JP2018032977A - 送信装置、通信システム、送信方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】特定データの位置が第3者に漏れにくく、送信に係る処理負荷が小さく、内容データの量が多いデータフレームの送信を実現することができる送信装置、送信方法及びコンピュータプログラムと、該送信装置を備える通信システムとを提供する。【解決手段】第1ECUはデータの繰り返し送信及び突発的な送信を行う。第1ECUは、通知されるべき内容データと、内容データが繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データEとを含むデータフレームを生成し、生成したデータフレームを送信する。第1ECUは、生成するデータフレームのデータフィールドにおける特定データEの位置を経時的に変更する。【選択図】図4
Description
本発明は、データを送信するための送信装置、送信方法及びコンピュータプログラムと、該送信装置を備える通信システムとに関する。
車両には、複数の通信装置、例えば、電気機器の動作を制御するECU(Electronic Control Unit)が相互に通信する通信システム(例えば、特許文献1を参照)が搭載されている。特許文献1に記載の通信システムでは、第1通信装置は、通信バスを介して第2通信装置に接続されている。
第1通信装置は、一定の時間間隔でデータを第2通信装置に繰り返し送信すると共に、データを第2通信装置に突発的に送信する。具体的に、第1通信装置は、第1通信装置に割り当てられた識別データと、通知されるべき内容を示す内容データと、この内容データが、繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを、通信バスを介して、第2通信装置に送信する。内容データが、繰り返しデータ又は突発データのいずれであっても、共通の識別データがデータフレームに含まれる。
第2通信装置は、通信バスを介して、種々の識別データを含むデータフレームを受信する。第2通信装置は、データフレームを受信した場合、受信したデータフレームに含まれる識別データが、第1通信装置に割り当てられた識別データと一致するか否かを判定する。
第2通信装置は、受信したデータフレームに含まれる識別データが第1通信装置に割り当てられた識別データと一致すると判定した場合、受信したデータフレームに含まれる内容データが繰り返しデータ又は突発データのいずれであるかを、受信したデータフレームに含まれる特定データに基づいて特定する。
第2通信装置は、内容データが繰り返しデータであると特定した場合、繰り返しデータに係るデータフレームを受信した時間間隔が所定の範囲内であるか否かを判定する。第2通信装置は、時間間隔が所定の範囲外であると判定した場合、受信したデータフレームは不正なデータフレームであるとして、受信したデータフレームを破棄する。
第2通信装置は、内容データが突発データであると特定した場合、又は、前述した時間間隔が所定の範囲内であると判定した場合、受信したデータフレームに含まれる内容データに応じた処理を実行する。
以上のように、データフレームに特定データが含まれているため、内容データが、突発データであっても、第2通信装置によって誤って破棄されることはない。
以上のように、データフレームに特定データが含まれているため、内容データが、突発データであっても、第2通信装置によって誤って破棄されることはない。
しかしながら、特許文献1に記載の通信システムでは、設計段階でデータフレーム内における特定データの位置が決められた後、特定データの位置が変更されることはない。
第1通信装置に割り当てられた識別データと、特定データの位置とが第3者に漏れたと仮定する。第3者は、第3通信装置を通信バスに不正に接続し、第3通信装置に、第1通信装置に割り当てられた識別データと、内容データが突発データであることを示す特定データとを含む不正なデータフレームを第2通信装置へ送信させる。これにより、第3者は、第2通信装置を思い通りに動作させることができる。
第1通信装置に割り当てられた識別データと、特定データの位置とが第3者に漏れたと仮定する。第3者は、第3通信装置を通信バスに不正に接続し、第3通信装置に、第1通信装置に割り当てられた識別データと、内容データが突発データであることを示す特定データとを含む不正なデータフレームを第2通信装置へ送信させる。これにより、第3者は、第2通信装置を思い通りに動作させることができる。
このような不適切な動作を第2通信装置に行わせない構成として、データフレームに、認証を行うための認証データを加え、第2通信装置に、認証データを用いて内容データを認証させる構成が考えられる。しかしながら、この構成では、認証データを生成し、生成した認証データをデータフレームに加える処理が必要であるため、送信に係る処理負荷が大きいという問題がある。更に、通常、データフレームを構成するビットデータの数は限定的であるため、1つのデータフレームで送信することが可能な内容データの量が少ないという問題もある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、特定データの位置が第3者に漏れにくく、送信に係る処理負荷が小さく、内容データの量が多いデータフレームの送信を実現することができる送信装置、送信方法及びコンピュータプログラムと、該送信装置を備える通信システムとを提供することにある。
本発明に係る送信装置は、データの繰り返し送信及び突発的な送信を行う送信部を備える送信装置において、通知されるべき内容を示す内容データと、該内容データが、前記繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、前記突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを生成する生成部と、該生成部が生成するデータフレームにおける前記特定データの位置を変更する変更部とを備え、前記送信部は、前記生成部が生成したデータフレームを送信することを特徴とする。
本発明に係る送信装置は、前記データフレームには、識別を行うための識別データが更に含まれ、前記繰り返しデータ及び突発データ夫々に係る前記データフレームに含まれる前記識別データは同一であることを特徴とする。
本発明に係る送信装置は、前記変更部は、前記繰り返しデータに係る前記データフレームを送信する都度、又は、前記突発データに係る前記データフレームを送信する都度、前記特定データの位置を変更することを特徴とする。
本発明に係る送信装置は、前記内容データはN(N:自然数)ビットのデータによって構成され、前記特定データは1ビットのデータによって構成され、前記データフレームでは、前記Nビットのデータと、前記特定データとが連続的に配置されており、前記特定データの位置は、該特定データが前記Nビットのデータ中の1ビット又は2ビットのデータと隣接する位置であることを特徴とする。
本発明に係る通信システムは、前述した送信装置と、該送信装置が送信したデータフレームを受信する受信装置とを備えることを特徴とする。
本発明に係る送信方法は、データの繰り返し送信及び突発的な送信を行う送信方法において、通知されるべき内容を示す内容データと、該内容データが、前記繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、前記突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを生成し、生成するデータフレームにおける前記特定データの位置を変更し、生成したデータフレームを送信することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、通知されるべき内容を示す内容データと、該内容データが繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを生成し、生成するデータフレームにおける前記特定データの位置を変更し、生成したデータフレームの送信を指示する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明に係る送信装置、送信方法及びコンピュータプログラムにあっては、内容データと、内容データが繰り返しデータであることを示す特定データとを含むデータフレームが繰り返し送信される。また、内容データと、内容データが突発データであることを示す特定データとを含むデータフレームが突発的に送信される。
生成されるデータフレームにおける特定データの位置が変更される。このため、特定データの位置が第3者に漏れにくい。特定データの位置が漏れにくいので、認証を行うための認証データを生成し、認証データをデータフレームに加える必要がない。このため、送信に係る処理負荷が小さく、内容データの量を多くすることが可能である。
本発明に係る送信装置にあっては、識別データ、内容データ及び特定データが含まれるデータフレームが送信される。繰り返しデータ及び突発データ夫々に係るデータフレームの送信に共通の識別データが用いられる。繰り返しデータに係るデータフレームは、内容データが繰り返しデータであるデータフレームである。突発データに係るデータフレームは、内容データが突発データであるデータフレームである。
本発明に係る送信装置にあっては、例えば、繰り返し送信の時間間隔が長い構成では、繰り返しデータに係るデータフレームを送信する都度、特定データの位置を変更する。例えば、繰り返し送信の時間間隔が短い構成では、突発データに係るデータフレームを送信する都度、特定データの位置を変更する。
本発明に係る送信装置にあっては、データフレームでは、内容データを構成するNビットのデータと、1ビットのデータで構成される特定データとが連続的に配置されている。特定データの位置は、特定データがNビットのデータ中の1ビット又は2ビットのデータと隣接する1つの位置から、特定データがNビットのデータ中の1ビット又は2ビットのデータと隣接する他の位置に変更される。
本発明に係る通信システムにあっては、送信装置は、内容データ及び特定データを含むデータフレームを受信装置に送信する。受信装置は、特定データが示す内容、又は、繰り返しデータに係るデータフレームを受信した時間間隔等に基づいて種々の処理を実行する。
本発明によれば、特定データの位置が第3者に漏れにくく、送信に係る処理負荷が小さく、内容データの量が多いデータフレームの送信を実現することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。通信システム1は、車両に好適に搭載されており、第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13及び通信バスL1を備える。第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13は通信バスL1に各別に接続されている。通信バスL1は、例えば、2つの導線が撚り合されたツイストペア線である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における通信システム1の要部構成を示すブロック図である。通信システム1は、車両に好適に搭載されており、第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13及び通信バスL1を備える。第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13は通信バスL1に各別に接続されている。通信バスL1は、例えば、2つの導線が撚り合されたツイストペア線である。
第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13夫々には、車両に搭載されている図示しない電気機器が接続されている。第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13夫々は、自装置に接続されている電気機器の動作を制御する。第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13は、通信バスL1を介して、相互に通信し、複数の電気機器に協調動作を行わせる。
第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13は、CAN(Controller Area Network)プロトコル、又は、CAN−FD(Controller Area Network with Flexible Data Rate)プロトコルに従って、通信バスL1を介した通信を行う。第1ECU11及び第2ECU12夫々は、通信バスL1を介して、データフレームを送信する。通信システム1では、第3ECU13はデータフレームを送信することはない。
図2はデータフレームの説明図である。データフレームは、SOF(Start Of Frame)、アービトレーションフィールド、コントロールフィールド、データフィールド、CRC(Cyclic Redundancy Check)フィールド、ACK(Acknowledge)及びEOF(End Of Frame)によって構成される。
SOFは1ビットのデータによって構成され、このビットのデータは、例えば、ゼロ(ドミナント)である。SOFはメッセージの開始を示す。
アービトレーションフィールドには、識別を行うための識別データと、RTR(Remote Transmission Request)ビットとが含まれる。第1ECU11及び第2ECU12がデータフレームを同時に送信した場合、第1ECU11及び第2ECU12は、アービトレーションフィールドに含まれる識別データに基づいて、アービトレーション(調停)を行う。これにより、第1ECU11及び第2ECU12中の一方のECUがデータフレームを送信し、他方のECUはデータフレームの送信を停止する。
アービトレーションフィールドには、識別を行うための識別データと、RTR(Remote Transmission Request)ビットとが含まれる。第1ECU11及び第2ECU12がデータフレームを同時に送信した場合、第1ECU11及び第2ECU12は、アービトレーションフィールドに含まれる識別データに基づいて、アービトレーション(調停)を行う。これにより、第1ECU11及び第2ECU12中の一方のECUがデータフレームを送信し、他方のECUはデータフレームの送信を停止する。
コントロールフィールドには、データフィールドの長さを示すデータが含まれている。
データフィールドには、通知されるべき内容を示す内容データが含まれている。
CRCフィールドは複数のビットのデータによって構成される。CRCフィールドに含まれるデータはコード及びCRC境界を示す。コードは、例えば、15ビットのデータによって表され、CRC境界は1ビットのデータによって表される。
データフィールドには、通知されるべき内容を示す内容データが含まれている。
CRCフィールドは複数のビットのデータによって構成される。CRCフィールドに含まれるデータはコード及びCRC境界を示す。コードは、例えば、15ビットのデータによって表され、CRC境界は1ビットのデータによって表される。
ACKは、1ビットのデータによって構成され、メッセージが正しく受信されたか否かの確認に用いられる。
EOFに含まれるデータはメッセージの終了を示す。EOFは、例えば、夫々が1(リセッシブ)である7ビットのデータによって構成される。
EOFに含まれるデータはメッセージの終了を示す。EOFは、例えば、夫々が1(リセッシブ)である7ビットのデータによって構成される。
第1ECU11及び第2ECU12中の1つが送信したデータフレームは、通信バスL1に接続されている全てのECUによって受信される。第1ECU11,第2ECU12及び第3ECU13夫々は、データフレームを受信した場合、受信したデータフレームのアービトレーションフィールドに含まれる識別データに基づいて、受信したデータフレームを破棄すべきか否かを判定する。
第1ECU11,第2ECU12及び第3ECU13夫々は、受信したデータフレームを破棄すべきと判定した場合、受信したデータフレームを破棄する。
第1ECU11,第2ECU12及び第3ECU13夫々は、受信したデータフレームを破棄すべきではないと判定した場合、受信したデータフレームのデータフィールドに含まれる内容データに係る処理を実行する。
第1ECU11,第2ECU12及び第3ECU13夫々は、受信したデータフレームを破棄すべきではないと判定した場合、受信したデータフレームのデータフィールドに含まれる内容データに係る処理を実行する。
図3は識別データの説明図である。第1ECU11は、識別データD1aを含むデータフレームを、予め設定されている基準時間以上の時間間隔で繰り返し送信する。更に、第1ECU11は、識別データD1aを含むデータフレームを突発的に送信する。第1ECU11は送信装置として機能する。
なお、データフレームを突発的に送信することは、送信の時間間隔に制限されることなく、データフレームを送信することである。
なお、データフレームを突発的に送信することは、送信の時間間隔に制限されることなく、データフレームを送信することである。
第1ECU11は、識別データD1aを含むデータフレームを送信する場合、識別データD1aだけではなく、特定データE(図4参照)をデータフレームに加える。特定データEは、自身(特定データE)が含まれているデータフレームの内容データが、繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示し、1ビットのデータによって構成される。例えば、特定データEがゼロ(ドミナント)であることは、内容データが繰り返しデータであることを示し、特定データEが1(リセッシブ)であることは突発データであることを示す。特定データEの位置は、データフィールドの中で変更される。
また、第1ECU11は、識別データD1bを含むデータフレームを送信する。これにより、第1ECU11は、特定データEの位置に係る問合せの応答を行う。具体的には、第1ECU11は、特定データEの位置を通知する。
第2ECU12は、識別データD2aを含むデータフレームを送信する。これにより、第2ECU12は、特定データEの位置に係る問合せ、又は、特定データEの位置の初期化の要求を行う。また、第2ECU12は、識別データD2bを含むデータフレームを突発的に送信する。
第3ECU13は、前述したように、データフレームを送信することはない。
第3ECU13は、前述したように、データフレームを送信することはない。
第1ECU11は、第2ECU12が送信したデータフレームを受信する。従って、第1ECU11は、識別データD2aを含むデータフレームと、識別データD2bを含むデータフレームを受信する。第1ECU11は、受信したデータフレームに識別データD2aが含まれている場合、受信したデータフレームに含まれている内容データに係る処理を実行する。第1ECU11は、受信したデータフレームに識別データD2bが含まれている場合、受信したデータフレームを破棄する。
第2ECU12は、第1ECU11が送信したデータフレームを受信する。従って、第2ECU12は、識別データD1aを含むデータフレームと、識別データD1bを含むデータフレームを受信する。第2ECU12は、受信したデータフレームに識別データD1a,D1b中の1つが含まれている場合、受信したデータフレームに含まれている内容データに係る処理を実行する。第2ECU12は受信装置として機能する。
第3ECU13は、第1ECU11及び第2ECU12夫々が送信したデータフレームを受信する。従って、第3ECU13は、識別データD1aを含むデータフレーム、識別データD1bを含むデータフレーム、識別データD2aを含むデータフレーム、及び、識別データD2bを含むデータフレームを受信する。第3ECU13は、受信したデータフレームに識別データD1a,D1b,D2a中の1つが含まれている場合、受信したデータフレームを破棄する。第3ECU13は、受信したデータフレームに識別データD2bが含まれている場合、受信したデータフレームに含まれている内容データに係る処理を実行する。
従って、第1ECU11によって送信され、識別データD1a,D1b中の1つを含むデータフレームの内容データに係る処理は、第2ECU12によって実行される。第2ECU12によって送信され、識別データD2aを含むデータフレームの内容データに係る処理は、第1ECU11によって実行される。第2ECU12によって送信され、識別データD2bを含むデータフレームの内容データに係る処理は、第3ECU13によって実行される。
図4は、識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドの説明図である。前述したように、識別データD1aのデータフレームのデータフィールドには、内容データと、1ビットのデータによって構成される特定データEとが含まれている。内容データは、5ビットのデータ、具体的には、5つのビットデータB0,B1,・・・,B4によって構成される。ビットデータB0,B1,・・・,B4夫々は、1ビットのデータであり、ゼロ又は1を示す。ビットデータB0,B1,・・・,B4がこの順序で連続的に配置されることによって、内容データが示す内容が読み出される。
識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドでは、5つのビットデータB0,B1,・・・B4及び特定データEが連続的に配置されている。識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドでは、ビットデータB0,B1,・・・,B4は、先頭から、この順で配置されている。特定データEの位置は、5つのビットデータB0,B1,・・・,B4中の1つ又は2つと隣接する位置である。言い換えると、特定データEは、ビットデータB0,B1,・・・,B4の先頭、最後尾、又は、中途に挿入されている。
図5は第1ECU11の要部構成を示すブロック図である。第1ECU11は、通信部21、時計部22、出力部23、記憶部24及び制御部25を有する。これらはバス26に接続されている。通信部21は、バス26の他に通信バスL1に接続されている。出力部23は、バス26の他に、第1ECU11に対応する電気機器に接続されている。
通信部21は、制御部25の指示に従って、識別データD1a,D1b中の1つを含むデータフレームを、通信バスL1を介して送信する。また、通信部21は、第2ECU12が送信したデータフレームを受信する。このデータフレームには、前述したように、識別データD2a,D2b中の1つが含まれている。
なお、第3ECU13がデータフレームを送信するように構成されている場合、通信部21は、第3ECU13が送信したデータフレームも受信する。
なお、第3ECU13がデータフレームを送信するように構成されている場合、通信部21は、第3ECU13が送信したデータフレームも受信する。
制御部25は、時計部22から、現在の日時、具体的には、現在の年月日及び時刻を示す日時情報を取得する。制御部25が取得した日時情報が示す日時は、この日時情報の取得時点において、時計部22が示す日時と略一致している。
出力部23は、制御部25の指示に従って、出力部23に接続されている電気機器に信号を出力する。この電気機器は、出力部23が出力した信号に従って動作する。制御部25は、出力部23に信号を出力させることによって、出力部23に接続されている電気機器の動作を制御する。
出力部23は、制御部25の指示に従って、出力部23に接続されている電気機器に信号を出力する。この電気機器は、出力部23が出力した信号に従って動作する。制御部25は、出力部23に信号を出力させることによって、出力部23に接続されている電気機器の動作を制御する。
記憶部24は、例えば、不揮発性メモリである。記憶部24には、特定データEの位置を示すデータ位置情報と、予め設定されている特定データEの初期位置を示す初期位置情報が記憶されている。記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置は制御部25によって変更される。記憶部24には、更に、制御プログラムP1が記憶されている。
制御部25は図示しないCPU(Central Processing Unit)を有する。制御部25のCPUは、記憶部24に記憶されている制御プログラムP1を実行することによって、繰り返し送信処理、突発送信処理及び対処処理を実行する。繰り返し送信処理は、通信部21に指示して、識別データD1aを含むデータフレームを繰り返し送信させる処理である。突発送信処理は、通信部21に指示して、識別データD1aを含むデータフレームを突発的に送信させる処理である。対処処理は、第2ECU12が、識別データD2aを含むデータフレームを送信することによって行った問合せ、及び、初期化の要求に対処する処理である。制御プログラムP1は、制御部25のCPUに繰り返し送信処理、突発送信処理及び対処処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
なお、制御プログラムP1は、コンピュータが読み取り可能に、記憶媒体A1に記憶されていてもよい。この場合、図示しない読み出し装置によって記憶媒体A1から読み出された制御プログラムP1が記憶部24に記憶される。記憶媒体A1は、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気ディスク、磁気光ディスク又は半導体メモリ等である。光ディスクは、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)−ROM、又は、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)等である。磁気ディスクは、例えばハードディスクである。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部装置から制御プログラムP1をダウンロードし、ダウンロードした制御プログラムP1を記憶部24に記憶してもよい。
図6は繰り返し送信処理の手順を示すフローチャートである。制御部25は、前述した基準時間よりも短い周期で繰り返し送信処理を実行する。記憶部24には繰り返し送信情報が記憶されている。繰り返し送信情報は、繰り返し送信処理で通信部21がデータフレームを送信した日時を示す。繰り返し送信情報が示す日時は制御部25によって変更される。
繰り返し送信処理では、制御部25は、時計部22から日時情報を取得し(ステップS1)、取得した日時情報が示す日時と、繰り返し送信情報が示す日時との時間間隔を算出する(ステップS2)。次に、制御部25は、ステップS2で算出した時間間隔が基準時間以上であるか否かを判定する(ステップS3)。制御部25は、時間間隔が基準時間未満であると判定した場合(S3:NO)、繰り返し送信処理を終了する。次の周期が到来した場合、制御部25は繰り返し送信処理を再び実行する。従って、制御部25は、基準時間よりも短い周期でステップS3を繰り返し実行し、時間間隔が基準時間以上となるまで待機する。
制御部25は、時間間隔が基準時間以上であると判定した場合(S3:YES)、記憶部24からデータ位置情報を読み出し(ステップS4)、識別データD1a、内容データ及び特定データEを含むデータフレームを生成する(ステップS5)。ステップS5で生成されるデータフレームのデータフィールドでは、ステップS4で読み出したデータ位置情報が示す位置に特定データEが位置する。例えば、データ位置情報が示す特定データEの位置が先頭から4ビット目を示す場合、制御部25は、図4に示すようなデータフレームを生成する。制御部25は生成部として機能する。
ステップS5では、繰り返しデータに係るデータフレーム、即ち、内容データが繰り返しデータであるデータフレームが生成される。ステップS5で生成されたデータフレームに含まれている特定データEは、内容データが繰り返しデータであることを示し、例えば、ゼロ(ドミナント)である。内容データは、通知されるべき内容、即ち、センサが検出した検出値、又は、種々の指示等を示す。
次に、制御部25は、ステップS5で生成したデータフレームの送信を通信部21に指示する(ステップS6)。これにより、通信部21は、ステップS5で生成されたデータフレームを、通信バスL1を介して送信する。基準時間以上の時間間隔でステップS6が実行されるため、通信部21は、基準時間以上の時間間隔で繰り返しデータに係るデータフレームを繰り返し送信する。繰り返しデータに係るデータフレームには識別データD1aが含まれている。
制御部25は、ステップS6を実行した後、繰り返し送信情報が示す日時を、ステップS1で取得した日時情報が示す日時に変更する(ステップS7)。従って、繰り返し送信情報が示す日時は、繰り返し送信処理でデータフレームが送信された最近の日時である。
制御部25は、ステップS7を実行した後、繰り返し送信処理を終了する。
制御部25は、ステップS7を実行した後、繰り返し送信処理を終了する。
図7は突発送信処理の手順を示すフローチャートである。制御部25は、所定の条件が満たされる場合に突発送信処理を実行する。所定の条件は、図示しないセンサが検出した検出値が所定値以上であること、又は、第1ECU11が有する図示しない受付部が、使用者から、第2ECU12に接続されている電気機器が行う特定動作の実施の指示を受け付けたこと等である。
突発送信処理では、まず、制御部25は、記憶部24からデータ位置情報を読み出し(ステップS11)、識別データD1a、内容データ及び特定データを含むデータフレームを生成する(ステップS12)。ステップS12で生成されるデータフレームのデータフィールドでは、ステップS11で読み出したデータ位置情報が示す位置に特定データEが位置する。
ステップS12では、突発データに係るデータフレーム、即ち、内容データが突発データであるデータフレームが生成される。ステップS12で生成されたデータフレームに含まれている特定データEは、内容データが突発データであることを示し、例えば、1(リセッシブ)である。内容データは、センサが検出した検出値、又は、種々の指示等を示す。
次に、制御部25は、ステップS12で生成したデータフレームの送信を通信部21に指示する(ステップS13)。これにより、通信部21は、ステップS12で生成され、識別データD1aを含むデータフレームを、通信バスL1を介して突発的に送信する。通信部21は送信部として機能する。
以上のように、繰り返しデータ及び突発データ夫々に係るデータフレームには識別データD1aが含まれている。
以上のように、繰り返しデータ及び突発データ夫々に係るデータフレームには識別データD1aが含まれている。
制御部25は、ステップS13を実行した後、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する(ステップS14)。前述したように、繰り返し送信処理のステップS5、及び、突発送信処理のステップS12では、制御部25は、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す位置に特定データEが位置するデータフレームを生成する。制御部25は、ステップS14を実行することによって、ステップS5,S12夫々で生成するデータフレームにおける特定データEの位置を変更する。制御部25は、突発送信処理のステップS13が実行されて、通信部21が突発データに係るデータフレームを送信する都度、特定データEの位置を変更する。このタイミングで特定データEの位置を変更する構成は、前述した基準時間が短い通信システム1に適している。制御部25は変更部としても機能する。
図8は特定データEの位置変更の説明図である。図8には、データ位置情報が示す特定データEの位置が変更される前における特定データEの位置と、データ位置情報が示す特定データEの位置が変更された後における特定データEの位置とが示されている。図8に示すように、ステップS14では、制御部25は、データ位置情報が示す特定データEの位置を、1ビット前側の位置に変更する。特定データEの位置を変更する前における特定データEの位置がデータフィールドの先頭であった場合、ステップS14では、制御部25は、データ位置情報が示す特定データEの位置を、データフィールドの最後尾に変更する。内容データを構成する5つのビットデータB0,B1,・・・,B4は、前述したように、前側から順次配置されている。
以上のように、制御部25は、特定データEの位置を、特定データEが5つのビットデータB0,B1,・・・,B4中の1つ又は2つと隣接する1つの位置から、特定データEが5つのビットデータB0,B1,・・・,B4中の1つ又は2つと隣接する他の位置に変更する。
制御部25は、ステップS14を実行した後、突発送信処理を終了する。
制御部25は、ステップS14を実行した後、突発送信処理を終了する。
以上のように、第1ECU12の制御部25は、繰り返し送信処理及び突発送信処理夫々で生成するデータフレームにおける特定データEの位置を経時的に変更する。このため、特定データEの位置が第3者に漏れにくい。また、特定データEの位置が第3者に漏れにくいので、制御部25は、認証を行うための認証データを生成し、生成した認証データをデータフレームのデータフィールドに加える必要がない。このため、送信に係る処理負荷が小さく、内容データの量を多くすることが可能である。
図9は対処処理の手順を示すフローチャートである。制御部25は、通信部21が、識別データD2aを含むデータフレームを受信した場合に対処処理を実行する。前述したように、第2ECU12は、識別データD2aを含むデータフレームを送信することによって、特定データEの位置に係る問合せ、又は、特定データEの位置の初期化の要求を行う。
対処処理では、制御部25は、まず、通信部21が受信した識別データD2aのデータフレームに含まれる内容データが示す内容が特定データEの位置に係る問合せであるか否かを判定する(ステップS21)。制御部25は、内容が問合せであると判定した場合(S21:YES)、特定データEの位置を示す内容データを含むデータフレームを生成する(ステップS22)。ここで、内容データが示す位置は、ステップS22が実行された時点で記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置である。また、ステップS22で生成されるデータフレームには識別データD1bが含まれている。
次に、制御部25は、ステップS22で生成したデータフレームの送信を通信部21に指示する(ステップS23)。これにより、通信部21は、制御部25がステップS22で生成したデータフレームを送信する。結果、第2ECU12に、第1ECU11の記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が通知される。
制御部25は、内容が問合せではないと判定した場合(S21:NO)、通信部21が受信した識別データD2aのデータフレームに含まれる内容データに基づいて、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置の初期化が要求されているか否かを判定する(ステップS24)。制御部25は、特定データEの位置の初期化が要求されていると判定した場合(S24:YES)、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を、初期位置情報が示す初期位置に変更する(ステップS25)。
制御部25は、ステップS23若しくはステップS25を実行した後、又は、特定データEの位置の初期化が要求されていないと判定した場合(S24:NO)、対処処理を終了する。
制御部25は、ステップS23若しくはステップS25を実行した後、又は、特定データEの位置の初期化が要求されていないと判定した場合(S24:NO)、対処処理を終了する。
以上のように構成された第1ECU11では、通信部21は、識別データD1a、内容データ及び特定データを含むデータフレームの繰り返し送信及び突発的な送信を行う。制御部25は、通信部21が識別データD1a、内容データ及び特定データを含むデータフレームを突発的に送信する都度、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を1ビット前側の位置に変更する。
また、特定データEの位置に係る問合せが第2ECU12によって行われた場合、通信部21は、識別データD1bと、特定データEの位置を示す内容データとを含むデータフレームを送信し、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を第2ECU12に通知する。
更に、特定データEの位置の初期化が第2ECU12によって要求された場合、制御部25は、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を初期位置に変更する。
更に、特定データEの位置の初期化が第2ECU12によって要求された場合、制御部25は、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を初期位置に変更する。
図10は第2ECU12の要部構成を示すブロック図である。第2ECU12は、通信部31、時計部32、出力部33、記憶部34及び制御部35を有する。これらはバス36に接続されている。通信部31は、バス36の他に通信バスL1に接続されている。出力部33は、バス36の他に、第2ECU12に対応する電気機器に接続されている。
通信部31は、制御部35の指示に従って、識別データD2a,D2b中の1つを含むデータフレームを、通信バスL1を介して送信する。また、通信部31は、第1ECU11が送信したデータフレームを受信する。このデータフレームには、前述したように、識別データD1a,D1b中の1つが含まれている。
なお、第3ECU13がデータを送信するように構成されている場合、通信部31は、第3ECU13が送信したデータフレームも受信する。
なお、第3ECU13がデータを送信するように構成されている場合、通信部31は、第3ECU13が送信したデータフレームも受信する。
制御部35は、時計部32から、現在の日時を示す日時情報を取得する。制御部35が取得した日時情報が示す日時は、この日時情報の取得時点において、時計部32が示す日時と略一致している。
出力部33は、制御部35の指示に従って、出力部33に接続されている電気機器に信号を出力する。この電気機器は、出力部33が出力した信号に従って動作する。制御部35は、出力部33に信号を出力させることによって、出力部33に接続されている電気機器の動作を制御する。
記憶部34は、例えば、不揮発性メモリである。記憶部34には、特定データの位置を示すデータ位置情報と、予め設定されている特定データの初期位置を示す初期位置情報とが記憶されている。記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す位置は制御部35によって変更される。また、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されている初期位置情報が示す初期位置は一致している。記憶部34には、更に、制御プログラムP2が記憶されている。
制御部35は図示しないCPUを有する。制御部35のCPUは、記憶部34に記憶されている制御プログラムP2を実行することによって、第2ECU側送信処理及び受信データ処理を実行する。第2ECU側送信処理は、通信部31に指示して、識別データD2bを含むデータフレームを送信させる処理である。受信データ処理は、通信部31が、識別データD1aを含むデータフレームを受信した場合に実行する処理である。制御プログラムP2は、制御部35のCPUに第2ECU側送信処理及び受信データ処理を実行させるためのコンピュータプログラムである。
なお、制御プログラムP2は、コンピュータが読み取り可能に、記憶媒体A2に記憶されていてもよい。この場合、図示しない読み出し装置によって記憶媒体A2から読み出された制御プログラムP2が記憶部34に記憶される。記憶媒体A2は、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気ディスク、磁気光ディスク又は半導体メモリ等である。また、図示しない通信網に接続されている図示しない外部装置から制御プログラムP2をダウンロードし、ダウンロードした制御プログラムP2を記憶部34に記憶してもよい。
第2ECU側送信処理に関して、第3ECU13に接続されている電気機器が車両のドアをロック又はアンロックするドアモータであると仮定する。第2ECU12の制御部35は、例えば、第2ECU12が有する図示しない無線受信部が電子キーからドアのアンロックを指示するアンロック信号を受信した場合、第2ECU側送信処理を実行する。第2ECU側送信処理では、制御部35は、通信部31に指示して、識別データD2bと、ドアのアンロックを指示する内容データとを含むデータフレームを送信させる。その後、制御部35は第2ECU側送信処理を終了する。第3ECU13は、第2ECU側送信処理で通信部31が送信したデータフレームを受信した場合、自装置に接続されているドアモータにドアをアンロックさせる。
図11及び図12は受信データ処理の手順を示すフローチャートである。制御部35は、通信部31が、識別データD1aを含むデータフレームを受信した場合に受信データ処理を実行する。記憶部34には受信情報が記憶されている。受信情報は、内容データが繰り返し送信に係る繰り返しデータであるデータフレームを通信部31が受信した日時を示す。受信情報が示す日時は制御部35によって変更される。
受信データ処理では、制御部35は、まず、記憶部34からデータ位置情報を読み出し(ステップS31)、通信部31が受信したデータフレームが含む内容データが突発データであるか否かを判定する(ステップS32)。ステップS32では、制御部35は、通信部31が受信したデータフレームのデータフィールドにおいて、ステップS31で読み出したデータ位置情報が示す位置にある1ビットのデータを特定データEとみなす。制御部35は、特定データEが突発データを示す場合、例えば、特定データEが1(リセッシブ)である場合、内容データが突発データであると判定する。制御部35は、特定データEが繰り返しデータを示す場合、例えば、特定データEがゼロ(ドミナント)である場合、内容データが突発データではないと判定する。
制御部35は、内容データが突発データであると判定した場合(S32:YES)、突発送信処理のステップS14と同様に、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する(ステップS33)。従って、ステップS33では、データ位置情報が示す特定データEの位置が1ビット前側の位置に変更される。前述したように、第1ECU11の制御部25は、突発送信処理で、通信部21が突発データに係るデータフレームを送信する都度、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する。第2ECU12の制御部35がステップS33を実行することによって、記憶部24,34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が一致する。
次に、制御部35は、通信部31が受信したデータフレームに含まれている内容データに応じた処理を実行する(ステップS34)。例えば、出力部33に接続されている電気機器が車両のパワーウィンドウを開閉するウィンドウモータである場合において、内容データがパワーウィンドウの開放を指示する内容を示しているとき、制御部35は、出力部33に指示して、信号を電気機器に出力させる。電気機器はパワーウィンドウを開放する。
制御部35は、内容データが突発データではない、即ち、内容データが繰り返しデータであると判定した場合(S32:NO)、時計部32から日時情報を取得する(ステップS35)。次に、制御部35は、ステップS35で取得した日時情報が示す日時と、受信情報が示す日時との時間間隔を算出し(ステップS36)、算出した時間間隔が基準時間以上であるか否かを判定する(ステップS37)。
繰り返し送信処理の説明で述べたように、第1ECU11の制御部25は、基準時間以上の時間間隔で、繰り返しデータに係るデータフレームの送信を通信部21に指示する。このため、ステップS36で算出した時間間隔が基準時間未満である場合、通信部31が受信したデータフレームが不正なデータフレームである確率が高い。繰り返し送信処理のステップS2、及び、受信データ処理のステップS37では、同一の基準時間が用いられる。
制御部35は、時間間隔が基準時間以上であると判定した場合(S37:YES)、受信情報が示す日時を、ステップS35で取得した日時情報が示す日時に変更する(ステップS38)。従って、受信情報が示す日時は、内容データが繰り返しデータである正当なデータフレームを通信部31が受信した最近の日時である。
制御部35は、ステップS38を実行した後、通信部31が受信したデータフレームの内容データに応じた処理を実行する(ステップS39)。例えば、内容データが、車両の位置、又は、車速等を示す車両データである場合、制御部35は、図示しない無線通信部に指示して、通信部31が受信した内容データを、車外に位置する図示しないサーバへ無線で送信させる。
制御部35は、時間間隔が基準時間未満であると判定した場合(S37:NO)、通信部31が受信したデータフレームを破棄する(ステップS40)。
ステップS41以降では、制御部35は、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が、第1ECU11の記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置と一致しているか否かを確認する。制御部35は、これらの位置が一致していない場合、記憶部24,34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を初期化する。
ステップS41以降では、制御部35は、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が、第1ECU11の記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置と一致しているか否かを確認する。制御部35は、これらの位置が一致していない場合、記憶部24,34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を初期化する。
制御部35は、ステップS40を実行した後、特定データEの位置を問合せる内容データを含むデータフレームを生成する(ステップS41)。ステップS41で生成されるデータフレームには、識別データD2aが含まれている。次に、制御部35は、ステップS41で生成したデータフレームの送信を通信部31に指示する(ステップS42)。
これにより、通信部31は、識別データD2aと、特定データEの位置を問合せる内容データとを含むデータフレームを、通信バスL1を介して送信する。第1ECU11の通信部21がこのデータフレームを受信した場合、第1ECU11の制御部25は対処処理を実行し、通信部21は、識別データD1bと、特定データEの位置を示す内容データとを含むデータフレームを送信する。この特定データEの位置は、第1ECU11の記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す位置である。
制御部35は、ステップS42を実行した後、通信部31が識別データD1bを含むデータフレームを受信したか否かを判定する(ステップS43)。制御部35は、通信部31が識別データD1bを含むデータフレームを受信していないと判定した場合(S43:NO)、ステップS43を再び実行し、通信部31が識別データD1bを含むデータフレームを受信するまで待機する。
制御部35は、通信部31が識別データD1bを含むデータフレームを受信したと判定した場合(S43:YES)、通信部31が受信したデータフレームの内容データが示す特定データEの位置が、記憶部34に記憶されている特定データEの位置に一致するか否かを判定する(ステップS44)。制御部35は、特定データEの位置が一致すると判定した場合(S44:YES)、受信データ処理を終了する。
制御部35は、特定データEの位置が一致しないと判定した場合(S44:NO)、特定データEの位置の初期化を要求する内容データを含むデータフレームを生成する(ステップS45)。ステップS45で生成されるデータフレームには、識別データD2aが含まれている。次に、制御部35は、ステップS45で生成したデータフレームの送信を通信部31に指示する(ステップS46)。
これにより、通信部31は、識別データD2aと、特定データEの位置の初期化を要求する内容データとを含むデータフレームを、通信バスL1を介して送信する。第1ECU11の通信部21がこのデータフレームを受信した場合、第1ECU11の制御部25は、対処処理を実行し、第1ECU11の記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を、記憶部24に記憶されている初期位置情報が示す初期位置に変更する。
制御部35は、ステップS46を実行した後、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を、記憶部34に記憶されている初期位置情報が示す初期位置に変更する(ステップS47)。前述したように、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されている初期位置情報が示す初期位置は一致している。制御部35がステップS46,S47を実行することにより、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が再び一致する。
制御部35は、ステップS47を実行した後、受信データ処理を終了する。
制御部35は、ステップS47を実行した後、受信データ処理を終了する。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドでは、図8に示すように、内容データを構成する5つのビットデータB0,B1,・・・,B4が前側から順次配置されている。ビットデータB0,B1,・・・,B4の配置はこの配置に限定されない。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1においては、識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドでは、図8に示すように、内容データを構成する5つのビットデータB0,B1,・・・,B4が前側から順次配置されている。ビットデータB0,B1,・・・,B4の配置はこの配置に限定されない。
以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図13は、実施の形態2におけるビットデータB0,B1,・・・,B4の配置の説明図である。第1ECU11の制御部25は、繰り返し送信処理のステップS5、及び、突発送信処理のステップS12では、図13に示すように、特定データEの1つ後側のビットから、ビットデータB0,B1,・・・,B4をこの順序で後側に配置する。特定データEが最後尾である場合、ビットデータB0,B1,・・・,B5を、この順序でデータフィールドの先頭から配置する。ビットデータB0,B1,B2,B3中の1つがデータフィールドの最後尾となった場合、残りのビットデータをデータフィールドの先頭から順次配置する。
図13の上から1番目のデータフィールドでは、特定データEが、データフィールドの先頭から4番目の位置に配置されている。データフィールドの5番目及び6番目の位置にビットデータB0,B1が配置されている。データフィールドの1番目から3番目の位置にビットデータB2,B3,B4が配置されている。
突発送信処理のステップS14、及び、受信データ処理のステップS33では、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が1ビット前側の位置に変更される。
突発送信処理のステップS14、及び、受信データ処理のステップS33では、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が1ビット前側の位置に変更される。
図13の上から2番目のデータフィールドでは、特定データEが、データフィールドの先頭から3番目の位置に配置されている。データフィールドの4番目から6番目の位置にビットデータB0,B1,B2が配置されている。データフィールドの1番目及び2番目の位置にビットデータB3,B4が配置されている。
突発送信処理のステップS14、及び、受信データ処理のステップS33では、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が更に1ビット前側の位置に変更される。
突発送信処理のステップS14、及び、受信データ処理のステップS33では、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が更に1ビット前側の位置に変更される。
図13の上から3番目のデータフィールドでは、特定データEが、データフィールドの先頭から2番目の位置に配置されている。データフィールドの3番目から6番目の位置にビットデータB0,B1,B2,B3が配置されている。データフィールドの1番目の位置にビットデータB4が配置されている。
以上のようにビットデータB0,B1,・・・,B4が配置される構成では、内容データが示す内容が第3者によって不正に読み取られる確率は低い。
実施の形態2における第1ECU11及び通信システム1夫々は、実施の形態1における第1ECU11及び通信システム1と同様の効果を奏する。
実施の形態2における第1ECU11及び通信システム1夫々は、実施の形態1における第1ECU11及び通信システム1と同様の効果を奏する。
(実施の形態3)
実施の形態1においては、第1ECU11の制御部25は、通信部21が突発データに係るデータフレームを通信部21が送信する都度、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更している。記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更するタイミングは、通信部21が突発データに係るデータフレームを通信部21が送信するタイミングに限定されない。
以下では、実施の形態3について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1においては、第1ECU11の制御部25は、通信部21が突発データに係るデータフレームを通信部21が送信する都度、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更している。記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更するタイミングは、通信部21が突発データに係るデータフレームを通信部21が送信するタイミングに限定されない。
以下では、実施の形態3について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図14は、実施の形態3における繰り返し送信処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態3において、繰り返し送信処理、突発送信処理及び受信データ処理が実施の形態1と異なる。
実施の形態3において、第1ECU11の制御部25は、実施の形態1と同様に、基準時間よりも短い周期で繰り返し送信処理を実行する。実施の形態3における繰り返し送信処理のステップS51〜S57は、実施の形態1における繰り返し送信処理のステップS1〜S7と同様である。このため、ステップS51〜S57の詳細な説明を省略する。
実施の形態3において、第1ECU11の制御部25は、実施の形態1と同様に、基準時間よりも短い周期で繰り返し送信処理を実行する。実施の形態3における繰り返し送信処理のステップS51〜S57は、実施の形態1における繰り返し送信処理のステップS1〜S7と同様である。このため、ステップS51〜S57の詳細な説明を省略する。
制御部25は、ステップS57を実行した後、実施の形態1における突発送信処理のステップS14と同様に、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する(ステップS58)。繰り返し送信処理のステップS55、及び、突発送信処理のステップS12では、制御部25は、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す位置に特定データEが位置するデータフレームを生成する。制御部25は、ステップS58を実行することによって、ステップS55,S12で生成するデータフレームにおける特定データEの位置を変更する。制御部25は、繰り返し送信処理のステップS56が実行されて、通信部21が繰り返しデータに係るデータフレームを送信する都度、特定データEの位置を変更する。このタイミングで特定データEの位置を変更する構成は、基準時間が長く、識別データD1aを含むデータフレームが突発的に送信される頻度が少ない通信システム1に適している。
制御部25は、時間間隔が基準時間未満であると判定した場合(S53:NO)、又は、ステップS58を実行した後、繰り返し送信処理を終了する。
制御部25は、時間間隔が基準時間未満であると判定した場合(S53:NO)、又は、ステップS58を実行した後、繰り返し送信処理を終了する。
実施の形態3においても、制御部25は、所定の条件が満たされる場合に突発送信処理を実行する。突発送信処理においては、制御部25は、実施の形態1と同様に、ステップS11〜S13を実行する。制御部25は、ステップS13を実行した後、突発送信処理を終了する。
図15及び図16は受信データ処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態3においても、第2ECU12の制御部35は、通信部31が、識別データD1aを含むデータフレームを受信した場合に受信データ処理を実行する。実施の形態3における受信データ処理のステップS61,S62,S63〜S67,S69〜S77は、ステップS31,S32,S34〜S38,S39〜S47と同様である。このため、ステップS61,S62,S63〜S67,S69〜S77の詳細な説明を省略する。
制御部35は、内容データが突発データであると判定した場合(S62:YES)、ステップS63を実行する。
制御部35は、ステップS67を実行した後、実施の形態1における受信データ処理のステップS33と同様に、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する(ステップS68)。制御部35は、ステップS68を実行した後、ステップS69を実行する。実施の形態3では、前述したように、第1ECU11の制御部25は、繰り返し送信処理で、通信部21が繰り返しデータに係るデータフレーム送信する都度、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する。第2ECU12の制御部35がステップS68を実行することによって、記憶部24,34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が一致する。
制御部35は、ステップS67を実行した後、実施の形態1における受信データ処理のステップS33と同様に、記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する(ステップS68)。制御部35は、ステップS68を実行した後、ステップS69を実行する。実施の形態3では、前述したように、第1ECU11の制御部25は、繰り返し送信処理で、通信部21が繰り返しデータに係るデータフレーム送信する都度、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する。第2ECU12の制御部35がステップS68を実行することによって、記憶部24,34夫々に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置が一致する。
以上のように構成された第1ECU11及び通信システム1も実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態3において、識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドにおけるビットデータB0,B1,・・・,B4は、実施の形態2のように配置されてもよい。このように構成された場合であっても、第1ECU11及び通信システム1も実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態3において、識別データD1aを含むデータフレームのデータフィールドにおけるビットデータB0,B1,・・・,B4は、実施の形態2のように配置されてもよい。このように構成された場合であっても、第1ECU11及び通信システム1も実施の形態1と同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
実施の形態1では、第1ECU11の通信部21は、時計部22から取得された日時情報が示す日時、即ち、現在の日時と、繰り返し送信情報が示す日時との時間間隔が基準時間以上である場合に繰り返しデータに係るデータフレームを送信する。しかしながら、繰り返しデータに係るデータフレームを送信する構成はこの構成に限定されない。
以下では、実施の形態4について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態1では、第1ECU11の通信部21は、時計部22から取得された日時情報が示す日時、即ち、現在の日時と、繰り返し送信情報が示す日時との時間間隔が基準時間以上である場合に繰り返しデータに係るデータフレームを送信する。しかしながら、繰り返しデータに係るデータフレームを送信する構成はこの構成に限定されない。
以下では、実施の形態4について、実施の形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施の形態1と共通しているため、実施の形態1と共通する構成部には実施の形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
実施の形態4における第1ECU11の記憶部24には、繰り返し送信情報の代わりに、通信部21が繰り返しデータに係るデータフレームを送信すべき複数の送信時刻を示す送信時刻情報が記憶されている。送信時刻情報が示す複数の送信時刻は、所定の時間間隔で設定されている。例えば、送信時刻情報は、10時0分0秒、10時1分0秒、及び、10時2分0秒等を示し、複数の送信時刻は1分刻みで設定されている。
実施の形態4における第2ECU12の記憶部34には、受信情報の代わりに、通信部31が繰り返しデータに係るデータフレームを受信すべき複数の受信時刻を示す受信時刻情報が記憶されている。受信時刻情報が示す複数の受信時刻も前述した所定の時間間隔で設定されている。従って、送信時刻情報が示す複数の送信時刻が1分刻みで設定されている場合、受信時刻情報が示す複数の受信時刻も1分刻みで設定される。
複数の受信時刻夫々は、第1ECU11の通信部21が送信を開始してから、第2ECU12の通信部31がデータフレームの受信を終了するまでの送受信時間が考慮された時刻である。例えば、送信時刻情報が、10時0分0秒、10時1分0秒及び10時2分0秒等を示し、かつ、送受信時間が1秒である場合、受信時刻情報は、10時0分1秒、10時1分1秒及び10時2分1秒等を示す。当然のことながら、第1ECU11の時計部22及び第2ECU12の時計部32が示す日時は一致している。
実施の形態4における通信システム1では、実施の形態1における通信システム1と比較して、第1ECU11の制御部25が実行する繰り返し送信処理の内容と、第2ECU12の制御部35が実行する受信データ処理の内容とが異なる。
図17は、実施の形態4における繰り返し送信処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態4において、第1ECU11の制御部25は、所定周期で繰り返し送信処理を実行する。ここで、所定周期は前述した所定の時間間隔よりも短い。
実施の形態4における繰り返し送信処理のステップS81,S83〜S85は、実施の形態1における繰り返し送信処理のステップS1,S4〜S6と同様である。このため、ステップS81,S83〜S85の詳細な説明を省略する。
実施の形態4における繰り返し送信処理のステップS81,S83〜S85は、実施の形態1における繰り返し送信処理のステップS1,S4〜S6と同様である。このため、ステップS81,S83〜S85の詳細な説明を省略する。
繰り返し送信処理において、制御部25は、ステップS81を実行した後、ステップS81で取得した日時情報が示す時刻が、送信時刻情報が示す複数の送信時刻の1つと略一致するか否かを判定する(ステップS82)。ここで、「略一致」とは、日時情報が示す時刻と、複数の送信時刻の1つとの時間差が第2の基準時間以下であることを示す。第2の基準時間は、例えば、前述した所定周期を2で除算した値である。このように第2基準時間が設定された場合、送信時刻情報が示す全ての送信時刻に対応する送信が行われ、1日の中で、1つの送信時刻に対応する送信が2回以上行われる確率が略ゼロである。
制御部25は、時刻が複数の送信時刻の1つと略一致すると判定した場合(S82:YES)、ステップS83を実行する。制御部25は、時刻が全ての送信時刻と略一致しないと判定した場合(S82:NO)、又は、ステップS85を実行した後、繰り返し送信処理を終了する。
前述したように、複数の送信時刻は所定の時間間隔で設定されている。従って、実施の形態4における繰り返し送信処理では、制御部25は、所定の時間間隔で繰り返しデータに係るデータフレームの送信を通信部21に指示し、通信部21は所定の時間間隔で繰り返しデータに係るデータフレームを送信する。
前述したように、複数の送信時刻は所定の時間間隔で設定されている。従って、実施の形態4における繰り返し送信処理では、制御部25は、所定の時間間隔で繰り返しデータに係るデータフレームの送信を通信部21に指示し、通信部21は所定の時間間隔で繰り返しデータに係るデータフレームを送信する。
図18及び図19は受信データ処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態4において、第2ECU12の制御部35は、実施の形態1と同様に、通信部31が、識別データD1aを含むデータフレームを受信した場合に受信データ処理を実行する。
実施の形態4における受信データ処理のステップS91〜S95,S97〜S105は、実施の形態1における受信データ処理のステップS31〜S35,S39〜S47と同様である。このため、ステップS91〜S95,S97〜S105の詳細な説明を省略する。
実施の形態4における受信データ処理のステップS91〜S95,S97〜S105は、実施の形態1における受信データ処理のステップS31〜S35,S39〜S47と同様である。このため、ステップS91〜S95,S97〜S105の詳細な説明を省略する。
受信データ処理において、制御部35は、ステップS95を実行した後、ステップS95で取得した日時情報が示す時刻が、受信時刻情報が示す複数の受信時刻の1つと略一致するか否かを判定する(ステップS96)。ここで、「略一致」とは、日時情報が示す時刻と、複数の送信時刻の1つとの時間差が第2の基準時間以下であることを示す。
制御部35は、時刻が複数の受信時刻の1つと略一致すると判定した場合(S96:YES)、ステップS97を実行する。また、制御部35は、時刻が全ての受信時刻と略一致しないと判定した場合(S96:NO)、ステップS98を実行する。ステップS95で取得した日時情報が示す時刻が全ての受信時刻と略一致しない場合、通信部31が受信したデータフレームは不正なデータフレームである確率が高い。このため、ステップS98では、制御部35は通信部31が受信したデータフレームを破棄する。
制御部35は、時刻が複数の受信時刻の1つと略一致すると判定した場合(S96:YES)、ステップS97を実行する。また、制御部35は、時刻が全ての受信時刻と略一致しないと判定した場合(S96:NO)、ステップS98を実行する。ステップS95で取得した日時情報が示す時刻が全ての受信時刻と略一致しない場合、通信部31が受信したデータフレームは不正なデータフレームである確率が高い。このため、ステップS98では、制御部35は通信部31が受信したデータフレームを破棄する。
以上のように構成された第1ECU11及び通信システム1も実施の形態1と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態2,3において、第1ECU11の制御部25は、繰り返し送信処理で、実施の形態4と同様に送信時刻情報が示す複数の送信時刻に基づいて、通信部21に送信を指示してもよい。この場合、第2ECU12の制御部35は、受信データ処理で、実施の形態4と同様に受信時刻情報が示す複数の受信時刻に基づいて、通信部31が受信したデータフレームに含まれる内容データに応じた処理を実行するか、又は、通信部31が受信したデータフレームを破棄するかを決める。このように構成された第1ECU11及び通信システム1も実施の形態2,3と同様の効果を奏する。
なお、実施の形態2,3において、第1ECU11の制御部25は、繰り返し送信処理で、実施の形態4と同様に送信時刻情報が示す複数の送信時刻に基づいて、通信部21に送信を指示してもよい。この場合、第2ECU12の制御部35は、受信データ処理で、実施の形態4と同様に受信時刻情報が示す複数の受信時刻に基づいて、通信部31が受信したデータフレームに含まれる内容データに応じた処理を実行するか、又は、通信部31が受信したデータフレームを破棄するかを決める。このように構成された第1ECU11及び通信システム1も実施の形態2,3と同様の効果を奏する。
また、実施の形態1〜4において、記憶部24に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更するタイミングは、通信部21が突発データに係るデータフレーム送信するタイミング、又は、通信部21が繰り返しデータに係るデータフレームを通信部21が送信するタイミングに限定されない。
特定データEの位置は、例えば、識別データD1aを含むデータフレームを通信部21が送信する都度、変更されてもよい。また、特定データEの位置は、例えば、通信部31が送信するデータフレームに含まれる内容データが示す内容に応じて変更されてよい。更に、特定データEの位置は、経時的に変更されず、例えば、第1ECU11の通信部21と第2ECU12の通信部31とが、通信バスL1に接続されている図示しない装置から、特定データEの位置の変更を指示するデータフレームを受信した場合に変更されてもよい。
また、第1ECU11の記憶部24、及び、第2ECU12の記憶部34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する構成は、特定データEの位置を、1ビット前側の位置に変更する構成に限定されない。記憶部24,34に記憶されているデータ位置情報が示す特定データEの位置を変更する構成は、例えば、特定データEの位置を、予め設定されているT(T:2以上の整数)ビット前側の位置に変更する構成であってもよいし、特定データEの位置の位置を、予め設定されているU(U:自然数)ビット後側の位置に変更する構成であってもよい。
更に、特定データEの位置は、内容データを構成する5つのビットデータB0,B1,・・・,B4中の1つ又は2つと隣接する位置に限定されず、データフィールドとは異なるフィールド、例えば、コントロールフィールド内の位置であってもよい。
また、識別データD1aを含むデータフレームに含まれる内容データを構成するビットデータの数は、自然数であればよいので、5に限定されず、1、2、3、4、又は6以上であってもよい。
更に、特定データEは、1ビットのデータに限定されず、2ビット以上のデータであってもよい。
更に、特定データEは、1ビットのデータに限定されず、2ビット以上のデータであってもよい。
通信バスL1に接続される第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13夫々の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。また、第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13夫々の数は同一でなくてもよい。
また、通信システム1で用いられるプロトコルは、CANプロトコル又はCAN−FDプロトコルに限定されず、例えば、イーサネット(登録商標)のプロトコルであってもよい。
また、通信システム1で用いられるプロトコルは、CANプロトコル又はCAN−FDプロトコルに限定されず、例えば、イーサネット(登録商標)のプロトコルであってもよい。
開示された実施の形態1〜4はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 通信システム
11 第1ECU(送信装置)
12 第2ECU(受信装置)
21 通信部(送信部)
25 制御部(生成部、変更部)
B0,B1,B2,B3,B4 ビットデータ
D1a,D1b,D2a,D2b 識別データ
E 特定データ
P1 コンピュータプログラム
11 第1ECU(送信装置)
12 第2ECU(受信装置)
21 通信部(送信部)
25 制御部(生成部、変更部)
B0,B1,B2,B3,B4 ビットデータ
D1a,D1b,D2a,D2b 識別データ
E 特定データ
P1 コンピュータプログラム
Claims (7)
- データの繰り返し送信及び突発的な送信を行う送信部を備える送信装置において、
通知されるべき内容を示す内容データと、該内容データが、前記繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、前記突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを生成する生成部と、
該生成部が生成するデータフレームにおける前記特定データの位置を変更する変更部と
を備え、
前記送信部は、前記生成部が生成したデータフレームを送信すること
を特徴とする送信装置。 - 前記データフレームには、識別を行うための識別データが更に含まれ、
前記繰り返しデータ及び突発データ夫々に係る前記データフレームに含まれる前記識別データは同一であること
を特徴とする請求項1に記載の送信装置。 - 前記変更部は、前記繰り返しデータに係る前記データフレームを送信する都度、又は、前記突発データに係る前記データフレームを送信する都度、前記特定データの位置を変更すること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の送信装置。 - 前記内容データはN(N:自然数)ビットのデータによって構成され、
前記特定データは1ビットのデータによって構成され、
前記データフレームでは、前記Nビットのデータと、前記特定データとが連続的に配置されており、
前記特定データの位置は、該特定データが前記Nビットのデータ中の1ビット又は2ビットのデータと隣接する位置であること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の送信装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の送信装置と、
該送信装置が送信したデータフレームを受信する受信装置と
を備えることを特徴とする通信システム。 - データの繰り返し送信及び突発的な送信を行う送信方法において、
通知されるべき内容を示す内容データと、該内容データが、前記繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、前記突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを生成し、
生成するデータフレームにおける前記特定データの位置を変更し、
生成したデータフレームを送信すること
を特徴とする送信方法。 - 通知されるべき内容を示す内容データと、該内容データが繰り返し送信に係る繰り返しデータ、又は、突発的な送信に係る突発データのいずれであるかを示す特定データとを含むデータフレームを生成し、
生成するデータフレームにおける前記特定データの位置を変更し、
生成したデータフレームの送信を指示する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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Applications Claiming Priority (1)
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WO (1) | WO2018037983A1 (ja) |
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2017
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