JP2019045564A - 偏光板 - Google Patents
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Abstract
Description
液晶表示装置等を構成する光学フィルムにおいても同様に耐久性が求められている。すなわち、液晶表示装置等に組み込まれた光学フィルムは、高温又は高温高湿環境下に置かれたり、高温と低温とが繰り返される環境下に置かれたりすることがあるが、これらの環境下においても、光学特性が劣化しないことが求められる。
上記光学フィルムの一例は、偏光子の片面又は両面に、接着剤を用いて保護フィルムのような熱可塑性樹脂フィルムを積層貼合してなる偏光板である〔例えば、特開2009−008860号公報(特許文献1)〕。
[1] 偏光子と、第1硬化物層とをこの順に含む偏光板であって、
前記第1硬化物層は、
オキサゾリン基含有重合体(A)と、
カルボキシル基を有する化合物(B)と、
オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)と、
を含む硬化性組成物の硬化物層である、偏光板。
[2] 前記硬化性組成物における化合物(B)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部中、0.01質量部以上15質量部以下である、[1]に記載の偏光板。
[3] 前記硬化性組成物における化合物(C)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、10質量部超100質量部以下である、[1]又は[2]に記載の偏光板。
[4] 化合物(B)は、分子内にカルボキシル基を2以上有する、[1]〜[3]のいずれかに記載の偏光板。
[5] 化合物(B)は、分子量が1000以下である、[1]〜[4]のいずれかに記載の偏光板。
[6] 前記偏光子と、前記第1硬化物層と、第1熱可塑性樹脂フィルムとをこの順に含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の偏光板。
[7] 第1熱可塑性樹脂フィルムは、セルロースエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂及び環状ポリオレフィン系樹脂からなる群より選択される1以上の熱可塑性樹脂を含む、[6]に記載の偏光板。
[8] 第2熱可塑性樹脂フィルムと、第2硬化物層と、前記偏光子と、前記第1硬化物層と、前記第1熱可塑性樹脂フィルムとをこの順に含む、[6]又は[7]に記載の偏光板。
[9] 偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む、[1]〜[8]のいずれかに記載の偏光板。
[10] 偏光子と第1熱可塑性樹脂フィルムとを接着させるための硬化性組成物であって、
オキサゾリン基含有重合体(A)と、
カルボキシル基を有する化合物(B)と、
オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)と、
を含む、硬化性組成物。
[11] 化合物(B)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部中、0.01質量部以上15質量部以下である、[10]に記載の硬化性組成物。
[12] 化合物(C)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、10質量部超100質量部以下である、[10]又は[11]に記載の硬化性組成物。
[13] オキサゾリン基含有重合体(A)と、
カルボキシル基を有する化合物(B)と、
オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)と、
を含む硬化性組成物を硬化させてなる硬化物層であって、
化合物(C)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、10質量部超100質量部以下である硬化物層。
本発明に係る偏光板は、偏光子と第1硬化物層とをこの順に含む。第1硬化物層は、オキサゾリン基含有重合体(A)、カルボキシル基を有する化合物(B)〔以下、「化合物(B)」ともいう。〕、及びオキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)〔以下、「化合物(C)」ともいう。〕を含む硬化性組成物の硬化物層である。
本発明に係る偏光板の層構成の例を図1〜図4に示す。
図1に示される偏光板は、偏光子30と、その一方の面に積層される第1硬化物層15とを含む。第1硬化物層15は、偏光子30の表面を被覆して保護するオーバーコート層として機能することができる。
偏光子30と第1硬化物層15とは直接接していることが好ましい。
第1硬化物層15と第1熱可塑性樹脂フィルム10とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第1硬化物層15とは直接接していることが好ましい。
第1硬化物層15と第1熱可塑性樹脂フィルム10とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第1硬化物層15とは直接接していることが好ましい。
第2硬化物層25と第2熱可塑性樹脂フィルム20とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第2硬化物層25とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第1硬化物層15とは直接接していることが好ましい。
第2硬化物層25と第2熱可塑性樹脂フィルム20とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第2硬化物層25とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第1硬化物層15とは直接接していることが好ましい。
偏光子30と第2硬化物層25とは直接接していることが好ましい。
第1硬化物層15は、オキサゾリン基含有重合体(A)、化合物(B)及び化合物(C)を含む硬化性組成物(S)の硬化物層である。
オキサゾリン基含有重合体(A)は、分子内にオキサゾリン基を有する重合体であり、側鎖にオキサゾリン基を有する重合体であることが好ましい。
オキサゾリン基含有重合体(A)の骨格構造は特に制限されないが、例えば、(メタ)アクリル骨格、スチレン骨格、オレフィン骨格、エステル骨格、カーボネート骨格等から選択される1種以上の骨格からなることができる。
本明細書において「(メタ)アクリル」とは、アクリル及びメタクリルからなる群より選択される少なくとも1種を表す。「(メタ)アクリロイル」及び「(メタ)アクリレート」等の表記についても同様である。
オキサゾリン基含有重合体(A)の好ましい一例は、構成単位の主成分として(メタ)アクリル骨格からなる骨格構造を含み、共重合成分として側鎖にオキサゾリン基を有する構成単位(オキサゾリン基含有モノマー由来の構成単位)を導入したオキサゾリン基含有(メタ)アクリル系重合体である。
オキサゾリン基含有重合体(A)としては、オキサゾリン基含有モノマーを共重合したもののほか、重合体の側鎖官能基を変性することでオキサゾリン基を含有させたものであってもよい。
上記オキサゾリン基含有モノマーとしては、2−イソプロぺニル−2−オキサゾリン、ビニル−2−オキサゾリン等が挙げられる。
オキサゾリン基含有重合体(A)の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による標準ポリスチレン換算値として測定することができる。
オキサゾリン基含有重合体(A)は、2種以上を併用して使用することができる。
偏光板の光学耐久性及び光学特性、偏光子30と第1硬化物層15との間の密着性や、偏光子30と第1熱可塑性樹脂フィルム10との間の接着性、並びに第1硬化物層15の耐水性の観点から、オキサゾリン基含有重合体(A)は、エポクロスWS−300、エポクロスWS−500、エポクロスWS−700等のオキサゾリン基含有アクリルポリマーであることが好ましい。
固形分濃度とは、硬化性組成物(S)に含まれる溶剤以外の成分の合計濃度をいう。
カルボキシル基を有する化合物(B)は、オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と反応し得るカルボキシル基を有する化合物である。ここでいうカルボキシル基には、カルボキシル基の誘導体も含まれる。
カルボキシル基の誘導体としては、カルボキシレートアニオン基が挙げられる。カルボキシレートアニオン基の対イオンとなるカチオンとしては、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン等の金属イオン;アンモニウムイオン、スルホニウムイオン、ホスホニウムイオン等の有機カチオン等が挙げられる。
硬化性組成物(S)は、1種の化合物(B)を含んでいてもよいし、2種以上の化合物(B)を含んでいてもよい。
化合物(B)は、カルボキシル基以外の他の官能基を有していてもよい。他の官能基の一例はヒドロキシ基である。
偏光板の光学耐久性の観点から、化合物(B)が有するカルボキシル基の数は、好ましくは2又は3である。
カルボキシル基の誘導体としては、カルボキシレートアニオン基が挙げられる。カルボキシレートアニオン基の対イオンとなるカチオンの例は上述のとおりである。好ましいカチオンの一例は、ナトリウムイオンである。
酢酸ビニルに共重合可能な他の単量体としては、不飽和カルボン酸類、オレフィン類、ビニルエーテル類、不飽和スルホン酸類、及びアンモニウム基を有する(メタ)アクリルアミド類等が挙げられる。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体のケン化度は、JIS K 6726:1994に準じて測定することができる。
カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体の平均重合度は、JIS K 6726:1994に準じて測定することができる。
分子量が1000以下である化合物(B)を用いることは、偏光板の光学耐久性を高めるうえで有利となり得る。偏光板の光学耐久性の観点から、化合物(B)の分子量は、好ましくは800以下であり、より好ましくは500以下である。
また、化合物(B)の分子量は、偏光板の光学耐久性、偏光子30と第1硬化物層15との間の密着性や、偏光子30と第1熱可塑性樹脂フィルム10との間の接着性、並びに第1硬化物層15の耐水性の観点から、好ましくは90以上であり、より好ましくは100以上である。
化合物(B)の含有量が過度に少ないと、偏光板の良好な光学耐久性が得られにくい。また、化合物(B)の含有量が過度に多いと、偏光板の光学耐久性、偏光子30と第1硬化物層15との間の密着性、偏光子30と第1熱可塑性樹脂フィルム10との間の接着性、並びに第1硬化物層15の耐水性の少なくともいずれかが低下しやすい傾向にある。
化合物(C)は、オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物である。ここでいう促進には、該反応を開始させる場合も含まれる。
硬化性組成物(S)は、1種の化合物(C)を含んでいてもよいし、2種以上の化合物(C)を含んでいてもよい。
化合物(C)は、化合物(C)を含む溶液(例えば水溶液)として硬化性組成物(S)に配合されてもよい。
化合物(C)として上記のような強酸を用いると、とりわけ偏光子30と第1硬化物層15との間の密着性や、偏光子30と第1熱可塑性樹脂フィルム10との間の接着性を向上させやすい傾向にある。
1つの好ましい実施形態において化合物(C)の含有量は、偏光板の光学耐久性を高める観点から、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、80質量部以下である。
化合物(C)の含有量が過度に多いと、偏光板の光学耐久性、偏光子30と第1硬化物層15との間の密着性、偏光子30と第1熱可塑性樹脂フィルム10との間の接着性、並びに第1硬化物層15の耐水性の少なくともいずれかが低下しやすい傾向にある。
硬化性組成物(S)は、オキサゾリン基含有重合体(A)、化合物(B)及び化合物(C)以外のその他の成分を含むことができる。
その他の成分としては、多価アルデヒド、メラミン系化合物、ジルコニア化合物、亜鉛化合物、アジリジン化合物、グリオキザール、グリオキザール誘導体、水溶性エポキシ樹脂等の硬化性成分や架橋剤;カルボキシル基変性ポリビニルアルコール系重合体以外の変性ポリビニルアルコール系重合体;カップリング剤、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、熱安定剤、加水分解防止剤等の添加剤が挙げられる。
硬化性組成物(S)は、その他の成分を1種又は2種以上含むことができる。
溶剤の主成分は、水であることが好ましい。主成分とは、全溶剤の50質量%以上を占めることを意味する。
硬化性組成物(S)の固形分濃度は、通常0.5質量%以上20質量%以下であり、好ましくは1質量%以上15質量%以下である。
硬化性組成物(S)の25℃における粘度は、E型粘度計によって測定することができる。
偏光子30は、自然光からある一方向の直線偏光を選択的に透過する機能を有するフィルムである。
偏光子30としては、ポリビニルアルコール系樹脂を含む偏光子を挙げることができ、より具体的には、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムで構成された偏光子を挙げることができる。
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムで構成された偏光子としては、例えば、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素としてのヨウ素を吸着・配向させたヨウ素系偏光子、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムに二色性色素としての二色性染料を吸着・配向させた染料系偏光子が挙げられる。
また、偏光子30は、リオトロビック液晶状態の二色性染料を基材フィルムにコーティングし、配向・固定化した塗布型偏光子であってもよい。
以上の偏光子は、自然光からある一方向の直線偏光を選択的に透過し、もう一方向の直線偏光を吸収するため吸収型偏光子と呼ばれている。
ポリビニルアルコール系樹脂の平均重合度は、JIS K 6726:1994に準拠して求めることができる。
一方、二色性有機染料による染色処理方法としては、二色性有機染料を含有する水溶液に、ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを浸漬する方法等が挙げられる。二色性有機染料を含有する水溶液は、硫酸ナトリウム等の無機塩を染色助剤として含有していてもよい。この水溶液における二色性有機染料の含有量は、水100質量部あたり1×10-4質量部以上10質量部以下であることができる。この水溶液の温度は、20℃以上80℃以下であることができる。
乾燥処理は、熱風乾燥機や遠赤外線ヒーターを用いて行うことができる。この偏光子30の表面に硬化性組成物(S)の硬化物層を形成することにより、偏光板を得ることができる。上述のように、偏光板は、第1熱可塑性樹脂フィルム10、第2熱可塑性樹脂フィルム20、第2硬化物層等をさらに有することができる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10及び第2熱可塑性樹脂フィルム20はそれぞれ、透光性を有する(好ましくは光学的に透明な)熱可塑性樹脂、例えば、鎖状ポリオレフィン系樹脂(ポリプロピレン系樹脂等)、環状ポリオレフィン系樹脂(ノルボルネン系樹脂等)等のポリオレフィン系樹脂;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース等のセルロースエステル系樹脂;ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂;ポリカーボネート系樹脂;(メタ)アクリル系樹脂;又はこれらの混合物、共重合物等からなるフィルムであることができる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10及び/又は第2熱可塑性樹脂フィルム20は、偏光子30を保護する役割を担う保護フィルムであってもよいし、位相差フィルム等の光学機能を併せ持つ保護フィルムであることもできる。
位相差フィルムは、画像表示素子である液晶セルによる位相差の補償等を目的として使用される光学機能性フィルムである。例えば、上記熱可塑性樹脂からなるフィルムを延伸(一軸延伸又は二軸延伸等)したり、該熱可塑性樹脂フィルム上に液晶層等を形成したりすることにより、任意の位相差値が付与された位相差フィルムとすることができる。
中でも、環状オレフィンとしてノルボルネンや多環ノルボルネン系単量体等のノルボルネン系単量体を用いたノルボルネン系樹脂が好ましく用いられる。
アセチルセルロース系樹脂としては、トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリトリメチレンナフタレート、ポリシクロへキサンジメチルテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチルナフタレート等が挙げられる。
中でも、機械的性質、耐溶剤性、耐スクラッチ性、コスト等の観点からポリエチレンテレフタレートが好ましく用いられる。ポリエチレンテレフタレートとは、繰返し単位の80モル%以上がエチレンテレフタレートで構成される樹脂をいい、他の共重合成分に由来する構成単位を含んでいてもよい。
ジカルボン酸成分としては、イソフタル酸、4,4’−ジカルボキシジフェニル、4,4’−ジカルボキシベンゾフェノン、ビス(4−カルボキシフェニル)エタン、アジピン酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、1,4−ジカルボキシシクロヘキサン等が挙げられる。
ジオール成分としては、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられる。
ジカルボン酸成分やジオール成分は、必要に応じてそれぞれ2種類以上を組み合わせて用いることもできる。
また、上記ジカルボン酸成分やジオール成分とともに、p−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシエトキシ安息香酸、β−ヒドロキシエトキシ安息香酸等のヒドロキシカルボン酸を併用することも可能である。
他の共重合成分として、アミド結合、ウレタン結合、エーテル結合、カーボネート結合等を有するジカルボン酸成分及び/又はジオール成分が少量用いられてもよい。
ポリカーボネートとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(別名ビスフェノールA)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)イソブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン等のビスフェノールから誘導されるポリカーボネートが挙げられる。
1つの好ましい実施形態において(メタ)アクリル系樹脂は、メタクリル酸エステルを主たる単量体とする(50質量%以上含有する)重合体であることができ、メタクリル酸エステルと他の共重合成分とが共重合されている共重合体であることが好ましい。
2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸メチル、2−(1−ヒドロキシエチル)アクリル酸メチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸エチル、2−(ヒドロキシメチル)アクリル酸n−、i−又はt−ブチル等のヒドロキシアルキルアクリル酸エステル類;
メタクリル酸、アクリル酸等の不飽和酸類;
クロロスチレン、ブロモスチレン等のハロゲン化スチレン類;
ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の置換スチレン類;
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル類;
無水マレイン酸、無水シトラコン酸等の不飽和酸無水物類;
フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等の不飽和イミド類;
等の単官能単量体が挙げられる。
上記他の単官能単量体は、1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
多官能単量体としては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等のエチレングリコール又はそのオリゴマーの両末端ヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
プロピレングリコール又はそのオリゴマーの両末端ヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート等の2価アルコールのヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
ビスフェノールA、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、又はこれらのハロゲン置換体の両末端ヒドロキシル基を(メタ)アクリル酸でエステル化したもの;
トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールを(メタ)アクリル酸でエステル化したもの、並びにこれら末端ヒドロキシル基にグリシジル(メタ)アクリレートのエポキシ基を開環付加させたもの;
コハク酸、アジピン酸、テレフタル酸、フタル酸、これらのハロゲン置換体等の二塩基酸、又はこれらのアルキレンオキサイド付加物等にグリシジル(メタ)アクリレートのエポキシ基を開環付加させたもの;
アリール(メタ)アクリレート;ジビニルベンゼン等の芳香族ジビニル化合物;
等が挙げられる。
中でも、エチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレートが好ましく用いられる。
主鎖中の環構造の含有量を大きくするほど(メタ)アクリル系樹脂のガラス転移温度を高くすることができる傾向にある。
環状酸無水物構造、環状イミド構造は、無水マレイン酸、マレイミド等の環状構造を有する単量体を共重合させることによって導入する方法;重合後脱水・脱メタノール縮合反応により環状酸無水物構造を導入する方法;アミノ化合物を反応させて環状イミド構造を導入する方法等によって導入することができる。
ラクトン環構造を有する樹脂(重合体)は、高分子鎖にヒドロキシル基とエステル基とを有する重合体を調製した後、得られた重合体におけるヒドロキシル基とエステル基とを、加熱により、必要に応じて有機リン化合物等の触媒の存在下に環化縮合させてラクトン環構造を形成する方法によって得ることができる。
これらの添加剤は、熱可塑性樹脂フィルムを構成する熱可塑性樹脂として、(メタ)アクリル系樹脂以外の他の熱可塑性樹脂を用いる場合にも使用することができる。
弾性重合体の主成分となるアクリル酸アルキルとしては、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルへキシル等、アルキル基の炭素数が1以上8以下程度のものが挙げられ、炭素数4以上のアルキル基を有するアクリル酸アルキルが好ましく用いられる。
紫外線吸収剤としては、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等が挙げられる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10又は第2熱可塑性樹脂フィルム20がセルロースエステル系樹脂フィルムである場合は、密着性向上の観点から、ケン化処理を行うことが好ましい。ケン化処理としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリの水溶液に浸漬する方法が挙げられる。
第2硬化物層25を形成する硬化性組成物は、上述の硬化性組成物(S)であってもよいし、これとは異なる他の硬化性組成物であってもよい。第2硬化物層25は、偏光板の光学耐久性等の観点から、硬化性組成物(S)の硬化物層であることが好ましい。
第1硬化物層15及び第2硬化物層25が硬化性組成物(S)から形成される場合において、これらの硬化性組成物は、同一の組成であってもよいし、異なる組成であってもよい。
他の硬化性組成物としては、硬化性の接着剤成分を水に溶解又は分散させた公知の水系接着剤及び活性エネルギー線硬化性化合物を含有する公知の活性エネルギー線硬化性接着剤等が挙げられる。
ポリビニルアルコール系樹脂を含む水系接着剤は、接着性を向上させるために、多価アルデヒド、メラミン系化合物、ジルコニア化合物、亜鉛化合物、グリオキザール、グリオキザール誘導体、水溶性エポキシ樹脂等の硬化性成分や架橋剤を含有することができる。
ウレタン樹脂を含む水系接着剤としては、ポリエステル系アイオノマー型ウレタン樹脂とグリシジルオキシ基を有する化合物とを含む水系接着剤が挙げられる。ポリエステル系アイオノマー型ウレタン樹脂とは、ポリエステル骨格を有するウレタン樹脂であって、その中に少量のイオン性成分(親水成分)が導入されたものである。
活性エネルギー線硬化性接着剤は、(メタ)アクリル系化合物等のラジカル重合性成分を含む場合、光ラジカル重合開始剤を含有することが好ましい。光ラジカル重合開始剤としては、例えば、アセトフェノン系開始剤、ベンゾフェノン系開始剤、ベンゾインエーテル系開始剤、チオキサントン系開始剤、キサントン、フルオレノン、カンファーキノン、ベンズアルデヒド、アントラキノン等を挙げることができる。
偏光子30の一方の面に第1硬化物層15を介して第1熱可塑性樹脂フィルム10を積層接着することにより、図2に示される構成の偏光板を得ることができ、偏光子30の他方の面に第2硬化物層25を介して第2熱可塑性樹脂フィルム20をさらに積層接着することにより、図3に示される構成の偏光板を得ることができる。
第1熱可塑性樹脂フィルム10及び第2熱可塑性樹脂フィルム20の双方を有する偏光板を製造する場合、これらのフィルムは、段階的に片面ずつ積層接着してもよいし、両面のフィルムを同時に積層接着してもよい。
硬化性組成物(S)の塗工には、例えば、ドクターブレード、ワイヤーバー、ダイコーター、カンマコーター、グラビアコーターなど、種々の塗工方式が利用できる。また、偏光子30及び第1熱可塑性樹脂フィルム10を両者の貼合面が内側となるように連続的に供給しながら、その間に硬化性組成物(S)を流延させる方式であってもよい。
活性エネルギー線を照射するために用いる光源は、紫外線、電子線、X線等を発生できるものであればよい。特に波長400nm以下に発光分布を有する、例えば、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプ等が好適に用いられる。
活性エネルギー線硬化性接着剤から形成される接着剤層の厚みは、例えば10nm以上20μm以下、好ましくは100nm以上10μm以下、より好ましくは500nm以上5μm以下である。
第1硬化物層15と第2硬化物層25とは、厚みが同じであってもよいし、異なっていてもよい。
〔7−1〕光学機能性フィルム
偏光板は、所望の光学機能を付与するための、偏光子30以外の他の光学機能性フィルムを備えることができ、その好適な一例は位相差フィルムである。
上述のように、第1熱可塑性樹脂フィルム10及び/又は第2熱可塑性樹脂フィルム20が位相差フィルムを兼ねることもできるが、これらのフィルムとは別途に位相差フィルムを積層することもできる。後者の場合、位相差フィルムは、粘着剤層や接着剤層を介して第1熱可塑性樹脂フィルム10、第2熱可塑性樹脂フィルム20、第1硬化物層15及び/又は第2硬化物層25の外面に積層することができる。
基材フィルムは通常、熱可塑性樹脂からなるフィルムであり、熱可塑性樹脂の一例は、トリアセチルセルロース等のセルロースエステル系樹脂である。
本発明に係る偏光板は、粘着剤層を含むことができる。粘着剤層としては、偏光板を液晶セル等の画像表示素子、又は他の光学部材に貼合するための粘着剤層が挙げられる。該粘着剤層は、図1及び2に示される構成の偏光板においては偏光子30の外面、図3に示される構成の偏光板においては第1熱可塑性樹脂フィルム10又は第2熱可塑性樹脂フィルム20の外面、図4に示される構成の偏光板においては第1硬化物層15又は第2熱可塑性樹脂フィルム20の外面、図5に示される構成の偏光板においては第1硬化物層15又は第2硬化物層25の外面に積層することができる。
(メタ)アクリル系粘着剤には、メチル基やエチル基やn−、i−又はt−ブチル基等の炭素数が20以下のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル等の官能基含有(メタ)アクリル系モノマーとを、ガラス転移温度が好ましくは25℃以下、より好ましくは0℃以下となるように配合した、重量平均分子量が10万以上の(メタ)アクリル系樹脂がベースポリマーとして有用である。
粘着剤層の厚みは、その接着力等に応じて決定されるが、1μm以上50μm以下の範囲が適当であり、好ましくは2μm以上40μm以下である。
本発明に係る偏光板は、その表面(典型的には、第1熱可塑性樹脂フィルム10、第2熱可塑性樹脂フィルム20、第1硬化物層15及び/又は第2硬化物層25の表面)を保護するためのプロテクトフィルムを含むことができる。プロテクトフィルムは、例えば画像表示素子や他の光学部材に偏光板が貼合された後、それが有する粘着剤層ごと剥離除去される。
基材フィルムを構成する樹脂は、例えば、ポリエチレンのようなポリエチレン系樹脂、ポリプロピレンのようなポリプロピレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンナフタレートのようなポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の熱可塑性樹脂であることができる。好ましくは、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂である。
本発明に係る偏光板は、液晶パネル及び液晶表示装置に用いることができる。液晶パネルは、液晶セルとその両面に配置される偏光板とを含む。液晶表示装置は、液晶パネルとバックライトとを含む。
本発明に係る偏光板は、液晶セルの片面又は両面に配置することができる。偏光板と液晶セルとの貼着には、粘着剤層を用いることができる。
液晶セルに粘着剤層を介して偏光板が積層されている光学積層体の一例を図6に示す。図6に示される光学積層体は、液晶セル50の一方の面に粘着剤層40を介して図3に示される偏光板が積層されたものであり、第1熱可塑性樹脂フィルム10、第1硬化物層15、偏光子30、第2硬化物層25、第2熱可塑性樹脂フィルム20、粘着剤層40、液晶セル50をこの順に含む。粘着剤層40については、粘着剤層に関する上述の記述が引用される。
液晶セルは、任意のものでよく、例えば、薄膜トランジスタ型に代表されるアクティブマトリクス駆動型の液晶セル、スーパーツイステッドネマチック型に代表される単純マトリクス駆動型の液晶セルなど、種々の液晶セルを使用して液晶パネル及び液晶表示装置を形成することができる。液晶セルの両面に設ける偏光板は、同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。
表1において、オキサゾリン基含有重合体(A)、カルボキシル基を有する化合物(B)、及びオキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)はそれぞれ(A)、(B)、(C)と略記されている。
厚さ60μmのポリビニルアルコールフィルム(平均重合度:約2,400、ケン化度:99.9モル%以上)を30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の質量比が0.02/2/100である30℃の水溶液に浸漬した。その後、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の質量比が12/5/100である56.5℃の水溶液に浸漬した。引き続き、8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥させて、ポリビニルアルコールフィルムにヨウ素が吸着配向された厚み23μmの偏光子を得た。延伸は、主にヨウ素染色及びホウ酸処理の工程で行い、トータル延伸倍率は5.5倍であった。
(1)硬化性組成物の調製
表1に示される成分を表1に示される配合量で、溶剤としての純水とともに混合して、硬化性組成物(接着剤水溶液)を調製した。表1に示される各成分の配合量の単位は質量部であり、各成分の配合量は固形分換算での量である。各実施例及び比較例において、得られた硬化性組成物における(A)及び(B)の合計濃度は、3.0質量%とした。
トリアセチルセルロース(TAC)フィルム〔コニカミノルタオプト(株)製の商品名「KC4UAW」、厚み:40μm〕の片面にケン化処理を施した後、そのケン化処理面に上記(1)で調製した硬化性組成物をバーコータを用いて塗工するとともに、厚み23μmの環状ポリオレフィン系樹脂からなるゼロ位相差フィルム〔日本ゼオン(株)製の商品名「ZEONOR」〕の片面にコロナ処理を施し、そのコロナ処理面に上記(1)で調製した硬化性組成物をバーコータを用いて塗工した。硬化性組成物層が偏光子側となるように、偏光子の一方の面にケン化済みTACフィルムを積層し、他方の面にゼロ位相差フィルムを積層して、ゼロ位相差フィルム/硬化性組成物層/偏光子/硬化性組成物層/TACフィルムの層構成を有する積層体を得た。この積層体に対して、熱風乾燥機で80℃、300秒間の加熱処理を行うことにより、ゼロ位相差フィルム/硬化物層/偏光子/硬化物層/TACフィルムの層構成を有する偏光板を作製した。作製した偏光板中の硬化物層の厚みは、一層につき20〜60nmであった。
得られた偏光板を30mm×30mmの大きさに裁断した後、ゼロ位相差フィルム側に(メタ)アクリル系粘着剤を介してガラス基板に貼合し、測定サンプルを得た。測定サンプルの層構成は、ガラス基板/(メタ)アクリル系粘着剤層/ゼロ位相差フィルム/硬化物層/偏光子/硬化物層/TACフィルムである。ガラス基板には、無アルカリガラス基板〔コーニング社製の商品名「Eagle XG」〕を使用した。
得られた測定サンプルについて、積分球付き分光光度計〔日本分光(株)製の製品名「V7100」〕を用いて波長380〜780nmの範囲におけるMD透過率とTD透過率を測定し、各波長における偏光度を算出した。算出した偏光度について、JIS Z 8701:1999「色の表示方法−XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系」の2度視野(C光源)により視感度補正を行い、耐久試験前の視感度補正偏光度Pyを求めた。なお、測定サンプルは、偏光板のTACフィルム側をディテクター側とし、ガラス基板側から光が入光するように積分球付き分光光度計にセットした。
偏光度(λ)=100×(Tp(λ)−Tc(λ))/(Tp(λ)+Tc(λ))
で定義される。
Tp(λ)は、入射する波長λ(nm)の直線偏光とパラレルニコルの関係で測定した測定サンプルの透過率(%)である。
Tc(λ)は、入射する波長λ(nm)の直線偏光とクロスニコルの関係で測定した測定サンプルの透過率(%)である。
耐久試験後の視感度補正偏光度Pyと耐久試験前の視感度補正偏光度Pyとの差の絶対値(|ΔPy|)を算出し、偏光板の光学耐久性を評価した。|ΔPy|の算出値を表1に示す。
|ΔPy|が小さいほど、光学耐久性に優れる。いずれの実施例及び比較例においても、耐久試験後の視感度補正偏光度Pyと耐久試験前の視感度補正偏光度Pyとの差は、負の値を示した。
a1:株式会社日本触媒製の商品名「エポクロス WS−300」〔2−オキサゾリン基を側鎖として有するオキサゾリン基含有アクリル系重合体の水溶液、固形分濃度:10質量%、オキサゾリン価(理論値):130g solid/eq.、オキサゾリン基量(理論値):7.7mmol/g,solid、数平均分子量:4×104、重量平均分子量:12×104)〕
b1:クエン酸
b2:酒石酸
b3:リンゴ酸
b4:ブタン−1,2,3,4−テトラカルボン酸
b5:日本酢ビ・ポバール株式会社製の商品名「AP−10」〔カルボキシル基変性ポリビニルアルコール、平均重合度:1000、ケン化度:88〜90モル%〕
c1:硫酸
c2:p−トルエンスルホン酸
c3:酢酸
x1:日本合成化学工業株式会社製の商品名「ゴーセファイマー Z−200」〔アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、平均重合度:1100、ケン化度:98.5モル%以上〕
y1:グリオキザール
Claims (13)
- 偏光子と、第1硬化物層とをこの順に含む偏光板であって、
前記第1硬化物層は、
オキサゾリン基含有重合体(A)と、
カルボキシル基を有する化合物(B)と、
オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)と、
を含む硬化性組成物の硬化物層である、偏光板。 - 前記硬化性組成物における化合物(B)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部中、0.01質量部以上15質量部以下である、請求項1に記載の偏光板。
- 前記硬化性組成物における化合物(C)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、10質量部超100質量部以下である、請求項1又は2に記載の偏光板。
- 化合物(B)は、分子内にカルボキシル基を2以上有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光板。
- 化合物(B)は、分子量が1000以下である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏光板。
- 前記偏光子と、前記第1硬化物層と、第1熱可塑性樹脂フィルムとをこの順に含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の偏光板。
- 第1熱可塑性樹脂フィルムは、セルロースエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂及び環状ポリオレフィン系樹脂からなる群より選択される1以上の熱可塑性樹脂を含む、請求項6に記載の偏光板。
- 第2熱可塑性樹脂フィルムと、第2硬化物層と、前記偏光子と、前記第1硬化物層と、前記第1熱可塑性樹脂フィルムとをこの順に含む、請求項6又は7に記載の偏光板。
- 偏光子は、ポリビニルアルコール系樹脂を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の偏光板。
- 偏光子と第1熱可塑性樹脂フィルムとを接着させるための硬化性組成物であって、
オキサゾリン基含有重合体(A)と、
カルボキシル基を有する化合物(B)と、
オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)と、
を含む、硬化性組成物。 - 化合物(B)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部中、0.01質量部以上15質量部以下である、請求項10に記載の硬化性組成物。
- 化合物(C)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、10質量部超100質量部以下である、請求項10又は11に記載の硬化性組成物。
- オキサゾリン基含有重合体(A)と、
カルボキシル基を有する化合物(B)と、
オキサゾリン基含有重合体(A)のオキサゾリン基と、化合物(B)のカルボキシル基との反応を促進させる化合物(C)と、
を含む硬化性組成物を硬化させてなる硬化物層であって、
化合物(C)の含有量が、オキサゾリン基含有重合体(A)及び化合物(B)の合計量100質量部に対して、10質量部超100質量部以下である硬化物層。
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