42が押されたか否かを判定する(S221)。S221でNOと判定された場合、制御回路151BはS221の判定を繰り返す。
S221でYESと判定されると、制御回路151Bは、副針24がインジケーター71におけるOFFマークの位置を指示しているか否かを判定する(S222)。
S222でNOと判定されると、制御回路151Bは、駆動回路156により駆動機構140を駆動し、副針24によりインジケーター71におけるOFFマークを指示する(S225)。次いで制御回路151Bは、内部時刻データを1時間戻し、秒針21、分針22および時針23による時刻表示を変更後の内部時刻データに合わせる(S226)。すなわち、夏時間の表示を行うモードから夏時間の表示を行わないモードに切り換える。そして、制御回路151Bは、夏時間表示制御処理を終了する。
一方、S222でYESと判定されると、制御回路151Bは、駆動回路156により駆動機構140を駆動し、副針24によりインジケーター71におけるDSTマークを指示する(S223)。次いで制御回路151Bは、内部時刻データを1時間進め、秒針21、分針22および時針23による時刻表示を変更後の内部時刻データに合わせる(S224)。すなわち、夏時間の表示を行わないモードから夏時間の表示を行うモードに切り換える。そして、制御回路151Bは、夏時間表示制御処理を終了する。
[第2実施形態の作用効果]
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態では、インジケーター71に内目盛と外目盛を設け、内目盛を使用して夏時間表示のモード設定を表示し、または外目盛を使用して電池残量、照度もしくは受信レベルを表示するようにした。従って、少ない面積の副針表示領域240Bでも複数の種類の情報を表示することができる。また、本実施形態によれば、文字板11の法線方向に沿った平面視において、副針表示領域240Bと重ならない領域にアンテナ105を配置した。このため、アンテナ105を含むムーブメントを薄型化し、電子時計1Bの装飾性を高めることができる。
<第3実施形態>
[電子時計の概略構成]
図16はこの発明の第3実施形態である電子時計1Cの構成を示す平面図である。図17は同電子時計1Cの副針表示領域240Cの詳細を示す平面図である。図18は同電子時計1Cの断面図である。図19は同電子時計1Cの電気回路の構成を示すブロック図である。
本実施形態による電子時計1CはGPS時計であり、図19に示すように、第1実施形態の電子時計1Aに対して、GPS衛星信号を受信するGPS受信部59Cを追加したものである。また、本実施形態による電子時計1Cは、上記第2実施形態と同様なダイヤルリング38を有する。また、電子時計1Cの外装ケース30の側面には、リューズ43に加えて、ボタン42が設けられている。なお、以降の説明では、第1実施形態の電子時計1Aと同じ構成については同じ符号を付与し、説明を省略する。
電子時計1Cには、GPS衛星信号を受信するためのアンテナ110が設けられている。図16に示すように、アンテナ110は、文字板11の法線方向に沿った平面視において、指針軸29と文字板11の12時位置との間の領域に配置されている。そして、アンテナ110は、文字板11の法線方向に沿った平面視において、副針表示領域240Cと重ならない。従って、本実施形態によれば、アンテナ110を含むムーブメントの薄型化を実現することができる。
副針表示領域240Cは、上記第1実施形態の副針表示領域240Aと同様、中心角が90°の扇形である。この扇形を採用することにより、一部のインデックス202をなくし、あるいは他より短くすることなく、副針表示領域240Cを文字板11上に設けている。図17に示すように、副針表示領域240Cでは、基端711から先端712に掛けて細くなる円弧状のインジケーター71の内側にマークAUTO、STおよびDSTが表記された内目盛が設けられ、さらに同インジケーター71の外側にマークG、H、MおよびLが表記された外目盛が設けられている。ここで、内目盛のマークは、夏時間表示のモード設定を表すものであり、AUTOが夏時間自動表示モード、STが夏時間非表示モード、DSTが夏時間表示モードを示している。また、外目盛のマークは、電池残量、照度または受信レベルを表すものであり、Gがレベル「3」のGood、Hがレベル「2」のHigh、Mがレベル「1」のMiddle、Lがレベル「1」のLowを表している。本実施形態において、電子時計1Cは、内目盛と外目盛を切り換えて、副針24により、各種の情報を表示する。
また、電子時計1Cでは、図16に示すように、文字板11の周囲における53秒の位置に、Rマーク205が表記されている。秒針21は、このRマーク205を指示することで、GPS衛星信号の受信中であることを表示する。また、文字板11の周囲における7秒の位置に、照度検出指標203が表記されている。秒針21は、この照度検出指標203を指示することで、副針24により照度を表示中であることを表示する。
[電子時計の操作方法]
電子時計1Cは、リューズ43が0段の位置にある場合は、通常表示を行う。すなわち、電子時計1Cは、秒針21、分針22および時針23により現時刻表示を行い、副針24により電池残量を表示する。本実施形態において、電子時計1Cは、電池残量がレベル「0」〜「3」の4段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により支持する。また、リューズ43が0段の位置にある場合は、リューズ43が回転しても電子時計1Cは通常表示を維持する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42の2秒長押しが行われると、電子時計1Cは、秒針21を7秒の位置として、照度検出指標203を指示する。そして、電子時計1Cは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により照度を表示する。この場合、電子時計1Cは、照度がレベル「0」〜「3」の4段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により指示する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42の4秒長押しが行われると、電子時計1Cは、秒針21を53秒の位置として、Rマーク205を指示し、GPS衛星信号の受信を開始する。そして、電子時計1Cは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24によりGPS衛星信号の受信レベルを表示する。この場合も、電子時計1Cは、受信レベルがレベル「0」〜「3」の4段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により指示する。
リューズ43が1段引きされると、電子時計1Cは、分針22および時針23による現時刻表示を行い、秒針21とダイヤルリング38により、タイムゾーンを表示する。そして、電子時計1Cは、インジケーター71の内目盛を使用し、副針24により夏時間表示のモード設定を表示する。
また、リューズ43が1段引きされた状態で回転されると、電子時計1Cはタイムゾーンの選択を行う。また、リューズ43が1段引きされた状態で、ボタン42が押されると、電子時計1Cは、夏時間表示のモード設定を切り換える。
リューズ43が2段引きされると、電子時計1Cは、分針22および時針23による現時刻表示を行い、秒針21を0秒位置に止める。そして、電子時計1Cは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により電池残量表示を行う。
また、リューズ43が2段引きされた状態で回転されると、電子時計1Cは現在時刻の時分の変更を行う。具体的には、リューズ43が上回転すると、電子時計1Cは現在時刻を1分進め、下回転すると、1分遅らせる。
また、リューズ43が2段引きされた状態で、ボタン42が押されると、電子時計1Cはカレンダーの変更を行う。具体的には、ボタン42が押されると、電子時計1Cはカレンダーを1日進める。
[表示モード切替処理]
電子時計1Cは、ボタン42の操作に応じて、夏時間の表示を行う夏時間自動表示モードAUTOと、夏時間の表示を行わないモードの切り換えを行う機能を有している。図20は、本実施形態の電子時計1Cの制御回路151Cが実行する表示モード切替処理を示すフローチャートである。
表示モード切替処理が実行されると、制御回路151Cは、ボタン42が押されたか否かを判定する(S301)。S301でNOと判定された場合、制御回路151Cは、S301の判定を繰り返す。
S301でYESと判定された場合、制御回路151Cは、副針24がインジケーター71上のAUTOマークを指示しているか否か、すなわち、現在のモードが夏時間自動表示モードであるか否かを判定する(S302)。
S302でYESと判定された場合、制御回路151Cは、副針24によりインジケーター71上のSTマークを指示し、表示モードを夏時間非表示モードとする(S305)。
次に制御回路151Cは、現在の表示モードでのローカルタイムを算出し、内部時刻データを更新するとともに、内部時刻データに合わせて秒針21、分針22および時針23による時刻表示を行い(S308)、表示モード切替処理を終了する。
一方、S302でNOと判定された場合、制御回路151Cは、副針24がインジケーター71上のSTマークを指示しているか否か、すなわち、現在のモードが夏時間非表示モードであるか否かを判定する(S303)。
S303でYESと判定された場合、副針24によりインジケーター71上のDSTマークを指示し、表示モードを夏時間表示モードとする(S306)。
次に制御回路151Cは、現在の表示モードでのローカルタイムを算出し、内部時刻データを更新するとともに、内部時刻データに合わせて秒針21、分針22および時針23による時刻表示を行い(S308)、表示モード切替処理を終了する。
S303でNOと判定された場合、制御回路151Cは、現在位置が夏時間実施地域か否かを判定する(S304)。S304でNOと判定された場合、制御回路151Cは、副針24によりインジケーター71上のSTマークを指示して、表示モードを夏時間非表示モードとし(S305)、夏時間非表示モードでのローカルタイムの算出および時分秒の表示を行い(S308)、表示モード切替処理を終了する。
一方、S304でYESと判定された場合、制御回路151Cは、副針24によりインジケーター71上のAUTOマークを指示して、表示モードを夏時間自動表示モードとし(S307)、夏時間自動表示モードでのローカルタイムの算出および時分秒の表示を行い(S308)、表示モード切替処理を終了する。
[第3実施形態の作用効果]
本実施形態においても、上記第2実施形態と同様、インジケーター71に内目盛と外目盛を設け、両者を使い分けて、副針24による情報の表示を行うようにしたので、少ない面積の副針表示領域240Cでも複数の種類の情報を表示することができる。また、本実施形態によれば、文字板11の法線方向に沿った平面視において、副針表示領域240Bと重ならない領域にアンテナ110を配置したので、アンテナ110を含むムーブメントを薄型化し、電子時計1Cの装飾性を高めることができる。
<第4実施形態>
[電子時計の概略構成]
図21はこの発明の第4実施形態である電子時計1Dの構成を示す平面図である。図22は同電子時計1Dの副針表示領域240Dの詳細を示す平面図である。
上記第3実施形態と同様、本実施形態による電子時計1DはGPS時計である。また、本実施形態による電子時計1Dは、上記第2実施形態と同様なダイヤルリング38を有する。なお、以降の説明では、第3実施形態の電子時計1Cと同じ構成については同じ符号を付与し、説明を省略する。
図22に示すように、副針表示領域240Dでは、円弧状のインジケーター71の内側に並んだ7個の内目盛には、Sundayを示すS、Mondayを示すM、Tuesdayを示すT、Wednesdayを示すW、Thursdayを示すT、Fridayを示すFおよびSaturdayを示すSの各マークが表記されている。また、円弧状のインジケーター71の外側に並んだ3個の外目盛には、2種類のマークが表記されている。内側のAUTO、STおよびDSTは、夏時間表示のモード設定に関するマークであり、各々、夏時間自動表示モード、夏時間非表示モードおよび夏時間表示モードを表す。また、外側のH、MおよびLは、電池残量、照度、または受信レベルに関するものであり、Hがレベル「2」のHigh、Mがレベル「1」のMiddle、Lがレベル「0」のLowを示す。本実施形態において、電子時計1Dは、内目盛と外目盛を切り換え、副針24により、各種の情報を表示する。
また、電子時計1Dでは、図22に示すように、文字板11の周囲における53秒の位置にRマーク205が表記され、7秒の位置に照度検出指標203が表記され、48秒の位置に電池残量検出指標206が表記されている。秒針21は、Rマーク205を指示することで、GPS衛星信号の受信中であることを表示する。また、秒針21は、照度検出指標203を指示することで、副針24により照度を表示中であることを表示する。また、秒針21は、電池残量検出指標206を指示することで、副針24により電池残量を表示中であることを表示する。
[電子時計の操作方法]
電子時計1Dは、リューズ43が0段の位置にある場合は、通常表示を行う。すなわち、電子時計1Cは、秒針21、分針22および時針23により現時刻表示を行う。また、電子時計1Dは、インジケーター71の内目盛を使用し、副針24により曜日を表示する。また、リューズ43が0段の位置にある場合は、リューズ43が回転しても電子時計1Dは通常表示を維持する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42が2秒未満の時間だけ短く押されると、電子時計1Dは、秒針21を48秒の位置として、電池残量検出指標206を指示する。そして、電子時計1Dは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により電池残量を表示する。この場合、電子時計1Dは、電池残量がレベル「0」〜「2」の3段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により指示する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42が2秒長押しされると、電子時計1Dは、秒針21を7秒の位置として、照度検出指標203を指示する。そして、電子時計1Dは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24により照度を表示する。この場合、電子時計1Dは、電池残量がレベル「0」〜「2」の3段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により指示する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42の4秒長押しが行われると、電子時計1Dは、秒針21を53秒の位置として、Rマーク205を指示し、GPS衛星信号の受信を開始する。そして、電子時計1Cは、インジケーター71の外目盛を使用し、副針24によりGPS衛星信号の受信レベルを表示する。この場合も、電子時計1Dは、受信レベルがレベル「0」〜「2」の3段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により支持する。
リューズ43が1段引きされると、電子時計1Dは、分針22、時針23による現時刻表示を行い、秒針21とダイヤルリング38により、タイムゾーンを表示する。そして、電子時計1Dは、副針24により、インジケーター71の3個の外目盛のうちAUTO、STまたはDSTのマークの表記されたいずれかの外目盛を指示し、夏時間表示のモード設定を表示する。
リューズ43が1段引きされた状態で回転されると、電子時計1Dは、タイムゾーンの選択を行う。また、リューズ43が1段引きされた状態でボタン42が押されると、電子時計1Dは、夏時間表示のモード設定を切り換える。
リューズ43が2段引きされると、電子時計1Dは、分針22、時針23による現時刻表示を行い、秒針21を0秒位置に止める。そして、電子時計1Dは、インジケーター71の内目盛を使用し、副針24により曜日表示を行う。
また、リューズ43が2段引きされた状態で回転されると、電子時計1Dは現在時刻の時分の変更を行う。具体的には、リューズ43が上回転すると、電子時計1Dは現在時刻を1分進め、下回転すると、1分遅らせる。また、リューズ43が2段引きされた状態で、ボタン42が押されると、電子時計1Dはカレンダーの変更を行う。具体的には、ボタン42が押されると、電子時計1Dはカレンダーを1日進める。
[第4実施形態の作用効果]
本実施形態においても、上記第2および第3実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態では、インジケーター71の外目盛にAUTO、STおよびDSTといった夏時間表示のモード設定を示すマークと、H、MおよびLといった受信レベルや電池残量、照度のレベルを示すマークとを表記し、両者を使い分けるようにしたので、少ない面積の副針表示領域240Dでも複数の種類の情報を表示することができる。
<第5実施形態>
[電子時計の概略構成]
図23はこの発明の第5実施形態である電子時計1Eの構成を示す平面図である。図24は同電子時計1Eの副針表示領域240Eの詳細を示す平面図である。上記第3実施形態と同様、本実施形態による電子時計1EはGPS時計である。また、本実施形態による電子時計1Eは、上記第2実施形態と同様なダイヤルリング38を有する。なお、以降の説明では、第3実施形態の電子時計1Cと同じ構成については同じ符号を付与し、説明を省略する。
図24に示すように、副針表示領域240Eでは、副針として、長針24aと短針24bが指針軸26に取り付けられている。そして、インジケーター71の内側の内目盛に表記されたマークと、インジケーター71の外側の外目盛に表記されたマークは上記第4実施形態(図22参照)と同様である。
また、電子時計1Eでは、図23に示すように、文字板11に上記第4実施形態と同様なRマーク205、照度検出指標203および電池残量検出指標206が表記されている。
[電子時計の操作方法]
電子時計1Eは、リューズ43が0段の位置にある場合は、通常表示を行う。すなわち、電子時計1Eは、秒針21、分針22および時針23により現時刻表示を行う。また、電子時計1Eは、インジケーター71の内目盛を使用し、長針24aにより電池残量を表示し、インジケーター71の外目盛を使用し、短針24bにより曜日を表示する。また、リューズ43が0段の位置にある場合は、リューズ43が回転しても電子時計1Eは通常表示を維持する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42が2秒未満の時間だけ短く押されると、電子時計1Eは、秒針21を48秒の位置として、電池残量検出指標206を指示する。そして、電子時計1Eは、インジケーター71の外目盛を使用し、長針24aにより電池残量を表示する。この場合、電子時計1Eは、電池残量がレベル「0」〜「2」の3段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を副針24により指示する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42が2秒長押しされると、電子時計1Eは、秒針21を7秒の位置として、照度検出指標203を指示する。そして、電子時計1Eは、インジケーター71の外目盛を使用し、長針24aにより照度を表示する。この場合、電子時計1Eは、電池残量がレベル「0」〜「2」の3段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を長針24aにより指示する。
また、リューズ43が0段の位置にある状態において、ボタン42の4秒長押しが行われると、電子時計1Eは、秒針21を53秒の位置として、Rマーク205を指示し、GPS衛星信号の受信を開始する。そして、電子時計1Eは、インジケーター71の外目盛を使用し、長針24aによりGPS衛星信号の受信レベルを表示する。この場合も、電子時計1Eは、受信レベルがレベル「0」〜「2」の3段階のいずれに該当するかを判定し、該当する段階を長針24aにより支持する。
リューズ43が1段引きされると、電子時計1Eは、分針22、時針23による現時刻表示を行い、秒針21とダイヤルリング38により、タイムゾーンを表示する。そして、電子時計1Eは、長針24aにより、インジケーター71の3個の外目盛のうちAUTO、STまたはDSTのマークの表記されたいずれかの外目盛を指示し、夏時間表示のモード設定を表示する。また、電子時計1Eは、短針24bにより、インジケーター71の内目盛において曜日を示すマークの表記されたいずれかの内目盛を指示し、曜日を表示する。
リューズ43が1段引きされた状態で回転されると、電子時計1Eは、タイムゾーンの選択を行う。また、リューズ43が1段引きされた状態でボタン42が押されると、電子時計1Eは、夏時間表示のモード設定を切り換える。
リューズ43が2段引きされると、電子時計1Eは、分針22、時針23による現時刻表示を行い、秒針21を0秒位置に止める。そして、電子時計1Eは、インジケーター71の外目盛を使用し、長針24aにより電池残量を表示する。また、電子時計1Eは、インジケーター71の内目盛を使用し、短針24bにより曜日を表示する。
また、リューズ43が2段引きされた状態で回転されると、電子時計1Eは現在時刻の時分の変更を行う。具体的には、リューズ43が上回転すると、電子時計1Eは現在時刻を1分進め、下回転すると、1分遅らせる。また、リューズ43が2段引きされた状態で、ボタン42が押されると、電子時計1Eはカレンダーの変更を行う。具体的には、ボタン42が押されると、電子時計1Eはカレンダーを1日進める。
[第5実施形態の作用効果]
本実施形態においても上記第2および第3実施形態と同様な効果が得られる。また、本実施形態では、副針として長針24aおよび短針24bを使用し、長針24aおよび短針24bに別個の情報を表示させるようにしたので、複数種類の情報をユーザーに効率的に知らせることができる。
<他の実施形態>
以上、この発明の第1〜第5実施形態について説明したが、この発明には他の実施形態が考えられる。例えば次の通りである。
(1)年、月、日、閏年、温度、湿度、方位、高度、水深、脈拍数、活動量、紫外線量、標準電波などの受信局、時差、機能(モード)、メール着信等、上記各実施形態に示された情報以外の各種の情報を副針24に表示させてもよい。
(2)インデックスやインジケーターを、文字板に表記する方法としては、文字板に印刷する方法でも良いし、文字板と別体で形成し、文字板に貼り付けたり、嵌め込んだりする方法を用いてもよい。また、文字板を立体形成する方法を用いてもよい。文字板と別体で形成する場合、インデックスやインジケーターを金属部材で形成すると、高級感をさらに高めることができる。
(3)上記各実施形態では、電子時計に標準電波の受信またはGPS衛星信号の受信を行わせたが、これら以外の通信、例えばBLE(Bluetooth Low Energy)やLPWA(Low Power, Wide
Area)等の無線通信を電子時計に行わせてもよい。
21…秒針、22…分針、23…時針、24…副針、26,29…指針軸、240A,240B,240C,240D,240E…副針表示領域、1A,1B,1C,1D,1E…電子時計、30…外装ケース、33…カバーガラス、34…裏蓋、131…太陽電池、132…2次電池、125…地板、120…回路基板、150A,150B,150C…制御装置、122…回路押さえ、140…駆動機構、105,110…アンテナ、38…ダイヤルリング、31…ケース胴、32…ガラス縁、151A,151B,151C…制御回路、155…電池電圧検出回路、157…記憶回路、153…充電制御スイッチ、152…ダイオード、154…照度検出回路、156…駆動回路、71…インジケーター、24a…長針、24b…短針。

Claims (11)

  1. 文字板の外周に配列された複数のインデックスと、
    前記インデックスを指示することにより時刻を表示する時刻針と、
    前記文字板の副針表示領域に設けられた副針とを具備し、
    前記複数のインデックスのうち前記副針表示領域に最も近いインデックスの長さが、前記複数のインデックスのうちの他のインデックスの長さと等しく、
    前記副針は、複数種類の情報を表示することを特徴とする電子時計。
  2. 前記文字板にカレンダー表示領域を有し、
    前記複数のインデックスは、前記文字板の外周に等間隔に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子時計。
  3. 文字板の外周に等間隔に配列された複数のインデックスと、
    前記インデックスを指示することにより時刻を表示する時刻針と、
    前記文字板の副針表示領域に設けられた副針と、
    前記文字板に設けられたカレンダー表示領域と、を具備し、
    前記複数のインデックスは、第1インデックスと、第2インデックスと、を具備し、
    前記第1インデックスは、前記複数のインデックスのうち前記副針表示領域に最も近い位置に配置され、
    前記第2インデックスは、前記複数のインデックスのうち前記カレンダー表示領域に最も近い位置に配置され、
    前記第1インデックスの長さは、前記複数のインデックスのうち、前記第2インデックスを除いたインデックスの長さと等しく、
    前記副針は、複数種類の情報を表示することを特徴とする電子時計。
  4. 前記副針により電池残量、照度、電波の受信レベル、夏時間表示設定または曜日のいずれかを表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子時計。
  5. 操作部の操作に応じて前記副針により表示する情報を切り換えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子時計。
  6. 前記時刻針は、秒針を有し、
    前記秒針は、前記副針が表示している情報の種類を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子時計。
  7. 前記副針は回転範囲が180°未満のレトログラード針であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子時計。
  8. 前記文字板における12時位置にロゴがあり、前記文字板におけるロゴの位置と別の位置に前記副針があることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電子時計。
  9. 前記文字板の法線方向に沿った平面視において、前記副針と重ならない位置にアンテナを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子時計。
  10. 前記副針表示領域には、複数種類の目盛が表記され、
    前記副針は、前記目盛を指示することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電子時計。
  11. 文字板の外周に配列された複数のインデックスと、
    秒針を含み、前記インデックスを指示することにより時刻を表示する時刻針と、
    前記文字板の副針表示領域に設けられた副針とを具備し、
    前記副針表示領域において、前記副針が所定の情報を表示している場合、前記副針により表示している情報の種類を前記秒針により表示することを特徴とする電子時計。
JP2018040333A 2018-03-07 2018-03-07 電子時計 Pending JP2019158343A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018040333A JP2019158343A (ja) 2018-03-07 2018-03-07 電子時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018040333A JP2019158343A (ja) 2018-03-07 2018-03-07 電子時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019158343A true JP2019158343A (ja) 2019-09-19

Family

ID=67996746

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018040333A Pending JP2019158343A (ja) 2018-03-07 2018-03-07 電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019158343A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113219811A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 精工爱普生株式会社 电子钟表
CN114967404A (zh) * 2021-02-26 2022-08-30 精工爱普生株式会社 钟表

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062847A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Seiko Epson Corp アンテナ内蔵式電子時計
JP2015135347A (ja) * 2015-03-25 2015-07-27 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2015169501A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2017106753A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の表示制御方法
JP2018004353A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の制御方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062847A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Seiko Epson Corp アンテナ内蔵式電子時計
JP2015169501A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2015135347A (ja) * 2015-03-25 2015-07-27 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2017106753A (ja) * 2015-12-07 2017-06-15 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の表示制御方法
JP2018004353A (ja) * 2016-06-29 2018-01-11 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113219811A (zh) * 2020-01-21 2021-08-06 精工爱普生株式会社 电子钟表
CN114967404A (zh) * 2021-02-26 2022-08-30 精工爱普生株式会社 钟表
CN114967404B (zh) * 2021-02-26 2024-05-31 精工爱普生株式会社 钟表

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5087071B2 (ja) 電波修正時計
US9841733B2 (en) Electronic timepiece
US9921548B2 (en) Electronic timepiece and movement
US9766595B2 (en) Timepiece and electronic timepiece
US10009116B2 (en) Communication system, electronic timepiece, and communication device
JP6550921B2 (ja) 電子時計、通信装置および通信システム
JP6310283B2 (ja) 電子機器
JP6354289B2 (ja) 電波受信装置、電子機器、および電波受信方法
JP2018004353A (ja) 電子時計および電子時計の制御方法
JP2019158343A (ja) 電子時計
JP2015169500A (ja) 電子時計
JP6471425B2 (ja) 通信装置、電子時計、および通信装置の制御方法
JP2018100981A (ja) 電子機器
JP2015169501A (ja) 電子時計
JP6733380B2 (ja) 電子時計および電子時計の制御方法
JP6954093B2 (ja) 電子時計および電子時計の制御方法
EP3382473A1 (en) Electronic timepiece and method for controlling electronic timepiece
JP7002327B2 (ja) 電波時計
JP2018036106A (ja) 電子機器
JP6884057B2 (ja) 電波時計
JP2017129415A (ja) 電子時計および電子時計の制御方法
JP2015108531A (ja) 電子時計
JP2015220572A (ja) 電子時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220104

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220712