<システム概要>
図1は、本実施の形態に係るアンケート実施システムの概要を示す模式図である。本実施の形態に係るアンケート実施システムは、スマートフォン1を利用して金銭の出入を記録する家計簿管理システムにおいて、ユーザがスマートフォン1にて情報の入力操作を行う際に、購入した商品又は店舗等に関するアンケートを実施する構成である。なお本実施の形態においては、ユーザが利用する端末装置としてスマートフォン1を例に説明を行うが、端末装置はスマートフォン1以外の装置であってよい。ユーザが利用する端末装置には、例えば携帯電話機、タブレット型端末装置、パーソナルコンピュータ又はゲーム機等の種々の装置を採用することができる。これらの端末装置には家計簿を管理するためのアプリケーションプログラム(以下、家計簿アプリ2という)がインストールされ、家計簿アプリ2が実行されることによって、家計簿管理のための処理とアンケートの表示及び回答受付等の処理とが端末装置にて実行される。
本実施の形態に係るアンケート実施システムは、上記のスマートフォン1と、家計簿サーバ3及び店舗特定サーバ4とがインターネットなどのネットワークを介して情報を交換し、協働することで実現される。なお本実施の形態においては、家計簿サーバ3及び店舗特定サーバ4の2つのサーバ装置を用いる構成とするが、これに限るものではない。例えば家計簿サーバ3に店舗特定サーバ4の機能を統合して1つのサーバ装置としてもよく、また例えば家計簿サーバ3及び店舗特定サーバ4の機能を更に多くのサーバ装置に分散してもよい。
本実施の形態において、ユーザは店舗7にて商品を購入する。店舗7は、例えばスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、レストラン又は家電量販店等とすることができる。店舗7は、ユーザ自身が実際に訪れる実店舗であってもよく、ネットワーク上のいわゆるオンラインショッピングなどの仮想的な店舗であってもよい。また店舗7にて販売され、ユーザが購入する商品には、物品のみではなく、ユーザに対して提供されるサービス、例えばマッサージの施術又はヘアカット等を含み得る。
店舗7は、商品を購入したユーザに対して、商品名及び価格等の情報が紙などのシート体に印刷されたレシート8を発行する。レシート8は、例えば領収書又は納品書等の書類であってよく、電子的に発行されるものであってもよい。本実施の形態においてレシート8には、店名、電話番号、住所、メールアドレス又はURL等の店舗7に係る情報と、ユーザが購入した商品名、価格、購入数及び合計金額等の商品に係る情報とが記録されている。またレシート8には、例えば発行日時及び広告等の情報が更に記録されていてもよい。本実施の形態においては、レシート8に記録されたこれらの情報を購入情報という。
店舗7にて商品を購入してレシート8を受け取ったユーザは、その後の任意のタイミングで、自身のスマートフォン1にて家計簿アプリ2を起動し、購入情報を入力することができる。本実施の形態においては、ユーザがスマートフォン1に搭載されたカメラにてレシート8を撮影することによって、購入情報の入力を行うことができる。スマートフォン1は、カメラの撮影により得られた画像からレシート8に記載された購入情報を抽出して取得し、取得した購入情報を適宜に編集及び加工等して、ユーザが購入した商品のリストを表示する。ユーザは表示されたリストを確認し、必要に応じてリスト内の情報を修正した後、リストの情報を登録する操作を行う。この登録操作に応じてスマートフォン1は購入情報を自身のメモリに記憶すると共に、家計簿サーバ3へ購入情報を送信する。家計簿サーバ3は、スマートフォン1から送信された購入情報を受信し、受信した購入情報を送信元のスマートフォン1又はそのユーザに対して付された識別情報(例えば端末ID又はユーザID等)に対応付けてデータベースに記憶する。
なおスマートフォン1による購入情報の入力は、レシート8をカメラで撮影する方法のみではなく、例えばユーザがスマートフォン1の操作部を利用して直接的に入力することも可能である。またシート体に購入情報が印刷されたレシート8に代えて、電子的なデータとして購入情報が店舗7から提供される場合には、スマートフォン1が店舗7から受信したデータを適宜に編集又は加工等して所望の購入情報を取得してもよい。
本実施の形態に係る家計簿アプリ2を実行するスマートフォン1は、レシート8をカメラで撮影して取得した購入情報に基づく購入商品のリストを表示している際に、購入した各商品に対する評価を受け付ける。例えばスマートフォン1は、リストとして表示した商品名に対するタッチ操作又はタップ操作等に応じて、商品に対するフラグの設定/解除を受け付け、フラグが付された商品はユーザにより高評価されたものとして評価を受け付ける。スマートフォン1が受け付けた評価は、購入情報と共に家計簿サーバ3へ送信される。
また本実施の形態に係る家計簿アプリ2を実行するスマートフォン1は、商品のリストを表示してユーザによる購入情報の登録操作を受け付けた後、リスト表示していた商品をユーザが購入した店舗7に関するアンケートを表示部に表示し、ユーザによるアンケートの回答を受け付ける。
このときにまずスマートフォン1は、購入情報に含まれる店舗7に関する情報を抽出して店舗特定サーバ4へ送信する。店舗特定サーバ4は、スマートフォン1から送信された情報に基づいて店舗7を特定し、店舗7を特定した情報をスマートフォン1へ送信する。例えば、スマートフォン1がレシート8から取得した店舗7の電話番号を店舗特定サーバ4へ送信し、電話番号と店舗7の名称等とを対応付けて記憶したデータベースを有する店舗特定サーバ4が電話番号から店舗7を特定する。例えば、レシート8に「スーパーABC」などの店舗名が記載されていても、この店舗がチェーン展開するスーパーの一店舗である場合、複数存在する同名のスーパーのいずれであるかをスマートフォン1が判断することは難しい。そこで店舗特定サーバ4が、スマートフォン1から受信した電話番号などの情報を基に店舗7の特定を行い、これにより「スーパーABCの市ヶ谷支店」などのより詳細な店舗7の特定が実現される。なおレシート8から取得した情報に店舗7を特定する十分な情報が含まれている場合、例えばレシート8に「スーパーABCの市ヶ谷支店」と記載されている場合などには、スマートフォン1は必ずしも店舗特定サーバ4による店舗7の特定を行う必要はない。しかし、レシート8を撮影した画像に基づいて抽出した店名などには誤りが含まれる可能性があるため、このような場合であっても店舗特定サーバ4による店舗7の特定を行うことが好ましい。また店舗特定サーバ4は、店舗7を特定する処理を行う専用のサーバ装置ではなく、例えばインターネットの検索エンジンなどのサーバ装置を利用してもよい。この場合にスマートフォン1は、例えば検索エンジンに対して店舗7の電話番号をキーワードとして検索を行い、検索結果として得られる店舗名などを取得する。
店舗特定サーバ4からの情報を受信したスマートフォン1は、特定された店舗7の種別を判定する。店舗7の種別は、例えばスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、レストラン又は家電量販店等とすることができる。例えば店舗の種別は、店舗特定サーバ4から店舗名などの情報と共に与えられてもよく、この場合にスマートフォン1は店舗特定サーバ4からの情報に基づいて店舗の種別を判定することができる。また例えば、スマートフォン1が店舗7の名称と種別とを対応付けたデータベースを有し、特定された店舗7の名称に基づいてデータベースを参照することで、店舗7の種別を判定してもよい。
店舗7の種別を判定したスマートフォン1は、種別に応じて決定されるアンケートを表示部に表示する。本実施の形態においてスマートフォン1が表示するアンケートは、例えば複数の質問が並べられており、各質問に対して3段階の評価回答を行うことができる。ユーザはスマートフォン1を操作してアンケートの各質問に対する回答を設定し、アンケート完了を通知する操作を行う。これによりスマートフォン1は、アンケートに対する回答を受け付けて、受け付けた回答を家計簿サーバ3へ送信する。家計簿サーバ3はスマートフォン1から送信されたアンケートの回答を受信し、データベースなどに蓄積する。家計簿サーバ3は、多数のユーザから取得したアンケートの回答を定期的に集計し、集計結果を店舗7へ送信する。
ただし、店舗7で商品を購入する都度にアンケートを表示することがユーザに取って煩わしいものとなることを避けるため、本実施の形態においてスマートフォン1は、アンケートの表示に関する制限条件が成立するか否かを判定し、制限条件が成立する場合にはアンケートの表示を見合わせる。例えばスマートフォン1は、これまでに行ったアンケートについて、アンケートの実施日時及び回答内容等を履歴情報として記憶しており、同一店舗については前回のアンケート実施から一週間又は一ヶ月等の所定期間が経過するまでアンケートの表示を制限することができる。また例えばスマートフォン1は、購入金額の合計が閾値を超えない場合、又は、購入商品点数が閾値を超えない場合等にはアンケートの表示を制限することができる。なお制限条件は、上記のものに限らず、種々の条件を採用することができる。
また本実施の形態においてスマートフォン1は、購入した商品の中に特定の商品が含まれている場合、又は、購入した店舗7が特定の店舗7である場合等に、特定商品又は特定店舗に対して用意された特定アンケートを実施する。スマートフォン1は、特定アンケートを実施する特定商品又は特定店舗と、特定アンケートとして表示する質問内容とを対応付けて記憶している。又は、スマートフォン1は、特定アンケートの質問内容を家計簿サーバ3又は別のサーバ装置から取得してもよい。スマートフォン1は、特定商品又は特定店舗に対応付けられた質問内容の特定アンケートを表示して解答を受け付け、受け付けた回答を家計簿サーバ3へ送信する。例えば家計簿サーバ3は、特定商品に関する特定アンケートの回答を集計し、集計結果を特定商品の製造会社などへ送信する。また例えば家計簿サーバ3は、特定店舗に関する特定アンケートの回答を集計し、集計結果を特定の店舗7へ送信する。なおスマートフォン1は、特定アンケートの回答を家計簿サーバ3以外のサーバ装置へ送信してもよい。
<装置構成>
図2は、本実施の形態に係るスマートフォン1の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るスマートフォン1は、処理部11、記憶部12、RAM(Random Access Memory)13、通信部14、カメラ15、表示部16及び操作部17等を備えて構成されている。処理部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成されており、記憶部12に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、種々の演算処理、画像処理及び制御処理等を行うことができる。本実施の形態において処理部11は、記憶部12に記憶された家計簿アプリ2を読み出して実行することにより、家計簿管理処理及びアンケート実施処理等を行う。
記憶部12は、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリ素子を用いて構成されている。記憶部12は、処理部11が実行するプログラム及びこのプログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。本実施の形態において記憶部12には、処理部11が実行する家計簿アプリ2がインストールされている。家計簿アプリ2は、例えばスマートフォン1用のアプリケーションプログラムを配信するサーバ装置(図示は省略する)からネットワークNWを介して取得される。ただし家計簿アプリ2は、例えばスマートフォン1の製造段階において記憶部12に記憶される、いわゆるプリインストールされるものであってもよく、また例えばメモリカードなどの記録媒体に記録されたものをスマートフォン1が読み出して記憶部12に記憶してもよい。
また本実施の形態において記憶部12には、家計簿アプリ2を実行する処理部11の処理に用いられるデータとして、質問内容DB(データベース)12a、制限条件12b及び履歴情報12c等が記憶されている。図3は、質問内容DB12aの構成例を示す模式図である。本実施の形態において質問内容DB12aは、店舗種別と質問内容とが対応付けられたデータベースである。質問内容DB12aの店舗種別は、スーパー又はコンビニ(コンビニエンスストア)等の店舗7の種別である。質問内容DB12aの質問内容は、アンケートとして表示される一又は複数の具体的な質問項目である。図示の質問内容DB12aでは、”行きやすさ”、”雰囲気”、”品質”、”お得感”、”品揃え”及び”おいしさ”等の質問項目が例示されている。処理部11は、店舗7の種別を判定して質問内容DB12aを参照することにより、アンケートの質問内容を決定することができる。
また質問内容DB12aには、店舗種別に対応するアンケートの質問内容の他に、特定の商品名又は特定の店舗名に対応する特定アンケートの質問内容が記憶されている。処理部11は、レシート8から取得した購入情報に含まれる購入商品の品名にて質問内容DB12aを参照することにより、特定商品に関する特定アンケートの質問内容を決定することができる。また処理部11は、店舗特定サーバ4にて特定される店舗名にて質問内容DB12aを参照することにより、特定店舗に関する特定アンケートの質問内容を決定することができる。また特定アンケートについては、質問内容をスマートフォン1に記憶しておくのではなく、外部のサーバ装置から取得する構成としてもよい。この場合には、質問内容DB12aに特定アンケートの質問内容を記憶しておくのではなく、質問内容を取得すべきサーバ装置のアドレスなどの情報を記憶しておく構成とすることができる。
図4は、制限条件12bの構成例を示す模式図である。本実施の形態において制限条件12bには、条件判定の対象となる情報と、この情報に対する詳細な制限条件とが対応付けて記憶されている。例えばアンケートの実施間隔に係る制限条件として、前回のアンケート実施から10が経過していない場合にアンケートの実施を制限するという条件を設定することができる。また例えば1回の商品購入の合計金額に係る制限条件として、合計金額が5000円に満たない場合にアンケートの実施を制限するという条件を設定することができる。例えば1回の商品購入の点数に係る制限条件として、購入点数が5点未満である場合にアンケートの実施を制限するという条件を設定することができる。例えば購入した商品に対する個別の評価に関する制限条件として、ユーザが高評価を行わなかった場合にアンケートの実施を制限するという条件を設定することができる。これらの制限条件は一例であって、これに限るものではなく、種々の条件を設定してよい。
図5は、履歴情報12cの構成例を示す模式図である。本実施の形態において履歴情報12cには、購入情報、商品評価、アンケート日時及びアンケート回答等の情報が対応付けて記憶されている。購入情報は、レシート8から取得した情報及びこれに関連する情報であり、購入日時、店舗名、店舗種別及び商品名等の情報が含まれる。また図示は省略するが、購入情報には更に商品の購入数、単価及び合計金額等の情報が含まれ得る。購入日時は、ユーザが店舗7にて商品を購入した日時であり、レシート8に記載された日時である。店舗名は、商品を購入した店舗7の名称であり、レシート8に記載された名称又は店舗特定サーバ4にて特定された名称である。店舗種別は、スーパー又はコンビニ等の店舗7の種別である。商品名は、ユーザが購入した一又は複数の商品の名称であり、レシート8に記載された商品の名称である。
履歴情報12cの商品評価は、購入情報に含まれる商品毎の評価である。本実施の形態において各商品に対するユーザの評価は、”良い”を示すデータ1と、これ以外を示すデータ0との2値が設定される評価フラグとして記憶される。1つの商品に対して1つの評価フラグが割り当てられる。アンケート日時は、店舗の種別に応じたアンケートを行った日時である。アンケート回答は、アンケートに対してユーザが行った回答である。本実施の形態においてアンケートの各質問は三択で回答が受け付けられ、アンケート回答は各質問に対していずれの回答が選択されたかを示す情報である。またアンケートに感想又はコメント等をユーザが自由記入できる構成とする場合には、ユーザが入力した文章をアンケート回答に記憶しておく。
スマートフォン1の処理部11は、レシート8から購入情報を取得した場合、取得した購入情報を履歴情報12cに記憶する。また処理部11は、購入した商品に対する評価がなされた場合に、受け付けた評価を履歴情報12cに記憶する。また処理部11は、購入した店舗の種別に応じたアンケートを実施した場合、ユーザによる回答を受け付けて履歴情報12cに記憶する。なお、アンケートは必ずしも行われるとは限らないため、アンケートを実施しなかった場合、処理部11は、履歴情報12cにアンケートを実施しなかった旨を記憶してもよい。またアンケートに対してはユーザが回答を先送り又は拒否等することが可能な構成であってもよく、この場合に処理部11は、アンケートに対して回答が先送りされた又は拒否された旨を、履歴情報12cに記憶してもよい。
また、スマートフォン1のRAM13は、例えばSRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamic Random Access Memory)等のメモリ素子を用いて構成されている。RAM13は、処理部11が行う演算処理の処理過程で発生したデータ、及び、通信により外部の装置から受信したデータ等を一時的に記憶する。通信部14は、例えば携帯電話通信網又は無線LAN(Local Area Network)等の無線通信網を利用し、インターネットなどのネットワークNWを介して他の装置との通信を行う。本実施の形態において通信部14は、ネットワークNWを介して家計簿サーバ3及び店舗特定サーバ4等との間で通信を行う。通信部14は、処理部11から与えられた送信用のデータを変調して得られた信号をアンテナへ出力することでデータを送信する。また通信部14は、アンテナにて受信した信号を復調してデジタルのデータに変換し、このデータを受信データとして処理部11へ与える。
カメラ15は、例えばスマートフォン1の筐体の背面に設けられ、ユーザの操作に応じて撮像した画像を処理部11へ与える。本実施の形態においてカメラ15は、レシート8に記載された購入情報の取得のために、レシート8を撮像する際に用いられる。表示部16は、液晶パネルなどを用いて構成されており、処理部11の処理に応じて種々の画像を表示する。操作部17は、ユーザによる操作を受け付けて、受け付けた操作内容を処理部11へ通知する。操作部17は、例えば表示部16の表面に設けられたタッチパネル、及び、スマートフォン1の筐体に設けられたプッシュスイッチ等を用いて構成される。
また本実施の形態に係るスマートフォン1は、記憶部12に記憶された家計簿アプリ2を処理部11が実行することにより、購入情報取得部11a、商品評価受付部11b、店舗種別判定部11c、要否判定部11d、アンケート決定部11e、制限判定部11f、アンケート出力部11g、回答受付部11h、特定アンケート出力部11i及び特定回答受付部11j等がソフトウェア的な機能ブロックとして処理部11に設けられる。
購入情報取得部11aは、カメラ15によるレシート8の撮影を行うようユーザに促し、カメラ15にて撮影されたレシート8の画像を取得する。購入情報取得部11aは、レシート8の画像から文字及び数字等を抽出する処理、いわゆるOCR(Optical Character Recognition)の処理を行うことによって、レシート8に印刷された店舗名、電話番号、日時、商品名、購入数、商品単価及び合計金額等の購入情報を取得する。また本実施の形態においては、ユーザが購入情報を直接的に入力することができる。この場合に購入情報取得部11aは、購入情報を入力するための画面を表示部16に表示し、操作部17を利用してユーザが入力した購入情報を取得する。購入情報取得部11aが取得した購入情報は、記憶部12の履歴情報12cに記憶される。また購入情報取得部11aは、電子的に発行されたレシート8から購入情報を取得する構成であってもよい。この場合に購入情報取得部11aは、電子的なレシート8を発行する装置との間で通信を行うことによって、レシート8のデータを取得する。購入情報取得部11aは、電子的なレシート8に含まれる商品名及び商品単価等の購入情報を抽出して取得することができる。
商品評価受付部11bは、購入情報取得部11aが取得した購入情報に含まれる各商品について、ユーザによる評価を受け付ける処理を行う。商品評価受付部11bは、例えば購入情報取得部11aが取得した購入情報に基づいて、ユーザが購入した商品の商品名を表示部16に一覧表示する。商品評価受付部11bは、一覧表示した各商品について、ユーザのタッチ操作などに応じてオン/オフがトグル的に切り替わる評価ボタンなどを設け、この評価ボタンの状態に応じて各商品の評価を受け付ける。商品評価受付部11bが受け付けた評価は、記憶部12の履歴情報12cに記憶される。また購入情報取得部11aが取得した購入情報及び商品評価受付部11bが受け付けた評価は、通信部14にて家計簿サーバ3へ送信され、家計簿サーバ3においても記憶される。
店舗種別判定部11cは、購入情報取得部11aが取得した購入情報に基づいて、ユーザが商品を購入した店舗7の種別を判定する処理を行う。店舗種別判定部11cは、購入情報に含まれる電話番号などの情報を店舗特定サーバ4へ送信して店舗の特定を依頼する。店舗特定サーバ4は、スマートフォン1から送信された電話番号に基づいて店舗7を特定し、特定した店舗7の情報、例えば店舗の正式な又は詳細な名称などを店舗特定情報としてスマートフォン1へ送信する。また店舗特定サーバ4は、この店舗の種別、例えばスーパー、コンビニ(コンビニエンスストア)、ドラッグストア及びレストラン等の情報を、店舗特定情報に含めて送信する。店舗種別判定部11cは、店舗特定サーバ4から受信した店舗特定情報を基に、店舗7の種別を特定する。なお店舗種別判定部11cは、購入情報取得部11aが取得した購入情報に基づいて店舗7を特定することが可能である場合には、店舗特定サーバ4との通信を行わずに店舗を特定して種別を判定してもよい。
また、レシート8に電話番号が記載されていない場合、又は、電話番号が店舗特定サーバ4に登録されていない場合等には、店舗種別判定部11cは、レシート8に記載された店舗名から店舗7の種別を特定する必要がある。このような場合に、店舗種別判定部11cは、レシート8に記載された店舗名に含まれるキーワードに基づいて、店舗7の種別を推定する。このためにスマートフォン1の記憶部12には、店舗名に含まれ得るキーワードと、店舗7の種別とを対応付けたデータベース(図示は省略する)が設けられている。店舗種別判定部11cは、このデータベースに登録されたキーワードがレシート8に記載された店舗名に含まれている場合に、店舗7の種別を推定することができる。なお、店舗7の種別を推定することができない場合、店舗種別判定部11cは、店舗7の種別を不明とし、例えばユーザに対して店舗の種別を問い合わせるメッセージを表示するなどの処理を行ってもよい。また購入情報をユーザが直接的に入力する場合、入力された店舗名から同様に店舗種別判定部11cが種別を判定する構成としてもよく、又は、購入情報を入力する際に店舗7の種別をユーザに入力させる構成としてもよい。
要否判定部11dは、店舗種別判定部11cが判定した店舗7の種別に応じて、アンケートの実施の要否を判定する処理を行う。スマートフォン1の記憶部12には、店舗7の種別とアンケートの要否とを対応付けたテーブル(図示は省略する)を記憶している。要否判定部11dは、店舗種別判定部11cが判定した種別にてテーブルを参照することにより、アンケートの要否を判定することができる。なお、店舗種別及びアンケート要否を対応付けたテーブルは、記憶部12の質問内容DB12aにて代用可能であるため、このテーブルを記憶していない構成としてもよい。要否判定部11dは、店舗種別判定部11cが判定した店舗7の種別が、質問内容DB12aの店舗種別に登録されているか否かに応じて、アンケートの要否を判定することができる。
アンケート決定部11eは、要否判定部11dがアンケートの実施が必要であると判定した場合に、店舗種別判定部11cが判定した店舗7の種別に応じて、アンケートの質問内容を決定する処理を行う。アンケート決定部11eは、判定された店舗7の種別にて記憶部12の質問内容DB12aを参照することにより、店舗7の種別に応じた質問の項目を決定することができる。
制限判定部11fは、記憶部12に記憶された制限条件12bが成立するか否かを判定することにより、アンケートの出力を制限するか否かを判定する処理を行う。本実施の形態において制限判定部11fは、記憶部12に記憶された履歴情報12cに基づいて制限条件が成立するか否かを判定する。例えば制限判定部11fは、同一店舗であるか否かに関わらず、前回のアンケート実施からの経過日数を算出し、経過日数が閾値(例えば1週間又は10日間等)を超えない場合に制限条件が成立したと判定し、アンケートの出力を制限する。また例えば制限判定部11fは、同一店舗について前回のアンケート実施からの経過日数が閾値(例えば2週間又は1ヶ月等)を超えない場合にはアンケートの出力を制限する。
なお、制限判定部11fにより判定される制限条件は、上記のような前回アンケートからの経過日数に限らず、種々の条件を採用してよい。例えば制限判定部11fは、今回の購入金額の合計が閾値(例えば3千円又は1万円等)を超えない場合にアンケートの出力を制限してもよく、今回の購入商品数が閾値(例えば5個又は10個等)を超えない場合にアンケートの出力を制限してもよい。また制限判定部11fは、商品評価受付部11bが受け付けた評価に基づいて制限条件を判定してもよい。例えば制限判定部11fは、商品評価受付部11bにて所定以上の高い評価が得られた場合にアンケートを出力し、高い評価が得られなかった場合にアンケートの出力を制限してもよい。また制限判定部11fは、商品評価受付部11bが受け付けた評価に応じて、購入金額又は購入商品数と比較する閾値を変動させて制限条件を満たすか否かを判定してもよい。これらの制限条件は、記憶部12に制限条件12bとして記憶しておくことにより、種々の条件でアンケートの実施を制限することが可能である。
アンケート出力部11gは、制限判定部11fがアンケートの出力を制限しないと判定した場合に、アンケート決定部11eが決定した質問内容を有するアンケートを表示部16に表示する処理を行う。回答受付部11hは、表示部16に表示されたアンケートに対し、ユーザが操作部17を用いて行った回答を受け付ける処理を行う。本実施の形態においてアンケート出力部11gが表示部16に表示するアンケートには、各質問に対して3択の回答項目が設けられており、回答受付部11hは、いずれかの回答項目に対するタッチ操作などに応じて、アンケートの質問に対する回答を受け付ける。回答受付部11hが受け付けた回答は、記憶部12の履歴情報12cに記憶されると共に、通信部14にて家計簿サーバ3へ送信される。
特定アンケート出力部11iは、購入情報取得部11aが取得した購入情報に特定の商品又は店舗7が含まれている場合に、この特定商品又は特定店舗に関する特定アンケートを表示部16に表示する処理を行う。特定商品又は特定店舗に関する特定アンケートの質問内容は、記憶部12の質問内容DB12aに記憶されている。特定アンケートの質問内容及び回答形式等は様々なものであり得る。特定回答受付部11jは、表示部16に表示された特定アンケートに対する回答を受け付ける処理を行う。特定回答受付部11jが受け付けた回答は、通信部14にて家計簿サーバ3へ送信される。なお特定アンケートについては、家計簿サーバ3以外のサーバ装置へ回答を送信する構成としてもよい。
図6は、本実施の形態に係る家計簿サーバ3の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る家計簿サーバ3は、処理部31、記憶部32、RAM33及び通信部34等を備えて構成されている。家計簿サーバ3は、汎用的なサーバコンピュータにサーバプログラム32aをインストールすることによって実現される。家計簿サーバ3の処理部31は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成されており、記憶部32に記憶されたサーバプログラム32aを実行することにより、家計簿管理及びアンケート集計等の処理に必要な種々の演算処理を行うことができる。
記憶部32は、大容量のハードディスクドライブなどの記憶装置を用いて構成されている。記憶部32には、サーバプログラム32aが記憶されている。サーバプログラム32aは、例えば光ディスク又はメモリカード等の記録媒体に記録されて提供され、図示しないディスクドライブ又はカードスロット等に装着された記録媒体から読み出されて記憶部32にインストールされる。またサーバプログラム32aは、ネットワークNWを介して他のサーバ装置からダウンロードされてもよい。
本実施の形態において記憶部32には、ユーザ情報32b、家計簿DB32c及びアンケートDB32d等が記憶されている。ユーザ情報32bは、家計簿アプリ2を利用するユーザに関する情報を記憶したものであり、例えばユーザID、パスワード、メールアドレス、性別、年齢、居住地及び電話番号等の情報を含み得る。これらの情報は、ユーザがスマートフォン1に家計簿アプリ2をダウンロードし、家計簿アプリ2を使用し始める際に初期登録が行われる。家計簿DB32cは、スマートフォン1から送信された購入情報がユーザIDなどに対応付けて記憶される。例えば家計簿DB32cは、図5に示した履歴情報12cにユーザIDを追加した構成とすることができる。家計簿DB32cには、履歴情報12cの商品評価、アンケート日時及びアンケート回答等の情報について、含まれていてもよく、含まれていなくてもよい。家計簿DB32cには、例えばユーザがスマートフォン1を交換して家計簿アプリ2をインストールし直した場合などに、家計簿のデータを復元できる程度の情報が記憶される。
図7は、アンケートDB32dの構成例を示す模式図である。アンケートDB32dには、スマートフォン1にて実施されたアンケートの回答が集計されて蓄積される。アンケートDB32dは、例えば店舗7の名称と、アンケートの質問に対する3択の回答数とが対応付けて記憶する。図示の例では、例えばスーパーABCで商品を購入したユーザについて、アンケートの質問1に対して137人が回答1を選択し、23人が回答2を選択し、335人が回答3を選択したことを示している。家計簿サーバ3は、スマートフォン1からアンケートの回答を受信した場合に、アンケートDB32dを更新する。
また、家計簿サーバ3のRAMは、SRAM又はDRAM等のメモリ素子を用いて構成されており、処理部31の演算処理の過程で生成された種々のデータ及び通信部34にて他の装置から受信したデータ等を一時的に記憶する。通信部34は、インターネットなどのネットワークNWを介して複数のスマートフォン1との間で通信を行い、スマートフォン1から送信される購入情報及びアンケートの回答等を受信する。
また本実施の形態に係る家計簿サーバ3は、記憶部32に記憶されたサーバプログラム32aを処理部31が実行することにより、購入情報受信部31a、アンケート回答受信部31b及びアンケート集計部31c等がソフトウェア的な機能ブロックとして処理部31に設けられる。購入情報受信部31aは、スマートフォン1からネットワークNWを介して送信された購入情報を通信部34にて受信し、受信した購入情報を記憶部32の家計簿DB32cに記憶する処理を行う。アンケート回答受信部31bは、スマートフォン1からネットワークNWを介して送信されたアンケートの回答を通信部34にて受信し、受信したアンケートの回答を家計簿DB32cに記憶する処理を行う。アンケート集計部31cは、アンケート回答受信部31bが受信したアンケートの回答を、店舗7毎に集計してアンケートDB32dに記憶する処理を行う。
図8は、本実施の形態に係る店舗特定サーバ4の構成を示すブロック図である。本実施の形態に係る店舗特定サーバ4は、処理部41、記憶部42、RAM43及び通信部44等を備えて構成されている。店舗特定サーバ4は、汎用的なサーバコンピュータにサーバプログラム42aをインストールすることによって実現される。店舗特定サーバ4の処理部41は、CPU又はMPU等の演算処理装置を用いて構成されており、記憶部42に記憶されたサーバプログラム42aを実行することにより、スマートフォン1からの要求に応じて店舗特定に必要な種々の演算処理を行う。
記憶部42は、大容量のハードディスクドライブなどの記憶装置を用いて構成されている。記憶部42には、サーバプログラム42aが記憶されている。サーバプログラム42aは、例えば光ディスク又はメモリカード等の記録媒体に記録されて提供され、図示しないディスクドライブ又はカードスロット等に装着された記録媒体から読み出されて記憶部42にインストールされる。またサーバプログラム42aは、ネットワークNWを介して他のサーバ装置からダウンロードされてもよい。
本実施の形態において記憶部42には、店舗DB42bが設けられている。図9は、店舗DB42bの構成例を示す模式図である。店舗DB42bは、店舗7に関する種々の情報に基づいて、店舗7を特定するためのデータベースである。図示の店舗DB42bには、店舗7の電話番号、住所及びメールアドレスの情報に対して、特定される店舗7の店舗名及び種別が記憶されている。なお店舗DB42bの構成は図示のものに限らない。
また、店舗特定サーバ4のRAM43は、SRAM又はDRAM等のメモリ素子を用いて構成されており、処理部41の演算処理の過程で生成された種々のデータ及び通信部44にて他の装置から受信したデータ等を一時的に記憶する。通信部44は、インターネットなどのネットワークNWを介して複数のスマートフォン1との間で通信を行い、スマートフォン1からの店舗特定要求及び店舗7の特定結果等の情報を送受信する。
また本実施の形態に係る店舗特定サーバ4は、記憶部42に記憶されたサーバプログラム42aを処理部41が実行することにより、店舗特定処理部41aなどがソフトウェア的な機能ブロックとして処理部41に設けられる。店舗特定処理部41aは、通信部44にてスマートフォン1から店舗の特定要求を受信した場合に、特定要求と共にスマートフォン1から送信される電話番号などの情報を基に記憶部42の店舗DB42bを参照し、電話番号などの情報に対応する店舗7の店舗名及び種別を特定する処理を行う。店舗特定処理部41aは、特定した店舗名及び種別等の情報を、特定要求を送信したスマートフォン1に対して送信する。
<家計簿アプリ及びアンケート>
本実施の形態に係るアンケート実施システムは、スマートフォン1にて家計簿アプリ2が実行されている際にアンケートを実施する。店舗7にて商品を購入してレシート8を受け取ったユーザは、例えば帰宅後などの適宜のタイミングで購入した商品の情報を家計簿に入力する。このときにユーザは、スマートフォン1にて家計簿アプリ2を起動する操作を行う。これによりスマートフォン1の処理部11は、記憶部12に記憶された家計簿アプリ2を読み出して実行し、表示部16に家計簿アプリ2のホーム画面を表示する。
図10は、家計簿アプリ2のホーム画面の一例を示す模式図である。本実施の形態に係る家計簿アプリ2のホーム画面には、タイトル表示部101と、カレンダー表示部102と、収支表示部103と、レシート撮影ボタン104及び直接入力ボタン105とが設けられている。タイトル表示部101は、このアプリケーションプログラムの名称である「家計簿アプリ」の文字列が表示される領域である。カレンダー表示部102は、1ヶ月分のカレンダーが表示される領域であり、例えばユーザによる左右方向へのスワイプ操作又はスライド操作等により表示月を変更することができる。またユーザは、カレンダー表示部102に表示されたカレンダーに含まれる日にちに対するタップ操作などにより、その日に購入した商品のリスト及び支出金額等を確認することができる。収支表示部103は、カレンダー表示部102に表示されているカレンダーの月に商品を購入した金額の合計が表示される領域である。
レシート撮影ボタン104は、店舗7にてユーザが商品を購入した際に受け取ったレシート8を撮影する撮影モードへの移行を行うためのボタンである。レシート撮影ボタン104に対するタッチ操作によりスマートフォン1はカメラ15を起動して撮影モードへ移行し、ユーザにレシート8の撮影を促すメッセージ表示などを行って、ユーザにレシート8の撮影を行わせる。スマートフォン1の購入情報取得部11aは、カメラ15が撮影したレシート8の画像から店舗7に関する情報及び購入した商品に関する情報等を取得する。スマートフォン1の処理部11は、レシート8から取得した購入情報をユーザに通知するための購入情報表示画面を表示部16に表示する。
また直接入力ボタン105は、レシート8の撮影を行わずにユーザが購入商品に関する情報を直接的に入力するためのボタンである。直接入力ボタン105に対するタッチ操作が行われた場合、スマートフォン1の処理部11は、購入情報表示画面を表示部16に表示する。ただしこのときに表示される購入情報表示画面は、店舗名及び商品名等の情報表示欄が空白とされる。
図11は、家計簿アプリ2の購入情報表示画面の一例を示す模式図である。本実施の形態に係る家計簿アプリ2の購入情報表示画面には、タイトル表示部111と、店舗情報表示部112と、購入商品リスト表示部113と、追加ボタン114、削除ボタン115及び決定ボタン116とが設けられている。タイトル表示部111には、レシート8から購入情報を取得したことを示す「レシート読み取り」の文字列が表示される。ただし、ホーム画面において直接入力ボタン105に対する操作がなされて購入情報表示画面を表示した場合には、タイトル表示部111に「直接入力」の文字列が表示される。
店舗情報表示部112は、レシート8から読み取った日付と、店舗の名称と、合計金額とを表示する領域である。図示の例では、日付として「2017年7月25日」が表示され、店舗の名称として「スーパーABC」が表示され、合計金額として「1026円」が表示されている。店舗情報表示部112に表示された各情報は、情報の表示箇所に対するタッチ操作などを行うことによって、ユーザが修正を行うことができる。
購入商品リスト表示部113は、レシート8から読み取った一又は複数の商品について、商品名及び価格の組が上下方向に並べてリスト表示される領域である。図示の例では、「ニンジン:150円」、「ジャガイモ:198円」、「タマネギ:170円」、「カレールー:298円」及び「牛乳:210円」の5つの商品に関する情報の組がリスト表示されている。各商品の商品名及び価格は、これらの表示箇所に対するタッチ操作などを行うことによって、ユーザが修正を行うことができる。
またユーザは、追加ボタン114に対するタッチ操作を行うことにより、購入商品リスト表示部113に新規の商品を追加することができる。追加ボタン114に対する操作がなされた場合、スマートフォン1の処理部11は、購入情報表示画面に重畳する態様で新規の商品情報入力ボックス(図示は省略する)を表示部16に表示し、新規の商品の商品名及び価格等の情報の入力を受け付ける。新規の商品の情報が入力された後、処理部11は、入力された新規の商品に関する情報を購入商品リスト表示部113に追加して表示する。削除ボタン115は、購入商品リスト表示部113に表示された商品を削除する操作を受け付けるためのボタンである。
また購入商品リスト表示部113には、リスト表示した各商品について、評価マーク117がそれぞれ設けられている。評価マーク117は、ユーザによるタッチ操作に応じて選択状態と非選択状態とがトグル的に切り替わる。図示の例では、評価マーク117としてハート型のマークが表示されており、白抜きのハートマークが非選択状態を示し、色付きのハートマークが選択状態を示している。購入情報表示画面が表示された初期状態において、評価マーク117は全て非選択状態である。評価マーク117は、例えばユーザ自身のお気に入り又は他ユーザに対するお勧め等を示すものである。ユーザは、自身のお気に入りの商品に付された評価マーク117に対するタッチ操作を行い、評価マーク117を非選択状態から選択状態へ切り替える。スマートフォン1の商品評価受付部11bは、各商品に付された評価マーク117の状態を、各商品に対する評価として受け付ける。
決定ボタン116は、購入情報の入力、修正及び確認等を終えた際にユーザがタッチ操作するボタンである。決定ボタン116に対する操作がなされた場合、スマートフォン1の処理部11は、購入情報表示画面に表示していた購入情報を確定し、記憶部12の履歴情報12cに購入情報を記憶すると共に、通信部14にて家計簿サーバ3へ購入情報を送信する。その後、処理部11は、表示部16に表示する画面をホーム画面へと戻すが、その前にアンケート画面を表示してユーザに対するアンケートを実施する場合がある。
スマートフォン1の処理部11は、確定した購入情報に基づいて、店舗種別判定部11cによる店舗種別の判定、要否判定部11dによるアンケート実施の要否判定、アンケート決定部11eによるアンケートの質問内容の決定、及び、制限判定部11fによるアンケート表示の制限の有無判定を行う。これらの処理の結果、アンケートを実施する場合には、処理部11のアンケート出力部11gが表示部16にアンケート画面を表示し、回答受付部11hがアンケートに対する回答を受け付ける。
図12は、家計簿アプリ2のアンケート画面の一例を示す模式図である。本実施の形態に係る家計簿アプリ2のアンケート画面120は、購入情報表示画面に重畳する態様で、ウィンドウ又はダイアログ等として表示される。アンケート画面120には、タイトル表示部121と、閉じるボタン122と、アンケート表示部123と、コメント入力部124と、またにするボタン125と、こたえるボタン126とが設けられている。タイトル表示部121は、この画面がアンケートであることを示す文字列、図示の例では「このお店どう思う?」の文字列が表示される領域である。タイトル表示部121の右隅に設けられる閉じるボタン122は、ユーザがアンケートに対する回答を拒否し、アンケート画面120を閉じる(非表示とする)ための操作を受け付けるボタンである。
アンケート表示部123は、アンケート決定部11eが決定した質問を表示すると共に、これらの質問に対する回答を受け付けるための領域である。アンケート表示部123の左側には、複数の質問が上下に並べて表示される。図示の例では、「行きやすさ」、「雰囲気」、「品質」、「お得感」及び「品揃え」の5つの質問が並べて表示されている。各質問に対してユーザは、「イマイチ」、「よい」又は「とてもよい」のいずれか1つを選択して回答することができる。アンケート表示部123では、「イマイチ」に対してはバツマークが割り当てられ、「よい」に対しては丸マークが割り当てられ、「とてもよい」に対しては二重丸マークが割り当てられており、これら3つの回答マークが各質問に対して横方向に並べて表示されている。ユーザは、各質問に対していずれか1つの回答マークに対するタッチ操作を行うことにより、各質問に対する回答を行うことができる。本図においては、ユーザにより選択された回答マークを太線で示し、選択されていない回答マークを細線で示してある。3つの回答マークは各質問について1つのみが選択可能であるが、3つ全ての回答マークが選択されていない状態を、未回答として許容してもよい。
コメント入力部124は、ユーザが任意の文字列を入力することが可能な領域である。コメント入力部124に対するタッチ操作がなされた場合、処理部11は、例えば表示部16にソフトウェアキーボードなどを表示して、ユーザによる任意の文字列の入力を受け付け、受け付けた文字列をコメント入力部124に表示する。
またにするボタン125は、ユーザがアンケートに対する回答を保留しアンケート画面120を閉じるための操作を受け付けるボタンである。アンケート画面120の閉じるボタン122及びまたにするボタン125は、いずれもアンケート画面120を閉じる操作を受け付けるボタンである。ただし処理部11は、アンケートの回答を受け付けることなくアンケート画面120を閉じた場合、閉じるボタン122又はまたにするボタン125のいずれのボタンに対する操作に応じてアンケート画面120を閉じたかを履歴情報12cに記憶しておく。いずれのボタンに対する操作に応じてアンケート画面120を閉じたかに関する情報は、アンケート結果と共にスマートフォン1から家計簿サーバ3へ送信されてよく、この情報を店舗7へ還元してもよい。
例えば処理部11の制限判定部11fは前回のアンケート実施からの経過日数が閾値を超えない場合にアンケート実施を制限するが、前回のアンケートが未回答で閉じられた場合には、いずれのボタンに対する操作でアンケート画面120が閉じられたかに応じて、経過日数と比較する閾値を増減することができる。閉じるボタン122に対する操作は、アンケートに対する回答の意志が少ないものとみなし、制限判定部11fは、経過日数と比較する閾値を増加させ、アンケートの表示頻度を低減する。またにするボタン125に対する操作は、アンケートに対する回答の意志はあるものとみなし、制限判定部11fは、経過日数と比較する閾値を減少させ、アンケートの表示頻度を増加させる。
こたえるボタン126は、アンケートに対する回答を終了してアンケート画面120を閉じるための操作を受け付けるボタンである。こたえるボタン126に対するタッチ操作を受け付けた場合、処理部11の回答受付部11hは、アンケート表示部123に表示された各質問に対する回答を受け付けて、受け付けた回答を記憶部12の履歴情報12cに記憶すると共に、通信部14にて家計簿サーバ3へ送信する。また処理部11は、アンケート画面120を閉じて、表示部16にホーム画面を表示する。
なお本実施の形態に係る家計簿アプリ2では、レシート8から取得した購入情報に特定の商品又は特定の店舗が含まれている場合に、この特定の商品又は特定の店舗に関する特定アンケートが実施される。特定アンケートを実施するか否かの判定は、例えば購入情報表示画面にて決定ボタン116に対する操作がなされた場合、又は、アンケート画面120にてこたえるボタン126に対する操作がなされた場合等に行うことができる。図12のアンケート画面120に示した店舗の種別に応じたアンケートと、特定アンケートとのいずれを先に行ってもよい。特定アンケートの画面は、例えば図12に示したアンケート画面120の質問内容を特定アンケートの質問内容とすればよい。ただし特定アンケートについては、アンケート画面120とは全く異なる構成のアンケート画面を採用してもよい。この場合にスマートフォン1は、特定アンケートのアンケート画面を構成するための情報を予め記憶しておくか、又は、家計簿サーバ3若しくは他のサーバ装置から取得する。
<処理手順>
図13〜図16は、家計簿アプリ2を実行するスマートフォン1が行う処理の手順を示すフローチャートである。記憶部12に記憶された家計簿アプリ2を実行したスマートフォン1の処理部11は、図10に示したホーム画面を表示部16に表示する(ステップS1)。処理部11は、ホーム画面に設けられたレシート撮影ボタン104に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS2)。レシート撮影ボタン104に対する操作がなされていない場合(S2:NO)、処理部11は、ホーム画面に設けられた直接入力ボタン105に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS3)。直接入力ボタン105に対する操作がなされていない場合(S3:NO)、処理部11は、ステップS1へ処理を戻し、ホーム画面の表示を継続してユーザの操作がなされるまで待機する。
レシート撮影ボタン104に対する操作がなされた場合(S2:YES)、処理部11は、カメラ15を起動して撮影モードへ移行し、ユーザにレシート8の撮影を行わせるための撮影画面を表示部16に表示する(ステップS4)。次いで処理部11は、ユーザによるレシート8の撮影を行わせる(ステップS5)。処理部11の購入情報取得部11aは、カメラ15にて撮影されたレシート8の画像から文字及び数字等を抽出することによって、ユーザが購入した商品及び店舗7頭に関する購入情報を取得し(ステップS6)、ステップS7へ処理を進める。またホーム画面にて直接入力ボタン105に対する操作がなされた場合(S3:YES)、処理部11は、ステップS7へ処理を進める。
処理部11は、図11に示した購入情報表示画面を表示部16に表示する(ステップS7)。なおこのときに処理部11は、レシート8の撮影を行って購入情報を取得している場合には、取得した購入情報が反映された購入情報表示画面を表示する。処理部11は、購入情報表示画面に表示された情報の修正操作、追加ボタン114による商品の追加操作及び削除ボタン115による商品の削除操作等の購入情報を編集する操作がなされたか否かを判定する(ステップS8)。編集操作がなされた場合(S8:YES)、処理部11は、ユーザによりなされた編集操作に応じた編集処理を購入情報に対して行い(ステップS9)、ステップS7へ処理を戻す。
編集操作がなされていない場合(S8:NO)、処理部11は、購入情報表示画面に設けられた評価マーク117に対する操作が行われたか否かを判定する(ステップS10)。評価マーク117に対する操作が行われた場合(S10:YES)、処理部11は、操作対象となった評価マーク117の選択状態を切り替えることにより評価を反映させて(ステップS11)、ステップS7へ処理を戻す。
評価マーク117に対する操作がなされていない場合(S10:NO)、処理部11は、購入情報表示画面に設けられた決定ボタン116に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS12)。決定ボタン116に対する操作がなされていない場合(S12:NO)、処理部11は、ステップS7へ処理を戻し、購入情報表示画面の表示を継続してユーザの操作がなされるまで待機する。
購入情報表示画面にて決定ボタン116に対する操作がなされた場合(S12:YES)、処理部11の商品評価受付部11bは、購入情報表示画面に設けられた商品毎の評価マーク117の選択状態を取得することによって、各商品に対するユーザの評価を受け付ける(ステップS21)。処理部11は、購入情報表示画面にて決定された購入情報及び商品の評価に関する情報を、記憶部12の履歴情報12cに記憶する(ステップS22)。また処理部11は、購入情報及び評価に関する情報を、通信部14にて家計簿サーバ3へ送信する(ステップS23)。
次いで処理部11の店舗種別判定部11cは、購入情報に含まれる店舗7の電話番号の情報を含む店舗特定要求を、通信部14にて店舗特定サーバ4へ送信する(ステップS24)。店舗種別判定部11cは、店舗特定要求に対する店舗特定サーバ4からの応答を通信部14にて受信したか否かを判定する(ステップS25)。店舗特定サーバ4からの応答を受信していない場合S(25:NO)、店舗種別判定部11cは、応答を受信するまで待機する。店舗特定サーバ4からの応答を受信した場合(S25:YES)、店舗種別判定部11cは、応答として受信する情報に含まれる店舗7の種別に関する情報を取得することによって、店舗7の種別を判定する(ステップS26)。
次いで処理部11の要否判定部11dは、ステップS26にて店舗種別判定部11cが判定した種別に基づいてアンケート実施の要否を判定する(ステップS27)。アンケートの実施が不要である場合(S27:NO)、処理部11は、ステップS61へ処理を進める。アンケートの実施が必要であると判定した場合(S27:YES)、処理部11のアンケート決定部11eは、ステップS26にて店舗種別判定部11cが決定した店舗7の種別を基に記憶部12の質問内容DB12aを参照し、アンケートの内容を決定する(ステップS28)。また処理部11の制限判定部11fは、記憶部12の履歴情報12cなどに基づいて、記憶部12に制限条件12bとして記憶された制限条件が成立するか否かを判定する(ステップS30)。制限条件が成立する場合(S30:YES)、処理部11は、ステップS61へ処理を進める。
制限条件が成立しない場合(S30:NO)、処理部11のアンケート出力部11gは、ステップS28にてアンケート決定部11eが決定した内容のアンケート画面120を表示部16に表示する(ステップS41)。処理部11は、アンケート画面120のアンケート表示部123に表示された質問に対して、3つの回答マークのいずれかを選択する回答操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS42)。回答操作を受け付けた場合(S42:YES)、処理部11は、アンケート画面120の回答対象となった質問の回答マークのいずれかを選択状態とするなど、ユーザの回答をアンケート画面に反映する処理を行い(ステップS43)、ステップS41へ処理を戻す。
回答操作を受け付けていない場合(S42:NO)、処理部11は、アンケート画面120に設けられた閉じるボタン122に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS44)。閉じるボタン122に対する操作がなされていない場合(S44:NO)、処理部11は、アンケート画面120に設けられたまたにするボタン125に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS45)。閉じるボタン122に対する操作がなされた場合(S44:YES)、又は、またにするボタン125に対する操作がなされた場合(S45:YES)、処理部11は、アンケート画面120を非表示とし(ステップS50)、ステップS61へ処理を進める。なおこのときに処理部11は、閉じるボタン122又はまたにするボタン125に対する操作に応じてアンケート画面120を非表示としたことを記憶部12の履歴情報12cに記憶しておいてよい。
またにするボタン125に対する操作がなされていない場合(S45:NO)、処理部11は、アンケート画面120に設けられたこたえるボタン126に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS46)。こたえるボタン126に対する操作がなされていない場合(S46:NO)、処理部11は、ステップS41へ処理を戻し、アンケート画面120の表示を継続してユーザの操作がなされるまで待機する。
こたえるボタン126に対する操作がなされた場合(S46:YES)、処理部11の回答受付部11hは、アンケート画面120のアンケート表示部123の回答マークの状態に応じて、アンケートの質問に対する回答を受け付ける(ステップS47)。回答受付部11hは、受け付けたアンケートの回答を記憶部12の履歴情報12cに記憶する(ステップS48)。また回答受付部11hは、受け付けたアンケートの回答を通信部14にて家計簿サーバ3へ送信する(ステップS49)。処理部11は、アンケート画面120を非表示として(ステップS50)、ステップS61へ処理を進める。
次いで処理部11は、購入情報表示画面にて決定された購入情報に基づいて、購入した商品の中に特定の商品が含まれているか否かを判定する(ステップS61)。特定の商品が含まれていない場合(S61:NO)、処理部11は、ステップS66へ処理を進める。特定の商品が含まれている場合(S61:YES)、処理部11の特定アンケート出力部11iは、この特定商品に関する特定アンケートを表示部16に表示する(ステップS62)。処理部11の特定回答受付部11jは、表示した特定アンケートに対するユーザの回答を受け付ける(ステップS63)。処理部11は、受け付けた回答を通信部14にて家計簿サーバ3へ送信する(ステップS64)。処理部11は、表示部16に表示した特定アンケートを非表示とし(ステップS65)、ステップS66へ処理を進める。
次いで処理部11は、購入情報表示画面にて決定された購入情報に基づいて、商品を購入した店舗7が特定の店舗7であるか否かを判定する(ステップS66)。特定の店舗7でない場合(S66:NO)、処理部11は、ステップS71へ処理を進める。特定の店舗7である場合(S66:YES)、処理部11の特定アンケート出力部11iは、この特定店舗に関する特定アンケートを表示部16に表示する(ステップS67)。処理部11の特定回答受付部11jは、表示した特定アンケートに対するユーザの回答を受け付ける(ステップS68)。処理部11は、受け付けた回答を通信部14にて家計簿サーバ3へ送信する(ステップS69)。処理部11は、表示部16に表示した特定アンケートを非表示とし(ステップS70)、ステップS71へ処理を進める。その後、処理部11は、表示部16にホーム画面を表示して(ステップS71)、処理を終了する。
図17は、家計簿サーバ3が行う処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係る家計簿サーバ3の処理部31の購入情報受信部31aは、通信部34にてスマートフォン1からの購入情報を受信したか否かを判定する(ステップS81)。購入情報を受信していない場合(S81:NO)、購入情報受信部31aは、ステップS83へ処理を進める。購入情報を受信した場合(S81:YES)、購入情報受信部31aは、受信した購入情報を、この購入情報の送信元のユーザに対して付されたユーザIDに対応付けて、記憶部32の家計簿DB32cに記憶し(ステップS82)、ステップS83へ処理を進める。
処理部31のアンケート回答受信部31bは、通信部34にてスマートフォン1からアンケートの回答を受信したか否かを判定する(ステップS83)。アンケートの回答を受信していない場合(S83:NO)、アンケート回答受信部31bは、ステップS81へ処理を戻す。アンケートの回答を受信した場合(S83:YES)、アンケート回答受信部31bは、受信したアンケートの回答をユーザIDに対応付けて、記憶部32の家計簿DB32cに記憶する(ステップS84)。また処理部31のアンケート集計部31cは、受信したアンケートの回答と、これ以前に受信したアンケートの回答とを集計する処理を行う(ステップS85)。アンケート集計部31cは、アンケートの回答の集計結果を、記憶部32のアンケートDB32dに記憶し(ステップS86)、ステップS81へ処理を戻す。
図18は、店舗特定サーバ4が行う処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態に係る店舗特定サーバ4の処理部41の店舗特定処理部41aは、通信部44にてスマートフォン1から店舗特定要求を受信したか否かを判定する(ステップS91)。店舗特定要求を受信していない場合(S91:NO)、店舗特定処理部41aは、店舗特定要求を受信するまで待機する。店舗特定要求を受信した場合(S91:YES)、店舗特定処理部41aは、受信した店舗特定要求に含まれる店舗7の電話番号を取得する(ステップS92)。店舗特定処理部41aは、取得した電話番号に基づいて記憶部42の店舗DB42bを参照し、電話番号に対応する店舗7を特定する(ステップS93)。店舗特定処理部41aは、特定した店舗7に関する情報、例えば店舗7の名称等を特定結果とし、特定結果を通信部44にて要求元のスマートフォン1へ送信し(ステップS94)、ステップS91へ処理を戻す。
<まとめ>
以上の構成の本実施の形態に係るアンケート実施システムは、家計簿アプリ2を実行するスマートフォン1が、レシート8を撮影した画像に基づいて、ユーザが購入した商品に係る情報及びこの商品を購入した店舗7に係る情報を含む購入情報を取得する。購入情報の取得は、レシート8をカメラ15にて撮影する方法の他に、例えばユーザがスマートフォン1の操作部17を利用して直接的に入力した情報を取得する方法を採用してもよい。商品に係る情報は、例えば商品名、商品の価格又は購入数等の情報を含み得る。店舗に係る情報には、例えば店舗名、店舗の住所、電話番号、メールアドレス又はURL等の情報を含み得る。スマートフォン1は、取得した購入情報に基づいて、商品を購入した店舗7の種別を判定する。店舗7の種別は、例えばスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストア、レストラン又は家電量販店等とすることができる。
スマートフォン1は、判定した店舗7の種別に応じて、アンケート実施の要否を判定する。例えばスマートフォン1は、スーパーに対してはアンケートを実施し、ドラッグストアに対してはアンケートを実施しないなどのように、店舗7の種別とアンケートの要否とを対応付けたテーブルを記憶部12に記憶しておき、判定した店舗7の種別に応じてテーブルを参照することでアンケートの要否を判定することができる。アンケートの実施が必要であると判定した場合には、店舗7の種別に適した質問内容となるように、店舗7の種別に基づいて記憶部12に記憶した質問内容DB12aを参照し、アンケートの質問内容を決定する。スマートフォン1は、決定した質問内容のアンケートを表示部16に表示し、ユーザからの回答を受け付ける。これらにより本実施の形態に係るアンケート実施システムは、商品を購入したユーザに対して、この商品を購入した店舗7の種別に適した質問内容のアンケートを実施することができる。
またスマートフォン1は、レシート8から取得した購入情報を基に外部の店舗特定サーバ4に店舗特定要求を送信する。例えばスマートフォン1はレシート8から取得した店舗7の電話番号を店舗特定サーバ4に送信して店舗7の特定を要求する。店舗特定サーバ4は、購入情報に含まれる電話番号などの情報と店舗の名称などとを対応付けた店舗DB42bを有し、店舗特定要求に含まれる情報を基に店舗7を特定する。店舗特定サーバ4は、店舗名など店舗7を特定するための店舗特定情報をスマートフォン1へ送信する。スマートフォン1は店舗特定サーバ4による店舗7の特定結果である店舗特定情報を取得し、特定された店舗7の種別を判定する。これにより、取得した購入情報から店舗7を特定ためのデータベースなどをスマートフォン1が保持しておく必要がない。
またスマートフォン1は、店舗7の種別に基づいてアンケートを実施すると判定した場合であっても、所定の制限条件を満たす場合にはアンケートの出力を行わない。制限条件は、これまでのアンケートに対する回答の履歴に基づく条件とすることができる。例えばユーザが頻繁に同一の店舗7で商品を購入する場合、この店舗7に対するアンケートをユーザが商品を購入する都度に行うことは、ユーザにとって煩わしいと感じられる虞がある。そこで、同一の店舗7に対しては前回のアンケートの回答から経過日数が閾値を超えるまでの間、スマートフォン1はアンケートの出力を制限することができる。また例えば、同一の店舗7であるか否かに関わらず、前回のアンケートからの経過日数が閾値を超えない場合に、スマートフォン1はアンケートの出力を制限することができる。また例えば、ユーザが同一の店舗で所定商品を所定回数以上に亘って購入した場合にスマートフォン1はアンケートを出力し、所定商品の購入回数が所定回数に満たない場合にはアンケートの出力を制限することができる。
また制限条件は、履歴に基づく条件ではなく、例えば今回に取得した購入情報に基づく条件であってもよい。例えば、購入の合計金額が所定金額に満たない場合に、スマートフォン1はアンケートの出力を制限することができる。また例えば、購入した商品点数が所定数に満たない場合に、スマートフォン1はアンケートの出力を制限することができる。また例えば所定商品を購入していない場合に、スマートフォン1はアンケートの出力を制限することができる。これらの制限条件の場合に、例えば合計金額又は商品点数を判定する際の閾値を、これまでの購入履歴又はアンケート回答履歴等の情報に基づいて増減させてもよい。なお、上記の制限条件は一例であり、これら以外にもさまざまな制限条件を採用してよい。
またスマートフォン1は、レシート8から取得した購入情報に基づいて、ユーザが購入した商品毎の評価を受け付ける。商品を購入した店舗の種別に応じたアンケート共に、商品毎の評価を受け付けることによって、店舗7及び商品に対するユーザの評価をより詳しく知ることができる。
またスマートフォン1は、レシート8から取得した購入情報に特定の商品又は特定の店舗7に係る情報が含まれる場合、この特定商品又は特定店舗に応じた特定アンケートを表示して回答を受け付ける。これにより、特定商品又は特定店舗に特化したアンケートを実施することができる。
なお本実施の形態においては、スマートフォン1がレシート8から取得した電話番号を店舗特定サーバ4へ送信し、店舗特定サーバ4が電話番号に基づいて店舗7を特定する構成としたが、これに限るものではない。例えばレシート8から取得した住所又はメールアドレス等の情報に基づいて店舗特定サーバ4が店舗7を特定する構成としてもよい。また店舗特定サーバ4は、店舗7を特定する処理を行う専用のサーバ装置ではなく、例えばインターネットの検索エンジンなどのサーバ装置を利用してもよい。
また本実施の形態においては、特定の商品又は特定の店舗7に対する特定アンケートの実施については、制限判定部11fによるアンケートの出力の制限を行わない構成としたが、これに限るものではない。店舗7の種別に応じたアンケートとどうように、特定アンケートについても前回実施からの経過日数などの制限条件に基づくアンケートの制限を行う構成としてもよい。また図10〜図12に示した画面表示は一例であって、これに限るものではない。
(変形例1)
変形例1に係るアンケート実施システムは、スマートフォン1が表示部16に表示するアンケート画面120に、広告表示領域を設ける。スマートフォン1は、要否判定部11dの判定及び制限判定部11fの判定によりアンケート画面120を表示することが決定された場合、店舗特定サーバ4が特定した店舗7に関する広告の有無を外部の広告配信サーバ装置へ問い合わせる。広告配信サーバ装置は、特定された店舗7について広告を表示すると判定した場合、広告画像などのデータをスマートフォン1へ送信する。スマートフォン1は、広告配信サーバ装置から取得した広告画像などをアンケート画面120の広告表示領域に表示する。なお、家計簿サーバ3が広告配信サーバ装置として機能する構成であってもよい。
(変形例2)
変形例2に係るアンケート実施システムは、アンケートに対して回答したユーザに対して、ポイント又はクーポン券等のインセンティブ(報酬)の付与を行う。例えば家計簿サーバ3は、記憶部32のユーザ情報32bに、ユーザIDに対応付けてユーザが保有するポイント数を記憶している。ユーザはポイントを利用して、例えばオンラインショッピングで商品の購入を行うことができ、また例えば家計簿アプリ2にて利用可能なデジタルコンテンツの購入を行うことができる。家計簿サーバ3は、スマートフォン1からアンケートの回答を受信した場合に、アンケートに回答したユーザの保有ポイントに対して所定数のポイントを加算する処理を行う。加算するポイント数は、例えば回答に要する時間又は設問数等に応じてアンケート毎に定められる。また例えば、ユーザによるアンケートの回答回数又は回答内容等に応じて、加算するポイント数を増減してもよい。
図19は、変形例2に係るアンケート実施システムの家計簿サーバ3が行う処理の手順を示すフローチャートである。なお本フローチャートは、図17のフローチャートに対してステップS87を追加したものであるため、ステップS81〜S86については説明を省略する。変形例2に係る家計簿サーバ3の処理部31は、ステップS86にてスマートフォン1から受信したアンケートの回答の集計結果を記憶した後、このアンケートの回答を行ったユーザに対してポイントを付与する処理を行い(ステップS87)、ステップS81へ処理を戻す。ステップS87において処理部31は、記憶部32のユーザ情報32bに記憶されている各ユーザの所有ポイント数に対して、アンケートに応じて予め定められたポイントを加算する。
その後、家計簿サーバ3は、適宜のタイミングでユーザに対するポイント付与を実施した旨を、スマートフォン1へ通知する。家計簿サーバ3からの通知を受けたスマートフォン1は、ポイント付与が実施された旨を通知するメッセージの表示、自身が記憶しているユーザの保有ポイント数の情報更新、及び/又は、家計簿アプリ2の画面中に表示された保有ポイント数の表示更新等の処理を行い、アンケートの回答に対するユーザへのポイント付与を行う。