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JP2019061836A - リチウムイオン二次電池 - Google Patents

リチウムイオン二次電池 Download PDF

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Yusuke Kume
佑輔 久米
宏郁 角田
Hiroiku Tsunoda
宏郁 角田
長谷川 智彦
Tomohiko Hasegawa
智彦 長谷川
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Abstract

【課題】サイクル特性を改善することが可能なリチウムイオン二次電池を提供すること。【解決手段】正極と、負極と、上記正極と上記負極の間に位置するセパレータと、電解液とを備えるリチウムイオン二次電池であって、前記正極がリチウムバナジウム化合物を含み、前記電解液がジスルホン酸を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池。【選択図】図1

Description

本発明は、リチウムイオン二次電池に関する。
近年、移動体通信機器、携帯電子機器の主電源として利用されているリチウムイオン二次電池は、起電力が高く、高エネルギー密度であるという特長を有している。
従来、リチウムイオン二次電池の正極材料(正極活物質)としてLiCoOやLiNi1/3Mn1/3Co1/3等の層状化合物やLiMn等のスピネル化合物が用いられてきた。近年では、LiFePOに代表されるオリビン型構造の化合物が注目されている。オリビン構造を有する正極材料は高温での熱安定性が高く、安全性が高いことが知られている。
しかし、LiFePOを用いたリチウムイオン二次電池は、その充放電電圧が3.5V程度と低く、エネルギー密度が低くなるという欠点を有する。そのため、高い充放電電圧を実現し得るリン酸系正極材料として、LiCoPOやLiNiPO等が提案されている。しかし、これらの正極材料を用いたリチウムイオン二次電池においても、十分な容量が得られていないのが現状である。
上記リン酸系正極材料の中でも4V級の充放電電圧を実現し得る化合物として、LiVOPOやLi(POの構造を持つバナジウムホスフェート化合物が知られている。 しかしながら、これらの化合物は高電圧下で繰り返し充放電を行うと、バナジウムが溶出して負極に析出するため、サイクル特性が悪化するという課題が存在する。
そこで、特許文献1では電解液中に溶媒として含有させたフッ素化カーボネートが、正極上で被膜を生成することによりバナジウムの溶出を抑えると報告されている。
特開2013−77424号
しかしながら、従来技術の方法では未だ諸特性は満足されず、サイクル特性の更なる向上が求められている。
本発明は上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、サイクル特性を改善することが可能なリチウムイオン二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るリチウムイオン二次電池は、正極と、負極と、上記正極と上記負極の間に位置するセパレータと、電解液とを備えるリチウムイオン二次電池であって、上記正極がリチウムバナジウム化合物を含み、上記電解液がジスルホン酸を含むことを特徴とする。
これによれば、硫黄に結合した酸素は負電荷密度が大きいため、ジスルホン酸はドナー性が高く、リチウムバナジウム化合物から溶出したバナジウムと安定な錯体を形成し、負極上でのバナジウム析出を抑制でき、サイクル特性が改善する。
本発明に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸の分子量が、280g/mol以下であることが好ましい。
これによれば、ジスルホン酸の分子量として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
本発明に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸が、下記化学式(1)で表されることが好ましい。
(R1は炭素数1〜5の直鎖状の置換または未置換のアルキル鎖である。)
Figure 2019061836
これによれば、ジスルホン酸として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
本発明に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸が、メタンジスルホン酸または1,2−エタンジスルホン酸であることが好ましい。
これによれば、ジスルホン酸として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
本発明に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸が、上記電解液中に0.01重量%以上3.0重量%以下含まれることが好ましい。
これによれば、ジスルホン酸の添加量として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
本発明に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記リチウムバナジウム化合物がLiVOPOであることが好ましい。
本発明によれば、サイクル特性を改善することが可能なリチウムイオン二次電池が提供される。
本実施形態のリチウムイオン二次電池の模式断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに以下に記載した構成要素は、適宜組み合わせることができる。
<リチウムイオン二次電池>
図1に示すように、本実施形態に係るリチウムイオン二次電池100は、互いに対向する板状の負極20及び板状の正極10と、負極20と正極10との間に隣接して配置される板状のセパレータ18と、を備える積層体30と、リチウムイオンを含む電解質溶液と、これらを密閉した状態で収容するケース50と、負極20に一方の端部が電気的に接続されると共に他方の端部がケースの外部に突出されるリード62と、正極10に一方の端部が電気的に接続されると共に他方の端部がケースの外部に突出されるリード60とを備える。
正極10は、正極集電体12と、正極集電体12上に形成された正極活物質層14と、を有する。また、負極20は、負極集電体22と、負極集電体22上に形成された負極活物質層24と、を有する。セパレータ18は、負極活物質層24と正極活物質層14との間に位置している。
<正極>
本実施形態に係る正極は、リチウムバナジウム化合物を含むものである。
(正極集電体)
正極集電体12は、導電性の板材であればよく、例えば、アルミニウム又はそれらの合金、ステンレス等の金属薄板(金属箔)を用いることができる。
(正極活物質層)
正極活物質層14は、正極活物質、正極用バインダー、および正極用導電助剤から主に構成されるものである。
(正極活物質)
本実施形態に係る正極活物質は、リチウムバナジウム化合物を含む。
本実施形態に係る正極活物質はさらに、Li(M)(PO(ただし、M=VOまたはV、かつ、0.9≦a≦3.3、0.9≦b≦2.2、0.9≦c≦3.3)であることが好ましく、LiVOPOであることがより好ましい。
上記正極活物質を使用した正極の場合、本実施形態に係る電解液と組み合わせた際に、溶出したバナジウムと安定な錯体を形成し、バナジウムの析出を抑制できよりサイクル特性の改善効果が得られる。
(正極用バインダー)
正極用バインダーは正極活物質同士を結合すると共に、正極活物質層14と正極用集電体12とを結合している。バインダーは、上述の結合が可能なものであればよく、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂や、セルロース、スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・プロピレンゴム、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂等を用いてもよい。また、バインダーとして電子伝導性の導電性高分子やイオン伝導性の導電性高分子を用いてもよい。電子伝導性の導電性高分子としては、例えば、ポリアセチレン、ポリチオフェン、ポリアニリン等が挙げられる。イオン伝導性の導電性高分子としては、例えば、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド等のポリエーテル系高分子化合物と、LiClO、LiBF、LiPF等のリチウム塩とを複合化させたもの等が挙げられる。
正極活物質層14中のバインダーの含有量は特に限定されないが、添加する場合には正極活物質の質量に対して0.5〜5質量部であることが好ましい。
(正極用導電助剤)
正極用導電助剤としては、正極活物質層14の導電性を良好にするものであれば特に限定されず、公知の導電助剤を使用できる。例えば、黒鉛、カーボンブラック等の炭素系材料や、銅、ニッケル、ステンレス、鉄等の金属微粉、ITO等の導電性酸化物が挙げられる。
<負極>
(負極集電体)
負極集電体22は、導電性の板材であればよく、例えば、銅等の金属薄板(金属箔)を用いることができる。
(負極活物質層)
負極活物質層24は、負極活物質、負極用バインダー、および負極用導電助剤から主に構成されるものである。
(負極活物質)
負極活物質としては、リチウムイオンの吸蔵及び放出、リチウムイオンの脱離及び挿入(インターカレーション)を可逆的に進行させることが可能であれば特に限定されず、公知の電極活物質を使用できる。例えば、グラファイト、ハードカーボン等の炭素系材料、酸化シリコン(SiO)、金属シリコン(Si)等の珪素系材料、チタン酸リチウム(LTO)等の金属酸化物、リチウム、スズ、亜鉛等の金属材料が挙げられる。
負極活物質として金属材料を用いない場合、負極活物質層24は更に、負極用バインダーおよび負極用導電助剤を含んでいてもよい。
(負極用バインダー)
負極用バインダーとしては特に限定は無く、上記で記載した正極用バインダーと同様のものを用いることができる。
(負極用導電助剤)
負極用導電助剤としては特に限定は無く、上記で記載した正極用導電助剤と同様のものを用いることができる。
<電解液>
本実施形態に係る電解液は、ジスルホン酸を含むものである。
これによれば、硫黄に結合した酸素は負電荷密度が大きいため、ジスルホン酸はドナー性が高く、リチウムバナジウム化合物から溶出したバナジウムと安定な錯体を形成し、負極上でのバナジウム析出を抑制でき、サイクル特性が改善する。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸の分子量が、280g/mol以下であることが好ましい。
これによれば、ジスルホン酸の分子量として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸が、化学式(1)で表されることが好ましく、メタンジスルホン酸または1,2−エタンジスルホン酸であることがより好ましい。
これによれば、ジスルホン酸として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
本実施形態に係るリチウムイオン二次電池はさらに、上記ジスルホン酸が、上記電解液中に0.01重量%以上3.0重量%以下含まれることが好ましい。
これによれば、ジスルホン酸の添加量として好適であり、サイクル特性が更に改善する。
(その他の溶媒)
本実施形態に係る電解液は、一般にリチウムイオン二次電池に用いられている溶媒を用いることが出来る。上記溶媒としては特に限定はなく、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)等の環状カーボネート化合物、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)等の鎖状カーボネート化合物、等を任意の割合で混合して用いることができる。
(電解質)
電解質は、リチウムイオン二次電池の電解質として用いられるリチウム塩であれば特に限定は無く、例えば、LiPF、LiBF、リチウムビスオキサレートボラート等の無機酸陰イオン塩、LiCFSO、(CFSONLi、(FSONLi等の有機酸陰イオン塩等を用いることができる。
以上、本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
(正極の作製)
リチウムバナジウム化合物としてLiVOPO85質量部、カーボンブラック5質量部、PVDF10質量部をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させ、正極活物質層形成用のスラリーを調整した。このスラリーを、厚さ20μmのアルミ金属箔の一面に、正極活物質の塗布量が9.0mg/cmとなるように塗布し、100℃で乾燥することで正極活物質層を形成した。その後、ローラープレスによって加圧成形し、正極を作製した。
(負極の作製)
天然黒鉛90質量部、カーボンブラック5質量部、PVDF5質量部をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させ、負極活物質層形成用のスラリーを調整した。上記スラリーを、厚さ20μmの銅箔の一面に、負極活物質の塗布量が6.0mg/cmとなるように塗布し、100℃で乾燥することで負極活物質層を形成した。その後、ローラープレスによって加圧成形し、負極を作製した。
(電解液の作製)
体積比でEC/DEC=3/7に調整した溶媒に、1mol/Lの濃度となるようにLiPFを溶解させ、これにジスルホン酸としてメタンジスルホン酸を重量比で1.0%となるように添加し、電解液を作製した。
(評価用リチウムイオン二次電池の作製)
上記で作製した正極および負極と、それらの間にポリエチレン微多孔膜からなるセパレータを挟んでアルミラミネートパックに入れた。このアルミラミネートパックに、上記で作製した電解液を注入した後、真空シールし、評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
(300サイクル後容量維持率の測定)
上記で作製した評価用リチウムイオン二次電池について、二次電池充放電試験装置(北斗電工株式会社製)を用い、充電レート1.0C(25℃で定電流充電を行ったときに1時間で充電終了となる電流値)の定電流充電で電池電圧が4.2Vとなるまで充電を行い、放電レート1.0Cの定電流放電で電池電圧が2.8Vとなるまで放電を行った。上記充放電を1サイクルとし、続けて300サイクルの充放電を行い、300サイクル後容量維持率(300サイクル目放電容量/1サイクル目放電容量×100)を求めた。得られた結果を表1に示す。
[実施例2]
電解液の作製で用いたジスルホン酸を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例2の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例3]
電解液の作製で用いたジスルホン酸を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例3の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例4]
電解液の作製で用いたジスルホン酸を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例4の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例5]
電解液の作製で用いたジスルホン酸を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例5の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例6]
電解液の作製で用いたジスルホン酸を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例6の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例7]
電解液の作製で用いたジスルホン酸を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例7の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例8]
ジスルホン酸の添加量を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例8の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例9]
ジスルホン酸の添加量を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例9の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例10]
ジスルホン酸の添加量を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例10の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例11]
ジスルホン酸の添加量を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例11の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例12]
ジスルホン酸の添加量を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例12の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例13]
ジスルホン酸の添加量を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例13の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例14]
正極の作製で用いたリチウムバナジウム化合物を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例14の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[実施例15]
正極の作製で用いたリチウムバナジウム化合物を、表1に示した通りに変更した以外は実施例1と同様として、実施例15の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例1]
ジスルホン酸を添加しなかった以外は実施例1と同様として、比較例1の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例2]
ジスルホン酸を添加しなかった以外は実施例14と同様として、比較例2の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例3]
ジスルホン酸を添加しなかった以外は実施例15と同様として、比較例3の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例4]
正極の作製で作製した正極活物質層形成用のスラリーの組成を、LiCoO85質量部、カーボンブラック5質量部、PVDF10質量部とし、正極を作製した。それ以外は実施例1と同様として、比較例4の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例5]
正極の作製で作製した正極活物質層形成用のスラリーの組成を、LiNi0.85Co0.10Al0.0585質量部、カーボンブラック5質量部、PVDF10質量部とし、正極を作製した。それ以外は実施例1と同様として、比較例5の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例6]
ジスルホン酸を添加しなかった以外は比較例4と同様として、比較例6の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
[比較例7]
ジスルホン酸を添加しなかった以外は比較例5と同様として、比較例7の評価用リチウムイオン二次電池を作製した。
実施例2〜15、および比較例1〜7で作製した評価用リチウムイオン二次電池について、実施例1と同様に、300サイクル後容量維持率の測定を行った。結果を表1に示す。
実施例1〜15はいずれも、ジスルホン酸を使用しなかった比較例1に対し、300サイクル後容量維持率が改善した。
実施例7の結果から、ジスルホン酸の分子量を280g/mol以下とすることで、300サイクル後容量維持率がより改善する効果が得られることが確認された。
実施例6の結果から、ジスルホン酸の総炭素数を5以下とすることで、300サイクル後容量維持率がより改善する効果が得られることが確認された。
実施例1〜5の結果から、ジスルホン酸としてメタンジスルホン酸または1,2−エタンジスルホン酸を使用することで、300サイクル後容量維持率がより改善する効果が得られることが確認された。
実施例8〜13の結果から、ジスルホン酸の添加量を最適化することで、300サイクル後容量維持率がより改善する効果が得られることが確認された。
実施例14および15と、比較例2および3の結果から、リチウムバナジウム化合物としてLiVOPOを用いた場合、300サイクル後容量維持率のより高い改善効果が得られることが確認された。



Figure 2019061836

本発明により、サイクル特性を改善することが可能なリチウムイオン二次電池が提供される。
10…正極、12…正極集電体、14…正極活物質層、18…セパレータ、20…負極、22…負極集電体、24…負極活物質層、30…積層体、50…ケース、60,62…リード、100…リチウムイオン二次電池。

Claims (6)

  1. 正極と、負極と、前記正極と前記負極の間に位置するセパレータと、電解液とを備えるリチウムイオン二次電池であって、
    前記正極がリチウムバナジウム化合物を含み、
    前記電解液がジスルホン酸を含むことを特徴とするリチウムイオン二次電池。
  2. 前記ジスルホン酸の分子量が、280g/mol以下であることを特徴とする請求項1に記載のリチウムイオン二次電池。
  3. 前記ジスルホン酸が、下記化学式(1)で表されることを特徴とする請求項1または2に記載のリチウムイオン二次電池。
    (R1は炭素数1〜5の直鎖状の置換または未置換のアルキル鎖である。)
    Figure 2019061836
  4. 前記ジスルホン酸が、メタンジスルホン酸または1,2−エタンジスルホン酸であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  5. 前記ジスルホン酸が、前記電解液中に0.01重量%以上3.0重量%以下含まれることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
  6. 前記リチウムバナジウム化合物がLiVOPOであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のリチウムイオン二次電池。
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