JP2018062097A - メモ帳用印刷物及びメモ帳の製造方法 - Google Patents

Abstract

【課題】ページ毎に異なる印画情報が記録でき、フレキシブルに内容を変えることができるメモ帳用印刷物と、メモ帳の製造方法を提供する【解決手段】メモ帳の各ページ用の印画情報記録領域が順次設けられた連続用紙２０の各印画情報記録領域に、ページ毎に異なる印画情報が、奇数ページ目２２の印画情報が表面側に、偶数ページ目２３の印画情報が裏面側に連続用紙の流れ方向に対して奇数ページとは逆向きに、所定のページ分記録され、各ページの境界２１でジグザグ状に折り畳んで重ねられてなる。【選択図】図２

Description

本発明は、複数枚のページを一側縁で取り外し自在に綴じたメモ帳を作成するための印刷物であって、ページ毎に異なる印画情報がオンデマンドプリンターにより記録されたメモ帳用印刷物に関する。またメモ帳の製造方法に関する。

従来から、メモ帳は単にメモを記入するための領域を有するだけでなく、メモ領域の周辺に広告宣伝のための各種情報や機能性、意匠性を向上させる各種の付加情報が記録されたものが種々提案され、利用されている。

特許文献１には、空白の記入欄の周辺に、宣伝広告のための各種情報、例えば社名、所在地、電話番号、地図、製品写真などを記録したメモ帳が開示されている。これにより、メモ書きをするときにいつも種々の情報を目にすることになり、メモをするのが楽しく、また広告宣伝効果が高まるとしている。

特開２００１−２４６８７９号公報

しかしながら、特許文献１に開示されているようなメモ帳においては、種々の情報がメモ用紙表面に記録されているとはいえ、その情報はすべてのページで共通であり、メモ帳の使用を始めて最初のうちは種々の情報に興味を引かれ宣伝広告効果が期待できるが、代わり映えの無い情報であるためすぐに飽きてしまい、効果が低下してしまうという問題点があり、これはメモ帳の形状を変えるなどしても補い得ないものであった。また、メモ帳を使用する使用者の特性や興味の対象に応じてフレキシブルに記録する情報の内容を変えることも困難であった。

一方、ページ毎に異なる情報が記録されたメモ帳を製造しようとする場合に従来行われている方法としては、通常の印刷技術を利用するのが一般的であるが、印刷で作成する場合はページ毎に印刷版を作成して印刷し、さらに各ページを丁合して製本しなければならず、非常に手間のかかる作業となっていた。

本発明は以上のような従来技術の課題を解決するためなされたもので、メモ帳のページ毎に異なる多様な内容やレイアウトの印画情報が容易に記録できて使用者を飽きさせることが無く、またメモ帳の使用者の特性などに応じてフレキシブルに内容を変えられていることにより広告宣伝効果を長く維持できる印画情報をプリントしたメモ帳用印刷物と、そのようなメモ帳を容易に作成できるメモ帳の製造方法を提供するものである。

上記課題を解決するため、本発明の請求項１に係る発明は、
メモ帳の各ページ用の印画情報記録領域が順次設けられた連続用紙の各印画情報記録領域に、ページ毎に異なる印画情報が、奇数ページ目の印画情報が表面側に、偶数ページ目の印画情報が裏面側に連続用紙の流れ方向に対して奇数ページとは逆向きに、所定のページ分記録され、各ページの境界でジグザグ状に折り畳んで重ねられてなることを特徴とするメモ帳用印刷物である。

また請求項２にかかる発明は、
前記印画情報が複数種のメモ帳の印画情報が多面付け状に構成されていることを特徴とする請求項１に記載のメモ帳用印刷物である。

また請求項３にかかる発明は、
前記印画情報が、メモ帳のページを連続してめくったときに擬似動画として見える絵柄を含むことを特徴とする請求項１または２に記載のメモ帳用印刷物である。

また請求項４にかかる発明は、
連続用紙にメモ帳の各ページ用の印画情報記録領域を順次設け、各印画情報記録領域に、奇数ページ目の印画情報を表面側に、偶数ページ目の印画情報を裏面側に連続用紙の流れ方向に対して奇数ページとは逆向きに、それぞれページ毎に異なる印画情報をオンデマンドプリンターに供給して所定のページ分記録した後、各ページの境界でジグザグ状に折り畳んで重ね、所定のサイズに断裁して一側縁を取り外し自在に綴じて冊子状とすることを特徴とするメモ帳の製造方法である。

また請求項５にかかる発明は、
各ページに複数のメモ帳の印画情報を多面付けして記録し、各面付けの境界を断裁してそれぞれ一側縁を取り外し自在に綴じて複数のメモ帳を得ることを特徴とする請求項４に記載のメモ帳の製造方法である。

また請求項６にかかる発明は、
各ページの印画情報を、メモ帳のページを連続してめくったときに擬似動画として見えるように記録することを特徴とする請求項４または５に記載のメモ帳の製造方法である。

本発明の請求項１の発明によれば、ページ毎に異なる印画情報が同じ向きにそろって記録されたメモ帳用印刷物を得ることができ、種々様々な印画情報がページ毎に記録されて使用者が飽きることなく、アミューズメント性や広告宣伝効果の高いメモ帳が、所定のサイズに断裁することで容易に得られるメモ帳用印刷物が得られる。

本発明の請求項２の発明によれば、多面付けにより様々な種類のメモ帳を同時に作成で切るメモ帳用印刷物を得ることができる。

本発明の請求項３の発明によれば、擬似動画、いわゆるパラパラ漫画を記録したメモ帳が容易に作成でき、メモ帳としての機能だけでなく、見て楽しく、広告宣伝の効果も高いメモ帳を作成できるメモ帳用印刷物を提供する。

また本発明の請求項４の発明によれば、連続用紙に奇数ページ目、偶数ページ目の印画情報を表裏交互に記録し、その際、ページ境界でジグザグ状に折り畳んで重ねたときに奇数ページと偶数ページの印画情報が同じ向きになるように記録し、また、記録する印画情報はページ毎に異なるものであってもオンデマンドプリンターにより即時的に切り替えて記録することができるため、一回の製造工程でページ毎に異なった印画情報を記録したメモ帳が作成できるという効果が得られる。

また本発明の請求項５の発明によれば、それぞれ異なる印画情報を記録した多種類のメモ帳を一回の製造工程で製造できるという効果が得られる。

また本発明の請求項６の発明によれば、ページ毎に異なる印画情報を記録することができることにより、擬似動画、いわゆるパラパラ漫画を記録したメモ帳が容易に作成でき、メモ帳としての機能だけでなく、見て楽しく、結果として広告宣伝の効果も高いメモ帳を提供することができる。

本発明のメモ帳用印刷物の表裏面のプリント態様を示す模式図である。 本発明のメモ帳用印刷物をジグザグに折り畳んだ様子の模式図である。 本発明のメモ帳用印刷物の多面付けの態様を示す模式図である。 本発明のメモ帳製造方法における断裁の様子の説明図である。 本発明のメモ帳製造方法により製造したメモ帳で擬似動画を見る様子の説明図である。

以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定して解釈されるものではない。

図１は、本発明のメモ帳用印刷物の表裏面のプリント態様を示す説明図である。連続用紙に１ページ目の記録領域１１、２ページ目の記録領域１２、３ページ目の記録領域１３、以下同様に順次設けられており、表面側１０に１ページ目、３ページ目と順次奇数ページ目の印画情報がプリントされ、連続用紙の幅方向に反転した裏面側１０Ｒに２ページ目、４ページ目と偶数ページ目の印画情報が順次プリントされ、以下同様にプリントされている。表裏のプリント態様は、図１のように、裏面側は表面側に対して矢印Ａで示す連続用紙の流れ方向に対して逆向きにプリントされている。なお、ここで表面、裏面というのは、単にプリントする面を区別するための呼称であって、それ以外に特段の違いを意味するものではない。

各ページの境界１５は、プリント後にジグザグ状に折り畳むときの折り目となる部分であり、位置をわかりやすくするために境界線をプリントしても良く、あるいは折りやすくするためにミシン目を入れておいても良い。また図示していないが連続用紙の流れ方向の側辺に、用紙の搬送をガイドするためのスプロケットホールを設けても良い。

各ページのプリントはオンデマンドプリンターで行う。ここでオンデマンドプリンターとは、オフセット印刷などの従来の印刷技術のように、あらかじめ記録内容に対応した印刷版を用意する必要が無く、記録したい印画情報をデジタル化してパソコンなどから供給することで即時的にプリントすることができる装置のことであり、記録する方式としてはインクジェット方式、レーザー記録方式、電子写真方式、熱転写方式など種々のものが知られており、実用化されていて、いずれの方式であっても本発明のメモ帳用印刷物のプリントに適用できるものである。中でもインクジェットプリンターが、機構の簡易性、信頼性、印画スピード、メンテナンス性などに優れることから好適である。またこれらのプリンターは、白黒画像だけでなくフルカラー画像の記録も可能であるため、本発明のメモ帳用印刷物においても、白黒画像、フルカラー画像のどちらも、あるいはその両方を記録して良い。

表裏の両面にプリントするには、市販の各種プリント装置を要求仕様に合わせ適宜採用して適用することができ、プリント装置において連続用紙を搬送する経路の表面側と裏面側にそれぞれプリント機構を設けてプリントのタイミングを表裏で連携させて両面に記録すれば良い。あるいは表面側にプリントした後、用紙をターンバーなどで反転させて裏面側にプリントする機構を設けても良い。インクジェットプリンターであれば必要に応じ乾燥ユニットなどを設けても良い。また印字方式に応じてインク吸収層を設けるなど、必要
な表面処理を連続用紙の印字面に施しても良い。

表裏面に記録される印画情報は特に限定されるものではないが、各ページで固定の印画情報、例えば、メモ用の罫線、縁取り、縁飾り、メモ領域の周辺に配される固定の文字や絵柄の情報、例えば社名、電話番号、マーク、地図、キャッチコピー、キャラクター、製品の画像などから適宜選択したものをデジタルデータ化してオンデマンドプリンターに供給することで記録できる。また製造工程上の便宜のための情報、例えば位置合わせマーク、タイミングマーク、断裁位置を示す見当トンボなどをプリントしても良い。

またページ毎に可変の印画情報も特に限定するものではないが、例としては、ページ毎に異なる商品・製品の名称、画像、キャッチコピーを記録したり、同じ文字や絵柄であってもページ毎に色や大きさ、位置や角度を変えたり、キャラクターのポーズを変えたり、擬似動画を記録したりすることができる。

疑似動画は、いわゆるパラパラ漫画などで一般的に広く知られており、コマ送り状の静止画像を時系列に沿って冊子に印刷またはプリントしたもので、視覚の残像現象の原理を利用して、擬似的な動画が得られるものである。冊子のページの端部を指で押さえて、連続してページを捲るようにして、その部位にコマ送り状に設けておいた絵柄が連続して見えるようにすると、擬似的に動画のように見えるものであり、アミューズメント性が高く、広告宣伝手段としても有効性が高いものである。

擬似動画となる絵柄は、キャラクターなどの絵柄であれば、踊ったり、飛び跳ねたり、回転したりなどの動きが見えるようにすることができ、文字、マーク、ロゴなどであれば拡大、縮小、回転、点滅するように見えるようにしたり、ページ面内を上下、左右、斜め方向などに流れるように見えるようにすることなどができる。機械装置などの製品の画像であれば、その機械装置が作動しているところを擬似動画として見せることもできる。すなわち擬似動画の内容は、様々なものを目的に応じてパソコン等で容易に作成することができる。

図２は、プリント終了後の連続用紙２０を各ページの境界２１でジグザグ状に折り畳んだ様子を説明する図である。図１で説明したように、奇数ページ目２２の印画情報と偶数ページ目２３の印画情報を表面側と裏面側に分けて記録し、裏面側は表面側に対して連続用紙の流れ方向に対して逆向きにプリントすることにより、折り畳んだ際には各ページの印画情報が同じ面側及び方向になって重なる。

図３は本発明の他の実施形態を示すもので、各ページ用の記録領域に複数種類のメモ帳を多面付けにレイアウトしたものである。連続用紙の表面側３０に多面付けされた奇数ページ目の印画情報３１、３３が記録され、幅方向に反転した裏面側３０Ｒに偶数ページ目の印画情報３２が記録され、以下同様に順次記録される。奇数ページ目の印画情報と偶数ページ目の印画情報は、図１において説明したのと同様、連続用紙の流れ方向に対して逆向きとなっており、かつ多面付けの各面の各ページが、それぞれジグザグに折り畳んだときに、例えばＡ−Ｂ−Ｃ、あ−い−う、壱−弐−参のように同じ向きに重なる位置に設けられている。

多面付けの印画情報は一面付けの場合と同様に、パソコン等で容易に編集することができ、オンデマンドプリンターに供給できる。裏面側を逆向きにしたり、ページ毎に印画情報を異なるものとすることも同様に容易に行える。

図４は本発明のメモ帳製造方法における断裁の様子を説明する説明図である。各ページにプリント後、ジグザグ状に折り畳まれて重ねられた本発明のメモ帳用印刷物４０におい
て、図４（ａ）では、側辺のうち、綴じる部分となる一側縁を断裁位置４１に沿って公知の断裁装置などで断裁する。次いで図４（ｂ）においては、断裁した面に糊付けして接着面４２とし、その左右の側辺部、対向する側辺部を所定のサイズに合わせて断裁位置４３，４４、４５で断裁する。次いで図４（ｃ）においては、断片４６、４７、４８を切り離して冊子状のメモ帳とする。

メモ帳の一側縁を綴じる方法としては、図４（ｂ）に示したように一側縁を糊付けして綴じるほかにも、例えば、各ページの一側縁間を低粘着性の粘着剤で粘着接合し、各ページを一枚ずつ取り外すことができるように綴じる方法、各ページの一側縁同士を接着剤、ステープル、綴じ紐などで強固に接着固定するとともに、各ページの該固定部から少し内側に寄った位置にミシン目を入れておき、必要に応じて該ミシン目から各ページを切り取るようにする方法等、種々の方法で綴じることができる。また表紙、裏表紙、台紙などを付加しても良い。

メモ帳の形状として、本実施形態においては四角形としているが、特に限定されるものでなく、任意の形状としても実施可能である。また、サイズについては限定されるものではないが、手で捲るのに適したサイズとして、最大でＡ４サイズ程度以下とすると好適である。頁数については、メモ帳であるので複数ページであれば特に限定は無いが、実用上は５００ページ以下程度が望ましい。各ページの素材は紙に限定されるものではなく、手で捲ることができ、筆記適性、適度な柔軟性および耐久性を有するものであれば合成紙、プラスチックシート、木片等も使用可能である。

図５は、本発明のメモ帳製造方法により製造したメモ帳で擬似動画を見る方法について簡単に説明するものである。図５に示す例において、疑似動画５２、５３を設けたメモ帳５０は奥側の接着面５１で糊付けされ綴じられているので、2)のようにメモ帳の奥側５５を左手で保持し、手前側５６を右手指などで保持して少し下に撓める。図５の１)から６)に示すように、複数枚のページ毎に時系列に連続した静止画が各々プリントされているため、任意の速度で前記複数枚のページを右手指を少しずつずらして順送りされるようにすることにより、１)から６)のページ５４、５４、５４・・のように上から順々に捲れ、残像効果によって、例えば絵柄情報５２は右から左に動くように、イラスト情報５３であれば草花が伸びて花が咲くように、擬似動画として見える。

前記擬似動画の原画は、通常の文字情報やロゴマーク、手描きの絵画やイラストなどをデジタルデータ化したもので良いが、実写動画、アニメーション動画など任意の動画ファイルからフレーム画像を切り出して使用することもできる。その際連続したフレーム画像を使用しても、任意の時間毎にコマ撮り風に抽出したフレーム画像を使用しても良く、メモ帳のページ数を勘案して適宜設定すれば良い。いずれの場合であっても見て楽しく、メモ帳の使用者に強い印象を与えることができ、広告宣伝効果を高めることができる。

以上説明したように、本発明のメモ帳用印刷物、メモ帳製造方法によれば、メモ帳本来の機能だけでなく、広告宣伝機能、アミューズメント性などに優れる多種多様な、ページ毎に異なる情報を記録したメモ帳を容易に製造することができる。

１０、３０・・・・表面側
１０Ｒ、３０Ｒ・・裏面側
１１、１２、１３、１４・・記録領域
１５、２１・・・・境界
２０・・・・・・・連続用紙
２２・・・・・・・奇数ページ目
２３・・・・・・・偶数ページ目
３１、３３・・・・多面付けの奇数ページの印画情報
３２・・・・・・・多面付けの偶数ページの印画情報
４０・・・・・・・メモ帳用印刷物
４１、４３、４４、４５・・断裁位置
４２、５１・・・・接着面
５０・・・・・・・メモ帳
５２・・・・・・・絵柄情報
５３・・・・・・・イラスト情報

Claims (6)

1. メモ帳の各ページ用の印画情報記録領域が順次設けられた連続用紙の各印画情報記録領域に、ページ毎に異なる印画情報が、奇数ページ目の印画情報が表面側に、偶数ページ目の印画情報が裏面側に連続用紙の流れ方向に対して奇数ページとは逆向きに、所定のページ分記録され、各ページの境界でジグザグ状に折り畳んで重ねられてなることを特徴とするメモ帳用印刷物。
2. 前記印画情報が複数種のメモ帳の印画情報が多面付け状に構成されていることを特徴とする請求項１に記載のメモ帳用印刷物。
3. 前記印画情報が、メモ帳のページを連続してめくったときに擬似動画として見える絵柄を含むことを特徴とする請求項１または２に記載のメモ帳用印刷物。
4. 連続用紙にメモ帳の各ページ用の印画情報記録領域を順次設け、各印画情報記録領域に、奇数ページ目の印画情報を表面側に、偶数ページ目の印画情報を裏面側に連続用紙の流れ方向に対して奇数ページとは逆向きに、それぞれオンデマンドプリンターにより所定のページ分記録した後、各ページの境界でジグザグ状に折り畳んで重ね、所定のサイズに断裁して一側縁を取り外し自在に綴じて冊子状とすることを特徴とするメモ帳の製造方法。
5. 各ページに複数のメモ帳の印画情報を多面付けして記録し、各面付けの境界を断裁してそれぞれ一側縁を取り外し自在に綴じて複数のメモ帳を得ることを特徴とする請求項４に記載のメモ帳の製造方法。
6. 各ページの印画情報を、メモ帳のページを連続してめくったときに擬似動画として見えるように記録することを特徴とする請求項４または５に記載のメモ帳の製造方法。

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