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JP2019075898A - 漏れ電流抑制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】RST3相の配電変圧器の2次側をB種接地して3相電力を供給する電路と大地との間の対地静電容量により発生する容量成分漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置を提供することである。【解決手段】非接地相の2相の各々の相と接地相との2相の線間電圧をそれぞれトランス14の1次側に入力しトランスの2次側の正極を接地相に接続し2次側の負極を大地への接地極16に接続して2次側に1次側の逆位相の電圧を発生させ、トランスの2次側の負極に対地静電容量を模擬する模擬用コンデンサ15を接続して、電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を発生させ、電路とトランスとの間に接続された保護要素17はトランスの容量を超える補償電流が流れたときトランスを電路から遮断する。【選択図】 図1

Description

本発明は、RST3相の配電変圧器の2次側をB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路と大地との間の対地静電容量により発生する漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置に関する。
例えば、一般需要家の動力設備の200V系変圧器は、コストや機器質量などからY△結線の変圧器を採用し3相3線式にて3相電力を供給するようにしている。このY△結線の変圧器の2次側はS相にB種接地が施され、電路の漏電を検出する漏電検出装置が設けられている(例えば、特許文献1参照)。
電路の漏れ電流は一般的に零相電流Ioと言い、容量成分漏れ電流Icと抵抗成分漏れ電流Irとで構成される。容量成分漏れ電流Icは電路と大地との間の対地静電容量により発生するものであり、抵抗成分漏れ電流Irは電路の絶縁劣化により発生するものである。漏電検出装置は、電路の絶縁劣化があったときに発生する抵抗成分漏れ電流Irを検出することが目的であるが、漏電検出装置の多くは零相電流Ioが所定値以上のときに動作し漏電を検出する。
ここで、変圧器の2次側の対地静電容量が大きくなると常時の容量成分漏れ電流Icが大きくなる。容量成分漏れ電流IcはS相のB種接地点の接地抵抗を流れるので、容量成分漏れ電流Icが大きくなると接地点のS相の対地電位が上昇するが、RST3相の線間電圧は、容量成分漏れ電流Icの大きさに関係なく一定に維持されるので3相電力の供給には大きな支障を来さない。
特開2003−232826号公報
しかし、容量成分漏れ電流Icが大きくなると漏れ電流Ioのうちの抵抗成分漏れ電流Irの比率が小さくなり、抵抗成分漏れ電流Irの検出精度が下がり、電路の絶縁監視の精度に影響を与えることがある(例えば、特許文献1の図7(b)参照)。
また、電路には接地点の電位を基準電圧として動作する機器があり、そのような機器に対しては基準電位である接地点の電位を安定させておく必要がある。容量成分漏れ電流IcがS相のB種接地点の接地抵抗を流れ、接地点のS相の対地電位が上昇すると、基準電圧が変動することになるので、基準電圧を安定させるためには、容量成分漏れ電流Icを抑制することが望ましい。
ここで、RST3相の配電変圧器の2次側がY結線され中性点をB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路の場合には、3相3線式の電路と大地との間の対地静電容量により発生する漏れ電流は、RST相の各相の漏れ電流の位相が2π/3ずつずれているので、3相各相がバランスしていれば、お互いにキャンセルして結果的には常時漏れ電流は流れない。しかし、単相電路が接続された場合などによりアンバランスになれば漏れ電流が流れることがあるので、RST3相の配電変圧器の2次側がY結線され中性点でB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路の場合であっても、容量成分漏れ電流Icを抑制することが望ましい。
本発明の目的は、RST3相の配電変圧器の2次側をB種接地して3相電力を供給する電路と大地との間の対地静電容量により発生する容量成分漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置を提供することである。
請求項1の発明に係る漏れ電流抑制装置は、RST3相の配電変圧器の2次側がΔ結線またはV結線された3相のうちの1相をB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路に接続され前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置において、非接地相の2相の各々の相と前記接地相との2相の線間電圧をそれぞれ1次側に入力し2次側の正極を前記接地相に接続し2次側の負極を大地への接地極に接続して2次側に1次側の逆位相の電圧を発生させるトランスと、前記トランスの2次側の負極と前記接地極との間に接続され前記対地静電容量を模擬し前記トランスとともに前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を発生させる模擬用コンデンサと、前記電路と前記トランスとの間に接続され前記トランスの容量を超える前記補償電流が流れたとき前記トランスを前記電路から遮断する保護要素とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る漏れ電流抑制装置は、RST3相の配電変圧器の2次側がY結線された3相の中性点をB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路に接続され前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置において、RST3相のうち2相の各々の相と前記中性点との間の相電圧をそれぞれ1次側に入力し2次側の正極を前記中性点に接続し2次側の負極を大地への接地極に接続して2次側に1次側の逆位相の電圧を発生させるトランスと、前記トランスの2次側の負極と前記接地極との間に接続され前記対地静電容量を模擬し前記トランスとともに前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を発生させる模擬用コンデンサと、前記電路と前記トランスとの間に接続され前記トランスの容量を超える前記補償電流が流れたとき前記トランスを前記電路から遮断する保護要素とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明に係る漏れ電流抑制装置は、請求項1または請求項2の発明において、前記3相の線間電圧または前記相電圧のいずれか1相の電圧を基準電圧として入力するとともに前記B種接地の接地点の電位を入力する入力部と、前記入力部で入力した前記基準電圧と前記接地点の電位との位相に基づいて前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を演算する電気量演算部と、前記電気量演算部で演算した補償電流が得られるように前記模擬用コンデンサの静電容量を調整操作する静電容量調整操作部とを有した模擬用コンデンサ静電容量調整装置を備えたことを特徴とする。
本発明の漏れ電流抑制装置によれば、電路と大地との間の対地静電容量により発生する容量成分漏れ電流を抑制できる。従って、絶縁監視装置による電路の絶縁監視の精度を低下させることがない。また、容量成分漏れ電流がB種接地点の接地抵抗を流れることを抑制できるので、B種接地点の対地電圧を0V程度に維持できる。従って、接地点の電位を基準電圧として動作する機器の基準電圧を安定させることができる。
本発明の第1実施形態に係る漏れ電流抑制装置を配電変圧器の2次側がΔ結線の電路に適用した場合の説明図。 本発明の第1実施形態に係る漏れ電流抑制装置を配電変圧器の2次側がY結線の電路に適用した場合の説明図 接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igの位相によってトランスの2個の巻線(第1巻線及び第2巻線)で漏れ電流Igを相殺できる原理の説明図。 接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igの位相によって3相の相電圧Vr、Vs、Vtのうちの2相の相電圧を選択する選択基準の説明図。 漏れ電流Igの位相がS相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igtとの間に位置する場合の補償電流Ifの説明図。 漏れ電流Igの位相がT相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igrとの間に位置する場合の補償電流Ifの説明図。 本発明の第2実施形態に係る漏れ電流抑制装置を配電変圧器の2次側がΔ結線の電路に適用した場合の説明図。 本発明が適用される配電変圧器の2次側がΔ結線の電路の一例を示す説明図。 テブナンの定理を用いて図8(a)の電路の接地抵抗Rbに流れる実際の漏れ電流Ibの求め方の説明図。
以下、本発明の実施形態を説明する。本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明が適用される3相3線式の電路及び大地との間の対地静電容量により発生する容量成分漏れ電流について説明する。図8は本発明が適用される配電変圧器の2次側がΔ結線の電路の一例を示す説明図であり、図8(a)はY△結線の変圧器を採用し3相3線式にて3相電力を供給する3相3線式の電路の一例を示す回路図、図8(b)は電気量ベクトル図である。
図8(a)において、RST3相の配電変圧器11の2次側はΔ結線され、2次側のS相をB種接地して3相電力を負荷12に供給する3相3線式の電路が形成されている。配電変圧器11の2次側のS相がB種接地を施されているので、S相の対地電圧は基本的に0[V]になり、他のR相及びT相の対地電圧は線間電圧Vとなる。S相の対地電圧は基本的に0[V]であるから、S相には大地との対地静電容量Csを介して漏れ電流は流れないので漏れ電流Igsは0である。一方、R相の対地電圧はR相とS相との線間電圧VrsであることからR相の大地との対地静電容量Crには漏れ電流Igr{=Vrs/(1/jωCr)}が流れ、同様に、T相の対地電圧はT相とS相との線間電圧VtsであることからT相の大地との対地静電容量Ctには漏れ電流Igt{=Vts/(1/jωCt)}が流れる。これにより、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igは、R相の漏れ電流IgrとT相の漏れ電流Igtとの合成電流となる。
図8(b)に示すように、漏れ電流Igr、Igtは、B種接地のS相を基準とした線間電圧Vrs及び線間電圧Vtsに対し、位相がπ/2進みの電流となり、漏れ電流Igr、Igtの位相差はπ/3となる。従って、電路全体の漏れ電流Igは、漏れ電流Igr、Igtのベクトル合成となり、その大きさは|Igr|×cos(π/6)+|Igt|×cos(π/6)である。なお、3相電圧が平衡しているときは、|Vrs|=|Vst|=|Vtr|=Vである。
ところで、電路全体の漏れ電流Igが接地抵抗Rbに流れることにより、その電圧降下分だけ電路全体の対地電圧が上昇することになる。そうすると、各相の対地電圧は線間電圧ではなくなるので、R相の漏れ電流Igr及びT相の漏れ電流Igtは変化し、S相の漏れ電流Igsも流れるようになり0でなくなる。そこで、図8(a)において、実際に接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Ig(=Ib)を求めることにする。
図9はテブナンの定理を用いて図8(a)の電路の接地抵抗Rbに流れる実際の漏れ電流Ibの求め方の説明図であり、図9(a)は対象となるY△結線の変圧器の電路の回路図、図9(b)は図9(a)の回路に対してテブナンの定理を適用した場合の回路図、図9(c)は図9(a)の等価回路である。
図9(a)の対象となるY△結線の変圧器の電路の回路の端子間の開放電圧を測定する。回路の端子間の開放電圧はV/√3[V]である。次に、端子から見た内部インピーダンスZは、内部電源である変圧器は短絡して考えるので、接地抵抗RbとRST相の電路の静電容量Cr、Cs、Ctの並列接続との直列接続であり、RST相の電路の静電容量Cr、Cs、Ctが等しくCであるとすると、Z=Rb+(1/j3ωC)[Ω]となる。端子を短絡したときに流れる回路電流iは、テブナンの定理より、下記の(1)式として求まる。
i=(V/√3)/{Rb+(1/j3ωC)}…(1)
この回路電流iは、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Ibであり、漏れ電流Ibは(2)式で示される。
Ib=(V/√3)/{Rb+(1/j3ωC)}…(2)
この漏れ電流Ibは対地静電容最が大きくなると大きくなる。このように、3相3線式の電路では、対地静電容量により常時漏れ電流Ibが電路に流れる。
ここで、3相3線式ではなく、単相3線式の電路では、対地電圧が生じるR相とT相との電源が逆位相となり、同じ程度の対地静電容量で漏れ電流を生じさせているが、漏れ電流の位相がπだけ異なるので、B種に流れる常時漏れ電流がキャンセルされ常時漏れ電流は流れない。また、2次側がY結線の3相4線式の電路では、中性線をN相としRST相の各相が大地との対地静電容量に対して漏れ電流が発生するが、RST相の各相の漏れ電流の位相が2π/3ずつずれているので、お互いにキャンセルして常時漏れ電流は流れない。
配電変圧器の2次側がΔ結線の3相3線式の電路では、対地静電容量による漏れ電流はキャンセルされない。そこで、漏れ電流の主体となっているR相及びT相に対し、その逆位相の電流を発生できれば漏れ電流をキャンセルできるので常時漏れ電流が抑制されることになる。本発明の実施形態では、この漏れ電流Ibをキャンセルして結果的に常時漏れ電流Ibを流れなくするものである。
一方、2次側がY結線の3相3線式で中性点を接地した電路の場合には、単相電路が接続された場合などによりアンバランスになれば漏れ電流が流れることがあるので、本発明の実施形態では、この漏れ電流Ibもキャンセルして結果的に常時漏れ電流Ibを流れなくするものである。
図1は本発明の第1実施形態に係る漏れ電流抑制装置を配電変圧器の2次側がΔ結線の電路に適用した場合の説明図であり、図1(a)は電路に漏れ電流抑制装置を接続した場合の構成図、図1(b)は電路の電気量ベクトル図である。図1(a)において、その電路は図8(a)に示した電路と同じであり、RST3相の配電変圧器11の2次側はΔ結線され、2次側のS相をB種接地して3相電力を負荷12に供給する3相3線式の電路である。
そして、図8(a)の場合と同様に、電路に流れる対地静電容量による漏れ電流は、R相の漏れ電流IgrとT相の漏れ電流Igtとであり、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流IgはR相の漏れ電流IgrとT相の漏れ電流Igtとの合成電流である。なお、実際に接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Ibは前述したように(2)式で示される。そこで、本発明の第1実施形態では、R相の漏れ電流Igr及びT相の漏れ電流IgtをキャンセルするR相成分の補償電流Ifr及びT相成分の補償電流Iftを発生させる漏れ電流抑制装置13を電路に接続し、実際に接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Ibを抑制する。
漏れ電流抑制装置13は、トランス14、模擬用コンデンサ15r、15t、接地極16、保護要素17とから構成される。トランス14は第1巻線部18rと第2巻線部18tとを有し、第1巻線部18rは線間電圧Vrsと逆位相の電圧を発生させる巻線であり、第2巻線部18tは線間電圧Vts逆位相の電圧を発生させる巻線である。第1巻線部18rの1次側には接地相のS相と非接地相のR相との線間電圧Vrsが印加され、2次側の正極は接地相のS相に接続され、2次側の負極は大地への接地極16に接続されている。同様に、第2巻線部18tの1次側には接地相のS相と非接地相のT相との線間電圧Vtsが印加され、2次側の正極は接地相のS相に接続され、2次側の負極は大地への接地極16に接続されている。
また、第1巻線部18rの2次側の負極には模擬用コンデンサ15rが接続されている。模擬用コンデンサ15rは電路の対地静電容量Crを模擬し、トランス14の第1巻線部18rとともに電路の対地静電容量量Crにより発生する漏れ電流Igrを相殺するための補償電流Ifrを発生させるものである。同様に、第2巻線部18tの2次側の負極には模擬用コンデンサ15tが接続されている。模擬用コンデンサ15tは電路の対地静電容量Ctを模擬し、トランス14の第2巻線部18tとともに電路の対地静電容量量Ctにより発生する漏れ電流Igtを相殺するための補償電流Iftを発生させるものである。
保護要素17は電路とトランス14との間に接続され、トランス14の第1巻線部18rや第2巻線部18tの容量を超える補償電流Ifr、Iftが流れたときトランス14を電路から遮断するものであり、開閉器またはヒューズなどである。
ここで、模擬用コンデンサ15r、15tは切替コンデンサである。切替コンデンサは、例えば、静電容量が異なる複数のコンデンサを有し、これら複数のコンデンサを切り替え選択して所望の静電容量が得られるようにしたものである。この切替コンデンサにより電路の対地静電容量Cr、Ctの静電容量を調整する。これは、S相の抵抗接地点の接地抵抗Rbの電位が0Vとなるように調整することにより行われる。
図1に示すように、図8(a)の場合と同様に、電路にはR相の大地との対地静電容量Crには漏れ電流Igrが流れ、同様に、T相の大地との対地静電容量Ctには漏れ電流Igtが流れる。これにより、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igは、R相の漏れ電流IgrとT相の漏れ電流Igtとの合成電流Ig(=Igr+Igt)となる。
一方、漏れ電流抑制装置13が保護要素17を介して接続されていることから、トランス14の2次側から補償電流Ifr、Iftが流れる。すなわち、R相成分の補償電流Ifrは、第1巻線部18rの2次側の正極→接地相であるS相→接地抵抗Rb→接地極16→模擬用コンデンサ15r→第1巻線部18rの2次側の負極に流れる。同様に、T相成分の補償電流Iftは、第2巻線部18tの2次側の正極→接地相であるS相→接地抵抗Rb→接地極16→模擬用コンデンサ15t→第2巻線部18tの2次側の負極に流れる。これにより、接地抵抗Rbに流れる補償電流Ifは、R相成分の補償電流IfrとT相成分の補償電流Iftとの合成電流If(=Ifr+Ift)となる。
接地抵抗Rbに流れる補償電流Ifは、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igと逆向きである。これは、トランス14は2次側に線間電圧Vrs、Vtsと逆位相の電圧を発生させているからである。図8(b)に示すように、R相成分の補償電流IfrはR相の漏れ電流Igrと逆位相(πだけずれた位相)であり、T相成分の補償電流IftはR相の漏れ電流Igtと逆位相(πだけずれた位相)である。従って、R相成分の補償電流IfrとT相成分の補償電流Iftとの合成電流If(=Ifr+Ift)により、R相の漏れ電流IgrとT相の漏れ電流Igtとの合成電流Ig(=Igr+Igt)は相殺される。
このように、3相3線式で漏れ電流Igの主体となっているRT相の逆位相の補償電流Ifを漏れ電流抑制装置13により発生させるので、電路の常時漏れ電流が抑制される。これにより、絶縁監視装置による電路の絶縁監視の精度を低下させることがない。また、B種接地点の対地電圧を0V程度に維持できるので、接地点の電位を基準電圧として動作する機器の基準電圧を安定させることができる。以上の説明では、配電変圧器の2次側がΔ結線の場合について説明したが、配電変圧器の2次側がV結線の場合にも同様に適用できる。
次に、図2は本発明の第1実施形態に係る漏れ電流抑制装置を配電変圧器の2次側がY結線の電路に適用した場合の説明図である。漏れ電流抑制装置は図1に示したものと同一構成であるので、図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図2の電路は、RST3相の配電変圧器11の2次側はY結線され、2次側の中性点をB種接地して3相電力を負荷12に供給する3相3線式の電路である。また、RST3相の中性点が接地されていることから、RST3相の電路の対地電圧は相電圧である。
ここで、図2に示す配電変圧器の2次側がY結線の電路の対地静電容量Cr、Cs、Ctに流れる漏れ電流Igは、R相の大地との対地静電容量Crに流れる漏れ電流Igr、S相の大地との対地静電容量Csに流れる漏れ電流Igs、T相の大地との対地静電容量Ctに流れる漏れ電流Igtである。従って、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igは、これらの合成電流であり、Ig=Igr+Igs+Igtで表される。このことから、本来ならば、R相の漏れ電流IgrとS相の漏れ電流IgsとT相の漏れ電流Igtをキャンセルするために、トランス14は相電圧Vrと逆位相の電圧を発生させる第1巻線部18rと、相電圧Vsと逆位相の電圧を発生させる第2巻線部18sと、相電圧Vtと逆位相の電圧を発生させる第3巻線部18tとの3個の巻線が必要である。
しかし、本発明の第1実施形態では、2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)にて漏れ電流Ig(=Igr+Igs+Igt)を相殺するための補償電流Ifを発生させるようにしている。これは、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igの位相によって、2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)で漏れ電流Ig(=Igr+Igs+Igt)を相殺できるからである。
これに伴い、図2では、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は、3相の相電圧Vr、Vs、Vtのうちの2相の相電圧でよいことになるので、2相の相電圧をRST相の各相から選択しその電路にクランプ19を挟持することにより2相の相電圧を入力する。なお、図2では、相電圧Vrと相電圧Vsとの2相を選択した場合を示している。
図3は、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igの位相によって、2個の巻線(第1巻線18a及び第2巻線18b)で漏れ電流Ig(=Igr+Igs+Igt)を相殺できる原理の説明図である。図3(a)は配電変圧器の2次側がY結線のRST3相の相電圧ベクトル図であり、いま、漏れ電流Igとして、図3(b)に示すように、R相成分の漏れ電流Igr、S相成分の漏れ電流Igs、T相成分の漏れ電流Igtが流れたとする。R相成分の漏れ電流Igrは相電圧Vrに対してπ/2進み、S相成分の漏れ電流Igsは相電圧Vsに対してπ/2進み、T相成分の漏れ電流Igtは相電圧Vtに対してπ/2進みである。図3(c)に示すように、漏れ電流Igは各相成分の漏れ電流Igr、Igs、Igtの合成電流であり中性点の接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igである。
図3(d)に示すように、漏れ電流Igの位相は、R相成分の漏れ電流IgrとS相成分の漏れ電流Igsとの間に位置する。従って、この漏れ電流Igは、図3(e)に示すように、R相成分の漏れ電流IgrとS相成分の漏れ電流Igs1とで表すことができる。図3(e)において、R相成分の漏れ電流Igrはそのままとし、S相成分の漏れ電流IgsをIgs1に変化させる。これはT相成分の漏れ電流Igtを加味させるためである。
このように、漏れ電流Igの位相がR相成分の漏れ電流IgrとS相成分の漏れ電流Igsとの間に位置する場合には、各相成分の漏れ電流Igr、Igs、Igtの合成電流である漏れ電流Igは、Ig(=Igr+Igs1)で表すことができ、漏れ電流抑制装置13は、このIg(=Igr+Igs1)を相殺するための補償電流If(=Ifr+Ifs)を発生させる。その場合に、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は、相電圧Vrと相電圧Vsとの2相である。これにより、トランス14は3個の巻線を用意することなく2個の巻線(第1巻線及び第2巻線)にて漏れ電流Igを相殺できる。
図4は接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igの位相によって3相の相電圧Vr、Vs、Vtのうちの2相の相電圧を選択する選択基準の説明図である。図4において、領域Aでは、漏れ電流Igの位相はR相成分の漏れ電流IgrとS相成分の漏れ電流Igsとの間に位置する。領域Bでは、漏れ電流Igの位相はS相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igtとの間に位置する。領域Cでは、漏れ電流Igの位相はT相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igrとの間に位置する。
領域Aでは、前述したように、漏れ電流IgはR相成分の漏れ電流IgrとS相成分の漏れ電流Igsとで表すことができ、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は相電圧Vrと相電圧Vsとの2相である。
領域Bでは、漏れ電流IgはS相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igt1とで表すことができ、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は相電圧Vsと相電圧Vtとの2相である。
図5は、漏れ電流Igの位相がS相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igtとの間に位置する場合の補償電流Ifの説明図である。
図5(a)に示すように、漏れ電流Igの位相は、S相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igtとの間に位置する。従って、この漏れ電流Igは、図5(b)に示すように、S相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igt1とで表すことができる。図5(b)において、S相成分の漏れ電流Igsはそのままとし、T相成分の漏れ電流IgtをIgt1に変化させる。これはR相成分の漏れ電流Igrを加味させるためである。
このように、漏れ電流Igの位相がS相成分の漏れ電流IgsとT相成分の漏れ電流Igtとの間に位置する場合には、各相成分の漏れ電流Igr、Igs、Igtの合成電流である漏れ電流Igは、Ig(=Igs+Igt1)で表すことができ、漏れ電流抑制装置13は、このIg(=Igs+Igt1)を相殺するための補償電流If(=Ifs+Ift)を発生させる。その場合に、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は、相電圧Vsと相電圧Vtとの2相である。これにより、トランス14は3個の巻線を用意することなく2個の巻線(第1巻線及び第2巻線)にて漏れ電流Igを相殺できる。
領域Cでは、漏れ電流IgはT相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igr1とで表すことができ、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は相電圧Vtと相電圧Vrとの2相である。図6は、漏れ電流Igの位相がT相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igrとの間に位置する場合の補償電流Ifの説明図である。
図6(a)に示すように、漏れ電流Igの位相は、T相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igrとの間に位置する。従って、この漏れ電流Igは、図6(b)に示すように、T相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igr1とで表すことができる。図6(b)において、T相成分の漏れ電流Igtはそのままとし、R相成分の漏れ電流IgrをIgr1に変化させる。これはS相成分の漏れ電流Igsを加味させるためである。
このように、漏れ電流Igの位相がT相成分の漏れ電流IgtとR相成分の漏れ電流Igrとの間に位置する場合には、各相成分の漏れ電流Igr、Igs、Igtの合成電流である漏れ電流Igは、Ig(=Igt+Igr1)で表すことができ、漏れ電流抑制装置13は、このIg(=Igt+Igr1)を相殺するための補償電流If(=Ift+Ifr)を発生させる。その場合に、トランス14の2個の巻線(第1巻線18a及び第1巻線18b)に入力する相電圧は、相電圧Vtと相電圧Vrとの2相である。これにより、トランス14は3個の巻線を用意することなく2個の巻線(第1巻線及び第2巻線)にて漏れ電流Igを相殺できる。
次に、漏れ電流Igの位相がR相成分の漏れ電流IgrとS相成分の漏れ電流Igsとの間に位置する場合について、図2を参照して説明する。トランス14の第1巻線部18aの1次側にはR相の相電圧Vrが印加され、2次側の正極は接地抵抗Rbが接続された中性点に接続され、2次側の負極は大地への接地極16に接続されている。これにより、第1巻線部18aは相電圧Vrと逆位相の電圧を発生させる。また、第2巻線部18bの1次側にはS相の相電圧Vsが印加され、2次側の正極は接地抵抗Rbが接続された中性点に接続され、2次側の負極は大地への接地極16に接続されている。これにより、第2巻線部18bは線間電圧Vsと逆位相の電圧を発生させる。
また、第1巻線部18aの2次側の負極には模擬用コンデンサ15aが接続されている。模擬用コンデンサ15aは電路の対地静電容量Crを模擬し、トランス14の第1巻線部18aとともに補償電流IfのR相成分Ifrを発生させるものである。同様に、第2巻線部18bの2次側の負極には模擬用コンデンサ15bが接続されている。模擬用コンデンサ15bは電路の対地静電容量Csを模擬し、トランス14の第2巻線部18bとともに補償電流IfのS相成分Ifsを発生させるものである。
保護要素17は電路とトランス14との間に接続され、トランス14の第1巻線部18aや第2巻線部18bの容量を超える補償電流Ifr、Ifsが流れたときトランス14を電路から遮断するものであり、開閉器またはヒューズなどである。
図2に示すように、電路にはR相の大地との対地静電容量Crには漏れ電流Igrが流れ、S相の大地との対地静電容量Csには漏れ電流Igsが流れ、T相の大地との対地静電容量Ctには漏れ電流Igtが流れる。これにより、接地抵抗Rbに流れる漏れ電流Igは、これらの合成電流Ig(=Igr+Igs+Igt)となる。
一方、漏れ電流抑制装置13が保護要素17を介して接続されていることから、トランス14の2次側から補償電流Ifr、Ifsが流れる。すなわち、R相成分の補償電流Ifrは、第1巻線部18aの2次側の正極→接地抵抗Rb→中性点→接地極16→模擬用コンデンサ15a→第1巻線部18aの2次側の負極に流れる。同様に、S相成分の補償電流Ifsは、第2巻線部18bの2次側の正極→接地抵抗Rb→中性点→接地極16→模擬用コンデンサ15b→第2巻線部18bの2次側の負極に流れる。これにより、接地抵抗Rbに流れる補償電流Ifは、R相成分の補償電流IfrとS相成分の補償電流Ifsとの合成電流If(=Ifr+Ifs)となる。
次に、本発明の第2実施形態に係る漏れ電流抑制装置を説明する。図7は本発明の第2実施形態に係る漏れ電流抑制装置を配電変圧器の2次側がΔ結線の電路に適用した場合の説明図である。
この第2実施形態は、図1に示した第1実施形態に対し、模擬用コンデンサの静電容量を自動設定する模擬用コンデンサ静電容量調整装置を備えたものである。図1と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。前述したように、模擬用コンデンサ15は切替コンデンサを用いている。この模擬用コンデンサ15は、例えば、0.01μF、0.1μF、1μFの複数のコンデンサからなり、これら複数のコンデンサを選択して所望の静電容量が得られるようにしたものである。
図7に示すように、模擬用コンデンサ静電容量調整装置20は、入力部21、電気量演算部22、調整操作部23を有する。入力部21は3相の線間電圧の1相の電圧を基準電圧として入力する。図7では線間電圧Vrsを基準電圧として入力している。また、B種接地の接地点の電位Vbを入力する。図7ではトランス14の第1巻線部18r及び第2巻線部18tの1次側の負極が接地相(S相)に接続されていることから、トランス14の第1巻線部18r及び第2巻線部18tの1次側の負極から接地点の電位Vbを入力している。また、接地点の電位Vbは大地電位を基準にすることから、大地電位として接地極16の電位を入力している。
電気量演算部22は、入力部21で入力した基準電圧Vrsと接地点の電位Vbとの位相に基づいて電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流Ifを演算する。
漏れ電流Igは接地抵抗Rbを流れる電流であるので接地点の電位Vbは漏れ電流Igと同相である。そこで、電気量演算部22は、基準電圧Vrsと接地点の電位Vbとの位相を漏れ電流Igと基準電圧Vrsとの位相とする。また、漏れ電流Igの大きさは、Ig=Vr/Rbで求まる。補償電流Ifは漏れ電流Igと逆方向であるので漏れ電流Igからπだけずれた位相として求められる。また、補償電流Ifの大きさは漏れ電流Igの大きさと同じである。
静電容量調整操作部23は、電気量演算部で演算した補償電流Ifが得られるように模擬用コンデンサの静電容量を調整操作する。この場合、接地点の電位Vbが0Vになるように、複数のコンデンサからなる模擬用コンデンサのコンデンサを選択していく。接地点の電位Vbが最小となったときのコンデンサの採用する。第2の実施形態では、模擬用コンデンサ静電容量調整装置20を設けたので、模擬用コンデンサの静電容量を接地点の電位Vbが0Vになるように容易に設定できる。
以上の説明では、配電変圧器の2次側がΔ結線の電路に適用した場合について説明したが、配電変圧器の2次側がV結線の電路にも適用でき、また、図2に示しが配電変圧器の2次側がY結線の電路にも適用できる。2次側がY結線の電路に適用したときは線間電圧に代えて相電圧を入力することになる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11…配電変圧器、12…負荷、13…漏れ電流抑制装置、14…トランス、15…模擬用コンデンサ、16…接地極、17…保護要素、18r、18a…第1巻線部、18t、18b…第2巻線部、19…クランプ、20…模擬用コンデンサ静電容量調整装置、21…入力部、22…電気量演算部、23…調整操作部

Claims (3)

  1. RST3相の配電変圧器の2次側がΔ結線またはV結線された3相のうちの1相をB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路に接続され前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置において、
    非接地相の2相の各々の相と前記接地相との2相の線間電圧をそれぞれ1次側に入力し2次側の正極を前記接地相に接続し2次側の負極を大地への接地極に接続して2次側に1次側の逆位相の電圧を発生させるトランスと、
    前記トランスの2次側の負極と前記接地極との間に接続され前記対地静電容量を模擬し前記トランスとともに前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を発生させる模擬用コンデンサと、
    前記電路と前記トランスとの間に接続され前記トランスの容量を超える前記補償電流が流れたとき前記トランスを前記電路から遮断する保護要素とを備えたことを特徴とする漏れ電流抑制装置。
  2. RST3相の配電変圧器の2次側がY結線された3相の中性点をB種接地して3相電力を供給する3相3線式の電路に接続され前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を抑制する漏れ電流抑制装置において、
    RST3相のうち2相の各々の相と前記中性点との間の相電圧をそれぞれ1次側に入力し2次側の正極を前記中性点に接続し2次側の負極を大地への接地極に接続して2次側に1次側の逆位相の電圧を発生させるトランスと、
    前記トランスの2次側の負極と前記接地極との間に接続され前記対地静電容量を模擬し前記トランスとともに前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を発生させる模擬用コンデンサと、
    前記電路と前記トランスとの間に接続され前記トランスの容量を超える前記補償電流が流れたとき前記トランスを前記電路から遮断する保護要素とを備えたことを特徴とする漏れ電流抑制装置。
  3. 前記3相の線間電圧または前記相電圧のいずれか1相の電圧を基準電圧として入力するとともに前記B種接地の接地点の電位を入力する入力部と、前記入力部で入力した前記基準電圧と前記接地点の電位との位相に基づいて前記電路の対地静電容量により発生する漏れ電流を相殺するための補償電流を演算する電気量演算部と、前記電気量演算部で演算した補償電流が得られるように前記模擬用コンデンサの静電容量を調整操作する静電容量調整操作部とを有した模擬用コンデンサ静電容量調整装置を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の漏れ電流抑制装置。
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