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JP2018194937A - 無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法 - Google Patents

無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法 Download PDF

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JP2018194937A JP2017096303A JP2017096303A JP2018194937A JP 2018194937 A JP2018194937 A JP 2018194937A JP 2017096303 A JP2017096303 A JP 2017096303A JP 2017096303 A JP2017096303 A JP 2017096303A JP 2018194937 A JP2018194937 A JP 2018194937A
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宍道 洋
Hiroshi Shishido
洋 宍道
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Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】コストを抑制しつつ、複数の無人搬送車の相対位置および姿勢を最適な状態に維持しながら搬送物の運搬を行うことが可能な無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法を提供する。【解決手段】マスターAGV1と、スレーブAGV2とを協働させて長尺物3の搬送を行うため、スレーブAGV2に少なくともマスターAGV1までの距離を測定するLRF27を搭載し、LRF27によって取得したスキャンデータに基づきマスターAGV1の位置および姿勢を求め、これを予め設定されたマスターAGV1とスレーブAGV2との間の位置および姿勢と比較してスレーブAGV2のマスターAGV1に対する位置および姿勢の誤差を求め、求めた誤差に基づいてスレーブAGV2の位置及び姿勢を補正するようスレーブAGV2の動作を制御するようにした。【選択図】図4

Description

本発明は、無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法に関し、とくに長尺物を複数台の無人搬送車で同期し協調して搬送する無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法に関する。
例えば航空機等のとくに巨大な製造物の製造ラインにおいて、搬送物として航空機のボディや主翼などの巨大な長尺重量物を無人搬送車(Automated Guided Vehicle:AGV)で搬送する場合、一台で搬送しようとすると無人搬送車自体が非常に大きくなってしまうため、扱いにくくコストも高くなる。これに対して、小型のAGVを複数台使用して搬送すれば、各AGVの取り扱いが容易で柔軟になり、製造コストも抑えられる。複数台のAGVの協調による長尺物の運搬は、一台のAGVをマスターAGVとし、マスターAGVの動きに合わせてこのマスターAGVに対してあらかじめ決められた相対位置および姿勢を維持しつつ他のAGV(スレーブAGV)を移動させることにより行う。
従来、複数の無人搬送車を協調させて搬送物の搬送を行うものとして、例えば下記特許文献1〜3が公知となっている。
下記特許文献1には、二台のロボットを、互いのオドメトリ情報と、ロボットに搬送物から受ける外力と、測域センサ(Laser Range Finder:LRF)により取得したロボット間の距離とから移動指令値を算出して、各ロボットの移動部の駆動制御を行うようにした協調搬送ロボットシステムが開示されている。
また、特許文献2には、複数のロボットを全体の移動経路を取りまとめるシステムの下でその指示に従い動作させ、レーザ距離センサによって計測した距離データに基づき、周りの壁などの環境形状からSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)と同じような方式により互いの位置・姿勢を求めて、ロボットの姿勢や移動を制御するロボットシステムが開示されている。
また、特許文献3には、全方向車輪を用いた全方向移動可能な搬送台車を用い、一台をマスター、他をスレーブとして協力して大きな搬送物を運搬する搬送台車システムが開示されている。この搬送台車システムでは、各搬送台車は車輪の回転数などのオドメトリ情報により自らの速度や走行距離などを計測し、その情報を共有することにより自らを自律的に制御している。
特開2015−99524号公報 特開2010−55415号公報 特開2011−216007号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術は、それぞれのロボットに外力のセンサとLRFとを設けているためその分コストが高くなるという問題、また、相対的な姿勢(例えば一方のロボットに対する他方のロボットの向き)は考慮されないという問題があった。
また、特許文献2に記載された技術は、壁などが近くにない場合は、各ロボットが自らの位置姿勢を推定できないおそれがあるという問題があった。
また、特許文献3に記載された技術は、各搬送台車に計測誤差や車輪のスリップなどが生じると、正確な相対位置・姿勢を維持することができないおそれがあるという問題があった。
このようなことから本発明は、コストを抑制しつつ、複数の無人搬送車の相対位置および姿勢を最適な状態に維持しながら搬送物の運搬を行うことを可能とした無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る無人搬送車の走行制御装置は、
一台の第一の無人搬送車と、一台以上の第二の無人搬送車と、前記第一の無人搬送車の動作を制御する第一の制御部と、前記第二の無人搬送車の動作を制御する第二の制御部とを含み、前記第一の無人搬送車と前記第二の無人搬送車とを協働させて搬送物の搬送を行う無人搬送車の走行制御装置であって、
前記第二の無人搬送車は少なくとも前記第一の無人搬送車までの距離を測定する測域センサを備え、
前記第二の制御部は、前記測域センサによって取得したスキャンデータに基づき前記第一の無人搬送車の位置および姿勢を求め、これを予め設定された前記第一の無人搬送車と前記第二の無人搬送車との間の位置および姿勢と比較して前記第二の無人搬送車の前記第一の無人搬送車に対する位置および姿勢の誤差を求め、求めた誤差に基づいて前記第二の無人搬送車の位置及び姿勢を補正するよう前記第二の無人搬送車の動作を制御する
ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第2の発明に係る無人搬送車の走行制御装置は、第1の発明において、
前記第二の制御部は、前記測域センサから取得したスキャンデータから前記第一の無人搬送車に対応する線分を検出し、この線分の位置及び角度から前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第3の発明に係る無人搬送車の走行制御装置は、第1の発明において、
前記第二の制御部は、前記測域センサから取得したスキャンデータからスキャンマッチングにより前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第4の発明に係る無人搬送車の走行制御装置は、第1から第3のいずれか一つの発明において、
前記第二の制御部は、前記第一の制御部から取得した第一の無人搬送車の制御情報に基づき幾何計算を用いて前記第二の無人搬送車の制御指令値を求める
ことを特徴とする。
また、上記の課題を解決するための第5の発明に係る無人搬送車の走行制御装置は、第4の発明において、
前記第二の制御部は、前記制御指令値に前記誤差を補正値として加える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第6の発明に係る無人搬送車の走行制御方法は、
一台の第一の無人搬送車と、一台以上の第二の無人搬送車とを協働させて搬送物の搬送を行う無人搬送車の走行制御方法であって、
前記第二の無人搬送車に少なくとも前記第一の無人搬送車までの距離を測定する測域センサを設け、
前記測域センサによって取得したスキャンデータに基づき前記第一の無人搬送車の位置および姿勢を求め、これを予め設定された前記第一の無人搬送車と前記第二の無人搬送車との間の位置および姿勢と比較して前記第二の無人搬送車の前記第一の無人搬送車に対する位置および姿勢の誤差を求め、求めた誤差に基づいて前記第二の無人搬送車の位置及び姿勢を補正するよう前記第二の無人搬送車の動作を制御する
ことを特徴とする無人搬送車の走行制御方法。
上記の課題を解決するための第7の発明に係る無人搬送車の走行制御方法は、第6の発明において、
前記測域センサから取得したスキャンデータから前記第一の無人搬送車に対応する線分を検出し、この線分の位置及び角度から前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第8の発明に係る無人搬送車の走行制御方法は、第6の発明において、
前記測域センサから取得したスキャンデータからスキャンマッチングにより前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第9の発明に係る無人搬送車の走行制御方法は、第6から第8のいずれか一つの発明において、
前記第一の制御部から取得した第一の無人搬送車の制御情報に基づき幾何計算を用いて前記第二の無人搬送車の制御指令値を求める
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第10の発明に係る無人搬送車の走行制御方法は、第9の発明において、
前記制御指令値に前記誤差を補正値として加える
ことを特徴とする。
本発明に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法によれば、コストを抑制しつつ、複数の無人搬送車の相対位置および姿勢を最適な状態に維持しながら搬送物の運搬を行うことができる。
本発明の実施例1におけるAGVの走行配置例を示す説明図である。 本発明の実施例1におけるAGVの他の走行配置例を示す説明図である。 本発明の実施例1に適用される無人搬送車の駆動構造を示す構造図である。 本発明の実施例1における制御装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例1におけるマスターAGV検出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1におけるスレーブAGV指令値算出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例1におけるマスターAGVの駆動輪の旋回中心、速度および角度の例を示す説明図である。 本発明の実施例2における無人搬送車の走行例を示す説明図である。 本発明の実施例2におけるマスターAGV検出処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例3における無人搬送車の走行例を示す説明図である。 本発明の実施例3における無人搬送車の他の走行例を示す説明図である。
以下、図面を用いて本発明に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法について説明する。本発明に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法は、搬送物として、例えば、航空機等のとくに巨大な製造物の製造ラインにおける、航空機のボディや主翼などの長尺重量物(以下、長尺物という)を複数台のAGVで同期並列搬送するために、各無人搬送車の走行制御を行うものである。
図1から図7を用いて本発明の実施例1に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法の詳細を説明する。
図1および図2に示すように、本実施例では第一の無人搬送車としてのマスターAGV1と、第二の無人搬送車としてのスレーブAGV2とにより搬送物としての長尺物3の同期並列搬送を行う。スレーブAGV2には、距離センサとしての測域センサ(以下、LRF)27が搭載されており、スレーブAGV2は、このLRF27によりマスターAGV1をセンシングしながら走行する。
具体的には、図3および図4に示すように、マスターAGV1は、その底面に、水平方向の全方向に操舵可能な二つの駆動輪11,12と、水平方向の全方位に旋回可能な二つの自由輪13,14とを備えており、水平方向の全方位、例えば、前後進、左右横行等が可能となっている。また、マスターAGV1には、制御基板15と、駆動モータドライバ16とが搭載されている。
制御基板15は駆動モータドライバ16へ動作指令を出力する。また、制御基板15は無線通信により後述する制御基板25からスレーブAGV2の動作状態を取得する。
駆動モータドライバ16は、制御基板15から出力される動作指令に基づいて駆動輪11,12の回転および操舵角を調整する。
また、スレーブAGV2は、その底面に、水平方向の全方向に操舵可能な二つの駆動輪21,22と、水平方向の全方位に旋回可能な二つの自由輪23,24とを備えており、水平方向の全方位、例えば、前後進、左右横行等が可能となっている。また、スレーブAGV2には、制御基板25と、駆動モータドライバ26と、LRF27と、制御用PC28とが搭載されている。
制御基板25は駆動モータドライバ26へ制御指令を出力する。また、制御基板25は無線通信により制御基板15からマスターAGV1の制御情報およびマスターAGV1の動作状態を取得する。
駆動モータドライバ26は、制御基板25から出力される制御指令に基づいて駆動輪21,22の回転および操舵角を調整する。
LRF27は、周辺の構造物までの距離データ(スキャンデータ)を取得する。本実施例においてLRF27は、少なくともスレーブAGV2からマスターAGV1までの距離(マスターAGV1の位置および姿勢)を測定するために設けられる。
制御用PC28は、マスターAGV1の制御情報(動作指令値やオドメトリ情報)を取得し、この情報を基にスレーブAGV2の制御指令値を算出するものであり、マスターAGV検出部281とスレーブAGV指令値算出部282とを備えている。
マスターAGV検出部281はLRF27によって取得したスキャンデータに基づきマスターAGV1の位置および姿勢を検出する。スレーブAGV指令値算出部282は、マスターAGV検出部281によって検出したマスターAGV1の位置および姿勢と、制御基板25が制御基板15から取得したマスターAGV1の制御信号とに基づいてスレーブAGV2の制御指令値を算出し、制御基板25を介してこの制御指令値を駆動モータドライバ26へ送信する。
すなわち、マスターAGV1とスレーブAGV2とは各制御基板15,25間で無線通信を行い、この無線通信によりスレーブAGV2はマスターAGV1の制御情報(動作指令値やオドメトリ情報)を取得し、この情報に基づいて制御用PC28においてスレーブAGV2の制御指令値を算出する。さらに、スレーブAGV2はLRF27によって取得したスキャンデータに基づいてマスターAGV1の位置および姿勢を検出し、検出したマスターAGV1の位置および姿勢に基づいてスレーブAGV2がいるべき(目標とするべき)位置及び姿勢(以下、目標位置・目標姿勢)を算出して誤差を求め、この誤差をスレーブAGV2の制御指令値に補正項として加える。なお、本実施例では制御基板15が第一の制御部を構成し、制御基板25および制御用PC28が第二の制御部を構成する。
ここで、マスターAGV1およびスレーブAGV2が理想的な(駆動輪11,12,21,22および自由輪13,14,23,24のスリップなどの誤差を発生させる要因のない)AGVであり、かつ通信遅延が無いと仮定した場合、マスターAGV1に対する動作指令値およびマスターAGV1とスレーブAGV2との間の距離設定値(以下、AGV間距離設定値)を用いれば、スレーブAGV2の理想的な制御指令値を幾何計算により求めることができる。そしてマスターAGV1の動作指令値およびスレーブAGV2の制御指令値を用いて、理想的なAGVを理想的な環境で動かせば、マスターAGV1およびスレーブAGV2を誤差なく互いの相対位置および姿勢を維持したまま動作させることができる。
しかしながら、現実には様々な要因によりマスターAGV1およびスレーブAGV2の位置および姿勢に誤差が生じ、長時間動作させると徐々にずれが生じる。
このことから、本実施例ではマスターAGV1に対する動作指令値およびAGV間距離設定値を用いてスレーブAGV2の制御指令値を算出することに加え、LRF27を用いて検出したマスターAGV1のスレーブAGV2に対する相対位置および姿勢に基づいて制御指令値を補正する。
以下、図5を用いて、制御用PC28により、マスターAGV1とスレーブAGV2との目標位置・目標姿勢との誤差を算出する処理について説明する。なお、本実施例ではマスターAGV1とスレーブAGV2とが図1に示す位置関係にあり、且つ、マスターAGV1のLRF27によってスキャンされる面(図1に示す例では側面)を直線線分とみなしてマスターAGV1を検出する例を示す。
本実施例では、まずステップS11で、マスターAGV検出部281によりLRF27からスキャンデータを読み込む。続いて、ステップS12でマスターAGV検出部281によりマスターAGV1の側面と同じ長さの線分(以下、単に線分という)を検出する。マスターAGV1の側面と同じ長さの線分を検出することにより、マスターAGV1のスレーブAGV2に対する相対位置および姿勢を求めることができる。なお、マスターAGV検出部281では、検出範囲をスレーブAGV2が目標位置にあると仮定した場合にマスターAGV1の側面が観測されるべき場所の近辺の領域に限定し、マスターAGV1とスレーブAGV2との間の距離とマスターAGV1の側面の長さとに基づいてマスターAGV1に対応する線分の検出を行う。
ステップS12に続いては、ステップS13でマスターAGV検出部281において線分が検出されたか否かを判定する。
ステップS13における判定の結果、線分が検出されていれば(YES)、ステップS14でスレーブAGV指令値算出部282により上述したマスターAGV1のスレーブAGV2に対する相対位置および姿勢並びに予め設定されたマスターAGV1とスレーブAGV2との間の距離に基づいて、スレーブAGV2の目標位置・目標姿勢を算出する。
ステップS14に続いては、ステップS15でスレーブAGV指令値算出部282によりスレーブAGV2の目標位置・目標姿勢と現在の位置・姿勢との比較を行い、スレーブAGV2の位置誤差および角度誤差を算出し、ステップS16でこの算出結果を制御基板25へ出力する。
一方、ステップS13における判定の結果、線分が検出されていなければ(NO)、ステップS17で未検出として制御基板25へ結果を出力する。
以上の処理を長尺物3の搬送が終了するまで繰り返す。
次に、図6および図7を用いて、制御用PC28のスレーブAGV指令値算出部282によりスレーブAGV2の駆動輪21,22に対する制御指令値を算出する処理について説明する。
本実施例ではまず、ステップS21でマスターAGV1の動作指令値を取得する。なお、ここで取得するマスターAGV1の動作指令値は、
(1)検出結果フラグ(マスターAGV検出部281においてマスターAGV1が検出できたかどうか)、
(2)駆動輪11の速度と操舵角、
(3)駆動輪12の速度と操舵角
である。
ステップS21に続いては、ステップS22でマスターAGV1の動作指令値に基づいて当該マスターAGV1が旋回中か否かを判定する。
ステップS22における判定の結果、マスターAGV1が直進中であれば(NO)、ステップS23に移行してスレーブAGV2の各駆動輪21,22の速度ベクトル(操舵角および速度)V21,V22をマスターAGV1の速度ベクトルV11,V12と同一にする。すなわち、マスターAGV1の各駆動輪11,12の操舵角から判断してマスターAGV1が直進している場合は、マスターAGV1の各駆動輪11,12の操舵角および速度は同じであるので、スレーブAGV2の各駆動輪21,22の制御指令値(操舵角および速度)はマスターAGV1と同一とする。
一方、ステップS22における判定の結果、マスターAGV1が旋回中であれば(YES)、ステップS29に移行して、マスターAGV1の各駆動輪11,12の操舵角から幾何計算により旋回中心Cの位置を算出し、続いてステップS30で旋回中心CからスレーブAGV2の各駆動輪21,22までの距離(半径)R21,R22を算出する。
続いて、ステップS31でマスターAGV1の各駆動輪11,12の速度と半径R11,R12とに基づいてスレーブAGV2の各駆動輪21,22の速度ベクトルV21,V22を算出する。すなわち、マスターAGV1に対して相対位置および姿勢を維持しながら動作するスレーブAGV2も旋回の中心がマスターAGV1と同一であり、速度は半径R21,R22に比例することから、マスターAGV1の速度および半径R11,R12に基づいてスレーブAGV2の各駆動輪21,22の速度を算出するとともに、旋回中心CとスレーブAGV2の各駆動輪21,22との位置関係から各駆動輪21,22の操舵角を算出する。
ステップS23,ステップS31に続いては、ステップS24で、図3に示したマスターAGV検出処理によって線分が検出されたか否かを判定する。
ステップS24における判定の結果、線分が検出されていれば(YES)、続いてステップS25で上記マスターAGV検出処理によって得られた最新のスレーブAGV2の位置誤差および角度誤差の情報を取得する。続いてステップS26で最新のスレーブAGV2の位置誤差および角度誤差に応じた補正用速度ベクトル(速度および操舵角)U21,U22を算出する。続いて、ステップS27ですでに求めたスレーブAGV2の各駆動輪21,22の速度ベクトルV21,V22にそれぞれ補正用速度ベクトルU21,U22を加算して、ステップS28に移行する。
一方、ステップS24における判定の結果、線分が検出されていなければ、ステップS28に移行する。この場合、すでに求めたスレーブAGV2の各駆動輪21,22の速度ベクトルV21,V22が維持される。
ステップS28では、得られたスレーブAGV2の各駆動輪21,22の速度ベクトルV21+U21,V22+U22またはV21,V22を制御指令値としてスレーブAGV2の駆動モータドライバ26へ送信する。
以上の処理を長尺物3の搬送が終了するまで繰り返す。
本実施例に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法によれば、スレーブAGV2に搭載されたLRF27によりマスターAGV1までの距離データを取得してスレーブAGV2に対するマスターAGV1の相対的な位置および姿勢を推定し、マスターAGV1に対するスレーブAGV2の位置および姿勢の誤差を修正することができる。
また、マスターAGV1は駆動輪11,12に対する動作指令値をスレーブAGV2に送信することができればよく、通常のAGVハードウェアを利用可能である。
また、スレーブAGV2は通常のAGVハードウェアに加えてマスターAGV1を検出するためのLRF27を搭載するだけでよく、外力センサや他のセンサ・装置を追加する必要がない。すでに障害物検知用にLRF27が搭載されていれば、これを利用することができる。
したがって、コストを抑制しつつ、マスターAGV1に対するスレーブAGV2の相対位置および姿勢を最適な状態に維持しながら長尺物3の運搬を行うことができる。
図8および図9を用いて本発明の実施例2に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法の詳細を説明する。
本実施例は、上述した実施例1に比較して、マスターAGV検出処理が異なる。その他の装置構成および構造については実施例1と同様であり、以下、図1〜4,7に示した部材と同一の作用を奏する部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
例えば、図8に示すようにマスターAGV1の外周形状が凹凸を有している場合、実施例1で説明したようにマスターAGV1の側面と同じ長さの線分を検出する手法では正確にマスターAGV1を検出することが困難となることが考えられる。そこで、本実施例では予めマスターAGV1の形状モデルを用意し、これを利用してマスターAGV1の検出を行う。マスターAGV1の形状モデルは制御用PC28に保管される。
以下、図9を用いて制御用PC28によるマスターAGV1の検出処理について説明する。
本実施例では、まずステップS41でスレーブAGV指令値算出部282によりマスターAGV1の形状モデルデータを読み込む。続いて、ステップS42でLRF27からスキャンデータを読み込み、ステップS43でスキャンマッチング処理によりマスターAGV1の位置および姿勢を算出する。すなわち、ICPなどのスキャンマッチングを用いて、LRF27により取得したスキャンデータとマスターAGV1の形状モデルとの重ね合わせが最も良好な(マッチング精度が最も高い)マスターAGV1の相対位置および姿勢を算出する。
続いて、ステップS44でマッチング精度が予め設定したしきい値以上か否かを判定する。
ステップS44における判定の結果、マッチング精度がしきい値以上であれば(YES)、ステップS45でスレーブAGV2の目標位置・目標姿勢を算出し、ステップS46でスレーブAGV2の位置および角度の誤差を算出し、ステップS47で算出結果を出力する。
一方、ステップS44における判定の結果、マッチング精度がしきい値未満であれば(NO)、ステップS48で検出結果を出力する。
以上の処理を長尺物3の搬送が終了するまで繰り返す。
このように構成される本実施例に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法によれば、実施例1の効果に加え、マスターAGV1の外径形状に依らずマスターAGV1の位置および姿勢を検出することができる。
以下、図10および図11を用いて本発明の実施例3に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法について説明する。
図10および図11に示すように、本実施例は、上述した実施例1又は実施例2に対し、マスターAGV1を挟んでスレーブAGV2の反対側にさらにスレーブAGV2を配置し、三台のAGV1,2,2により搬送物としての長尺物3の搬送を行う例である。
本実施例において、マスターAGV1の動作指令値はそれぞれのスレーブAGV2,2に送信され、各スレーブAGV2,2は実施例1又は実施例2と同じ処理を行う。マスターAGV1およびスレーブAGV2の構成は実施例1又は実施例2で説明した構成と概ね同様であり、重複する説明は省略する。
なお、本実施例ではスレーブAGV2を二台用いる例を示したが、長尺物3の大きさに応じてスレーブAGV2を三台以上用いることが可能であることは言うまでもない。
このように構成される本実施例に係る無人搬送車の走行制御装置および走行制御方法によれば、実施例1又は実施例2の効果に加え、長尺物3の大きさによらず当該長尺物3の搬送を行うことができる。
1 マスターAGV
2 スレーブAGV
3 長尺物
11,12,21,22 駆動輪
13,14,23,24 自由輪
15,25 制御基板
16,26 駆動モータドライバ
27 LRF
28 制御用PC
281 マスターAGV検出部
282 スレーブAGV指令値算出部

Claims (10)

  1. 一台の第一の無人搬送車と、一台以上の第二の無人搬送車と、前記第一の無人搬送車の動作を制御する第一の制御部と、前記第二の無人搬送車の動作を制御する第二の制御部とを含み、前記第一の無人搬送車と前記第二の無人搬送車とを協働させて搬送物の搬送を行う無人搬送車の走行制御装置であって、
    前記第二の無人搬送車は少なくとも前記第一の無人搬送車までの距離を測定する測域センサを備え、
    前記第二の制御部は、前記測域センサによって取得したスキャンデータに基づき前記第一の無人搬送車の位置および姿勢を求め、これを予め設定された前記第一の無人搬送車と前記第二の無人搬送車との間の位置および姿勢と比較して前記第二の無人搬送車の前記第一の無人搬送車に対する位置および姿勢の誤差を求め、求めた誤差に基づいて前記第二の無人搬送車の位置及び姿勢を補正するよう前記第二の無人搬送車の動作を制御する
    ことを特徴とする無人搬送車の走行制御装置。
  2. 前記第二の制御部は、前記測域センサから取得したスキャンデータから前記第一の無人搬送車に対応する線分を検出し、この線分の位置及び角度から前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の無人搬送車の走行制御装置。
  3. 前記第二の制御部は、前記測域センサから取得したスキャンデータからスキャンマッチングにより前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の無人搬送車の走行制御装置。
  4. 前記第二の制御部は、前記第一の制御部から取得した第一の無人搬送車の制御情報に基づき幾何計算を用いて前記第二の無人搬送車の制御指令値を求める
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の無人搬送車の走行制御装置。
  5. 前記第二の制御部は、前記制御指令値に前記誤差を補正値として加える
    ことを特徴とする請求項4記載の無人搬送車の走行制御装置。
  6. 一台の第一の無人搬送車と、一台以上の第二の無人搬送車とを協働させて搬送物の搬送を行う無人搬送車の走行制御方法であって、
    前記第二の無人搬送車に少なくとも前記第一の無人搬送車までの距離を測定する測域センサを設け、
    前記測域センサによって取得したスキャンデータに基づき前記第一の無人搬送車の位置および姿勢を求め、これを予め設定された前記第一の無人搬送車と前記第二の無人搬送車との間の位置および姿勢と比較して前記第二の無人搬送車の前記第一の無人搬送車に対する位置および姿勢の誤差を求め、求めた誤差に基づいて前記第二の無人搬送車の位置及び姿勢を補正するよう前記第二の無人搬送車の動作を制御する
    ことを特徴とする無人搬送車の走行制御方法。
  7. 前記測域センサから取得したスキャンデータから前記第一の無人搬送車に対応する線分を検出し、この線分の位置及び角度から前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
    ことを特徴とする請求項6記載の無人搬送車の走行制御方法。
  8. 前記測域センサから取得したスキャンデータからスキャンマッチングにより前記第一の無人搬送車の位置及び姿勢を求める
    ことを特徴とする請求項6記載の無人搬送車の走行制御方法。
  9. 前記第一の制御部から取得した第一の無人搬送車の制御情報に基づき幾何計算を用いて前記第二の無人搬送車の制御指令値を求める
    ことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の無人搬送車の走行制御方法。
  10. 前記制御指令値に前記誤差を補正値として加える
    ことを特徴とする請求項9記載の無人搬送車の走行制御方法。
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