以下、本発明に係る好適な実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。添付の図面と共に、以下で開示する詳細な説明は、本発明の例示的な実施形態を説明するためのものであって、本発明が実施され得る唯一の実施形態を示すためのものではない。以下の詳細な説明は、本発明の完全な理解を提供するために具体的な細部事項を含む。しかし、当業者であれば、本発明がこのような具体的な細部事項がなくても実施可能であることが分かる。
以下の実施例は、本発明の各構成要素と各特徴を所定の形態で結合したものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮することができる。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の各実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。一つの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は、他の実施例の対応する構成又は特徴と取り替えることができる。
以下の説明で使用される特定用語は、本発明の理解を促進するために提供されたものであって、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で他の形態に変更可能である。
いくつかの場合、本発明の概念が曖昧になることを避けるために、公知の構造及び装置は省略するか、各構造及び装置の核心機能を中心にしたブロック図の形式で図示される。また、本明細書全体にわたって同一の構成要素に対しては、同一の図面符号を使用して説明する。
本発明の各実施例は、各無線アクセスシステムであるIEEE 802システム、3GPPシステム、3GPP LTE及びLTE―A(LTE―Advanced)システム及び3GPP2システムのうち少なくとも一つに開示した各標準文書によって裏付けることができる。すなわち、本発明の各実施例のうち、本発明の技術的思想を明確に表すために説明していない各段階又は各部分は、前記各文書によって裏付けることができる。また、本文書で開示している全ての用語は、前記標準文書によって説明することができる。
以下の技術は、CDMA(Code Division Multiple Access)、FDMA(Frequency Division Multiple Access)、TDMA(Time Division Multiple Access)、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、SC―FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)などの多様な無線アクセスシステムに使用することができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000などの無線技術(radio technology)で具現することができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)などの無線技術で具現することができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi―Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802―20、E―UTRA(Evolved UTRA)などの無線技術で具現することができる。
また、本明細書で、第1及び/又は第2などの用語は多様な構成要素を説明するために使えるが、前記構成要素は前記用語に限定されてはいけない。前記用語は一構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで、例えば本明細書の概念による権利範囲から逸脱しない範疇内で、第1構成要素は第2構成要素と名付けることができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素とも名付けることができる。
また、明細書全般にわたって、ある部分が他の構成要素を“含む”というとき、これは特に反対の記載がない限りさらに他の構成要素を除くものではなく、さらに他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。そして、明細書に記載された“…ユニット”、“…部”などの用語は少なくとも一つの機能又は動作を処理する単位を意味し、これはハードウェア及び/又はソフトウェアの結合によって具現することができる。
以下では、明確性のために、IEEE 802.11システムを主として説明するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるものではない。
WLANシステムの構造
図1は、本発明が適用され得るIEEE 802.11システムの例示的な構造を示す図である。
IEEE 802.11構造は、複数の構成要素で構成することができ、これらの相互作用により、上位階層に対してトランスパレントなSTA移動性を支援するWLANを提供することができる。基本サービスセット(Basic Service Set;BSS)は、IEEE 802.11 LANでの基本的な構成ブロックに該当し得る。図1では、2個のBSS(BSS1及びBSS2)が存在し、それぞれのBSSのメンバーとして2個のSTAが含まれること(STA1及びSTA2はBSS1に含まれ、STA3及びSTA4はBSS2に含まれる)を例示的に図示する。図1において、BSSを示す楕円は、該当のBSSに含まれた各STAが通信を維持するカバレッジ領域を示すものと理解することができる。この領域をBSA(Basic Service Area)と称することができる。STAがBSAの外側に移動すると、該当のBSA内の他のSTAと直接通信できなくなる。
IEEE 802.11 LANで最も基本的なタイプのBSSは、独立的なBSS(Independent BSS;IBSS)である。例えば、IBSSは、2個のSTAのみで構成された最小の形態を有することができる。また、最も単純な形態であり、他の構成要素が省略されている図1のBSS(BSS1又はBSS2)がIBSSの代表的な例示に該当し得る。このような構成は、各STAが直接通信できる場合に可能である。また、このような形態のLANは、予め計画されて構成されるものではなく、LANが必要な場合に構成され得るものであって、これをアドホック(ad―hoc)ネットワークと称することもできる。
STAのオンやオフ、STAがBSS領域に入るか、BSS領域から出ることなどにより、BSSにおけるSTAのメンバーシップが動的に変更され得る。BSSのメンバーになるためには、STAは、同期化過程を用いてBSSにジョインすることができる。BSS基盤構造の全てのサービスにアクセスするためには、STAはBSSに連関(associated)していなければならない。このような連関(association)は、動的に設定することができ、分配システムサービス(Distribution System Service;DSS)の利用を含むことができる。
さらに、図1では、分配システム(Distribution System;DS)、分配システム媒体(Distribution System Medium;DSM)、アクセスポイント(Access Point;AP)などの構成要素に対して図示する。
WLANにおける直接的なステーション―対―ステーションの距離は、PHY性能によって制限することができる。いずれかの場合は、このような距離の限界が十分でもあるが、場合に応じては、より遠い距離のステーション間の通信が必要であることもある。拡張されたカバレッジを支援するために分配システム(DS)を構成することができる。
DSは、各BSSが互いに連結される構造を意味する。具体的には、図1に示すように、BSSが独立的に存在する代わりに、複数のBSSで構成されたネットワークの拡張された形態の構成要素としてBSSが存在することもある。
DSは、論理的な概念であり、分配システム媒体(DSM)の特性に応じて特定することができる。これと関連して、IEEE 802.11標準では、無線媒体(Wireless Medium;WM)と分配システム媒体(DSM)を論理的に区分している。それぞれの論理的媒体は、異なる目的のために使用され、異なる構成要素によって使用される。IEEE 802.11標準の定義では、これら各媒体が同一であると制限することもなく、これら各媒体が異なると制限することもない。このように複数の媒体が論理的に異なるという点で、IEEE 802.11 LAN構造(DS構造又は他のネットワーク構造)の柔軟性を説明することができる。すなわち、IEEE 802.11 LAN構造は多様に具現することができ、それぞれの具現例の物理的な特性に応じて独立的に該当のLAN構造を特定することができる。
DSは、複数のBSSのシームレス(seamless)統合を提供し、目的地へのアドレスを取り扱うのに必要な各論理的サービスを提供することによって移動機器を支援することができる。
APは、連関した各STAに対してWMを通じてDSへのアクセスを可能にし、STA機能性を有するエンティティ(entity)を意味する。APを通じてBSSとDSとの間のデータ移動を行うことができる。例えば、図1で示すSTA2及びSTA3は、STAの機能性を有しながら、連関した各STA(STA1及びSTA4)をDSにアクセスさせる機能を提供する。また、全てのAPは、基本的にSTAに該当するので、全てのAPは、アドレス可能なエンティティである。WM上での通信のためにAPによって使用されるアドレスと、DSM上での通信のためにAPによって使用されるアドレスは必ずしも同一である必要はない。
APに連関した各STAのうち一つからそのAPのSTAアドレスに送信されるデータは、常に非制御ポート(uncontrolled port)で受信され、IEEE 802.1Xポートアクセスエンティティによって処理され得る。また、制御ポート(controlled port)が認証されると、送信データ(又はフレーム)はDSに伝達され得る。
階層構造
無線LANシステムで動作するSTAの動作は、階層(layer)構造の観点で説明することができる。装置構成の側面で、階層構造は、プロセッサによって具現することができる。STAは、複数の階層構造を有することができる。例えば、802.11標準文書で取り扱う階層構造は、主にDLL(Data Link Layer)上のMACサブ階層(sublayer)及び物理(PHY)階層である。PHYは、PLCP(Physical Layer Convergence Procedure)個体、PMD(Physical Medium Dependent)個体などを含むことができる。MACサブ階層及びPHYは、それぞれMLME(MAC sublayer Management Entity)及びPLME(Physical Layer Management Entity)と称される管理個体を概念的に含む。これら各個体は、階層管理機能が作動する階層管理サービスインターフェースを提供する。
正確なMAC動作を提供するために、SME(Station Management Entity)がそれぞれのSTA内に存在する。SMEは、別途の管理プレイン内に存在するか又はそれぞれ離れている(off to the side)ように見える、階層独立的な個体である。SMEの正確な各機能は、本文書で具体的に説明していないが、一般的には、多様な階層管理個体(LME)から階層―従属的な状態を収集し、階層―特定パラメータの値を類似する値に設定するなどの機能を担当するものと見える。SMEは、一般に、一般システム管理個体を代表してこれら各機能を行い、標準管理プロトコルを具現することができる。
上述した各個体は、多様な方式で相互作用する。例えば、各個体は、各GET/SETプリミティブ(primitive)を交換(exchange)することによって相互作用することができる。プリミティブは、特定目的と関連する要素(element)や各パラメータのセットを意味する。XX―GET.requestプリミティブは、与えられたMIB属性(attribute)(管理情報に基づく属性情報)の値を要求するために使用される。XX―GET.confirmプリミティブは、状態(Status)が“成功”である場合は、適切なMIB属性情報値をリターンし、そうでない場合は、状態フィールドでエラー指示をリターンするために使用される。XX―SET.requestプリミティブは、指示されたMIB属性が与えられた値に設定されるように要求するために使用される。前記MIB属性が特定の動作を意味する場合、これは、該当の動作が行われることを要求するものである。そして、XX―SET.confirmプリミティブは、状態が“成功”である場合に指示されたMIB属性が要求された値に設定されたことを確認し、そうでない場合は、状態フィールドにエラー条件をリターンするために使用される。MIB属性が特定の動作を意味する場合、これは、該当の動作が行われたことを確認する。
また、MLME及びSMEは、多様なMLME_GET/SETプリミティブをMLME_SAP(Service Access Point)を通じて交換することができる。また、多様なPLME_GET/SETプリミティブは、PLME_SAPを通じてPLMEとSMEとの間で交換することができ、MLME―PLME_SAPを通じてMLMEとPLMEとの間で交換することができる。
NAN(Neighbor Awareness Networking)トポロジ
NANネットワークは、同一のNANパラメータ(例えば、連続したディスカバリウィンドウ間の時間区間、ディスカバリウィンドウの区間、ビーコンインターバル又はNANチャネルなど)の集合を使用するNAN端末からなり得る。NAN端末はNANクラスタを構成することができ、ここで、NANクラスタは、同一のNANパラメータの集合を使用し、同一のディスカバリウィンドウスケジュールに同期化しているNAN端末の集合を意味する。図2にNANクラスタの例を示している。NANクラスタに属したNAN端末は、マルチキャスト/ユニキャストサービスディスカバリフレームを、ディスカバリウィンドウの範囲内で、他のNAN端末に直接送信することができる。図3に示すように、NANクラスタは一つ以上のNANマスターを含むことができ、NANマスターは変更されてもよい。また、NANマスターは同期ビーコンフレーム、ディスカバリビーコンフレーム、及びサービスディスカバリフレームを全て送信することができる。
NAN Device Architecture
図4にはNAN端末の構造を示している。図4に示すように、NAN端末は、802.11の物理層に基づいており、NANディスカバリエンジン(NAN Discovery Engine)、NAN MAC(Medium Access Control)、各アプリケーション(Application 1,Application 2,…,Application N)へのNAN APIを主要コンポーネントとする。
図5及び図6にはNANコンポーネントの関係を示している。サービス要求及び応答はNANディスカバリエンジンで処理され、NAN MACではNANビーコンフレーム及びサービスディスカバリフレームが処理される。NANディスカバリエンジンは、サブスクライブ(Subscribe)、パブリッシュ(Publish)及びフォローアップ(Follow−up)の機能を提供することができる。パブリッシュ/サブスクライブ機能はサービス/アプリケーションからサービスインターフェースを介して動作する。パブリッシュ/サブスクライブ命令が実行されると、パブリッシュ/サブスクライブ機能のインスタンス(instance)が生成される。各インスタンスは独立して駆動されてもよいが、具現によっては同時に複数のインスタンスが駆動されてもよい。フォローアップ機能は、サービス特定情報を送受信するサービス/アプリケーションのための手段である。
NAN端末の役目及び状態
NAN端末はマスターの役目を有することもでき、またその役目は変更されてもよい。すなわち、NAN端末は様々な役目及び状態(Role and State)に遷移することができる。その例示を図7に示す。NAN端末の有し得る役目及び状態は、マスター(以下、マスターは、マスターの役目及び同期状態(Master role and sync.State)である。)、ノン−マスターシンク(Non−Master Sync)、ノン−マスターノン−シンク(Non−Master Non−Sync)などを含むことができる。各役目及び状態によって、ディスカバリビーコンフレーム及び/又は同期ビーコンフレームを伝送できるか否かを決定することができ、これは次の表1の例示のとおりである。
NAN端末の状態は、マスターランク(Master Rank)によって決定することができる。マスターランクは、NANマスターとして動作しようとするNAN端末の意志を表す。すなわち、大きい値は、NANマスターに対する大きい選好度を表す。NAN MRは、Master Preference、Random Factor、Device MAC addressによって、次の式1によって決定することができる。
上記Master Preference、Random Factor、Device MAC addressは、NANビーコンフレームに含まれたマスターインジケーションアトリビュートで示すことができる。マスターインジケーションアトリビュートは、次の表2に例示するとおりであり得る。
上記MRと関連して、NANサービスを活性化させ、NANクラスタを開始するNAN端末は、Master Preference、Random Factorをいずれも0に設定し、NANWarmUpをリセットする。NAN端末はNANWarmUpが満了するまで、マスターインジケーションアトリビュート内のMaster Preferenceフィールド値を0より大きい値に設定し、マスターインジケーションアトリビュート内のRandom Factor値を新しい値に設定する必要がある。アンカーマスターのMaster Preferenceが0より大きい値に設定されたNANクラスタにジョインしたNAN端末は、NANWarmUpが満了するか否かにかかわらず、Master Preferenceを0より大きい値に設定し、Random Factorを新しい値に設定することができる。
続いて、NAN端末はMR値によってNANクラスタのアンカーマスター(Anchor Master)になってもよい。すなわち、全てのNAN端末はアンカーマスターとして動作できる能力(capability)がある。アンカーマスターは、NANクラスタにおいて最大のMRを有し、HC(Hop count to the Anchor Master)値が0であり、AMBTT(Anchor Master Beacon Transmit Time)値が最小である装置を意味する。NANクラスタには一時的に2つのアンカーマスターが存在してもよいが、一つのアンカーマスターがあるのが原則である。既存在のNANクラスタにおいてアンカーマスターになったNAN端末は、既存在のNANクラスタにおいて用いられたTSFをそのまま用いる。
NAN端末は次の場合にアンカーマスターになってもよい。新しいNANクラスタを開始する場合に、マスターランク変更によって(他のNAN端末のMR値が変更されるか又はアンカーマスター自身のMRが変更される場合に)、又は現在アンカーマスターのビーコンフレームがそれ以上受信されない場合に、NAN端末はアンカーマスターになってもよい。また、他のNAN端末のMR値が変更されるか又はアンカーマスター自身のMRが変更される場合に、NAN端末はアンカーマスターの資格を失い得る。アンカーマスターは、次の説明のようなアンカーマスター選択(Anchor Master Selection)アルゴリズムによって決定されてもよい。すなわち、アンカーマスター選択は、どのNAN端末がNANクラスタのアンカーマスターであるかを決定するアルゴリズムであり、各NAN端末はNANクラスタに参加する時にアンカーマスター選択アルゴリズムを駆動する。
NAN端末が新しいNANクラスタを開始する場合、該NAN端末は新しいNANクラスタのアンカーマスターとなる。閾値を超えるホップカウントを有するNAN同期ビーコンフレームはNAN端末によって用いられない。それ以外のNAN同期ビーコンフレームは、NANクラスタのアンカーマスターを決定するために用いられる。
閾値を超えないホップカウントを有するNAN同期ビーコンフレームを受信すると、NAN端末は、保存されているアンカーマスターランク値とビーコンフレーム内のアンカーマスターランク値とを比較する。仮に、保存されているアンカーマスターランク値がビーコンフレーム内のアンカーマスター値より大きいと、NAN端末はビーコンフレーム内のアンカーマスター値を捨てる。仮に、保存されているアンカーマスターランク値がビーコンフレーム内のアンカーマスター値より小さいと、NAN端末は、ビーコンフレームに含まれたアンカーマスターランク及びホップカウントにおいて1ずつ増加した値、そしてビーコンフレーム内のAMBTT値を新しく保存する。また、仮に、保存されているアンカーマスターランク値がビーコンフレーム内のアンカーマスター値と一致する場合、ホップカウンターを比較する。ビーコンフレームのホップカウント値が保存されている値より大きい場合、NAN端末は、受信したビーコンフレームを無視する。ビーコンフレームのホップカウント値が(保存されている値1)と同一であり、AMBTT値が保存されている値より大きい場合、NAN端末はビーコンフレームのAMBTT値を新しく保存する。ビーコンフレームのホップカウント値が(保存されている値1)より小さい場合、NAN端末はビーコンフレームのホップカウント値を1増加させる。保存されているAMBTT値は次の規則にしたがってアップデートされる。仮に、受信されたビーコンフレームがアンカーマスターによって送信された場合、AMBTT値は、ビーコンに含まれたタイムスタンプにおける最も低い4オクテット値に設定される。仮に、受信されたビーコンフレームがNANマスター又はマスターシンクでない装置から受信された場合、AMBTT値は、受信されたビーコンのNANクラスターアトリビュートに含まれた値に設定される。
一方、NAN端末のTSFタイマーが保存されているAMBTT値を16*512TUs(例えば、16DW periods)以上超えた場合、NAN端末は自身をアンカーマスターと仮定し、アンカーマスターレコードをアップデートすることができる。また、MRに含まれた要素(Master Preference、Random Factor、MAC Address)のいずれか一つにでも変更があれば、アンカーマスターでないNAN端末は、変更されたMRを保存されている値と比較する。仮にNAN端末の変更されたMR値が保存されている値より大きい場合、NAN端末は自身をアンカーマスターと仮定してアンカーマスターレコードをアップデートすることができる。
また、NAN端末は、アンカーマスターがAMBTT値を相応するビーコン伝送のTSF値に設定する場合を除いては、NAN同期及びディスカバリビーコンフレーム内のクラスターアトリビュートのアンカーマスターフィールドを、アンカーマスターレコードにある値に設定することができる。NAN同期又はディスカバリビーコンフレームを伝送するNAN端末は、ビーコンフレームのTSFがクラスターアトリビュートに含まれた同一のアンカーマスターから誘導されることを保障することができる。
また、NAN端末は、i)NANビーコンがNAN端末のアンカーマスターレコードより大きい値のアンカーマスターランクを示す場合、ii)NANビーコンがNAN端末のアンカーマスターレコードと同じ値のアンカーマスターランクを示し、NANビーコンフレームのホップカウント値及びAMBTT値がアンカーマスターレコードより大きい値を示す場合、同一のクラスタIDで受信されたNANビーコン内のTSFタイマー値を適用することができる。
NAN同期(NAN synchronization)
同一のNANクラスタに参加するNAN端末は、共通のクロックに同期化することができる。NANクラスタのTSFは、全てのNAN端末で行われるべき分散アルゴリズムによって具現することができる。NANクラスタに参加する各NAN端末は上記アルゴリズムによってNAN同期化ビーコンフレーム(NAN Sync.Beacon frames)を伝送することができる。装置はディスカバリウィンドウ(DW)の間に自身のクロックを同期化することができる。DWの長さは16TUsである。DWの間に、一つ以上のNAN端末は、NANクラスタ内の全てのNAN端末が自身のクロックを同期化することを助けるために、同期化ビーコンフレーム(Synchronization Beacon frames)を送信することができる。
NANビーコン伝送は分散的である。NANビーコンフレームの伝送時点は、512TUごとに存在するDW区間となる。全てのNAN端末は、装置の役目及び状態によってNANビーコンの生成及び伝送に参加することができる。各NAN端末は、NANビーコン周期タイミングに用いられる自身固有のTSFタイマーを維持しなければならない。NAN同期ビーコン区間は、NANクラスタを生成するNAN端末で確立することができる。同期化ビーコンフレームを伝送できるDW区間は正確に512TUだけ離れるように一連のTBTTが定義される。0である時間は最初のTBTTと定義され、ディスカバリウィンドウは各TBTTで始まる。
マスターの役目を有する各NAN端末は、NANディスカバリビーコンフレームをNANディスカバリウィンドウ外で伝送する。平均的に、マスターの役目を有するNAN端末は、100TUsごとにNANディスカバリビーコンを伝送する。同一のNAN端末から送信される連続したNANディスカバリビーコン間の時間は200TUs以下である。予定された伝送時間が、NAN端末が参加しているNANクラスタのNANディスカバリウィンドウとオーバーラップする場合、マスターの役目を有するNAN端末はNANディスカバリビーコンの伝送を省略することができる。NANディスカバリビーコンフレームの伝送のための電力を最小化するために、マスターの役目を有するNAN端末は、AC_VO(WMM Access Category−Voice)コンテンションセッティングを用いることができる。上述したNANディスカバリビーコンフレーム、NAN同期/ディスカバリビーコンフレームの伝送とディスカバリウィンドウとの関係を図8に示す。図8(a)は、2.4GHz帯域で動作するNAN端末のNANディスカバリビーコン及び同期ビーコンフレームの伝送を示し、図8(b)は、2.4GHz及び5GHz帯域で動作するNAN端末のNANディスカバリビーコン及び同期ビーコンフレームの伝送を示している。
図9はディスカバリウィンドウを示す図である。上述したように、マスターの役目を有する各NAN端末はディスカバリウィンドウ内で同期化ビーコンフレームを送信し、ディスカバリウィンドウの外でディスカバリビーコンフレームを送信することができる。この時、上述したように、ディスカバリウィンドウは512TUごとに繰り返されることができる。この時、ディスカバリウィンドウの期間は16TUであり得る。すなわち、ディスカバリウィンドウは16TUの間に持続することができる。この時、一例として、NANクラスタ内の全てのNAN端末はディスカバリウィンドウごとにアウェイクされ、マスターNAN端末から同期化ビーコンフレームを受け、これによりNANクラスタを維持するようになる。この時、ディスカバリウィンドウごとに全てのNAN端末が固定的にアウェイクされれば、端末の電力消耗がひどくなり得る。よって、一つのNANクラスタ内で同期化を維持しながらディスカバリウィンドウの期間を動的に制御して電力消耗を減らす方法が必要であり得る。
また、一例として、上述したように、NAN端末は2.4GHz帯域又は5GHz帯域で動作することができる。さらに他の一例として、NAN端末はSub 1GHz帯域で動作することができる。一例として、NAN端末はSub 1GHz帯域を支援するIEEE 802.11ahを支援するように設定することができる。一例として、NAN端末が900MHzを支援する場合、2.4GHz又は5GHzとは違うリンク品質及び物理的モデルを有することができる。
一例として、NAN端末が900MHzを支援する場合、NAN端末は信号をより遠く送ることができ、広い範囲で通信を行うことができる。この時、NAN端末間のデータ通信が行われることができ、NAN端末間のデータが交換できる。この時、データ通信を基にするから、NAN端末で電力を効率的に運営する方案が問題となり得、このためにディスカバリウィンドウ区間の設定方法を違って設定することができる。図9はディスカバリウィンドウ内で同期化ビーコンフレームが送信され、ディスカバリウィンドウの外でディスカバリビーコンフレームが送信される基本構造として、900MHz帯域を支援するNAN端末にも同様に適用可能である。
図10はNANプロキシサーバーにNAN端末がNANプロキシクライアントに登録する方法を示す図である。
上述したように、NAN端末はデータ通信を行うことができる。NAN端末はディスカバリウィンドウでアウェイクされ、フレームを受信することができる。この時、NAN端末が全てのディスカバリウィンドウで全てアウェイクされてデータ通信を行うための過程を行う場合に多くの電力が消耗され得る。
したがって、以下では、NAN端末の電力消耗を減らす方案で、NAN端末に対する新しい役目(コンセプト)としてNANプロキシ端末を定義することができる。一例として、NANプロキシ端末はNANプロキシサーバー又はNANプロキシクライアントであり得る。この時、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントに対するデータ通信の過程を代わって行うことができる。一例として、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントの代わりにパブリッシュ及び/又はサブスクライブを行うことができる。より詳細には、NANプロキシクライアントが他のNAN端末とデータ通信を行うために提供する情報をNANプロキシサーバーが代わって他のNAN端末に提供することができる。すなわち、NANプロキシサーバーは、NANプロキシクライアントの電力消耗を減らすために、NANプロキシクライアントの代わりにデータ通信のための過程を行うことができる。
一例として、NANプロキシサーバーは電力消耗に敏感ではない端末であり得る。また、NANプロキシクライアントは低電力によって動作する端末であり得る。このような状況でNANプロキシクライアントが既存のNAN端末と同様に毎ディスカバリウィンドウでアウェイクされれば、電力消耗がひどくて使用に差し支え得る。よって、電力消耗に敏感ではない端末を用いてデータ通信のための過程を代わって行うようにすることで、電力消耗を減らしながら効率的にデータ通信を行うようにすることができる。
この時、NANプロキシサーバーがNANプロキシクライアントの代わりにデータ通信過程を行うためには、NANプロキシクライアントについての情報を獲得する必要性がある。このために、NANプロキシクライアントをNANプロキシサーバーに登録することができる。以下では、NANプロキシサーバーにNANプロキシクライアントを登録する方法について説明する。
より詳細には、プロキシサーバーの役目を有するNAN端末はNANプロキシサーバーであり得る。この時、一例として、NANプロキシサーバーは自分がNANプロキシサーバーとして動作することができるという情報を他のNAN端末に提供することができる。一例として、NANプロキシサーバーは、ブロードキャストされるメッセージにNANプロキシサーバーの役目についての情報を含ませることができる。この時、他のNAN端末はブロードキャストされるメッセージに基づいてNANプロキシサーバーを識別することができる。また、一例として、NANプロキシサーバーはパブリッシュメッセージとしてNANプロキシサーバーの役目を知らせる情報を他のNAN端末に提供することができるが、上述した実施例に限定されない。
NAN端末1010、1030がNANプロキシサーバーを認識した場合、NAN端末1010、1030はNANプロキシサーバー1020のサービスを捜すために、サブスクライブメッセージをNANプロキシサーバー1020に送信することができる。
より詳細には、NAN端末1010、1030は、上述したように、階層構造を有し得る。この時、一例として、第1NAN端末(NAN Device A)1010のサービス/アプリケーション端は方法としてサブスクライブ(Subscribe)を第1NAN端末1010のディスカバリエンジン(Discovery Engine、DE)及びNAN MACに提供することができる。
この時、一例として、サービス/アプリケーション端でNAN DE及びNAC MAC端に提供するサブスクライブ方法のプリミティブは下記の表3の通りであり得る。すなわち、サービス/アプリケーション端はNAN DE及びNAC MAC端に表3についての情報を提供することができる。より詳細には、サービス/アプリケーション端はNAN端末が検索しようとするサービス名(Service Name)、サービス特定情報(Service Specific Info)及び設定パラメータ(Configuration Parameter)についての情報をNAN DE及びNAN MAC端に提供することができる。
また、サブスクライブ方法のプリミティブは他の追加情報を含むこともできるが、上述した実施例に限定されない。
その後、第1NAN端末1010はサブスクライブメッセージをNANプロキシサーバー1020に送信することができる。すなわち、第1NAN端末1010はアクティブサブスクライブ(active subscribe)としてサブスクライブ方法に基づいてサブスクライブメッセージをNANプロキシサーバー1020に送信することができる。
その後、NANプロキシサーバー1020がサブスクライブメッセージに対する応答を行わなければならない場合、NANプロキシサーバー1020はNANプロキシサーバー1020が提供可能なサービスに対するサービスIDをマッチしてパブリッシュメッセージを第1NAN端末1010に送信することができる。この時、パブリッシュメッセージのパブリッシュ型(Publish Type)は請求型(Solicited)であり得る。
この時、一例として、NANプロキシサーバー1020のサービス/アプリケーション端パブリッシュ方法をNANプロキシサーバー1020のNAN DE及びNAN MAC端に提供することができる。この時、一例として、パブリッシュ方法のプリミティブは下記の通りであり得る。
すなわち、サービス/アプリケーション端はNAN DE及びNAC MAC端に表4についての情報を提供することができる。より詳細には、サービス/アプリケーション端はNANプロキシサーバー1020が支援するサービス名(Service Name)、サービス特定情報(Service Specific Info)及び設定パラメータ(Configuration Parameter)についての情報をNAN DE及びNAN MAC端に提供することができる。
この時、設定情報は請求型伝送を行うことを指示するパブリッシュ型情報を含むことができる。また、請求型伝送がユニキャスト又はブロードキャストであるかを指示する請求型送信型情報を含むことができる。また、パブリッシュ機能を行う時間についての情報として有効期間情報を含むことができる。また、イベントが生成したか否かを示すイベント条件情報を含むことができる。
また、パブリッシュ方法のプリミティブは他の追加情報を含むことも可能であるが、上述した実施例に限定されない。
その後、第1NAN端末1010がパブリッシュメッセージを受信した場合、第1NAN端末1010のNAN DE及びNAN MAC端はイベント(event)としてディスカバリ結果(Discovery Result)を第1NAN端末1010のサービス/アプリケーション端に提供することができる。これにより、第1NAN端末1010はNANプロキシサーバー1020のサービス検索を完了することができる。
この時、一例として、ディスカバリ結果イベントのプリミティブは下記の表5の通りであり得る。
より詳細には、NAN DE及びNAN MAC端はサブスクライブ機能を識別するサブスクライブID情報、NANプロキシサーバーが支援する特定サービス情報としてのservice_specific_info情報、パブリッシュID情報であるpublish_id情報及びプロキシサーバーの住所情報であるAddress情報を含むディスカバリ結果イベントをサービス/アプリケーション端に提供することができる。
また、ディスカバリ結果イベントのプリミティブは他の追加情報を含むことも可能であるが、上述した実施例に限定されない。
また、第2NAN端末(NAN Device B)1030が第1NAN端末1010と同じ方法によってNANプロキシサーバー1020のサービスを検索することができる。この時、一例として、NANプロキシサーバー1020に対するサービス検索はそれぞれのNAN端末1010、1030で個別的に行うことができる。
この時、一例として、NANプロキシサーバー1020のサービスに対する検索を完了した第2NAN端末1030のサービス/アプリケーション端は第2NAN端末1030のNAN DE及びNAN MAC端でパブリッシュ方法を提供することができる。
この時、一例として、第2NAN端末1030がNANプロキシサーバーに登録するために使用するプリミティブは下記の表6及び表7の通りに定義することができる。より詳細には、第2NAN端末1030のサービス/アプリケーション端はパブリッシュ方法として下記の表6及び表7によってプロキシ登録についての情報を第2NAN端末1030のNAN DE及びNAN MAC端に提供することができる。すなわち、第2NAN端末1030は既存のパブリッシュ方法及びサブスクライブ方法を再使用してプロキシ登録についての情報を提供することができる。ただ、一例として、既存のパブリッシュ方法及びサブスクライブ方法が再使用される場合、サービス特定情報フィールドは第2NAN端末1030がパブリッシュするための自分の情報ではなくてプロキシサーバーに登録するための情報を含むことができる。すなわち、第2NAN端末1030は既存のパブリッシュ方法及びサブスクライブ方法フォーマットをそのまま用いて登録についての情報を含むようにする方法を使うことができる。
さらに他の一例として、第2NAN端末1030は登録のために呼び出される方法に対するプリミティブを新しく定義して使うことができる。すなわち、第2NAN端末1030のサービス/アプリケーション端は新しく定義されたプロキシ登録(ProxyRegistration)方法を第2NAN端末1030のNAN DE及びNAN MACに提供してプロキシ登録についての情報を提供することができる。この時、新しく定義されるプロキシ登録方法のプリミティブは下記の表8の通りであり得る。
すなわち、第2NAN端末1030のサービス/アプリケーション端はNANプロキシサーバー登録のために方法をNAN DE及びNAN MACに提供することができる。この時、提供される方法は既存のパブリッシュ方法フォーマットを用い、プロキシ登録についての情報を含む方法であり得る。また、一例として、プロキシ登録のために新しく定義される方法であり得るが、上述した実施例に限定されない。
その後、第2NAN端末1030のNAN DE及びNAN MAC端はプロキシ登録要求(Proxy Registration Request)をNANプロキシサーバー1020に送信することができる。この時、プロキシ登録要求はパブリッシュメッセージであり得る。一例として、プロキシ登録要求はサービスディスカバリフレームであって、タイプがパブリッシュであり得る。この時、一例として、プロキシ登録要求に対するサービスディスカバリ属性(Service Discovery Attribute)は下記の表9の通りであり得る。
この時、一例として、プロキシ登録要求に含まれる下記のフィールドに対してサービスIDフィールドは必須に含まれるフィールドであり得る。この時、サービスIDフィールドはNANプロキシサーバーが提供するサービスであって、プロキシサービスID(Proxy Service ID)と定義できる。また、プロキシ登録要求フィールドはNAN端末がNANプロキシサーバーに登録するために必要な情報を含むことができる。この時、一例として、プロキシ登録要求に含まれるフィールドとしてサービス情報フィールドはプロキシ登録要求TLV(Proxy Registration Request TLV)を含むことができる。この時、プロキシ要求TLVは下記の表10の通りであり得る。この時、一例として、プロキシ要求TLVは、NAN端末がプロキシクライアントとして登録された後アウェイクされるDW期間を指示する利用可能時間フィールドを含むことができる。また、NAN端末がNANプロキシサーバーに要求するサービスに対するIDであるサービスIDフィールドを含むことができる。また、その他にも、NAN端末がNANプロキシサーバーに登録するために必要な情報をNANプロキシ要求TLVに含むことができるが、上述した実施例に限定されない。
その後、NANプロキシサーバーはプロキシ要求に対する応答としてプロキシ応答を第2NAN端末1030に送信することができる。この時、一例として、プロキシ応答はパブリッシュメッセージであり得る。一例として、プロキシ登録応答はサービスディスカバリフレームであって、タイプがパブリッシュであり得る。この時、一例として、プロキシ登録応答に対するサービスディスカバリ属性(Service Discovery Attribute)は上述した表9の通りであり得る。
この時、一例として、プロキシ登録応答に含まれる下記のフィールドに対してサービスIDフィールドは必須に含まれるフィールドであり得る。この時、サービスIDフィールドはNANプロキシサーバーが提供するサービスであって、プロキシサービスID(Proxy Service ID)と定義できる。また、プロキシ登録応答フィールドは、NAN端末がNANプロキシサーバーに登録するために必要な情報を含むことができる。この時、一例として、プロキシ登録応答に含まれるフィールドとしてサービス情報フィールドはプロキシ登録応答TLV(Proxy Registration Request TLV)を含むことができる。この時、プロキシ応答TLVは下記の表11の通りであり得る。この時、一例として、プロキシ応答TLVはNANプロキシサーバーがNAN端末の登録を許したかを指示する状態指示フィールドを含むことができる。この時、一例として、状態指示フィールドが0であれば登録を許すことができる。また、状態指示フィールド値が1又は2でもあり得、それぞれ異なる理由によって登録が拒絶される場合であり得る。また、一例として、プロキシ応答TLVは登録IDを指示する登録IDフィールドを含むことができる。また、NANプロキシサーバーが提供するサービスに対するIDであるサービスIDフィールドを含むことができる。また、その他にも、NAN端末がNANプロキシサーバーに登録するために必要な情報をNANプロキシ応答TLVに含むことができるが、上述した実施例に限定されない。
その後、第2NAN端末1030のNAN DE及びNAN MACはNANプロキシサーバーから確認を受ければ、ディスカバリ結果イベントをサービス/アプリケーション端に提供することができる。この時、一例として、上述した状態指示フィールドが1であるプロキシ応答を受信すれば、確認が完了したと見なすことができる。その後、第2NA端末1030はディスカバリ結果イベントに基づいてNANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントとなることができる。
上述した過程によって、NAN端末がNANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントとなることができる。
図11はNANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントが登録を解除する方法を示す図である。
NANプロキシクライアント1130はNANプロキシサーバー1120に登録された状態を維持することができる。この時、一例として、NANプロキシクライアント1130はNANプロキシサーバー1120に対する登録を解除することができる。一例として、距離上の問題又は電力消耗などの問題に基づき、NANプロキシクライアント1130はNANプロキシサーバー1120で登録を解除することができるが、上述した実施例に限定されない。
NANプロキシクライアント1130がNANプロキシサーバー1120で登録を解除しようとする場合、NANプロキシクライアント1130のサービス/アプリケーション端は方法を呼び出してNAN DE及びNAN MACに提供することができる。この時、一例として、呼び出される方法は既存のフォローアップ送信方法フォーマットを用いることができる。また、一例として、方法は新しく定義されるプロキシ登録解除方法であり得る。すなわち、プロキシ登録解除のための方法が呼び出されることができるが、上述した実施例に限定されない。
この時、フォローアップ送信方法は下記の表12の通りであり得る。また、方法が新しく定義される場合として、プロキシ登録解除方法は下記の表13の通りであり得る。この時、一例として、方法はIDなどについての情報を含むことができる。
また、一例として、既存のフォローアップ送信方法を用いる場合には、サービス特定情報内に登録ID、プロキシサーバー住所を含むことができる。すなわち、既存のフォーマットを用いながらプロキシ登録解除に必要な情報をサービス特定情報に含ませて提供することができる。
一方、新しく定義されるプロキシ登録解除方法では登録ID、プロキシサーバー住所が独立に提供できる。
その後、NANプロキシクライアント1130はNANプロキシサーバー1120にフォローアップメッセージを送信することができる。この時、フォローアップメッセージはフォローアッププロキシ登録解除要求メッセージであり得る。すなわち、NANプロキシクライアント1130は呼び出される方法に基づいてプロキシ登録解除のためのメッセージをNANプロキシサーバー1120に送信することができる。
この時、一例として、フォローアッププロキシ登録解除 要求メッセージのTLVフィールドは下記の表14の通りであり得る。すなわち、フォローアッププロキシ登録解除要求メッセージは登録ID(Registration ID)情報及びNANプロキシサーバーに対するMACアドレスについての情報を含むことができる。これにより、NANプロキシサーバーは登録されたNANプロキシクライアントを識別することができ、プロキシ登録解除過程を進行することができる。
その後、NANプロキシクライアント1130はNANプロキシサーバー1120からフォローアップメッセージを受信することができる。この時、フォローアップメッセージはフォローアッププロキシ登録解除応答メッセージであり得る。すなわち、NANプロキシクライアント1130はプロキシ登録要求に対する応答としてプロキシ登録解除のためのメッセージをNANプロキシサーバー1120から受信することができる。この時、フォローアッププロキシ登録解除応答メッセージのTLVフィールドは下記の表15の通りであり得る。すなわち、フォローアッププロキシ登録解除応答メッセージは登録ID(Registration ID)情報及び登録解除が収容されたかを指示する情報(状態指示)を含むことができる。
その後、NANプロキシクライアント1130のNAN DE及びNAN MAC端はサービス/アプリケーション端にフォローアップ受信イベントを提供することができる。この時、一例として、フォローアップ受信は下記の表16の通りであり得る。また、一例として、NANプロキシクライアント1130はフォローアップ受信イベントを省略し、プロキシ登録解除過程を完了することができる。
さらに他の一例として、NANプロキシサーバー1120が自らプロキシサーバーの役目を解除することができる。この時、NANプロキシサーバー1120はプロキシ登録解除通知(Proxy deregistration notification)を登録されたNANプロキシクライアント1130に送信することができる。この時、一例として、登録解除通知はユニキャスト又はブロードキャストに送信することができるが、上述した実施例に限定されない。すなわち、NANプロキシサーバー1120がプロキシサーバーの役目を解除する場合、これを知らせるメッセージをNANプロキシクライアント1130に送信することができる。この時、一例として、登録解除通知のTLVフィールドは下記の表17の通りであり得る。この時、登録解除通知のTLVフィールドは登録ID情報(Registration ID)を含むことができる。これにより、NANプロキシクライアント1130は解除されるNANプロキシサーバー1120を識別することができ、プロキシ解除過程を進行することができる。
さらに他の一例として、NANプロキシクライアント1130はNANプロキシサーバー1120にプロキシサービスに対するアップデート情報を要求することができる。この時、N回のアップデート要求に対して応答がない場合、NANプロキシクライアントはプロキシ解除通知を受信しなかったとしてもNANプロキシサーバー1120がそれ以上存在しないと判断することができる。この時、一例として、Nは既設定の回数で、変更可能な数字であり得る。また、一例として、N回のアップデート要求はベンダー特定に(vendor specific)定義できる。また、一例として、N回のアップデート要求はサービスによって違うように設定できるが、上述した実施例に限定されない。
図12はNANプロキシサーバー及びNANプロキシクライアントに対するディスカバリウィンドウ周期を示す図である。
上述したように、NANプロキシサーバーを用いてNAN端末のデータ伝送又は電力消耗のためのメカニズムを支援することができる。この時、一例として、距離上の問題で互いに通信が行えない二つのNAN端末はNANプロキシサーバーを用いて通信を行うことができる。また、NANプロキシクライアントはディスカバリウィンドウごとにアウェイクされなくて電力消耗を減らすことができる。
この時、上述したように、NAN端末はNANプロキシサーバーにサブスクライブメッセージを送信してNANプロキシサーバーのサービスディスカバリを行うことができる。ただ、NAN端末がNANプロキシサーバーにサブスクライブメッセージを送信するためには、NANプロキシサーバーを区別する必要性がある。すなわち、NAN端末はNANプロキシサーバーの存在を確認する必要性がある。
この時、一例として、NANプロキシサーバーはサービスディスカバリフレームをブロードキャストでパブリッシュすることで、自分がNANプロキシサーバーであることを知らせることができる。この時、一例として、パブリッシュは請求型又は非請求型であり得るが、上述した実施例に限定されない。
また、一例として、NANプロキシサーバーが、自分がプロキシサーバーの能力(capability)を有していることを知らせるために、NANビーコン又はサービスディスカバリフレーム内でプロキシサーバー属性(Proxy server Attribute)を追加することができる。この時、プロキシサーバー属性が含まれたNANビーコン又はサービスディスカバリフレームを受けたNAN端末のうちプロキシクライアント機能を支援する端末は該当属性を解釈して周辺のプロキシサーバーの存在を確認することができる。
より詳細には、表18はビーコンフレーム及びサービスディスカバリフレームに含まれることができるNAN属性情報を示すことができる。この時、表7で、属性IDフィールドは互いに異なる属性を示すために互いに異なる値と定義できる。また、一例として、それぞれの属性情報はビーコンフレーム及びサービスディスカバリフレームに含まれることも含まれないこともある。また、一例として、それぞれの属性情報のうち特定属性情報は必須に(表で、“M”で表示)含まれるかあるいは選択的に(表で、“O”で表示)表示できる。
この時、NAN属性情報に対するフィールドのうち留保されたビットにプロキシサーバー属性(Proxy server Attribute)及びプロキシクライアント属性(Proxy client Attribute)のうち少なくとも一つのフィールドを定義することができる。この時、一例として、プロキシサーバー属性フィールドはNAN同期化ビーコンフレーム、NANディスカバリビーコンフレーム及びNANサービスディスカバリフレームのうち少なくとも一つに選択的に含まれることができる。すなわち、プロキシサーバー属性フィールドはNANプロキシサーバーが自分の存在を知らせるために定義するフィールドであって、それぞれのフレームに選択的に含まれることができる。
一方、プロキシクライアント属性フィールドはサービスディスカバリフレームに選択的に含まれることができる。すなわち、プロキシクライアント属性フィールドはNAN端末がNANプロキシサーバーの存在を確認し、自分がNANプロキシクライアントとなることができるかによって送信される情報であり得る。したがって、プロキシクライアント属性フィールドはNANビーコンフレームには送信されず、NANサービスディスカバリウィンドウに含まれて送信できる。
この時、プロキシサーバー属性フィールドは下記の表19のように構成できる。より詳細には、プロキシサーバー属性フィールドはプロキシサーバーのNANインターフェースの住所情報を含むプロキシサーバー住所フィールドを含むことができる。また、NANプロキシサーバーの能力についての情報としてプロキシサーバー能力フィールドを含むことができる。この時、NANプロキシサーバーの機能をビットマップ形態で含むことができる。また、NANプロキシサーバーのアウェイク周期(Awake Interval)は整数(integer)形態の値で示すことができる。この時、整数値はNANプロキシサーバーがアウェイクされるディスカバリウィンドウ周期を示す。すなわち、整数値が1である場合、NANプロキシサーバーは毎ディスカバリウィンドウ区間でアウェイクできる。この時、一例として、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントの代わりをする役目をし、毎ディスカバリウィンドウごとにアウェイクされることが好ましい。
また、一例として、NANプロキシサーバーの電力消耗を減らさなければならない必要性がある場合、整数値を変更することができるが、上述した実施例に限定されない。また、NANプロキシサーバーがAP STAの機能を同時に提供する場合には、AP STAとしてBSSIDフィールドを含むことができる。
また、上述したプロキシサーバー能力フィールドに対するビットマップは下記の表20のように示すことができる。より詳細には、プロキシサーバー能力ビットマップ(Proxy server Capability Bitmap)で、パブリッシュプロキシビットはNANプロキシサーバーが周辺のNAN端末のパブリッシュ要求を受信してプロキシされたサービスパブリッシュ伝送が可能であるかを指示することができる。
また、サブスクライブプロキシビットは、NANプロキシサーバーが周辺のNAN端末のサブスクライブ要求を受けて周辺のサービスを捜し、捜したサービスをNAN端末に知らせることができるかを指示することができる。また、フォローアッププロキシビット(Follow−up Proxy bit)は周辺NAN端末のフォローアップサービスディスカバリウィンドウをプロキシする機能が可能であるかを指示する。また、招待プロキシビット(Invite Proxy bit)は、周辺のNAN端末をNANプロキシサーバーのAP STAのBSSに参加することを要求することができる機能が可能であるかを指示する。また、NANデータパス(NAN Data Path)はNANプロキシサーバーがNANデータパス機能をすることができるかを指示することができる。また、NANデータフォワーディングビット(NAN Data Forwarding bit)はNAN端末のNANデータパスをNANプロキシサーバーが受信して周辺のNAN端末に伝達する機能が可能であるかを指示する。すなわち、プロキシサーバー能力フィールドはNANプロキシサーバーが自ら行える機能についての情報を指示することができるが、上述した実施例に限定されない。
また、一例として、下記表21はプロキシクライアント属性に対するフォーマットを示す。より詳細には、プロキシクライアント属性はNANプロキシクライアントがNANプロキシサーバーに送信するサービスディスカバリフレーム内に含むことができる。この時、一例として、プロキシクライアント属性はNANプロキシクライアントのNANインターフェース住所を示すプロキシクライアント住所を含むことができる。また、プロキシクライアント属性はNANプロキシサーバーのNANインターフェース住所を示すプロキシサーバー住所を含むことができる。また、プロキシクライアント属性はディスカバリウィンドウのアウェイク周期を示すアウェイク周期を含むことができる。この時、アウェイク周期は、NANプロキシクライアントがNANプロキシサーバーにパブリッシュ、サブスクライブ、フォローアップ要求以後にNANクライアントがアウェイクする周期をディスカバリインターバル単位で指示することができる。
一例として、図12を参照すると、すなわちNANプロキシクライアントがパブリッシュを要求し、プロキシクライアント属性のアウェイク周期を3に設定することができる。この時、NANプロキシクライアントは、NANプロキシサーバーに登録された後、3個のディスカバリウィンドウごとにアウェイクできる。すなわち、NANプロキシクライアントは一番目ディスカバリウィンドウ、四番目ディスカバリウィンドウ及び七番目ディスカバリウィンドウでアウェイクできる。また、同じ周期でアウェイクできる。その後、NANプロキシクライアントがNANプロキシサーバーとの連結が必要な場合、NANプロキシクライアントは上述したようにNANプロキシサーバーにサブスクライブメッセージを送信することができる。また、NANプロキシクライアントは役目(role)形成のためにフォローアップをNANプロキシサーバーに送信することができる。また、NANプロキシクライアントは自分がどのサービスを行うかを知らせるためにNANプロキシサーバーにパブリッシュすることができる。
この時、NANプロキシクライアントの特徴又は定義によってディスカバリウィンドウのアウェイク周期を決定することができる。この時、一例として、既存のパブリッシュに追加的にプロキシサーバー住所とDWアウェイク周期を定義することができる。これにより、NANプロキシクライアントは自分のパブリッシュの役目をNANプロキシサーバーに任せることができる。すなわち、NANプロキシクライアントは特定周期のディスカバリウィンドウでだけアウェイクされてNANプロキシサーバーと同期を取ることによって電力消耗を減らすことができる。
この時、一例として、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントのアウェイク周期の倍数でいつもアウェイクされなければならない。すなわち、NANプロキシクライアントはアウェイク周期に基づいて一定周期のディスカバリウィンドウでだけアウェイクできる。また、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントがアウェイクされるディスカバリウィンドウでいつもアウェイクされてNANプロキシクライアントとデータ交換を行うようにすることができる。これにより、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーを用いて電力消耗を減らしながら他の端末とデータ通信を行うことができる。
図13はNANプロキシサーバーがNAN端末を支援する方法を示す図である。
NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントだけではなく他のNAN端末も支援することができる。一例として、NANプロキシサーバーがAP機能を有する端末の場合、NANプロキシサーバーはサービスディスカバリフレーム内にAP能力(AP Capability)情報及びWLAN属性情報(WLAN Information Attribute)を含めてパブリッシュすることができる。
この時、一例として、上述したように、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーディスカバリ以後に登録を行うことができる。その後、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントの代わりにパブリッシュを行うように設定できる。この時、一例として、NANプロキシサーバーがNANプロキシクライアントの代わりにパブリッシュを行って他のNAN端末とデータ通信を行うようにすることができる。
ただ、図13を参照すると、二つのNAN端末は距離上の問題で通信ができないこともあり得る。この時、NANプロキシサーバーは二つのNAN端末に招待情報(invite information)を含むサービスディスカバーフレームを送信することができる。この時、招待情報はNANプロキシサーバーのBSSに属するWLANインフラストラクチャーを用いるデータパスに参加するようにする情報であり得る。
一例として、第1NAN端末1210及び第2NAN端末1220はそれぞれNANプロキシサーバー1240に登録されたNANプロキシクライアントであり得る。この時、第1NAN端末1210と第2NAN端末1220はNANプロキシサーバー1240を介して互いの存在が分かるが、二つのNAN端末間の距離上の問題でダイレクト(Direct)データ通信ができないこともあり得る。この時、一例として、上述したように、NANプロキシサーバー1240はAP STAの機能を支援することができる。NANプロキシサーバー1240がAP STAの機能を支援する場合、NANプロキシサーバー1240は第1NAN端末1210及び第2NAN端末1220にAPのBSSを知らせ、APを介してデータ通信を行うようにすることができる。すなわち、NANプロキシサーバー1240としてAPを支援する場合においてNAN端末がWLANインフラストラクチャーを用いてデータ通信を行うように支援することができる。
図14は複数のNANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントを管理する方法を示す図である。
上述したように、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーに登録できる。この時、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントの代わりにパブリッシュ及び/又はサブスクライブを行うことができる。この時、NANプロキシクライアントは一定周期のディスカバリウィンドウでだけアウェイクされてNANプロキシサーバーから情報を受信するので、電力消耗を減らすことができる。
この時、図14を参照すると、NANプロキシサーバー1410、1420、1430はそれぞれNANプロキシクライアントを含むことができる。この時、NANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントは一つ又はそれ以上となることができる。また、一例として、NANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントの数は制限されることもできるが、上述した実施例に限定されない。この時、一例として、それぞれのNANプロキシサーバー1410、1420、1430は隣り合うことができ、相互間にサービスディスカバリフレーム交換が可能であり得る。すなわち、登録されたNANプロキシクライアントを含む複数のNANプロキシサーバー1410、1420、1430が存在することができるが、上述した実施例に限定されない。
この時、一例として、NANプロキシサーバーとNANプロキシクライアントの関係を維持してアップデートする必要性がある。この時、上述したように、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーの登録を解除するために登録解除のためのメッセージをNANプロキシサーバーに送信して登録解除過程を進行することができる。
また、一例として、NANプロキシサーバーによってNANプロキシクライアントに対する登録が解除できる。この時、一例として、NANプロキシサーバーがプロキシサーバーの役目を中断する場合又はNANプロキシサーバーとしての役目を中止する場合(leaving off)を考慮することができる。また、NANプロキシサーバーがターンオフ(Turn Off)されてNANプロキシサーバーの役目をすることができないことがあり得る。この時、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーに登録されているので、円滑なデータ通信を行うことができないことがあり得る。よって、NANプロキシクライアントの円滑なデータ通信のためにプロキシに対する維持及びアップデートを考慮する必要性がある。
この時、一例として、NANプロキシサーバーがNANプロキシサーバーに対する領域を脱する又は役目を中断する場合、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントに役目中断についての情報を提供することができる。この時、NANプロキシサーバーはNANプロキシサーバーの役目中断を知らせる情報をサービスディスカバリフレームに含ませてブロードキャストすることによってNANプロキシクライアントに情報を提供することができる。ただ、上述したように、NANプロキシクライアントは一定周期のディスカバリウィンドウでだけアウェイクできる。また、それぞれのプロキシクライアントは互いに異なる周期のディスカバリウィンドウでアウェイクできる。よって、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーがブロードキャストする役目の中断についての情報を受信することができないことがあり得る。
この時、一例として、NANプロキシサーバーはNANプロキシサーバーの中断についての情報を隣りに存在するNANプロキシサーバーに送信することができる。この時、NANプロキシサーバーの役目を中断するNANプロキシサーバー(以下、Old NANプロキシサーバー)は隣り合うNANプロキシサーバー(以下、New NANプロキシサーバー)に自分が持っているNANプロキシクライアントリスト情報を提供することができる。また、Old NANプロキシサーバーはそれぞれのNANプロキシクライアントに対するディスカバリウィンドウ周期情報を提供することができる。この時、New NANプロキシサーバーはOld NANプロキシサーバーの代わりにNANプロキシクライアントにNANプロキシサーバーが変更されたという情報を提供することができる。
また、一例として、NANプロキシサーバーが急にターンオフされる場合を考慮することができる。この時、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーが動作しないという情報を受信しなかったまま動作することができる。よって、NANプロキシクライアントはアップデート周期に基づいてNANプロキシサーバーが動作しないことを確認することができる。すなわち、NANプロキシクライアントは自分がアウェイクされるディスカバリウィンドウでNANプロキシサーバーとの同期化を試み、失敗すればNANプロキシサーバーが動作しないことを確認することができる。この時、一例として、NANプロキシクライアントはN回のディスカバリウィンドウでの同期化を失敗した場合にNANプロキシサーバーが動作しないことを確認することができる。この時、Nは変更可能な回数であり得るが、上述した実施例に限定されない。
その後、NANプロキシクライアントが、NANプロキシサーバーが動作しないことを確認した場合、NANプロキシクライアントは他のNANプロキシサーバーに再登録のための過程を行うことができる。すなわち、新しいNANプロキシサーバーを検索して登録を行うことができる。
また、一例として、NANプロキシサーバーに登録された複数のNANプロキシクライアントのうち一番先にNANプロキシサーバーの動作が中断したことを確認したNANプロキシクライアントは中断情報を他のNANプロキシクライアントに提供することができる。すなわち、NANプロキシクライアントは同じNANプロキシサーバーに登録された他のNANプロキシクライアントに中断情報を提供することができる。この時、一例として、中断情報はブロードキャストされて送信できる。また、中断情報は既存のNANプロキシサーバーに対する登録IDに基づいて送信できる。すなわち、一番先に中断情報を獲得したNANプロキシクライアントは他のNANプロキシクライアントに中断情報を提供することができる。これにより、他のNANプロキシクライアントは中断情報を遅滞なしに獲得することができる。
また、一例として、一番先にNANプロキシサーバーの動作が中断したことを確認したNANプロキシクライアントは中断情報を隣の他のNANプロキシサーバーに提供することができる。この時、一例として、NANプロキシクライアントは登録されたID情報に基づいて他のNANプロキシサーバーに中断情報を提供することができる。NANプロキシクライアントがNANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントについての情報を含んでいる場合、これを他のNANプロキシサーバーに提供することができる。この時、中断情報を受信したNANプロキシサーバーは既存のNANプロキシサーバーの代わりに新しいNANプロキシサーバーとしての役目をすることができる。
また、一例として、NANプロキシサーバーがNANプロキシクライアントを管理する場合において、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントについての情報を受信することができる。
より詳細には、NANプロキシサーバーに登録されたNANプロキシクライアントは互いに異なるディスカバリウィンドウ周期を有することができる。この時、NANプロキシクライアントが特定のディスカバリウィンドウでアウェイクされる場合、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーが送信するサービスディスカバリフレームを受信することができる。これにより、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーが代わって行うパブリッシュ及び/又はサブスクライブについての情報を獲得することができる。この時、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーにNANプロキシクライアントとして維持されていることを示すメッセージ(以下、未解決(Keep alive)メッセージ)をNANプロキシサーバーに送信することができる。この時、NANプロキシサーバーは受信された未解決メッセージに基づいて登録されたNANプロキシクライアントについてのリスト情報をアップデートすることができる。
ただ、未解決メッセージは一例であり得る。NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントがNANプロキシクライアントとして維持されていることを示すメッセージを受信すれば、登録されたNANプロキシクライアントについてのリスト情報をアップデートすることができる。すなわち、未解決メッセージにだけ限られず、類似のメッセージ又は新たに定義するメッセージも可能であるが、上述した実施例に限定されない。
すなわち、NANプロキシサーバーはそれぞれのNANプロキシクライアントから未解決メッセージを受信するかによって登録維持であるかを判断し、リストをアップデートすることができる。
また、一例として、NANプロキシサーバー又はNANプロキシクライアントはそれぞれ登録を解除しようとすることができる。この時、一例として、NANプロキシサーバーが登録を解除する場合、NANプロキシサーバーは登録解除についての情報を登録されたNANプロキシクライアントに送信することができる。また、一例として、NANプロキシクライアントが一定期間のディスカバリウィンドウのうちにNANプロキシサーバーからあるメッセージを受信することができない場合にNANプロキシサーバーが利用不可であることを判断することができ、これは上述したとおりである。
また、一例として、NANプロキシクライアントが登録を解除しようとする場合、NANプロキシクライアントは登録解除についての情報をNANプロキシサーバーに送信することができる。この時、一例として、NANプロキシクライアントはディスカバリウィンドウごとにアウェイクされることに転換される場合にNANプロキシサーバーが不要であって登録解除を行うことができる。
また、一例として、NANプロキシクライアントは他のNANプロキシサーバーに登録しようとする場合にNANプロキシサーバーに対する登録解除を要求することができる。さらに他の一例として、NANプロキシクライアントが自らターンオフされる場合にNANプロキシサーバーに登録解除を要求することができる。
すなわち、NANプロキシサーバー及びNANプロキシクライアントは一定条件によってそれぞれ登録解除を行うことができる。
図15はプロキシの役目をする方法についてのフローチャートを示す図である。
NAN端末は、NANプロキシサーバーでNANプロキシサーバーに対するサービスを検索するために、サブスクライブメッセージをNANプロキシサーバーに送信することができる(S1510)。この時、図10〜図14で上述したように、NAN端末のサービス/アプリケーション端はサブスクライブ方法を呼び出してプロキシサービスについての情報をNAN DE及びNAN MACに提供することができる。ついで、NAN端末はパブリッシュメッセージをNANプロキシサーバーから受信することができる(S1520)。この時、図10〜図14で上述したように、NANプロキシサーバーはサブスクライブメッセージに含まれるプロキシサービスについての情報に基づいてサービスマッチングによって支援可能なプロキシサービスであるかを判断することができる。すなわち、NANプロキシサーバーは、NAN端末が要求するプロキシサービスを支援することができる場合、サービスマッチング後にパブリッシュメッセージをNAN端末に送信することができる。この時、一例として、NAN端末のNAN DE及びNAN MAC端はディスカバリ結果をNAN端末のサービス/アプリケーション端に提供することができる。これにより、NAN端末はNANプロキシサーバーに対するサービス検索を完了することができる。ついで、NAN端末はプロキシ登録要求メッセージをNANプロキシサーバーに送信することができる(S1530)。この時、図10〜図14で上述したように、プロキシ登録要求メッセージはプロキシ登録要求TLVフィールドを含むことができる。この時、一例として、プロキシ登録要求メッセージはNAN端末に対するディスカバリウィンドウアウェイク周期についての情報及びプロキシ登録についての情報を含むことができる。ついで、NAN端末はプロキシ登録要求メッセージに基づいてプロキシ登録応答メッセージを受信することができる(S1540)。この時、図10〜図14で上述したように、NAN端末はプロキシ登録応答メッセージを受信すればNANプロキシサーバーに登録可能である。すなわち、NANプロキシクライアントとなることができる。この時、NANプロキシクライアントは既設定のディスカバリウィンドウ周期に基づいてアウェイクできる。また、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントの代わりにパブリッシュ及び/又はサブスクライブを行うことができる。すなわち、NANプロキシサーバーはNANプロキシクライアントの代わりに他のNAN端末とデータ通信を行うための過程を行うことができる。この時、一例として、NANプロキシクライアントがアウェイクされるディスカバリウィンドウでNANプロキシサーバー及びNANプロキシクライアントはデータを交換することができ、これは上述したようである。
図16は端末装置のブロック図を示す図である。
端末装置はNAN端末であり得る。この時、一例として、NAN端末はNANプロキシサーバーの役目を有する端末であり得る。また、NAN端末はNANプロキシクライアント役目を有する端末であり得るが、これは上述したようである。
この時、端末装置100は、無線信号を送信する送信モジュール110、無線信号を受信する受信モジュール130、及び送信モジュール110と受信モジュール130を制御するプロセッサ120を含むことができる。この時、端末100は、送信モジュール110及び受信モジュール130を用いて外部デバイスと通信を行うことができる。この時、外部デバイスは他の端末装置であり得る。また、外部デバイスは基地局であり得る。すなわち、外部デバイスは端末装置100と通信を行うことができる装置であり得るが、上述した実施例に限定されない。端末装置100は、送信モジュール110及び受信モジュール130を用いてコンテンツなどのデジタルデータを送信及び受信することができる。また、端末装置100は送信モジュール110及び受信モジュール130を用いてビーコンフレーム及びサービスディスカバリフレームなどを交換することができるが、上述した実施例に限定されない。すなわち、端末装置100は送信モジュール110及び受信モジュール130を用いて通信を行って情報を外部デバイスと交換することができる。
本明細書の一実施例によれば、端末装置100の前記プロセッサ120はプロキシサービス検索についてのサブスクライブメッセージを送信モジュール110を介してNANプロキシサーバーに送信することができる。その後、プロセッサ120は受信モジュール130を介してパブリッシュメッセージをNANプロキシサーバーから受信することができる。この時、パブリッシュメッセージはプロキシサービスがNANプロキシサーバーによって支援されることを示すメッセージであり得る。その後、プロセッサ120は送信モジュール110を介してプロキシサービスに基づいてプロキシ登録要求メッセージをNANプロキシサーバーに送信することができる。その後、プロセッサ120は受信モジュール130を介してプロキシ登録応答メッセージを受信することができる。この時、プロキシ登録応答メッセージが受信されれば、NANプロキシクライアントはNANプロキシサーバーに登録できる。この時、登録されたNANプロキシクライアントは第1ディスカバリウィンドウ周期に基づいてアウェイクでき、これによって電力消耗を減らすことができる。
上述した本発明の実施例は、様々な手段によって具現することができる。例えば、本発明の実施例は、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。
ハードウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、一つ又はそれ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、DSPD(Digital Signal Processing Device)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
ファームウェア又はソフトウェアによる具現の場合、本発明の実施例に係る方法は、以上で説明した機能又は動作を実行するモジュール、手順又は関数などの形態として具現することもできる。ソフトウェアコードはメモリユニットに格納されてプロセッサによって駆動されてもよい。上記メモリユニットは上記プロセッサの内部又は外部に設けられて、既に公知である様々な手段によって上記プロセッサとデータを交換することができる。
以上開示した本発明の好適な実施形態についての詳細な説明は、当業者が本発明を具現して実施することができるように提供した。上記では本発明の好適な実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者であれば、添付の特許請求の範囲に記載の本発明の思想及び領域から逸脱しない範疇内で本発明を様々に修正及び変更することができることが理解可能であろう。したがって、本発明は、これに開示した実施形態に制限されるものではなく、これに開示した原理及び新規な特徴と一致する最も広い範囲を付与しようとするものである。また、以上では本明細書の好適な実施例について図示して説明したが、本明細書は上述した特定の実施例に限定されず、請求範囲で請求する本明細書の要旨を逸脱することなしに当該発明が属する技術分野で通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であるのは言うまでもなく、このような変形実施は本明細書の技術的思想又は見込みから個別的に理解されてはいけないであろう。
そして、本明細書では物発明と方法発明を共に説明しているが、必要によって両発明の説明は補充的に適用可能である。