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JP2019010483A - 磁界計測装置および計測磁界表示方法 - Google Patents

磁界計測装置および計測磁界表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】参照用磁気センサを用い、磁界計測装置で計測された環境磁界の影響を低減する。【解決手段】磁気シールドルーム(MSR)2の内部に配置される磁気センサと、MSR2の外部に配置される参照用磁気センサ14と、磁気センサからの磁界時系列データ及び参照用磁気センサからの環境磁界時系列データが入力される演算装置8とを有する磁界計測装置において、演算装置は、磁界時系列データに含まれる環境磁界の大きさを、磁界時系列データと環境磁界時系列データから求めた推定環境磁界時系列データとの所定の評価関数を最小とするように求め、かつ推定環境磁界時系列データを求めるにあたり、環境磁界時系列データに対してMSR2の周波数毎の磁界低減効果を適用する(S103)。【選択図】図4

Description

本発明は、参照用磁気センサで計測した環境磁界信号から、磁界計測装置で計測された環境磁界信号の近似値を推定し、除去する磁界計測装置に関する。
被験者の計測対象からの微弱な磁界を計測し、計測対象の電気生理学的活動を非侵襲に評価する磁界計測装置として心磁計が開発されている。心磁計は、心臓の電気生理学的活動に伴う心起電力(電流双極子)により生じた微弱な磁界(心磁)を非接触で計測する装置であり、複数の磁気センサの同時計測により、空間分解能に優れた評価が可能となる。この心磁の時間変化および空間分布を画像化したものは心磁図と呼ばれる。生体内の透磁率はほぼ真空と等しいため、心磁図は、心電図と比べて心臓の周辺臓器(骨や肺など)の影響を受けにくく、心臓の電気生理学的活動に伴う電流を高感度に反映する。この心磁図の利点を生かし、心磁図の臨床的な有効性が多数示されてきた。
この心磁図検査による心臓の電気生理学的活動の評価を正確かつ安定して実現するためには、心磁図に混入する環境磁界を十分に低減する必要がある。心磁の強度は非常に弱く、成人のQRS波(心室の電気的活動を反映した波)の強度は数十pT、P波(心房の電気的活動を反映した波)の強度は数pT、胎児のP波の強度は0.1pT程度である。一方、環境磁界には地磁気の直流磁界、電車の送・帰電流に起因する磁界、自動車やエレベータ及び鉄扉などの磁性体で構成された物体が移動することによって生じる磁界、送電線の電流によって生じる磁界、ファン・ポンプの回転体による磁界などがある。環境磁界は心磁に対してはるかに大きく、例えば、地磁気の直流磁界は約50μT(心磁の約100万倍以上)、電車の送・帰電流に起因する磁界の変動幅は軌道から50mの地点で1.4μTと報告されている。心磁計に混入するこれらの環境磁界を低減させるため、心磁計には、通常、磁気シールドルーム(MSR:Magnetically shielded room、以下「MSR」という)、磁気センサ部のグラジオメータ、アナログフィルタ(High pass filter:HPF、Low pass filter:LPF)およびデジタルフィルタなどの環境磁界低減技術が搭載されており、混入する環境磁界の低減を図っている。
環境磁界低減技術の一つであるMSRには、通常、高透磁率のFe−Niの合金のパーマロイが用いられ、高い遮蔽性能を実現するため多層構造で作成されている(通常の生体磁気計測に用いられるのは2層)。軌道や幹線道路に近い場所での心磁計測には、MSRの層数を増やすことで安定した計測が可能となるものの、パーマロイは高価な材料であり、コストが大幅に増加する。また、設置予定位置の耐荷重によりMSRの層数を増やすことが困難な場合もある。このため、MSRを補完する環境磁界低減技術として、参照用磁気センサで計測した環境磁界信号から生体磁気計測装置での環境磁界信号の近似値を推定し、除去する環境磁界リダクション法(以下「リダクション法」という)が開発されている。
リダクション法の参照用磁気センサとして生体磁気計測装置のデュワ内に設置した環境磁界計測用の超電導磁気センサを用いる方式(例えば、非特許文献1および非特許文献2)、MSR内または外に設置したフラックスゲート磁束計などの常温磁気センサを用いる方式(例えば、MSR内について特許文献1およびMSR外について非特許文献3)が提案されている。
特開2016−217930号公報
J. Vrba and S. E. Robinson, "Signal Processing in Magnetoencephalography", METHODS, vol. 25, pp. 249-271, 2001 Y. Adachi, et al., "Reduction of Non-periodic Environmental Magnetic Noise in MEG Measurement by Continuously Adjusted Least Square Method", IEEE Transactions on Applied Superconductivity, vol. 11, No.1, pp. 669-672, 2001 小山大介他,モバイル・リファレンスセンサを利用した低周波環境磁気ノイズ低減法,第30回日本生体磁気学会大会論文集,vol. 28,No.1, pp. 170-171,2015
参照用磁気センサに環境磁界計測用の超電導磁気センサを用いる方式の場合、参照用磁気センサの計測磁界に線形結合係数をかけ、生体磁界計測用の超電導磁気センサの計測磁界から引き算することで環境磁界の低減を実現する。あるいは、参照用磁気センサの計測磁界と生体磁界計測用の超電導磁気センサの計測磁界とに重み係数をかけ、生体磁界計測用の計測値から引き算することで環境磁界の低減を実現する。この場合、重み係数は参照用磁気センサの計測磁界と生体磁界計測用の超電導磁気センサの計測磁界とが最も一致するように決定されている。
この方式では生体磁界計測用の超電導磁気センサと近い場所に参照用磁気センサが設置され、かつ、参照用磁気センサと生体磁界計測用の磁気センサとは同程度のセンサ感度を備えている。そのため、参照用磁気センサには生体磁界計測用の磁気センサと類似した環境磁界が計測され、高い精度で環境磁界を低減することができる。しかしながら、参照用磁気センサとして超電導磁気センサを用いるため、超電導磁気センサの個数の増加及び参照用の超電導磁気センサの冷却にかかる追加のコスト負担は少なくない。
一方、MSR内に配置したフラックスゲート磁束計などの常温磁気センサを用いる方式では、参照用磁気センサの計測磁界に多変数多項式をかけ、生体磁気計測用の計算値から引き算することで環境磁界の低減を実現する。この方式において、参照用磁気センサに用いられる常温磁気センサ(フラックスゲート磁束計及び磁気抵抗効果素子を用いたセンサなど)のセンサ感度は超電導磁気センサのセンサ感度よりも低い。そのため、MSRやその他の環境磁界低減技術、例えば、アクティブキャンセルなどにより、常温磁気センサで計測できないレベルまでMSR内における環境磁界が低減された場合には環境磁界を計測することができず、低減効果が得られない。
一方、MSRの外の参照用磁気センサにフラックスゲート磁束計などの常温磁気センサを用いる方式は、参照用磁気センサの計測磁界から正方向と負方向に時間移動した計測値を複数作成し、この計測値に主成分分析を適用し、適用後の波形に係数をかけ、生体磁界計測用の超電導磁気センサの計測値から引き算することで環境磁界の低減を実現している。この方式ではMSR外側で計測した環境磁界から、MSR内側の生体磁界計測用の超電導磁気センサで計測される環境磁界の近似値を推定している。
しかしながら、MSRの環境磁界遮蔽性能には周波数依存性があり、環境磁界の周波数によって低減効果が異なる。この方式ではMSRの周波数毎の磁界低減効果が考慮されておらず、MSR内の環境磁界の近似値を精度よく推定することが容易でない。
MSRと、MSRの内部に配置される磁気センサと、MSRの外部に配置される参照用磁気センサと、磁気センサからの磁界時系列データ及び参照用磁気センサからの環境磁界時系列データが入力される演算装置とを有する磁界計測装置において、演算装置は、磁界時系列データに含まれる環境磁界の大きさを、磁界時系列データと環境磁界時系列データから求めた推定環境磁界時系列データとの所定の評価関数を最小とするように求め、かつ推定環境磁界時系列データを求めるにあたり、環境磁界時系列データに対してMSRの周波数毎の磁界低減効果を適用する。
なお、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面により明らかにする。
磁界計測装置において、参照用磁気センサを用いて環境磁界の影響を低減する。
心磁計の全体構成を示す概略図である。 磁気センサの配列および被検者に対する配置例を示す図である。 実施例1に係る心磁計の全体構成を示す概略図である。 参照用磁気センサを用いて環境磁界を低減する処理フローを示す図である。 心磁計で実測した電車からの環境磁界波形(最大磁界強度のチャンネル)である。 本実施例の処理フローを適用して低減させた電車からの環境磁界波形である。 アクティブキャンセルを組み合わせた心磁計の全体構成を示す概略図である。 心磁計で実測した電車からの環境磁界波形(最大磁界強度のチャンネル)である。 本実施例の処理フローを適用して低減させた電車からの環境磁界波形である。 心磁計の計測結果を表示する表示画面の一例を示す図である。 心磁計の環境磁界の低減効果を設定する表示画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、磁界計測装置(心磁計)の全体構成を示す概略図である。心磁計1の構成要素は、MSR2の内部と外部とに分かれて配置される。MSR2は例えば各辺3m程度の大きさを有しており、MSR2の内部には、複数のSQUID磁束計(以降、「磁気センサ」と表記する)を内部に配置して極低温に維持するクライオスタット3と、クライオスタット3を保持するガントリ4と、被験者(図示せず)が横になるベッド5が配置されている。ベッド5は、ベッド5の短軸(A方向、y方向)での移動と、ベッド5の長軸(B方向、x方向)での移動と、ベッド5の上下方向(C方向、z方向)での移動が可能であって、被検者と複数の磁気センサとの位置合わせを容易に行うことができる。
MSR2の外部には、クライオスタット3内に配置される磁気センサを駆動する駆動回路6と、駆動回路6からの出力を増幅してフィルタをかけるアンプフィルタユニット7と、アンプフィルタユニット7からの出力信号をデータ収集し、収集されたデータ(以下、「磁界時系列データ」という)を解析処理するとともに心磁計1の各部の制御を行なう演算装置8と、演算装置8により解析処理された解析結果を表示する表示装置9が主に配置されている。
なお、心磁計1の磁気センサとしては、SQUID磁束計に限られず、磁気抵抗効果素子を用いたセンサ、光ポンピング磁束計、フラックスゲート磁束計、磁気インピーダンス素子を用いた磁気センサも適用することができる。
図2を用いて、心磁計1で用いられる磁気センサアレイの配列および被験者に対する配置の一例を説明する。磁気センサアレイを構成する複数の磁気センサは、クライオスタット3(図1参照)の底部の内壁にz方向に沿って垂設し、被験者の胸壁10に対して垂直なz方向の磁界成分Bを経時的に計測する。そして、複数の磁気センサは、磁界の距離変化量を的確に捉えられるように、x方向およびy方向には等間隔に配列されている。なお、胸壁10に対して平行なx方向の磁界成分Bおよびy方向の磁界成分Bを経時的に計測する磁気センサを適用することもできる。
図2の例では、磁気センサ間の距離が0.025mであって、計測面が0.175m×0.175m、磁気センサを8×8のアレイ状に配列した64チャンネルの磁気センサアレイ11を示している。磁気センサアレイ11の座標系においては、例えば、符号12で示す7行3列目に位置する磁気センサが胸部の剣状突起13の真上に位置するように、磁気センサアレイ11の位置合わせを行う。なお、1行8列目の磁気センサを座標系の原点Oとする。
実施例1として、MSR2の外に設置した参照用磁気センサを用い、環境磁界を低減する磁界計測装置について説明する。図1と共通する構成要素については、同じ符号を付して示し、重複する説明は省略する。図3はMSRの外に参照用磁気センサを設置した磁界計測装置(心磁計)の全体構成を示す概略図である。
MSR2の外部には環境磁界を計測するための3軸フラックスゲート磁束計14(以降、「参照用磁気センサ」という)と、参照用磁気センサを駆動させる駆動回路15と、駆動回路15からの出力を増幅してフィルタをかけるアンプフィルタユニット16が配置されており、アンプフィルタユニット16からの出力信号は演算装置8で収集される。
参照用磁気センサ14としては、磁気抵抗効果素子を用いたセンサ、磁気インピーダンス素子を用いたセンサや、光ポンピング磁束計を用いた磁気センサも適用することができる。心磁計1の磁気センサアレイ11の位置と参照用磁気センサ14の位置のずれは、磁界強度としては環境磁界の発生源の位置からは無視できる程度であるが、計測位置が異なることから、心磁計1の磁気センサのz方向の磁界成分Bのみの観測であっても、3軸での環境磁気成分(磁界成分B、磁界成分B、磁界成分B)により補正することにより、心磁計1の磁気センサに対する環境磁界の影響をより精度よく求めることができる。もちろん、参照用磁気センサ14の軸数が1軸及び2軸であっても適用することは可能である。さらに、複数の参照用磁気センサ14を用いてもよい。
図4はMSR2の外の参照用センサ14を用いた環境磁界の低減処理手順のフローチャートを示す。まず、処理を開始し(S101)、心磁計(図3参照)を用いて被験者の心臓から発生する磁界時系列データ(以下、「心臓磁界時系列データ」という)とMSR2外の参照用磁気センサ14を用いて環境磁界の時系列データ(以下、「環境磁界時系列データ」という)を同時計測する(S102)。
環境磁界時系列データに対してMSRの磁界低減効果を適用する(S103)。MSRの磁界低減効果には周波数特性があるため、環境磁界時系列データに周波数解析を適用して周波数領域でのデータに変換し、変換した周波数領域データにMSRによる周波数毎の磁界低減率を乗算し、周波数解析を適用して再び時間領域でのデータに変換する。具体的には以下の通りである。環境磁界時系列データが所定の時間間隔でサンプリングしたN個の標本点(デジタル信号列)x(t)(t=1〜T)で与えられたとすると、x(t)の離散的フーリエスペクトルX(k)(k=0, 1, … K-1)は(数1)から得ることができる。
Figure 2019010483
ここで、MSRの磁界低減率の周波数特性DM(wk)に基づいて、K個の離散的周波数スペクトル(フィルタ関数)F(k)を(数2)のように設定する。
Figure 2019010483
(数2)に示すフィルタ関数F(k)と(数1)に示す離散的フーリエスペクトルX(k)とを掛け合わせることで(数3)、MSRの磁界低減効果を適用した離散的周波数スペクトルX’(k)を得ることができる。
Figure 2019010483
離散的周波数スペクトルX’(k)を(数4)に基づいて逆フーリエ変換すると、MSRの磁界低減効果を適用した環境磁界の時系列データx’(t)を得ることができる。
Figure 2019010483
次に、MSRの磁界低減効果が適用された環境磁界時系列データに心磁計の磁気センサ(グラジオメータ構造)の磁界低減効果を適用する(S104)。グラジオメータ構造とは超電導線で作成した差分型の検出コイルで検出した磁束をSQUID磁束計に伝達する構成である。差分型検出コイルを用いることで磁界の空間勾配を検出し、一様な環境磁界を低減することができる。このグラジオメータによる磁界低減率Dgは、先に説明したMSRの磁界低減効果と異なり、周波数に依存しない定数と考えることができる。そこで、処理S103で求めたMSRの磁界低減効果を適用した環境磁界の時系列データx’(t)にグラジオメータの磁界低減率Dgを乗算する(数5)ことで、グラジオメータの磁界低減効果を適用した環境磁界の時系列データx’’(t)を得ることができる。
Figure 2019010483
次に、磁気センサの磁界低減効果が適用された環境磁界時系列データに心磁計のアナログフィルタ(HPF及びLPF)の磁界低減効果を適用する(S105)。具体的には心磁計のアナログフィルタにフィルタタイプやフィルタ次数が類似しているデジタルフィルタを処理S104で求めた環境磁界の時系列データx’’(t)に適用することで得ることができる。例えば、デジタルフィルタとしてFIR(有限インパルス応答:Finite Impulse Response)フィルタを用いた場合、FIRフィルタを適用した環境磁界の時系列データx’’’(t)は(数6)から得ることができる。ここで、mはフィルタ次数であり、amはフィルタタイプ及びフィルタ次数から決まるフィルタ係数である。
Figure 2019010483
これまでの処理S103〜S105により得られた信号は心磁計1に適用されている環境磁界低減技術による低減効果が反映されており、心磁計で計測される環境磁界の推定値(以下「心磁計推定環境磁界」という)とみなすことができる。次に、この心磁計推定環境磁界の時系列データと、心磁計の各チャンネルで実測された心臓磁界時系列データとの差を最小とするチャンネルごとの重み係数を求める(S106)。参照用磁気センサ14として3軸(x軸、y軸及びz軸)の磁気センサを用いた場合、各軸のチャンネル毎の重み係数ベクトルW(W=[Wx, Wy, Wz])は評価関数(数7)を最小とする値として求めることができる。
Figure 2019010483
評価関数(数7)において、BMCG n,tは心磁計のn番目(n=1〜64)のチャンネルでt番目(t=1〜T)のサンプリング点で計測された心臓磁界を表している。Bref x,t、Bref y,t及びBref z,tは、x軸、y軸及びz軸の参照磁気センサの磁界信号から求めた心磁計1のサンプリング点tでの心磁計推定環境磁界をそれぞれ表している。また、Wx,n、Wy,n及びWz,nは、n番目(n=1〜64)のチャンネルにおけるx軸、y軸及びz軸の参照用磁気センサの心磁計推定環境磁界に対する重み係数(以下「チャンネル毎の重み係数」という)をそれぞれ表している。
最後に、チャンネル毎の重み係数をかけた心磁計推定環境磁界の時系列データを心磁計で計測された各チャンネルの心臓磁界時系列データから除去し(S107)、除去結果を表示し(S108)、処理を終了する(S109)。
なお、処理S103の環境磁界時系列データに適用する周波数解析法としては、周知の高速フーリエ変換法やピリオドグラム法などがあり、フーリエスペクトルおよびパワースペクトル密度を計算し、環境磁界時系列データの周波数領域でのデータを取得することができる。また、MSRの周波数毎の磁界低減効果を算出するために、例えば、MSRの磁気シールド率のカタログ値や実測データを用いることができる。さらに、この磁界低減効果の算出にあたってはMSRの周波数毎の位相変化情報も用いることができる。
処理S104の環境磁界時系列データに対する磁気センサの磁界低減効果を算出するために、例えば、磁気センサの磁界低減率のカタログ値や実測データを用いることができる。
処理S105の環境磁界時系列データに対するアナログフィルタの磁界低減効果を算出するために、例えば、心磁計のアナログフィルタと同じタイプ、遮断周波数、次数のデジタルフィルタから得られる磁界低減率などを用いることができる。
処理S106の評価関数(数7)を最小とするチャンネル毎の重み係数は、例えば、線形計画法の一つである滑降シンプレックス法を用いて求めることができる。
以上説明したMSR外に配置した参照磁気センサを用いて環境磁界を低減する方法の有効性を電車からの環境磁界の実測データを用いて確認した。
図5Aに64チャンネルの心磁計で計測した電車からの環境磁界波形17(最大磁界強度のチャンネル)を示す。横軸は時間(秒)、縦軸は磁界(pT)である。図5Bには図4に示した処理フローを適用して環境磁界波形17を低減させた磁界波形18を示している。図5Aの磁界波形17には電車由来の−150pTから100pT程度のピークが認められ、peak to peak値は219.4pTであった。一方、図5Bの本実施例の処理フロー適用後の磁界波形18は−40pTから40pTの範囲に存在しており、本手法を適用することで電車からの環境磁界が心磁レベルにまで低減されていることが分かる。本手法適用後の磁界波形18のpeak to peak値は59.6pTであり、本手法による磁界低減率は−11.3dBであった。
この電車からの環境磁界の実データ解析結果から、MSR外の参照用磁気センサを用い、MSRの周波数毎の磁界低減効果などを用いてMSR内の心磁計で計測される環境磁界の近似値を推定することで、心磁計で計測される環境磁界を低減できることが示された。
また、心磁計1がMSRとアクティブキャンセルを組み合わせた環境磁界低減技術を採用している場合においても、本実施例のMSR外に設置した参照用磁気センサを用いて環境磁界を低減する手法は効果を有する。
図6はアクティブキャンセルを組み合わせたMSRの外に参照用磁気センサを設置した磁界計測装置(心磁計)1’の全体構成を示す概略図である。MSR2の外周にはMSRの周囲に主にz成分の磁界を発生するアクティブキャンセル用コイル19と、アクティブキャンセル用にz成分の環境磁界を計測するためのフラックスゲート磁束計20(以下「アクティブキャンセル用磁気センサ」という)と、アクティブキャンセル用磁気センサ20で計測した環境磁界を打ち消すための磁界をアクティブキャンセル用コイル19から発生させるために必要な電流を出力する制御回路21が配置されている。なお、アクティブキャンセル用コイル19としては3軸(x、y及びz軸)コイルを適用してもよい。また、アクティブキャンセル用磁気センサ20としては、磁気抵抗効果素子を用いたセンサを適用してもよい。制御回路21としては、ネガティブフィードバック制御、PI制御、PID制御を適用することができる。
心磁計1’に対しても図4に示したフローチャートに従って環境磁界の低減を実現できる。本実施例の手法の有効性を、電車からの環境磁界の実測データを用いて確認した。
図7Aにアクティブキャンセル適用時に64チャンネルの心磁計で計測した電車からの環境磁界波形22(最大磁界強度のチャンネル)を示す。横軸は時間(秒)、縦軸は磁界(pT)である。図7Bには図4に示した処理フローを適用して環境磁界波形22を低減させた磁界波形23を示している。図7Aの磁界波形22には電車由来の−20pTから20pT程度のピークが認められ、peak to peak値は31.1pTであった。一方、図7Bの本実施例の処理フロー適用後の磁界波形23は−10pTから10pTの範囲に存在しており、本手法を適用することで電車からの環境磁界が心磁レベルにまで低減されていることが分かる。この本手法適用後の磁界波形23のpeak to peak値は17.3pTであり、本手法による磁界低減率は−5.1dBであった。
この電車からの環境磁界の実データ解析結果から、アクティブキャンセルを組み合わせたMSRにおいても、外部の参照用磁気センサを用い、MSRの周波数毎の磁界低減効果などを用いてMSR内の心磁計で計測される環境磁界の近似値を推定することで、心磁計で計測される環境磁界を低減できることが示された。
実施例2では、実施例1の磁界計測装置に適用されるインターフェイスについて説明する。まず、チャンネル毎の重み係数をかけた心磁計推定環境磁界の時系列データと、心磁計で計測された各チャンネルの心臓磁界時系列データとの一致度の算出方法を説明する。
3軸(x、y及びz軸)の参照用磁気センサを1個用いた場合、チャンネル毎の重み係数をかけた心磁計推定環境磁界の時系列データと、心磁計で計測された各チャンネルの心臓磁界時系列データとの一致度は(数8)から求めることができる。
Figure 2019010483
(数8)において、BMCG n,tは心磁計のn番目(n=1〜64)のチャンネルでt番目(t=1〜T)のサンプリング点で計測された心臓磁界を表している。Bref x,t、Bref y,t及びBref z,tは、x軸、y軸及びz軸の参照磁気センサの磁界信号から求めた心磁計のサンプリング点tでの心磁計推定環境磁界をそれぞれ表している。また、Wx,n、Wy,n及びWz,nは、(数7)から得られた心磁計推定環境磁界の時系列データに対するチャンネル毎の重み係数をそれぞれ表している。
この一致度は心磁計推定環境磁界の時系列データが心磁計で計測された心臓磁界時系列データとどの程度一致しているかを表している。例えば、この一致度を用いて、一致度が何%以上のチャンネルに対して実施例1の環境磁界低減手法を適用するなどの処理が可能となる。
図8は、MSR外部の参照用磁気センサを用いて環境磁界を低減した結果を表示する表示画面の一例である。表示画面24は心磁計の表示装置9に表示される。
表示装置9の表示画面24は、参照用磁気センサが接続された演算装置8の外部入力チャンネルの信号を表示する外部入力データ表示欄25と、心磁計で計測された磁界信号を表示する心磁計計測データ表示欄26と、参照用磁気センサを用いて環境磁界を低減した心磁計測データを表示する心磁計測データ(リダクション後)表示欄27とを含んでいる。
外部入力データ表示欄25には、参照用磁気センサで計測された磁界信号28が表示される。この外部入力データ表示欄25に表示される参照用磁気センサのチャンネルは、外部入力チャンネル選択ボタン29を用いて、切り替え可能とする。図の例では、演算装置8は16チャンネルの外部入力を接続することができる。参照用磁気センサの3軸(x、y及びz軸)の信号はそれぞれ外部入力チャンネルを通して入力され、外部入力チャンネル選択ボタン29により選択された「外部入力チャンネル65」に相当する参照用磁気センサの信号が磁界信号28として表示されている。
心磁計計測データ表示欄26には、心磁計で計測された磁界信号30が表示される。この心磁計計測データ表示欄26に表示される心磁計の磁気センサのチャンネルは、心磁計チャンネル選択ボタン31を用いて、切り替え可能とする。心磁計チャンネル選択ボタン31により選択された「心磁計チャンネル1」の磁気センサの信号が磁界信号30として表示されている。
心磁計測データ(リダクション後)表示欄27には、参照用磁気センサを用いて環境磁界を低減した磁界信号32が表示される。この心磁計測データ(リダクション後)表示欄27に表示される心磁計の磁気センサのチャンネルは、心磁計チャンネル選択ボタン33を用いて、切り替え可能とする。心磁計チャンネル選択ボタン33により選択された「心磁計チャンネル1」の心磁計測データ(リダクション後)が磁界信号32として表示されている。
この心磁計チャンネル選択ボタン33の各チャンネル表示の背景は、参照用磁気センサを用いて推定された心磁計推定環境磁界の時系列データと心磁計の各チャンネルの心臓磁界時系列データとの一致度が高いチャンネルは黒34、一致度が中程度のチャンネルは灰色35、一致度が低いチャンネルは白36で表示される。色分けする一致度のしきい値はシステムまたは操作者により任意に設定することができる。色分けも3段階に限られるものではない。さらに、参照用磁気センサを用いた環境磁界低減処理の適用可否を判断するため、一致度のしきい値を表示するしきい値表示欄37が表示される。このしきい値の値は、操作者が設定可能である。あるいは装置のデフォルト値を定めておいてもよい。リダクション実行ボタン38を押下することにより、しきい値表示欄37に表示される一致度以上の値を有する心磁計のチャンネルに対して実施例1に示した環境磁界低減処理が実施される。一致度は環境磁界が心磁計測データに対する影響を示しており、一致度の高い(しきい値以上である)、すなわち環境磁界の影響の大きなチャンネルに対しては環境磁界の低減処理を行い、一致度の低い(しきい値未満である)、すなわち環境磁界の影響の小さなチャンネルに対しては環境磁界の低減処理を行うことなく、計測された心磁計測データそのままとすることができる。
図9は、MSR外部の参照用磁気センサを用いて図4のフローにしたがって環境磁界を低減する処理に用いる心磁計の環境磁界の低減効果を設定する表示画面の一例である。表示画面39は心磁計の表示装置9に表示される。
表示装置9の表示画面39には、MSRのシールド率の周波数特性を表示するMSRの磁気シールド率の周波数特性表示欄40と、心磁計の磁気センサの磁界低減率を表示する磁気センサの低減率表示欄41、心磁計のアンプフィルタユニットのハイパスフィルタの低減率の周波数特性を表示するハイパスフィルタの低減率の周波数特性表示欄42、心磁計のアンプフィルタユニットのローパスフィルタの低減率の周波数特性を表示するローパスフィルタの低減率の周波数特性表示欄43とを含んでいる。
MSRの磁気シールド率の周波数特性表示欄40には、MSRの周波数毎の磁気シールド率44が表示される。MSRの磁気シールド率の周波数特性表示欄40に表示される周波数毎の磁気シールド率は、周波数毎の磁気シールド率設定欄45を用いて、設定可能とする。
また、MSRの磁気シールド率の周波数特性表示欄40には、MSRの磁界低減効果の算出にあたって位相変化情報を用いる場合には、MSRの位相変化情報も表示することができる。この場合、周波数毎の磁気シールド率設定欄45には周波数毎の位相変化情報設定欄が表示される。
ハイパスフィルタの低減率の周波数特性表示欄42には、ハイパスフィルタの周波数毎の低減率46が表示される。ハイパスフィルタの低減率の周波数特性表示欄42に表示される周波数毎の低減率は、ハイパスフィルタのフィルタタイプを設定するフィルタタイプ設定欄47、ハイパスフィルタの次数を設定する次数設定欄48、ハイパスフィルタの遮断周波数を設定する遮断周波数設定欄49に基づいて計算された値が表示される。
ローパスフィルタの低減率の周波数特性表示欄43には、ローパスフィルタの周波数毎の低減率50が表示される。ローパスフィルタの低減率の周波数特性表示欄43に表示される周波数毎の低減率は、ローパスフィルタのフィルタタイプを設定するフィルタタイプ設定欄51、ローパスフィルタの次数を設定する次数設定欄52、ローパスフィルタの遮断周波数を設定する遮断周波数設定欄53に基づいて計算された値が表示される。
1,1’:心磁計、2:磁気シールドルーム(MSR)、3:クライオスタット、4:ガントリ、5:ベッド、6:駆動回路、7:アンプフィルタユニット、8:演算装置、9:表示装置、11:磁気センサアレイ、14:参照用磁気センサ、15:駆動回路、16:アンプフィルタユニット、19:アクティブキャンセル用コイル、20:アクティブキャンセル用磁気センサ、21:制御回路。

Claims (11)

  1. 磁気シールドルームと、
    前記磁気シールドルームの内部に配置される磁気センサと、
    前記磁気シールドルームの外部に配置される参照用磁気センサと、
    前記磁気センサからの磁界時系列データ及び前記参照用磁気センサからの環境磁界時系列データが入力される演算装置とを有し、
    前記演算装置は、前記磁界時系列データに含まれる環境磁界の大きさを、前記磁界時系列データと前記環境磁界時系列データから求めた推定環境磁界時系列データとの所定の評価関数を最小とするように求め、かつ、前記推定環境磁界時系列データを求めるにあたり、前記環境磁界時系列データに対して前記磁気シールドルームの周波数毎の磁界低減効果を適用する磁界計測装置。
  2. 請求項1において、
    前記磁気センサは1軸の磁界成分を検出する超電導磁気センサであり、
    前記参照用磁気センサは、複数軸の磁界成分を検出する常温磁気センサであり、
    前記所定の評価関数は、前記磁界時系列データとそれぞれ重み付けをした前記複数軸ごとの前記推定環境磁界時系列データとの差の総和として表される磁計計測装置。
  3. 請求項1において、
    前記演算装置は、前記推定環境磁界時系列データを求めるにあたり、さらに前記磁気センサの構造に基づく磁界低減効果及び前記磁気センサの出力に加えられるアナログフィルタの磁界低減効果を適用する磁界計測装置。
  4. 請求項1において、
    前記磁気シールドルームの周囲に設けられ、前記磁気センサが検出する軸方向の磁界を発生するアクティブキャンセル用コイルと、
    前記軸方向の環境磁界を計測するアクティブキャンセル用磁気センサと、
    前記アクティブキャンセル用磁気センサで計測した環境磁気を打ち消すための磁界を前記アクティブキャンセル用コイルに発生させる制御回路とを有する磁計計測装置。
  5. 請求項1において、
    複数の前記磁気センサがアレイ状に配置されて、複数チャンネルの磁気センサアレイを構成し、
    前記演算装置は、前記磁気センサアレイのチャンネルごとに、前記磁界時系列データと前記所定の評価関数を最小とするように重み付けをした前記推定環境磁界時系列データとの一致度を算出する磁界計測装置。
  6. 請求項5において、
    表示装置を有し、
    前記表示装置は、前記磁界時系列データから前記所定の評価関数を最小とするように重み付けをした前記推定環境磁界時系列データにより環境磁界を低減した計測磁界を表示する磁界計測装置。
  7. 請求項6において、
    前記複数のチャンネルごとの一致度を前記表示装置に表示し、
    前記表示装置は、前記一致度の大きさを識別可能に表示する磁界計測装置。
  8. 請求項6において、
    前記表示装置は、前記演算装置が前記推定環境磁界時系列データを求めるための設定画面を有し、
    前記設定画面において、前記磁気シールドルームの磁気シールド率の周波数特性を表示する磁界計測装置。
  9. 磁気シールドルームの内部に配置される複数チャンネルの磁気センサアレイのそれぞれから磁界時系列データを取得し、
    前記磁界時系列データの取得と同時に、前記磁気シールドルームの外部に配置される参照用磁気センサから環境磁界時系列データを取得し、
    前記環境磁界時系列データに対して前記磁気シールドルームの周波数毎の磁界低減効果を含む磁界計測装置の磁界低減効果を適用して推定環境磁界時系列データを求め、
    前記磁界時系列データに含まれる環境磁界の大きさを、前記磁界時系列データと前記推定環境磁界時系列データとの所定の評価関数を最小とするように求め、
    前記磁気センサアレイのチャンネルごとに、前記磁界時系列データと前記所定の評価関数を最小とするように重み付けをした前記推定環境磁界時系列データとの一致度を算出し、
    前記磁気センサアレイのチャンネルごとの前記一致度を表示装置に表示し、
    前記参照用磁気センサを用いた環境磁界低減処理の可否を定めるしきい値の設定を受け、
    前記一致度が前記しきい値以上のチャンネルについては、前記磁界時系列データから前記所定の評価関数を最小とするように重み付けをした前記推定環境磁界時系列データにより環境磁界を低減した計測磁界を表示し、前記一致度が前記しきい値未満のチャンネルについては、前記磁界時系列データを表示する計測磁界表示方法。
  10. 請求項9において、
    前記磁気センサアレイはそれぞれ1軸の磁界成分を検出する超電導磁気センサがアレイ状に配置されて構成され、
    前記参照用磁気センサは、複数軸の磁界成分を検出する常温磁気センサであり、
    前記所定の評価関数は、前記磁界時系列データとそれぞれ重み付けをした前記複数軸ごとの前記推定環境磁界時系列データとの差の総和である計測磁界表示方法。
  11. 請求項9において、
    前記磁界計測装置の磁界低減効果として、さらに前記磁気センサアレイを構成する磁気センサの構造に基づく磁界低減効果及び前記磁気センサの出力に加えられるアナログフィルタの磁界低減効果を含む計測磁界表示方法。
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