JP2018080028A - 自動倉庫 - Google Patents
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Abstract
Description
上記の自動倉庫では、棚部が前後方向に手前側収納部と奥側収納部とを有している。手前側収納部は、スタッカクレーンの走行経路に面して配置される。また、スライドフォークは、手前側収納部に載置された荷物を移載して搬送する。
本発明の一見地に係る自動倉庫は、ラックと、荷物搬送装置と、コントローラと、を備える。ラックは、手前側と奥側に2つの荷物を載置可能な棚を有する。荷物搬送装置は、移載装置を有する。移載装置は、荷物を移載及び搬送するものであり、棚の配置された方向に伸びたときに棚の奥側に到達する手前側部分と棚の手前側に到達する奥側部分に2つの荷物を保持可能である。
◎棚の奥側に置かれた第1の荷物を移載装置の手前側部分に保持し、棚の手前側に置かれた第2の荷物を移載装置の奥側部分に保持するステップ。
◎移載装置の手前側部分を棚の手前側に、かつ、移載装置の奥側部分を前記棚の外側に移動させるステップ。
◎第1の荷物の保持を解除することで、第1の荷物を棚の手前側に載置するステップ。
◎棚の奥側に置かれた第1の荷物と棚の手前側にある第2の荷物を持ち上げるステップ。
◎第1の荷物を棚の手前側にかつ第2の荷物を棚の手前側外側に移動させるステップ。
◎第1の荷物と第2の荷物を下降させることで第1の荷物を棚の手前側に載置するステップ。
これにより、スライドフォーク移載装置を有する荷物搬送装置においても、棚の前後方向に並んで載置された2つの荷物の搬送効率を向上できる。
◎移載装置の奥側部分を第1の荷物が載置されている棚の手前側に移動させるステップ。
◎移載装置の奥側部分にて第1の荷物を保持するステップ。
これにより、元々は棚の奥側部分にあった第1の荷物を、移載装置に次の搬送のために移載できる。
◎移載装置の荷物が保持された奥側部分を、出庫ステーションの荷物の載置位置へ移動させるステップ。
◎移載装置の奥側部分の荷物の保持を解除することで、移載装置の奥側部分に保持された荷物を、出庫ステーションの載置位置に載置するステップ。
◎移載装置の奥側部分にて第4の荷物を保持するステップ。
◎移載装置の手前側部分を棚の手前側に移動させるステップ。
◎移載装置の手前側部分にて第3の荷物を保持するステップ。
◎移載装置の手前側部分を、棚の奥側まで移動させるステップ。
◎第3の荷物及び第4の荷物の保持を解除することで、棚の奥側に第3の荷物を載置し、棚の手前側に第4の荷物を載置するステップ。
(1)自動倉庫全体
図1及び図2を用いて、本発明に係る一実施形態としての自動倉庫1を説明する。自動倉庫1は、荷物Aの保管、入庫及び出庫が可能な施設である。なお、この実施形態において、図1及び図2の左右方向が自動倉庫1の左右方向であり、図1の上下方向が前後方向(左右方向とは垂直な方向)である。図1は、本発明の一実施形態としての自動倉庫の平面図である。図2は、自動倉庫の側面図である。
ラック3の左右方向の右側方であって、スタッカクレーン5に対してラック3が配置された側とは反対側(すなわち、図1の第2方向側)には、出庫ステーション9が配置されている。出庫ステーション9の荷物Aの載置位置は、スライドフォーク57(後述)を第2方向へ伸ばしたときに、第3フォーク57cの第1方向側の第1部分57c−1(後述)が到達できる位置よりもさらに第2方向側に存在する。
入庫ステーション7及び出庫ステーション9は、それぞれ、入庫及び出庫のために荷物Aを搬送するコンベアを有している。
ラック3は、スタッカクレーン5の走行方向(図1の左右方向)に沿って配置されており、複数の棚31を有している。複数の棚31は、図2に示すように、スタッカクレーン5が配置された側に向いて、上下左右に並んでつまり複数列複数段で構成されている。各棚31は、前後方向に長く延びた収納部33を有している。
収納部33は、図2に示すように、それぞれ一対の荷物支承部材35から構成されており、その間はスライドフォーク(後述)の上下方向の移動を許容するフォーク通過間隙37となっている。
スタッカクレーン5は、ラック3の延伸方向に沿って設けられたガイドレール51に沿って図1及び図2の左右方向に移動可能である。スタッカクレーン5は、複数の棚31、入庫ステーション7、及び/又は出庫ステーション9との間で荷物Aを搬送できる。
スタッカクレーン5は、図5に示すような制御構成を有するコントローラ59を有する。コントローラ59は、自動倉庫1全体を制御する制御部(図示せず)と通信可能であり、スタッカクレーン5を制御する。コントローラ59は、CPUやメモリ等のコンピュータシステムで実現されている。コントローラ59は、CPUやメモリ等を含むSoC(System on Chip)にて構成されていてもよい。
コントローラ59は、コンピュータシステムの記憶装置に記憶されたソフトウェアを、当該コンピュータシステムにおいて実行することにより、スタッカクレーン5の各部を制御する動作を実現してもよい。
図5は、コントローラの制御構成を示す図である。
コントローラ59は、スライドフォーク57を前後方向(第1方向又は第2方向)に伸縮させる。コントローラ59には、各種スイッチ及びセンサ591が接続されており、スタッカクレーン5の各種装置の状態を把握できる。
図6〜図8を用いて、荷物Aの移載動作を説明する。図6〜図8は、荷物の移載動作を説明するための棚及びスライドフォークの断面図である。
具体的には、図6の(a)に示すように、棚31において、収納部33の第1方向側の部分33a(奥側)に第1の荷物A1が載置され、第2方向側の部分33b(手前側)に第2の荷物A2が載置されている場合に、これらの荷物を棚31からスライドフォーク57へ移載する動作を説明する。
言い換えると、棚31とスタッカクレーン5との境界線Bに近い側を「手前側」と定義し、遠い側を「奥側」と定義する。
言い換えると、スライドフォーク57が伸びていないときに、棚31とスタッカクレーン5との境界線Bに近い側にある第3フォーク57cの部分を「手前側部分」と定義し、遠い側にある部分を「奥側部分」と定義する。
つまり、第2の荷物A2が搬送のために第3フォーク57cの第2部分57c−2に保持されたままである一方、第1の荷物A1は、第3フォーク57cの第1部分57c−1から棚31の第2方向側の部分33bに載置される。
図9を用いて、スライドフォーク57を第2方向へ伸ばした場合に、第3フォーク57cの第1部分57c−1が到達できる位置よりもさらに第2方向側に荷物Aの載置位置が存在する出庫ステーション9への荷物Aの移載動作を説明する。図9は、出庫ステーションへの荷物の移載動作を説明するためのスライドフォーク及び出庫ステーションの断面図である。以下の説明では、第3フォーク57cの第2部分57c−2に保持された第2の荷物A2を出庫ステーション9に移載する動作を説明する。棚31の第2方向側の部分33bに移載した第1の荷物A1についても、第2の荷物A2と同様にして、出庫ステーション9に移載できる。
図10及び図11を用いて、荷物Aの棚31への入庫動作を説明する。図10及び図11は、荷物の入庫動作を説明するための棚及びスライドフォークの断面図である。
以下では、棚31の第2方向側の部分33bに第3の荷物A3が載置され、かつ、第1方向側の部分33aには荷物が載置されていない場合に、スタッカクレーン5により搬送されてきた第4の荷物A4と合わせて、当該棚31に第3の荷物A3と第4の荷物A4とを移載する入庫動作について説明する。
その後、図11の(d)に示すように、棚31の上方において、第1〜第3フォーク57a〜57cを第1方向にさらに伸ばして、第3フォーク57cの第1部分57c−1を棚31の第1方向側の部分33aに対応する位置に到達させ、第3フォーク57cの第2部分57c−2を棚31の第2方向側の部分33bに対応する位置に到達させる。
上記のようにして2つの荷物A3、A4を移載することで、棚31の第2方向側の部分33bにある荷物A(第3の荷物A3)の第1方向側の部分33aへの移載と、第3フォーク57cの第2部分57c−2に載置された荷物A(第4の荷物A4)の棚31の第2方向側の部分33bへの移載と、を同時に実行して、一度の動作にて、2つの荷物を同時に棚31に載置(入庫)できる。
上記の実施形態の特徴は下記の通りである。
自動倉庫1(自動倉庫の一例)は、ラック3(ラックの一例)と、スタッカクレーン5(荷物搬送装置の一例)と、コントローラ59(コントローラの一例)と、を備える。ラック3は、第2方向側の部分33b(棚の手前側の一例)と第1方向側の部分33a(棚の奥側の一例)に2つの荷物Aを載置可能な棚31(棚の一例)を有する。スタッカクレーン5は、スライドフォーク57(移載装置の一例)を有する。スライドフォーク57は、荷物A(荷物の一例)を移載及び搬送するものであり、第1方向(棚の配置された方向の一例)に伸びたときに棚31の第1方向側の部分33aに到達する第1部分57c−1(手前側部分の一例)と、棚31の第2方向側の部分33bに到達する第2部分57c−2(奥側部分の一例)に2つの荷物を保持可能である。
◎棚31の第1方向側の部分33aに置かれた第1の荷物A1(第1の荷物の一例)をスライドフォーク57の第1部分57c−1に保持し、棚31の第2方向側の部分33bに置かれた第2の荷物A2(第2の荷物の一例)をスライドフォーク57の第2部分57c−2に保持するステップ。
◎スライドフォーク57の第1部分57c−1を棚31の第2方向側の部分33bの位置に、かつ、スライドフォーク57の第2部分57c−2を棚31の境界線Bよりも外側に移動させるステップ。
◎第1の荷物A1の保持を解除することで、第1の荷物A1を棚31の第2方向側の部分33bに載置するステップ。
以上、本発明の複数の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(A)スタッカクレーン5(ガイドレール51)に対して第2方向側にラック3が存在し、第1方向側に出庫ステーション9が存在していてもよい。この場合、棚31の第1方向側を「手前側」と、棚31の第2方向側を「奥側」と、第3フォーク57cの第2部分57c−2を「手前側部分」と、第1部分57c−1を「奥側部分」と定義して、第1実施形態において説明したのと同様にして、ラック3(棚31)と出庫ステーション9との間で荷物Aを移載できる。
この場合、出庫ステーション9と、出庫ステーション9が存在する側とは反対側のラック3との荷物Aの移載についてのみ、第1実施形態にて説明した荷物Aの移載動作を実行する一方、出庫ステーション9と同じ側に存在するラック3との荷物Aの移載については、荷物Aを1つずつ移載する従来の荷物Aの移載動作を実行してもよい。
(D)第1実施形態では荷物搬送装置はスタッカクレーンであったが、荷物搬送装置は載置台が昇降しない走行台車であってもよい。
上記のリアフック移載装置では、例えば、図1などに示した棚31に載置された2つの荷物Aの移載の際に、棚31の手前側(第2方向側の部分33b)の荷物Aを中央のフックに引っ掛け、同時に奥側(第1方向側の部分33a)の荷物Aを第1方向側のフックに引っ掛けて、これら2つの荷物Aをリアフック移載装置にて保持しながら第2方向へ移動させ、移載装置の第1方向側の部分が棚31の手前側に到達したタイミングにおいて、第1方向側のフックを荷物Aから解放する(すなわち、第1方向側の荷物Aの保持を解除する)。
このように、リアフック移載装置を用いても、第1実施形態にて説明したのと同様の荷物Aの移載動作を実現できる。
上記のサイドクランプ式の移載装置では、例えば、図1などに示した棚31に載置された2つの荷物Aの移載の際に、棚31の手前側(第2方向側の部分33b)の荷物Aを第2方向側のクランプで保持し、奥側(第1方向側の部分33a)の荷物Aを第1方向側のクランプで保持しつつ、移載装置を第2方向へ移動させ、移載装置の第1方向側の部分が棚31の手前側に到達したタイミングにおいて、第1方向側のクランプによる荷物Aのクランプを解除する(すなわち、第1方向側の荷物Aの保持を解除する)。
このように、サイドクランプ式の移載装置を用いても、第1実施形態にて説明したのと同様の荷物Aの移載動作を実現できる。
3 ラック
31 棚
33 収納部
33a 棚の第1方向側の部分
33b 棚の第2方向側の部分
35 荷物支承部材
37 フォーク通過間隙
5 スタッカクレーン
51 ガイドレール
53 走行台車
55 昇降台
551 昇降装置
57 スライドフォーク
57a 第1フォーク
57b 第2フォーク
57c 第3フォーク
57c−1 第3フォークの第1部分
57c−2 第3フォークの第2部分
571 移載装置
59 コントローラ
591 センサ
7 入庫ステーション
9 出庫ステーション
A 荷物
A1 第1の荷物
A2 第2の荷物
A3 第3の荷物
A4 第4の荷物
B 境界線
Claims (5)
- 手前側と奥側に2つの荷物を載置可能な棚を有するラックと、
荷物を移載して搬送するものであり、前記棚の配置された方向に伸びたときに前記棚の奥側に到達する手前側部分と前記棚の手前側に到達する奥側部分に2つの荷物を保持可能な移載装置を有する荷物搬送装置と、
前記移載装置に対して、前記棚の奥側に置かれた第1の荷物を前記移載装置の前記手前側部分にて保持し、かつ、前記棚の手前側にある第2の荷物を前記移載装置の前記奥側部分に保持するステップと、前記移載装置の前記手前側部分を前記棚の手前側にかつ前記移載装置の前記奥側部分を前記棚の外側に移動させるステップと、前記第1の荷物の保持を解除することで前記第1の荷物を前記棚の手前側に載置するステップと、を実行させるコントローラと、
を備えた自動倉庫。 - 前記移載装置はスライドフォーク移載装置であり、
前記コントローラは、前記スライドフォーク移載装置に対して、
前記棚の奥側に置かれた前記第1の荷物と前記棚の手前側にある前記第2の荷物を持ち上げるステップと、
前記第1の荷物を前記棚の手前側にかつ前記第2の荷物を前記棚の手前側外側に移動させるステップと、
前記第1の荷物と前記第2の荷物を下降させることで前記第1の荷物を前記棚の手前側に載置するステップと、
を実行させる、請求項1に記載の自動倉庫。 - 前記コントローラは、前記移載装置に対して、
前記移載装置の前記奥側部分を前記第1の荷物が載置されている前記棚の手前側に移動させるステップと、
前記移載装置の前記奥側部分にて前記第1の荷物を保持するステップと、
を実行させる、請求項1又は2に記載の自動倉庫。 - 前記荷物搬送装置に対して、前記ラックと反対側に配置された出庫ステーションをさらに備え、
前記コントローラは、前記移載装置に対して、
前記移載装置の前記荷物が保持された前記奥側部分を、前記出庫ステーションの荷物の載置位置へ移動させるステップと、
前記移載装置の前記奥側部分の荷物の保持を解除することで、前記移載装置の前記奥側部分に保持された前記荷物を、前記出庫ステーションの前記載置位置に載置するステップと、
を実行させる、請求項1〜3のいずれかに記載の自動倉庫。 - 前記棚の奥側に荷物が置かれておらずかつ前記棚の手前側に第3の荷物が置かれた状態で、
前記コントローラは、前記移載装置に対して、
前記移載装置の前記奥側部分にて第4の荷物を保持するステップと、
前記移載装置の前記手前側部分を前記棚の手前側に移動させるステップと、
前記移載装置の前記手前側部分にて前記第3の荷物を保持するステップと、
前記移載装置の前記手前側部分を、前記棚の奥側まで移動させるステップと、
前記第3の荷物及び前記第4の荷物の保持を解除することで、前記棚の奥側に前記第3の荷物を載置し、前記棚の手前側に前記第4の荷物を載置するステップと、
を実行させる、請求項1〜4のいずれかに記載の自動倉庫。
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