JP2018203460A - 移載装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、図13に示すように、ローラコンベヤによって構成されたる主コンベヤライン100と、同じくローラコンベヤによって構成された副コンベヤライン105があり、主コンベヤライン100に対して垂直方向に分岐するレイアウトの搬送装置であるならば、主コンベヤライン100の中間に移載装置103が設けられ、移載装置103を基端として副コンベヤライン105が設置される。
一方の搬送部は、ローラコンベヤであり、回転するローラが一定の間隔を開けて平行に並べられたものである。以下、この構成を回転体搬送部と称する。また回転体搬送部の搬送路を回転体搬送路と称する。
他方の搬送部は、幅の狭いベルトが複数、並列的に並べられたものである。以下、この構成を走行体搬送部と称する。また走行体搬送部の搬送路を無端搬送路と称する。
特許文献1に開示された移載装置では、昇降手段によって、搬送に関わらない側の搬送路を下方に待避させ、搬送に寄与する側の搬送路を上に露出させる。そして、上方に位置する搬送路を駆動して所望の方向に搬送物を移動させる。
主コンベヤラインに沿って搬送物を移動させる場合には、移載装置は、回転体搬送路を上昇させて上流側の主コンベヤラインから搬送物を受け入れ、そのまま主コンベヤラインの下流側に搬送物を排出する。この様に移載装置は、受け入れた搬送物をそのまま直線方向に排出することができる。
主コンベヤラインから副コンベヤラインに搬送物を移す場合には、最初に回転体搬送路を上昇させておいて上流側の主コンベヤラインから搬送物を受け入れ、次いで昇降手段によって無端搬送路が回転体搬送路よりも上になる様に姿勢変更して搬送物を回転体搬送路から無端搬送路に載せ変える。続いて無端搬送路を走行させて搬送物を副コンベヤライン側に排出する。この様に移載装置は、受け入れた搬送物を横方向に排出することができる。
理由を説明すると、上記したレイアウトであるならば、主コンベヤライン100は、中間の移載装置103の回転体搬送路107を含めて、すべてがローラによって構成されているから、主コンベヤライン100の上流110及び下流111と移載装置103と回転体搬送路107との間での搬送物の受け渡しは円滑である。
特に、搬送物が図14の様なパレット120であり、底に補強用のリブ121がある場合に、パレット120が無端搬送路101と副コンベヤライン105の細長い隙間106に落ち込み、リブ121が隙間106に引っ掛かってしまう場合があった。
本態様の移載装置では、無端搬送路を構成する複数条の狭幅走行路は、搬送方向前又は後ろの少なくとも一方の端部の位置が不揃いである。そのため本態様の移載装置によると、回転体搬送部と無端搬送路の間の隙間や、無端搬送路と隣接するコンベヤライン等との間の隙間が分断され、仮に搬送物の裏面にリブがあっても、リブ全体が隙間に落ち込んでしまうことが少ない。
本実施形態の移載装置1は、図1に示すように、コンベヤライン2上の搬送経路が分岐する部位に設置されるものである。具体的には、移載装置1は、ローラコンベヤを基礎とするコンベヤライン2の一部を形成するものとして使用されるものである。コンベヤライン2は、従来技術と同様、主コンベヤライン100と、その主コンベヤライン100に対して直交する副コンベヤライン105を有している。
移載装置1は、主コンベヤライン100の上流110から搬入された搬送物を、搬入方向を維持して主コンベヤライン100の下流111に搬送したり、搬入方向を変えて副コンベヤライン105に搬送物を搬送する機能を有している。
ローラ20は、いずれもローラ本体を有し、ローラ本体の両端から固定軸が突出している。ローラ本体の長手方向の端部には、環状の溝15が複数条設けられている。
本実施形態では、4本のローラ20のうちの1つにモータ内蔵ローラ20aが採用されている。モータ内蔵ローラ20aは、ローラ本体内に図示しないモータと減速機が内蔵されたものであり、内部のモータに通電することによってローラ本体が回転する。
他のローラ20b,c,d,e,fは、いずれも空転ローラである。
一方の支持片22は、図3、図8の様に垂直に立設された板壁状の部材である。支持片22の正面形状は図3、図8の様に凹凸状である。具体的には、支持片22に4個の凸部があり、当該凸部がローラ取り付け片28を構成している。
またローラ取り付け片28の間の凹部は、切り欠き部26である。
即ち支持部材21は、6か所にローラ取り付け片28があり、ローラ取り付け片28同士の間に切り欠き部26がある。
他方の支持片23は、断面形状が溝状である。
支持片22,23には、ローラ20の軸を支持する孔(図示せず)が設けられている。
そのためモータ内蔵ローラ20aの回転力が他の空転ローラ20に伝動される。従って、モータ内蔵ローラ20aを回転することにより、全てのローラ20が回転する。
回転体搬送部10の各ローラ(回転搬送部材)20は、平行に並べて同じ高さに設置されている。搬送物は各ローラ20の上面と直接接触する。そのため複数のローラ(回転搬送部材)20の上面によって搬送物を移動させる回転体搬送路6が構成される。
各単体チェーンユニット32は、図4に示すように、いずれも2枚の板状部材35と、その板状部材35の側面に回転可能に支持された各3個のスプロケット36,37,38と、そのスプロケット36,37,38に懸架される無端状のチェーン(無端長尺部材)5によって構成されている。
ただし本実施形態では、単体チェーンユニット32は、前後(チェーン5の走行方向)に、ずれた状態で昇降フレーム41に固定されている。
即ち5組の単体チェーンユニット32の内、両端に設置された単体チェーンユニット32a、32eと、中央にある単体チェーンユニット32cは、チェーン5の走行方向(副コンベヤライン105側)の後方に設置され、他の単体チェーンユニット32b、32dは、チェーン5の走行方向の前方に突出した位置に設置されている。
駆動用のローラ33についても前記した昇降フレーム41に取り付けられている。駆動用のローラ33の各スプロケット31は、図5の様に外側からチェーン5に係合している。
そのため駆動用のローラ33を回転し、駆動スプロケット31を回転すると、各単体チェーンユニット32のチェーン5がスプロケット31,36,37,38によって構成される走行経路に沿って同一方向に走行する。
本実施形態では、カム部材42は2系統の板カム43、45を有している。2系統の板カム43、45は、位相が異なり、一方の板カム43が、従動体たる回転体搬送部10と走行体搬送部11のいずれかを押し上げる姿勢の際には、他方の板カム45は他方の従動体を降下させる姿勢となる。同様に板カム45が、従動体たる回転体搬送部10と走行体搬送部11のいずれかを押し上げる姿勢の際には、他方の板カム43は他方の従動体を降下させる姿勢となる。
また2本の昇降ローラ46は、連接部材50で接合されており、駆動用の昇降ローラ46の回転が他方の昇降ローラ46に伝動され、両者は同期的に回転する。
ベース部材13は、図3の様に底部の桟部材51を有し、底部の一方の短辺側に短尺の補助ローラ52が3基、一定の間隔を開けて桟部材51に設けられている。3基の補助ローラ52は、直列的に配列されており、桟部材51の他方の短辺と平行の向きに設置されている。補助ローラ52は、自由回転する空転ローラである。
説明の便宜上、図1の様に主コンベヤライン100に沿った方向をX方向と称し、副コンベヤライン105に向かう方向をY方向と称する。
移載装置1は、前記したベース部材13が全体の底部を構成し、ベース部材13上に回転体搬送部10、走行体搬送部11及び昇降手段12が設置されている。
即ちベース部材13の底の桟部材51に、図3の様に昇降手段12が設置されている。昇降手段12の姿勢は、昇降ローラ46の回転軸がX方向を向いた姿勢である。
また回転体搬送部10の一部が、昇降手段12のカム部材42の一方の板カム43と係合している。同様に走行体搬送部11の一部が、昇降手段12のカム部材42の他方の板カム45と係合している。
そのため昇降手段12の昇降ローラ46を回転すると、回転体搬送部10と走行体搬送部11が交互に昇降する。
即ち回転体搬送部10は、前記した様に6本のローラ20が間隔をあけて設置されており、そのローラ20同士の隙間に、走行体搬送部11の単体チェーンユニット32が設置されている。言い換えると、回転体搬送路6を構成する回転搬送部材たるローラ20の間に、無端搬送路7を構成する狭幅走行路47が配されている。
一方、移載装置1を上部から観察し、移載装置1のX方向に注目すると、回転体搬送部10の各ローラ20は、両端の位置が揃っているが、走行体搬送部11については端部の位置が不揃いである。
即ち移載装置1のY方向の先端側に注目すると、5組の単体チェーンユニット32の内、両端に設置された単体チェーンユニット32a、32eと、中央にある単体チェーンユニット32cは、回転体搬送部10の支持部材21の枠内に納まっている。
これに対して単体チェーンユニット32b、32dは、回転体搬送部10の支持部材21の枠内に納まらず、Y方向に突出している。
即ち回転体搬送部10の支持部材21には、前記した様に一方(Y方向の先端側)の支持片22に切り欠き部26があり、図8の様に、2条の単体チェーンユニット32b、32dは、切り欠き部26通過して支持部材21よりも外側に突出している。
短尺の補助ローラ52の回転方向は、走行体搬送部11のチェーン5の走行方向に対して順方向に回転可能である。
回転体搬送部10のローラ20の間には、走行体搬送部11の単体チェーンユニット32が回転体搬送部10のローラ20と平行に配されている。即ちローラ20の間に狭幅走行路47がある。
移載装置1の副コンベヤライン105ライン側の辺には、一定の間隔を開けて短尺の補助ローラ52がある。また前記した2条の単体チェーンユニット32b、32dのY方向の先端は、短尺の補助ローラ52と同等の位置にある。
ここで、回転体搬送部10が上昇位置にあるときにおける各ローラ20の高さは、ベース部材13に設けられた補助ローラ52と同じ高さである。
走行体搬送部11が上昇位置にあるときにおける狭幅走行路47の高さについても同様であり、ベース部材13に設けられた補助ローラ52と同じ高さである。
前記した様に移載装置1は、図1に示すように、コンベヤライン2上の搬送経路が分岐する部位に設置される。
そして主コンベヤライン100に沿って二点鎖線で示す搬送物60を移動させる場合には、移載装置1は、回転体搬送部10を上昇させて図9の様に上流側の主コンベヤライン100から搬送物60を受け入れ、図11の様にそのまま主コンベヤライン100の下流側に搬送物60を排出する。
主コンベヤライン100から副コンベヤライン105に搬送物60を移す場合には、最初に回転体搬送路6を上昇させておいて上流110の主コンベヤライン100から搬送物60を受け入れ、図11の様に移載装置1上で搬送物60を一時停止する。次いで昇降手段12によって無端搬送路7が回転体搬送路6よりも上になる様に姿勢変更し搬送物60を回転体搬送路6から無端搬送路7に受け渡す。続いて図12の様に無端搬送路7を走行させて搬送物を副コンベヤラインに排出する。
仮に搬送物60がパレット120であり、底に補強用のリブ121があったとしても、リブ121は切れ目無く四角形に連続している。そのためパレット120の補強用のリブ121の先端の辺は、副コンベヤライン105側に突出する2条の単体チェーンユニット32b、32dで支持され、隙間に落ち込むことはない。
また搬送物60の荷重は短尺の補助ローラ52で支持される。
そのため搬送物60は、隙間に引っ掛かることなく、移載装置1から副コンベヤライン105に乗り移る。
この構成に変わって、全長が他の単体チェーンユニット32よりも長い単体チェーンユニットを製作し、副コンベヤライン側の端部の位置を不揃いにしてもよい。
以上説明した実施形態では、無端長尺部材としてチェーンを採用したが、ベルトやロープであってもよい。
さらには移載装置1とは別の部材に補助ローラ52を設けてもよい。例えば副コンベヤライン105を構成するコンベヤ装置のフレームに、補助ローラ52を設けてもよい。また移載装置1と副コンベヤライン105を構成するコンベヤ装置の間に別途フレームを設置して補助ローラ52を固定してもよい。
次に単体チェーンユニット32b,32dの好ましい突出量について付言する。
単体チェーンユニット32b,32dの狭幅走行路47は、チェーン(無端長尺部材)5の上面であり、実質的端部は、図7(b)のA点である。具体的には、単体チェーンユニット32b,32dの上部であって、副コンベヤライン105側に設置されたスプロケット37の中心を通る鉛直線上の位置が狭幅走行路47の実質的端部である。
これに対して回転体搬送部10側のローラ(回転搬送部材)20の有効幅の端部は、図7(b)のB点である。
上記した実施形態では図7(b)の様に、一部の狭幅走行路47の端部(A点)は、ローラ20の有効幅の端部(B)点よりも副コンベヤライン105側にある。
即ち補助ローラ52と搬送物60との接触ラインCは、補助ローラ52の中心を通る鉛直線上の位置である。
上記した実施形態では、単体チェーンユニット32b、32dの狭幅走行路47の端部(A点)の位置は、補助ローラ52と搬送物60との接触ラインCよりも副コンベヤライン105側となっている。
即ち単体チェーンユニット32b,32dのスプロケット37の回転中心70の位置は、補助ローラ52の回転中心71よりも副コンベヤライン105側にあることが望ましい。
5 チェーン(無端長尺部材)
6 回転体搬送路
7 無端搬送路
10 回転体搬送部
11 走行体搬送部
12 昇降手段
20 ローラ(回転搬送部材)
21 支持部材
26 切り欠き部
32 単体チェーンユニット
47 狭幅走行路
52 補助ローラ
60 搬送物
Claims (5)
- 回転体搬送部と、走行体搬送部と、昇降手段を有し、
前記回転体搬送部は、回転する回転搬送部材を複数有し、前記複数の回転搬送部材が平行に配列され、前記複数の回転搬送部材の上面によって搬送物を移動させる回転体搬送路が構成されたものであり、
前記走行体搬送部は、無端長尺部材を有し、当該無端長尺部材が所定の走行経路に沿って走行し、走行状態における前記無端長尺部材の上面によって一条の狭幅走行路が形成され、前記狭幅走行路が複数並べられて搬送物を移動させる無端搬送路が構成されたものであり、
前記回転体搬送路を構成する前記回転搬送部材の間に前記無端搬送路を構成する狭幅走行路が配され、
前記昇降手段によって前記回転体搬送路と前記無端搬送路の一方を上にして搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、
前記無端搬送路を構成する複数条の狭幅走行路は、搬送方向前又は後ろの少なくとも一方の端部の位置が不揃いであることを特徴とする移載装置。 - 端部が突出した狭幅走行路同士の間に、無端搬送路の搬送物搬送方向に対して順方向に回転可能なローラ又はコロが設置されていることを特徴とする請求項1に記載の移載装置。
- 回転搬送部材は支持部材に端部が支持されており、
走行体搬送部の少なくともいずれかの狭幅走行路は、その端部が前記支持部材よりも外側に突出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の移載装置。 - 支持部材には切り欠き部があり、少なくともいずれかの狭幅走行路が前記切り欠き部を通過して支持部材よりも外側に突出していることを特徴とする請求項3に記載の移載装置。
- 回転体搬送部と、走行体搬送部と、昇降手段を有し、
前記回転体搬送部は、回転する回転搬送部材を複数有し、前記複数の回転搬送部材が平行に配列され、前記複数の回転搬送部材の上面によって搬送物を移動させる回転体搬送路が構成されたものであり、
前記走行体搬送部は、無端長尺部材を有し、当該無端長尺部材が所定の走行経路に沿って走行し、走行状態における前記無端長尺部材の上面によって一条の狭幅走行路が形成され、前記狭幅走行路が複数並べられて搬送物を移動させる無端搬送路が構成されたものであり、
前記回転体搬送路を構成する前記回転搬送部材の間に前記無端搬送路を構成する狭幅走行路が配され、
前記昇降手段によって前記回転体搬送路と前記無端搬送路の一方を上にして搬送物を所望の方向に搬送する移載装置において、
回転搬送部材は支持部材に端部が支持されており、
支持部材には切り欠き部があり、少なくともいずれかの狭幅走行路が前記切り欠き部を通過して支持部材よりも外側に突出していることを特徴とする移載装置。
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