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JP2019026180A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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JP2019026180A
JP2019026180A JP2017150175A JP2017150175A JP2019026180A JP 2019026180 A JP2019026180 A JP 2019026180A JP 2017150175 A JP2017150175 A JP 2017150175A JP 2017150175 A JP2017150175 A JP 2017150175A JP 2019026180 A JP2019026180 A JP 2019026180A
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剛史 藤岡
Takashi Fujioka
剛史 藤岡
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】耐横滑り性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供する。【解決手段】空気入りタイヤはトレッド部を備える。トレッド部は、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝と、複数の周溝のうち、タイヤ幅方向のもっとも外側に位置する第1周溝よりもタイヤ幅方向の外側に位置する第1陸部とを備える。第1陸部は、タイヤ幅方向の外側領域に、タイヤ周方向に沿って延び且つタイヤ周方向に沿って並列した複数の第1サイプを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、トレッド部を備える空気入りタイヤに関する。
スタッドレスタイヤに代表される冬用タイヤなどのタイヤは、ショルダー部分で横滑りが起きやすい。これは、ショルダー部分が横力の影響を大きく受けるからである。横滑りは、ショルダー部分の偏摩耗を引き起こすため、耐横滑り性の向上が望まれる。
特許第4872004号
本開示の目的は、耐横滑り性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供することである。
本開示の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝と、複数の周溝のうち、タイヤ幅方向のもっとも外側に位置する第1周溝よりもタイヤ幅方向の外側に位置する第1陸部と、を有するトレッド部を備え、第1陸部は、タイヤ幅方向の外側領域に、タイヤ周方向に沿って延び且つタイヤ周方向に沿って並列した複数の第1サイプを備える。
図1は、実施形態1における空気入りタイヤのトレッド面の要部展開図である。 図2は、変形例における空気入りタイヤのトレッド面の要部展開図である。
本開示の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝と、複数の周溝のうち、タイヤ幅方向のもっとも外側に位置する第1周溝よりもタイヤ幅方向の外側に位置する第1陸部と、を有するトレッド部を備え、第1陸部は、タイヤ幅方向の外側領域に、タイヤ周方向に沿って延び且つタイヤ周方向に沿って並列した複数の第1サイプを備える。
本開示の空気入りタイヤは耐横滑り性に優れる。これは、横力の影響を大きく受ける領域、すなわち第1陸部におけるタイヤ幅方向の外側領域に、タイヤ周方向に沿って延び且つタイヤ周方向に沿って並列した複数の第1サイプを空気入りタイヤが備えるからである。第1サイプは、横力に対してエッジ効果を発揮することが可能であり、旋回時の横滑りやワイピングによる横滑りを抑制できる。よって、本開示の空気入りタイヤは耐横滑り性に優れる。
以下、本開示の実施形態1について、図1・2を参照しながら説明する。なお、各図において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。図1・2に示すタイヤ幅方向D1は、タイヤ回転軸と平行な方向である。タイヤ周方向D2は、タイヤ回転軸周りの方向である。タイヤ径方向は、空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ともいう)の直径方向である。
実施形態1のタイヤ(図1参照)11は、一対のビード部(図示していない)と、各ビード部からタイヤ径方向の外側に延びるサイドウォール部(図示していない)と、一対のサイドウォール部のタイヤ径方向の外端部に連接され、外表面がトレッド面を構成するトレッド部12(図1参照)とを備える。タイヤ11は、リム(図示していない)に装着されており、タイヤ11の内部は、空気により加圧されている。空気入りタイヤ11は、オールウェザータイヤ、冬用タイヤとして好適に使用可能である。特に、冬の路面を走る、トラック、バスなどの四輪車のフロントタイヤとして好適に使用できる。
図1に示すように、トレッド部12は、タイヤ周方向D2に沿って延びる複数の周溝26,27を備える。第1周溝26は、タイヤ幅方向D1のもっとも外側に位置する。第2周溝27は、第1周溝26よりもタイヤ幅方向の内側に位置する。周溝26,27は、トレッド部12のトレッド面に設けられる。実施形態1では、ふたつの第1周溝26とふたつの第2周溝27とを合わせたよっつの周溝26,27をトレッド部12が備えるものの、本開示はこれに限られない。第1周溝26の深さは、たとえば18.0mm〜21.0mmである。第1周溝26の深さは最大深さを指す。周溝26,27は、タイヤ周方向D2に沿ってジグザグ状に連続して延びる。
トレッド部12は、第1周溝26よりもタイヤ幅方向D1の外側に位置する第1陸部21を備える。第1陸部21は、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びている。「第1陸部21は、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びている。」は、実施形態1で設けられていないタイヤ幅方向D1に沿って延びるサイプで第1陸部21が分断されていることを許容する。このサイプは、幅1.6mm以下の溝を指す。第1陸部21が、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びた形状をなすため、剛性を確保することが可能で、これによって耐偏摩耗性を向上することができる。第1陸部21は、タイヤ幅方向D1に沿って延び、第1周溝26に開口する横溝217を備える。横溝217の一端は、第1陸部21内で閉塞する。横溝217の幅は、たとえば6.0mm〜9.0mmである。横溝217は、タイヤ周方向D2に沿って複数設けられている。第1陸部21は、接地端18をとおって、タイヤ幅方向D1に沿って延びる横溝218を備える。横溝218の一端は、第1陸部21内で閉塞する。横溝218の幅は、たとえば8.0mm〜15.0mmである。横溝218は、タイヤ周方向D2に沿って複数設けられている。横溝217と横溝218とは、タイヤ周方向D2に沿って交互に設けられている。横溝217,218は、空気入りタイヤ11のトラクション性能を向上することができる。
第1陸部21が、タイヤ幅方向D1の外側領域214に、タイヤ周方向D2に沿って延びるサイプ211を備える。外側領域214は、第1陸部21の幅210を二等分するようにタイヤ周方向D2に延びる仮想線215と接地端18との間の領域を指す。第1陸部21の幅210は、第1陸部21におけるタイヤ幅方向D1の最大幅を指す。外側領域214は、横力の影響を大きく受ける。外側領域214にサイプ211が設けられているため、サイプ211が、横力に対してエッジ効果を効果的に発揮することが可能であり、旋回時の横滑りやワイピングによる横滑りを抑制できる。このような耐横滑り性の向上によって、耐偏摩耗性の向上がもたらされる。さらに、耐横滑り性の向上によって旋回性能の向上も期待できる。サイプ211の両端は、第1陸部21内で閉塞している。サイプ211は、タイヤ周方向D2に沿って並列している。仮に、サイプ211が、第1陸部21内で両端が閉塞した形状をなさずに、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びる形状であった場合は、サイプ211よりもタイヤ幅方向D1の外側に位置する部分がもげる可能性が高い。いっぽう、実施形態1では、第1陸部21内で両端が閉塞したサイプ211が、タイヤ周方向D2に沿って並列しているので、剛性が確保され、このような可能性が低減されている。実施形態1において、サイプ211は、タイヤ周方向D2に対して傾斜していないものの、傾斜していてもよい。具体的には、サイプ211は、タイヤ周方向D2に対して、0°をこえて5°未満で傾斜していてもよい。ただし、耐偏摩耗性を確保する観点から、サイプ211は、タイヤ周方向D2に対して傾斜していないことが好ましい。サイプ211の傾斜は、サイプ212のそれと同じ方法で求めることができる。サイプ211の深さは、第1周溝26の深さを100%としたとき、耐偏摩耗性の観点から50%〜70%が好ましい。サイプ211の深さは、たとえば9.0mm〜15.0mmである。サイプ211の深さは最大深さを指す。サイプ211の幅は、たとえば1.6mm以下であることができる。サイプ211における幅の下限は、たとえば0.3mmである。サイプ211の長さは、たとえば、20mm〜30mmである。実施形態1において、サイプ211は、トレッド面の展開図で波状をなすものの、本開示はこれに限られない。たとえば、サイプ211は、直線状をなすことができ、ジグザグ状をなすこともできる。
第1陸部21が、タイヤ周方向D2に対して傾斜して延びるサイプ212を備える。サイプ212は、サイプ211よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する。具体的には、サイプ212は、外側領域214において、サイプ211よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する。サイプ212は、タイヤ幅方向D1の力だけでなく、旋回時などに入力される多方向の力に対する耐横滑り性を高めることができる。サイプ212は、タイヤ周方向D2に沿って並列している。サイプ212の配置に関して、ひとつのサイプ211に対して、そのサイプ211よりもタイヤ幅方向D1の内側にふたつのサイプ212が設けられている。実施形態1では、ひとつのサイプ211に対してふたつのサイプ212が設けられているものの、本開示はこれに限られず、たとえば、ひとつのサイプ211に対して、みっつ、よっつなどふたつ以上のサイプ212が設けられていることができる。実施形態1では、これら複数のサイプ212で構成される組み合わせの両端間の長さLが、サイプ211の長さより長い。これにより、エッジ効果を効果的に発揮することができる。サイプ212はすべて、タイヤ周方向D2に対して同じ傾斜を有する。これにより、第1陸部21における接地圧力の均一化を図ることが可能であり、偏摩耗の発生を抑制することができる。サイプ212は、タイヤ周方向D2に対して5°〜45°傾斜している。サイプ212の深さは、第1周溝26の深さを100%としたとき、耐偏摩耗性の観点から50%〜70%が好ましい。このように、サイプ212の深さは、サイプ211の深さと同じか同程度であることができる。サイプ212の深さは最大深さを指す。サイプ212の幅は、たとえば1.6mm以下であることができる。サイプ212における幅の下限は、たとえば0.3mmである。サイプ212の長さは、サイプ211よりも短く、たとえば、12.0mm〜18.0mmである。実施形態1において、サイプ212は、トレッド面の展開図で波状をなすものの、本開示はこれに限られない。たとえば、サイプ212は、直線状をなすことができ、ジグザグ状をなすこともできる。サイプ212が波状をなす場合、すなわち線分と円弧とが交互に配置されることによりサイプ212が構成される場合は、個々の線分の中点をつなぐ線を描き、傾斜を求めることができる。ジグザグ状の場合は、サイプ212を構成する個々の線分の中点をつなぐ線を描き、傾斜を求めることができる。サイプ212が、同一形状の円弧の繰り返しで構成される場合は、これらの円弧の両端をつなぐ線を描き、傾斜を求めることができる。
第1陸部21が、サイプ212よりもタイヤ周方向D2に対して大きく傾斜したサイプ213を備える。サイプ213は、サイプ212よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する。具体的には、サイプ213は、内側領域216に位置する。内側領域216は、仮想線215よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する、第1陸部21の領域を指す。サイプ213は、タイヤ周方向D2に対して90°傾斜している。本開示は、これにかぎられず、サイプ213が、たとえばタイヤ周方向D2に対して45°を越えて傾斜することができる。サイプ213の傾斜は、サイプ212のそれと同じ方法で求めることができる。45°を越えて傾斜するため、サイプ213はトラクション性能を向上することができる。サイプ213は、タイヤ周方向D2に沿って並列している。サイプ213の深さは、剛性とトラクション性能とを確保しつつ摩耗中期までの偏摩耗を抑制するという観点から、第1周溝26の深さを100%としたとき、50%〜70%が好ましい。このように、サイプ213の深さは、サイプ211の深さと同じか同程度であることができる。サイプ213の深さは最大深さを指す。サイプ213の幅は、たとえば1.6mm以下であることができる。サイプ213における幅の下限は、たとえば0.3mmである。サイプ213の長さは、サイプ211よりも短く、たとえば、13.0mm〜19.0mmである。実施形態1において、サイプ213は、トレッド面の展開図で波状をなすものの、本開示はこれに限られない。たとえば、サイプ213は、直線状をなすことができ、ジグザグ状をなすこともできる。
第1陸部21が、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びる細溝219を備える。細溝219は、サイプ211よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する。細溝219は、サイプ212よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する。具体的には、タイヤ幅方向D1で、サイプ212とサイプ213との間に位置する。より具体的には、仮想線215上に位置する。実施形態1では、仮想線215上に細溝219が位置するものの、本開示はこれに限られない。細溝219は、仮想線215付近に位置することができる。このような位置に設けられた細溝219は、接地圧バランスの均一化に役立つことができる。細溝219の幅は、周溝26,27の幅のどれよりも狭く、サイプ211・サイプ212・サイプ213の幅のどれよりも広い。細溝219の幅は、たとえば2.0mm〜4.0mmである。細溝219の深さは、サイプ211・サイプ212・サイプ213の深さのどれよりも浅く、たとえば1.0mm〜3.0mmである。細溝219は、摩耗初期の耐横滑り性を高めることができる。
細溝219は、外側領域214のサイプ機能と内側領域216のサイプ機能とを視覚的に区別するのに役立つ。外側領域214のサイプ機能は、サイプ211の機能とサイプ212の機能との両者を指し、具体的には、耐横滑り性、耐偏摩耗性の向上を指す。いっぽう、内側領域216のサイプ機能は、サイプ213の機能を指し、具体的には、トラクション性能の向上を指す。
トレッド部12は、第1周溝26よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する第2陸部22を備える。第2陸部22は、タイヤ周方向D2に沿って並列したブロック221を備える。第2陸部22がブロック221を備えることによってトラクション性能・耐横滑り性を向上できる。ブロック221は、ブロック221におけるタイヤ幅方向D1の中央をとおって、タイヤ周方向D2に沿って延びるサイプ226を備える。ブロック221は、タイヤ幅方向D1に沿って延びるサイプ227を備える。サイプ227は、タイヤ幅方向D1に対して傾斜している。サイプ227はトラクション性能を向上することができる。サイプ226・サイプ227両者の深さは同じであっても、異なっていてもよい。サイプ226・サイプ227両者の深さは、たとえば10.0mm〜15.0mmである。この深さは最大深さを指す。サイプ226・サイプ227両者の幅は同じであっても、異なっていてもよい。サイプ226・サイプ227両者の幅は、たとえば1.6mm以下であることができる。サイプ226・サイプ227両者における幅の下限は、たとえば0.3mmである。第2陸部22は、ブロック221とブロック221との間に溝222を備える。溝222は、タイヤ周方向D2に沿って延びている。
第2陸部22のサイプ深さと、第1陸部21のサイプ深さとの関係を説明する。第2陸部22におけるサイプ226の深さにくらべて、第1陸部21におけるサイプ212の深さは浅い。第2陸部22におけるサイプ227の深さにくらべても、サイプ212の深さは浅い。第2陸部22におけるサイプ226の深さにくらべて、サイプ212・サイプ213両者の深さは浅い。第2陸部22におけるサイプ227の深さにくらべても、サイプ212・サイプ213両者の深さは浅い。このような構成によって、トラクション性能を確保しつつ、第1陸部21の剛性を確保し得る。
トレッド部12は、第2周溝27よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する第3陸部23を備える。第3陸部23は、タイヤ周方向D2に沿って並列したブロック231を備える。第3陸部23がブロック231を備えることによってトラクション性能・耐横滑り性を向上できる。ブロック231は、タイヤ幅方向D1に沿って延びるサイプ237を備える。サイプ237は、タイヤ幅方向D1に対して傾斜している。サイプ237はトラクション性能を向上することができる。サイプ237の深さは、たとえば10.0mm〜15.0mmである。サイプ237の深さは最大深さを指す。サイプ237の幅は、たとえば1.6mm以下であることができる。サイプ237における幅の下限は、たとえば0.3mmである。第3陸部23は、ブロック231とブロック231との間に溝232を備える。溝232は、タイヤ幅方向D1に沿って延びている。
第3陸部23のサイプ深さと、第1陸部21のサイプ深さとの関係を説明する。第3陸部23におけるサイプ237の深さにくらべて、第1陸部21におけるサイプ212の深さは浅い。第3陸部23におけるサイプ237の深さにくらべて、サイプ212・サイプ213両者の深さは浅い。このような構成によって、トラクション性能を確保しつつ、第1陸部21の剛性を確保し得る。
図2に示すように、変形例1に係るタイヤ11は、第1陸部21が、タイヤ周方向D2に沿って並列したブロック310と、ブロック310間で、タイヤ幅方向D1に沿って延びる横溝312とを備えること以外は、基本的に実施形態1と同じである。ブロック310は、サイプ211とサイプ212とサイプ213とを備える。
ここまでで説明したように、空気入りタイヤ11は、タイヤ周方向D2に沿って延びる周溝26,27と、周溝26,27のうち、タイヤ幅方向D1のもっとも外側に位置する第1周溝26よりもタイヤ幅方向D1の外側に位置する第1陸部21と、を有するトレッド部12を備え、第1陸部21は、タイヤ幅方向D1の外側領域214に、タイヤ周方向D2に沿って延び且つタイヤ周方向D2に沿って並列した複数のサイプ211を備える。
空気入りタイヤ11は耐横滑り性に優れる。これは、横力の影響を大きく受ける領域、すなわち外側領域214に、タイヤ周方向D2に沿って延び且つタイヤ周方向D2に沿って並列した複数のサイプ211を空気入りタイヤ11が備えるからである。サイプ211は、横力に対してエッジ効果を発揮することが可能であり、旋回時の横滑りやワイピングによる横滑りを抑制できる。よって、空気入りタイヤ11は耐横滑り性に優れる。
第1陸部21は、外側領域214で且つサイプ211よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置するサイプ212をさらに備えることができ、サイプ212は、タイヤ周方向D2に対して傾斜して延びることができる。サイプ212は、タイヤ幅方向D1の力だけでなく、旋回時などに入力される多方向の力に対する耐横滑り性を高めることができる。
トレッド部12は、第1周溝26よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置する第2陸部22をさらに有することができ、第2陸部22は、サイプ226および/またはサイプ227を備えることができ、第2陸部22におけるサイプ226およびサイプ227の深さにくらべてサイプ211の深さは浅いことができる。このような構成によって、サイプ226およびサイプ227によってトラクション性能を確保しつつ、第1陸部21の剛性を確保し得る。
第1陸部21は、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びていることができる。第1陸部21が、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びた形状をなすため、剛性を確保することが可能で、これによって耐偏摩耗性を向上することができる。
第1陸部21は、サイプ211よりもタイヤ幅方向D1の内側で、タイヤ周方向D2に沿って連続で延びる細溝219をさらに備えることができる。細溝219は、耐横滑り性を高めることができる。さらに、細溝219が、仮想線215上またはその付近に位置する場合には、接地圧バランスの均一化を図ることができる。
第1陸部21は、細溝219よりもタイヤ幅方向D1の内側に位置するサイプ213をさらに備えることができ、サイプ213がタイヤ周方向D2に対して傾斜する角度は、サイプ212がタイヤ周方向D2に対して傾斜する角度よりも大きいことができる。サイプ213は、トラクション性能を向上することができる。さらに、細溝219によって、外側領域214のサイプ機能と内側領域216のサイプ機能とを視覚的に区別することができる。

Claims (6)

  1. タイヤ周方向に沿って延びる複数の周溝と、前記複数の周溝のうち、タイヤ幅方向のもっとも外側に位置する第1周溝よりも前記タイヤ幅方向の外側に位置する第1陸部と、を有するトレッド部を備え、
    前記第1陸部は、前記タイヤ幅方向の外側領域に、前記タイヤ周方向に沿って延び且つ前記タイヤ周方向に沿って並列した複数の第1サイプを備える、
    空気入りタイヤ。
  2. 前記第1陸部は、前記外側領域で且つ前記第1サイプよりも前記タイヤ幅方向の内側に位置する第2サイプをさらに備え、
    前記第2サイプは、前記タイヤ周方向に対して傾斜して延びる、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記トレッド部は、前記第1周溝よりも前記タイヤ幅方向の内側に位置する第2陸部をさらに有し、
    前記第2陸部は、サイプを備え、
    前記第2陸部における前記サイプの深さにくらべて前記第1サイプの深さは浅い、
    請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記第1陸部は、前記タイヤ周方向に沿って連続で延びている、
    請求項1〜3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記第1陸部は、前記第1サイプよりも前記タイヤ幅方向の内側で、前記タイヤ周方向に沿って連続で延びる細溝をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第1陸部は、前記細溝よりも前記タイヤ幅方向の内側に位置する第3サイプをさらに備え、
    前記第3サイプが前記タイヤ周方向に対して傾斜する角度は、前記第2サイプが前記タイヤ周方向に対して傾斜する角度よりも大きい、
    請求項5に記載の空気入りタイヤ。

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