JP2018096463A - 変速機の同期噛合装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シャフトの軸径を効果的に拡張する。【解決手段】シャフト2に一体回転可能に設けられたハブ11と、ハブ11の外周に一体回転可能且つ軸方向に移動可能に結合されたスリーブ12と、シャフト2に相対回転可能に設けられた変速ギヤ20と、スリーブ12と噛合可能な円環状のドグギヤ30と、内周部にテーパ状の第1摩擦面40Aを有するシンクロナイザリング40とを備え、変速ギヤ20には、ハブ11側に突出する円筒状のボス部22が一体形成され、ボス部22の基端側外周部には、ドグギヤ30の内周部が一体回転可能に固定され、ボス部22の突出端側には、第1摩擦面40Aと摺接可能なテーパ状の第2摩擦面24Aを有するコーン部24が形成された。【選択図】図2
Description
本発明は、変速機の同期噛合装置に関する。
この種の同期噛合装置として、変速機のシャフトに一体回転可能に設けられたハブと、ハブの外周歯と常時噛合する内周歯を有すると共に、シフト方向に移動可能なスリーブと、シャフトにニードルベアリング等を介して相対回転可能に軸支された変速ギヤと、スリーブの内周歯と噛合可能なドグ歯を有すると共に、変速ギヤに一体回転可能に固定されたドグギヤと、ハブとドグギヤとの間に配されたシンクロナイザリングとを備える構造が一般的に広く実用化されている(例えば、特許文献1,2参照)。
このような同期噛合装置は、スリーブのシフト移動によりシンクロナイザリングを押圧して同期荷重を生じさせ、スリーブとドグギヤとの回転数が同期すると、スリーブがさらにシフト移動してドグギヤと噛合することで、変速ギヤをシャフトと同期結合(ギヤイン)させるように構成されている。
ところで、上記従来技術のような同期噛合装置において、シンクロナイザリングとの間で同期荷重を生じさせるコーン部は、ドグギヤ側に一体形成されるのが一般的である。このようなドグギヤの強度を向上させるべく、ドグギヤの肉厚を径方向に拡張すると、変速ギヤに挿通されたシャフトが縮径されることになり、シャフトの剛性を十分に確保できなくなる課題がある。一方、シャフトの剛性を確保すべく、シャフトを拡径すると、これに伴いドグギヤの貫通穴内径を拡張する必要があり、ドグギヤの肉厚を十分に確保できなくなる課題がある。
また、ドグギヤを変速ギヤに溶接で固定すると、溶接時の熱変形によってドグギヤの精度が低下する課題もある。
本開示の技術は、シャフトの軸径を効果的に拡張することができる同期噛合装置を提供することを目的とする。
本開示の技術は、シャフトに一体回転可能に設けられたハブと、前記ハブの外周に一体回転可能且つ軸方向に移動可能に結合されたスリーブと、その一側面を前記ハブの側面に対向させると共に、前記シャフトに相対回転可能に設けられた変速ギヤと、前記ハブと前記変速ギヤとの間に配されると共に、前記スリーブと噛合可能な円環状のドグギヤと、前記ハブと前記ドグギヤとの間に配されると共に、その内周部にテーパ状の第1摩擦面を有するシンクロナイザリングと、を備え、前記変速ギヤには、前記一側面から前記ハブ側に突出する円筒状のボス部が一体形成され、前記ボス部の基端側外周部には、前記ドグギヤの内周部が一体回転可能に固定され、前記ボス部の突出端側には、前記第1摩擦面と摺接可能なテーパ状の第2摩擦面を有するコーン部が形成されたことを特徴とする。
また、前記ボス部の基端側外周部に外周スプラインが形成され、前記ドグギヤの内周部に前記外周スプラインに嵌合する内周スプラインが形成されてもよい。
また、前記変速ギヤが前記シャフトに軸受を介して回転可能に軸支され、前記シャフトには、前記軸受に潤滑油を供給する油路が形成され、前記ボス部の内周面と前記シャフトの外周面との間に、前記油路から前記軸受に供給された潤滑油を流通させる油流通路として機能する所定の空隙が確保されてもよい。
また、前記ボス部に前記空隙を流れる潤滑油を前記第1摩擦面と前記第2摩擦面との間に供給する油供給路が形成されてもよい。
本開示の技術によれば、シャフトの軸径を効果的に拡張することができる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態に係る変速機の同期噛合装置について説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1に示すように、本実施形態の同期噛合装置10は、変速機1の図示しない変速機ケース内に回転自在に設けられたシャフト(メインシャフト又は、カウンタシャフト)2に装着されている。より具体的には、同期噛合装置10は、少なくとも、シンクロハブ11と、シンクロスリーブ12と、変速ギヤ20と、ドグギヤ30と、シンクロナイザリング40とを備えている。なお、図中において、符号51はニードルベアリング、符号52はシャフト2に形成された軸方向油路、符号53はシャフト2に形成された径方向油路をそれぞれ示している。
シンクロハブ11は、略円環状を呈しており、その内周部をシャフト2の外周にスプライン嵌合されて、シャフト2に一体回転可能に設けられている。また、シンクロハブ11の外周側には複数の外周歯11Aが設けられている。
シンクロスリーブ12は、略リング状に形成されており、その内周部にはシンクロハブ11の外周歯11Aと常時噛合する複数の内周歯12Aが設けられている。また、シンクロスリーブ12の外周部には、図示しないシフトフォークと係合する環状凹溝12Bが形成されている。シンクロスリーブ12は、シンクロハブ11に一体回転可能且つ軸方向(シフト方向)に移動可能にスプライン結合されており、図示しないシフト操作装置の作動に応じてシフトフォークと一体にシフト移動されるようになっている。
変速ギヤ20は、その軸中心にシャフト2を挿通させるシャフト挿通穴27が貫通形成された略円環状を呈している。変速ギヤ20は、そのシャフト挿通穴27内周とシャフト2外周との間に介装されたニードルベアリング51を介して、シャフト2に相対回転可能に軸支されている。また、変速ギヤ20の外周部には、図示しない他の変速ギヤと常時噛合する複数の変速ギヤ歯21が設けられている。さらに、変速ギヤ20の側部には、シンクロハブ11側に向って突出する略円筒状のボス部22が一体形成されている。ボス部22の先端側には、軸方向に対して傾斜するテーパ状の摩擦面24Aを有するコーン部24が設けされている。
ドグギヤ30は、略円環状を呈しており、その外周部には、シンクロスリーブ12の内周歯12Aと噛合可能な複数のドグ歯30Aが設けられている。また、ドグギヤ30は、その貫通穴31の内周側を変速ギヤ20のボス部22外周に一体回転可能に固定されている。変速ギヤ20とドグギヤ30との固定構造の詳細については後述する。
シンクロナイザリング40は、シンクロハブ11とドグギヤ30との間に設けられており、その内周部には、コーン部24の摩擦面24Aに摺接可能なテーパ状の摩擦面40Aが形成されている。シンクロスリーブ12のシフト移動に伴いシンクロナイザリング40の摩擦面40Aがコーン部24の摩擦面24Aに押し付けられると同期荷重が生じ、シンクロスリーブ12とドグギヤ30の回転数が同期すると、シンクロスリーブ12がさらに移動してドグギヤ30と完全に噛合することで、変速ギヤ20をシャフト2と同期結合(ギヤイン)させるようになっている。
次に、図2に基づいて、変速ギヤ20とドグギヤ30との固定構造の詳細について説明する。
変速ギヤ20のシンクロハブ11と対向する一側部には、シャフト貫通孔27周縁からシンクロハブ11側に向って突出る円筒状のボス部22が一体形成されている。ボス部22は、基端側の円筒部23と、先端側のコーン部24とを備えている。コーン部24の先端側には、軸方向に対して傾斜するテーパ状の摩擦面24Aが形成されている。円筒部23の外周部には、複数の外周スプライン23Aが設けられている。
ドグギヤ30は、その貫通穴31の内径D1を円筒部23の外径D2よりも大きく形成されており、貫通穴31内に円筒部23が挿入されるようになっている。また、貫通穴31の内周部には、円筒部23の外周スプライン23Aと噛合される複数の内周スプライン31Aが設けられている。すなわち、貫通穴31内に円筒部23を挿入して、その内周スプライン31Aを外周スプライン23Aとスプライン嵌合させることで、ドグギヤ30が変速ギヤ20の円筒部23に一体回転可能に固定されるように構成されている。
本実施形態において、ボス部22(円筒部23及び、コーン部24)の内径D3は、シャフト2の外径D4よりも僅かに大きく形成されており、ボス部22の内周面とシャフト2の外周面との間には所定の空隙Cが確保されている。空隙Cは、シャフト2の軸方向油路52から径方向油路53を介してニードルベアリング51に供給された潤滑油を同期噛合装置10の各摺動要素に向けて流通させる油路として機能するようになっている。
以上のように構成された本実施形態の同期噛合装置10によれば、図3(A)に示すように、ドグギヤ30を固定する円筒部23及び、シンクロナイザリングに摺接されるコーン部24が変速ギヤ20に一体形成されている。これにより、図3(B)に示すコーン部124が円筒部123とは別体のドグギヤ130側に形成された従来構造100に比べ、ドグギヤ30の貫通穴31を拡径して、円筒部23及びコーン部24を径方向外側にオフセットしても、ギヤ強度を十分に確保することが可能になり、シャフト2の軸径を効果的に拡張することができるようになる。
また、ドグギヤ30をスプライン嵌合させる円筒部23が、従来構造100の円筒部123に比べ、径方向外側にオフセットされることで、各スプライン23A,31Aの面圧が効果的に低減されようになる。これにより、各スプライン23A,31Aの噛合い長さLを短くすることが可能となり、同期噛合装置10の小型化や軽量化を図ることもできる。
また、ドグギヤ30を変速ギヤ20の円筒部23に溶接することなくスプライン嵌合により固定することで、溶接時の熱変形によるドグギヤ30の精度低下も効果的に防止することが可能になる。
また、ボス部22の内周面とシャフト2の外周面との間の空隙Cを潤滑油の流通路として機能させることで、同期噛合装置10の各摺動要素に潤滑油が効果的に供給されるようになり、発熱や摩耗、引き摺り損失等の増加を低減することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、図4に示すように、ボス部22に、その内周側から摩擦面24Aに向かって径方向に斜めに伸びる複数の油供給油路26を形成してもよい。このように油供給油路26を設ければ、各摩擦面24A,40Aの間に潤滑油を効果的に供給することが可能になる。
1 変速機
2 シャフト
10 同期噛合装置
11 シンクロハブ
12 シンクロスリーブ
20 変速ギヤ
22 ボス部
23 円筒部
23A 外周スプライン
24 コーン部
30 ドグギヤ
31A 内周スプライン
40 シンクロナイザリング
2 シャフト
10 同期噛合装置
11 シンクロハブ
12 シンクロスリーブ
20 変速ギヤ
22 ボス部
23 円筒部
23A 外周スプライン
24 コーン部
30 ドグギヤ
31A 内周スプライン
40 シンクロナイザリング
Claims (4)
- シャフトに一体回転可能に設けられたハブと、
前記ハブの外周に一体回転可能且つ軸方向に移動可能に結合されたスリーブと、
その一側面を前記ハブの側面に対向させると共に、前記シャフトに相対回転可能に設けられた変速ギヤと、
前記ハブと前記変速ギヤとの間に配されると共に、前記スリーブと噛合可能な円環状のドグギヤと、
前記ハブと前記ドグギヤとの間に配されると共に、その内周部にテーパ状の第1摩擦面を有するシンクロナイザリングと、を備え、
前記変速ギヤには、前記一側面から前記ハブ側に突出する円筒状のボス部が一体形成され、
前記ボス部の基端側外周部には、前記ドグギヤの内周部が一体回転可能に固定され、
前記ボス部の突出端側には、前記第1摩擦面と摺接可能なテーパ状の第2摩擦面を有するコーン部が形成された
ことを特徴とする変速機の同期噛合装置。 - 前記ボス部の基端側外周部に外周スプラインが形成され、前記ドグギヤの内周部に前記外周スプラインに嵌合する内周スプラインが形成された
請求項1に記載の変速機の同期噛合装置。 - 前記変速ギヤが前記シャフトに軸受を介して回転可能に軸支され、
前記シャフトには、前記軸受に潤滑油を供給する油路が形成され、
前記ボス部の内周面と前記シャフトの外周面との間に、前記油路から前記軸受に供給された潤滑油を流通させる油流通路として機能する所定の空隙が確保された
請求項1又は2に記載の変速機の同期噛合装置。 - 前記ボス部に前記空隙を流れる潤滑油を前記第1摩擦面と前記第2摩擦面との間に供給する油供給路が形成された
請求項3に記載の変速機の同期噛合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016241713A JP2018096463A (ja) | 2016-12-13 | 2016-12-13 | 変速機の同期噛合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016241713A JP2018096463A (ja) | 2016-12-13 | 2016-12-13 | 変速機の同期噛合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018096463A true JP2018096463A (ja) | 2018-06-21 |
Family
ID=62634698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016241713A Pending JP2018096463A (ja) | 2016-12-13 | 2016-12-13 | 変速機の同期噛合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018096463A (ja) |
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2016
- 2016-12-13 JP JP2016241713A patent/JP2018096463A/ja active Pending
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