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JP2019007508A - 動力伝達装置 - Google Patents

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JP2019007508A
JP2019007508A JP2017121549A JP2017121549A JP2019007508A JP 2019007508 A JP2019007508 A JP 2019007508A JP 2017121549 A JP2017121549 A JP 2017121549A JP 2017121549 A JP2017121549 A JP 2017121549A JP 2019007508 A JP2019007508 A JP 2019007508A
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idler
power transmission
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JP2017121549A
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和則 小泉
Kazunori Koizumi
和則 小泉
逸男 渡辺
Itsuo Watanabe
逸男 渡辺
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】歯車間の回転角度のずれを抑制し且つ大きな力を伝達することができる動力伝達装置を提供すること。【解決手段】動力伝達装置は、支持部材と、回転できるように支持部材に支持される駆動歯車と、回転できるように支持部材に支持され且つ駆動歯車に噛み合う従動歯車と、回転できるように支持部材に支持され且つ駆動歯車に噛み合う第1アイドラ歯車と、回転できるように支持部材に支持され且つ従動歯車及び第1アイドラ歯車に噛み合う第2アイドラ歯車と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、動力伝達装置に関する。
噛み合う2つの歯車の間にはバックラッシュがある。バックラッシュがないと、異常摩耗又は歯打ち音が生じることがある。バックラッシュがあることにより歯車は滑らかに回転することができる。しかしながら、バックラッシュがあることで、一方の歯車の回転角度と他方の歯車の回転角度との間には差が生じる。このため、バックラッシュを低減することを求められることがある。例えば、特許文献1には、バックラッシュをなくすための装置として、重ねられた複数の歯車と弾性部材とを備える歯車駆動装置が記載されている。
特開2004−332849号公報
しかしながら、特許文献1のように弾性部材が用いられる場合、弾性部材の弾性力よりも大きい力が歯車に加わるとバックラッシュが生じてしまう。その結果、歯車間で回転角度のずれが生じる。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、歯車間の回転角度のずれを抑制し且つ大きな力を伝達することができる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様の動力伝達装置は、支持部材と、回転できるように前記支持部材に支持される駆動歯車と、回転できるように前記支持部材に支持され且つ前記駆動歯車に噛み合う従動歯車と、回転できるように前記支持部材に支持され且つ前記駆動歯車に噛み合う第1アイドラ歯車と、回転できるように前記支持部材に支持され且つ前記従動歯車及び前記第1アイドラ歯車に噛み合う第2アイドラ歯車と、を備える。
これにより、駆動歯車が反転した場合、駆動歯車と従動歯車との間にバックラッシュがあっても、駆動歯車の回転が第1アイドラ歯車及び第2アイドラ歯車を介して従動歯車に伝達される。このため、駆動歯車の回転角度と従動歯車の回転角度との間のずれが抑制される。さらに、動力伝達装置は弾性部材を用いていないので、大きな力が駆動歯車に入力されても、回転角度のずれに対する抑制効果が保たれる。したがって、動力伝達装置は、歯車間の回転角度のずれを抑制し且つ大きな力を伝達することができる。
動力伝達装置の態様として、前記第1アイドラ歯車及び前記第2アイドラ歯車の少なくとも一方は、位置の調整ができるように前記支持部材に取り付けられていることが望ましい。
これにより、第1アイドラ歯車及び第2アイドラ歯車の位置が適切に調整されることで、歯車間のバックラッシュが減少する。このため、歯車間の回転角度のずれがより抑制される。
動力伝達装置の態様として、前記駆動歯車の歯は、歯先に対して一方側に位置する歯面である前方歯面と、前記歯先に対して他方側に位置する歯面である後方歯面と、を含み、前記前方歯面が前記従動歯車の歯に接し、前記後方歯面が前記第1アイドラ歯車の歯に接することが望ましい。
これにより、駆動歯車が反転した直後、駆動歯車の回転が第1アイドラ歯車に伝わる。このため、駆動歯車の回転角度と従動歯車の回転角度との間のずれがより抑制される。
動力伝達装置の態様として、前記駆動歯車、前記従動歯車、前記第1アイドラ歯車及び前記第2アイドラ歯車は、平歯車であることが望ましい。
これにより、駆動歯車、従動歯車、第1アイドラ歯車及び第2アイドラ歯車の製造が容易になる。加工精度を高くすることが容易なので、歯車間の回転角度のずれがより抑制される。
動力伝達装置の態様として、前記駆動歯車、前記従動歯車、前記第1アイドラ歯車及び前記第2アイドラ歯車の少なくとも1つは、樹脂であることが望ましい。
これにより、少なくとも1つの歯車の自己潤滑性が高くなる。その結果、駆動歯車、従動歯車、第1アイドラ歯車及び第2アイドラ歯車の回転が滑らかになる。
本発明によれば、歯車間の回転角度のずれを抑制し且つ大きな力を伝達することができる動力伝達装置を提供することができる。
図1は、本実施形態の動力伝達装置の平面図である。 図2は、図1におけるA−A断面図である。 図3は、図1におけるB−B断面図である。 図4は、駆動歯車がある方向に回転している場合の動力伝達装置の平面図である。 図5は、駆動歯車が図4とは反対方向に回転している場合の動力伝達装置の平面図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(実施形態)
図1は、本実施形態の動力伝達装置の平面図である。図2は、図1におけるA−A断面図である。図3は、図1におけるB−B断面図である。図4は、駆動歯車がある方向に回転している場合の動力伝達装置の平面図である。図5は、駆動歯車が図4とは反対方向に回転している場合の動力伝達装置の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る動力伝達装置1は、支持部材9と、駆動歯車2と、従動歯車3と、第1アイドラ歯車4と、第2アイドラ歯車5と、軸受20と、軸受30と、軸受40と、軸受50と、を備える。
支持部材9は、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4、及び第2アイドラ歯車5を支持している。図2及び図3に示すように、支持部材9は、基部90と、凸部92と、凸部93と、凸部94と、を備える。基部90は、板状であり、図3に示すように孔901を備える。孔901は、例えば円形である。凸部92、凸部93、及び凸部94は、円柱状であり、基部90の表面から突出している。
位置調整部材8は、凸部85と、固定部82と、固定部材83と、を備える。凸部85は、円柱状であって、孔901を貫通している。凸部85の直径D85は、孔901の直径D901よりも小さい。凸部85と孔901の内壁との間には隙間が生じている。固定部82は、凸部85の端部に設けられており、基部90に接している。位置調整部材8は、固定部82に設けられた固定部材83により、基部90に固定されている。固定部材83は、例えばネジである。
駆動歯車2は、例えば金属で形成された平歯車である。駆動歯車2は、回転軸Z2を中心として回転できるように支持部材9に支持される。回転軸Z2は、凸部92の中心を通り且つ基部90に対して垂直な直線である。図1及び図2に示すように、駆動歯車2は、複数の歯25と、シャフト21と、を備える。図1に示すように、歯25は、歯先250と、前方歯面251と、後方歯面252と、を含む。歯先250は、歯25の先端部分である。前方歯面251は、歯先250に対して、回転軸Z2の周方向で一方側に位置する歯面である。回転軸Z2の周方向とは、回転軸Z2を中心とした円に沿う方向を意味する。後方歯面252は、歯先250に対して、回転軸Z2の周方向で他方側に位置する歯面である。すなわち、後方歯面252は、歯先250に対して、前方歯面251とは反対側に位置する歯面である。図1の方向から見て(支持部材9とは反対側から見て)駆動歯車2が時計回りに回転している場合、前方歯面251は、駆動歯車2の回転方向において後方歯面252よりも前方に位置する。シャフト21は、円筒状であって、軸受20を介して凸部92に嵌められている。これにより、駆動歯車2は、回転軸Z2を中心に回転できる。
駆動歯車2は、駆動装置11から動力を受け取る。駆動装置11は、例えばサーボモータである。例えば、駆動歯車2は、入力軸12を介して駆動装置11に連結されており、入力軸12と共に回転する。
従動歯車3は、例えば金属で形成された平歯車である。従動歯車3は、回転軸Z3を中心として回転できるように支持部材9に支持される。回転軸Z3は、凸部93の中心を通り且つ基部90に対して垂直な直線である。図1及び図2に示すように、従動歯車3は、複数の歯35と、シャフト31と、を備える。図1に示すように、歯35は、歯先350と、前方歯面351と、後方歯面352と、を含む。歯先350は、歯35の先端部分である。前方歯面351は、歯先350に対して、回転軸Z3の周方向で一方側に位置する歯面である。回転軸Z3の周方向とは、回転軸Z3を中心とした円に沿う方向を意味する。後方歯面352は、歯先350に対して、回転軸Z3の周方向で他方側に位置する歯面である。すなわち、後方歯面352は、歯先350に対して、前方歯面351とは反対側に位置する歯面である。図1の方向から見て従動歯車3が時計回りに回転している場合、前方歯面351は、従動歯車3の回転方向において後方歯面352よりも前方に位置する。シャフト31は、円筒状であって、軸受30を介して凸部93に嵌められている。これにより、従動歯車3は、回転軸Z3を中心に回転できる。
従動歯車3の歯数及びモジュールは、駆動歯車2の歯数及びモジュールに等しい。図1に示すように、従動歯車3は、駆動歯車2に噛み合っている。従動歯車3と駆動歯車2との間にはバックラッシュが設けられている。駆動歯車2の前方歯面251が、従動歯車3の前方歯面351に接している。駆動歯車2の後方歯面252は、従動歯車3の後方歯面352に接していない。
従動歯車3は、被駆動装置15に動力を出力する。例えば、従動歯車3は、出力軸16を介して被駆動装置15に連結されており、出力軸16と共に回転する。駆動装置11の動力は、駆動歯車2及び従動歯車3を介して被駆動装置15に伝達される。
第1アイドラ歯車4は、例えば樹脂で形成された平歯車である。第1アイドラ歯車4は、回転軸Z4を中心として回転できるように支持部材9に支持される。回転軸Z4は、凸部94の中心を通り且つ基部90に対して垂直な直線である。図1及び図3に示すように、第1アイドラ歯車4は、複数の歯45と、シャフト41と、を備える。図1に示すように、歯45は、歯先450と、前方歯面451と、後方歯面452と、を含む。歯先450は、歯45の先端部分である。前方歯面451は、歯先450に対して、回転軸Z4の周方向で一方側に位置する歯面である。回転軸Z4の周方向とは、回転軸Z4を中心とした円に沿う方向を意味する。後方歯面452は、歯先450に対して、回転軸Z4の周方向で他方側に位置する歯面である。すなわち、後方歯面452は、歯先450に対して、前方歯面451とは反対側に位置する歯面である。図1の方向から見て第1アイドラ歯車4が時計回りに回転している場合、前方歯面451は、第1アイドラ歯車4の回転方向において後方歯面452よりも前方に位置する。シャフト41は、円筒状であって、軸受40を介して凸部94に嵌められている。これにより、第1アイドラ歯車4は、回転軸Z4を中心に回転できる。
第1アイドラ歯車4のモジュールは、駆動歯車2のモジュールに等しい。第1アイドラ歯車4の歯数は、駆動歯車2の歯数よりも少ない。図1に示すように、第1アイドラ歯車4は、駆動歯車2に噛み合っている。第1アイドラ歯車4と駆動歯車2との間にはバックラッシュが設けられている。第1アイドラ歯車4の後方歯面452が、駆動歯車2の後方歯面252に接している。第1アイドラ歯車4の前方歯面451は、駆動歯車2の前方歯面251に接していない。
第2アイドラ歯車5は、例えば金属で形成された平歯車である。第2アイドラ歯車5は、回転軸Z5を中心として回転できるように支持部材9に支持される。回転軸Z5は、凸部85の中心を通り且つ基部90に対して垂直な直線である。図1及び図3に示すように、第2アイドラ歯車5は、複数の歯55と、シャフト51と、を備える。図1に示すように、歯55は、歯先550と、前方歯面551と、後方歯面552と、を含む。歯先550は、歯55の先端部分である。前方歯面551は、歯先550に対して、回転軸Z5の周方向で一方側に位置する歯面である。回転軸Z5の周方向とは、回転軸Z5を中心とした円に沿う方向を意味する。後方歯面552は、歯先550に対して、回転軸Z5の周方向で他方側に位置する歯面である。すなわち、後方歯面552は、歯先550に対して、前方歯面551とは反対側に位置する歯面である。図1の方向から見て第2アイドラ歯車5が時計回りに回転している場合、前方歯面551は、第2アイドラ歯車5の回転方向において後方歯面552よりも前方に位置する。シャフト51は、円筒状であって、軸受50を介して凸部85に嵌められている。これにより、第2アイドラ歯車5は、回転軸Z5を中心に回転できる。
第2アイドラ歯車5の歯数及びモジュールは、第1アイドラ歯車4の歯数及びモジュールに等しい。図1に示すように、第2アイドラ歯車5は、従動歯車3及び第1アイドラ歯車4に噛み合っている。第2アイドラ歯車5と従動歯車3との間、及び第2アイドラ歯車5と第1アイドラ歯車4との間にはバックラッシュが設けられている。第2アイドラ歯車5の前方歯面551が、第1アイドラ歯車4の前方歯面451に接している。第2アイドラ歯車5の後方歯面552は、第1アイドラ歯車4の後方歯面452に接していない。また、第2アイドラ歯車5の後方歯面552が、従動歯車3の後方歯面352に接している。第2アイドラ歯車5の前方歯面551は、従動歯車3の前方歯面351に接していない。
第2アイドラ歯車5の位置は、調整することができる。すなわち、第2アイドラ歯車5の取付位置が移動可能である。図3に示すように、位置調整部材8の凸部85と孔901の内壁との間に隙間がある。このため、固定部材83が取り外されると、位置調整部材8は、基部90の表面に沿って移動することができる。第2アイドラ歯車5は、位置調整部材8と共に移動する。例えば、第2アイドラ歯車5は、図1に示す直線L1に沿って移動させられる(図1に示す矢印の方向に移動させられる)。直線L1は、回転軸Z2に平行な方向から見て回転軸Z2と回転軸Z5とを通る直線である。第2アイドラ歯車5の位置が適切に調整されることで、第2アイドラ歯車5の前方歯面551が第1アイドラ歯車4の前方歯面451に接し、第2アイドラ歯車5の後方歯面552が従動歯車3の後方歯面352に接する。また、第2アイドラ歯車5の位置が適切に調整されることで、第2アイドラ歯車5と第1アイドラ歯車4との間のバックラッシュ、及び第2アイドラ歯車5と従動歯車3との間のバックラッシュが小さくなる。
図4に示すように、駆動歯車2が図4の方向から見て時計回りに回転している場合、駆動歯車2の動力が従動歯車3に直接伝達される。従動歯車3は、反時計回りに回転する。なお、従動歯車3の後方歯面352が第2アイドラ歯車5の後方歯面552に接しているので、図4に示すように、従動歯車3の回転が第2アイドラ歯車5に伝達される。このため、第2アイドラ歯車5が時計回りに回転する。さらに、第2アイドラ歯車5の前方歯面551が第1アイドラ歯車4の前方歯面451に接しているので、図4に示すように、第2アイドラ歯車5の回転が第1アイドラ歯車4に伝達される。このため、第1アイドラ歯車4が反時計回りに回転する。
駆動歯車2の回転方向は変化する。このため、動力伝達装置1においては、駆動歯車2が反転する瞬間が生じる。例えば、駆動歯車2の回転方向が、図1の方向から見て時計回りから反時計回りになった瞬間について以下に説明する。駆動歯車2と従動歯車3との間(後方歯面252と後方歯面352との間)にバックラッシュがあるため、駆動歯車2が反転した直後において、駆動歯車2の歯から従動歯車3の歯に動力が伝わらなくなる。仮に動力伝達装置1が第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5を備えていなかった場合、駆動歯車2が動いており且つ従動歯車3が動いていない瞬間が生じる。このため、駆動歯車2の回転角度と従動歯車3の回転角度との間にずれが生じる。
これに対して本実施形態に係る動力伝達装置1においては、駆動歯車2が反転した直後、駆動歯車2と従動歯車3との間にバックラッシュがあっても、駆動歯車2の回転が第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5を介して従動歯車3に伝達される。すなわち、駆動歯車2の後方歯面252が第1アイドラ歯車4の後方歯面452に接しているので、図5に示すように、駆動歯車2の回転が第1アイドラ歯車4に伝達される。このため、第1アイドラ歯車4が時計回りに回転する。第1アイドラ歯車4の前方歯面451が第2アイドラ歯車5の前方歯面551に接しているので、図5に示すように、第1アイドラ歯車4の回転が第2アイドラ歯車5に伝達される。このため、第2アイドラ歯車5が反時計回りに回転する。第2アイドラ歯車5の後方歯面552が従動歯車3の後方歯面352に接しているので、図5に示すように、第2アイドラ歯車5の回転が従動歯車3に伝達される。このため、従動歯車3が時計回りに回転する。したがって、駆動歯車2の回転角度と従動歯車3の回転角度との間のずれが抑制される。
なお、駆動歯車2、従動歯車3及び第2アイドラ歯車5は、必ずしも金属でなくてもよい。第1アイドラ歯車4は、必ずしも樹脂でなくてもよい。ただし、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の少なくとも1つは樹脂であることが望ましい。
なお、第2アイドラ歯車5は、必ずしも位置の調整ができるように支持部材9に取り付けられていなくてもよい。ただし、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の少なくとも一方が、位置の調整ができるように支持部材9に取り付けられていることが望ましい。なお、孔901は、必ずしも円形でなくてもよい。例えば孔901は、長手方向が図1に示す直線Lに沿う長円形であってもよい。また、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の位置を調整する方法は、必ずしも位置調整部材8及び孔901を用いた方法でなくてもよく、特に限定されない。
なお、歯25、歯35、歯45及び歯55は、互いを明確に区別するために、第1歯25、第2歯35、第3歯45及び第4歯55と呼ぶこともできる。歯先250、歯先350、歯先450及び歯先550は、互いを明確に区別するために、第1歯先250、第2歯先350、第3歯先450及び第4歯先550と呼ぶこともできる。前方歯面251、後方歯面252、前方歯面351、後方歯面352、前方歯面451、後方歯面452、前方歯面551及び後方歯面552は、互いを明確に区別するために、第1前方歯面251、第1後方歯面252、第2前方歯面351、第2後方歯面352、第3前方歯面451、第3後方歯面452、第4前方歯面551及び第4後方歯面552と呼ぶこともできる。
以上で説明したように、動力伝達装置1は、支持部材9と、駆動歯車2と、従動歯車3と、第1アイドラ歯車4と、第2アイドラ歯車5と、を備える。駆動歯車2は、回転できるように支持部材9に支持される。従動歯車3は、回転できるように支持部材9に支持され且つ駆動歯車2に噛み合う。第1アイドラ歯車4は、回転できるように支持部材9に支持され且つ駆動歯車2に噛み合う。第2アイドラ歯車5は、回転できるように支持部材9に支持され且つ従動歯車3及び第1アイドラ歯車4に噛み合う。
これにより、駆動歯車2が反転した場合、駆動歯車2と従動歯車3との間にバックラッシュがあっても、駆動歯車2の回転が第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5を介して従動歯車3に伝達される。このため、駆動歯車2の回転角度と従動歯車3の回転角度との間のずれが抑制される。さらに、動力伝達装置1は弾性部材を用いていないので、大きな力が駆動歯車2に入力されても、回転角度のずれに対する抑制効果が保たれる。したがって、動力伝達装置1は、歯車間の回転角度のずれを抑制し且つ大きな力を伝達することができる。
さらに、特許文献1の技術において歯車が重ねられるので、軸方向の厚さが大きくなるという問題があった。これに対して、本実施形態に係る動力伝達装置1においては、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5が同一平面上に配置されている。このため、動力伝達装置1の軸方向の厚さが小さくなりやすい。
また、動力伝達装置1においては、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の少なくとも一方は、位置の調整ができるように支持部材9に取り付けられている。
これにより、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の位置が適切に調整されることで、歯車間のバックラッシュが減少する。このため、歯車間の回転角度のずれがより抑制される。
また、動力伝達装置1においては、駆動歯車2の歯25は、歯先250に対して一方側に位置する歯面である前方歯面251と、歯先250に対して他方側に位置する歯面である後方歯面252と、を含む。前方歯面251が従動歯車3の歯35に接する。後方歯面252が第1アイドラ歯車4の歯45に接する。
これにより、駆動歯車2が反転した直後、駆動歯車2の回転が第1アイドラ歯車4に伝わる。このため、駆動歯車2の回転角度と従動歯車3の回転角度との間のずれがより抑制される。
また、動力伝達装置1においては、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5は、平歯車である。
これにより、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の製造が容易になる。加工精度を高くすることが容易なので、歯車間の回転角度のずれがより抑制される。
また、動力伝達装置1においては、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の少なくとも1つは、樹脂である。
これにより、少なくとも1つの歯車の自己潤滑性が高くなる。その結果、駆動歯車2、従動歯車3、第1アイドラ歯車4及び第2アイドラ歯車5の回転が滑らかになる。
1 動力伝達装置
11 駆動装置
12 入力軸
15 被駆動装置
16 出力軸
2 駆動歯車
20 軸受
21 シャフト
25 歯(第1歯)
250 歯先(第1歯先)
251 前方歯面(第1前方歯面)
252 後方歯面(第1後方歯面)
3 従動歯車
30 軸受
31 シャフト
35 歯(第2歯)
350 歯先(第2歯先)
351 前方歯面(第2前方歯面)
352 後方歯面(第2後方歯面)
4 第1アイドラ歯車
40 軸受
41 シャフト
45 歯(第3歯)
450 歯先(第3歯先)
451 前方歯面(第3前方歯面)
452 後方歯面(第3後方歯面)
5 第2アイドラ歯車
50 軸受
51 シャフト
55 歯(第4歯)
550 歯先(第4歯先)
551 前方歯面(第4前方歯面)
552 後方歯面(第4後方歯面)
8 位置調整部材
82 固定部
83 固定部材
85 凸部
9 支持部材
90 基部
901 孔
92、93、94 凸部

Claims (5)

  1. 支持部材と、
    回転できるように前記支持部材に支持される駆動歯車と、
    回転できるように前記支持部材に支持され且つ前記駆動歯車に噛み合う従動歯車と、
    回転できるように前記支持部材に支持され且つ前記駆動歯車に噛み合う第1アイドラ歯車と、
    回転できるように前記支持部材に支持され且つ前記従動歯車及び前記第1アイドラ歯車に噛み合う第2アイドラ歯車と、
    を備える動力伝達装置。
  2. 前記第1アイドラ歯車及び前記第2アイドラ歯車の少なくとも一方は、位置の調整ができるように前記支持部材に取り付けられている
    請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記駆動歯車の歯は、歯先に対して一方側に位置する歯面である前方歯面と、前記歯先に対して他方側に位置する歯面である後方歯面と、を含み、
    前記前方歯面が前記従動歯車の歯に接し、
    前記後方歯面が前記第1アイドラ歯車の歯に接する
    請求項1又は2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記駆動歯車、前記従動歯車、前記第1アイドラ歯車及び前記第2アイドラ歯車は、平歯車である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
  5. 前記駆動歯車、前記従動歯車、前記第1アイドラ歯車及び前記第2アイドラ歯車の少なくとも1つは、樹脂である
    請求項1から4のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
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