JP2018061813A - 使い捨ておむつ、および、使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
上記構成によれば、接着面積が大きくなり、被接着部において、複数のひだを確実に形成することができる。
上記構成によれば、被接着部において、複数のひだを確実に形成することができる。
上記構成によれば、外側シート部が上部領域と下部領域とに跨って設けられるので、部品点数の削減と生産効率の向上を実現できる。
上記構成によれば、開口端から凹部形状の中に排泄物が進入する。胴回り開口部と被接着部の前後方向の先端部との間には、帯状領域が形成されることになり、凹部形状の中に収容された排泄物が胴回り開口部の方へ漏れることを抑制することができる。
上記使い捨ておむつの製造方法において、前記下部領域における、前記吸収性本体と重なる領域で、前記下部弾性部材が伸長した状態で配置されるようにしてもよい。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示すように、パンツ型使い捨ておむつ10(以下、単に「おむつ10」という。)は、人体の腹部形状に追従する形状を有する前身頃10Fと、人体の背部形状に追従する形状を有する後身頃10Rと、前身頃10Fおよび後身頃10Rを繋ぐ股下部10Cとを備える。
吸収性本体16の前後方向における外装体12と重なる領域は、外装体12を構成するシートが接着される被接着部16Aとなる。
そして、被接着部16Aの上から内側弾性部27を構成するシート27Aが上部領域相当部分31の第2接着領域22Bに対して接着される。シート27Aは、被接着部16Aに対して非接着となる。
(1)図4(a)および(b)に示すように、従来のパンツ型使い捨ておむつは、外装体12が接着領域24によって、直接、吸収性本体16に接着されている。したがって、従来のおむつでは、吸収性本体16と外装体12との接着領域24において、吸収性本体16と外装体12とが一体化されることで、弾性部材15の伸縮の自由度が減少し、肌との密着性が悪くなり、また、着用者の動きに対する追従性が悪くなる。
(8)一連の外側シート部26が上部領域12Uと下部領域12Dとに跨って設けられるので、部品点数の削減と生産効率の向上を実現できる。
図5に示すように、第2実施形態のおむつ40は、外側シート部26が最も外側に位置し、上部弾性部材15Uが一連のシート27Aで挟み込まれた構成を有している。なお、図5において、右側がおむつ装着者の肌側となる。以下、おむつ40の製造方法を説明する。
(12)1枚のシート27Aで上部弾性部材15Uを挟み込むので、部品点数の削減と生産効率の向上を実現できる。
図7に示すように、第3実施形態のおむつ50は、上部弾性部材15Uを別々の2枚のシート27A,27Bで挟み込み、さらに、当該2枚のシート27A,27Bは、ともに外側シート部26と別々になっている。なお、図7において、右側がおむつ装着者の肌側となる。以下、おむつ50の製造方法を説明する。
(13)外側シート部26、シート27Aおよびシート27Bを別々に使用しているので、外側シート部26、シート27Aおよびシート27Bのそれぞれを有効に利用することができる。例えば、外側シート部26、シート27Aおよびシート27Bに異なる材質のシートを使用することができる。この場合、一例として、肌と接するシート27Bには、柔らかいシートを使用し、外側シート部26やシート27Aには、耐水性や耐久性に富む硬めのシートを使用することができる。
図9(a)は、第4実施形態におけるパンツ型使い捨ておむつの展開状態を示す平面図、(b)は、(a)のa−a断面図、(c)は、接着領域を(a)に対応して示す平面図である。なお、図9(b)において、右側がおむつ装着者の肌側となる。
以上のように構成されたパンツ型使い捨ておむつ60においても、上述したパンツ型使い捨ておむつと同様な作用効果を達成することができる。
図10に示すように、第5実施形態のおむつ70は、1枚の外側シート部26が上部弾性部材15Uおよび下部弾性部材15Dを挟み込んでいる。さらに、外側シート部26は、肌とは反対側の最も外側に位置するとともに、胴回り開口部10Aで折り返されて最も肌側に位置している。最も外側では、下部領域12Dから上部領域12Uに亘って延在し、外側弾性部28の股下部10C側の端部で内側に折り曲げられている。肌側の内側では、内側弾性部27の股下部10C側の端部分で内側に折り曲げられている。なお、図10において、右側がおむつ装着者の肌側となる。以下、おむつ70の製造方法を説明する。
(14)1枚の外側シート部26が上部弾性部材15Uおよび下部弾性部材15Dを挟み込み、さらに、吸収性本体16の内面と外面に亘って延在するので、部品点数を削減することができるとともに、製造工程を簡素化することができる。
図12に示すように、第6実施形態のおむつ80は、第5実施形態のおむつ70では1枚の外側シート部26を谷折りしているのに対して(図11(a)参照)、1枚の外側シート部26を山折りして構成している。この結果、外側シート部26の一端部は、内側弾性部27の部分で、肌と接する最内に位置し、他端部は、外側弾性部28の部分で、肌とは反対の最外に位置している。なお、図12において、右側がおむつ装着者の肌側となる。
以上のようなおむつ80にあっても、第5実施形態のおむつ70と同様な効果を得ることができる。
第7実施形態は、図10に示した第5実施形態のおむつ70の別の製造方法である。図14(a)に示すように、外側シート部26を用意する。ここで用意する外側シート部26も、上部領域相当部分31と、下部領域相当部分32とを備えている。そして、上部領域相当部分31は、上部第1領域31Aと、上部第2領域31Bと、上部第3領域31Cとを備えている。また、下部領域相当部分32は、下部第1領域32Aと、下部第2領域32Bとを備えている。
以上のような製造方法によっても、第5実施形態のおむつ70を製造することができる。
第8実施形態は、図12に示したおむつ80の別の製造方法である。図15(a)に示すように、外側シート部26を用意する。ここで用意する外側シート部26も、上部領域相当部分31と、下部領域相当部分32とを備えている。そして、上部領域相当部分31は、上部第1領域31Aと、上部第2領域31Bと、上部第3領域31Cとを備えている。また、下部領域相当部分32は、下部第1領域32Aと、下部第2領域32Bとを備えている。
以上のような製造方法によっても、第6実施形態のおむつ80を製造することができる。
図16に示すように、第9実施形態のおむつ90は、図5に示した第2実施形態のおむつ40の変形例であり、外側シート部26が最も外側に位置し、下部弾性部材15Dを挟み込む構成を有している。また、内側弾性部27は、1枚のシート27Aによって挟まれ、股下部10Cに近い部分で折り返されている。なお、図16において、右側がおむつ装着者の肌側となる。以下、おむつ90の製造方法を説明する。
(15)1枚のシート27Aで上部弾性部材15Uを挟み込むので、内側弾性部27の部品点数の削減と生産効率の向上を実現できる。また、1枚の外側シート部26によって外側弾性部28が構成されるので、外側弾性部28の部品点数の削減と生産効率の向上を実現できる。
図18に示すように、第10実施形態のおむつ91は、第9実施形態のおむつ90の内側弾性部27の向きを逆にしたものであり、折曲されたシート27Aの折れ目を胴回り開口部10A側にし、折れ目と反対側の端部を股下部10C側にしたものである。なお、図18において、右側がおむつ装着者の肌側となる。このようなおむつ91によっても、第9実施形態のおむつ90と同様な効果を得ることができる。
第11実施形態は、第1実施形態のおむつ10の製造方法であって、図3に示したおむつ10の製造方法とは別の製造方法である。図19(a)に示すように、外側シート部26を用意する。ここで用意する外側シート部26は、上部領域相当部分31と、下部領域相当部分32とを備えている。そして、上部領域相当部分31は、上部第1領域31Aと、上部第2領域31Bとを備えている。
(16)図3に示したおむつ10の製造方法と比較して、上部弾性部材15Uを外側シート部26の上部第1領域31Aに直接配置してから、吸収性本体16の被接着部16Aを外側シート部26に載置するようにしている。したがって、被接着部16Aによって形成される段差に影響されることなく、上部弾性部材15Uを整列された状態で上部第1領域31Aに配置することができる(図19(a)参照)。すなわち、図3(e)では、上部弾性部材15Uが吸収性本体16の被接着部16Aの上に配置されることから、被接着部16Aの部分とそれ以外の部分との間で段差が形成され、段差上に上部弾性部材15Uを配置する必要があり、この点で、上部弾性部材15Uを整列した状態で配置することが困難である。この点、本実施形態では、吸収性本体16の被接着部16Aが配置される前に上部弾性部材15Uが外側シート部26の上部第1領域31Aに配置されるので、上部弾性部材15Uを一層簡易に整列させて配置することができる。
図20に示すように、第12実施形態のおむつ100は、胴回り開口部10Aが外側シート部26と内側シート部29とによって二重シート構造となっている。おむつ100を着用者に着用させるとき、作業者は、ポケット30の開口端に指を引っかけて、おむつ100を上側に上げる作業を行う。このため、内側弾性部27と連続するシートの胴回り開口部10Aの近傍に引っ張り力が作用し、当該箇所が破け破損するおそれがある(図20中A部参照)。そこで、おむつ100は、胴回り開口部10Aのシート構造を二重構造として強度を高めるようにしている。なお、図20において、右側がおむつ装着者の肌側となる。おむつ100では、外側シート部26と内側シート部29とが接着剤25Aによって接着され互いの位置がずれないようにしている。以下、おむつ100の製造方法を説明する。
(17)胴回り開口部10Aの周辺において、外側シート部26と内側シート部29とによって二重構造となり、強度を高めることができる。したがって、おむつ100を履かせるとき、指をポケット30に引っかけておむつ100を引き上げても、引っ張り力によって、胴回り開口部10Aの周辺に穴などが開くなどして破損することを抑制することができる。
図22は、第13実施形態の製造方法を示し、第13実施形態の製造方法は、第12実施形態のおむつ100における製造方法の変形例である。図21(c)〜(d)の上述の製造方法では、上部領域相当部分31の上部第2領域31Bにおける第1接着領域22Aおよび第2接着領域22B、ならびに、下部領域相当部分32の第3接着領域22Cにおいて、接着層25を一様に形成している。第13実施形態では、図22(a)に示すように、第1接着領域22Aおよび第3接着領域22Cに対して、接着強度の高いホットメルト接着剤などの第1接着剤を塗布して接着層25Xを形成する。次いで、図22(b)に示すように、吸収性本体16の被接着部16Aは、上部領域相当部分31の第1接着領域22Aおよび下部領域相当部分32の第3接着領域22Cに跨って載置され、接着される。第1接着剤は、例えばローラを用いて第1接着領域22Aおよび第3接着領域22Cに塗布されることで、エッジ部分もきれいに塗布され、被接着部16Aを第1接着領域22Aおよび第3接着領域22Cにしっかりと接着することができる。
図23は、第14実施形態の製造方法を示し、第14実施形態の製造方法は、第12実施形態や第13実施形態のおむつ100における製造方法の変形例である。第14実施形態では、図23(a)に示すように、第1接着領域22Aおよび第3接着領域22Cに対して、接着強度の高いホットメルト接着剤などの第1接着剤を塗布して接着層25Xを形成する。次いで、図23(b)に示すように、内側弾性部27を構成する上部第1領域31Aに対して、第1接着剤より接着力の低いホットメルト接着剤などの第2接着剤を塗布し接着層25Yを形成する。この際、上部第1領域31Aが上部第2領域31Bに重なった際に被接着部16Aに対応する領域には、第2接着剤を塗布しない。すなわち、第2接着剤は、上部第1領域31Aに凹部形状を有するように塗布される。そして、上部弾性部材15Uをシートで挟み込んだ上部第1領域31Aは、谷折りされて、上部第2領域31Bに重ねられる。
このような第14の実施形態の製造方法によっても、第13実施形態と同様な効果を得ることができる。
以上説明した第1実施形態のおむつ10では、胴回り開口部10Aの周辺において、帯状領域34を設けている(図2(a),(c)参照)。図24(a)〜(d)に示すように、第13実施形態のおむつ110では、被接着部16Aの前後方向の先端部を胴回り開口部10Aの開口端に沿う位置に配置する。これにより、ポケット30を深いものとすることができ、より多くの排泄物を受容することができる。このようなおむつは、上述したおむつ40,50,60,70,80,90,91,100にも適用可能である。
・ポケット30の形状は、股下部10C側に開口端を備えていれば、それ以外の形状は特に限定されるものではない。例えば、ポケット30は、例えばポケット30の開口端の幅が狭まった全体がΩ形状を有し、開口端が股下部10C側を向いていてもよい。これにより、一度ポケット30に入った排泄物が逆戻りすることを抑制することができる。また、ポケット30の開口端の幅が胴回り開口部10A側の辺より広くてもよい。これにより、ポケット30に対して排泄物を入りやすくすることができる。
・ポケット30は、第1外装体12Fと第2外装体12Rの両方に設けられることが好ましいが、少なくとも一方に設けられているだけでもよい。
・使い捨ておむつとしては、テープ型のおむつであってもよい。
・外装体12を構成する外側シート部26、内側弾性部27を構成するシート、および、外側弾性部28を構成するシートは、液不透過性であってもよいし、液透過性であってもよい。
Claims (10)
- 前身頃を構成する第1外装部と、
後身頃を構成する第2外装部と、
前後方向における両端部が前記第1外装部および前記第2外装部と重なる被接着部を備える吸収性本体とを備え、
前記第1外装部と前記第2外装部のうちの少なくとも1つの外装部は、上部領域と、前記上部領域より股下部側に位置する下部領域とを備え、
前記上部領域は、胴回り方向に伸縮する上部弾性部材を備え、
前記下部領域は、前記胴回り方向に伸縮する下部弾性部材を備え、
前記上部領域は、シートで前記上部弾性部材を挟み込んで構成した内側弾性部であって、前記吸収性本体より肌側となる内側に位置する前記内側弾性部と、
前記吸収性本体より肌とは反対側の外側であって、少なくとも前記内側弾性部と対向して位置する外側シート部とを備え、
前記下部領域は、シートで前記下部弾性部材を挟み込んで構成された外側弾性部であって、前記吸収性本体より外側に位置する前記外側弾性部を備え、
前記内側弾性部は、前記被接着部に対して非接着とし、前記外側シート部に対して前記被接着部の周囲が前記被接着部における開口端が前記股下部を向くように接着され、
前記外側弾性部は、前記被接着部に対して接着されている
使い捨ておむつ。 - 前記下部領域では、前記外側弾性部が前記被接着部の全面に対して接着されている
請求項1に記載の使い捨ておむつ。 - 前記下部領域における、前記吸収性本体と重なる領域で、前記下部弾性部材が伸長した状態で配置されている
請求項1または2に記載の使い捨ておむつ。 - 前記外側シート部は、前記上部領域と前記下部領域とに跨る一連のシートであり、
前記外装部は、前記上部領域と前記下部領域とが前記外側シート部によって繋がっている
請求項1ないし3のうち何れか1項に記載の使い捨ておむつ。 - 前記内側弾性部は、前記外側シート部に対して、前記被接着部の周囲が前記開口端を前記股下部に向けた凹部形状となるように接着されている
請求項1ないし4のうち何れか1項に記載の使い捨ておむつ。 - 前身頃を構成する第1外装部と、
後身頃を構成する第2外装部と、
前後方向における両端部が前記第1外装部および前記第2外装部と重なる被接着部を備える吸収性本体とを備えた使い捨ておむつの製造方法において、
前記第1外装部と前記第2外装部のうちの少なくとも1つの外装部は、上部領域と、前記上部領域より股下部側に位置する下部領域とを備え、
前記上部領域は、胴回り方向に伸縮する上部弾性部材を備え、
前記下部領域は、前記胴回り方向に伸縮する下部弾性部材を備え、
前記上部領域は、シートで前記上部弾性部材を挟み込んで構成した内側弾性部であって、前記吸収性本体より肌側となる内側に位置する前記内側弾性部と、
前記吸収性本体より肌とは反対側の外側に位置する外側シート部と、
シートで前記下部弾性部材を挟み込んで構成された外側弾性部であって、前記吸収性本体より外側に位置する前記外側弾性部とを備えており、
前記下部領域において、前記下部弾性部材をシートで挟み込んで前記外側弾性部を構成する工程と、
前記外側弾性部および前記外側シート部に跨って前記被接着部を配置し接着する工程と、
前記上部弾性部材をシートで挟み込んで前記内側弾性部を構成し、前記内側弾性部を、前記外側シート部に対して前記被接着部の上から重ね、前記被接着部を前記外側シート部と前記内側弾性部とで挟み込み、前記外側シート部と前記内側弾性部とを接着する工程とを備え、
前記内側弾性部は、前記被接着部に対して非接着であり、前記外側シート部に対して前記被接着部の周囲が前記被接着部における開口端が股下部を向くように接着される
使い捨ておむつの製造方法。 - 前記下部領域において、前記外側弾性部が前記被接着部の全面に対して接着される
請求項6に記載の使い捨ておむつの製造方法。 - 前記下部領域における、前記吸収性本体と重なる領域で、前記下部弾性部材が伸長した状態で配置される
請求項6または7に記載の使い捨ておむつの製造方法。 - 前記外側シート部は、前記上部領域と前記下部領域とに跨る一連のシートであり、
前記上部領域と前記下部領域とが前記外側シート部によって繋げられる
請求項6ないし8のうち何れか1項に記載の使い捨ておむつの製造方法。 - 前記内側弾性部は、前記外側シート部に対して、前記被接着部の周囲が前記開口端を前記股下部に向けた凹部形状となるように接着される
請求項6ないし9のうち何れか1項に記載の使い捨ておむつの製造方法。
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