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JP2019154200A - 油供給装置 - Google Patents

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JP2019154200A
JP2019154200A JP2018039784A JP2018039784A JP2019154200A JP 2019154200 A JP2019154200 A JP 2019154200A JP 2018039784 A JP2018039784 A JP 2018039784A JP 2018039784 A JP2018039784 A JP 2018039784A JP 2019154200 A JP2019154200 A JP 2019154200A
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大樹 須山
Daiki Suyama
大樹 須山
広明 三治
Hiroaki Mitsuharu
広明 三治
準 鈴木
Jun Suzuki
準 鈴木
勇夫 藤嶋
Isao Fujishima
勇夫 藤嶋
武志 手塚
Takeshi Tezuka
武志 手塚
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Abstract

【課題】油供給路から供給される油を導入孔から油流通管の内部空間に導入する場合に、油流通管に形成された排出孔からの油供給対象へ向けた油の排出量を適切に確保することが可能な油供給装置を実現する。【解決手段】油供給装置1は、油が供給される油供給路40に接続され、ケース30の内部に配置される管状の油流通管10を備える。油流通管10は、油供給路40から油流通管10の内部空間14に油を導入する導入孔20と、内部空間14から油を排出する排出孔21とを有する。排出孔21は、鉛直方向V視で油供給対象2と重なる位置に設けられ、導入孔20は、油供給路40との接続部15に設けられていると共に、内部空間14へ向かう開口方向Dが油流通管10の延在方向Eに対して交差する方向となるように形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、ケースに収容された油供給対象に対して油を供給する油供給装置に関する。
上記のような油供給装置の一例が、特開2012−191816号公報(特許文献1)に開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。特許文献1には、ケース(36)に収容された回転電機(10)のコイルエンド(22a)に対して油を供給する冷却装置(30)が開示されている。特許文献1の図2に示されているように、この冷却装置(30)は、冷媒供給流路(28)と冷媒吐出管(24)とを備え、冷媒供給流路(28)から冷媒吐出管(24)に油を順に流通させて、冷媒吐出管(24)に形成された吐出孔(24a)からコイルエンド(22a)に向けて油を吐出させるように構成されている。そして、冷媒供給流路(28)から冷媒吐出管(24)に送り込まれる油量が適切になるように、冷媒吐出管(24)の上流側の端部には流路絞り部(33)が設けられている(段落0029)。
ところで、特許文献1の段落0036に記載されているように、冷媒供給路(28)から冷媒吐出管(24)に供給された油は、流路絞り部(33)を通過して冷媒吐出管(24)の内部空間に導入される際に流速が上昇するため、冷媒吐出管(24)の内部空間における流路絞り部(33)の近傍の位置では、油の流速が高くなりやすい。よって、吐出孔(24a)の形成位置が流路絞り部(33)に近い場合には、吐出孔(24a)から油が吐出されにくくなり、吐出孔(24a)からコイルエンド(22a)への油の吐出量が不足するおそれがある。
特開2012−191816号公報
そこで、油供給路から供給される油を導入孔から油流通管の内部空間に導入する場合に、油流通管に形成された排出孔からの油供給対象へ向けた油の排出量を適切に確保することが可能な油供給装置の実現が望まれる。
上記に鑑みたケースに収容された油供給対象に対して油を供給する油供給装置の特徴構成は、油が供給される油供給路に接続され、前記ケースの内部に配置される管状の油流通管を備え、前記油流通管は、前記油供給路から前記油流通管の内部空間に油を導入する導入孔と、前記内部空間から油を排出する排出孔とを有し、前記排出孔は、鉛直方向視で前記油供給対象と重なる位置に設けられ、前記導入孔は、前記油供給路との接続部に設けられていると共に、前記内部空間へ向かう開口方向が前記油流通管の延在方向に対して交差する方向となるように形成されている点にある。
上記の特徴構成によれば、油供給路から供給されて導入孔から油流通管の内部空間に導入された油を、排出孔から排出して油供給対象に供給することができる。この際、排出孔が鉛直方向視で油供給対象と重なる位置に設けられるため、重力を利用した比較的簡素な構成で、排出孔から油供給対象への油の供給を適切に行うことができる。
その上で、上記の特徴構成によれば、導入孔が、内部空間へ向かう開口方向が油流通管の延在方向に対して交差する方向となるように形成される。そのため、導入孔を通過することで油の流速が増加する場合でも、内部空間に流入した油を油流通管の周壁部の内面に衝突させて、油の流速を減少させることができる。この結果、内部空間における排出孔の形成位置での油の流速を適切に低下させて、排出孔からの油の排出量を適切に確保すること(例えば、排出孔の断面積に応じた油の排出量を確保すること)が可能となる。
以上のように、上記の特徴構成によれば、油供給路から供給される油を導入孔から油流通管の内部空間に導入する場合に、油流通管に形成された排出孔からの油供給対象へ向けた油の排出量を適切に確保することが可能な油供給装置を実現することができる。
油供給装置の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
実施形態に係る油供給装置の概略構成図 実施形態に係る油供給装置の要部拡大図 その他の実施形態に係る油供給装置の要部拡大図 その他の実施形態に係る油供給装置の要部拡大図
油供給装置の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、鉛直方向Vは、油供給装置1の使用状態での鉛直方向を意味する。例えば、油供給装置1が、車両に搭載される装置(例えば、車両用駆動装置)に設けられる場合、当該装置が車両に搭載された状態が、油供給装置1の使用状態となる。また、本明細書では、各部材についての寸法、配置方向、配置位置等に関する用語は、誤差(製造上許容され得る程度の誤差)による差異を有する状態を含む概念である。
油供給装置1は、ケース30に収容された油供給対象2に対して油を供給する装置である。図1に示すように、油供給装置1は、ケース30の内部に配置される管状の油流通管10を備えている。油流通管10は、油が供給される油供給路40に接続されている。油流通管10は、例えば、ボルトを用いてケース30に対して締結固定される。なお、図1では、各油路を簡略化して示すと共に、各油路における油の流れを矢印で示している。本実施形態では、油流通管10は、直線状に延びる筒状(ここでは、円筒状)に形成されている。そして、油流通管10は、第1軸A1上に、第1軸A1に沿って延びるように配置されている。すなわち、油流通管10は、当該油流通管10の延在方向Eが第1軸A1に沿うように配置されている。なお、第1軸A1は仮想軸である。
図1に示すように、本実施形態では、油供給対象2は、ケース30の内部に配置された回転電機60におけるステータ63の第1コイルエンド部61である。回転電機60は、第2軸A2上に、当該回転電機60の軸方向Lが第2軸A2に沿うように配置されている。ここで、第2軸A2は、第1軸A1とは異なる仮想軸である。よって、油流通管10及び回転電機60は、別軸に分かれて配置されている。本実施形態では、ケース30は、第2軸A2が水平面(鉛直方向Vに直交する面)に沿う向きで配置される。なお、ケース30が、第2軸A2が水平面に対して傾斜するように配置される構成とすることもできる。また、本実施形態では、油流通管10は、延在方向Eが回転電機60の軸方向Lに沿うように配置される。すなわち、本実施形態では、第1軸A1及び第2軸A2は、互いに平行な軸(仮想軸)である。なお、油流通管10を、延在方向Eが回転電機60の軸方向Lに対して交差する方向となるように配置してもよい。本明細書では、「回転電機」は、モータ(電動機)、ジェネレータ(発電機)、及び必要に応じてモータ及びジェネレータの双方の機能を果たすモータ・ジェネレータのいずれをも含む概念として用いている。
図1に示すように、回転電機60は、ステータ63及びロータ65を備えている。ステータ63は、ケース30に固定されるコア64を備えている。コア64にはコイルが巻装されており、コア64から軸方向Lに突出するコイルの部分である第1コイルエンド部61及び第2コイルエンド部62が、軸方向Lの両側に分かれて形成されている。すなわち、回転電機60は、コア64を挟んで第1コイルエンド部61とは反対側に設けられた第2コイルエンド部62を備えている。
ロータ65は、ステータ63に対して回転可能にケース30に支持されている。本実施形態では、回転電機60は、インナロータ型の回転電機であり、ロータ65は、コア64よりも径方向(第2軸A2を基準とする径方向)の内側であって当該径方向視でコア64と重複する位置に配置されている。ロータ65は、ケース30に対して回転自在に支持されたロータ軸66の外周面に固定されている。
油流通管10は、油供給路40から油流通管10の内部空間14に油を導入する導入孔20を有している。本実施形態では、油流通管10は、延在方向Eに延びる円筒状の内周面を有しており、内部空間14は、当該円筒状の内周面によって区画形成されている。ここで、油流通管10の延在方向Eにおける一方側の端部を第1端部11とし、他方側の端部を第2端部12とする。そして、延在方向Eにおける第1端部11から第2端部12に向かう側を第1側E1とし、延在方向Eにおける第1側E1とは反対側を第2側E2とすると、油流通管10の内部空間14には、第1側E1に向かう油の流れが形成される。図示は省略するが、油供給装置1が設けられる装置は油圧ポンプを備えており、油圧ポンプが吐出した油が油供給路40に対して供給される。油圧ポンプは、例えば、ケース30の内部に貯留された油を吸引して油圧を発生させる。油圧ポンプとして、例えば、専用の回転電機により駆動される電動オイルポンプを用いることができる。本実施形態では、第1端部11が「対象端部」に相当する。
本実施形態では、油供給路40に対してケース30の外部から油を供給するケース外供給路50が設けられ、油圧ポンプが吐出した油は、ケース外供給路50から油供給路40に供給される。具体的には、図2に示すように、油供給路40は、上流側端部にケース30の外面に開口する開口部46を有している。そして、ケース外供給路50と油供給路40とを接続する油路接続部51が、開口部46から油供給路40の内部に挿入されている。本実施形態では、油路接続部51は、ケース外供給路50とは別部材(プラグ)とされており、開口部46に対してケース30の外側から嵌合(例えば、圧入)した状態で、ケース30に対して固定されている。そして、ケース外供給路50の下流側端部が油路接続部51に接続されることで、ケース外供給路50と油供給路40とが油路接続部51を介して接続されている。なお、油路接続部51をケース外供給路50における下流側端部により構成すること、すなわち、ケース外供給路50における下流側端部が、開口部46から油供給路40の内部に挿入される構成とすることもできる。このように、本実施形態では、ケース30の外部に設けられるケース外供給路50から油供給路40に油を供給する構成としているが、ケース30の内部に設けられた油路から油供給路40に油を供給する構成とする等、油供給路40に対する油の供給構成は適宜変更可能である。
油流通管10は、内部空間14から油を排出する第1排出孔21を有している。第1排出孔21は、導入孔20とは延在方向Eの異なる位置(具体的には、導入孔20に対して第1側E1の位置)に設けられている。油流通管10は、回転電機60よりも鉛直方向Vの上側に配置されている。そして、第1排出孔21は、鉛直方向V視で油供給対象2(本実施形態では、第1コイルエンド部61)と重なる位置に設けられている。よって、図1に示すように、油供給路40から供給されて導入孔20から油流通管10の内部空間14に導入された油を、重力を利用した比較的簡素な構成で、第1排出孔21から排出して油供給対象2に供給することができる。本実施形態では、第1排出孔21が「排出孔」に相当する。なお、本明細書では、2つの部材の配置に関して、「特定方向視で重なる」とは、その視線方向に平行な仮想直線を当該仮想直線に直交する各方向に移動させた場合に、当該仮想直線が2つの部材の双方に交わる領域が少なくとも一部に存在することを指す。
本実施形態では、油流通管10は、内部空間14から油を排出する第2排出孔22を有している。第2排出孔22は、第1排出孔21とは延在方向Eの異なる位置であって、鉛直方向V視で第2コイルエンド部62と重なる位置に設けられている。よって、油流通管10の内部空間14に導入された油を、第1排出孔21から排出して第1コイルエンド部61に供給すると共に、第2排出孔22から排出して第2コイルエンド部62に供給することができる。これにより、コア64を挟んだ両側のコイルエンド部(61,62)のそれぞれに冷却用の油を供給して、回転電機60のステータ63を適切に冷却することが可能となっている。なお、油流通管10が、内部空間14から油を排出する排出孔を、鉛直方向V視でコア64と重なる位置にも有し、油流通管10の内部空間14に導入された油が、当該排出孔から排出されてコア64に供給される構成とすることもできる。
本実施形態では、第2排出孔22は、第1排出孔21に対して延在方向Eにおける導入孔20側とは反対側(第1排出孔21に対して第1側E1)に設けられている。すなわち、第2排出孔22は、第1排出孔21よりも下流側(内部空間14における油の流れにおける下流側、以下同様。)に設けられている。このように、油流通管10は、内部空間14において第1排出孔21よりも下流側に向かう油の流れが形成されるように構成されている。本実施形態では、油流通管10は、第2排出孔22よりも下流側(第1側E1)に、内部空間14から油を排出する第3排出孔23を有している。例えば、第1排出孔21及び第2排出孔22のいずれからも排出されずに第3排出孔23から排出された油が、別の油路を介して、潤滑のための油を必要とする部位(例えば、歯車機構の噛み合い部)に供給される構成とすることができる。図1に示す例では、第3排出孔23は、油流通管10の第2端部12に設けられている。油流通管10の第2端部12が開放された開放端である場合に、当該開放端の開口をそのまま第3排出孔23とすることができる。
図1及び図2に示すように、導入孔20は、油流通管10における油供給路40との接続部15に設けられている。そして、図2に示すように、導入孔20は、内部空間14へ向かう開口方向Dが油流通管10の延在方向Eに対して交差する方向となるように形成されている。これにより、内部空間14に流入した油を油流通管10の周壁部13の内面に衝突させて、油の流速を減少させることが可能となっている。この結果、導入孔20に対して比較的近い位置となる第1排出孔21の形成位置での油の流速を適切に低下させて、第1排出孔21からの油の排出量を適切に確保すること(例えば、第1排出孔21の断面積に応じた油の排出量を確保すること)が可能となっている。
本実施形態では、導入孔20は、油流通管10の周壁部13を貫通するように形成されている。具体的には、導入孔20の貫通方向は、油流通管10の径方向(第1軸A1を基準とする径方向)に平行な方向とされ、導入孔20は、周壁部13を、当該径方向に平行に貫通するように形成されている。よって、本実施形態では、開口方向Dは、延在方向Eに対して直角で交差する方向となっている。導入孔20の断面積(導入孔20の貫通方向(開口方向D)に直交する断面での断面積)は、内部空間14の断面積(延在方向Eに直交する断面での断面積)よりも小さい。また、導入孔20の断面積は、油供給路40における油流通管10との接続部分の断面積(油供給路40の延在方向に直交する断面での断面積、すなわち、流路断面積)よりも小さい。よって、導入孔20は絞り部として機能し、導入孔20の断面積に応じた量の油が、導入孔20から内部空間14に導入される。導入孔20が絞り部として機能するため、油の流速は導入孔20を通過する際に増加される。
本実施形態では、第1排出孔21も周壁部13を貫通するように形成されている。具体的には、第1排出孔21は、周壁部13を、油流通管10の径方向に平行に貫通するように形成されている。このように、本実施形態では、導入孔20及び第1排出孔21の双方が、周壁部13を貫通するように形成されている。そして、本実施形態では、導入孔20と第1排出孔21とが、延在方向Eの互いに異なる位置であって、油流通管10の周方向(第1軸A1を基準とする周方向)の同じ位置に形成されている。なお、本実施形態では、第1排出孔21は、導入孔20と同様に、内部空間14へ向かう開口方向が延在方向Eに対して交差する方向(ここでは、直角で交差する方向)となるように形成されている。本実施形態では、第2排出孔22も、周壁部13を貫通するように形成されている。具体的には、第2排出孔22は、周壁部13を、油流通管10の径方向に平行に貫通するように形成されている。そして、本実施形態では、導入孔20、第1排出孔21、及び第2排出孔22が、延在方向Eの互いに異なる位置であって、油流通管10の周方向の同じ位置に形成されている。
図2に示すように、本実施形態では、油供給路40が、ケース30の壁部31に形成されている。そして、油供給対象2は、壁部31に隣接して配置されている。ここでは、油供給対象2は、壁部31に対して延在方向Eに隣接して(第1側E1に隣接して)配置されている。具体的には、壁部31は、回転電機60の収容空間を軸方向L(図1参照)の一方側から区画するように配置されている。そして、回転電機60は、第1コイルエンド部61がコア64に対して軸方向Lで壁部31側に配置されるように、ケース30に収容されている。これにより、油供給対象2である第1コイルエンド部61が、壁部31に隣接して配置されている。
ケース30(ここでは、壁部31)には、第1側E1に向かって開口する凹部32が形成されている。そして、油流通管10の第1端部11は、当該凹部32に嵌合している。具体的には、油流通管10の第1端部11は、凹部32に対して第1側E1から挿入されている。本実施形態では、油流通管10の第1端部11は、開放された開放端であり、凹部32の内面によって第1端部11が閉じられている。なお、このように第1端部11が凹部32に嵌合する場合であっても、図3に示す別例のように、油流通管10が、第1端部11を閉塞する端壁部16を備える構成とすることもできる。このように、本実施形態では、油流通管10の延在方向Eにおける少なくとも一方側の端部(ここでは、少なくとも第1端部11)が、ケース30に形成された凹部に嵌合している。図示は省略するが、第2端部12も、ケース30に形成された凹部(第1端部11が嵌合する凹部とは別の凹部)に嵌合する構成とすることができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、油供給路40は、油流通管10に接続される接続油路42と、当該接続油路42とは別の分岐油路43とに分岐する分岐部45を備えている。接続油路42は、凹部32の内面における導入孔20が配置される位置に開口するように形成されている。よって、分岐部45において接続油路42に分配された油を、導入孔20から油流通管10の内部空間14に導入することができる。ここで、導入孔20の断面積(導入孔20の貫通方向に直交する断面での断面積)は、接続油路42の断面積(接続油路42の延在方向に直交する断面での断面積、すなわち、油路断面積)よりも小さい。よって、導入孔20は絞り部として機能し、分岐部45において接続油路42に分配されて油流通管10の内部空間14に導入される油量は、導入孔20の断面積に応じて定まる。なお、図1に示すように、本実施形態では、分岐油路43は、ロータ軸66の内部に形成された軸内油路44に接続されており、分岐部45において分岐油路43に分配された油は、軸内油路44に供給される。図1では、軸内油路44に供給された油が、第1コイルエンド部61や第2コイルエンド部62に対して径方向(第2軸A2を基準とする径方向)の内側から供給される構成を例示しているが、軸内油路44に供給された油を、潤滑のために油を必要とする部位に供給してもよい。
図2に示すように、本実施形態では、油流通管10の第1端部11が、開口部46に対して延在方向Eに隣接して(第1側E1に隣接して)配置されている。なお、本実施形態では、油供給路40における分岐部45よりも上流側の部分である上流油路41が、開口部46においてケース30の外面に開口している。そして、分岐部45は、延在方向E視で第1端部11とは重ならない位置に形成されている。ここでは、分岐部45は、第1端部11よりも鉛直方向Vの下側に形成されている。そして、本実施形態では、接続油路42が、延在方向Eにおいて分岐部45から第1端部11側に向かうに従って(すなわち、第1側E1に向かうに従って)延在方向E視で第1端部11に近づくように形成されている。これにより、油供給路40における油路接続部51が挿入される部分を避けて分岐部45を設けつつ、分岐部45と油流通管10とを接続する接続油路42を適切に形成することが可能となっている。なお、図2に示す接続油路42の構成は一例であり、接続油路42の構成は適宜変更可能である。
このように、本実施形態では、油流通管10の第1端部11が開口部46に対して延在方向Eに隣接して配置されるため、油供給装置1が設けられる装置全体の延在方向Eにおける小型化を図ることができる。更には、本実施形態では、分岐部45を、延在方向E視で第1端部11とは重ならない位置に形成することで、油供給装置1が設けられる装置全体の径方向(第2軸A2を基準とする径方向、以下、本段落において同様。)における小型化を図ることも可能となっている。補足説明すると、本実施形態の構成とは異なり、分岐部45を延在方向E視で第1端部11と重なる位置に設けようとすると、開口部46が第1端部11よりも径方向の外側に配置されることで、油供給装置1が設けられる装置が径方向に大型化する場合がある。これに対して、本実施形態では、分岐部45を延在方向E視で第1端部11とは重ならない位置に形成することで、開口部46を径方向の内側に寄せて配置しやすくなり、油供給装置1が設けられる装置の径方向における小型化を図ることができる。例えば、分岐部45を延在方向E視で第1端部11とは重ならない位置に形成することで、開口部46を、第1端部11と径方向の配置領域或いは鉛直方向Vの配置領域が重複する位置に配置することが可能となる。
〔その他の実施形態〕
次に、油供給装置のその他の実施形態について説明する。
(1)上記の実施形態では、油供給路40が、油流通管10に接続される接続油路42と、当該接続油路42とは別の分岐油路43とに分岐する分岐部45を備え、分岐部45が、延在方向E視で第1端部11とは重ならない位置に形成される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、分岐部45が、延在方向E視で第1端部11と重なる位置に形成される構成とすることもできる。また、油供給路40が分岐部45を備えず、ケース外供給路50から油供給路40に供給された油の全てが油流通管10に供給される構成とすることもできる。
(2)上記の実施形態では、油流通管10の第1端部11が、開口部46に対して延在方向Eに隣接して配置される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、油流通管10の第1端部11が、開口部46に対して延在方向Eに隣接しない構成とすることもできる。
(3)上記の実施形態では、油流通管10の第1端部11が、ケース30(具体的には、壁部31)に形成された凹部32であって、油供給路40(上記実施形態の例では、接続油路42)が開口する凹部32に嵌合している構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば図4に示す例のように、油流通管10が、第1端部11を閉塞する端壁部16を備え、油流通管10の第1端部11が油供給路40の内部(油供給路40における下流側端部の内部)に配置される構成とすることもできる。なお、この図4に示す例では、油流通管10は、接続部15(導入孔20が形成された部分)よりも第1側E1の部分がケース30に形成された孔部33に嵌合(例えば、圧入)するように配置されている。
(4)上記の実施形態では、導入孔20と第1排出孔21とが、延在方向Eの互いに異なる位置であって、油流通管10の周方向の同じ位置に形成される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、導入孔20と第1排出孔21とが、当該周方向の互いに異なる位置に形成される構成とすることもできる。
(5)上記の実施形態では、第1排出孔21の内部空間14の外側へ向かう開口方向が、鉛直方向Vに平行に下側に向かう方向である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1排出孔21の内部空間14の外側へ向かう開口方向を、鉛直方向Vに対して傾斜した方向(鉛直方向Vの下側へ向かう成分を有する方向)とすることもできる。また、上記の実施形態では、第1排出孔21が、周壁部13の最下部に形成される構成を例として説明したが、第1排出孔21の周方向(油流通管10の周方向、以下同様。)の形成位置を、周壁部13の最下部の周方向位置とは異ならせてもよい。具体的には、第1排出孔21の周方向の形成位置を、周壁部13の最下部の周方向位置から90度未満の周方向範囲内の位置とすることができる。このように、第1排出孔21の周方向の形成位置には、鉛直方向V視で油供給対象2と重なる範囲内での自由度がある。また、延在方向Eの同じ位置に、複数の第1排出孔21が周方向に並んで形成される構成とすることもできる。第2排出孔22についても同様である。すなわち、第2排出孔22の内部空間14の外側へ向かう開口方向が鉛直方向Vに対して傾斜した方向とされる構成、第2排出孔22の周方向の形成位置が周壁部13の最下部の周方向位置とは異なる構成、延在方向Eの同じ位置に複数の第2排出孔22が周方向に並んで形成される構成等とすることができる。
(6)上記の実施形態では、開口方向Dが、延在方向Eに対して直角で交差する方向となる構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、開口方向Dが延在方向Eに対して90度未満の角度で交差するように導入孔20が形成される構成とすることもできる。
(7)上記の実施形態では、導入孔20が、油流通管10の周壁部13を貫通するように形成される構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、図3に示す構成のように油流通管10の第1端部11が端壁部16により閉塞される場合に、開口方向Dが延在方向Eに対して交差する方向となるように、導入孔20が端壁部16に形成される構成とすることもできる。
(8)上記の実施形態では、油供給対象2が第1コイルエンド部61である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、油供給対象2を、第1コイルエンド部61以外の、油(例えば、冷却又は潤滑のための油)を必要とする部材とすることもできる。
(9)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用すること(その他の実施形態として説明した実施形態同士の組み合わせを含む)も可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下、上記において説明した油供給装置の概要について説明する。
ケース(30)に収容された油供給対象(2)に対して油を供給する油供給装置(1)であって、油が供給される油供給路(40)に接続され、前記ケース(30)の内部に配置される管状の油流通管(10)を備え、前記油流通管(10)は、前記油供給路(40)から前記油流通管(10)の内部空間(14)に油を導入する導入孔(20)と、前記内部空間(14)から油を排出する排出孔(21)とを有し、前記排出孔(21)は、鉛直方向(V)視で前記油供給対象(2)と重なる位置に設けられ、前記導入孔(20)は、前記油供給路(40)との接続部(15)に設けられていると共に、前記内部空間(14)へ向かう開口方向(D)が前記油流通管(10)の延在方向(E)に対して交差する方向となるように形成されている。
この構成によれば、油供給路(40)から供給されて導入孔(20)から油流通管(10)の内部空間(14)に導入された油を、排出孔(21)から排出して油供給対象(2)に供給することができる。この際、排出孔(21)が鉛直方向(V)視で油供給対象(2)と重なる位置に設けられるため、重力を利用した比較的簡素な構成で、排出孔(21)から油供給対象(2)への油の供給を適切に行うことができる。
その上で、上記の構成によれば、導入孔(20)が、内部空間(14)へ向かう開口方向(D)が油流通管(10)の延在方向(E)に対して交差する方向となるように形成される。そのため、導入孔(20)を通過することで油の流速が増加する場合でも、内部空間(14)に流入した油を油流通管(10)の周壁部(13)の内面に衝突させて、油の流速を減少させることができる。この結果、内部空間(14)における排出孔(21)の形成位置での油の流速を適切に低下させて、排出孔(21)からの油の排出量を適切に確保すること(例えば、排出孔(21)の断面積に応じた油の排出量を確保すること)が可能となる。
以上のように、上記の構成によれば、油供給路(40)から供給される油を導入孔(20)から油流通管(10)の内部空間(14)に導入する場合に、油流通管(10)に形成された排出孔(21)からの油供給対象(2)へ向けた油の排出量を適切に確保することが可能な油供給装置(1)を実現することができる。
ここで、前記導入孔(20)及び前記排出孔(21)の双方が、前記油流通管(10)の周壁部(13)を貫通するように形成されていると好適である。
この構成によれば、延在方向(E)に対する開口方向(D)の交差角度が大きくなるように導入孔(20)を形成することが容易となると共に、鉛直方向(V)視で油供給対象(2)と重なるように排出孔(21)を形成することも容易となる。
上記のように前記導入孔(20)及び前記排出孔(21)の双方が前記油流通管(10)の周壁部(13)を貫通するように形成される構成において、前記導入孔(20)と前記排出孔(21)とが、前記延在方向(E)の互いに異なる位置であって、前記油流通管(10)の周方向の同じ位置に形成されていると好適である。
この構成によれば、導入孔(20)及び排出孔(21)を油流通管(10)に対する孔あけ加工により形成する場合に、油流通管(10)に対する加工方向を、導入孔(20)と排出孔(21)とで共通の方向とすることができる。よって、油供給装置(1)の製造時における油流通管(10)の加工工数を低減して、油供給装置(1)の製造コストの低減を図ることができる。
上記の各構成の油供給装置(1)において、前記油流通管(10)の前記延在方向(E)における少なくとも一方側の端部(11)が、前記ケース(30)に形成された凹部(32)に嵌合していると好適である。
この構成によれば、油流通管(10)の端部(11)が開放されている場合であっても、凹部(32)の内面によって油流通管(10)の端部(11)を閉じることができる。よって、油流通管(10)の端部(11)を油の流入部や流出部としない場合であっても、端部(11)を別途閉塞する必要がなく、油供給装置(1)の製造コストの低減を図ることができる。
また、上記の構成によれば、油流通管(10)の端部(11)を凹部(32)に嵌合させることで、油流通管(10)の端部(11)をケース(30)に対して適切に固定することができる。
また、前記油供給路(40)が、前記ケース(30)の壁部(31)に形成され、前記油供給対象(2)が、前記壁部(31)に隣接して配置されていると好適である。
この構成によれば、油供給対象(2)と壁部(31)とが隣接する方向において、油供給装置(1)が設けられる装置全体の小型化を図ることができる。
なお、上記の構成では、油流通管(10)に導入する油が流通する油供給路(40)と、油流通管(10)の内部空間(14)に導入された油の供給先である油供給対象(2)との距離が短くなるため、導入孔(20)と排出孔(21)との距離が短くなりやすい。そのため、仮に導入孔(20)の開口方向(D)が油流通管(10)の延在方向(E)に沿う方向となっていた場合には、内部空間(14)における排出孔(21)の形成位置での油の流速は、導入孔(20)から内部空間(14)に流入した油の流速に近くなりやすい。この点に関し、本開示に係る油供給装置(1)では、上述したように、内部空間(14)に流入した油を油流通管(10)の周壁部(13)の内面に衝突させて、油の流速を減少させることができる。そのため、上記のように導入孔(20)と排出孔(21)との距離が短くなる場合であっても、内部空間(14)における排出孔(21)の形成位置での油の流速を適切に低下させて、排出孔(21)からの油の排出量を適切に確保することができる。
また、前記油流通管(10)は、前記内部空間(14)において前記排出孔(21)よりも下流側に向かう油の流れが形成されるように構成されていると好適である。
この構成によれば、油流通管(10)の内部空間(14)に導入された油を、排出孔(21)よりも下流側に供給することができる。よって、油供給対象(2)に油を供給するための油流通管(10)を、油供給対象(2)以外の箇所に油を供給するためにも用いることができ、油供給装置(1)が設けられる装置全体の油路構成の簡素化を図ることができる。
なお、上記の構成では、内部空間(14)における排出孔(21)の形成位置に下流側に向かう油の流れが形成されるため、排出孔(21)からの油の排出量が、当該形成位置での油の流速が高くなるに従って低下しやすい。この点に関し、本開示に係る油供給装置(1)では、上述したように、内部空間(14)における排出孔(21)の形成位置での油の流速を適切に低下させることができる。よって、上記のように内部空間(14)において排出孔(21)よりも下流側に向かう油の流れが形成される場合であっても、排出孔(21)からの油の排出量を適切に確保することができる。
また、前記油供給対象(2)は、前記ケース(30)の内部に配置された回転電機(60)におけるステータ(63)の第1コイルエンド部(61)であり、前記回転電機(60)は、前記ステータ(63)のコア(64)を挟んで前記第1コイルエンド部(61)とは反対側に設けられた第2コイルエンド部(62)を更に備え、前記排出孔(21)を第1排出孔(21)として、前記油流通管(10)は、前記内部空間(14)から油を排出する第2排出孔(22)を、前記第1排出孔(21)とは前記延在方向(E)の異なる位置であって、鉛直方向(V)視で前記第2コイルエンド部(62)と重なる位置に有していると好適である。
この構成によれば、重力を利用した比較的簡素な構成で、油流通管(10)の内部空間(14)に導入された油を、第1排出孔(21)から排出して第1コイルエンド部(61)に供給することができると共に、第2排出孔(22)から排出して第2コイルエンド部(62)に供給することができる。よって、コア(64)を挟んだ両側のコイルエンド部(61,62)のそれぞれに冷却用の油を供給して、回転電機(60)のステータ(63)を適切に冷却することができる。
また、前記導入孔(20)の断面積は、前記延在方向(E)に直交する断面における前記内部空間(14)の断面積よりも小さいと好適である。
この構成によれば、導入孔(20)をオリフィス(絞り部)として機能させて、油流通管(10)の内部空間(14)に導入される油量を適切な量とすることができる。
なお、このように導入孔(20)がオリフィスとして機能する場合、油の流速は、導入孔(20)を通過することで増加する。この点に関し、本開示に係る油供給装置(1)では、上述したように、内部空間(14)に流入した油を油流通管(10)の周壁部(13)の内面に衝突させて、油の流速を減少させることができる。そのため、導入孔(20)がオリフィスとして機能する場合であっても、内部空間(14)における排出孔(21)の形成位置での油の流速を適切に低下させて、排出孔(21)からの油の排出量を適切に確保することができる。
また、前記油供給路(40)は、前記油流通管(10)に接続される接続油路(42)と、当該接続油路(42)とは別の分岐油路(43)とに分岐する分岐部(45)を備えていると好適である。
この構成によれば、分岐部(45)において接続油路(42)に分配された油を、油流通管(10)に向けて流動させることができる。そして、油流通管(10)に到達した油は、導入孔(20)から油流通管(10)の内部空間(14)に導入されるため、導入孔(20)の断面積の大きさを調節することで、油流通管(10)の内部空間(14)に導入される油量を適切な量とすることができる。
なお、上記の構成によれば、油供給路(40)における分岐部(45)よりも上流側の部分から、接続油路(42)及び分岐油路(43)のそれぞれに油を供給することができるため、接続油路(42)及び分岐油路(43)に対して油を供給するための油路を各別に設ける場合に比べて、油供給装置(1)が設けられる装置全体の油路構成の簡素化を図ることもできる。
上記のように前記油供給路(40)が前記接続油路(42)と前記分岐油路(43)とに分岐する前記分岐部(45)を備える構成において、前記油供給路(40)は、上流側端部に前記ケース(30)の外面に開口する開口部(46)を有し、前記油供給路(40)に対して前記ケース(30)の外部から油を供給するケース外供給路(50)と前記油供給路(40)とを接続する油路接続部(51)が、前記開口部(46)から前記油供給路(40)の内部に挿入され、前記油流通管(10)の前記延在方向(E)における一方側の端部である対象端部(11)が、前記開口部(46)に対して前記延在方向(E)に隣接して配置され、前記分岐部(45)は、前記延在方向(E)に沿う延在方向(E)視で前記対象端部(11)とは重ならない位置に形成され、前記接続油路(42)が、前記延在方向(E)において前記分岐部(45)から前記対象端部(11)側に向かうに従って前記延在方向(E)視で前記対象端部(11)に近づくように形成されていると好適である。
この構成によれば、対象端部(11)が開口部(46)に対して延在方向(E)に隣接して配置されるため、油供給装置(1)が設けられる装置全体の延在方向(E)における小型化を図ることができる。
その上で、上記の構成によれば、分岐部(45)が、延在方向(E)視で対象端部(11)とは重ならない位置に形成され、接続油路(42)が、延在方向(E)において分岐部(45)から対象端部(11)側に向かうに従って延在方向(E)視で対象端部(11)に近づくように形成される。よって、油供給路(40)における油路接続部(51)が挿入される部分を避けて分岐部(45)を設けつつ、分岐部(45)と油流通管(10)とを接続する接続油路(42)を適切に形成することができる。
本開示に係る油供給装置は、上述した各効果のうち、少なくとも1つを奏することができれば良い。
1:油供給装置
2:油供給対象
10:油流通管
11:第1端部(対象端部)
13:周壁部
14:内部空間
15:接続部
20:導入孔
21:第1排出孔(排出孔)
22:第2排出孔
30:ケース
31:壁部
32:凹部
40:油供給路
42:接続油路
43:分岐油路
45:分岐部
46:開口部
50:ケース外供給路
51:油路接続部
60:回転電機
61:第1コイルエンド部
62:第2コイルエンド部
63:ステータ
64:コア
D:開口方向
E:延在方向
V:鉛直方向

Claims (10)

  1. ケースに収容された油供給対象に対して油を供給する油供給装置であって、
    油が供給される油供給路に接続され、前記ケースの内部に配置される管状の油流通管を備え、
    前記油流通管は、前記油供給路から前記油流通管の内部空間に油を導入する導入孔と、前記内部空間から油を排出する排出孔とを有し、
    前記排出孔は、鉛直方向視で前記油供給対象と重なる位置に設けられ、
    前記導入孔は、前記油供給路との接続部に設けられていると共に、前記内部空間へ向かう開口方向が前記油流通管の延在方向に対して交差する方向となるように形成されている、油供給装置。
  2. 前記導入孔及び前記排出孔の双方が、前記油流通管の周壁部を貫通するように形成されている、請求項1に記載の油供給装置。
  3. 前記導入孔と前記排出孔とが、前記延在方向の互いに異なる位置であって、前記油流通管の周方向の同じ位置に形成されている、請求項2に記載の油供給装置。
  4. 前記油流通管の前記延在方向における少なくとも一方側の端部が、前記ケースに形成された凹部に嵌合している、請求項1から3のいずれか一項に記載の油供給装置。
  5. 前記油供給路が、前記ケースの壁部に形成され、
    前記油供給対象が、前記壁部に隣接して配置されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の油供給装置。
  6. 前記油流通管は、前記内部空間において前記排出孔よりも下流側に向かう油の流れが形成されるように構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の油供給装置。
  7. 前記油供給対象は、前記ケースの内部に配置された回転電機におけるステータの第1コイルエンド部であり、
    前記回転電機は、前記ステータのコアを挟んで前記第1コイルエンド部とは反対側に設けられた第2コイルエンド部を更に備え、
    前記排出孔を第1排出孔として、前記油流通管は、前記内部空間から油を排出する第2排出孔を、前記第1排出孔とは前記延在方向の異なる位置であって、鉛直方向視で前記第2コイルエンド部と重なる位置に有している、請求項1から6のいずれか一項に記載の油供給装置。
  8. 前記導入孔の断面積は、前記延在方向に直交する断面における前記内部空間の断面積よりも小さい、請求項1から7のいずれか一項に記載の油供給装置。
  9. 前記油供給路は、前記油流通管に接続される接続油路と、当該接続油路とは別の分岐油路とに分岐する分岐部を備えている、請求項1から8のいずれか一項に記載の油供給装置。
  10. 前記油供給路は、上流側端部に前記ケースの外面に開口する開口部を有し、
    前記油供給路に対して前記ケースの外部から油を供給するケース外供給路と前記油供給路とを接続する油路接続部が、前記開口部から前記油供給路の内部に挿入され、
    前記油流通管の前記延在方向における一方側の端部である対象端部が、前記開口部に対して前記延在方向に隣接して配置され、
    前記分岐部は、前記延在方向に沿う延在方向視で前記対象端部とは重ならない位置に形成され、
    前記接続油路が、前記延在方向において前記分岐部から前記対象端部側に向かうに従って前記延在方向視で前記対象端部に近づくように形成されている、請求項9に記載の油供給装置。
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