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JP2018109594A - 電子時計 - Google Patents

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JP2018109594A JP2017001027A JP2017001027A JP2018109594A JP 2018109594 A JP2018109594 A JP 2018109594A JP 2017001027 A JP2017001027 A JP 2017001027A JP 2017001027 A JP2017001027 A JP 2017001027A JP 2018109594 A JP2018109594 A JP 2018109594A
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Abstract

【課題】センサー計測値を使用者が直感的に把握できる電子時計を提供する。【解決手段】電子時計1は、センサー計測目盛部を有する文字板と、センサー計測値を指示する指針41と、センサー計測目盛部の最大値を表示する第1表示部36と、センサー計測目盛部の最小値を表示する第2表示部37と、指針41の駆動を制御する指針駆動制御部16と、最大値および前記最小値の変更入力操作を検出する入力検出部55と、入力検出部55で検出された変更入力操作に応じて最大値および前記最小値を設定する設定制御部13とを備え、指針駆動制御部16は、第1表示部36に表示される最大値と、第2表示部37に表示される最小値と、センサー計測値とで求められる指示位置に、指針41を移動する。【選択図】図5

Description

本発明は、センサー計測値を表示可能な電子時計に関する。
電子時計において、温度、高度、気圧などの物理量を計測し、情報指針を用いて表示するものがある(特許文献1)。
特許文献1では、温度などの物理量を計測する物理量計測手段と、物理量計測値を指示する専用の情報指針と、前記指針が前記計測値を指し示すための専用の目盛が表示された目盛部と、目盛部の目盛を指し示して表せる物理量計測値の上下範囲を数値表示により指定する表示部と、電池電圧を検出する電圧検出手段とを備えている。
そして、電圧検出手段による電圧検出値が低くなると、前記表示部の数値表示の範囲を大きくし、情報指針の分解能を大きくして情報指針の回転駆動範囲を小さく抑えることで、電池電圧低下時にも情報指針の指示を維持するようにしている。
特開2013−57517号公報
しかしながら、前記特許文献1の電子時計では、表示部の数値表示の範囲を電池電圧によって自動的に変更するため、情報指針が同じ場所を指示していても、表示部の上下範囲の数値が変更された場合は、情報指針が指し示す物理量も異なる。このため、電子時計の使用者は、常に表示部の上下範囲の数値と、情報指針の指示位置との両方の情報を確認し、情報指針が示す物理量を把握しなければならない。
したがって、前記電子時計は、情報量を指針で指示することにより、使用者が直感的に情報量を把握できるというアナログ表示の利点を十分に活かすことができず、使用者の利便性を損なうおそれがあった。
本発明の目的は、センサー計測値を使用者が直感的に把握できる電子時計を提供することにある。
本発明の電子時計は、センサー計測目盛部を有する文字板と、センサー計測値を指示する指針と、前記センサー計測目盛部の最大値を表示する第1表示部と、前記センサー計測目盛部の最小値を表示する第2表示部と、前記指針の駆動を制御する指針駆動制御部と、前記最大値および前記最小値の変更入力操作を検出する入力検出部と、前記入力検出部で検出された前記変更入力操作に応じて前記最大値および前記最小値を設定する設定制御部と、を備え、前記指針駆動制御部は、前記第1表示部に表示される前記最大値と、前記第2表示部に表示される前記最小値と、前記センサー計測値と、で求められる指示位置に、前記指針を移動することを特徴とする。
本発明によれば、センサー計測目盛部の最大値、最小値の変更入力操作を入力検出部で検出し、設定制御部が前記変更入力操作に応じて最大値、最小値を設定するため、電子時計の使用者による変更入力操作によって最大値、最小値を修正できる。このため、使用者による電子時計1の使用状態に応じて、センサー計測値を指針で適切に表示することができる。例えば、センサー計測値の変動が小さい場合には、センサー計測目盛部の最大値および最小値の範囲(レンジ)を狭く設定することで、指針によってアナログ表示されるセンサー計測値を、細かく、かつ、精度よく指示できる。
また、使用者がセンサー計測目盛部のレンジ範囲を変更できるため、センサー計測値の変動が大きい場合でも、センサー計測値を適切に指示できる。
したがって、センサー計測目盛部の最大値、最小値を、使用者による変更入力操作で容易に変更できるため、指針によって指示されるセンサー計測値を、使用者が把握しやすい状態にすることができる。さらに、電子時計は、指針によってセンサー計測値を表示するアナログ表示式であり、さらに、最大値および最小値を使用者が変更することができるため、使用者は、指針の位置でセンサー計測値を直感的に把握することができる。
本発明の電子時計において、前記指針は、時刻表示用に設けられた時刻表示針を兼用しており、前記センサー計測目盛部は、前記文字板に設けられた時刻表示用の目盛の一部であり、前記指針を、時刻表示針として用いる時刻表示モードと、前記センサー計測値を指示する前記指針として用いる計測値表示モードとを選択するモード設定部を備えることが好ましい。
本発明によれば、秒針などの時刻表示針を、センサー計測値を指示する指針として兼用しているため、指針やこの指針を駆動するステップモーターの数を少なくできる。このため、腕時計のように小型の電子時計にも、容易に組み込むことができる。
本発明の電子時計において、前記指針は、前記文字板の平面中心に回転軸が設けられたセンター針であり、前記第1表示部は、前記文字板の9時位置に設けられ、前記第2表示部は、前記文字板の3時位置に設けられ、前記センサー計測目盛部は、前記文字板に設けられた時刻表示用の目盛のうち、3時位置から6時位置を経由して9時位置までの目盛で構成されていることが好ましい。
本発明によれば、センサー計測値を指示する指針をセンター針で構成したので、指針の先端の移動量を大きくでき、センサー計測値を精度よく読み取ることができる。また、センサー計測目盛部が時刻表示用の目盛の下半分であり、第1表示部を文字板の9時位置、第2表示部を3時位置に配置しているので、6時位置が最大値および最小値間の中央値(1/2)となる。このため、使用者は、指針の指示位置が3時位置から6時位置の範囲であれば、半分以下の値であり、指針の指示位置が6時位置から9時位置の範囲であれば、半分以上の値であることを容易に把握できる。このため、使用者は、何らかの判断基準となるセンサー計測値が、前記6時位置になるように最大値、最小値を設定することもでき、使用者にとって使い勝手のよいものにできる。
本発明の電子時計において、前記第1表示部は、前記文字板に形成された第1小窓と、前記第1小窓から視認可能な第1表示板とを備えて構成され、前記第2表示部は、前記文字板に形成された第2小窓と、前記第2小窓から視認可能な第2表示板とを備えて構成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1表示板、第2表示板を第1小窓、第2小窓から露出させて、最大値、最小値を表示しているので、液晶パネル等の表示パネルで最大値、最小値を表示する場合に比べて消費電力を低減できる。
本発明の電子時計において、前記指針駆動制御部は、前記センサー計測値が前記最大値よりも大きな値の場合は、前記指針を前記センサー計測目盛部の範囲外に設けられた上限超過位置に移動し、前記センサー計測値が前記最小値よりも小さな値の場合は、前記指針を前記センサー計測目盛部とは異なる位置に設けられた下限超過位置に移動することが好ましい。
本発明によれば、使用者はセンサー計測値がセンサー計測目盛部の範囲外であることを容易に把握できる。したがって、使用者は、最大値や最小値を変更する必要があることを把握でき、これらを変更することで、センサー計測値を正しく把握することができる。
本発明の電子時計において、前記最大値および前記最小値を記憶する記憶部を備え、前記設定制御部は、前記変更入力操作に応じて前記最大値および前記最小値を変更された場合は、変更後の前記最大値および前記最小値を前記記憶部に記憶することが好ましい。
本発明によれば、使用者が変更した最大値および最小値を記憶部に記憶しているので、計測値表示モードに切り替えた際に、センサー計測目盛部の範囲を初期値に戻すことなく前回の設定で使用でき、使用者の利便性を向上できる。
本発明の電子時計において、少なくとも0段位置から2段位置まで3段階に引き出し可能なリューズを備え、前記設定制御部は、前記リューズが1段位置に引き出された場合、前記リューズの回転操作に応じて、前記最大値および前記最小値の一方を変更し、前記リューズが2段位置に引き出された場合、前記リューズの回転操作に応じて、前記最大値および前記最小値の他方を変更することが好ましい。
本発明によれば、リューズの操作で最大値、最小値を変更できるため、使用者は直感的に操作でき、操作性を向上できる。
本発明の電子時計において、複数種類のセンサーから前記指針で指示するセンサーを選択するセンサー選択部と、前記複数種類のセンサー毎に前記最大値および前記最小値を記憶する記憶部とを備え、前記設定制御部は、前記センサー選択部で選択されたセンサーの種類に応じた前記最大値および前記最小値を前記記憶部から読み出して前記第1表示部および前記第2表示部に表示し、前記入力検出部で前記変更入力操作が検出された場合には、前記変更入力操作に応じて前記最大値および前記最小値を変更し、前記指針駆動制御部は、前記第1表示部に表示される前記最大値と、前記第2表示部に表示される前記最小値と、前記センサー選択部で選択された種類の前記センサー計測値とで求められる指示位置に、前記指針を移動することが好ましい。
本発明によれば、複数種類のセンサーを設けることができるので、使用者は様々な種類のセンサー計測値を確認することができる。また、センサー選択部で選択されたセンサーの種類に応じて最大値、最小値を記憶部に記憶し、記憶された値を第1表示部、第2表示部に表示して設定するため、各センサー計測値に応じた適切なレンジを設定でき、使用者は指針の指示位置によってセンサー計測値を容易に把握できる。
さらに、最大値および最小値を使用者の変更入力操作でセンサーの種類毎に設定できるため、この点でも使用者の利便性を向上できる。
本発明の電子時計において、前記最大値および前記最小値の倍率を表示する倍率表示部を備え、前記設定制御部は、前記最大値および前記最小値と、前記倍率とを設定し、前記指針駆動制御部は、前記最大値と前記倍率とで求められる前記センサー計測目盛部の最大値と、前記最小値と前記倍率とで求められる前記センサー計測目盛部の最小値と、前記センサー計測値とで求められる指示位置に、前記指針を移動することが好ましい。
本発明によれば、倍率表示部を設けたので、桁数が異なる様々なセンサー計測値を表示することができ、電子時計に搭載されるセンサーの種類が異なる場合でも、第1表示部、第2表示部は共通のものが利用できる。
本発明の電子時計において、外部の電子機器と通信可能な通信モジュールを備え、前記電子機器は、第1入力値および第2入力値を入力する入力部と、前記入力部で入力された前記第1入力値および前記第2入力値を送信可能な通信部とを備え、前記設定制御部は、前記電子機器から前記第1入力値を受信した場合には、前記第1入力値を用いて前記最大値を設定し、前記電子機器から前記第2入力値を受信した場合には、前記第2入力値を用いて前記最小値を設定することが好ましい。
本発明によれば、電子機器を用いて最大値、最小値を設定できるので、設定操作を容易に行うことができる。また、電子機器の入力部を用いて入力できるため、センサーの種類に応じた最大値、最小値を設定する場合に、入力部の表示を入力に適した画面に設定することもでき、変更入力操作を容易に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る電子時計を示す正面図。 第1実施形態における第1表示板および第2表示板を示す模式図。 第1実施形態における最大値の変更入力操作を示す説明図。 第1実施形態における最大値の変更入力操作を示す説明図。 第1実施形態における電子時計の構成を示すブロック図。 第1実施形態における電子時計の指針表示制御を示すフローチャート。 第1実施形態における高度の表示例を示す模式図。 第1実施形態における高度の表示例を示す模式図。 第1実施形態における高度の表示例を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る電子時計を示す正面図。 第2実施形態における気圧の表示例を示す模式図。 第2実施形態における気圧の表示例を示す模式図。 第2実施形態における気圧の表示例を示す模式図。 第2実施形態における気温の表示例を示す模式図。 第2実施形態における気温の表示例を示す模式図。 第2実施形態における気温の表示例を示す模式図。 第2実施形態における気温の表示例を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係るセンサー計測値の表示例を示す模式図。 第3実施形態におけるセンサー計測値の表示例を示す模式図。 第3実施形態におけるセンサー計測値の表示例を示す模式図。 第3実施形態におけるセンサー計測値の表示例を示す模式図。 第3実施形態におけるセンサー計測値の表示例を示す模式図。 第3実施形態におけるセンサー計測値の表示例を示す模式図。 第4実施形態における電子時計および電子機器を示す模式図。 本発明の変形例の第1表示板および第2表示板を示す模式図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態の電子時計1は、使用者の手首に装着される腕時計であり、外装ケース2と、円板状の文字板3と、図示略のムーブメントと、ムーブメント内に設けられたモーターで駆動される時刻表示用の指針4(秒針41、分針42、時針43)と、外部操作部材であるリューズ5およびAボタン6、Bボタン7とを備える。
指針4の回転軸40は、文字板3の平面中心位置に配置されているので、秒針41、分針42、時針43はセンター針である。なお、本実施形態の秒針41は、後述するように、センサー計測値を指示する指針としても兼用されている。
[外部操作部材]
外部操作部材であるリューズ5およびAボタン6、Bボタン7は、外装ケース2の側面に設けられている。リューズ5は、後述するように、センサー計測目盛部31の最大値および最小値を変更する場合に操作され、Aボタン6、Bボタン7は、電子時計1の動作モードを変更する際に操作される。この機能については後述する。
[文字板]
文字板3には、目盛30と、第1表示部32と、第2表示部33とが設けられている。
目盛30は、文字板3の外周を60分割し、指針4で時刻を指示する際に利用される一般的な目盛である。この目盛30の一部でセンサー計測目盛部31が構成されている。
[センサー計測目盛部]
センサー計測目盛部31は、文字板3の前記目盛30の一部で構成されている。具体的には、目盛30において、時針43が3時を指示する位置から、6時を指示する位置を介して、9時を指示する位置まで、目盛30の下半分の180度の範囲でセンサー計測目盛部31が構成されている。
すなわち、目盛30を秒針41用の目盛として説明すれば、センサー計測目盛部31は、15秒位置から30秒位置を経由して45秒位置までの範囲である。
[第1表示部および第2表示部]
第1表示部32および第2表示部33は、文字板3に開口された第1小窓34および第2小窓35と、第1小窓34、第2小窓35から一部が露出する第1表示板36および第2表示板37とを備えている。
第1小窓34は、文字板3の略9時位置に形成され、第2小窓35は、文字板3の略3時位置に形成されている。第1小窓34および第2小窓35は、指針4の回転軸40を挟んで点対称位置に形成されている。
第1小窓34は、後述する第1表示板36に表記された数値(最大値)を、使用者が視認可能な位置に開口されている。第2小窓35は、後述する第2表示板37に表記された数値(最小値)を、使用者が視認可能な位置に開口されている。
[第1表示板および第2表示板]
文字板3の裏面(電子時計1の裏蓋側)には、図2に示すように、第1表示板36および第2表示板37が配置されている。第1表示板36および第2表示板37は、指針4の回転軸40を挟んで左右に配置されている。
本実施形態は、後述するように、センサーとして高度計を備えており、高度計で計測した計測値(高度)を秒針41で指示する。このため、第1表示板36および第2表示板37は、高度表示用に設定されるセンサー計測目盛部31の目盛範囲の最大値、最小値の選択候補となる複数の数値が表記されている。
第1表示板36は、センサー計測目盛部31の最大値を設定するための数値が表記されている。本実施形態では、図2に示すように、1000mから4000mまで500m毎の数値と、5000mとが表記されている。第1表示板36に表記された数値の1つは、第1小窓34に表示され、使用者は第1小窓34に表示された数値によって最大値を確認できる。
第2表示板37は、センサー計測目盛部31の最小値を設定するための数値が表記されている。本実施形態では、図2に示すように、0mから3500mまで500m毎の数値が表記されている。第2表示板37に表記された数値の1つは、第2小窓35に表示され、使用者は第2小窓35に表示された数値によって最小値を確認できる。
最大値は、センサー計測目盛部31の上限値を示し、センサー計測目盛部31の9時位置の目盛の値である。
最小値は、センサー計測目盛部31の下限値を示し、センサー計測目盛部31の3時位置の目盛の値である。
したがって、センサー計測目盛部31の9時位置の目盛から3時位置の目盛までの31個の目盛の各センサー計測値は、センサー計測目盛部31の最大値および最小値の差分を30等分することによって設定される。
例えば、センサー計測目盛部31の最大値が1000m、最小値が500mの場合、センサー計測目盛部31の各目盛は30等分されているので、1目盛の高度(分解能)は、(1000m−500m)/30=約16.7mである。
同様に、最大値が4000m、最小値が1000mの場合、1目盛の高度(分解能)は、(4000m−1000m)/30=100mであり、最大値が4000m、最小値が2000mの場合、1目盛の高度(分解能)は、(4000m−2000m)/30=約66.7mである。
センサー計測値からセンサー計測目盛部31において秒針41が指示する位置(秒位置)は、(センサー計測値−最小値)×30/(最大値−最小値)+15秒で求めることができる。なお、15秒は、最小値の目盛位置である。
例えば、最大値が1000m、最小値が500m、センサー計測値が600mの場合、秒針41が指示する位置は、(600−500)×30/(1000−500)+15秒=21秒位置となる。
同様に、最大値が4000m、最小値が1000m、センサー計測値が2500mの場合、秒針41が指示する位置は、(2500−1000)×30/(4000−1000)+15秒=30秒位置となる。
また、最大値が4000m、最小値が2000m、センサー計測値が2300mの場合、秒針41が指示する位置は、(2300−2000)×30/(4000−2000)+15秒=19.5秒位置となる。
第1表示板36、第2表示板37は、リューズ5を操作することで回転され、センサー計測目盛部31の最大値および最小値を設定できるように構成されている。
すなわち、リューズ5は図示略の巻真に固定され、巻真には図示略の修正車が取り付けられている。リューズ5は、0段位置から2段位置まで少なくとも3段階に引き出し可能に構成されている。
ムーブメントには、第1表示板36を回転する図示略の輪列と、第2表示板37を回転する図示略の輪列とが配置されている。
そして、リューズ5が0段位置にある場合、巻真に取り付けられた修正車は、第1表示板36や第2表示板37を回転する輪列に噛み合っていない。このため、リューズ5を回転しても第1表示板36や第2表示板37は回転しない。
図3に示すように、リューズ5を1段位置に引き出すと、第1表示板36を回転して最大値を修正するモードとなり、巻真に取り付けられた修正車が、第1表示板36を回転する輪列に噛み合う。
そして、リューズ5を上回し(リューズ5を電子時計1の3時方向の側面から見た場合に右回し)すると、第1表示板36が図2において時計回りに回転する。このため、図3に示すように、第1表示板36の第1小窓34に露出する部分は、上側(12時方向)に移動する。つまり、第1表示板36は、第1小窓34に表示される数値が増加する(大きくなる)方向に移動する。
逆に、リューズ5を下回し(左回し)すると、第1表示板36が図2において反時計回りに回転する。このため、第1表示板36の第1小窓34に露出する部分は、下側(6時方向)に移動し、第1表示板36は、第1小窓34に表示される数値が減少する(小さくなる)方向に移動する。
リューズ5を1段位置から0段位置や2段位置に移動した時点で、第1表示板36は回転できなくなり、その時点で第1小窓34に表示されている数値が最大値として設定される。
図4に示すように、リューズ5を2段位置に引き出すと、第2表示板37を回転して最小値を修正するモードとなり、巻真に取り付けられた修正車が、第2表示板37を回転する輪列に噛み合う。
そして、リューズ5を上回し(右回し)すると、第2表示板37が反時計回りに回転する。このため、図4に示すように、第2表示板37の第2小窓35に露出する部分は、上側(12時方向)に移動する。つまり、第2表示板37は、第2小窓35に表示される数値が増加する(大きくなる)方向に移動する。
逆に、リューズ5を下回し(左回し)すると、第2表示板37が図2において時計回りに回転する。このため、第2表示板37の第2小窓35に露出する部分は、下側(6時方向)に移動し、第2表示板37は、第2小窓35に表示される数値が減少する(小さくなる)方向に移動する。
リューズ5を2段位置から1段位置や0段位置に移動した時点で、第2表示板37は回転できなくなり、その時点で第2小窓35に表示されている数値が最小値として設定される。
[電子時計の回路構成]
図5は、電子時計1の回路構成を示すブロック図である。
電子時計1は、段数検出部51、Aボタンスイッチ52、Bボタンスイッチ53、入力検出部55、制御部10、計時部60、記憶部62、高度センサー65、秒針駆動部21、時分針駆動部22を備えている。
段数検出部51は、巻真の軸方向に移動可能とされたリューズ5の引き出し段数を検出するスイッチであり、1段検出スイッチ511および2段検出スイッチ512を備えている。
リューズ5が0段位置にある場合、各検出スイッチ511、512はオフ状態であり、検出信号も制御部10に出力されない。
リューズ5が1段位置に引き出されると、2段検出スイッチ512はオフ状態であるが、1段検出スイッチ511が巻真と接触してオン状態となり、段数検出部51は、1段検出信号を制御部10に出力する。
リューズ5が2段位置に引き出されると、1段検出スイッチ511はオフ状態となり、2段検出スイッチ512が巻真と接触してオン状態となり、段数検出部51は、2段検出信号を制御部10に出力する。
Aボタンスイッチ52、Bボタンスイッチ53は、使用者によってAボタン6、Bボタン7が押されたことを検出し、検出信号を制御部10に出力するスイッチである。
入力検出部55は、リューズ5による最大値、最小値の変更入力操作を検出するものであり、本実施形態では、第1回転位置検出部56、第2回転位置検出部57を備えている。
第1回転位置検出部56は、第1表示板36の回転位置を検出し、位置検出信号を制御部10に出力する。第1表示板36の回転位置は、リューズ5の回転操作によって変更されるため、第1回転位置検出部56は、リューズ5の回転操作による最大値の変更入力操作を検出する入力検出部55として機能し、第1小窓34に表示されている数値(最大値)を間接的に検出していることになる。
第2回転位置検出部57は、第2表示板37の回転位置を検出し、位置検出信号を制御部10に出力する。第2表示板37の回転位置は、リューズ5の回転操作によって変更されるため、第2回転位置検出部57は、リューズ5の回転操作による最小値の変更入力操作を検出する入力検出部55として機能し、第2小窓35に表示されている数値(最小値)を間接的に検出していることになる。
なお、第1回転位置検出部56、第2回転位置検出部57としては、第1表示板36、第2表示板37に表記された数値の角度分だけ回転する毎に、所定の検出信号を出力するものが利用できる。例えば、第1表示板36および第2表示板37に表記された数字は、各表示板36、37の回転中心の周囲に45度間隔で配置されている。したがって、第1表示板36および第2表示板37を回転する輪列に、第1表示板36、第2表示板37が45度回転する毎に、入力されるスイッチを設けて、第1回転位置検出部56、第2回転位置検出部57を構成すればよい。また、第1回転位置検出部56、第2回転位置検出部57としては、公知のフォトリフレクター、フォトインタラプター、MRセンサー等の各種の回転エンコーダー等を利用してもよい。
計時部60は、水晶振動子の発振信号を分周して生成される基準信号を用いて時刻データを更新する。
記憶部62は、第1表示板36および第2表示板37を回転操作して設定される最大値および最小値が記憶される。
高度センサー65は、気圧式高度計であり、内蔵する圧力センサーによって気圧を検出して高度を求めるものである。
秒針駆動部21は、ステップモーターおよび輪列によって構成され、制御部10から入力される駆動パルスによってステップモーターを駆動することで秒針41を移動するものである。
時分針駆動部22は、ステップモーターおよび輪列によって構成され、制御部10から入力される駆動パルスによってステップモーターを駆動することで分針42および時針43を移動するものである。
[制御部]
制御部10は、リューズ段数判定部11と、モード設定部12と、設定制御部13と、秒針駆動制御部16と、時分針駆動制御部17とを備えている。
リューズ段数判定部11は、段数検出部51から出力される検出信号に基づいて、使用者によってリューズ5が1段位置または2段位置に引き出されたかを判定する。
モード設定部12は、Aボタン6の操作に応じて、秒針41を時刻の秒表示に用いる時刻表示モードと、センサー計測値の指示に用いる計測値表示モードとを選択して設定する。
設定制御部13は、入力検出部55で検出された変更入力操作に応じて最大値および最小値を設定する。このため、設定制御部13は、第1設定制御部14および第2設定制御部15を備えている。
第1設定制御部14は、リューズ段数判定部11でリューズ5が1段位置にあると判定された場合に作動し、使用者がリューズ5を操作して変更した最大値を設定し、記憶部62に記憶する。
第2設定制御部15は、リューズ段数判定部11でリューズ5が2段位置にあると判定された場合に作動し、使用者がリューズ5を操作して変更した最小値を設定し、記憶部62に記憶する。
秒針駆動制御部16は、秒針駆動部21に対して駆動パルスを出力し、秒針41の駆動を制御する。本実施形態では、秒針41がセンサー計測値を指示する指針であるため、秒針駆動制御部16が本発明の指針駆動制御部である。
時分針駆動制御部17は、時分針駆動部22に対して駆動パルスを出力し、分針42および時針43の駆動を制御する。
[制御部の表示制御]
次に、図6のフローチャートに基づいて、制御部10における表示制御について説明する。
制御部10は、図6のフローチャートを所定時間間隔(例えば0.5秒間隔)で繰り返し実行しており、まず、モード設定部12によって計測値表示モードが選択されているかを判定する(ステップS1)。
モード設定部12は、Aボタン6が短時間(例えば1秒未満)押された場合には、時刻表示モードと計測値表示モードとを切り替える。また、モード設定部12の初期モードは、時刻表示モードである。したがって、Aボタン6が押されていない場合には、制御部10は、ステップS1で「NO」と判定し、時刻表示処理を実行する(ステップS2)。
ステップS2では、秒針駆動制御部16は、計時部60で計時されている時刻に応じて、秒針駆動部21に駆動パルスを出力し、秒針41を運針する。また、時分針駆動制御部17は、計時部60で計時されている時刻に応じて、時分針駆動部22に駆動パルスを出力し、分針42、時針43を運針する。
一方、制御部10は、Aボタン6が押されて計測値表示モードに切り替わっている場合は、ステップS1で「YES」と判定し、計測値表示処理を実行する(ステップS3)。
ステップS3では、指針駆動制御部である秒針駆動制御部16は、第1表示部32に表示されている最大値と、第2表示部33に表示されている最小値とを記憶部62から読み出し、高度センサー65からセンサー計測値(高度)を読み出し、これらの最大値、最小値、センサー計測値に基づいて秒針41の指示位置を求め、その指示位置まで秒針41を移動する。
なお、センサー計測値がセンサー計測目盛部31の範囲外の場合は、秒針駆動制御部16は秒針41を予め設定された位置に移動する。すなわち、秒針駆動制御部16は、センサー計測値が最大値よりも大きな値の場合は、秒針41を上限超過位置(47秒位置)に移動し、センサー計測値が最小値よりも小さな値の場合は、秒針41を下限超過位置(13秒位置)に移動する。
また、秒針駆動制御部16は、秒針41でセンサー計測値を指示する場合には、秒針41を早送りで移動したり、反時計回りに移動して、使用者が通常の秒表示と異なる動作であることを容易に理解できるように動作させてもよい。
また、ステップS3の計測値表示処理の実行中、時分針駆動制御部17は、分針42、時針43による現時刻表示を継続する。
したがって、計測値表示処理中、時針43、分針42は時刻表示を継続して行い、秒針41は秒指示からセンサー計測値の指示に移行する。
制御部10のリューズ段数判定部11は、段数検出部51からの検出信号をチェックし、時刻表示処理や計測値表示処理の実行中に、リューズ5が1段位置に引かれたかを判定する(ステップS4)。
ステップS4で「YES」と判定された場合、第1設定制御部14は、最大値を変更する最大値変更処理を実行する(ステップS5)。
最大値変更処理では、使用者がリューズ5を1段位置に引き出しており、リューズ5を回転すると、前述のとおり、第1表示板36が回転し、第1小窓34に表示される数値が変更される。また、第1表示板36の回転位置は、第1回転位置検出部56で検出され、第1回転位置検出部56から第1設定制御部14に検出信号が出力される。
第1設定制御部14は、第1回転位置検出部56からの検出信号に基づいて、第1小窓34に表示されている数値を判定する。第1表示板36の回転位置と第1小窓34に表示される数値とを対応させたデータを記憶部62に記憶しておくことで、第1設定制御部14は、第1回転位置検出部56によって第1表示板36の回転位置(回転角度)を検出することで、第1小窓34に表示される数値を把握できる。
使用者は、第1小窓34に設定しようとする最大値が表示された時点でリューズ5の回転を停止し、リューズ5を1段位置から、0段位置あるいは2段位置に移動する。すると、リューズ段数判定部11は、リューズ5が1段位置から移動されたことを判定し、第1設定制御部14に通知する。第1設定制御部14は、その時点の第1表示板36の回転位置に基づいて第1小窓34に表示されている最大値を求め、記憶部62に記憶する。
以上により、使用者がリューズ5を操作することによる最大値変更処理が終了する。
ステップS5の最大値変更処理が終了した場合や、ステップS4で「NO」と判定された場合は、制御部10のリューズ段数判定部11は、段数検出部51からの検出信号をチェックし、リューズ5が2段位置に引かれたかを判定する(ステップS6)。
ステップS6で「YES」と判定された場合、第2設定制御部15は、最小値を変更する最小値変更処理を実行する(ステップS7)。この最小値変更処理は、最大値変更処理と同様に行われる。
すなわち、最小値変更処理では、使用者がリューズ5を2段位置に引き出しており、リューズ5を回転すると、前述のとおり、第2表示板37が回転し、第2小窓35に表示される数値が変更される。また、第2表示板37の回転位置は、第2回転位置検出部57で検出され、第2回転位置検出部57から第2設定制御部15に検出信号が出力される。
第2設定制御部15は、第2回転位置検出部57からの検出信号に基づいて、第2小窓35に表示されている数値を判定する。第2表示板37の回転位置と第2小窓35に表示される数値とを対応させたデータを記憶部62に記憶しておくことで、第2設定制御部15は、第2回転位置検出部57によって第2表示板37の回転位置(回転角度)を検出し、第2小窓35に表示される数値を把握できる。
使用者は、第2小窓35に設定しようとする最小値が表示された時点でリューズ5の回転を停止し、リューズ5を2段位置から、1段位置あるいは0段位置に移動する。すると、リューズ段数判定部11は、リューズ5が2段位置から移動されたことを判定し、第2設定制御部15に通知する。第2設定制御部15は、その時点の第2表示板37の回転位置に基づいて第2小窓35に表示されている最小値を求め、記憶部62に記憶する。
以上により、使用者がリューズ5を操作することによる最小値変更処理が終了する。
そして、ステップS6の最小値変更処理が終了した場合や、ステップS6で「NO」と判定された場合は、図6の処理が終了し、制御部10は、ステップS1〜S7までの処理を繰り返し実行する。
なお、ステップS5、S7の処理実行中は、指針4(秒針41、分針42、時針43)の運針を継続してもよいし、停止してもよい。
例えば、時刻表示処理中に、リューズ5が1段位置や2段位置に引かれた場合には、指針4による時刻表示は停止してもよいが、時刻表示を継続することが好ましい。本実施形態では、リューズ5を引いた際に、指針4は修正対象ではないためである。
また、計測値表示処理中に、リューズ5が1段位置や2段位置に引かれた場合には、分針42、時針43による時刻表示は継続することが好ましく、秒針41によるセンサー計測値の指示は継続してもよいし、停止してもよい。
最大値や最小値の変更処理中に、秒針41によるセンサー計測値の指示も継続する場合は、変更した最大値や最小値に応じて秒針41の指示位置が変更するため、使用者が見やすいレベルに最大値や最小値を設定し易い利点がある。
また、最大値や最小値の変更処理中に、秒針41によるセンサー計測値の指示を停止する場合は、最大値や最小値の変更途中で秒針41の移動してしまうことがなく、最大値や最小値が確定した時点で秒針41を移動できるため、消費電力を低減できる利点がある。
次に、本実施形態において、秒針41によるセンサー計測値の指示例について、図7〜9を参照して説明する。
使用者は、標高592mの松本市や標高713mの塩尻市で生活しているため、図7に示すように、通常は、第1表示部32に表示されるセンサー計測目盛部31の最大値を1000m、第2表示部33に表示される最小値を500mに設定している。このため、使用者が自宅(標高600m程度)において、Aボタン6を操作して計測値表示モードに設定すると、図7に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、高度600mを指示する位置(21秒位置)に移動する。
図8は、使用者が富士山を吉田ルートで登るため、富士スバルライン5合目(標高2300m)に移動した場合の指示例である。使用者は、登山中の標高を確認できるように、最大値変更処理(ステップS5)、最小値変更処理(ステップS7)において、第1表示部32に表示される最大値を4000m、第2表示部33に表示される最小値を2000mに変更した。登山口での標高は2300mであるため、使用者が計測値表示モードに設定すると、図8に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、高度2300mを指示する位置(19.5秒位置)に移動する。
使用者が計測値表示モードに設定したまま、登山すると、高度センサー65は一定時間間隔(例えば1分間隔)で高度を測定し、秒針駆動制御部16は、秒針41を高度センサー65のセンサー測定値(高度)を指示する位置に移動する。
したがって、使用者が富士山山頂(標高3776m)に到達した時点では、図9に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、高度3776mを指示する位置(41.64秒位置)に移動する。
使用者が富士山から下山して自宅に戻った場合に、最小値が1000mのままであると、センサー計測値(600m)がセンサー計測目盛部31の最小値(1000m)未満となり、秒針41で指示できない。この場合、秒針駆動制御部16は、秒針41を例えば13秒位置など、センサー計測値が最小値を下回ったことを指示する下限超過位置に移動する。したがって、使用者は、秒針41がセンサー計測目盛部31の範囲外に移動しており、最大値または最小値が適切な値ではないことを容易に把握できる。したがって、使用者は、最大値変更処理(ステップS5)、最小値変更処理(ステップS7)を実行し、最大値を1000m、最小値を500mに変更すれば、図7に示すように、秒針41の指示位置もセンサー計測目盛部31内に移動し、使用者も高度を容易に確認できる。
[第1実施形態の効果]
第1実施形態に係る電子時計1によれば、以下の効果を奏することができる。
使用者がセンサー計測目盛部31の最大値、最小値を修正できるため、電子時計1の使用状態に応じてセンサー計測値を秒針41で適切に表示することができる。すなわち、通常の生活時には高度が大きく変動しないため、センサー計測目盛部31の最大値および最小値の範囲(レンジ)を狭く設定することで、秒針41によってアナログ表示される高度を、細かく、かつ、精度よく指示できる。また、富士山登山のように、通常の高度範囲と異なる高度となり、かつ、高度が大きく変化する場合には、使用者がセンサー計測目盛部31のレンジ範囲を変更できるため、使用状態に応じて、高度を適切なレンジで指示できる。
このように、センサー計測目盛部31の最大値、最小値を、使用者がリューズ5を操作することで容易に変更できるため、使用状態に応じて、秒針41によって指示されるセンサー計測値を把握しやすい状態にすることができる。このため、使用者は、センサー計測値を直感的に把握することができる。
さらに、電子時計1は、秒針41によってセンサー計測値を表示するアナログ表示式であるため、秒針41の位置によって大まかな値を指示することができる。本実施形態では、使用者が、最大値、最小値の値を指定するため、使用者は、秒針41の指示位置からセンサー計測値の概略の値を容易に把握することができる。また、最大値、最小値は、使用者が変更操作をしない限り、固定されているので、繰り返し使用している使用者は、秒針41の位置によってセンサー計測値を直感的に把握できる。
本実施形態では、秒針41をセンサー計測値を指示する指針として兼用しているため、指針やステップモーターの数を少なくできる。このため、腕時計のように小型の電子時計1にも、容易に組み込むことができる。
また、秒針41はセンター針であるため、秒針41の先端の移動量を大きくでき、センサー計測値を指示する場合も、指示位置を精度よく読み取ることができる。
さらに、センサー計測目盛部31が時刻表示用の目盛30の下半分であり、第1表示部32を文字板3の9時位置、第2表示部33を3時位置に配置しているので、6時位置が最大値および最小値間の中央値(1/2)となる。このため、使用者は、センサー計測値がレンジの半分以上であるか以下であるかを容易に把握でき、特に、中央値を基準にしてセンサー計測値を判断する場合には、所定の計測値が前記6時位置になるように最大値、最小値を設定することができ、使用者にとって使い勝手のよいものにできる。
本実施形態では、第1表示板36、第2表示板37を第1小窓34、第2小窓35から露出させて、最大値、最小値を表示しているので、液晶パネル等の表示パネルで表示する場合に比べて消費電力を低減できる。
また、第1表示板36、第2表示板37をリューズ5の回転操作により手動で回転させているので、使用者は直感的に操作でき、さらに、モーターを用いて第1表示板36、第2表示板37を回転する場合に比べて、最大値、最小値の変更操作時の消費電力を低減できる。
センサー計測値がセンサー計測目盛部31の範囲外の場合に秒針41が指示する上限超過位置、下限超過位置を設定したので、使用者は計測値がセンサー計測目盛部31の範囲外であることを容易に把握できる。したがって、使用者は、最大値や最小値を変更する必要があることを把握でき、これらを変更することで、センサー計測値を正しく把握することができる。
記憶部62に最大値、最小値を記憶しているので、計測値表示モードが選択された場合に、前回の最大値、最小値を用いてセンサー計測目盛部31を設定でき、使用者の利便性を向上できる。
[第2実施形態]
次に、本実施形態の第2実施形態の電子時計1Aについて説明する。
第2実施形態の電子時計1Aは、第1実施形態の電子時計1に対し、高度に加えて、気圧、気温を計測可能なセンサーを備えており、このため、以下に説明する点で相違する。なお、電子時計1Aの構成や指針表示制御は、図5、6に示す第1実施形態のブロック図、フローチャートと同様であるため、説明を省略する。
電子時計1Aは、高度に加えて、気圧、気温を計測可能なセンサーを備えている。電子時計1の高度センサー65は、気圧を測定して高度を求めるため、気圧センサーを兼ねている。したがって、電子時計1Aは、電子時計1の構成に加えて温度センサーが追加されている。
電子時計1Aは、図10に示すように、秒針41で指示するセンサー計測値の種類を指示するモード針45を備えている。モード針45は、秒針41の表示モードが、時刻、高度、気圧、気温のいずれであるかを指示する。このため、文字板3には、モード針45で指示される時刻、高度、気圧、気温を示す記号「h」、「m」、「Pa」、「℃」が表記されている。そして、モード設定部12は、図示しないモード針駆動部を介して、モード針45を上記4種類から選択されたモード位置に移動する。
電子時計1Aのモード設定部12は、Aボタン6が押されると、秒針41の表示モードを、時刻表示モードと計測値表示モードとに切り替える。
モード設定部12は、計測値表示モードに切り替えられた場合、前回の計測値表示モードに設定されていたモードを選択し、さらに、Bボタン7が押される毎に、高度表示モード、気圧表示モード、気温表示モードの順にモードを切り替え、さらにBボタン7を押すと、高度表示モードに戻り、上記の順にモードを切り替える。したがって、本実施形態では、モード設定部12がセンサー選択部として機能する。
文字板3の第1小窓34、第2小窓35には、最大値、最小値を表示する第1表示部である第1表示パネル361と、第2表示部である第2表示パネル371とが設けられている。各表示パネル361、371は、液晶パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、電子ペーパーと呼ばれる電気泳動表示パネル等、数値を表示可能な表示パネルで構成されている。
リューズ5Aは、引出位置と回転量とを電気的に検出できる電子式リューズが用いられている。このため、電子時計1Aでは、リューズ5Aを1段位置に引き出して回すと、第1表示パネル361に表示される数字を変更でき、リューズ5Aを2段位置に引き出して回すと、第2表示パネル371に表示される数字を変更できるように構成されている。
最大値、最小値は、計測値表示モードの各モード毎に設定され、記憶部62に記憶される。
例えば、高度表示モードを選択した状態でリューズ5Aを1段位置、2段位置に引き出した場合は、高度表示モードにおける最大値、最小値を変更して設定できる。この際、リューズ5Aを回転した際に、第1表示パネル361、第2表示パネル371に表示される数値は、記憶部62に予め記憶されている。記憶部62には、高度表示モードの最大値、最小値として選択可能な数値のみが記憶されており、使用者は容易に数値を選択できるように構成されている。このため、使用者は、第1実施形態と同様に、リューズ5Aを回転して切り替わる数値から希望する最大値、最小値を選択する。
同様に、気圧表示モードを選択した状態でリューズ5Aを1段位置、2段位置に引き出した場合は、気圧表示モードにおける最大値、最小値を変更して設定でき、これらの最大値、最小値の選択肢も予め記憶部62に記憶されている。
同様に、気温表示モードを選択した状態でリューズ5Aを1段位置、2段位置に引き出した場合は、気温表示モードにおける最大値、最小値を変更して設定でき、これらの最大値、最小値の選択肢も予め記憶部62に記憶されている。
なお、各表示モードの最大値、最小値の変更処理は、先にAボタン6を押して計測値表示モードを選択し、さらにBボタン7を押して、高度、気圧、気温のいずれかの表示モードを選択してから、リューズ5Aを1段位置や2段位置に引き出し、さらに回転して操作してもよい。
また、先にリューズ5Aを1段位置や2段位置に引き出して、最大値や最小値の変更モードに移行してから、Bボタン7を押して、高度、気圧、気温のいずれかのモードを選択し、リューズ5Aを回転して操作してもよい。
いずれの場合もモード針45が選択されているモードを表示するため、使用者はどの表示モードの最大値、最小値を変更しているかを容易に把握できる。
次に、電子時計1Aにおいて、秒針41によるセンサー計測値の指示例について、図11〜17を参照して説明する。
図11〜17の指示例は、第1実施形態と同じく、松本市で生活している使用者が8月に富士登山を行った場合の例であり、図11〜13は気圧表示モードを選択している場合の指示例であり、図14〜17は気温表示モードを選択している場合の指示例である。
[気圧表示モードの指示例]
気圧表示モードの場合、モード針45は「Pa」の位置を指示する。また、松本市の8月の平均気圧は約940hPaなので、使用者は、通常時は、図11に示すように、センサー計測目盛部31の最大値を1000(hPa)、最小値を900(hPa)に設定している。使用者の自宅(標高600m程度)での気圧が950hPaであったとすると、図11に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、気圧950hPaを指示する位置(30秒位置)に移動する。
図12は、使用者が、富士スバルライン5合目(標高2300m)に移動した場合の指示例である。使用者は、登山中の気圧を確認できるように、最大値変更処理(ステップS5)、最小値変更処理(ステップS7)において、最大値を800hPa、最小値を600hPaに変更した。登山口(標高2300m)での気圧は775hPaであったため、図12に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、気圧775hPaを指示する位置(41.25秒位置)に移動する。
使用者が気圧表示モードに設定したまま、登山すると、高度センサー(気圧センサー)65は一定時間間隔(例えば1分間隔)で気圧を測定し、秒針駆動制御部16は、秒針41を気圧センサー65のセンサー測定値(気圧)を指示する位置に移動する。
使用者が富士山山頂(標高3776m)に到達した際に気圧が630hPaであった場合、図13に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、気圧630hPaを指示する位置(19.5秒位置)に移動する。
[気温表示モードの指示例]
気温表示モードの場合、モード針45は「℃」の位置を指示する。また、松本市の8月の平均気温は20〜30℃程度なので、使用者は、通常時は、図14に示すように、センサー計測目盛部31の最大値を40(℃)、最小値を10(℃)に設定している。使用者の自宅での気温が22℃であったとすると、図14に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、温度22℃を指示する位置(27秒位置)に移動する。
使用者が、富士スバルライン5合目に移動した場合に、気温が15℃であったとすると、図15に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、気温15℃を指示する位置(20秒位置)に移動する。
使用者が、富士山の山頂に到達した際の気温が7℃であったとすると、最小値である10℃を下回るため、図16に示すように、秒針駆動制御部16は、秒針41を、最小値未満になった場合の下限超過位置(例えば13秒位置)に移動する。
すると、使用者は、秒針41がセンサー計測目盛部31のレンジを超えていることが分かるため、最小値変更処理(ステップS7)を実行して最小値を例えば0℃に変更する。
最小値が変更されると、図17に示すように、秒針駆動制御部16は、気温7℃に対応する秒針41の位置を計算し直し、気温7℃を指示する新たな位置(20.25秒位置)に移動する。
なお、高度表示モードを選択した場合の秒針41の動作は、モード針45が「m」を指示すること以外は、第1実施形態の図7〜9に示す例と同じであるため、説明を省略する。
[第2実施形態の効果]
第2実施形態に係る電子時計1Aによれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができ、さらに、以下の効果を奏することができる。
3種類のセンサー計測値を表示できるため、使用者は様々な種類のセンサー計測値を確認することができる。また、センサー選択部であるモード設定部12で選択されたセンサーの種類に応じて最大値、最小値を記憶部62に記憶し、記憶された値を表示パネル361、第2表示パネル371に表示して設定するため、各センサー計測値に応じた適切なレンジを設定でき、使用者は秒針41の指示位置によってセンサー計測値を容易に把握できる。
さらに、最大値および最小値を使用者の変更入力操作でセンサーの種類毎に設定できるため、この点でも使用者の利便性を向上できる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態の電子時計1Bについて説明する。
第3実施形態の電子時計1Bは、前記実施形態の電子時計1、1Aに対し、最大値、最小値の倍率を指示する倍率表示部39を備える点が相違する。
すなわち、図18に示すように、電子時計1Bの文字板3には、第1小窓34、第2小窓35の他に、倍率表示部39が設けられている。
そして、第1小窓34に表示される第1表示板36Bには、1〜10までの整数が表記され、第2小窓35に表示される第2表示板37Bには、0〜9までの整数が表記される。
倍率表示部39は、第1小窓34、第2小窓35に表示される数値の倍率を指定するものであり、1倍、10倍、100倍、1000倍の4種類の倍率が表示される。
表1に、各倍率を選択した場合に、設定可能な最大値、最小値を示す。すなわち、設定可能な最大値は、第1表示板36Bに表記された数字×倍率の各数字であり、設定可能な最小値は、第2表示板37Bに表記された数字×倍率の各数字である。
なお、前記倍率表示部39における倍率の設定は、表1の用途に記載したように、モード設定部12でセンサーの種類を選択すると自動的に設定される。但し、使用者が電子時計1Bに設けられる所定のボタンを押すことなどで、倍率を変更できるようにしてもよい。
Figure 2018109594
電子時計1Bにおいて、倍率、最大値、最小値の組み合わせ例を、図18〜23を参照して説明する。
図18は、倍率を1、最大値を10、最小値を0とし、センサー計測値が「5」の場合の秒針41の指示例である。図19は、倍率を1、最大値を10、最小値を4とし、センサー計測値が「7」の場合の秒針41の指示例である。図20は、倍率を1、最大値を6、最小値を0とし、センサー計測値が「3」の場合の秒針41の指示例である。
図21は、倍率を10、最大値を100(10×10)、最小値を20(2×10)とし、センサー計測値が「60」の場合の秒針41の指示例である。図22は、倍率を100、最大値を400(4×100)、最小値を0とし、センサー計測値が「200」の場合の秒針41の指示例である。図23は、倍率を1000、最大値を9000(9×1000)、最小値を5000(5×1000)とし、センサー計測値が「7000」の場合の秒針41の指示例である。
[第3実施形態の効果]
第3実施形態に係る電子時計1Bによれば、第1実施形態と同様の効果を奏することができ、さらに、以下の効果を奏することができる。
倍率表示部39を設けたので、第1表示板36B、第2表示板37Bに表記する数字が、「0」〜「9」の1桁の数字および「10」だけであっても、センサー計測値として表示可能な範囲は、0〜10000の範囲に設定できる。
したがって、桁数が異なる様々なセンサー計測値を表示することができ、電子時計1Bに搭載されるセンサーの種類が異なる場合でも、第1表示板36B、第2表示板37Bは共通のものが利用できる。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態の電子時計1Cについて説明する。
電子時計1Cは、図24に示すように、最大値および最小値の変更入力操作を、スマートフォンなどの外部の電子機器100によって行うものである。
電子時計1Cは、電子機器100と無線通信可能な通信モジュール90が内蔵されている。また、第2実施形態の電子時計1Aと同様に、表示パネルで構成された第1表示パネル361、第2表示パネル371が設けられている。
電子機器100は、第1入力値および第2入力値を入力可能な入力部110と、第1入力値および第2入力値を送信可能な通信部120とを備えており、電子時計1Cの設定操作を行うためのアプリケーションがインストールされている。
入力部110は、タッチ入力可能な表示パネルで構成されている。入力部110には、前記アプリケーションによって、第1入力値を選択して入力する第1入力窓111と、第2入力値を選択して入力する第2入力窓112と、入力された入力値を通信部120を用いて電子時計1Cに送信する処理を指示する設定ボタン113とが表示されている。
利用者は、入力部110に表示された第1入力値、第2入力値の選択候補の数値を画面タッチ操作などで選択し、設定ボタン113を押す。電子機器100は、設定ボタン113が押されると、入力された第1入力値、第2入力値を、通信部120を用いて電子時計1Cに送信する。
電子時計1Cは、通信モジュール90で第1入力値、第2入力値を受信すると、制御部10の設定制御部13が、第1入力値を最大値とし、第2入力値を最小値として、記憶部62に記憶し、さらに、第1表示パネル361、第2表示パネル371に最大値、最小値を表示する。したがって、電子時計1Cでは、設定制御部13が入力検出部を兼ねている。
このような第4実施形態の電子時計1Cによれば、電子機器100を用いて最大値、最小値を設定できるので、設定操作を容易に行うことができる。また、電子機器100の入力部110を用いて入力できるため、センサーの種類に応じた最大値、最小値を設定する場合に、入力部110の表示を入力に適した画面に設定することもでき、変更入力操作を容易に行うことができる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、第1実施形態の電子時計1では、第1表示板36、第2表示板37は、同じ大きさの円板で構成していたが、図25に示すように、リング状の第1表示板362と、第1表示板362の内側に配置された円板状の第2表示板372とで構成してもよい。
このような構成は、従来の時計の日車、曜車の機構を流用できるため、低コストで実現できる利点がある。また、第1表示板362、第2表示板372は、第1表示板36、第2表示板37に比べて、直径を大きくできるため、表記できる数値の数も増やすことができ、最大値や最小値の選択肢を増やすことができる。
センサー計測値を指示する指針としては、秒針41に限定されない。例えば、分針42を独立したモーターで駆動している場合には、分針42をセンサー計測値を指示する指針としてもよい。
また、センサー計測値を指示する指針は、時刻表示針と兼用されるものに限定されず、時刻以外の情報を指示するモード針等と兼用してもよいし、センサー計測値を指示する専用針としてもよい。
さらに、センサー計測値を指示する指針としては、センター針に限定されず、サブダイヤル等に設けられた指針でもよい。
センサー計測目盛部31の範囲は、前記実施形態に限定されない。例えば、9時位置から12時位置を経由して3時位置までの文字板3の上半分に設けてもよい。また、12時位置から3時位置または9時位置を経由して6時位置まで文字板3の右半分あるいは左半分に設けてもよい。
さらに、センサー計測目盛部31の範囲は、半円の範囲に限定されず、例えば、2時位置から6時位置を経由して10時位置まで、中心角が240度の扇形部分に設けてもよいし、4時位置から8時位置までの中心角が120度の扇形部分に設けてもよい。
第1表示部32、第2表示部33の位置は、センサー計測目盛部31の範囲の端部近くであることが好ましいが、その位置は限定されない。例えば、センサー計測目盛部31が第1実施形態のように、3時位置から9時位置までの場合に、第1表示部32を目盛30の12時位置と回転軸40との間に配置し、第2表示部33を6時位置と回転軸40との間に配置してもよい。この場合、文字板3に、9時位置の目盛と第1表示部32とを結ぶ矢印などの線を表記し、3時位置の目盛と第2表示部33とを結ぶ矢印などの線を表記して、目盛との関係を把握できるようにしてもよい。
また、第1表示部32を文字板3の3時位置に配置し、第2表示部33を9時位置に配置し、最大値がセンサー計測目盛部31の右端で指示され、最小値が左端で指示されるようにしてもよい。
前記実施形態では、センサー計測値がセンサー計測目盛部31の範囲外である場合に、上限超過位置(47秒位置)と、下限超過位置(13秒位置)とに指針を移動していたが、最大値の位置(45秒位置)や最小値の位置(15秒位置)で指針が停止するように規制してもよい。
また、センサー計測値がセンサー計測目盛部31の範囲外である場合に、センサー計測目盛部31が例えば12時位置まで延長されていると仮定して、指針の指示位置を算出し、指示位置が12時位置を超えない場合にはその指示位置まで指針を移動してもよい。
リューズ5で最大値、最小値を変更する場合に、1段位置で最小値を変更し、2段位置で最大値を変更してもよい。
第1表示板36および第2表示板37を回転して最大値および最小値を設定する操作としては、リューズ5を回転し、その操作で輪列を回転させて各表示板36、37を回転するものに限定されない。例えば、第1表示板36、第2表示板37を回転するステップモーターおよび輪列を設け、リューズを電子式リューズで構成し、リューズの引出位置と、回転量とで、各ステップモーターを駆動して第1表示板36や第2表示板37を回転してもよい。
さらに、リューズの代わりに、Aボタン6、Bボタン7を押す回数や時間でステップモーターを駆動して第1表示板36や第2表示板37を回転してもよい。
センサーとしては、高度、気圧、気温を測定するセンサーに限定されず、紫外線、歩数や消費カロリー、照度などを検出するセンサーを設けてもよい。また、これらのセンサーは、電子時計内に内蔵されるものに限定されず、電子時計とは別体に設けられ、無線通信などでセンサー計測値を電子時計に送信できるものでもよい。
1、1A、1B、1C…電子時計、3…文字板、4…指針、41…センサー計測値の指針である秒針、42…分針、43…時針、5、5A…リューズ、6…Aボタン、7…Bボタン、10…制御部、11…リューズ段数判定部、12…モード設定部、13…設定制御部、14…第1設定制御部、15…第2設定制御部、16…指針駆動制御部である秒針駆動制御部、17…時分針駆動制御部、21…秒針駆動部、22…時分針駆動部、30…目盛、31…センサー計測目盛部、32…第1表示部、33…第2表示部、34…第1小窓、35…第2小窓、36、36B、361…第1表示板、37、37B、372…第2表示板、39…倍率表示部、40…回転軸、45…モード針、51…段数検出部、55…入力検出部、56…第1回転位置検出部、57…第2回転位置検出部、60…計時部、62…記憶部、65…高度センサー、90…通信モジュール、100…電子機器、110…入力部、111…第1入力窓、112…第2入力窓、113…設定ボタン、120…通信部、361…第1表示パネル、371…第2表示パネル。

Claims (10)

  1. センサー計測目盛部を有する文字板と、
    センサー計測値を指示する指針と、
    前記センサー計測目盛部の最大値を表示する第1表示部と、
    前記センサー計測目盛部の最小値を表示する第2表示部と、
    前記指針の駆動を制御する指針駆動制御部と、
    前記最大値および前記最小値の変更入力操作を検出する入力検出部と、
    前記入力検出部で検出された前記変更入力操作に応じて前記最大値および前記最小値を設定する設定制御部と、を備え、
    前記指針駆動制御部は、前記第1表示部に表示される前記最大値と、前記第2表示部に表示される前記最小値と、前記センサー計測値と、で求められる指示位置に、前記指針を移動する
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 請求項1に記載の電子時計において、
    前記指針は、時刻表示用に設けられた時刻表示針を兼用しており、
    前記センサー計測目盛部は、前記文字板に設けられた時刻表示用の目盛の一部であり、
    前記指針を、時刻表示針として用いる時刻表示モードと、前記センサー計測値を指示する前記指針として用いる計測値表示モードとを選択するモード設定部を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記指針は、前記文字板の平面中心に回転軸が設けられたセンター針であり、
    前記第1表示部は、前記文字板の9時位置に設けられ、
    前記第2表示部は、前記文字板の3時位置に設けられ、
    前記センサー計測目盛部は、前記文字板に設けられた時刻表示用の目盛のうち、3時位置から6時位置を経由して9時位置までの目盛で構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記第1表示部は、前記文字板に形成された第1小窓と、前記第1小窓から視認可能な第1表示板とを備えて構成され、
    前記第2表示部は、前記文字板に形成された第2小窓と、前記第2小窓から視認可能な第2表示板とを備えて構成されている
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記指針駆動制御部は、
    前記センサー計測値が前記最大値よりも大きな値の場合は、前記指針を前記センサー計測目盛部の範囲外に設けられた上限超過位置に移動し、
    前記センサー計測値が前記最小値よりも小さな値の場合は、前記指針を前記センサー計測目盛部とは異なる位置に設けられた下限超過位置に移動する
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記最大値および前記最小値を記憶する記憶部を備え、
    前記設定制御部は、前記変更入力操作に応じて前記最大値および前記最小値を変更された場合は、変更後の前記最大値および前記最小値を前記記憶部に記憶する
    ことを特徴とする電子時計。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電子時計において、
    少なくとも0段位置から2段位置まで3段階に引き出し可能なリューズを備え、
    前記設定制御部は、
    前記リューズが1段位置に引き出された場合、前記リューズの回転操作に応じて、前記最大値および前記最小値の一方を変更し、
    前記リューズが2段位置に引き出された場合、前記リューズの回転操作に応じて、前記最大値および前記最小値の他方を変更する
    ことを特徴とする電子時計。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電子時計において、
    複数種類のセンサーから前記指針で指示するセンサーを選択するセンサー選択部と、
    前記複数種類のセンサー毎に前記最大値および前記最小値を記憶する記憶部とを備え、
    前記設定制御部は、
    前記センサー選択部で選択されたセンサーの種類に応じた前記最大値および前記最小値を前記記憶部から読み出して前記第1表示部および前記第2表示部に表示し、
    前記入力検出部で前記変更入力操作が検出された場合には、前記変更入力操作に応じて前記最大値および前記最小値を変更し、
    前記指針駆動制御部は、前記第1表示部に表示される前記最大値と、前記第2表示部に表示される前記最小値と、前記センサー選択部で選択された種類の前記センサー計測値とで求められる指示位置に、前記指針を移動する
    ことを特徴とする電子時計。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記最大値および前記最小値の倍率を表示する倍率表示部を備え、
    前記設定制御部は、前記最大値および前記最小値と、前記倍率とを設定し、
    前記指針駆動制御部は、前記最大値と前記倍率とで求められる前記センサー計測目盛部の最大値と、前記最小値と前記倍率とで求められる前記センサー計測目盛部の最小値と、前記センサー計測値とで求められる指示位置に、前記指針を移動する
    ことを特徴とする電子時計。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電子時計において、
    外部の電子機器と通信可能な通信モジュールを備え、
    前記電子機器は、第1入力値および第2入力値を入力する入力部と、前記入力部で入力された前記第1入力値および前記第2入力値を送信可能な通信部とを備え、
    前記設定制御部は、
    前記電子機器から前記第1入力値を受信した場合には、前記第1入力値を用いて前記最大値を設定し、
    前記電子機器から前記第2入力値を受信した場合には、前記第2入力値を用いて前記最小値を設定する
    ことを特徴とする電子時計。
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