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JP2018014310A - 点灯装置及びそれを備える照明器具 - Google Patents

点灯装置及びそれを備える照明器具 Download PDF

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JP2018014310A
JP2018014310A JP2016248137A JP2016248137A JP2018014310A JP 2018014310 A JP2018014310 A JP 2018014310A JP 2016248137 A JP2016248137 A JP 2016248137A JP 2016248137 A JP2016248137 A JP 2016248137A JP 2018014310 A JP2018014310 A JP 2018014310A
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Takahisa Sakurada
貴久 櫻田
友博 杉浦
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友博 杉浦
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Abstract

【課題】光源の点灯電圧に関係なく光源に過電流が流れるのを抑制することが可能な点灯装置及びそれを備える照明器具を提供する。【解決手段】点灯装置1は、整流回路5と、非絶縁型の力率改善回路6と、非絶縁型の定電流回路7と、を備える。整流回路5は、一対の入力端間に入力される交流電圧を整流する。力率改善回路6は、整流回路5の一対の出力端間に電気的に接続されている。定電流回路7は、力率改善回路6の一対の出力端間に電気的に接続されている。点灯装置1は、力率改善回路6と定電流回路7との間の電路11を開閉するスイッチ要素8と、定電流回路7の一対の出力端間に電気的に接続される光源10に過電流が流れたときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断する制御回路9と、を更に備える。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に、点灯装置及びそれを備える照明器具に関し、より詳細には、力率改善回路と降圧チョッパ回路とを含む点灯装置及びそれを備える照明器具に関する。
従来、複数個(例えば、48個)の第1発光ダイオードと、複数個(例えば、16個)の第2発光ダイオードと、点灯装置と、を備える照明装置が提案されている(特許文献1)。ここにおいて、点灯装置は、点灯回路と、制御回路と、で構成されている。点灯回路は、整流回路と、力率改善回路と、第1DC−DCコンバータと、第2DC−DCコンバータと、を備えている。
整流回路は、商用交流電源から供給される交流電圧を全波整流する。力率改善回路は、昇圧型のチョッパ回路からなる。第1DC−DCコンバータは、降圧型のチョッパ回路からなる。第1DC−DCコンバータは、複数個の第1発光ダイオードに駆動電流を供給する。第2DC−DCコンバータは、降圧型のチョッパ回路からなる。第2DC−DCコンバータは、複数個の第2発光ダイオードに駆動電流を供給する。制御回路は、第1DC−DCコンバータの出力を制御する第1制御回路と、第2DC−DCコンバータの出力を制御する第2制御回路と、を備える。
照明装置は、複数個の第1発光ダイオードを直列接続して構成された第1光源と、複数個の第2発光ダイオードを直列接続して構成された第2光源と、を備える。
特開2015−72779号公報
上述の点灯装置では、例えば、第2光源の点灯電圧が交流電圧の最大値(例えば、141V)よりも低い場合、第2光源の点灯状態において第1DC−DCコンバータのスイッチング素子が短絡故障すると、第2光源に過電流が流れ続けてしまう懸念がある。ここにおいて、「第2光源の点灯電圧」とは、複数個の第2発光ダイオードの順方向電圧の合計の順方向電圧である。
本発明の目的は、光源の点灯電圧に関係なく光源に過電流が流れるのを抑制することが可能な点灯装置及びそれを備える照明器具を提供することにある。
本発明に係る一態様の点灯装置は、整流回路と、非絶縁型の力率改善回路と、非絶縁型の定電流回路と、を備える。前記整流回路は、一対の入力端間に入力される交流電圧を整流する。前記力率改善回路は、前記整流回路の一対の出力端間に電気的に接続されている。前記定電流回路は、前記力率改善回路の一対の出力端間に電気的に接続されている。点灯装置は、スイッチ要素と、制御回路と、を更に備える。前記スイッチ要素は、前記力率改善回路と前記定電流回路との間の電路を開閉する。前記制御回路は、前記定電流回路の一対の出力端間に電気的に接続される光源に過電流が流れたとき若しくは前記力率改善回路の前記一対の出力端間に過電圧が発生したときに前記スイッチ要素を制御して前記電路を遮断する。
本発明に係る一態様の照明器具は、上記の点灯装置と、前記点灯装置の前記定電流回路の前記一対の出力端間に電気的に接続された光源と、前記光源を保持する器具本体と、を備える。
本発明の点灯装置及びそれを備える照明器具は、光源の点灯電圧に関係なく光源に過電流が流れるのを抑制することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態1に係る点灯装置の回路図である。 図2は、同上の点灯装置を備える照明器具の分解斜視図である。 図3は、比較例の点灯装置の回路図である。 図4は、本発明の実施形態2に係る点灯装置の回路図である。
(実施形態1)
以下では、本実施形態の点灯装置1について図1及び2に基づいて説明する。
点灯装置1は、この点灯装置1に接続される光源10を点灯させる装置である。光源10は、複数のLED100を含んでいる。より詳細には、光源10では、複数のLED100が直列接続されている。
点灯装置1は、整流回路5と、非絶縁型の力率改善回路(Power Factor Correction Circuit)6と、非絶縁型の定電流回路7と、を備える。
整流回路5は、一対の入力端間に入力される交流電圧を整流する。より詳細には、整流回路5は、例えば、商用電源2から一対の入力端間に入力される交流電圧を全波整流するダイオードブリッジからなる全波整流回路である。
点灯装置1は、雷サージ等に起因して点灯装置1や光源10が絶縁破壊するのを防止する観点から、サージ吸収素子16を更に備えるのが好ましい。サージ吸収素子16は、整流回路5の一対の入力端間に電気的に接続されているのが好ましい。
また、点灯装置1は、商用電源2が接続される一対の入力端子17、18を備え、一対の入力端子17、18のうちの一方の入力端子17と、整流回路5の一対の入力端のうちの一方の入力端との間の電路にヒューズ3が設けられているのが好ましい。点灯装置1では、例えば、光源10が点灯している状態において整流回路5の全波整流回路が短絡したときにヒューズ3が溶断するようにヒューズ3の定格電流を選定してあるのが好ましい。
力率改善回路6は、整流回路5の一対の出力端間に電気的に接続されている。力率改善回路6は、整流回路5によって全波整流された直流電圧の力率を改善する。力率改善回路6は、整流回路5から出力される直流電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路である。力率改善回路6は、整流回路5によって全波整流された直流電圧波形の波高値(例えば、141V)よりも大きな出力電圧を出力するように構成されている。要するに、力率改善回路6は、交流電圧の最大値(例えば、約141V)よりも大きな出力電圧を出力するように構成されている。力率改善回路6の出力電圧は、例えば、280Vである。
力率改善回路6は、インダクタ62と、スイッチング素子63と、ダイオード64と、コンデンサ65と、制御用IC(Integrated Circuit)66と、を備える。
力率改善回路6におけるインダクタ62とスイッチング素子63との直列回路は、インダクタ62が整流回路5の一対の出力端のうち高電位の出力端側となるように、整流回路5の一対の出力端間に接続されている。ダイオード64のアノードは、インダクタ62とスイッチング素子63との接続点に接続されている。ダイオード64のカソードは、コンデンサ65を介して整流回路5の一対の出力端のうち低電位側の出力端に電気的に接続されている。スイッチング素子63は、例えば、エンハンスメント型のnチャネルMOSFETである。スイッチング素子63は、制御用IC66から入力される制御信号に応じて、オン、オフが切り替えられる。言い換えれば、制御用IC66は、スイッチング素子63のオン、オフを制御する第1制御部を構成している。第1制御部は、制御用IC66により構成される場合に限らず、例えば、複数のディスクリート部品(電子部品)を適宜接続して構成してもよい。
力率改善回路6では、スイッチング素子63のオン期間には、スイッチング素子63に電流が流れ、スイッチング素子63のオフ期間には、ダイオード64に電流が流れる。力率改善回路6における制御用IC66は、力率改善回路6の出力電圧が所定値(例えば、280V)となるようにスイッチング素子63のオン期間を制御する。
定電流回路7は、力率改善回路6の一対の出力端間に電気的に接続されている。より詳細には、定電流回路7は、力率改善回路6のコンデンサ65の両端間に電気的に接続されている。定電流回路7は、例えば、力率改善回路6から出力される直流電圧を降圧する降圧チョッパ回路である。より詳細には、定電流回路7は、力率改善回路6から出力される直流電圧を、光源10へ供給する直流電圧に降圧する降圧チョッパ回路である。ここにおいて、定電流回路7は、光源10へ定電流を供給する。
定電流回路7は、ダイオード72と、スイッチング素子73と、コンデンサ74と、インダクタ75と、抵抗76と、制御用IC(Integrated Circuit)77と、を備える。
定電流回路7では、ダイオード72とスイッチング素子73と抵抗76との直列回路が、ダイオード72のカソードが力率改善回路6の一対の出力端のうち高電位の出力端側となるように、力率改善回路6の一対の出力端間に接続されている。定電流回路7では、ダイオード72の両端間に、コンデンサ74とインダクタ75との直列回路が接続されている。スイッチング素子73は、例えば、エンハンスメント型のnチャネルMOSFETである。制御用IC77は、スイッチング素子73のオン、オフを制御する第2制御部を構成している。定電流回路7では、光源10を定格点灯させるときに光源10に流す電流の電流値を抵抗76の抵抗値により決めることができる。制御用IC77は、例えば、外部(制御装置)から取得した調光信号で指示される調光レベルに基づいてスイッチング素子73のオンオフを制御することにより、定電流回路7から光源10に供給させる直流電力の大きさを調整するように構成されていてもよい。
点灯装置1は、定電流回路7を複数(例えば、2つ)備えている。ここにおいて、点灯装置1では、複数の定電流回路7が、力率改善回路6の一対の出力端間に電気的に接続されている。言い換えれば、点灯装置1では、1つの力率改善回路6に対して複数の定電流回路7が電気的に接続されている。ここで、点灯装置1では、複数の定電流回路7が、並列接続されている。
以下では、2つの定電流回路7のうちの1つの定電流回路7を、第1定電流回路701と称し、残りの1つの定電流回路7を第2定電流回路702と称する。また、以下では、点灯装置1を備える照明器具300(図2参照)において第1定電流回路701の一対の出力端間に電気的に接続された光源10を第1光源101と称し、第2定電流回路702の一対の出力端間に電気的に接続された光源10を第2光源102と称する。
第1光源101は、複数の第1LED(Light Emitting Diode)111を含んでいる。より詳細には、第1光源101では、複数(例えば、30個)の第1LED111が直列接続されている。第1光源101の点灯電圧は、各第1LED111の順方向電圧(Vf)の合計電圧である。第1LED111の順方向電圧は、例えば、3.5V程度である。
第2光源102は、複数の第2LED112を含んでいる。より詳細には、第2光源102では、複数(例えば、30個)の第2LED112が直列接続されている。第2光源102の点灯電圧は、各第1LED112の順方向電圧(Vf)の合計電圧である。第2LED112の順方向電圧は、例えば、3.5V程度である。
複数の第1LED111及び複数の第2LED122の各々の光源色は、例えば、JIS Z9112:2012で定義されているLEDの光源色の相関色温度に基づいて設定されているのが好ましい。JIS Z9112:2012では、LEDの光源色が、XYZ表色系における色度によって、昼光色、昼白色、白色、温白色及び電球色の5種類に区分される。第1LED111の光源色は、例えば、昼白色である。第2LED112の光源色は、例えば、電球色である。
点灯装置1についてより詳細に説明する前に、図3に示す比較例の点灯装置1rについて説明する。
比較例の点灯装置1rは、力率改善回路6と定電流回路7との間に設けられた第1保護回路13と、定電流回路7と光源10との間に設けられた第2保護回路14と、を備える。比較例の点灯装置1rに関して、点灯装置1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
第1保護回路13は、力率改善回路6と定電流回路7との間の電流経路に設けられた第1ヒューズ131と、LC回路132と、を備えている。LC回路132は、定電流回路7が正常に動作しているときに第1ヒューズ131に第1ヒューズ131の定格電流の50%以下の電流が流れ、かつ、定電流回路7に異常が発生したときに第1ヒューズ131に第1ヒューズ131の定格電流の210%以上の電流が流れるようにするための回路である。ここにおいて、「定電流回路7に異常が発生」とは、定電流回路7のスイッチング素子73に短絡故障が発生したとき、制御用IC77が制御不能になったとき等である。LC回路132は、インダクタ133とコンデンサ134との直列回路である。コンデンサ134は、例えば、フィルムコンデンサにより構成されている。点灯装置1rでは、力率改善回路6の一対の出力端のうち高電位側の出力端が、第1ヒューズ131とインダクタ133との直列回路を介して定電流回路7の一対の入力端のうち高電位側の入力端に電気的に接続されている。点灯装置1rでは、定電流回路7の一対の入力端間に、第1保護回路13のコンデンサ134が電気的に接続されている。
点灯装置1rを備える照明器具では、例えば、光源10における複数のLED100が樹脂製のレンズ等の光学部材で覆われる場合がある。ここにおいて、光学部材は、光源10の複数のLED100を覆うように複数のLED100に近接して配置されることが多い。このため、点灯装置1rを照明器具に適用する場合には、例えば、光源10に過電流が流れたときに光源10で発生する熱によって光学部材が変形しないようにヒューズの定格電流を選定するのが好ましかった。そこで、点灯装置1rを備える照明器具の設計では、例えば点灯装置1rを備える照明器具において光源10からの光を制御するレンズ等の光学部材が変形するときの電流を測定してから、第1ヒューズ131を選定することが好ましかった。また、光源10では、LED100に過電流が流れ続けると、光源10の寿命が短くなってしまう懸念がある。
第2保護回路14は、定電流回路7と光源10との間の電流経路に設けた第2ヒューズ141により構成されている。
点灯装置1rは、定電流回路7を複数備える場合、複数の定電流回路7毎に第1保護回路13と第2保護回路14との少なくとも一方を備える必要がある。ここにおいて、第1保護回路13と第2保護回路14とのうち第2保護回路14だけ備えていて、通常時に第2ヒューズ141に流れる電流を第2ヒューズ141の定格電流の50%以下にすることが困難な場合、第2保護回路14の代わりに、第1保護回路13を備えるようにすればよい。ここで、複数の定電流回路7に一対一で電気的に接続される複数の光源10それぞれで点灯電圧が異なる場合には、定電流回路7と第1保護回路13又は第2保護回路14とを含む複数の系統ごとに第1ヒューズ131又は第2ヒューズ141の定格電流を選定する必要がある。このため、点灯装置1rでは、回路設計を含めた開発コストの低コスト化が難しかった。また、点灯装置1rでは、複数の系統ごとにLC回路132を設けた場合、点灯装置1rを構成するための複数の電子部品を実装する回路基板における当該複数の電子部品の実装領域の面積が大きくなりやすかった。ここにおいて、複数の電子部品は、LC回路132のインダクタ133及びコンデンサ134を含む。
本実施形態の点灯装置1は、スイッチ要素8と、複数の定電流回路7に一対一に対応する複数の制御回路9と、を更に備える。スイッチ要素8は、力率改善回路6と定電流回路7との間の電路11を開閉する。制御回路9は、光源10に過電流が流れたときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断する(開く)。これにより、点灯装置1では、光源10に流れる過電流が遮断される。
スイッチ要素8は、一対の主端子を有する半導体素子、より詳細にはトランジスタの一種であるMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)81により構成されている。スイッチ要素8を構成する半導体素子は、一対の主端子(ここでは、ソース端子及びドレイン端子)の他に、制御端子(ここでは、ゲート端子)を有する。スイッチ要素8を構成するMOSFET81は、pチャネルのエンハンスメント型MOSFETである。また、MOSFET81は、パワーMOSFETである。点灯装置1では、MOSFET81の一方の主端子(ソース端子)が力率改善回路6の一対の出力端のうち高電位側の出力端に電気的に接続され、他方の主端子(ドレイン端子)が定電流回路7の一対の入力端のうち高電位側の入力端に電気的に接続されている。また、点灯装置1では、MOSFET81の制御端子(ゲート端子)が制御回路9(過電流検出回路)に電気的に接続されている。
制御回路9は、定電流回路7の抵抗76の両端電圧が基準電圧を超えたときにスイッチ要素8を制御して力率改善回路6と定電流回路7との間の電路11を遮断するように構成されている。一例として、制御回路9は、コンパレータ91と、半導体スイッチ素子92と、を備える。半導体スイッチ素子92は、例えば、npn型のバイポーラトランジスタである。
コンパレータ91の非反転入力端子は、スイッチング素子73と抵抗76との接続点に電気的に接続されている。これにより、コンパレータ91の非反転入力端子には、抵抗76の両端電圧が入力される。コンパレータ91の反転入力端子は、基準電圧生成回路15に電気的に接続されている。これにより、コンパレータ91の反転入力端子には、基準電圧生成回路15で発生した基準電圧が入力される。コンパレータ91は、定電流回路7の抵抗76の両端電圧と基準電圧とを比較する。半導体スイッチ素子92の制御端子(ベース端子)は、コンパレータ91の出力端子に電気的に接続されている。半導体スイッチ素子92の一方の主端子(コレクタ端子)は、MOSFET81のゲート端子及び制御電源19と電気的に接続されている。制御電源19の電圧は、例えば、5Vである。半導体スイッチ素子92の他方の主端子(エミッタ端子)は、グラウンドに電気的に接続されている。基準電圧については、例えば、スイッチング素子73が短絡故障したときに抵抗76に流れる過電流の電流値と抵抗76の抵抗値との積よりも小さく、かつ、スイッチング素子73が短絡故障していないときに抵抗76に流れる電流の電流値と抵抗76の抵抗値との積よりも大きくなるように決めればよい。基準電圧生成回路15は、例えば、マイコン(Microcontroller)に適宜のプログラムを実行させることにより実現することができる。
点灯装置1では、例えば、定電流回路7のスイッチング素子73が短絡故障すると、比較例の点灯装置1rと同様、光源10に過電流が流れる。点灯装置1では、光源10に過電流が流れて抵抗76の両端電圧が基準電圧を超えると、コンパレータ91の出力信号がローレベルからハイレベルに変化するので、半導体スイッチ素子92がオフ状態からオン状態に変化する。これにより、点灯装置1では、制御回路9がスイッチ要素8をオン状態からオフ状態に制御する。したがって、点灯装置1では、制御回路9によりスイッチ要素8が制御されることにより、電路11が遮断され、光源10の過電流が遮断される。
以上説明した本実施形態の点灯装置1は、整流回路5と、非絶縁型の力率改善回路6と、非絶縁型の定電流回路7と、を備える。整流回路5は、一対の入力端間に入力される交流電圧を整流する。力率改善回路6は、整流回路5の一対の出力端間に電気的に接続されている。定電流回路7は、力率改善回路6の一対の出力端間に電気的に接続されている。点灯装置1は、スイッチ要素8と、制御回路9と、を更に備える。スイッチ要素8は、力率改善回路6と定電流回路7との間の電路11を開閉する。制御回路9は、定電流回路7の一対の出力端間に電気的に接続される光源10に過電流が流れたときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断する。
以上の構成により、点灯装置1は、光源10の点灯電圧に関係なく光源10に過電流が流れるのを抑制することが可能となる。ここにおいて、点灯装置1では、光源10に過電流が流れると、制御回路9によりスイッチ要素8が制御されて力率改善回路6と定電流回路7との間の電路11が遮断され、過電流が遮断される。よって、点灯装置1は、定電流回路7に異常が発生したとしても、光源10の点灯電圧に関係なく光源10に過電流が流れ続けるのを抑制することが可能となる。
点灯装置1は、定電流回路7を複数備える。ここで、点灯装置1では、複数の定電流回路7それぞれが、力率改善回路6の一対の出力端間に接続されている。点灯装置1では、電路11が複数在る。スイッチ要素8は、複数の定電流回路7に対応する複数の電路11のうち共通する電流経路12に設けられている。これにより、点灯装置1は、複数の定電流回路7を備えた構成において、比較例の点灯装置1rのように複数の定電流回路7に一対一で対応するように第1保護回路13又は第2保護回路14を複数備える場合と比べて、低コスト化を図ることが可能となる。また、点灯装置1は、点灯装置1を構成するための複数の電子部品41を実装する回路基板40(図2参照)における当該複数の電子部品41の実装領域の面積を、比較例における複数の電子部品の実装領域の面積よりも低減することが可能となる。回路基板40は、例えば、プリント配線板により構成されている。プリント配線板は、例えば、CEM−3(Composite Epoxy Materials-3)の規格を満たすガラス布・ガラス不織布複合基材エポキシ樹脂銅張積層板から形成されている。
点灯装置1では、定電流回路7は、スイッチング素子73と、スイッチング素子73に直列に接続された抵抗76と、を含むのが好ましい。ここで、制御回路9は、抵抗76の両端電圧が基準電圧を超えたときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断するのが好ましい。これにより、点灯装置1は、過電流をより精度良く検出可能となり、例えば、力率改善回路6の出力電圧が閾値未満となったときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断するように構成した例と比べて、過電流をより確実に抑制することが可能となる。ここにおいて、制御回路9は、例えば、コンパレータ91等を用いた簡単な回路構成とすること可能である。
以下、点灯装置1を備える照明器具300について図2に基づいて説明する。
照明器具300は、天井309に取り付けられるシーリングライトである。照明器具300は、器具本体302と、回路モジュール4と、電源カバー306、光源カバー307と、グローブ316と、を備える。回路モジュール4は、点灯装置1(電源装置)と、この点灯装置1に接続された光源10と、を含んでいる。ここで、回路モジュール4は、光源10を複数(2つ)備えている(図1参照)。
以下では、照明器具300に対して天井309側を上方向、床側を下方向として説明する。
天井309には、引掛シーリングローゼット391が設けられている。引掛シーリングローゼット391は、照明器具300を支持し、かつ照明器具300に電源供給する電源ソケットである。
照明器具300は、引掛シーリングローゼット391に対して電気的及び機械的に接続される円柱状のアダプタ311を備えている。アダプタ311は、外周面(外側面)の一部から進退自在に突出した2つの引掛爪3111が設けられている。2つの引掛爪3111は、アダプタ311の外周面から互いに反対向きに突出している。
器具本体302は、例えば金属製である。器具本体302は、例えば円盤状に形成されている。器具本体302の中央部には、アダプタ311を通す円形の貫通孔321が設けられている。器具本体302には、器具本体302の下面側に配置される固定部材312が固定されている。固定部材312は、器具本体302の貫通孔321と略同径の貫通孔3121を有する円筒部3122と、円筒部3122の上端に形成されたフランジ3123とを備えている。
照明器具300を天井309に取り付けるには、例えば、作業者が、器具本体302の貫通孔321にアダプタ311を通すように天井309に向かって器具本体302を押し上げることで、器具本体302を天井309に取り付ければよい。この場合、アダプタ311の引掛爪3111が固定部材312の円筒部3122の下端部に引っ掛かることで、器具本体302が天井309に取り付けられる。
照明器具300は、器具本体302の下面側において固定部材312を囲むように配置されてアダプタ311を保護する保護カバー315を更に備える。保護カバー315は、器具本体302に固定されている。
回路モジュール4では、複数(図示例では30個)の第1LED111及び複数(図示例では30個)の第2LED112が回路基板40に実装されている。
回路モジュール4では、複数(図示例では60個)のLED100が、回路基板40上において、回路基板40の周方向に沿って2列に分けて並んでいる。回路モジュール4では、2列の各列において、複数(30個)のLED110が、略等間隔で並んでいる。ここでいう「略等間隔」とは、厳密に同じ間隔でなくてもよく、所定の範囲内の間隔であればよい。回路モジュール4では、2列の各列において、第1LED111と第2LED112とが交互に並んでいる。
回路モジュール4は、複数(例えば、30個)の第1LED111を直列接続して構成された第1光源101と、複数(例えば、30個)の第2LED112を直列接続して構成された第2光源102と、を備えている。
回路モジュール4は、器具本体302の下面側に配置されて器具本体302に取り付けられている。回路基板40は、4つの角の各々が円弧状に湾曲した略矩形板状に形成されている。回路基板40は、その中央部に、保護カバー315を通す略円形の貫通孔42が設けられている。
回路基板40には、点灯装置1の複数の電子部品41(例えば、MOSFET81、ダイオード72、スイッチング素子73、抵抗76、コンデンサ74、インダクタ75、制御用IC77、コンパレータ91、半導体スイッチ素子92等)も実装されている。回路基板40では、複数のLED100を実装する実装領域(LED実装領域)よりも内側に、複数の電子部品41を実装する実装領域(電子部品実装領域)がある。回路モジュール4は、電源ケーブルの一端が接続されるコネクタを備えている。電源ケーブルは、一端が回路モジュール4のコネクタに電気的に接続され、他端がアダプタ311に電気的に接続される。これにより、回路モジュール4における点灯装置1は、電源ケーブルを介してアダプタ311と電気的に接続される。
点灯装置1は、アダプタ311を介して商用電源2から給電されて複数(2個)の光源10を点灯させる。
照明器具300は、点灯装置1を覆う電源カバー306と、2つの光源10を覆う光源カバー307と、を更に備える。
電源カバー306は、金属製であるのが好ましい。電源カバー306は、上面が開口したボウル状に形成されている。電源カバー306は、点灯装置1が備える複数の電子部品41と接触せずに点灯装置1を下側から覆うように回路基板40に取り付けられている。また、電源カバー306は、アダプタ311の下面を露出させるように底壁に貫通孔362が設けられている。
光源カバー307は、円盤状に形成されており、中央部に、電源カバー306を通す貫通孔371が設けられている。光源カバー307は、複数のLED100と接触せずに複数のLED100を下側から覆うように器具本体302に取り付けられている。光源カバー307は、樹脂製である。光源カバー307は、透光性を有する。光源カバー307は、例えば、レンズ等を一体に備えた光学部材でもよい。
また、器具本体302の下面には、3つの取付部材314が設けられている。照明器具300では、ドーム状のグローブ316が、3つの取付部材314により器具本体302に取り付けられている。
以上説明した本実施形態における照明器具300は、点灯装置1と、点灯装置1の定電流回路7の一対の出力端間に電気的に接続された光源10と、光源10を保持する器具本体302と、を備える。これにより、照明器具300は、光源10の点灯電圧に関係なく光源10に過電流が流れるのを抑制することが可能となる。
ところで、点灯装置1において、スイッチ要素8は、MOSFET81に限らず、例えば、バイポーラトランジスタ、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、リレーの接点等でもよい。スイッチ要素8を構成する半導体素子は、pチャネルのエンハンスメント型MOSFETに限らず、例えば、nチャネルのエンハンスメント型MOSFETでもよい。この場合、半導体素子(nチャネルのエンハンスメント型MOSFET)は、一方の主端子(ソース端子)が力率改善回路6の一対の出力端のうち低電位側の出力端に電気的に接続され、他方の主端子(ドレイン端子)が定電流回路7の一対の入力端のうち低電位側の入力端に電気的に接続されていればよい。
(実施形態2)
以下では、本実施形態の点灯装置1aについて図4に基づいて説明する。本実施形態の点灯装置1aは、実施形態1の点灯装置1(図1参照)における力率改善回路6、制御回路9、MOSFET81及び制御電源19それぞれの代わりに、力率改善回路6a、制御回路9a、MOSFET82及び制御電源19aを備える点で実施形態1の点灯装置1と相違する。また、本実施形態の点灯装置1aは、スイッチ要素8を駆動する駆動回路80を備える点で実施形態1の点灯装置1と相違する。また、本実施形態の点灯装置1aは、制御回路9aに接続された報知部190を備える点で実施形態1の点灯装置1と相違する。本実施形態の点灯装置1aについて、実施形態1の点灯装置1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
力率改善回路6aは、実施形態1の点灯装置1の力率改善回路6における、インダクタ62、スイッチング素子63、ダイオード64及びコンデンサ65の他に、コンデンサ60、電流検出用抵抗67及び電圧検出回路68を備える。また、力率改善回路6aは、実施形態1の点灯装置1の力率改善回路6における制御用IC66の代わりに、制御用IC66aを備える。
コンデンサ60は、整流回路5の一対の出力端間に接続されている。力率改善回路6aでは、コンデンサ60の一端が整流回路5の一対の出力端のうち高電位側の出力端とインダクタ62との接続点に接続され、コンデンサ60の他端が整流回路5の一対の出力端のうち低電位側の出力端に接続されている。
電流検出用抵抗67は、スイッチング素子63に流れる電流を検出するための抵抗であり、スイッチング素子63に直列接続されている。要するに、力率改善回路6aは、実施形態1の点灯装置1の力率改善回路6におけるインダクタ62とスイッチング素子63との直列回路の代わりに、インダクタ62とスイッチング素子63と電流検出用抵抗67との直列回路を備える。力率改善回路6aでは、スイッチング素子63と電流検出用抵抗67との接続点が制御用IC66aに接続されている。これにより、力率改善回路6aでは、電流検出用抵抗67の両端電圧が制御用IC66aに入力されるようになっている。スイッチング素子63は、制御用IC66aから入力される制御信号に応じて、オン、オフが切り替えられる。言い換えれば、制御用IC66aは、スイッチング素子63のオン、オフを制御する第1制御部(スイッチ制御部)を構成している。
電圧検出回路68は、コンデンサ65の両端電圧(力率改善回路6aの出力電圧)を検出するための回路である。より詳細には、電圧検出回路68は、2つの抵抗681、682の直列回路(抵抗分圧回路)である。点灯装置1aでは、電圧検出回路68における抵抗681と抵抗682との接続点が制御用IC66a及び制御回路9aに接続されている。これにより、点灯装置1aでは、電圧検出回路68の検出電圧(抵抗682の両端電圧)が制御用IC66a及び制御回路9aに入力されるようになっている。
力率改善回路6aでは、制御用IC66a(スイッチ制御部)が、電流検出用抵抗67の両端電圧及び電圧検出回路68の検出電圧に基づいてスイッチング素子63のオン、オフを制御する。力率改善回路6aでは、スイッチング素子63のオン期間には、スイッチング素子63に電流が流れ、スイッチング素子63のオフ期間には、ダイオード64に電流が流れる。ここにおいて、制御用IC66aは、休止期間のない鋸歯状の高周波電流がインダクタ62に流れるように、スイッチング素子63のオン、オフを制御する。また、制御用IC66aは、電圧検出回路68の検出電圧が一定となるようにスイッチング素子63のオン期間を制御する。ここにおいて、制御用IC66aは、電圧検出回路68の検出電圧に基づいて、力率改善回路6aの出力電圧が所定値(例えば、280V)となるようにスイッチング素子63のオン期間を制御する。
点灯装置1aは、制御回路9aの動作電圧(例えば、5V)を生成する制御電源19aを備えている。ここにおいて、制御電源19aは、コンデンサ65のプラス端子とスイッチ要素8との接続点と、コンデンサ65のマイナス端子と、に接続されており、コンデンサ65の両端電圧から制御回路9aの動作電圧を生成する電源回路である。制御電源19aは、スイッチ要素8を介さずに力率改善回路6aの一対の出力端間の電圧から制御回路9aの動作電圧を生成して当該動作電圧を制御回路9aへ与える。
本実施形態の点灯装置1aにおいてスイッチ要素8を構成するMOSFET82は、nチャネルのエンハンスメント型MOSFETである。点灯装置1aでは、MOSFET82の一方の主端子(ドレイン端子)が力率改善回路6aの一対の出力端のうち高電位側の出力端に電気的に接続され、他方の主端子(ソース端子)が定電流回路7の一対の入力端のうち高電位側の入力端に電気的に接続されている。また、点灯装置1aでは、MOSFET82の制御端子(ゲート端子)が駆動回路80に電気的に接続されている。
駆動回路80は、力率改善回路6aのインダクタ62に磁気的に結合した副巻線88を有する。ここにおいて、副巻線88は、力率改善回路6aのインダクタ62を1次巻線とする2次巻線である。したがって、駆動回路80では、力率改善回路6aのインダクタ62に流れる電流により副巻線88に誘導電圧が誘起される。このときの副巻線88の出力電圧(副巻線88の両端電圧)は、副巻線88の誘導電圧である。また、駆動回路80では、力率改善回路6aのインダクタ62に電流が流れなくなると副巻線88に誘導電圧が誘起されなくなり、副巻線88の出力電圧がゼロとなる。駆動回路80は、副巻線88の出力電圧に応じてスイッチ要素8をオン、オフするように構成されている。より詳細には、駆動回路80は、副巻線88の他に、ダイオード83、抵抗84、コンデンサ85及びツェナダイオード86を含む整流回路と、抵抗87と、を備える。駆動回路80では、ダイオード83と抵抗84とコンデンサ85との直列回路が副巻線88の両端間に接続されている。ツェナダイオード86は、カソードが抵抗84とコンデンサ85との接続点に接続されるようにコンデンサ85に並列接続されている。駆動回路80では、抵抗84とコンデンサ85との接続点がMOSFET82のゲート端子に接続され、コンデンサ85と副巻線88との接続点がMOSFET82のソース端子に接続されている。抵抗87は、MOSFET82のゲート端子とソース端子との間に接続されている。
点灯装置1aでは、力率改善回路6aのインダクタ62に電流が流れると、駆動回路80の副巻線88に誘起電圧が発生するので、MOSFET82をオフ状態からオン状態に移行させる。
制御回路9aは、実施形態1の点灯装置1(図1参照)の制御回路9における半導体スイッチ素子92の代わりに、マイコン(Microcontroller)90を備える。したがって、制御回路9aは、マイコン90と、コンパレータ91と、を備える。制御回路9aには、コンパレータ91の出力端子、定電流回路7の制御用IC77と、力率改善回路6aの制御用IC66aと、電圧検出回路68と、が接続されている。制御回路9aは、電圧検出回路68の検出電圧と閾値電圧とを比較し、検出電圧が閾値電圧を超えたときに、スイッチ要素8を制御するように構成されている。閾値電圧は、力率改善回路6aの出力電圧が所定値よりも大きな過電圧下限値になったと仮定したときの電圧検出回路68の検出電圧の推測値に設定されている。ここにおいて、閾値電圧は、例えば、マイコン90のメモリに記憶されている。本実施形態の点灯装置1aでは、一例として、所定値が280V、過電圧下限値が310Vである。ここにおいて、過電圧下限値をVL、抵抗681の抵抗値をR1、抵抗682の抵抗値をR2とすると、閾値電圧=VL×{R2/(R1+R2)}である。
制御回路9aは、定電流回路7の抵抗76の両端電圧が基準電圧を超えた場合若しくは電圧検出回路68の検出電圧(出力電圧)が閾値電圧を超えた場合にスイッチ要素8を制御する。要するに、制御回路9aは、光源10に過電流が流れたとき若しくは力率改善回路6aの一対の出力端間に過電圧が発生したときに、スイッチ要素8を制御する。ここにおいて、制御回路9aは、制御用IC66aを制御することでスイッチ要素8であるMOSFET82を制御する。ここにおいて、制御回路9aは、制御用IC66aにスイッチング素子63のオン、オフの制御を停止させることにより、MOSFET82を制御する。より詳細には、制御回路9aは、制御用IC66aのオン、オフの制御を停止させてスイッチング素子63にオフ状態を維持させることで副巻線88の誘起電圧を低下させる(MOSFET82のゲート端子・ソース端子間電圧を低下させる)。これにより、制御回路9aは、MOSFET82をオン状態からオフ状態に移行させる。
報知部190は、点灯装置1aの故障を報知するために設けられている。報知部190は、制御回路9aに接続されている。報知部190は、音響装置191と、発光装置192と、を備える。音響装置191は、例えば、ブザーである。発光装置192は、例えば、LEDである。
制御回路9aは、光源10に過電流が流れたとき若しくは力率改善回路6aの一対の出力端間に過電圧が発生したときに報知部190を動作させる。ここにおいて、制御回路9aは、音響装置191からブザー音を発生させ、発光装置192を点滅或いは点灯させる。報知部190は、音響装置191と発光装置192との少なくとも一方を備えていればよい。
以上説明した本実施形態の点灯装置1aは、整流回路5と、非絶縁型の力率改善回路6aと、非絶縁型の定電流回路7と、を備える。整流回路5は、一対の入力端間に入力される交流電圧を整流する。力率改善回路6aは、整流回路5の一対の出力端間に電気的に接続されている。定電流回路7は、力率改善回路6aの一対の出力端間に電気的に接続されている。点灯装置1aは、スイッチ要素8と、制御回路9aと、を更に備える。スイッチ要素8は、力率改善回路6aと定電流回路7との間の電路11を開閉する。制御回路9aは、定電流回路7の一対の出力端間に電気的に接続される光源10に過電流が流れたとき若しくは力率改善回路6aの一対の出力端間に過電圧が発生したときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断する。
以上の構成により、点灯装置1aは、光源10の点灯電圧に関係なく光源10に過電流が流れるのを抑制することが可能となる。ここにおいて、点灯装置1aでは、光源10に過電流が流れると、制御回路9aによりスイッチ要素8が制御されて力率改善回路6aと定電流回路7との間の電路11が遮断され、過電流が遮断される。よって、点灯装置1aは、定電流回路7に異常が発生したとしても、光源10の点灯電圧に関係なく光源10に過電流が流れ続けるのを抑制することが可能となる。また、点灯装置1aでは、力率改善回路6aの一対の出力端間に過電圧が発生すると、制御回路9aによりスイッチ要素8が制御されて力率改善回路6aと定電流回路7との間の電路11が遮断され、過電流が遮断される。
点灯装置1aは、定電流回路7を複数備える。ここで、点灯装置1aでは、複数の定電流回路7がそれぞれ、力率改善回路6aの一対の出力端間に接続されている。点灯装置1aでは、電路11が複数在る。スイッチ要素8は、複数の定電流回路7に対応する複数の電路11のうち共通する電流経路12に設けられている。これにより、点灯装置1aは、複数の定電流回路7を備えた構成において、比較例の点灯装置1r(図3参照)のように複数の定電流回路7に一対一で対応するように第1保護回路13又は第2保護回路14を複数備える場合と比べて、低コスト化を図ることが可能となる。
点灯装置1aでは、定電流回路7は、スイッチング素子73と、スイッチング素子73に直列に接続された抵抗76と、を含む。制御回路9aは、抵抗76の両端電圧が基準電圧を超えたときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断する。これにより、点灯装置1aは、過電流をより精度良く検出可能となり、例えば、力率改善回路6aの出力電圧が閾値未満となったときにスイッチ要素8を制御して電路11を遮断するように構成した例と比べて、過電流をより確実に抑制することが可能となる。
点灯装置1aでは、スイッチ要素8は、2つの主端子を有する半導体素子(MOSFET82)である。半導体素子(MOSFET82)は、2つの主端子(ドレイン端子、ソース端子)のうち一方の主端子(ドレイン端子)が、力率改善回路6aの一対の出力端のうち高電位側の出力端に電気的に接続され、他方の主端子(ソース端子)が、定電流回路7の一対の入力端のうち高電位側の入力端に電気的に接続されている。これにより、点灯装置1aは、スイッチ要素8を構成する半導体素子として一般的にスイッチング電源で使われているnチャネルMOSFETを使用可能であり、低コスト化を図ることが可能となる。
点灯装置1aでは、力率改善回路6aは、インダクタ62と、スイッチング素子63(力率改善用スイッチング素子)と、ダイオード64と、コンデンサ65と、制御用IC66a(スイッチ制御部)と、を備える。力率改善回路6aでは、インダクタ62とスイッチング素子63とを含む直列回路が、インダクタ62が整流回路5の一対の出力端のうち高電位の出力端側となるように、整流回路5の一対の出力端間に接続されている。力率改善回路6aでは、ダイオード64のアノードが、インダクタ62とスイッチング素子63との接続点に接続され、ダイオード64のカソードが、コンデンサ65を介して整流回路5の一対の出力端のうち低電位側の出力端に電気的に接続されている。力率改善回路6aは、スイッチング素子63が制御用IC66aから入力される制御信号に応じて、オン、オフが切り替えられるように構成されている。点灯装置1aは、スイッチ要素8を駆動する駆動回路80を更に備える。駆動回路80は、インダクタ62に磁気的に結合した副巻線88を有し、副巻線88の出力電圧に応じてスイッチ要素8をオン、オフするように構成されている。制御回路9aは、制御用IC66a(スイッチ制御部)を制御することでスイッチ要素8を制御する。これにより、点灯装置1aでは、力率改善回路6aの動作中はスイッチ要素8がオン状態で電路11が閉じられ、力率改善回路6aの動作が停止すると、スイッチ要素8がオン状態からオフ状態に移行することで電路11が遮断される。点灯装置1aでは、スイッチ要素8の動作を力率改善回路6aの動作と連動させることができるので、実施形態1のように制御回路9によるスイッチ要素8の直接制御が不要となる。
点灯装置1aは、制御回路9aの動作電圧を生成する制御電源19aを備える。制御電源19aは、スイッチ要素8を介さずに力率改善回路6aの一対の出力端間の電圧から制御回路9aの動作電圧を生成する。これにより、点灯装置1aは、スイッチ要素8がオン状態からオフ状態に移行しても制御電源19aにおいて制御回路9aの動作電圧を生成可能なので、スイッチ要素8がオン状態からオフ状態に移行しても制御回路9aを動作させることが可能となる。
点灯装置1aは、故障を報知する報知部190を備える。制御回路9aは、光源10に過電流が流れたとき若しくは力率改善回路6aの一対の出力端間に過電圧が発生したときに報知部190を動作させる。これにより、点灯装置1aは、点灯装置1aの故障を点灯装置1aの使用者に報知することが可能となる。
本実施形態の点灯装置1aを実施形態1において説明した照明器具300(図2参照)における点灯装置1の代わりに用いてもよい。すなわち、照明器具300は、点灯装置1aと、点灯装置1aの定電流回路7の一対の出力端間に電気的に接続された光源10と、光源10を保持する器具本体302と、を備えた構成でもよい。これにより、照明器具300は、光源10の点灯電圧に関係なく光源10に過電流が流れるのを抑制することが可能となる。
また、上述のスイッチ要素8は、2つの主端子を有する半導体素子であれば、MOSFET82に限らず、例えば、バイポーラトランジスタ、IGBT等でもよい。
上述した実施形態1、2は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態1、2に限定されることはなく、これら実施形態1、2以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論のことである。
例えば、定電流回路7は、降圧チョッパ回路に限らず、トランジスタとスイッチング素子とを用いた非絶縁型の定電流回路であればよく、例えば、カレントミラー回路等でもよい。
また、光源10は、複数のLED100が直列接続された構成に限らず、例えば、複数のLED100が直並列接続された構成でもよい。
また、光源10は、複数のLED100を含む構成に限らず、例えば、複数のレーザダイオードを含む構成、複数の有機エレクトロルミネッセンス素子を含む構成等でもよい。
また、照明器具は、シーリングライトに限らず、例えば、ダウンライト、スポットライト等でもよい。
1、1a 点灯装置
5 整流回路
6、6a 力率改善回路
62 インダクタ
63 スイッチング素子(力率改善用スイッチング素子)
64 ダイオード
65 コンデンサ
66a 制御用IC(スイッチ制御部)
7 定電流回路
73 スイッチング素子
76 抵抗
8 スイッチ要素
81 MOSFET(半導体素子)
82 MOSFET(半導体素子)
9、9a 制御回路
10 光源
11 電路
12 電流経路
19a 制御電源
80 駆動回路
88 副巻線
190 報知部
300 照明器具
302 器具本体

Claims (8)

  1. 一対の入力端間に入力される交流電圧を整流する整流回路と、前記整流回路の一対の出力端間に電気的に接続された非絶縁型の力率改善回路と、前記力率改善回路の一対の出力端間に電気的に接続された非絶縁型の定電流回路と、を備え、
    前記力率改善回路と前記定電流回路との間の電路を開閉するスイッチ要素と、前記定電流回路の一対の出力端間に電気的に接続される光源に過電流が流れたとき若しくは前記力率改善回路の前記一対の出力端間に過電圧が発生したときに前記スイッチ要素を制御して前記電路を遮断する制御回路と、を更に備える
    ことを特徴とする点灯装置。
  2. 前記定電流回路を複数備え、
    前記複数の定電流回路がそれぞれ、前記力率改善回路の前記一対の出力端間に接続されており、
    前記電路が複数在り、
    前記スイッチ要素は、前記複数の定電流回路に対応する前記複数の電路のうち共通する電流経路に設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
  3. 前記定電流回路は、スイッチング素子と、前記スイッチング素子に直列に接続された抵抗と、を含み、
    前記制御回路は、前記抵抗の両端電圧が基準電圧を超えたときに前記スイッチ要素を制御して前記電路を遮断する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の点灯装置。
  4. 前記スイッチ要素は、2つの主端子を有する半導体素子であり、
    前記2つの主端子のうち一方の主端子が、前記力率改善回路の前記一対の出力端のうち高電位側の出力端に電気的に接続され、他方の主端子が、前記定電流回路の一対の入力端のうち高電位側の入力端に電気的に接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の点灯装置。
  5. 前記力率改善回路は、インダクタと、力率改善用スイッチング素子と、ダイオードと、コンデンサと、スイッチ制御部と、を備え、前記インダクタと前記力率改善用スイッチング素子とを含む直列回路が、前記インダクタが前記整流回路の前記一対の出力端のうち高電位の出力端側となるように、前記整流回路の前記一対の出力端間に接続され、前記ダイオードのアノードが、前記インダクタと前記力率改善用スイッチング素子との接続点に接続され、前記ダイオードのカソードが、前記コンデンサを介して前記整流回路の前記一対の出力端のうち低電位側の出力端に電気的に接続され、前記力率改善用スイッチング素子が前記スイッチ制御部から入力される制御信号に応じて、オン、オフが切り替えられるように構成され、
    前記スイッチ要素を駆動する駆動回路を更に備え、
    前記駆動回路は、前記インダクタに磁気的に結合した副巻線を有し、前記副巻線の出力電圧に応じて前記スイッチ要素をオン、オフするように構成され、
    前記制御回路は、前記スイッチ制御部を制御することで前記スイッチ要素を制御する
    ことを特徴とする請求項4記載の点灯装置。
  6. 前記制御回路の動作電圧を生成する制御電源を備え、
    前記制御電源は、前記スイッチ要素を介さずに前記力率改善回路の前記一対の出力端間の電圧から前記動作電圧を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の点灯装置。
  7. 故障を報知する報知部を備え、
    前記制御回路は、前記光源に過電流が流れたとき若しくは前記力率改善回路の前記一対の出力端間に過電圧が発生したときに前記報知部を動作させる
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の点灯装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の点灯装置と、前記点灯装置の前記定電流回路の前記一対の出力端間に電気的に接続された光源と、前記光源を保持する器具本体と、を備える
    ことを特徴とする照明器具。
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